新「根性」論 ~「根性」を超えた「今どきの根性」~ (マイコミ新書)前→
麦野「どうにかして浜面と付き合いたい」 番外編『休憩時間(ブレイクタイム)』最初から→
麦野「どうにかして浜面と付き合いたい」789 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /02(日) 01:58:27.57
ID:2hJc68U/0 一方「チッ……オマエら。今日も全員集まりやがったな。揃いも揃って暇人なんですかァ?」
麦野「人のこと言えんのか白髪。アンタ真っ先に来てコーヒー頼んでたくせに」
御坂「実はこの集まりそんなに嫌いじゃないでしょ」
一方「うるせェよクソったれがァ。オマエらが下手な真似して俺まで不愉快な視線向けられンのは腹立つだろォが」
垣根「このツンデレめ☆そんなに俺達と遊びたいのかぁ?
分かってる分かってる。みなまで言うな。お前が素直に『一緒に遊んでくださいお願いしますイケメルヘンの垣根さんオマエがナンバーワンだ』
って言えたらドリンクバー係りくらいには使ってやんよ?」
一方「よく口が回るようになったもンだなクソメルヘン。
冗談は顔だけにしろよゴミクズ」 ゴバァッ
垣根「ふっ! さすがに俺もそう何度も食らったりしねぇ」 カキンッ
麦野「やめろファミレス壊れんだろ。この服買ったばっかなんだからシミ一つでも着けたら×××の皮剥ぐ」
一方「……。チッ、命拾いしたな」
垣根「……テメェもな。×××の皮はさすがにヤベェ」
御坂「帰ろうかな」
??「おい、お前ら」
一方「あン?」
792 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /02(日) 02:05:46.06
ID:2hJc68U/0 削板軍覇「お前達に折り入って頼みがある」
一方「……」
垣根「……」
麦野「……」
御坂「……」
削板「おい。どうした?」
麦野「誰こいつ? えらく馴れ馴れしく入ってきたけど、誰か顔見知り?」
御坂「どこの学校の番長よ。時代錯誤も甚だしいわ」
一方「いい加減にしろよクソメルヘン。オマエはつるンでる奴まで常識が通用しねェのか? あァ?」
垣根「さすがに違ぇよ。あんなダセェTシャツ着た奴と友達んなった覚えねぇな」
削板「酷い言われようだな。オレは削板軍覇。第七位のレベル5だ」
垣根「おいやめろ。レベル5が変態ばっかだと思われんだろ。常識人の俺が困る」
795 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /02(日) 02:14:03.16
ID:2hJc68U/0 麦野「ああ、ナンバーセブンだっけ? 何か用?」
御坂「初めて見るわ……。でもその恰好は何のコスプレ?」
一方「自覚がねェなら言ってやるが、出る作品間違ってンぞ」
垣根「おい、無視は俺でも傷つくんだぞ」
削板「いや、お前達が人間関係の相談に乗ってくれるって噂を聞いてな。
自力で解決できねぇ根性無しのオレを笑うならいくらでも笑ってくれ。
だが、力を貸してほしい」
麦野「いいわよ」
削板「そこを何とか……何?」
麦野「だから良いって言ってんの。もう何度もやってるし、いいから座れば?」
御坂「そうそう。さっさと解決しちゃいましょ」
一方「だな、おィクソメルヘン、コーヒー持って来いよ」
垣根「あいよ。先に言っとくけどドリンバーは自分で払えよな」
796 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /02(日) 02:15:20.33 ID:njgjrK+F0
ていとえもん パシリじゃねえかwwwwwwwww797 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /02(日) 02:20:32.77
ID:2hJc68U/0 削板「お前ら……」
一方「何なンですかァその視線は。暑苦しいンだよ、今度はスポ根よろしく男泣きでもする気かァ?」
削板「いや、意外だった。レベル5はどいつもこいつも非常識極まりねぇ根性無しの性格破綻者だって聞いてたからな」
一方「よォし、喧嘩売りに来たってのは分かった」
麦野「表出ろよ番長、タイマン張るってのがアンタ好みかしら?」
御坂「まあまあ落ち着いて。大体あってるじゃない」
垣根「言っとくけどお前も入ってんぞ超電磁砲」
御坂「上ッ等じゃないっ! 覚悟できてんでしょうねぇ!」
削板「だけどやっぱ自分で会ってみるもんだな。お前ら、良い奴だ」
一同「……」
799 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /02(日) 02:26:33.01
ID:2hJc68U/0 一方「チッ……何だ、さっさと話せよクソったれが」
麦野「調子狂うわねったく。下らない用事だったらブチ殺すわよ」
削板「助かる」
御坂「人間関係で悩んでるって言ってたわよね?」
削板「ああ、女々しいことだってのは分かる。が、こればっかりはオレにもどうしようもねぇことなんだ」
垣根「何でも根性で解決してきたみたいな面してるくせに意外だな」
削板「よくわかるな」
垣根「見りゃ分かるよ」
削板「自分でも訳が分からない。こんなもやもやとしたことは初めてなんだ」
麦野「アンタみたいなのが何を悩むのかすっげぇ興味出てきたわ」
御坂「確かに。とか言って恋の悩みだったりして」
削板「!」
麦野「まっさかー! 告白なんてそれこそ根性じゃない! それができねぇなんて根性無さすぎんだろ! ギャハハハハッ!」
削板「……」
一方「おいおい……」
803 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /02(日) 02:33:21.89
ID:2hJc68U/0 御坂「え、マ、マジ?」
麦野「え、えーと……それは……そうなの?」
削板「…………ああ」
垣根「ギャハハハハハッ! マジかよ! 冗談だろ脳筋! その面で恋愛事悩むのかよ!
面っ白ぇこと言うな! お前には根性があるだろ根性根性!」
削板「ああ……その通りだ……」 プルプルプルプル…
一方「拳握り過ぎて血出てンぞ」
麦野「人が真剣に悩んでんのに笑い飛ばすとは性根まで腐ってやがんな」
垣根「お前だって笑ってただろ」
一方「まあゴミクズはほっといて話してみろ。下らねェと笑い飛ばすのはそれからでもできンだろ」
削板「すまねぇ。実は……」
804 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /02(日) 02:44:02.33
ID:2hJc68U/0 それは1週間程前。ある雨の日の休日だった。
削板「根性!根性! うぉおおおおお!!!」 ダダダダダダダダダ!
オレが日課の全学区周遊マラソンでこの第七学区を走っていた時のことだ。
削板(なかなかの大雨だ……だが天候なんざを理由にトレーニングを中止することは根性無しのすることだ) ハッハッハッ
その時、あの子はオレの前に現れたんだ。
??「……ふう。服が濡れちゃった……。少し雨宿りしよう」
シャッターの降りた小さな店の軒下。
あの子は鮮烈な赤と白の巫女服を身に纏い、真っ黒な長い黒髪に水滴を滴らせて雨宿りをしているようだった。
削板(そろそろ暗くなるしスキルアウトの根性無し共が出てくるかも知れねぇな。
もう少し人気の多いところに行くよう注意したほうがいいか……?)
女の一人歩きは日没後は危険だ。
俺は何の気無くあの子に近づいた。
削板「なあ。もう暗くなる。そんなところにいると変なのが出てくるかも知れね……なっ!」
??「あの。どうかした……?」
近づいて、俺は見てしまったんだ。
あの子の雨に濡れた真っ白い着物から透けて見えるピンク色の下……下……
807 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /02(日) 02:47:25.74
ID:2hJc68U/0 麦野「ああ、濡れて透けブラしてたのね」
御坂「白い服は濡れると困るのよね……」
削板「言うな! そんな軟弱なもん根性で忘れようとしているところだったのに」
垣根「なるほど。雨の日にラッキースケベがあったわけだな。それで?」
削板「オレはあまりのことに逃げ出しちまった。
何て根性のねぇ話だ……」
一方「そォかよ。それで?」
削板「おう」
一方「あン?」
麦野「ちょっとちょっと……まさかそれで終わりってんじゃないでしょうねぇ」
削板「何がだ。終わったぞ」
麦野「こ……いつ……!」 ビキビキッ
809 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /02(日) 02:53:37.06
ID:2hJc68U/0 御坂「麦野さん落ち着いて! 気持ちは分かるわ!
人のこと言えないけど私もちょっとイラッと来たもの!」
削板「ここまで言えばわかると思うが。その日からオレはあの子のことが頭から離れねぇんだ。
それを忘れようと窓の無いビルを登ったり、溶鉱炉の傍で汗を流したりもした……だが、駄目なんだ!」
垣根「そんなにブラが良かったのか。確かに透けてるのってエロいよな」
削板「やめろっ! そんな男らしくねぇ単語を言うんじゃねぇ!」
麦野「っつか何、アンタそれブラ見て記憶に残っただけじゃん。
アンタはこれからどうしたいのよ?」
削板「出来ればあの子にその時のことを謝りたい。そして……」
一方「謝られる方が困ると思うけどなァ……ンで?」
削板「で、出来れば……」
一方「おォ」
削板「文通をするくらいの仲にはなりたい」
麦野「ブフォッ!」
810 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /02(日) 02:54:37.29 ID:Ah6tCU1/0
文通wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
古典的過ぎるwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww811 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /02(日) 03:00:03.08
ID:2hJc68U/0 一方「どっから突っ込みゃ良いンだ……」
垣根「やめようぜ不毛だ。それくらいなら何とかなりそうだし」
麦野「そうね。さすがにその程度なら」
削板「ほ、本当か!?」
垣根「ああ、俺達に任せておけよ。同じレベル5同士。もう仲間みたいなもんじゃねぇか」 ニコッ
削板「お前っ!」
麦野「そうね。仲間が困っていたら助けあうのは当然だわ。それを根性無しだなんて言わないわよね?」 ニコッ
削板「お前らぁぁぁああああ!!!!」 ウォォオオオオ
御坂「あんな真っ黒な笑顔ないわよね……」 ヒソヒソ
一方「このテのアレはアイツらの一番のカモだからな……オモチャにされンぞ。ま、どうでもいいが」 ボソッ
削板「お前ら良い奴だなぁぁああああ!!!!!!!」
垣根「当然だろ兄弟」 ニヘラッ
麦野「仲間じゃない」 ニヘラッ
813 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /02(日) 03:07:33.74
ID:2hJc68U/0 一方「ンで。どういう作戦で行く? まァこンなもン女共を間に挟めばどうにでも……」
麦野「ここはいい作戦があるわっ!」 ズィッ
削板「本当か! さすが第四位だ。頭の回転も速いな」
垣根「ああ、そいつは妙案だな麦野」
一方「まだ何も言ってねェぞ」
御坂「まあ悪ノリが過ぎたら止めればいいでしょ……。で、作戦って何、麦野さん」
麦野「まず。……ププッ…一位と二位がスキルアウトに扮してその子に近づく」
削板「何!」
一方「あァ。もういいわ。却k」
垣根「おお! 何だ何だ! ククッ…で、どうすんだって……ププッ?」
麦野「んでね。スキルアウトのフリした二人がその子に絡むのよ!」 クスクス
削板「何ィッ! あの子に害が及ぶようなことは許すわけにはいかねぇなぁっ!!」
御坂「悪ノリ始まってるわよ。止めなくていいの?」
一方「いいンじゃねェの? 気の済むようにやらせろ。これに絡むだけでこっちの格が落ちそォだ」
御坂(あんたもその作戦に組み込まれようとしてんだけど)
815 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /02(日) 03:08:30.92 ID:7FDbvdKY0
削板さんかわいそすぎる
せめて正面きっていじってあげてwww816 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /02(日) 03:12:19.76 ID:njgjrK+F0
美琴と一方さん仲いいなww817 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /02(日) 03:15:58.47
ID:2hJc68U/0 麦野「まあ落ち着きなさいよ。そしたら、当然その子は困った状況に陥るわけ。
そこにヒーローのように颯爽と登場するアンタ。スキルアウトの二人をちぎっては投げちぎっては投げの大活躍で、
全てが終わるころにはアンタに心奪われているはずよ!」
削板「お前……天才か……。
これがレベル5……恐ろしいぜ学園都市……完璧過ぎて小さな穴一つ見つからねぇすげぇ作戦だ……」
垣根「~~~~!!~~~~!!!!」 バンバンバンバン!
一方「面白ェのは分かったから静かにしろクソメルヘン。ウゼェったらねェ……」
削板「だがあの子を騙すような真似をするのは果たして許されるのか……?
男なら正面切って正々堂々と……」
麦野「甘いわね。男のアンタはそれでいいかも知れない。だけど女かりゃすりゃ突然目の前に現れた白ランの時代錯誤な男に
『この前お前のブラジャー透けてんの見ちゃった! ごめんちゃい』なんて言われてどう思う?
気持ち悪くてノイローゼにでもなってしまうかもしれないわ」
削板「それは……だが……それはオレの根性で……」
麦野「女心は根性だけでは動かないことを知りなさい。
そんなだからアンタ、童貞なのよ」
削板「ッッッッッ!!!!」
818 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /02(日) 03:23:45.10
ID:2hJc68U/0 垣根「今のは効くわ……俺だったら一週間は立ち直れねぇ……」
一方「コーヒー飲ンでるから終わったら教えてくれ」
御坂「私もジュースおかわり」
削板「……そうか……そうだったのか……」
麦野「大丈夫よ。私に任せなさい。こんな面白……コホン、過酷な状況に一人で立ち向かうなんて正気の沙汰じゃないわ」
垣根(過酷にしてんのはお前だけどな)
削板「お前の作戦に従えば……あの子はオレと手紙を……」
麦野「ええ。手紙どころか、手も繋いでくれるかもしれないわ」
削板「」
一方(哀れな奴……)
麦野「まあアンタが嫌だってんなら別にいいけどね。
気持ち悪い根性無しのレッテル貼られてナメクジのように生きていきなさい。
女のために敢て己の主義を捨てるのも、それはそれで男らしいと私は思うけどねぇ」
削板「…………そうか……そうだったんだな……。分かった。お前の作戦に乗ろう」
麦野「プッ……共に頑張りましょう!」 ガシッ
削板「オレはこんな仲間想いな奴初めてだ。ありがとう!」 ガシッ
819 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /02(日) 03:29:54.22
ID:2hJc68U/0 ―――――
麦野「ここがその女の子の通学路なの?」
削板「間違い無い。あれから何度かこの道であの子の姿を見ている」
垣根「ってことは見に来てんじゃねぇか。立派なストーカー予備軍だなおい」
一方「くだらねェ……何で俺がこンな下らねェ真似を……」
御坂「だから止めればっつったのに」
一方「うるせェ……あんなクソみたいな輪の中に入るのは死ンでもごめンだったンだよ」
御坂「分かるけど」
垣根「にしても俺達がスキルアウト役とはねぇ。正直自信ねぇなぁ。ほら、俺って上品なオーラ出てるじゃん?
下衆っぽい役ってこの溢れんばかりの大物オーラが邪魔しちまうのよねー」
一方「安心しろ。どっからどう見ても間抜け面だマヌケ」
822 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /02(日) 03:35:32.90
ID:2hJc68U/0 削板「すまねぇ。オレのためにそんな根性無しの役をやらせちまうなんて……終わったらいくらでも殴ってくれ!」
垣根「いや……その……」
一方「オマエは殴られた方がちょっとはマシな面になるンじゃねェか」
垣根「うるせぇよ! 俺がイケメンキャラだってこと忘れてんじゃねぇぞ虚弱体質」
麦野「はーい、お喋りしない。スタンバイスタンバイ」 パンパン
一方「チッ」
垣根「クソッ」
削板「じゃあオレは物陰に隠れてる。……くっ、隠れるだと……なんて根性のねぇ真似だ」
麦野「耐えなさい。耐えればあの子のおっぱい揉み放題の関係になれるかも」
削板「うぉおお!! やめろぉおおお!! オレはそんな破廉恥な関係を望んでなどいなぁぁぁああい!!!」
麦野「プッ……クスクスクス」
御坂「可哀想になってきたわ……あっ、あそこ! 来たんじゃない!?」
823 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /02(日) 03:42:12.28
ID:2hJc68U/0 姫神「…………」 スタスタスタ
麦野「あら、なかなか可愛いじゃない。見る目だけは悪くなかったみたいね。地味だけど」
御坂「どっかで見たことあるような……まいいわ。ほら、行って行って」
一方「チッ! 今回限りだ……」 タタタタ…
垣根「やる気出ねぇなぁ。棒読みだったらごめんなー」 テクテクテク
姫神「…………」 スタスタスタ
垣根「オラァッ! 姉ちゃん可愛い顔してどこ行くのぉ?」
姫神「!」
一方「ちょろっと俺達にツラァ貸してもらえませンかァ? 断るって言っても無理に連れていくけどなァ!」
垣根「ヒャッハァ! さすがだぜ相棒ぅっ! へっへっへっ! なかなかいい体してるじゃねぇかよ!
こいつぁ上玉だぜぇっ!」
一方「大人しくしてりゃァ危害は加えねェ。もっとも、家には当分帰れねェけどなァ!!」
垣根「ヒャハハハハハハハハハッッッ!!」
一方「クククカカカカカカギャハハハハハハハハッッッ!」
825 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /02(日) 03:47:03.07
ID:2hJc68U/0 麦野「ノリノリ過ぎて引くわ」
御坂「第一位のこんな姿を見たら当麻のやつはどう思うんだろう……」
姫神「だ……誰か……」
一方「クククク……」
垣根「へっへっへっー」
麦野「まあでも一応上手く行ってるわ。よし、七位。あとはしっかり……」
御坂「今すっごい速度で走ってったわよ」
削板「そこまでだ根性無し共がぁぁっっ!!」
一方「な、何だオマエはァっ!」
垣根「へっ、やるってのかよ。かっこいいねぇ。でもこっちゃ二人いるんだぜぇ。
勝てると思ってんのかよばーか」
麦野「垣根がひどい」
御坂「あいつ絶対性に合ってるよね……」
827 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /02(日) 03:52:15.74
ID:2hJc68U/0 削板「男二人で女の子を襲うなんて男らしくねぇ真似。オレが見逃すとでも思ってんのか」
垣根「ヒャッハー! イキがってんじゃねえぞクソがぁっ! 相棒! やっちまおうぜぇっ!」 バサァッ!
一方「後悔させてやンよォっ!」 ゴバァッ!
姫神「あ、危ない……!」
麦野「しかもあいつら本気だし……大人げねぇ……」
御坂「負けず嫌いなのね……」
削板「ああ、仕方ねぇ。その根性! 叩き治してやるぁぁぁああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」 ドーン
垣根「ウボァッ!」
一方「グフォァッ!」
麦野「何あの攻撃……あの二人が星になったわよ……」
御坂「レベル5の順位変動起こしかねないこと平気でするの止めて欲しいわね」
829 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /02(日) 03:58:15.56
ID:2hJc68U/0 麦野「けどまあ一応作戦通り。さ、七位。しっかりやんなよ……」 ドキドキ
御坂「な、なんかドキドキするわねこういうの」 ドキドキ
削板「怪我はねぇか?」
姫神「う、うん……。あの。ありがとう……」
削板「ああ。それならよかった」
姫神「あの……お礼をしたいから、名前を……」
麦野「おお! こんなに上手くいくとはね!」
御坂「思ってなかったでしょうね……ええ、そうでしょうね……」
削板「オレが誰かなんてどうだっていい」
姫神「え……」
麦野御坂「「は??」」
削板「気をつけて学校行けよ。じゃあな」
麦野御坂「あのアホォォオオオオオオオオオオオオオッッッ!!!!」
834 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /02(日) 04:48:01.10
ID:2hJc68U/0 ふぁみれす!
麦野「で? 何であんなふざけた真似したのか5秒以内で答えなさい。
さんにーいちどばーん!」 ビシュゥゥウウウ!
削板「数え方はともかくせめて5からカウントしてくれないか。
……何と言えばいいのか、ついいつものクセで……」
麦野「ああ? んでテメェはもうちょっとで連絡先くらい聞けたかもしれねぇチャンスを棒に振ったっての?
ビビッて逃げただけなんじゃねぇのか? あァん? それでもキンタマついてんのかよええゴラァッ!?」
削板「面目ねぇ。お前の怒りはもっともだ。好きなだけ詰ってくれ」
麦野「ぐ……ぎがぐ……ぐぬぬ……!」
御坂「珍しく麦野さんが押されてるわね」 ヒソヒソ
垣根「素直な人間に弱ぇんだろ。自分が性格歪んでるかr」 ヒソヒソ
ビシュゥゥゥゥウウウウウウウウウウ!!
麦野「聞こえてんだよクソ虫がぁっ!」
垣根「怖ぇ……ってか俺らキレていいよね? いいよね?」
一方「やめとけ。もう思い出したくもねェな。あンな真似二度とごめンだ……」
837 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /02(日) 04:55:21.76
ID:2hJc68U/0 削板「それにやっぱりあの子を騙すような真似して知り合いになんてなりたくねぇ。
正々堂々と真正面から打って出るべきだ」
垣根「気づくのが一時間ばかし遅ぇよ」
麦野「あーもうだる。なんかどうでもよくなっちゃった。
あとアンタ達でどうにかしてよ。アホくさ」
御坂「気持ちは分かるけど途中で投げ出すのはよくないわよ」
麦野「うぜぇっつのそういうの。まあでも結果くらいは見たいわね。
どうすんの?」
垣根「最初モヤシが言った通り、こんなもんどうにでもなるだろ。
学校帰りもう一回待ち伏せして声かけようぜ」
削板「待ち伏せか……」
垣根「言い方に引っかかってんのか? 細かいこと気にするほうが男らしくねぇな。
テメェの言う正々堂々と、真正面から話してくりゃいいんじゃねぇの?」
840 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /02(日) 05:01:22.15
ID:2hJc68U/0 麦野「そうねぇ。あーめんどくせぇ……。
アンタ何て告白するか考えてんでしょうね?」
削板「告白? 何でそんなことを。オレはあの子と知り合いになれればそれでいいんだ」
麦野「あァ?」 ギロッ
削板「す、すまん……え、何が駄目なんだ」
御坂「あの人のこと好きなんじゃないの?」
削板「好き……? もちろん嫌いじゃないが、そんなもんいきなり言い出されても向こうは困るだろ。
まずは友達から仲良くなっていったほうがいいと思うけどな」
一方「ムカツクくらいマトモな意見だな」
垣根「もう好きにしろ。っつかマジで文通申し込むのか?」
麦野「アンタ携帯持ってないの?」
削板「何言ってんだ。持ってるに決まってんだろ」
麦野「あー何か血が見たくなってきちゃった★」 ゴゴゴゴゴ…
御坂「麦野さん! ストップ! ストップ!」 ガシッ
841 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /02(日) 05:10:10.47
ID:2hJc68U/0 垣根「しゃぁねえ。確かに最初からこいつの目的はラッキースケベを謝ってちょっと仲良くなりたいくらいもんだしな。
俺達ゃ事務的にそれを遂行するとしようじゃねぇか」
御坂「そうね。私達があれこれあーしろこーしろ言うことでもないし」
一方「だから始めっから言ってんだろォがよォ……クソったれが。
オラ、四位。オマエもそれでいいだろ?」
麦野「何でもいい。一刻も早くこいつを視界から消したい。不愉快だから」
垣根「おお、女王様がご立腹だぜ。破裂する前にケリ着けるとしようか。
七位。お前も今回は腹括れよな。ただでさえあの子の前で不審な行動してんだ、
そろそろ男らしくねぇ奴だと思われても仕方ねぇぞ」
削板「すまねぇ。恩に着る。そして任せてくれ。
オレも男だ、根性据えてあの子に話してみる」
垣根「オッケー決まりだ。
じゃあ明日にでもあの子の学校に行くとしようじゃねぇか」
842 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /02(日) 05:17:00.45
ID:2hJc68U/0 よくじつ! とあるこうこう!
垣根「よぉし。全員揃ったか?」
麦野「まだ御坂が来てないわよ」
一方「学校だろ。つゥかあいつ以外全員不登校とはなァ。腐ってやがる」
垣根「俺はちゃんと通ってる。早退してきただけだ。お前と違って友達いるんですぅ」
一方「あァそォかよ。七位はどうした?」
麦野「あっち」 クィッ
削板「コォォォォオオオ……」
垣根「何か息荒いぞ」
一方「気でも溜めてんのかァ?」
麦野「緊張してんだろ。触れてやんな。っつか触れたくない」
御坂「ごっめーん! 遅れちゃった!」
垣根「おせーぞ」
御坂「あんた達が早すぎんのよ! ……あれ、この学校……」
843 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /02(日) 05:20:43.45
ID:2hJc68U/0 垣根「なんだ。知ってんのか?」
御坂「うん。だってここ……」
上条「あれ、御坂、お前何やってんだ?」
御坂「あ……」
垣根「あ、こいつアレじゃん。お前の彼氏の」
御坂「う、うん……」
一方「三下ァ……」
上条「ゲッ……一方通行! なんでここに……」
姫神「上条くん。知り合い?」
削板「ッッ!!」 ドキーンッ!
845 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /02(日) 05:26:41.19
ID:2hJc68U/0 御坂「ちょ、ちょっとこの子……あんたの何なのよ!」
垣根「……」 ニヤニヤ
麦野「……」 ニヤニヤ
上条「何って、クラスメイトの姫神だけど」
御坂「クラスメイト……?」
上条「ああ。ってかぞろぞろ何なんだ? まあ上条さんは今からスーパーの特売に向かうのでお先に失礼しますよっと。
じゃあな姫神、また明日」
姫神「あ。うん。またね……あれ」
削板「……」
上条「ん?」
一同「……」 ドキドキ…
削板「よ、よぉ」
姫神「あ。あの時の……」
削板「お前、姫神っていうのか」
847 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /02(日) 05:31:17.88
ID:2hJc68U/0 姫神「う、うん。あ。昨日はどうもありが」
削板「姫神ッッッ!!!」
姫神「!」 ビクッ!
一同「……ゴクリ」
削板「スゥ……
姫神ィィィィィィィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!!!!
お前が好きだァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!
お前が欲しいィィィィィィィィィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!!!!!!!!!」
一方「」
垣根「」
御坂「」
麦野「」
上条「」
姫神「え……?」 カァァ…
849 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /02(日) 05:34:07.44 ID:1JVwBwM10
さすがソギーwww850 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /02(日) 05:39:22.78
ID:2hJc68U/0 一方(こいつ何言ってンだ……?)
垣根(そりゃ駄目だろ……)
麦野(テンパって叫ぶなんて……終わったわね)
姫神「あの……。え……。ど。どういう……」
削板「……はぁ……はぁ……細かいことはもういい。お前に会って色々言いたいこともあったが、
それよりももっと大事なことがあるって気づいちまった」
上条「な、なぁ御坂。この人どうしちまったんだ? 上条さんには何が何やら……」 ドキドキドキ
御坂「しっ……! ま、待って今いいとこだから!」 ドキドキ…
姫神「えっと……。私はどうすればいいの?」 ドキドキドキ…
削板「言葉通りの意味だ。お前の好きに解釈してくれて構わねぇ」
姫神「そ、それって……つまり……」
削板「ああ」
麦野(いやいやいや……こいつ勢いだけで何も考えてねぇ……)
垣根(さすがにその告白はねぇよな……)
姫神「その……。私。こんなこと言われたの初めてだから……どうしていいかわからない」
851 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /02(日) 05:45:32.37
ID:2hJc68U/0 垣根(ですよねー)
削板「俺と、手紙を交換してくれないか」
姫神「はい……えっ?」
削板「お前のことをもっと知りたいんだ。そして……オレのことを知ってほしい」
麦野「……ん?」
姫神「えと……じゃあ。お友達から」
垣根「え……」
一方「なンだと……?」
削板「ほ、本当か!」
姫神「うん……こんな告白。初めて……まるでヒロインになった気分」
削板「お、おお! うぉおおおおおおお! やった! やったぞお前達!」
麦野「ええ……よかったわね」 ゴゴゴゴゴゴ
垣根「手間かけさせやがって」 ゴゴゴゴゴゴ
削板「ん? ど、どうしたんだ。そんな怖い顔して。お前達のおかげで姫神と知り合いになれたぞ!」
852 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /02(日) 05:51:16.44
ID:2hJc68U/0 一方「あァ全くめでてェなァ。クソがァ……目的も達成したことだしよォ。これで心置きなく逝けンだろォがァ!!!」 ゴバァッ!
削板「なっ! うぐぉおおおおおおおおおおおおお!!」
上条「な、何なんですかこれは一体……」
御坂「知らないわよ。私も全然着いていけてないんだからさ……」
麦野「オラオラオラッ! 愉快にケツ振って逃げて見せろォォッッ!
くだらねぇ茶番に付き合わせやがって! 時間返せ暑苦しいんだよボケガァァッ!」 ビシュゥゥゥ
垣根「ああムカついたムカついた。さすがに温厚な俺でもプッツンとトサカに来たぜぇ。
クソと一緒に埋めてやる」 バサァッ
姫神「これがヒロイン……。キャラの頂点。うん。悪くない」 キラキラキラ
削板「うぉおおおお!!!! 何でだぁあああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」
854 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /02(日) 05:59:14.69
ID:2hJc68U/0 ふぁみれす!
削板「まあ何だ。色々あったがお前たちのおかげで上手くいった、ありがとうな」 ボロッ
一方「あァ、二度と来ンなよ」
垣根「結果オーライじゃ絶対に納得できねぇな」
麦野「あんだけボコボコにしてやったのに何でそんなケロッとしてんだよ。
……んで? その後どんな感じ?」
削板「最近交換日記を始めた」
垣根「ブフッ! なんだよそれ……ちょっと面白ぇじゃねえかよ」
御坂「普通に楽しそうよね」
垣根「いやそれはない」
麦野「ないない」
一方「ねェな」
御坂「何でよ!」
削板「ははははっ! 何だかんだ言って、お前ら良い奴だよな」
一方「あン?」
856 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /02(日) 06:07:47.16
ID:2hJc68U/0 削板「くだらねぇと言いながらも最後まで付き合ってくれたじゃねぇか。
オレは嬉しかったぞ。この恩は忘れねぇ。オレの力が必要な時はいつでも言ってくれ、協力する」
麦野「余計な心配ね。アンタはあの子を大事にすることだけ考えてなさい」
御坂「今回も何とか一件落着ね」
垣根「だな。辛い目にあわされたが……」
一方「言うな。一生の不覚ってやつだ……」
麦野「いやアンタらああいうの向いてるって」
御坂「ね。迫真の演技だったわよ」
削板「それじゃ、俺は帰る。お前らの根性見せてもらったぞ。
次の奴を助けてやってくれ」
麦野「ええ、次は誰かしらね」
垣根「どんどん名前が売れてくな……」
御坂「ほら、誰か来たんじゃない?」
一方「チッ……仕方ねェ。ンで、オマエは何の用だ?」
軍覇ルート
―GOOD END―
姫神「え……。私の出番これだけ……?」
857 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /02(日) 06:08:31.94
ID:2hJc68U/0 おわた!
次誰か最後にショチトル頼むわ! それじゃおやすみ!
858 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /02(日) 06:15:20.18 ID:GTSrW/3tO
乙。
だけどもう書かないの?859 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /02(日) 06:19:32.88
ID:2hJc68U/0 残ってたら書くかも!
でもショチトルが見たい!
860 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /02(日) 06:20:47.30 ID:bSzabMioO
乙でした
姫神が可愛かった855 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /02(日) 06:07:26.82 ID:KC8Fsqwd0
いいはなしだなー
そういや今更なんだが麦野よりみことのほうが位が上なんだったな・・・
なんか完全に麦野の方が上のイメージがついちゃってるわ798 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /02(日) 02:22:38.31 ID:usHzq4SQ0
あー友達ほしい
寝るか…次→
ショチトル「おい。貴様達が人間関係の悩み相談に乗ってくれるという奴らか?」
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