1:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 01:15:30.65 ID:MAUOLYML0
佐天「そんな能力があたしにもあったらな…」
10:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 01:31:14.35 ID:
xdt9YVRxO
佐天「もしそんな能力があれば…」
佐天『いっけー!』
スライム『ポヨンポヨン』
初春『いやぁぁぁ!ぬるぬるして気持ち悪いよぉぉっ!』
黒子『は、離し!そこはダメですのぉぉぉ!』
佐天「とかなったりして」
佐天「そんで少ししたら、きっと気持ち良くて自分から腰を振り出して……」
ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち 3DS
11:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 01:35:04.64 ID:
xdt9YVRxO
初春『やあぁ…いやなのに……なんでぇ』
黒子『は…ひぃ……』
スライム『ポヨヨンポヨヨン』
佐天『あーあー、こんなに乳首立たせちゃってだらしない』
佐天『なら、次は私が直接』
佐天『このディルトーで犯してあげます!』
佐天「ここか?ここがええのかぁ?」クチュクチュ
佐天「はいぃ、そうです佐天さぁん」裏声
佐天「イケ!このメスブタ!」クチュクチュ
佐天「うっ……ふう……」クチュクチュ
佐天「……」クチュ
佐天「……」
佐天「……死にたい」
14:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 01:39:45.84 ID:
xdt9YVRxO
佐天「我ながらなんつうアホなオナニーを……」
佐天「サッサと寝よう……」
シャワーを終え部屋に戻る彼女
しかし排水溝に流された彼女の愛液とその欲望は、下水道に流された学園都市のなんか色んな薬品と化学反応を起こし、宇宙放射線とかそんな感じのものの影響で、生物に進化した
絹や綿を溶かし、XX染色体の性欲を刺激する成分で構成された不定形生物の誕生である
16:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 01:45:31.71 ID:
xdt9YVRxO
数日後
佐天「こ、これは…」
スライム「ギシャアアアア」
佐天「まさか本当に私が…(能力で)生み出したの…?」
スライム「(愛液で)ギャア―――オ」コクン
佐天「しかし、これは……」
佐天「普通のスライムは青くて丸くて角付き、または水溶き片栗粉みたいなトロトロでしょ?」
佐天「基本が黒い色、沢山の目…しかも普段の姿がトカゲみたいになるってなによ!」
佐天「せめて黒ヒョウでいてよ!グロいよキモいよ!」
スライム「!!」ガーン
17:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 01:49:12.87 ID:nd1O2HAY0
これは期待できる
18:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 01:50:07.77 ID:
xdt9YVRxO
佐天「こんなんじゃみんなに教えられないよ」
佐天「下手したら御坂さんに焼き殺されるよ」
佐天「そりゃ、能力が使えるのは嬉しいよ?」
佐天「でも空気読めよ!」
佐天「これじゃモンスターだよ!誰も抜かないよ!せめて触手であれよ!」
スライム「ガアァァ?」ニョキニョキ
佐天「トカゲから触手が伸びたら怖いだけだよぉぉぉぉ!!」
スライム「グシャアアア」ボコボコ
佐天「目に付いたゲコ太に変身しても、触手生えてたら変わんねーよ!止めろよ!」
スライム「」イラッ
19:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 01:54:21.85 ID:
xdt9YVRxO
壁「うっせーぞ!」ドン
佐天「自覚してるよ!ごめんなさい!でも叫ばずにはいられないよ!」
スライム「……」
佐天「もっとこう、ピンク色になれない?または顔文字みたいな顔にさ」
スライム「ガルル」ボコボコボコボコ
佐天「顔は変わっても胴体の目が消えてねえよ!百目かよ!」
スライム「」イラッイラッ
佐天「ああもう…最悪……なにこの罰ゲーム……」
スライム「」プツン
20:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 02:02:28.81 ID:
xdt9YVRxO
ベッドでうなだれる彼女に、我慢の限界が訪れたスライムは飛びかかった
スライムの体積は彼女1人を呑み込むには足りない
だが顔を包むのには充分だった
佐天「……!!」
いかに退けようと手を動かしても、水のような相手を掴めない
掴んだところで、少量剥がして捨てたところで、破片はすぐに本体に戻り彼女を苦しめる
佐天(息が……限界……)
徒労により通常より早く消費した酸素を欲しがり、口を開ける
途端に味蕾から脳へ突き抜ける信号
噛みちぎる力も無く、脳がぼんやりしていく
ぐずぐずに溶けたリボンが布団に落ち、彼女の手もそこに落ちた
22:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 02:09:08.25 ID:
xdt9YVRxO
佐天(ふわふわする…)
佐天(世界が、青い…)
佐天(時計も机も、青い……)
佐天「ふふっ……」
笑い声はスライムに呑まれた
酸欠で苦しい筈なのに、とても居心地が良い
佐天(なんだか、可笑しくて仕方ない)
佐天(あはははっ)
佐天「あははははっ」
佐天(はひひひっ!)
笑うほどスライムは体内に進んでいく
喉頭蓋から肺と胃の両方へ、深く深く
佐天「あ―……」
半開きの口から、スライムの半身が垂れた
制服を濡らし、へそを伝い、股間へ溜まる
佐天「えへへへっ」
佐天「はっ、はひはははひ」
23:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 02:15:39.52 ID:
xdt9YVRxO
佐天「あははっ、はははははっ!」
ただただ可笑しくて仕方ない
なぜこうも世界は青いのか
それが理由もなく愉快だった
佐天「あれ……?」
佐天(顔が、首が熱い……?)
佐天(まるで、火傷したみたいに……)ピタッ
佐天「冷たっ!」
スライムが触れた肌が、熱を持って仕方ない
なのに顔を触れた手の平が、氷のように冷たい
佐天(ああ、そういえば胸も……)
まん真ん中だけ衣服の消えた彼女が、上から順に身体をなぞって行く
熱い、冷たい、熱い、冷たい
でもぬるいヌルい温い
熱いところを触ると温い
佐天「あははっ」
佐天「青くって気持ちいいっ」
25:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 02:21:29.95 ID:
xdt9YVRxO
ふと下を見れば、股間にあのスライムが張り付いていた
ドラゴンクエストのあれのように青かった
魔界天使ジブリールのあれのようにトロトロだった
佐天(なんだ、やれば出来るじゃん)
佐天「このスケベスライムめ~」
股の間に手を伸ばす
スライムは身体にへばりついたままスルリと尻の下を抜け背中へまわる
だが彼女の手は止まらない
佐天「あんっ!」
指が恥丘に触れた時、背骨が軋んだ気がした
26:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 02:26:23.70 ID:V8twgAam0
俺はスライムだったのか
27:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 02:30:24.30 ID:
xdt9YVRxO
佐天「はぁ…はぁ……あっ、んんっ!」
ベッドに横たわり、肉体を夢中で撫でていた
陰核をなぞり乳頭をいたぶり淫猥な妄想に身を任せていた今までとは違う
ただただ、表面をなぞっていた
それなのに
佐天「しゅご…触ってゆとこ、じぇんぶおまんこみらい…」
佐天「青くてイイの…」
佐天「なか、ドロドロらよぉ…」
青い天井を見つめ、青く熱い素肌を見つめ、熱さが無い足を摺り合わせていた
水音が酷く、そして布団が濡れていたのは、尿道が緩んでいたのかもしれない
だがそうだとしても、その湿り気の大多数は……
佐天「イック…またイクッ!」
佐天「お汁止まんないヒヒヒッ」
ちなみに、彼女の背中の下の彼は
スライム「~~~!」ジタバタ
苦しそうだった
28:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 02:31:12.86 ID:lHX9C3p00
スライムかわいい
29:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 02:40:08.08 ID:
xdt9YVRxO
佐天「あっ、ああああっ!!」
数えてなどいないが、もはや何度目か分からない絶頂
首と両肩に体重を押し付け、滑る布の上で足を踏ん張る
その隙間からスライムは抜け出したが、彼女の脳は陥ったままだった
佐天「は―…は―…」
佐天(喉が、ヒリヒリする…)
唇がひび割れて唾液の粘り気も強い
佐天「やば…水……」
性欲に任せて力が入らない肉体を、生存本能が奪い返す
頭の先にあったペットボトルを取り、そのまま投げ捨てる
佐天(空じゃん)
蛇口を、水道水を、早く
重心をずらした時、マットレスは引き裂けてスプリングが皮膚に刺さった
佐天「いっ!?」
30:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 02:48:34.96 ID:
xdt9YVRxO
スライムの粘液は衣服を溶かす
つまり布団もシーツもマットレスも溶かしてしまう
佐天「助…け……」
獣欲の嬌声に任せ、叫び過ぎた
声があまり出ない、身体がどうなっているかも分からない
青くて可笑しいが、それどころではない
佐天(携帯は机、壁にも届かない)
スライム「ギシャアアアアア」ウネウネ
救世主は、彼しかいない
31:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 02:51:37.07 ID:
xdt9YVRxO
佐天「…たすけ……」
スライムは首らしきものを横に振る
佐天「おね、が……」
スライムは首らしきものを横に振る
佐天「おねがい……します」
絞り出す
だが彼はまだ横に揺れる
佐天「謝るから、助け…」
横に揺れる
32:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 02:56:15.11 ID:
xdt9YVRxO
佐天「何でも、するから…」
佐天「おねがい、助けて下さい」
スライムが近寄った
スライム「グギャアアアア?」
佐天「うん、する、何でもします、させて下さいお願いします」
潤わない唾を飲み、彼女は誓った
スライムはやっと頷いた
33:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 03:02:14.27 ID:
xdt9YVRxO
彼女の身を挟む金属が次々破壊される
佐天「っ!」
身の自由が分かると、縁の木にぶつかるのも構わず走り出した
佐天(水、水水水水水水水!)
水道に直接口を付け、蛇口を捻る
だが溺れるように飲み続けても、渇きは消えない
佐天(足りない、熱い、喉が熱い!)
とにかく水を飲もう
そうやってこぼれる青い水を見ながら、思い出した
スライムは、口の奥にも入っていた事を
34:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 03:05:37.85 ID:
xdt9YVRxO
佐天「あ゛っ!あ゛あ゛あ゛あ゛っ!」
熱いのは、冷やさないと
手で触って冷やさないと
だがどんなにやっても、届かない、届くわけがない
息する度に熱い、肺が熱い
唾や水を飲む度に熱い、胃も熱い
ボコ…ボコ……
佐天「ま、さか…」
動いたのは腹、鳴ったのは腹
鳴らしたのは……?
36:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 03:08:45.69 ID:
xdt9YVRxO
佐天「い、いや…助け……」
ベッドの方からノソノソとスライムの半身が近寄る
もう半身は小腸か?もっと先か?
視界の青さが増していく
佐天(私の身体が、スライムを、吸収してる……?)
蠢く腹を押さえながら、蛇口にまた口をつけずにはいられなかった
39:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 03:13:27.57 ID:
xdt9YVRxO
佐天「始めからこうすりゃ良かった」
バスタブで膝を抱えながら、ため息を漏らす
横で洗面器に居座る黒ゲコ太が恨めしいが、文句を言ったところで変わるわけもない
出しっぱなしのシャワーのお陰で、上を向けばぬるま湯が飲める
なんなら湯船に溜まった水でも構わなかった
佐天「ただ、オナニーが出来ないのが辛いところ…」
佐天「湯船でも使えるバイブが買えればなぁ……」
40:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 03:15:12.48 ID:
xdt9YVRxO
佐天「ねえねえ、さっきより膨らんでない?」
スライム「ギャァァァァオ」プルンプルン
佐天「水分と布分取ったから?」
佐天「布分ってなによ、まあいいけど」
佐天「お願いだから、普段はお腹の中動き回るの止めてよ?」
スライム「ガアァァアアア」プルルン
佐天「気持ちいいけど吐きそうになるから」
佐天「あと、暫くオナラ止まんなくなるの」
41:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 03:18:56.90 ID:
xdt9YVRxO
スライム「ブルルルルル」ボヨヨヨン
佐天「うん、分かってる」
佐天「初春には明日合わせてあげるから」
佐天「だから今夜は、ねっ?」
佐天「3時間で良いから寝させてよ」
佐天「君の」
佐天「中でさ」
彼に飲み込まれた彼女には、青い幸せな夢を見る
第一部 完
42:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 03:20:03.34 ID:MvRWurVa0
続きはよ
49:
続きって言ってもなぁ…:2013/02/15(金) 04:38:01.37 ID:
xdt9YVRxO
翌日
佐天「ふんふふ~ん♪」
公園のベンチで足をぶらつかせ、佐天涙子は笑っていた
今日も今日とて空が青い
雲も青いし道も青い
なんと素晴らしいことか
胸元をそっとなぞりながら呟く
佐天「まだ、出て来ちゃダメだよ?」
スライムは小さく揺れて、応えた
51:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 04:40:59.54 ID:
xdt9YVRxO
初春「佐天さーん」
佐天「あ、こっちこっち―」
向こうから彼女が来た
今日は花飾りもブルーで素敵
全く可笑しくて楽しくて仕方ない
とりとめない話をして、なんとなく公園をぶらついて
青い初春を見つめながら、涙子の笑みは絶えなかった
52:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 04:43:45.73 ID:
xdt9YVRxO
初春「ご機嫌ですね?何かあったんですか?」
佐天「うん、初春に会えたからね」
屈託の無い笑顔でそんな臭いセリフを言われ、私は少し照れてしまいました
引かなかったといえば嘘になりますが、彼女ならこの程度の冗談は言いそうだったからです
思えばこの時に、気付くべきでした
佐天「んもう…」ペチン
初春「どうしました?」
佐天「いや、なんか手に虫がいた気がしただけ」
佐天「こんなに青い日だし、蚊かな?」
初春「青?とにかく蚊の季節じゃないですよ」
佐天「そっか」
53:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 04:48:20.85 ID:
xdt9YVRxO
佐天(今は、まだだってば)
スライム(ギョガガガガッ)
佐天(待ってよ、まずは映画に行くの)
スライム(ミョロロロン……)
初春「どうしました?」
佐天「いや、初春は今日1日休みなんだよね?」
初春「えぇ、事件が無ければですけど」
初春「それが何か?」
佐天「一緒に映画に行きたいなあって思ってさ」
初春「ああ、なるほど」
初春「良いですよ、行きましょう」
佐天「ありがとう初春っ!」
私は素早く彼女の背後にまわり、肩を叩いた
54:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 04:53:34.54 ID:
xdt9YVRxO
初春「佐天さんが見たかった映画って、これですか……?」
佐天「うん、初春はあまり好きそうな内容じゃないけど」
佐天「出演してるゴツい男達については好きそうだから」
初春「腐ってるからって何でもかんでも掛け算するわけじゃありませんよ?」
佐天「じゃあ止める?」
初春「是非とも行きましょう」
佐天「じゃあ私、飲み物買ってくるよ」クスッ
初春「じゃあチケットは私が」
ポップコーンLサイズを1つとコーラLを2つ
暗い映画館で、コーラが青くっても、分かりゃしないよね初春?
55:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 05:00:56.77 ID:
xdt9YVRxO
マロウグンジャマハユルサン アノヒゲキヲクリカエスワケニハ… スベテノモノハ バクレツ!
初春「な、なかなかダイナミックですね…」モグモグ
佐天「でしょ?」ソワソワ
初春「超展開なのに説得力が凄いです、私も見習いたい」モグモグ
佐天「だよねだよね」ソワソワ
初春「……どうしました?」モグモグモグモグ
佐天「私も食べたい」
初春「あ、すいません」
ポップコーンを差し出し手持ち無沙汰になった彼女は、佐天の思惑通りコーラに手を出してしまった
56:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 05:01:13.66 ID:CCRItQAY0
急に振られたのにようやるな
私は寝るがんばって
57:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 05:05:47.10 ID:
xdt9YVRxO
初春「……」チュー
ヌルッ
初春「!?」
初春「ゲホッゲホゲホッ!」
佐天「どうしたの?」
背中をさすりながら、小声で尋ねる
肩に付けたスライムは、今背中に付けたスライムと共に少しずつ衣服を溶かしていた
コーラと一緒に飲ませたスライムも今頃は……
初春「小さい氷を飲んじゃったみたいです、もう大丈夫」
佐天「そう?無理しないでね」
隣人の顔はニタニタと笑っていた
だが見えようがない、映画館のスクリーンはそこまで明るい場面を映し出していなかった
58:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 05:12:08.76 ID:
xdt9YVRxO
初春(…なんだか背中がスースーする…)
初春(肩も、湿布を貼ったときみたいにひんやりして…)
腕をさすってみたが、あまり効果は無い
初春(冷房にしては、変だ…)
佐天「ごめん初春、私トイレ」
初春「あっ」
彼女は足早に居なくなってしまった
困った、相談も出来ない
初春(特にここが冷た……あっ!)
肩に手を触れて、初めて気付いた
肩の服が無い、中の肌着もブラの肩紐も
しかも雨が降ったかのように濡れている
61:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 05:18:51.46 ID:
xdt9YVRxO
初春(なんで!?)
今日は快晴、水を浴びたわけもない、かと言って一番近い水分はコーラだけ
被るわけがない
初春(まさか、背中も……?)ソー
恐る恐る触ってみると、やはり服が無い
かろうじてある肌着とブラはあるけれども、謎の水分もそこにある
このままでは上半身裸で前掛けしているような姿になってしまう
初春(今の内に、どこかへ……)
初春「あっ!」
すぐさま口を押さえ、周りへ頭を下げる
声を出した理由は大した事ではない
ブラが、落ちたのだ
62:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 05:27:37.85 ID:
xdt9YVRxO
初春(う、動けない…)
落ちたブラを拾おうと腹部に手を伸ばす
だが触れた途端にその膨らみは消えて、地肌の感触があった
肩と背中に続き腹も露出したのだ
しかも肌着は無し、どこのAVだ
初春(佐天さん、早く来て…!)
幸いにもスカートは全て溶けていない
だが、その丈は膝上からかなり厳しい
初春(寒いよぉ…冷たいよぉ…)
無意味と知りながらも縮こまって両腕をこする
パンツまでが溶けてしまい、もはや僅かな暗がりから動けない彼女は
来るはずのない友を待ち続けていた
63:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 05:34:07.37 ID:
xdt9YVRxO
佐天「はぁ…はぁぁ……あぁんっ…!」
劇場にあるトイレの個室で、彼女は便座に掴まって腰を振っていた
誰かが来るかもしれない、バレるかもしれない
そんな危険な場所で、ドアに尻を向けてふしだらに揺らすという背徳感
己の浅ましさに酔わずに居られなかった
スライム「み゜み゜み゜み゜」
スライムは口を覆い隠し、スカートの中で暴れている
佐天涙子は、下着をつけていなかった
溢れる欲望は全て、このスライムが受け止めてくれるから
佐天(喘いでも、お漏らししても、濡れても)
佐天(このスライムを着てる限り、外に漏れない)
佐天(でももし、スライムの気が変わったら?)
佐天(やだ…それってすごくゾクゾクしちゃう……!)
64:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 05:40:05.21 ID:
xdt9YVRxO
スライムが溶かすのは任意である
佐天が皮膚に擬態したスライムを纏ったところで街中で全裸にならなかったのも
今まさに初春が、ほんの僅かな布だけを着ているのもそのせいだ
初春(少し、暖かくなって来た……?)
そっと手を見る
心なしか青かった気がしたが、よく分からない
初春(それに、なんかもじもじする…)
初春(テスト前に胃がキリキリするような、だけどクレープを食べる直前のような)
初春(尿意や痒みのような物理的なものじゃない…)
65:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 05:43:42.15 ID:
xdt9YVRxO
初春(なんだろう、この気持ち…)
初春(ああもう、佐天さんまだかな?)
初春(映画終わっちゃったらどうしょう…)
『ハヤクオワッチャエバ…』
初春「!」
頭に聞こえた己の声に背筋が凍る
自分が考えた事態に恐怖する
初春(ダメ、もし…もしバレたら…)
初春『もしバレたら…』
66:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 05:50:30.51 ID:
xdt9YVRxO
初春(周りの人たちに捕まって怒られちゃう…)
初春『周りの人たちに掴まって犯されちゃう…』
初春(アンチスキルに突き出されちゃう…)
初春『アンアン言って突っ込まれちゃう…』
初春(ダメ、そんな事になったら…)
初春『ダメ、そんな事になったら…』
初春(もうキモチヨクテ戻れなくなっちゃう…♪』
右手の人差し指と上唇を舐める
その濡れた指で下唇をなぞる
そっとスカートを捲ると、暗がりの中に自分の性器が見えた
初春(クリトリス…真っ赤でピクピクしてる…)
これはいけない、ダメだ、犯罪だ、痴女だ
そんな事は分かっているのに
その腫れ上がった欲望を、触りたくて仕方ない己がいた
67:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 05:55:28.78 ID:
xdt9YVRxO
あと数センチ…触ったら私は…
「人間もまだまだ捨てたもんじゃないぜ!」
初春「!」ビクッ
スクリーンいっぱいの主役の姿にハッとした
何をしているんだと正気になった
初春(これじゃただの露出狂じゃない…)
頭を冷やそうとコーラを啜る
炭酸が染み渡るが、寒さは感じない
初春(全く、私のバカバカバカ!)
一発、おでこをグーで叩いた
青く映るスクリーンを見つめ、笑い出しそうな口を左手で覆う
初春(触るなら、乳首からと相場は決まってます!)
69:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 06:05:12.24 ID:
xdt9YVRxO
佐天「すご…これ…ホントいい……」
黒いうねる何かが中学生を飲み込み、カビのようにトイレ中へ広がっている
多数の目は黄色く輝き、色を変え形を変え辺りに擬態していく
佐天「君の中、ぬるくって気持ちいいよ」
佐天「名付けてスライム風呂、いやスライム布団…スライムスーツ…スライム空気…」
佐天「……どれもしっくりこないなあ」
ソックスも服もすっかり捧げた今の彼女には髪飾りと靴しか残っていない
しかしその身を包まれ、スライムは擬態する
先ほど食べたい衣服と寸分変わらない見た目に
佐天「でも内側は、ヌルヌルイボイボ…イソギンチャクみたい」
佐天「数の子天井って、こんな感じなのかな?」
我が身を包む生物に淫汁を与え、代わりに欲を満たす
そんな狂った共生関係を、佐天は喜んでいた
70:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 06:13:45.93 ID:
xdt9YVRxO
初春(出したい)
初春(声を、出したい…)
手を胸に当て、親指でピシピシと乳首を弾く
未成熟な乳房を揉む事も興奮の止まない割れ目を触る事もしない、出来ない
初春(もし、そんな事したらバレちゃいますから)
彼女の痴態がバレる事は、今現在味わっている快感を捨てる事と同義に他ならない
初春(それはいや)
初春(社会的に死ぬより、集団レイプされるより)
初春「映画館露出オナニー…止めたくにゃいにょぉ…」
息に乗せて声を漏らす
映画はクライマックスの爆音ばかり、聞こえはしない、はずだ
初春「…おマメちゃん、切ないよぉ…」
初春「青くて楽しいのに…切ない……」
73:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 06:21:40.88 ID:
xdt9YVRxO
初春(あっ…)
スタッフロールが始まった
映画は終わり、楽しい楽しいこの時間も終わりなのだ
あと五分もせずに劇場内は明るくなり、彼女の身は衆目に晒される
初春(それは気持ちいいだろうけど)
初春(ちょっと困る)
せめて、下も触ってイクべきか
ギリギリまでこの快感を楽しむべき
それともサセ子気取って乱交しちゃう…?
「走ってトイレに行く」なんて発想は存在していない
何人かは席を立ち始めている、タイムアップだ
その時
佐天「お困りかな、初春?」
親友が、毛布を携えて微笑んだ
74:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 06:26:59.15 ID:
xdt9YVRxO
初春「佐天さん」
佐天「なぁに初春?」
初春「ありがとうございます」
佐天「良いって良いって」
この劇場は、外に出なければ、同じ映画を続けて見ても良い
入口と出口が違う、一方通行になった小さな映画館
そこで二週目のスクリーンを見ながら、初春の手は相変わらず己の乳頭を撫でていた
佐天「やっぱり映画にポップコーンとジュースは欠かせないよね」
その彼女の股の間で、佐天は顔をうずめる
75:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 06:36:30.44 ID:
xdt9YVRxO
こんな暗い中で、足に掛けている毛布の中に人がいるなど、誰が考えようか
ラッキーな事にすぐ近くには観客がいない
佐天「美味しいよ、初春のエッチコーンとラブジュース」
初春「それはオヤジ臭いです」
佐天「うぐっ…なんだとぉ?」
冷めた発言に舌を突き刺す
初春「んんっ!」
黒い舌は先端を伸ばし、膜の隙間から更に奥へ進む
両手で口を塞いでも、初春の喘ぎ声は抑えきれない
78:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 06:41:15.33 ID:
xdt9YVRxO
佐天「初春の中、エログロい」
黄色い目は情景を宿主へ伝え、二人の女を狂わせ続ける
初春「それずる…あああっ!ダメですよ佐天さん!!」
佐天「ダーメ、共有解いてあげない」
佐天の目から映る自分、舌の目から映る自分の膣内
中学生とは思えない、娼婦すらおこがましい下劣な姿
初春「そんなの見ちゃったら、またイッちゃうじゃないですかぁぁぁ!」
飴を転がしたような声を張り上げて、少女は快楽の海へ飛び込んだ
79:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 06:45:30.48 ID:
xdt9YVRxO
佐天「ぜぇ…ぜぇ…」
初春「すいません…つい…」
佐天「つい、で叫ばれたら困るよ…」
初春「はい…」
映画館で達した後、二人は脱兎のごとく逃げ出して喫茶店へ来ていた
しかしその後も、つい悪ノリでちちくり合ってはバレて逃げ回り、現在に至る
初春「今日はもう、帰りましょうか…」
佐天「そうだね…疲れた…」
初春「ちなみにどの意味で?」
佐天「全部」
乾いた笑みを交わし、背中を丸めてそれぞれの自宅へ向かう
水分補給の大切さと、二人の中に息づくスライムを育てる事を共に誓いながら
81:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 07:00:21.81 ID:
xdt9YVRxO
それからしばらくして
美琴「ごめんね?わざわざ」
佐天「いえいえ、私の部屋で良ければ好きなだけチョコケーキを作って下さい」
美琴「いや、今回もクッキーなんだ」
佐天「えっ、バレンタインに向けて練習したいんじゃ?」
美琴「違うよ?」
佐天「……そうですか」
美琴「な、なんかごめんね……」
佐天「いえいえ大丈夫ッスよマジでチョーよゆーッスよ……」
美琴「分かった分かった!クレープだけじゃなくて、二段アイスも奢るから!」
佐天「三段で」
美琴「ぐぬぬ…乗った…」
佐天「やった!じゃあ私は白井さんを遊びに連れてきますね!」
ガチャ バタン
美琴「ちゃっかりしてるなぁ、もう…」
82:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 07:04:37.37 ID:d1EJWN3vO
ふぅ…
83:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 07:05:52.20 ID:
xdt9YVRxO
美琴「まあ、クレープとアイスで場所提供して貰えるなら安いもんよね」
並べた材料と道具を再確認し、エプソン姿美琴は気合いを入れた
美琴「やるぞー!」
ピチャッ
美琴「ん?」
音がした気がして、なんとなしにお風呂場を覗いてみた
美琴「こ、これは……!」
85:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 07:13:17.60 ID:
xdt9YVRxO
美琴「なによ……これ」
膝から崩れ落ちた先には、
美琴「真っ黒いボディに黄色い縞模様のゲコ太ですって……?」
未知のゲコ太達がいた
美琴「信じらんない…初めて見た」
美琴「魔改造、じゃないわよね、こんなサイズとポーズは既存じゃ見たこと無いし」
美琴「となるとファン作品か…」
美琴「でも抱き枕と大型フィギュアってどんな組み合わせ……」
美琴「……」ゴクリ
86:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 07:16:25.62 ID:
xdt9YVRxO
美琴「……」キョロキョロ
美琴「鍵締めて、チェーンもした」チェック
美琴「佐天さん、ごめん!ちょっと貸して!」
美琴はゲコ太グッズを掴み友達の部屋のリビングへ走る
謝りながらもにやけ顔は止まらない
佐天(御坂さん、私こそ騙してごめんなさい)
遊園地に向かうバスの中、佐天もまたにやけ顔を隠せなかった
87:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 07:20:11.44 ID:
xdt9YVRxO
白井「どうしたんですの?」
佐天「いえ、白井さんと二人切りの遊園地って、初めてだから楽しみで」
白井「ああ、そういえば確かに」
佐天「ふっふっふ、この佐天涙子の完璧な遊園地デートでお主をメロメロにしてやるぜよ」
佐天「覚悟せい、白井黒子~~」
白井「……」
白井「酔ってますの?飲酒は違法ですけど」
佐天「……すいません、マジのリアクションは許して下さい」
でもこっちのにやけ顔はすぐ止まった
89:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 07:23:06.01 ID:
xdt9YVRxO
美琴「この抱き枕、良い感じにプニプニしてる」
美琴「サイズも抱き締め易いし」
美琴「そして、ああ!なにこのフィギュア!」
美琴「なんてダークな雰囲気のゲコ太!」
美琴「よく見ると目が沢山ある不気味な模様が、毒々しさを際立たせてるぅぅ!」
ゴロゴロ、ジタバタ、キャッキャ
そんな稚拙な語句が似合う程に、美琴は幼児のようにフィギュアでハシャぎ続けた
美琴「さあそろそろお待ちかねの」
美琴「抱き枕ちゃああああん!」
美琴「&ベッドへダイブ!」ピョイーン
90:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 07:29:25.24 ID:
xdt9YVRxO
ごんっ
美琴「うぐっ……」
美琴「スプリングが、寮のより硬い……」
佐天(あれ、なんかムカつく気配がした)
美琴「でもでもでも―、このふわふわゲコ太抱き枕があるからいーやー!EEEE!yahhhhhhhuuuuuuuu!!」
ゴロゴロジタバタキャッキャ、リターンズである
美琴「ふう…」
美琴「我ながらいくらなんでもはしゃぎすぎたわね」
美琴(でも変だなぁ…限定グッズの時だってこんなにならなかったのに)
美琴(なんでここまで……?)
美琴「知らない内に興奮剤でも飲んだとか?」
美琴「まさかね、さあクッキークッキーっと」
92:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 07:34:14.34 ID:
xdt9YVRxO
卵をかき混ぜながらゲコ太をチラチラ見ていた
小麦粉をこねながらゲコ太の事を考えていた
美琴「なんか、スッゴい気になる……」
台所にいると妙な喪失感がある
パズルが1ピースだけ足りないような、若干薄味のラーメンのような、スタミナ源タレの無い焼き肉のような
無くても問題ない筈なのに、引っかかる
そう、まるで
美琴「イク直前に寮官の見回りが聞こえた時みたいに……ってなにいってるのよ私!?」
94:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 07:40:24.58 ID:
xdt9YVRxO
美琴(い、イクとか…そんな言葉、口に出しちゃうなんて)
美琴「まだ昼前なのに馬鹿じゃないの私」
真っ赤な顔を扇ぎ、深呼吸を繰り返す
くだらない事を考えてないで、クッキーを作らないと
美琴「じゃないと佐天さんが帰って来ちゃうじゃない」
美琴「そしたら、言い訳にもなりゃしないわ……」
佐天『あれ、クッキーはどうしたんですか?』
佐天『まさか一人きりだからって変な事してました?』
佐天『うわぁ…頭が良くなるとアッチもお盛んになるんですねー』ププッ
佐天『どうせボウルじゃなくてアソコばっかかき混ぜてたんでしょ?』
美琴「ってうぉい!」
美琴「ちょっと、おかしいわよコレ…」
96:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 07:46:18.48 ID:
xdt9YVRxO
美琴「外の空気吸って、頭冷やそう」
一旦エプロンと三角巾を置き、部屋へ向かう
もちろん窓を開けベランダに出る為に他ならないが、知的な彼女は自分の異変にまだ気付かなかった
台所と玄関は目と鼻の先、扉を開けた方が遥かに早い
なのにわざわざ、さっきのゲコ太を残しておいた奥の部屋へ向かった事を
美琴「はあ…風が涼しい」
美琴「しかも隣が近い」
美琴「今日は休みだし、ちょっと喘ぎ声出したら聞こえちゃうわね」
美琴「……」
美琴「……あれ?今また変な事言ってる……?」
98:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 07:52:25.09 ID:
xdt9YVRxO
美琴「うー…なんか調子狂う!」
部屋を締め切り、頬を叩く
ジーンとした鈍い痛みを意識すると、唾を飲み込む音が大きく聞こえた
美琴「……もう、一回……」
両頬が平手に挟まれ、顔を変形させ痛み与える
ピリピリしたもどかしさが残る
さっき台所に居た時知ったもどかしさ
美琴「ダメダメ、ちょっと強めに叩かないと」
美琴「気合い、入らない…」
パシンッ
美琴「いったーい…♪」ゾクゾクゾクッ
とろけた目元で、彼女は呟く
ゲコ太フィギュアが笑った気がした
99:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 07:56:35.87 ID:
xdt9YVRxO
美琴「ダメね、なんかボーっとする…」
左手で両頬を叩いてみるも、まるで力が入らない
美琴「眠いのかしら」
美琴「そうね、そうに違いないわ」
美琴「佐天さん、ちょっとだけ眠らせて」
美琴「ごめんね」
美琴「すぐ起きるから」
美琴「お休……」
ベッドへ倒れ込んだ彼女の腕の中には、しっかり抱き枕があった
100:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 08:04:02.88 ID:
xdt9YVRxO
スライム「グェッグェッ」ズルルル
抱き枕のゲコ太の全ての目が動く
宿り木のように少しずつ、その身を伸ばして行く
美琴「ギューッ……」
誰かを抱き締め、同時に抱き締められる温もりに人は強い安心感を抱くらしい
少なくとも今この少女はそんな顔をしていた
だからそれを、歪ませる事にする
顔以外を包み込んで、そう決めた
美琴「ん…あ……きつ…」
締める強さを強くする
もっともっとキツくする
縄で縛られるように、イジメで簀巻きにされるように、接近戦で骨折りをするように
ギリギリと圧力を増やす
美琴「や…あ……離し………」
流れ出す冷や汗を吸い取り、もっと締める
ダイエットスーツもこんな感じだろうか
101:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 08:09:54.47 ID:
xdt9YVRxO
美琴「痛いよぉ…」
眠ったまま涙が浮かぶ
夢の中で幼児退行しているのかもしれない
ならちょうど良い、「躾」をしよう
身体は真っ直ぐ、手は後ろに
ジュクジュクと衣服を溶かして形を固定する
まるで顔だけだした人間サンドバックだ
笑えるから頬を叩いた
美琴「あうっ……」
また泣きべそだ
涙と汗は吸い続けているが、もし脱水状態になられたら気分が悪い
どうしてくれようか
102:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 08:18:18.41 ID:
xdt9YVRxO
スライム「ギシャアアアアア!」
美琴「ひぃっ!ごめんなさい!」
美琴「あれっ?」
耳元で叫ぶと、謝りながら起きた
だがまだ、乳首が勃起していない
皮膚から媚薬が染み込むのには、相当時間がかかるのか?
美琴「わっ!なによこれ!」
パチパチと何かが震えて弾ける音がする
スライム「み゛み゛み゛み゛み゛!」ベシンベシン
美琴「いっ……」
往復ビンタをすると、すぐに止んだ
電気を出そうとしていたらしいが、そうはいかない
この子は、鼻が敏感らしい
口に入れてないのに媚薬が良く効いてるからそう思う事にする
スライム「ボービュボービュ」バシンッ
美琴「ああっ!」
だってビンタするほど、良い反応をするから
103:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 08:22:01.45 ID:
xdt9YVRxO
美琴「や、痛いよぉ……♪」
美琴(痛いのに、怖いのに)
美琴(乳首、立って来ちゃった……)
身動きが取れず、正体不明の何かに首から下を包まれ、頬を叩かれる
だが美琴が本気で抜け出そうと思えば、出来ない事はない
だからこそ
美琴(も、もう少しだけ…このままで…)
彼女は、痛みの誘惑に負けてしまった
104:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 08:27:59.42 ID:
xdt9YVRxO
床に転がったまま天井を見つめる
定期的な頬の痛みもそろそろ飽きて、いい加減抜け出そうと思い始めた時だった
美琴「あ、足が……!?」
開いて行く
仰向けのままじわじわと
魔女狩りの時に使われた股裂き拷問機が脳をよぎる
美琴「や、止め!いや!」
死にたくない、逃げたい
だが雷を出そうとしても、媚薬が馴染んだ肉体は脆い
胸だけを不意に大気に晒されただけで、その冷たさに驚き計算が中断される
その間も足は開き続ける
抵抗する暇など、与えられるわけもない
105:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 08:36:24.68 ID:
xdt9YVRxO
美琴(なんて力なの、もがいてもほどけやしない!)
暴れても全く変わらない
背中の下で腕が痺れて痛い
もう頬は叩かれないが、変形し鋭く尖ったスライムは露出した胸を時に突き刺し時には浅く斬りつける
その度に感じる絶望的な恐怖、生殺与奪を握られるとはこの事か
一方通行に負けた時だって、ここまでの恐怖は感じなかった……と思う
なんて事を考えている間に、両足は大きく開いた姿にさせられた
美琴「いやぁ!こんな格好!」
無理やり立たされ、そのまま、屈まされる
これがもし完了してしまえば、
106:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 08:36:39.56 ID:4WVeX4sF0
盛り上がってまいりました
108:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 08:41:16.24 ID:
xdt9YVRxO
そう考えるとゾッとした
肩幅に開いただけの足を無理やり曲げさせられがに股になる
そのまま更に屈む事を強要される
首を横に振ったが、そのたび胸を責められて力が抜ける
美琴(いや、アソコだけ露出してる…)
目の前には佐天の姿見、足の間にはフィギュアゲコ太
この生き物は、私の処女をフィギュアで散らさせるつもりなのだ
それを見せ付けるつもりなのだ
他ならぬ私に
110:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 08:44:39.48 ID:
xdt9YVRxO
美琴「やだ、やだやだやだ!止めてよぉぉ!」
泣きじゃくっている不細工な顔、私だ
でも止まらない
身体が重い、楽になりたい
でもそうしたら、私のアソコは破瓜により血まみれになる
あと10センチ
美琴「ダメ……」
あと5センチ
美琴「いや……」
あと3センチ
美琴「あ……」
あと1センチ
美琴「……」
ザクッ
111:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 08:46:52.17 ID:
xdt9YVRxO
美琴「あ゛あ゛あ゛あ゛!」
諦めたフリをして力を抜き、直前に暴れた甲斐があった
無事私の処女は守られた
守られたが
美琴「お尻、いだいぃぃぃ!」
後ろの処女が、無くなった
112:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 08:52:15.03 ID:
xdt9YVRxO
美琴「あ゛ぁ゛っ、今度はなに゛!?」
スライムは不服だった
この女の抵抗が腹立たしかった
だので、彼女を拘束したまま浴室まで滑るように進み
美琴「がぼばばばっ…!」
残り湯の中に顔を押し付けた
尻から血を流したまま、浸けては持ち上げてを繰り返す
何度も何度も何度も何度も
反応が鈍くなれば尻の傷口をなぞるだけでまた喚く
美琴「ご……めんな……さ………たすけ………」
やはりコレが一番良い
死ぬまで苦しめれば、人は勝手に服従をする
114:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 09:30:28.10 ID:4WVeX4sF0
115:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 09:35:38.13 ID:iINkZCEY0
>>114
快楽アヘアヘの上条さんいっちょあがり!
121:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 11:01:28.23 ID:
xdt9YVRxO
>>117東方キャラでジャイアントロボの奴書きためてただけ
美琴「許して下さい……」
水に顔をつけながら、お腹を圧迫された
ただでさえ胸を押し付けられて息苦しいのに
彼(…彼女?多分彼だと思う)は一片の慈悲も無く私を叱りつけた
頬も叩かれ胸を叩かれお尻を叩かれ、鼻を引っ張られ口も引っ張られた
目も見開かされた
その状態で、不意に彼の動きが止んだ
美琴(やっと終わった)
そう終わった
でもまた、姿見の前に連れて行かれた
そうして、腕と顔の拘束は解けないけど、足は自由にされた
足の間にはフィギュアのゲコ太が笑っている
123:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 11:07:51.74 ID:
xdt9YVRxO
美琴「じふんで、やれってこと……?」
黒い不定形生物ことフィギュアのゲコ太は、そのまま頷いて見せた
美琴(やらなければ、またあの水責め)
美琴(いや、水責めだけじゃないかも)
美琴(おっぱい刺されてるあの針で、お尻刺されたら)
美琴(痛くて死んじゃうかも…)
美琴(いやだ、怖いよ…)
ボロボロと涙を零し、だが屈するしかなかった
腰を落として行く
またイジメられるより、受け入れる方がずっと良いはず…
125:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 11:17:17.27 ID:
xdt9YVRxO
美琴(うう…)
美琴(怖い……)
美琴(でも)
美琴(挿入も痛い、よね?)
美琴(だって処女膜って、破らないもん…)
美琴(皮膚だから、「裂ける」だもん)
美琴「……や…やだ…」
美琴「もう痛いのは、や――」
ズブブブッ!
美琴「――だ………?」
美琴「……あれ?」ヌチャァァ
127:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 11:24:37.93 ID:
xdt9YVRxO
美琴「痛く…ない……?」
美琴「血は……出てない」
美琴(むしろ……)
姿見に映る美琴の姿は、大好きなゲコ太に跨がり腰を振るただの雌だった
美琴「私、笑ってる」ピクンッ
美琴「こんな恥ずかしいポーズで…」ニチャッ
美琴「こんな豚鼻で」ヌチャッヌチャッ
美琴「あんなに乱暴にされたのに」クチャクチャクチャ
美琴「処女喪失まんこで開始零秒から感じちゃってる!変態ちゃんになっちゃってる!!」カアアッ
130:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 11:33:26.73 ID:
xdt9YVRxO
パシンッと尻肉を叩く音が響く
美琴の口を広げていたそれが、彼女が挿入する前に離れたそれが、今は鞭として超電磁砲を辱める
美琴「ああっ!ダメっ!お尻叩かないで!」
しかし腰振りは止まらない
粘液でフィギュアをコーティングし続け、好物を貪るようにヒダが絡み付く
鞭は背も胸も腹も、差別無く傷を与える
その度に雌は吠え、嬌声を持って次の痛みを強請る
自由にならないのは手くらいなものだが、今の美琴は全てをこの悦楽へと捧げていた
美琴「イク、イクよ私、イッちゃう!」
初めて声を出して、こんなポーズで、処女喪失記念日に、第1回目の
美琴「暴力振るわれて喜ぶM琴は、佐天しゃんのお部屋でアヘアヘしちゃうのぉぉぉぉぉ!」
ベェと舌を突き出しながら、意識と自尊心を放棄した
133:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 11:43:53.07 ID:
xdt9YVRxO
佐天「御坂さん、今頃お楽しみ中だろうなあ」
佐天「それに引き替え……はあ」
遊園地のベンチにて涙子は絶望していた
人混みで黒子とはぐれてしまった所までは良かったが、財布と携帯が入ったカバンを丸ごとスられてしまったのだ
案内所に電話はあるが携帯番号なぞ覚えてるわけもなく、歩いて捜すにしては広過ぎる
佐天「かと言って、この歳で迷子案内は辛いし」
ピンポンパンポーン
「迷子のご案内です、○○地区からお越しのサテンルイコちゃん、サテンルイコちゃん」
「黒子お姉様が、案内所で待ってますよ」
佐天「うおぉぉぉい!?」ガビーン
135:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 12:00:43.52 ID:
xdt9YVRxO
黒子「あ、来ましたの」
佐天「ちょっと!なんちゅう呼び出しをしてくれちゃってるんですか!」
黒子「だって携帯に連絡しても出ませんし」
佐天「いやそれはその、人混みで盗まれてしまいまして…」モジモジ
黒子「あなたって人は…」
佐天「いやぁ、面目ないです」
佐天「届け出はしたから後は待つしか無いかなと」
黒子「一応初春にも連絡して監視カメラを浚って貰いましょう」ピポパ
佐天「はい…」
佐天(カバンの中のスライムくん、欠片だけどきっと大丈夫だよね)
本体である自分の身にへばりついているスライムを撫でながら、ドジな己を呪わずには居られなかった
スライム(カバン)「……zzzz」スヤスヤ
そしてこの別れたスライムが、後に学園都市全体を巻き込んだ事件を引き起こす一因になろうとは、この時はまだ統括理事長すら予見出来なかった
136:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 12:08:50.14 ID:
xdt9YVRxO
くぅ~w、なんとかかんとか
青い云々は幻視です、ワライダケだかを食うと青く見えてヘラヘラ笑うそうです
スライムの見た目はチェンゲのインベーダーです
なんかこう、脳姦とか触手スーツとか融合とか洗脳とか露出とかSMとかそんな感じのエロいの出来なくてごめんなさい
そういうのはエロゲでやって下さい
つまり眠いからもう無理です、生まれてごめんなさい
付き合ってくれた人ありがとう
スライムになりたい
おやすみなさい
141:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 12:28:56.57 ID:ANzYh4gy0
乙
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