天才! 成功する人々の法則303 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/16(日) 20:04:52.98
ID:FBGAMwA0 ある日のこと…
佐天「……そういえば、御坂さんっていつからレベル5なんですか?」
美琴「な、なによ一体、やぶからぼうに」
佐天「いやあ、だって御坂さん、私たちと知り合った時にはもう
レベル5だったじゃないですか!
……けど、もともと御坂さんってレベル1だったって話だから、
レベル2や3だった時期だってあるわけですよね。
だったら、一体いつレベル5になったのか少し気になって…」
初春「ああ、確かに御坂さんって今でこそ常盤台のレベル5
っていうのが定着してますけど、初めからレベル5だったって
わけじゃないですもんね」
304 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/16(日) 20:15:11.04
ID:FBGAMwA0 美琴「そんなのあたりまえじゃない!
……それに、私がレベル5になったのって
ほんの2年前くらいの話よ?」
佐天「え!そうなんですか!?ってことは御坂さんが今、中学2年生だから…」
初春「小学6年生の時ですね~。へー、知らなかったです!」
美琴「ええ…正確には小学6年生の夏くらいだったかしら……?」
佐天「けど、なんか変な感じですね。
私たちはレベル5の御坂さんのイメージしかないからかもしれないけど…
…御坂さんにレベル5じゃなかった時期があったなんて」
305 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/16(日) 20:30:59.84
ID:FBGAMwA0 初春「確かにそうですね。まさか、御坂さんがレベル5になってから
まだ2年くらいしかたってないだなんて。意外です」
美琴「そ、そんなに意外かしら…?私、どちらかって言うと
レベル5より、レベル3や4だった時期の方が長かったんだけどなあ…」
佐天「ええ~、そーなんですかぁ?やっぱりなんか意外だなあ…
白井さんもそう思いますよね?」
黒子「…あら佐天さん、ワタクシは元々、そのくらい知っておりましたわよ」
306 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/16(日) 20:35:49.51
ID:FBGAMwA0 佐天「ええ、そーなんですか?」
初春「さすが、白井さん!!御坂さんのルームメイトだけのことは
ありますね!!」
黒子「はん!なーにを馬鹿なことを言っておりますの初春。お姉さまが
レベル5になった時の話なんて
ワタクシでなくても、学園都市に住んでいる者なら皆知ってて当然の
話ではないですの」
佐天「え、なんでですか??」
307 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/16(日) 20:40:18.52
ID:FBGAMwA0 黒子「あら佐天さん、覚えてないんですの?
…だってお姉さまがレベル5になった時、学園都市であんなに
話題になったではありませんか」
佐天「え?そ、そうでしたっけ?」
黒子「ええ。ちょうど今から、2年前というと…
ワタクシがジャッジメントに入りたての頃ですわね。
その頃の学園都市は、新たなレベル5が誕生したって
話で持ち切りだったんですの」
初春「あ!そういえば、そんなことありましたね、すっかり忘れてました!
そっかぁ…今思い返すと、あの時、話題になったレベル5が御坂さんだったんだあ」
美琴「え、そ、そんなに話題になったかしら?
確かに私の周りではそんな感じはあったけど、
学園都市中で話題になったってのはいいすぎじゃない?」
308 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/16(日) 20:46:31.96
ID:FBGAMwA0 黒子「いえ、そんなことはありませんの!!
…お姉さま、黒子は…その話を聞いた時から
是非とも、お姉さまにお仕えしたいと思っていたんですわ!!
その願いが2年越しにかなって、黒子は……黒子は感激ですの!!」
美琴「あーーもーー!!いちいちうっとおしいわね、アンタは!!」
佐天「へー、けど、そうだったんだぁ
私、そういう話疎いから、覚えてないのかなあ……」
309 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/16(日) 20:52:46.53
ID:FBGAMwA0 黒子「…ちなみに、レベル5になるより前……レベル4だった頃からお姉さまは、
すべてのレベル4の中で、今最もレベル5に近い『電撃使い』として、
知る人ぞ知るちょっとした有名人だったんですの」
初春「あ!そういえばなんか、その話も聞いたことありますね」
美琴「ああ、そんなこともあったかしらねぇ……」
佐天「そっかあ、そうなんだあ…
…ねえ、御坂さん!
レベル4からレベル5になった時って、
自分自身はどんな気持ちだったんですか!?」
美琴「え、ええ!?何よそれ、き、気持ち???」
311 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/16(日) 20:57:45.77
ID:FBGAMwA0 佐天「え、いや、だって御坂さん、2年前のその時、学園都市の頂点まで
登り詰めたわけじゃないですか!その時の心境ってすごく興味あるんですけど!!」
黒子「確かに。レベル4からレベル5になった時の気持ちなんて、
ワタクシたちには想像もつかないですから……興味ありますわね」
初春「当時、話題の中心だった張本人ですもんね。聞いてみたいです!
それと、レベル4時代の御坂さんの話なんかもすっごく興味があるんですけどっ!!」
美琴「……レベル5になった時の話ねえ………どうだったかしら」
312 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/16(日) 21:05:06.17
ID:FBGAMwA0 ……………
今から2年前……
とある研究室
研究員A「美琴ちゃん!この間の能力検査の結果、また数値が上がっていたわよ!」
美琴「え、ほんとに!?」
研究員A「ええ、ほんとよ、よく頑張ったわね」
美琴「そうなんだ、やったぁ!!」
研究員A「美琴ちゃん……前々から美琴ちゃんの成長スピードには
驚かされていたけど、ここ最近の成長ぶりは特に目覚ましいものがあるわ!
ホント、すごいわ美琴ちゃん!!!」
美琴「え、そ、そうかな?へへへ……」
313 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/16(日) 21:10:34.22
ID:FBGAMwA0 研究員B「確かに、ホントにすごいわ美琴ちゃん……
この分なら近いかもしれないわね…
…美琴ちゃんがレベル5になる日が来るのは…」
美琴「レベル5……?わ、私が……??」
研究員A「ええ!!美琴ちゃんなら絶対になれるわ!!
なんせ今、学園都市にいるレベル4の中で
最もレベル5に近い『電撃使い』っていわれているんだから!!」
美琴「……………」
美琴「(レベル5……今まで、ただがむしゃらに
目の前のハードルを頑張って飛び越えてきたけど……
私、とうとう、こんなところまで来たんだ……!!!)
……………
――…御坂美琴、今は昔の小学校時代のお話……
317 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/16(日) 22:23:09.28 ID:sK/XmIAO
美琴の開発受け持った科学者は
マジでこんな感じの良い人だったんだろうな、暗部との関係も薄そうだし331 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/17(月) 20:47:08.82
ID:hk/p4ko0 ある日
とある研究室
研究員A「……よーし!!今日のトレーニングはこれで終わりよ!
お疲れ様、美琴ちゃん!!…… もう帰っていいわよ!」
美琴「う、うん……」
研究員A「…?どうしたの、美琴ちゃん??」
美琴「……う、うん……え、えっと、あのさぁ……」
研究員A「ん?どうしたの??」
332 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/17(月) 20:50:58.50
ID:hk/p4ko0 美琴「あ、あの……きょ、今日もお邪魔しちゃだめかな、
その、おねえちゃんのお家に…」
研究員A「あら、また私の家に泊まりたいの?
……そんなに自分の家に帰るのが嫌?」
美琴「う、うん。だって寮は一人ぼっちで寂しいしさ……だめかなあ?」
研究員A「いいえ、そんなことないわよ?
けど、私はまだ研究室で仕事が残ってるから、
先に私の家に行っといてちょうだい!
…… ほら、家の鍵の渡しておくからさ」
美琴「うん、ありがとう!!じゃあ、先に家に行っとくわね!!
…それじゃ、お先に!!」
…………
333 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/17(月) 20:57:14.36
ID:hk/p4ko0 ……………
研究員A「……それにしても、ホント、大したものですよね、美琴ちゃんは」
研究員B「そうね。私たちが、美琴ちゃんの能力開発に携わってもう3年になるけど
……正直、ここまで伸びるとは思わなかったわ」
研究員A「ええ……!!こんな短期間でここまで成長する子なんて、
そういないですよね!!」
研究員B「そうね……3年前、美琴ちゃんを受け持った時、
初めはたった一人のレベル3の為に研究所を設けるなんて、
上層部の連中は何を考えているのかと思ったけど…
…最近、ようやくその理由が分かったわ。
ホント、大した才能だわ、あの子」
334 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/17(月) 21:12:17.18
ID:hk/p4ko0 研究員A 「才能だなんて…た、確かにそれもあるのかもしれないですけど……
美琴ちゃんがここまでこれたのは、彼女自身の努力のおかげですよ?
美琴ちゃんのがんばりを才能で片づけちゃうのは、私はあんまり……」
研究員B「あら、そうかしら?私は、結局、能力なんてのは結局は才能だと思うけどね
だって、いくら努力したってずっとレベル0やレベル1の子供だっているのよ?」
研究員A「け、けど、私、やっぱり美琴ちゃんの頑張りは
もっと評価されてもいいと思いますよ!?
……だ、だって、この3年間、私たちが出す厳しい能力開発カリキュラムにも
文句ひとつ言わないで……耐え抜いてきたじゃないですか!!」
337 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/17(月) 21:26:23.94
ID:hk/p4ko0 研究員B「ま、まあ確かにそれは否定しないわ……あれだけのメニューをこなせば、
ほとんどの生徒は音を上げてしまうのが普通ですもんね」
研究員A「そうそう、そうでしょ!?」
研究員B「……まあ、いずれにしてもあの子、このまま順調に伸びていけば、
お世辞でもなんでもなく、ホントにレベル5に到達するかもしれないわね」
研究員A「ええ!!!最近は特に調子がいいし
美琴ちゃんなら、絶対になれますよ、レベル5に!!」
研究員B「そうね……いま現在、学園都市に君臨するレベル5達…
…『未元物質』や『原子崩し』…
…そして『一方通行』……
……あーいった化け物連中に、美琴ちゃんがどこまで割って入れるか楽しみね」
研究員A「ええ!!あんな古参の連中に負けませんよ、美琴ちゃんは!!」
338 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/17(月) 21:46:20.83
ID:hk/p4ko0 研究員B「……それはそうとあなた、最近美琴ちゃんとなれあいすぎじゃないかしら?」
研究員A「え、どういうことですか??」
研究員B「知ってるのよ?あなたがちょくちょく、
自分の家に美琴ちゃんを泊めたりしてるのを…
…それに、自分のことを『おねえちゃん』、なんて呼ばせたりして」
研究員A「ええ、し、知っていたんですか!?
あ、け、けど、後半の方は、別に私が呼ばせてるわけじゃないですよ!!
あれは美琴ちゃんがそう呼びたい、っていうから」
研究員B「……あのねえ、悪い言い方かもしれないけど、美琴ちゃんは所詮、
私たちにとって研究対象でしかないんだから…
…あんまり仲良くするのはどうかと思うわよ?」
339 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/17(月) 21:51:08.22
ID:hk/p4ko0 研究員A「な!そ、そんな言い方止めてください!!研究対象だなんて……!!
……わ、私たちもう知りあって3年目ですよ!?
そ、それに美琴ちゃんは、まだあんなに小さいのに親元を離れて
頑張っているというのに……そんな冷たい言い方しなくても……」
研究員B「何いってんのよ、あなたが親代わりにでもなろうっての?
それに、親元を離れて頑張ってるのは、学園都市の生徒皆に当てはまることじゃない」
研究員A「そ、それはそうですが…」
340 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/17(月) 21:53:46.90
ID:hk/p4ko0 研究員B「……それに、忘れてはいけないわよ。
能力開発といえば聞こえはいいかもしれないけど……
結局、私たちはこの学園都市に住んでいる
子供の頭の中をいじくって生きている人種ってことを」
研究員A「……………」
研究員B 「実験の為に、時に子供に無理を強いることだって
あるかもしれないんだから、
あんまり情が移るのはよくないわよ」
研究員A「……………わ、私はそれでも、美琴ちゃんを……」
研究員B「……、まあ、いいわ。それはあなたの自由だから。
別に私は、無理に止めるつもりはないわ」
…………………
341 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/17(月) 22:09:07.20
ID:hk/p4ko0 ……………
その夜
研究員A「ただいまー」
美琴「おかえりー、おねえちゃん」
研究員A「あら、どーしたの美琴ちゃん、エプロン姿で台所に立って!!
って、なにかしら、このいい匂いは!!??」
美琴「うん、おねえちゃんお腹すかしてると思って。晩御飯を準備してたの!!」
研究員A「あ、ありがとう、美琴ちゃん!!
わ、私、普段、カップラーメン生活だから嬉しいわ!!」
美琴「か、カップラーメンって……おねえちゃん…」
343 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/17(月) 22:26:52.63
ID:hk/p4ko0 ………
研究員A「ごちそーさまぁ!!」
美琴「どう、おいしかった、おねえちゃん??」
研究員A「ええ、とってもおいしかったわよ!!
………あ、そうだわ、美琴ちゃん!!
晩御飯を作ってくれたお礼にプレゼントあげるわ!!」
美琴「プレゼント??」
研究員A「じゃじゃーん!!これよ!!良く分からないカエルのストラップゥゥ!!
…いやあ、こないだ携帯を新規で変えたらもれなくついてきたんだけどー
なんかあんまり可愛くないからさぁ、美琴ちゃんにあげるっ!!
……って美琴ちゃんもいらないか、あははは」
どんがらがらどっしゃーん!!!!
研究員A「み、美琴ちゃん!!??」
344 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/17(月) 22:30:36.17
ID:hk/p4ko0 研究員A「ど、どうしたの!?そ、そんな盛大にずッ転げて!!」
美琴「か、か、か、かわいすぎるわ……」
研究員A「へ?」
美琴「こ、このストラップ、ほほほほほんとにくれるのよね、おねえちゃん!??
なんなの、このキャラ!?なんなの、このカエル!!
はじめてみたんだけど!??な、なんて名前のキャラなの、おねえちゃん!!??」
研究員A「え……い、いや……た、たしか、新商品らしいんだけど…
…なんていってたかしら……確か……ゲコ太、だったかしら………?」
美琴「……ゲコ太……!!!し、信じられない……!!!!
なんて、チャーミングなネーミングなの………!!!!」
345 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/17(月) 22:33:24.75
ID:hk/p4ko0 研究員A「って、み、美琴ちゃん!??き、気にいったの!??
そのキャラのこと!??
だ、だってカエルよ!??両生類よ!??
どこの世界にこんなものもらってよろこぶ女の子が……!!!!」
美琴「ななななにいってんのよ、おねえちゃん!!!
言っとくけど、このゲコ太は、来るわよ!!!絶対に!!
近い将来、必ず大人気になるわ!!!
だって……かわいすぎるものっっっ!!!」
研究員A「(い、意外にこういう趣味なのね、美琴ちゃん…
…け、けどまあ、女の子って中学校に上がれば、大人っぽい趣味になることが多いし…
… 今のうちだけかしらね…)」
346 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/17(月) 22:51:35.54
ID:hk/p4ko0 …………
研究員A「……それはそうと美琴ちゃん、最近、頑張ってるわね」
美琴「え……そ、そうかな」
研究員A「ええ……今年の美琴ちゃんの能力開発カリキュラムは、
今まで以上に厳しいものになってるけど…
…ひとつも文句を言うことなく、頑張っているものね……ホント、すごいわ」
美琴「えへへ……な、なんか最近、褒めすぎじゃない?て、照れちゃうなあ…」
研究員A「けど、それにしたって、今年に入ってからの美琴ちゃんの
成長スピードは異常だわ…
…こんなに急成長するなんて、誰も予想できな
かったことなのよ?………何か秘訣でもあるのかしら??」
美琴「そ、そうなんだ……やっぱりアレが効いてるのかしら?」
研究員A「アレ……?アレって……?」
347 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/17(月) 23:03:57.75
ID:hk/p4ko0 美琴「実はね……今年に入ってから、研究室から帰ってからもこっそり訓練してるの」
研究員A「ええ!?じゃ、じゃあ研究室でやってるカリキュラムだけじゃなく、
自分でもトレーニングしてたの!??」
美琴「うん……あ、けど、訓練っていっても、
家で一人でイメージトレーニングみたいなことをしてるだけなんだけどね」
研究員A「(家に帰ってもそんなことをしてたなんて……)」
348 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/17(月) 23:06:16.29
ID:hk/p4ko0 美琴「それでね、おねえちゃん!!
これは、皆には内緒なんだけど………
わたし、そのトレーニングで必殺技を考えてるのよ、必殺技を!!」
研究員A「はあ?ひ、必殺技って、なによそれ??」
美琴「なにって……そのまんまよ、必殺技よ必殺技!!
よく少年漫画の主人公は、皆、必殺技もってるんだからっ!!
だから、私もつくろうと思ってさ……!!自分のオリジナルの必殺技を!!」
研究員A「ふ、ふーーん……イメージトレーニングで、必殺技を、ねえ……はは」
349 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/17(月) 23:07:36.44
ID:hk/p4ko0 美琴「それでねっ、最近ようやくイメージが固まってきたのよ、必殺技の!!
……お姉ちゃんだけに教えてあげるわ、私の必殺技の全貌を!!!」
研究員A「(必殺技だなんて……なんか、なんだかんだいっても、まだまだ子供ねえ………)
う、うんうん……それでそれで…?その必殺技の全貌ってのは……??」
美琴「あのね、『超電磁砲』、って知ってる……?」
………………
353 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/17(月) 23:14:45.65 ID:U6ncV2AO
やっぱり人間能力を持ったら作りたくなるよね、必殺技wwww356 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/17(月) 23:18:32.63 ID:2y5rYSgo
ゲコ太好きはAさんのせいだったのか…360 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/19(水) 22:56:21.78
ID:CudStVg0 次の日
美琴が通う小学校
昼休み……
美咲「ええー、それじゃあ、今日も放課後、
みんなと一緒に遊べないのぉ、美琴ちゃん!?」
美琴「う、うん……ごめんね美咲ちゃん…今日も、
学校が終わったら研究所行ってカリキュラムをこなさないと……」
美咲「そんなこと言って……最近毎日そればっかり……!
私、6年生になってからほとんど
美琴ちゃんと遊んだ記憶ないんだけど!」
美琴「ほんとごめん、美咲ちゃん!!この借りは必ず返すからっっ!!」
美咲「んもう、その言い訳も何回聞いたことか…」
361 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/19(水) 22:58:59.21
ID:CudStVg0 女生徒A「けど、御坂ちゃんすごいよねぇ……能力開発の為に
自分御用達の研究所があるなんて!」
女生徒B「ほんとほんと……!っていうか、この学校でレベル4なんて御坂ちゃんだけだよ!?」
女生徒C「私たちの小学校……ほとんどレベル0が1ばっかりだもんね…
…よくてレベル2くらいなのに…」
美咲「あーあ、美琴ちゃんも昔は私と同じレベル1だったのにさ、
…… なんで、こんなに差がついちゃったんだろう…うらやましいなあ美琴ちゃん」
362 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/19(水) 23:02:00.68
ID:CudStVg0 美琴「そ、そう……?うらやましいかなぁ…
…あんまり自分ではなんとも思ってないんだけど……」
美咲「なんだかなぁ……最近、美琴ちゃんが遠いところにいったみたいで
……なんか、私はやだなあ……」
美琴「え、な、なに言ってんのよ美咲ちゃん!なんでそんなこと言うの!!
私は私じゃない!レベルがいくつになったって、全然変わらないわ!!」
美咲「………そ、そうよね、そうだよね、変なこと言ってごめん、美琴ちゃん」
ガラッ(教室のドアがひらく音)
先生「ええと……ああ、いたいた……
……御坂、ちょっと話があるんだけど、いいか?」
美琴「え、私ですか??……はい、いいですけど…??」
……………
363 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/19(水) 23:04:22.99
ID:CudStVg0 ……………
美琴「進路相談?」
先生「ああ、先生もこの学校に赴任してきて、
生徒に進路相談なんてするのは初めてなんだがなぁ…
… だって、たいていここの学校の生徒は、ここの近くにある中学校に、
試験もなくそのまま進学するのが普通だしな」
美琴「え、だったら、なんで私だけ、進路相談なんて……」
365 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/19(水) 23:08:03.74
ID:CudStVg0 先生「まあ、お前はここの小学校始まって以来のレベル4の能力者だしな…
お前がこの先、自分の能力を伸ばして行こうと考えたら、
皆と同じ中学校じゃあちょっとなあ……
……要するにもっと能力開発のカリキュラムなんかが充実した、
ランクの高い中学校に言った方がいいと思うんだ」
美琴「………け、けど…わたしは……美咲ちゃんと…
…みんなと同じ中学校に進学したいです」
先生「御坂……しかしな…お前の実力なら、どこの中学校でも……」
美琴「だ、だって、能力は必ずしも
そういう学校に行かなきゃ向上しないわけじゃないし……!!
そ、それに……!!私には、能力開発の為の、専属の研究所もあるから……!!」
先生「まあ、そうだな……いや、確かにそうなんだろうが……」
美琴「……?」
先生「いや……いいんだ、最終的にはお前が決めることだからな。
けどな、先生が言ったこともよく覚えといてくれ、
お前には、そういう選択肢もあるってことを」
367 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/19(水) 23:19:27.97
ID:CudStVg0 その数ヶ月後……御坂美琴、小学6年生の夏
研究所でのシステムスキャンの日
『……… 記録……砲弾初速1018m/sec、連発能力7発/min、着弾分布17.8mm………
………総合評価、レベル5』
美琴「……………え?…」
368 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/19(水) 23:35:24.25
ID:CudStVg0 ……………
研究員B「……………な、や、やったわ、とうとう………」
研究員A「み、美琴ちゃん!!!やった!!やったわ!!
レベル5 よ、レベル5になったのよ!??」
美琴「レベル5……わ、わ、私が、レベル5に……!??う、うそ、夢…じゃないの……?」
研究員A「そうよ、美琴ちゃん!!夢じゃないわ!!!
美琴ちゃん、とうとう学園都市のトップに仲間入りしたのよ!!!」
美琴「ほ、ほんとに……!??わ、私、とうとう……!!!」
研究員B「ええ……!そうよ美琴ちゃん!!……け、けど、信じられないわ……!!
ま、まさかこんなに早くこの日が来るなんて……!!!」
研究員A「や、やっぱり美琴ちゃんはすごいわ!!!私たちの想像をはるかに超える
スピードで成長していくんだもの!!!」
美琴「……わ、わたしがレベル5……」
……………
美琴「(………やった!やった!!やった!!!
わ、わたし、とうとう、最後のハードルを
飛び越えたんだわ!!!!…
… レベル1から頑張ってきて………ついに、レベル5に
到達したのね!!!!!!!)」
369 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/20(木) 00:33:38.11
ID:DtiPptI0 新たに誕生したレベル5の噂は瞬く間に広がり……
学園都市は、御坂美琴の話題で持ち切りになった…
とあるジャッジメント支部
固法「…全く…大したものねえ、まだ小学6年生だってのに…
…こういう子がジャッジメントに入ってきたりしないものかしらねぇ」
黒子「はん!固法先輩ともあろうものが……なにを血迷ったことを言っているんですの!!ジャッジメントの仕事は、能力レベルが高いからって、できるものではありませんわ!!」
370 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/20(木) 00:41:42.04
ID:DtiPptI0 固法「それは、もちろんそうだけど……」
黒子「そもそも、この御坂美琴って女がどんな人間かも知らずにそんなこと言うなんて……、どーせこんな女、いけすかない性悪女に決まってますのに!!」
固法「き、決まってますって……あなたこそ、
御坂さんに会ったことないのにそんなこと言うなんて、
知らない人のこと、悪く言うのは良くないわよ?」
黒子「はん!全っ然、分かっておりませんのね固法先輩!!
どーせ、レベル5ということを鼻にかけたろくでもない女に決まってますわ!」
固法「そ、そこまで決めつけなくても……
…わたしはいいと思うんだけど…えっと、御坂…美琴さん……
(もしかして、ライバル視してるのかしらね…?)」
黒子「(きいい……!!固法先輩…!!ワタクシにはまだ、ジャッジメントの
仕事を一度もさせてくれない癖に…
… 御坂だのわけのわからない女のことを
ジャッジメントにほしいなどど……!!!
くうう…くやしいったら、ありゃしませんわぁ!!)」
371 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/20(木) 00:44:33.09
ID:DtiPptI0 ……… とある小学校1
授業中…
先生「………えーー、つまり、パーソナルリアリティとは…」
初春「…………」
初春「(レベル5……すごいなあ、私と一歳しか変わらないのに…
…一体どんな人なんだろう……)」
初春「(一歳しか変わらないってことは……今、小学6年生だよね…
…どこの中学校に行くのかなあ…
…はっ!!!も、もしかして、かの有名な常盤台中学とか……!!!!!)」
初春「(ああ~~いいなあ、うらやましいなあ!!!…
…けど、あれ、常盤台中学に進学するってことは…
…当然、お嬢様……!!はっ!!ってことは、レベル5でありつつお嬢様…!!!)」
初春「(えええええ!!!そ、そんなパーフェクトな人がこの世に存在するなんて……!!
ああーー、是非会ってみたいなぁ、その人…!!名前、なんて言ったっけ……確か……
確か!!!御坂美)」
生徒A「せんせー、初春ちゃんが授業中にぶつぶつうるさいんですけど」
先生「こらああああああ!!またか初春!!!ちゃんと授業を聞かんかああ!!
そんなんだから、ジャッジメントの試験に落ちるんだお前はあ!!しっかりせんかあ!!」
初春「は、はいいいい!!!!!!!!!!」
……………
372 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/20(木) 00:46:06.52
ID:DtiPptI0 とある小学校2
あけみ「…その話、涙子には言わないほうがいいんじゃない?」
むーちゃん「ええ?なんで??」
あけみ「だって、涙子の奴、こないだのシステムスキャンの結果で、
めちゃめちゃへこんでたじゃん」
むーちゃん「ああ、そう、そーだね…
…せっかく最近、ようやく立ち直ってきたところだし、そんな時に言うことないよね…
…私たちと一歳しか違わない女の子がレベル5になったなんて話は……」
373 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/20(木) 00:47:43.69
ID:DtiPptI0 あけみ「そーそー……あーあ、けど、うらやましいなー、レベル5なんて!!
なーんか人生余裕、ってかんじだよねー」
まこちん「ほんとだよねー、けど、まあ、ああいうのは才能っしょ?こればっかりは
しょうがないよね」
むーちゃん「そうそう、結局さ、そうなんだよね。涙子もさ、
早く私たちみたいに割り切らないとだめだよね、そうじゃないと辛くてやってられ」
ガラッ!!(教室のドアの開く音)
佐天「おはよーみんな!!」
あけみ「あ、ああ、おはよー涙子!!」
むーちゃん・まこちん「お、おはよー!!」
佐天「あれ?今、なんか話してたでしょ?……何の話してたの??」
あけみ「ええ?べっつになんでもないよ!ねえ、みんな」
むーちゃん・まこちん「え、ええ」
佐天「……??」
あけみ「そ、それより聞いてよ涙子、こないださあ……」
………………
374 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/20(木) 00:51:53.50
ID:DtiPptI0 とある高校の職員室
小萌「…まさか、小学6年生でレベル5に到達するなんて!!
まったく、大したものなのです!!」
黄泉川「まあ、確かにすごいよな……あれ、けど良く考えたら、レベル5とか、
高位の能力者って、大抵かなり幼い頃から、すでに能力を開花させてるやつが多いじゃん?
…それを考えたらさ、小学6年生でレベル5になったってこと自体は、
そんなにすごいことじゃないじゃん?
むしろ、才能が開花するにしては遅咲きなんじゃないのか?」
小萌「ちっちっ、黄泉川先生は全然わかってないのです!!
今回レベル5になった御坂美琴ちゃんは、元々、小学1年生の時はレベル1だったんですよー?
……それがまさか、6年間の能力開発でレベル5になるなんて……これは、他に類のない、
信じられないケースなんです!!」
黄泉川「レベル1から……?おいおい、ほ、ほんとかよ!??そ、そりゃ、確かにすごいじゃん!?」
小萌「先生としては、一体どんな訓練をしたら、たった6年間でそこまで
能力を向上できたのか、とっても興味があるのです!!
……是非一回、御坂ちゃんに会ってお話を聞いてみたいところなのです!!」
黄泉川「た、たしかにな……私も会ってみたいじゃん、御坂美琴……!」
384 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/20(木) 22:18:23.05
ID:zp46vB.0 とある研究所
一方通行「興味ねえな」
木原「……なんだよ、つれねえな一方通行…
…ああ、もしかしてテメエ、びびってんてんのか、
その新しいレベル5の野郎に、学園都市1位の座が奪われるんじゃねーかってよお」
一方通行「はああ?なーにいってやがンだ木原、そんな『電撃使い』に毛が
生えたよーなヤツが俺の相手になると思ってンのかァ??頭にウジでもわいて
ンのか、てめえはよォ」
385 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/20(木) 22:27:07.69
ID:zp46vB.0 木原「はん!ま、そりゃ冗談だが…けどまあ、テメエほどじゃねえが、なかなか利用価値がありそうなヤツみたいなんだわ、これがよぉ…
…その御坂ってのがレベル5になったことで、ある計画が
本格的に始動することになるらしいぜ?
『量産型能力者計画』って言ってなぁ…
… へへ、これが上層部の連中のイカれ具合がよくわかる内容で……」
一方通行「おいおい…頭だけじゃなく耳まで腐っちまったのか木原君よォ、
俺はそんなガキの話、興味ねえ、っつてンだろうが…
…いいからテメエは馬鹿みてえに
俺の能力開発のことだけ考えてりゃいいンだよ、糞野郎が」
木原「……はあ、人がせっかく楽しい話を提供してやろうと思ったのによ…
あーあ、やっぱ駄目だな、テメエみてえなクズ野郎は
まともに話相手すらならねーわ」
387 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/20(木) 22:41:25.07
ID:zp46vB.0 ………………
とある暗部のアジト
垣根「…新たなレベル5ねえ……
……要は、アレイスターのおもちゃがまた1つできたってだけの話だろう?」
ドレスの女「あら、意外につまんない反応ね。せっかくあなたと同じ、
レベル5のお仲間ができたっていうのに」
垣根「はん、新しいレベル5の誕生を、先輩として喜んだりしたら満足だったか?
……悪いが、そんなお仲間意識は持ち合わせてないんでね」
ドレスの女「……ちなみに能力は『電撃使い』らしいんだけど……どうやら、そこらの
『電撃使い』とはランクが違うらしいわよ……
最大出力で 10億ボルトは出るんですって、その子」
垣根「はー、そりゃまあ、確かに大したもんだ…
…まさに『電撃使い』の頂点、ってとこか…確かにレベル5だな、それは。
……だが、あいにく俺からしたら、その程度の能力、この世の常識の範疇でしかないな…
遠くおよばねえ……俺の『未元物質』、にはな……!!」
388 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/20(木) 22:43:41.69
ID:zp46vB.0 とある喫茶店
麦野「……『電撃使い』のレベル5ねえ…
…それで?順位とか能力名はまだ決まってないの?」
フレンダ「うん、結局さ、まだレベル5に到達したことが分かっただけらしくて、
順位が正式にわかるのは少し先らしいよ?…
……まあ、おそらくはレベル5の中でも最下位……
『心理掌握』ってヤツの下になるんじゃないか、って噂だけどね」
絹旗「……順位はともかく、能力名、ってのは普通に
『電撃使い(エレクトロマスター)』になるんじゃないんですか?」
389 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/20(木) 22:46:34.82
ID:zp46vB.0 麦野「…学校側が決めるような単純な能力名なら、そうなんでしょうけどねぇ…
…けど、能力の名前ってのは、能力開発に携わった
研究者やソイツ自身が決めるケースもあるのよ。
まあ……きっと、学園都市としても、他の『電撃使い(エレクトロマスター)』
との差別化を図るためになにか他の名前を命名したいところでしょうねえ」
フレンダ「ふーん……けどまあ、いくら能力レベルが高くても、
まだまだガキだよねー、小学6年生なんてさ…
あ、けど、小学生っていったらアンタもそうだっけ?…
…一体何歳なのよ、アンタ」
絹旗「アンタではありません、絹旗と呼んでくださいフレンダ…
私はあなたの名前を覚えたのに、超失礼な人ですね」
390 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/20(木) 22:51:16.10
ID:zp46vB.0 フレンダ「なによ、そんなことで怒ることないでしょうが、
ガキの癖に生意気なやつね」
麦野「はーーい、二人ともケンカしないの!!…
…私たちはこれからチームを組んでお仕事をする仲間になるんだから!」
絹旗「そうは言いいますが…
…一体いつになったら、そのお仕事というのが超舞い込んでくるんですか?
……私たちが集められてもう一週間以上たつというのに」
麦野「さあ、知らないわよそんなこと。…
…とりあえず、待つのも仕事なんだから!ごちゃごちゃ
我がまま言うんじゃないわよ」
フレンダ「ねーー、それより組織名は?組織名はどうなったのさ」
麦野「それもまだ未定よ未定。っていうか、そんなもんなんだっていいでしょうがっ」
麦野「(……ったく……、こいつら、過去にどこで何をしていた連中か知らないけど……
どうも一筋縄じゃいかない連中みたいね…
本当にこんな奴らと組んで、組織としてやっといけんのかしら……?)」
滝壺「……北北西から信号が来てる……」
麦野「(……こいつに至ってはもう全然わけがわからないし……!!)」
……………
391 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/20(木) 23:17:56.09
ID:zp46vB.0 とある中学校の教室
男子生徒A「…でさあ、そのレベル5になった子、
かなりかわいい子らしいぜ?実際に町で見た奴が言ってたんだけどよ」
男子生徒B「げーーまじかよ!!あーー、
それだったら、来年、俺達の中学校に
こねーかなあ?」
男子生徒C「ばっか、レベル5が俺達の中学なんかに進学するわけねーだろ!?
ああいう女の子は、大覇星祭でも、毎年トップに食い込むような
学校に進学するんだよ、どーせ」
男子生徒A「あ、けどなその子、今かよってる小学校は
別に名門でもなんでもないみたいだぜ?
なんか、学園都市のはずれに立ってるような、
しょぼい小学校の生徒だって噂だけど…」
男子生徒B 「へーー、そうなんだ!だ、だったら
中学校も普通のとこに進学する可能性もあるかもしれないじゃんか!!
……もしかしたら、俺達の中学校に進学する可能性も……!!」
男子生徒C「はあ、あるわけねーだろ……そんなこと……なあ、上条?」
392 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/20(木) 23:22:08.77
ID:zp46vB.0 上条「ぐー、ぐー……」
男子生徒A「おいおい、なーに寝てんだよ上条!!
せっかく俺達が今、旬の話題で盛り上がってるてのによ!!
ほら、起きろよ、学園都市に新しいレベル5が誕生したんだってよ!」
男子生徒B「そーそー、それもすっごいかわいい女の子らしくさあ!!」
上条「……んん…ああ……興味ねーよ俺は……レベル5だか何だか知らないけど……
レベル0の上条さんには、なーーんにも関係ありませんねー……ぐーぐー…」
393 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/20(木) 23:24:40.28
ID:zp46vB.0 男子生徒C「………だーめだなこりゃあ」
男子生徒A「上条ってなんか、この手の話題にあんまり興味ねーよなあ…」
男子生徒B「まあ……こいつが興味あるのは、○○スーパーの卵が安いだの、
野菜が安いだの……そんな話ばっかりだからなあ……」
男子生徒A「ああ……なんというかまあ……幸せなヤツだよな……」
男子生徒C「確かに……レベル0でも特に気にしてる様子もねーし…
悩みなんかねーんだろーなあ…こいつ」
男子生徒B「ま、たぶん、上条は一生、こんな感じで生きていくんだろうな、きっと
ある意味うらやましいヤツだぜ、全く……」
上条「ぐーーぐーー……むにゃむにゃ…」
…………………
402 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/22(土) 14:16:33.64 ID:6uOS2dU0
レベル5になった御坂に対する各キャラの反応がいいな 403 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/22(土) 18:24:09.05
ID:42M.3xc0 御坂美琴がレベル5になってから一週間後…
とある研究所
研究員A「……いやあ、それにしても美琴ちゃん、一気に有名人になっちゃいましたね!!
今、学園都市じゃ、美琴ちゃんの話で話題がもちきりですもん!!」
研究員B「そうね、あの子はルックスも性格もいい子だし、
このまま学園都市の広告塔のような存在になるかもしれないわねぇ」
研究員A「確かにそれはありえますね!!美琴ちゃんなら絶対に人気者になりますよ!!」
研究員B「ええ…
……それにしても、ほんと私たちもがんばったわよね、
こんなロクに設備も整っていない研究所で、美琴ちゃんをレベル5まで育てあげたんだから…
けどまあ……今月いっぱいでここの研究所も見おさめかしらね」
研究員A「え?今月まで、ってどういうことですか??」
404 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/22(土) 18:29:37.48
ID:42M.3xc0 研究員B「どういうことって、それ本気でいってるの??私たちは、
たった2人だけで、レベル5の能力開発に成功したのよ?昇進よ昇進!!!
…… 当然、その功績が認められて昇進することになるに決まってるじゃない!」
研究員A「ええっ……!しょ、昇進……!!??」
研究員B「ええ……おそらくは、学園都市でも有数の研究所に配属されることになるんじゃないかしら……!!
きっと、こんなチンケな研究所ではできないような複雑な研究ができるわよ!
あ!!もしかしたら、あの『一方通行』や『未元物質』の能力開発にも携われるかも……!!!
ああー、今から楽しみよね、ほんと美琴ちゃんさまさまだわ!!」
研究員A「……け、けど、いいのかな……ホントに頑張ったのは美琴ちゃんなのに……
なんか、私は、美琴ちゃんをダシに出世する話をするのはあんまり……」
405 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/22(土) 18:35:41.82
ID:42M.3xc0 研究員B「あら、なーにいい子ぶってんのよ、アンタは?
それじゃ何?アンタは上からお声がかかっても、それを断るっていうの?
このまま、こんな弱小の研究所でチンケな研究員やれたら、それで満足なんだ?」
研究員A「そ、それは……」
研究員B 「前、アンタ言ってたじゃない…
…いつかは研究者として出世したら、『原石』と呼ばれる能力者の研究をしたい、ってさ。
けど、こんなとこで研究者やってたら一生、そんな研究携われないわよ?」
研究員A「確かにそれはそうですけど…」
406 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/22(土) 18:50:16.63
ID:42M.3xc0 研究員B「もし、あなたが望めばできるかもしれないわよ、
世界最大の『原石』と名高い削板軍覇の能力開発チームに入ることがさ……!!」
研究員A「そ、削板軍覇……!!??わ、私がそんな能力者の能力開発チームに……??
」
研究員B「ええ……まあ、希望が通ればの話だと思うけど。
けど、やっぱりあなたも研究者ねえ…
…さっきまでは美琴ちゃんが何だのいい子ぶってた癖にさ…
…そんなに目をキラキラ輝かせちゃって」
研究員A「え、そ、そうですか?別にそんなことは……」
研究員B「別にいいのよ、否定しなくて。だってそれが研究者ですものね…
…それに、私たちみたいな分野の研究者は能力開発で結果をだして出世していくものなんだから。
美琴ちゃんをダシにしてだのなんだの、気にする必要は全然ないのよ」
研究者A「そうか……確かに……そうですよね……!」
407 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/22(土) 19:10:05.58 ID:6xc4ZQAO
普通の精神でド根性なんかに関わったら
三日後には偏頭痛持ちになんのに、知らぬが仏だな本当408 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/22(土) 19:49:43.13
ID:42M.3xc0 ところが……次の日…
とある研究所
研究員B「引き続き、この研究所で御坂美琴の能力開発を継続ですって!??」
電話の声『ああ、新しくレベル5用に作りなおした
カリキュラムの概要を送るからそのデータをもとに……』
研究員B「な、なんでですか……!?
わ、私たちは3年間もこんな研究所でがんばってきて…
…レベル5の能力開発に成功したっていうのに……!!
なぜ、その功績が認められないですか!!?
なぜ、引き続きこの研究所に同じことをやらなければならないんですか!!」
電話の声『……ははあ、お前まさか、自分が出世するとかなんとか考えてたのか?
……ふざけんてんじゃねえよ、てめえらはこの3年間、こっちが指示したカリキュラムを
ただ言われた通りやってきただけじゃねえかよ!!」
409 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/22(土) 19:51:21.05
ID:42M.3xc0 研究員B「そ、それは確かにそうですけど…
…け、けど、実際に被験者の能力開発に携わったのは私たちですよ!!
それに、そちらが指示するカリキュラムの内容はあくまで概要であって……!!
彼女がレベル5まで到達したのは、こちらでの細かい判断力があったからこそ……!!」
電話の声『あのなあ、知らされてないようだから、教えてやる!!
御坂美琴が将来的にレベル5に成長することは、何年も前から分かっていたことなんよ!!』
研究員B「な……なんで…すって………?」
410 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/22(土) 19:58:34.03
ID:42M.3xc0 電話の声『そうだ、ツリーダイヤグラムの演算によると、
お前たちに指示してきたカリキュラムを御坂美琴が順当にこなしていった場合、
今年の夏にレベル5になる可能性は99.9999%……
…ま、要するに確定事項だったわけだ』
研究員B「そ、そんな……」
電話の声『はん!めでてえ野郎だな!なにがこちらでの細かい判断力、だよ!!…
…ちなみに、ツリーダイヤグラムによると、御坂美琴のレベル5内での順位は第6位…
要するに最下位になるそうだぜ…
それと、御坂美琴にこれ以上の能力の向上はもう完全に期待できねえんだそうだが…
… 能力値を維持する為の訓練は必要だからな。
……ってことで、今後は、そっちの研究所で御坂美琴の能力維持の為の訓練、たのんだぜ、
くくく……それじゃあな』
411 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/22(土) 20:00:33.88
ID:42M.3xc0 ………
研究員B「くそっ!!!」
研究員A「い、一体、上層部の方は電話でなんて言ってたんですか!?」
研究員B 「どーもこーもないわよ!!出世はなし!!これからも引き続き
この糞研究所で能力開発がんばって、てさ!!」
研究員A 「そ、そんな……」
研究員B「ちくしょう、3年間もこんなヘンピなところで
あんなクソガキの能力開発を頑張ってきたっていうのに……!!
ほんと、時間の無駄だったわよ!!!」
研究員A「な……!!!み、美琴ちゃんは悪くないじゃないですか!!!
彼女はこの3年間誰よりも頑張って、レベル5に到達したっていうのに
そんな言い方ひどいです!!!」
412 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/22(土) 20:06:37.61
ID:42M.3xc0 研究員B「あら……けど、そんな頑張り屋さんの彼女が、
レベル5になることなんて、上層部にとっては確定事項だったそうよ?」
研究員A「な、なんですって……?そ、それどういうことですか!??」
研究員B「……笑っちゃうわよね、美琴ちゃん、あんなに3年間頑張っていたのに…
…彼女がどこまで成長してどこで頭打ちになっちゃうのか…
…ツリーダイヤグラムにぜーんぶ把握されていたんだから!!
なんか、そう考えると、今まで頑張ってきたことが全部馬鹿らしくなるわよね」
研究員A「そ、そんな……」
研究員B「……それで、これから私たちは、美琴ちゃんの能力維持の為に
頑張んなきゃいけないんですってよ…
…はん!!もうホント笑っちゃうわよ!!!!」
414 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/22(土) 20:27:54.21
ID:42M.3xc0 ……………
その夜
研究員A「はあ……」
美琴「どうしたの、おねえちゃん…なんか、家に帰ってきてからため息ばっかり…」
研究員A「あ、ああ、美琴ちゃん…な、なんでもないわ……」
研究員A「(はあ……研究者になって今年で10年目…
…ようやくつかみかけた出世の道が閉ざされちゃうなんて……)」
研究員A「(それも、今後はずっと美琴ちゃんの能力維持のためのカリキュラムをこなす
毎日……はあ……どうしたらいいのかしら……)」
研究員A「(もしかして本当に、このまま一生あの研究所で生きていくことになるのかな…)
415 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/22(土) 20:30:39.05
ID:42M.3xc0 美琴「おねえちゃん!!」
研究員A「え!?あ、な、なに??」
美琴「んもう、やっぱり今日おかしいよおねえちゃん……今もぼーっとしてたし…」
研究員A「あ、ああ、ごめん、ごめんね美琴ちゃん……」
研究員A 「あ、そ、そういえば美琴ちゃん?
レベル5になって一週間くらいたったけど……最近どう、調子は??」
美琴「え……調子??……」
研究員A「……この一週間、学園都市じゃ美琴ちゃんの話で持ち切りだったものねぇ…
学校なんか美琴ちゃん、英雄扱いで大変でしょ??」
美琴「う、うん……そう…ね……うん、そう」
研究員A「………??(あれ……なんか美琴ちゃんも気持ち元気がないような……
何かあったのかしら……??)」
417 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/22(土) 21:33:58.76
ID:42M.3xc0 美琴が通う学校の教室
ひそひそ……
生徒1「(とうとうレベル5になったんだってよ、アイツ…)」
生徒2「(なんでそんなヤツが私たちの学校にいるわけ?
…とっとと他の優秀な学校に転校すればいいのにね……)」
生徒3 「(きっとレベル0や1の俺達を内心では馬鹿にしてるんだぜ……
だいたい俺は、あいつがレベル4の頃から気にいらなかったんだ)」
生徒4「(所詮、この学校は私たちみたいな凡人がかようとこなんだから…
ああいう子がいると…正直やりにくいよね…)」
生徒6「(しっ!!御坂に聞こえたらどうするんだよ……!!
あいつ10億ボルトの電撃を繰り出せるんだぞ!!聞こえたら殺されるぞ!!)」
生徒7「(おいおいマジかよ……ほとんど化け物じゃねえか…)」
…………
美琴「………………」
418 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/22(土) 21:53:14.54
ID:42M.3xc0 美咲「き、気にすることないよ美琴ちゃん…
あいつら、レベル5になった美琴ちゃんのこと、ひがんでるだけなんだから……」
女生徒A「そ、そうそう……気にすることないよ……」
女生徒B「そ、そうだよ御坂ちゃん……元気出して…!」
美琴「う、うん……わかってる……わかってるけど……」
美咲「美琴ちゃん………」
419 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/22(土) 21:56:28.22
ID:42M.3xc0 ガラッ!!(教室のドアが開く音)
先生「よーし、お前ら授業はじめるぞ、はやく席につけよお前ら!」
生徒達「はーーーい」
美琴「……………」
先生「(御坂……)」
美琴「(レベル5になってから、私に対する周りの人間の反応が一気に変わった気がする…
……レベル5だろうがなんだろうが私は私……それは昔も今も変わらないのに……」
美琴「(私は何も変わっていないのに……!!)」
………元々、その大半が無能力者かレベル1の学校の生徒にとって、
高位の能力者である美琴に対する反応は、憧れよりもむしろ、
劣等感からくる嫉妬やうとましさの方が強かった…
そしてその感情は、美琴がレベル5となったことで、より強固なものとなるのだった……
422 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/22(土) 22:45:16.62
ID:RD9Z6Xk0 ………………
とある研究所
研究員B「………ああ……なんか……なーーんにもやる気になれないわね…」
研究員B「……はあ…全く、やってられないわ……これから先ずっとこの
研究所で働くのかと思うと………もう、どーにでもなれって感じ……」
研究員A「……………」
研究員B「ねえ……もしかして私たち一生、あの美琴ちゃんの能力維持のために
働かされるのかしら…… もしそうだとしたら、私もう研究者やめるかもしれないわ…」
研究員A「……………」
研究員B「ってアンタ、聞いてんの!?…
…何さっきからパソコン画面見ながら固まってんのよ!!」
研究員A「……………そ、そんなまさか………」
研究員B「……なによ、一体どうしたっていうのよ!?」
423 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/22(土) 22:48:35.10
ID:RD9Z6Xk0 研究員A「い、いま、バンクのデータを見てるんですけど…
…美琴ちゃんの……レベル5内での順位が正式に公開されたみたいなんです………」
研究員B「ああ、なんだそんなこと。
けど、そんなもの見なくても、美琴ちゃんの順位ならもう分かっているじゃない。
学園都市第6位……今いるレベル5の中では最下位でしょ?
……ま、それが美琴ちゃんの限界ってことね」
研究員A「…………第3位なんです……」
研究員B「は?」
研究員A「………だ、だから、美琴ちゃんのレベル5内での順位は『一方通行』『未元物質』
に次ぐ第3位……『原子崩し』を抜いて……第3位にランクされているんです……!!!」
研究員B「な、な、なんですって!!!!」
425 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/22(土) 23:04:36.51
ID:RD9Z6Xk0 研究員B「な、そ、そんな馬鹿な……あ、ありえないわ……!!
だ、だって、ツリーダイヤグラムの演算では美琴ちゃんの順位は第6位が限界はず……!!
第3位だなんて信じられないわ……!!」
研究員A「さ、三強の一角を崩すなんて……!!!
ま、まさか……美琴ちゃん……!!!ツリーダイヤグラムの演算結果の上をいった、
っていうの……!!!??」
研究員B「ツリーダイヤグラムの演算を超えた……??そ、そんなことって……!!!」
研究員A「す、すごい!!すごいわ美琴ちゃん!!!
美琴ちゃんの努力が、ツリーダイヤグラムの、上層部の人たちの予想の上をいったんだわ!
………美琴ちゃん……なんて子なのかしら!!!!!!」
428 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/22(土) 23:12:52.58
ID:RD9Z6Xk0 研究員B「ふ………ふふふ……」
研究員A「………ど、どうしたんですか……??」
研究員B「ほんと……上層部の奴ら………!!!ざまあみやがれ、だわ!!!
何が学園都市第6位よ!?なにがこれ以上の能力の向上は期待できない、よ!!
…… 美琴ちゃんならきっと、まだまだ伸びるはず…
…絶対にまだまだ上を目指せるわ……!!!」
研究員A「え、ええ!!そ、それじゃさ、さっそく上層部に連絡して、
能力維持のカリキュラムではなく、さらに能力の向上を目指す
カリキュラムを考えてもらわないと……!!!」
430 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/22(土) 23:30:42.54
ID:RD9Z6Xk0 研究員B「はああ?なーに寝ぼけたこといってんのよ、アンタは?
そんなことしたら、また私たちの手柄が奪われて終わりじゃないの!!!
…… これから先、あの子の能力開発のカリキュラムは、全部私たちが考えるのよ!!!!」
研究員A「ええ!!??……わ、私たちが………!?」
研究員B「そう!!今後は上層部を通さずに、私たち2人であの子の能力開発を
するのよ!!!
それで結果をだせば、今度こそ上層部の連中は
私たちを認めざるをえなくなるはず……!!」
研究員A「た、確かに……!!!い、いや、けど、
そんな独断で美琴ちゃんを能力開発したりして本当に大丈夫なんですか!??」
431 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/22(土) 23:38:00.86
ID:RD9Z6Xk0 研究員B「はん!なに言ってんのよアンタは!!
こっちは美琴ちゃんを3年も見続けてきたのよ!!?
バンクにのっていないような、上層部の知らないあの子の能力データだって
私たちが持っているし…
…上層部よりもよっぽど、私たちのほうが美琴ちゃんを
能力開発するのに適しているに決まっているじゃない!!!」
研究員A「確かにそうですね……!!そうですよねっ!!!!」
研究員B「ええ!!…………ふふふ……上層部の連中……見ておきなさいよ……!!!!
近い将来うちの美琴ちゃんが、あいつらの作品……… 『未元物質』、『一方通行』
を追い抜いてやるんだから……!!!
……いや、違う……美琴ちゃんなら………!!!!そのさらに上も目指せるかも……!!」
研究員A「そ、その上って……ま、まさか……!!!!」
432 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/22(土) 23:39:39.11
ID:RD9Z6Xk0 研究員B「ええ……!!学園都市が能力者に臨む最終形態……!!!
『神ならぬ身にて天上の意志に辿り着くもの』……レベル6にさあ!!!
美琴ちゃんなら、到達できるかもしれないわ………!!!」
研究員A「れ、レベル6………ゆ、夢みたいな話だけど……!!!
も、もしホントにそんなことになれば………」
研究員B「ふふふ……もう、出世するだとか、そういうレベルじゃなくなるでしょうね、
私たち……!!…
…さあ、そうときまれば、さっそく能力開発のカリキュラムを計画するわよ!!」
研究員A「は、はい!!!」
………………
438 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [ ]:2010/05/23(日) 00:03:43.19 ID:pY.U6SA0
なんかもう『電話の向こう』が第6位って言ったのもAとBをこうやって舞い上がらせる為だったような気さえしてきちまうな……440 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/23(日) 01:08:07.48 ID:fMcXR960
第6位で最下位ってことは、御坂より後にレベル5になったやつがいるって設定なのか442 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/23(日) 01:12:10.97 ID:gm22SsAO
削板のことじゃね?意味不明だから取り敢えず7位に置いとこうって感じで443 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/23(日) 01:45:40.20 ID:WdOFmYAO
根性はどこぞの片田舎でいきなり見付かったイメージがあんな444 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/23(日) 02:17:38.36 ID:ECEQ1iI0
きっと田舎ヤンキー相手に拳?で語り合ってたんだろうな445 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/23(日) 08:21:56.53 ID:PqJ0d5Yo
夕日に向かって走ってたら学園都市に着いたんだろ447 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/23(日) 11:33:21.91
ID:4KTow/w0 …………
それから数日後……
とある研究所
美琴「こ、これが新しいカリキュラム表……??」
研究員 B「ええ、美琴ちゃんがレベル5になったことで、以前よりもさらに厳しいものに
なっているけど……美琴ちゃんならやれるわよねぇ?」
448 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/23(日) 11:37:23.20
ID:4KTow/w0 美琴「(いや……それにしたって……これは明らかにオーバーワークすぎる……
一日のトレーニングで、こんなに薬物や電極を使って脳を刺激して、
大丈夫なものかしら……??
今までのカリキュラムと比べて……なにか……おかしい気が……)」
美琴「お、おねえちゃん、これって……」
研究員A「う、うん……ちょっと厳しいかも……しれないけど…
…美琴ちゃんなら……大丈夫、だよね……?」
美琴「え……あ、う、うん……まあ、おえねちゃんがそういうのなら……」
研究員B「……よしっ!!じゃあ、そうと決まればさっそく
今日のカリキュラムを開始しましょう!!
それじゃあまずは………」
………………
449 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/23(日) 11:40:48.69
ID:4KTow/w0 …………
研究員B「ほら、大丈夫だったでしょう?美琴ちゃん、今日ちゃんと文句ひとついわず
あのカリキュラムをこなしたじゃない!!
しかしまあ、あれをこなせるなんて……さっすが美琴ちゃんだわ!!!」
研究員A「け、けど、なんか……美琴ちゃん、ちょっとあやしんでいた
ような気がするんですけど……」
研究員B「それなら問題ないわ。あの子は私のことはともかく、アンタのことは
信頼してるみたいだし。
アンタがあの子に言って聞かせれば、逆らったりしないんだから、絶対に」
研究員A「ええ………そ、それはそうかもしれないですけど……けど……」
研究員B「とにかく!!当面はあのカリキュラムで頑張るわよ!!私たちの将来が
かかっているんだから!!!もたもたしてられないわよ!!!」
……………
450 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/23(日) 11:45:13.36
ID:4KTow/w0 ……………
それからさらに数日後
放課後の下校中……
美琴「………はあ、今日も研究所に行かないと……」
美琴「(けど、なんだかなあ…最近……あの2人おかしい気がするのよね…
…能力開発もカリキュラムもなんか変だし……どうしちゃったのかしら……)」
美琴「(けど、大丈夫だよね……おねえちゃんが言うんだもん…
…いままでだっておねえちゃんの言うことを聞いてきてレベル5になれたわけだし…
…これからだって…)……ん?」
美琴「あれは……!!??」
451 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/23(日) 11:53:46.58
ID:4KTow/w0 …………
スキルアウト1「……だからよぉ、てめえらの学校にいるレベル5がいるだろうがぁ…
…ソイツが今どこにいるのか…とっとと吐けっていってるんだよぉ!!!
てめえらがそのレベル5と同じクラスってのは、こっちは分かってるんだからなあ!!」
女生徒A「し、知らない…知らないんです……!!
み、御坂ちゃんはいつも、放課後、先に帰るから……!!」
女生徒B「あ!!けど、そ、そういえば……!!
御坂ちゃんはいっつも、能力開発の為に研究所に通っていたような気が……!!」
スキルアウト1「ははあ……研究所にねえ…
…自分の為に研究所があるなんて、流石はレベル5ってとこか…
けっ!!ますます頭にくるガキだぜ!!」
452 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/23(日) 11:58:14.67
ID:4KTow/w0 女生徒C「……け、けど、なんで美琴ちゃんのことを探してるんですか……!?」
スキルアウト2「はあ?何言ってんだでめえ…
… その御坂ってのをぶっ[ピーーー]ために探してるにきまってるだろうがよぉ!!……
レベル5だからって、俺達の縄張りででかい面されちゃたまんねえからな……!!」
スキルアウト3「それで?そのレベル5が通ってる研究所ってのはどこにあるんだ?」
女生徒A「さ、さあ……そこまでは……」
スキルアウト2「そうか…… これ以上知らねえなら仕方ねえな…
…それじゃ、テメエらには見せしめに、ここでおねんねしてもらうとするかねぇ…」
スキルアウト 3「そーだな…
…この界隈ででかい面すると、お友達にまで迷惑かけちまうことになるってことをよぉ……その御坂ってのに教えてやらねえといけねえしな……!!!」
女生徒A「ひいい!!!そ、そんな……!!」
453 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/23(日) 12:02:00.33
ID:4KTow/w0 美琴「ちょっとアンタ達!!なにやってんのよ!!!!」
スキルアウト1「はあ?なんだテメエは??こいつらの友達かぁ?」
スキルアウト2「けっ!!正義のヒーロー気取りかよお譲ちゃん!…
…けど残念だったな……これでテメエもぶち殺し確定だぜ」
スキルアウト3「お、おいちょっと待て……この女……確か……!!!」
美琴「私のことが気に入らないんだったら、私に直接挑んできなさいよ!!!
私の友達に、手を出してんじゃない!!!!!」
スキルアウト1「な、なんだと!?ま、まさかお前が……!!!」
バリバリバリバリバリィィィィ!!!!!!!!!!!
スキルアウト「ぐああああああああーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!」
…………
美琴「はあ……はあ…」
454 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/23(日) 12:07:07.53
ID:4KTow/w0 女生徒「……………」
美琴「……み、皆大丈夫だった?怪我とかしてな」
女生徒A「ち、近づかないでっ!!!」
美琴「…………え?」
女生徒B「私たちが危険な目にあったのって、全部御坂ちゃんのせいじゃない!!!
御坂ちゃんといると……命がいくつあっても足らないわ!!!」
女生徒C「そ、そうだよ!!わ、私たち何も悪いことしてないのに…
…み、御坂ちゃんと同じクラスってだけでこんな目にあって!!!」
美琴「み、みんな………」
456 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/23(日) 12:10:25.63
ID:4KTow/w0 女生徒A「や、やっぱり御坂ちゃんは、変わったわ!!
だ、だって今や、私たちとは住む世界が全然違うもの!!!
学園都市に6人しかいないレベル5のくせして……!!
今も変わらずこんなヘンピなとこにある学校にかよってるなんておかしいんだよ!!!」
美琴「そ、そんな………み、んな……私は……」
女生徒B「とにかく!!これ以上私たちにかかわらないで!!…
…行きましょう、みんな!!」
女生徒C「ええ!!」
美琴「…………………」
美琴「(……違う、変わったのは私じゃない……
…本当に変わったのは…私じゃなくて……)」
458 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/23(日) 12:43:01.49
ID:4KTow/w0 ………
数日後
美琴が通う学校の教室
女生徒A「されでさあー…」
女生徒B「ええ、ほんと!?そうなんだあ」
女生徒C「あははは、それでそれで?どーなったの??」
…………
美琴「………………」
美琴「(なんで……なんでこんなことになったのかしら……
私はただ……自分の目の前にあったハードルを飛び越えてきただけ……
それだけだった………)」
美琴「(それだけのはずだったのに…)」
美咲「美琴ちゃん」
美琴「み、美咲ちゃん……」
459 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/23(日) 12:45:42.21
ID:4KTow/w0 美咲「美琴ちゃん……元気出してよ…
…きっと、みんな美琴ちゃんがレベル5になったことで
一時的にとまどってるだけなんだよ…
… しばらくしたら、きっと元にもどるから…きっと」
美琴「み、美咲ちゃん……けど、わたし……」
美咲「私は味方だから、美琴ちゃん」
美琴「……え?」
美咲「……私はずっとかわらず、美琴ちゃんの味方だから…
ね、だから美琴ちゃん、そんな悲しい顔しないでよ」
美琴「う、うん……美咲ちゃん……ありがとう」
……………
460 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/23(日) 13:08:10.90
ID:4KTow/w0 しかし……それから一週間後
朝……美琴が通う学校の教室
美琴「……………」
美琴「(…… 美咲ちゃん……今日は学校来るのおそいなあ…
…いつもはもっと早くに登校してきてるはずなのに……)
ガラッ(教室のドアが開く音)
女生徒A「み、み御坂ちゃん!!ど、どうしよう!!み…
…美咲が!!!美咲が大変なことに……!!!」
美琴「………え?ど、どういうこと……!!??」
461 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/23(日) 13:18:26.78
ID:4KTow/w0 女生徒B「美咲が……!!今朝、一緒に登校してたら…
…こないだの怖い男の人たちに無理やり連れて行かれちゃったのよ!!!」
美琴「な、なんですって!!!」
女生徒C「か、返してほしくば、
第○学区のはずれにある廃ビルに御坂ちゃん一人で来い……って!!
ど、どうするのよ御坂ちゃん!!!全部、御坂ちゃんのせいなんだからねっ!!!!
美咲になにかあったら、絶対に許さないんだからあ!!!」
美琴「美咲ちゃん………!!!く、くそ、あいつら………!!!!」
464 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/23(日) 18:16:50.12
ID:CMnkiuA0 ……………
第 ○学区のはずれにある廃ビル
スキルアウト1「…どうだ、あのクソガキはこっちに向かってるか…?」
スキルアウト2「さあな……だが、必ず来るはずだぜ…
さらってきたガキは御坂ってのと一番仲がいいらしいからな」
スキルアウト3「ああ、だが、アイツがきたら最後……!!
ここには100人近いスキルアウトが終結してるんだ……!!
レベル5だろうがなんだろうが、これだけの
人数を相手にして無事でいられるわけねえからな」
スキルアウト1「ああ……早くきやがれレベル5……!!こないだの雪辱をはらしてやる!!
……おい新入りぃ!!てめえらは、ちゃんとさらってきたガキが
逃げねえように見張ってろよ!!逃がしたら承知しねえからな!!!」
浜面「は、はい!!!」
半蔵「わ、わかりましたぁ!!」
465 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/23(日) 18:18:08.16
ID:CMnkiuA0 …………
美咲「ひっく……ひっく……怖い……怖いよお……」
浜面「お、おいおい泣くなよ……ほ、本当に危害加えたりはしねーからよぉ、な?」
半蔵「そ、そうそう!!少なくとも俺たちはそんなことしねーから!なっ??」
美咲「ひっく…ひっく…」
浜面「……………」
浜面「………おい、半蔵……」
半蔵「あん?どうした浜面……」
466 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/23(日) 18:21:58.02
ID:CMnkiuA0 浜面「……なんか、かっこ悪くねえか、俺達……
たかだか小学生の女の子を倒すために、100人近くも集結したりしてよ……」
半蔵「ああ……確かにな……おまけにその子を呼び寄せるために、
こんな小さな子をさらっちまったりして……なさけねえったらありゃしねえ…」
浜面「…まあ、俺達下っ端が何言っても聞き入れてくれないんだろうがな……」
半蔵「……もう、やめちまうかこんなトコ……
実は、別の学区でも100人近いスキルアウトを束ねてる駒場利徳っていう男
がいるらしいんだが……いっそ、そっちの方に」
ドゴオオオオオオオオオン……!!!
浜面「な、なんだ、なんの音だよ!!???」
半蔵「……ま、まさか……!!」
スキルアウト「き、きた!!あのガキだ!!レベル5が来やがったぞォォ!!!」
467 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/23(日) 18:33:11.74
ID:CMnkiuA0 スキルアウト1「……ははあ、やっとお出ましか、待ちくたびれたぜ化け物……」
美咲「み、美琴ちゃん………」
パリッ…パリッ…
美琴「はあ、はあ……許さない……あんた達だけは……!!」
スキルアウト2「おうおう、大した威勢だな、お譲ちゃん。
だが、入口にいた見張り番を倒したくらいでいい気になってもらっちゃ困るぜ?
……なんせ、ここには、100人近い人数がいるってのによぉ……」
スキルアウト達「へへへ……」
ぞろぞろ……
浜面「(お、おいおい……!!れ、レベル5ってのは、あのガキのことかよ…
…あ、あんなのを100人がかりで倒そうっていうのかよ!!)」
半蔵「(ああ……く、くるってやがる……!!!
そ、その辺にいそうな女の子じゃねーかよ!!)」
468 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/23(日) 18:41:44.86
ID:CMnkiuA0 スキルアウト1「へへ……いくぜ能力者!!
俺達スキルアウトをなめると……どうなるか教えてやるぜ!!
……やっちまえお前達!!」
スキルアウト達「おお!!」
浜面「(おい、半蔵!!もう、この人質の子つれて逃げちまおうぜ!!
こいつら、いくらなんでも腐ってやがる!!)」
半蔵「(ああ!!だ、だが、あのレベル5の子はどーすんだ!?
いくらレベル5っても、俺達が助けてやんないと、あの子だって……!!)」
浜面「(け、けど、俺達にそこまでの余裕は……)」
美琴「どぉりゃあああああああああああああああああーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!」
半蔵・浜面「へ?」
バリバリバリバリバリバリバリバリィぃィィィィィィ!!!!!!!!!
スキルアウト達「ぎゃあああああああああーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」
どさどさどさぁっ!!!
469 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/23(日) 18:44:56.01
ID:CMnkiuA0 半蔵「……な、なに……!?……おいおいウソだろ……!!」
浜面「……お、おい……どーなってんだよ…
…今、一気に10人以上が吹っ飛ばされなかったか……?」
スキルアウト1「……な……れ、レベル5……こ、これほどとは………!!!」
ぱりっ……ぱりっ……
美琴「はあ……はあ……許さない……絶対に…
…一人残らずぶっ潰してやるんだから……!!!」
ぱりっ……ぱりっ……
スキルアウト1「て、てめえら、ひるんでんじゃねえ!!!
行け!!とっととあのガキをぶっ殺せ!!!」
スキルアウト達「どおりゃあああーーーーー!!!!!!」
バリバリバリバリバリバリバリバリィぃィィィィィィ!!!!!!!!!
スキルアウト達「ぎゃあああああああああーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」
ドサドサドサァ!!!
半蔵・浜面「……………!!!」
470 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/23(日) 18:48:15.16
ID:CMnkiuA0 半蔵「…お、おい浜面、前言撤回!!あんなガキほっぽって逃げるぞ!!
このままじゃ、どっちかつーと俺達の命が危ない!!!」
浜面「どっちかっつーと、っていうか、間違いなく俺達の方があぶねーよ!!!
に、逃げようぜ、とっとと……!!!はやく!!!」
美琴「あああああああああああああああああーーーーーー!!!!!!!!!!!」
浜面・半蔵「へ?」
バリバリバリバリバリぃィィィ!!!!!!!
浜面・半蔵「ふぎゃあああああーーーーーーーーー!!!!」
ドサドサァ!
………………
471 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/23(日) 19:02:08.19
ID:CMnkiuA0 そして……
スキルアウト1「………そ、そんな……ば…かな…」
どさぁ!
………
美琴「はあ…はあ…はあ…こいつで……最後か……」
美咲「ひっく……ひっく……」
美琴「………美咲ちゃん……」
472 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/23(日) 19:04:04.55
ID:CMnkiuA0 美琴「……美咲ちゃん、だ、大丈夫?……どこか、怪我とかしてな」
美咲「どうして……!!」
美琴「……… え?」
美咲「どうしてこんな目に…ひっく…ひっく…私は……私は……
…私は…何も悪くないのに……!!」
美琴「………………美咲ちゃん…」
473 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/23(日) 19:07:22.29
ID:CMnkiuA0 美琴「美咲ちゃん…………ごめんね、私のせいでこんな怖い目にあわせて」
美咲「……ううん、違うの……美琴ちゃんが悪いわけじゃない
…ひっく…ひっく…それは分かってる……分かっているんだけど……!!!」
美琴「……………」
美咲「美琴ちゃん、ごめん…美琴ちゃんが悪いわけじゃないって…
頭の中では分かっているんだけど…
…それでも……わたし、もう、美琴ちゃんのこと……!!!」
美琴「ううん、いいの美咲ちゃん……今まで無理させて、ごめん……
それから………いままで友達でいてくれて、ありがとう、美咲ちゃん」
……………
474 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/23(日) 19:15:49.10 ID:WdOFmYAO
美琴…475 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/23(日) 19:27:42.88 ID:zmvHHO.o
レベル5って皆こんな感じに孤独になっていくんだな
ていとくんとかは「テメーの弱さを人のせいにしてんじゃねえよ」って昔っから言ってそうだけど478 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/23(日) 22:47:31.83
ID:yBjZX8g0 ……………
とある研究所
研究員B「能力値が落ちてきてる!??」
研究員A「え、ええ……ここ数日のデータを見る限りでは……
能力値が上昇するどころか……ずっと下降気味で……」
研究員B「くそっ!!なんで、なんでよ!!!毎日、
あれだけのカリキュラムをやらせているのにっ!!!どうなってんのよっ、
あのクソガキッ!!!」
研究員A「さ、さあ、理由はよく分かりませんけど……!!
このままじゃあ、上を目指すどころか、順位の降格もありうるかも………」
479 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/23(日) 22:48:48.39
ID:yBjZX8g0 研究員B「くそっ!!こ、こうなったら、カリキュラムをもっと
ハードなものに変更して……!」
研究員A「け、けど……今のカリキュラムでさえオーバーワーク気味なのに……
これ以上のことをやらせたら、今度は美琴ちゃんの体がもたないかも……!!!」
研究員B「はああ!!んなもんレベル5なんだから、それぐらい大丈夫でしょうがぁ!!
そんなこと言って、私たちの昇進の道が閉ざされたらどうすんのよ!!!」
研究員A「た、確かにそれはそうですけど………!!」
480 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/23(日) 22:54:06.03
ID:yBjZX8g0 研究員B「とにかく、あの子は能力を吐きだせる程度に生かしとけば問題ないんだからっ!!あの子自体がレベル6にさえ到達すれば、
あの子の精神がどーなろうが知ったこっちゃないんだから、大丈夫よ!!」
研究員A「そ、それはいくらなんでも言いすぎなんじゃ………!!」
研究員B「ああ!アンタまだよくわかってないみたいね!!
前にも言ったでしょう、あの子は私たちにとって研究対象でしかないって、
余計な情は邪魔になるだけってさあ!!
あの子は私たちが出世するためのモルモットにすぎないんだからっ!!!!
………それとも、何?
アンタこのまま一生、こんな研究所にいるつもりなの!!??」
研究員A「そ、それは…」
ガタッ
研究員A「だ、誰!?」
美琴「………………」
研究員A「み…………美琴ちゃん……い、いつからそこに……!!!」
研究員B「あ、あら美琴ちゃん……きょ、今日は早いのね…
…あ、あのね…い、今の話は……」
美琴「」プツンッ
490 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/05/25(火) 23:26:49.52
ID:pU536.Q0 ………………
ガッシャアアアアアーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!
美琴「う、ああああああああああーーーーーーーーー!!!!!!!!」
ドシャアアアアーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!
ガッシャアアアアアーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!
研究員B「も、もももう、や、やめて美琴ちゃんっっ!!!
こ、これいじょう研究所を破壊するのは…………!!!!!
で、データが!!上層部も知らない美琴ちゃんのデータがああ!!!」
美琴「はあ……はあ……はあ……」
研究員A「み、美琴ちゃん………」
491 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/25(火) 23:29:58.91
ID:pU536.Q0 美琴「………し、信じてたのに……二人のこと………!!そ、それなのに……
それなのに………!!
二人は……わ、私をただの研究対象として、利用してただけだったのね
……ずっと、ずっと、ずっと………!!」
研究員A「み、美琴ちゃん……そ、それは違……!!」
研究員B「……そうよ、そのとおりよ美琴ちゃん。
私たちはあなたを利用しようとしてた…
特に、レベル5にまで到達したあなたを…
自分たちの功績のため、地位のため、名声のために!!
……けど、それがなんだっての?そんなのあなたも一緒じゃない!!!」
美琴「なんですって……!?」
研究員B「あなただって、今まで、私たちを利用し続けていたじゃない!?自分が
レベル5の地位を、称号を、名声を得るために、
私たちを、この研究所をさあ、利用し続けてきたんじゃないの!!」
美琴「な、私は違う!!私は利用だなんて、そんなつもりじゃ……!!!」
492 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/25(火) 23:32:36.99 ID:D7RuBwAO
小学生に何てこと言うんだこのゲスは493 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/25(火) 23:33:01.24
ID:pU536.Q0 研究員B「けど、それはいいのよ美琴ちゃん…
…所詮、研究者と能力者の関係ってのはそんなモンよ…
……美琴ちゃんはこの研究所で能力開発をしてもらう、
私たちは美琴ちゃんをネタに昇進に糸口を得る…
…それでいいじゃない?これからもギブアンドテイクで行きましょうよ?」
美琴「………私は、違う………この研究所を…
…2人をそんなふうに見たことなんてない………!!!
… 私は……この3年間……2人のこと、本当の家族のように……!!!!」
研究員A「美琴ちゃん………」
研究員B「はん……!!なにを言ってんのよ美琴ちゃん!!!
アンタはレベル5………今や学園都市の3番目の化け物なのよ!!?
それを家族だのなんだの甘ったれたことを……!!
おなじレベル5の連中を見てみなさいよ!!
『一方通行』が、『未元物質』が、『原子崩し』が!!!
能力開発をする研究者にそんな馬鹿みたいな感情抱くと思うっ!!?
そんなんじゃ、この学園都市の頂点、
レベル5 の地位に立ち続けることはできないわよ、美琴ちゃんっ!!!」
495 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/25(火) 23:39:43.58
ID:pU536.Q0 美琴「私は……そこまでして…このレベル5の地位に立っていたいとは思わない!!!
こんな地位いらないわよっ!!!」
研究員B「な……なんてことを言うのよアンタは!!!
それほどの力を手に入れておきながら……はんっ!!やっぱり所詮はガキね!
他のレベル5 と比べてまだまだ未熟だわ!!
……あのねえ、美琴ちゃん!?アンタ、本気で言ってるの!?
自分自身、本気でいらないって思ってるって、言いきれるかしら!??」
美琴「なんですって……!!!」
研究員B「だって、この3年間…
… いや、アンタがレベル1のころから考えたらもっとかしら!?
……人生の大半をかけて頑張って頑張って頑張って手に入れたレベル5の地位を……!!
いらないだなんて、本気で思ってるのかしらっ!??
……あはは!!思ってるわけないわよねっっ!!!」
496 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/25(火) 23:43:29.79
ID:pU536.Q0 研究員B「……いい、美琴ちゃん!!もしアンタがレベル5の称号を持ち続けたいのなら、
ここの研究所は必須よ!?ここで受けるカリキュラムが、なくなったら、美琴ちゃん
……アンタは絶対にレベル5を維持できないわ!!!
……だから、分かるわよね?これ以上、研究所を破壊するのは………」
パリッ……パリッ……
美琴「……だから、何度も言わせないでよ……」
研究員A「み、美琴ちゃん……!?」
研究員B「ちょ……な、ま、まさか……!!!」
美琴「友達をなくして……信じてた人にも裏切られて……
こんなにも周りの人間が変わってしまうっていうのなら、レベル5なんて!!!!
そんなつまんない称号!!!
こっちから捨ててやるって、いってんのよおおおおお!!!!!!!!!!!」
バリバリバリバリバリバリバリィィィィィィィィィ!!!!!!!!!!!!!!!
497 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/25(火) 23:45:28.98
ID:pU536.Q0 パリッ……パリッ……
研究員A「そ……そんな…………め、メインコンピュータが……完全に…沈黙した……」
研究員 B「………で、データが…………3年間………とってきた………
美琴ちゃん……のデータが……全部………消えてなくなった………
あ……… ははは……」
研究員B「……は、ははは……終わりよ……もう、終わりだわ…
…私の、研究者としての夢は………人生は…… は、ははは…………」
美琴「………………」
(無言で研究所をさる美琴)
研究員 A「……!!み、美琴ちゃん、ま、待って!!!」
…………
498 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/25(火) 23:49:33.80
ID:pU536.Q0 …………
研究員A「ま、待って美琴ちゃん!!わ、私たち、あなたにひどいことを……
け、けど、私……私は……美琴ちゃんを………!!」
美琴「………おねえちゃん………」
研究員A「あ、あなたを利用するつもりなんて……私は……私は……そんなつもりじゃ……」
美琴「………ごめん……おねえちゃん、ごめん………
もう………全然、信じられない、おねえちゃんのことも………」
研究員A「な、美琴ちゃん、何を……!?」
美琴「おねえちゃんも、変った……私がレベル5になった……この短い期間で…
… 他の皆と同じように」
研究員A「そ、そんな…み、美琴ちゃ……」
美琴「………さよなら、おねえちゃん」
……………
研究員A「美琴ちゃん…………
…………私は…」
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美琴「……レベル5になった時の話ねえ………どうだったかしら」【後編】
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