1:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 19:35:15.50 ID:
33ldVeUD0
初春「ユッケです!!」
佐天「でりしゃす」モグモグ
初春「馬刺しです!!」
佐天「うましうまし」モグモグ
初春「生レバーです!!」
佐天「どんとこいや」モグモグ
初春「生鶏モモです!!」
佐天「いける」モグモグ
沙耶の唄 Nitro The Best! Vol.2
2:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 19:36:14.60 ID:Ntzx3XCyO
最後はヤバすぎ
6:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 19:38:23.83 ID:
33ldVeUD0
初春「すごい! すごいですよ佐天さん!」キラキラ
佐天「そうかなぁ・・・地味じゃない?」モグモグ
初春「れ、レベル1ですから・・・でもす、すごいです!」
佐天「まぁガス代は浮くかもね」
初春「便利な能力だと思いますよ・・・私より。はい生ブタバラ」
佐天「あぶらっこい」モグモグ
10:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 19:41:52.23 ID:
33ldVeUD0
初春「なんでも食べられるようですね・・・体調はどうですか?」
佐天「うん、今のところは何もないよ。快調快調。おなかいっぱいだけど」
佐天「でもなぁ・・・なんか女の子っぽくない」
初春「うふふ、もりもり食べる佐天さんカワイイですよ」
佐天「も~そんなこと言って、初春のかわいさにはには適わないって~」ガバッ
初春「きゃ! ちょっと佐天さん!」
佐天「きゃわいいなぁ~初春は・・・もう、初春もモグモグ食べちゃうぞ~~」カプ
初春「痛ッ!」
13:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 19:44:49.64 ID:
33ldVeUD0
佐天「え・・・」
初春「耳が・・・ウッ・・・」ポタポタ
佐天「ご、ごめん・・・歯立てたつもりはなかったんだけど・・・うわ、血が・・・」
初春「だ、大丈夫です・・・そんな深い傷じゃ・・・」
佐天「きゅ、救急箱とってくんね! 消毒しなきゃ・・・」ドタドタ
初春「・・・すみません」
佐天(なに・・・なんなのこれ・・・初春の血・・・)
初春(・・・甘い)ペロリ
17:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 19:48:52.14 ID:
33ldVeUD0
~ 翌日 ~
御坂「え、佐天さん能力者出来たの? おめでどう!」
佐天「あ、ありがとうございます~」
御坂「それでどんな能力なの?」
佐天「はい、生肉が大丈夫なる・・・能力です」
御坂「生肉が?」
佐天「はい、鶏肉とか豚肉とかも生で食べられます」
御坂「・・・ガス代が浮きそうね」
佐天「ハハハ、どうも」
黒子「・・・まさかとは思いますが佐天さん、初春の耳はあなた・・・」
佐天「ふ、ふざけてただけです!!」
御坂「耳? そういえば初春さんは?」
19:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 19:51:22.15 ID:
33ldVeUD0
黒子「授業のあと病院に行ってますわ。耳を怪我したとかで・・・冗談でしたのに」
佐天「ちょっとじゃれすぎちゃって・・・」
美琴「だいじょうぶなの?」
黒子「ええ、軽くすりむいた程度ですとか」
佐天「よかった・・・」
御坂「ひょ、ひょっとして人肉・・・」
佐天「じ、人肉は流石に無理ですって!」
佐天(多分・・・)
21:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 19:53:55.54 ID:
33ldVeUD0
美琴「まぁ、とにかくおめでとう佐天さん。お祝いをかねてここはおごるわ」
佐天「い、いいですってそんなの!」
美琴「遠慮しないで。いいからいいから」
佐天「み、御坂さんの電撃とか黒子さんのテレポートに比べたらホント地味で・・・」
黒子「それでも能力には変わりありませんわ。前進ですことよ? 素直に喜ぶべきですの」
店員「パフェお待たせしましたー!」
美琴「きたきたー!」
22:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 19:57:20.91 ID:
33ldVeUD0
美琴「ここのパフェすっごく美味しいのよね! さ、食べよ?」
黒子「お姉さまってばあまり糖分ばかり摂取されてはお肉が・・・」ワキワキ
美琴「いいじゃないたまには。うん、おいしー」
黒子「あら、ホントですの。今まで知りませんでしたわ、こんなお店」
佐天「えへへ、それじゃ遠慮なくあやかります」パク
佐天「ウッ!!」
美琴「どしたの佐天さん?」パクパク
黒子「舌でも噛みましたか?」パクパク
佐天「・・・いえ、お、美味しいですね~」ペロ
佐天(・・・・・・げ、下水みたいな味がする)
23:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 20:00:31.64 ID:
33ldVeUD0
~ 病院 ~
初春「」ペロ
初春(・・・普通の血の味)
初春(なんで昨日は・・・)
医者「お待たせ~~、傷の方は一週間もすれば自然治癒で治る程度ね」
初春「ありがとうございます・・・」
医者「んで、血液検査の方だけど、こっちも問題なし。献血して欲しいくらいだわ~」
初春「どうも・・・」
初春「・・・糖分とかは?」
医者「ん? なに?」
初春「いえ、なんでもないです・・・」
24:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 20:02:19.01 ID:
33ldVeUD0
ガタンゴトン
初春「・・・・・・ふぅ、オレンジジュース美味し~~」
初春「昨日のアレは気のせいだったのかな・・・」ピロピロ
初春「あ、佐天さんからメールだ、画像?」
初春「あ~ずるいです! 私のけものにしてお茶して!」
初春「佐天さんがふざけたせいなのにもぉ・・・すぐ行きますからね!!」
26:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 20:06:42.00 ID:
33ldVeUD0
黒子「であるからしてですね、お姉さまにはもっと慎みある行動を・・・」
美琴「はいはい」ズズズ
佐天(うべ・・・食後の紅茶も・・・ひどい味がする)
黒子「どうしましたの佐天さん? お顔色が優れないようですが・・・」
佐天「あはは、大丈夫です」
美琴「能力の反動とか? 生肉ばっか食べるから・・・」
佐天「か、かもですね~~、ちょっと今日は早めに帰ります・・・」
黒子「あら、初春ももう来ると言ってますのに」
佐天「ごめんなさい、来たら謝ってたって言っといてください! それじゃ!」トタトタ
黒子「様子がおかしいですわね」
美琴「佐天さんのことだから、テンション上がって生肉食べ過ぎたとか?」
黒子「ああ、ありえますわね・・・」
28:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 20:09:25.92 ID:
33ldVeUD0
佐天(・・・な、なんか妙に嫌な予感がする)ドキドキ
佐天(そういえば昨日、実験で生肉食べてから何も食べてなかったな・・・)
佐天(食べ過ぎてお腹すかなかったし・・・)
佐天「」ピク
佐天「いいにおい~~これたい焼きやさんだぁ~~」フラフラ
佐天「一個買った!」
店員「まいど!」
29:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 20:11:23.59 ID:
33ldVeUD0
佐天「へへへ~~」ホカホカ
佐天「無理してパフェ食べちゃったから口の中二ガニガだよ」
佐天「これはいつも食べてるお店のたい焼きだし大丈夫っしょ!」
佐天「いっただっきま~~」カプッ
佐天「まずッッ!!」ブホォ
店員「」ピク
佐天「」ビクゥ!
30:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 20:13:16.45 ID:
33ldVeUD0
佐天「あ、あ~~まずいとは言えないほど美味しいな~~」テクテク
店員「・・・・・・」
佐天「・・・・・・」
たい焼き「」ホカホカ
佐天「」ペロ
佐天「・・・・・・まずい」
佐天「・・・なんで? この前食べたときはあんな美味しかったのに・・・」
佐天「ひょ、ひょっとして、生肉が食べれる能力と関係が・・・」
31:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 20:16:37.04 ID:
33ldVeUD0
~ 翌日 ~
キンコーンカンコーン
初春「・・・ハッ! 佐天さんの気配!」バッ
佐天「おはよーういはるー」
初春「さ、佐天さん・・・今日はスカートめくらないんですねって・・・」
佐天「おなかすいたー」グー
初春「佐天さん! 血色悪いですよ! ご飯食べてないんですか!」
佐天「なんかみんな美味しくないんだもん・・・」フラフラ
佐天「いろいろ家で調味料試してみたけど全部だめで・・・」シクシク
初春「そ、それまずいんじゃ・・・取り合えずお茶飲みます?」
佐天「のみものもぜんぶだめぇ・・・あ、そういや耳大丈夫? ごめんね?」シクシク
初春「私のことはいいですから!」
32:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 20:18:53.76 ID:
33ldVeUD0
初春「焼きそばパンです!」
佐天「ゴムの味がする」ペッ
初春「コンビニ弁当です!」
佐天「プラスチック風味」ペッ
初春「シュークリームです!」
佐天「腐ってる味・・・」ペッ
初春「どれも買ってきたばかりなんですが・・・」
佐天「おなかすいた・・・」シクシク
初春「わ、私のお弁当の卵焼きです!」
佐天「」ピク
34:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 20:21:37.76 ID:
33ldVeUD0
初春「」ゴク
佐天「初春の・・・手作り料理・・・これなら・・・」
佐天「これなら私の初春愛が勝つ!!」グッ
初春「いいから食べてくださいもぉ!」
佐天「いっただっきまぁす!」パク
佐天「・・・・う゛!」
初春「・・・ダメですか?」
佐天「ごめん・・・初春が悪いんじゃ・・・」ウルウル
初春「いえ、大丈夫です佐天さん・・・では、これを」
佐天「これは?」
初春「生合挽きミンチです」
佐天「たべやすい・・・おいし」モグモグ
35:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 20:25:13.88 ID:
33ldVeUD0
初春「こっちは魚のお刺身です」
佐天「・・・生臭。これむり」
初春「魚はダメなんですか・・・野菜は?」
佐天「ごめんねそれもむり・・・」
初春「本当に生肉しか食べられないようですね・・・」
佐天「どうしよう初春・・・このままじゃ私野生動物だよ・・・」
初春「だ、大丈夫です! 何か方法があるはず! いろんな人に相談してみましょう!」
佐天「ういはる・・・」ウルウル
36:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 20:27:24.67 ID:
33ldVeUD0
佐天「初春さすが私の嫁ぇ!」ガバッ
初春「きゃ! ちょっと佐天さん!」
佐天「えへへ初春・・・・・・」
佐天「・・・」
初春「離れてくださいもぉぉ」
佐天「」パッ
初春「わ、とと・・・素直ですね。いい子ですよ」
佐天「う、うん・・・・」
初春「それじゃ、場所を移動しましょうか、研究者のいるところへ行きましょう」
佐天「は~い」
佐天「・・・」
37:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 20:29:15.52 ID:
33ldVeUD0
佐天(やばい今・・・)
佐天(すっごい初春から美味しそうなニオイが・・・)ジュル
佐天「」ハッ
佐天「にゃにを考えているんだ私は~~~!!」ガリガリガリ
初春「さ、佐天さん? どうしたんです?」
佐天「なんでもないよ? ささ、行こいこ・・・」
『ぎゃぁぁぁ!!!』
初春「!!!」
39:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 20:31:47.59 ID:
33ldVeUD0
男「強盗だぁぁ! 誰か!」
佐天「うわまた物騒な・・・」
初春「待っててください佐天さん! ジャッジメント出動です!」バッ
佐天「ちょちょ、初春! 待ちなさいってぇ!」
強盗「どけぇ! じゃまだ!」
初春「黒子さんもいないしもぉぉ!」
初春「じゃ、ジャッジメントで・・・」
強盗「じゃまだクソガキ!」ドン
初春「きゃぁ!」
佐天「初春!」
41:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 20:34:31.71 ID:
33ldVeUD0
初春「痛・・・うぐ・・・」
強盗「へ! 弱い癖にしゃしゃり出てくるからだ!」ドカッ
初春「あぅ!」
佐天「初春! 初春ぅ!」
強盗「ああ? なんだ手前も・・・」
佐天「初春に・・・なにすんのよぉ!」ガブッ
強盗「ぎゃぁぁぁぁぁ!!!」
佐天「」ブチ
強盗「あぁぁぁぁぁあ!! 手が! 手がぁ!!」
佐天「」モグモグ
佐天「・・・!!」
佐天「ガハッ!」ペッ
42:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 20:37:11.06 ID:
33ldVeUD0
佐天「私・・・私いまなにを・・・」
強盗「手が・・・手の肉を喰われたぁ!」ガクガク
佐天「ちが・・・私は・・・」
強盗「た、助けてくれぇぇ!!」
黒子「ジャッジメントですの!」シュピン
黒子「・・・」
黒子「これはどういう状況ですの? 佐天さん?」
佐天「え、あ、はい・・・」
黒子「その、口周りの血は・・・」
佐天「え、あ・・・・」ペロ
佐天「おいし・・・」
43:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 20:39:03.24 ID:kfGbqbh+0
44:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 20:40:22.10 ID:
33ldVeUD0
~ 佐天さんハウス ~
佐天「」ガタガタガタガタ
佐天「ニンゲンを食べた・・・私ニンゲンを食べた・・・」ガタガタ
佐天「おいしかった」ボソ
佐天「!!」
佐天「にゃあぁぁぁ!!」バリバリ
佐天「はぁ・・・はぁ・・・落ち着こう、水でも飲んで・・・」
佐天「」ゴク
佐天「ニガッ!」ブフッ
佐天「そんな・・・水道水も?」ウルウル
佐天「」グゥゥ
佐天「おなかすいた・・・なんか買いに行こう・・・」
46:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 20:42:35.22 ID:
33ldVeUD0
佐天「この前は正当防衛が認められたけど・・・気をつけなくちゃ・・・」グゥゥ
佐天「ああ~~、何食べよう・・・でも生肉しか食べられないからなぁ・・・」グゥゥ
佐天「結局、最近満足に食べられてないや・・・」
男「・・・いたぞ、あいつだ」
男2「あんなガキに・・・」
男3「腹が立つな、チクショウ・・・」
佐天「ほえ?」
48:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 20:45:10.08 ID:
33ldVeUD0
男1「おい、ちょっと付き合ってくれやお姉ちゃん、そっちの路地まで・・・」
佐天「きゃ! ちょっと痛い!」
男2「仲間が世話になったみたいだな・・・落とし前つけさせてもらうぜ?」モミ
佐天「ひゃう! どこ触って・・・きゃ!」ドカ
男3「もう二度と男に逆らえない身体にしてやんぜ」バキバキ
佐天「あ・・・あぁ・・・く、黒子さん・・・初春たちに連絡を・・・」カタカタ
男1「やっちまえぇ!」
49:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 20:46:49.03 ID:
33ldVeUD0
初春「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
黒子「初春! 先に行きますわよ!」シュピン
初春「お、お願いします!」
黒子「ジャッジメントですの! 佐天さんお怪我は・・・」シュピン
黒子「」
黒子「」
男達『あぁ・・・あぁ・・・うぐ・・・』
50:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 20:48:13.22 ID:
33ldVeUD0
男「食われ・・・食われた・・・ぁ・・・」
男2「い・・・ぐぅ・・・・」
男3「腕・・・俺の腕ぇ・・・」ガタガタ
佐天「」ポタポタ
黒子「・・・佐天さ・・・」
佐天「・・・だ、だって・・・だって・・・」ポタポタ
51:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 20:50:38.67 ID:
33ldVeUD0
佐天「お、襲われたんだもん! お、お腹! お腹すごくすいてて!」
黒子「・・・」
佐天「しょうがないじゃないですか! じ、自己防衛ですよ! 正当です!」
黒子「・・・ああの、お聞きしますが・・・」
黒子「そちらの方の右腕は、どちらに?」
佐天「・・・・・・」
黒子「・・・・・・」
初春「お、追いつきましたァ・・・」トタトタ
初春「!!!」
53:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 20:54:40.23 ID:
33ldVeUD0
初春「こ、これは・・・・」
初春「・・・ウッ」
初春「」オエェェ
黒子「初春・・・吐いている場合ではありませんことよ?」シャキン
佐天「な、なにを・・・」
黒子「佐天さん、あなたを危険人物として拘束いたしますの・・・お分かりになってください」
佐天「ちょ、ちょっと待って・・・こんな・・・こんなの・・・」ダッ
黒子「お待ちなさい!」
初春「ま、待って下さい白井さん!」ガバッ
54:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 20:56:43.35 ID:
33ldVeUD0
黒子「初春! 離しなさい演算が狂います!」
初春「佐天さんなんですよ! アレは佐天さんなんですよ!」
黒子「わかっていますの! しかし・・・これはあまりにも・・・」
男「う・・・たすけ・・・」
初春「救急車の手配と応急処置が先です! さ、佐天さんなら大丈夫・・・」
黒子「ですか・・・」
初春「か、必ず・・・私がなんとかしますから・・・」
黒子「・・・・・・」
55:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 20:59:25.81 ID:
33ldVeUD0
佐天「はぁ・・・はぁ・・・」タッタッタ
佐天「お、思わず逃げて来ちゃった・・・あんな怖い白井さん初めて・・・」
佐天「」ガクブル
佐天「・・・ウッ」
佐天「おえぇぇ・・・おえぇぇ」ビタビタ
佐天「へ・・・へへ・・・血とゲロでぐちゃぐちゃだ・・・あ」
佐天「これさっきの人の指・・・」
佐天「」
佐天「いやぁぁぁぁぁぁ!!」
56:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 21:00:26.80 ID:kfGbqbh+0
驚くほどの美味さ!
57:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 21:03:53.30 ID:
33ldVeUD0
初春「待って・・・待って下さい・・・」
黒子「決定事項ですの」
初春「しかし・・・」
黒子「犯罪者とはいえ、三人のスキルアウトを殺害」
黒子「その上逃亡ともあれば、それ相応の対応になりますわ」
アンチスキル『』ジャキン
初春「あれって・・・」
黒子「発見次第、射殺の許可も降りていますの」
初春「そんな・・・そんなことって・・・」
58:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 21:05:36.53 ID:
33ldVeUD0
初春「ひどいです黒子さん! あんまりです!」
黒子「落ち着きなさい、初春・・・」
初春「これが・・・どうして落ち着いていられるんですか! 白井さんの鬼!」
黒子「私だって辛いんですのよ? 勘違いしないでくださいまし?」
初春「でも・・・」
黒子「・・・大丈夫、アンチスキルより先に佐天さんを発見できれば、手はありますの」
初春「手?」
59:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 21:07:14.68 ID:
33ldVeUD0
黒子「今、お姉さまがそのために動いてくださっていますの」
初春「どうするんですか?」
黒子「佐天さんの能力を永久的に封印できるかはわかりませんが・・・」
黒子「希望があるとすれば・・・あの男」
ピンポーン
当麻「うほーい・・・って、なんだビリビリかよ・・・」
美琴「・・・」
61:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 21:12:36.06 ID:
33ldVeUD0
~ 佐天さんハウス ~
佐天「・・・ふぅ、シャワー浴びたらすっきりした・・・」
佐天「あ、初春からものっそい着信着てる・・・当然か、なになに? 留守電もあるな」
初春『佐天さん! アンチスキルがそちらに向かっています!』
初春『お、落ち着いて! 絶対に抵抗しないでください! 両手を上げて地面に・・・・』
佐天「・・・」
ピンポーン ピンポピンポーン
佐天「・・・」
佐天「あ、はーい」ガチャ
アンチスキル「」ジャキン
62:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 21:14:38.28 ID:
33ldVeUD0
初春「はぁはぁ・・・佐天さん、どうか無事で・・・」
『ぎゃぁぁぁ!!!』
初春「!!」
『こ、こいつ噛み・・・食いやがった!』
『に、逃がすな捕えろ! ギャァァ!!』
『構うな! 撃て! 撃てぇ!!』
初春「もぉぉ! なにしてるんですか佐天さん!」
初春「や、やめて下さい! 撃つのをやめて下さい! お願いします!」
64:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 21:18:14.94 ID:
33ldVeUD0
~ 三日後 ~
TV『・・・少女は以前として逃亡中、アンチスキルにより捜索が行われていますが・・・』
黒子「まさか、ここまで難航しますとは・・・」
美琴「佐天さんの感は野生レベルね・・・」
初春「野生とか言わないでください!!」
美琴「ご、ごめ・・・」
初春「・・・」スタスタ
黒子「どこに行きますの?」
初春「佐天さんを探してきます」
黒子「危険ですの。初春。あなたは下がって・・・」
初春「なにが危険なんですか?」バタン
黒子「・・・やれやれですの」
66:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 21:19:51.95 ID:
33ldVeUD0
アンチスキル『探せ! この近くにいるはずだ!』
佐天「はぁはぁ・・・しつこいなぁもぉ・・・」
佐天「捕まったら私・・・殺されちゃうよね・・・・」
佐天「どうしてこうなっちゃったんだろう・・・・」
佐天「」ぐぅぅ
佐天「おなかすいた・・・」
子猫「ミィ」
佐天「?」
67:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 21:21:38.10 ID:
33ldVeUD0
子猫「ミィィ」
佐天「なんだお前、迷子になったのかい?」ヒョイ
子猫「ミィィ」ペロペロ
佐天「あはは、こらこら」
佐天「お腹すいてるのかな、ごめんね、なんにも食べるものないの」ぐぅぅ
佐天「あったら私が食べたいくらい・・・」グゥゥ
子猫「ミィィ」
佐天「・・・」
68:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 21:22:48.34 ID:
33ldVeUD0
佐天「よしよし、大丈夫だよ」
子猫「ミィ」
佐天「よしよし・・・」
子猫「・・・」
佐天「・・・」グゥゥ
子猫「ミ~」
佐天「あ~、お腹すいたな・・・」
佐天「・・・」
70:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 21:26:28.60 ID:
33ldVeUD0
アンチスキル「・・・いたぞ! こっちだ!」
佐天「やっば!」シュタ
アンチスキル「すばしっこいやつめ! 待て!」ダダダダ
佐天「もぉぉ! しつこいってばぁ!」
アンチスキル「集まれ! こっちだ! 追えぇ!!」ダダダダ
佐天「きゃぁぁぁ!!」
72:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 21:29:46.63 ID:
33ldVeUD0
アンチスキル「はぁはぁ・・・なんつーガキだ全く」
アンチスキル「・・・はい、B地区の廃ビルにまで追い込んだのですが・・・本部」
アンチスキル「出入り口を塞げ、ここで叩くぞ!」
アンチスキル「なんとしてもあの食人鬼を捕らえるんだ」
佐天「好き放題言っちゃってるよ全く・・・」ハァハァ
佐天「あ~も~、疲れた~~」
佐天「もう三日もロクに食べてないし・・・お風呂も入ってないし・・・野ションだし・・・」
佐天「へへへ・・・動物だなもう・・・」
佐天「」ぐぅぅ
佐天「・・・」
74:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 21:33:17.34 ID:
33ldVeUD0
佐天「疲れた・・・もうダメかな・・・」
佐天「初春・・・御坂さん、白井さん・・・」
佐天「おなかすいたよぉ・・・」ウルウル
初春「はい、生牛肉切り落としです!!」
佐天「うまい」モグモグ
佐天「・・・」
佐天「ういはるぅぅ!!」
初春「えへへ」
75:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 21:34:29.21 ID:x1mcqx+K0
なんか首のない死体投げてきそうなサテンさんだな
76:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 21:35:29.42 ID:
33ldVeUD0
佐天「初春・・・どうしてここに?」
初春「佐天さんの行動パターンと逃亡ルートから計算して、今日ここに来るだろうと予め忍び込んでました」
佐天「初春スゲッ!」
初春「佐天さん・・・大丈夫ですか?」
佐天「うん、私は・・・」
佐天「・・・」
佐天「ううん? 大丈夫じゃないかも。もう終わりにするつもり」
77:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 21:38:11.44 ID:
33ldVeUD0
初春「投降したら・・・確実に人生終了です」
佐天「うん」
初春「何らかの形で能力を封印することになると思いますから・・・そうなれば」
佐天「一生レベル0だね。それより、死刑になるかもしれないし」
初春「そんなことさせません!」
佐天「そうそれでいいよ・・・疲れちゃった」
初春「佐天さん!」
78:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 21:40:26.64 ID:
33ldVeUD0
佐天「なんでこんなことになったんだろうって、ずっと考えてたんだけどさぁ、初春」
初春「なんですか?」
佐天「能無しのクセに、能力が欲しいなんて願っちゃったから、バチが当たったんだね」
初春「そんなことないです! 佐天さ・・・」
佐天「近づかない方がいいよ、初春・・・初春のことだって食べちゃうよ?」グゥゥ
初春「・・・いいです、食べてくださいよ!」ムギュ
佐天「初春・・・」
初春「佐天さんをちょっとでも助けられるなら・・・私・・・」
80:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 21:42:50.62 ID:
33ldVeUD0
佐天「・・・」グゥゥ
初春「お腹なってますね、佐天さん」
佐天「うん、そだね・・・」
初春「・・・あの、参考にならないかもですけど」
佐天「・・・うん?」
初春「・・・ち、乳首は再生するらしいです・・・赤ちゃんが噛み切っちゃうから・・・」
佐天「初春はえっちだなぁ・・・」ナデナデ
初春「そ、そういう意味じゃないです!」
佐天「初春の乳首食べたところで、あんまお腹膨れないよ」
初春「ごめんなさい・・・」
81:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 21:43:59.73 ID:xdOeTfVs0
じゃあ僕が頂きます
82:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 21:46:56.29 ID:
33ldVeUD0
ダダダダダ
佐天「入ってきたね、アンチスキル」
初春「逃げましょう、佐天さん」
佐天「ううん。投降するよ。もう私、レベル0にでも死刑囚にでもなる」
初春「佐天さん・・・」
佐天「シャバ最後にいいお肉食べれてよかったよ初春! ありがと!」
初春「いえ、そんな・・・痛ッ!」
佐天「どうしたの! 大丈夫?」
85:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 21:49:03.47 ID:
33ldVeUD0
初春「床にガラス片が落ちてたみたいで、切っちゃいました・・・」
初春「へへへ、血が出てる」ジワ
佐天「」スンスン
佐天「・・・」ぐぅぅ
初春「・・・佐天さん?」
佐天「・・・」ジュル
佐天「・・・」
初春「佐天さ・・・ちょ、怖いです、そんなこっち見ないで・・・」
佐天「・・・初春!」
初春「!! きゃぁぁぁ!!」
86:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 21:51:25.48 ID:
33ldVeUD0
アンチスキル「ここだ!!」バン!
アンチスキル「!!!」
黒子「失礼いたしますの!!」シュピン!
黒子「!」
佐天「」ポタポタ
黒子「・・・佐天さん?」
佐天「」ポタポタ
黒子「・・・佐天さん?」
佐天「」ポタポタ
黒子「・・・佐天さん? 初春が、来ていたはずなんですが・・・」
佐天「・・・ちが」
87:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 21:54:15.16 ID:
33ldVeUD0
黒子「・・・初春は、どこ?」
佐天「・・・ち、ちが・・・食べてない! 食べてないよ!」
黒子「初春はどこに行ったと聞いていますの!!」
佐天「食べてない! 食べてないよ! 本当! 信じて白井さん!」
黒子「あなたって人は・・・」
アンチスキル「・・・どけ、射殺する!」
佐天「違う! やめて打たないで! 私食べてない! 初春なんか食べてない!」
88:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 21:55:48.00 ID:
33ldVeUD0
アンチスキル「」ジャキ
佐天「やめ・・・」ドン
佐天「きゃ・・・」
アンチスキル「落ちた!」
黒子「佐天さん!!」
佐天「きゃぁぁぁ!!!」
89:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 22:02:10.49 ID:
33ldVeUD0
当麻「でぇぇぇい!!」ガシッ
佐天「うぎゃ!」
美琴「ナイスキャッチ!!」
黒子「お、お姉さま・・・とあの男どこから・・・」
初春「白井さん!!」
黒子「う、初春! 無事でしたの!」
初春「す、スキルアウトが住み着いていて・・・急に襲ってきてそれで」
黒子「なんですと!」
初春「佐天さんが守ってくれて、私は白井さんを呼びに行こうと・・・」
黒子「そんなことが・・・」
90:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 22:05:07.93 ID:
33ldVeUD0
佐天「うっぐ、ひぐっ・・・」
当麻「あ~、よしよし、大丈夫だぞ、怪我ないか?」ナデナデ
佐天「はなれてください・・・私食べちゃうから・・・」
当麻「なにをだ?」
佐天「・・・ん? アレ・・・汗臭い」
当麻「っ!」
美琴「佐天さん、怪我ない?」
佐天「御坂さん・・・・」
黒子「お姉さま!」シュピン
初春「佐天さん!」シュピン
佐天「初春! 白井さん!」
92:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 22:07:22.15 ID:
33ldVeUD0
佐天「あぅぅ・・・」
当麻「」ナデナデ
アンチスキル「」ジャキジャキ
美琴「ちょっとの間だけ待っててよね・・・」パリパリ
初春「佐天さん、コレ・・・」ゴソゴソ
佐天「おにぎり?」
初春「お肉とは別に作ってきました、食べてください・・・」
佐天「でも私生肉しか・・・」
当麻「いいから、食べてみろよ」ナデナデ
佐天「・・・はい」
93:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 22:09:25.10 ID:
33ldVeUD0
佐天「」スンスン
佐天「!!」
佐天「」パク
佐天「・・・おいひい・・・おひいよぉ・・・」ポロポロ
当麻「」ナデナデ
初春「良かった・・・佐天さん・・・」
佐天「初春・・・これすごい美味しいよぉ・・・」モグモグ
黒子「まったく、泣くのか食べるのかどちらかにしなさいな」
佐天「あぅぅ・・・」モグモグ
95:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 22:18:48.09 ID:
33ldVeUD0
~ 数日後 ~
初春「結局、能力はそのまま残ることになったんですね・・・」
黒子「私やお姉さまのように、使わなければいいという訳でもありませんから」
美琴「んで生肉以外を食べたい時はアイツの手を借りると・・・」
黒子「一応、早くに帰って来れるみたいですけど、未成年ですし、殺した相手も犯罪者でしたし」
初春「・・・」
96:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 22:22:20.59 ID:
33ldVeUD0
美琴「早く会えるといいわね、初春さん!」
初春「・・・はい、私、その時のためにお料理特訓します」グス
黒子「あの男参加確定ですか・・・」
初春「・・・佐天さん、頑張ってください・・・」
佐天「・・・あ~あ、お腹すいた。生肉しかダメだからって私のごはん少なすぎなのよね・・・」
佐天「やれやれ・・・いつここ出られるんだろうな・・・会いたいよ、初春」
カサコソ
佐天「!! ね、ネズミ!」
佐天「・・・」
97:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 22:23:36.03 ID:
33ldVeUD0
ぐちゃ・・・じゅぷ・・・バキ・・・ぐちゅ・・・バキバキ
佐天「・・・」ゴクン
佐天「・・・」ペロ
佐天「」
佐天「・・・あ~あ」
佐天「おなかすいた」
終わる
102:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 22:47:09.88 ID:ndRb3coa0
生卵じゃダメなんだろうか?
103:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 23:00:54.85 ID:TWLduN/T0
魚がダメだったしなぁ
101:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 22:36:29.27 ID:ChZtYieQ0
乙
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