絹旗「きぬはた荘、あふたー!」白井「あふたー?」その18

2012-07-28 (土) 06:13  禁書目録SS   3コメント  
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398: ◆8GNB4AEvC.:2012/02/21(火) 23:47:41.27 ID:KjSVvLDro

  ――#9 甘々と苦々、どちらがお好み?



399: ◆8GNB4AEvC.:2012/02/21(火) 23:49:11.63 ID:KjSVvLDro

~2月初旬 第7学区 とある大通り~


絹旗 「ようやく特別門限措置が解除されましたね」トテトテ

白井 「とはいえ、言い方は悪いですが目を付けられていることに変わりはございませんの」

絹旗 「分かってますよ。卒業までは超大人しくしましょう、って言いたいんでしょう」

白井 「おわかりなら話は早いですわね」

絹旗 「まあ、特に何も起こらなければ私だって……おっ」トテテテ

白井 「?」

絹旗 「白井さん、チョコの特設コーナーできてますよ」

白井 「あぁ、そういえばそんな時期ですのね」

絹旗 「よっぽど売れてないんでしょうね」

白井 「絹旗さん、時期を考えてくださいまし」

絹旗 「…………そっか。バレンタインですか」

白井 「浮わついた話題の気配もない絹旗さんにはピンと来ないかもしれませんが」クスクス

絹旗 「いわゆる殿方に超興味のない白井さんには言われたくないです」

白井 「なっ、何を仰います! 人を同性愛者か何かかと」



400: ◆8GNB4AEvC.:2012/02/21(火) 23:50:30.34 ID:KjSVvLDro

絹旗 「違うんです?」

白井 「わたくしの愛は、お姉様とその属性を持つ方のみに向けられる極めてピュアなものですの!」

絹旗 「……ええ、まあ」

白井 「それはそうと……昨年は作りあって食べあったりましたわね」

絹旗 「あー、やりましたね。アレ今年も超やりたいです」

白井 「それは同感ですが、昨年とは皆さん状況も変わっておられますし」

絹旗 「そうなんですよねー……誰かの家にそこまで長時間居座るのも超悪いですし」

白井 「それに、昨年ほどのスペースと設備を望むのは難しいかと」

絹旗 「あの家のキッチンだったら、3人が超余裕をもって作業できるぐらいありましたからね」

白井 「となると、今年はやはり」

絹旗 「あっ!」ピコーン

白井 「?」

絹旗 「私に一つ妙案があります!」

白井 「妙案?」

絹旗 「早速交渉してみましょうか」カチカチ

白井 「?」

絹旗 「あ、もしもし? 絹旗です。あのですね、ちょいとお話が……」



401: ◆8GNB4AEvC.:2012/02/21(火) 23:51:31.11 ID:KjSVvLDro

~同日 第7学区 番外通行邸~


絹旗 「えーと、ここですかね」

白井 「まさか呼ばれるなんて……」

絹旗 「私も電話で超済ませるつもりだったんですが」

白井 「考えてみたら、ここを訪問するのも初めてですの」

絹旗 「私もですよ。じゃ、凸しましょうか」ポチットナ


<ピンポーン
<ドタタタタ


打ち止め 「はーい!」ガチャ

絹旗 「あ、すいません。来ちゃいました」

白井 「突然来てしまいまして、申し訳ございません」

打ち止め 「話は聞いてるよ。入って入って! ってミサカはミサカは促してみたり」

絹旗白井 「「お邪魔しまーす」」

打ち止め 「ねー、二人がきたよー」

番外個体 「え? 早かったね」



402: ◆8GNB4AEvC.:2012/02/21(火) 23:53:28.01 ID:KjSVvLDro

絹旗 「調子はどうですか」

番外個体 「ご覧の通り。ピンピンしてるよ」ニャハハ

白井 「あぁ、なんと痛々しいお姿……やはりわたくしが左腕の代わりに」

番外個体 「白井さんは既に絹旗さんの右腕じゃん」

白井 「えっ」

絹旗 「でもよかったんですか? 超お邪魔しちゃって」

打ち止め 「あの人がね、長話するぐれェなら呼ンじまえって言うから、
       ってミサカはミサカはお茶を出しつつ事情を説明してみたり」カチャカチャ

白井 「どうぞお構いなく」

絹旗 「そういえば、それ言い出した一方通行の姿が超見えませんが」

番外個体 「ちょっと用があってさっき出かけた。まあ、だからこそ呼べとか言ったんだと思うけど」

白井 「そうですか、ご挨拶しておきたかったのですが」

打ち止め 「それで今日はどうしたのかな? ってミサカはミサカは本題を促してみたり」

絹旗 「あ、そうそう。今日はお願いがあってですね」

番街個体 「お願いって?」

絹旗 「ミサワさんのお店、休業中ですよね? 一日貸してほしいんです。ちゃんとショバ代は出しますんで」

白井 「あぁ、なるほど。そういうお考えでしたのね」



403: ◆8GNB4AEvC.:2012/02/21(火) 23:54:42.15 ID:KjSVvLDro

番街個体 「え、なに? 絹旗さんと白井さんでオープンしてみる?」

絹旗 「しませんよ。ちょっとキッチンとそれなりのスペースが超欲しいんです」

番街個体 「?」

白井 「絹旗さん、順を追ってご説明しませんと」

絹旗 「ええとですね……」

 :
 :
 :

番街個体 「バレンタインの、ね。なるほどねぇ」

絹旗 「どうでしょうか」

番外個体 「いいよ」

打ち止め 「決断はやっ」

白井 「よろしいので?」

番外個体 「使わなくてもホコリが溜まるばっかだしね。その代わり、作業前後の掃除はやってね?」

絹旗 「超もちろんですとも」

打ち止め 「ミサカも! ミサカも参加してみたい!」

番外個体 「付け加えるなら、この子も連れてってくれるのが条件かな」クスクス

白井 「はい喜んで!」



404: ◆8GNB4AEvC.:2012/02/21(火) 23:55:54.38 ID:KjSVvLDro

番外個体 「で、去年みたいにまたみんなでやるの?」

絹旗 「来れる人には来て欲しいなぁと思ってます。その方がたくさんの種類食べれますし」

番外個体 「じゃ使うのは来週ぐらいだね」

白井 「それぐらいで丁度良いかと。あまり早く作っても痛んでしまうでしょうから」

絹旗 「ちなみに言うまでもないですが」

白井 「男子禁制、ですわね」クスクス

打ち止め 「今から楽しみー、ってミサカはミサカはうきうきしてみたり」



~その頃 第7学区 とある路地~


エツァリ (やれやれ、妙なものを見てしまいましたね)

エツァリ (あのカフェにいるのは、間違いなく一方通行さん)

エツァリ (なのですが、向かいに座るスーツの男性は……?)

エツァリ (そして机の上に広げられた無数の書類)

エツァリ (……まさか、とは思いますが)

エツァリ (裏の仕事を引き受けるおつもりでは)

エツァリ (彼が選んだならばそれも……いや)



405: ◆8GNB4AEvC.:2012/02/21(火) 23:57:09.93 ID:KjSVvLDro

エツァリ (今の一方通行さんがそんなことをすれば、心配し悲しむ人がいる)

エツァリ (友人として止めなくてはならないでしょう)

エツァリ (む、スーツさんが出て行かれましたね……一つ、話してみましょうか)

 :
 :
 :

エツァリ 「やあ、奇遇ですね」ニコニコ

一方通行 「……なンだ、オマエか」ガサガサ

エツァリ 「おや、お取込み中でしたか?」

一方通行 「構わねェ、終わったところだ」

エツァリ 「一体何をなさるおつもりで……」

一方通行 「丁度いい、ちょっと見てもらえるか」

エツァリ 「え? あ、はい。では失礼して」ペラペラ

一方通行 「……」ズズ...

エツァリ 「参考書の原典のようですが」

一方通行 「俺が書いた」

エツァリ 「一方通行さんが?」



406: ◆8GNB4AEvC.:2012/02/21(火) 23:58:36.22 ID:KjSVvLDro

一方通行 「前に話してただろ。在宅ワークだよ」

エツァリ 「これが、ですか?」ガサッ

一方通行 「参考書やらのライター、それと論文や小説・映画の翻訳」

エツァリ 「では先ほどまでここにいた方は」

一方通行 「見てたのかよ……ありゃ出版関係の人間だ」

エツァリ 「なるほど、そういうことでしたか。しかし、なぜ物書き稼業に?」

一方通行 「家から出なくていいし、締切さえ守っときゃ仕事の時間はこっちの勝手だろ」ズズ...

エツァリ 「仰る通りですね。第一位の頭脳も有効活用できて、天職じゃないですか」

一方通行 「独力じゃこんな手早く進まなかった。知り合いの教師や研究者の伝手に頼ったがな」

エツァリ (素直に人を頼り、しかもそれを人に話すとは……良い意味で変わりましたね)

一方通行 「で、どォだ? それ」

エツァリ 「さあ……難しすぎて自分の頭では」

一方通行 「……そォか、相当簡単にしたつもりだったンだが」

エツァリ 「貴方の基準で簡単と言われても、大多数の人間はついてこれませんよ」

一方通行 「メンドくせェ」ガシガシ

エツァリ 「浜面さんにでも見てもらったらいかがです?」

一方通行 「爆発しちまうだろ。あいつの頭が」



407: ◆8GNB4AEvC.:2012/02/22(水) 00:00:22.88 ID:PL2fxwzVo

エツァリ 「左様で。……おや、こちらの原稿は毛色が違いますね」ガサッ

一方通行 「そりゃ論文の翻訳だな。原本はドイツ語だ」

エツァリ 「専門用語等入ってると、翻訳も大変でしょう」

一方通行 「まァ、日常会話のようにはいかねェわな」

エツァリ 「……小難しい話ですね。天文学の心得はありますが、宇宙物理学は専門外でして」

一方通行 「俺だって得意じゃねェよ。なんかイラッとくる単語が何回も出てくるしよ」

エツァリ 「単語?」

一方通行 「……暗黒物質」

エツァリ 「あぁ、なんとなく……こちらは、論文でも参考書でもないですね」ガサッ

一方通行 「あー……そりゃ映画の翻訳だな」

エツァリ 「字幕用ですか。……?」

一方通行 「なンだよ」

エツァリ 「お言葉ですが……映画や小説の翻訳は受けないほうがよいかと」

一方通行 「なンかマズかったか?」

エツァリ 「ヒロインはこんなチンピラみたいな汚い言葉使いで喋らないでしょう」

一方通行 「……それ、さっきも言われた」ハァ

エツァリ 「得手不得手は誰にでもあるものですよ」ニコニコ



408: ◆8GNB4AEvC.:2012/02/22(水) 00:02:04.10 ID:PL2fxwzVo

 [[携帯電話]]<Prrrr Prrrr


エツァリ 「おっと失礼」カチカチ

一方通行 「ごゆっくりィ」


 差出人:浜面氏
      <siage-age@comodo.ne.jp>
 件名:緊急
 日付:20yy/m/d 15:50
 ───────────────
 な、なんか分からんが家を追ん出
 されそうなんだ!来週の金曜は家
 にいなくていいって言われた!!
 なんて言って謝ればいい!?


エツァリ 「…………一方通行さん」

一方通行 「ン?」

エツァリ 「来週の金曜日はお暇ですか? 浜面さんを爆発させるチャンスですよ」

一方通行 「はァ?」

エツァリ 「どうでしょう?」

一方通行 「別に予定は……いや、午後からだな。午前中はうちのに付き合って病院行ってくる」

エツァリ 「丁度いいですね。浜面さんに動いてもらっては?」

一方通行 「あいつがいいのなら俺は構わねェがな。来週の金曜……2月13日だな」カキカキ



409: ◆8GNB4AEvC.:2012/02/22(水) 00:04:15.13 ID:PL2fxwzVo

~同日夜 第7学区 常盤台新寮~


白井 「お風呂空きましたの」ホコホコ

絹旗 「はいはーい、ってまたそんな格好でウロウロして……」

白井 「まだ汗が引ききっておりませんので。それに絹旗さんだって、下着同然ではないですか」

絹旗 「私のコレは部屋着ですけど、白井さんのそれはモロ下着じゃないですか!」

白井 「あら、絹旗さん。まさかわたくしの下着姿が」クネ

絹旗 「ありませんから。超ありませんから、ポーズ決めないでください」

白井 「されても困りますの。ところで、首尾はいかがですか?」ポスン

絹旗 「みんな来るって返事来てますよ」

白井 「それはそうでしょう。一人でもくもくとやるよりは大人数の方が楽しそうですもの」

絹旗 「やっぱみんな超ヒマなんですね。入れ食いですよ」

白井 「こら」ペシッ

絹旗 「いたっ」

白井 「呼びかけておいてその言い草はなんですか」

絹旗 「いやいや、超冗談じゃないですかぁ」



410: ◆8GNB4AEvC.:2012/02/22(水) 00:06:00.40 ID:PL2fxwzVo

白井 「冗談でも言っていいことと悪いことがあるでしょうに」

絹旗 「うー、気をつけます」

白井 「まったく……読んでいるのは、また映画の雑誌ですか?」

絹旗 「違いますよ」

白井 「C級映画の専門誌なんて、世界中探しても読者は絹旗さんだけでしょうに」

絹旗 「だから違いますってば! あと他にも超いっぱいいますってば!」

白井 「では何を?」

絹旗 「コレですよ」ハイ

白井 「……手作りチョコレートのムックですか」

絹旗 「ミサワさんの家から帰るとき、コンビニ寄ったじゃないですか。そのときに」

白井 「バレンタイン特集号……ははぁ、この時期らしい本ですわね」ペラペラ

絹旗 「逆にこの時期でもないと超売れやしないでしょうね」

白井 「この本を参考になさるおつもりで?」

絹旗 「ええ、どんなのを作ろうかなーと」

白井 「なるほどなるほど……」ペラペラ

絹旗 「なんか変わり種というか、超面白いのないですかねー」



411: ◆8GNB4AEvC.:2012/02/22(水) 00:07:53.94 ID:PL2fxwzVo

白井 「そうですわね……クジを入れてみるとか」

絹旗 「クジ? 当たったらどうなるんですか?」

白井 「三等賞が絹旗さんとキスする権利、二等賞が」

絹旗 「すいません、もういいです。聞いた私が超アホでした」

白井 「絹旗さん、これぐらい身体を張りませんと!」

絹旗 「いやいや、張ってどうするんですか!」

白井 「それぐらいしないと、意中のお相手を射止めることはできませんのよ?」

絹旗 「もう何年もお姉様に超片思いしてる白井さんに言われても」

白井 「」ヒュンッ

絹旗 「あ」

白井 「あぁ、お姉様。なぜわたくしの気持ちが……」

絹旗 「あー、ウソです、超ウソです! ウソですからテレポしてまで壁に向かって体育座りしないでください!」

白井 「ま、それはともかく」ヒュンッ

絹旗 (さすがに立ち直りが超早いですね)

白井 「絹旗さん、いつものメンバー以外に渡す予定はおありで?」

絹旗 「いえ、特には。異性の友達なんてあの三バカぐらいしかいませんし」



412: ◆8GNB4AEvC.:2012/02/22(水) 00:09:20.36 ID:PL2fxwzVo

白井 「たしかに……絹旗さんからは殿方の気配がしませんものね」

絹旗 「超ほっといてくださいよ。そういう白井さんはどうなんですか」

白井 「入院中にお世話になりましたので。麦野さんとナースお姉様の分は確保しておこうかと」

絹旗 「……あれ? なんか違くないですか?」

白井 「と申されますと?」

絹旗 「カエル先生には?」

白井 「あぁ……それも考えたのですが」

絹旗 「なんかマズいんですか?」

白井 「麦野さんとナースお姉様がお話していたのですが」



 *** 回想 入院中の病室にて ***


19090 「テレビのニュースでやっていたのですが、もうすぐバレンタインですね」

麦野 「まだ一ヶ月近く先だろ……気の早いこって」

白井 (バレンタインですか……)

19090 「今年は先生は大丈夫なのでしょうか」



413: ◆8GNB4AEvC.:2012/02/22(水) 00:10:57.56 ID:PL2fxwzVo

麦野 「さあねぇ。去年も相当苦労してたし」

19090 「"僕を糖尿病にして病死させようとする勢力がいるね?"とか仰ってましたね」

麦野 「それがシャレに聞こえないからすごいんだよ」

19090 「……今年は壊れせんべいでもお渡ししましょうか」

麦野 「私、味付け海苔にするつもり」


 *** 回想 ここまで ***



絹旗 「はー、医者はすごいですね」

白井 「あの先生のお人柄も加味されているでしょう」

絹旗 「じゃ、カエル先生には味付け海苔ですか?」

白井 「さすがにそれは……そこは少々決めあぐねてますが」

絹旗 「……アレですよ、アレなんかどうです?」

白井 「アレ?」

絹旗 「去年ミサワさんが使ってたチョコレート」

白井 「あぁ、あのすっごい苦いヤツですわね」

絹旗 「甘いものと苦いもので相性超バッチリじゃないですか」

白井 「でも甘さ苦さの違いこそあれ、どちらもチョコレートではないですか」



414: ◆8GNB4AEvC.:2012/02/22(水) 00:12:08.84 ID:PL2fxwzVo

絹旗 「それを言ったら超おしまいですよ」

白井 「ん、苦いもの……その手がございましたわね」

絹旗 「? 何か思いついたんですか?」

白井 「ええ」

絹旗 「なんですか、教えてくださいよ」

白井 「そこは敢えてヒミツですの」クスクス

絹旗 「えー、超ケチです」

白井 「絹旗さんも、ご自分のアイデアを練っておいてくださいまし」

絹旗 「んー……」パラパラ

白井 「あ、ちょっとお待ちになって」

絹旗 「?」

白井 「」ピト

絹旗 「ちょっとちょっと、なんで私の本にポストイット貼ってるんですか」

白井 「よいではないですか」

絹旗 「しかもこのページ……なんですか、"これで超イチコロ! 媚薬チョコ!"って」

白井 「要チェックですの」

絹旗 「超ダメですよ、こんなワケ分からないの!」



415: ◆8GNB4AEvC.:2012/02/22(水) 00:13:30.87 ID:PL2fxwzVo

といったところで、今回はここまでです。
話の大筋は前回のバレンタインと大差ないですが、
場所だとか参加メンバーが多少違ってきます。
導入部なので登場人物控えめですが、これから増えますよ。

次回投下は3日以内の予定です。
お付き合い頂き、ありがとうございました。



418:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山梨県):2012/02/22(水) 00:16:34.38 ID:W6SUZWmW0

乙!
今年は賑やかなチョコ作りになりそうだね



421:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋):2012/02/22(水) 00:37:59.96 ID:cLLtQnDeo

乙!
参考書・・・数学のか



423:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/22(水) 01:47:37.39 ID:PLYLCqi/o

一方さんにランダウ和訳してもらいたい



424:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区):2012/02/22(水) 02:28:34.56 ID:HqWOwf8mo

この間話題になってた禁書の数1A2Bの参考書、
あれ一通さんが書いたのかなるほど
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4806143480/




454: ◆8GNB4AEvC.:2012/02/25(土) 23:06:47.49 ID:RCbILTRLo

~その頃 第7学区 浜滝邸~


フレメア 「」クルクル

滝壺 「ねえ、はまづら。ちょっいいかな」

浜面 「はいな」

滝壺 「来週の金曜、出かけてほしいって言ったけど」

浜面 「おぉ、どうしようかプランを練ってるぜ」

フレメア 「」ピョコピョコ

滝壺 「ごめんね、やっぱりなし。のーかん」

浜面 「え? あ、そ、そうか」

滝壺 「その代わり、私とフレメアが一日いないから」

浜面 「」

フレメア 「いないから」

浜面 「ま、まさかアレか! 実家に帰らせて頂きますってヤツなのか!」ウォーン

滝壺 「帰る実家がないよ」

フレメア 「……浜面、もしかしてやましいことがある?」

浜面 「えっ」



455: ◆8GNB4AEvC.:2012/02/25(土) 23:08:29.89 ID:RCbILTRLo

滝壺 「そうなの?」

フレメア 「だから焦ってる? にゃあ」ジー

浜面 「ない! 断じてないぞ!」

滝壺 「そうだよ、フレメア。はまづらは隠し事が下手だから」

フレメア 「」ジー

浜面 「?」

フレメア 「うん、大体そうだね。ウソついたりごまかしたりすると顔のアレが動くのに、今は動いてない」

滝壺 「ね?」

浜面 「え、ちょっと待って。なにそれ」

フレメア 「ねーお風呂! 今日はお姉ちゃんと入る」

滝壺 「そうだね。そろそろ入ろうか」

浜面 「ねえ、顔のアレってなに?」

フレメア 「浜面、お先に、にゃあ」シュタッ

滝壺 「先入るね」

浜面 「お、おう、ごゆっくり」


<ガチャ バタン



456: ◆8GNB4AEvC.:2012/02/25(土) 23:09:39.15 ID:RCbILTRLo

浜面 「……鏡、鏡」

浜面 「うん、今日もイケメンだな……いや、違うだろ」


 [[携帯電話]]<ナーゼナーラ オレハハラガヘルー ヒハマタノーボルー♪


浜面 「なぁ、顔のアレってなんだ?」ピッ

エツァリ 『はい?』

浜面 「いや、すまん。こっちの話だ。忘れてくれ」

エツァリ 『は、はあ』

浜面 「で、いかがした?」

エツァリ 『夕方にメール頂いた件についてなのですけど』

浜面 「あー、それか。すまん、追い出されなくて済みそうだ。代わりに出て行かれるが」

エツァリ 『一体何をやらかしたんですか』

エツァリ (いや、そうじゃないのは分かるんですけどね。日付的に考えて)

浜面 「いやー、心当たりないんだよな……強いてあげるとしたら」

エツァリ 『あげるとしたら?』

浜面 「フレメアのプリンを食っちまったことかな」



476:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福島県):2012/02/26(日) 03:11:35.07 ID:E4WOCp4q0

>>456
また懐かしい曲がwwww



457: ◆8GNB4AEvC.:2012/02/25(土) 23:11:08.55 ID:RCbILTRLo

エツァリ 『……』

浜面 「食い物の恨みってなぁなんとやらってことかねぇ」

エツァリ 『ま、どうでもいいです。それはそれとしてですね』

浜面 「おいなんか冷たいぞ!!」

エツァリ 『来週の金曜日なんですけど、お暇なことに変わりはありませんよね?』

浜面 「そりゃ、な」

エツァリ 『バイトしませんか? 浜面さんでもできる簡単なお仕事です』

浜面 「なんだよ、そりゃ。まあ、一応聞いておこうか」

エツァリ 『護衛と送迎です。対象は一方通行さんとミサワさんの2名』

浜面 「……それ別に、俺が護衛するまでもないだろ。むしろ邪魔だろ」

エツァリ 『仰る通りかもしれません』

浜面 「つまりアレか? アッシーくんやれってことか?」

エツァリ 『これは驚きです! 結果的にそうなってしまいました』ニコニコ

浜面 「何が驚きだ! 最初からそのつもりだっただろ! ちくしょう!」

エツァリ 『で、どうでしょう』

浜面 「暇だからやる」ウン

エツァリ 『承りました』



458: ◆8GNB4AEvC.:2012/02/25(土) 23:12:14.90 ID:RCbILTRLo

~その頃 第7学区 エ結邸~


エツァリ 「はい、それでは失礼します。健やかな夜を」ピッ

結標 「……」ジトー

エツァリ 「どうされました?」

結標 「サイッテー」

エツァリ 「え?」

結標 「なんで、もう寝る準備して、消灯して、ウトウトし始めたその隣で電話し始めるのよ」

エツァリ 「あ、電話するの忘れてた。と思い出してついつい」

結標 「」ムスー

エツァリ 「いやー、ははは」

結標 「知らない」ゴロン

エツァリ 「マナー違反だったことは謝罪します。機嫌を直してくださいよ」

結標 「……」

エツァリ 「」チョンチョン

結標 「……明日の朝食メニュー次第では直るかもね」



459: ◆8GNB4AEvC.:2012/02/25(土) 23:13:40.93 ID:RCbILTRLo

エツァリ 「プレーンオムレツなどいかがでしょう」

結標 「……」

エツァリ 「サラダもつけましょう」

結標 「……もう一声」

エツァリ 「では手間を惜しまずフレンチトーストなど」

結標 「……アレ、カロリー高いんだけど」

エツァリ 「もう少し余裕があったほうが、なんといいますか、触り心地が」

結標 「」スパーーン

エツァリ 「いったぁぁ!?」

結標 「誰のためにこっちが日々努力してると思ってるのよ!」

エツァリ 「失礼しました、今のは失言でしたね」

結標 「……まあ」

エツァリ 「?」

結標 「それでも、朝食は大事だし……貴方が手をかけて作ってくれるんだし……」

エツァリ 「ええ」

結標 「わかった。じゃそれで許しといてあげる」

エツァリ 「ありがたいことです」



460: ◆8GNB4AEvC.:2012/02/25(土) 23:15:15.42 ID:RCbILTRLo

結標 「これ以上ケンカしてるとまたあの子に殴りこまれちゃうからね」クスクス

エツァリ 「最近は夜更かし気味なので、余計に気を付けませんと」

結標 「あぁ、早起きの必要がないからとか言ってたわね」

エツァリ 「生活のリズムが崩れます。そういう意味でも、ミサワさんには早く復帰してほしいですね」

結標 「来週ぐらいにはギプスとれるらしいけど」

エツァリ 「その後はリハビリが待っているでしょう。……あ、来週といえば」

結標 「?」

エツァリ 「来週の金曜、いらっしゃいませんよね?」

結標 「あれ? なんで知ってるの? もう話したっけ?」

エツァリ 「分かりますとも」ニコニコ

結標 「なんか腑に落ちないけど……その通りで、朝から晩までいないから」

エツァリ 「了解しました」

結標 「あの子も一緒にね」

エツァリ 「ええ、よろしくお願いしますね」

結標 「……ゴメン、限界。寝ましょ」

エツァリ 「ええ、お休みなさい」

結標 「寒いんだから、もう少しこっちきてよ」グイ



461: ◆8GNB4AEvC.:2012/02/25(土) 23:16:24.61 ID:RCbILTRLo

~数日後 第7学区 常盤台新寮 カフェテリア~


絹旗 「……はー、暇ですね。超暇ですね」グテー

白井 「進路が決定していて、尚且つ卒業判定に問題がない者は早い春休みに入っておりますものね」ズズ...

絹旗 「あ、そうだ。今日の午後でしたっけ」

白井 「ええ、現地で待ち合わせですの」

絹旗 「遅れないようにしませんと」

白井 「そちらの準備も大事ですが。絹旗さん、どのようなものを作るか決まっておりますの?」

絹旗 「うぬ」

白井 「まだですか……まあ最悪、溶かしてハートの形にでも固めれば見てくれはそれなりになるでしょうから」

絹旗 「そんなの超つまらないですよー。もう一ひねりほしいです」

白井 「……難しいですわね」

絹旗 「いっそ白井さんの顔を模して作りましょうか」

白井 「それに何の意味がございますの」

絹旗 「白井さん! 新しい顔です!」

白井 「この顔はチョコ製でもなければ取り換えもききませんの!」



462: ◆8GNB4AEvC.:2012/02/25(土) 23:17:55.31 ID:RCbILTRLo

絹旗 「そんなこと言って、ペロッとしたらチョコ味だったりするんじゃ」

白井 「……いいでしょう。そこまで仰るなら」ガタッ

絹旗 「?」

白井 「ご自身の舌で確かめてみればいいですの」

絹旗 「え?」

白井 「さあ、どうぞ」

絹旗 「いやいや、いいです! 超いいですから!」

白井 「まったく……突飛もないことを言い出すかと思えば」

絹旗 「だって白井さんの歯磨き粉、チョコ味じゃないですか」

白井 「」

絹旗 「アレでチョコ成分を超補充してるのかと」

白井 「あっ、あれは偶々そういう気分だから何とはなしに買ってみただけですの!」

絹旗 「ふーん……まあ、確かに。なんで? っていう味の歯磨き粉たくさん売ってますもんね」

白井 「そこは学園都市クオリティかと」

絹旗 「もっと超マシなものを作ればいいのに……ワサビ味の歯磨き粉なんて誰が使うんですか」

白井 「期待するのも酷でしょう」ズズ...



463: ◆8GNB4AEvC.:2012/02/25(土) 23:19:43.26 ID:RCbILTRLo

絹旗 「そういえば白井さん」

白井 「?」

絹旗 「私、何人かからチョコくださいって言われたんですけど」

白井 「何人かと申しますと?」

絹旗 「ここの生徒ですよ! 毎年こんな感じなんですか?」

白井 「重く考えすぎです。女子が集まって甘いものを食べあっているだけですの」

絹旗 「むー……」

白井 「そういう意味では、わたくしたちがやろうとしていることと変わりございません」

絹旗 「まあ、そうなんですけどね」

白井 「中には本気で絹旗さんを狙っている方もおられるかもしれませんが」ズズ...

絹旗 「やめてくださいよ……」

白井 「そうですわね。絹旗さんには既に黒夜さんがおられますもの」クスクス

絹旗 「アレはそういうアレじゃないですってば!」

白井 「まあ、義理として渡すだけならば悪いことではないでしょう」

絹旗 「一目見て"超義理!"って分かるようなのにしなくちゃいけないですね……」



464: ◆8GNB4AEvC.:2012/02/25(土) 23:20:52.27 ID:RCbILTRLo

~同日午後 第7学区 隠れ家的喫茶店(休業中)~


<カランカラン♪


ショチトル 「む、来たか。時間通りだな」

絹旗 「また超掃除中ですか?」

ショチトル 「ああ」

白井 「何かお手伝いいたしましょうか?」

ショチトル 「いや、大丈夫だ。私の仕事だからな」

絹旗 「まあまあ、そう言わずに」

白井 「遠慮しあう仲でもございませんでしょう」

ショチトル 「……そうか。では、床の掃除を頼む。それで掃除は全部なんだ」

絹旗 「任せといてくださいよ。これ使えばいいですよね」【デッキブラシ】スチャ

ショチトル 「違う違う違う! こっちだこっち!」【モップ】

白井 「絹旗さん、そんなもので床を擦ったら傷だらけになってしまうでしょう」

絹旗 「じゃなんでデッキブラシなんてあるんですか」



465: ◆8GNB4AEvC.:2012/02/25(土) 23:22:48.32 ID:RCbILTRLo

ショチトル 「悪漢撃退用の護身具の一つだ」

絹旗 「……別にミサワさんがいれば、得物なんてなくても超よさそうですけど」

ショチトル 「マスターならばな。私はそうもいかない」

白井 「水を汲んできましたので使ってください」ゴトッ

絹旗 「あ、コレ一回やってみたかったんですよ。モップ絞るローラーつきバケツ」ジャブジャブ

白井 「存外アナクロなものを使っておられますのね。スチームモップやスイブルスリーパーなどの方がお手軽では」

ショチトル 「マスターの先代のマスターの趣味らしい。レジや電話もあの通りだからな」

絹旗 「ガチャガチャチーンってなるレジ、映画でしかみたことなかったですよ」ゴシゴシ

白井 「もはやアンティークですの」

ショチトル 「慣れると悪くないぞ」

絹旗 「確かに、味がありますよね」

白井 「うーん……」

絹旗 「あ、気にしないでください。白井さんは未来マニアなんで」

白井 「未来マニアってなんですか」

絹旗 「最新鋭っぽい、っていう理由であーんな変な携帯電話使ってるじゃないですか」ゴシゴシ

ショチトル 「あぁ、アレか……私は二度と持たないと決めた」



466: ◆8GNB4AEvC.:2012/02/25(土) 23:24:18.57 ID:RCbILTRLo

絹旗 「正直私も使い方が超わかりませんし。あの携帯電話」

白井 「なっ、慣れればそれなりに使いこなせますの」

ショチトル 「私はこれで十分だ」

絹旗 「うわっ、これって」

白井 「電話とメールだけ残して、極限まで機能を削りに削ったモデルですの」

ショチトル 「別に不便でもないぞ」

絹旗 「カメラとかWebぐらいあってもいいんじゃ」

ショチトル 「必要ない」キッパリ

白井 「本当に……」

絹旗 「……同い年?」

ショチトル 「なぜそこでその疑問が湧いてくる!?」

 :
 :
 :

絹旗 「掃除超終了です」ドン

ショチトル 「助かったぞ」

白井 「では、そろそろ本題に入りましょうか」



467: ◆8GNB4AEvC.:2012/02/25(土) 23:26:01.54 ID:RCbILTRLo

ショチトル 「調理器具の説明だったか」

絹旗 「はい、当日超スムーズに作業するために聞いておこうかと」

白井 「どこになにがどうしまってあるか、まったくわかりませんものね」

ショチトル 「当日は私も来るつもりだが……手が埋まってる可能性もあるからな」

絹旗 「やっぱり作るんですよね? 超お兄ちゃんに」

ショチトル 「……去年は買って済ませてしまったから今年は、と思っているところもある」

白井 「確か、昨年の今頃は入院なさっておられたでしょう。仕方ございませんの」

絹旗 「超お兄ちゃんなら喜んでくれますよ。世の中の男はみんな妹好きですから」

ショチトル 「それは初めて聞くが……まあいい。ついてきてくれ」

絹旗 「」トテトテ

白井 「カフェのカウンターの内側……これほど近くて遠い場所もございませんわね」

ショチトル 「大体のものは、ここの扉を開けたところに入っている」カパッ

絹旗 「カウンターの下ですね」

白井 「鍋にフライパンにボウルはここと」

ショチトル 「細かいものはここの引き出しだ」ガラッ

絹旗 「菜箸に計量スプーンですか」

白井 「これも必須ですわね」



468: ◆8GNB4AEvC.:2012/02/25(土) 23:27:29.36 ID:RCbILTRLo

ショチトル 「……あとは、何かあるか?」

白井 「クッキングペーパーがあると助かるのですが」

ショチトル 「ああ、それなら後ろの棚のここだ」ガチャ

絹旗 「お、ありましたね」

白井 「大体これで足りるでしょうか」

絹旗 「アレはないんですか?」

ショチトル 「アレ?」

絹旗 「あのー、型とか冷やす用のトレイとか」

ショチトル 「さすがに型はないな」

白井 「必要なものは各自で用意するという話だったでしょう」

絹旗 「ええ、まあ。材料とか必要なものは用意するようにってことになってますけど」

ショチトル 「……そうか、型か」

白井 「そういえば、わたくしたちもそっちの器具はございませんわね」

絹旗 「超ちょうどいいじゃないですか。この後で見に行きましょうよ」

白井 「そうですわね、3人で参りましょう」



469: ◆8GNB4AEvC.:2012/02/25(土) 23:29:08.88 ID:RCbILTRLo

ショチトル 「わ、私もいいのか?」

絹旗 「むしろダメって考える理由があるんですか?」

白井 「ええ、お時間があるのならぜひ」

ショチトル 「そ、そうだな……私はそういうのに疎いから、教えてもらうのも」

絹旗 「え? カフェ店員なのに?」

ショチトル 「分かってると思うが、ここは自作菓子まではやっていない」

白井 「やる予定は?」

ショチトル 「マスター次第だ。現状では時間と設備の問題があるらしいが」

絹旗 「まあまあ、今の内から練習しておけば超役に立ちますってば」

白井 「そうですの、ゆくゆくは暖簾分けで独立もできるかもしれませんの」

ショチトル 「今はそこまで考えが及ばないが……役に立つというのは同意だな」

絹旗 「それに、お菓子作りが得意な女の子とくればお兄ちゃんも超イチコロですよ」

白井 「結標さんからお兄様を取り戻すなんてことも」

ショチトル 「……それはないな。私自身の心変わりが起きない限りは」

絹旗 「まあともかく、行きましょうよ」

白井 「そうですの。あまり遅くなってしまってもいけませんし」

ショチトル 「それもそうだな。では、行くとしよう」



470: ◆8GNB4AEvC.:2012/02/25(土) 23:29:38.96 ID:RCbILTRLo

といったところで、今回はここまでです。
今気付いたけど、海原がエツァリに戻ったので
海浜通行という表記は二度と使えませんね。
ちょっと残念。

次回投下は3日以内の予定です。
お付き合い頂き、ありがとうございました。



477:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/26(日) 03:46:47.21 ID:Gl+xGchQ0

>>470
エツァ浜通行とかどうであろう?
乙であった



471:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県):2012/02/25(土) 23:31:51.14 ID:1cipx4iKo

乙!



480:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/26(日) 07:18:22.18 ID:uCBdIDZSO

黒子のSF好き設定を生かしてるスレ初めてみた
原作にも出てる所少なすぎてかまちーも忘れ去ってるんじゃないかと思うぜww



485:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋):2012/02/26(日) 10:14:30.11 ID:r2EcXKPlo


浜ツァリ通行を推したい



487:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/02/26(日) 12:34:21.99 ID:bAV3+vBuo

>>485
一瞬浜チャリ通行に見えた



488:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/26(日) 14:44:00.94 ID:395acuxIO

浜通行ァァァ!!



499: ◆8GNB4AEvC.:2012/02/28(火) 00:38:58.33 ID:nZquOB25o

~同日 第7学区 調理器具専門店~


ショチトル 「おお」キョロキョロ

絹旗 「ここに来れば大抵のものはあるでしょうね」

白井 「ええ。それこそプロが使うような道具まで揃ってますから」

ショチトル 「すごいな。日本では刀も調理器具にカテゴライズされるのか」

絹旗白井 「「えっ?」」

ショチトル 「アレはそうではないのか?」

絹旗 「……あぁ」

白井 「アレは鮪包丁ですの」

ショチトル 「包丁!? アレが包丁なのか!」

絹旗 「ええまあ、鮪っていう超デカイ魚専門の包丁ですよ」

ショチトル 「……どれぐらい大きいんだ?」

白井 「絹旗さんと同じぐらいかと」

絹旗 「え、そこまでですか?」

ショチトル 「なるほど……道理で包丁も大きくなる訳だ」



500: ◆8GNB4AEvC.:2012/02/28(火) 00:40:04.60 ID:nZquOB25o

絹旗 「さて、目的のものは」トテトテ

白井 「製菓製品はこちらのようですが」

絹旗 「あ、これっぽくないですか?」

ショチトル 「これに、溶かしたチョコレートを流し込むのか」カチャ

絹旗 「ええ、それで冷やして固めるんですよ」

白井 「随分色々ございますのね。さすが専門店といったところでしょうか」

ショチトル 「この大きい箱型のは……?」パカッ

絹旗 「あ、小さいヤツの超量産用ですね」

白井 「ここに流し込めば、いっぺんに作れるということですのね」

絹旗 「これ超良さげじゃないですか。買いです」

ショチトル 「こんな一口サイズのを大量に作ってどうするんだ?」

絹旗 「絨毯爆撃用です」

ショチトル 「?」

白井 「まあ、付き合い等ございますのよ」クスクス

絹旗 「望んだ付き合いじゃないですけどね」

ショチトル 「望まなくても付き合いが発生するのはいいことじゃないか?」

絹旗 「うーん」



501: ◆8GNB4AEvC.:2012/02/28(火) 00:41:37.22 ID:nZquOB25o

白井 「それだけ慕われているという証拠とも言えますもの」

絹旗 「まあ、そう考えておくことにします」

白井 「それで、どんな形にするか決まりました?」

ショチトル 「私か? そうだな……」

絹旗 「コレなんかどうですか、コレ」

白井 「この形は……サーベルですか?」

ショチトル 「なぜサーベル?」

絹旗 「本当はあのノコギリ刀の方が超それっぽいですが、さすがになさそうなんで」

ショチトル 「ノコギリ刀って……」

白井 「決闘の申し込みかと思われてしまうやもしれませんの」

ショチトル 「それならやめるべきだな。真っ向勝負でもお兄ちゃんには勝てないさ」

絹旗 「そんなに超強いんですか?」

ショチトル 「かなり、な」

ショチトル (そりゃ原典2冊持ってるんだし)

白井 「しかし、こう悩んでるだけでも楽しいものですの」カチャ



502: ◆8GNB4AEvC.:2012/02/28(火) 00:42:41.79 ID:nZquOB25o

ショチトル 「なかなか決まる気配がないが……悪くない」

絹旗 「こういうのなんて言うんでしたっけ」

ショチトル 「後の祭り、だったか?」

白井 「逆です、逆。祭りは準備の方が、ですの」

絹旗 「あぁ、そうだ。それです、それ」

白井 「今回に関しては大丈夫でしょうが、後の祭りにはならないようにいたしましょう」

絹旗 「今回に関しては、というか私たちに関しては、ですよね」

ショチトル 「?」

絹旗 「本命に渡すとかじゃなく、自分たちが超食べたいだけですから」フンス

白井 「花より団子、とはこういうことですの」

ショチトル 「そういうことか」クスクス

白井 「……ところで、その手に持ってる型は」

ショチトル 「あぁ。これに決めた」

絹旗 「へー、どんなんですか? 見せてくださいよ」パカ

白井 「あら、こちらは……」

ショチトル 「私の故郷の古い言葉で、な」



503: ◆8GNB4AEvC.:2012/02/28(火) 00:44:13.47 ID:nZquOB25o

絹旗白井 「「?」」

ショチトル 「私の名前は、これを表しているんだ」

白井 「まあ、そうだったのですか。そう考えると、素敵な名前ですの」

絹旗 「ちなみに私の名前は」

ショチトル 「もあい」

絹旗 「ちーがーいーまーすー!!」

白井 「存外、平仮名で書くと可愛いですわね」

ショチトル 「違うのは分かっているのだが……最初にそう教えられたものだから、なかなか切り替えられなくてな」

絹旗 「誰ですか、教えたのは」

ショチトル 「マスターだ」

絹旗 「こうなったら右腕も超折って、両腕ギブスでファイヤーマンみたくしてやります!」プンスコ

白井 「させませんのー!」ガシッ

絹旗 「放してくださいよ! これは私が私であるための戦いなんです!」

白井 「大きいお姉様にこれ以上傷はつけさせません!」

絹旗 「白井さんだってサムスピの審判とか言われたら超悔しいですよね!?」

白井 「それはわたくしたちが言い争いになったときに絹旗さんがいつも言ってるフレーズではないですか!」



504: ◆8GNB4AEvC.:2012/02/28(火) 00:45:20.58 ID:nZquOB25o

<超ー!
<ですのー!


ショチトル 「……やれやれ」

ショチトル 「本当に仲が良いのだな」



~同日夕方 第7学区 とある大通り~


ショチトル 「さて、買い物も済んだな」

絹旗 「いやー、まさか店長さんが鮪包丁振りかざしてくるとは……」

白井 「驚いて思考がフリーズしてしまいましたの」

ショチトル 「店内でケンカするからだ。うちの店でも、迷惑客には容赦はしないぞ?」

絹旗 「黒夜が何回か雷落とされてましたね。文字通りの意味で」

白井 「迷惑客に毅然とした態度をとれるお店は好感がもてますわね。手段はともかくとして」

絹旗 「んで、そろそろいい時間ですけど、超買い残しとかないですか?」

白井 「うーん……」

ショチトル 「何かあるのか?」



505: ◆8GNB4AEvC.:2012/02/28(火) 00:46:41.78 ID:nZquOB25o

白井 「いえ、先ほどのお店では見つからなかったもので」

絹旗 「え、なんですか? あるのなら今の内に言ってくださいよ」

白井 「媚薬の類」

絹旗 「お腹空いたし、超帰りましょうか」

白井 「絹旗さん、聞いておいて無視は反則ですの」

絹旗 「なんに使うんですか、そんなモノ!」

白井 「お姉様攻略のためですの」キリッ

絹旗 「言い切らないでくださいよ」ハァ

ショチトル 「媚薬か……そういえば」

絹旗 「超乗っからなくていいですよこんな話題!」

ショチトル 「ん、そうか?」

白井 「いえいえ、言いかけて引っ込めるのは無粋ですのよ」

ショチトル 「それもそうか。まあ、大した話でもない」

絹旗 「はは、もう私知りませんからね」

ショチトル 「私の故郷にも、媚薬というか惚れ薬のようなものが伝わっていてな」

白井 「ぜひ教えてくださいまし」

絹旗 「おい」



506: ◆8GNB4AEvC.:2012/02/28(火) 00:48:30.29 ID:nZquOB25o

ショチトル 「まじないの域は出ないぞ? それに作るための素材集めが厳しい」

白井 「それでもご参考までに」

ショチトル 「材料はたしか……毒カエルの体液、サソリの針、人食い魚の鱗」

絹旗 「超黒魔術……?」

ショチトル 「あぁ、あと惚れさせたい人間の血液だ」

白井 「これは本格的ですの」メモメモ

絹旗 「メモしてどうすんですかぁ!」

ショチトル 「やめておいたほうがよさそうだな」クスクス

白井 「え、ここまできてやめるというのは」

ショチトル 「絹旗さんが実験台にされたら大変だ」

絹旗 「」ゾクッ

ショチトル 「それにさっきも言ったが、まじないの域は出ない。民間療法のようなものだからな」

絹旗 「療法じゃないですよね」

白井 「まあ……確かに、その材料を当日までに揃えるのは難しそうですの」

ショチトル 「学園都市では難しいだろう。ならば、他に必要なものの準備をしたほうが得策だろうな」

絹旗 「そうですね、当日になって超慌てないように準備をしておきませんと」

白井 「買い足さなければいけないものは揃ったでしょう。後は当日を待つばかりかと」



507: ◆8GNB4AEvC.:2012/02/28(火) 00:49:38.97 ID:nZquOB25o

~2月13日午前 第7学区 番外通行邸付近~


浜面 「本日、運転を担当させて頂きます浜面仕上と申します」キリッ

番外個体 「うん、知ってる」

一方通行 「まさか本当に連れてくるとはな」

エツァリ 「交渉事は得意なんですよ」ニコニコ

番外個体 「まあ、悪いとは思うけどせっかくだし……今日はお願いね?」

浜面 「任せといてくれ、運転は得意なんだ」

一方通行 「ほれ、鍵」ポイ

浜面 「はいよ」パシッ

エツァリ 「では向かいましょうか」ガチャ


  バタン バタン


浜面 「エンジン始動!」カシュシュ ブルン

番外個体 「……さっきから気になってるんだけどさ」

一方通行 「聞くな。こいつらなりの考えがあるンだろォよ」

番外個体 「だからその考えとやらが気になってるっつの」



508: ◆8GNB4AEvC.:2012/02/28(火) 00:51:13.55 ID:nZquOB25o

エツァリ 「なんでしょうか?」

番外個体 「……助手席と運転席のお二人、なんで黒スーツにサングラスなの?」

エツァリ 「様式美です」ニコニコ

浜面 「様式美だな」

一方通行 「分かンねェ……」

番外個体 「マトリックスかMIBをインスパイヤしてるのかと」

エツァリ 「自分は後から知った話なのですが」

番外通行 「「?」」

エツァリ 「ミサワさんも絹旗さんと組んで、こんな恰好でスパイ活動していたそうじゃないですか」

番外個体 「!!!」ブーッ

浜面 「あー、アレだ。あの時だな」

一方通行 「……オイ、何の話だ?」

番外個体 「えい」ゴッツン

一方通行 「ンごォ!?」

番外個体 「あんときゃノリノリだったけど、今となっては黒歴史寸前だよ」ガシガシ

一方通行 「オマエなァ! ギプスで殴るヤツがあるか!」



509: ◆8GNB4AEvC.:2012/02/28(火) 00:52:58.38 ID:nZquOB25o

番外個体 「痛かった?」

一方通行 「また折れたらどォすンだ、ボケ」ナデナデ

番外個体 「……ゴメン」

エツァリ 「浜面さん、少々エアコンが効きすぎなようです」

浜面 「こりゃ失礼」

エツァリ 「しかも見ましたか? 乗り込むとき、ドア開けてエスコートしてましたよ」

浜面 「んもう、仲がよろしいこって」

一方通行 「黙って運転しやがれ。乱暴な運転しやがったら、次はオマエがギプス巻く番だからな」ゲシゲシッ

浜面 「分かった! 分かったから運転席を後ろから蹴るな!」

番外個体 「ほーら、やめなよ」

一方通行 「」チッ

浜面 「助かった……それにしても、アレだな」

エツァリ 「どれですか」

浜面 「人様の車を運転するときにいつも思うんだけどよ、運転席狭いんだよな」

エツァリ 「浜面さんの身長がムダに高いからでしょう」

浜面 「ムダと言ったか? 失敬だな、キミは」

番外個体 「あー、この車のシートの位置も私用にしてあるからね。浜面さんにゃ狭いかも」



510: ◆8GNB4AEvC.:2012/02/28(火) 00:54:42.83 ID:nZquOB25o

エツァリ 「あの日も運転したでしょう。その時に調整なさった筈では?」

浜面 「あんときはそんな余裕なかったわ。つうワケで、ちょっと下げるぞ」グイ→

一方通行 「オイバカ危ねェ!!」

浜面 「おっ、悪い。下げすぎちまったか」

一方通行 「オイ、鉄パイプ貸せ、鉄パイプ。後ろからシートごとブッ刺してやる」

浜面 「死んじゃうだろバカ!」

一方通行 「どォせ病院に行くンだから変わりゃしねェよなァ?」

番外個体 「だからやめろっての」ペシッ

エツァリ 「浜面さん、そろそろ出発しましょう」

番外個体 「未だに出発してないことにびっくりだよ」

浜面 「アレだ、アレ。外寒いからエンジンあっためてたんだよ」

一方通行 「だったらもういいだろ。さっさと出せ」ゲシゲシッ

浜面 「お前さっきからなんなの!? タクシーとかでそういうことすんなよ!」ブロロロ

 :
 :
 :



511: ◆8GNB4AEvC.:2012/02/28(火) 00:56:30.37 ID:nZquOB25o

浜面 「そういえば、小さい方の姐さんはどうしたんだ?」

エツァリ 「あちらの会に参加ですか?」

番外個体 「うん」

浜面 「参加? 何に参加か知らんが、もしかして一人で行かせちゃったのか?」

番外個体 「絹旗さんと白井さんが迎えに来てくれたよ。あの二人が一緒なら大丈夫でしょ」

一方通行 「チビ二人もそれぞれ大能力者なンだからな、なンとかなンだろ」

エツァリ 「……白井さんが暴走しなければよいのですが」

浜面 「大丈夫だろ。絹旗もいるんだし」

番外個体 「それに白井さんも普段はあんなだけど、超えちゃいけないラインは弁えてるから」ニャハハ

一方通行 (……ちょっと不安になってきた)

浜面 「しかしみんな集まって何やっとんだ? 女子会ってやつかい。おっと信号だ」キキー

エツァリ 「えっ、ご存知ない?」

番外個体 「あれ? 聞かされてないの?」

一方通行 「」クピクピ

浜面 「……もしかしなくても、知らないの俺だけ!?」

一方通行 (いいのかよ、コレ)ヒソヒソ

番外個体 (滝壺さんのことだから、直前まで秘密にしてるんだと思う)ヒソヒソ



512: ◆8GNB4AEvC.:2012/02/28(火) 00:58:07.00 ID:nZquOB25o

エツァリ 「ま、まあ、浜面さんにとって悪いことは起こりませんよ。断言できます」

浜面 「そ、そうなのか?」

一方通行 「オマエ、信用してねェのか? アイツのこと」

番外個体 「えー、かわいそー。あんなに表に裏に浜面さんに尽くしてるのに」

エツァリ 「浜面さん、これはいけませんね。一方通行さんからの呼称が三下から四下になってしまいますよ」

浜面 「な、何を言うか! 俺は世界中が敵になったとしても滝壺の味方でありつづけるぞ!」

他3人 「「「それが聞きたかった」」」

浜面 「先生!……ってなにがしたいんだお前ら!」プンスコ

エツァリ 「ほら、信号変わりましたよ」

浜面 「ああもう、わかりましたよ」ブロロロ

番外個体 (滝壺さんとフレメアから、か。明日には狂喜乱舞してるんだろうなぁ)クスクス



~同日 第7学区 とある病院~


番外個体 「よーし、着いた着いた」

一方通行 「時間通りだな。三下2号も少しはやるじゃねェか」

浜面 「そんなことあるよ」フンス



513: ◆8GNB4AEvC.:2012/02/28(火) 01:00:09.25 ID:nZquOB25o

エツァリ 「では先生のところに向かいましょう」

番外個体 「つってもどこにいるかなぁ」

浜面 「看護師さんに聞けば早いだろ。あ、すいませーん」

麦野 「あぁ?」クルッ

浜面 「ひぃ!?」

麦野 「おい、人を呼び止めといて"ひぃ"ってどういうことだコラ。
    しかもよく見たら浜面じゃねぇか。よし、ブチコロシ確定な」

浜面 「なんだよその理論! 横暴だ!」E:一方通行の盾

一方通行 「オイこら、人を盾にするンじゃねェ!」

番外個体 「あ、しずりん。ちょうどよかったー」

麦野 「あぁ、アンタか。そういえば今日ギプス取る日だっけ」

番外個体 「そゆこと」

麦野 「で、第一位はともかくこっちはなに? SPでも雇ったの?」

番外個体 「いいでしょ。逆ハーレム」

麦野 「……正直、このメンツじゃなんも羨ましくないな」

エツァリ 「それで、先生を探しているのですが」

麦野 「アンタ、確か座標移動の旦那か。浜面に合わせるとバカが伝染るぞ? まあ、今案内するよ」



514: ◆8GNB4AEvC.:2012/02/28(火) 01:02:38.34 ID:nZquOB25o

~同日 第7学区 とある病院 処置室~


冥土帰し 「やあ、待たせたね。さっそく始めようか」

麦野 「さー、男どもは出てった出てった」

浜面 「なんだよ、出産かよ」

エツァリ 「浜面さん、忘れてませんか?」

浜面 「?」

エツァリ 「ミサワさんは肋骨も折っているのですよ」

番外個体 「そっちのサポーターも外すから。どうしても上脱がなきゃいけなくて……」チラッ

一方通行 「分かったら出てけ! 肉塊にされてェか!」ゲシゲシゲシ

浜面 「なんで俺ばっか蹴るんだよ! 蹴られたら痛いんだぞ!」

エツァリ 「終わったらお呼びください」

麦野 「第一位も嫉妬深いのね? ジェラシー強い男は嫌われるちゃうにゃー?」ニヨニヨ

一方通行 「ウルセェ。外で待ってるからな、さっさと済ませろ」カツンカツン

冥土帰し 「レントゲンを確認して外すだけだから、そんなに時間はかからないね?」

麦野 (にしても、浜面も来てるなんて嬉しい誤算だわ。早めに用意しといてよかった)



515: ◆8GNB4AEvC.:2012/02/28(火) 01:03:09.48 ID:nZquOB25o

といったところで、今回はここまでです。
次回からようやくバレンタインっぽい話に入ります。

次回投下は3日以内の予定です。
お付き合い頂き、ありがとうございました。



516:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府):2012/02/28(火) 01:07:11.82 ID:XujN5ZXfo

乙だぜ
しっかりチョコ用意してるむぎのんマジ乙女



517:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県):2012/02/28(火) 01:12:15.11 ID:q961Lc/Go


浜面なら絶対スーツにグラサン装備だと思ったwwww



536: ◆8GNB4AEvC.:2012/03/01(木) 01:35:15.19 ID:z0McE+9Zo

~その頃 第7学区 隠れ家的喫茶店(休業中)~


婚后 「ようやく出番ですわ」

フレメア 「?」

絹旗 「そうですね、とうとうこの日が超来ましたね」

白井 「でも婚后さん、今日は授業では?」

婚后 「だってこっちの方が楽しそうなのですもの」

打ち止め 「大丈夫なのかな……?」

婚后 「ご心配には及びません。今授業で行っている地点など、わたくしは2年前に通過済みですわよ」ナデナデ

結標 「流石ね、常盤台中学」

滝壺 「時代を先取りしてるよね」

白井 「その表現はちょっと違うのでは……」

ショチトル 「さて、何から始めるんだ」

婚后 「昨年の失敗を活かしましょう」

滝壺 「失敗って……何かあったっけ?」

白井 「結標さんが大量のチョコを焦がしたぐらいでは」

結標 「今年はしないわよそんなこと!」



537: ◆8GNB4AEvC.:2012/03/01(木) 01:36:41.30 ID:z0McE+9Zo

打ち止め 「もしかして、直接火にあてちゃったの? ってミサカはミサカは推理してみたり」

フレメア 「大体お湯を使って溶かさなきゃダメ」メッ

結標 「」

ショチトル 「それで、昨年は何を失敗したんだ?」

婚后 「ラッピングです。後から気付いて慌てて買いに出かけたではないですか」

絹旗 「あー、そうだ。私買いに行かされました」

滝壺 「そうだった。私たちが作ってる間に3人が買いに行ってくれたんだよね」

婚后 「ええ、わたくしと絹旗さんとミサワさんで。そこで、わたくしから提案なのですが」

結標 「」

白井 「まず準備しましょう、ということですのね」

婚后 「ご明察です。買い出しを二手に分けて、材料係とラッピング係で調達してまいりましょう」

絹旗 「それが超よさそうですね。器具はあるから、これで必要なものは全部揃いそうです」

ショチトル 「義姉さん、そろそろ戻ってきてくれ」ユサユサ

結標 「だ、大丈夫よ。年下の子に料理の腕を指摘されたショックでフリーズするほどヤワじゃないわ」

ショチトル (していたではないか)

滝壺 「むすじめも再起動したから、班分け決めようか」



538: ◆8GNB4AEvC.:2012/03/01(木) 01:37:56.80 ID:z0McE+9Zo

婚后 「どうやって分けましょうか?」

絹旗 「あ、それなら」

フレメア 「それなら?」

絹旗 「去年と超逆にすればいいんじゃないですかね」

婚后 「つまり、昨年ラッピング用品を買い出しに行った方が材料班にまると」

結標 「なるほどね。それならすぐ決まるし、揉める要因もなくていいじゃない」

滝壺 「……あれ? でも去年は材料買い出しは全員で行ったよね?」

白井 「ええと言い直すと、去年ラッピング用品を買いに行かなかった人が行ってきて、と」

滝壺 「なるほど」フム

絹旗 「んで、去年そっち買い物に超行ったのは私と婚后さんとミサワさんでしたよね」

婚后 「ミサワさんはおられませんから……では、貴女にお願いできますかしら」

打ち止め 「任せて!」フンス

結標 「じゃ、私と滝壺さんと白井さんは決まりとして……貴女たちはどっちに行く?」

ショチトル 「先に決めていいぞ」

フレメア 「……すごく、大体、迷う」



539: ◆8GNB4AEvC.:2012/03/01(木) 01:39:20.65 ID:z0McE+9Zo

打ち止め 「じゃ一緒に行こうよ」グイグイ

フレメア 「うん、じゃこっち!」

ショチトル 「ならば私はこちらか。これで人数も均等だろう」

白井 「決まりですの」

婚后 「では、後はそれぞれ必須品を書きだしましょう」

結標 「それに加えて"あ、これも"ってものがあれば買っちゃえばいいわね」

絹旗 「書くものありますか?」

ショチトル 「紙とペンぐらいしかないが」ハイ

滝壺 「十分だよ」

絹旗 「んでは超早速」カキカキ

白井 「あら、絹旗さんはもうどういったものを作るか決まりましたのね」

絹旗 「ええ、どうにか」

滝壺 「こっちの紙にラッピング用品とか書いてね」

打ち止め 「」カキカキ

ショチトル 「お、早いじゃないか。プランはできているのだな」



540: ◆8GNB4AEvC.:2012/03/01(木) 01:40:34.03 ID:z0McE+9Zo

打ち止め 「……うん、去年ラッピングできなかったから、今年こそは……」

結標 「貴女も作ったんだ? じゃ、どうやって渡したの?」

打ち止め 「……アルミホイル」

婚后 「それはそれで手作り感が溢れるほど滲み出ていて素敵ですわね」

白井 (ナイスフォローですの)

 :
 :
 :

絹旗 「じゃ、材料はこれで超全部でいいですか?」

白井 「同じくラッピング用品も」

結標 「うん、私は大丈夫」

滝壺 「全部書いたよ」

打ち止め 「色々書いた! ってミサカはミサカは準備万端であることをアピールしてみたり」フンス

フレメア 「よくわからないから同じく!」フンス

ショチトル 「では出発か? 戸締りもしなきゃいけないな」

婚后 「ええ、行くといたしましょう」



541: ◆8GNB4AEvC.:2012/03/01(木) 01:41:59.42 ID:z0McE+9Zo

~同日 第7学区 大型スーパー~


絹旗 「まずメモにあるものを全部揃えましょうか」

婚后 「そうですわね、漏れがあるといけませんし」

打ち止め 「じゃ、何から買えばいいのかな、ってミサカはミサカはメモを広げてみたり」ガサガサ

フレメア 「色々書いてあるね」

絹旗 「なにせあのお店休業中ですからね。食べるもんは超一通り揃えなきゃいけませんから」

婚后 「これは結構な荷物になりますわよ」

フレメア 「怪力絹旗がいるから大丈夫、にゃあ」

絹旗 「誰が怪力ですか! これは能力です、超窒素です!」

フレメア 「? でも浜面がいつも"絹旗は怪力"って言ってた」

絹旗 「あンの野郎……次会ったら超泣かす」

打ち止め 「ね、ね、これなんて読むのかな? ってミサカはミサカは難読漢字を指さしてみたり」

婚后 「どちらですか? ええと…………」

打ち止め 「?」

婚后 「これは必要ございませんわね。何かの手違いでしょう」



542: ◆8GNB4AEvC.:2012/03/01(木) 01:43:43.12 ID:z0McE+9Zo

打ち止め 「え? いいの?」

婚后 「ええ、大丈夫ですわ」

婚后 (どなたですか、惚れ薬などと書いたのは……)

絹旗 「超ちょっとメモ確認させてもらっていいですか?」

打ち止め 「はい」ガサッ

絹旗 「んー、チョコは当然として、小麦粉、ビスケット、ココアパウダー……バナナ?」

フレメア 「あ、それ私」

絹旗 「チョコバナナですか」

フレメア 「大体おいしい」

婚后 「そういった路線もございましたか」

絹旗 「まるで縁日ですね」

打ち止め 「上から順番にカゴに入れればいいのかな?」

婚后 「その方が少々時間はかかりますが買い洩らしはないでしょう」

絹旗 「じゃ、始めるとしましょうか」

フレメア 「カート! カート私押したい!」

婚后 「ではお願い致しますわね。きっと重くなりますわよ」クスクス



543: ◆8GNB4AEvC.:2012/03/01(木) 01:44:59.53 ID:z0McE+9Zo

絹旗 「ええと、まず超チョコレートですね」

打ち止め 「この製菓用ブロックってやつでいいのかな? ってミサカはミサカは差し出してみたり」

婚后 「どうせ溶かしてしまうのですし、よろしいでしょう」

フレメア 「大体、何個?」

婚后 「そうですわね、とりあえず5kgほど」

絹旗 「そんないります!?」

婚后 「あの人数なのですよ? それに失敗しないとも限りません」

絹旗 「まあ、確かに……」

打ち止め 「5kgってことはこれを……10個!!」

フレメア 「10個投入ー」ポイポイ

絹旗 「初っ端からこの量ですか……」

婚后 「想定できていたことですが……これはそれ以上の大荷物になりそうですわね」

打ち止め 「どんどん行こうー!」トテテテ

フレメア 「おー!」ガロガロガロガロ



544: ◆8GNB4AEvC.:2012/03/01(木) 01:46:29.87 ID:z0McE+9Zo

~その頃 第7学区 大手雑貨店~


ショチトル 「ラッピングとは一口に言うが、何が必要なんだ?」

結標 「ざっとあげると包装紙、箱、リボン、袋あたり?」

滝壺 「あと緩衝材とかもあるといいかもね」

ショチトル 「緩衝材?」

白井 「箱等に敷き詰めてつかいますのよ。細切りにした紙の束だとか」

ショチトル 「あぁ、なるほど」

結標 「そういう訳だから、その辺のものをかき集めていきましょうか」

白井 「結標さん、お待ちになって」

結標 「?」

白井 「まずメモにある必須リストから片付けませんと」

滝壺 「そうだ。そこにあるのは買い忘れちゃいけないんだったね」

ショチトル 「では、上から順番に探していくとするか」

白井 「そうですね、ええとメモによりますと……」ガサッ



545: ◆8GNB4AEvC.:2012/03/01(木) 01:47:58.08 ID:z0McE+9Zo

滝壺 「最初はなに?」

白井 「……丈夫で軽い、正方形の白い箱。深さは5cm前後」

結標 「細かいわね……」

ショチトル 「こだわりを感じるな」ウン

結標 「そういうものなの?」

白井 「とはいえ、任されている以上はなるべくニーズを満たしませんと」

滝壺 「箱だね、探してみようか」

結標 「箱、箱……」

ショチトル 「ボックスというコーナーがあるぞ。ここじゃないか?」

白井 「あ、こちらで探せばよさそうですわね」

結標 「これ良さげだけど……微妙に正方形じゃないわね」

ショチトル 「これは?」

白井 「んー……少々深すぎでは」

滝壺 「あった」テッテレー

結標 「正方形で白い箱、深さもまあ大丈夫そうね」

ショチトル 「では次だな」

白井 「えー、次は……包装紙、英字新聞を切った貼ったデザインしたようなの」



546: ◆8GNB4AEvC.:2012/03/01(木) 01:49:23.48 ID:z0McE+9Zo

結標 「よく見かけるわね、そういう包装紙」

滝壺 「これはすぐ見つかりそうですの」

滝壺 「じゃ探しに」

ショチトル 「あったぞ」ハイ

結標 「え? もう見つけたの?」

ショチトル 「いや……後ろ振り向いたら包装紙の棚だったから」

滝壺 「あ、ホントだ。気付かなかった」

結標 「すぐ見つかってよかったじゃない。次は?」

白井 「ええと、木製の箱、特定の手順で表面のパネルを動かしたときだけ開くやつ」

結標 「誰よそんなの書いたの!?」

滝壺 「からくり箱? それとも寄木細工?」

ショチトル 「さすがにないだろう……」

結標 「ちょっと簡単に見つかりそうにないから後にしましょう」

白井 「それがよさそうですの。では次は……布製、白いリボン」

ショチトル 「リボンか……この辺にはなさそうだな」キョロキョロ

滝壺 「仕方ないね、探しに行こう」

結標 「分かってたけど、一筋縄じゃいかないわね」



547: ◆8GNB4AEvC.:2012/03/01(木) 01:51:11.99 ID:z0McE+9Zo

~その頃 第7学区 とある病院 処置室~


冥土帰し 「どんな感じかね?」

番外個体 「……かゆ、うま」ムズムズ

麦野 「ま、ギプスしてたところは3週間近く洗ってなかった訳だからな。かゆくもなるわ」

冥土帰し 「動かした感じはどうかね? 痛みとかは」

番外個体 「やっぱ思うようには動かないし力も上手く入らないけど、痛みはそれほどでも」

冥土帰し 「まあ、そこはおいおいリハビリしていくといいね? 当分は重いものを持ったり、
       激しく動かしたりは避けるように。また折れるということはないが、痛みが発生するからね?」

番外個体 「はいはい。にしても右腕折ったときよりも全然いい感じ。やっぱ腕のいい先生に診てもらうと違うねー」

麦野 「そりゃそうだ。私なんか左腕折ったどころか吹っ飛んだけど、それも治しちゃうんだからな」フンス

冥土帰し 「君は義手だけどね? ひとまず、今日はこれで完了だね」

麦野 「ほら、これ持って行きな」

番外個体 「なにこれ?」

麦野 「骨折患者向けの注意点と、ご家庭でもできるリハビリ法をまとめたパンフレット」

番外個体 「へー」ペラペラ

麦野 「……にしても、3週間か。色々溜まってるんじゃないの?」

番外個体 「そりゃね。なんだかんだいって不便だったから、それなりにストレスが」



548: ◆8GNB4AEvC.:2012/03/01(木) 01:53:00.82 ID:z0McE+9Zo

麦野 「そっちじゃないわよ」デコピンッ

番外個体 「いたっ。え、じゃなんの話?」

麦野 「第一位のお、あ、い、て」

番外個体 「」プシューー

麦野 「ギプスもとれたし。お預け食らいまくったワンちゃんが、今夜あたり餓狼になるかもな?」ニヨニヨ

番外個体 「それは、大丈夫だと思う。……多分」

麦野 「あ、なに? そんな身体でも処理してやってたの?」

番外個体 「なんもしてないし! いや、そうじゃなくて!」

麦野 「片腕使えないし、ご自慢のバストも使えないとなると、あと使えるのは」

番外個体 「先生、ここにセクハラおやじがいます! 隔離病棟にブチ込んでください!」

冥土帰し 「麦野さん、患者のプライバシーを詮索するような言動は控えるようにね?」

麦野 「友人として接してるので大丈夫ですん」

番外個体 「こんの耳年増が」

麦野 「誰が年増だ」ズビシッ

番外個体 「ふぎゃ」

 :
 :
 :



549: ◆8GNB4AEvC.:2012/03/01(木) 01:54:55.25 ID:z0McE+9Zo

番外個体 「おまたせー」

エツァリ 「おや、お帰りなさい」

一方通行 「調子はどォだ?」

番外個体 「万全とはいかないけど、まあ一区切りでしょ」

浜面 「そうかそうか、そいつは何よりだな」ウン

麦野 「あ、よかった。まだいた」

一方通行 「なンだ、まだなンかあンのか」

麦野 「アンタの嫁は平気よ。私が用事あるのはそっちのチンピラ」

浜面 「すいませんでしたぁ!」ガバッ

麦野 「……なんで謝ってんの?」

浜面 「え? いや、お前が俺に用事あるっつったら、俺が何かやらかしたか、
    もしくは"機嫌が悪いから原子崩しさせろ"の二択だろ?」

麦野 「テメェは人をジャンアンかなんかと勘違いしてんのか!」バシッ

浜面 「いてぇ!? なんだよ、モノ投げるな……って、なんだこりゃ?」

エツァリ 「おやおや、この包みはもしや」

麦野 「自分が食べたくて買ったついでだよ。時期も丁度いいし、やるよ」

番外個体 「あれれ? ついでに買った品物に、こーんな綺麗で可愛いラッピングg」



550: ◆8GNB4AEvC.:2012/03/01(木) 01:57:31.32 ID:z0McE+9Zo

麦野 「やん、またギプス巻きたいの? いいわよぉ、アフターケアもお仕事だから♪」パキポキ

番外個体 「なんでもないです」ササッ

一方通行 「オイ、俺の後ろに隠れンな」

浜面 「時期って……おおそうか、明日はバレンタインか!」

エツァリ 「それすらも気付いてなかったのですか」ハァ

麦野 「バレンタインも気付いてないヤツだから、ついでの品で十分よね」

浜面 「いや、ついででもチロルでもいいんだよ。男にとってのバレンタインつうのはな、
    零と一、この間には天と地ほどの差があるもんだ」

エツァリ 「零回避は確定的明らかなご身分でそれを語りますか」

浜面 「ともかくありがとな、麦野。で、これなんて読むんだ? ぴえれ……んん?」

麦野 「別になんだっていいだろ。ハラに入れば同じよ」

一方通行 「」プルプル

番外個体 (必死に笑い堪えてるし)

麦野 「ま、せいぜいありがたく食いな。じゃ私、仕事に戻るから。お大事に」ヒラヒラ

番外個体 「またねー」ノシ

エツァリ 「さて、これからどうしましょうか」

浜面 「まあ、とりあえず出るか?」



551: ◆8GNB4AEvC.:2012/03/01(木) 01:59:28.89 ID:z0McE+9Zo

番外個体 「ゴメン、送ってもらっといて悪いんだけどさ。私ここで退場」

浜面 「お、どっか行くのか?」

一方通行 「あっちに向かうンだろ?」

番外個体 「うん、様子だけ見てこようかなーと思って」

エツァリ 「お店の方ですか、それもよいかもしれませんね」

浜面 「だったらまた俺が運転してくか?」

番外個体 「んー、いいよ。最近引きこもってて運動不足だったし、帰りぐらいは歩いていくよ」

エツァリ 「大丈夫なのですか?」

番外個体 「平気平気、もともと脚の方はなんともなかったんだしね」

浜面 「まあ、気をつけてくれよ。なんかあったら連絡してくれ、こいつが飛んでくから」

一方通行 「なンでオマエが言うンだよ……まあ、必要があれば飛ぶけどな」

エツァリ 「みなさんによろしくお伝え下さい」

番外個体 「……いけね、忘れるとこだった。これ二人に、今日の報酬代わり」ハイ

浜面 「こ、これはもしやまさか! チヨコレイトでございますか!」

エツァリ 「なんだか申し訳ないですね、そこまで働いてませんよ」

浜面 「お前はな。俺は後ろから蹴られながら運転したんだぞ」

番外個体 「まあまあ、義理だなんて分かりきってるでしょ?」ニャハハ



552: ◆8GNB4AEvC.:2012/03/01(木) 02:01:38.07 ID:z0McE+9Zo

一方通行 「……」クピクピ

エツァリ 「……? 一方通行さんにはないんですか?」

浜面 「バカお前、本命には本命用があるんだろ? そこは察してやるのが粋ってもんでしょうが」

エツァリ (なんで人のことになると敏感なんですかね)

番外個体 「じゃ、後は野郎3人で楽しんでおくといいよ。じゃね」ノシ

浜面 「はいよぉ」

エツァリ 「またその内に」

一方通行 「気をつけろよ」ノシ

浜面 「さて、どうするか」

エツァリ 「本来の任務である護衛と送迎は完了しましたからね。車もお返ししますか?」

一方通行 「ここで返されても困るだけだ。今日一杯は好きに使ってろ」

浜面 「別に今すぐ行きたいところがある訳でもなし」

エツァリ 「とはいえ、ここに留まる訳にもいかないでしょう」

エ浜通行 「「「じゃあ、ウチにでも」」」

浜面 「……被ったな」

エツァリ 「被りましたね」

一方通行 「被っちまったな」ハァ



553: ◆8GNB4AEvC.:2012/03/01(木) 02:02:13.03 ID:z0McE+9Zo

といったところで、今回はここまでです。
次回からようやく作成過程に入れるかと思います。

次回投下は3日以内の予定です。
お付き合い頂き、ありがとうございました。



556:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府):2012/03/01(木) 02:08:40.76 ID:UxMfBzaEo

おつ

フレメアの作ったチョコバナナを食べる女の子たちか...最高だな



557:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県):2012/03/01(木) 02:21:13.26 ID:3RP7qUwVo

PIERRE MARCOLINI CHOCOLATIER・・・かな
一箱にで7コで3000円とかする高級なとこなんだけど



558:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区):2012/03/01(木) 02:37:40.63 ID:uRh0minjo

聞いた事ないブランドだがまあそのくらいはリアル義理チョコでも許容範囲なんじゃないの
ある程度お歳を召してる淑女ならなおs



559:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/01(木) 02:43:26.86 ID:ZGm+/sWq0

ピエール・マルコリーニかピエール・ルドン、ピエール・エルメ・パリあたりだろうな。
明らかに義理ではない事に、浜面は気が付かないんだろうな。



561:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/03/01(木) 06:46:06.19 ID:ew4gSFFF0

やっぱ、
どんなチョコも貰えれば嬉しいって訳よ



564:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県):2012/03/01(木) 09:28:47.95 ID:VXSc83gPo

なんでお前らチョコのブランドに詳しいんだよ……



565:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県):2012/03/01(木) 09:35:09.52 ID:3RP7qUwVo

>>564
単に「piere チョコ」でggっただけだよ
チョコなんてばーちゃんと妹からしか貰ったことないわ



次→絹旗「きぬはた荘、あふたー!」白井「あふたー?」その19

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コメント一覧
24494. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2012/07/28(土) 11:52 ▼このコメントに返信する
つづきはよ
24496. 名前 : 名無し@SS好き◆PDyE.lR6 投稿日 : 2012/07/28(土) 12:32 ▼このコメントに返信する
楽しませてもらってる
45610. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2015/05/10(日) 04:22 ▼このコメントに返信する
大泉で笑いが
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