6:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 01:28:09.32 ID:
Ihcc1o1D0
-第七学区・とある路地裏-
滝壺「…………」テクテク
DQN1「ねえねえそこのキミぃ?」
滝壺「……?」フイ
DQN2「うはっ、ムチャクチャかわいいじゃん!」
DQN1「俺たちとどっか遊びに行かない?」
DQN3「楽しませてあげるからさー? ぎゃはっ」
滝壺「…………」
俺がヒロインを助けすぎて世界がリトル黙示録!? 4 (HJ文庫)
8:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 01:30:31.69 ID:
Ihcc1o1D0
DQN4「あー、帰りは安心しろ。俺たちが送ってやっからよ?」
DQN2「でも帰れんのは明日の朝ぐらいになるかもなァ?」
DQN5「アヒャヒャヒャヒャヒャヒャッ!!」
滝壺「…………」
DQN3「……オイ、テメェ無視してんじゃねェぞ!!」
DQN1「何か言ってみろやコラッ!!」
滝壺「……北北西から」
DQN5「……あん!?」
9:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 01:33:14.35 ID:
Ihcc1o1D0
滝壺「北北西から信号が来てる……」
DQN2「何言ってんだコイツ?」
DQN3「まさかあれか? 電波系ってヤツか?」
DQN4「そんなヤツ本当に存在するとは思わなんだ」
滝壺「…………」
DQN1「……ま、別にイイだろ。性格なんざ関係ねえだろ」
DQN5「そーだな! あひゃっ」
DQN2「つーわけで一緒に来て――」
「あー、こんなところに居たのかー!」
12:
今さらだけど時系列は新訳2巻の後:2012/04/09(月) 01:35:52.80 ID:
Ihcc1o1D0
DQN4「ああん?」
「滝壺ー。勝手に離れちゃだめだろー」
滝壺「…………?」
「スンマセーン、連れがお世話になりましたー、ほら行くぞ」グイ
滝壺「…………誰?」
「え゛っ!? ちょ、滝壺さん!? そりゃないでしょッ!?」アセ
15:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 01:40:50.66 ID:
Ihcc1o1D0
滝壺「?」
上条「上条ですよ! 上条当麻!」
滝壺「……誰だっけ?」
上条「そんなぁ!!」
DQN1「……オイ兄ちゃん?」
上条「ギクッ!? はい、何でせうか……?」
DQN5「何舐めたことしてくれんですかァ? あァん!?」
DQN3「何か文句でもあんのかテメェ?」
DQN2「ふざけてんじゃねェよ小僧ッ!!」
DQN4「人様の恋路邪魔してんじゃねェぞゴルァ!?」
16:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 01:43:49.21 ID:
Ihcc1o1D0
上条「あーもうめんどくせー、つーか何だよ恋路って!? こんな大勢で一人の女の子囲んで恋もクソもあるかコラァ!!」
DQN4「テメー、あんま舐めた口利きやがると壁のシミにすんぞ、あァん!?」
DQN3「調子にノんのもいい加減にしろよー?」
DQN1「俺たちを本気で怒らせない方が良いぜェ!?」
DQN5「大体テメェ一人で何ができんだよ?」
上条「……たしかに俺一人じゃキツイかもしれねえな……だけど――」
DQN2「あ?」
上条「――あっ! そこのアンチスキルさん!! 助けてくださーい!!」
17:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 01:53:06.63 ID:
Ihcc1o1D0
DQN4「なっ!? アンチスキルだとォ!?」
DQN2「マジかよ!? 何でこんなところに都合良くアンチスキルが!?」
DQN1「……つーか、アンチスキルなんていなくね?」
DQN4「……ホントだな。アンチスキルどころか人っ子一人居ねえ」
DQN5「ついでに言うと、さっきまでそこに居た女とふざけたクソ野郎も居ねえんだけど……」
DQN3「…………」
DQN2「どこに行きやがったアイツらァ!?」
DQN1「オイ! あそこだッ!!」
18:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 01:56:26.14 ID:
Ihcc1o1D0
上条「あははははっ!! 騙されてんじゃねえよバーカ!!」
DQN2「テンメェ!? ブッコロス!!」
DQN5「待ちやがれウニ頭ァ!! 絶対ェコロス!!」
DQN1「オォァアアアアアアアアアアアアアアッ!! ブチコロスッ!!」
DQN3「コロスコロスコロスコロス」
DQN4「コォロォスゥうううう!!」
上条「みんな揃って殺すって、どんだけボキャブラリー貧弱なんだよ!?」
19:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 01:58:17.11 ID:
Ihcc1o1D0
滝壺「……ところであなたは誰?」
上条「さっきから上条って言ってるでしょうが! 本当に忘れちゃったんですかぁ!?」
滝壺「…………」
上条「それよりとっととここから逃げるぞ!」
滝壺「何で?」
上条「面倒事には巻き込まれたくねえんだよォおおおおおおッ!!」
―――
――
21:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 02:00:56.04 ID:
Ihcc1o1D0
―
――
―――
-第七学区・地下街-
一方通行「…………」カツンカツン
一方通行「……あァ、しかし暇だなァ」
一方通行「黄泉川のヤツがスーパーのチラシに印を付けだしやがって」
一方通行「イヤな予感がすっから家を出たのはイイが……」
一方通行「外に出たところで何にもする事がねェ」
一方通行「やっぱり、俺みてェなヤツが日常なンかに慣れるなンて無理なのかねェ……」
一方通行「…………」
22:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 02:04:14.53 ID:
Ihcc1o1D0
一方通行「そろそろ家に帰ってもイイだろォ」
一方通行「どォせ番外個体辺りが買いモン押しつけられてンだろォから、もう俺に火の粉が掛かるなンて事はねェだろ」
一方通行「……つーか、何で俺はこンなところまで来ちまったンだァ?」
一方通行「地下街なンてこれっぽっちも興味のねェ場所に無意識に来ちまうなンて、どォかしてる」
一方通行「別に買いモン逃れるだけなら、そこら辺のコンビニに行くだけで十分なのによォ」
一方通行「…………」
一方通行「……とりあえず帰るか」カツンカツン
ガン
「あう!」
一方通行「あン?」
24:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 02:07:53.28 ID:
Ihcc1o1D0
一方通行「…………」
禁書「……ううー」
一方通行「こンなところで寝転ンで何やってンだオマエ?」
禁書「……おな……」
一方通行「おな?」
禁書「……おなかへった……」
一方通行「ハァ?」
禁書「……おなかがへったんだよ……」
一方通行「…………」
25:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 02:10:46.57 ID:
Ihcc1o1D0
禁書「おなか――」
一方通行「さァて、帰りにコンビニでも寄るかなァと」カツンカツン
禁書「待って!」ガシ
一方通行「……オイ離せコラ。何で俺の杖ェ掴ンでンだ、俺が歩けねェじゃねェか」
禁書「おなかがへったんだよ!」
一方通行「理由になってねェぞ。俺の杖を掴むのとオマエの空腹に関係性がねェだろ」
禁書「おなかがへったから何か食べたいんだよ!」
一方通行「とりあえず杖から手を離せ。話はそれからだ」
禁書「わかったんだよ」スッ
27:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 02:15:00.80 ID:
Ihcc1o1D0
一方通行「よォし、じゃあ精々乞食活動頑張ってくださァい」カツンカツン
禁書「待つんだよ!」
一方通行「……だから何で俺の杖掴むンだよ? いい加減にしねェとミンチにすンぞコラ」
禁書「おなかがへったんだよ!」
一方通行「オマエはこの短時間の会話で何回空腹宣言してンだよ? どンだけ食に執着心あンだよ?」
禁書「おなかがへったから何かごちそうして欲しいんだよ!」
一方通行「……ハァ。何で俺がそンなことしなきゃいけねェンだよ?」
禁書「前はごちそうしてくれたよね?」
一方通行「……気紛れだ」
29:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 02:19:39.62 ID:
Ihcc1o1D0
禁書「お願い! 迷える子羊を助けてあげて!」
一方通行「それはオマエの仕事だろォが暴食シスター」
禁書「せめてこの子だけでも……!」
スフィンクス「にゃー」
一方通行「動物使って保護欲を煽るつもりなンだろォが俺には無駄だ」
禁書「おなかへったんだよ」
一方通行「俺ァ早く家に帰りてェンだけど」
禁書「おなかへったんだよ」
一方通行「さっきから同じよォなセリフ何度も吐いてンじゃねェ! オマエはアレか? 壊れたラジオか?」
禁書「おなかへったんだよ」
一方通行「…………」
禁書「おな――」
31:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 02:23:19.00 ID:
Ihcc1o1D0
一方通行「……わかったよクソッたれがァ! 食いモン奢りゃあイインだろ奢りゃあ!?」
禁書「ホント!? ありがとうなんだよ! ああ神よ。まだ神は私をお見捨てになさってなかったのですね」
一方通行「うるせェよ、わかったからさっさと杖から手ェ離せ」
禁書「……もう勝手に歩いて行かない?」
一方通行「行かねェよ」
禁書「もし嘘ついたら神罰があなたに下るんだよ?」
一方通行「つかねェよ、つーかこンなくだらねェことにカミサマ介入させてンじゃねェ」
禁書「わかった。じゃあ離すんだよ!」スッ
一方通行「チッ、くっだらねェ」
33:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 02:25:15.76 ID:
Ihcc1o1D0
一方通行「……で、何が食いてェンだ? 面倒臭せェからファミレスでイイな。じゃあファミレスにレッツゴー」カツンカツン
禁書「あれ? 何で質問されたのに選択肢がないの? ねえ?」テクテク
一方通行「奢ってもらう立場なンだから文句言ってンじゃねェ」
禁書「別に文句はないんだよ。食べられるモノなら何でもいいし……」
一方通行「ならそこら辺に落ちてる砂とかでも食ってろよ」
禁書「おいしいモノなら何でもいいんだよ!」
一方通行「食ってみればイイだろ。もしかしたうめェかもしンねェぞ?」
禁書「食べたことあるけどおいしくなかったんだよ!」
一方通行「食ったことあンのかよ……」
―――
――
35:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 02:27:50.86 ID:
Ihcc1o1D0
-第七学区・とある路地裏-
浜面「……ぜぇ……ぜぇ……はぁ。何で俺がこんな目に……?」
浜面「……見たところここは路地裏か?」
浜面「がむしゃらに逃げ回ったから、全然場所の把握とかしてなかったな……」
浜面「……ああ、疲れた」ゴロン
浜面「…………」
浜面「……そもそも何でこんなことになったんだ?」
―――
――
36:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 02:30:30.80 ID:
Ihcc1o1D0
―
――
―――
~回想~
浜面『ああー、しかし暇ですることがねーなー』
浜面『こういう日に限ってアイテムの召集とかがねえんだよなー』
浜面『しかしホントすることねーなー』
浜面『暇だしゲーセンにでも行こうかなー』
浜面『行ったところで金はあんまりないんだけどな……』
浜面『そうだ! 思い切って滝壺をデートにでも誘ってみようか!』
浜面『……いや、さっき金がないって言ったばっかじゃねえか』
浜面『…………』
38:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 02:32:32.84 ID:
Ihcc1o1D0
浜面『……暇だなー』
浜面『……ん? あれは麦野?』
浜面『あんなところでキョロキョロして何やってんだ?』
浜面『人でも捜してんのか? 珍しい』
浜面『うーん……』
浜面『どうせ暇だし話しかけてみっか』
40:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 02:35:44.62 ID:
Ihcc1o1D0
麦野『…………』キョロキョロ
浜面『おーい麦野ー!』
麦野『……! 浜面?』
浜面『こんなところでなに――』
麦野『…………』ニヤァ
浜面『……何でしょうかその不気味な笑顔は?』ダラ
麦野『はーまづらー』
浜面『はい!?』
麦野『見ーつけたァ!』ニヤァ
浜面『』
―――
――
39:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 02:32:44.49 ID:PTbXe4KT0
41:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 02:40:25.55 ID:
Ihcc1o1D0
>>39
新訳2巻後のつもりです
―
――
―――
浜面「……そう。悪夢はここから始まったんだよな」
浜面「麦野怖すぎだろあの笑顔」
浜面「あの笑顔のまま迫って来たらアンチスキルも裸足で逃げ出すわ」
浜面「……まあここまではまだいい。……いやよくねえけど」
浜面「まだまだ悪夢は始まったばかりだったんだ……」
―――
――
44:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 02:43:52.41 ID:
Ihcc1o1D0
―
――
―――
~再び回想~
浜面『……ぜぇ……ぜぇ……何とかまいたか……』
浜面『しかし何で麦野のヤツいきなり追って来やがったんだ?』
浜面『追われるようなことした覚え何かねえぞ?』
『……浜面?』
浜面『…………その声はまさか絹旗か?』タラ
絹旗『こんなところで何やってんですか?』
浜面『いや、ちょっと恐怖から逃げ惑っててな』
絹旗『?』
浜面『まあいいや。絹旗はこんなところで何やってんだ?』
絹旗『ああ私ですか? 私は……』
46:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 02:46:09.99 ID:
Ihcc1o1D0
絹旗『浜面を超捜してたところなんですよ』ニヤァ
浜面『……やっぱりお前もかァああああああああッ!!』ダッ
絹旗『超逃がしませんよ浜面! 大人しく私に超捕まってください!!』タッタッタ
浜面『何で俺が追われなきゃいけねーんだよォおおおおおおッ!!』ダッダッダ
絹旗『あんまり逃げると車とか超投げつけますよ?』タッタッタ
浜面『どちらにしろどうせ俺は痛い目に遭うんだろうが、クソッたれがァあああああああああああッ!!』ダダダダッ
絹旗『なっ!? なんて超スピード!? しかし超逃がすわけにはいきませんよ!』タッタッタ
浜面『逃がしてくれェえええええええええええええええええええッ!!』ダダダダダダッ
―――
――
47:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 02:49:02.77 ID:
Ihcc1o1D0
―
――
―――
浜面「そして絹旗までもが追ってくるとは……」
浜面「車とかベンチとか掃除ロボとかめっちゃ投げてきやがった。すっげえ怖かった」
浜面「まあ、そこは元スキルアウトリーダー浜面様の逃走テクニックで何とか逃げ切ったわけだが……」
浜面「……一番の問題はここからなんだよな」
浜面「ある意味最悪の悪夢だな……」
―――
――
48:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 02:52:14.30 ID:
Ihcc1o1D0
―
――
―――
~またまた回想~
浜面『……ぜぇ……ぜぇ……おぇ、死ぬ……』
浜面『……何で俺が追われなきゃなんねえんだよ?』
浜面『俺が何やったってんだよチクショウ』
浜面『…………』
浜面『……麦野……絹旗、こう来たら、あんまり考えたくはねえけど……』
『……はまづら?』
浜面『ですよねー滝壺さん』
50:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 02:55:39.76 ID:
Ihcc1o1D0
滝壺『どうしたの? すごい汗』テクテク
浜面『ストップ滝壺』
滝壺『?』
浜面『まさかお前も俺を捜してたとか言うんじゃねえだろうな?』
滝壺『……何で?』
浜面『いや、さっきまで麦野や絹旗に追われてたんだけどよ』
滝壺『……そうなんだ。もう二人とは会ったんだ』
浜面『えっ? もう?』
滝壺『はまづら。まだ二人には触られてないんだね?』
浜面『あ、ああ。そうだけど……』
51:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 02:58:06.93 ID:
Ihcc1o1D0
滝壺『そう……』ニコ
浜面『……滝壺さん。何で笑顔でこっちに来るんですか?』タラ
滝壺『安心してはまづら。はまづらは私が守るから』
浜面『……嘘だ! これは罠だ!』
滝壺『えっ?』
浜面『どうせお前もグルだろチクショウ!』ダッ
滝壺『はまづら? 待って――』
浜面『もう誰も信じられない!!』ダッダッダ
滝壺『はまづら……』
―――
――
52:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 03:03:08.59 ID:
Ihcc1o1D0
―
――
―――
浜面「やっちまったァあああああああああああああああああッ!!」
浜面「もしかしたら滝壺は、本当に俺を守ってくれるつもりで声をかけてきたのかもしれねえのに!!」
浜面「何勝手に疑心暗鬼になってんだ俺はァ!!」
浜面「…………はぁ」
浜面「滝壺に何て言おうか……」
「そうだねー、やっぱりそこは素直に『ごめんなさい』した方がいいよ! ってミサカはミサカは頭を抱えるあなたに助言をしてみる」
浜面「そうだよな。やっぱり素直に謝った方がいいよな」
54:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 03:06:46.47 ID:
Ihcc1o1D0
「うん! そうすればきっとその子もわかってくれるよ! ってミサカはミサカは希望的観測をしてみたり!」
浜面「そうだ! きっとわかってくれるよな!? ……って、あれ?」
「どうしたの? ってミサカはミサカはまじまじとこっちを見てくるあなたに恐怖感を覚えたり」
浜面「……お前……いつからここにいた?」
「うーんとねえ……『何で俺がこんな目に……?』辺りからだよ、ってミサカはミサカは思い出してみる」
浜面「最初からじゃねえか! 何で子供がこんなところに居るんだよ!?」
55:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 03:09:09.07 ID:
Ihcc1o1D0
「ミサカは迷子を捜してるんだよ! ってミサカはミサカはあなたの質問に答えてみる」
浜面「……迷子ってまさか一方通行のことか?」
「そうだよ! よくわかったねぇ、ってミサカはミサカは思ったより勘の鋭いあなたに驚いてみたり!」
浜面「多分だけど、迷子になってんのはお前じゃねえか? たしか打ち止めって言ったっけ?」
打ち止め「えっ? それはないよー、勝手にウチからにいなくなったのはあの人だもん! ってミサカはミサカは笑いながら経緯を説明してみる」アハハ
58:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 03:12:37.38 ID:
Ihcc1o1D0
浜面「それって勝手に出て行った一方通行を捜してるってことか?」
打ち止め「うんそうだよ!」
浜面「じゃあそれ迷子って言わなくね?」
打ち止め「えっ?」
浜面「元々一緒に家を出たわけじゃないんだろ?」
打ち止め「うん」
浜面「だったら迷子でも何でもねえじゃねえか」
60:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 03:15:24.57 ID:
Ihcc1o1D0
打ち止め「うーんそう言われてみればそうかも、ってミサカはミサカは腕を組んで考え込んでみたり」
浜面「……つーかもう家に帰ってんじゃねえの?」
打ち止め「それはないよ! ってミサカはミサカは即答してみる」
浜面「何で?」
打ち止め「あの人からの電波が街の中から来てるから、ってミサカはミサカはアホ毛を動かしながら言ってみる」
浜面「へー、そんなことできんだなー」
打ち止め「……あっ! 電波が途切れた!」
浜面「地下にでも入ったんじゃね? 携帯電話さえ圏外になるからな」
61:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 03:19:21.64 ID:
Ihcc1o1D0
打ち止め「よーしじゃあ地下街にレッツゴーだね! ってミサカはミサカはあなたの腕を掴んで歩きだしてみる」グイグイ
浜面「えっ!? 俺も行くの!?」
打ち止め「どうせあなたもタキツボって人を捜さなきゃいけないんでしょ?」
浜面「うっ、まあそうだけどよぉ……」
打ち止め「だったら二人の方が見つけやすいんじゃないかな? ってミサカはミサカはもっともなことを言ってみる」
浜面(それはそれでいろいろとマズイと思うが……)タラ
打ち止め「?」
浜面「わ、わかったよ。とっととお互いの捜し人を見つけるとしようぜ」
打ち止め「了解! ってミサカはミサカは敬礼してみる!」ビシ
―――
――
63:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 03:23:45.28 ID:
Ihcc1o1D0
-第七学区・街頭-
上条「……ぜぇ……ぜぇ。やっと振りきれたか」
滝壺「……はぁ……はぁ……」
上条「大丈夫か滝壺? そういやお前病人だったっけな?」
滝壺「大丈夫。普通に生活するぐらいには回復してるから」
上条「そっか、それならいいけど……」
滝壺「ところで」
上条「ん?」
滝壺「あなたは誰?」
65:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 03:27:40.00 ID:
Ihcc1o1D0
上条「ガクッ!? お前さっきから何で同じ質問ばっかしてきてんだよ!?」
滝壺「全然あなたの事覚えてないの。ごめんなさい」ペコ
上条「べ、別に謝る事じゃねえけど」
滝壺「あなたと私はいつ会ったの?」
上条「ええーと、たしか俺の部屋で一方通行や浜面と居た時だったな」
滝壺「……ああ。そういえば居た気がする」
上条「お前なぁ……」
滝壺「あの時はちょっと気が動転してたから」
66:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 03:31:42.74 ID:
Ihcc1o1D0
上条「だろうな。今とは比べ物にならねえほど目がくわっ、て見開いてたからな」
滝壺「そういえばあの部屋はあなたの部屋だったの?」
上条「そうだけど、それがどうかしたか?」
滝壺「ドアノブ壊しちゃってごめんなさい」ペコ
上条「あー、そういや壊れてたなー、いいよ別にあれくらい」
滝壺「ちゃんと弁償はします」
上条「いいっていいってホント。そんなことよりあんな路地裏でなにやってたんだ?」
滝壺「はまづらを捜してた」
上条「浜面? 何でまた?」
68:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 03:35:26.46 ID:
Ihcc1o1D0
滝壺「むぎのたちとちょっとしたゲームをしてたの」
上条「ゲーム?」
滝壺「うん。一番最初にはまづらにタッチした人の言うことを、はまづらは今日だけ何でも聞かなければならない、って感じのゲーム」
上条「……それを浜面は了承したのか?」
滝壺「してない」
上条「少しは浜面の意思を尊重してやれよ……」
滝壺「というか多分はまづらはこのこと自体知らない」
上条「ってことは浜面は何も知らずに麦野たちに追われてるってことか……」
滝壺「そう。麦野たちがよっぽど怖かったらしく、私まではまづらに避けられたの」
上条「それは災難だったな」
72:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 03:39:23.08 ID:
Ihcc1o1D0
滝壺「だからはまづらを取られないためにも、私がはまづらを見つけなきゃいけない」
上条「ふーん、で、浜面が隠れてそうな路地裏を捜してたってことか?」
滝壺「間違ってない」
上条「……よし、じゃあ俺も捜すの手伝うぜ!」
滝壺「いいよ、あなたに迷惑」
上条「そんなことねえって。それに俺が居た方が浜面を説得しやすいかもしれねえだろ?」
滝壺「……いいの?」
上条「いいってどうせ暇だし」
75:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 03:45:13.34 ID:
Ihcc1o1D0
滝壺「……わかった。じゃあお願いします」ペコ
上条「おう、任せとけ」
滝壺「じゃあ急いで捜そう。むぎのたちからはまづらを守らないと」
上条「守る? 麦野たちはそんなロクでもない命令をするつもりなのか?」
滝壺「わからない。でも、きっとロクでもないと思う」
上条「そ、そうか……で、お前は何を命令するつもりなんだ?」
滝壺「私? 私は……秘密」
上条「……まあいいけど。それじゃあ、浜面について何か手がかりとかねえのか?」
滝壺「手がかり……私は信号が来た方向をたどってる」
上条「信号?」
77:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 03:50:04.85 ID:
Ihcc1o1D0
滝壺「こうびびっ、と」
上条「びびっ?」
滝壺「そう」
上条「…………」
滝壺「…………?」
上条「もしかしてお前ってさあ?」
滝壺「何?」
上条「お前って電波ちゃん?」
滝壺「電波ちゃん?」
上条「そう電波ちゃん」
78:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 03:53:55.31 ID:
Ihcc1o1D0
滝壺「私は理后だけど……」
上条「いや、そうじゃなくって……」
滝壺「私は滝壺・デンパ・理后でもないよ?」
上条「いやいやミドルネームとかそうでもなくって……」
滝壺「じゃあ何?」
上条「お前って普段から周りのヤツらに電波系とか言われね?」
滝壺「…………」
上条「…………」
滝壺「…………さあ?」
上条「何ださっきの間は……?」
80:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 03:57:11.58 ID:
Ihcc1o1D0
上条「……まあいいや。で、その信号は今来てるのか?」
滝壺「ちょっと待って……」
上条「おう……」
滝壺「…………」
上条「…………」
滝壺「…………!!」クワァ
上条「うおっ!? びっくりしたッ!? どうした?」
81:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 04:00:53.25 ID:
Ihcc1o1D0
滝壺「はまづらが……」
上条「浜面がどうした?」
滝壺「はまづらがまた違う女といちゃいちゃしてる気がする!!」クワァ
上条「……そういう信号が来たのか?」
滝壺「うん。南南東から来た」
上条「あ、そう」
滝壺「じゃあ行こうかみじょう」
上条「つーか南南東ってどっちだ?」
滝壺「こっち」テクテク
83:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 04:06:03.76 ID:
Ihcc1o1D0
上条「こっちって……地下街の入り口があるところか」
滝壺「一刻も早くはまづらを捕まえなきゃ……」ブツブツ
上条(み、見た目に反して浜面の彼女怖えぞ!?)
滝壺「どうしたの?」
上条「いや、何でもねえ!」アセ
滝壺「?」
上条(浜面……あんま彼女怒らせんなよ……)
―――
――
85:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 04:10:05.78 ID:
Ihcc1o1D0
-第七学区・とあるファミレス(地下)-
禁書「はぐはぐ」ガツガツモグモグムシャムシャ
一方通行「で、オマエは何であンなところに倒れてたンだ?」
禁書「ん!」ゴクン
禁書「話せば長くなるんだよ」
一方通行「構わねェ。話せ」
禁書「ええーとね。とうまが今日は昼までに帰るからって言って、お昼を用意せずに学校に行ったんだよ」
一方通行「それで?」
禁書「でもお昼がきても全然帰ってこないんだよ」
一方通行「……で、オマエは上条を捜しに行って空腹で行き倒れたっつゥことか?」
禁書「そうだよ。よくわかったね」
86:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 04:13:45.64 ID:
Ihcc1o1D0
一方通行「以前会った時と全然状況変わってねェじゃねェか。それに全然話長くねかったし。三十秒も必要ねェよ」
禁書「あれー? 長くなるはずだったんだけどなー」
一方通行「知らねェよ」
禁書「ところであなたは何やってたの? またあのケータイデンワーの子を捜してたの?」
一方通行「あァ? 違げェよ。俺は散歩だ」
禁書「……ってことはあなたは暇なの?」
一方通行「生憎と大忙しだ」
禁書「散歩してるのに?」
一方通行「散歩で忙しい」
禁書「散歩って普通暇な時にやるものじゃないの?」
一方通行「俺ァ暇じゃねェ」
87:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 04:17:38.31 ID:
Ihcc1o1D0
禁書「……何でそんな頑なに忙しいアピールをするのかな?」
一方通行「忙しいからだろ」
禁書「嘘だよね?」
一方通行「何でそう思う?」
禁書「あなたに蹴られる前に『暇だなァ』って言ってたから」
一方通行「……チッ、抜かったか」
禁書「つまりあなたは暇なんだよね?」
一方通行「俺に何をさせるつもりだ暴食シスター?」
禁書「暴食シスターじゃないんだよ! 私はインデックスって言うんだよ!」
一方通行「いや、知ってるけど」
88:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 04:20:21.65 ID:
Ihcc1o1D0
禁書「じゃあ何であなたは知っててなお、暴食シスターって呼んでくるのかな?」
一方通行「……アレだろ。あだ名みてェなモンだろ」
禁書「そんな不名誉なあだ名いらないんだよ!」
一方通行「だろォな。俺もいらねェ」
禁書「そういえばあなたの名前もあだ名だよね?」
一方通行「あだ名っつゥか通り名だけどな」
禁書「本名は何て言うの?」
一方通行「……教えねェ」
禁書「何で?」
一方通行「オマエに教える必要性がねェ」
禁書「どうしたらその必要性を見出してくれるのかな?」
89:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 04:22:54.37 ID:
Ihcc1o1D0
一方通行「そォだな。これから俺を帰宅させてくれたら教えてやらねェこともねェ」
禁書「うーん、それは迷うんだよ」ウーン
一方通行「何でそこで迷うンだよ。これから俺に何をさせるつもりなンだよ一体?」
禁書「一緒にとうまを捜して欲しいんだよ!」
一方通行「……何でそンな面倒臭せェこと俺がしなきゃいけねェンだよ?」
禁書「あなた暇なんでしょ?」
一方通行「俺が暇だからって、人捜しを手伝わせる理由にはなンねェだろォが」
禁書「ここで会ったが何かの縁、って言うし」
一方通行「そンなくだらねェ縁今すぐここで断ち切ってやりてェわ」
禁書「そんなこと言わずに手伝って欲しいんだよ!」
91:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 04:26:04.61 ID:
Ihcc1o1D0
一方通行「つーか、電話使えばイインじゃねェのか?」
禁書「でんわ? ああ、ケータイデンワーのことだね?」
一方通行「そォだ。それで連絡取って合流するよォに言やァ何の問題もねェだろ」
禁書「それもそうだね」
一方通行「つーことで、俺が居る必要はねェよな」ガタッ
禁書「ま、待って!」ガタッ
一方通行「あァ? ああ安心しろ。支払いは済ませといてやるよ」
禁書「そうじゃなくて……」
一方通行「何だよ?」
禁書「せめてとうまと連絡が付くまで一緒に居て!」
93:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 04:29:15.60 ID:
Ihcc1o1D0
一方通行「……ハァ。ならさっさと連絡しろよ」ガタン
禁書「う、うん、わかったんだよ!」ガタン
禁書「えーと、ケータイデンワーはたしかこの辺に……」ゴソゴソ
一方通行「…………」
禁書「……あったんだよ! ケータイデンワー!」スッ
一方通行「さっさと連絡しろ」
禁書「わかったんだよ!」カチャ
一方通行「…………」
禁書「…………」カチカチ
禁書「……あれ?」カチカチ
一方通行「どォした?」
94:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 04:33:59.02 ID:
Ihcc1o1D0
禁書「なぜか動かないんだよ!」
一方通行「……貸せ」
禁書「はい」スッ
一方通行「……オマエ、ちゃンとコレ充電してンのか?」
禁書「じゅうでん? 何それ?」キョトン
一方通行「クソが、論外じゃねェか」
禁書「どうなの? 動くの?」
一方通行「動かねェよ。どっかで充電器でも買やァ動くンだろォがな」
禁書「じゅうでんきって高いの?」
一方通行「さァな、単品で買ったことねェから知らねェ」
96:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 04:38:10.28 ID:
Ihcc1o1D0
禁書「うー、困ったんだよ……」
一方通行「じゃあ諦めて俺をとっとと解放するンだな」
禁書「……! そうだ!」
一方通行「あン?」
禁書「あなたのケータイデンワーを貸して欲しいかも!」
一方通行「何で?」
禁書「あなたのを使えばデンワできるんだよ!」
一方通行「……そォだな。そォすれば俺は解放されるっつゥことだな」
禁書「それなら早く貸して欲しいんだよ」
99:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 04:43:03.14 ID:
Ihcc1o1D0
一方通行「チッ、しょうがねェなァ……ほら」スッ
禁書「ありがとうなんだよ!」スッ
一方通行「壊すンじゃねェぞ」
禁書「そこまで私も馬鹿じゃないんだよ!」カパッ
一方通行「充電っつゥ言葉を知らねェ時点で馬鹿以前の問題だろ」
禁書「…………ふふっ」
一方通行「……何だ?」
禁書「ホントあなたとこの子は仲が良いんだね」
一方通行「……は? 何でそンな言葉が今出てくるのか俺にはさっぱり理解できねェンだけど?」
101:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 04:46:40.40 ID:
Ihcc1o1D0
禁書「ほら、このケータイデンワーの画面」スッ
一方通行「あァ?」ジロ
『一方通行と打ち止めのツーショット』
一方通行「な、何じゃこりゃあッ!? 何で俺の携帯の待ち受けがこンなフザケタ写真に変わってンですかァ!?」
禁書「いやー、そんなこと言って隠さなくてもいいんだよ? あなたがやったんでしょ?」
一方通行「俺ァやってねェよ! つーかクソガキか!? いや、番外個体の方か!? クソッたれが……」
禁書「ところで、どうすれば電話をかけられるのかな?」
一方通行「ハァ? 普通に上条の番号にかければイイだろォが」
禁書「番号? それって何番?」
102:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 04:52:38.63 ID:
Ihcc1o1D0
一方通行「……ああそォか。アドレス帳から直接掛けてっからオマエは覚えてねェのか」
禁書「そもそもこっちから掛けたこと自体ないんだよ。それに一回でもかけたら私が忘れるはずないんだよ!」
一方通行「何だよそれ? ふざけてンのか?」
禁書「で、とうまの番号は何番?」
一方通行「あァ? えェと何番だったっけなァ……つーかアドレス帳から直接掛けろよ」
禁書「あどれすちょう? それって何番?」
一方通行「ああァうっとォしい! 貸せ」ガシ
禁書「あっ」
一方通行「…………」ピッピッピッ
禁書「…………」
103:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 04:58:00.00 ID:
Ihcc1o1D0
一方通行「面倒臭せェからそのまま掛けンぞ?」ピッピッピッ
禁書「う、うん」
一方通行「…………」
『プープープープープープー』
一方通行「……あァ? 圏外だァ?」
禁書「どうしたの?」
一方通行「チッ、ここが地下っつゥことを忘れてた」
禁書「地下だったらダメなの?」
104:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 05:02:17.76 ID:
Ihcc1o1D0
一方通行「そォだな。ったく、学園都市の技術があっても未だに圏外とかいう概念があるとか、技術者のヤツらは遊ンでやがンのかァ?」
禁書「……よくわかんないけど、ここじゃケータイデンワーは使えないってことかな?」
一方通行「そォいうことだな」
禁書「じゃあ一旦上に上がってから使わなきゃなんだね?」
一方通行「つーことで、そろそろ出るぞ」ガタッ
禁書「うんわかったんだよ! ごちそうさま!」ガタッ
一方通行「……面倒臭せェ」
―――
――
106:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 05:05:52.18 ID:
Ihcc1o1D0
-第七学区・地下街-
浜面「――と言うわけで地下街に辿り着きましたー」
打ち止め「わー! ってミサカはミサカは両手を叩いてパチパチと音を鳴らしてみたり」パチパチ
浜面「で、その電波とやらはどこから来てんだ? 地下街っつっても結構広いから、それだけしか頼りねえんだよ」
打ち止め「うーん、ちょっと待ってねー、ってミサカはミサカは電波を受信するために集中してみる」ジー
浜面「……さて、俺も滝壺を捜すかなーと」キョロキョロ
浜面(つっても地下街に居るとは限らねえんだけどな)
浜面(人が多いから滝壺は多分ここには来ねえとは思うけど)
浜面(ま、どっちかと言ったら麦野とかとエンカウントしそうだな、怖えェ)ブル
107:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 05:09:55.88 ID:
Ihcc1o1D0
打ち止め「……うわー!! ダメだー!! ってミサカはミサカはイライラが絶頂に達して大声を上げてみたり」ワー
浜面「ちょ、おまっ!? あんまり大声出すんじゃねえよ!」
ザワザワガヤガヤヒソヒソ
浜面「ほらー、何か俺たち目立っちまってんじゃねえかー」
打ち止め「ううー、このままじゃああの人を見つけることができない、ってミサカはミサカは絶体絶命の状況に絶望してみたり」
浜面「ど、どうしたんだよ? 後半何か重い言葉ばっか聞こえた気がしたけど」
打ち止め「ここにはミサカの邪魔をする機械がいっぱいあって、まともに電波を捜すことができないの、ってミサカはミサカは今の状況を説明してみる」
浜面「妨害? テレビとかか?」
108:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 05:15:48.18 ID:
Ihcc1o1D0
打ち止め「他にも携帯電話とかあのよくわからない電波を発信してる機械とか! ってミサカはミサカはあの機械どもにやつあたりキックをお見舞いしたい気分になってみたり」
浜面「……でもお前が言った機械は外にも結構あるぜ? 何でいきなりそんな……」
打ち止め「ここは密度が違うんだよ! 携帯電話とかが密集してて電波を探りにくくなってるの、ってミサカはミサカは大まかな説明をしてみる」
浜面「あー、たしかにここの人口密度は外に比べたらすげーからな」
打ち止め「とにかくノーヒントであの人を捜すしかない! ってミサカはミサカは握り拳を作って覚悟を決めてみる」グッ
浜面「げっ、マジかよ……」
打ち止め「しょうがないよ。どうしてもって言うならここにある電波を発する機械全部壊してきてよ、ってミサカはミサカは無理難題を突き付けてみる」
浜面「ホント無理難題だな」
110:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 05:20:38.98 ID:
Ihcc1o1D0
打ち止め「うーん、どうしようかー、ってミサカはミサカは首をひねってみる」
浜面「一方通行の好きな物とかねえのか? 例えばゲーセンとかでゲームするのが好きとか?」
打ち止め「そういうのは知らないかな? あっ、でもあの人は缶コーヒーとかが好きだよ! ってミサカはミサカはあの人の情報を提供してみる」
浜面「缶コーヒー? そういやあの時はすごい量の缶コーヒー買って来てたな」
打ち止め「あの時? そういえばあなたってあの人と知り合いだったの? ってミサカはミサカは少し驚いてみたり」
浜面「まあな。つーかあの時居ただろ俺?」
打ち止め「あの時ってどの時? ってミサカはミサカは曖昧な質問に頭ノ中を『?』にしてみたり」
111:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 05:24:27.41 ID:
Ihcc1o1D0
浜面「えーとなあ、上条の家で説明会みてえなのしてた時」
打ち止め「ヒーローさんのおウチで説明会?」
浜面「おう。それの休憩中にお前とお前の姉みてえなヤツが乱入して来たんだっけな?」
打ち止め「あれは姉じゃないよ! ミサカの方がお姉さんだよ! ってミサカはミサカは訂正を求めてみる」
浜面「は、はい?」
打ち止め「だーかーらー! ミサカの方がお姉さんなのー! ってミサカはミサカはあなたに訴えかけてみる!」
浜面「嘘だー! 明らかに体格が違うじゃねえか。向こうは見た目大学生のお姉さんだったぞ?」
打ち止め「それでもミサカの方が生まれたのは早いんだよー! ってミサカはミサカは地団太を踏んでみたり」ガシガシ
112:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 05:31:03.33 ID:
Ihcc1o1D0
浜面「マジかよ……ってことはお前はあれか? 見た目は幼女、頭脳は大人。その名は名探偵打ち止め! とか言い出す気か?」
打ち止め「ミサカは探偵でもないし、大人でもないよ? ってミサカはミサカは否定してみる」
浜面「? もうわけがわからん。低学歴の俺の頭脳じゃあ辿り着けない領域の話をしてんじゃねえのかお前?」
打ち止め「そうでもないよ、ミサカがお姉さんで番外個体は妹、ってミサカはミサカは単純明快な答えを言ってみたり」
浜面「そんな答えが出る時点で俺には一生辿り着けねえ領域じゃねえか」
打ち止め「もー何でこんな簡単な事がわからないのかなー? 小学生のテストで百点取るよりは簡単だと思うよ? ってミサカはミサカは例えを挙げて言ってみる」
浜面「……ヤバイ。今小学生のテストを受けたら百点どころか半分以上取れるかどうかも怪しいんだけど……」
打ち止め「……あなたってもしかして馬鹿なの? ってミサカはミサカは恐る恐る聞いてみる」
浜面「もしかしなくても馬鹿だよチクショウ!」
113:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 05:36:47.77 ID:
Ihcc1o1D0
浜面「とにかく話を戻そう」
打ち止め「何の話をしてたんだっけ? ってミサカはミサカは度忘れしちゃって少し困ってみる」
浜面「一方通行を捜すんだろ?」
打ち止め「おおっそうか! すっかり忘れてたよ、ってミサカはミサカは思い出してみる」
浜面「元々はお前が言い出した事じゃねえか」
打ち止め「とにかくあの人はコーヒーが好きだよ! ってミサカはミサカは再度あなたにあの人のことを伝えてみたり」
浜面「うーんそうだなあ……コーヒーか……」
打ち止め「…………」
115:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 05:42:31.65 ID:
Ihcc1o1D0
浜面「コーヒーだったら……地下街には一軒コーヒー屋があったな?」
打ち止め「そうなの? ってミサカはミサカは小首を傾げてみたり」
浜面「コーヒーの専門店だぜ。俺は行ったことねえけどな」
打ち止め「そこのコーヒーって美味しいの? ってミサカはミサカは尋ねてみる」
浜面「だから行ったことねえって言っただろ? 知らねえけどうまいんじゃね?」
打ち止め「うーん、とりあえずそこに行こうかな? ってミサカはミサカは目的地を定めてみる」
浜面「そーだな。じゃ、行くか」
打ち止め「おおー! ってミサカはミサカは掛け声を上げてみたり」
―――
――
123:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 06:39:28.92 ID:
Ihcc1o1D0
-第七学区・地下街-
上条「地下街か……結構久しぶりに感じるな……」
滝壺「…………」
上条「どうした? そんなところで立ち止まって」
滝壺「……大丈夫。この中から信号が来てると思う」
上条「……じゃあ浜面はこの中に居るってことか」
滝壺「多分そう」
上条「ほんじゃあ捜しますかー!」
滝壺「具体的にはどう捜すの?」
125:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 06:46:43.03 ID:
Ihcc1o1D0
上条「具体的っつっても片っ端から捜すしかねえんじゃねえの? まあそれはお前の能力にもよるんだろうけど」
滝壺「残念ながら細かいところまでは分からない」
上条「だろうな。方向しかわかってねえようだし……」
上条「それに詳しいことが分かんなら一々捜すなんてまどろっこしいことしなくてもいいからな」
滝壺「本来はその詳しいこと調べることができたんだけどね」
上条「そうなのか?」
滝壺「でもそれは体に負担がかかるから使わないようにしてる」
上条「そりゃあまあそうだ。能力のためなんかに体を傷つけてちゃダメだろうしな」
滝壺「…………」
126:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 06:50:24.60 ID:
Ihcc1o1D0
上条「じゃ、さっさと浜面を見つけようぜ!」
滝壺「うん」
上条「で、どっちの方向に居るんだ?」
滝壺「こっち」テクテク
上条「はいはい」テクテク
滝壺「…………」
上条「……しかしさすが地下街。食べ物のおいしそうな匂いが俺の空腹を襲うぜ」
滝壺「……お腹空いてるの?」
127:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 06:54:44.44 ID:
Ihcc1o1D0
上条「まあ、下校中だったからな。昼メシなんて食ってね――あっ!!」
滝壺「どうしたの?」
上条「インデックスの昼飯……どうしよう……」
滝壺「いんでっくす? 犬か猫でも飼ってるの?」
上条「犬か猫ならどれだけ幸せだっただろうか……」
滝壺「ゾウでも飼ってるの?」
上条「そんなもん普通の学生寮で飼えるか!」
129:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 07:00:09.73 ID:
Ihcc1o1D0
滝壺「じゃあ何を飼ってるの?」
上条「飼ってるって言うか住んでる?」
滝壺「ルームメイトさん?」
上条「いや、居候さん」
滝壺「居候さんなんているの?」
上条「お前は知らねえかなー。一応あの時居たんだぜ」
滝壺「どんな人?」
上条「白い修道服を着たシスターさん」
130:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 07:04:12.87 ID:
Ihcc1o1D0
滝壺「……かみじょう女の人部屋に連れ込んでるの?」ジトー
上条「い、いや! そういうやましいことは考えてないのですのことよ!?」
滝壺「じゃあ何で住んでるの?」
上条「いやー、気付いたら居たというか……」
滝壺「何それ?」
上条「何でしょうか?」
滝壺「……変なの」
上条「ホントだよなー」
滝壺「で、そのシスターさんのお昼を用意してなかったの?」
上条「本当は昼前に帰って作ってやるつもりだったんだけどなぁ……」
131:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 07:08:19.20 ID:
Ihcc1o1D0
滝壺「……ごめんなさい」ペコ
上条「いや、滝壺は悪くねえよ! 悪いのは勝手に手伝ってる俺だし」
滝壺「そう。それならせめてお昼でも奢らせて?」
上条「そんないいって! そんな見返りなんて求めてねえし」
滝壺「でもあなたがお腹が空いたままなんじゃ……」
上条「いいっていいって」
滝壺「……だったらちょっとここで待ってて」タッタッタ
上条「えっ? どこに行く気だよ?」
滝壺「すぐに戻る」タッタッタ
上条「?」
―――
――
133:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 07:11:49.30 ID:
Ihcc1o1D0
―
――
―――
<ありがとうございましたー!
滝壺「……お待たせ」タッタッタ
上条「何買って来たんだ?」
滝壺「いろいろ」
上条「いろいろって……」
滝壺「はい」スッ
上条「何だこりゃ?」
滝壺「アメリカンドッグ。知らない?」
上条「いや、知ってるけど……」
134:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 07:16:18.63 ID:
Ihcc1o1D0
滝壺「食べて」
上条「えっ、いやホントいいって」
滝壺「別にあなたに奢ってあげるわけじゃない。私一人じゃ食べきれないからあげる」
上条「……わかった。ありがとな滝壺」
滝壺「他にも肉まんとかフライドチキンとかあるけど」
上条「えっ?」
滝壺「おでんもあるよ?」
上条「……どんだけ買ってんだよ」
136:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 07:21:42.67 ID:oe0FFvPg0
これは電波を装ったデレ
つまりデレンパ
137:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 07:23:17.66 ID:
Ihcc1o1D0
上条「……しかし見つからねえなー浜面。信号の方はどうですかい?」モグモグ
滝壺「うーん。ちょっとここは人が多くて信号が来ない」モグモグ
上条「人の多さとか関係あんのか?」
滝壺「多分ある」
上条「多分って……」
滝壺「来ないものはしょうがない」
上条「まあそうだけどよ……ん?」
滝壺「どうしたの? はまづら居た?」
上条「いや、まさか、おいまさか……」
「やーやーカミやーん二、三時間ぶりやなー!」
「ところでその隣に居る女の子はどこのどなたさんだにゃー?」
139:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 07:28:00.86 ID:
Ihcc1o1D0
上条「……不幸だ……」
滝壺「誰?」
上条「……土御門と青髪ピアス」
滝壺「お友達?」
上条「今もっとも会いたくない知り合いトップ10に入る悪友だ」
土御門「酷い言われようだにゃー、俺たちはカミやんのマブダチだぜい」
上条「会って早々死語振りかざしてんじゃねえよ! 久しぶりに聞いたわそれ!」
140:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 07:33:39.19 ID:
Ihcc1o1D0
青ピ「ホンマどしたんその女の子? まさかついにカミやんがお相手を固定にしたんか?」
滝壺「こんにちは。滝壺理后です」ペコ
青ピ「あ、これはどうもご丁寧に」ペコ
上条「滝壺。こんなロクでなしどもに挨拶する必要なんかねえぞ」
土御門「そんなーツレないなーカミやーん。彼女ができたんなら言ってくれよー」
青ピ「そうやでー。そしたら爆発するのを手伝ってあげるのにー」
上条「うるせえ! 滝壺はそんなんじゃねえよ! それにこいつは彼氏持ちだ!」
141:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 07:36:42.70 ID:
Ihcc1o1D0
青ピ「何やつまらんなー、やっとカミやんが爆発する時が来たと思ったのに」
上条「何だよ爆発って!? 訳がわかんねえよ!」
滝壺「かみじょうは発火能力者なの?」
上条「そんな能力上条さんは持ってません!」
土御門「じゃあその娘は誰なんですたい? いつも通りの人助けかにゃー?」
上条「まあそんなとこだ。こいつの彼氏を一緒に捜してんだ」
青ピ「さすがカミやん! リア充にも救いの手を差し伸べるとかホンマ余裕やねー」
土御門「そうだな。これが強者の余裕ってことかにゃー?」
143:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 07:40:48.21 ID:
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上条「何訳わかんねえこと言ってんじゃねえよ!! つーか俺たちは急いでんだから早くどっか行けよ!!」
土御門「にゃー! カミやんが怒ったー!!」
青ピ「怖いわー! お邪魔虫は退散したほうがええなーこれは!」
滝壺「かみじょう? もしかしてカルシウムが足りてない? 牛乳があるから飲んだら?」
上条「滝壺さーん、別にカルシウムとか関係ないですから! って何でそんなに用意周到なんでせうか? 吹寄みてーだなおい!」
滝壺「私が飲みたかったから買った」
上条「そうですか、じゃあどうぞご自分でお飲みになってください! カルシウムは足りてますから多分!」
土御門「それじゃーカミやーん頑張ってなー!」ノシ
青ピ「NTR! NTR!」ノシ
上条「テメェら本気でぶん殴るぞコラ!!」
145:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 08:17:24.87 ID:
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滝壺「NTRって何?」
上条「……滝壺さんは一生知らなくても幸せに生きていける、いや知らない方が幸せに生きていける言葉だから知らなくていいですよ」
滝壺「そう言われると知りたくなるのが人間の性」
上条「お前が人間の性に逆らえないと思ってんなら、まずはその幻想をぶち殺す!」
滝壺「……何? その決め台詞みたいなの?」
上条「……いざ聞き返されると恥ずかしくなるんで聞かないでくれないでせうか?」
滝壺「かみじょうってもしかして厨二病?」
上条「がァああああああッ!! それを言わないでくれェえええええええええええええッ!!」
滝壺「大丈夫だよ。そんな厨二病なかみじょうを私は応援してるから」
上条「応援しなくていいからァあああああああああああああッ!!」
146:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 08:21:10.30 ID:
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滝壺「……あっ!」クワァ
上条「……どうかしたか滝壺?」
滝壺「はまづらがまた他の女のいちゃいちゃしてる予感ッ!?」クワァ
上条「浜面どんだけ女性と縁があんだよチクショウ!!」
滝壺「…………」
上条「……何だ?」
滝壺「何でもない。それより先を急ごう」テクテク
上条「そ、そうだな!」タッタッタ
―――
――
148:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 08:25:46.45 ID:
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-第七学区・地下街出口-
一方通行「…………」
『電波の届かない場所におられるか、電源が入っていない為お繋ぎすることができません』
一方通行「チッ、繋がらねェか」カチャ
禁書「どうだったの?」
一方通行「駄目だ。人がせっかく電波三本立ってるとこまで移動したっつゥのに、向こうが圏外に居やがるか電源を切ってやがる」
禁書「よくわかんないけど、デンワが繋がらないってことはわかったんだよ」
一方通行「それだけわかりゃあ十分だ」
禁書「じゃあとうまを捜しに行く作業に戻ろうよ!」
一方通行「戻ろうっつゥかまだ始まってもねェけどな。つーかまだ一緒に捜すとは言ってねェ」
149:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 08:28:56.98 ID:
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禁書「よし! じゃあ頑張って行こうなんだよ!」グイグイ
一方通行「ちょ、オマエッ、俺の電極引っ張ってンじゃねェ! ブチ殺すぞゴルァ!!」
禁書「あっ、ごめんなさい。服の裾と間違えたんだよ」
一方通行「何をどォ間違えたら電極を引っ張ることになンだよ?」
禁書「いやー、ちょうど手の届く良い位置にあったんだよ」
一方通行「俺ァこれが生命線なンだよ。下手してぶっ壊されたら困ンだよ」
禁書「本当にごめんなさいなんだよ!」ペコ
一方通行「……いや、別にそンな大したことじゃあねェけどよォ」
151:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 08:31:56.30 ID:
Ihcc1o1D0
禁書「よし! じゃあ本格的に捜しに行こう!」
一方通行「オイテメェ! ふざけンじゃねェぞ! お詫びにもう家に帰ってもイイですとか言えねェのか?」
禁書「あなたが帰られるとこっちが困るんだよ」
一方通行「今さらだけどオマエって自己中だろ?」
禁書「ジコチュー? 何それおいしいの?」
一方通行「そのテンプレリアルで使うヤツ初めて見たわ」
禁書「そんなこと言われても困るんだよ」
153:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 08:36:31.80 ID:
Ihcc1o1D0
一方通行「……まあイイや。俺ァ帰る」カツンカツン
禁書「あっ、待って!」ガシ
一方通行「オイイイイイッ!! だから電極引っ張ンじゃねェええええええッ!!」
禁書「ごめんなさい! じゃあこっちで」グイ
一方通行「そこはチョーカー部分だろォがッ!! 犬猫の首輪とは違うンだぞクソシスターがァ!!」
禁書「うー、じゃあ私はどこを掴めばいいの?」
一方通行「まずは掴むっつゥ発想を跡形もなく消せッ!!」
禁書「じゃあ手伝ってくれる?」
154:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 08:41:33.42 ID:
Ihcc1o1D0
一方通行「あァ、わかったわかったから離せッ! そろそろ首が閉まって息が……」クラ
禁書「わああッ!! 大丈夫あくせられーた!!」
一方通行「……死ぬかと思った。正直天井の銃弾食らった時より死ぬかと思った」
禁書「あまい? 何が甘いの?」
一方通行「そンなボケにツッコむ気力もねェよクソッたれが……」
禁書「……まあとりあえずとうまを捜すんだよ!」
一方通行「鬼かオマエは?」
禁書「鬼じゃないんだよ! シスターなんだよ!」
155:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/09(月) 08:45:30.90 ID:
Ihcc1o1D0
一方通行「シスターならこンな人をゴミのよォに人ォ働かせねェだろォが」
禁書「ごみなんて思ってないんだよ!」
一方通行「それはそれでオマエが恐ろしいわ」
禁書「?」
一方通行「……ったく。面倒臭せェからとっとと見つけるぞ」
禁書「おおっ!! なんだよ!」
―――
――
次→
禁書「とうまは?」打ち止め「あの人は?」滝壺「はまづらは?」【後編】
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