俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる (GA文庫) 1 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/13(日) 23:06:03.95
ID:NxshfFIDO 御坂「まず誰にあげるか考えないとね」
御坂「えーと、まずは黒子、初春さん、佐天さん。それに、クラスメートか」
御坂「…、正直、去年のあの地獄は避けたいところだからね」
御坂「それに、寮の面々、その他…」
御坂「それ位かな?」
2 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/13(日) 23:10:19.61
ID:NxshfFIDO 御坂「なら、黒子も出掛けてる事だし、今のうちに買いに行っておくか」
―と、言う訳でありがちなバレンタインネタです。
つまらないかもしれませんが、お付きあい願えれば、幸いです。
5 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/13(日) 23:25:16.82
ID:NxshfFIDO ―とあるデパート
御坂「さてと、バレンタインのコーナーは…、あっちね」テクテク
―バレンタインのコーナー
御坂「…さっすが、バレンタインね。普段見かけないようなチョコがたくさんあるわね」ガサッ
御坂「イタリア産の高級チョコに、パティシエの作った限定品…」
御坂「これだけあると、どれにするか迷うわねー…」
御坂「どれにするかなー…?」
「…あーっ、お姉さまだ!!」
3 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/13(日) 23:13:49.16 ID:IMuvWASI0
バレンタインネタか...楽しみだ 6 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/13(日) 23:28:27.38 ID:x4EQdPhIO
くたばれバレンタイン 7 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/13(日) 23:32:26.09
ID:NxshfFIDO 御坂「打ち止めじゃない!」
打ち止め「こんにちはって、ミサカはミサカはお姉さまの胸に飛び付きダイブ!!」ダキッ
御坂「久しぶりね。元気にしてた?」ウケトメ
打ち止め「うん!元気だったよって、ミサカはミサカは元気さを猛アピール!!」クルクル
御坂「はいはい、少し落ち着きなさい」
打ち止め「はーい!」
8 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/13(日) 23:39:27.19
ID:NxshfFIDO 御坂「ところで、何しにきたの、こんなところまで?」
打ち止め「うん、実はね―」
「バレンタインのチョコを買いに来たんじゃん」
御坂「へ?」
黄泉川「久しぶりじゃん!」
9 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/13(日) 23:44:05.98
ID:NxshfFIDO 御坂「バレンタインのチョコって、誰にあげるんですか?」
黄泉川「うちの居候にじゃん」
御坂「居候って、まさか!?」
黄泉川「まさかも何も、一方通行じゃん?」
御坂「…何やってんのよアイツは」
10 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/13(日) 23:54:19.16
ID:NxshfFIDO 黄泉川「アイツ、最近露骨にバレンタイン特集ばっかにチャンネル合わせて…。そんで、興味あるのかって聞いたら無いって言うし」
打ち止め「それでも、バレンタインが近づくと、そわそわハツカネズミみたいに落ち着きがなくなってるって、ミサカはミサカは実況報告!!」
御坂「な、なんかイメージと違うわね…」
打ち止め「そうなのって、ミサカはミサカはお姉さまの疑問に首を傾げてみたり」
黄泉川「あははっ、確かにそうかもねっ。普段のアイツを見てたらそう思うじゃん」
11 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/14(月) 00:04:56.55
ID:nWRpv2uDO 黄泉川「でも、アイツも結構、可愛いところがあってね」クスクス
御坂「は、はぁ…」
黄泉川「やたらバレンタインなんかくだらない、興味無い、俺には縁がこれまでなかった毎日毎日言うもんだから、ちょっとかまけてやったら」
御坂「やったら?」
黄泉川「ついうっかり、チョコが欲しいって呟いたんでね」ククッ
打ち止め「それで、今日はあの人のためにチョコを買いに来たのって、ミサカはミサカはばらしてみたり!!」ムフーッ
御坂「そ、そうなんだ…」
12 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/14(月) 00:10:59.44
ID:nWRpv2uDO 黄泉川「ところで、お前は何買いに来たじゃん?」
御坂「わ、私は友達とか、クラスメートとかにあげるチョコを買いに来たんだけど…」モジモジ
黄泉川「ヘェー…」ニマニマ
御坂「な、何よ…」
黄泉川「私はてっきり、彼氏様のを買いに来たと思ったんだけど?」
御坂「な、な、そんな事あるわけないでしょ!?」
13 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/14(月) 00:16:53.81
ID:nWRpv2uDO 黄泉川「そんなふうに動揺するとは、図星じゃん?」
御坂「だ、だから違うって!?」アワアワ
芳川「はいはい、その位にして…」
黄泉川「えーっ、良いところなのに…」
芳川「そんな事言って、まだ貴方、買ってないんでしょ?」
14 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/14(月) 00:24:22.07
ID:nWRpv2uDO 打ち止め「ねーねー、早く買いに行こうよーって、ミサカはミサカは催促してみる」グイグイ
黄泉川「はいはい、分かったじゃん」フゥ
芳川「それじゃ、お邪魔したわね?」ニコッ
御坂「い、いえ、そんな…」
打ち止め「お姉様も頑張ってねって、ミサカはミサカはエールを送ってみたり!!」
御坂「う、うん…」
15 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/14(月) 00:29:56.08
ID:nWRpv2uDO 芳川「それじゃあね」
黄泉川「頑張るじゃんっ」
打ち止め「バイバーイって、ミサカはミサカはお姉さまに挨拶してみたり!」ブンブン
御坂「バイバーイ…」フリフリ…
御坂「なんだったんだろ、一体…?」
16 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/14(月) 00:36:34.39
ID:nWRpv2uDO 御坂「にしても、一方通行がチョコを欲しがってるとは…」
一方『アハ、ギャハッ!!』
御坂「正直、想像出来ない…」フゥ…
御坂「でも、…」チラッ
御坂「…やっぱり、アイツも、チョコ欲しかったりするのかな…?」
17 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/14(月) 00:49:26.45
ID:nWRpv2uDO ―翌朝
黒子「お姉様」
御坂「んー…、なーに、黒子?」ファッーァ…
黒子「随分眠そうにしておられますが、どうなさいましたの?」
御坂「んー…、昨日、ちょっと遅くなっちゃって…」ネムネム
黒子「…まあ、お姉様の事ですから、深く詮索致しませんが…」
18 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/14(月) 00:57:00.45
ID:nWRpv2uDO 黒子「ところで!!」バン!
黒子「今日は何月何日かご存知ですの!?」
御坂「…二月十四日だけど?」
御坂「どうかしたの?」ファ…
黒子「どうかしたの、じゃありませんわ!今日はバレンタインデーですの!!」
黒子「そこで!!」
黒子「黒子からお姉様にこれを送りますの!!」ジャーン!
御坂「これは?」
黒子「黒子特製チョコですの!!」
御坂「却下」
19 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/14(月) 01:03:22.77
ID:nWRpv2uDO 黒子「な、何でですの!?まだ一口もめしあがってっいられないのに!!」
御坂「あからさまに怪しい」
黒子「そ、そんなぁ…」ガーン!
黒子「黒子は、黒子はとっても悲しいですの。そこまでお姉様に信じられていないなんて…」ヨヨヨ…
御坂「分かった分かった、貰うわよ。どうもありがとうね、黒子」ニコッ
黒子「…!!お、お姉様ァー!!」
20 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/14(月) 01:06:31.08
ID:nWRpv2uDO 御坂「あ、それと」ガサゴソ
御坂「はい」スッ
黒子「?お姉様、これは?」
御坂「んーと、私から黒子への日頃の感謝の気持ちってとこかな」
黒子「…!!お姉様ァー!!」
21 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/14(月) 01:11:14.18
ID:nWRpv2uDO 黒子「黒子は黒子な嬉しいですの、感謝の言葉もございません!!」
御坂「んな、オーバーな」
黒子「いえ、感激ですの。例え、この瞬間に命を落としても、我が人生に一片の悔いなしですの!!」
御坂「は、はぁ」
22 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/14(月) 01:15:56.78
ID:nWRpv2uDO 御坂「そんじゃさ、一つ食べてみて?」
黒子「嫌ですの!!」
御坂「は?」
黒子「これは、お姉様からの感謝の印…。とても、おいそれと頂けませんわ!!」
御坂「そ、そう?」
黒子「ええ、これは是非とも我が家の家宝にさせていただきますの!!」
御坂「いや、食べてよ」
23 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/14(月) 01:21:15.85
ID:nWRpv2uDO 御坂「しょーがない。じゃあ、黒子のチョコ、早速貰うね?」
黒子「いけませんわ!!」
御坂「へっ、何でよ?」
黒子「あ、あの、何も今でなくとも…。そ、そう。今日の夜など如何でしょう?でしたら、邪魔も―、いやいや、今朝はもう時間もありませんし!?」
御坂「…黒子」
黒子「は、はい」ビクッ
御坂「アンタ、何入れた?」
24 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/14(月) 01:27:19.09
ID:nWRpv2uDO 黒子「く、黒子は何も知りませんわ。チョコに何も入れてませんわ!!」
御坂「…黒子」
黒子「は、はい」ビクッ
御坂「うしろ」
黒子「へ?後ろに何か―、ングッ!?」パクッ!
黒子「お、お姉様、一体何を!?―って、か、体が熱い、熱いですのぉぉぉ!!」
25 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/14(月) 01:33:21.64
ID:nWRpv2uDO 御坂「黒子」
黒子「は、はい」ハアハア
御坂「正直に言って」
御坂「アンタ、このチョコに何入れた!?」
黒子「何って…。私のあらんかぎりの愛情と、ほんのちょっぴりの愛の秘薬ですわ!」
御坂「だーかーら」ビリッ
御坂「んなもん、仕込むなあーーー!!」ビリビリビリッ!!
黒子「んぎゃああああ!!」
黒子「き、今日もお姉様の愛が、熱い」ガク
26 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/14(月) 01:37:24.94
ID:nWRpv2uDO ―登校中
御坂「全く、朝っぱらから…」ブツブツ
黒子「まあまあ、そう怒らずに」
御坂「誰のせいだって、復活早っ」
黒子「慣れてますから」
御坂「それで済ますなあー!」ビリビリ
黒子「ああん」
27 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/14(月) 01:40:10.84
ID:nWRpv2uDO 御坂「ところで黒子」
黒子「はい?」
御坂「今日は歩きなのね」
黒子「ええ」
黒子「今日は特別の日ですから…」ジリッ…
御坂「?」
28 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/14(月) 01:45:06.33
ID:nWRpv2uDO 黒子「と、言ってる先から!」ピクッ
女生徒「あ、あの御坂様!?」
御坂「あ、何?」
女生徒「これ、受け取って下さい!!」
御坂「あ、ありがとう」
女生徒「~~!そ、それでは!!」ダッ
御坂「ちょ、ちょっと!?」
29 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/14(月) 01:51:45.78
ID:nWRpv2uDO 御坂「行っちゃった…」
黒子「お姉様」ピクッ
御坂「何?」
黒子「囲まれてますわ」ジリッ
御坂「へ?」
女生徒達「「御坂様!受け取ってええええ!!!」」ドドドッ!!
御坂「えええっ!?」
30 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/14(月) 01:56:12.67
ID:nWRpv2uDO 黒子「お姉様、逃げますわよ!」ヒュン!
黒子「大丈夫ですの、お姉様!?」
女生徒「………」
黒子「……へ?」
御坂「ギュウギュウ」
女生徒「…あの~」
黒子「しまった、間違えましたわぁぁぁ!!」
31 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/14(月) 02:02:03.63
ID:nWRpv2uDO 黒子「早くお姉様を回収しないと!!」
女生徒「あの~」
黒子「あ、ごめんなさいまし。今降ろしますので」
女生徒「そうじゃなくて!」
女生徒「白井黒子さんですよね!」
黒子「はい、そうですけど…」
女生徒「これ、貰って下さい!!」→チョコ
黒子「…へ?」
32 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/14(月) 02:08:22.78
ID:nWRpv2uDO 女生徒「あ、あの、私、白井さんのファンなんです!」
黒子「えええっ!?」
女生徒「あの、できれば、おつきあいを!」
黒子「わ、私にはお姉様と言う心に決めた方が!?」
女生徒「だったら、その方から貴方を奪ってみせます!!」
黒子「あ、あう」パクパク
御坂「…黒子ォ。どうでも良いから助けて…。死にそう…」ギュウギュウ
黒子「お姉様あああ!!?」
34 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/14(月) 02:15:28.26 ID:CPvc498To
確かに美琴はチョコ責めにあいそうだww 35 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/14(月) 06:53:00.26 ID:Sx1cjuGpP
黒子もジャッジメントで人助けしてるから結構人気あるかもしれないね 40 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/14(月) 18:20:09.06
ID:nWRpv2uDO 夕方、常盤台学生寮―
御坂「…つ、疲れた」
黒子「…ですわね」
御坂「…どっから沸いてくるのよ、あの子達は」グデー
黒子「それもお姉様の魅力がなさせる業。黒子は誇りにさえ思いますわ…」グデー
36 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/14(月) 08:58:45.11 ID:jfvzjlyAO
黒子に逆チョコあげたい 38 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/14(月) 11:21:33.32 ID:dUd17ldAO
心理掌握も人気高いんだろうな 42 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/14(月) 18:27:35.68
ID:nWRpv2uDO 御坂「で、どうしようこのチョコの山…」ドッサリ
黒子「…軽く見積もっても、部屋の半分が埋まりそうですの」
御坂「アンタも結構もらってるじゃない」
黒子「いえ、これは風紀委員としての活動のたまもの。黒子個人が受け取ったとは考えてませんの」
御坂「そのわりには、熱心なラブレターがびっしりと」ヒョイッ
黒子「お、お姉様、返して下さいまし!?」アタフタ
御坂「いーじゃない。減るもんでもないし」
黒子「そういう問題ではありませんの!!」
43 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/14(月) 18:34:22.44
ID:nWRpv2uDO 黒子「返して下さい!!」ジタバタ
御坂「まあまあ、いーじゃない。どれどれ―」カサッ
御坂「『私は白井さんの事が大好きです。できれば、お付きあいさせて欲しいです』」ホウホウ
黒子「あわわ」
御坂「『その為なら、何でもします。黒子さんの為なら命だって、惜しみません』。…黒子、随分愛されてるじゃない?」ニマニマ
黒子「か、返して下さい~」
44 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/14(月) 18:39:40.71
ID:nWRpv2uDO 御坂「『黒子さんになら、私の処女だって捧げられます。どうか、お付きあいお願いします!!』だって」
黒子「お姉様~…」
御坂「ま、私もモテる後輩を持って鼻が高いわ~」ニシシ
黒子「黒子は、お姉様一筋ですの!!」
御坂「はいはい」
45 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/14(月) 18:44:25.76
ID:nWRpv2uDO パラッ…
黒子「あら?もう一枚紙が…」
御坂「どれどれ?何も書いてないじゃん」
黒子「そうですの。…あら、少し濡れたところに字が浮きでてますの」
御坂「へぇ、凝ってるじゃない。なんて書いてあるのかな?」ワクワク
黒子「えーっと」
47 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/14(月) 18:57:12.48
ID:nWRpv2uDO 黒子「『黒子さんにたかる蛆虫。御坂美琴、殺す』…?」
御坂「へ?」
黒子「『殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す……』」
御坂「…………」
黒子「…………」
御坂「見なかった事にしよう…」
黒子「ですの…」
48 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/14(月) 19:00:53.04
ID:nWRpv2uDO 御坂「…と、なると、私宛ての手紙も開けるのが怖いような…」
黒子「く、黒子もこれ以上は開けられませんの…」
御坂「……黒子」
黒子「はい?」
御坂「女の子って、怖いね…」
黒子「ですの…」
49 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/14(月) 19:02:54.97 ID:LaxuRmVe0
こええよwwww 50 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/14(月) 19:04:31.97 ID:vZlk9gUY0
黒子より怖い子が常盤台にいるなんて… 51 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/14(月) 19:07:28.48
ID:nWRpv2uDO >>46
はい、短編です。
御坂「ところで、黒子?」
黒子「はい?」
御坂「その大量のチョコ、どうすんの?」
黒子「そうですわね~…」ウーン…
黒子「明日にでも、風紀委員の皆様にお裾分けしようかと」
御坂「あらぬ誤解と、嫉妬を巻き散らしそうね」
黒子「そうでしょうか?」
52 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/14(月) 19:20:33.65
ID:nWRpv2uDO 黒子「―と、その問題は置いといて」
黒子「お姉様!!」ジャキッ
黒子「後は、黒子のチョコでしっぽり過ごしますのー!!」
御坂「やめんかあああああ!!!!」
バリバリバリッ!!!
黒子「んぎゃああああ!!」
終わり。
53 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/14(月) 19:21:28.89
ID:nWRpv2uDO 「……って、勝手に終わるなあああああ!!!」
54 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/14(月) 19:26:17.22
ID:nWRpv2uDO 御坂「何勝手に終わらせようとしてんのよっ。まだ、本命に渡せてないじゃない!?」
黒子「その本命とは?」
御坂「へっ!?えーっと、それは…」モジモジ…
黒子「…………」
完
御坂「だから、終わらせるなー!!」
55 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/14(月) 19:32:04.79
ID:nWRpv2uDO 黒子「あらあら、それでしたら、これでどうですの?」
了
御坂「だから、終わらせんなってんでしょうが!!」
56 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/14(月) 22:18:01.14
ID:nWRpv2uDO 御坂「くろこぉ~…。アンタ、よっぽど愉快な死体になりたいようね…」ビリビリ
黒子「お姉様こそ!どなたに本命のチョコをお渡しになりますの!?」
御坂「べ、別に誰でもいいでしょ!?黒子には関係―」
黒子「大ありですの!!」
黒子「常盤台のエースに何処の馬の骨とも分からぬ輩に、そんな本命チョコを手渡らせる訳には参りませんの!!」
御坂「別に、アイツは訳の分からない馬の骨じゃないわ!!」バン!
黒子「…アイツとは、例の殿方ですの?」
御坂「あうう…」プシューッ…
黒子「図星ですわね…」
57 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/14(月) 22:26:31.63
ID:nWRpv2uDO 黒子「ま、どのみち最早この部屋から出るのは無理ですけどね」
御坂「何でよっ!?」
黒子「外をご覧下さいまし、お姉様?」
御坂「外を?」チラッ
ウジャウジャウジャ…
御坂「…何、あの人だかり…」
黒子「お気づきになりませんでしたの?あれらは全部、お姉様目当ての女学生でしてよ?」
御坂「…アンタ目当てのも随分混じってるみたいだけど」
黒子「そうですの?」
黒子「ま、とにかく今日は外出は最早不可能。大人しく黒子としっぽりお過ごしくださいましっ!!」
58 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/14(月) 22:33:37.79
ID:nWRpv2uDO 御坂「甘いわね、黒子!私が今日に備えて何の準備もしてなかったと思ってる訳!?」
黒子「強がりはおよしになって。さあ、黒子とめくるめく愛の世界にっ」ハアハア
御坂「だから、甘いっての!!」バン!
黒子「!?お姉様、窓を開け放って何を!?」
御坂「じゃあね、黒子!!」ダッ!
黒子「お姉様!?」
黒子「お姉様が、窓から身をお投げに!?」サーッ…
黒子「早く、お助けしないと!!」ヒュン!
59 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/14(月) 22:37:23.20
ID:nWRpv2uDO 黒子「お姉様、ご無事ですの!?ああ、黒子は言い過ぎましたの。まさか、こんな事をなさるなんて!!」キュッ!
女学生「………あのー?」
黒子「……へ?」
黒子「また間違えましたのおおおっ!!」
61 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/14(月) 22:42:53.60
ID:nWRpv2uDO 女学生「あの、白井黒子さんですよね!?」
黒子「は、はい。そうですけれど…」タラー…
女学生達「「白井さん!!受け取ってえええっ!!」」ドドドッ
黒子「ひ、ひいいいっ!!」
黒子「助けて下さいまし、お姉様あああっー!!」
御坂「…ごめん、黒子」
黒子「アッーーー!!」チーン…
62 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/14(月) 22:53:43.78
ID:nWRpv2uDO 女学生「ところで、御坂様は!?」キョロキョロ
女学生「あ、あそこにおられるわ!!」
女学生「素敵…。まるで、天使の様にだわ…」ウットリ
女学生「流石はレベル5!まさか、空まで飛べるなんて!!」
御坂「…やばっ」ビュン!
女学生「あっ、お動きになられたわ!」
女学生「早く追いかけましょう!!」
御坂「わわわ。追ってきた!」
女学生達「「キャーッ!!みさかさまー!!!」」ドドドッ
御坂「ひいいいいっ」
63 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/14(月) 23:02:24.67
ID:nWRpv2uDO 御坂「何とか撒いたみたいね…」キョロキョロ
御坂「全く、何で私がこんな目に…」
御坂「ま、恋も障害が多い程良いって言うしね!」
御坂「さて、張り切って参りますか!!」
「あれ、御坂さんじゃないですか?」
64 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/14(月) 23:07:49.47
ID:nWRpv2uDO 御坂「あ、初春さんに佐天さん」
初春「こんにちは」
佐天「ど~も~」
御坂「そういや、二人に」ゴソゴソ
御坂「はい、チョコレート」
初春「うわぁー、ありがとうございます!」
佐天「あの、早速一つもらっても良いですか?」
御坂「どうぞどうぞ」
65 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/14(月) 23:14:33.36
ID:nWRpv2uDO 初春「これ、有名ブランドのチョコじゃないですか!?」
佐天「それに、このクッキー、手作りじゃないですか!?」
御坂「まぁね。二人には普段お世話になってるし」テレテレ
初春「本当に、ありがとうございます!」ペコッ
佐天「あの」スッ
佐天「私もなんですけど…」
御坂「へ?」
佐天「いや、ホント全然大したものじゃないんですけど!!」
御坂「どれどれ…」
66 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/14(月) 23:18:43.16
ID:nWRpv2uDO 御坂「あっ、クッキー焼いてくれたんだ!」
初春「一応、二人で焼いたんですけど…」
佐天「つか、ほとんど私がやってたじゃん!」
初春「えへへ、そうとも言う…」ポリポリ
御坂「でも、本当に嬉しい。ありがとうね、佐天さん、初春さん!」ニコッ!
67 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/14(月) 23:24:42.51
ID:nWRpv2uDO 初春「いえ、そんな…」アセッ
佐天「ういはる~。それは、私の台詞!!」
御坂「まあまあ」フフッ
初春「そういえば、白井さんは?」
御坂「黒子なら、ファンの女の子達に襲わてるんじゃない?」
佐天「まっさかー?」アハハッ
御坂「あー見えても、あの子凄くモテるのよ?」
初春「御坂さんじゃないのに、以外ですねー」
68 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/14(月) 23:31:25.40
ID:nWRpv2uDO 佐天「でも、御坂さんほどじゃありませんよね?」
御坂「そうかな?」
佐天「そうですよー。クラスのみんなにもファンが多いんですよ?実際にスキルアウトに絡まれてるところを助けてもらった子とかもいるんですから!」
御坂「そうだったっけ?」
初春「そうですよ!並の男よりも男らしいって、スッゴク評判なんですから!」
御坂「…そこは喜ぶべきところなんだろうか?」
69 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/14(月) 23:38:43.23
ID:nWRpv2uDO 御坂「じゃあ、そろそろ行くわ」
初春「はーい」
佐天「そういえば、今、街がちょっとした騒ぎなんですよ?」
御坂「へぇー。どんな騒ぎ?」
佐天「それが、街中で能力者やらスキルアウトやらがところ構わず大暴れしてるんですよ!」
初春「ちょっと、佐天さん!?」
佐天「いーじゃない。ね、御坂さん?」
御坂「うん、続けて?」
70 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/14(月) 23:50:53.26
ID:nWRpv2uDO 佐天「そんで、ソイツらが暴れる前には、常にツンツン頭の少年が!!ーって、御坂さん?」
御坂「……またアイツか」
初春「何の事ですか?」
御坂「え、ああ。こっちの事、こっちの事」
御坂「佐天さん、本当にありがとうね」
佐天「は、はあ…」
71 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/14(月) 23:52:59.75
ID:nWRpv2uDO 御坂「それじゃ、気をつけてねー」
佐天「わかりましたー」
初春「さよーならー」
御坂「バイバーイ」
御坂「さてと…、」
72 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/15(火) 00:09:34.48
ID:m1dGarVDO 御坂「アイツ、また妙な事に巻き込まれたんじゃ…」
御坂「だったら、こんなもの渡してる場合じゃないか…」ハア…
御坂「仕方ない。気持ちを切り替えて、さっさとあのバカを探しますか!!」
ドッガアアアーンッ!!
パラパラ…
御坂「………」
キャーッ!テロカー!?ワー!キャーッ!?
御坂「は、早く探さないと!?」ダッ!
73 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/15(火) 00:14:07.67
ID:m1dGarVDO とある街外れの橋―
「ハァハァッ!ここまで来れば…」ゼーゼー…
御坂「ここまで来れば、何なの?」
「げっ、ビリビリ!?」ビクッ
御坂「だから、ビリビリ言うな!!」ビリビリ!
上条「ギャアア!!」
74 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/15(火) 00:19:11.05
ID:m1dGarVDO 上条「ちょっと、許して、助けて!!」ドゲザーッ
御坂「人を見るなり土下座するな!!って、アンタ、ボロボロじゃない!まさか 、また何か事件に!?」
上条「知らねーよ!?朝から、ずっと誰かに狙われてるんだ」
御坂「…十分、事件に巻き込まれてるじゃない…」ハァ…
75 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/15(火) 00:25:09.72
ID:m1dGarVDO 上条「つー訳で、今はお前にかまってやれねーんだ。そんじゃな」
御坂「ま、待ちなさいよ!」
上条「何ですか?上条さんは忙しいのですよ?」
御坂「…アンタ、変な事に巻き込まれてるんでしょ?」
上条「だから、まだ分からねーんだってば」
御坂「だったら、私もやるわ」
上条「へ?」
御坂「アンタ一人で宛てもなく走り回るより幾らかましでしょ?」
上条「あのなぁ…」ハァ…
76 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/15(火) 00:32:11.09
ID:m1dGarVDO 御坂「アンタ一人がボロボロになるよりか、二人でやったほうが早く終わるでしょ?」
上条「お前ね…」ハァ…
ぐぅー…。
上条「…………」
御坂「凄い腹の虫ね…」
ぐぅー…。きゅるる…。
上条「朝から何も食べてないもんで…」
ぐぅー…。
上条「不幸だ…」
77 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/15(火) 00:38:15.93
ID:m1dGarVDO 御坂「だったら、はい!」サッ
上条「?チョコレート?」
御坂「それをあげるから、それでも食べて、腹の虫を押さえなさい」
上条「お、おぉ。悪いな、何か…」ガサッ…
上条「でもさ」
御坂 「何?」
上条「本当にもらっていいのか?」
御坂「…何で?」
上条 「ほらさ、何か手がこんでるし」
78 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/15(火) 00:50:48.50
ID:m1dGarVDO 御坂「はぁ?何でアンタがんな事気にすんのよ?」
上条「いや、だってスゲー旨そうだし。こんなのを適当にやらねーほうが良いぞ?」
御坂「て、適当って!?」カッ!
上条「んー?」モグモグ
御坂「…食べてるし」
79 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/15(火) 00:54:17.77
ID:m1dGarVDO 御坂「ね、ねぇ。それ、美味しい?」ドキドキ
上条「んー、旨いぞ」モグモグ
御坂「そ、そうなんだ。それは良かった―「見つけたんだよ、とうま!!」
上条「げっ、インデックス!?」
インデックス「う~…」
80 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/15(火) 01:18:49.17
ID:m1dGarVDO インデックス「朝からずっと逃げ回って!しょーこりもなく女の子にヘラヘラしちゃって!!」ウー…
上条「ま、待てインデックス!これには訳が―」
「訳、ですか…?」ピクピク
「どんな理由か、教えやがってくれませんかね…」ビキビキ
上条「神裂にアニェーゼまで…」ダラダラ
御坂「えっ、何?修羅場!?」
81 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/15(火) 01:27:09.00
ID:m1dGarVDO アニェーゼ「あ?何です、殺ろーってんですか?やっぱ、テメーらとは、肌が合わねーみたいですねぇ…」ピクピク
神裂「私としては無駄な争いは避けたいのですが、今はそうは言ってられませんね…」チャキッ
上条「お、落ち着けって、二人とも…」ビクビク
「「だったら、ちゃんとチョコを受け取りやがれえええっ!!!」」
上条「ひいい!」
82 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/15(火) 01:33:56.46
ID:m1dGarVDO 御坂「な、何か奇抜な格好のシスターさん達がぞろぞろと、それにあっちからは『妹達』まで!?」
上条「ソローリ…」
神裂「…何処へ行くつもりです?」
アニェーゼ「もう、逃がしはしねーですよ?」ニヤッ
上条「ひいい」ガタブル
83 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/15(火) 01:36:14.41 ID:CvaGI9v5o
ザッ ザッ
ザッ ザッ 84 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/15(火) 01:38:56.79
ID:m1dGarVDO 上条「ふ、不幸だあああ!!」ダッ!
インデックス「あっ!逃げたんだよ!」
アニェーゼ「くそっタレ!逃がすもんですか!!」
神裂「追いますよ!!」
ダダダダダッ!
上条「不幸だあああああ!!」
85 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/15(火) 01:43:19.85
ID:m1dGarVDO 御坂「みんな行っちゃった…」
御坂「向こうじゃ、妹達とシスターさん達が戦ってるし…」
御坂「ま、いいか」フウ…
御坂「それに」
上条『旨いぞ』
御坂「えへへ…」
御坂「ま、良いバレンタインだったかな…?」
終わり。
86 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/15(火) 01:46:20.31
ID:m1dGarVDO これで、終わりです。御坂さんばっかり出てました。彼女は原作で幸せになれるのか気になります。
それでは、また。
87 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/15(火) 01:55:51.87 ID:+OvUaQuAO
乙!
幸せになってほしいものだ。
〈リア充〉幻想―真実があるということの思い込み 知性の限界――不可測性・不確実性・不可知性 (講談社現代新書) DREAM C CLUB(ドリームクラブ) ZERO
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