絹旗「きぬはた荘、あふたー!」白井「あふたー?」その9

2011-11-13 (日) 08:12  禁書目録SS   8コメント  
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35:◆8GNB4AEvC.:2011/10/24(月) 23:01:32.97 ID:WMkgm/zmo

フレメア 「次私たちが遊ぶばーん」トテテテ

打ち止め 「ばーん」トテテテ

フレメア 「ねー、お姉ちゃんも」グイグイ

ショチトル 「わ、私もか!?」

結標 「いいじゃない、行ってきなさいよ」

滝壺 「面白そうだから私も」ハイ

番外個体 「淡希、その前に右手取ってあげなよ」

白井 「こう改めてみると、奇妙な光景ですの」

結標 「アダムスファミリーみたいね」

番外個体 「アダムスファミリーのあいつは車も運転するよね」

絹旗 「超思いっきりボールぶつければ落ちてくるんじゃないんですかね?」

婚后 「そうですわね。では、3Pシュートの要領で」フォォ

黒夜 「やめろやめろ! 壊れたらどうすんだ!」

結標 「もう、仕方ないわね」フッ

絹旗 「あ、消えた」



36:◆8GNB4AEvC.:2011/10/24(月) 23:03:00.05 ID:WMkgm/zmo

黒夜 「あれ? どこやった?」

結標 「そこ」

白井 「なぜわざわざ床に」

結標 「だって、触るのはなんか気持ち悪いんだもの」

黒夜 「何気にヒデェな」パチン

打ち止め 「いくよー!」ブンッ

フレメア 「よっ」ヒョイ

滝壺 「フレメア、避けないで取ってあげないと」

フレメア 「?」

ショチトル 「リハビリにはちょうどいいな」パシッ

打ち止め 「さあ、こーーい!」

ショチトル (しかし、なぜドッジボールなんだ?)ポイッ


<オイ、クソガキィィィ!制限解除しやがれェェェ!


打ち止め 「だーめー♪」



37:◆8GNB4AEvC.:2011/10/24(月) 23:06:42.17 ID:WMkgm/zmo

結標 「貴女の彼は何をするつもりなの?」

番外個体 「あれでしょ。ミスへの制裁」

絹旗 「はー、しかし汗かいちゃいましたね」ゴシゴシ

婚后 「久しぶりですわね。ここまで身体を動かすのも」

黒夜 「しかし失敗したな。この硬いブーツじゃやりづらいって」

絹旗 「それ言ったら婚后さんはヒールですし、私に至ってはローファですよ」

婚后 「そう言えば、絹旗さん。いつもヒールローファですわね」

黒夜 「シークレットシューズだろ?」

絹旗 「超違いますよ! こういうデザインなんですよ!」ムキー

白井 「校則スレスレですの……」

浜面 「助けてくれぇぇぇ!」

一方通行 「テメェ、土壇場でパスミスりやがって!」ベシベシ

浜面 「杖で殴るな! それ地味に痛ぇんだよ!」

結標 「ほらほら、止めてきなさい」

番外個体 「はあ……」ガシガシ



38:◆8GNB4AEvC.:2011/10/24(月) 23:08:21.69 ID:WMkgm/zmo

一方通行 「制限なけりゃ自転パワー使って蹴り上げてるところだぞ」

浜面 「宇宙まで吹っ飛ぶだろうが! お前俺を人工衛星にでもするつもりか!?」

海原 「人工衛星になるまえに粉々になりそうですけどね」

番外個体 「ほーら、もうそれぐらいにしておきなよ」

一方通行 「そうは言ってもな」

番外個体 「それともなに。負けたのがそーんなに悔しいの?」

一方通行 「………………バカ言え。ンな訳あるか」

番外個体 「そういうことにしておくとして。バッテリは?」

一方通行 「あー、一応頼めるか」

番外個体 「はいはい」

浜面 「はあ、こんなもんで済んでよかったぜ……」

結標 「お疲れ様。はい、上着」

海原 「おや、これは申し訳ない」

結標 「喉乾いてない?」

海原 「少々」



40:◆8GNB4AEvC.:2011/10/24(月) 23:10:30.15 ID:WMkgm/zmo

番外個体 「はい、これつないでね」

一方通行 「なンだよ、これ」

番外個体 「充電用ケーブル。古いコード使って作ってみた」

一方通行 「」パチ

番外個体 「いいでしょ、首輪とリードみたいで」ビビビ

一方通行 「……なンかやだ」

浜面 「あれ? 戦い終えた戦士へのねぎらい、俺にはないの?」

黒夜 「お前んところの嫁だったら、向こうでドッジボールやってるぞ」ズチュー

絹旗 「だから私のジュース飲むなって言ってるんですよ!」


<それー!
<なー!そんな本気で投げるな!
<当たらなければ、大体どうということはにゃい。
<顔は狙っちゃダメだよ。狙うならボディ。


婚后 「バスケのボールでやるのは危ないのでは」

白井 「硬いですし」

浜面 「……寂しくなんかないし」



41:◆8GNB4AEvC.:2011/10/24(月) 23:12:58.93 ID:WMkgm/zmo


~30分後~


打ち止め 「つかれたー」

フレメア 「汗かいたー」

滝壺 「二人とも、汗拭いて」

ショチトル (結構動けた。運動機能も問題ないとこまできたかな)コキコキ

白井 「そろそろ、ここのレンタル時間も終了ですの」

結標 「今何時?」

海原 「16時に差し掛かるところです」

絹旗 「お風呂超入りたいですー」

黒夜 「同じく」

婚后 「汗かきましたものね」

滝壺 「じゃ、もう温泉行く?」

一方通行 「オイ、充電終わったならこれ外せ」

番外個体 「んー、どうしよっかな」



42:◆8GNB4AEvC.:2011/10/24(月) 23:14:54.06 ID:WMkgm/zmo

滝壺 「時間的にも丁度よさそうだね」

絹旗 「じゃ移動しましょう」

白井 「ではボールを返却してきますの」

フレメア 「パーース!」ブンッ

白井 「はい、確かに」バッシィィィ

黒夜 (なんなの、あの球威)

打ち止め 「お風呂? お風呂?」

番外個体 「お風呂」

一方通行 「オイ、周りの人に迷惑かけるなよ」

打ち止め 「大丈夫だもん!」

結標 「どこから行くんだっけ?」

ショチトル 「……あの案内板の通りに行けばいいんじゃないか?」

海原 「ええ、あれに従えばよさそうです」

婚后 「では参りましょうか。忘れ物はございませんね?」

絹旗 「手はついてますか?」

黒夜 「ちゃんとついてるよ」ホラ



43:◆8GNB4AEvC.:2011/10/24(月) 23:16:37.82 ID:WMkgm/zmo

 :
 :
 :

結標 「じゃ、ここからは別々ね」

海原 「お待ちしておりますので、どうぞごゆっくりと」

一方通行 「オイ、くれぐれも男湯にテレポしてくンじゃねェぞ」ニヨニヨ

結標 「なんで私がそんなことしなきゃいけないのよ」

一方通行 「そりゃいたいけな少年目当てだろ」

浜面 「えっ、そうなの?」

結標 「ねえ、この場で貴方達を女湯にすっ飛ばしてあげてもいいのよ?」

浜面 「なんで俺まで!?」

番外個体 「やめなよ、二人とも」

一方通行 「」チッ

結標 「貴女からよく言っといてよね、こいつに!」

番外個体 「分かった、分かったから」

ショチトル 「何を焦っているんだ?」

結標 「貴女は知らなくていいの」



44:◆8GNB4AEvC.:2011/10/24(月) 23:18:29.43 ID:WMkgm/zmo

浜面 「助かった……のか? んじゃまた後でな」

フレメア 「後でな」

滝壺 「フレメアはこっちだよ」グイ

フレメア 「にゃー」

婚后 「これぐらいの歳ならボーダーフリーなのでは」

白井 「ダメですの。どう考えてもアウトですの」

黒夜 「さすがにダメだろ」

絹旗 「どんな人がいるか超分かりませんしね」

結標 「ロリコンもいるしね」チラッ

一方通行 「オイ」

番外個体 「やめろっつってんだろ!」ベシッ

一方通行 「いてっ。今のは俺が悪いワケじゃねェだろ!?」

打ち止め 「寛大な心を持たなきゃダメなのよ、と思うの」

白井 「仲睦まじいことで……とにかく入るといたしましょう」

絹旗 「こんだけ人数がいると、中々スケジュールが進まないですね」



45:◆8GNB4AEvC.:2011/10/24(月) 23:20:05.63 ID:WMkgm/zmo


~女子脱衣所~


結標 「さて、髪まとめないとね」バサッ

白井 「ですの」バサッ

フレ止め 「「おー」」

白井 「?」

フレメア 「お姉ちゃんたちが髪ほどいたの、大体久しぶりに見た」

打ち止め 「違う人みたい」

婚后 「お二人は普段から結んでますものね」シュルシュル

ショチトル 「……綺麗な黒髪だな。私が伸ばしてもこうはならないだろう」

婚后 「あら。貴女のウェーブヘアーも自然で素敵ではないですか」

ショチトル 「初めて言われた」

絹旗 「黒夜も結んでおいた方がいいんじゃないですか」

黒夜 「メンドクセェからいい」

結標 「貴女がよくても他の人はイヤなのよ」



46:◆8GNB4AEvC.:2011/10/24(月) 23:21:43.99 ID:WMkgm/zmo

黒夜 「ちぇー」

ショチトル 「マスターもじゃないか?」

番外個体 「あ、やっぱダメ?」

滝壺 「みさわも髪伸びたしね」

番外個体 「しょうがないか……あ、これはどうしようかな」

ショチトル 「その赤いピアス、いつもつけているな。大切な品なのか?」

番外個体 「……それなりにね」

結標 「ここで失くしたら見つからないわよ。悪いことは言わないから外しておきなさい」

番外個体 「そうだね、そうしよっか」

絹旗 「」パサッ

黒夜 「ふーん、へー」

絹旗 「……なにジロジロ見てんですか。とうとうそっちの趣味に超目覚めましたか?」

黒夜 「いーやー、慎ましいなーと思ってさー」

絹旗 「ペッタン共和国のあなたには超言われたくないです」

黒夜 「(ピキッ)はっ、ガイアの絶壁が何かほざいてやがる」



47:◆8GNB4AEvC.:2011/10/24(月) 23:23:30.13 ID:WMkgm/zmo

絹旗 「誰が絶壁ですか! 黒夜よりは超膨らんでるじゃないですか!」ホラホラ

白井 「お二人とも、何をそんなことで言い争いを」

黒夜 「嘆きの平原は黙ってやがれ!」

白井 「な、なげ……」

滝壺 「大きくても得することばかりじゃないのに。ソースは私」

結標 「持たざる者には伝わらないわよ」

婚后 「ええ、まったく」

番外個体 「3人とも、持つ者の余裕だね」ケラケラ

結標 「貴女だって人のこと言えないじゃない」

ショチトル 「」ゴソゴソ

結標 (それにしても、あっちの3人と比べるとこの子は育ち過ぎよね)

ショチトル 「? どうしたんだ?」

結標 「ううん、何も」

フレメア 「誰が目標?」

打ち止め 「お母様」



48:◆8GNB4AEvC.:2011/10/24(月) 23:25:58.26 ID:WMkgm/zmo

結標 「あ、ゴメン。準備できた人から先行ってて」

番外個体 「んじゃ行ってるよ」

打ち止め 「ごー!」ガラッ

フレメア 「わ、すごーい、広ーい」トテテテ

滝壺 「あ、フレメア。走ったら」

絹旗 「わぁっ!」ズコー

滝壺 「きぬはたみたいに転んじゃうからね」

番外個体 「あらら」

絹旗 「な、なんで私がこんな……」

黒夜 「なんだ、絹旗ちゃん。こんなところでオーバーヘッドkおわっ」ズコー

フレメア 「クロちゃんもコケた」

黒夜 「いってぇぇなぁぁもぉぉぉ! なんだこの床ぁぁぁ!?」

打ち止め 「ねー、なんかここの床ヌルヌルしてる」

番外個体 「……シャンプーだね、これ。誰か零したのかな」ヌルヌル

滝壺 「入ってすぐのところだから危ないね」



49:◆8GNB4AEvC.:2011/10/24(月) 23:27:46.94 ID:WMkgm/zmo

ショチトル 「トラップじゃないのか?」

黒夜 「なんでトラップがあるんだよ、刻命館かよここは」サスサス

絹旗 「まったく超いい迷惑です」

滝壺 「まず身体洗わないといけなくなっちゃったね」

絹旗 「元々そのつもりでしたけど、なんか超ムカつきます!」

番外個体 「まー、今ならシャワー空いてるし。丁度いいでしょ」

ショチトル 「というか、全体的に人が少ないな」

滝壺 「フレメア、先に身体洗うけどいいよね?」

フレメア 「大体おk」

打ち止め 「じゃあ、改めてごー!」

番外個体 「また私が髪洗うのか……」ハァ

ショチトル (ちょっとうらやましいな)

絹旗 「あっ、超待ってくださいよ。手やら足やらに付着してうまく立てないですよ」ツルツル

フレメア 「絹旗、その動き面白い」

黒夜 「こっちゃ真剣なんdふぎゃっ!」ツルッ ベチン



50:◆8GNB4AEvC.:2011/10/24(月) 23:29:24.69 ID:WMkgm/zmo


~10分後~


絹旗 「ど、どうにかシャワーまでたどり着きました」

黒夜 「文字通り、滑るように移動してな」

番外個体 「傍から見てる分にはなかなかシュールだったよ」

黒夜 「助けろよな、マスターもよぉぉ!」

フレメア 「ねー、背中私に洗わせて?」

打ち止め 「えっ?」

ショチトル (これは……どうやって温度調節をするんだ……?)

滝壺 「」シャワワワワワ


<ズコー
<白井さん、足元に気を付けないと……白井さん?
<あ、あら?白井さん?白井さん!?


絹旗 「やっぱ超危ないですって、あの床」

黒夜 「どこのバカだよ、シャンプーぶちまけやがったのは」



51:◆8GNB4AEvC.:2011/10/24(月) 23:30:53.40 ID:WMkgm/zmo


~その頃~


海原 「浜面さん。こういった場ではかけ湯をするのがマナーだそうですね」

浜面 「おお、常識だわな」

海原 「こちらをどうぞ。そこで汲んできました」

浜面 「そこ? ああ、かけ湯ってのがあるな」

海原 「一番槍を飾ってください」

浜面 「よし、では遠慮なく」ザバァァァァァ

浜面 「あっちぃぃぃぃぃ!?」

一方通行 「……オイ、2号。よく読め」

浜面 「?」

一方通行 「熱いからうめて使え、って書いてあンぞ」

浜面 「……海原、お前」

海原 「これはうっかりしてました」ニコニコ

一方通行 「よく言うわ……」ハァ



52:◆8GNB4AEvC.:2011/10/24(月) 23:31:57.30 ID:WMkgm/zmo

といったところで、今回もここまでです。
ようやく温泉に突入です。長かった。

次回投下は3日以内に。
お付き合い頂き、ありがとうございました。



53:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県):2011/10/24(月) 23:33:32.06 ID:b5g1PSDd0
乙!  続きを待ってるぜ!



55:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/24(月) 23:34:12.10 ID:GcAotegBo

ちょっと常盤台制服着て嘆きの平原でハンニバル狩ってくる




57:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県):2011/10/24(月) 23:36:22.28 ID:VTmQzSQUo
海原の前年の八つ当たりわろたwwwwwwww



61:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区):2011/10/25(火) 00:13:03.63 ID:ttnlJY5mo
>>1乙!いつもほのぼのさせてもらってるぜ!
ところで>>51の一方さんの発言は「うすめて」じゃないかい?




62:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/25(火) 00:24:16.56 ID:DS/clIkDO
>>61
熱いお湯に水足すことを埋めるって言うんだぜ




64:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区):2011/10/25(火) 00:45:23.58 ID:ttnlJY5mo
>>62
吊ってくる




78:◆8GNB4AEvC.:2011/10/27(木) 00:39:35.32 ID:FZ+8xFO8o

かけ湯トラップもシャンプー床トラップも>>1の実体験が
もとになってます。東北日本海側の某温泉は怖いところだで。

それでは、始めさせて頂きます。
前回の続きからです。



80:◆8GNB4AEvC.:2011/10/27(木) 00:41:41.07 ID:FZ+8xFO8o

打ち止め 「(><)」

番外個体 「そろそろ自分で髪洗ってもいい頃だと思うんだけど」ワシャワシャ

滝壺 「フレメアも、前は自分で洗ってたのに」ワシャワシャ

フレメア 「(><)」

番外個体 「一緒に暮らすようになってから洗髪係?」

滝壺 「うん。もともと甘えん坊だったのかも」

フレメア 「人に洗ってもらうのは大体気持ちいい。浜面は下手くそだけど」

番外個体 「浜面さん、ああ見えて意外と手先は器用なのにね」

滝壺 「男の人だから手とか指が硬いんだよ。そういえばさ」

番外個体 「?」

滝壺 「髪伸びたらどうしてる?」

番外個体 「伸びたらって、この子の?」

滝壺 「うん」

番外個体 「前はどうしてたか知らないけど、一緒に住むようになってから私が切ってる」

滝壺 「おー」

フレメア 「おー」



81:◆8GNB4AEvC.:2011/10/27(木) 00:44:36.60 ID:FZ+8xFO8o

番外個体 「私も自分で切ってるからね。それ見られて、"クソガキのも頼む"って言われてさ」

滝壺 「え? 自分で?」

番外個体 「わざわざ店行くのメンドくて。前髪だけね。他は伸ばし放題だよ」

滝壺 「前髪だけなら私も自分で切っちゃうな」

番外個体 「でもなんで私が? と思う部分はある」

打ち止め 「だって前にあの人に切ってもらったらベリーベリーショートにされたんだもん」

番外個体 「それは狙ったんじゃなく、トライアンドエラーの成れの果てだよ」

打ち止め 「どっちにしてももうヤダ!」

滝壺 「フレメアも、今度はまづらに切ってもらおうか?」

フレメア 「大体ヤダ。じゃなくて絶対ヤダ。変にされちゃう」

番外個体 「フレメアは、今の髪型をうまく維持するには店にいかないとダメでしょ」

打ち止め 「にゃお」

滝壺 「そうだね。ほっとくと広がってライオンみたくなっちゃうし。あ、流すよ」シャワワワワ

フレメア 「(><)」

番外個体 「クセっ毛だと大変だろうねー」シャワワワワ

打ち止め 「わっ、な、流すなら言ってよ!」



82:◆8GNB4AEvC.:2011/10/27(木) 00:46:28.80 ID:FZ+8xFO8o

ショチトル 「」ジー...

ショチトル (もし、お兄ちゃんが髪を洗ってくれたら……)

ショチトル 「」プシュー

結標 「どうしたの?」

ショチトル 「なっ、なんでもない」キュッ

結標 「あっ、ちょっと」

ショチトル 「うわっ!? 熱いっ! なにこれ!」シャワワワワ

結標 「温度が最大になってるじゃない。熱いに決まってるわよ」キュッキュッ

ショチトル 「そこで温度調節をすればいいのか……」

結標 「見れば分かるでしょ……あ、いけない。シャンプー忘れちゃった……」

ショチトル 「2本持ってるじゃないか。それではないのか?」

結標 「これ、トリートメントとコンディショナー」

ショチトル 「……」アチャー

結標 「貴女持ってないの?」

ショチトル 「義姉さんが持ってると思って」



83:◆8GNB4AEvC.:2011/10/27(木) 00:48:04.57 ID:FZ+8xFO8o

結標 「……」アチャー

婚后 「お忘れですか? よろしければ、こちらお使いください」つ【シャンプー】

結標 「え? いいの?」

婚后 「どの道、使い切れる量でもございませんし」

結標 「ゴメンなさい、ちょっとだけ頂くわね」

ショチトル 「私も、私も」

結標 「婚后さんのロングヘアを維持するようなシャンプーだから、高いんじゃないの?」クスクス

婚后 「そんな、とても。自家製ですから、材料費のみですわよ」

ショチトル 「自家製?」

婚后 「ええ。実家から送られてくるものでして」

ショチトル 「……すごい甘い匂いがする。何を使っているんだ?」スンスン

婚后 「詳しくは存じませんが、蜂蜜やらプロテインやらをわたくし用に配合したものだとか」

結標 (あ、そういえばこの話、前にもここで聞いたわ)

婚后 「使い心地は保障いたしますわよ」

ショチトル 「すばらしい泡立ちだ」ワシャワシャ



84:◆8GNB4AEvC.:2011/10/27(木) 00:49:24.23 ID:FZ+8xFO8o

番外個体 「身体は自分で洗ってねー」シッシッ

滝壺 「次は私たちが髪洗う番」

フレ止め 「「はーーい」」

フレメア 「ねーねー、背中洗ってあげる」

打ち止め 「え? で、でも……」

滝壺 「ゴメンね、付き合ってあげて。フレメア、人の背中ごしごしするの好きだから」

打ち止め 「う、うん」

番外個体 「そんな怖がらなくても」ケラケラ

フレメア 「さあ、さあ」

打ち止め 「じゃあ、お願いね。その後で代わりばんこだからね?」

フレメア 「大体了解」モシュモシュ

打ち止め 「あ! ゲコ太スポンジ!」

フレメア 「げこ太、ごー」ゴシゴシ

白井 (混ざりてぇぇぇ、小さい大きいお姉様の全身流してさしあげてぇぇぇ)

絹旗 「超やめてくださいよ、白井さん」



85:◆8GNB4AEvC.:2011/10/27(木) 00:50:51.98 ID:FZ+8xFO8o

白井 「わ、分かっておりますの」

絹旗 「まったく、こんなところで超暴走しないでくださいよ」

黒夜 「……」

絹旗 「で、あなたは鏡にお尻映して何やってんですか」

黒夜 「いや、なんか痛くてさ。アザかなんかになってんのかなー、って」

白井 「お二人も転びましたの?」

絹旗 「ええ、もう」

黒夜 「絹旗ちゃんに至ってはオーバーヘッドキックだったもんな」ケラケラ

絹旗 「後頭部を打ちましたよ。超エライ目に遭いました」

黒夜 「転んだ直後のポーズも刺激的だったぜ」

絹旗 「忘れてくださいよ、もう!」

白井 「大丈夫ですの?」

絹旗 「とりあえず今は。後で腫れるかもしれませんけど」

白井 「お尻にアザができたりとか」

黒夜 「絹旗ちゃんのそれは蒙古斑だから」



86:◆8GNB4AEvC.:2011/10/27(木) 00:52:53.88 ID:FZ+8xFO8o

絹旗 「超違いますから!」

黒夜 「どうだかー」ケラケラ

絹旗 「だったら見てくださいよ!」ホラ

黒夜 「いいよ、見せなくて! 絹旗ちゃんの貧相なバックヌードとかなんも嬉しくねぇよ!」

絹旗 「貧相!? あなたにだけは超言われたくないです!」

白井 「お二人とも、それぐらいにしてくださいまし。場所を考えてください」

絹旗黒夜 「「はいはーい」」

黒夜 「そういえば白井ちゃんは大丈夫だったのか?」ワシャワシャ

絹旗 「なんか、超派手に転んだ音が聞こえてきましたけど」シャワワワワ

白井 「一瞬意識が飛びましたの」

黒夜 「全く、迷惑な話だよな」

絹旗 「犯人を捜し出したい気分です」

白井 「……あの、先程から一つ言いたかったのですが」

絹旗 「なんでしょ?」ゴシゴシ

黒夜 「(><)」ワシャワシャ



87:◆8GNB4AEvC.:2011/10/27(木) 00:54:30.39 ID:FZ+8xFO8o

白井 「お二人も転んだのなら、なぜ対処しなかったのですか」

絹旗 「えっ」

黒夜 「あっ」

白井 「お湯で流すなり、スタッフの方に一声かけるなりできたでしょうに!」

黒夜 「ま、まあ、そうだけどさ」

絹旗 「だからって、そこまで怒らなくても」

白井 「お蔭で、あんなところであられもないポーズで失神するという大失態を犯しましたの!」

黒夜 「待て! 怒りの矛先はシャンプー床仕掛けた奴に向けるべきだ!」

絹旗 「そ、そうですよ! 私たちだってどっちかという被害者ですよ!」

白井 「ぐぬぬ……もう嫁に行けませんの」

黒夜 「いざとなったら絹旗ちゃんがもらってくれるだろ?」

絹旗 「なんで私が!?」

白井 「あぁ、いけませんの。略奪愛は禁断の愛……」

黒夜 「略奪ぅ!? 絹旗ちゃんは中古なのか!?」

絹旗 「違いますよ! 超変なこと言わないでくださいよ!」



88:◆8GNB4AEvC.:2011/10/27(木) 00:56:27.25 ID:FZ+8xFO8o

白井 「だって絹旗さんにはもう黒夜さんがおられますもの」

黒夜 「は?」

絹旗 「え?」

白井 「ツンデレ・幼馴染・再会と3拍子、わたくしなどが入る余地など……」ヨヨヨ

絹旗 「いやいやいやいや、なんか超おかしいですよ!?」

黒夜 「……」

絹旗 「なんか言ってくださいよ、黒夜も」

黒夜 「いや……絹旗ちゃんがいいのなら、私は、いつでも……」ポッ

絹旗 「」

黒夜 「とでも言うと思ったか! 残念、私はノーマルだぁぁ!」バシャァァ

絹旗 「つっめたぁぁぁ!? これ水じゃないですかぁ!」

黒夜 「ボディソープ流してやったんじゃん?」

絹旗 「じゃ、私もシャンプー流してやりますよ」シャワワワワ

黒夜 「あつっ!? あつっ! おいバカやめろ!」

白井 「やれやれですの」ハァ



89:◆8GNB4AEvC.:2011/10/27(木) 00:57:42.14 ID:FZ+8xFO8o

 :
 :
 :

結標 「さーて。身体も洗い終わったし、いよいよお風呂タイムね」

ショチトル 「……さすが義姉さん。タオルも巻かずに、あそこまで堂々としてるなんて」

婚后 「あら、女同士恥ずかしがることもないのでは?」

ショチトル 「こういう場所には不慣れで……」

婚后 「少しずつ慣れていくとよろしいですわよ」クスクス

結標 「ねえ、なんか色々種類あるみたい」

婚后 「バリエーションには富んでおりますわね」

ショチトル (? あれは……?)トテトテ

結標 「あ、電気風呂だって。何に効くのかしら」

婚后 「ミサワさんが入ってるお湯ということではございませんわよね?」

結標 「まっさかー」

ショチトル 「なあ……大変なものを見てしまった」

婚后 「と申されますと?」



90:◆8GNB4AEvC.:2011/10/27(木) 00:59:02.55 ID:FZ+8xFO8o

ショチトル 「お風呂が沸騰してた」

結標 「はい?」

ショチトル 「あれに入るのか? 入れるのか?」

結標 「沸騰してるお風呂って、それもうお風呂になってないじゃない」

ショチトル 「だったら見てくれ。その方が早い」

結標婚后 「「?」」

ショチトル 「ほら、これだ」

結標 「……これは沸騰してるんじゃないわよ」

婚后 「ジェットバスですわね」

ショチトル 「?」

結標 「入ってみなさい。その方が早い」

ショチトル 「だ、だけど」

婚后 「何事も経験ですわよ」グイグイ

ショチトル 「お、押さないでくれ! 入るから!」

結標 「ちょっと待った」



91:◆8GNB4AEvC.:2011/10/27(木) 01:00:21.90 ID:FZ+8xFO8o

婚后 「?」

結標 「教えたでしょ? こういうところのマナー」

ショチトル 「……浴槽にタオルは入れない」

結標 「そういうこと」クスクス

ショチトル 「うぅ……仕方ない」パサッ

婚后 「さ、お先にどうぞ」

ショチトル 「」チャプ


  ボコボコボコボコ


ショチトル 「な、な、なんだこれは? 泡? 泡が勢いよく……」

結標 「分かった? そういうお風呂なの」

婚后 「湯加減はいかがですか? 沸騰してます?」

ショチトル 「いや、少々ぬるいぐらいだが……あ、でもこれは、なんかいいな……」

結標 「じゃ、私たちは向こうにいるからね」

婚后 「どうぞごゆるりと」



92:◆8GNB4AEvC.:2011/10/27(木) 01:02:04.99 ID:FZ+8xFO8o

結標 「あの顔、よほど気に入ったみたいね」クスクス

婚后 「あのジェットバブルの刺激は心地よいですもの」

結標 「あ、こっちにも電気風呂あるわよ。入ってみましょ」

婚后 「? こちら普通のお風呂では……」

番外個体 「おや? 淡希に婚后さんじゃないかい」チャプ

打ち止め 「はー……しみる……」

婚后 「電気風呂ですわね」

結標 「入ったらビリッとしないかしら」

番外個体 「別になんもしてないから」

結標 「じゃ、失礼」

婚后 「お邪魔いたします」

番外個体 「ショチトルは一緒じゃないんだ?」

結標 「向こうでふにゃーってなってるわよ」

婚后 「ふにゃーっとですわね」クスクス

番外個体 「?」

打ち止め 「」フニャー



93:◆8GNB4AEvC.:2011/10/27(木) 01:04:06.97 ID:FZ+8xFO8o


~その頃~


海原 「さて」

浜面 「海原さん、お背中お流しいたしやしょうか」ヘコヘコ

海原 「え? いやそんな、悪いですよ」

浜面 「まあまあ、そう言わずに。男同士、腹切っていこうじゃないの」

海原 「腹を割って、ですよね?」

一方通行 「一人で切ってやがれ。介錯ならしてやるぞ」

浜面 「おっと、こいつはうっかりだ」ペチッ

海原 「まあ……では、お願いします。その後で、今度は僕が代わりますよ」

浜面 「そうこなくちゃな。よし、じゃ背中は任せてくれ」

海原 「お手柔らかにお願いしますね」

浜面 「俺のテクニックに驚くんじゃねぇぞ?」つ【デッキブラシ】スチャ

一方通行 (何やってンだ、こいつら……)

浜面 「浜面、いきまーす」ザリッ

海原 「あっだぁぁぁぁぁ!?」

一方通行 「」ハァ



114:◆8GNB4AEvC.:2011/10/29(土) 01:51:54.07 ID:xOIlDvaxo

海原 「あいたたた……まったく、酷いじゃないですか」ヒリヒリ

浜面 「はっはっは。これが熱湯に対する俺の逆襲のシャアだぜ!」

海原 「意味が分かりません」

浜面 「ま、俺たちゃこういうキツイ冗談も笑って流せる仲だってこった」

海原 「やりすぎですよ。くれぐれも僕以外の人間にはやらないでくださいよ」

浜面 「分かってるさ」

海原 「相手が相手なら命の危険すらありますからね、例えば……おや?」

浜面 「ん?」

海原 「一方通行さんはどちらに?」

浜面 「身体洗い終わって向こういったぞ」

海原 「……ああ、あちらにおられましたか」

浜面 「ありゃなんだ? 打たせ湯か?」

海原 「そのようです」

浜面 「……なんでアイツ、打たせ湯の下に座ってんだよ」

海原 「まるで滝修行ですね」



115:◆8GNB4AEvC.:2011/10/29(土) 01:53:41.38 ID:xOIlDvaxo

浜面 「なんか、アイツみたいな体系のヤツがああやってるとアレみたいだな」

海原 「あれ?」

浜面 「即身仏」


  ヒュッ


浜面 「」スコーーン

海原 「おやおや」

浜面 「いってぇぇぇぇ! 誰だ、人の後頭部に洗面器投げやがったの!」

海原 「この状況でこんなことをするのは一人しかいないでしょう」

浜面 「……どういう耳してんだよ、アイツ」

海原 「口は災いのもと、とはよく言ったものですね」

浜面 「くわばらくわばら……ん? あれ?」

海原 「今度はどうしたんですか」

浜面 「髭剃り忘れちまった」

海原 「では、代わりにこちらをどうぞ」



116:◆8GNB4AEvC.:2011/10/29(土) 01:56:46.11 ID:xOIlDvaxo

浜面 「……なんだ、これ。石器か?」

海原 「黒曜石です」

浜面 「剃れんのか?」

海原 「ペーパーナイフぐらいにはなりますよ」

浜面 「……気持ちだけ受け取っておくわ」

海原 「そうですか」

浜面 「しかし参ったな。できる限り剃っておきたいんだがな」

海原 「おや、意外と細やかですね」

浜面 「そりゃお前、無精ヒゲなんざ生やしてたらいい男が台無しだろ」キリッ


  ヒュッ


浜面 「」スコーーン

海原 「お見事です」

浜面 「なんでぇ!? 今の投げるタイミングじゃねぇだろ!?」

海原 「何かが彼の琴線に触れたのでしょう」



117:◆8GNB4AEvC.:2011/10/29(土) 01:58:21.54 ID:xOIlDvaxo

浜面 「くそ、細やかなボケも許されんのか……それはともかく、剃っておきたいのはホントだぜ」

海原 「剃っても顔の造形までは変わりませんよ?」

浜面 「分かっとるわ! そうじゃなくてだな、無精ヒゲ生えてると嫌がられんだよ」

海原 「それは、滝壺さんに?」

浜面 「滝壺もそうだけど、主にフレメアだな」

海原 「どうしてまた」

浜面 「ヒゲじょりじょり攻撃痛いからやめろ、ってな」

海原 「……仲が良いですね」

浜面 「一応言っておくとな。俺が攻撃してる訳じゃねぇんだよ」

海原 「はあ」

浜面 「フレメアが顔くっつけようとして、髭いたい邪魔って言うんだよ」

海原 「……好かれてますね」

浜面 「おい、なんだその目は」

海原 「いやいや、他意はありませんよ」

浜面 「おい、なんで距離を開ける」



118:◆8GNB4AEvC.:2011/10/29(土) 01:59:31.48 ID:xOIlDvaxo

海原 「いやいや、床が滑ってしまいまして」

浜面 「お前誤解してるぞ、絶対!」

海原 「それこそ誤解ですってば。誰も浜面さんがそっちの趣味だなんて思ってませんよ」

浜面 「当たり前だろ! 俺には滝壺というオンリーワンがだな」

海原 「ミサワさんにも、妹さんに手を出されないよう注意をしたほうが」

浜面 「お前、そr」


  ヒュッ


浜面 「」スコーーン

海原 「ですよね」

浜面 「今のは俺悪くねぇだろぉぉぉ!?」ウォー

海原 「二度あることは三度ありますし、仏の顔もまた三度までですよ」

浜面 「くっそ、これ以上バカになったらどうしてくれんだよ」サスサス

 :
 :
 :



119:◆8GNB4AEvC.:2011/10/29(土) 02:01:01.03 ID:xOIlDvaxo

海原 「さて、どうしましょうか」

浜面 「どうするってお前、湯に入るしかないだろ」

海原 「ところで、一方通行さんはどちらに行ってしまったんでしょう」

浜面 「まだあがったワケじゃないと思うけどな」

海原 「まあ、彼なら一人でも……あ、あれ?」

浜面 「どうした? って……」

一方通行 「あ? お前ら、まだウロウロしてたのか」

浜面 「た、た、大変だ!」

海原 「一方通行さん、いくらなんでも長時間入りすぎですよ」

一方通行 「? まだ5分も経ってねェよ」

浜面 「何言ってんだ! お前、溶け始めてるじゃねぇか!」

海原 「お湯が真っ白に染まってるではないですか。一方通行スープになってますよ」

一方通行 「これは元来こォいう種類の湯なンだよボケェ!!」

浜面 「なんだ、そういうことかよ」

海原 「驚かさないでくださいよ」



120:◆8GNB4AEvC.:2011/10/29(土) 02:02:20.99 ID:xOIlDvaxo

一方通行 「分かってて言ってンだろ……」ハァ

浜面 「じゃ、ついでにお邪魔すっかな」

海原 「失礼しますね」

一方通行 「勝手にしろ」

浜面 「いやホント、驚いちゃったぜ」

一方通行 「まだ言うかよ」

海原 「温泉の中には酸性やアルカリ性のものもありますからね。もしや……と思ってしまったんですよ」

一方通行 「それで溶けるって、俺はどンだけ貧弱なンだよ」

浜面 「何はともわれ無事で何よりだ」ハッハッハ

海原 「あなたに何かあれば、そこの壁の向こうにいる人が嘆き悲しみますからね」ニコニコ

一方通行 「……」

浜面 「しっかし邪魔な壁だよな」

海原 「またとんでもない発言ですね」

浜面 「なんだよ、男なら誰だって一度は夢見るだろ?」

一方通行 「夢見るだけで終わらせとけ」



121:◆8GNB4AEvC.:2011/10/29(土) 02:03:32.83 ID:xOIlDvaxo


~しばらくして~


浜面 「なあ、サウナなんてどうよ」

一方通行 「パス」

浜面 「即答かい」

一方通行 「俺溶けちまうンで」

海原 「根に持ってます?」

浜面 「なんだよ、もっと心を広く持とうぜ」

一方通行 「ほっとけ」

浜面 「海原はどうするよ」

海原 「僕も少し頭を冷やしたいので、パスで」

浜面 「なんだよ、つれねぇな」

一方通行 「一人で行ってくりゃいいだろ」

海原 (サウナは、少々怖い思い出が……)

浜面 「んじゃ行ってくるわ。また後でな」



122:◆8GNB4AEvC.:2011/10/29(土) 02:05:25.58 ID:xOIlDvaxo

浜面 「サウナサウナ、と……お、ここか」ガチャ


  ゴォッ


浜面 「お、すごい熱気……ん?」

いい男 「……」

浜面 (おっと先客か)

いい男 「」ペコリ

浜面 「」ペコリ

浜面 (しっかし、すげぇガタイだな。俺も鍛えてるって自負はあるけど、こりゃ適わねぇや)

いい男 「よう、兄さん」

浜面 「ん? 俺?」

いい男 「お前さん、元スキルアウトか?」

浜面 「!?」

いい男 「その鍛え方を見れば分かるさ」フフッ

浜面 「……なにもんだ、アンタ」



123:◆8GNB4AEvC.:2011/10/29(土) 02:07:01.13 ID:xOIlDvaxo

いい男 「俺かい? 通りすがりの湯治客さ」

浜面 「それだけか?」

いい男 「俺のことはこの際どうでもいい。それよりも大事な話がある」

浜面 「な、なんだよ」

いい男 「やらないか」

浜面 「」

いい男 「あの駒場の右腕だった男だろ? 噂以上のいい男じゃないの」

浜面 (あ、ありのまま今起こったことを話すぜ! 以下省略!)

浜面 「すんませーん、俺そっちの趣味ないんで」ソソクサ

いい男 「俺はノンケでも構わない男なんだぜ?」

浜面 「俺が構うっつうんだよぉぉ!」

いい男 「怖がらなくていい。ここは俺に任せておけ」グッ

浜面 (やべぇ! これは俺の今までの人生でvs麦野戦に次ぐ2番目の危機だ!!)

浜面 「さ、さらば!」ピュー


<バタン


いい男 「……なるほど。いい男だ」



125:◆8GNB4AEvC.:2011/10/29(土) 02:08:42.13 ID:xOIlDvaxo

浜面 「あー、怖かった……」

海原 「おや? もう出てきたのですか」

一方通行 「なンだよ、口ほどにもねェ」ケラケラ

浜面 「……なぁ、サウナってな怖いところだな」

海原 「何かあったのですか?」

浜面 「あったといえばあったし、なかったといえばなかった」

一方通行 「?」

海原 「まあ、僕もサウナでの怖い経験はあるから分かりますよ」

浜面 「お前もか!?」

浜面 (まさかあいつ、あそこに住んでるんじゃねぇだろうな!?)

海原 「ということは、浜面さんもですか」

浜面 「あ、ああ」

海原 「まったく恐ろしいですね。僕がサウナに入ったときは(怖い人が)4人もいらして」

浜面 「4人!?」

浜面 (あんなのが4人もいたらどうにもなんねぇぞ!)ガクブル

一方通行 (何があったンだ……?)



126:◆8GNB4AEvC.:2011/10/29(土) 02:10:29.18 ID:xOIlDvaxo


~その頃~


黒夜 「イルカ隊長、出動ー」


  【イルカ】))) シュルイーン


フレメア 「おー」

絹旗 「まさか、イルカを超持ち込むなんて」

白井 「手の平サイズならよろしいではないですか」

絹旗 「まあ、いいんですけどね」

白井 「それにしても黒夜さん……」マジマジ

黒夜 「な、なんだよ」

白井 「少々やせ過ぎでは?」

黒夜 「あー、メシまともに食ってないからじゃね? 家にいりゃゲームばっかやってるからな」

フレメア 「ゲーム? ゲームって大体どんなの?」

黒夜 「そうだな、大体ホラーだな」

フレメア 「ホラー。ブラッド&デストロイ面白いよね」



127:◆8GNB4AEvC.:2011/10/29(土) 02:11:57.64 ID:xOIlDvaxo

黒夜 「あれホラーじゃねぇよ。とっくに全実績解除してるしな」

フレメア 「すごい! クロちゃんすごい!」キラキラ

白井 「なるほど、ゲーム……」

絹旗 「マネしちゃダメですからね」

滝壺 「」フピー

絹旗 「滝壺さん。お風呂入ってるときに寝ないでください」

滝壺 「いけない。気持ち良くてつい」

絹旗 「そうだ。滝壺さんに超聞きたいとこがあったんですが」

滝壺 「なにかな」

絹旗 「さっきゲーセンで。黒夜と決着つけちゃえば? って言ってましたけど」

滝壺 「うん」

絹旗 「何をするつもりなんですか?」

滝壺 「くろよるは、きぬはたに勝負を挑んでくるんだよね?」

絹旗 「ええ、ちょくちょくと」

滝壺 「でも仲が悪いわけじゃないよね」



128:◆8GNB4AEvC.:2011/10/29(土) 02:13:38.86 ID:xOIlDvaxo

絹旗 「決して悪いワケではないと思いますが……」

滝壺 「だったら」

絹旗 「はい」

滝壺 「……」スゥ

絹旗 「?」

滝壺 「」ウトウト

絹旗 「たっ、滝壺さん! 超肝心なところで寝ないでくださいよ!」

滝壺 「いけない。気持ち良くてつい」

絹旗 「続きをお願いします」

滝壺 「うん。それで、じゃあ勝負の決着を完全に付けちゃえば」

絹旗 「はい」

滝壺 「あとは仲良くするだけ」

絹旗 「そう上手くいきますかね……それで済むなら、何回も勝負ふっかけることはそもそもないと思うのですが」

滝壺 「だから、二人だけだと審判も証人もいないから」

絹旗 「審判と証人……なるほど、見届ける人間が超必要ということですね」



129:◆8GNB4AEvC.:2011/10/29(土) 02:15:55.35 ID:xOIlDvaxo

滝壺 「それを私たちでやってあげる」

絹旗 「私"たち"?」

滝壺 「うん」

絹旗 「え、ちょっと、どういう」

滝壺 「題して、きぬくろ七番勝負」

絹旗 「何をするつもりなんですか!?」

滝壺 「みんなには私から話しておくよ」

絹旗 「みんな!? やっぱりみんな超巻き込むんですね!?」

滝壺 「早速行ってくる」スイー

絹旗 「あ、ちょ……行っちゃいました」

白井 「絹旗さん、滝壺さんと何かお話を?」

絹旗 「いや、私も超正直よくわかってないんですが」

白井 「?」

絹旗 「なんか……忙しくなるかもしれません」

白井 「そ、そうですか」



130:◆8GNB4AEvC.:2011/10/29(土) 02:17:49.94 ID:xOIlDvaxo

絹旗 「ところで白井さん、疲れはとれそうですか?」

白井 「ええ。いい気分転換になりましたの」

絹旗 「それなら企画した甲斐が超あったというものです」

白井 「絹旗さんには感謝しないといけませんわね」

絹旗 「私も超楽しんでるんで気にしないください」

白井 「……深く聞き出すことはしないのですね」

絹旗 「?」

白井 「最近、風紀委員の活動が多忙な件について」

絹旗 「聞いたって教えてくれなかったじゃないですか」

白井 「そうですが」

絹旗 「話したくなったら話してくださいよ。そのときには超ゆっくり聞きますから」


<あ、ここにいたのね。


絹旗 「お、結標さん」

打ち止め 「フレメアはっけーん!」



131:◆8GNB4AEvC.:2011/10/29(土) 02:20:22.76 ID:xOIlDvaxo

婚后 「ゆっくりしておられるようで」

黒夜 「お蔭様でな」

絹旗 「ミサワさんは一緒じゃないんですね」

結標 「なんかのぼせ気味だっていうから、あっちのプールサイドチェアのとこで休んでるわよ」

白井 「これはチャンスですの!」ザバァ

絹旗 「ダメですってば!」グイッ

白井 「ゴボガボゴボゴボボボ」ジタバタ

打ち止め 「あ、イルカさんだ!」

フレメア 「イルカさーん」

黒夜 「イカすだろ」フンス

ショチトル 「あ、みんなここにいたのか」

婚后 「ジェットバスはもうご満足ですか?」

ショチトル 「ああ、あれは素晴らしいな。特になんか、こう」

絹旗 「こう?」

ショチトル 「マスターのところでバイトを始めて以来悩まされていた、肩凝りと足のむくみがほぐされた」



132:◆8GNB4AEvC.:2011/10/29(土) 02:22:15.34 ID:xOIlDvaxo

黒夜 「お、いいな、それ。私もあとで行こう」

ショチトル 「義姉さん。あれ家にも欲しい」

結標 「後付けってできたかしら……」

婚后 「ジェットバブルを出すユニットはあったかと思いますが」

結標 「それ買ってくれば、どうにかなるのかな」

絹旗 (……それにしても)

ショチトル 「ぜひ、ぜひ前向きに検討してくれ」タユン

絹旗 「……ショチトルって」

ショチトル 「?」

絹旗 「何歳でしたっけ?」

ショチトル 「絹旗さんと殆ど同じ筈だが」

絹旗 「」ムニムニ

ショチトル (自分に心臓マッサージ?)

絹旗 「世の中、超不公平です」

ショチトル 「?」

白井 「ぶはっ……こ、殺す気ですか!」ザバァ



133:◆8GNB4AEvC.:2011/10/29(土) 02:23:51.40 ID:xOIlDvaxo

といったところで、今回はここまでです。
書いてたら温泉に行きたくなってきた。
携帯も通じない山奥の温泉にでも行きたいっすね。

次回投下も3日以内に。
お付き合い頂き、ありがとうございました。



134:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋):2011/10/29(土) 02:24:52.97 ID:mGk3jq96o
乙!
イルカになりたい・・・




135:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/29(土) 02:28:16.65 ID:3jh8ZhzDO
乙!
後付けジェットバスユニットになりたい…




136:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸):2011/10/29(土) 02:30:25.71 ID:M1jsWurAO
乙!
いい男になりたい…




144:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州・沖縄):2011/10/29(土) 08:43:37.34 ID:d49scjHAO
今思えば「ノンケだって構わないで食っちまう」って恐ろしい言葉だよな…



157:◆8GNB4AEvC.:2011/11/01(火) 23:22:50.07 ID:YG3jaJH3o

結標 「それにしても、ジェットバブルそんなに気に入ったのね」

ショチトル 「なぜバレた?」

婚后 「あの弛緩した表情を見れば一目瞭然ですわね」クスクス

ショチトル 「わ、悪いか」

白井 「考えてみたら、貴女のそういった表情は拝見したことがございませんの」

黒夜 「店でしか見たことないけど、いつもキリッとしてるよな」

結標 「もっとさ、お兄ちゃんみたいに全方向に愛想振りまいたほうが歳相応に見られるんじゃない?」

ショチトル 「胡散臭いだけではないか」

絹旗 「超ひどいですね」

婚后 「ですがまがりなりに客商売なのですし、作り物でも愛想は出すべきでは?」

黒夜 「マスターから指導受けるんじゃねぇの?」

ショチトル 「接客態度について、何か言われたことはないな」

白井 「大きいお姉様はあまりそういうところに拘らなさそうですし」

絹旗 「先代マスターもいつも超キリッとしてましたから、その影響じゃないですかね」

婚后 「言われてみれば、先代様も表情に出さない方でしたわね」



159:◆8GNB4AEvC.:2011/11/01(火) 23:24:05.48 ID:YG3jaJH3o

ショチトル (先代か……どんな人だったのか、今度マスターに聞いてみようかな)

結標 「あ、そうだ。それで思い出した」

絹旗 「何をですか?」

結標 「ちょっとしたことよ。じゃ、私向こうで休んでくるわね」ザバ

打ち止め 「私もー」

フレメア 「大体暑い」

結標 「いいわよ、行きましょ」


<そういえば滝壺さんはどうしたの?
<さあ?
<どこだろ?


黒夜 「なあなあ」

絹旗 「はい?」

黒夜 「あれ行ってみない?」

絹旗 「あれって……あれですか?」

婚后 「よいのではないですか? お肌にもよろしいですし」

白井 「せっかくなのですから、色々入っておきますの」

ショチトル (あれ、なんだろう?)



160:◆8GNB4AEvC.:2011/11/01(火) 23:25:12.75 ID:YG3jaJH3o

 :
 :
 :

結標 「あ、いたいた」

番外個体 「」ウトウト

滝壺 「」スピー

フレメア 「滝壺お姉ちゃんも大体発見」

打ち止め 「あ、この椅子脚伸ばせる」ポスン

結標 「」ツンッ

番外個体 「ひゃん!?」

結標 「起きた?」

番外個体 「どっ、どこ不意打ちしてんのさ!」

結標 「何かのスイッチだと思ったわ」クスクス

番外個体 「淡希のスイッチもグリグリしてやろうか、この露出狂が」

結標 「貴女だって今全裸じゃない」

番外個体 「はあ……で、なに。休みにきたの?」



161:◆8GNB4AEvC.:2011/11/01(火) 23:26:13.82 ID:YG3jaJH3o

結標 「それもあるけど、貴女に用事があってね」ポスン

番外個体 「?」

フレメア 「……あ、あれ? もう椅子空いてないの?」

打ち止め 「いっぱい、だね……」

フレメア 「じゃこっちでいい、詰めて詰めて」グイグイ

打ち止め 「お、落ちちゃう! 落ちちゃうから!」ワタワタ

番外個体 「やめなよ、二人とも」

結標 「いくら貴女たちでも、これに二人はキツイわよ」

フレメア 「ぶー」

結標 「ほら、私と同じところ使いなさい。私は端に座ってるから」

フレメア 「はーい」ポスン

番外個体 「で、用って何?」

結標 「ショチトルのことでね」

滝壺 「」スピー

打ち止め (喉乾いた……)



162:◆8GNB4AEvC.:2011/11/01(火) 23:27:43.41 ID:YG3jaJH3o

番外個体 「特に問題とか起こしてないけど?」

結標 「そうじゃなくてさ。あの子、最近肩凝りとか脚のむくみがどうこうって言ってて」

番外個体 「うん」

結標 「あの歳で、よ。早いと思わない?」

番外個体 「うーん、なんかあるのかな」

結標 「まさか、形式的な上司である貴女が酷使してるんじゃないんでしょうね?」

番外個体 「いやいやいや! それはないから!」

結標 「ほんとにー?」ジトー

番外個体 「あのね。ウチの店が、そこまで客入ってるの見たことある?」

結標 「ですよね」

番外個体 「そこは納得してほしくなかったな」

結標 「ま、あの子も長く入院して体力も落ちてるし、それで立ち仕事だし。しょうがないのかな」

番外個体 「ふくらはぎの疲れには私も悩まされてるよ」

結標 「ちなみに、どう対処してるの?」

番外個体 「ベクトル式マッサージと湿布」



163:◆8GNB4AEvC.:2011/11/01(火) 23:29:19.63 ID:YG3jaJH3o

結標 「あー、なるほど。全身くまなくマッサージしてもらってるのね」ニヨニヨ

番外個体 「ちょっ」

結標 「そっかー。ショチトルにも貸してもらおうと思ったけど、それじゃダメね」

番外個体 「いや、あの、そこの二人がいる前でそういう冗談はやめた方がいいかと」

結標 「あっ」

フレメア 「ベクトル式マッサージって?」

打ち止め 「あの人がしてくれる効果抜群のマッサージだよ!」

結標 「……ゴメンなさい」

番外個体 「ま……ショチトルのことに関しては、善処してみる」

結標 「いいわよ、別に。本人がやりたくてやってるんだから」

番外個体 「えっ、結局どうしてほしいの? ムリさせるなって話かと思ったんだけど」

結標 「んー、度が過ぎてればそう言うつもりだったけど、そうでもないみたいだし」

番外個体 「そりゃね」

結標 「だったらこれからもお願いね、ってことで」

番外個体 「こっちも助かってるし。お互い様だね」



164:◆8GNB4AEvC.:2011/11/01(火) 23:31:00.37 ID:YG3jaJH3o

滝壺 「……あれ? みんなどうしたの?」ムクリ

打ち止め 「あ、起きた」

結標 「滝壺さんって、割とどこでも寝れるのね。私寝付き悪いから、たまに羨ましいわ」

滝壺 「私の特技」フンス

フレメア 「この間も、ご飯作りながら寝てた」

打ち止め 「あ、危なくないの?」

滝壺 「いつだっけ」

フレメア 「土曜日」

滝壺 「あ、ご飯って言っても、テーブルにホットプレートでパンケーキ作ってただけだから」

結標 「それでも寝ないでしょ。私なんか、調理中は能力行使するとき以上に神経研ぎ澄ませてるのに」

番外個体 「寝ながら作る滝壺さん>>>>神経研ぎ澄ませてる淡希」

結標 「そうか、私も寝ながら作れば……」

番外個体 「お願いやめて。これ以上、親友が罪を重ねる姿を私に見せないで」

結標 「罪って何よ、罪って!」

番外個体 「今なお語り継がれるあわきん伝説がね」



165:◆8GNB4AEvC.:2011/11/01(火) 23:32:41.31 ID:YG3jaJH3o

結標 「えっ、ちょっと待って。なによそれ」

滝壺 「むすじめの料理を食べたうなばらが救急車で運ばれたとか」

番外個体 「夜中にこっそり料理の練習をして近所に異臭騒ぎを起こしたとか」

滝壺 「新品の中華鍋を一回の調理で燃えないゴミにしたとか」

番外個体 「麦茶と間違えてウィスキーを一気飲みしちゃったとか」

結標 「ウィスキーを麦茶のボトルに入れて冷やすのがおかしいでしょ! あれ誰の仕業だったのよ!」

打ち止め 「で、でも、そういうのって大体さ」

フレメア 「大体おおげさな都市伝説、だったり?」

番外個体 「全部実話なんだな、これが」

結標 「…………昔! 昔の話なの!」

滝壺 「うん。今はそこまで酷くない」

番外個体 「だから語り継がれる伝説だって言ってるじゃん」

結標 「語り継がないでよ、お願いだから……」ガックシ

滝壺 「さてと。私、出る前にもう一回だけ入ってくるけど、どうする?」

番外個体 「今日はそれでフィニッシュムーブにしとくかな」



166:◆8GNB4AEvC.:2011/11/01(火) 23:34:17.27 ID:YG3jaJH3o

打ち止め 「お姉ちゃんも行こうよ」

フレメア 「行こうよ」

結標 「はあ……そうね。今日はこれでラストオーダーかしら」

打ち止め 「え? 私?」

番外個体 「はーい、そうと決まればさっさと行くよー」ヒョイッ

打ち止め 「にゃっ!?」


<おろしてー!自分で歩けるからー!
<にゃはは、照れるでない。


フレメア 「お姉ちゃん、私もあれやってほしいにゃあ」

滝壺 「私はみさわみたいに力強くないからムリだよ」

フレメア 「」ジー...

結標 「ゴメンね?」

フレメア 「ぶー」

滝壺 「あとで浜面に肩車でもお姫様抱っこしてもらおうね?」

フレメア 「大体了解」



167:◆8GNB4AEvC.:2011/11/01(火) 23:36:07.26 ID:YG3jaJH3o


~その頃~


ショチトル 「……おおう」


  シュゴォォォォォォォ


ショチトル 「熱い霧がそこら中から噴き出している……これは何の意味があるんだ?」

婚后 「ミストサウナといいまして、お肌にとーってもよろしいのですよ」

白井 「これから乾燥する時期ですし、この湿度100%の空間で少しでも潤っておきますの」

ショチトル 「なるほど。喉にもよさそうだ」

黒夜 「絹旗ちゃん、先に音を上げた方がイチゴ牛乳な」

絹旗 「いいでしょう、超受けてたちましょう」

白井 「またこの二人は……」ハァ

婚后 「ルームメイトとして、パートナーとしての気苦労も多そうですわね」クスクス

白井 「ええもう。最近は絹旗さんがもう一人増えたようなものですし」

黒夜 「ちょっと待て。それ私のことか?」



168:◆8GNB4AEvC.:2011/11/01(火) 23:37:43.87 ID:YG3jaJH3o

ショチトル 「他にいないだろうな」

絹旗 「こんな狂犬と一緒にされるなんて、超心外です」

黒夜 「私が狂犬なら、絹旗ちゃんは野猿か?」

絹旗 「誰が猿ですか!」

婚后 「別に犬猿の仲でもないでしょうに」

ショチトル 「傍から見てる分には、気の置けない仲に見えるがな」

白井 「みなさんそう言いますの。認めないのは当人たちだけですの」

黒夜 「いや、私は認めてるぜ? そもそも、私と絹旗ちゃんと白井ちゃんは桃園で誓い合った」

絹旗 「すいません、超まったく身に覚えがないんですが」

白井 「同じく」

黒夜 「なんだよ、そこはのっとけよ」

絹旗 「一人でやっててくださいよ、もう」

白井 「それに。誓いというなら桃園ではなく、ロザリオの交換をですね」

婚后 「学園都市で、ロザリオを携帯している人は見たことがございませんわね」

ショチトル 「いないだろうな。持っていたとしても分からないだろう」



169:◆8GNB4AEvC.:2011/11/01(火) 23:39:15.38 ID:YG3jaJH3o


~しばらくして~


ショチトル 「……汗がとまらない」ポタポタ

婚后 「どうやら効果が出てまいりましたわね」

白井 「ドライサウナと違って、緩やかに効果が出てくるのがミストサウナの良いところですの」

黒夜 「」ポタポタ

絹旗 「」ポタポタ

婚后 「……お二人とも限界では?」

黒夜 「全然」

絹旗 「超余裕です」

白井 「二人して眉間にシワよせて何を仰るやら」

黒夜 「絹旗ちゃん、無理は体によくないんじゃない?」

絹旗 「超その通りですね。無理せずさっさと出て行った方がいいのでは?」

黒夜 「別に無理なんてしてねぇし?」

絹旗 「そうですか。あ、ちなみに私は余力をまだ40は残してますよ」



170:◆8GNB4AEvC.:2011/11/01(火) 23:40:45.18 ID:YG3jaJH3o

黒夜 「私の余力は50だ」

絹旗 「本気をだせば20追加されますので、さらに超余裕です」

黒夜 「そうかい。ところで、私はまだ第2形態を残してるんだが」

絹旗 「それはすごいですね。私は第3形態までありますけど」

黒夜 「ぐぬぬ……」

絹旗 「むぐぐ……」

白井 「」ハァ

ショチトル 「すまない。私はもう限界だ」

婚后 「わたくしもそろそろ。白井さん、お二人をお願いしますわね」

白井 「なっ、なぜわたくしが!?」

婚后 「適任ではないですか」クスクス

ショチトル 「……熱い」

婚后 「では、また後程」


<バタン




171:◆8GNB4AEvC.:2011/11/01(火) 23:42:14.81 ID:YG3jaJH3o

白井 「……あんまりですの」

黒夜 (これ、やばいかも……)ポタポタ

絹旗 (あー、なんか視界が……)ポタポタ



ショチトル 「なぜ水風呂があったのか。ようやく理解した」

婚后 「サウナで火照った身体を冷やすためですわね」

ショチトル 「では、あの二人もサウナに?」

婚后 「?」

フレメア 「それー」バシャァ

打ち止め 「や、やったな!」バシャッ

婚后 「お、お二人ともなにを!?」

打ち止め 「熱かったから」

フレメア 「くーるだうん」

婚后 「ダメですわよ、せっかく温まったのに」

ショチトル 「あ、冷たくて気持ちいい」バシャァ



172:◆8GNB4AEvC.:2011/11/01(火) 23:43:58.88 ID:YG3jaJH3o

婚后 「もう、こちらへいらっしゃいな。そのまま外に出ては風邪をひきますわよ」

フレ止め 「「はーい」」トテテテ

ショチトル 「どうするつもりなんだ?」

婚后 「このままお湯に入っては身体に負担がかかりますから。まずはシャワーですわね」

ショチトル 「私も行こう。汗を流したいからな」

婚后 「ほら、順番に」シャワワワワ

フレメア 「はわわわわ」

ショチトル 「しかし、さっぱりしたというか、爽快だな」シャワワワワ

婚后 「ええ、ミストサウナは良い効果が色々とございますからね」

打ち止め 「ぬるい」

婚后 「水風呂の直後だから、これぐらいで丁度良いのです」

ショチトル 「ミストサウナか。あれ、家にも欲しい」

婚后 「どうでしょう……おいそれと増設できる設備でもございませんが」

ショチトル 「むむ。やはり難しいか」

婚后 「またここに来ればよろしいのですよ」



213:◆8GNB4AEvC.:2011/11/04(金) 23:26:28.39 ID:Br/jh66Wo


~温泉エリア ロビー~


浜面 「今日と言う日に感謝しつつ、乾杯!」

一方通行 「しかしおっせェな。いつまでかかってやがる」

海原 「まあまあ、そう仰らずに」

浜面 「無視かよ!」

一方通行 「家でもそうなンだよな。二人して時間かけやがって、俺が入る暇がねェ」

浜面 「みんなそうだろ? 滝壺やフレメアもそうだ」

海原 「結標さんは、日によっては2時間は出てきませんね」

一方通行 「わっかンねェな。何に時間がかかってるやら」

海原 「女性は見えないところで努力しているということですよ」

浜面 「お前のためだろ、お前のため。お前の前では綺麗でいたいってことだよ」

海原 「おやおや、隅におけませんね」

浜面 「世界中のリア充に落雷とかしねぇかな、ホント」

一方通行 「オマエに落雷させてやろうか? 俺から頼ンでおいてやるよ」



214:◆8GNB4AEvC.:2011/11/04(金) 23:28:16.29 ID:Br/jh66Wo

浜面 「頼んでおいてって、ミサワの姐さんにか? いやいや、遠慮させて頂きますよ!」

海原 「浜面さんの業界ではご褒美ではないですか」

浜面 「なんでだよ!」

一方通行 「あ、落雷がダメなら違う技にしてもらうか? 打撃技でも関節技でも、好きなの選べよ」

浜面 「なんで俺が痛めつけられる前提なんだよ」

海原 「ご褒美だからでしょう」

浜面 「違うっての! つか、なんだ? 姐さんはそっちの心得まであんのか?」

一方通行 「護身術の一環だろ」

一方通行 (本人曰く"プレインストール格闘術"らしいけどな。ブレングリード流血闘術かっての)

海原 「ショチトルにも護身術を教えて頂いているそうで。たまに家で練習台にされてしまいますよ」ハハハ

浜面 「大変だねぇ、お兄ちゃんも」

一方通行 「うちのはいったい何を入れ知恵してンだよ」ハァ

海原 「そうですね。ローリングソバットだとか腕ひしぎ十字固めだとか」

浜面 「それ護身術か?」



215:◆8GNB4AEvC.:2011/11/04(金) 23:30:08.54 ID:Br/jh66Wo

海原 「最近ですと、腕へのドラゴンスクリューの練習台になりましたね」

浜面 「大丈夫なのかよ、それ」

海原 「いや、あれはききますよ。腕がもげるかと思いました」

一方通行 (さすがに、俺を締め落とした三角締めは教えてねェか。ありゃ危険だからな)

海原 「次にミサワさんが何を教えるか、恐ろしくもあり楽しみでもありますね」

一方通行 「オマエは身体が普通の人間よりずっと頑丈だっつっても限度があンだろ」

海原 「スキンシップの一環だと思えば、苦でもありませんよ」

浜面 「どいつもこいつも妹には甘いな」

海原 「ま、結標さんからは呆れ気味に見られてますけどね」ハハハ

浜面 「ちくしょう。リア充なんて雷に打たれてしまえ」ケッ

海原 「おお、怖い怖い」

一方通行 「恨み節も程々にしとけ。因果が帰ってくるのは自分だぞ」

 :
 :
 :

浜面 「いやー、しかし風呂上りに飲むこのゲッフゥ」

一方通行 「」ボカッ



216:◆8GNB4AEvC.:2011/11/04(金) 23:31:44.38 ID:Br/jh66Wo

浜面 「ぎゃふん」

一方通行 「殴るぞ」

浜面 「殴ってから言うな!」

海原 「浜面さん。僕らの仲だから良いものの、人前でゲフゥは自重しましょう」

浜面 「悪い悪い。この炭酸ガスのヤツがな」

海原 「アルコールではないでしょうね」

浜面 「さすがに自重したぜ。帰りも車なんだしな」

一方通行 「自重って表現がもうおかしいだろ。こう見えても一応十代なンだからよ」

浜面 「こう見えてもってなんだよ」

海原 「大人っぽいということですよ」

一方通行 「中身はガキだけどな」

浜面 「身体は大人、頭脳は子供、ってか?」

一方通行 「その実態は浜面」

浜面 「やかましいわ! って、あれ? お前」

一方通行 「?」



217:◆8GNB4AEvC.:2011/11/04(金) 23:33:47.69 ID:Br/jh66Wo

浜面 「今初めて名前で呼んでくれたな」カァ

一方通行 「」ボカボカ

浜面 「いてっ! 痛いっての!」

一方通行 「殴るぞ」

浜面 「だから殴る前に言えよ! 胃薬だって食う前に飲むだろ!」

一方通行 「顔赤らめて言うことかこのボケカス!」

浜面 「軽いジュークぐらい許してくれよな!」

海原 「いやー。そのセリフはいいですけど、浜面さんが言うのはナシですよ」

浜面 「自覚はあるわい」

一方通行 「もう金輪際名前で呼ばねェ。オマエなんか2号で十分だ」

浜面 「もはや何の2号なのかも分からねぇよ」ハァ

海原 「リア充として1号なんですけどね」

浜面 「は? なんで俺がリア充なんだよ」

一方通行 「いい加減自覚しやがれ。この中で、一番交際期間が長いのは誰なのか考えてみろ」

浜面 「……ごめん」



218:◆8GNB4AEvC.:2011/11/04(金) 23:35:22.39 ID:Br/jh66Wo


~その頃~


滝壺 「…………なんかピリピリするね」チャプ

結標 「なにかしら、ってまさか」

番外個体 「」フニャー  バチバチ

結標 「漏電しないでよ」ベシッ

番外個体 「いたっ。いや、気が緩んじゃってつい」

滝壺 「なるほど。電気風呂はピリピリするんだ」

番外個体 「今のは所詮漏電だから。もうちょっと本格的にしようとすると」

結標 「いいわよ、やらなくtあぁう!?」

滝壺 「今、一瞬ビリッときた」

結標 「やらなくていいって言ったでしょ!」スパーン

番外個体 「いったぁぁぁ!? な、何すんだ!」

滝壺 「あ、背中に真っ赤な手形」

結標 「よかったじゃない。いい感じにアクセントになって」



219:◆8GNB4AEvC.:2011/11/04(金) 23:36:59.30 ID:Br/jh66Wo

番外個体 「こうなりゃ最大出力で」

結標 「それやったら、すぐさま男風呂に飛ばすからね」

番外個体 「うん、電気風呂じゃなくても気持ちいいよね」チャプチャプ


<おねーちゃーん。


滝壺 「あ、フレメア。どこ行ってたの?」

フレメア 「仕上げのシャワーあびてた」

打ち止め 「同じくー」

滝壺 「はまづらの?」

婚后 「そっちの仕上ではございませんわ」

番外個体 「あ、ゴメン。なんか手間かけちゃった?」

婚后 「いえ、お気になさらず。丁度わたくしたちもシャワーに行こうとしておりましたので」

結標 「じゃあ二人はもう出るの?」

ショチトル 「ああ。十二分に堪能させてもらったからな」

婚后 「お二人はわたくしたちで見てますから、どうぞごゆっくり」



220:◆8GNB4AEvC.:2011/11/04(金) 23:38:36.51 ID:Br/jh66Wo

番外個体 「ゴメンね、大丈夫?」

ショチトル 「私に任せてくれ、マスター」フンス

滝壺 「周りの人に迷惑にならないようにね?」

フレ止め 「「はーい」」

結標 「私たちも、もうちょいしたら出るから」

婚后 「では脱衣所におりますわね。さ、参りましょう」


<喉乾いたー。
<大体私も。
<まず身体を拭いてからな。


番外個体 「はー、脚が伸ばせるお風呂ももう少しで終わりかー」ノビー

結標 「家だと中々こうはいかないものね」

滝壺 「もっと来やすい場所にあればいいのにね」

番外個体 「ここまでの規模じゃなくても、銭湯ぐらい第7学区にあるんじゃない?」

結標 「あるわよ。私だって通ってたもの」

滝壺 「あ、そうなの?」



221:◆8GNB4AEvC.:2011/11/04(金) 23:40:18.37 ID:Br/jh66Wo

結標 「貴女達と共同生活に入る前に居候してたところがね、お風呂ない部屋だったから」

番外個体 「むしろそんな物件があることが驚きだよ」

滝壺 「6畳一間、風呂なしトイレと流し台は共同とか?」

結標 「さすがにトイレとキッチンは各部屋にあったけどね。あ、天井は一部なかったかしら」

番外個体 「はい?」

滝壺 「天井も?」

結標 「段ボールとブルーシートで塞いでたわね」

番外個体 「淡希……苦労したんだね」

滝壺 「よかったね。今は天井がある部屋に住めてるんだよね」

結標 「いや、まあ……」


<み、みなさ~~~ん……


番外個体 「?」

滝壺 「しらいだ。どうしたの?」

白井 「手を貸して……くださいまし……」フラフラ



222:◆8GNB4AEvC.:2011/11/04(金) 23:41:47.39 ID:Br/jh66Wo

結標 「どうしたのよ、一体」

白井 「うっ……」ガクッ

番外個体 「あ、白井さん!」ザバ

白井 「わたくしは、大丈夫ですの……それより」

滝壺 「それより?」

白井 「絹旗さんと、黒夜さんが、動かなくなってしまいまして……」

結標 「どうしてまた……」

番外個体 「二人はどこ?」

白井 「ミストサウナですの……」

結標 「まさか、ずっと入ってて? 何やってるのよ」

滝壺 「しらいは休んでて。私たちで行ってくるから」

白井 「申し訳ございませんの……」

番外個体 「まったく、手の焼けること」

滝壺 「きっとあれだよ。サウナ勝負とかしてたんだよ」

結標 「それで倒れてれば世話ないわね」



223:◆8GNB4AEvC.:2011/11/04(金) 23:43:09.97 ID:Br/jh66Wo

滝壺 「ミストサウナ。ここだね」

番外個体 「お邪魔しまーす」ガチャ

絹旗 「」

黒夜 「」

結標 「あらあら……」

滝壺 「二人とも、大丈夫?」

絹旗 「はぅ……」

黒夜 「水……」

番外個体 「こりゃ脱水症状だね。とりあえず、さっさと外に出さないと」

滝壺 「むすじめ、お願いしていいかな」

結標 「緊急事態だし、小言は後にしておきましょうか」


  フッ x2


番外個体 「どこやった?」

結標 「とりあえずすぐ外」



224:◆8GNB4AEvC.:2011/11/04(金) 23:44:17.24 ID:Br/jh66Wo

滝壺 「じゃ私たちも行こう」ガチャ

絹旗 「ゆ、床超冷たいです……」

黒夜 「もう寒いんだか熱いんだか分かんね……」

結標 「さっき使ってたプールサイドチェア空いてる?」

番外個体 「今なら平気」

結標 「じゃもう一回行くわよ」


  フッ x2


滝壺 「みさわ、しらいを回収しといてくれない?」

結標 「白井さんは、私じゃ飛ばせないものね」

番外個体 「オッケー。じゃそっちはお願いね」

滝壺 「んーと、どうしよ。脱水症状って言ってたよね?」

結標 「まず現状を把握しないと」

滝壺 「そうだね。様子を見に行こう」

結標 「大事なければいいんだけどね」



225:◆8GNB4AEvC.:2011/11/04(金) 23:45:47.33 ID:Br/jh66Wo

絹旗 「はぁ……」

黒夜 「うぁ……」

滝壺 「二人とも、大丈夫?」

黒夜 「なんでもするから……水一杯だけ、もらえないか……」

結標 「水ぐらいいくらでも渡すわよ」

滝壺 「まず水分補給かな」

結標 「そうね。それもぬるめの方が負担にならなくていいかも」

滝壺 「じゃちょっと持ってくるよ」トテトテ

番外個体 「白井さん持ってきたよー」

白井 「」

結標 「なんで脇に抱えてるのよ……まるで狩りから戻ったアマゾネスね」

番外個体 「この方が持ちやすかったから」

結標 「とりあえず寝かせてあげて」

番外個体 「はいはいっと」ボスン

白井 「も、申し訳ございませんの……わたくしが着いていながら……」



226:◆8GNB4AEvC.:2011/11/04(金) 23:47:15.69 ID:Br/jh66Wo

結標 「ホントよ。ヤバイと思ったら問答無用で外に飛ばせばよかったのに」

白井 「ヤバイと思った時には……わたくし自身、もう手遅れでしたの」

番外個体 「11次元演算は複雑だからね。しょうがないしょうがない」

結標 「分からなくはないけどね」ハァ

滝壺 「水持ってきたよー」

番外個体 「ね、絹旗さん。水飲みたかったらさぁ、私のお願いきいてくれる?」

絹旗 「き、ききますから……水……」

結標 「こら」ベシッ

番外個体 「ふぎゃ」

滝壺 「自分で飲める? 口移ししよっか?」

結標 「滝壺さんも!」

絹旗 「平気……の、飲めます……」クピピピ

結標 「ちょっとずつね」

絹旗 「」プハー

滝壺 「こっちはくろよるの」ハイ



227:◆8GNB4AEvC.:2011/11/04(金) 23:48:56.37 ID:Br/jh66Wo

黒夜 「わ、悪い……」クピピピ

黒夜 「あー、こりゃ生き返る」プハー

番外個体 「ほら、白井さんも」

白井 「わたくしは水よりも……大きいお姉様のベーゼで目覚めを」

番外個体 「二人ともー、白井さん大丈夫だからほっといていいやー」

白井 「ごめんなさいぃぃぃぃ!」

番外個体 「ま、冗談を飛ばす余裕はあるってことだね」ハイ

白井 「うう、チャンスだと思いましたのに……」クピピピ

結標 「さて。3人ともどんな感じ?」

絹旗 「さっきよりは超マシになりました……」

黒夜 「いやー……引き際を誤ったな……」

白井 「少し休めば、どうにか」

滝壺 「無理はよくないよ?」

番外個体 「その結果がこれだもんね」ケラケラ

絹旗 「超すいませんでした……」



228:◆8GNB4AEvC.:2011/11/04(金) 23:49:37.56 ID:Br/jh66Wo

といったところで、今回はここまでです。
温泉パートもぼちぼち終了ですね。

次回投下は3日以内に。
お付き合い頂き、ありがとうございました。



230:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/05(土) 00:00:08.34 ID:jcwwRJwpo


原作でもまさかの黒夜ちゃんハワイ行き決定だぜー




231:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県):2011/11/05(土) 00:27:17.62 ID:lqpyc9M20
>>230
まじで?




232:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区):2011/11/05(土) 00:46:30.78 ID:pOvwOs9n0
>>1乙
>>230
第一の質問ですが、水着はスクミズとビキニのどちらを持参ですか?




※新約3巻 あらすじ


劇場映画化決定! 科学と魔術が交差する学園アクション、今度の舞台はハワイ――!

◆新約 とある魔術の禁書目録(3)

著/鎌池和馬 イラスト/はいむらきよたか 定価:662円

  グレムリン。魔術と科学が融合した、世界規模の敵対勢力。第三次世界大戦後に突然 

 現れた謎の組織が、アメリカ五〇番目の州・ハワイで暗躍しているらしい。

  イギリスの黄金系魔術結社『明け色の陽射し』のボスであるレイヴィニアの先導で、 

 ハワイに向かう上条たち。そのメンバーは、上条当麻、御坂美琴、一方通行(アクセラ

 レータ)、浜面仕上、番外個体(ミサカワースト)、黒夜海鳥である。そして、新ホノ 

 ルル国際空港に到着した直後から、グレムリンの魔術師による襲撃は始まった。

  水面下で進行するグレムリンの陰謀。米国側で唯一それに気づいた男は、単独で抗戦 

 を模索する。彼はやたらハイテンションで、調子ぶっこいた野郎だった。名前は、ロベ 

 ルト=カッツェ。誰もが知るアメリカ合衆国の大統領だった。



263:◆8GNB4AEvC.:2011/11/07(月) 00:55:12.62 ID:78VWMlfTo

新約3巻のあらすじを見かけましたけど、
あれ信用していいのかしら。

それでは始めさせて頂きます。
前回の続きからです。



264:◆8GNB4AEvC.:2011/11/07(月) 00:56:15.05 ID:78VWMlfTo


~脱衣所~


婚后 「熱くありませんか?」フゴォォォォ

フレメア 「大体平気」

ショチトル 「ドライヤーか……私は普段使わないな」

婚后 「髪はいいとして、地肌はある程度乾かした方がよろしいですわよ」

ショチトル 「乾燥させてはいけないのではないか?」

婚后 「濡れたままですと雑菌等繁殖しますし、長期的に見れば濡れたままのほうがかえって乾燥しますわ」

ショチトル 「なるほど」

打ち止め 「♪」フゴォォォォ

ショチトル (髪はまだ濡れてるのに、アホ毛が立っている)

ショチトル (これ引っ張ったらどうなるんだろう……あぁぁ、引っ張りたい)ウズウズ

打ち止め 「? どうしたの?」

ショチトル 「なんでもないぞ」

打ち止め 「ドライヤー使わないの?」



265:◆8GNB4AEvC.:2011/11/07(月) 00:58:04.93 ID:78VWMlfTo

ショチトル 「私はいい。ゆっくり使ってくれ」

打ち止め 「お姉ちゃんと同じだ。普段使わないんだよね」

ショチトル 「マスターも?」

打ち止め 「ほっときゃ乾くでしょ、って」

婚后 「使った方がメリットも多いですのに。はい、終わりました」

フレメア 「ありがとー」

婚后 「次はわたくしの番ですわね」

ショチトル 「それだけ長いと時間がかかるだろう」

婚后 「ええ。加えて焦がさないように気も使いませんと」

ショチトル 「焦げるのか!?」

婚后 「やりようによっては」

ショチトル 「まさか、お前の髪は焦げてこんな色に?」

打ち止め 「違うよ! 生まれつきだよ!」

婚后 「まあ。では元々そんなに明るい色で?」

打ち止め 「染めたりした覚えはないから、そうだよ」



266:◆8GNB4AEvC.:2011/11/07(月) 01:02:00.03 ID:78VWMlfTo

婚后 「ということは、ミサワさんも?」

打ち止め 「だと思う」

ショチトル 「この黒髪は天然物なのか? 靴墨とかで染めたのではなく」マジマジ

婚后 「正真正銘の天然物ですわよ。……というか、染めるにしても靴墨は使わないでしょう」フゴォォォ

打ち止め 「黒髪ロングってちょっと羨ましいかも」

ショチトル 「伸ばしてから、靴墨で染めればいいではないか」

婚后 「だから靴墨ではないと申しておりますでしょう!……あら?」

打ち止め 「どうしたの?」

婚后 「フレメアは?」

ショチトル 「……あれ?」キョロキョロ


<浜面ー!こっちまでジュース持ってきてー!


婚后 「フ、フレメア! ダメです!」

打ち止め 「待って! まだ服着てない!」ワタワタ

ショチトル 「というか入ってくるなー!」



267:◆8GNB4AEvC.:2011/11/07(月) 01:03:23.95 ID:78VWMlfTo


~その頃~


絹旗 「あー、まだ超ちょっと頭痛いですけど……戻りますか」

番外個体 「大丈夫なの?」

黒夜 「これ以上時間かけてもな……」

白井 「皆さんをお待たせする訳にもございませんし……」

滝壺 「うん、私もそろそろ肌寒くなってきた」

結標 「このままじゃ共倒れだものね」

絹旗 「みなさんは?」

番外個体 「婚后さんとショチトルはさっき上がった。チビ二人も一緒」

結標 「それにしても。3人して何やってるのよ」

白井 「え? わたくしも?」

絹旗 「いや、まあ、その……」

黒夜 「熱くなっちゃったというか。サウナだけに」

結標 「……はあ」



268:◆8GNB4AEvC.:2011/11/07(月) 01:04:42.35 ID:78VWMlfTo

黒夜 「なんか、おっきい溜息って暴言より精神的ダメージ大きいな」

滝壺 「倒れるまでやっちゃダメ」

番外個体 「もし白井さんも倒れてたら、発見が遅れたんだから」

絹旗 「超すいませんでした」

黒夜 「チッ、反省してまーす」

番外個体 「してねーだろ」グリグリ

黒夜 「いてててて!! 違うんだよ、マスター!!」

番外個体 「何が違うの?」

黒夜 「元はと言えば、イチゴ牛乳に釣られた絹旗ちゃんが」

絹旗 「なんでそこで私なんですか!」

黒夜 「そりゃ言い出したのは私の可能性もあるけどさ、絹旗ちゃんだってノリノリだっただろ?」

絹旗 「可能性もあるってなんですが。超満場一致であなたですよ」

結標 「貴女達ね」

絹旗黒夜 「「だってこいつが!」」ビシィ

結標 「はいはい、こういう時は両成敗ね」ヒュッ



269:◆8GNB4AEvC.:2011/11/07(月) 01:06:28.49 ID:78VWMlfTo


  スコーン スコーン


絹旗 「いっつぁ……」ジンジン

黒夜 「頭が痛いってのに……」ジンジン

番外個体 「おー。誰の仕業なのか皆目見当つかないけど、上から金ダライが降ってきた」

滝壺 「両成敗? 三方一両損じゃなくていいの?」

白井 「滝壺さんひどいですのぉぉ!」

結標 「この場合の三方一両損だと、私が損するじゃない……さて、戻りましょうか。みんな待たせちゃってるしね」

番外個体 「海原さんとかとっくに出てんじゃないの?」

結標 「あいつはいいわよ、待たせといて」

滝壺 「他の二人も出てると思う。はまづらもお風呂早いし」

番外個体 「あー、そういやうちの人も早いな」

絹旗 「逆に向こうは"何に時間かかってるんだ"とか話してそうですね」

白井 「絹旗さんも普段は早めではないですか」

絹旗 「たしか、黒夜はもっと早いハズですよ」



270:◆8GNB4AEvC.:2011/11/07(月) 01:08:00.86 ID:78VWMlfTo

番外個体 「へー、そうなの?」

黒夜 「風呂? まあ、5分ぐらいじゃない?」

結標 「5分で何ができるのよ」ガラッ

ショチトル 「む、出てきたか」

婚后 「ずいぶんゆっくりされてましたわね」

打ち止め 「」クピクピ

結標 「ゴメンね、ちょーーっとだけトラブっちゃって」

番外個体 「ね、それどうしたの?」

打ち止め 「お姉ちゃんが買ってくれた」

番外個体 「ゴメン、わざわざ」

婚后 「今度お店に伺ったときに返してくださいな」クスクス

滝壺 「あれ? フレメアも一緒じゃなかった?」

打ち止め 「浜面のところに行ったよ」

白井 「やはり男性陣はもう出ておられますのね」

絹旗 「超しょうがないですよ。私たち、かなり長居してましたし」



271:◆8GNB4AEvC.:2011/11/07(月) 01:09:29.43 ID:78VWMlfTo

結標 「ちょっと髪乾かしてくる」

黒夜 「あ、私も行く。濡れたまんまじゃ気持ち悪ぃ」

白井 「というか、みなさん乾かすのでは?」

絹旗 「私は……さっき休んでる間に超半分乾いちゃったし、どうしましょ」

滝壺 「もう夜は冷えるし、乾かさないと風邪ひくかもよ?」

番外個体 「」ゴシゴシ

結標 「貴女は?」

番外個体 「ん? ほっときゃ乾くでしょ」

結標 「ダーメ。ほら、来なさい」ガシッ

番外個体 「えっ、ちょっと」ズルズル

打ち止め 「ね? 言ったでしょ?」

婚后 「一言一句そのままでしたわね」

ショチトル (私も乾かした方がよかったのかな……?)

 :
 :
 :



272:◆8GNB4AEvC.:2011/11/07(月) 01:10:59.63 ID:78VWMlfTo

番外個体 「はー、なんか眠くなってきた」パチン

白井 「大きいお姉様、白い肌と黒い下着のコントラストが素晴らしいですの!」ピローン

番外個体 「何撮ってんだー!!」ピシャーン

白井 「あ、あー! わたくしの携帯がぁ!」

絹旗 「爆発したのが白井さんじゃなくて携帯のほうで超良かったですね」

婚后 「しかし黒とは、大人っぽいですわね」

番外個体 「白井さんには負けるさ」

結標 「なんなの、この布の切れ端」

ショチトル 「面積が少なすぎだろう」

黒夜 「すごい趣味だな……」

白井 「わたくしは着心地重視ですので」フンス

絹旗 「いつも見せられる私の身にもなってください……」

滝壺 「むすじめも、派手な方だと思う」

婚后 「こちらは赤ですか」マジマジ

結標 「ジロジロみないでよ」



273:◆8GNB4AEvC.:2011/11/07(月) 01:12:21.14 ID:78VWMlfTo

番外個体 「そりゃアレだ。勝負下着だから」

結標 「違うわよ、バカ」ピコッ

番外個体 「いたっ」

ショチトル 「マスター。義姉さんが気合いを入れるときはサラシだ」

結標 「」ブフッ

白井 「そう言えば、いつぞやそんな格好もしておられましたわね……外で」

打ち止め 「サラシって?」

滝壺 「布をぐるぐる巻いただけ」

番外個体 「なるほど。これであわきん露出狂説が真実味を」

結標 「違うって何百回言わせるのよ」ピコッ

番外個体 「いて。だからすぐ叩くなっての!」

黒夜 「で。それに比べて、今日の絹旗ちゃんは縞々か。色気のカケラもねぇな」

絹旗 「超ほっといてもらえますか」

黒夜 「ていうか、絹旗ちゃんブラいらないだろ」

絹旗 「あっ、あなたには言われたくないですよ!」



274:◆8GNB4AEvC.:2011/11/07(月) 01:13:53.45 ID:78VWMlfTo

婚后 「まあまあ。どんなに小さかろうが必要ですわよ」

絹旗 「婚后さん、フォローしたつもりがフォローに超なってないです!」

白井 「大きさ関わらずつけてないと。色々困りますわよ」

黒夜 「たとえば?」

白井 「水に濡れたときに透けて見えるとか」

婚后 「限定されたシチュエーションですわね」

打ち止め 「……ね、私もブラ付けたほうがいいのかな」

ショチトル 「私に聞くか。そうだな……どう思う?」

滝壺 「そうだね。もうすぐ必要になるのかも」

打ち止め 「もうすぐ……」

滝壺 「私も、みさわ妹の歳ぐらいから付け始めたし」

ショチトル 「そうなのか」

滝壺 「うん。した方がいいって言われたから」

打ち止め 「フレメアは?」

滝壺 「フレメアはまだ」



275:◆8GNB4AEvC.:2011/11/07(月) 01:15:43.03 ID:78VWMlfTo

番外個体 「なーに心配してんだか」ケラケラ

打ち止め 「」ムー

ショチトル 「マスターの姿が、そのままこの子の将来の姿とはなりえないか? 顔そっくりだし」

滝壺 「どうかな。胸の大きさは後天的要素の方が大きいって言うし」

打ち止め (お母様はおっきい。お姉様は可哀想。ミサカはどうなるんだろ?)

番外個体 「ま、牛乳でも飲んでおくことだね。ところで」

滝壺 「?」

番外個体 「みんなしてマッサージチェアに座ってるのに、ショチトルはなんで動かしてないの?」

ショチトル 「マッサージチェア? 私が座ってるこれのことか?」

番外個体 「うん」

滝壺 「使ってみなよ。気持ちいいから」

打ち止め 「さっき私が動かしたら、後頭部ボコボコされた」プンスコ

番外個体 「身長が足りてないっての」

ショチトル 「椅子をマッサージするのか?」

番外個体 「逆だよ、逆。椅子がマッサージしてくれるんだよ」



276:◆8GNB4AEvC.:2011/11/07(月) 01:17:54.93 ID:78VWMlfTo

ショチトル 「賢い椅子だな」

番外個体 「やってみる?」

ショチトル 「どうすればいいんだ?」

番外個体 「これこれ、このスイッチだね。んーと、範囲は全身。強さは……」ピッピッ

ショチトル 「? 何か動き出しああああああああああ!? な、なにこれ!? なにこれ!?」

番外個体 「ほらほら、立っちゃダメ」グイ

ショチトル 「ま、待って! これは、これはムリ! 背中殴られてる!」

番外個体 「最初は痛いんだよ。でもね、だんだんと」

結標 「何やってるのよ!」スパーン

番外個体 「ふぎゃ」

滝壺 「あ、おかえり」

打ち止め 「マッサージチェア体験中だよ」

結標 「そういうこと……強さが"オラオラ"になってるじゃない。せめて一段階下の"最強"にしなさいよ」ピッ

ショチトル 「あ、これなら……あ、あっ……」

結標 「終わったら代わってね」



277:◆8GNB4AEvC.:2011/11/07(月) 01:20:04.60 ID:78VWMlfTo


~しばらくして~


絹旗 「忘れ物はないですかー」

黒夜 「私がずっと昔、どこかに置き忘れてきた何かを」

絹旗 「はいはい」

番外個体 「フレメアはもう外だっけ?」

滝壺 「うん。浜面のところにいったって」

結標 「フレメアって、ホント浜面くんに懐いてるわね」

滝壺 「はまづらは子供に好かれるから」フンス

婚后 「これも才能なのでしょうね。存外、その道に進むのも有りなのでは?」

結標 「そしたら私と被っちゃう」

打ち止め 「浜面は、大きいけど怖いって感じがしないよね」

ショチトル 「怖さだったら白い人の方が勝ってるだろうな」

番外個体 「言ってあげないでよ。本人も最近気にし始めてるから」

白井 「せめてご本人に、そのままでいいと言ってあげてくださいまし」



278:◆8GNB4AEvC.:2011/11/07(月) 01:22:16.55 ID:78VWMlfTo

絹旗 「さて、みなさんどちらでしょ」

打ち止め 「あ、フレメアはっけーん」トテテテ

浜面 「お、出てきたか」

フレメア 「」ウトウト

ショチトル 「眠そうだな」

滝壺 「ありゃ。さすがに疲れちゃったのかな」

一方通行 「おっせェな。何してやがったンだ」

海原 「まあまあ。そう言わずに。僕らが早すぎたんですよ」

結標 「どれぐらい待ってた?」

一方通行 「たっぷりsムグッ」

海原 「さあ。時計を見てませんでしたので」

番外個体 「ゴメンねー、ゆっくりしちゃってた」

黒夜 「この後はどうするんだ?」

婚后 「まずは一息つきましょう。休みつつ考えればよろしいですわ」

白井 「そうですの。喉も渇きましたし」



279:◆8GNB4AEvC.:2011/11/07(月) 01:22:50.45 ID:78VWMlfTo

といったところで、今回はここまでです。
登場人物の多さから、当初予定よりも随分長くなりましたが、
あと1~2回で #5 も終わる予定です。

次回投下は3日以内に。
お付き合い頂き、ありがとうございました。



280:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北陸地方):2011/11/07(月) 01:24:23.44 ID:LpZ6Vs6Eo

オラオラでクソワロタww




287:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/07(月) 09:31:58.99 ID:Am1xVwEDO
一方さんは学園都市オラオラを目指せば良かったのか



304:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東):2011/11/09(水) 21:14:12.49 ID:8/CYrMLAO
そういえばこのスレの婚后さんはもう湾内・泡浮翌両名とは疎遠なんだろうか



283:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋):2011/11/07(月) 04:00:42.98 ID:zXEa6EPXo
お姉様は可哀想…(´;ω;`)



284:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/07(月) 07:58:56.93 ID:SZ9Pwavno
せめて小さいと言ってやれよ……



293:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県):2011/11/07(月) 22:31:01.94 ID:2sE677QC0
お姉さまは胸が可愛い

コレで問題ない




288:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/07(月) 10:48:12.18 ID:Z33ZjA0oo
乙ー
フレメアはブラしてるとバードウェイに自慢してたよーな…




289:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/07(月) 11:43:20.80 ID:9oEa4ePB0
新約2巻で言ってるな>ブラしてる



294:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州・沖縄):2011/11/07(月) 23:30:26.40 ID:LKy6cTPAO
ショチトルがエロい



305:◆8GNB4AEvC.:2011/11/10(木) 00:58:20.36 ID:BsFmgCPHo
>>304
描写してないだけで仲良しです。
いや、これ以上登場人物増やすと>>1のキャパシティがダウンするんだ。

>>288
読み返したら確かに言ってました。
大変失礼しました。そっか、してたんだ……。


それでは、始めさせて頂きます。
前回の続きより。一気に #5 終了まで行きます。



307:◆8GNB4AEvC.:2011/11/10(木) 01:01:41.01 ID:BsFmgCPHo

絹旗 「あー、やっぱこれです」

黒夜 「加糖カフェオレ? なんだよ、これ」

白井 「絹旗さんは寮でもそればかりですの」

絹旗 「いいじゃないですか。超好きで飲んでるんですから」

婚后 「名前からしてすごく甘そうですわね」

ショチトル 「うちの店で出している絹旗さん専用メニューはこんなものではないぞ」

番外個体 「あ、モアイブレンドだね。ありゃ私もムリ」ケラケラ

絹旗 「ほっといてくださいよ……あ、そうだ。この間のですね」

番外個体 「ん?」

絹旗 「試作品の砂糖菓子ありましたよね? あの白い棒切れ。あれ超おいしかったのでメニューにしてください」

ショチトル 「本気か?」

番外個体 「あれ、試作品と偽ったイタズラグッズだったんだけど」

絹旗 「」

黒夜 「食べちゃマズイもんだったのか?」

ショチトル 「人体に害はないハズだ」



308:◆8GNB4AEvC.:2011/11/10(木) 01:03:25.90 ID:BsFmgCPHo

婚后 「一体何をお出しに?」

番外個体 「引き出しの奥に忘れ去られてた、賞味期限直前の固まりかけたスティックシュガー」

白井 「砂糖菓子ではなく、砂糖そのものでしたのね」

絹旗 「超ヒドイです!」

番外個体 「大丈夫だよ。絹旗さん以外には一切出してないから」

絹旗 「尚のこと超ヒドイです!」ムキー

黒夜 「つまり絹旗ちゃんは角砂糖かじかじして喜んでたワケだ」ケラケラ

番外個体 「いや、さすがに気付くと思ったんだもん」チビチビ

一方通行 「アリか、オマエは」チビチビ

結標 「なんで貴方達はここまで来て缶コーヒーなのよ」

一方通行 「好きで飲ンでるンだ。ほっといてもらおうか」

打ち止め 「」クピクピ

浜面 「小さい方の姐さんまでコーヒー牛乳か。このカフェイン一家め」

フレメア 「」カックンカックン

海原 「フレメアさん、大丈夫ですか?」



309:◆8GNB4AEvC.:2011/11/10(木) 01:04:25.06 ID:BsFmgCPHo

フレメア 「にゃ」

海原 「?」

浜面 「気にするな。フレメア語だ」

フレメア 「にゃー、にゃ、にゃにゃー」

海原 「??」

滝壺 「大体お腹空いたって」

浜面 「なんで分かんだよ」

黒夜 「腹か。そういえば私も減ったな」

滝壺 「じゃご飯食べに行く? 今何時?」

絹旗 「そういえば何時でしょうね。お風呂出てから超ゆっくりしちゃってますけど」

浜面 「そーね、大体」

海原 「19時過ぎですね」

浜面 「おい」

結標 「んー……どうかしら」

番外個体 「はいはい、淡希は体重が気になるんだね」



310:◆8GNB4AEvC.:2011/11/10(木) 01:06:01.41 ID:BsFmgCPHo

結標 「そうじゃなくて!」

絹旗 「何かあるんですか?」

結標 「予約もなしに、これだけの人数が座れるお店ってある?」

婚后 「言われてみれば……厳しいかもしれませんわね」

白井 「まず人数は……13人?」

一方通行 「時間帯もあるし、簡単にゃいかねェな」

海原 「世の中の皆さんも夕餉の時刻でしょうからね」

浜面 「ハンバーガーでも買って、外の公園で食えばいいじゃねぇか」

結標 「イヤよ、寒いもの」

番外個体 「寒そうな格好してるからだよ」

結標 「さっきから一言多いのよ!」ピコッ

番外個体 「いたっ」

打ち止め 「結局どうするの?」

白井 「どうしましょうか」

絹旗 「んー、時間も考えるとそろそろ帰った方がいいかもしれませんね」



311:◆8GNB4AEvC.:2011/11/10(木) 01:07:27.12 ID:BsFmgCPHo

ショチトル 「私たちはバスだったな。最終便は何時なんだ?」

海原 「……すみません、それは確認が漏れていました」

結標 「これはどっちみち長居できそうにないわね」

婚后 「まあまあ。当初の目的は果たしたのですし、よいではないですか」

黒夜 「目的ってなんかあったっけ」

絹旗 「超温泉ですよ」

浜面 「たっぷり遊んで、温泉も堪能して。まずは満足だろ」

フレメア 「にゃ」

絹旗 「でもまあ、折角来たんですし。もうちょい超ゆっくりしましょうか」クピクピ

婚后 「門限は大丈夫なのですか?」

番外個体 「そうだね。常盤台の寮って門限あるでしょ?」

絹旗 「大丈夫ですよ。夜間外出申請出してますよね?」

白井 「? いえ、存じませんが」

絹旗 「あれ?」

白井 「絹旗さんが提出なさっているのでは?」



312:◆8GNB4AEvC.:2011/11/10(木) 01:09:12.40 ID:BsFmgCPHo

絹旗 「白井さんがやってくれてると思って、出してませんよ?」

白井 「頼まれた覚えはございませんし、絹旗さんが準備はしとくと仰ったから出したものだと」

絹旗 「……」

白井 「……」

絹旗白井 「「ぎにゃぁぁぁぁ!」」

ショチトル 「門限とやらは何時なんだ?」

婚后 「20時20分ですわね」

黒夜 「よーし、今夜はオールナイトニッポンだ!」ガシッ

絹旗 「超ムリですってば! 今の話聞いてたでしょう!」

黒夜 「聞いてたよ? それを踏まえて提案してるんじゃん」

絹旗 「超くたばりやがれ」

白井 「こ、ここ、これはマズイですの」

一方通行 「……なァ、こいつら何に怯えてンだ」

海原 「常盤台の番人でしょう」

結標 「ああ、音に聞く"鬼の寮監"ね」



313:◆8GNB4AEvC.:2011/11/10(木) 01:10:49.30 ID:BsFmgCPHo

婚后 「寮監によって身に刻まれた恐怖は、生涯消えることはございませんわ」gkbr

浜面 「お嬢、大丈夫か? 顔真っ青だぞ」

婚后 「だ、大丈夫です」

滝壺 「もしかして、そろそろ出ないと厳しいかな」

白井 「そうですわね。今ならまだ」

番外個体 「えー、帰っちゃうのー?」ヒシッ

白井 「ぱ」

番外個体 「ねー、もっと遊んでいこうよ、黒子ぉ」

白井 「こ、これは究極の選択ですの……あぁぁぁ、どうすれば」

悪魔 (これは千載一遇のチャンス! 逃す手はございませんの!)

天使 (大きいお姉様のお誘いを無碍になぞできませんの! これは受けるしかありませんの!)

打ち止め (葛藤、ってこういうことを言うのかな)

結標 「はいはい、からかうのも程々にしておきなさい」

黒夜番外 「「反省してまーす」」

海原 「さっきも話した通り、この人数が入れる飲食店もなさそうですし。お二人の時間もありますし」



314:◆8GNB4AEvC.:2011/11/10(木) 01:12:17.48 ID:BsFmgCPHo

浜面 「ここいらで帰るのが妥当っぽいな」

フレメア 「にゃ」

絹旗 「ほら、白井さん。夢から覚めてくださいよ」

白井 「短い夢でしたの……」

黒夜 「人の夢と書いてナントカってヤツだな」ケラケラ

番外個体 「やりすぎたかな?」テヘ

打ち止め 「次からはちょこっと自重すべきだと思うな」

結標 「じゃ、そろそろ引き上げるとしましょうか」

滝壺 「はまづら。フレメアをお願い」

浜面 「はいはいっと」ヨイショ

フレメア 「ふにゃ」ウトウト

打ち止め 「」ジー...

番外個体 「……どうする?」

一方通行 「ヨソはヨソ、ウチはウチだろ」

打ち止め 「ケーチー!」



315:◆8GNB4AEvC.:2011/11/10(木) 01:13:27.56 ID:BsFmgCPHo

ショチトル 「マスターは手厳しいな」

海原 「では僭越ながら僕が」

結標 「人様の家の教育方針に口を出すのはやめなさい」グイ

海原 「いたたたた!」

黒夜 「何やってんだよ、行こうぜ」

絹旗 「そうですね。遅れると寮監に……あぅ」gkbr

白井 「絹旗さん! お気をしっかり!」

婚后 (どれだけ痛めつけられたのやら……)

黒夜 「あ、私と絹旗ちゃんはこの後朝までカラオケなんで」

絹旗 「超イーヤーでーす!」

黒夜 「なんだよ、つれないなぁ。夜は楽しむもんだろ?」

白井 「夜は寝るものですの」

絹旗 (最近あまり寝てないくせに……)

婚后 「ほら、置いてかれますわよ。早く参りましょう」

絹白黒 「「「」」」トテテテ



316:◆8GNB4AEvC.:2011/11/10(木) 01:14:46.29 ID:BsFmgCPHo


~同日 スパリゾート安泰泉 入り口~


番外個体 「さ、て。それじゃ私たちは」

浜面 「ちょぉーーっと待ったぁ!」ドドン

番外個体 「何さ」

浜面 「ここまで車持ってきた方がいいだろ? お互い、小さいのが限界っぽいぜ」

フレメア 「」スピー

打ち止め 「むー」ゴシゴシ

一方通行 「オイ、目こすンな」

番外個体 「一理あるかな」

浜面 「という訳だ。滝壺、フレメアを受け取ってくれ」

滝壺 「確かに受け取りました」ヨイショ

番外個体 「じゃ、ちょっと行ってくるよ」

一方通行 「急いでぶつけたりすンじゃねェぞ」

浜面 「大丈夫だって」



317:◆8GNB4AEvC.:2011/11/10(木) 01:16:41.69 ID:BsFmgCPHo


<うーん、さすがに夜は冷えるね。
<もう12月も間近だもんな。


ショチトル 「私たちはバスだったな」

結標 「そうね。乗せてもらうのも悪いし、そもそも人数的に無理だろうし」

海原 「まあ、バスでゆったり帰るとしましょう」

絹旗 「そういえば、黒夜はこのバスで帰れるんですか?」

黒夜 「どこに止まんの?」

婚后 「第18学区と第7学区のターミナル駅ですわね」

黒夜 「あ、なら大丈夫。家はその二学区の境目だから」

絹旗 「えー、もっと遠くに住んでてくださいよ。第10学区とか」

白井 「第10学区に居住区ってありましたかしら……」

婚后 「刑務所と発電所と墓地しかないような……」

黒夜 「住むとこないじゃん」

絹旗 「刑務所とか」



318:◆8GNB4AEvC.:2011/11/10(木) 01:19:05.63 ID:BsFmgCPHo

黒夜 「私が何したっつうんだよ」

白井 「細かいことは色々やらかしてますの」ハァ

結標 「歳とってから黒歴史化するわよ、そういうのって」

白井 「結標さんが言うと説得力がすげぇですの」

結標 「な、なによ。貴方だってそう思うでしょ?」

一方通行 「俺にふるな」

ショチトル 「二人とも、何かやらかしたのか?」

海原 「若い頃はヤンチャだった、とかそういう類の話ですよ」

結標 「まだそんな歳でもないわよ!」

一方通行 (居づれェ話題だな……)

打ち止め 「」ウトウト

滝壺 「はまづらは今もやんちゃかも」

絹旗 「超浜面ですし。20年経ってもあのままっぽいです」

婚后 「殿方は少年の心を忘れないと申しますわね」クスクス

滝壺 「それがはまづらの魅力の一つだから」フンス



319:◆8GNB4AEvC.:2011/11/10(木) 01:20:50.86 ID:BsFmgCPHo


<プップー


黒夜 「おい、車来たけど。誰んとこ?」

絹旗 「あの超赤い車ですか。あれなんかミサワさんっぽいです」

滝壺 「違うよ。あれ、はまづら」


<キキー


浜面 「よ、おまちどう」

黒夜 「FDとか、似合わねー」

浜面 「うるせえやい! ほっとけ!」

白井 「あ、フレメアは後ろですか?」

滝壺 「ゴメン、お願い」

フレメア 「にゃ」スピー

ショチトル 「この車、後部座席あるのか? そうは見えないが」

婚后 「オマケ程度ですが、きちんとございますわよ」



320:◆8GNB4AEvC.:2011/11/10(木) 01:23:24.36 ID:BsFmgCPHo

結標 「あ、そっちのも来たみたいよ」

白井 「あの黒い車が?」


<キキー バタン


番外個体 「げ。先越されちゃったかー」

黒夜 「このランクルってマスターの?」

一方通行 「あァ。オイ、クソガキ。寒いから乗っとけ」

打ち止め 「ふぁーい……」ヨジヨジ

婚后 「……こう言ってはなんですが、逆ではないのですか?」

絹旗 「私もそれ超思いました。浜面が真っ赤なスポーツカーって何の冗談ですか」

浜面 「いいじゃねぇか、別に!」

結標 「でも浜面くんの車、見栄えいいわね。これでお迎えに来られたら誰でも落ちちゃうんじゃない?」

海原 「え、あの」

結標 「焦らないでよ。たとえ話でしょ」

海原 「驚かせないでくださいよ」



321:◆8GNB4AEvC.:2011/11/10(木) 01:25:17.52 ID:BsFmgCPHo

滝壺 「じゃ、一足お先だけど」

絹旗 「浜面が寝ないように超見張っててくださいね」

浜面 「大丈夫だって。BLACKBLACK買ってあるから」

白井 「お二人とも、くれぐれも安全運転でお願いしますの」

番外個体 「任せといて」フンス

黒夜 「マスター、今度行くから絹旗ちゃんも食べた試作品、私にも味見させてくれな」

絹旗 「忘れてくださいよ!」ムキー

海原 「道中お気をつけて」

一方通行 「あァ」

結標 「……やっぱ車便利そうね。私も免許考えないと」

ショチトル 「二人とも、気を付けて」

浜面 「お前らも風邪ひかないようにな。夜は冷えるしな」

番外個体 「じゃ、また今度ねー」ノシ


<ブロロロロ



322:◆8GNB4AEvC.:2011/11/10(木) 01:26:19.97 ID:BsFmgCPHo

絹旗 「……ミサワさん、大丈夫なんですかね」

白井 「早速といいますか、蛇行運転をしておられますが」

黒夜 「違ぇよ。あれ前の車あおってんだよ」

海原 「前と言うと、浜面さんの車ですね」

結標 「何やってるんだか」ハァ

婚后 「第一位様の怒り声が脳内再生されますわね」クスクス

ショチトル 「なあ、シャトルバスはあれでいいのか?」

絹旗 「お、こっちも超来たようですね」


<キキー プシュー
<オノリニナッテオマチクダサイ


婚后 「さ、わたくしたちも乗り込むといたしましょう」

結標 「後は乗ってのんびりしてるだけね」

海原 「そういう点では自家用車より楽ですね」

ショチトル (あ、いけない。マスターに明日の予定を聞くの忘れてた)



323:◆8GNB4AEvC.:2011/11/10(木) 01:28:56.82 ID:BsFmgCPHo


~数十分後 第7学区 とある駅前~


黒夜 「お嬢は途中で降りちまったんだな」

絹旗 「家は第18学区ですから。行きは私たちに合わせてここまで来てくれましたけど」

白井 「」ズーン

絹旗 「で、超爆睡してて見送れなかったと」

白井 「わたくしとしたことが……」

海原 「不可抗力ですよ。お疲れだったのでしょう?」

絹旗 (白井さんに超リフレッシュしてもらうのが今回の主目的の一つだったんですが……)

結標 「じゃあ、私たちは向こうだから」

ショチトル 「3人とも、帰り道に気を付けて」

白井 「ええ。そちらも、といっても最強のテレポーターがいるのですし、心配はいりませんか」

結標 「そっちだってLEVEL4ばかり3人じゃない」クスクス

絹旗 「まあ、そこいらのチンピラだったら何もしなくても超自滅してくれますけども」

黒夜 「絹旗ちゃん、かっこいーー」ケラケラ



324:◆8GNB4AEvC.:2011/11/10(木) 01:30:18.32 ID:BsFmgCPHo

結標 「ま、用心するに越したことはないわね」

海原 「一応、小柄なJCばかりなのですし」

ショチトル (JCって……)

結標 「じゃ、またその内にね」

白井 「ええ。お気をつけて」


<そういえば、夕食はどうするつもりなんだ?
<帰ってから作ってあげるわよ
<えっ
<えっ
<……何よ


黒夜 「……よし。じゃ私も消えるとするか」

絹旗 「タクシーでも使うんですか?」

黒夜 「いんや」

白井 「では徒歩で?」

黒夜 「さすがにハラ減ってるしな。ラーメンか牛丼でも食べて帰るさ」

絹旗 「ああ、だからですか」



325:◆8GNB4AEvC.:2011/11/10(木) 01:31:37.21 ID:BsFmgCPHo

黒夜 「今日はありがとな。色々楽しかったよ」

絹旗 「うわ。黒夜がきちんとお礼を言うなんて」

白井 「絹旗さん、挑発するような言動は慎んでくださいまし」

黒夜 「私は言うときは言うぜ?」

絹旗 「確かに超ズバズバ言いますよね」

白井 「常に本音ということですの」

黒夜 「ま、そういうこった」

絹旗 「じゃ私たち向こうですので」

白井 「ここで失礼致しますの」

黒夜 「せいぜい寮監とやらに絞められないようにな」ニヨニヨ

絹旗白井 「「あ」」

絹旗 「も、もしかして超ヤバくないですか!?」

白井 「あぁぁ、マズいですの! もうギリギリですの!」

絹旗 「じゃ、じゃ、黒夜、超また明日!」トタタタ

白井 「バタバタしてて申し訳ございませんの!」トタタタ

黒夜 「……走らなくても。白井ちゃんがテレポすればいいのにな」



326:◆8GNB4AEvC.:2011/11/10(木) 01:33:09.55 ID:BsFmgCPHo


~同日 第7学区 常盤台新寮 301号室~


<ガチャ


絹旗 「はー、超ギリギリでしたね」

白井 「危なかったですの……」

ユリコ 「( ・ω・)」フモー

リック 「」スピー

絹旗 「あ、ユリコ。超ただいまです」

テスラ 「」ドタタタ

アスカ 「」ドタタタ

絹旗 「ちょ、テスラ! 待ってください! 登らないでください! いたたた!」

白井 「アスカ、遅くなってしまって申し訳ございません」ヒョイ

絹旗 「結局頭の上ですか……」

テスラ 「」フンス

絹旗 「はー、それにしても帰ってきたらどっと疲れが」

白井 「絹旗さん。一息つく前に最後の一仕事ですの」



327:◆8GNB4AEvC.:2011/11/10(木) 01:34:28.42 ID:BsFmgCPHo

絹旗 「えー、なんですか」

白井 「洗濯する物はまとめておきませんと」

絹旗 「それはほっとくわけにもいきませんか……」ゴソゴソ

白井 「」ゴソゴソ

絹旗 「……あの。疲れは、少しでも取れましたか?」

白井 「え? ええ」

絹旗 「超よかったです。それを聞いて安心しました」

白井 「いい具合にリフレッシュできましたの。絹旗さんにはいくら感謝しても足りませんわね」

絹旗 「よしてくださいよ」

白井 「もし絹旗さんに何かあれば、今度はわたくしがお助けする番ですの」

絹旗 「じゃ、私が超ピンチに陥ったときはお願いしますね」

白井 「ええ、約束ですの。門限破りとノート写し以外ならなんでもお受けいたします」

絹旗 「いやいやいや、その二つが超重要なんじゃないですか!」

白井 「そこはご自分でどうにかなさってくださいまし」

絹旗 「えー、私たちの仲じゃないですか」

白井 「親しき仲だからこそ、きっちりすべきところもございますの」

絹旗 「超ケーチーでーすー」

白井 「これは同室のパートナーとしての厳しさであり優しさですの」クスクス



328:◆8GNB4AEvC.:2011/11/10(木) 01:35:38.95 ID:BsFmgCPHo

といったところで、今回はここまで。#5 も今回をもって終了です。
今回は登場人物の多さから、そもそものコンセプトである
「LEVEL4を集めたら」を忘れそうになりましたが。
次回からは絹&黒を中心としてLEVEL4(+1)が活躍するお話となります。

次回投下は3日以内に。
お付き合い頂き、ありがとうございました。



329:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋):2011/11/10(木) 01:38:40.90 ID:U//0BNCHo
乙!
海原が遊ばれてるなwww




330:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸):2011/11/10(木) 01:40:19.90 ID:gKWBxCqAO
乙ですー。
焦る海原とたしなめるあわきんに萌えた。




331:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山梨県):2011/11/10(木) 01:42:49.17 ID:JZb3vjMA0

久しぶりにユリコ達が見られて幸せ




338:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東):2011/11/11(金) 11:10:06.07 ID:T0EfBpjAO
妹たちが三人だけで集まってぶっちゃけトークするとか見たいな…

…話題は保護者達からブラまで?




339:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸):2011/11/11(金) 12:12:56.89 ID:jeoolxnAO
ショチトルは巨乳ノーブラがデフォ



次→絹旗「きぬはた荘、あふたー!」白井「あふたー?」その10

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禁書目録SS   コメント:8   このエントリーをはてなブックマークに追加
コメント一覧
14360. 名前 : 名無しさん◆- 投稿日 : 2011/11/13(日) 12:16 ▼このコメントに返信する
スポーツカータイプの車って、女性は嫌がるんじゃなかったっけ?
乗り難いとか狭いとかエンジン音がうるさいとか。なんかそういう記事があった気がするが。
14363. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2011/11/13(日) 14:07 ▼このコメントに返信する
実際この話の滝壺かフレメアが 少し嫌がってたシーンがあった気がする
14366. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2011/11/13(日) 17:27 ▼このコメントに返信する
相変わらずの安定感だ
14380. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2011/11/14(月) 02:37 ▼このコメントに返信する
ここでまさか血界戦線のネタが出るとは思わなんだ
14434. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2011/11/15(火) 23:21 ▼このコメントに返信する
いい男「仕上のシャワーで腹ん中がパンパンだぜ」
14676. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2011/11/23(水) 17:33 ▼このコメントに返信する
黒子の天使と悪魔葛藤になってねぇw
15287. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2011/12/10(土) 16:40 ▼このコメントに返信する
続きはまだか?
18923. 名前 : 浜っ子◆.Q7UDCiU 投稿日 : 2012/03/06(火) 02:21 ▼このコメントに返信する
※14360
女友達がフルバケの4点式を雑誌で見て「リュックサックみたいでダサイ」って言ってた
あと足廻り弄ってある四輪に乗って「ガタガタするから嫌い」とも言ってたよ
男と女のカッコイイは全然違うなって思った
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