カテゴリー  [ その他二次創作SS ]

中野五月「あの……膝の上に、乗ってもいい?」上杉風太郎「は?」

2020-03-29 (日) 00:07  その他二次創作SS 五等分の花嫁   1コメント  
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/03/16(月) 01:26:54.14 ID:8NkjlyIZO

「上杉君、少しよろしいですか?」
「ん? なんだ、五月。どうかしたか?」

近頃、他の姉妹の様子がどうもおかしい。
それぞれ時間を作って、家庭教師である上杉風太郎君と何やら親交を深めているらしい。

とはいえ、私にはどうでもいいことだ。
姉妹の誰が上杉君と仲良くなって距離を縮めようと私には関係ない。別に拗ねてなんかない。

しかし姉妹が挙動不審なのは彼とコソコソ会っている時だけではないのが、どうも気になる。

「あなたに聞きたいことがあります。他の姉妹の目がありますので私の部屋に来てください」
「あ、ああ……わかった」

いきなり私室に招かれた彼はどうやら戸惑っているらしく、珍しく緊張した面持ちで頷いた。

「どうぞ、入ってください」
「お、お邪魔します」

そんな風に固くなられると、なんだかこっちまで緊張してしまって、そう言えば男の子を自分の部屋に入れるのは初めてだと思ったら急に恥ずかしくなったので、慌てて釘を刺しておく。

「い、言っておきますが、おかしな真似をしたらすぐに他の姉妹に助けを求めますから!」
「どんだけ信用ないんだよ、俺は」

男の子のことなんて信用出来る筈ありません。




【鬼滅の刃】鮭大根【ぎゆしの】

2020-03-27 (金) 18:01  その他二次創作SS 鬼滅の刃   0コメント  
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/03/20(金) 21:31:58.50 ID:N9Z2+gYcO

「義勇さんの好きな食べ物ってなんですか?」

 ある日の任務の帰り道、炭治郎と義勇はたまたま出会い帰路を共にしている。というのも、二人とも目指す場所は蝶屋敷なのである。炭治郎は同期である善逸と伊之助がまだ治療を受けているのでお見舞いに。義勇の方は傷薬の軟膏が無くなったので補充をするために蝶屋敷に向かっていた。




【バンドリ】氷川紗夜「ラーメンが食べたい」

2020-03-27 (金) 12:01  その他二次創作SS バンドリ!   0コメント  
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/03/19(木) 22:31:35.02 ID:z07AMiQQO


 その日、氷川紗夜はラーメンが食べたかった。

 きっかけがなんだったのかはわからない。朝起きて、朝食を摂っている時に見たニュース番組のグルメ特集だったかもしれないし、氷川日菜が隣で「ら、ら、ら、らーめん~♪」という謎の歌を口ずさんでいたからかもしれない。

 理由はともあれ、とにかく紗夜はラーメンが食べたかったのだ。

 いつも通りの時間に通学路を歩き、いつも通りの時間に学校へたどり着き、いつも通りに教室の自分の席に座り、目の前で繰り広げられる白鷺千聖と松原花音の「クラゲと紅茶の類似性」という議論を聞き流しながら過ごしている間にも、その想いは募るばかりだった。




上杉風太郎「お義姉ちゃん、欲しくないか?」上杉らいは「欲しい!」

2020-03-25 (水) 18:01  その他二次創作SS 五等分の花嫁   0コメント  
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/03/17(火) 01:10:55.09 ID:LZf9W8fmO

「なあ、らいは」
「なぁに、お兄ちゃん」
「お義姉ちゃん、欲しくないか?」
「欲しい!」

上杉家の食卓を切り盛りしている料理上手で掃除洗濯が得意な妹のらいはは小学六年生であり、この話はまだ早すぎるかと思ったが、聡明ならいははきちんとその意味を汲んでくれたようで、元気に義理の姉をおねだりしてきた。

「お兄ちゃん、ついに覚悟を決めたの?」
「まだ先の話だけどな」
「明日にでも一緒に暮らしたい!」

妹のはしゃぎっぷりに少々面食らう。
家庭の事情で普段から我慢ばかりさせている反動なのだろうかと思うと、胸が痛んだ。

「兄ちゃん、早く高級取りになってこの家にお義姉ちゃんを呼べるように頑張るからな!」
「うんうん。五人もお姉ちゃんが出来るわけだから、お兄ちゃんは頑張らないとだね!」
「待て、らいは」

はて、聞き間違いだろうか。
さも俺が五人の嫁を迎えるような口ぶりだ。
聡明ならいはならば、この国では一夫多妻は認められていないと知っている筈なのだが。

「らいは、結婚は1人としか出来ないんだぞ」
「うん、知ってるー!」
「知ってたか。なら、なんでそんなことを?」
「お兄ちゃんのお嫁さんが五つ子なら、ほかの姉妹もらいはのお姉ちゃんになるでしょ?」

うちのらいはは天才かも知れないと思った。




ルフィ「誰だお前!!」ハンバーグ師匠「おれだよおれ……ハンバーグだよぉ!!」

2020-03-24 (火) 18:01  その他二次創作SS ワンピース   0コメント  
1: ◆LYNKFR8PTk 2020/03/16(月) 21:05:28.94 ID:rS5cVBfQ0

ルフィ「ハンバーグゥ? 知らねえ!」

フォクシー「フェーフェッフェッフェッ!! うちの優秀な戦闘員の名前も知らねえとはな!」

ルフィ「お前も知らねえ!!」

フォクシー「知らないって言われた……」ズーン

ポルチェ「いやんオヤビン! 落ち込まないで!!」

フォクシー「し、知らないなら……教えてやろう!!」

フォクシー「おれの名は銀ギツネのフォクシー!!」

ポルチェ「私はポルチェ!」

ハンバーグ師匠「そしておれが……」

\デエエエエエエエエエエエエエエエエエエン!/

ハンバーグ師匠「ハンバアアアアアアアアアグ!!」

ルフィ「うるせえ!!」




【鬼滅の刃】冨岡「ホワイトデー」

2020-03-22 (日) 00:07  その他二次創作SS 鬼滅の刃   0コメント  
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/03/14(土) 14:44:21.85 ID:ViqLDuZYO

【鬼滅の刃】しのぶ「バレンタインデー」
この作品の続きです
バレンタインはバレンタインにあげとけば良かった




【鬼滅の刃】しのぶ「バレンタインデー」

2020-03-21 (土) 18:01  その他二次創作SS 鬼滅の刃   0コメント  
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/03/14(土) 06:54:28.05 ID:4LSZK8eX0

今日の午後にホワイトデーSS載せたいので、その前日譚として投稿します




2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/03/14(土) 06:56:26.41 ID:ViqLDuZYO

「今年も冨岡くんにチョコあげるの?」

 木曜日の夜。ご飯を食べ終わった後、姉さんが聞いてくる。小首を傾げる姿が可愛らしい。歳上の女性に『可愛い』というのは違和感があるが、姉さんは特別だ。今だって、私の返事を心待ちにしている姿が可愛くて愛らしい。




中野三玖「なにがわかったの?」上杉風太郎「三玖のことが大事に思えてきた」

2020-03-21 (土) 12:01  その他二次創作SS 五等分の花嫁   0コメント  
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/03/14(土) 13:26:32.27 ID:5VNIrDIIO

「見て、フータロー」
「ん? なんだ、三玖」
「じゃーん」

2人っきりになった時を見計らって仕掛けた。
とんとんと肩を叩き、振り返った彼に片足を上げて見せつける。しかし、彼は首を傾げて。

「どうした、足が痺れたのか?」
「むー違うよ」

見当違いなことを抜かした彼にヒントを出す。

「ヒントは色だよ」
「なるほど。タイツの色がいつもと違うな」
「ピンポーン」

ようやく気づいてくれた彼に正解を告げる。
何を隠そう今の私は白タイツを履いている。
いつもは黒タイツなので、新鮮に映る筈だ。

「で? その白いタイツはどうしたんだ?」
「二乃から盗……借りた」
「あとでちゃんと返すんだぞ?」
「飽きたら、そのうちね」

返すかどうかは彼の反応次第である。
彼が白タイツの方が好きならば返さない。
未来永劫、私は白タイツを履き続ける。

「ところで、タイツの色がどうかしたのか?」
「むー……フータロー、嫌い」

せっかくタイツの色を変えたのに、だからなんだとばかりに質問を重ねてくるような家庭教師に嫌いと告げたその瞬間、異変が生じた。




上杉風太郎「お前、最近無防備過ぎないか?」中野二乃「フー君のえっち」

2020-03-20 (金) 18:01  その他二次創作SS 五等分の花嫁   0コメント  
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/03/12(木) 23:13:47.56 ID:iaech2wEO

「はい、フー君」
「ああ、ありがとう、二乃」

以前ホットミルクに甘みを加える際にハチミツを垂らすと彼は喜んでくれた。以来そうしている。

「採点、終わった?」
「いや、もう少しかかる」

私の部屋で自作の問題集の採点を行なっている彼に近づき、じっと見下ろすと視線に気づき。

「ん? どうかしたか?」
「足」
「足? 足がなんだって?」
「あぐらやめて、体育座りで足開いて」
「はあ? なんでわざわざ……」
「いいから、早く」

急かすと怪訝な顔をしながらも彼は私の言う通り足を開いてくれた。すかさず間に座り込む。

「お、おい、二乃……?」
「ふぅ……落ち着くわ」

慌てる彼を背もたれにして寛ぐと、呆れて。

「もう少しで採点終わるから大人しくしてろ」
「はーい、せんせ」

なんだかんだ言っても生徒のわがままを許してくれる家庭教師を座椅子にして満悦に浸った。




【SS】ライダー女子会(ゲイツ編)

2020-03-19 (木) 12:01  その他二次創作SS   0コメント  
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/03/10(火) 03:05:31.44 ID:tcEmJzBD0

ここは恋する乙女を応援するssです。よろしければどうぞご覧下さい。




2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/03/10(火) 03:06:17.21 ID:tcEmJzBD0



戦いは終わった。スウォルツ率いるタイムジャッカーは俺たち仮面ライダーによって倒された。
その結果、未来はかつての荒れ果てた絶望ではなく希望溢れる明るい明日へと変わった。
これもすべてジオウの…いや…常磐ソウゴのおかげだ。
思えばヤツのことを敵として見ていた。だが今は違う。
俺はソウゴのことを友だと思っている。いや、それ以上の存在だと…
フン、まさか俺が誰かに対してこんな気持ちを抱くとはな。この気持ち、これが…






アルコ&ピース酒井「ウィンドミル」

2020-03-19 (木) 00:07  その他二次創作SS   0コメント  
1: ◆z.6vDABEMI 2020/03/09(月) 23:32:05.30 ID:6vHR34Kro

前の:アルコ&ピース平子「黄色い車」



……止まることなんて、したくはなかった。
結果が出なくても、成果が上手くいかなくても、だからって腐るようなことはしたくなかった。
認められた!って胸張って、きらきらの舞台でぎらぎらに輝いて、俺らが一番なんだと自信満々に舞台に立って、笑って泣いて、場を湧かせて颯爽と駆け下りる。
それでいいんだ、それでいい。そうなりたかったはずだろ?
掴めない理想ばかりで、高嶺に咲いてる花ばかり見ていて、同期と一緒に吹き溜まって、僻んで恨んで叫んでばかり。そうなっちゃいけねえなって言いながら、結局俺ら上を見て苦虫を噛む。
まあ、そう言うもんだから仕方ねえ、なんて言うのはあんまりにも簡単すぎて、だからこそ諦めらんなくって。

周りからは風が吹く、吹く。

『適当な漫才をやってさ』『手を抜いて』『認められたはずなのに』『あんな下品なことを』『本当は面白いのに』

『舞台に立つのが、恥ずかしいと思わないのか』

吹く吹く。


まさか。

恥ずかしくないはずなんてない。

あの人が、俺と、俺達として歩いてくれるって言っているのに、それに応えられていないから、何も響かない。それが良いわけが無い。
毎日が無我夢中だ。来るものを拒まず、倒し、なぎ倒し、どこかで貶され褒められて、俺自身が『何も持たないもの』なんて評されていたってどうだって良くって。
ただ、前に。
前に行けたらそれでいいんだ。


「で。」

仕切り直したい。

「なに?」

仕切り直せない。

「誰?」

渋々訪ねて、

「車やで」

ああもう、この時間無駄だった。




【アズールレーン】指揮官がフリードリヒに愛されるだけ【R-18SS】

2020-03-18 (水) 00:07  その他二次創作SS アズールレーン   0コメント  
1: ◆Eo09tCyTBxcf 2020/02/12(水) 22:55:52.07 ID:82UVYaI/O

アズレンのSSです

指揮官がレベル120好感度200強化レベル30の闇ママことフリードリヒ・デア・グローセにただひたすら搾精される
ただそれだけの内容になります

基本フリードリヒ攻めで行く方針です




2: ◆Eo09tCyTBxcf 2020/02/12(水) 22:57:45.33 ID:aHK9eCu20

(母港・執務室)

指揮官「今日の分は終わり、と…」

フリードリヒ「お疲れ様、ボウヤ」ナデナデ

指揮官「ありがとう。フリードリヒのおかげで予定より早く…って頭を撫でるな」

指揮官(夕食の前に執務を終えた俺は、フリードリヒに頭を撫でられながら安堵の息を吐く)

指揮官(…心なしか彼女の笑顔から早めに執務を終えられた事に対する歓喜が感じられた)

指揮官「さて、夕食まで時間があるし母港の見回りでも…」

フリードリヒ「待ってボウヤ」ギュッ

ムニュンッ

指揮官「(胸が…)何だ?まだ確認し終えてない書類を思い出したのか?」

フリードリヒ「違うわ。この空いた時間を休憩に使うべきだと思うの」ムニュッ

フリードリヒ「ボウヤ、仕事熱心なのは分かるけど休める時はちゃんと休んだ方がいいわ」ギュッ

指揮官(フリードリヒはまるで狙ったかのように胸を押し当ててくる)

指揮官「分かったからあまり抱きつかないでくれ。その…胸が」ムラッ…

フリードリヒ「あら、ボウヤに胸に飛び込んでほしくて当ててたのに…素直じゃないわね」

指揮官(嘘偽りの無い言葉を聞いて俺の股間は更に充血した)




ジャスティスマン「南条光と」シングマン「小関麗奈」

2020-03-17 (火) 00:07  その他二次創作SS   0コメント  
1: ◆A87DI5RwaU 2020/02/29(土) 22:32:05.98 ID:fHjA1YDx0

モバマス×キン肉マンのクロス
以下の点だけ理解すれば読める内容です

1. 完璧超人始祖がプロデューサーをやっている

2. この世界でのライブバトル(ダンス、歌、ビジュアル)はアイドルレスリングで“表現”される

3. ゆで理論&オモシロ起源説

4. それぞれの担当
ガンマン ⇨ 渋谷凛P
サイコマン ⇨ 堀裕子P
ペインマン ⇨ 海老原菜帆P
ジャスティスマン ⇨ 南条光P
ミラージュマン ⇨ 市原仁奈P
カラスマン ⇨ 神崎蘭子 & 二宮飛鳥P
シングマン ⇨ 

5. 以下の過去作からの続き


過去作

【モバ肉m@n】

ガンマン「シャバババーーッ!!」渋谷凛「ゲーーッ!1つ目の超人ッ!!」

ガンマン「シュ、シュガァ~~!!」はぁと「3000万スウィートパワー☆」

堀裕子「これが…さいきっくパワー……!!」サイコマン「マグネットパワーです」

堀裕子「これぞさいきっくマグネットパワー!!」サイコマン「もうそれでいいです」

ペインマン「お前は柔らかすぎる!!」海老原菜帆「プニョフワです~」

ジャスティスマン「行くぞ」南條光「正義のヒーローただいま参上!!」

ミラージュマン「ようこそ」市原仁奈 「4߂プロダクション!」

カラスマン「タッグを組ませたぞ」蘭子・飛鳥「ダークイルミネイトッ!」

シングマン「我らは」高森藍子「復讐の天使ッ!」




中野四葉「私はより多くの人を救います」上杉風太郎「それになんの意味がある?」

2020-03-15 (日) 18:01  その他二次創作SS 五等分の花嫁   0コメント  
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/03/07(土) 17:24:40.18 ID:5UAoJkSUO

「上杉さん」
「ん? なんだ、四葉」
「もし良ければ、映画を観に行きませんか?」

どうも皆さん、初めまして。
中野家の五つ子の四女の四葉です。
五つ子の中でもとびきりお馬鹿な私は、家庭教師である上杉風太郎さんに対して常日頃から多大なご心配とご迷惑をかけていることを自覚しているので、今日はそんな上杉さんの疲れを癒すべく、集中講義がひと段落したのを見計って、映画にお誘いしてみました。

「すまん。金欠だから映画には行けない」
「ふっふっふっ……チケットは私のおごりです」

上杉さんは家庭の事情でいつもお金に困っていらっしゃるので、事前に前売り券を用意しておきました。しかし、律儀な彼は渋い顔をして。

「お前に奢られる筋合いはないぞ」
「気にしないでください。この映画は一花が声優に初挑戦した今話題のアニメ映画なので、きっと上杉さんも気に入ると思いますよ?」
「声優って、あいつそんなことまでしてんのか。たしかに気になると言えば気になるが……」

上杉さんは一花のことを気に入っています。
そんなことは姉妹である私にはお見通しです。
きっと、私よりも一花のことが好きだから。
だからきっと、この映画も気に入る筈です。

「そんなに難しく考えずに、教え子からの日頃の感謝の印だと思って受け取ってください」
「そこまで言うなら……有り難く受け取るよ」

さあ、それでは元気良く映画館に出発です!




アルコ&ピース平子「黄色い車」

2020-03-15 (日) 00:07  その他二次創作SS 芸能人   0コメント  
1: ◆z.6vDABEMI 2020/03/06(金) 20:53:47.22 ID:hr1ls1V9o

───実は今の話には、続きがあるけど。今のところ、それを君に話そうとは、思ってないんだ。


「……米が撒かれてた」

「は?」

始まりは本当に唐突で、些細で、そしてとても奇妙なことだった。


数年前、一念発起して自動車免許を取った。今までは免許なんぞ持たずに事足りていたものの、家族の生活をより充実したものにする為にも必要なことはなんとなく感じていて、けれど諸々足りなくて。
それがようやく足りて来始めたので、これはもう今しかないだろうと思い、思い切って免許を取得したのだ。
憧れのマイカー。押し寄せる税金。子供たちの笑顔。天秤にかけるのにはあまりにも難しい問題だったが───人生のこの先を考えれば、移動手段が必要なのは明白だった。
ついでに、「遊んで疲れきった子供たちの充足した寝顔を、夫婦が運転席と助手席でじっと見てから、ふと視線をお互いの顔に合わせふふっと笑む」と言う憧れのシチュエーションが実現できるようになったのは、それなりに嬉しいところである。

で、まあ数年なんの問題もなく車に乗れていたのだが。

「家帰ったら車の周りに米が撒かれててさぁ」

「……それどういうシチュエーションすか?」

相方に真顔で問われた。俺だって、目の前に同じことを言う人が居たらそう言うと思う。
思わずツイッターに載っけたくらいには驚く写真であったことは間違いないし、相方も写真を見て笑っていた。
なんなら「それ自分でやったんじゃないんですか?話題作りのために、とかで」などと失礼なことを言われたけれど、そんなわけない。ネタ作りでもあるまいし、そんなシチュエーションで始まるネタがあるなら見てみたいもんだ。
そもそもそんなことをしなくても、俺の周りには話題でもなんでも転がっている。たかだかツイッターのためだけに、こんな勿体ないことをする必要も感じない。

米は後で俺が片付けた。




【ノラとと】ネコのお考え「釘バット」【ノラと皇女と野良猫ハート2】

2020-03-13 (金) 00:07  その他二次創作SS   0コメント  
1: ◆2tmhR/0/ez2Y 2020/03/04(水) 23:28:14.85 ID:DF0wP3zW0

田中ちゃん「あかりをつけましょぼんぼりに~♪」

明日原「おはなをあげましょもものはな~♪」

ノブチナ「ごにんばやしの…釘バット~♪」

井田「きょうはたのしいひなまつりー!(ロック調)」

ノラ「物騒だなぁ!!」

明日原「ちょっと男子ー! 真面目に歌ってくださーい!」

井田「主犯はノブチナじゃねーか!」




【まちカドまぞく】桃「美味しくなったご飯」

2020-03-06 (金) 12:01  その他二次創作SS まちカドまぞく   0コメント  
2: ◆h.mZWDiaaQ 2020/02/21(金) 21:15:45.04 ID:5P/H/ATr0

物心ついたとき、私はすでに姉の桜に引き取られていた





魔法少女の中でも相当の実力者であった姉は、まぞくとの共生を目指して忙しい日々を送っていた

そんな姉は、昼間は留守にすることが多かったが朝食と夕食はほぼ必ずといっていいほど私と取るようにしていた


「遅くなってごめんね。今急いで作っちゃうから!」


夜、帰りが遅くなったときは、魔法少女に変身したままで帰ってくることが多かった
エプロンもつけずそのままキッチンに立っていた光景が今でも目に浮かぶ

何で変身したままなの?と当時は思っていたが、今考えると姉の行動は合理的だと思う
戦闘服にダメージがあると修復しない限りそのままになってしまうが、変身状態なら汗をかこうとも水や油が跳ねようとも変身前の服が汚れる心配は一切ない。変身を解除してしまえば快適な私服姿に戻るのだから洗濯で余計な手間がかからなくて済むからだ





森嶋帆高「俺は、そんな夏美さんが好きですよ」須賀夏美「へっ?」

2020-03-04 (水) 00:08  その他二次創作SS 天気の子   0コメント  
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/02/21(金) 01:06:35.70 ID:jYVo7zbZO

雨。雨、雨、雨。

今日も東京には雨が降っている。
父親と喧嘩した際にぶん殴られたことに腹を立てて、家を飛び出した時と同じく、雨。
その時のことを思い出すから、雨は嫌いだ。

「ただいま戻りました」

傘を閉じて傘立てに置いて、事務所に入る。
K &Aプランニング。僕の勤め先だ。
業務内容は都市伝説やら超常現象やら、そんなオカルトじみた記事を出版社に持ち込む仕事。
出来が良ければ買い取ってくれるが、成功率はそこまで高くはないのが実情であり現実だ。
無論、給料は最低賃金を大幅に下回っている。

それでも身分証を持たない子供を雇ってくれて、あまつさえ寝床を提供して貰っている現状、文句を言ったらバチが当たるだろう。

ずっと憧れていた東京での暮らしは想像よりも厳しく、家出少年の居場所は他にはない。
だから僕は、その恩義に報いようと仕事に精を出しているのだけど、そもそもそれ相応の特ダネがなければ売れるような記事は書けない。

そんな特ダネがそうそうそこらに転がっている筈もなく、近頃、K&Aプランニングは開店休業状態であり、故に僕は暇を持て余し、取材という形でとある都市伝説を追っていた。

100%の晴れ女。

幸運が味方して、偶然に恵まれる形で件の晴れ女と知り合った僕は、その都市伝説を利用したアルバイトを行ない、今日も大都会の一角を無事晴天にして、こうして帰ってきた。




【サムライ8】アン『侍来たりて笛を吹く』【NTR】

2020-03-03 (火) 18:01  その他二次創作SS サムライ8   1コメント  
1: ◆K1k1KYRick 2020/02/20(木) 08:30:31.72 ID:u9iVLzXG0

間に合ったな



一応登場人物紹介

アン(通称アン八):
どもり癖のある地味なそばかす娘。メンヘラの気がある。姫(侍のバフ担当兼雑用係)。

五空(通称五八、オナ八):
比較的紳士だが幼 女以外の家族を見殺しにしたサイコパスな一面も持つ男。花一(通称犬八)の弟子で黒人。

八丸(通称八八):
低ステータスな主人公。眼鏡が消える。
アンをバフ要員兼飯炊き女として扱う。達麻(通称猫八)の弟子で
飯を作れと指示しておいて姫が買い出しに行ってる間外食する程度の優しさを持つ。

千(通称黙八):
「静寂の」という二つ名を持つ隊長。黙と描かれたマスクをつけている。
八丸を礼儀正しい少年と見たり素晴らしい指揮()を見せたりする少し残念な侍。

キリク姫(通称黙姫):千の姫。

苺(通称爆八):幼 女。花一に家族や友達を見殺しにされて攫われる。




工藤新一「お前、案外可愛いとこあるよな」宮野志保「か、かわっ……!?」

2020-03-03 (火) 00:07  その他二次創作SS コナン   4コメント  
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/02/18(火) 23:24:38.80 ID:5ksJ/A01O

「読者は私がたくさんの冒険をしたとお思いだろう。何より偉大で輝かしい冒険がこれから私を待っています」ーーアーサー・コナン・ドイルーー




2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/02/18(火) 23:27:10.69 ID:5ksJ/A01O

黒の組織との決着がつき、私は自身が開発したAPTX4869の解毒薬によって宮野志穂へと戻ることが出来た。無論、彼も本来の姿に戻った。

「宮野、そこの資料を取ってくれ」
「そこのって、どれよ?」

資料を取るように頼まれたが、乱雑に散らかる机の上て目当ての物を見つけることは困難だ。
残念ながら私はそこまで推理が得意ではない。

「あ、わりぃ。手元にあったわ」
「バカね。灯台下暗しとはよく言ったものよ」

資料は彼の目の前で発見されたらしく私が皮肉を言うと、彼は資料を読みながらこう返した。

「灯台はたしかに遠くまで光を届けて明るく照らすけど、真実までを見通すことは出来ない」

まるでうわごとのようにそう呟く彼が、正しくその意味を理解しているのか判断がつかない。
ただひとつ言えるのは、熱心に資料を読み耽るこの歳若い青年は、そんじょそこらの灯台よりもよっぽど光量があり、真実を照らし出す能力を備えた、名探偵だと言うことだけだ。

「よーし、だいたいわかったぞ……あ、もしもし、目暮警部。犯人の目星がつきましたので、最優先でそちらを当たってみてください」

今日もまた、彼は迷宮入りの事件を解決した。