インデックス「とうまがたおれたんだよ!」

2011-02-05 (土) 00:25  禁書目録SS   22コメント  
20110123190818.jpg

とある科学の超電磁砲(限定版「figma 白井黒子」同梱)

9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02 /03(木) 18:19:11.68 ID:NZrBgVi3Q
上条「インデックス…済まん、俺はしばらく休むから、インデックスは小萌先生のところに世話になってくれ……」

禁書「とうまはどうするの? 私がいなくなったら誰がとうまを看るのかな」

上条「土御門と青ピには話を通してあるから大丈夫だ。多分……」

禁書「そうなんだ。わかったんだよ」

上条「…あと時々クラスメイトの姫神や吹寄、御坂と御坂妹、天草教から神裂やら五和やら、他には……」

禁書「……るんだよ」

上条「えっ?」

禁書「私が看病するっていっているんだよ!」

上条「」



11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02 /03(木) 19:21:26.24 ID:NZrBgVi3Q
上条「いやいやインデックスさん、あなた看病とか家事なんてできないでせう?」ゴホゴホ

禁書「分からなかったらとうまやこもえに聞けばいいんだよ。 体を動かす仕事は私に任せればいいんだよ」

上条「本当に任せて大丈夫なのか? 無理しなくていいんだぞ」

禁書「任せて欲しいんだよ。 こんな時くらい頼ってほしいんだよ!」

上条「わかった…ありがとう、インデックス」ケホ



禁書「…よし、がんばるんだよ!」



13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02 /03(木) 19:48:05.17 ID:NZrBgVi3Q
上条「さっそくだがお粥を作ってくれないかな。幸い今日のご飯は炊いてあるからそれ使ってくれ」

禁書「わかったんだよ! 私は魔術を使えないけど、回復魔術的な意味を持たせる調理ならできるかも」

上条「前にローマ正教とやり合った時に天草式に似たようなことやってもらったんだが、効き目がなかったみたいなんだ

   お湯を張った鍋にご飯を入れてもらって卵を落としてくれれば十分だ」

禁書「そうなんだ…じゃあ作ってくるんだよ」



14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02 /03(木) 19:56:51.25 ID:NZrBgVi3Q
グツグツ

禁書「お湯が沸いたんだよ。ご飯を入れるんだよ」

ドボン

禁書「きゃっ! お湯が跳ねたんだよ。 危なかったんだよ」

グツグツ

禁書「よし、卵を入れるんだよ」

パキャッ

禁書「殻が入ってしまったんだよ」

ヒョイ



禁書「できたんだよ!」

パクッ

禁書「…味がほとんどないんだよ」



15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02 /03(木) 20:01:13.06 ID:a9jb1jHvO
少しだけお塩を入れたらいいんだよ!いんでっくすたん!



16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :sage:2011/02 /03(木) 20:11:26.24 ID:d/7l+aROO
塩以外に味の素の粉末ダシ入れてんな自分は



17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02 /03(木) 20:14:24.14 ID:NZrBgVi3Q
禁書「とうま! できたんだよ!」

上条「やるじゃないかインデックス! 無事にできるか心配したんだぞ」

禁書「さっそく食べさせるんだよ。 はい、あーん」

上条「あーん…熱っ、すまんインデックス」

禁書「ごめんとうま…そうだ!」キラーン



禁書「誰かの口に入れられるくらいに冷めてから食べさせればいいんだよ。 あつっ、はふはふ」

上条「えっ?」



禁書「はい、ほーは、はーん(はい、とうま、あーん)」

上条「」



20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02 /03(木) 20:25:51.34 ID:NZrBgVi3Q
上条「イ…インデックスさん? それは何かの冗談でせうか?」

禁書「ほーはんはんはははいんはほ! ははふはへふんはほ!(冗談なんかじゃないんだよ! 早く食べるんだよ!)」

上条「いやいやそれは駄目ですよ。 早く飲み込みなさい」

禁書「むー」ゴクン



上条「ごちそうさま、インデックス。 きちんと出来ててよかったよ」

禁書「私にかかればこんなもんなんだよ! 次は何をすればいいのかな?」



23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02 /03(木) 20:36:40.41 ID:NZrBgVi3Q
上条「部屋の掃除や洗濯は倒れる前にやっておいたから風呂掃除を頼む

   しばらく俺は入れないけどインデックスが一人で入れないとな」

禁書「わかったんだよ!」



ゴシゴシ

禁書「お風呂の掃除はとうまを見てたから簡単なんだよ」

ゴシゴシ ゴシゴシ

禁書「水を流したら終わりなんだよ。 簡単なんだよ」

ザパーン



禁書「今まで…私は見てただけなんだよ……」



24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02 /03(木) 20:39:50.55 ID:MRTNMiHy0
インさん風呂掃除してただろ
給湯器壊してたけど




25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02 /03(木) 20:42:15.74 ID:ifZD3XvuP
あれ、かわ…いい…?



27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02 /03(木) 20:52:58.13 ID:NZrBgVi3Q
禁書「お風呂掃除できたんだよ!」

上条「よくやったインデックス。 どんな感じか見に行けないのが残念だな」

禁書「とうまは暖かくして寝てるんだよ! 私はお風呂に入ってくるんだよ」



ザパーン

禁書「今日はいい汗かいたんだよ。お風呂が気持ちいいんだよ」

禁書「………………」



禁書「…とうまは、いつもこれをやってるんだよね……」



28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02 /03(木) 21:07:11.68 ID:NZrBgVi3Q
禁書「お風呂あがったんだよ……」

上条「そうか…あれ? 少し元気なくなったかな。 疲れたのか?」

禁書「ううん…とうま、今までごめんなんだよ」

上条「おいおいいきなりどうしたんだインデックス?」

禁書「私がとうまと暮らし始めてからとうまが生活の全てをやってくれてたのに

   私はそれに甘えて何もしてこなかったんだね……」

上条「何だそんなことか。 ここは学園都市でインデックスは電化製品や機械とかほとんど扱ってこなかったんだから当たり前だろ」



31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02 /03(木) 21:20:58.44 ID:NZrBgVi3Q
禁書「ううん、今日とうまが倒れて私が家事をやってみたけど、曲がりなりにもできたんだよ」

上条「………………」

禁書「やってみたらできたのに、今までやってこなかったんだよ。 だからごめんなんだよ」

上条「…インデックス……俺も悪かった、インデックスのために俺はやっていたつもりだったが

   インデックスが一人でも暮らしていくための力を奪っていってたんだな

   よし、俺が健康になってからも頼むぞインデックス!」

禁書「わかったんだよ!」



33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02 /03(木) 21:34:46.31 ID:NZrBgVi3Q
禁書「とうま、夕方からずっと暖かくして寝てて汗かいてるよね」キラーン

上条「そうだな…でも今日は風呂は止めておいた方がいいだろうし……」

禁書「そ、それなら、わ、私が、とうまの体を拭いてあげるんだよ///」

上条「えっ!? それは流石にまずいですよインデックスさん!」

禁書「汗かいたままだと体が冷えるし衛生的にもよくないんだよ!」

上条「わかったわかった、タオルを持ってきてくれ。 自分でやるから」



禁書「むー」



35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02 /03(木) 21:45:34.81 ID:NZrBgVi3Q
上条「明日から忙しくなるだろうから今日はもう寝よう。 俺も風呂場が乾き次第移動するから」

禁書「何を言ってるんだよとうま! そんなところで安静にできると思ってるのかな」

上条「でも万が一があったら取り返しがつかなくなるんですよ」

禁書「万が一って何かな! 大体ろくに動けない病人のとうまになにができるのかな!」

上条「…まあ、そうですけど」

禁書「わかったらとうまはここで安静にするんだよ! 私もすぐ寝るんだよ」



37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02 /03(木) 21:59:16.85 ID:NZrBgVi3Q
~翌朝~

禁書「目を覚ますんだよとうま! おはようなんだよ」

上条「…おう、おはようインデックス。 まだ頭がぼーっとしててな」

禁書「とうまが目を覚ます前に洗濯をやろうとしたんだけど、よくわからなかったんだよ。 教えて欲しいかも」

上条「…てことは随分前に起きてたんだな。 やる気だなインデックス」

禁書「当たり前なんだよ! 洗濯物は入れたけど、そこからが分からないんだよ」

上条「洗濯機のボタンは見たかな? たくさんあるから分かりにくいかもしれないが

   最初に使うのは一番左の電源ボタン、次に使うのは一番右のスタートボタン。 この二つだ

   電源を押して洗濯物を入れた時点で洗剤の量が出るから、それに合わせて入れるんだ」



38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02 /03(木) 22:07:56.56 ID:NZrBgVi3Q
禁書「なるほどなんだよ。 そうだ!」キラーン

上条 ビクッ

禁書「洗濯するからとうまも着替えるんだよ! 動けないだろうから脱がせてあげるんだよ!」

上条「どわーっ! ふ、服くらい自分で脱ぐから! お願い、引っ張らないで~!」



禁書「むー」

~~~

上条「じゃあこれ、洗濯に出してくれ」パサ



禁書「とうまの着ていた服なんだよ」

禁書「………………」





禁書「わ、私は、別に何でもないんだよ」ポイ



39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02 /03(木) 22:18:08.31 ID:NZrBgVi3Q
禁書「洗濯している間に朝食を作るんだよ」

禁書「とうまー、朝食作るけど食欲あるかな」

上条「ん…まだ無理かな。 またお粥を作ってくれ。 あとリンゴがあったから剥いてくれないかな」

禁書「わかったんだよ」



グツグツ

禁書「お粥は昨日作ったから簡単なんだよ」

禁書「でもあれは味がないんだよ…そうだ、確かとうまは味付けで塩を入れてたんだよ!」

パラパラ

禁書「粘り気が出てきたんだよ。 もうすぐ完成かも」

禁書「次はリンゴを剥くんだよ。 簡単なんだよ」ジョリ!



40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02 /03(木) 22:31:16.44 ID:NZrBgVi3Q
禁書「できたんだよ!」

上条「おお、ありがとうインデックス。 怪我とかなかったか?」

禁書「大丈夫なんだよ! 私の分も作ったから、早速一緒に食べるんだよ」

二人「「いただきます」」

禁書「昨日のお粥は味がなかったから塩を足してみたんだよ!」

上条「気が利くじゃないかインデックス、では早速…甘っ!」

禁書「甘いんだよ…ベタベタなオチなんだよ……」

上条「砂糖と塩なんて見た目で間違えようがないと思うんだが」

禁書「面目ないんだよ……」

パクパク

上条「…置いてあったリンゴってこんなに小さかったか?」

禁書「皮を剥いたら実も付いていっちゃったんだよ……」

上条「そうか、包丁の使い方をもう少ししっかりした方が良さそうだな」

禁書「重ね重ね面目ないんだよ……」



43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02 /03(木) 22:52:09.10 ID:NZrBgVi3Q
禁書「洗い物もきちんとやって」カチャカチャ ゴシゴシ

ピー

禁書「洗濯が終わったんだよ。 カゴに入れて運ぶんだよ」

禁書「…水を吸って重いんだよ」

ガラッ

禁書「さすがに高い階は風があるんだよ」

禁書「んしょ、んしょ」

禁書「私は非力で体力もないんだよ……」

禁書「でもこれからなんだよ」



44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02 /03(木) 23:00:25.00 ID:NZrBgVi3Q
禁書「掃除をかけるんだよ」

禁書「今度はとうまの力を借りずに機械を動かすんだよ」

禁書「スイッチはきっとこれなんだよ」ポチットナ

シーン

禁書「あ、あれ? こっちかな」ポチポチ

禁書「どれもつかないんだよ……。いつものとうまをきちんと見ていればわかるはずなのに」

禁書「とうまのそばに、私はいなかったのかな……」



45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02 /03(木) 23:17:16.93 ID:NZrBgVi3Q
禁書「とうま、とうま、掃除機のスイッチを教えてくれないかな」

上条「あー、それコンセントが刺さってないんだよ。 テレビの後ろに壁に刺さってるコードがあるだろ?

   それと同じさ。 あとはホースに付いてるどのスイッチでも強さが違うだけで動くようになるぞ」

禁書「わかったんだよ!」



禁書「コード少ししか出てないんだよ……」グィッ

禁書「引っ張り出せるんだよ」グイグイ

禁書「ここまでしか伸びないんだよ。 これを壁に刺して、スイッチをオンだよ」

ブウィィィィン!!

禁書「こんなに音は出てなかったんだよ。 違うスイッチかも」

ゴー



46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :sage:2011/02 /03(木) 23:22:55.60 ID:RtK90/sPO
健気過ぎて逆に怖い



48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02 /03(木) 23:30:41.84 ID:UJCiMj8wP
完全記憶能力があるんだから家事なんてやる気で出来るだろうに
なんでやると健気に見えるんだよかわいい




47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02 /03(木) 23:25:56.00 ID:NZrBgVi3Q
禁書「掃除も終わったんだよ!」

禁書「そろそろお昼なんだよ。 でもとうまの食事も私の食事もこのままじゃまずいんだよ」



ピンポーン

「カミやん無事かにゃー?」
「上条当麻ー! 息があるかー」



禁書「神の助けかも」



50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02 /03(木) 23:40:55.47 ID:NZrBgVi3Q
禁書「まいかー! もとはる! 助かったんだよ」

土御門「そんなことだと思ったにゃー。 食事を用意してきたぜい」

上条「すまんな土御門、インデックスが看てくれるって言ったから他の人には断りの連絡を入れたんだが……」

舞夏「気にするな二人ともー。 上条当麻はしっかり病人食食って養生しろよー」



~食後~

禁書「さっきの料理はまいかが作ったのかな?」

舞夏「ほとんどはそうだぞー。 少し兄貴に手伝ってもらったけどなー」

禁書「…まいか、もとはる、私に料理を教えて欲しいんだよ!」



52以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02 /04(金) 00:01:41.08 ID:nHmTgh6RQ
土御門「俺パスだぜい。 悪いにゃー、そう言うのは舞夏に任せるにゃー」

禁書「うう……」

舞夏「兄貴も忙しいんだなー。 よし、メイドの本領発揮と行きますかー」

禁書「ありがとうなんだよまいか!」



~~~

舞夏「料理用の買い出しって行ったことがあるかー? ついて行っただけでもいいぞー」

禁書「ぜんぜんないかも……」

舞夏「そうかー、上条当麻はしばらくあのまま寝かせておけばいいんだろー?

   今からインデックスと買い物に行くんだぞー。 お金は兄貴から好きに使えって貰ってるんだぞー」

禁書「ありがとうなんだよ! もとはるにも伝えておいて欲しいんだよ」



53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02 /04(金) 00:25:49.94 ID:nHmTgh6RQ
舞夏「インデックスー、夕食に何を作るか決めてるのかー?」

禁書「…とうまも少しくらいは一緒に食べられる食事とかあればいいかも」

舞夏「そーだなー、…じゃあスープとかどうだー?

   具だくさんミネストローネとかインデックスも満足できて上条当麻も多分飲めるぞー」

禁書「さすがまいかなんだよ! いい考えなんだよ!」



~~~

舞夏「具は何にするかー? 大抵何でも合うぞー」

禁書「お肉が欲しいんだよ!」

舞夏「了解ベーコン入れるぞー。 あと人参キャベツ玉ねぎジャガイモは外せないぞー」

舞夏「あとはニンニク、ホールトマト、オリーブオイルがないと始まらないなー」



55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02 /04(金) 00:48:16.56 ID:nHmTgh6RQ
禁書「結構たくさん買ったんだよ」

舞夏「作った後もしばらく保つから忙しいときは温めて食べるといいぞー」

禁書「助かるんだよ」

舞夏「まだ作ってないがなー」

~~~

舞夏「まずは下ごしらえで野菜を切るんだぞー」

禁書「包丁はリンゴの皮剥きで苦手意識がついたかも……」

舞夏「これはそんなに難しくないぞー。 食べやすいサイズに切り揃えれば十分だぞー」



56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02 /04(金) 01:02:18.29 ID:nHmTgh6RQ
トントントントン



禁書「なんとか切り終わったんだよ……」フゥ

舞夏「そんなもんでいいぞー。 いよいよ調理に入るぞー」

禁書「いよいよなんだよ」

舞夏「その前に洗濯物を取り込むんだぞー。 作り始めたら離れない方がいいからなー」

禁書「忘れてたんだよ」



禁書「んしょ、んしょ……干すときよりは楽かも」

禁書「…あっ、私の下着……」



禁書「そっか、今までとうまが…悪い気はしないけどやっぱり恥ずかしいんだよ///」



57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02 /04(金) 01:14:12.36 ID:nHmTgh6RQ
舞夏「まずはニンニクをオリーブオイルで炒めるぞー」

禁書「こ、こうかな…だんだんいい匂いがしてきたんだよ」

舞夏「続いてさっき切った肉と野菜を入れてしばらく炒めるぞー」

禁書「わわっ、溢れそうなんだよ」

舞夏「そのうち嵩が減るから暫く炒めるんだぞー」

禁書「うう……」ジュウジュウ

舞夏「お待ちかね、ホールトマトとコンソメスープの投入だー」ドボドボ

禁書「何かそれっぽくなってきたんだよ」グツグツ

舞夏「ウチからローリエを持ってきたぞー。 買っても使いきれないからなー」

禁書「楽しみなんだよ」





上条(何かいい匂いがしてきたな…舞夏が何か作ってくれてるのか?)



60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02 /04(金) 01:23:46.52 ID:nHmTgh6RQ
舞夏「そろそろ完成なんだぞー」

禁書「遂にできたんだよ! みんなで食べるんだよ」

舞夏「あたしはパスだぞー」

禁書「何を言い出すんだよまいか! せっかく一緒に作ってくれたのに!」

舞夏「それはインデックスの作った料理だぞー。 それにあたしはヤボなマネはしたくないんだー」

禁書「な…まいか!?」

舞夏「せっかくのチャンスだぞー。 きっちり活かせよー。 じゃあ帰らせて貰うぞー」

タッタッタッ バタン



禁書(まいか……)



62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02 /04(金) 01:32:01.71 ID:nHmTgh6RQ
禁書「とうまー、夕食ができたんだよ」

上条「さっきからいい匂いをさせてたのはそれか。 舞夏と一緒に作ったのか?」



舞夏『これはインデックスの作った料理だぞー』



禁書「まいかに教えてもらった料理なんだよ! 私が作ったんだよ!」

上条「へー、インデックスが! ミネストローネか、具材はまだ厳しいけどスープを飲ませてもらっていいかな?」

禁書「はい、とうま」



63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02 /04(金) 01:40:07.56 ID:nHmTgh6RQ
上条「どれどれ…美味いじゃないかインデックス! 凄いな、具材が食べられないのが上条さんは残念ですよ」



禁書「ほんとに…本当に美味しいかな」

上条「本当ですよ! 上条さんはちょっとどころじゃなく感動しましたよ」

禁書「とうま……」



上条「どうしたんだインデックス…お前まさか」







グス…ヒック……



65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02 /04(金) 01:49:01.04 ID:nHmTgh6RQ
上条「どうしたインデックス、らしくないぞ」

禁書「いま、まで、う、と…まに、め、わく、かけて、ぐすっ、

   でも、とうまは、わたしの、りょ…りに、よ、よろこ、……」

上条「何言ってるんだインデックス、俺がお前に迷惑だなんて言ったか?

   今だってこんな美味い料理を食わせてくれたし、上条さんは幸せ者ですよ」





禁書「うっ、とう、まぁ、とうまぁ…うわああああああぁぁぁぁぁぁん!!!」



69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02 /04(金) 02:03:53.43 ID:nHmTgh6RQ
上条「よしよし、あんまり泣いてるとせっかくのインデックスの料理が冷めてしまいますよ?」

禁書「う…うん、いただきます」



~夜は更けていく~

上条(インデックスはさっき風呂から上がったみたいだし、今日の仕事は終わったかな)

ガラッ

禁書「とうま、体は大丈夫なのかな。 よく体を温めてる?」

上条「うーん、もう少しだけかかるかな……」



禁書「…なら私がとうまの体を温めるんだよ」



70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02 /04(金) 02:15:11.50 ID:nHmTgh6RQ
上条「なっ、何を言ってるんですかインデックスさん!

   何回もダメ出ししてるけどそれが一番駄目ですよ!?」

禁書「とうまが困ってるなら、私は役に立ちたいんだよ。 それに……」

上条「それに……?」

禁書「…今までとうまと一緒に暮らしてたけど、今日ほどとうまと近づけた日はなかったんだよ」

上条「………………」

禁書「これだけ近づいたからこそ、決して離したくないって、そう思えてきたんだよ」

上条「………………」

禁書「これは私のわがままなんだよ。 それに気づいててなお、その感情を止められないんだよ……」



71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02 /04(金) 02:26:00.45 ID:nHmTgh6RQ
上条「…そっか、インデックス。 なら少し体を温めてもらいますか」

禁書「ほんとに!? とうま」

上条「一緒に横になるだけだぞ」

禁書「当然なんだよ! 私は敬虔なシスターなんだよ!」



ギュー

上条「あの、敬虔なインデックスさん?」

禁書「なにかなとうま?」

上条「ちょっと近すぎるんじゃないでせうか?」

禁書「大丈夫なんだよ! 問題ないんだよ!」



上条(ふ…不幸…なのか?)



74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02 /04(金) 03:30:45.87 ID:nHmTgh6RQ
インデックスの看病の甲斐あって、数日の内に上条当麻の体調は元通り回復した。

そして……。

~~~

上条「インデックスさんのお陰でこの通り元気になりましたよ。 インデックスの料理がうまい!」

禁書「面と向かって言われると照れるんだよ///」

上条「いやあ、俺が倒れたときはどうなるかとヒヤヒヤしましたが、却ってよかったかも知れませんね」

禁書「すごく心配したんだよ! そんなこと言わないで欲しいかも」

上条「ごめんな、インデックス」



75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02 /04(金) 03:39:10.37 ID:nHmTgh6RQ
禁書「で /// でもでも /// 私もとうまの大切さを再認識できたのは…よかったかも///」

上条「ばっ…インデックスだって恥ずかしいこと言ってくれてるんじゃねーよ」



禁書「とうま」







「これからもずっと一緒だよ」





インデックス「とうまがたおれたんだよ!」





76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02 /04(金) 03:45:48.36 ID:nHmTgh6RQ
おわったー

どこかで読んだ話になってしまったかもしれないけど
インなんとかさんじゃないインデックスさんにはこうあって欲しいなーって
煩悩丸出しで書いていました
原作まだ全ては未読なので
読了時には「俺の考えたインデックスさんより本物の方がずっとかわいいんだな」と思えることを祈りつつ

読んでくれた方には感謝
ありがとうございました



77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02 /04(金) 03:49:09.08 ID:Ei5C45xz0
おつ



78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02 /04(金) 05:48:28.55 ID:SJzPZ1yUP
ごちそうさまでした


72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02 /04(金) 02:31:21.25 ID:hXmva3pRO
うちの大食いシスターがこんなに可愛いわけがない







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禁書目録SS   コメント:22   このエントリーをはてなブックマークに追加
コメント一覧
3075. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2011/02/05(土) 02:55 ▼このコメントに返信する
原作もこれくらいの健気さを出してくれたらな…
なんとかならないかしら
3076. 名前 : 名無しさん◆- 投稿日 : 2011/02/05(土) 03:54 ▼このコメントに返信する
このインデックスの爪の垢を煎じて
原作のインデックスに飲ませてやりたい
3078. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2011/02/05(土) 05:13 ▼このコメントに返信する
この>>1には可愛そうだが
原作インデックスはうざいだけだ
3079. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2011/02/05(土) 05:26 ▼このコメントに返信する
だよだよ言いすぎなんだよ
3080. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2011/02/05(土) 06:43 ▼このコメントに返信する
ガフ・ガフガリオン「最後また倒れたかと思ったんだよ!」
3082. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2011/02/05(土) 08:13 ▼このコメントに返信する
インデックスかわゆすなあ
3083. 名前 : 名無しさん@ニュース2ちゃん◆- 投稿日 : 2011/02/05(土) 09:00 ▼このコメントに返信する
こういう綺麗なインデックスSS読むと原作インデックスの酷さが際立つね。
3084. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2011/02/05(土) 09:40 ▼このコメントに返信する
あんまりかもかも言ってないな
3085. 名前 : 名無しさん◆- 投稿日 : 2011/02/05(土) 10:42 ▼このコメントに返信する
お前らそんなに言ってやるなよ・・・
原作インデックスの甘やかされっぷりは元をただせば上条とステイルのせいなんだから
3087. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2011/02/05(土) 16:18 ▼このコメントに返信する
原作も十分健気だと思うけど  お前ら何求めてんだ
3098. 名前 :  ◆- 投稿日 : 2011/02/05(土) 23:07 ▼このコメントに返信する
インデックスさんに求めること

・とりあえずまともに家事をしろ。それだけでアンチは半分減ると思うぞ。

・そして大食いキャラってのもやめとけ。最近は大食いでキャラ付けが多いけど、大抵くっちゃねニートは反感かうだけだ。せめて食欲は常人並みになれ。

・最後に機嫌悪くなるとすぐかみつくのもやめるべき。

この三つのうち二つくらいやればメインヒロインとしての地位は確固たる物になるはず。
つーか美琴が人気なのは中盤以降インデックスに比べて照れ隠し(という暴力)以外はあまり酷いことやってないからだと思う。インデックスがあんまりにも酷いから美琴派ってやつ結構いるだろ。


3099. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2011/02/05(土) 23:23 ▼このコメントに返信する
上条さんの様に原作インポさんと同居出来るやつなんかいないだろw
3099. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2011/02/05(土) 23:24 ▼このコメントに返信する
上条さんの様に原作インテルさんと同居出来るやつなんかいないだろw
3129. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2011/02/06(日) 23:00 ▼このコメントに返信する
ちっなんだよただの良い話じゃねぇか
98点
3134. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2011/02/07(月) 00:42 ▼このコメントに返信する
だめだ、インデックス好きの俺にはたまらんw
夜中にニヤニヤしちまったじゃねえかb
5325. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2011/03/28(月) 17:28 ▼このコメントに返信する
インデックスのパンツよこせ
5326. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2011/03/28(月) 17:29 ▼このコメントに返信する
インデックスの下着よこせ
染み付きのな
11152. 名前 : お肉名無しさん◆- 投稿日 : 2011/08/24(水) 19:11 ▼このコメントに返信する
インデックスの口調をもう少し何とかして欲しかったがいい話だったな

原作のあれは上条さんにも責任の一端があるかと
18401. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2012/02/22(水) 11:39 ▼このコメントに返信する
これぐらいのインデックなんとかさんなら許せる。
原作はマジでただのクソガキニートだからな。
33172. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2013/04/10(水) 11:23 ▼このコメントに返信する
※3098


>>・とりあえずまともに家事をしろ。それだけでアンチは半分減ると思うぞ。
  A.一方通行って家事してないよね、暗部のお仕事してるけど


>>・そして大食いキャラってのもやめとけ。最近は大食いでキャラ付けが多いけど、大抵くっちゃねニートは反感かうだけだ。せめて食欲は常人並みになれ。
  A.あれって確か10万3千冊の魔導書のせいじゃねえの?というか大体魔導書のせいにしておけばいいだろ


>>・最後に機嫌悪くなるとすぐかみつくのもやめるべき。
  A.照れ隠しに暴力ってのは最近のツンデレ()にはよくあることですしおすし
   正統派の照れるとデレまくるツンデレより、照れると暴力を振るうツンギレが多い時点でお察し

ちなみについでに言えばみこっちゃんは一途だからね、インデックスは一方通行にも懐いてるし、餌付けされれば誰でもいい感じ(まあその餌付けでの接点が打ち止めを救う結果につながったわけだけども)
36020. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2013/07/03(水) 17:11 ▼このコメントに返信する
※33172
いや、「他に酷い奴がいるんだ!」って言われてもインデックスが酷いのに変わりはないわけで。

とりあえず上条さんの日常に関してもっと気を配れればインデックスはまともなヒロインに格上げされるとおもうんだよな…
上条さんを心配しているのは大抵戦闘・入院がらみだから…金とか家事とか学校とか勉強とか頑張ってる上条さんの負担を減らす努力をしないのみならず増やしているからダメに見えると思うのよ。
48181. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2017/09/10(日) 19:10 ▼このコメントに返信する
※33172
的外れなこと言っててワロタ
食う量、というか普通の量を何回も食うのが魔導書の弊害なんだけど、それは仕方ないにしても少しでも恩を感じるなら結局家事した方がいいのは間違いないし
それに暴力やめれば大分改善されるよね
一方通行の例出してるけど、あいつ働かなくてもいいくらい金持ちだし普通に仕事してるよね?
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