1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /26(日) 23:32:12.28 ID:iZT/3VXNO
黒子「えっ」6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /26(日) 23:37:19.41 ID:iZT/3VXNO
黒子「お、お姉さまが、いえまさかそんな……嘘…」
上条「殺したのは間違いないんだ」
黒子「そ…そんなはずありませんのっ!」
上条「その通り、殺してはいないんだ」
黒子「えっ」
上条「だけど、ほぼ毎日あいつは人を殺しているんだ」
黒子「えっ」
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /26(日) 23:45:32.48 ID:iZT/3VXNO
上条「しかも理由は単に『そこにただいたから』だ。深い理由も何も無い」
黒子「えっ」
上条「しかも殺していないのだからタチが悪い。でも殺してはいる」
黒子「えっ」
上条「あいつは特に理由も無く人を殺す。レベル5の電撃を惜しげ無く使って……」
黒子「ち、ちょっと待つんですの!頭を落ち着かせる時間を……」9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /26(日) 23:54:58.36 ID:iZT/3VXNO
黒子「話を要約しますと、お姉さまはほぼ毎日人をご自慢の電撃で殺し回っている、と」
上条「そうだ」
黒子「……そんな訳ありませんのっ!」
上条「そうだ。殺してはいないからな」
黒子「えっ……次は騙されません!もしや私をからかって……」
上条「だって、殺してはいないから、毎日殺しているんだ」
黒子「え……あぁぁ、もう!年下をおちょくって楽しいんですの!?」
上条「言っている事は真実だから仕方ない。殺して、殺してなくて、だから殺し続ける……」
黒子「えっ」10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /27(月) 00:02:50.22 ID:iZT/3VXNO
黒子「頭がこんがらがってきましたの……もういい加減にほんとの事を……」
上条「……もし俺に『幻想殺し』が無かったならば、俺はどうなってる?」
黒子「えっ……」
上条「レベル5の電撃は相当効くだろうな。あっという間に感電死だ」
黒子「そ、それだけ……ですの?」
上条「それだけ?人を殺したんだぞ?公の場で。許されると思うか?」
黒子「う…………」11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /27(月) 00:17:01.96 ID:KeDEVdY1O
上条「会う度に俺を殺しにかかる。でも俺は出してきた電撃を打ち消す」
黒子「…………」
上条「俺が電撃を打ち消せなかったら、ただの肉の塊になる。当然、死んでいる」
黒子「…でも、ちゃんとあなたは生きていられるんじゃ……」
上条「あくまでの話だ。仮に俺以外の誰かが電撃を食らったら間違いなく死ぬだろ……」
黒子「…そんな話、どうとでも言えますの………」14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /27(月) 00:35:06.42 ID:KeDEVdY1O
黒子「例えば、車を走らせていたのが車道ではなく込んでいる歩道だったなら」
上条「間違いなく負傷者多数、死者も出るな」
黒子「他にも、もしバットを振ったとしてそこに人の頭があったのなら……単なる言いがかりですの」
上条「……もし、ビリビリが電撃を向けていたのが人間ではなく、何だったら?」
黒子「っ……!」
上条「例えられないだろう?車は普通車道を走る、バットは普通ボールを打つ」
「御坂美琴は普通『人に向かって電撃を放つ』。どうだ。無差別殺人鬼の出来上がりじゃないか」
黒子「うぅ………」
上条「あいつは人を殺す。それが常識になっている。質問だが、そんな相手を取り締まるのは……」
黒子「……ジャッジメント、ですの………」18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /27(月) 00:59:17.03 ID:KeDEVdY1O
上条「もし、ジャッジメントの一員が目の前で殺されそうになっている人を見かけたら?」
黒子「……直ちに、身柄を拘束して……」
上条「詳しくは知らない、むしろそっちの方が良く知っているだろう、何せジャッジメントなんだからな……」
黒子「……でも、お姉さまが常にあなたを殺そうとしている証拠なんてありませんの!」
上条「……確かに、俺が嘘をついているかもしれないし、単に幻聴や幻覚の類いかもしれないな」
黒子「そうなら!お姉さまは清廉潔白、あなたは精神病院の中に入って、それで……」
上条「完全に潔白?何でそんな事が言えるんだ?」
黒子「お姉さまは殺してなんかいません!全てはあなたの虚言に……」
上条「ここで俺が話しているのには理由があるんだ。この自販機を見てくれるか?」
黒子「……?別に普通の自販機…」
上条「あいつはこれを蹴飛ばして、タダでジュースを盗ってるんだ」
黒子「えっ」19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /27(月) 01:32:56.37 ID:KeDEVdY1O
黒子「そそ、そんな事…し、証拠は…」
上条「自販機の表面に足跡がきっちり残っている。当然誰のかは解る」
黒子「そんな靴跡だけで個人を特定するなんて……っ!」
上条「解ってくれたみたいだな。にしても、あいつの通う学校、色々厳しいらしいな」
「プライベートでの外出でも制服を着用する。俺だったら到底耐えきれないよ」
黒子「……うぅ、っ………」
上条「靴のサイズは特定できるし、あいつは中2だ。一年履き続けの靴は削れてるよな?細かい傷で持ち主まで解る」
黒子「…………」
上条「俺は今までジュースを盗るのも見てきたし、証拠もしっかり残っている」
黒子「……でも……そんな…」
上条「………まだ信じられないのか?だったら、信じさせてやるか」20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /27(月) 02:16:45.38 ID:KeDEVdY1O
黒子「ど、どうやって……あ………!」
??「……………」
上条「一応言っておくが、俺がここで話す理由は一つじゃ無かったんだ……」
美琴「あ、アンタ、何で黒子と一緒に………」
黒子「お姉さま……やめ……」
美琴「どこまで手を出してるのゴラァァァァッ!」ビリビリ
上条「……よぉ、ビリビリ……なぁ、現行犯だろ?」
美琴「だからビリビリって呼ぶなぁっ!」ビビビビビビ
黒子「…う…お姉さま………」
上条「もし右腕が無かったなら、俺は殺されている。さて、こんな時にジャッジメントは?」
黒子「う……くぅ………」
美琴「いい加減離れなさい!黒子、その男は危険よ!」バチバチ24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /27(月) 02:40:48.26 ID:KeDEVdY1O
黒子「う………うぐっ………」
上条「何だったんだ?目の前で人が殺されようとしてるのに、ただ棒立ちで……」
美琴「何黒子にちょっかい掛けてんのよ!ジャッジメントなんだから、捕まっても文句言えないわよ!」ビリビリ
黒子「お姉……さま……黒子は…黒子は……」
美琴「巻き添えを食らったらどうするの?早く離れなさい!ホラ!」バリバリ
黒子「………う…うく…出来ませんの…っ!いつも優しくて、冷たい時もありますけど黒子にとって大事な人は…………」
上条「そうか」
「最初から何にしたって仕方無い話だったんだ」ガシッ
黒子「えっ」
美琴「え…………!?」ギリギリ27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /27(月) 03:08:43.66 ID:KeDEVdY1O
美琴「あ……っ!」パタパタ
上条「常識だと思って言わなかったんだが、人に電撃放つのは立派な罪だ…」ギリギリ
美琴「か……っ……!」パタパタ…ダラーン
上条「下手すれば死ぬ。それなのに毎回お前は俺を殺そうとしていた」
美琴「…………」
上条「正当防衛って知ってるか?」
美琴「…」
上条「仕方無い話だ。お前が殺そうとしたからな。ジャッジメントの前でも……」
美琴「」
黒子「う……お姉さま……うわぁぁぁぁん!」29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /27(月) 03:34:04.16 ID:KeDEVdY1O
~一ヶ月後~
「ねぇねぇ、死んだ『超電磁砲』の噂って知ってる?」
「知ってる~!なんでも無能力者に電撃当てて殺しまくってたんでしょ?」
「そうそう!他にも自販機見掛け次第に構わず蹴り飛ばしてるって!」
「無いわー!レベル5にしても最悪だよね!」
黒子「…………」
お姉さま……あなたの死を惜しんでいる人間は、黒子の周りにはいなさそうです。
佐天さんはジャッジメントを抜け、黒子と疎遠になっています。
黒子がお姉さまに近付き過ぎていたからかと。彼女は自分の身を守りたいだけだと思います。
初春はインターネットにひたすらお姉さまのあること無いこと書き綴っているようです。
一日中パソコンの前でキーボードを叩きながらあくどいにやけた顔で笑っています!
最後に
お姉さまはどこで間違っていたんですの?あの類人猿に会ってから?
少なくとも黒子めは自分のやっていた事が何だったか良く分からなくなりました
そろそろ、ですの。お姉さまに会いに行きますの。それでは……
終30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /27(月) 03:48:27.29 ID:DGhcF3D3P
佐天と初春の変化がリアルだ
手前可愛さに仲間売ったり粛正したりで自滅したどこかの暗部組織思い出したわ
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /27(月) 04:38:27.27 ID:69eGLAU0O
いや、色々と設定が破綻しすぎ
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /27(月) 05:38:39.73 ID:ftMhR6J/0
>>33
こまけぇこたぁいいんだよ
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /27(月) 06:13:53.55 ID:TDatRMe10
万札吸われたから蹴って取ってるんだっけ?
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /27(月) 06:43:03.94 ID:2NZRgPRu0
自販機蹴っ飛ばしてたことは以前から黒子知ってたよなとかその辺は気にしちゃ駄目なんですね
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /27(月) 02:52:39.87 ID:DGhcF3D3P
しかし山ほどヒロインがいてなんでよりによって禁書と御坂なんだろうな
もしこの世にこの二人しか女が存在しないなら俺だったら間違いなく男に走るわ
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