前作→
絹旗「きぬはた荘、ですか?」滝壺「うん」まとめ→
絹旗「きぬはた荘、ですか?」滝壺「うん」まとめ1 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/30(土) 03:23:22.33 ID:+/s8K2J3o
絹旗 「いや、暑すぎやしませんか? 去年来たときもこんな感じでしたっけ」
白井 「去年来たときもこんな感じだったかと」
絹旗 「……ところで、私のスーツケースはいつになったら出てくるんですか」
白井 「絹旗さんのだけ随分と遅いですわね」
絹旗 「他の皆さんは?」
白井 「あの人数ですから……ここでは邪魔になりますので、外でお待ちですの」
絹旗 「むー……あ、来た! やっと来ました!」
( ( (【絹旗印】
白井 「やっとですわね」
絹旗 「まったくですよ。皆さんを超待たせてしまってますし、早く行きましょう」タッタッ タンッ
白井 「自分で転がしたスーツケースに飛び乗って移動とは……器用ですの」
絹旗 「♪」ゴロゴロゴロゴロ...
白井 「転ばないように注意してくださいまし」
絹旗 「あ、そうだ。ちょっと写真だけ撮っていいですか?」
2 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/30(土) 03:25:38.44 ID:+/s8K2J3o
白井 「一枚ぐらいであれば」
絹旗 「」カシャ
白井 「携帯自分撮り? それどうなさるおつもりですの」
絹旗 「いつもいつも私を超追い掛け回してるヤツに送りつけてやるんです」カチカチ
白井 「あの黒髪の方ですの?……ははぁ、ささやかな仕返しということですわね」
絹旗 「そんなところですね。はい、送信っと」ピッ
白井 「絹旗さんもイジワルでございますの」クスクス
絹旗 「いえいえ、白井さんには超適いません」クスクス
白井 「まあ、お土産ぐらいは買ってあげてもよいかと」
絹旗 「それぐらいはしてやりますよ。私は超優しいですから。あ、返信きました」ピッ
差出人:窒素女
件名:Re:超沖縄なう!
日付:20yy/m/d 11:31
───────────────
おちょくってンのかァァ!覚えとけよ
このやろォ!
絹旗白井 「「プギャー」」
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/30(土) 03:26:37.88 ID:+/s8K2J3o
ここまでがプロローグ。
当SSは下記SSの外伝となります。
絹旗「きぬはた荘、ですか?」滝壺「うん」
読んでない、今から読むのメンドいという方向けに簡易まとめ。
(※以下ネタバレ注意)
・7人のLEVEL4が一年ばかし一つ屋根の下で暮らしてました。
・今は離れたけど、頻繁に連絡を取り合う程度には仲良し。
・そんな7人とその同伴者が、夏の沖縄離島でやいのやいのするお話です。
・成立済みCP:浜面×滝壺、番外×通行、結標×海原(偽)
・さすがにきぬはた荘ほど長くなりません。
4 :◆r462iqU2Ag:2011/04/30(土) 03:28:03.72 ID:+/s8K2J3o
主要登場人物の簡易まとめ。
絹旗……世界大戦終了後に暗部クビ。復学し、現在は常盤台中学3年。
白井……絹旗のルームメイト。敏腕ジャッジメントですの。
婚后……長点上機学園1年。濃い面々に存在感を食われがちな影の功労者。
ユリコ……絹旗の飼い猫。人見知りしないお利口さん。
滝壺……世界大戦終了後に暗部クビ。今は能力開発教官を目指す。
浜面……自動車整備士の資格目指して勤勉に励んでいる。
フレメア……街中で浜面を見かけて追跡、そのまま浜滝邸にて保護される。
番外個体……カフェ店員。周囲からミサワさんとか真琴とか呼ばれてるのは戸籍上の名前。
打ち止め……冥土帰しの協力でIDゲット、戸籍上は番外個体の実妹扱い。
一方通行……最強の能力者であり、最強の自宅警備員。
結標……保育士目指して勉強中。料理レベルは改善されつつあるとか。
海原……換気扇の掃除からご近所付き合いまでこなすカリスマ主夫。
ショチトル……無事退院。最近はリハビリも兼ねて歩きまわるのが趣味。
次からが本編です。>>1-2 から少し遡った時点から開始します。
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州・沖縄):2011/04/30(土) 03:28:32.44 ID:+arey3dAO
おわああああああああああきたああああああ
愛してる!愛してる!!!!
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/30(土) 03:28:33.72 ID:cayTjZjDO
乙!楽しみだ!
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/30(土) 03:29:55.00 ID:+/s8K2J3o
~7月下旬 第7学区 常盤台新寮~
絹旗 「」ペラ...ペラ...
絹旗 「むむむ、あの監督の超新作?」
絹旗 「これは要チェックですね」カキカキ
<ガチャ
白井 「ただいま戻りましたの」
絹旗 「あ、おかえりなさい」
白井 「はい、封書が届いてましたの」つ□
絹旗 「封書? 超古風ですね。誰からですか」
白井 「統括事務局からです。わたくしと絹旗さん、それぞれに」
絹旗 「お! もしかして、アレですか!」
白井 「ええ、おそらくは」
絹旗 「うーん、実感が超湧いてきますね」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/30(土) 03:31:37.18 ID:+/s8K2J3o
~時は遡り7月初旬 第7学区 隠れ家的喫茶店~
絹旗 「だー、外出申請とか超めんどくせー」チュー
番外個体 「残念、それを出さないと外に出れないんだけどね」フキフキ
絹旗 「せっかく沖縄行きが決まったのに、準備がめんどくさすぎです」
番外個体 「旅行の準備も旅行のうちだよ。なんだかんだ言って楽しんでるでしょ?」
絹旗 「超バレバレでしたか」テヘ
番外個体 「絹旗さんは水着買い換えるの?」
絹旗 「いやー、特に拘りもないんで去年と超同じヤツで」
番外個体 「ふーん」
絹旗 「ミサワさんは買うんですか?」
番外個体 「うん、妹のは準備しないとないし。私も去年のはキツイかもしれないし」
絹旗 「ああ、そういえば妹さんも来るんでしたっけね」
番外個体 「行きたいってうるさかったからね。婚后さんの度量の広さには感服だよ」
<カランカラン♪
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/30(土) 03:34:04.68 ID:+/s8K2J3o
番外個体 「いらっしゃいませー」
黒夜 「絹旗ちゃーん! 見つけたぞ!」
絹旗 「げえっ! 本当に超しつこいですねあなたは!!」
黒夜 「何とでも言え! 今日こそは私と勝負を」
番外個体 「で、なんにする?」
黒夜 「へ?……あっ、じゃあ、ミルクティーをホットで」
番外個体 「はいはーい」
絹旗 「外ならともかく、友達の店にまで押しかけないでくださいよ」
黒夜 「いや、たまたま中覗いたら居たから」
絹旗 (超不幸です……)
:
:
:
黒夜 「はあ!? 沖縄だぁ!?」
絹旗 「? なんかおかしいですか?」
黒夜 「聞いてないぞ!?」
絹旗 「言ってませんし」
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/30(土) 03:36:30.28 ID:+/s8K2J3o
黒夜 「なんで誘わないんだよ!」
絹旗 「機会を超逃しました」
黒夜 「」
絹旗 「?」
黒夜 「ハブにしやがってェェェ!! もォ許さねェからなァァァァ!!」ヒュゴォォ
絹旗 「わっ、あぶなっ!」
黒夜 「絹旗ちゃーン? 逃げるしか芸がないンですかねェ?」ケラケラ
絹旗 「こんの……危ないじゃないですかァ!」
番外個体 「……」ハァ
黒夜 「今日こそは私が勝ってやらァ!!」
絹旗 「手から吹出すだけの能無しが本気で勝てると思ってンですか!!」
黒夜 「どっちか能無しか分からせてやンよォォ!!」ヒュゴォォォ
絹旗 「やれるもンならやってみろっつゥンです!!」
番外個体 「店ん中で……暴れてんじゃねー!!」ピシャーン
絹旗黒夜 「「あbbbbbb」」
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/30(土) 03:38:49.75 ID:+/s8K2J3o
黒夜 「ごめンなさい」プスプス
絹旗 「超すいませんでした」プスプス
番外個体 「ったくもう……あなたたち、幼馴染みたいなもんなんでしょ? 仲良くすればいいのに」
絹旗 「いや、この窒素女が超一方的にケンカ売ってくるんですよ」
黒夜 「世の中の全ての人間が、仲良しこよしになりてェとか思ってンじゃねェぞ」フン
番外個体 「黙れクソガキ」ズビシッ
黒夜 「ぎゃふン」
絹旗 「で、なんですか。そんなに一緒に行きたかったんですか」
黒夜 「勘違いするな。私は絹旗ちゃんと違って多忙なんだよ」
絹旗 「そーですかー」チュー
黒夜 「だからお土産買ってこなかったら窒素爆槍1000本飲ませるからな! あ、ごちそうさま」ピュー
<カランカラン♪
絹旗 「相変わらず超騒々しいやつですね……」
番外個体 「あの子代金払い忘れちゃったみたいだから、絹旗さんに請求しておくね」ニヤニヤ
絹旗 「……あンのやろォォォォォ!!」フギャー
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/30(土) 03:40:40.44 ID:+/s8K2J3o
~今に至る~
絹旗 (なんか超余計なことまで思い出しちゃいましたね)
白井 「絹旗さん?」
絹旗 「あ、なんでもないですよ」
白井 「とりあえず、中身を確認しておいてくださいまし」
絹旗 「そうですね。万が一にも申請をハネられてたらどうしましょうか」ビリビリ
白井 「夏休み中は帰省もございますし、審査は緩くなってますので大丈夫かと」
絹旗 「はは、そうですよ、ね……?」
白井 「?」
絹旗 「"この度申請頂きました外出届けにつき、下記事由により不受理とさせて頂きます。何卒、ご承服の程"……」
白井 「えっ、そんなまさか……!」
絹旗 「」
白井 「ちょ、ちょっと貸してくださいな」パシッ
絹旗 「」
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/30(土) 03:42:30.22 ID:+/s8K2J3o
白井 「……確かに不受理と……ん? 不受理?」
絹旗 「あなたがこの手紙を読んでいる頃、私はきっと」カキカキ
白井 「絹旗さん!」
絹旗 「なんですか、私は超忙しいんですよ」
白井 「下記事由、のところ。ちゃんと読みましたか?」
絹旗 「?」
白井 「"申請書類の不備"とございますが」
絹旗 「えっ」
白井 「考えてみれば、不承認ではなく不受理と書いてあるところで気付くべきでしたの……」
絹旗 「どこか間違ってましたかね?」
白井 「……この同封されているのは原紙でしょうか」ガサガサ
絹旗 「あってますよね? どこかおかしいですか?」
白井 「……絹旗さん。住所は"常盤台寮"だけでなく、正確に書いてくださいまし」
絹旗 「あー、それだけじゃ通じませんか。超仕方ないですね、書き直しましょう」
白井 「急いでください。間に合わなくなっても知りませんの」
絹旗 「そ、それは超困ります!」
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/30(土) 03:44:26.84 ID:+/s8K2J3o
~同日 第7学区 浜滝邸~
フレメア 「ねーねー、沖縄って大体どんなところ?」
浜面 「俺も去年行ってねえからな……どんな感じなんだ?」
滝壺 「去年行ったときはね……」
フレ面 「「」」wktk
滝壺 「すごく暑かった」
浜面 「そうだな! 暑いよな!」ウンウン
滝壺 「あと、海がすごい綺麗だった」
フレメア 「海……」
浜面 「フレメアは海見たことあるか?」
フレメア 「飛行機からなら、見たことある」
滝壺 「きっとこっちに来るときにみたんだね」
フレメア 「でも、大体泳いだことはない」
浜面 「そうかそうか。今回は泳げるぞ!」
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/30(土) 03:46:13.45 ID:+/s8K2J3o
フレメア 「……」
滝壺 「どうしたの?」
フレメア 「大体……私も、行ってもいいの?」
浜面 「何言ってんだ! みんないいって言ってるんだから、いいに決まってんだろ!」ワシャワシャ
フレメア 「に、にゃあ」
滝壺 「もしかしたら、お友達できるかもよ」
浜面 「ああ、ミサワの姐さんの妹さんだっけか? 連れてくるみたいなこと言ってたな」
滝壺 「うん。……あ、フレメアって水着持ってる?」
フレメア 「大体学校で使ってたのがある」フンス
浜面 「折角南の島に行くっていうのに、スク水ってのも味気なくないか?」
滝壺 「」ピンポン
フレ面 「「?」」
滝壺 「たしか、みさわ妹のも買う必要があるって言ってた」
浜面 「おお」
滝壺 「買い物に誘ってみたらどうかな?」
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/30(土) 03:48:11.17 ID:+/s8K2J3o
浜面 「いいんじゃねえかな。仲良くなれるなら早いに越したこたないだろ」
滝壺 「じゃ、連絡してみるね」カチカチ
フレメア 「みさわ妹ってどんな人?」
浜面 「俺も見たことねえからな……」
滝壺 「むすじめから聞いた話だけど、顔はすごいそっくりらしいよ」カチカチ
浜面 「姐さんがそのまんま小さくなったようなもんか」
フレメア 「ミサワお姉ちゃんに大体そっくりなんだ」
滝壺 「返信来た。明日おkだって」
浜面 「おし、フレメア。どんな水着がほしい?」
フレメア 「ええとね。(ゴソゴソ)大体こういうヤツ」←新約表紙の服
滝壺 「大きい店に行けばあるんじゃないかな」
浜面 「ここいらでデカイ店つうと、セブンスミストだな」
滝壺 「明日はそこにいこう」
フレメア 「♪」ピョンピョン
浜面 「おいバカ、人の膝の上に座ってるときに跳ねるな」
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/30(土) 03:50:17.09 ID:+/s8K2J3o
滝壺 「あ、そうだ。去年行ったときの写真があるよ」
フレ面 「「おー」」
滝壺 「ええとね(ピッピッ)あ、これ砂浜の写真」
浜面 「すげえな。テレビでみる南の島そのまんまじゃねえか」
フレメア 「海が透きとおってる」
滝壺 「これはみんなで撮った写真だね」
浜面 「全員水着とか眩し過ぎだぜ。だが海原、テメエは邪魔だ」
フレメア 「あ、絹旗だ絹旗だ」
滝壺 「フレメアが知らない人もいるかな」
フレメア 「このお姉ちゃんとこのお兄ちゃんは、大体、知らない。にゃあ」
浜面 「お嬢と海原か。海原はまあいいけど、お嬢は今回の旅行のスポンサーだぞ」
フレメア 「すぽんさー」
滝壺 「今度紹介するよ」
浜面 「さて、フレメア。明日に備えて今日は早めに寝ておかないとな」
フレメア 「にゃあ」コクリ
浜面 「だからブラッド&デストロイは今日はお預けな」
フレメア 「ふぎゃぁぁぁぁぁ!」
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/30(土) 03:52:15.48 ID:+/s8K2J3o
~同日 第18学区 婚后邸~
エカ 「( ゚-゚)」シュルシュル
婚后 「ええ、予定通りにお願い致しますわね」
執事 『仰せのままに』
エカ 「♪」
婚后 「また世話になりますわね」
執事 『なんの。この老いぼれにとっては、孫が増えたようで楽しみでもございますからな』
婚后 「増えるといえば、今年は小さな子もおりますので何か用意したほうが良いかもしれませんわね」
執事 『確かに。夜になってしまえばお子様には少々退屈な土地かもしれませんな』
婚后 「わたくしに一つ考えがございます。荷物を少々お送りすることになると思うのですが」
執事 『左様で。では、現地に届くように手筈は整えておきましょう』
婚后 「お願いしますわね」ピッ
婚后 「ふう……関係各所への連絡も一段落ですわね」
エカ 「(゚-゚)」ペロペロ
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/30(土) 03:54:19.72 ID:+/s8K2J3o
婚后 「こらこら、くすぐったいですわ」クスクス
エカ 「♪」
婚后 「さてと……貴女のことも、ちゃんとしなければなりませんわね」カチカチ
Prrカチャ
店員 『お電話ありがとうございます! ペットホテル鹿鳴館でございます!』
婚后 「会員なのですれけれも、ロイヤルスイートを一部屋お借りしたいのですが」
店員 『畏まりました。それでは、会員IDをお願い致します!』
婚后 「ZXC741ASD852QWE963、ですわ」
店員 『すっ、すみません。もう一度お願いします』
婚后 「はい。ZXC741ASD852QWE963、になります」
店員 『……か、重ね重ね申し訳ございませんが、もう一度お願いします』
婚后 「? ええ、ZXC741ASD852」
店員 『す、すみません! 3桁ずつでお願いします!』
婚后 「は、はあ……?」
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/30(土) 03:56:16.82 ID:+/s8K2J3o
~同日 第7学区 海原結標邸~
ショチトル 「」ペラ...ペラ...
ショチトル 「なるほど、これがオキナワという土地か……」
結標 「今回行くのは離島だから、観光名所とかは見れないと思うけど」
ショチトル 「えっ」
ショチトル (この水族館っていうのに行ってみたかったのに)
結標 「どこか気になるところがあった?」
ショチトル 「……水族館」
結標 「今回は難しいわね……空港からは変に遠いし」
ショチトル 「えー……」
結標 「あっ、あの、学園都市にもあるから! 水族館!」
ショチトル 「そうなのか?」
結標 「そうそう、私も行ったし。だから今度お兄ちゃんと行ってきなさい」
ショチトル 「なっ、なんであの男と……あ、いや、行ってきます……」
結標 (損な性格よね。見てる分には可愛いけど)
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/30(土) 03:58:24.89 ID:+/s8K2J3o
ショチトル 「では、今回は海であれこれするのが主目的ということなんだな」
結標 「そういうことね。……ところで貴女、水着はあるの?」
ショチトル 「……あるには、ある」
結標 「へー、どんなの? よかったら見せてもらっていい?」
ショチトル 「ああ。ちょっと待っててくれ」
<ゴソゴソ
結標 「にしても、今年はずいぶんと大所帯ね」
ショチトル 「あった、これだ」ピラーン
結標 「……」
ショチトル 「何か言って」
結標 「い、いいんじゃない? オリエンタルでセクシーな感じがステキ」
ショチトル 「分かってる! 分かってるの! 私だってこんなの着るのすごい恥ずかしい!」
結標 「じゃあなんでそれにしたのよ」
ショチトル 「通りすがりの人に選んでもらった」 ※佐天さんのことです
結標 (どういう状況だったのかしら……)
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/30(土) 04:00:12.15 ID:+/s8K2J3o
ショチトル 「そうだ。私も聞きたいことがあったんだ」
結標 「なにかしら」
ショチトル 「たしか、外に出るには外出申請? というのが必要だったと思うのだが」
結標 「ええ、必要ね」
ショチトル 「それは、私のようなモグリでも出せるのか?」
結標 「出せない」キッパリ
ショチトル 「……じ、じゃあ、どうすれば……」
結標 「抜け道は2つあるわよ。まず1つは、海原みたいに別人に成りすます」
ショチトル 「リスキーだな。本人も申請してた場合はどうなるんだ?」
結標 「ええ、その通りね。去年はたまたま助かったみたいだけど」
ショチトル 「もう1つは?」
結標 「私が外に飛ばす」
ショチトル 「」
結標 「最大距離で飛ばせば、多分衛星監視にも引っかからないと思うのよね」
ショチトル 「……成りすましよりは危険は少ないだろうが」
結標 「ま、なんとかなるわよ」
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/30(土) 04:02:31.57 ID:+/s8K2J3o
ショチトル 「それにしても、海か……私の身体、大丈夫かな」ブンブン
結標 「見た目には問題なさそうだけど……まだ、動かすときに違和感があるんだっけ?」
ショチトル 「激しい運動とかはまだ難しい」
結標 「ただ浮いてるだけでもいいじゃない」
ショチトル 「……ないかな」ゴニョゴニョ
結標 「?」
ショチトル 「海水、しみないかな」
結標 「だ、大丈夫よ。多分。私だってしみなかったし」
ショチトル 「え?」
結標 「あれ? 言ったことなかったっけ? 私、脚の皮膚全部剥がれたのよ」
ショチトル 「え? え?」
結標 「でもほら、今は綺麗でしょ?」キラン
ショチトル 「護符を作るなら、そんなに必要ないぞ?」
結標 「?」
エツァリ 「違いますよ。変身するために剥がしたわけじゃありません」ニコニコ
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/30(土) 04:04:31.70 ID:+/s8K2J3o
~翌日 第7学区 一方通行邸~
番外個体 「じゃ行ってくるから。留守番お願いね」
一方通行 「はいよォ」
打ち止め 「お昼は素麺が冷蔵庫に入ってるから食べてね!
ってミサカはミサカは準備できる女をアピールしてみたり」
<ほら最終信号、帽子。
<わ、わ、前が見えない!ってミサカはミサカは慌てふためいたみたり。
<ガチャ バタン
一方通行 「素麺ね……どれ、一応確認しておくか」
一方通行 「ついでに珈琲でも」ガチャ
【山のような素麺】ドン!
一方通行 「……オイ……オイ。これ一人で食えってのかよ」
一方通行 「まさか晩飯も込みでこの量なのか? いや、だが夜は帰ってくるって……」ブツブツ
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/30(土) 04:06:27.67 ID:+/s8K2J3o
~30分後 第7学区 セブンスミスト付近~
番外個体 「いい? 打ち合わせ通りにね? 名乗るときはIDカードの名前だよ?」
打ち止め 「ミサカに任せろ! ってミサカはミサカは大船に乗せてみたり」
番外個体 「そろそろ来るから……あ」
滝壺 「お待たせ」ノシ
浜面 「いやー、今日も暑いな!」
フレメア 「ミサワのお姉ちゃん、大体久しぶり」ピョンピョン
番外個体 「久しぶり、なのかな?」
浜面 「お、こっちのちっちゃい姐さんが話に聞いてた妹さんか」
番外個体 「うん、妹の最終……じゃなくて、静琴。ほらほら、挨拶」
打ち止め 「お姉ちゃんがいつもお世話になってます!」ペコリ
浜面 「これはこれはご丁寧に。浜面っていいます」ペコリ
滝壺 「私は滝壺。……ほんとに似てるね」
フレメア 「」トテトテ
打ち止め 「?」
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/30(土) 04:09:11.56 ID:+/s8K2J3o
フレメア 「」ジー
打ち止め 「??」
フレメア 「私、フレメアっていうの」
打ち止め 「フレメア、だね。よろしくねー」
フレメア 「大体、よろしくね」ニパー
打ち止め 「♪」ニパー
浜面 「フレメアにも同年代のお友達が増えたか……」グス
滝壺 「はまづら、お父さんみたい」
打ち止め 「このお兄さん、いつもこんな調子なの?」
番外個体 「大体ね」
フレメア 「大体にゃう」
滝壺 「それじゃ行こう」
フレ止め 「「♪」」ピュー
番外個体 「……速ぇ」
浜面 「おい、転ぶなよ」
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/30(土) 04:10:00.51 ID:+/s8K2J3o
といったところで、今回はここまでです。
次回投下は2~3日の内に。
投下数時間前に改めてご連絡させて頂きます。
お付き合い頂き、ありがとうございました。
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県):2011/04/30(土) 04:24:37.88 ID:NuUToNWHo
戻ったか
打ち止めの偽名は何て読むんだろう
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/30(土) 04:53:07.11 ID:ExGZDGN9o
スレタイで特定余裕でした
マジで嬉しい
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2011/04/30(土) 07:29:35.24 ID:WvXYKGiAO
今日はラッキーデイだな
しかしこの黒夜ちゃンはボケなのかツッコミ待ちなのか
シルバークロースさんまでツッコミじゃなくボケだったら周りの人が大変だ
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2011/04/30(土) 07:44:06.04 ID:GCFRydlAO
ィィィィィィィヤッフゥゥゥゥゥ!!!
超乙ゥァァァァァァ!
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/30(土) 11:56:45.01 ID:bhYer4HZ0
乙でした!
お帰りなさい!!待ってました!
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/02(月) 21:39:16.26 ID:h5oOKmxQo
>>1です。
おかえりなさい、と言われるとは思ってもいませんでした。
大量のご支援、恐悦至極に存じます。
さて、2~3時間後から続きを投下したいと思います。
補足、打ち止めの表向きの名前は"しずき"って読みます。
作中ではミサワ妹とか小さい方とかアホ毛と呼ばれることが
多いと思いますので、ご参考程度に。
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/02(月) 23:48:46.46 ID:h5oOKmxQo
~その頃 第7学区 某所~
婚后 「さて……執事には大見栄を切ったものの」
婚后 「どこに行けば売っているのでしょうね……」
婚后 「どなたかに尋ねてみましょうか」カチカチ
Prrrr Prrrr
<ヒビキアウー ネガイガイマ ピッ
<はい、白井ですの。
婚后 「え?」クルッ
白井 「あら」
絹旗 「おや」
婚后 『まあまあ、真後ろにいらっしゃったのですか』
白井 『これは奇遇ですの』
絹旗 「あの、相手が前に超いるんですから電話で話さなくても」
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/02(月) 23:50:35.87 ID:h5oOKmxQo
婚后 「それもそうですわね」ピッ
絹旗 「婚后さんも超買い物ですか」
婚后 「も?」
白井 「ええ、わたくたちも買出しに来ておりましたの」
絹旗 「旅行時に超必要そうな小物類などを」
婚后 「……あ、そうですわ。それで聞きたいことがあって電話したのです」
白井絹旗 「「聞きたいこと?」」
婚后 (ルームメイトになってから、すごく息が合うようになりましたわね……)
絹旗 「それで、超聞きたいことというのは?」
婚后 「今度の旅行で使おうと思っているのですが――」
:
:
:
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/02(月) 23:52:32.76 ID:h5oOKmxQo
絹旗 「なるほど、それは超面白そうですね」
白井 「フレメアや、大きいお姉様の妹さんに限らず、わたくしたちでも楽しめそうですの」
婚后 「フレメア?」
絹旗 「あれ? 婚后さんにはまだ紹介してないんですか? これだから超浜面は……」
婚后 「ま、まあまあ。わたくしも高校入学直後でバタバタしておりましたし」
白井 「浜面さんと滝壺さんで保護している、小学生ぐらいの子ですの」
婚后 「その話は伺っておりました。フレメアという名前なのですね」
絹旗 「ええ。超目立つ外見なので見たら忘れないと思いますよ」
白井 「良い意味で、が抜けてますの」
婚后 「まあ、対面が楽しみでございますわね」
絹旗 「もしかしたら、超そこいらで会うかもしれませんね」
白井 「わたくしたちの行動範囲もなんだかんで決まっておりますし」
婚后 「お二人の買い物は?」
絹旗 「婚后さんが先でいいですよ、私らも超急いでるわけでもないですし」
白井 「ええ。必要なのは消耗品だけですので、最悪コンビニでも買えますの」
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/02(月) 23:54:48.78 ID:h5oOKmxQo
婚后 「まあ、なんだか申し訳ないですわね」
白井 「絹旗さんも、自分が使う分を選んでおきたいのですよ」
絹旗 「なっ……なんでそうなるんですか!」ムキー
婚后 「本音は?」
絹旗 「選ばせてください」
白井 「はい、決まりですの」
絹旗 「ゆ、誘導尋問です! 超無効です!」ウガー
婚后 「まあまあ、そう仰らずに。楽しんだものが勝ちですわよ」
白井 「さて、どこから参りましょうか」
絹旗 「この時期ならどこ行っても売ってるんじゃないですか?」
婚后 「どうせならド派手なものを選びたいですわね」
白井 「学園都市製ですから、何が飛び出るか分かったものじゃございませんの」
絹旗 「そういえば、やったことないですね」
絹旗 「学園都市製の花火、どんなもんか超楽しみです」
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/02(月) 23:56:32.15 ID:h5oOKmxQo
~その頃 第7学区 とある病院~
ショチトル 「」ガッシャン ガッシャン ガッシャン
結標 「……あれってもうリハビリじゃなくて筋トレよね」
エツァリ 「入院中に衰えた身体を鍛え直すという意味ではリハビリなのでは?」
結標 「そうなのかもしれないけど。あんなに運動して大丈夫なの?」
エツァリ 「うーん……ここ最近はより気合が入ってるように見えますね」
結標 「理由はなんとなく分かるけどね」
エツァリ 「おや、なんですか?」
結標 「ナイショ。ヒントだけあげると……女の子の考えそうなことよ」
エツァリ 「?」
ショチトル (他人の前で水着になるんだから、無様な肉体を晒す訳には……!)ガッシャン ガッシャン
結標 「貴方だと考えても分からないかもね。あの子に直接聞いてみたら?」
エツァリ 「はは、殴られますよ」
結標 「それで済むならいいんだけどね。そろそろ終わりそうだから、飲み物買ってくるわ」
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/02(月) 23:58:20.57 ID:h5oOKmxQo
~とある病院 歓談スペース~
結標 「たしか自販機はこの辺……あら」
麦野 「あれ、座標移動じゃん」
結標 「麦野さんか……休憩中?」
麦野 「サボリ中」ダラダラ
結標 「いいの?」
麦野 「私らみたいなのが暇ってのはいいことでしょ?」
結標 「サボるのは別問題じゃない」
麦野 「細かいこと気にしてんじゃねーよ」
結標 「まあ、いいけど」
麦野 「アンタは今日も付き添いなの?」
結標 「そんなところね」ピッ ガコン
麦野 「あの一緒にいたイケメン君はどなたかにゃ?」
結標 「それは……アレよ」
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/03(火) 00:00:40.75 ID:nAjt766Fo
麦野 「ふーん……この間、一緒に来た優男とはどうみても別人だけど」ニヤニヤ
結標 「」
麦野 「あれ? あれあれ? もしかしてなんかマズいこと聞いちゃった?」ニヤニヤ
結標 (そうだ、なんでアイツ素のまま来てるのよぉぉ!)
麦野 「大丈夫よぉ、誰かに言いふらそうなんてつもりはないから」
結標 「」ダラダラ
麦野 「関係ないけど、最近甘いもの食べてないのよね。誰かケーキバイキングとか奢ってくれないかにゃー」
結標 (ど、どう言い訳すれば……)
麦野 「」ジー
結標 (真相を話すわけにもいかないし、かといってこのままだと浮気女扱い……)
<しずりーん!ミサカ一人に掃除押し付けてどこいきやがったぁぁ!
麦野 「あっ、やべ」
結標 「?」
麦野 「私逃げるから。じゃね」ピュー
結標 「……い、今は助かったの、かな?」
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/03(火) 00:02:49.94 ID:nAjt766Fo
:
:
:
エツァリ 「おや、お帰りなさい」
ショチトル (汗かいちゃった)フキフキ
結標 「」ジー
エツァリ 「?」
結標 (ま、許してやるか。ショチトルも喜んでたみたいだし)ハァ
結標 「もう終わったの?」
ショチトル 「ああ。今日の分は終わりだ」
エツァリ 「この後どうされます?」
結標 「お昼食べて帰りましょ。そろそろ旅行の準備もしないといけないでしょ」
エツァリ 「そうですね。まだ何も準備できていませんし」
ショチトル 「待っててくれ。着替えてくる」パタパタ
結標 「」ジー
エツァリ 「……あの、先程からどうされたんですか」
結標 (これはこれでありなんだけどなぁ)
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/03(火) 00:05:25.24 ID:nAjt766Fo
~同日午後 第7学区 とあるデパート~
婚后 「まあ、色々ございますわね」
絹旗 「婚后さん婚后さん、コレ超お勧めですよ」つ―>
婚后 「? これはどう使うんですか?」
絹旗 「この棒を持ってですね、ここのヒモを引っ張るんです」
婚后 「引っ張ると?」
絹旗 「この先っぽについた弾頭がパヒュッと飛んでいきます」
婚后 「だ、弾頭?」
白井 「ダメですの! これは危険すぎますの!」
絹旗 「超ちょっと派手なクラッカーみたいなもんですよ」
白井 「派手すぎますの!」
婚后 「なるほど、このヒモを引っ張ると……」クイクイ
白井 「引っ張らないでくださいましぃぃ!!」
絹旗 「むー、しょうがないですね。これは次回にということで」
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/03(火) 00:07:56.38 ID:nAjt766Fo
白井 「こんな火薬満載のところで危ない真似はよしてください……」
婚后 「これは……また変わった花火ですわね」
絹旗 「なんか小さいですね。これじゃ味気なくないですか」
白井 「……超電磁砲花火?」
婚后 「指先に装着して使うようですわね……絶対に人に向けて撃たないようにともありますわ」
白井 「まさか、お姉様がこんな形で商品化されているとは……」
絹旗 「これ、超やってみたいんですけど」
白井 「危険ですの」
絹旗 「危険を超恐れるばかりでは何もできませんよ」
白井 「むう」
婚后 「まあまあ、もう子どもでもありませんし」
絹旗 「そうですよ、超子どもじゃありません」フンス
白井 「そこまで仰るのであれば……」
絹旗 「さて、浜面は耐えることができるでしょうか」
白井 「絹旗さぁぁん!?」
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/03(火) 00:09:52.96 ID:nAjt766Fo
:
:
:
【カゴ】<ドッサリ
婚后 「これぐらいあれば事足りそうですわね」
白井 「あの、この大量のロケット花火は?」
絹旗 「あ、それ私のチョイスです」
白井 「戦争でもするおつもりですの?」
絹旗 「……そっか、それも超面白そうですね」
白井 「だーめーでーすーの!」
絹旗 「いやまあ、大量のロケット花火を一度に点火ってやってみたかったんですよ」
白井 「は、はあ」
婚后 「では、とりあえず会計を済ましてきますわね」
絹旗 「あ、私もちょっと出しますよ」
白井 「わたくしも。なんだかんだで選定に関わりましたし」
婚后 「ではお気持ちだけ」クスクス
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/03(火) 00:11:53.00 ID:nAjt766Fo
~その頃 第7学区 セブンスミスト~
フレメア 「それは大体可愛くないと思う!」
打ち止め 「えー、可愛いもん!」
フレメア 「こっちの方が大体可愛いもん!」
打ち止め 「えー、ヒラヒラしすぎててなんかなー」
浜面 「おい、お前ら。ケンカすんなよ」
フレ止め 「「だってこの子が!」」ビシィ
番外個体 「はは、困った。自分のを選ぶ暇がなさそうだ」
滝壺 「大丈夫なの?」
番外個体 「んー、去年のがあるしね」
<じゃーこっち!
<大体こっち!
浜面 「いや、ガキってのは元気がいいな」ゲッソリ
番外個体 「子守乙」
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/03(火) 00:14:09.98 ID:nAjt766Fo
浜面 「滝壺と姐さんは買わなくていいのか?」
滝壺 「去年のがあるから」
番外個体 「私も去年のを使うことになりそうだね」
浜面 (去年の……あの写真のだよな)
浜面 (あ、やべ、鼻血が)ボタボタ
滝壺 「はまづら?」
番外個体 「えっ、やーだー。何想像してんのー?」
浜面 「ばんでもございばぜん」
フレメア 「浜面お兄ちゃん、大体こっちのほうが可愛いよね!?」
打ち止め 「そんなことないよね! こっちだよね!」
浜面 「いや、どっちもいいと思うぞ!」ポタポタ
番外個体 「……ねえ、まさか浜面さんの鼻血の原因って」
フレ止め 「「?」」
滝壺 「そんなはまづらは流石に応援できない」
浜面 「ち、違うぞ! 誤解! 誤解だぁぁぁ!」
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/03(火) 00:15:56.87 ID:nAjt766Fo
番外個体 「二人とも、こっちおいでー」
フレ止め 「「??」」トテトテ
浜面 「露骨に距離とらないでぇぇ!!」
滝壺 「とりあえず鼻血止めて」つ【ポケットティッシュ】
浜面 「ひゃい」ツメツメ
番外個体 「うちの妹に欲情しないでくれない?」ジトー
浜面 「違うんだよぉぉ、畜生ぉぉぉ!」
フレメア 「浜面お兄ちゃんは大体どうしたの?」
番外個体 「んー、病気?」
打ち止め 「病気なんだ……大変なんだね」
浜面 「一方通行……今ならお前の気持ちがちょっと分かるぜ」グスッ
番外個体 「で、二人とも水着は決まったの?」
フレ止め 「「これにする!」」
滝壺 「じゃ、お会計だね」
浜面 (これからはロリ面とか呼ばれるのか……辛いな、一方通行)
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/03(火) 00:18:17.62 ID:nAjt766Fo
~同日 第7学区 某所~
フレメア 「買えた買えた♪」
打ち止め 「着るのが今から楽しみー♪」
滝壺 「よかったね、気に入ったのがあって」
番外個体 「あれだけ時間かけて選べばね」
浜面 「しっかし小腹が空いたな」
番外個体 「うん、なんか軽く食べたいな」
打ち止め 「クレープ食べたいクレープ!」
滝壺 「クレープ?」
フレメア 「私も、食べたい。にゃあ」ピョンピョン
浜面 「おし、食いにいこうぜ!」
フレ止め 「「♪」」ピュー
番外個体 「……また速いこと」
滝壺 「あっ、危ない」
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/03(火) 00:20:06.13 ID:nAjt766Fo
~その頃~
絹旗 「いやー、随分買ってましたね」
白井 「あの荷物、どこに送っておりましたの?」
婚后 「実家です。執事の方で、現地に送ってもらえる手筈になっておりますわ」
絹旗 「おお、執事さんが」
婚后 「そういえば、執事の方も何か考えがあるようでしたが」
白井 「お世話になりっぱなしで、申し訳ないですの」
婚后 「いいえ、向こうも楽しんでやっておりますから、お気になさらずに」
絹旗 「さて、すこし休憩でも」
<二人とも!前!前!
<え?わーーー!
絹旗 「げほっ」ドカァ
<ビターーンx3
婚后白井 「「」」ポカーン
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/03(火) 00:23:09.59 ID:nAjt766Fo
白井 「い、今何が?」
婚后 「何かが、すごい勢いで絹旗さんに突っ込んでいったとしか……」
絹旗 「」ピヨピヨ
打ち止め 「」ピヨピヨ
フレメア 「」ピヨピヨ
婚后 「子ども? お二人とも、お怪我はございませんか?」ユサユサ
打ち止め 「うーん……頭がグラグラ……」
フレメア 「にゃあ……あ、絹旗だ」
番外個体 「二人とも、ちゃんと前を見ないから!……あれ?」
白井 「あら、大きいお姉様?」
浜面 「すいませんすいません! うちのがご迷惑を……あっ、なんだ、絹旗か」
絹旗 「なんだとはなんですか! 人を超撥ね飛ばしておいて!」
滝壺 「大丈夫だった?」
絹旗 「ええまあ、どうにか」
婚后 「滝壺さんにミサワさん? ということは、こちらの子たちが……」
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/03(火) 00:25:27.34 ID:nAjt766Fo
番外個体 「えーと、うん。そっちの茶髪のほうは私の妹」
打ち止め 「えと、えと、お姉ちゃんの妹で打ち、じゃなくて静琴です」フラフラ
婚后 「まあ、そっくり……それより、大丈夫ですか?」ナデナデ
打ち止め 「は、はい、もう大丈夫!」キリッ
白井 「ち、小さい大きいお姉様!? まあまあまあまあ、なんと可愛らしい!」ハァハァ
番外個体 「落ち着け」ズビシッ
絹旗 (超久々に白井さんらしいところをみました)
滝壺 「この子は、今私たちの家で預かってるの。ほら、ご挨拶は?」
フレメア 「私、フレメア=セイヴェルン」ペコリ
婚后 「お人形さんのような子ですわね。わたくしは婚后と申します」
フレメア 「婚后……すぽんさーのお姉ちゃん?」
婚后 「?」
浜面 「ああ、悪い。俺が旅行のスポンサーだって教えちゃったんだよ」
婚后 「まあ、スポンサーと言えばそうかもしれませんわね」クスクス
絹旗 「まさかこんな形で出会うとは、超びっくりですね」
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/03(火) 00:27:17.93 ID:nAjt766Fo
フレメア 「ねー、絹旗。今日はユリコは?」
絹旗 「超お留守番です」
フレメア 「ぶー」
打ち止め 「ユリコって?」
フレメア 「絹旗のネコさん」
番外個体 「そうだ。ユリコだったらあなたでも触れるかもね。私からも逃げないし」
打ち止め 「え!? ホント!? ホントにホント!?」
婚后 「ところで、みなさんは何を?」
滝壺 「買い物帰り。でクレープ食べたいっていうから行くところだった」
浜面 「お嬢たちも、よかったらどうだ?」
白井 「では、ご一緒させて頂きますの」
番外個体 「ほら、みんな行くよ。遅くなっちゃうから」
絹旗 「……フレメア。他の人はお兄ちゃんかお姉ちゃんなのに、なんで私だけ絹旗なんですか」
フレメア 「大体絹旗だから」
打ち止め 「絹旗もクレープ行こうよ」グイグイ
絹旗 「ほら、超伝染しちゃったじゃないですかぁ!」ムキー
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/03(火) 00:28:17.94 ID:nAjt766Fo
といったところで、今回はここまでです。
次回投下は2~3日の内に。
投下数時間前には改めてご連絡させて頂きます。
お付き合い頂き、ありがとうございました。
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県):2011/05/03(火) 01:03:49.69 ID:SFa2f/8p0
乙
フレメアかわいすぎる
92 :◆r462iqU2Ag:2011/05/05(木) 00:39:42.40 ID:WnrarEOWo
yべ、重大なミスに気付いた。
フレメアは浜面のこと呼び捨てでしたね。
幸か不幸か、まだ序盤も序盤なので次回分から反映させます。
その次回分ですが、明日夜は在席しているか怪しいので、
朝に投下させて頂きたいと思います。
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東日本):2011/05/05(木) 13:35:57.51 ID:LRzGFwZb0
復活乙。
で、花火持って飛行機には乗れないし宅配便でも送れないがどうするんだろ?
座標移動?
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/05(木) 13:43:53.42 ID:a540hiy7o
制限があるだけで不可能ではないぞ。
そもそも、花火の通販やってるところもあるし。
婚后さんの所の執事なら、その辺りに抜かりはあるまい。
103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/05(木) 23:48:02.77 ID:WnrarEOWo
花火の取り扱いについては存じていませんでした。
考えてみれば爆発物なのだし、当然ですね。
無知でお恥ずかしい。
後付けになってしまうのですが、
学園都市の超すげぇ技術で密閉梱包→執事氏のもとへ
ということとさせてください。
あとで分かることなのですが、執事氏は宿泊先に
色々と運び込んでいるので、その時に一緒に。
さて、今朝は大変失礼致しました。
改めて、投下させて頂きます。
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/05(木) 23:51:15.06 ID:WnrarEOWo
~第7学区 とある公園~
浜面 「買ってきたぞー!」フンス
フレメア 「ちょうだいちょうだい」
番外個体 「はい、あなたはトリプルベリーであってるよね?」
打ち止め 「うん、それ!」
滝壺 「みさわのって、カフェオレ味?」
絹旗 「ミサワさんって何食べるにしても超コーヒー系統なんですね」
番外個体 「好きで食べてるんだから、ほっといてよ」
打ち止め 「」ハムハム
フレメア 「」ジー...
打ち止め 「……」
フレメア 「」ジー...
打ち止め 「一口味見してみる……?」
フレメア 「えっ、いいの?」
106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/05(木) 23:54:03.76 ID:WnrarEOWo
打ち止め 「う、うん。一口だからね」
フレメア 「♪」ハムハム
婚后 「まあ、なんと微笑ましい光景でしょうか」
白井 「あまりにイノセントすぎて、直視できませんの」
絹旗 「にしても、この二人いいコンビですね」
婚后 「……あの、こう言ってはなんですがトリオでは?」
絹旗 「?」
白井 「偶然なのでしょうが、3人並んで座ってる光景をみると」
番外個体 「ちびトリオ」ケラケラ
絹旗 「なっ、なんで私まで序列に加えられてるんですか! 超おかしいですよ!」
フレメア 「ねーねー、絹旗のも大体一口味見させて」クイクイ
打ち止め 「こっちにも一口ちょうだい」クイクイ
絹旗 「超ダメです。これは私のです」
フレ止め 「「超ケーチー」」
絹旗 「真似しないでください!」ムキー
107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/05(木) 23:56:11.52 ID:WnrarEOWo
浜面 「まあ、似たようなもんだろうな。うん」
滝壺 「きぬはたとフレメアはすぐ仲良くなれたしね」
番外個体 「へー、そうなの?」
浜面 「アイツにも思うところはあるんだろうけどよ……結果良ければすべて良しってな」
フレメア 「ねー、絹旗ー」
打ち止め 「一口ー」
絹旗 「ダメですってば! 私だってクレープなんて超久々なんですから!」
滝壺 「二人とも、きぬはたも困ってるよ」
フレ止め 「「はーい」」
:
:
:
フレメア 「超おいしかった、にゃあ」
浜面 「たまには甘いものも悪くねえな」
番外個体 「浜面さんが追加注文するなんて思わなかったよ」
浜面 「クレープなんてハイカラなもん、こんなときじゃねぇと食えないだろ」
108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/05(木) 23:58:35.15 ID:WnrarEOWo
絹旗 「確かに、浜面が一人でクレープを買ってる姿を超想像したらぶふぃー」
浜面 「笑うな、自覚はある」
<おや、偶然ですね。
白井 「あら、海原さん」
海原 「皆さんお揃いで」ニコニコ
結標 (あっぶない。慌てて変身させたけど、見られてないわよね?)
ショチトル 「……義姉さん、知り合いか?」
結標 「え? ええ、みんな友人よ」
婚后 「そちらの方は?」
海原 「いい機会なので紹介します。彼女は僕の義理の妹ですよ」
ショチトル 「え、えと」
結標 「名前」ボソッ
ショチトル 「あ、ショチトル、です」
109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/06(金) 00:01:03.54 ID:yGe4AexRo
絹旗 「絹旗っていいます。超よろしく」
浜面 「おお、海原の妹さんか。俺は浜面っつうんだ。こっちのちっこいのは」
フレメア 「フレメア=セイヴェルン」パタパタ
滝壺 「滝壺です」
結標 「あら、フレメア。会うのは2回目かしら」
フレメア 「大体2回目、にゃあ」
ショチトル (血縁には見えないな、私と似たようなものなのかな)
白井 「わたくし、白井と申します。よろしくお願い致します」
婚后 「婚婚と申します。お兄様とは仲良くさせて頂いておりますわ」ペコリ
ショチトル 「これはご丁寧に。出来の悪い兄で苦労をかける」ペコリ
婚后 「そんなとんでもないことです。紳士な方で素敵ではございませんか」
ショチトル (そ、そうなのか)
番外個体 「……あなたって、もしかしてうちの店に来たことある?」
ショチトル 「……あっ、マスター? マスターじゃないか?」
結標 「あれ? 会ったことあるの?」
110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/06(金) 00:03:16.27 ID:yGe4AexRo
番外個体 「前に、道を教えてほしいって店に迷いこんできたことが」
ショチトル 「まっ、迷っていたのではなく! あくまでも確認のために」
番外個体 「ともかく。私はマスターじゃなくてミサワって呼べばいいから。こっちのアホ毛は」
打ち止め 「妹でーす」ミョンミョン
ショチトル 「あ、ああ。改めてよろしく」
フレメア 「お兄ちゃんは?」
海原 「海原と申します。よろしくお願いしますね」ニコニコ
フレメア 「大体よろしく」
絹旗 「海原さんたちも超買出しですか?」
海原 「いえ、今日は病院の付き添いですよ」
婚后 「退院できたとはいえ、大変ですわね」
ショチトル 「大丈夫。日常生活に支障はない」
結標 「偶然だけど、これで旅行に行くメンバーが全員揃ったことになるのね」
番外個体 「いや、うちの人がいないんだけど」
結標 「あら、うっかり」
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/06(金) 00:05:30.23 ID:yGe4AexRo
番外個体 「わざと?」
結標 「何のこと?」
海原 「お二人とも、それぐらいになさってください」ナデナデ
結標 「っ……まあ、貴方がそこまで言うなら」
婚后 「せっかくですので、当日の動きも確認致しましょう」
滝壺 「たしか、現地集合だったよね」
浜面 「え、沖縄にか?」
白井 「いえ、合流ポイントは羽田空港ですの」
フレメア 「羽田空港って大体どこ?」
結標 「東京都の端っこよ」
打ち止め 「なんでみんな一緒に行かないの?」
結標 「さすがに人数が多すぎるからね」
絹旗 (まるで保母さんですね)
番外個体 「チェックインは何時からだっけ?」
婚后 「8時半からですわね」
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/06(金) 00:07:48.88 ID:yGe4AexRo
白井 「とすると、そこそこ早く出発しないとなりませんの」
滝壺 「フレメア、寝坊しないようにしないとね」
フレメア 「にゃあ」
番外個体 「あなたもだよ」
打ち止め 「むしろあの人の心配をしたほうがいいかも」
浜面 「ま、当日は遅れないようにってことだな!」
絹旗 「遅れたら超容赦なく置いていかれますので」
海原 「後日、そこには一人取り残された絹旗さんの姿が」
絹旗 「超ないですから! 私には目覚ましでテレポ屋さんの白井さんがいますから!」
白井 「絹旗さんはわたくしをなんだと思ってますの!」
ショチトル 「賑やかだな。いつもこうなのか?」
結標 「一年以上前からずっとこうよ」クスクス
婚后 「ささ、日も傾いてきましたし、そろそろお開きとしましょう」
滝壺 「次に会えるのは空港かな?」
絹旗 「そうですね、何気に超もうすぐですし。では、また当日に」
113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/06(金) 00:09:48.92 ID:yGe4AexRo
~同日夜 第7学区 常盤台新寮~
<ガチャ
白井 「はぁ、門限には間に合いましたの」
絹旗 「いやー、暑い中歩きまわると超疲れますね」
白井 「ユリコは?」
絹旗 「ちゃんと寮監から回収してきましたよ」
ユリコ 「(・ω・)」プンスコ
絹旗 「遅くなっちゃったのは謝りますから、怒らないでくださいよー」
白井 (これ、怒ってるんですの?)
絹旗 「ほら、海苔ですよ海苔」つ■
ユリコ 「ノシ・ω・)ノシ」
白井 「絹旗さん、シャワーはどうされますか?」
絹旗 「超お先にどうぞ」
114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/06(金) 00:12:10.99 ID:yGe4AexRo
白井 「では、お先に頂きますわね」
絹旗 「はいはい、ごゆっくり」
~シャワーシーン省略~
白井 「絹旗さん、空きましたの」
絹旗 「超了解です。じゃ、これ続きお願いします」
白井 「……ねこじゃらし?」
ユリコ 「(・ω・)」ジー
白井 「ああ、そういうことですの」
絹旗 「帰りが予定より遅くなったせいで、超ふてくされ気味なので」
白井 「そういうことであれば、仕方ございませんわね」フリフリ
ユリコ 「ノシ・ω・)ノシ」
絹旗 「あれー。私のバスタオル見ませんでした?」ゴソゴソ
白井 「いえ、知りませんが」
絹旗 「おっかしいですねぇ」ゴソゴソ
115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/06(金) 00:14:45.44 ID:yGe4AexRo
ユリコ 「(*・ω・)」ゴロゴロ
白井 「そういえば」
絹旗 「はい?」
白井 「今回の旅行、ユリコもお連れするおつもりで?」
絹旗 「超当然です。ユリコにとっては思いっきり外を走り回れる数少ない機会ですし」
白井 「まあ、ほとんど室内飼いですものね」
絹旗 「だって、もし、もしですよ……外に放して車に轢かれでもしたら、私、きっと……」
白井 「……」
絹旗 「スト2のボーナスステージみたいに、車を超フルボッコにしちゃいます」
白井 「」
絹旗 「いや、それでも収まるかどうか……」
白井 「ト、トラブルを避けるための室内飼いはわたくしも賛成ですの」
絹旗 「ですよね。で、バスタオルが超本格的に見つからないんですが」
白井 「ユリコが鎮座してるこれは違いますの?」
絹旗 「あっ」
ユリコ 「( -ω-)」
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/06(金) 00:16:46.78 ID:yGe4AexRo
~同じ頃 第18学区 婚后邸~
婚后 「ただいま戻りました」
エカ 「(゚-゚)」クルッ
婚后 「いい子にしてましたか? 今、食事を用意いたしますわね」
エカ 「♪」
婚后 「あ、そうそう。連絡もいたしませんと」カチカチ
Prカチャ
執事 『何かご入用でございますかな』
婚后 「いえ、業務連絡ですわ」
執事 『左様で』
婚后 「先日お話した品、今日付けでお送りいたしましたので」
執事 『畏まりました。後はお任せください』
婚后 「ええ、頼みますわね。花火とはいえ火薬ですので、扱いには気をつけてください」
118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/06(金) 00:18:42.60 ID:yGe4AexRo
執事 『心得ております』
婚后 「そういえば、貴方の方でも何か用意していると言っていましたが」
執事 『ええ。夕食に少々の工夫を』
婚后 「工夫ですか?」
執事 『天気と相談になりますが、星空を見ながらの食事など、洒落ておりましょう』
婚后 「あら、素敵ですわね」
執事 『本音を言いますと、私が楽をするための口実でございます』
婚后 「お上手ですこと」
執事 『ふふ、では当日を楽しみにしておりますぞ』
婚后 「ええ、それではまた現地で」ピッ
エカ 「( ゚-゚)」シュルシュル
婚后 「はいはい、今用意いたしますわ」
エカ 「♪」
119 :◆r462iqU2Ag:2011/05/06(金) 00:20:54.06 ID:yGe4AexRo
~同じ頃 第7学区 番外通行邸~
<ガチャ バタン
一方通行 「ン、戻ったか」
番外止め 「「ただいまー」」ダキッ x2
一方通行 「ひっつくな、暑い重いウゼェ」
番外個体 「口ではそう言いながら、実力行使には絶対でないんだよね」ペロペロ
打ち止め 「あなたのツンデレっぷりはもう周知の事実なのだ! ってミサカはミサカは現実を突きつけてみたり」ベタベタ
一方通行 「……メンドクセェ」ハァ
番外個体 「そう言わずに。今から夕食の準備するからさ」
打ち止め 「ミサカはお風呂の準備してくるね! ってミサカはミサカはお風呂場に猛ダッシュしてみたり」ピュー
一方通行 「オイ、帰ったばかりで騒々しくすンな。ちっと休ンでからでいい」
番外個体 「でもお腹空いてない?」
一方通行 「ガキじゃあるめェし、メシの1つや2つ待てるっつうの」
120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/06(金) 00:23:11.13 ID:yGe4AexRo
<え?なに、素麺全部食べたの?
一方通行 「なンかマズかったか?」
番外個体 「いや、よく食べ切れたなーと思って。あんなチャレンジメニューみたいの」
一方通行 「……多いって認識はあったのか」
番外個体 「うん、手滑らせてありったけの素麺お湯に落としちゃって」
一方通行 「」
番外個体 「どうせ余るだろうから、なんか手加えて夕飯にしようと思ってたのに」
一方通行 「言われなきゃ分からねェに決まってンだろ!」
番外個体 「分かれよ」
一方通行 「フザけンな!」ムキー
打ち止め 「お風呂30分ぐらいでわくからねー、ってミサカはミサカは報告してみたり」
番外個体 「はーい、お疲れ様ー」ナデナデ
一方通行 「俺が悪ィのかよ、ったく……」カシュッ
番外個体 「すーねーるーなーよー。夕飯はあなたが大好きなもんにしてあげるから」
121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/06(金) 00:26:07.62 ID:yGe4AexRo
:
:
:
番外個体 「はい、珈琲淹れた」コトッ
一方通行 「あァ、悪い」
番外個体 「ちょっと気になってるんだけどさ」
一方通行 「ン?」
番外個体 「今の状態でも、本っ当に最低限の反射は出来てるんだよね?」
一方通行 「紫外線ぐらいしか反射できねェぞ」
番外個体 「あ、なら十分だ」
一方通行 「出来てなけりゃ、今頃皮膚がやられてるだろォが。見た目通りの軟弱肌なんだからよ」
番外個体 「うん、それ心配してた。南国の日差しなんて耐えられるのかなって」
一方通行 「大丈夫だ、心配すンな」
番外個体 「うん、よかったよ」
打ち止め 「ワーストお風呂はいろー、ってミサカはミサカは誘ってみたり」トテテテ
番外個体 「はいはい、今行くー」
122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/06(金) 00:28:25.24 ID:yGe4AexRo
~同じ頃 第7学区 浜滝邸~
浜面 「フレメア、さすがにそれはよろしくないぞ」
フレメア 「やーだー」
滝壺 「どうしたの?」
浜面 「いやな、今日買ってきた水着着てフロ入るっつうんだよ」
フレメア 「だって大体早く着てみたいもん」
浜面 「いや、着るだけならフロじゃなくてもいいだろ? 水着でフロってなマナー違反なんだぞ」
フレメア 「やーだー」
滝壺 「ねえ、フレメア。お楽しみは後にとっておいたほうがいいと思うよ」
フレメア 「ぶー」
滝壺 「うーん……はまづら、お風呂ってもう沸いてる?」
浜面 「いや、まだ水だぜ」
滝壺 「じゃフレメア。ちょっとだけね」
フレメア 「?」
123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/06(金) 00:30:28.71 ID:yGe4AexRo
滝壺 「お風呂が沸くまでの間、水着でお風呂場に行っていいよ」
フレメア 「やったやった」ピョンピョン
滝壺 「じゃほら、着替えておいで」
フレメア 「♪」ピュー
浜面 「よかったのか」
滝壺 「試着せずにサイズだけで見てたみたいし、ちょうどよかったかも」
浜面 「なるほどなぁ」
<浜面ー、手伝ってほしいー。
浜面 「ああ? はいはい、ただいま」
滝壺 「」グイッ
浜面 「いでででで!? 耳引っ張らないで! 耳痛い!」
滝壺 「私が行く。はまづらは待ってて」
浜面 「……そ、そうだな。それがいいよな!」
124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/06(金) 00:32:35.34 ID:yGe4AexRo
~10分後~
フレメア 「ねー。似合う? 似合う?」クルクル
浜面 「おお。すげぇ似合ってるぞ!」
滝壺 「サイズもぴったりでよかったね」
フレメア 「なんか海、すごい楽しみ」wktk
浜面 「そうだな。海なんて俺も久しぶりだからな、楽しみだぜ」
フレメア 「♪」ピョンピョン
浜面 「……ところで滝壺、どう言いくるめて着替えさせるんだ?」
滝壺 「そこまで考えてないよ」
<ピー
浜面 「おっと、フロが沸いたか」
フレメア 「えっ? えっ? 大体、水遊びは?」
滝壺 「お風呂沸くまでの約束だったから、おしまいね」
フレメア 「ふぎゃぁぁぁぁぁ」
125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/06(金) 00:34:41.60 ID:yGe4AexRo
~同じ頃 第18学区 結標海原邸~
ショチトル 「私で最後の筈だから……お風呂のお湯は抜いてしまっていいか?」
エツァリ 「あ、ダメです。明日の洗濯に使いますので」
ショチトル 「……わ、分かった。しかし、今日は疲れてしまったな」
結標 「それ以上に焦っちゃったわよ」
ショチトル 「?」
結標 「だって、こいつが素顔のときにみんなと出くわすなんて想定してないもの」
エツァリ 「困らせてしまったようで、恐縮です」
結標 「まあ、いいけどね」
結標 (やっぱり素顔のほうが)
ショチトル (いいなぁ)
エツァリ 「?」
結標 「そういえば貴方たち、準備は進んでるの? 直前でバタバタするのはご免よ」
エツァリ 「必要なモノは揃えてあるので、あとは詰め込むだけですよ」
126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/06(金) 00:37:05.93 ID:yGe4AexRo
結標 「やれるなら早いうちにやっちゃったほうがいいと思うけど」
エツァリ 「仰る通りですね」
ショチトル (どうしよ……何も手をつけてない)
エツァリ 「ショチトルは、問題なさそうですか?」
ショチトル 「え? あ、ああ、問題ない」
結標 「早めに準備するのも大事だけど、すぐ必要になるものをしまってもダメだからね」
ショチトル 「分かっている」
結標 「さーて、私先に寝るわね」
ショチトル 「え? もう?」
結標 「夜更かしはお肌の大敵なのよ。じゃ、オヤスミ☆」
<バタン
ショチトル 「……私もそろそろ」
エツァリ 「ええ、お休みなさい」
ショチトル 「うん。お休み」
127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/06(金) 00:39:53.63 ID:yGe4AexRo
~2時間後 結標海原邸 ショチトル個室~
ショチトル 「荷造りはこんなものかな……」
ショチトル 「疲れたし、いい加減寝るとしよう」
ショチトル 「あれ? 寝るときの服……あー!」
【キャリーバック】
ショチトル 「この中だ……」
ショチトル 「しかも部屋着類は一番奥の方じゃないか」
ショチトル 「……出す、しかないよね」
【キャリーバッグ】<カパッ
ショチトル 「……」
ショチトル 「うう……面倒くさい。眠いのに……」
ショチトル 「……義姉さんに頼めば出してもらえるのかな、ってもう寝てるんだ……」
128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/06(金) 00:41:28.21 ID:yGe4AexRo
といったところで、今回はここまでです。
次回、それぞれの想いを胸に学園都市を脱出します。
続きは今夜にでも。
お付き合い頂き、ありがとうございました。
130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区):2011/05/06(金) 00:46:13.42 ID:pqxrp6mm0
乙ー
番外が良妻過ぎて生きるのが楽しい
135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/06(金) 01:07:13.11 ID:/f6OKoHEo
エツァリの本顔、皆に晒したら駄目なんかな?
乙
150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/07(土) 01:30:08.41 ID:LiMMw3BKo
>>1です。少々遅くなってしまいました。
ちょっと本編で書ききれそうもないところを補足します。
・海原の素顔をまだ明かさない理由
→明かしてもいいかなとは思ってるけど一年ちょっと過ごしたし今更ねぇ、
っていうのと、秘密を共有することによる優越感です。
・一方さん同行
→一方さんは当初「はいはい行ってらっしゃい」ってスタンスでしたが、
打ち止めの"猛烈な抗議"によって同行することになりました。
そういえば、>>1の携帯では一(いち)とー(伸ばし棒)が
寸分違わぬ見た目のため、「一口ー」がますます顔文字に見えました。
それでは、続きを投下させて頂きます。
151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/07(土) 01:32:32.33 ID:LiMMw3BKo
~8月上旬早朝 第7学区 常盤台新寮エントランス~
絹旗 「ユリコー、これに入ってください」
ユリコ 「(・ω・ ) ) )」
絹旗 「目的地に着くまで、超ちょっとの辛抱ですからね」
白井 「超ちょっとという時間でもないと思いますが……」
絹旗 「超大丈夫ですよ。ユリコはこの中大好きですから」
白井 「まあ、ユリコは賢いですし」
絹旗 「飼い主に似て、超賢くて超可愛いでしょう」フンス
白井 「え?」
絹旗 「いや、そこでその反応は超おかしくないですか」
白井 「絹旗さんは可愛い部類でしょうが、淑女たるもの、自分で言うものでもございませんの」
絹旗 「えー。そんなもんなんですかね」
白井 「そんなもんですの」
絹旗 「まあ、私の魅力など私が言わなくても超伝わるでしょうけども」
152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/07(土) 01:34:19.14 ID:LiMMw3BKo
白井 「自然に伝わってこその魅力ですの」
絹旗 「なんか分かる気もします」
寮監 「なんだ、お前たち。もう出るのか」
白井 「寮監、おはようございます」
絹旗 「おはようございます」
寮監 「分かっているとは思うが、羽目を外さぬようにな。特に絹旗」
絹旗 「え、なんで名指しなんですか」
寮監 「普段の自分の行いを鑑みてみろ」
白井 「ですの」
絹旗 「むう」
寮監 「白井が付いていれば大丈夫……きっと大丈夫だ……うん、大丈夫だろう」
白井 「寮監!? なぜそこで自分に言い聞かせますの!?」
絹旗 「」プギャー
白井 「笑うところではございませんの!」
寮監 「滅多にない機会だからな。常識の範疇で、思い切り楽しんでこい」
153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/07(土) 01:35:53.05 ID:LiMMw3BKo
白井 「か、かしこまりました。では、行ってまいりますの」
絹旗 「お土産には食べ物と置物、どっちがいいですか?」
寮監 「食べ物」
絹旗 「超了解です。じゃ、楽しんできます」
ピーッ ガチャ バタン
絹旗 「さて、どこから行きましょうか」
白井 「第11学区のゲートに向かいましょう。そこから表に出れるハズですの」
絹旗 「この時間じゃバスも動いてませんね」
白井 「ええ。まだ始バスの時間までちょっとございますわね」
絹旗 「てことは、テレポかタクシーで移動するこ「さ、タクシーを捕まえましょう」
絹旗 「超即断ですね」
白井 「先は長いのに、こんな早朝から疲れ果てるのはご免ですの」
絹旗 「疲れるといえば。制服のままも超疲れますし、どっかで着替えちゃいましょうよ」
白井 「学園都市の外に出てからにしますの」
154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/07(土) 01:37:48.01 ID:LiMMw3BKo
~タクシーで移動中~
ブロロロロ...
絹旗 「……あ! 止めてください!」
白井 「え?」
キキーッ ゴンッ
白井 「いたたた……おでこが……どうしましたの、急に」サスサス
絹旗 「あれ、婚后さんですよね?」
白井 「あら」
絹旗 「婚后さーん」ノシ
婚后 「あら、絹旗さん?」
絹旗 「超奇遇ですね。ゲートまで行くなら、乗ります?」
婚后 「まあ、よろしいのですか?」
絹旗 「せっかくですし」
155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/07(土) 01:39:34.25 ID:LiMMw3BKo
白井 「運転手さん、友人なのですが乗せても平気ですか?」
運転手 「大丈夫だ、問題ない」
婚后 「では失礼いたしますわ」バタン
絹旗 「じゃ、運転手さん。引き続きお願いします」
ブロロロロ...
婚后 「? 白井さん、おでこが赤いですが」
白井 「なんでもございませんの」
絹旗 「」プププ
白井 「笑わないでください!」
婚后 「?」
絹旗 「この分だと、超早く到着できそうですね」
婚后 「そうですわね。この時間ならゲートの手続きも混んでいないでしょうし」
白井 「余裕がある分には問題ないかと」
絹旗 「さて、皆さん時間までに来るといいのですが」
156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/07(土) 01:41:30.17 ID:LiMMw3BKo
~その頃 第7学区 番外通行邸~
番外個体 「最終信号、準備は?」
打ち止め 「おk! ってミサカはミサカは準備万端であることをアピールしてみたり!」
番外個体 「で、あの人、まだ起きてないの? もう置いてこっか」
打ち止め 「ダーメーなーの! ミサカが起こしてくるから待ってて!」ドタタタ
<起きて起きて起きてー!
<ドンガタッバゴン
<ごォォォ!?
番外個体 「狙い通り」ニヤニヤ
:
:
:
一方通行 「」ポケー
番外個体 「時間も余裕ないから、ご飯食べてる暇ないよ」
一方通行 「珈琲だけくれ。缶でいいから」
157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/07(土) 01:43:07.43 ID:LiMMw3BKo
番外個体 「はい」ポイッ
一方通行 「ン」パシッ
打ち止め 「もー。ちゃんと起きてって言ったのに。ってミサカはミサカはぶーたれてみる」ブーブー
一方通行 「慣れないことはするもンじゃねェ」
番外個体 「困るわ、それじゃ。まったく、本当に朝弱いんだから」
一方通行 「まだ遅刻確定って時間でもねェだろ?」
打ち止め 「でも、余裕もそんなにないよ、ってミサカはミサカは時計を気にしつつ指摘してみたり」
一方通行 「はいはい。じゃ、行くとしますかねェ」
番外個体 「バッテリは?」
一方通行 「夜中に充電した。問題はねェ」
番外個体 「よろしい」
打ち止め 「仮に切れたとしても、ミサカかワーストが充電してあげるからね!」
一方通行 「まァ、万が一のときには頼むかもな」
番外個体 「できるならそうならない方がいいんだけどね」
一方通行 「覚えておく」
158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/07(土) 01:45:19.63 ID:LiMMw3BKo
打ち止め 「じゃ、しゅっぱーつ! ってミサカはミサカは手を振りあげてみる!」
番外個体 「帽子忘れてるよ」ポスン
打ち止め 「わっ、わっ、前が見えない!」
一方通行 「オマエ、人に偉そうなこと言っておいて自分も忘れもンかよ」ケラケラ
番外個体 「人のこと言えないのは同じでしょ。はい、杖」
一方通行 「ああ、悪ィ」
打ち止め 「じゃ、じゃあ改めてしゅっぱーつ! ってミサカはミサカは帽子を直しつつ宣言してみたり」イソイソ
番外個体 「しゅっぱーつ」
一方通行 「今度こそ忘れもンはねェな」
番外個体 「大丈夫だよ。こっちゃあなたが寝てる間にも準備してたんだから」
一方通行 「そりゃ結構なことで」
打ち止め 「ワースト、テーブルに携帯置き忘れてるよ、ってミサカはミサカは指差しつつ教えてみたり」
番外個体 「」
一方通行 「お、いいねェその表情。今まで見た中じゃ2番目にイイ表情だぜェ」ニヤニヤ
番外個体 「……ぅ、ぐぬ……」プルプル
一方通行 「さァて、今度こそ行くとするか」
打ち止め 「しゅっぱーつ!」
159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/07(土) 01:47:17.37 ID:LiMMw3BKo
~その頃 第7学区 とある大通り~
浜面 「おーい! おーーーい!」ノシ
滝壺 「あっ、行っちゃったね」
フレメア 「タクシーが全然捕まらない、にゃあ」
浜面 「なんでだよ、なんで回送か送迎しか走ってねぇんだよぉぉ!」
滝壺 「この時間だとタクシーも仕事終わりなのかも」
浜面 「参ったな。流石にゲートまで歩くには途方も無い距離があるからな……」
滝壺 「とりあえず大通り沿いに歩きながら。タクシーが見えたらまた挑戦すればいいよ」
浜面 「今はそれが一番か……仕方ねぇ!」
フレメア 「大体歩くの?」
浜面 「少しだけな」
フレメア 「少しだけ」
:
:
:
160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/07(土) 01:48:53.42 ID:LiMMw3BKo
フレメア 「」カチカチ
浜面 「おい、フレメア。歩きながら携帯いじるのは危ないぞ」
滝壺 「何やってるの?」
フレメア 「みさわ妹からメール来たから、返信してたの」
滝壺 「もう出発したって?」
フレメア 「うん、大体出発したって」
浜面 「向こうも出発したのか」
滝壺 「みんなも移動してるのかな」
浜面 「この時間ならもう移動してるんじゃねぇかな」
フレメア 「あっ」
滝壺 「どうしたの?」
フレメア 「今タクシーに乗ったってメールがきた」
浜面 「なにぃぃ! くそ、なぜだぁぁ! なぜ俺達はタクシーに振り向いてもらえない!」
滝壺 「大丈夫だよ、タクシーに嫌われてるはまづらも応援してる」
浜面 「嫌われてんの!? そりゃ庶民だからタクシーなんて滅多に乗らねぇけどさ!」
161 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/07(土) 01:50:37.56 ID:LiMMw3BKo
フレメア 「大体、私がやってみる」フンス
浜面 「フレメアが? タクシー止めんの?」
滝壺 「それじゃ、やってみて」
フレメア 「まかせて」トテトテ
浜面 「大丈夫なのか?」
滝壺 「何事もチャレンジだよ」
<キキー
浜面 「えっ」
滝壺 「あっ」
フレメア 「タクシー止めた、にゃあ」トテテテ
浜面 「」
滝壺 「やったね、フレメア」ナデナデ
フレメア 「♪」
滝壺 「はまづら、乗ろうよ」
浜面 「そ、そうだな、乗ろう」
162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/07(土) 01:52:18.99 ID:LiMMw3BKo
~その頃 第11学区 とある路地~
結標 「さーて、この辺ね」
海原 「事前に場所もリサーチ済みとは、恐れいります」
結標 「適当に飛ばして地面に埋まったら、ショチトルが可哀想でしょ」
ショチトル 「それは確かにイヤだが」
結標 「待ち合わせ場所は、駅の改札ね」
海原 「心得ています」
結標 「大丈夫だとは思うけど、なんかあったらイヤだから。飛ばしたあとはさっさと離れてね」
ショチトル 「ああ、分かった」
結標 「じゃ、準備はいい?」
ショチトル 「ま、待ってくれ」
結標 「どうしたの?」
ショチトル 「転移されるのは初めてなんだが……痛かったりしない?」
海原 「大丈夫ですよ、ちょっとふわっとするだけです」
163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/07(土) 01:54:16.71 ID:LiMMw3BKo
ショチトル 「本当に?」
海原 「本当です」
結標 「大丈夫よ。自分以外を飛ばすときの精度なら自信があるわ」
ショチトル 「……分かった、信じる」
結標 「じゃ、一人ずつ飛ばすからね」
海原 「いっぺんに、じゃないんですね」
ショチトル 「手間じゃないのか?」
結標 「手間だけど。いくらお兄ちゃんでも、物理的にくっつくのは嫌でしょ?」
ショチトル 「ぅ……でも、お兄ちゃんなら……」ゴニョゴニョ
結標 「はいはい。じゃ、いくわよ」
フッ
ショチトル 「あ、消えた」
結標 「次は貴女の番ね」
ショチトル 「え、ちょ、ちょっとま」
フッ
164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/07(土) 01:55:57.51 ID:LiMMw3BKo
結標 「これでよし、と」
[[携帯電話]]<アイシアウー フターリー シーアワセノー ソラー♪
結標 「はい、もしもし」
海原 『あ、僕です。こちらは問題ございませんので』
結標 「当然でしょ。私が飛ばしたんだもの」
海原 『ふふ、ごもっともですね』
結標 「じゃ、後で。改札でね」
海原 『お待ちしております』ピッ
結標 「さーて。私もさっさといかないとね」
チンピラ 「よう、姉ちゃん。朝帰り?」
チンピラ 「俺達と延長戦とかどう?」
結標 「邪魔」
フッ x2
結標 「もー、朝から気分悪いなぁ。早くここ離れましょ」コツコツ
177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/08(日) 02:07:22.59 ID:XL1SiP91o
~同日朝 羽田空港 第一旅客ターミナル~
絹旗 「いやー、超寝てたら着いちゃいましたね」
白井 「婚后さんが起こしてくれなければ、危うくそのまま引き返してしまうところでしたの」
婚后 「いいえ、わたくしとて直前まで微睡んでおりましたから」
絹旗 「で、まだ誰も来てないようですね」
婚后 「待ち合わせの時間まではまだございますし」
絹旗 「ところで、どっか着替えれる場所ってないですか」
婚后 「着替えですか?」
白井 「制服だと疲れるそうで」
婚后 「エアポートラウンジならシャワールームもございますが、たしか入室条件があったかと」
絹旗 「むー、超仕方ないですね。現地まで耐えますか」
白井 「耐えるというほどのものでもございませんでしょうに」
絹旗 「あっ、お手洗いっていう手が」
白井 「やめてください、お願いですから」
178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/08(日) 02:09:31.35 ID:XL1SiP91o
絹旗 「超冗談ですよ。さすがにそこまではしません」
白井 「ならよいのですが」
婚后 「絹旗さんも相変わらずですわね。良い意味で」
絹旗 「私は超ブレませんので」フンス
:
:
:
絹旗 「」モフモフ
婚后 「まあ。では、朝食をとらずにここまで?」
白井 「今にして思えば、前日にパンなり用意しておけばよかったのですが……」
絹旗 「」ゴクン
婚后 「それで、今軽く食べてるということですのね」
白井 「ですの」モフモフ
絹旗 「それにしても、誰も来ませんね」
婚后 「まあ、まだ時間には余裕がございますし」
絹旗 「そうだ。誰が最初にくるか予想してみませんか?」
179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/08(日) 02:11:27.28 ID:XL1SiP91o
白井 「予想ですか」
絹旗 「はい。で、正解者には何か超お得な特典を」
婚后 「特典と申しますと?」
絹旗 「んー……ケーキバイキングにご招待とか」
婚后 「よろしいですわ。受けて立ちましょう」
白井 「あら、ここでわたくしだけ引き下がるのも不公平ですわね」
絹旗 「超決まりですね」ニシシ
婚后 「誰か、と申しましたがおそらく、いえ確実に3グループに分かれていらっしゃる筈です」
白井 「ですの。3家族、とも申しましょうか」
絹旗 「滝壺さんのところ、ミサワさんのところ、結標さんのところですね」
婚后 「この中で、次に到着しそうな人たちと申しますと……」
白井 「考えてみると、トラブルにでもあわない限り大幅に遅刻しそうな方はおりませんの」
絹旗 「超僅差っぽいですよね」
婚后 「これは接戦ですわね」
180 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/08(日) 02:13:13.67 ID:XL1SiP91o
絹旗 (滝壺さんはしっかりしてるように見えて実は超のんびり屋さんです。加えて超浜面とフレメアもいるとなると……)
絹旗 (除外ですね。ミサワさんと結標さんでは……)
絹旗 (割と几帳面な海原さんを抱える結標さんが超有利でしょうか。いざとなればテレポですし)
白井 (子どもというのは、イベントの日には驚くべきポテンシャルを発揮するもの)
白井 (フレメアか、小さい大きいお姉様がいち早く起きて家人を叩き起こすことは十分考えられますの)
白井 (大きいお姉様も、振る舞いはラフに見えて内面しっかりしている方。これは決まりでしょうか)
婚后 (ミサワさんは以前愚痴っておりましたわね。彼は朝が弱い、と)
婚后 (となると、滝壺さんか結標さんか)
婚后 (……滝壺さんでしょうか。どんな時でも平常心で動いておられますし)
絹旗 「シンキングタイム超終了です」
白井 「お二人とも、結論は出ましたか?」
婚后 「ええ、色々な可能性を考慮した上で、わたくしなりに出させて頂きました」
絹旗 「では超発表といきましょうか」
白井 「よろしいですの」
絹旗 「はい、せーの」
181 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/08(日) 02:15:06.33 ID:XL1SiP91o
絹旗 「結標さんで」
白井 「大きいお姉様ですの」
婚后 「滝壺さんかと」
絹旗 「おお、見事にバラけましたよ」
婚后 「勝者は一人だけ、ということですわね」
白井 「いつだって勝者は一人ですの」
絹旗 「では、後は結果待ちですね」
~10分後~
絹旗 「! あ、あの姿はまさか!」
白井 「絹旗さん、ご存知ですの!?」
婚后 「白井さんもお分かりでしょう」
絹旗 「ああ、私の手からケーキバイキングが零れていきます……」
白井 「負けは負け、ですの」
182 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/08(日) 02:17:02.17 ID:XL1SiP91o
フレメア 「あ、お姉ちゃんとお姉ちゃんと絹旗だ」トテテテ
浜面 「なんだ、お嬢たち早いな」
滝壺 「おはよ。……きぬはた、どうしたの?」
絹旗 「敗者の余韻を噛み締めているんです」orz
白井 「みなさんも、お早いですわね」
浜面 「いやな、学園都市で捕まえたタクシーの運転手がフッ飛ばしてくれてな」
婚后 「?」
滝壺 「はまづらが"ちと遅れ気味だなぁ"って呟いたら"お急ぎですかい?"って」
フレメア 「クレイジータクシーみたいで楽しかった、にゃあ♪」ピョンピョン
浜面 「死ぬかと思ったわっ」
婚后 「わたくしだと無事では済まなかったでしょうね……」
絹旗 「超畜生……私の分析は超カンペキな筈なのに……」
白井 「ほら、いつまで凹んでますの」
フレメア 「絹旗はどうしたの?」
婚后 「甘いものが食べれなくなって残念がっているのですよ」
183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/08(日) 02:19:01.14 ID:XL1SiP91o
浜面 「なんだなんだ、甘いもんが欲しいのか?」
絹旗 「超浜面には関係ないです」
滝壺 「フレメア、あれちょっと分けてあげて」
フレメア 「わかった」ゴソゴソ
絹旗 「?」
フレメア 「はい、絹旗にあげる」つ【ミルキー】
絹旗 「……」
婚后 「絹旗さん、よかったですわね」
白井 「これ、とても美味しいんですよね」
浜面 「よかったな、絹旗!」ナデナデ
絹旗 「私をなんだと思ってるんですかぁー!」ゴスッ
浜面 「ほが」
フレメア 「すごいすごい、ヘッドバットだ」
滝壺 「今のはちょっと痛そうかも」
浜面 「いやいや、なんともないぜ!」ポタポタ
184 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/08(日) 02:20:40.89 ID:XL1SiP91o
~更に10分後~
<あ、フレメアー
フレメア 「あ、みさわ妹だ」トテテテ
白井 「はっ、大きいお姉様」トテテテ
婚后 「……なんといいますか」
番外個体 「ほら、もー、寝ながら歩かないでよ! 危ないっつの!」
一方通行 「」ウトウト
浜面 「なにやってんだ、超能力者」
絹旗 「あ、あれ……私は最下位予想をしたつもりじゃ……」
滝壺 「みさわ、あくせられーたは大丈夫なの?」
番外個体 「これ、貨物室でいい?」
白井 「あ、あのそれはあまりに無体かと」
打ち止め 「あっ、その帽子可愛いー」
フレメア 「ふふん、大体いいでしょー」フンス
185 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/08(日) 02:22:29.58 ID:XL1SiP91o
番外個体 「ほら、起きて。初対面の人もいるでしょ」ゲシッ
一方通行 「イテッ……あァ、初対面?」ジロリ
フレメア 「大体白い」
打ち止め 「フレメア、見た目はちょっと怖いけどいい人だから、仲良くしてあげてね」
絹旗 「あ、ど、どうも」
白井 「はじめまして」ペコリ
婚后 「お噂はかねがね伺っておりますわ、ええと……」
一方通行 「一方通行でいい。うちの性悪が世話になってるな」
番外個体 「性悪!? あなたに言われちゃお終いだねぇ」
一方通行 「あァ!? 性悪に手足が生えたようなヤツが何吠えてやがる」
番外個体 「ンだとゴルァ」ビリッ
一方通行 「上等じゃねェかオルァ」バチッ
打ち止め 「視線をビビビするの禁止ー!!」
白井 「ま、まあまあお二人とも、それぐらいに」
186 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/08(日) 02:24:11.86 ID:XL1SiP91o
フレメア 「ミサワのお姉ちゃんと白いお兄ちゃんはいつもこうなの?」
滝壺 「この二人にとっては挨拶みたいなものだから」
絹旗 (これが第一位……なんかイメージと超違います。取っ付き易そうですね)
一方通行 「ンじゃ、全員揃ったら起こしてくれ」ポスン
番外個体 「来るときの電車でも寝てたクセに……」
婚后 「大目に見てあげてくださいな」
フレメア 「寝てる顔可愛い」
打ち止め 「でしょでしょ♪」
番外個体 「誰か油性ペン持ってない?」
打ち止め 「ダーメー!」
~更に10分後~
海原 「おや、どうやら僕達で最後のようですよ」
結標 「そりゃね……間に合ったのが不思議なくらいだもの」
ショチトル 「なんだか申し訳ないな」
187 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/08(日) 02:26:02.23 ID:XL1SiP91o
滝壺 「あ、むすじめだ」
結標 「ゴメンなさい、遅くなっちゃった」
白井 「なにかトラブルでも?」
海原 「それが乗る電車を間違えてしまいまして」
浜面 「間違えた? 何に乗ったんだ?」
結標 「空港行きに乗ったつもりが、普通の快速特急だったのよ」
ショチトル 「あれは焦ったな。空港に向かう線路から離れていくんだから」
婚后 「それで、引き返してきたということですのね」
海原 「ええ。お恥ずかしい限りです」
ショチトル 「……この白い人は?」
一方通行 「」スピー
結標 「あれ? 会ったことなかったっけ?」
ショチトル 「ない」
番外個体 「まあ、ないでしょ。今はヒキニートだし」
ショチトル 「待て、白い……もしや、マスターの恋人か?」
188 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/08(日) 02:27:30.87 ID:XL1SiP91o
番外個体 「へ?」
ショチトル 「義姉さんから色々聞いてて。例えば」
結標 「」ガシッ
ショチトル 「モガ?」
結標 「これで全員よね? ほら出発よ、それ起こして」
番外個体 「う、うん」ビリッ
一方通行 「おォっ!?」ガバッ
番外個体 「そろそろ行くよ」
一方通行 「あ、あァ」
フレメア 「いよいよ出発だ」ピョンピョン
打ち止め 「楽しみー♪」ミョンミョン
絹旗 「もうチェックインできますかね?」
婚后 「この時間なら大丈夫かと」
白井 「では、参りますの」
189 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/08(日) 02:29:14.35 ID:XL1SiP91o
番外個体 「ね、海原さん」チョイチョイ
海原 「どうしました?」
番外個体 「飛行機でさ、淡希すっごい乱れると思うから。優しくしてあげてね?」
海原 「? え、ええ。わかりました」
番外個体 「去年もねー、色々と」
結標 「ちょっと何吹きこんでんのよ!」
番外個体 「べっつにー。ほら、行こ行こ♪」ガシッ
一方通行 「おい、引っ張ンな」
フレ止め 「「待ってー」」トテテテ
滝壺 「はまづら、私たちも行こうよ」
浜面 「おう、そうだな。いよいよ出発だぜ!」wktk
ショチトル 「……義姉さん、大丈夫か。顔色が優れないようだが」
結標 「大丈夫よ……ええ、大丈夫」
海原 「無理はなさらず。何かあればすぐに言ってくださいね」
結標 「……うん」
190 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/08(日) 02:30:49.26 ID:XL1SiP91o
――約一名を除き爆睡していたため、機内の模様は省略します。
191 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/08(日) 02:32:30.04 ID:XL1SiP91o
~同日正午 那覇空港~
結標 「……」
ショチトル 「だ、大丈夫か」
結標 「何度も……起こしたじゃない……バカ」
海原 「いや面目ないです」
絹旗 「なんか今日は天候が悪かったらしいですね」
白井 「少々揺れていたらしいですが……婚后さんは大丈夫でしたの?」
婚后 「ええ、熟睡さえしてしまえば乗り物酔いも怖くないですわ」
番外個体 「やっぱり離陸の加速時のGがクセになっちゃう☆」
一方通行 「あー、オマエああいうの好きそうだな」
打ち止め 「ワーs……お姉ちゃんはきっとジェットコースターとかも好きになりそうだよね」
番外個体 「今度連れてってよね、遊園地とか」
一方通行 「その内な」
192 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/08(日) 02:34:18.41 ID:XL1SiP91o
浜面 「これが沖縄か! いやぁ、暑いな!」
フレメア 「すごい空が綺麗」
滝壺 「晴れてよかったね」
浜面 「で、こっからどうすんだ?」
婚后 「去年同様、迎えが来てる筈なのですが……」
絹旗 「執事さんですか?」wktk
婚后 「ええ」
執事 「お呼びですかな?」シュタッ
絹旗 「うひゃぁ!?」
婚后 「まあ、相変わらず人が悪いですわね」
執事 「これは少々悪戯がすぎたようですな」
白井 「執事さん、お久しぶりですの」
浜面 (ホント、執事って感じだな)
一方通行 (……このジジイ、只者じゃねェな)
193 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/08(日) 02:36:23.56 ID:XL1SiP91o
フレ止め 「「執事さん?」」
執事 「はい、執事さんですよ、お嬢様方」
番外個体 「ほら、お世話になるんだから。ちゃんと挨拶して」
フレ止め 「「よろしくお願いしまーす」」
執事 「おやおや……こちらこそ、よろしくお願い致します」ペコリ
結標 「相変わらずシブイ人ね」
ショチトル 「本当にいるんだな、ああいう人って」
海原 「あの方はプロですしね」
執事 「それでは、皆様。こちらの準備は整っておりますので、いつでも出発できます」
滝壺 「みんなもう準備はいいよね」
婚后 「では、早速向かうといたしましょう」
絹旗 「超いよいよですね!」
白井 「ええ、実感が湧いてきましたの」
執事 「どうぞ、こちらへ」
フレ止め 「「♪」」ピュー
浜面 「おお速い速い」
194 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/08(日) 02:37:22.37 ID:XL1SiP91o
といったところで、今回はここまでです。
ようやく現地入りできました。
続きはまた今夜にでも。
お付き合い頂き、ありがとうございました。
197 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州・沖縄):2011/05/08(日) 08:07:30.21 ID:awpQaNPAO
怖がって涙目で海原起こすあわきん可愛い
乙であった
196 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/08(日) 05:30:43.06 ID:7oxpGOpDO
>>187
ショチトル「白い…もやし」に見えたwwww
198 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2011/05/08(日) 10:23:54.77 ID:PF6PXIRAO
>>196
逆にお前のレスでもやしじゃなかったことに気づいた
201 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/08(日) 13:34:15.58 ID:KB9MkGmDO
俺も混じりたい
203 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/09(月) 01:46:34.03 ID:aK2aujP4o
>>1です。
執事氏の外見はウォルターさんかヴァルケンハインさんで脳内補完お勧め。
二人とも中の人は同じですけど。
それでは、始めさせて頂きます。
次→絹旗「……超暑いです」白井「沖縄ですし」その2
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