1:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 16:14:39.37 ID:
JTW13FCMO
初春「佐天さん何してるんですか?早く行きましょうよ」
佐天「行くってどこに?」
初春「白井さんのウチでパジャマパーティーじゃないですか!夜中までゲーム大会ですよ、早く行きましょう」ダッ
佐天「ちょっと、待ってよ初春!」
2:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 16:23:28.08 ID:
JTW13FCMO
黒子「さて、それでは早速始めましょうか」ベキベキ
初春「今日こそ負けませんよ!」
御坂「二人には悪いけど勝つのは私よ!」
佐天「それじゃスイッチオンっと」ポチ
白井「それではまずは、イツモノヤツでいきますわよ」
御坂「一番ベーシックなヤツね」
初春「でもただやるだけじゃつまらなくないですか?」
黒子「どういう事ですの?」
初春「最下位の人は何か罰ゲームとかにすれば盛り上がるかも」
御坂「オッケー。のったわ、面白そうじゃないの。いいわよね皆」
佐天「はい…別にいいですけど」
3:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 16:26:07.94 ID:jEByq8HKO
じゃあ素っ裸でコンビニってことで!
4:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 16:26:57.58 ID:2aUabx4R0
スレタイいいな
5:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 16:34:38.98 ID:
JTW13FCMO
ドガーン、ドガーン
佐天「おっと…、大分ブロックが無くなってきたね」サッ
黒子「遊びはここまで、これからが本番ですわ」
佐天「そうは行かないよ!まずは挟み込むように」
初春「ふふ、まずは一匹ですね」カチャ
佐天「な!初春が背後に忍びこんでた?こうなったら能力を」
初春「消し飛びなさ」
ドガーン…ブチン
初春「な!?爆風が、一体どこから」
御坂「あれ。なんかブロック壊してたら一人やっつけてたわ」
黒子「あら、ラッキーですわねお姉様」
佐天「や、やっぱりこの能力は本物…!」
6:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 16:47:28.74 ID:
JTW13FCMO
黒子「それではいきますのよ」ギリギリ
初春「う…ぅ…」ビクッ
黒子「ジャッジメントですの!」ベチーン!
初春「あぅち!」ドサッ
黒子「ふぅ、これこそが勝者の特権ですのね」
初春「いたた…。今度は負けませんよ!」
御坂「良かったわ最下位じゃなくて…。ねぇ佐天さん」
佐天「そうですね。でもそんな心配無用かもしれませんよ」
御坂「それってどういう事?」
佐天「まぁ見ていてくださいよ」ニヤリ
11:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 16:57:20.33 ID:
JTW13FCMO
初春「今度は最初から本気でいきますよ!」
黒子「負け犬の遠吠えですのよ、わたくしは無敵ですわ」
佐天「とにかく隠れてアイテムを集めるないと」サッ
初春「コソコソと、まずはうるさいハエから始末してあげますよ」カチャ
佐天「あ、ちょっと初春こっちこないでよ!」
初春「問答無用!まずは一匹ですよ」
佐天「たわらばー!能力発動よ!」
ガッ
御坂「あ、間違ってなんかバクダン蹴っちゃった」
初春「……え?」
ドガーン
13:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 17:06:02.98 ID:
JTW13FCMO
黒子「ジャッジメントですのよ!」ベチーン!
初春「へぶんっ!」ドサンッ
黒子「あらあらん、どうしましたの初春。風紀委員の爆弾王が」
初春「ふぐぅ…、たまたまですよ。運が悪かっただけなんですから!」
御坂「くわばらくわばら…」
佐天「さてさて、じゃあ三回戦いっくよー」
初春「今度こそハエどもを蹴散らしてあげますよ」グッ
黒子「そのセリフは勝ててからにしてくださいましよ」
14:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 17:13:27.87 ID:
JTW13FCMO
ドガーン
黒子「ジャッジメントですのよ!」バチーン!
初春「ひぁん!」ドサッ
ドガーン
黒子「ジャッジメントですのさ!」バチーン!
初春「べばっ!」ドッシャー
ドガーン
黒子「ジャージーですの!」バチーン
初春「ぬへんっ!」ドサッ
ドガーン
黒子「ジャスコですの!」バチーン!
初春「むべずぅ!」ガッシャーン
御坂「さっきから初春さんが最下位ばっかりね」
佐天「そ、そうですね。珍しいですよね」
16:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 17:24:30.29 ID:
JTW13FCMO
黒子「まだやりますの初春?もう額がまっかっかですのよ」
初春「ま…まだですよぉ!こんな、こんな馬鹿な事が…」グスグス
御坂「もう止めておいたほうがいいんじゃないかしら?」
初春「ダメですよ、まだですよ!」
佐天「(初春には悪いけど、私もジャッジメントはいやだもんね)」
御坂「…あれ?なんか焦げ臭くない」クンクン
佐天「そういえば…、なんか匂いますね」
18:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 17:33:05.40 ID:
JTW13FCMO
佐天「能力発動だよ!」
ポチ!
初春「あーぁ!Aボタン押しすぎて開始地に爆弾置いちゃった!」
黒子「ぷふっ!何をやってますのよアナタは」
ドガーン
佐天「えっ?今初春の花びらが爆発した?」
初春「…ん、どうかしましたか佐天」
佐天「い、いっや。別に何でもないよ!」
黒子「ほらほら、お姉様。黒ボンと白ボンの同時攻撃ですのよ」カチャ
御坂「一人で二つコントローラー使ってるんじゃないわよ!」
20:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 17:52:25.16 ID:Khz7LsBM0
22:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 18:09:20.74 ID:
JTW13FCMO
佐天「ほらほら、私はここだよー初春」
初春「ぐっ!私に挑発なんていい度胸ですよ、だったら望み通り」
サッ
佐天「甘いよ初春、能力発動!」
御坂「取り敢えず邪魔だからこの爆弾をパンチして…」ベキィ
佐天「よしこの爆弾を誘爆させてっ!」カチャ
初春「し…しまった!」
ドガーン
佐天「ふふ、私の能力は無敵なんだ…」
ドガァーーーン!
白井「な、なんですの!?本物の爆発音?」
御坂「ガス漏れでもしたのかな」
佐天「大丈夫初春?なにかあったのか…」
初春「………」ピクピク
24:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 18:22:35.63 ID:
JTW13FCMO
初春「痛ったー…。なんなんですかこれは…」フラフラ
黒子「こ…これは!?まさか初春の身体が」
御坂「どうしたの黒子?なにを驚いてるの」
黒子「初春の身体を注意して見てごらんまし」
御坂「こ、これは。うっすらと初春さんの身体に爆弾が!」
佐天「それじゃこの爆発は初春の身体から…。誰がそんな事を」
初春「ちょっと何の話をしてるんですか?早く続きをしましょうよ」
黒子「お姉様、佐天さん。わたくしの手を掴んで下さいまし」バッ
佐天「えっ?」
シュン!
26:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 18:32:55.61 ID:
JTW13FCMO
佐天「どういう事ですか?初春を部屋に置いてきて…」
御坂「あの爆弾は恐らくは、能力者によって具現化させられた物よ」
佐天「そんな、それじゃ初春はどうなるのさ!」
黒子「しかし、今はこうするしか無かったんですの…」
御坂「解除方法が分かればいいんだけど…。一体いつどこで爆弾を仕掛けられたのかも分からないんじゃお手上げよ」
佐天「そんな、それじゃ私達は初春が一番最初に爆死するのを見ているだけなんですか!」
黒子「そんなことわたくしがさせませんわよ」
佐天「……ん?初春が一番最初に爆死…」
御坂「どうしたの、佐天さん」
27:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 18:39:36.34 ID:
JTW13FCMO
黒子「何ですって!?佐天さんが能力に目覚めてましたの」
御坂「しかもそれが、この爆発の正体だなんて…」
佐天「待ってよ!私の能力は初春がボンバーマンで一番最初に爆死する能力ですよ。なんで初春の花が…」
黒子「恐らくは、あの幾度に渡るボンバーマンの死闘により、急激にレベルが上がったんですわ」
御坂「なるほど、納得ね」
白井「しかし、そうと分かれば簡単ですの。佐天さん能力を解除して下さいまし」
佐天「え?でも、どうやって」
ピロロロ…♪
黒子「あら、初春から電話ですの」ピッ
28:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 19:17:59.33 ID:
JTW13FCMO
初春『どうしたんですか?私を置いてくなんて酷いですよ』
黒子「めんごめんごですのよ。でも、もう安心ですわ。そこで待ってて下さいまし」
初春『ん?良く分からないけど了解です』ピッ
佐天「あの、御坂さん。能力ってどう解除するんですか?」
御坂「え…?そう言われても無意識だからねぇ…」
ドガァーーーン!!
黒子「ま、また爆発!?何故ですの!」
30:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 19:39:49.19 ID:
JTW13FCMO
初春「待ってろって、白井さん達パジャマでどこいったんだろ…。ま、いいや取り敢えず」サッ
『タッタララッタータ、タッタララッタータ。デロリロデロリロレン♪ショウブダ』
初春「それじゃ勝手に続き始めちゃおう。これだったら負けないんだから!」カチャ
バン、バン!
初春「…え!?何コレ、いきなり私の四方に爆弾が!」
ドガァーーーン!!
佐天「違う…、私は能力を発動してないのに!なんでなの」
黒子「恐らくは、急激なレベルアップにより能力の制御が追い付いていませんよ」
御坂「しかも、さっきよりもまた威力が上がってるわね…」
32:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 19:47:17.81 ID:
JTW13FCMO
初春「うぅ…、また頭が爆発…。どうなってるの」フラフラ
御坂「あ、窓の方を見て!」
黒子「さらに初春の花が散っていますの…。これは一刻の猶予もございませんぞ!」
佐天「そ、そうだ!白井さん、テレスティーナさんに電話して貰えませんか」
黒子「別に構いませんが、どうしましたの?」
佐天「あの人のパワードスーツなら安全に初春を保護できるよ!」
御坂「なるほど、確かにそうね!」
34:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 19:54:40.69 ID:
JTW13FCMO
テレスティーナ『無理よそんなの』
黒子「なんでですのよ?やってみなければ分かりませんのよ!」
御坂「そうよ、マーブルチョコあげるから!」
テレスティーナ『今彼女のデータにアクセスして計算したのだけど、現状でもその建物を完全に吹き飛ばす威力はあるわね』
佐天「そんなに私のレベルがアッパーしてるの!?」
御坂「それじゃ、流石にパワードスーツでも無理か…」
テレスティーナ『さらに悪い知らせがあるわね』
黒子「悪い知らせ?なんですのよ」
36:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 20:02:44.16 ID:
JTW13FCMO
テレスティーナ『この速度でレベルが上がり続けた場合…。およそ十分後にはレベル5に到達するわね』
佐天「わ、私がレベル5に…?」
テレスティーナ『そうなれば、この学園都市ごと初春は爆発するわね』
御坂「学園都市ごと!?まるで歩く戦術核弾頭ね…」
テレスティーナ『でも、アナタ達は幸運ね。私に任せておきなさい』
黒子「任せてって、核弾頭にも耐えうるスーツがあるとでも言うんですの」
テレスティーナ『まさか?アナタ達はもう忘れたのかしら』
御坂「忘れたって……。ま、まさか!」
テレスティーナ『そう。キャパシティダウンを使うわ』
38:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 20:10:13.84 ID:
JTW13FCMO
黒子「そうですわ!それさえあれば、佐天さんを強制的に絶の状態にし、能力を解除させれますの」
テレスティーナ『そちらに着くのはどう頑張っても五分はかかりそうね。それまで起爆をさせないでちょうだい』
佐天「わかりました。お願いしますテレスティーナさん!」
黒子「そうと決まれば簡単ですの。早く初春にスーパーファミコンの電源を切らせなければ」サッ
初春「まだ意識が朦朧とする…。白井さん達何を喜んでるんだろ」
『タッタララッタータ、タッタララッタータ。デロリロデロリロレン♪ショウブダ』
初春「あ、ほったらかしにしてたから二回戦が始まっちゃった…」
41:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 20:16:04.76 ID:
JTW13FCMO
ドッギャァーンッ!!
佐天「う、ういはるぅぅぅうぅぅっ!!」
黒子「なっ!あの子は一体なにをしていますのよ!?」
ガラガラ…
御坂「み、見て!吹き飛んだ窓から中の様子が見えるわ」
初春「………………」ピクピク
黒子「ういはるぅ!!……ダメですわ、完全に意識を失ってますの」
佐天「でも、これで安心かな?だったらもう爆発は起きないんじゃ」
御坂「な……、そ、そんな…。そんな馬鹿な事があるの…」ガクガク
佐天「ど、どうしたんですか御坂さん…?」
42:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 20:22:56.97 ID:
JTW13FCMO
『ティロリレ、ティロリレ。デロデロリン♪チャキーン』
黒子「な、なんて言う事ですの…。私の白ボンにトロフィーが…」
佐天「え、一体どういう事なの」
御坂「生きている…。あの爆発の中でもスーパーファミコンは壊れて無いのよ!」
佐天「そ、そんな!?なんて頑丈なのよ!それじゃこのままじゃ」
黒子「自動的に二回戦が始まりますの。そうなれば初春…、いやこの学園都市は」
佐天「まだ…、まだだよ!御坂さん、超電磁砲です。ここから超電磁砲で撃ち抜けばいくらスーパーファミコンだって!」
黒子「いえ、それはダメですの…」
佐天「なんでなの!?出し惜しみしてる場合じゃないよ!」
43:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 20:29:32.68 ID:
JTW13FCMO
黒子「出し惜しみではありません。わたくしの格好を良く見てくださいまし」
佐天「格好…?こ、これは…」
御坂「そうよ。いくら私でも寝間着にコインは仕込んで無いのよ…」
佐天「そ、そんな…。それじゃこのまま爆発を見ているだけしか出来ないんですか!」
御坂「……………………くっ」
黒子「まだ、一つだけわたくし達に出来る事…。しなくてはいけない事がありますの」
佐天「な、何があるんですか!」
44:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 20:36:05.68 ID:
JTW13FCMO
黒子「テレポートでこの場から離れて、生き延びる事ですの…」
佐天「なっ!?白井さん、あなたが今自分で何言ってるか分かってるの!」
黒子「これしかありませんの。わたくし達に出来る事は」
佐天「見損なったよ!初春や、テレスティーナさん。そして学園都市の皆を見殺しにするっていうの!」
黒子「………………」
佐天「答えなさいよ!白井さんがこんな最低な人だと思わなかったよ!絶交だよ白井さんなんか…」
御坂「……くっ!」ブン
パン!
佐天「…ぐっ!?」
45:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 20:43:12.37 ID:
JTW13FCMO
佐天「御坂さん、何を!?」
御坂「ごめんなさい、佐天さん…。でも分かってあげて。この決断に一番納得してないのは…、この決断に一番後悔しているのは…。黒子なんだから」
佐天「……え?」
黒子「いくら卑怯者と罵られようが、わたくし達は生き延びないといけませんの。…生きて、この罪を贖罪せねばなりませんのよ」
佐天「そんな、…そんなのって!」
御坂「分かってあげてとは言わない…。でも、私は生きてこの十字架を背負う事を選ぶわ」
黒子「悲しいですが、どう足掻こうが、これが現実ですの…」
佐天「み、認めない…。私はそんな現実認めない…」
御坂「さ、佐天さん…?」
46:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 20:50:20.25 ID:
JTW13FCMO
佐天「初春がボンバーマンで一番最初に爆死するっていうんなら…。まずは、その現実をぶち壊すわッ!」ダッ
御坂「佐天さん待って!あなたまで爆発に巻き込まれるわ!」
ダッダッダッダッ
佐天「死なせない…、初春も御坂さんも白井さんも。誰一人私が死なせたりしないんだから!」ダッ
バッターン!
初春「さ、佐天さ……ん…」
佐天「う、初春!?気が付いたんだね、早くここから離れるよ」
初春「そんな事をしても無駄です…。いまの私は核弾頭に匹敵するんでしょ……」
佐天「聞いてたの!?でも、大丈夫。テレスティーナさんがキャパシティダウンを持ってきてくれるよ」
47:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 20:57:44.18 ID:
JTW13FCMO
初春「知ってます…、でも間に合わないんですよ」カチャリ
佐天「割れたガラスの破片?何をするつもりなの初春!」
初春「私が死ねばその能力は発動しないはず…。なら答えは一つです」
佐天「なに馬鹿言ってんのさ!そうだ、ボンバーマンの電源を切れば」サッ
初春「駄目なんですよ…。さっきの衝撃でスイッチが壊れてるみたいなんです…」
ガチャガチャガチャガチャ!
佐天「そんな、そんなのって!」
初春「無駄ですよ、佐天さん。これで良いんです、私一人の命で皆が助かるなら」
佐天「ふざけた事言わないで!」サッ
ガチャガチャ!
佐天「動け…、動いてよ!ここで動かなきゃ、初春が…、皆が死んじゃうんだよ!動いてよぉぉぉおぉぉ!」
49:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 21:04:53.64 ID:
JTW13FCMO
ドガーン
ウイボン「きゅ~……」プチン
初春「さようなら……サテンさん」グッ
佐天「くっ…、たわらばーぁぁぁぁあぁッ!!」ガッシ!
初春「さ、佐天さん何を!離れて下さい、私のボンバーマンは死んだんですよ!私もすぐ爆発を!」
佐天「大丈夫!大丈夫だよ、私が誰も死なせはしないよッ!」ギュッ
初春「死なせないって…、佐天さんはこの能力を知らないからそんな事が言えるんですよっ!」
佐天「馬鹿いってんじゃないよ…。この能力は私の能力。なら……」ガッ
初春「なっ!?佐天さん何を!」
ダッダッダッダッ
佐天「私が一番良く知ってるのよぉぉおぉ!!」
バッリーーンッ!!
50:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 21:12:33.95 ID:
JTW13FCMO
御坂「黒子、あれの窓ガラスをブチ破ったのはッ!?」
黒子「佐天さんが初春を抱えて、飛び降りましたの!?そんな事をしても爆発の規模は!」
佐天「爆発はしないわ!!」
御坂「爆発はしない…?なんで!」
佐天「私の能力は初春がボンバーマンで『一番最初に』爆死する能力。すなわち、この近距離で私が先に爆死する可能性があれば起爆はしないッ!」
黒子「そ、そんな方法がありましたのね!」
初春「さ、佐天さん一体何を……」
佐天「しっかり目を潰って初春!いっくよぉぉぉぉおぉーッ!」
ドッカーーァンッ!!
52:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 21:21:01.80 ID:
JTW13FCMO
=病院=
佐天「痛たた…、本当に死ぬかと思ったよ」
テレスティーナ「やれやれ、本当に無茶苦茶ね、初春さんの起爆を押さえたまま、地面に頭をぶつけて気絶するなんて」
御坂「テレスティーナさん、口開けて。マーブルチョコよ」ヒョイ
テレスティーナ「……どうも」モシャモシャ
黒子「そうですわよ。もし打ち所が悪ければ気絶どころか、おっ死んでましたわよ」
佐天「どう考えてもこれしか思い浮かばなかったんだよ。でもまぁ結果オーライって事で」
54:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 21:30:28.03 ID:
JTW13FCMO
初春「全然オーライじゃないですよッ!」
バッターン!
佐天「ういはる……」
テレスティーナ「あら、初春さん。あなたは特に目立ったケガは……、プッ!」クルッ
御坂「ちょ、ちょっと…ぷっ!…笑っちゃダメよ…ぷぷ。マーブルチョコあげるから…ぷっ!」ヒョイ
テレスティーナ「……ど、どう…ぷっ!」モシャモシャ
黒子「あ、あらぁ初春?そ、そのヘアースタイルも…ぷっ!…に、似合ってましてよ」
佐天「あーっははっは!!なにさ初春!?なにそのドリフの爆発オチみたいな頭は!あーっはっははは!」バンバン
初春「佐天さんが何回も頭を爆発させたからでしょ!どうしてくれるんですか!」
佐天「だっ…大丈夫だって!前髪切りすぎたのと同じだって。そのまま卒アル撮っても大丈夫だって。あっはっは!」
初春「良くありませんよ!?どんな罰ゲームですか!」
55:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 21:42:41.14 ID:
JTW13FCMO
テレスティーナ「それだけ元気そうなら大丈夫ね。私はそろそろ帰るわ」
佐天「あ、はい。わざわざ有り難うございました」ペコリ
テレスティーナ「そうだ、忘れる所だったわ。はい、御坂さん」ペラッ
黒子「なんですのそれは?…請求書」
御坂「えっと、ワゴン車レンタル代、高速道路封鎖代、キャパシティダウンレンタル代、夜間サービス料……。合計二千三百とんで、五百六十円!?」ガタッ
テレスティーナ「ローンを組むことも可能だけど、どうするのかしら?」ニコッ
御坂「ローンも組めるじゃないわよ!結構間に合って無かったじゃないのよ!?」
黒子「そうですわよ!ぼったくりですのよ、この腹黒女は!」
テレスティーナ「冗談よ、冗談。報酬はこのマーブルチョコね」ヒョイ
御坂「全く…、心臓に悪いわ」
56:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 21:56:05.32 ID:
JTW13FCMO
=数日後=
佐天「残念だよね。頭を打ったショックで折角の初春がボンバーマンで一番最初に爆死する能力が無くなっちゃうなんて」
初春「別にいいですよ。あんな物騒な能力、無くなった方が」プイッ
佐天「まだ怒ってるの?髪型も大分治ったんだしいいじゃん」
初春「良くないですよ。髪と花束は女の命なんですから!」
佐天「まぁまぁ。そんな事より、今日のパジャマパーティーは何しよっか?」
初春「そうですねぇ…。佐天さんの能力も無くなった事ですし、またボンバーマンしましょうか?今度こそ風紀委員の爆弾王の実力みせてあげますよ」
佐天「うーん……。今日はボンバーマンじゃなくて、マリオカートにしない?」
初春「マリオカート?なんでですか急に……」
佐天「実は昨日、初春がマリオカートでCPUを含め全てのプレイヤーから甲羅を投げ付けられる能力に目覚めちゃって!」
初春「そ、そんな能力いらないですよ…!もう一回頭ぶつけて来て下さい!豆腐の角でもいいからぶつけて来て下さいッ!!」
=おしまい=
58:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 21:58:31.04 ID:F3PcseB90
おつ
61:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 22:53:07.50 ID:LZKUookx0
乙
小気味良くて面白かった
- 関連記事
-
Amazonの新着おすすめ
おすすめサイトの最新記事