1:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 09:16:05.32 ID:
qyWD3Owu0
太公望「学園都市?聞いたことあるかスープ―?」
四不象「ないっス」
四不象「けどココ、仙人界並みに科学が発展してるっスよ」
太公望「むぅ、確かに……いや、ひょっとしたら仙人界以上やも?」
四不象「こんな所があるなんて世の中は広いっスねぇ」
3:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 09:17:54.02 ID:
qyWD3Owu0
太公望「確かに」
太公望「のう、お主」
佐天「あ、はい」
太公望「この街は本当に学園都市という名の都市で、桃源郷ではないのだな?」
佐天「え、ええ…そうですけど」
太公望「ふむ」
5:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 09:22:45.06 ID:
qyWD3Owu0
四不象「どうするッス、御主人?」
太公望「う~~~む、申公豹のやつは太上老君は桃源郷におると言うておったしのう」
四不象「けど、あの人が言う通りの方に来たっスよ?」
太公望「もしや、わざとわしらに嘘の道を教えたのやも…」
四不象「えぇぇ!?」
6:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 09:25:59.00 ID:
qyWD3Owu0
太公望「まぁ、考えても仕方あるまい」
太公望「もともと、あやつの証言だけしか太上老君の手掛かりは無かったのだ」
太公望「ならばいっそのこと、この街で太上老君の手掛かりを探すとするかのう」
四不象「手掛かりがあればいいすけどねェ」
太公望「うむ」
8:
忍法帖【Lv=38,xxxPT】 :2011/07/26(火) 09:28:18.31 ID:ntMBdegU0
脳内再生余裕
9:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 09:28:19.75 ID:40qci0maO
修行前か
それでも大戦後の太公望は普通の実力も強い
頭は最初からヤバいし
12:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 09:31:07.00 ID:OU2Pp1Ee0
ああ、なんで佐天かと思ったら風繋がりか
13:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 09:31:13.60 ID:Yo/3tvkDO
これはちょっと気になる
ってか学園都市ってそんな科学発達してんの?
仙人界よりってすげえな
10:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 09:29:15.22 ID:
qyWD3Owu0
太公望「おっと、少女よ。すまなかったな」
佐天「あ、いえ」
太公望「……ん?」ジー
佐天「?」
太公望「ふむ、お主。風に好かれておるのう」
佐天「へ?」
14:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 09:31:38.72 ID:
qyWD3Owu0
太公望「あぁ、いや……しかし、……ふむ」ジー
佐天「???」
太公望「お主、ひょっとして仙人か?」
佐天「へぇ?」
四不象「えぇぇ?」
28:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 09:34:51.58 ID:
qyWD3Owu0
四不象「こ、この子、仙人なんスか?」
太公望「いや、違うかも…」ジー
四不象「どっちなんスか、御主人」
太公望「う~~~む、わしにもよう分からん。だが、それに近しいモノは感じる」
佐天「???」
30:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 09:38:44.93 ID:
qyWD3Owu0
太公望「確かなのは、この娘には人には実現不可能な力が宿っておるくらいだな」
佐天「!!!」
佐天(それって、ひょっとして…)
太公望「これは、あてもなく太上老君を探す旅の初めとしては最高のスタート
やもしれぬぞ。スープ―」
32:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 09:42:37.21 ID:
qyWD3Owu0
~~~クレープ屋~~~
太公望「この街の食べ物は変わった味だのう」ハグハグハグ
四不象「おいしいっス!こんなの仙人界でも食べた事ないッス」モグモグモグ
太公望「うむ、この甘ったるい食べ物は是非、レシピをならって周に持ち帰りたいものだ」ハグハグハグ
四不象「相変わらずの甘党ッスね~~~」モグモグモグ
38:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 09:47:30.09 ID:
qyWD3Owu0
太公望「しかし、すまなかったな。おごってもらって」ハグハグハグ
佐天「いえ。気にしないでください」
佐天「人にあんな事言ってもらったの初めてで……あたし、嬉しくて…」
太公望「?」ピタッ
太公望「よーわからぬが、お主が喜んでくれたのならまあ、よい」
40:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 09:50:00.15 ID:
qyWD3Owu0
太公望「ところで佐天とやら」
佐天「あ、はい」
太公望「さっき、そこのくれーぷやとやらで、お主が払っておった
この街の通貨を見せてくれぬか?」
佐天「ええ、良いですよ」スッ
太公望「ふ~~~~む」ジー
41:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 09:52:47.71 ID:
qyWD3Owu0
太公望「やはり見た事のない金だのう」
四不象「けどこのお金、なんかすごい綺麗っスよ」
太公望「うむ、おそらくかなり高度な技術で作られておるのだ」
太公望「スープーよ、その紙幣、太陽にかざしてみろ」
四不象「分かったス?」スッ
44:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 09:56:04.11 ID:
qyWD3Owu0
四不象「!?」
四不象「き、キラキラ輝いてるっス!!!」
太公望「うむ。つまり、この街の通貨を偽造しようと思っても、その技術を持たぬ
わしには不可能だという事だ」
四不象「そ、そんな事考えてたっスか、道士のくせに…」
太公望「先立つものは金だからのう」モグモグモグ
46:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 09:57:56.85 ID:AHlvNZQN0
得意のイワシ占いすればいいじゃない
47:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 09:59:27.55 ID:OQmKStYmO
封神演義SS初めて見た、これは期待
48:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 10:00:23.85 ID:
qyWD3Owu0
太公望「さて、と」スッ
四不象「?」
太公望「佐天とやら、少しここで待っててくれぬか。な~にすぐに戻ってくるでのう」
佐天「はあ、まあ良いですけど?」
太公望「よし、では……う~~~む、あそこがよいか」
51:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 10:03:33.99 ID:
qyWD3Owu0
四不象「ハッ!?ご主人、まさか…」
太公望「ぬはははははははははははははははは!!!!」
太公望「さ~~~さ~~~お立会い!ミスター太公望のマジックが始まるぞ!!!」
ワーワー ナンダナンダ?
四不象「やっぱり金を稼ぐつもりっすね」
四不象「初めて禁城に忍び込もうとした時から、変わってないっス」
52:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 10:06:30.51 ID:
qyWD3Owu0
~~~1時間後~~~
太公望「まあ、こんなもんでよいか」
エー モーオワリー?
太公望「心配するな、明日もやるでのう」
ワー ホントウ?
太公望「うむ、ではまた明日ここに来るがいい」
ワーワーワー
太公望「さて、スープー」
四不象「はいっス」
56:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 10:09:42.32 ID:
qyWD3Owu0
太公望「みろ、この大金を」ジャラジャラジャラ
四不象「す、凄いッス」
四不象「相変わらず道士のくせに金儲けの仕方だけは天才的っス」
太公望「ふふふ、これだけあればここでの生活も大丈夫だ」
太公望「いや、いっそのことココで永住すれば一生遊んで暮らせるやもしれぬぞ」
四不象「太上老君の捜索なんかすっかり忘れてるっスね、ご主人」シクシクシク
67:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 10:15:25.40 ID:
qyWD3Owu0
太公望「っと、いかんいかん」
太公望「佐天とやら」
佐天「えっ、ああ。はい」
太公望「おお良かった、ちゃんと待っててくれたのだな」
佐天「ええ、約束してましたし」
太公望「では、ホレ。先程おごってもらったお礼だ」ジャラジャラジャラ
佐天「ひっ!?」
74:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 10:20:47.54 ID:
qyWD3Owu0
四不象「ご、御主人がおごってもらったお金を返すだなんて、どういう事っスか!?」ヒィィィィ
四不象「もしや、そお女の子に惚れたっスか?」
佐天「え、えぇぇぇぇぇ!?」
四不象「やめるっスご主人!捕まるっスよ!?」ガバァ
太公望「たわけ、誤解するでないわ」
太公望「いくらわしでもこんな子供から奢ってもらうのはどうかと思っただけだ」
太公望「他意はない」
76:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 10:25:33.82 ID:
qyWD3Owu0
四不象「そ、そうだったスか。悪かったっス」シュン
太公望「お主、わしをなんだと思っておるのだ、土行孫や武王ではないのだぞ」
四不象「面目ないッス」シュン
太公望「佐天とやら、すまなかったな。うちのカバが変な誤解をして」
佐天「い、いえ、……べ、別にあたしは気にしてないっていうか、なんてゆ~か…」
80:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 10:36:14.97 ID:
qyWD3Owu0
太公望「?」
太公望「とにかく、もう遅い。送って行こう。家はドコだ?」
佐天「い、いえ、その……おかまいなく…ひ、一人で帰れますから…」
太公望「だが、夜道は危険だ、ホレ」ニギッ
佐天「だ、大丈夫ですから!!!」ダッ
太公望「ちょ……どうしたというのだ、いったい」
四不象「女心が分かってないっすね~ご主人」ヤレヤレ
81:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 10:37:34.02 ID:ygdUHC23O
でも太公望は爺、80ぐらいだっけ
85:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 10:42:33.39 ID:RyxRDKcj0
>>81
小萌せんせーよりちょっと年上くらいか
94:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 11:06:13.01 ID:FgvsjfRn0
>>88
修行期間だけで72年
実年齢は75以上100未満くらいか
82:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 10:38:28.65 ID:
qyWD3Owu0
四不象「佐天ちゃんが可哀想ッス」
太公望「ぬ、そういうお主は分かっておるのか?」
四不象「少なくともご主人よりは分かってるつもりッス」ウンウン
太公望「ぐぬ、空飛ぶカバが偉そうに」
四不象「むぅ!言ってはいけない台詞を!!!」
84:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 10:40:46.64 ID:
qyWD3Owu0
太公望「ふん!」
四不象「ふん!!!」
太公望「……」
四不象「……」
太公望「……」
四不象「……それよりご主人」
太公望「む?」
四不象「なんだってあの子にそんなに肩入れするッスか?」
86:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 10:43:10.25 ID:
qyWD3Owu0
四不象「いつものご主人なら、いくら子供でもあんなに優しくはしないっス」
四不象「あの子になんかあるッスか?」
太公望「なんだ、ばれておったか」
四不象「これでも長い付き合いっスからね」
太公望「そうだのう」
89:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 10:47:33.18 ID:
qyWD3Owu0
太公望「……風だよ」
四不象「風?」
太公望「あの子の周りの風がやけに辛そうだった」
太公望「もしかしたらあの子が道を踏み外してしまわないかと、ひどく心配しておったわ」
四不象「そうだったんすか、気付かなかったっス」
太公望「まあ、宝貝も持たぬお主には気付けまい」
四不象「それで、同じ風使いとしてご主人もなにか思う所があったスね?」
太公望「……どうかのう」
90:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 10:50:09.52 ID:2YpAhq700
佐天さんはやらかす前なのか
91:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 10:53:20.79 ID:
qyWD3Owu0
太公望「まあ、なるようにしかならぬ」
四不象「……そうっスね」
~~~翌日~~~
太公望「なぜだ」
四不象「さあ」
97:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 11:14:49.03 ID:
qyWD3Owu0
太公望「なぜホテルで寝ておっただけで、ワシらは牢に入れられておるのだ」
四不象「酷いッス!横暴ッス!」ガシャガシャガシャ
看守「ええい、だまれケダモノ!」
四不象「ひぃぃぃぃ」
98:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 11:15:22.93 ID:IPXR/E6Z0
何したwww
102:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 11:20:09.30 ID:
qyWD3Owu0
四不象「ご主人、ご主人もなにか言ってくださいッス!」
四不象「ボクらは無実っスよ?」
太公望「おかしい、この街ではまだ悪さはしとらんはずだ」ガタガタガタ
四不象「……ボクは言葉もでないッス。まだという事は、する気はあったんスね。ご主人」
太公望「くぬぅ、嵌められたとしか思えん」
四不象「もういいッスよ、ご主人」シクシウシク
106:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 11:25:31.59 ID:
qyWD3Owu0
太公望「くっ、のう、お主」
看守「なんだ?」
太公望「ワシはなんの罪で牢に入れられておるのだ?」
看守「ふん、下手な芝居しやがって」
看守「この街に不法侵入した罪に決まってるだろうが!」
太公望「なにっ!?」
四不象「この街、関所があったスか?」
109:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 11:29:55.39 ID:ZYVfgr5w0
しかしあの服装だと目立ちそうだな
110:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 11:30:15.93 ID:IPXR/E6Z0
かばが飛んでるしな・・・
118:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 11:42:34.45 ID:
qyWD3Owu0
看守「関所って……いつの人間、いやカバだよ」
四不象「あぁ~~~それで、ボク等捕まったスね?ご主人がよく確かめもせずに
積乱雲に突っ込めとか言うから…」
太公望「ぬぅ!?お主、わしのせいにする気か?」
四不象「だってそうじゃないっスか」
太公望「しかし、あれは申公豹が…」
四不象「申公豹様はあっちにあるとしか言わなかったス。積乱雲に突っ込めと
言ったのはご主人スよ」
120:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 11:45:13.73 ID:
qyWD3Owu0
太公望「え~~~い、お主、どっちの味方なのだ」
ワーワー ギャーギャー ドタバタドタバタ
看守「やかましい!静かにせんか!」
看守「そうでなくてもこっちは最近、忙しいんだからな」
太公望「……」ピタッ
看守「ん、大人しくなったか」
太公望「のう、お主。取引をせぬか?」
121:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 11:47:19.28 ID:
qyWD3Owu0
看守「取引だぁ?」
太公望「そうだ、この街は最近色々物騒な事件があるであろう」
看守「!?」
太公望「例えば……お主の言う事件、レベルアッパーとかのな」
看守「なぜ、それだと分かった?」
124:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 11:50:05.26 ID:
qyWD3Owu0
太公望「ふぅむ、やはりな」
看守「お前、カマ掛けやがったのか?」
太公望「いや、そういう訳ではない。ちょっと小耳にはさんでの」
四不象「す、凄いッスご主人。いつの間にそんな情報を」ヒソヒソ
太公望「な~~~に、昨日の金稼ぎのときそんな噂を聞いたのだ」ヒソヒソ
太公望「さいきんこの街で物騒な事件が起こっておるとな」ヒソヒソ
四不象「そ、そうだったんスか!」ヒソヒソ
126:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 11:52:50.11 ID:
qyWD3Owu0
太公望「看守なんかやっておるおぬしの事だからもしやと思ったのだが、やはり…」
看守「ああ、そうだよ!ここ最近の仕事はそれ関係ばっかりだ!」
看守「もう嫌になってくるぜ」
太公望「ふむ……」
太公望「ならば、わしが解決してやろう」
四不象「えぇっ!?」
看守「なにっ!?」
128:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 11:58:03.59 ID:
qyWD3Owu0
太公望「おおかた、お主が嫌になっておるのは、レベルアッパーとかいう代物の
せいで危険な事件が増大しておることだろう?」
看守「そ、その通りだが…。おまえに何が……」
太公望「出来る!」
看守「!?」
太公望「ミスター太公望の超魔術に不可能はない!!!」
137:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 12:06:26.38 ID:
qyWD3Owu0
それから……
太公望「ふうむ、やっぱりシャバの空気は良いのう」
四不象「とても道士の言葉とは思えない台詞ッス」
太公望「まあ、そう言うな。晴れてこの街を堂々と歩けるようになったのだぞ?」
四不象「あの看守さんに感謝っス」
四不象「それはそうと、御主人。本当にレベルアッパーの事件解決するつもりっスか?」
太公望「なんだ、お主は嫌なのか?」
138:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 12:09:25.75 ID:
qyWD3Owu0
四不象「嫌じゃないっスけど……太上老君を探す旅のはずなのに、こんな所で
油売ってていいッスか、ご主人?」
太公望「なんだ、そんな事か」
四不象「そんな事って…」
太公望「心配するな、スープー。ちゃんと太上老君探しも兼ねておる」
四不象「ホントっスか~?」ジトー
太公望「う、疑り深い目を向けるでない」
139:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 12:12:15.23 ID:
qyWD3Owu0
四不象「ご主人はなんのかんの言っても、困ってる人がいるとついつい助けて、
すぐに本来の目的から離れるッスからね~~~」ジトー
太公望「それを言われるとつらいが……」
太公望「まあ、今回に限ってはそれはないから安心しろ」
四不象「信じるッスよ?」
太公望「うむ!」
143:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 12:19:55.51 ID:
qyWD3Owu0
???「ぎゃあああああああああああああああああああああああ!?」
太公望「む?」
四不象「叫び声ッス!」
太公望「スープー!あっちだ!!!」
四不象「はいっス!!!」ギュウウウウウウウン
144:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 12:22:35.94 ID:
qyWD3Owu0
太公望「こ、これは……」
四不象「凄い数の人が逃げてるっス!!!」
ワー キャー ワッハー
太公望「いったい、中で何が?」
アンチスキル「ちょっとそこの君!」
太公望「む、わしの事か?」
アンチスキル「そう!危ないから近づかないで!」
145:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 12:26:14.33 ID:
qyWD3Owu0
太公望「中で何が起こっておるのだ?」
アンチスキル「爆弾魔だ!また爆弾魔があらわれたんだ!」
太公望「爆弾魔?」
四不象「また?」
アンチスキル「ああ、この間捕まえたばかりなのに、また出たんだ!」
アンチスキル「犯人は別人らしいが……こいつも爆発させる能力を持ってる」
アンチスキル「だから君たちは危険だからこの場を…!」
146:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 12:28:03.26 ID:
qyWD3Owu0
太公望「ふうむ、牢から出たばかりなのにすぐに事件に出会うとはのう」
四不象「これもレベルアッパーがらみの事件ッスかね?」
太公望「さてのう」
太公望「しかし、捨ておく訳にもいくまい」
147:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 12:30:57.95 ID:
qyWD3Owu0
太公望「行くぞ!スープー!」
四不象「ラジャーっす!!!」ドギュウウウン
アンチスキル「おい、君達!?」
アンチスキル「くっ!本部に連絡!」
アンチスキル「ビルの中に人が入った!至急応援を求む!わたしも中に入る!」ダッ
151:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 12:33:25.40 ID:
qyWD3Owu0
~~~ビル内部~~~
太公望「さて、爆弾魔はどこにおるかのう?」キョロキョロ
四不象「ご主人…」
太公望「ん、なんだスープー。おぬしも探さぬか」キョロキョロ
四不象「勢いで入ったスけど、これはもしや不味い状況なのでは?」
太公望「何を言っておる」
153:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 12:36:53.07 ID:
qyWD3Owu0
四不象「だって、相手は爆弾魔ッスよ?」
四不象「爆弾だけ仕掛けて本人はいないかもしれないッス!」オロオロ
四不象「だとしたら、ボク等がどんなに探しても見つかないッス。爆破されておしまいっス!!!」
太公望「なんだ、そんな心配をしておったのか」
太公望「心配するな、スープー。犯人はこのビルの中におる」
四不象「え?どうしてそんな事が分かるッスか?」
156:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 12:39:56.16 ID:
qyWD3Owu0
太公望「風だよ」
四不象「また風ッスか?あんまり風のせいにばかりすると、読者に飽きられるッスよ?」
太公望「誰に言っておるのだ、誰に!」
四不象「一人言ッス」
太公望「まあよい。いいか?風が不自然すぎるのだ」
四不象「不自然ッスか?」
太公望「そうだ」
159:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 12:45:13.18 ID:
qyWD3Owu0
太公望「このビルの中で爆発が起こっておるのはみての通りだ」
チュドーン ドカーン
四不象「危ないっすねぇ」
太公望「しかし、明らかに爆発の仕方が怪しい」
四不象「何処がッスか?」
太公望「考えてもみろ。もしビルを爆破して倒壊させるだけが目的ならば、
どこを狙う?」
四不象「根元ッス」
太公望「そうであろう。しかし、実際にはビルの上部しか爆破されておらぬ」
161:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 12:47:21.16 ID:
qyWD3Owu0
四不象「ほ、ホントッス!上の方でしか爆発音が聞こえないッス!」
チュドーン
太公望「そうであろう?」
四不象「凄いッス!こんな短時間で、よく分かったすね。ご主人!」
太公望「な~に、、風を読んだだけのことよ」
163:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 12:50:15.28 ID:
qyWD3Owu0
太公望「さて、ここまで分かれば、答えは出たも同然」
太公望「犯人はビルを爆破させるという建前のもと、何かをしておるのだ」
四不象「そ、そうだったっスか。さすがご主人ッス!」
太公望「ふふふ、そう褒めるでない」
165:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 12:53:27.72 ID:
qyWD3Owu0
四不象「いやいや、ご主人は天才ッス!さすが崑崙一のイカサマ師ッス!!!」
太公望「か~~~~かっかっかっかっか!!!」
ドカドカドカドカドカーーーーーーーーーン!!!!
太公望「ぶふう!?」
四不象「ぐはっ!?」
太公望「……あ、あら?」
四不象「ご、ご主人!?犯人は下の階は狙わなかったんじゃないッスか!?」
太公望「あれ~~~?」
168:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 12:55:32.97 ID:
qyWD3Owu0
四不象「この嘘吐き!詐欺師!どうするッスか~~~~!?」バタバタバタ
太公望「お、落ち着け、スープー」
四不象「これが落ち着いていられるワケないっス~~~!!!」
四不象「ボク等は爆破されて生き埋めになっちゃうッスよ~~~~!!!!」
171:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 13:01:52.23 ID:
qyWD3Owu0
太公望「だから落ち着けというに……犯人さえ探し出して止めてしまえばよかろう」
四不象「犯人がビルにいる可能性がさっきの爆破で薄くなったスよ?」
太公望「それはそうだが……」
四不象「やっぱりボク等はここでお終いっスよ!臨終ッスよ~~~~!!!」
太公望「……」
太公望(本当にそうであろうか?少なくともさっきまでの爆破の仕方は……)
174:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 13:04:12.26 ID:
qyWD3Owu0
チュドォォォォーーーーーーーーーーーン
太公望「ぐっ、おちおち考えとるヒマも……おろ?」
???「ぐへへへへへへへへへ」
太公望「な、なんだ。あ奴は?」
???「ひ、ひひひひひ、、ひひひひひひひひひ」
太公望「あ、怪しい…」
175:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 13:07:20.93 ID:
qyWD3Owu0
太公望「の、のう、お主…」
???「いひひひひ、いひひひひひひひひひ!!!!」
四不象「き、聞く耳持ってないッス。それに気持ち悪いッス」
太公望「…うむ」
???「いひっ!?いひひひひひひひひひひひひひ!?」グリン
太公望「ぬおっ?」
四不象「こ、こっち見たっス。まさか悪口聞こえてたっスか?」
176:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 13:09:59.56 ID:
qyWD3Owu0
太公望「ま、まあよい。お主に聞きたい事が…」
???「けけ~~~~~~~!!!!!」
ドカーーーーーーーーン!!!
太公望「のわっ!?爆発!?」
四不象「じゃあ、こいつが!?」
太公望「爆弾魔か!」
178:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 13:12:50.40 ID:
qyWD3Owu0
犯人「いひっ、いひひひひひひ」ジリジリ
太公望「うぅ、気持ち悪いのう」
四不象「しっかりするッス!ご主人!こいつを倒せば爆発はおさまるッス!」
太公望「う、うむ!」
太公望「だがしかし……」ジトー
四不象「な、なんスか?」
太公望「お主、なぜそんな離れた所で隠れておるのだ?」
179:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 13:15:30.18 ID:
qyWD3Owu0
四不象「こ、こんな狭い所での戦闘はボクに乗って出来ないっすから…」
太公望「そんなこと言って、お主、怖くて隠れてるだけじゃあ…」
四不象「あっ!き、来たっスよご主人!!!」
犯人「けけ~~~~~!!!」
太公望「ッチ!!!」
バカーーーーーン!!!
四不象「上手いッス!相殺したッスよ!」
183:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 13:22:02.60 ID:
qyWD3Owu0
太公望「にしても不味い。仙道でもない奴に宝貝で傷をつけるわけにも…」
四不象「えっ?この人、仙人じゃないっスか?」
太公望「こやつは人間だ」
四不象「で、でも一般の人間がこんな芸当…」
太公望「うむ、だがこやつは人間のようだぞ。ちょっと頭をいじくられてはおるようだが」
犯人「いひひひひひひひひひひ」グリングリン
四不象「ちょ、ちょっとスか?」
太公望「そう言うな。自信がなくなる…」
184:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 13:30:45.82 ID:
qyWD3Owu0
四不象「け、けど宝貝で戦わなきゃいくらご主人でもやられるッスよ?」
太公望「分かっておる。しかしのう…」
四不象「あっ、また来たッスよ!ご主人!」
犯人「けけ~~~~~~」
太公望「ッチィ!!!」
バカバカバカーーーーン!!!
太公望「これではラチがあかぬか…」
185:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 13:33:42.56 ID:
qyWD3Owu0
犯人「いっひっひひひひひひひひひひ♪」シャカシャカシャカ
太公望「な、なんだ。突然」
四不象「踊ってるっス…」
太公望「戦いの最中に踊るとは変な奴……しかも独特なステップを……む?」
四不象「どうしたッスか、ご主人?」
太公望「あやつ、耳になにかはめておる」
四不象「ホントッス!よく分かったすね、ご主人」
186:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 13:35:24.97 ID:
qyWD3Owu0
太公望「もしや……おい、スープー!」
四不象「は、はいッス!」
太公望「桃だ!」
四不象「桃?」
太公望「うむ、桃の用意だ!」
188:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 13:37:59.56 ID:
qyWD3Owu0
犯人「いひっ、いひひひひひひひひひ」シャカシャカシャカ ダンスダンスダンス オドロウ ダンスダンスダンス
太公望「か~~~~かかかかかかか。上手い!」テーテッテテー
四不象「な、なんの闘いをしてるっスか、二人とも…」
太公望「うい~~~~、ひっく」ガブガブガブ
四不象「あ!」
192:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 13:41:15.28 ID:
qyWD3Owu0
太公望「うい~~~~~」
四不象「で、泥酔拳!?」
太公望「そうだ、っひっく。もっと酒だ~~~~酒もってこ~~~い」
四不象「ず、随分久しぶりに使ったスね…読者は誰も覚えてないんじゃないッスか?」
太公望「かまわん……やつを傷つけずに…ひっく……抑えるにはこれしかある…ひっく…まいよ」
195:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 13:44:34.53 ID:
qyWD3Owu0
四不象「そ、そうなんスか?」
太公望「うむ、では行くぞ、爆弾魔!覚悟せい…ひっく…よ!」
四不象「しまらないッスねえ…」
太公望「とりゃ~~~~」ブン ペチ
犯人「ひひ?」グルン
太公望「てい、とうっ」ブンブン ペチペチ
四不象「ああっ!店の中のものを投げちゃ後で怒られるッスよ!?」
196:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 13:47:55.21 ID:
qyWD3Owu0
太公望「かまわぬ!かまわ~~~ぬ!えい、えい」ブンブン ペチペチ
四不象「ああ、ボクは知らないッス」
犯人「いひっひひひひひひひひひ!?」グリン
四不象「ほ、ほら犯人も怒っちゃったじゃないッスか?」
太公望「そろそろか……てい」ブン
犯人「うがあああああああああああああああああああああああ!!!!」
ドカカカカカーーーーーーーーーーーン
四不象「うわっ!?切れてさっきより凄い爆発ッス!」
太公望「ここだ」スッ
四不象「え?」
199:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 14:00:41.17 ID:
qyWD3Owu0
太公望「てい」スポッ
犯人「ヒヒッ?」ガクン
太公望「ふむ、まあこんなもんか」
四不象「???」
太公望「おう、スープー。もう大丈夫だぞ」
四不象「どうなったスか?」
太公望「これだよ」
四不象「それは……犯人が耳にはめてた…」
200:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 14:03:56.25 ID:
qyWD3Owu0
太公望「どうやらこ奴は、こいつのおかげで狂ってたらしいのう」
四不象「なるほど、だから泥酔券で近づいたッスか…」
太公望「うむ」
四不象「それでどうするッスか、それ」
太公望「う~~~む、まあ持っとくか、何かの役に立つかもしれんし」スッ
四不象「ご主人まで狂わないでくださいッスよ?」
太公望「変な心配をするでない」
201:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 14:12:14.84 ID:
qyWD3Owu0
四不象「それでこの犯人は…」
太公望「まあ、この街の役人に頼みに…」
アンチスキルB「いたぞ!犯人とみられる男だ!」
太公望「おう、噂をすれば」
アンチスキルB「おまえだな、このビルを爆破しまくった犯人というのは!」
太公望「え?」
アンチスキルB「怪しいカバめ、お前も仲間だな」
四不象「か、カバ?」
アンチスキルB「拘束しろ!」
部下「はっ!」
太公望「ちょ、ちょい待ち!」
アンチスキルB「問答無用!つれてけ!」
太公望「バカな~~~~~!?」ザッザッザッ
203:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 14:16:29.20 ID:
qyWD3Owu0
牢屋
看守「それでここに戻ってきたワケか」
太公望「うぅぅ」
看守「泣くなよ」
太公望「泣いてなどおらぬ!」
看守「はぁ、ま、いいけどさ」
看守「お前さんが捕まえた爆弾魔もさっき放り込まれてきてたから、じきに
出られるだろうよ」
太公望「くそぅ、なんでワシがこんな目に!?」
204:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 14:17:30.78 ID:Bxv82fgF0
看守いい人だ
205:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 14:19:51.83 ID:
qyWD3Owu0
看守「嘆くなって。これでも俺は感謝してんだぜ?」
太公望「ぬ?」
看守「まさか本当に、レベルアッパーの事件を解決しようと
してくれてるとは思わなかったからな」
太公望「ふん」
看守「で、実際にレベルアッパーの使い手と戦って、どうだった?」
太公望「……お主の言っておった通りだったよ」
看守「そうか」
206:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 14:23:50.70 ID:
qyWD3Owu0
太公望「あやつら、狂ったように戦っておったわ。およそ自我が保てておったとは思えぬ」
看守「やっぱり…」
太公望「……しかし、どうしておぬしはそこまで詳しい?」
太公望「一看守としては、知りすぎておる。おぬし、何者だ?」
看守「何者でもないさ」
太公望「本当にそうかのう?」
208:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 14:27:02.82 ID:
qyWD3Owu0
看守「仮に俺が何者であったとしても……お前には関係ないハズだ。今の所はな」
太公望「あとでまた会う事になるとでも?」
太公望「さすがにもう、牢に入れられるようなヘマはせぬわ」
看守「どうかな?俺はあんたとは、またこうやって閉鎖された所で会う予感がしてる」
太公望「それは牢ではない別の場所か?」
看守「さあな」
210:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 14:31:56.99 ID:
qyWD3Owu0
トコトコトコトコ ザツザッザッ
看守「と、おしゃべりの時間は終わったみたいだぜ」
看守「出な」
太公望「……うむ」
看守「じゃあな、ここにはもう来んなよ」
太公望「分かっておるわ」
太公望「では、世話になったの」ザッザッザッ
看守「…………行ったか」
看守?「じゃあ、またな。別の物語で会おうぜ、『俺』」ヴン
212:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 14:32:30.52 ID:cJ3KoNTB0
王天君か?
213:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 14:33:27.19 ID:IPXR/E6Z0
Oh...
242:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 16:41:20.30 ID:
qyWD3Owu0
太公望「ふうむ、やっぱりシャバの空気は良いのう」
四不象「まさか一日に二回もその台詞を聞く事になると思わなかったッス」
四不象「ボクはご主人にそういう趣味があるんじゃないかと疑いたくなるっスよ」
太公望「おぬし、わしが好き好んで牢に入っとるとでも言いたいのか?」
四不象「だって、ご主人。今まで何回捕まったスか?」
四不象「少年漫画の主人公としてあり得ない回数ッスよ」
太公望「ぬう…」
243:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 16:43:43.70 ID:
qyWD3Owu0
太公望「ま、まあ出れたから良いではないか?」ケロッ
四不象「ご主人…」ジトー
太公望「さっ、それよりさっさとこの事件を解決してしまうぞ、スープー」
四不象「絶対話題をそらしたッス…」プイ
太公望「のほほほほ~~~~♪」クネクネ
245:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 16:49:18.36 ID:
qyWD3Owu0
四不象「けど、ご主人、こう言うのもなんっスけど、手掛かり無いッスよ?」
四不象「昼間の爆弾魔さんも結局あやつられてただけだったんスから」
太公望「まあのう」
四不象「それなのに、どうやってさっさと解決するつもりっスか?」
太公望「いや、レベルアッパーを造った犯人は、すぐにわしに会いに来るであろう」
四不象「えっ?どうしてっすか?」
太公望「それはな……む?」
四不象「あ!」
246:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 16:52:39.73 ID:
qyWD3Owu0
佐天「……」
四不象「ご主人!佐天ちゃんッス!」
太公望「…うむ」
四不象「お~~~い!佐天ちゃ~~~…」ピュルルルルル
佐天「……」
太公望「待て、スープー!様子がおかしい!」
四不象「へ?」ピタッ
佐天「…………」バッ!!!
247:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 16:55:14.73 ID:
qyWD3Owu0
ゴオオオォォォォォォォ!!!!
四不象「か、風!?」
太公望「佐天……」
四不象「ご、ご主人!!!」
太公望「うむ、佐天の耳をよく見よ」
四不象「あっ、あれは昼間の爆弾魔さんと同じ!」
太公望「どうやら、彼女もあやつられておるようだ…」
249:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 16:58:36.92 ID:
qyWD3Owu0
四不象「そんなっ!?」
太公望「悪い予感が当たりおったわ。昨日彼女に会ったときから、
取り巻いておる風がおかしいとは思っておったが」
四不象「そんな、佐天ちゃんも……」
四不象「ご主人!!!」
太公望「分かっておる。女子供と戦うのは嫌いだが、そういう訳にも行くまい」
250:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 17:02:22.45 ID:
qyWD3Owu0
太公望「スープー、桃の用意だ!」
四不象「ラジャーッス!仙桃ッスね?」ゴソゴソ
佐天「……」バッ
ゴオオオォォォォ
太公望「いかん、ッチ!」
ヒュウウウウウウウウ!!!
太公望「スープー、まだか?」
四不象「ま、待つッス!」ゴソゴソ
252:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 17:06:47.36 ID:
qyWD3Owu0
四不象「お、おかしいッスね?旅に出る前はあんなに…」ゴソゴソ
四不象「ハッ!?もしや!?」
太公望「はっ!?」
四不象「ご主人!ボクに隠れて食べたっスね?」
太公望「し、しまった~~~~~!?」ガビーン
四不象「こんのアホ道士!!!なんであなたはそう食い意地ばっかり張ってるんスか!?」
太公望「くっ、まさかこんな事になるとは…」
四不象「ボクは呆れて言葉も出ないッスよ」シクシクシク
太公望「ぬぅ…」
253:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 17:11:12.65 ID:
qyWD3Owu0
ゴオオオオオォォォ ヒュウウウウゥゥゥ
太公望「しかし困ったのう……仙桃がないと泥酔拳は…」
四不象「な、なんとか頑張るッス!」
太公望「だが、普段の状態であれほどの動きは……む?」
佐天「……」タラー
四不象「鼻血?」
太公望「いかん、力に彼女の身体がついていけてない!」
四不象「そんなっ?」
255:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 17:16:21.38 ID:
qyWD3Owu0
四不象「どうするッス、ご主人?」
太公望「……」
四不象「ご主人!!!」
太公望「…………仕方あるまい」スッ
四不象「……え?」
太公望「泥酔拳が使えぬ以上、宝貝でやるしかあるまい」
四不象「佐天ちゃんはどうなるッス?」
太公望「……手加減はする」
四不象「そんな……」
256:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 17:20:46.68 ID:
qyWD3Owu0
太公望「どっちにしろ、彼女の身体は長くは持たぬだろう」
太公望「あの鼻血がいい証拠」
佐天「……」ドクドク
四不象「けど、ご主人はソレで良いッスか?」
太公望「……」
太公望「誰かが、止めねばならぬなら、わしがしよう」スッ
四不象「ご主人……」
太公望「それがせめてもの、彼女への礼だ」
四不象「……」
259:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 17:30:21.08 ID:
qyWD3Owu0
太公望「行くぞっ!」
太公望「疾っ!!!!!」
ギョォォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオンンンンンンンン!!!!
四不象「た、竜巻!?」
太公望「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおお!!!!!!」
ギュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンンンン!!!!!
四不象「こ、これのどこが手加減ッスか、ご主人~~~~!?」
太公望「…………イマだっ!!!!」
太公望「疾っ~~~~~!!!!!」
ギュルルルルルルルルルルルルン!!!
四不象「ご主人~~~~!!!!」
260:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 17:34:51.60 ID:
qyWD3Owu0
太公望「ふう……終わった」スッ
四不象「終わったじゃないッス!!!」ドゲシ
太公望「な、何をするスープー?」
四不象「何をするじゃないっス!手加減はどうしたッスか?」
四不象「佐天ちゃんが竜巻で切り刻まれて!!!」
太公望「たわけ、佐天のおった場所をよく見てみい」
四不象「へ?」
佐天「……」
四不象「佐天ちゃん!!!」
太公望「やれやれ、どうやら成功したようだのう」
261:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 17:39:02.60 ID:
qyWD3Owu0
四不象「どうやったスか、ご主人?」
太公望「な~~~に、佐天の耳にはめておるアレは音を出す機械だ」
太公望「ならば音が聞こえなければ、操られずに済むのではないかと思っただけの事よ」
四不象「それで竜巻を…」
太公望「うむ、竜巻の中心におればどんなに耳に直接当てがっても、大抵の音
はかき消されるであろう?」
四不象「す、凄いッス。ご主人!!!」
265:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 17:44:39.21 ID:
qyWD3Owu0
太公望「ふっふっふ」
四不象「あれ?でもこれって、随分危険な賭けっスよね」
太公望「む?」
四不象「もし、それでも操られてた場合はどうしてたっスか?」
四不象「耳のアレを外す以外に方法がなかったとしたら……」ゾクゾク
太公望「……うむ。それはわしも最悪のケースの一つとしては考えておった」
四不象「その場合は、やっぱり佐天ちゃんを傷つけるのを覚悟の上で……」
太公望「まあのう。ただ、どっちにしろ、あの場面では竜巻しか選択肢はなかった」
四不象「?」
267:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 17:51:27.73 ID:
qyWD3Owu0
太公望「竜巻ならば、佐天がどう風を操った所でわしの風でかき消せるし、
それに竜巻の内部は真空状態に近い、長く息が続くとも思えぬ」
太公望「無呼吸状態にして気絶させれば、能力も使えまい」
四不象「な、なるほど」
太公望「それでも最悪、佐天の身体が先に限界に来ておったら、衣服を全て切り刻み
強制的に音を聞くのをやめさせるつもりだったが……」
四不象「へ、変態ッス!!!」
太公望「ダアホ。わしだってやりたくてやろうとしたわけではない」
太公望「だが、その前に倒れてくれたのはありがたかった。どれ」スッ
270:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 17:56:44.60 ID:
qyWD3Owu0
太公望「…ふむ」
四不象「やっぱり爆弾魔さんが持ってたのと同じっスね!」
太公望「色は違うがのう」シャカシャカ
四不象「こんなので人を操ってるなんて許せないッス!!!」
太公望「……」
四不象「ご主人?」
274:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 18:03:00.76 ID:
qyWD3Owu0
太公望「……来たか」
四不象「え?」
??「ばれてたのね」
太公望「まあのう。それよりお主の目的はこれか?」スッ
??「……それがなにか知ってるの?」
太公望「レベルアッパーとかいう代物だろう?」
??「そう、知ってるの。だったら話は早い」
??「それを譲ってくれない?」
275:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 18:05:52.41 ID:
qyWD3Owu0
太公望「嫌だと言ったら?」
??「力尽くでと言いたいところだけど……やめておいた方が良さそうかしら?」
太公望「さてのう」
??「…………さっきのあなたの闘いを見てたわ。あれ、なに?」
??「あなた、この街の能力者?」
太公望「違う」
??「そう」
278:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 18:12:43.28 ID:
qyWD3Owu0
??「だったら……」
太公望「のう、そんな腹の探り合いはやめぬか?」
??「え?」
太公望「わしにはお主の正体は分かっておる。大方このレベルアッパーとか
いうモノを作った科学者であろう?」
??「……驚いた。まさか、もうばれてるなんてね」
太公望「安心しろ、まだわし以外の人間は気付いとらんだろう」
木山「……そう」
太公望「お主の名は?」
木山「……木山春生」
279:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 18:14:34.79 ID:DQ1ExoCZ0
木山先生でしたか
280:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 18:15:36.76 ID:Jg6a3gYo0
超電磁砲勢メインかやっぱり
281:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 18:17:26.40 ID:
qyWD3Owu0
太公望「木山とやら……お主がなぜこのような物を作ったのかはわしには
分からぬ」
木山「……」
太公望「しかし、造った以上は責任があるのは分かっておるな?」
木山「ええ、全部終わったら、私は罰を受けるつもりだ」
太公望「そうか」
木山「……」
太公望「ならば、持って行くがよい」スッ
木山「なっ!?」
太公望「何を驚いた顔をしておる?これを取りにここまで来たのであろう?」
木山「そ、それはそうだが!」
284:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 18:27:15.88 ID:
qyWD3Owu0
木山「い、いいのか?」
太公望「うむ、わしにはこんなもの二つも必要無いのでな」
木山(二つ?)
太公望「それに、お主に返した方がこの事件は早く解決する気がするしのう」
木山「!!!」
木山「き、気付いていたのか」
太公望「うむ、佐天と爆弾魔身につけておったそのレベルアッパーというもの。
お主が造った本来のものではあるまい」
木山「驚いた……まさか爆弾魔の事件を解決してくれたのもあんただったか」
太公望「まあ、な」
木山「そうか、それで話が繋がった」
木山「爆弾魔からレベルアッパーを持ち去ったのはあんただったか」
太公望「うむ」
288:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 18:32:12.70 ID:
qyWD3Owu0
四不象「ま、まさかご主人が犯人がすぐに来るって言ってたのはコレッスか?」ババーン
太公望「なんだ、スープー。突然話に入ってきて」
四不象「ぼ、ボクだって喋りたいっスから!」
太公望「うむ、だが今は取り込み中だ。また後でのう」
四不象「ひ、酷いッス~~~~!!!」
286:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 18:28:47.70 ID:VRjIpk1B0
二人称君じゃない?
287:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 18:32:09.14 ID:brE5a9+b0
木山先生も寝不足で疲れてんだよ
289:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 18:33:16.70 ID:Jg6a3gYo0
親しい中とかならまだしも明らかに怪しい輩だし態度変わっても当然じゃね
290:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 18:34:10.24 ID:
qyWD3Owu0
正解は美琴を登場させるつもりだったのに、急遽木山先生になったから
口調が戻しきれてなかっただけだったりする
ちょっと席離れます
291:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/26(火) 18:37:59.11 ID:YATAootC0
期待してる
次→
太公望「ここは桃源郷ではないのか?」佐天「学園都市ですけど…」【後編】
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