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◆vVnRDWXUNzh3 2017/03/26(日) 21:43:39.98
ID:ark0cRN00
《CDCよりカタパルト、状態知らせ》
《カタパルトよりCDC、状態良好。問題なし》
《CDC了解。待機中の全機に通達、カタパルトの状態良好。
現在時刻マルナナヒトマル、順次発艦を開始せよ》
ミ ゚ ゚彡《了解、これより発艦する─────Spear-01, Take off》
《Spear-02, Take off!!》
視界の端で、誘導員が三機目……即ち私の機体を空に上げるべく腕を振る。私は後部座席の観測員に手で合図を送りながら、ラダーペダルの上部から足を離してブレーキを外す。エンジンスロットルを80%の位置まで動かしつつ、ちらりと今一度計器類に目をやる。
全ての計器のランプが安全を示す緑色を灯しているのを確認し終えると同時に、機体は滑走路を駆け出す。
速度120ノット。操縦桿を手前に引く。200M先にあったジャンプ台は一瞬で目の前だ。
アフターバーナーを始動、ピッチ角が10°に達する。
機体が浮き上がり、ジャンプ台を駆け上がり、空へと解き放たれる。
|w´‐ ‐ノv「……Spear-03, Take off」
全身をGに押さえ付けられつつ、目の前に空が迫ってくる。
そうして私は、空に軌跡を描き出す。