1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 01:16:50.38
ID:YRu2fvadO 初春「んん~、次でやっと終わりですね!定期検査!」
佐天「そうだね、どうせそんなすぐにレベルなんか上がらないのに、よくやるよね」
初春「で、でも諦めちゃダメですよ佐天さん!まだまだこれからじゃないですか!」
佐天「そう……かな、うん!じゃ次の検査がんばろっか!」
初春「はいっ!」
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 01:20:07.49
ID:YRu2fvadO ヒュゥンッ!!
記録、80メートル、総合判定レベル4!
黒子「ふぅ……、まぁこんなもんですわね」
婚后「オーホッホッホ!!あらまぁ白井さん?どうやら本調子じゃないようですわね」
黒子「貴女は……婚后光子………まぁ、いいですわ、すみませんがそこをどいて下さりませんの?」
婚后「なっ!!貴女、わたくしに向かってなんて――――」
ズオォォォオン!!!!
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 01:21:38.07
ID:YRu2fvadO 婚后「!? なんの音ですの―?」バシャアアアン
ピチャ………ピチャ……
婚后「………………」
黒子「お姉様の能力検査を行う際にプールの水を緩衝材に使用する事をもうお忘れになりましたの?」
検査官「御坂美琴!総合判定レベル5!今日の検査はこれで終了です」
美琴「…………ふぅ、たるいな、定期検査」
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 01:22:27.49 ID:x3l1SEs30
佐天さんの能力属性って何?13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 01:23:34.83 ID:L3fqxfrv0
風っぽかったけど断言はされてないかな14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 01:24:28.48
ID:YRu2fvadO ズォォォ…
佐天「なんの音だろ…?まぁいいや」
佐天「さぁーって、ちゃっちゃと済ませて、初春達とご飯食べにいこっと!」
佐天「(どうせアタシはまだレベル0なんだろうし、初春もレベル1からは上がりようがないだろうから時間は掛からないよね!)」
検査官「次の方、検査開始します」
佐天「はぁーい!(さぁて今日は何食べよっかな♪)」
――――――
―――
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 01:29:05.07
ID:YRu2fvadO 土御門「なんだにゃ~こんなときに、今は定期検査中だってのに…」
アレイスター「…………気になる少女がいてな……」
土御門「お前の少女趣味に付き合ってる暇はないぞ…」
アレイスター「……ふっ、土御門、もしもレベル5がもう一人いたとしたらどうする…?」
土御門「…!?お前、何言って……?」
アレイスター「…………ふっ、なんでもない……」
――――――
―――
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 01:30:33.22
ID:YRu2fvadO ―――――
――
佐天「……………やっぱり、そうだよね、あはは」
佐天「そりゃ少しは期待しちゃったけどさ」
佐天「まぁ!しょうがない、か」ピラ
総合判定レベル0
佐天「…………うん…しょうがない…切り替え切り替え!!」
佐天「にしても初春遅いなぁ、まだ検査終わらないのかな?」
佐天「もう私が終わってから40分以上たってるのに…」
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 01:32:04.43 ID:L3fqxfrv0
そっちなのか29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 01:37:34.57
ID:YRu2fvadO 美琴「あーぁ、ったく、レベル5の定期検査はなんだってこんな面倒な事するのかしらね」
美琴「あぁ……お腹すいたな……」
美琴「…お?あの娘は!」
美琴「! おーい!佐天さぁ~ん!」
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 01:39:44.16
ID:YRu2fvadO 佐天「あぁ!こんにちは御坂さん!検査は今終わったんですか?」
美琴「こんにちは、そうなのよ、やっぱり実験云々で中々時間がかかるのよね~」
佐天「羨ましい悩みですっ」
美琴「そんなそんな、そういえば何してるの?」
佐天「実はこの後初春とご飯に行こうと思ってて、よかったら御坂さんも一緒に行きませんか?」
美琴「え!ほんとに!?もちろん!ご一緒させていただくわ」
黒子「わたくしも、調度小腹が空いてきたところですし、かまいませんわよ」ビュンッ
佐天「じゃあ皆で行きましょうって白井さん!!いきなり現れないで下さい!!」
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 01:42:35.60
ID:YRu2fvadO 黒子「あらま、佐天さんあなたもしやお姉様を一人じめにしてあぁんなことやこぉんなことをしようだなんて企みを…」
佐天「ははっ、無いです無いです、それにしても初春おそいなぁ、まだ終わらないなんて」
黒子「…そう言えば、確かにいつもの初春ならほんの10分で検査を終わらせているはずですのに」
美琴「とにかく待っていようよ、騒いでる様子も無いしトラブルに巻き込まれた訳じゃなさそうだしね」
佐天「そう…ですよね(何か……何か変な感じがするんだけど……)」
――――――
――
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 01:45:22.11
ID:YRu2fvadO 初春「……………嘘です……こんな……」
検査官「いいえ、間違いありませんよ」
初春「……そ、そんな!なにかの間違いですよ!!ありえないんですこんなの!」
検査官「私どもは間違いなく正しいプロセスを踏んだ検査を行いました」
検査官「その結果がこれです、我々も驚きを隠せませんが…」
検査官「とにかく、おめでとうございます」
初春「……嘘…です………よ……」
検査官「新たな……そして八人目の……レベル5」
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 01:45:32.51 ID:tOBb4IaI0
電子レンジみたいな能力だっけ39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 01:47:42.42 ID:1nEDo80T0
電子レンジというよりは魔法瓶45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 01:50:35.15
ID:YRu2fvadO 初春「(…………実は最近、私は手で触れない物の温度も一定に保てるようになりました………)」
初春「(いえ、それだけじゃなく、一定に保てるだけだと思っていた事も間違いだとわかりました………)」
初春「(最初は、とても嬉しかったです、だって間違いなくレベルが上がったってわかりましたから!)」
初春「(ほんとにビックリしたんです)」
初春「(私の意識を向けた物体の温度を自在に操れるようになれたんですから!)」
初春「(……………でも、すぐにそんな歓喜の気持ちは無くなってしまいました……)」
初春「(この能力はとてつもなく恐ろしい能力だと気づいたからです……)」
初春「(その気になれば人の命も簡単に奪える能力だと……)」
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 01:54:45.33 ID:OErY+BaQ0
もう初春さんの目に留まったら一瞬で蒸発させられると考えたほうがいい53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 01:57:55.89
ID:YRu2fvadO 初春「(それに気づいたのは、まだ最近でした)」
初春「(春上さんのお見舞いにいったときに、春上さんが私に言った冗談がきっかけでした)」
春上「すごいの~、初春さんの能力はなんでも暖かくしてくれるの~!」
初春「なんでもじゃないですよ、触れていられる物だけです」
春上「そうなの~?でもこの間お見舞いで来てくれてた時にとても長くおしゃべりしたなの~」
初春「そうでしたね♪」
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 02:03:32.70
ID:YRu2fvadO 春上「あのとき、あんなにしゃべってたから普通は冷めてるはずのスープが、初春さんがジッと見てたから暖かいままだったの~」
初春「え…?(確かにあの時はお腹すいてて、スープおいしそうだなってじっと見てたけど……)」
春上「びっくりなの~!」
初春「で、でもきっと何かの間違いですよ!」
春上「じゃ今試してみたいなの~!このコップのお水をずっと私が握って温めるから、初春さんはコップをじっと見つめて欲しいなの~!」
初春「な、なるほど」
春上「それで、コップの水が冷たいままだったら初春さんは触ってないものの温度も保てるすごい能力者なの~!」
初春「す、すごくはないですよ!じゃ、やってみましょう!(もしかしたら……できたらいいな、遠隔保温)」
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 02:08:57.01
ID:YRu2fvadO 10分経過
春上「……………」
初春「………ど、どうですか…?(やっぱりダメ…?)」
春上「……………す、すごいの~!!ずっと冷たいままなの~!!」
初春「え!?ほんと!?ほんとですか!?」
その後、いろいろな物体で試しましたが、全て保温することができたんです
私はいつの間にか遠隔保温が出来るようになってたんです!
そして……
春上「すごいの~!天才なの~!」
初春「そ、そんなぁ///天才なんかじゃないですよぉ~///」
春上「その内、温度の操作もできちゃうかもなの~!なぁんてね、なの~」
初春「いやぁ流石にそこまでは……(温度操作……)」
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 02:14:20.76
ID:YRu2fvadO 春上「…………試してみたい?なの~」
初春「も、もしそんな事ができちゃったら!わわわ私レベル1どころかきっとレベル3になっちゃいますよ!?」
春上「やってみるなの~!えっと、それじゃ、さっきの水の温度を上げてみるなの~!!」
初春「そ、そんないきなり…、温度の操作なんてどんな演算したらいいのかわかりませんよぉ」
春上「保つことが出来るならその逆だって出来るの~!物は試しなの~!!」
初春「えぇ~、じ、じゃあやって見ますけど………」
そんな感じで、春上さんに乗せられて試してみたら、温度の操作も出来たんです!水が沸騰して大変だったんです!!!
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 02:19:10.24
ID:YRu2fvadO 初春「(そうして私はいつの間にか温度操作という能力を体得していたことを知りました…)」
初春「(で、でも、まさかこの能力がレベル5に相当するなんて……)」
初春「(何がなんだか……)」
初春「ありがとうございましたー」ガチャ
検査官「はーい、またね、レベル5」
初春「……………ハァ、大変なことになっちゃいました……」
初春「…………レベル5、か……」
初春「…………」
初春「…………今日はもう早く帰ろう……」
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 02:21:23.39
ID:YRu2fvadO 初春「…………ハァ…」
佐天「あ!おーい初春!こっちこっち!」
初春「アレ?…佐天さん………あぁ!ご飯の約束!」
佐天「遅いよ初春ぅ~、こんなに長く何やってたのよ?」
初春「(まだレベル5の事は言えないなぁ)……あはは、いや、ちょっと検査官の方がミスをしちゃったみたいで、あはは」
佐天「そうだったの?随分気を抜いた人がいるものね、んでさ初春、どこに食べに行く?今日は白井さんに御坂さんもいるよ」
初春「えぇ…!?」
美琴「あはは、ちょっと初春さん気づかなかったの~!?」
黒子「全く、初春はいつも周りを見なさすぎですわよ」
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 02:25:10.05
ID:YRu2fvadO 初春「えへへ~すみません(御坂さん………学園都市三位のレベル5……)」
佐天「もう、しょうがないんだから初春は」
黒子「それで、結局どうしますの?わたくしけっこうお腹のほうがキてますの…」グゥゥ
美琴「それじゃあ、いつものところでいいかな?」
佐天「私はそれで大丈夫です!初春は~?」
初春「(御坂さん……この人は最初レベル5になったときどう思ったのかな……)」
佐天「…? おーい初春~?」
初春「へ? あっす、すいません皆さん!私もそれでいいですよ!(ちょっと相談したいかも)」
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 02:27:28.28
ID:YRu2fvadO ワイワイ
ガヤガヤ
黒子「いやぁそれにしても、今日の検査も疲れましたわね~」
美琴「ほんとよね、毎回毎回こんな事して」
佐天「あはは、高レベルの能力者はこういう時大変ですよね」
黒子「そうですわねぇ、中々の疲労感ですの」
佐天「あ、そういえば初春はどうだったの?」
初春「えっ?」
佐天「だからレベルよ、って言っても、まぁ初春だし、レベル1よね!!あははっ」
初春「………ムゥ…(私はもう違うもん…)」
佐天「アレ?ちょっと怒らないでよ初春~!それにほら、私だってレベル0なんだからさ、仲良くやろうよ」
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 02:30:43.33
ID:YRu2fvadO 黒子「そうですわよ初春、まだまだこれから能力が伸びるかもしれませんわ!」
美琴「そうよ初春さん!諦めちゃだめよ!努力を続ければいつから高レベルになれるわよ!」
佐天「初春、お互いがんばろ?」
初春「…………そうですよね皆さん!すいません!変な空気にしちゃって……」
佐天「い、いやこちらこそごめん!まぁ何、これで仲直り!」ピラッ
初春「」
佐天「ほぅほぅ今日は純白ですか初春さん!」
初春「うわぁぁぁぁぁん!!」ポカポカ
佐天「あはは、痛い痛い!」
黒子「あらあら♪」
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 02:33:02.21
ID:YRu2fvadO 初春「もー佐天さぁん!」ポカポカ
佐天「あはは!!」
初春「ぶー!!(………やっぱり皆さんにはまだ黙っておこう、私がレベル5だって事)」
美琴「ねぇ、そういえば初春さんの能力って、どういうの?」
初春「へっ?」
黒子「それがお姉様、なんとわたくしも存じ上げておりませんのよ、初春?どんな能力なのか教えて頂けません?」
初春「えっ……と、その……(あの時は、レベル1だった頃は、この能力をあまり知られたくなくて隠してたけど)」
初春「(今は……違う理由で…隠していたい…)その、すいません!どうしても言わなきゃダメですか…?」
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 02:35:56.42
ID:YRu2fvadO 美琴「ん、いやぁ、そんな話したくないなら無理に話さなくてもいいけど…」
黒子「そうですわね、初春が教えてもいいと思ったら教えてくださいませ」
初春「…すいません」
佐天「あぁ!もうこんな時間!?」
美琴「え!?あぁ!!マズイ!黒子!門限過ぎてる!!」
黒子「ひぎゃぁぁぁぁぁぁですの!!申し訳ありませんがわたくし達はこれで失礼させて頂きますわ!」
佐天「あはは、それじゃ気をつけて」
美琴「じゃ~ね~、佐天さん、初春さん!」
黒子「お姉様!急いでくださいまし!!」
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 02:40:04.38
ID:YRu2fvadO 佐天「……初春、私達もかえろっか?」
初春「そうですね(御坂さんにレベル5について相談しようと思ってたけど)」
初春「(やっぱりやめておこう……)」
初春「(今、私がレベル5だってなるべく周りの人に知られないようにしなきゃ!)」
――――――
――
佐天「じゃあ私こっちだから、またね、初春」
初春「さよなら佐天さん!」
初春「……………(レベル5、レベル5かぁ……)」
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 02:42:07.01
ID:YRu2fvadO 初春「(学園都市に7人だけのレベル5…、そこに私も加わる……)」
初春「(最初レベル5だって言われた時はなんだか不安だったけど……)」
初春「(これってすごく光栄な事……なのかな…)」
初春「(そうだよ飾利!これは光栄なことなんだ!)」
初春「(それに、あの白井さんですらレベル4!私は白井さんを越えたんだ!)」
初春「(ジャッジメントの仕事も……きっと今までよりも上手くいく!)」
初春「……ふふっ♪(なんだか元気が出てきたよぉー!)」
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 02:44:47.19
ID:YRu2fvadO 佐天「…………やっぱり、今日の初春なんか変だったなぁ…」
佐天「何か隠し事をしてるような気がする……」
佐天「それに、定期検査の時間がかかった理由も腑に落ちないし……」
佐天「……………」
佐天「(ねぇ初春、悩みがあるなら私に話してよ……)」
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 02:53:45.58
ID:YRu2fvadO 初春「(私はレベル5♪学園都市で一番すごいレベル5なんですよっ)」
初春「(その素性がバレたら面倒ですけど……)」
初春「(それさえなければ恐いもの無しじゃないですか♪)」
初春「(………なんだか不謹慎ですが、事件が起こってほしいです♪)」
初春「(この力がジャッジメントとしてどこまで通用するのか試したいんです!)」
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 02:55:24.08
ID:YRu2fvadO 数日後
黒子「初春!事件ですわ!第七学区で銀行強盗事件!犯人はその銀行内の人達を人質にとって篭城しているそうですわ!」
初春「わかりました白井さん!ではさっそく私達が現場に向かいましょう!」
黒子「う、初春!?何を言っていますの!?わたくしはともかく、貴女はここでオペレータを…」
初春「白井さん!そんな必要はありません!犯人は篭城しているんですよ!?なら犯人が逃走することもないですし!」
黒子「そ、それはそうですが…」
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 02:57:14.59
ID:YRu2fvadO 初春「それに!!アンチスキルの到着までになんとか現場をもたせる為に、今は一人でも多くの人材を現場に派遣しなくちゃだめだと思います!」
黒子「くっ…!………仕方ありませんわ!初春行きますわよ!わたくしにつかまってなさいな!」
初春「ありがとうございます白井さん!」
黒子「(初春がこんなに現場に行きたがるなんて……何が起きましたの?)少し酔うかもしれませんわよ!!」
初春「はい!(レベル5、初春飾利!初陣ですよ!!)」
ビュンッ
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 02:59:59.73
ID:YRu2fvadO 強盗A「ヒャッハー!!逃走用のヘリを用意しろって言ってんだろうがぁぁぁぁぁ!」
交渉人「グッ、しかしですね、ヘリを配備するには時間が…」
強盗B「時間がなんだぁ?早く用意しないと人質がどんどんどんどん辛い目にあっちゃうよ~?」
交渉人「そ、そんな…!待ってください、わかりました!すぐに!すぐに配備しますから!」ブボボッ モワッ
強盗C「ぎゃはははは!!コイツびびって屁こきやがった!!!」
交渉人「ぐぅ……!(なんとかアンチスキルの到着まで粘らないと!!)」
ビュンッ
黒子「初春!?着きましたわよ!?」
初春「うぅ……わかってます……(テレポートで酔った……)」
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 03:05:03.83
ID:YRu2fvadO 黒子「……さて、こんな小物、わたくしが光の速さで確保して差し上げますの…」
初春「待ってください白井さん!まずは状況の確認からです!」
黒子「ぐっ、それもそうですわ…、慎重ですわね、いい傾向ですわよ初春」
初春「はい!(犯人は中にいる…でも……防犯シャッターで中の様子がわからない…!)」
警察「ん!?誰か出てきたぞって、交渉人の方ですたか」
交渉人「……ぐっ、うぐっ……ぐすっ(私は力不足だ……)」
初春「(アレ…?交渉人の人が泣いてる…?)」
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 03:07:12.45
ID:YRu2fvadO 警察「どうかされましたか?」
交渉人「うっ………ぐすっ……全…人質……助…ぐすっ………な……死……(全人質を助けなくちゃ!死なせはしない!)」
初春「…………え…?」
警察「そうですか、そうですか…」
初春「(今あの交渉人の人、全人質が助からなかった、死んだって…そういった?そう言ったよね…?)」
初春「そ、そんな……(遅かった……!)」
初春「(……犯人め、絶対許さない!人質の命を奪うなんて!必ず確保してみせる!)」
初春「(………)」
初春「(……………ううん、確保なんかじゃ温いですよ、今の私ならあんな人達の命を奪うことなんて簡単にできます…)」
初春「(だって私はレベル5なんですから……!)」
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 03:07:54.63 ID:+2QZpOjH0
黒くなってくのか130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 03:09:32.05 ID:ZpxkRu6H0
これは期待131 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 03:10:23.02
ID:YRu2fvadO 初春「(なんの罪も無い人の命を平気で奪うなんて……絶対許しません…!)」
初春「(犯人には、死をもって償って頂きます…!)」
初春「(今の私になら一瞬で犯人を手に掛ける事なんて簡単です、が、そんなふうに、すぐに殺したりはしません……)」
初春「(殺された人達の苦しみをたっぷり味わってから死ぬんですよ………)」
初春「(ジワジワと命を削ってやります……私にはそれが出来るのですから…)」
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 03:13:48.27
ID:YRu2fvadO 黒子「ぐっ!シャッターのせいで中の様子が全くわかりませんわ!人質がいるなら迂闊に刺激は与えられませんし…!」
初春「(白井さんにはさっきの交渉人の人の話が聞こえてなかったんだ……)」
黒子「これでは動けませんわね…!」
初春「そ、そうですね!まだ動いちゃだめですよ白井さん!(ここは、私がすみやかに事件を解決するしかない……ですよね…)」ニヤリ
――――――――
―――
強盗A「ヒャッハー!!おい聞け!もうすぐヘリの準備ができるそうだ!!」
強盗B「フッ、フハハハハ!!所詮学園都市もこんなものか!ちょれえぜwww」
強盗C「………うぅ………?」
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 03:17:55.92
ID:YRu2fvadO 強盗A「……?おいどうした強盗C、なんだか体調が悪そうだ………がっ…!?がが…!?!?(なんだ……酸素が重い…!?)」
強盗B「なっ………!?なに!………がっ……がぁあぁぁぁぁぁぁ!!!!(急に室内が暑苦しく……!?い、いや、これは暑苦しいってレベルじゃ……!!!)」
ォォォオォ…………
人質A「あづい………あづいよぉ………だれかぁぁぁぁぁ」
人質B「だれがぁ!!!だずげでぇ………いぎがっ…………がはっ!!!!…………」
人質C「なっ………なに……がぁあ…………(まるで蒸し焼きにされてるようだ……!)」
ガガッ…………ギャアアア…………
……シニダグナイ…………………
イヤダァ……………ダレカ………
タスケ…………………ギャァ………
…………アァ……………………
………………………………
………………
……
138 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 03:22:19.20
ID:YRu2fvadO 黒子「…!?なんですの!?防犯シャッターの表面が熱を帯びて赤く…!」
初春「…………(人質を全員殺した犯人には………最高の苦しみを与えてやります……!)」
初春「(レベル5になった私の能力は……いまや手で触れない物体の温度をも、一定どころか自由に操れるまでになったんですから…!!)」
初春「(室内のあらゆるオブジェクト、そして気体の温度を限界まであげさせてもらいます…!)」
初春「(もちろん発火するような事は避けますよ♪)」
パリーン!!
黒子「なっ!!ガラスの割れる音…?一体……何が起きていますの!?」
警察A「なっ、なんだ!?銀行から煙が上がっているぞ!?火災か!?」
警察B「バカな!こんな静かな火災があるか!」
警察C「と、とにかく消防に連絡とれ!!」
142 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 03:26:39.73
ID:YRu2fvadO 強盗A「がっ…………がが………あ…ぎ……あ…………(ダメだ………死ぬ……)」バタッ
強盗B「ギリリリ…………ギィ……………(床が………熱した鉄板のように…………熱い………)」シュウウウ
強盗C「………………………(前が見えない!!目が熱い!!くそぉ!死にたくねえ!!)」シュウウウ
人質A「あ……………あ………」
人質B「………だれ………か…………」
人質C「……………」
人質D「……………………」
人質E「……………」
…………………………………
……………………………
…………………
…………
チクショォ…………バタッ
……
数分後、到着したアンチスキルが突入したときには、犯人人質含め全員が蒸し焼き状態で茹で蟹のように真っ赤になり死亡しているのが確認された
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 03:27:59.35 ID:Xu/30wic0
初春怖ええええ146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 03:29:34.61 ID:7GVK8yKOP
この能力やばいぞ・・・147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 03:33:45.94
ID:YRu2fvadO ―――――――
――
初春「………………ふぅ…(なんだか疲れちゃいましたよ…)」
黒子「……現場は中々疲れますのよね、ハイこれ、お茶ですわ」コトッ
初春「あ、ありがとうございます」ズズ…
黒子「……………犯人も人質も全員…死亡……だそうですわよ……最悪ですわね……」
150 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 03:37:01.18
ID:YRu2fvadO 初春「…………そう…ですか……で、でも!犯人は人質を全員殺してしまったんですよ!?なら死んでしまっても…!」
黒子「……? 何を言っていますの初春? 犯人は人質を手に掛けたりはしておりませんわよ…?」
初春「………え!?な、白井さんこそ何を言ってるんですか!現に今犯人人質全員死亡って……」
黒子「それはそうなんですけど、犯人が人質に手をかけた痕跡は一切なかったそうですわ……」
初春「………そ、そんな訳…!」
黒子「死因は……犯人も人質の方々も同じ、過度な帯熱による体内の水分蒸発と、窒息……だそうですわよ……」
初春「…………そ……そんな………」
黒子「…………後味の悪い事件でしたけれども、まぁこんな事もありますわよ……」
初春「…………嘘…………ですよ…………そんな……」
154 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 03:41:38.07
ID:YRu2fvadO 初春「(わ、私が……………?)」
初春「(私が人質を………?)」
初春「(まさか、そんなはずない………………)」
初春「(もし、そんな事しちゃってたら、私は――――っ!!)」
158 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 03:43:58.56
ID:YRu2fvadO 黒子「おかしいですのよ」
初春「………」
黒子「突然特定範囲の物質、物体が一斉に熱を帯びていくなんて……そんな現象は聞いた事ありませんわ……」
初春「…………」
黒子「まぁ実際この目で一部始終を見てしまいましたし、目の前で起きたことを信じるしかありませんけども」
初春「…………」
黒子「初春………、この現象には能力者が絡んでるとおもいません?」
初春「……!」ビクッ
161 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 03:49:07.73
ID:YRu2fvadO 初春「…………(白井さん……まさか、私だって気づいたんですか…!?)」
黒子「………こんな不自然な事象、能力者の仕業以外に考えられませんもの……初春もそう思いますわよね?」
初春「そ………そうですよね!(ううん、落ち着いて飾!まだ私だってばれてない!)」
黒子「それに……この規模はかなりの高レベル能力者のハズなんですの…」
初春「そ、そうなんですか(当たりですよ白井さん♪貴女より上のレベルです!)」
162 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 03:51:05.79
ID:YRu2fvadO 黒子「ですが、心当たりがいませんの……」
初春「……そうですか……」ニヤッ
黒子「ま、まぁこんな事で悩んでも仕方ありませんわ!詳しい事は研究機関が解決してくれますわよ!」
初春「……」
黒子「さぁて、帰りますわよ初春!つかまって!」
初春「はい!(と、とにかく嫌な事は忘れよう!私は事件を解決したんだ!)」
ビュンッ
164 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 03:57:55.54
ID:YRu2fvadO ビュンッ
黒子「支部に着きましたわよ初春、大丈夫ですの…?」
初春「は…い、大丈夫…です(白井さんはこんな気持ち悪い事をしょっちゅうやってるんですか)」オエッ
黒子「しかし………不思議な事件でしたわ…」
初春「……………」
黒子「あの謎の現象の正体は一体なんなんですの?あれさえ起きなければ犯人も確保できて、きっと人質も全員助かりましたのに……」
初春「……!白井さん!!それは違います!!」
黒子「えっ!?」ビクッ
169 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 04:03:00.07
ID:YRu2fvadO 初春「犯人は死んで当然です!!死ぬべきだったんです!!そんなの当然じゃないですか!!」
黒子「初春…?一体どうしたんですの…?」
初春「他人の命を弄ぶような輩は死ななきゃわからないんですよ!!アイツらは死んで当然なんですよ!!!!」
黒子「で、でも初春、犯人は人質に手を出しては…」
初春「あの時人質に手を出してなかったからって、もしかしたらあの後殺していたかも知れないじゃないですか!(そ、そうだよ!人質はどっちにしろ死んでたかもしれない!)」
黒子「そ、それは……」
初春「犯人は人質をとった段階で、他人の命を弄んでますってアピールをしたようなものじゃないですか!(そうだ、そうだ、どっちにしろ人質は死んでたんだ、きっとそうだ…)」
171 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 04:08:55.13
ID:YRu2fvadO 初春「だったら!あんな犯人死んだらよかった!!死んで正解ですよ!!!(人質の死は必然なんだ!そう、必然……仕方なかった…)」
黒子「初春……貴女何を…?」
初春「そうですよ白井さん、むしろ私達はあの謎の現象に感謝しなければならないんですよ?」ニコッ
黒子「…………初春!いい加減に…っ!」
初春「だってそうじゃないですか!!犯人を殺した!殺してくれた!!人質が一緒に死んでしまったのならそれは仕方ないんじゃないですか!?」
黒子「初春!!やめなさい!!」
初春「白井さん、わからないんですか…?人質の死は必然」
パーンッ!!
初春「痛っ…!」
黒子「……………今の発言は、ジャッジメントとしても、人間としても、最低ですわよ初春…」
180 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 04:15:27.07
ID:YRu2fvadO 初春「………………」
黒子「なんの罪も無い、その場に居合わせただけの一般人が死ぬのは仕方ない?必然?」
初春「………(白井さん……どうしてわかってくれないんですか……私は正しい事をしたんですよ…?)」
黒子「そんな考えは最低ですわ!!まがりなりにもわたくし達はジャッジメント!一般の市民を守る立場ではありませんの!?」
初春「…………(白井さん、ごめんなさい白井さん……)」
黒子「それを貴女は!!あろうことか仕方ないなんて!!死は必然だなんて!!そんな言葉で片付けてしまう気ですの!?」
初春「……………(ここでさよならですよ白井さん)」
186 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 04:19:15.42
ID:YRu2fvadO 黒子「たとえ相手が罪人でも!!他人の死を願うなんて!それを許容するなんて!!絶対にダメですわ…!!」
初春「……………もう、いいですよ白井さん…」
黒子「な!!なにも良くない!!なにも良くないですわよ!!」
初春「…………ごめんなさい、白井さん」
黒子「え?(わかってくれましたの?初春…!)」
初春「……貴女はもう休んで下さい」
188 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 04:19:40.02 ID:hHyttRchP
おい待て早まるな193 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 04:26:26.73
ID:YRu2fvadO 黒子「なっ!?…!!……………ごふっ!!!(い、息ができ…… !? 空気が………熱い!?)」
初春「白井さんきっと疲れてるんですよ、毎日ジャッジメントの仕事に常盤台の課題に大変できっと頭が混乱してるんです」
黒子「なっにを…………がはぁ!!……ぐっ!!(これは一体……!?まさか初春がこれを……!?)」
初春「休んで下さい、休みましょう白井さん、ごめんなさい今は苦しいですよね、でもすぐに楽になる方法にしてあげますから♪」
黒子「…………ギィ!!かはっ…………(まさか………これは……そんな!!)」
初春「これは白井さんが私をわかってくれなかった罰なんですから我慢してくださいねっ!」ニコッ
194 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 04:28:44.34 ID:4SD1cjDN0
瞬間移動で避難できるよね199 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 04:31:06.71 ID:ez0/ntWr0
焦熱地獄で計算なんかしてられるか201 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 04:32:29.77
ID:YRu2fvadO 黒子「…………っ………か………!!(まさかあの現象を引き起こしたのは……!!)」
――――――
――
黄泉川「おかしいじゃん、これはこの銀行内の、人間を除く全ての物質の温度が急上昇したとした思えないじゃん」
黒子「やはりそうですの…、……?この亡くなられた方々の喉はなぜこんなに焼けただれて…?」
黄泉川「……たとえば、大火災を起こした現場に特殊マスクをしないで突入して息を吸うと同じような状態になるじゃん」
黒子「熱風を吸った、ということですのね…」
―――
――――――
黒子「(マズイですわ…!!このままだとわたくしお姉様と交じり合う事無く天に召されてしまいますの…!)」
203 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 04:33:12.19 ID:wjgth1ju0
やはり黒子は黒子だった204 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 04:33:21.30 ID:ngctS7pR0
なにかんがえてんだ207 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 04:37:20.14
ID:YRu2fvadO 黒子「ぐっ(冷静に!冷静になれ黒子!頭を冷やせ!!息をしてはいけませんの!そしてテレポートでどうにかこの場から、初春の視界から消えなくてはっ!)」
初春「~♪(あの白井さんが私の能力で悶えてる!やっぱり私はレベル5なんだ!なんでもできるんだ!)」
黒子「ぐっっ!!ぐがぁぁぁぁぁぁ!!!(集中しろぉぉぉぉぉ)」
ヒュンッ
初春「――!?えっ!?」
ヒュンッ
黒子「――!!っっくはぁ!!ハァ…………ハァ…………やりましたわ………!!」
208 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 04:38:12.95 ID:0Gh772/50
演算に成功しただと…215 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 04:42:26.00
ID:YRu2fvadO 黒子「ぐっ!!うぅ……逃げなくてはなりませんの……!!」
黒子「ここは……!ぐっ!支部のすぐ近くじゃないですの!!早く逃げなきゃ…!」
タッタッタッ……
タッタッタッ…
初春「……なるほど、すぐ近くになんとか飛んだだけなんですね」
初春「ダメですよ白井さん、自分の罪をちゃんと償わないで逃げちゃうなんて」
初春「お仕置きが必要ですね♪」スゥ
ガチャ
タッタッタッ……
220 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 04:46:36.51
ID:YRu2fvadO 黒子「ハァ…………ハァ………」タトッタトッ
黒子「うぐっ………!(しまった…、身体からは大量の水分が奪われ、脳や筋肉には酸素が回っていない……こんな状態で逃げなくてはなりませんの…?)」タトッタトッ
黒子「(頭が回転してさえくれれば……数十メートルならテレポートで移動できますのに……)」タトッタトッ
タッタッタッタッタッタッ
黒子「……!!!!!(誰かの走る音…!!まずいですわ!!!)」タトッタトッ
223 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 04:51:59.54
ID:YRu2fvadO タッタッタッタッタッタッ
黒子「(まずい………まずい……お姉様っ!!!)」タトッタトッ
タッタッタッタッタッタッ
黒子「(お姉様っ……!!黒子はもう……!!)」
ランニングマン「あ、すいません!どいてもらっていいっすか?」
黒子「…………へっ?………あ、あぁ、これは失礼しましたの……」サッ
ランニングマン「あざーっす」タッタッタッタッタッタッ……
黒子「………ハァ……ハァ、ぐっ、まだ逃げられますわ黒子!!なんとか!!なんとか寮まで!」
初春「行かせませんよ?」ニコッ
黒子「っっ!!!!!」ビクッ
224 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 04:53:00.19 ID:9kzkr4Qx0
ランニングマンww邪魔www225 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 04:54:45.30 ID:7qJKII7oO
ランニングマンwwww227 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 04:57:23.48
ID:YRu2fvadO 黒子「あぁ………あっ……そんな…………」ガタガタ
初春「? 白井さんどうしたんですか?まったく、急に目の前からいなくなっちゃってビックリしたじゃないですか」ニコッ
黒子「…………い、いやっ!!いやですのっ!!お願いですの初春!!」
初春「へ?なんのお願いですか?」キョトン
黒子「黒子が間違ってましたの?初春が言ってる事が正しかったのですの!!だからっ!だから命だけは…!!助けてぇ……」ジワ
初春「……………」
黒子「………ウグッ………ヒッグ……グスッ……」
初春「もういいですよ白井さん」ニコッ
黒子「………初春…!」
初春「あなたには失望しました、もうずっと休んでて下さい」
232 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 05:04:39.37
ID:YRu2fvadO 黒子「い、いや!!いやですわ!!!やめてっ!!」ガタガタ
初春「白井さん…媚びを売るなんて、それこそジャッジメントがしちゃいけないことじゃないですか」
黒子「いやっ!!いやぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」ガタガタ
初春「ほんとは一思いに休ませてあげようと思ってたんですよ?なのに白井さん逃げちゃうから…」
黒子「……お願い……やめてくださいですの……!!」ガタガタ
初春「お仕置きした後にお休みしましょうねっ♪」
黒子「!!!っっ………あぁ………あ……」ガタガタ
237 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 05:10:39.72
ID:YRu2fvadO 初春「まずは左腕に目一杯熱を込めてみますね!あと白井さんには特別に教えてあげますよ!」
黒子「ひぃっ……!!」
初春「私、いくら遠隔で温度を変化させられるって言っても、やっぱり手を使うと安定して熱を操作できるんです!!」握っ
黒子「ひっ!!!ぎゃあぁあぁあぁぁぁぁぁ!!!!あづい!!!あづいぁぁぁぁぁあああぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」ジュウゥゥゥ
初春「もう!白井さん!そんなに騒いだら近所迷惑ですよ!!!口抑えてあげます!!」ジュウゥゥゥ
黒子「いぎゃあぁぁぁぁぁ!!!!むぐっ!?!?!?…………!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
241 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 05:15:40.32
ID:YRu2fvadO 初春「あははははひはは白井さん泣いちゃいましたか!でもお仕置きなんですゆ白井さん!我慢してくださいね!!」
黒子「!!!!!!!!!!!(嫌っ!!嫌っ!!もうやめてくださいですの…!!)」ジュウゥゥゥ
初春「あっ!!ごめんなさい白井さん!!腕の骨まで焼いちゃいました……」ジュウゥゥゥ
黒子「(辛いですわ…………もう、嫌ですわ……)」
初春「ちょうど近くに土手があってよかったですね白井さん!河川まで冷やしにいきましょう!んしょ…んしょっと…!」ズリ…ズリ…
黒子「!!!!!!(やめて初春?左腕を引っ張らないでぇ!!!)」
249 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 05:22:14.06
ID:YRu2fvadO 土手
初春「冷やしてあげようと思ったんですけど、もう無理ですね!すみません運ぶ途中で身体中焼いちゃって!」
黒子「…っ……!……!!!!!!………(痛い……痛い……)」
初春「あともうその左腕とっちゃいましょうよ白井さん!!」
黒子「……………(もう………殺してくださいですの……)」
初春「……?白井さん?私もう口抑えてないですよ?」
黒子「………ゲテ………コホッ………ゴホッ………だず………ゲデ……(殺して初春………)」
初春「そんな辛そうな白井さんみるの私も嫌なんで、そろそろ休みましょうか」
黒子「!!…………(あぁやっと終わるのですの……やっと……)」
初春「……いま、楽にしてあげますね……」
黒子「……………(お姉様………側に居て下さいまし………)」
247 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 05:20:24.83 ID:1u19GFhrO
熱を調節できるのに、ただ熱くするしかしないこの初春は、出来損ないだ。
分子レベルで操作とか、そんな難しいことを考えなくても、
一点の温度だけを急激にあげて爆発をおこしたりとか、風をおこしたりとか、応用できるだろうに。251 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 05:22:45.81 ID:0+42tVHhO
出来ることを自覚してるなら敢えて単純な能力に見せてる可能性もある252 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 05:24:54.31 ID:1u19GFhrO
>>251
なるほど、俺があまかった254 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 05:26:22.71
ID:YRu2fvadO 美琴「…………おかしい、門限はとっくに過ぎてるのに……」
美琴「黒子、まだ帰ってこないなんて…」
美琴「………いくらジャッジメントの仕事だからって…」
美琴「それに、遅くなるときは連絡しろって言ってあるのに………」
美琴「………………」
美琴「あぁもう!ごちゃごちゃ考えるな!捜しにいこう」ガタッ
美琴「寮を抜け出すなんてアタシが本気だしたら!………」ビリビリ!!
キャー!?ナニ!?テーデン!?
美琴「今だっ!!」ダダダダ
255 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 05:29:19.99
ID:YRu2fvadO 美琴「………(黒子、どこにいるの…?)」ダダダダ
ランニングマン「フッ……フッ…」タッタッタッ
美琴「!!あ、あの!すいません!!この写メの女の子見ませんでした!?」カチャ
ランニングマン「はい!ん~どれどれ…………あぁ、この子なら………」
美琴「ありがとうございました!!」ダダダダ
256 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 05:30:23.72 ID:y0+zFKpV0
ランニングマン伏線だったのかwww258 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 05:32:07.83
ID:YRu2fvadO 美琴「………………(やっぱり支部の方向……アタシのはやとちりだったのかな………?)」ダダダダ
ギャアアアアアアア
美琴「!?!?!?えっ!?!?この声……………まさかっ!!」
美琴「…!!!!(黒子………!!!待ってて……すぐ行くから!!)」ダダダダ
262 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 05:37:26.08
ID:YRu2fvadO 初春「…………………」
黒子「…………………(早く……早くやれですの……………)」
初春「…………白井さん、目をやきましょう?」
黒子「…ぎっ!?…………!!!(な!なぜ!?なんでそんな事………!?)」
初春「最後の最後まで恐い思いしながらお休みするよりは、いいのかなって思うんです…」
黒子「…………ギィ…!!!(いやぁぁぁぁぁぁぁ!!)」
初春「それじゃ…いきますね」スゥ…
黒子「(お姉様…………!!お姉様………!!…………あぁ、初春の手が迫ってきてるというのに……わたくしの視界の果てに、お姉様が見えますの……)」
264 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 05:40:01.73
ID:YRu2fvadO 美琴「ハァ……!…ハァ……!こっちから声が……!」ダダダダ
・・・・
・・・・・・・
美琴「……え?土手のほうから話し声が………まさかっ!!」ダダダダ!!!
美琴「誰か…………いるっ………」
美琴「…………………」
美琴「………………え…?」
美琴「………………そんなっ…!!」
268 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 05:45:37.11
ID:YRu2fvadO 初春「いきますよ白井さん……お休みなさい」スゥ
黒子「…………………(お姉様が見えますわ………向こう側の世界では二人で幸せに………)」
美琴「 待 ち な さ い !!!!!!」
初春「!? えっ!?」ビクッ
黒子「…………!?(………え)?お姉…………様……?」
279 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 05:54:50.07
ID:YRu2fvadO 美琴「アンタ……初春さんじゃない………一体何やってんの!!」
初春「…………御坂さん…?」
黒子「…………(お姉様!!ダメですわ!!逃げて下さいまし!!)」
美琴「…黒子…………黒子っ!!」ダッ
初春「…………なんで御坂さんが……」
黒子「(ダメですお姉様………こっちに来てはいけませんわ…!!)」
280 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 05:58:33.89
ID:YRu2fvadO 美琴「黒子!!大丈夫なの!?そんな訳ないわよね…!!待ってて、今すぐ救急車呼ぶから!!」カチャ
初春「……!!」キッ
美琴「熱っ!?え……!?ケータイが……熱した鉄板みたいに……!?」
初春「御坂さん、ダメですよ……これはお仕置きなんですから邪魔しないで下さい…!!!!」キッ
美琴「(なにか来る!?)ぐっ!!」サッ
初春「!?(避けられた!)」
284 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 06:04:39.09
ID:YRu2fvadO 美琴「アナタ……本当に初春さん……?」
初春「そうですよ……紛れも無く私は私です」
美琴「アナタが黒子を…………こんなにめちゃめちゃにしたの……?」ゴゴ…ゴ…
初春「……だからお仕置きなんですよ、白井さんが悪いことをしたから、仕方なくです」
美琴「……………そう、………」
初春「………(まだ御坂さんは私の能力を知らないのに、私が血液を沸騰させようとしたのを先読みしたかのように避けられた……)」
美琴「……ゴメン黒子……、もう少しだけ、ほんのちょっとだけ我慢してて………」
黒子「……………」コクッ
初春「(一筋縄じゃいかなそうですね……!!)」
美琴「アタシはこの大馬鹿をぶっとばすから!!!」ゴゴゴゴゴ……
285 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 06:08:43.37
ID:YRu2fvadO 初春「御坂さん……やめて下さいよ……」ニコッ
美琴「何言ってんの?アンタはアタシを本気にさせた!!覚悟しなさい!!」ゴゴゴゴゴ……
初春「私はジャッジメントですよ?私に手を出したら、御坂さんを全力で制裁しなくちゃならなくなっちゃいます…」
美琴「関係あるか!!いくわよ!!」ゴゴゴゴゴ……
初春「………そうですか、それじゃ私も全力でいきますよ?」
287 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 06:14:07.45
ID:YRu2fvadO 美琴「(黒子を病院に運ばなきゃ!!レールガンの一撃できめる)」チャリーン
初春「………♪(面白い事思いついた!)」
美琴「いっけぇぇ!!!!!(急所をはずせば…!)」パチッ
ズドオォオォォォォォォォ!!!!!!
初春「…………」ズドオォオォオォ!!!!!
美琴「なっ!?直撃!?回避もガードもなく!?」
初春「……………」ユラユラ
初春「……………」スゥ…
美琴「…なっ!?姿が消えていく!?」
初春「本物は後ろですよ御坂さん♪」
美琴「………!?」
290 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 06:18:26.62
ID:YRu2fvadO 初春「つかまえました!ぎゅ!」ダキツキ!
美琴「……っ!!!!があぁぁぁぁぁ!!!!」シュウゥゥゥ
初春「…………御坂さんちょっと熱くなりすぎです……だから冷やしてあげますね…?」シュウゥゥゥ
美琴「あがっ………!!がぁ………(何よコレ!?冷たい!!体中が!!)」シュゥゥ
初春「………さぁ御坂さんの身体が凍ってきましたよ!」
美琴「えっ!?ぁ……あぁ!!!(抱き着かれたところが……!!)」シュゥゥ
296 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 06:24:40.93
ID:YRu2fvadO 初春「冷えてきましたか御坂さん?」ぎゅううう
美琴「あぁ……!!あぐっ……(マズイ…身体の一部が……凍ってる!?………これじゃ電撃も使えない……!!)」
初春「ちなみにさっき御坂さんがレールガンを当てたのは、蜃気楼のような物なんですよ」ぎゅううう
美琴「うぐぐ……!!くそぉ…!!(離れなきゃ!!はやくこの子から離れなきゃ!!)」
初春「温度を調整して空間に残像を投影したんです!こんなこともできたんですよ私」ぎゅううう
美琴「……!!!(マズイよ……凍傷なんてレベルじゃすまないなこれ……)」
黒子「………………(お姉様………今…助け………ますの………)」
298 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 06:29:37.66
ID:YRu2fvadO 黒子「……………(黒子の最後の力を振り絞って…………お姉様を……………テレポートさせますわ……………)」
美琴「がぁ!!あぁぁ!!!(ダメ!!苦しい!!くそっ!!頭を使う間もなく苦しみを与えられる…!!)」
初春「御坂さん気づきました…?もうお腹から胸まではほぼ冷凍が完了してますよ?」
美琴「………!?(マズイ……このままだと心臓がやばい………)」
初春「今なにかで叩いたら、もしかしてパリーンって割れちゃうかもしれませんよ御坂さん!!」パァァ
299 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 06:33:40.13
ID:YRu2fvadO 黒子「ぐっ………ぐがぁぁぁぁぁぁ!!」ガシッ
美琴「!? え!?黒子!!!何を…!?」
黒子「お姉様………生きて下さいまし……さよなら」
美琴「ちょ、ちょっと待ちなさい黒子―っ」ヒュンッ
初春「!!……もう、御坂さんテレポートさせるなんてズルイですよ白井さん」
300 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 06:37:10.96
ID:YRu2fvadO 黒子「…………………(もうホントに叫ぶ気力も無い………ですわ…)」
初春「御坂さんどこにとばしたんですか白井さん、まあ近くなのはわかるんですけど…」
黒子「……(どうかわたくしの分まで幸せに……)」
初春「もう……白井さんはほんとしょうがないんですから…」
黒子「……」
初春「さよなら白井さん」スゥ…
黒子「………………お……姉……………様………………」ニコッ
ボォッン!!!!
初春「……………さて、今日は一旦帰りますか…私もなんだか疲れちゃいましたよ」
スタッスタッ…………
335 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 11:36:53.17 ID:zNOeB26e0
この初春は愛生ボイスなのだろうか351 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 13:13:20.55 ID:wlYWK/74O
まぁ実際レベル2から4の過程すっ飛ばしていきなり5になったりしたらつけあがるよね誰でも354 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/05(木) 13:22:59.00 ID:N+lH5IQBi
つけあがってもいくらなんでも残忍すぎるww次→
初春「レベル5です!レベル5ですよ佐天さん!」【後編】
- 関連記事
-
Amazonの新着おすすめ
おすすめサイトの最新記事