前→初春「定温保存じゃなくて、性感保存……?」
181:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 17:26:54.44 ID:
JKDQAJdV0
佐天「まずは白井さんを引き離さないと……」
佐天「どうしよっかなー??」きょろきょろ
佐天「お、あんなところに丁度よくスキルアウトの方々が」
佐天「運いいなー」こそこそ
佐天はこそこそとあたりを見渡し、人ごみの中に入り込む、そして地面から適当な石ころをさがし……
拾い上げたそれをそのままスキルアウトの一人に向けて投擲した。
投げられたそれはきれいな放物線を描き、そのまま一人の顔面に到達。
見事、彼らを怒り狂わせることに成功した。
スキルアウトA「vhv添えぅytgはlうえhfぅjfrdst!!!!!!」
スキルアウトB「hfじぇうfmfkうじぇhふぃkづy!!!!!」
佐天「よしっ!!これできっと白井さんが『風紀委員ですのっ!!』とか言って止めに来るはず」
――――
上条「だから何の恨みがあるんだよお前は!!」
御坂「うらみって言われても……(うう、ただ話したいだけなのに、なんでこうなるのよ)」
白井「お姉さま……あら?なにか向こうの方が騒がしいですわね?ちょっと行ってまいりますの」シュン
御坂「あっちょっと黒子!!(やだっ、二人っきりじゃない)」
佐天「イエスっ!!!さすがあたし!!!」
182:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 17:33:24.71 ID:
JKDQAJdV0
佐天「あとは初春が早く帰ってくれば上手くいくぞー」
その頃初春は、というと……
――――
初春「……トイレに入ったのはいいんですけど……」
初春「こんなとこでお、おな……おなにーするのは恥ずかしいです」
初春「でも、御坂さんの為。ですよね」さわさわ、くちゅくちゅ
初春「んっ……あっ!!やん!!!」
初春(なんで??いつもより……きもちい……)
初春(こんなんじゃ……すぐっ!!すぐ……)
初春「いっちゃいま――」
初春「!!!!!!!」
初春「って、いっちゃだめですね……」
初春「さて、御坂さんのもとへっと」きょろきょろ
初春「お、いました。佐天さん上手く引き離したみたいですね」とことこ
183:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 17:49:36.40 ID:
JKDQAJdV0
初春「でもどうやって、御坂さんに触りましょうか……」
初春「っていうかその前に。二人っきりになっているところにどうやって入っていこう?」
佐天「そこらへんは任せておきなさい!!ところで調子はどう??」
初春「あ、佐天さん!!ばっちりですよ~」
佐天「上出来だよっ初春!!白井さんの居ない今の内に早く決行しよ!!」すたこら
初春「あっ、待ってください~」てくてく
――――
上条「……」
御坂「……」
上条「特に話すことも無いし、行くぞ。じゃあな」てくてく
御坂「あっ、待……(待ってもらっても話すことないと迷惑よね……)」
佐天「あ、待ってくださーい!!上条さん!!」
上条「ん?誰だっけ??」
佐天「あたしは御坂さんの友達です!!せっかくですし、自己紹介でもー」シュタッ
佐天「っと思ったらーーー、バランスが崩れたーー。初春背中借りるよー」ドン
初春(強引な作戦過ぎますよ~~佐天さん!!!!)ふらふらりー
187:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 18:08:08.19 ID:
JKDQAJdV0
バランスを崩した(振りをした)佐天が初春の背中を押し、そこから初春が御坂目掛けて倒れこむ。
それを御坂が見事にキャッチし、そこで初春が御坂の肌に触れる。そして御坂は……
という作戦は完璧なはずだった。
だが
上条「おっと、危ねえ」キャッチ、ゴロリ
初春「えっ!?」
御坂「えっ!?」
佐天「えっ!?」
だが。上条が身を挺して初春を受け止めたため作戦は失敗した。
いや、この時点ではまだ初春は誰にも肌が触れていないため、完全に失敗してはいないけれど……
上条「大丈夫?怪我ないか?よっと」スクッ
初春「あっ、はい!!おかげさまで大丈夫です」
その言葉を聞いた上条は腕を伸ばし、初春を立ち上がらせようとする。
初春がその手を掴もうと手を伸ばす。そこに
佐天「初春!!手!!!」
と佐天が声をかけたものの、異性とこんな状況に陥ったことの無い初春は混乱しその言葉の意味も分からず、差し伸べられた手を掴んでしまった。
その差し伸べられた手が少年の右手だったら展開は変わっていたかも知れないが、それは左手だった。
その手に初春が触れた時。
188:
◆Geso.97v1A :2011/12/13(火) 18:11:11.81 ID:RWH7eVRr0
上条さんの下条さんが熱膨張して粉塵爆発起こすのか
189:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 18:15:06.96 ID:hwvP61uK0
中の人が解放されちゃう
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001H0GEJI/horiz-22/
190:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 18:16:07.32 ID:
JKDQAJdV0
上条「うっ!!!!!!!」
上条(なんだよこれ??この子に触ったらいきなり!?)
上条(いきなり、ミニ上条さんが疼いて……)
上条(いや、これは疼いているってレベルじゃない!!!)
上条(この感覚は……)
上条(この感覚は、精通のものとそっくりだ……ってことは。まずい!!)
上条(理由はわかんねえけど、このままじゃあ射精しちまう!!!)
上条(こらえろ!!ミニ上条!!)
上条(ここでいっちまったら、俺が今まで築き上げてきた物がいろいろ崩壊しちまう……っ!!)
上条(だから、その先にどんな快感が待っていようとも、それを開放するのは許されることじゃねえ!!)
上条(それでも、お前(ミニ上条)がどうしてもその、溜まりに溜った欲望を吐き出そうってんなら!!)
上条(まずは、その幻想をっ!!!)
上条(ぶち壊っ!!!!!!!)
上条「せなかったあああああああああああああああ」ドッピュンドッピュン
206:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 18:59:41.78 ID:AAU9azGy0
わろた
195:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 18:21:35.64 ID:GEvObSceO
右手だったらういはるに性感が戻ったのかな
238:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 21:38:27.11 ID:1XK8JA//i
ズボン履いたままで射精とかこれは死にたくなるな
249:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 22:25:35.70 ID:
JKDQAJdV0
御坂(なに叫んでるのよ、こいつ)じろじろ
初春(さ、触ってしまいました……ということはさっきの絶叫は……)じろじろ
佐天(初春のドジーー!!)じろじろ
上条「……」
上条(しまったああああああーーーーーーー!!!!)
上条(なんてことをしてしまったんだ……)
上条(は!!でも待てよ、ズボンは履いてるし、今日はパンツもちゃんと履いてる)
上条(なら、今すぐトイレにでも行けば、ばれずに処理でき――)
そのとき、上条の太ももの辺りに、何か液体状のものが伝う感触が走る。
そう、この日の上条はトランクスに短パンだったのだ。
先ほど放出したそれが、重力に逆らえずどんどん膝へ、足首へ進んでいこうとしている。
上条「しまったーーーーーー!!!」
御坂「!!!えっ?!なによ」
初春・佐天「そりゃ、こんな公衆の面前でイっちゃったら、こんな風に絶叫あげたくなりますよね」ひそひそ
上条「ああああああああ、お、おおおお俺!!用事があるから帰る!!!!」
上条「じゃあな!!!」
というと少年は颯爽と帰っていった。その場に、なんともいえない空気と香りを残して……。
252:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 22:35:18.35 ID:iYhrUz7a0
マジキチ
253:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 22:36:40.24 ID:10f1cUxO0
香りだと
254:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 22:36:54.09 ID:
JKDQAJdV0
その場に残された三人はただ呆然としていたが、本当に訳が分からないのは御坂である。
他の二人は、逆に何がどうなってこうなってしまったのかを分かっているだけに、どうもばつが悪い。
先に口を開いたのは御坂で
御坂「わ、わたし。黒子の様子見てくるわ」
初春「あ、はい。じゃあ私も――」
御坂「いいのいいの、もう門限近いから、そろそろ黒子連れて帰ろうと思っただけだから」
初春「……そうですか……それではまたです」
御坂「それじゃあね、二人とも!!」すたこら
彼女も先の少年と同じく颯爽とかけていった。
初春「御坂さん、行っちゃいましたね」
佐天「……」
初春「御坂さん、行っちゃいましたね」
佐天「……」
初春「……あの、佐天さ――――はっ!!!」
初春の目に映ったのは、普段とは違う佐天だった。別に外見が何か違うわけでもないし、表情もいつもどおりだ。
だが、その身に纏わせている空気が、初春の心を一瞬にして凍らせた。
佐天「初春ー」にこり
佐天「作戦の、反省会しなきゃ。ね!!??」
258:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 22:50:15.10 ID:
JKDQAJdV0
30分後、佐天の部屋にて。
佐天「それじゃあ、今日の反省会をはじめまーす」
初春「……はい」
佐天「あたしたちの計画は見事に失敗してしまったけど、これについて何か意見のあるひとはいますかー?」
初春「……いえ」
佐天「それじゃあ、一番大事なところでーす。どうして失敗したんでしょうかー??」
初春「……それは」
佐天「それは?」
初春「私が、上条さんをさわってしまったからです!!!すみませんでした」ぺこり
佐天「うんうん。たしかにそれもあるね。でも大事なこと忘れてないかなー?」
初春「???」
佐天「作戦メモの、その①覚えてる?」
初春「はい。私が、その……トイレでお、おお、おなにー……ですよね?」
佐天「そこが違うの!!!」
佐天「どうしてイク直前までやってんのよ!!??『それなりに』って言ったでしょ!!」
初春「!!!!!!!」
262:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 22:59:52.58 ID:
JKDQAJdV0
初春「すみませんでした……わたし、つい……」
佐天「つい?」
初春「つい夢中になっちゃって……」
佐天「公衆トイレで自慰行為にふける風紀委員」
初春「!!!!!」
佐天「初春はホントに、とんだ変態さんだね」
初春「…………」
佐天「そんな、いけない子にはお仕置きが必要だよね???」
そう言いながら、佐天はベッドの下の物入れを漁り、何かを探している。
その様子を初春はただ眺めるしかなかった。
佐天「どこにやったかなー……っと、あったあった!!!」
佐天「じゃん!!!これ何か分かる?初春」
初春「!!!!!!」
初春(あれは、まさか……ろーたーっていう大人のおもちゃ……?)
佐天「毎晩オナニーしてるくらいだから、知ってると思うから説明は省くけど……」
佐天「これでお仕置きしてあげるね」にこり
266:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 23:07:36.64 ID:
JKDQAJdV0
佐天「最近、能力の実験ばかりでまともにイってなかったよね」
佐天「だから今日はあたしがこれを使って、初春を気持ちよくしてあげる」
佐天「これの威力、すごいんだから覚悟しなさいよー」
初春「あ、あの佐天さん!!」ふるふる
初春「お、おなにーなら自分でしますから……それは……」
佐天「だめだよ」
佐天「自分でやったら自分のタイミングで気持ちよくなるだけじゃん」
佐天「そんなのお仕置きにならない。それに」
初春「……それに?」
佐天「上条さんをいかせたのは初春。あんたでしょ?」
初春「……」こくり
佐天「ってことは。あんたは御坂さんから上条さんを寝取ったのと同じなの!!!」
佐天「それも含めて十分反省なさい!!!」
初春「い、いい、いやあああああああああ~~~~~~~」
こうして佐天の反省会は、夜が明けるまで続いた。
267:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 23:08:45.59 ID:Nkj6IXVw0
どんな反省会をしたか詳しく書くのが男だろう!
268:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 23:08:52.75 ID:JglSRICo0
ちょ、そこはkwsk
269:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 23:09:25.82 ID:
JKDQAJdV0
書いた方がいい?
271:
忍法帖【Lv=15,xxxPT】 :2011/12/13(火) 23:10:14.75 ID:8CbhaR3q0
はい
273:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 23:11:31.23 ID:WsFITOyr0
百合展開飽きたからそろそろ上条さん本格的に絡めて欲しいのは俺だけかな
274:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 23:13:10.50 ID:JglSRICo0
>>273
実はお前だけなんだ
お前マイノリティで良かったな、マイノリティってかっこいいし
275:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 23:13:49.01 ID:v+JNoNK00
上条さんじゃなくてもそろそろ男をターゲットに色々してほしい
276:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 23:15:12.36 ID:+G5SMAoc0
是非kwsk
278:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 23:19:29.84 ID:
JKDQAJdV0
~佐天さんの反省会~
佐天「まずは、抵抗できないようにロープでっと」
初春「さ、佐天さんそんなものどこから!?」
佐天「そんなの気にする暇あるのかなー?ってもう遅いけど」
初春「あ、ちょっと佐天さん!きゃ!!」
佐天は初春をロープで後ろ手に縛るとそのまま乱暴にベッドに押し倒す。次に佐天が手を伸ばしたのは、初春の足首だった。
その華奢な足首をそれぞれベッドの柱に固定し、一段落着いたのだろうか、ため息をついた。
佐天「ふー。これで準備完了ー」
初春「佐天さん!!動けないです~、離してくださいよ!!」
佐天「何言ってるのよ?まだ何も始まってないんだから離すわけないでしょ」
初春「ううううううう」
佐天「さて、それじゃあ始めますか」
初春「い、いやああああ」
佐天「可愛い声あげてくれるねー初春は。やりがいあるなー」
そう言って、佐天はローターのスイッチを入れ、初春の顔に近づける。
「これが今から初春の身体を弄ぶのよ。よく見ておきなさい」そう言わんばかりの表情を浮かべて……
280:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 23:29:31.25 ID:
JKDQAJdV0
佐天「まずは首筋かなー」ぴとっ
初春「んっ!!!!」
佐天「なになにー?もう感じちゃってるの?やっぱりエロ春だねー」
初春「そんなことなっ!!!ああん!!!」
身体は動けないものの、口ではまだ抵抗を見せる初春。
そんな彼女を不敵に眺めながら、佐天はローターを首筋から胸元へと移動させた。
初春「胸はっ!!あ、いや!!!あああ」
初春(なんなんですかこれ?刺激が強すぎて、もう……)
初春(こんなの、あ、あそこに当てられたら……わたし……)
佐天「どうしたのかなー初春ー?」
佐天「嫌って言っている割には、可愛い声だしてくれるじゃん」
初春「それとこれとはっ!!んん~~っ!!!ちがいまっ!!!」
佐天「なになにー?何言ってるかわからないよー」
すると佐天は一旦手を止め初春の口元に耳を持って言う。
佐天「もう一度言ってごらんよ?聞こえなかったからさー」
初春「それとこれとは違うんです!!!って言いました!!!」
佐天「ほうほうー。『それ』を『ここ』じゃなくて『違うとこ』に当てて欲しいのかー」にやにや
283:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 23:40:00.24 ID:
JKDQAJdV0
初春「そんな事言ってな――あっ!!!」
佐天「ほらほらー希望通り、胸はやめて初春の一番敏感なとこに当ててあげたよー?」
初春「ああ、あんっ!!!やっ!!!刺激……つよすぎっ……あああああ」
佐天「喜んでくれてるのね、嬉しいな」
初春「っ!!喜んでなんかっ!!いませ!!あああああ!!!ん」
佐天「あら、そうなの?」
佐天「でも、ココはこんなに湿っちゃってるけど、これはなあに?」
佐天は初春の秘茂を掻き分け、秘泉の粘液を指に取る。
それは佐天の指にいやらしい感触と共に絡みつき、同時に目の前で悶えている少女の興奮を熱という形で伝える。
初春「それは……佐天さんがこんなことするから……」
佐天「ええ?あたしはただクリを触っているだけだよ?」
佐天「気持ちいいんならそう良いなよ」
佐天「本当の事聞かせてくれたら。そこで終わり……にしてあげるから」
初春「……ほんとうですか?」
佐天は無言で頷いた。
285:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 23:46:50.83 ID:
JKDQAJdV0
佐天「ほーら。本当のこと言っちゃいなよー」
初春「…………ちいい……です」
佐天「ん?なになに聞き取れないなー」
初春「……き……い…………ですっ!!!」
佐天「んー。まだ聞き取れないー」
初春「きも……ち……いい……ですっ!!!」
佐天「言葉が途切れてて分かりにくいなー」
初春「!!!!!」
初春(こうなったら、もう覚悟を決めるしかないです……)
初春「っきもちいいですっ!!!!」
佐天「どこがきもちいいの?」
初春「……あそこが……きもちいいです……」
佐天「あそこって、どこー?」
初春「く、くり……くりとりすですっ!!!」
佐天「へー。クリが気持ちいいんだー。で、どうしてほしいの?」
291:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 23:58:37.62 ID:
JKDQAJdV0
初春「……」
佐天「これが最後の質問よ。答えてくれたら、ホントに、終わりにしてあげる」
初春「……てくださ……いっ!!!」
佐天「んー?なにいったのかなー?」
初春「い……いかせてください!!!!気持ちよくしてください!!!!」
佐天「………………」にやり
初春「………………」
沈黙が続く。数十秒立ったところで初春がたまらず口を開く。
初春「佐天さん!!どうしたんですか、急に黙って……?」
佐天「いやー、余韻に浸ってたの。だって目の前の親友があたしに向かって『イカせて下さい』だよー?ぞくぞくしちゃった」
初春「それは……佐天さんが言えって……」
佐天「あたしは、どうしてほしいか言ってっていっただけなのになー」
初春「!!!!」
佐天「でも、ちゃんと自分の気持ちに素直になったから。約束どおり終わりにするね」
そう言いながら手に持っているローターの電源を切り、しまう準備をする佐天。
それを初春は少しの間見つめ、そして言った。
296:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 00:17:21.09 ID:
HDFo8AQN0
初春「佐天さん、なんでしまっちゃうんですか?わたし……まだ……」
佐天「だって約束だもん。本当のこと言ってくれたら、終わりにするって」
初春「!!!!!」
嵌められた!!!とこのとき初春は気付いた。だが時既に遅し、気付くのが遅すぎた。
佐天は初春を言葉巧みに翻弄し、本音を聞き出し、その本音と理性の間でゆれ恥ずかしがる初春を見て楽しんでいた。
そして、本音を吐き出してしまった初春の心にある感情。今もっとも強い感情。それは「きもちよくなりたい」「いきたい」というもの。
だが、ロープで縛られた身にそれを自分で達成することはかなわない。
達成させる為にはもう一度、もう一度佐天に懇願するしかない。
今ここでそのことを佐天に伝えれば、きっと応えてくれるだろう。だがそれはもはや「わたしはエロ春です」と肯定するようなもの。
初春の精神は、そんな葛藤に支配されていた。
「ああ、こうやって悩んでしまうのもきっと佐天さんは計算して、あんなふうに責めてきたんだ」
ローターを止められ、徐々に冷静さが戻ってきている頭は考えるが、それがかえって自らを苦しめる。
数秒悩んで、初春はようやく言った。
初春「わたし……わたしもう我慢できませんっ!!!さっきのっ!!!続きっ!!してください!!!」
佐天「……もちろん!よろこんで!!」
言ってか言わずかのうちに佐天は初春の下着の中に手を入れ、優しく且つ大胆にその秘部を刺激する。
すると初春の身体には、すぐさま先ほどまでの性感が戻ってきた。
最近、初春はほぼ毎日佐天に自慰行為を見せていた。だからどうすれば気持ちよくなるのか熟知している。当然の結果だった。
初春「わたし……もう、いっちゃいます……」
佐天「上条さんと同じように、パンツ履いたままいっちゃいなさいっ!!!」
初春「っ!!!!ああああああああああっ!!!!!!」
299:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 00:26:30.69 ID:
HDFo8AQN0
佐天の言うように、最近初春は能力の実験ばかりでまともに絶頂に達していなかった。
そこに、今日の佐天の言葉攻めと焦らしが加わる……。
初春の身体は、これまで経験したことのないくらい、大きな大きな快感の波に飲まれていった。
初春はそのまま気を失い。次に目を覚ましたのは翌日の昼過ぎのことであった。
~佐天さんの反省会。おわり~
一方、上条家では。
上条「ったく、今日は何であんなことに……」
上条「インデックスが来てからというもの、まともに処理してなかったとはいえ」
上条「女の子に手を握られただけでイクか?普通?」
上条「でも……」
上条「すごくやわらかい手だったな……」
上条「……可愛い子だったな……」
家主がパンツとズボンを洗いながらそんなことを考えていた。
297:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 00:21:35.77 ID:z56kQMTa0
ふぅ…
301:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 00:34:17.80 ID:5alSAw0F0
上条さん…
302:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 00:42:30.42 ID:
HDFo8AQN0
所かわって、日も変わって。数日後。
佐天「この前は失敗しちゃったけど、今度は成功させるのよ」
初春「……まだ諦めてなかったんですね」
佐天「われらが御坂さんのためじゃない!!!頑張らなきゃね、初春!!!」
初春「っとか言って、ホントは自分が楽しんでるんですよね……はあ」
佐天「何か言った?」
初春「いえ、なんでも」
初春「しかし佐天さんも策士ですね……」
初春「上条さんが今日、スーパーの安売りでこの道を通るのを予測し、御坂さんだけを上手く呼び出すなんて……」
佐天「ふふーん!!!すごいでしょー」
初春「…………はあ、――っと、あれは?」
佐天「お、御坂さん来たみたい、こっち探してる――って、むこうから上条さんも来たーーっ!!!」
佐天「あたしってば、なんてセッティング上手なんだろー」
佐天「ほら、初春!!!ボケーっとしてないで準備準備ー」
初春「……この前と同じ作戦でいいんですよね……はあ」
初春(あんまりしたくないけど、仕方ないのかな……)
初春は俯きながらトイレへ向かった。
304:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 00:58:01.76 ID:
HDFo8AQN0
その頃。御坂は。
御坂「佐天さんに呼び出されたのは、この辺よね……」きょろきょろ
御坂「人が多くてわかんない」
御坂「もうちょっと探してみよう」
御坂「でも、佐天さん。いったいどうしたんだろう……今朝のメールも訳わかんないし」
~その日の朝、常盤台女子寮~
無機質な電子音が、御坂の携帯電話にメールが届いたことをしらせる。
御坂「あ、佐天さんからだわ。なになに……」
『御坂さん、おはようございます!!
突然ですけど、今日って暇ですか?もし暇なら10時に○○で待ってますので待ち合わせしましょう!!』
御坂「『いいけど、突然どうしたの?』っと」
『御坂さん、今。この前の上条さんって男の人に恋してますよね?そのことで相談にでも乗れたらって思いましてー
とにかく待ってます。
P.S.
もし御坂さんの心、っていうか精神?に急に何か変化が起こったとしても、それは御坂さんの本心だと思います!!!だからためらわずにそれに従ってください』
~回想終わり~
御坂「私はあいつに恋なんて……でも佐天さん。一体なんなのかしら……」
御坂「って!!!なんでアンタがここにいるのよ!!!」
上条「スーパーの安売りの帰りだよ!!!何か文句あんのかよ!!」
307:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 01:08:01.93 ID:
HDFo8AQN0
佐天「おっ。早速やってますねー」こそこそ
佐天「後は初春が出てきて御坂さんに触れれば、今回はうまく行くはず……」
佐天「初春には、そこそこで止めて置くようにきつーーく言っといたし、大丈夫よね」
初春「……い、言われたとおり、やってきました……はあ」
佐天「お、おかえりー。今日は寸止めじゃないよね?」
初春「はい。ちゃんと守りましたよ……あんなお仕置き、もうたくさんですから……」
佐天「えらいぞー初春ーーー!!!おっと、撫でたらあたしの性感高まっちゃうね」
初春「…………それで、今回はどうやって御坂さんに触るんですか?」
佐天「今回はねー、この人ごみを使うよ」
初春「っていいますと?」
佐天「この人ごみにまぎれて、こっそり近づいてー」
初春「それで御坂さんに触ればいいんですね。この前のとは比べ物にならないくらいまともな作戦ですね」
佐天「…………あんたねー……まあいいや、さあ!!いくわよ」
佐天「触った後は適当に離れて様子窺おう!!」
初春「りょうかいです……はあ」
309:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 01:21:23.30 ID:
HDFo8AQN0
二人は計画通り人ごみに紛れ、着々と御坂に近づく。
当の御坂は、上条と話すのに夢中で近づいてくる彼女達に気付くそぶりも無い。
佐天「あと少しで御坂さんのとこに着けるね。初春準備はいい?」
初春「……はい。御坂さん今日も制服だから手のとこ、チョンとさわってきます……」
佐天「よく分かってるねーえらいえらい――お?今よ初春!!御坂さんがあっち向いてる間に!!」
初春「はいっ!!!」すたこら
初春はその小さい身体を精一杯に動かし、御坂のもとへと到達する。
そして、先ほどの言葉通り、その腕に自らの指をそっと気付かれないように伸ばし、触れた。
刹那。
御坂「!!!!!!」
御坂(なによ、これ??)
御坂(なんだか胸が苦しいわ……)
御坂(ううん、ちがう。これは……苦しいんじゃなくて、切ない??)
御坂(でも、なんで急にこんなことに……)
御坂(別に変わったことはしてな――はっ!!コイツに会ったから?)
上条「おい、御坂どうした?急に黙って……体調でも悪いのか?!」
その言葉は思考中の御坂には届いていないようで、彼女は考えを巡らせ続ける。
311:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 01:31:37.99 ID:
HDFo8AQN0
御坂(こいつに会っただけでこんなことになるはずないわ)
御坂(……でも)
ここで朝、佐天が送ったメールの効果が発揮される。
『急に何か変化が起こったとしても、それは御坂さんの本心』
その言葉が御坂の胸によぎる。
急激に起こった御坂の精神の変化。それは初春の能力によるものだが、それを御坂は知る由も無い。
だから、佐天の言葉を信じることで自分の心に結論付けた。
御坂(たまには……素直になってみようかな……)
そしてようやく上条の言葉が耳に届いた。
上条「おい、御坂!!返事しろって!!!」
御坂「あ、ゴメンちょっと考え事してた……」
上条「心配したぞ。なに行っても反応ないから」
御坂「ごめんなさい。お詫びにジュースでもおごるわ。あっちのベンチに行きましょ」
上条「……妙に優しいけど、どうかしたのか!?」おどおど
御坂「…………私と一緒にジュース飲むの……いや?」うわめづかい
上条「!!!!そ、そんなことねえぞ。じゃあ、お言葉に甘えて」
佐天「やった!!いい感じだよ、初春!!!…………初春??」こそこそ
初春「…………はあ……」こそこそ
313:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 01:49:20.36 ID:
HDFo8AQN0
ベンチに移動した御坂、上条の二人は荷物を置いて席を取ると自販機に向かっていく。
変な飲み物ばかりなので、あーだこーだといろいろもめた後、商品を購入した彼らはようやくベンチへと戻った。
上条「ぷはー、うまいなー!!」
御坂「そうね。おいしいわ」
御坂(あんたと一緒だから余計に美味しい……なんて言えたらいいのにな)
上条「御坂!!」
御坂「え?!なによ」
上条「……その、なんだ……改まって言うと恥ずかしいけど、ジュースありがとな」
御坂「ななな、なによ…………ど、どういたしまして……」カオマッカ
上条「……」
御坂「……」
沈黙が続いた。
御坂は初春の能力の所為でなんとも上手に話すことが出来ない。
そんな御坂と二人っきりなものだから上条もペースを乱されていたのだ。
そんな中、先に口を開いたのは、御坂だった。
御坂「これから真面目な話するから……茶化さないで聞いてくれる?」
いつになく真剣な御坂の様子に、上条は無言で頷いた。
御坂「あんたって……その……す、すす……好きな人とかいるの!!??」
315:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 02:00:38.94 ID:
HDFo8AQN0
上条「はあ?なんだよ急に?!」
上条「やっぱ熱でもあるんじゃないのか?」
御坂「茶化さないでって言ったでしょ!!」
御坂「真面目な……話なのっ!!」
御坂「もう茶化されたくないから、一方的に話すわね」
御坂「わたしは……あ、……」
御坂「あんたのことが…………」
御坂「す、好……す…………なの」
上条「悪い、よく聞こえない……もっとはっきり頼む」
御坂(何よ、人の気も知らないで……)
御坂「私は……」
上条「うむ、御坂は……?」
御坂「あんたの事が好きって言ってるの!!!」
上条「ふむふむ、御坂は俺のことが好きなのか…………」
上条「……!!!ええええええええ???」
佐天「御坂さんナイスっ!!!」
初春「!!!!!!!」
317:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 02:19:10.36 ID:
HDFo8AQN0
上条「……」
御坂「これが私の正直な気持ちよ……」
御坂「あんたは、その……さっきの質問だけど、好きな人はいるの?」
上条「……お、おれは――」
御坂「やっぱ聞かないわ、まずは私が全部言う!!」
上条「お、おう……」
御坂「初め、あんたにあったときは、別になんとも思ってなかったわ」
御坂「でもあんたが余計なおせっかい焼いたり……一緒に話したり……」
御坂「そういうことしたり、されたりしてるうちに、あんたのことが心の中でどんどん大きくなっていくの!!!」
御坂「いまじゃ、もうあんたがいないと……耐えられないの……」
御坂「だから……」
御坂「だから……私と付き合って……くれる?」
御坂「私の彼氏に。そ……それと……は、はじ……めて……の人になってくれる?」
上条「…………喜ん――」
初春「ちょっと待ってください!!!」
347:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 09:44:45.38 ID:
HDFo8AQN0
初春「ちょっと待ってください!!」
御坂「え!?初春さん、どうしてここに?」
上条「!!君は、あの時のっ!!」
初春「話……全部聞いてました……」
初春「……ほんとは、自分の気持ち、押し殺すつもりでしたけど」
初春「…………無理でした」にこ
佐天(なによなによ、どうしたのよ一体!?)
――――――
それは、例の反省会の終わった次の日のこと。
初春は一人で毎晩の日課、自慰行為に耽っていた。この日は最近では珍しく佐天がおらず自由で、自分の好きなように身体を愛撫していた。
とあることを考えながら……
初春(……あの人……いい人でした…………)
初春(別に、かっこいいわけじゃないですけど。初対面の私を、身を挺して守ってくれるなんて……)
初春(御坂さんが好きになるの……分かった気がします)
ふと気付くと、いつも一人で行為をする以上の気持ちよさが初春の身体に訪れていた。
初春(え?……あの人のこと考えながら……やんっ!!きもちっ!!!い、いい……)
初春(やっ!!もう、!!もういっちゃいま!!!!ああああん!!!)
少女は小さな身体を何度も跳ねさせ絶頂に達した……
初春(……好きな人のこと考えながら……いっちゃいました……)
初春(って、わたし……あの人の事。好きになっちゃったんだ……)
――――――
350:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 09:58:51.11 ID:
HDFo8AQN0
時は戻って。
御坂「無理でしたって、どういうこと初春さん??」
初春「御坂さん、混乱させてしまってすみません――」
初春「……こういうことです」
初春は大きく息を吸い、身体を小さく揺らしながら言葉を吐き出す。自分の本心を。
初春「わ、わたしもっ!!かっ、上条さんのこと、好きなんです!!!」
御坂「え?」
上条「!!」
佐天(なによこの展開……)
三人、それをみている佐天を含めると四人。その間に、まるで時が止まったかのような沈黙が流れ、空気が重くなる。
それぞれがそれぞれに考えているのだろう。皆表情は硬い。
佐天(……しかたないわね、あたしが出て行くしかないか)
そんな中、佐天は何かを決意したように立ち上がり、三人の前に姿を現す。
佐天「それで、上条さん!!あなたはどっちを選ぶんですか?御坂さんと、初春の?」
上条「君は……はっ!君もあの時の……どうしてこんなところに」
御坂「佐天さんも見てたの!?」
佐天「二人ともー、今はあたしがいる理由なんてどうでもいいですよね……もう一度聞きます」
佐天「上条さん!!!あなたはどうするんですか??」
352:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 10:09:34.41 ID:
HDFo8AQN0
上条「……お、俺は……」
佐天「どうするんです??」
御坂「…………」
初春「…………」
上条「俺は!!!初春さんを選ぶ!!!」
御坂「!!!!」
初春「!!!!あ、ありがとうござい――――」
御坂「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!!!!」
御坂「先に告白したのは私、この私なのよ!!!なんで初春さんなのよ!!!???」
御坂「それに、あんたさっき私に『喜んで』って言おうとしてたわよね?」
上条「御坂…………あのさ、……お、俺も……」
上条「俺も、御坂。お前と同じで自分に正直になってみようと思ったんだ。だからこの結論になった」
上条「それと、お前のいうそれは誤解だ。俺は『喜んで――といいたいところだけど、俺には好きな人がいるんだ』というつもりだった」
御坂「なによ!??なんなのよ!!??ってか好きな人って誰なのよ!!!」
上条「俺が好きなのは、初春さん!!!君だ!!!」
353:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 10:18:33.63 ID:09k+bVA1O
じゃあ余ったのは俺が体で慰める方向で
354:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 10:20:26.32 ID:Cwq/mcz20
とんだピエロ扱いだな…
355:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 10:23:31.39 ID:
HDFo8AQN0
初春「!!!!!」
初春(うれしい!!こんなことって……)
自分の思いを伝えることが出来た初春。それが叶っただけでも涙が出そうになっていて、何とかこらえていたが
その思いが通じ合っているということも分かってしまった。こらえていた涙が一筋、また一筋と流れ落ちる。
上条「だから、初春さん!!」
初春「は、はいっ!!!」
上条「その……お、俺とつ……つつ、付き合ってください!!」
初春「…………」
上条の言葉を受け初春の心は怒涛の如く湧き上がる感情に支配される。
どう言葉を返して良いのか。どう反応して良いのか。それがわからない。
だから無言でコクリと頷いた。
上条「よかった、それじゃあ――――」
その次の言葉を上条が紡ごうとした瞬間、青白い電撃が二人の方へ勢いよく放たれた。
それを上条は慣れた手つきで『幻想殺し』で受け止めて、言った。
初春「きゃっ」
上条「何してんだよ御坂!!!」
御坂「……それはっ!!それはこっちの台詞よ!!!」
御坂「あんたたち、何勝手なことしてんのよ!!!先に告白したのは私よ!!!」
上条「でも、俺達……」
御坂「うるさい!!!惨めになるから言うな!!!いいから私と勝負しなさい!!勝負よ!!!」
356:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 10:34:48.27 ID:
HDFo8AQN0
上条「勝負つったって、お前いつも俺に負けてるじゃねえか……」
上条「いくらなんでも往生際が――」
御坂「違うわ!!!」
上条「いや、違わないだろ!!お前は俺に勝てないんだか――」
御坂「だから、違うって言ってるでしょ!!!私が勝負って言ってるのは……」
御坂「初春さん!!!あなたよ!!!」
初春「!!!!!」
上条「おい、御坂!!何考えてるんだよ」
上条「レベル5のお前と、初春さんじゃどう考えても……」
御坂「うるさい!!!あんたは黙ってなさい!!!この気持ちはこうでもしないと、どうしようもないの!!!!」
上条「…………」
御坂「ねえ、初春さん?どうする?」
御坂(わたし、なんて最低なことを……レベル1の初春さんが私に勝てるわけ無い)
御坂「勝負して勝ったほうが、こいつと付き合う。それでどう?」
御坂(それなのに、わざとこんなこと言って……)
御坂(私……わたし……)
自らの言葉と思いに葛藤している御坂に、意外にもすぐ返事が返ってきた。
初春「御坂さんが、そう望むのなら……」
初春「いいですよ、この勝負!!!受けて立ちます!!!」
357:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 10:34:50.24 ID:AFkCtX+G0
なんと惨めな
358:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 10:43:47.74 ID:z56kQMTa0
ベッドの上の勝負で生意気なLV5御坂をアヘらせろ
360:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 10:50:03.45 ID:
HDFo8AQN0
佐天「何言ってるの、初春!!!」
佐天「勝てるわけないんだから!!やめなよ!!」
上条「そのとおりだぜ、初春さん。御坂に乗せられなくても――」
初春「いえ、もう決めましたから!!!」
上条・佐天「…………」
初春「佐天さん、いつか私に言いましたよね?」
佐天「え?」
初春「『あんたは御坂さんから上条さんを寝取ったのと同じ』って」
初春「いま私がやってるのって、まさにそういうこと……ですよね」
初春「わたし……勇気がなかったから自分の気持ちに素直になれず、こんな、後出しじゃんけんみたいな真似して……」
初春「自分でも、卑怯だって思うんです!!」
初春「だから、私。御坂さんの勝負、受けて立ちます!!!」
初春「この勝負を受けることで、御坂さんと同じ土俵で勝負したいんです!!!」
佐天「初春……あんた……」
佐天「…………ふう。仕方ないわね、好きにしなさい」
親友として、みすみす負けると分かっている勝負に初春を送り出すことは出来ない。そう思っていた佐天だった。
しかし、初春の真摯な眼差しに、親友として返すべき言葉で初春にエールを送った。
361:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 10:58:06.00 ID:
HDFo8AQN0
御坂「正気なの??初春さん?」じろり
初春「はい、負けませんよ」にこり
上条「いやいやいや、ちょっと待てよ二人とも!!!」
上条「なんだか盛り上がってるみたいだけど、肝心な俺の気持ちはどうなるんだよ!!??」
初春・御坂「つべこべいわずに、上条さん(あんた)は事の成り行きを見守っててください(見守りなさい)!!」
上条「…………」
上条「…………ふ、不幸だー!!!!」
佐天(二人の女の子に告白されて……しかも取りあいまでされて不幸はないでしょ……)
佐天(まあ、ちょっと不憫ではあるかな)
――――――
そんなこんなで
上条を巡った初春と御坂の勝負は三日後、某廃工場でと取り決められ、その場は解散となった。
363:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 11:09:28.20 ID:
HDFo8AQN0
時間は一気に過ぎ、三日後。
初春は勝負場所である廃工場に向かっている。
初春「とうとうこの日が来てしまいました……」
初春「御坂さんはレベル5……私に勝てるかな……」
初春「…………」
初春「ううん。自信を持たないと!!」
初春「私だってこの『性感保存』の能力で勝てる可能性を、作戦を考えたんですから!!」
初春「本当はいつものように佐天さんと考えたかったんですけど」
初春「昨日の放課後、連絡つかなかったし……って、嘆いても仕方ないですね」
初春「あとは、やるだけです!!!」
目的地に辿り着く。どうやらまだ御坂は着ていないようだ。
初春「勝負開始まで、あと……30分ですね……よし、いまのうちに」
初春はきょろきょろとあたりを見渡し。狭い小部屋へ入っていった。
自らの能力を活用するため。性感を高めるために。
365:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 11:18:07.58 ID:
HDFo8AQN0
初春「うう、予想はしていましたけど。汚い場所ですね……」
初春「でも文句は言ってられないです。ここでするしか」
初春「…………」ごそごそ
初春「……ん…………あん」
初春「…………」
初春(なんだろう……気持ちよくない……)
初春(勝負の事が気になりすぎて、集中できない……)
初春(でもやらないと……)
初春「……っ!!!あ、ああっ!!!んんん~~!!!」
不安な気持ちを押し殺し自慰行為に励んでいた初春。
時間が気になり時計に目をやる、すると時間が5分前に迫っている。
初春「やっちゃった!!もう御坂さん着てるはず!!はやく行かなきゃ」
衣服を整え初春は颯爽と走っていった。
366:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 11:36:14.76 ID:
HDFo8AQN0
初春がその場所に駆けつけると、やはりすでに御坂は到着していた。
御坂「遅かったじゃない。遅刻したら不戦敗……ちょっと狙ってたのになー」
初春「なんですか御坂さん~私だって狙ってましたよ」
御坂「そうよね、それくらいしか初春さんに勝ち目はないものね」
初春「……それはどうでしょうか?」
御坂「…………まあ、いいわ。ルールの確認しましょ」
3日前、解散する前に二人はいくつかルールを取り決めていた。
先の、『遅刻したら不戦敗』もそのうちで、
他にもいくつかある。
『勝敗は、一方どちらかが気を失うか「降参」宣言によって決める。』
『勝負場所の廃工場を出た時点で負け。』
等々。いろいろ取り決めていた。
御坂「それじゃあ、そろそろ始めましょうか」
初春「はい」
そうして二人は工場の一番広い部屋、決闘場へ移動しそれぞれの位置に付く。
電気製品や金属製のものがあると、もともと有利な御坂がさらに有利になってしまうので、そういうものはあらかじめ外へと撤去してある。
だからもともと広い部屋が、さらに広く感じられた。
時間まであと、10、9、8、7、6、5、4、3、2、1……0!!!
勝負が始まる!!
369:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 11:49:00.26 ID:
HDFo8AQN0
初春(私が勝つ方法!!)
初春(それは!!)
初春(性感を高めた手で御坂さんに触れること、それしかない!!!)
初春(本当はいっちゃう寸前まで高めたかったですけど、ちょっとむりでした……)
初春(でも、今の状態でも、触れれば御坂さんは自分の身体の変化に戸惑うはず!!!)
初春(そこを狙いましょう!!!)
初春は開始と共に全力で走る。
初春(電撃がきたら、なるべくひきつけてから避けて!!!それから)
初春(それから懐に飛び込んで御坂さんの手を握る!!!)
低過ぎるといっても過言でない身体能力を補う為
自慢の情報処理能力でシュミレーションを重ねたのか、初春の動きは軽やかで無駄もほとんど無い。
初春(御坂さんは、きっと私に掴みかかられても対処できると考えてるはず)
初春(それに、御坂さんの性格から考えても『記念に一発入れさせてあげたわ』的なことをさせてくれる可能性は高い!!)
そう考えた初春はまっすぐ御坂のもとへ走っていく。
371:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 11:59:37.21 ID:
HDFo8AQN0
思っていたとおり電撃が初春を襲う。
初春「こんなのっ!!!予想通りです!!!」
そういいながら、ぎりぎりのところで身体を翻す。電撃は空に消えていった。
御坂「くっ、さすがにこんなのじゃかわされちゃうわね!!でも次はどうかしら!!!」
次の電撃がすかさず放たれる。
初春「きゃ!!」
初春(さ、さっきのよりも速い!!)
初春(かろうじでかわせましたけど、こんなんじゃ近寄れない……)
御坂「なに?初春さん、もう終わりなの?」
初春「…………っ!」
初春(どうにかしないと……なにかないかな……)
初春(…………っと、これは)
ふと足元に何かの破片だろうか、コンクリート片があるのに気づく。
よく目を凝らすとそこらじゅうに散らばっている。
それらをすばやく拾い上げると、初春は御坂に向けて投擲を始めた。
初春「ええい!!!てい!!!」
372:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 12:13:48.54 ID:
HDFo8AQN0
御坂「なによ……こんなもの!!!」
御坂が力むと彼女の体からおびただしい数の電気の帯が発生、周囲数メートルを取り囲んだ。
その帯は、初春の投げたそれをことごとく粉砕する。
初春「そ、そんな……」
初春「でもっ!!まだ諦めるわけにはいきません!!!」
また全力疾走を始める。
走りながらコンクリート片を拾い、拾っては投げ、投げてはまた拾う。
そんなことを繰り返し、徐々に初春は御坂と距離を詰める。
初春「はあっ!!はあっ!!…………」
御坂「なかなかやるじゃない、初春さん。でも息切れしちゃって、大丈夫なの?」
初春「余計なお世話です!!」
初春(御坂さんの言うとおり、もう私には残された体力も無い……それに『保存』の時間もあと少し……)
初春(賭けるしか……ないですねっ!!!)
初春は足元にあった一際大きなコンクリート片を持ち上げた。
そのままそれを御坂の方へ投げつけようと構える。
初春「これで、最後です!!全力でいきます!!」
御坂「そんなので最後なんだ……じゃあ、私も全力で相手するわね!!」
初春が投げるのを見てから、御坂は指でコインを弾き、それを撃ち出した。
374:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 12:32:44.30 ID:
HDFo8AQN0
コンクリート片と超電磁砲がぶつかる。
すさまじい轟音や光と共に衝撃が発生し初春は吹き飛ばされそうになる。
それを必死で耐えながら考える。
初春(やった、やりました!!計画通りです!!!)
初春(すごい衝撃ですけど今なら接近できます!!)
もともと長く使われていない工場だ。だからこの衝撃で積み重なっていた土や埃、その他様々なものが舞い上がり初春の姿を隠す。
これに乗じて、最後の力を振り絞り初春は御坂の元へ走る。
初春(見えた!!!御坂さんだ!!)
初春(こっちには気付いていないみたい、これならいけます!!!)
初春(この勝負!!)
初春(もらいました!!御坂さん!!!)
その手を伸ばし、御坂の腕へ指が触れるっ!!!
――――――
とその瞬間。御坂は軽いステップで身体を後ろへ飛ばした。まるで初春の行動を予測していたかのように。
一方、交わされてしまった初春はなすすべなくバランスを崩し、その場に倒れてしまう。
そこへ青い閃光が容赦なく襲い掛かる。
初春「あああああああああ!!!!!」
酷いダメージを受けたものの意識を失いはせず、初春は倒れたままうずくまる。
体から白い煙を上げ苦しむ初春を見ながら、怪しい笑みを浮かべ御坂は言った。
御坂「触れられなくて残念だったわね」
御坂「ううん。『性感』をわたしに『保存』できなくて残念ね。って言ったほうがいいのかしら?」
375:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 12:46:58.03 ID:
HDFo8AQN0
初春「!!!!」
初春「な、なんで私の能力を!?」
御坂「どうしてだろうねー?考えてみて」
初春「…………はっ、もしかして!!」
御坂「あら、もうわかったの?流石ね、初春さんは」
御坂「そうよ、あれは昨日のこと」
~御坂の説明&回想~
3日前のあの日から、私は初春さんの態度にずっと頭が引っかかってた。
どうしてあんなに潔く勝負を受けたのか。それが気になったの。
初春さんの言うことにもウソはない。そう思ったけど。……それでも……私と勝負よ?
普通に考えても勝てるわけないのに、何故それを受けたのか……??
そのことをずっと考えたわ。
2日ほど考えたけど答えは出なかった。
もしかしたら初春さんの能力って、レベルが低くても汎用性がある?とか思って『書庫』をハッキングしたわ。
でも何も得られる物はなかった。
それでね。昨日放課後、偶然佐天さんに会ったの。
最初はちょっと気まずそうにしてたけど、すぐいつもの調子で話してくれるようになったわ。
そうそう、家にも入れてくれたわね。
そこで私、思い切って聞いてみたのよ。
376:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 12:48:17.11 ID:ALKj8yePO
なん・・・だと・・・
377:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 12:57:07.22 ID:
HDFo8AQN0
御坂「ねえ、佐天さん。初春さんの、能力って知ってる??」
佐天「え、み御坂さん!?いきなりなんですか?」
御坂「初春さんの能力よー、佐天さん仲良いから知ってるよね??」
佐天「ななな、なんですか急に?あ、あたしはしらないですってー」
御坂(ウソっぽいわね……)
御坂「なーんだー知らないのかー」
御坂「初春さんの能力が分かったら、常盤台に代々伝わる都市伝説が解明できると思ったんだけどなー」
佐天「!!!!!!!」
佐天「と、とととと、常盤台に代々伝わる都市伝説!!??」
御坂「そうよー、それはもうすごいんだから」
佐天「!!!!!」キラキラ
佐天「……あの、御坂さん……あたし……その…………」
御坂「なに?」
佐天「初春の能力……しってます……」
佐天「御坂さんが先に教えてくれたら……ココだけの話!!ってことで教えてあげても良いです!!」
御坂「ありがとー!!でも佐天さん、私のは教えられないわ」
佐天「え!?どうして??」
御坂「だって、ウソだもん。そんな都市伝説あるわけないでしょ」
その言葉と同時に電撃が発生し、佐天の意識は奪われた。
378:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 12:57:55.91 ID:lvNtQuWe0
ミサカスwww
380:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 13:01:47.38 ID:XVJ663ipO
こんな卑怯な真似をするようになったのも乾巧って奴のせいなんだ
381:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 13:05:03.62 ID:
HDFo8AQN0
佐天「…………はっ!!」
佐天「何よこれ、動けない!!??」
気付くと佐天はさっきとかわらず自室にいた。
しかし手足が動かない。ここでハッとする。
いつだったか、初春に『お仕置き』をしたが、そのときの初春と同じ状況になっていることを佐天はすぐ理解した。
御坂「目が覚めたかしら、佐天さん」
佐天「御坂さん!いきなり何するんですか!?」
御坂「佐天さんがウソつくからいけないのよ」
佐天「たしかにウソつきましたけど……」
佐天「御坂さんだって同じじゃないですか!!」
御坂「まあまあ、そこはおいといてー」
御坂「初春さんの能力教えてよ?そうしたら離してあげる」
佐天「大事な親友の能力ですよ!!話しません!!!」
御坂「さっきは話そうとしたくせにー」
佐天「……もう、絶対話さないです!!!」
御坂「意外と強情なのね……まあいいわ」
御坂「これならどうかしら??」
その手に握られていたのは、佐天が『反省会』で使ったものと同じローターだった。
384:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 13:14:36.84 ID:
HDFo8AQN0
佐天「やっ!!それは……御坂さん!!!」
御坂「なあに?佐天さん?」
佐天「いや!!やめてください!!!」
その言葉を無視し、御坂はローターを起動し、佐天の下腹部へと持ってくる。
佐天「ああああああ!!!いやあああ、いきなりっ!!!」
佐天「刺激……つよすっ!!!ぎ…………ああん!!!」
御坂「あら、うれしい。よろこんでくれてるのね」
佐天「いや!!そんなことな!!んん――」
その時、ローターの電源が唐突に落ちる。
例の『反省会』の時に使いすぎたのか、電池が切れてしまったようだ。
佐天(よかった……これでもう大丈夫)
一息ついた佐天を尻目に、御坂は笑っている。
御坂「あら、電池切れちゃったわね……でも」
御坂「私は『電撃使い』よ?」
佐天「…………いや…………」
佐天「いやああああああ!!!!」
さっきよりも強い振動が佐天に襲い掛かり容赦なく、性感を高める。
そして、まさしく絶頂に達しようとした時。御坂はその手を止めた。
385:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 13:22:38.76 ID:
HDFo8AQN0
佐天「いやあ、!!!あっ!!!!ダメ!!!もう、い……イっちゃ―――!!!!」
御坂「どうしたの?佐天さん?」
佐天「…………」ぷるぷる
御坂「あ、ごめん手が止まってたわね、続きするわ」カチッ
佐天「!!!えっ!!!んあああああっ」
佐天「ダメっ!だめだめだめーーー!!!!」
佐天「こんなのっ!!!」
佐天「今度こそ……イっち――――」
また御坂は手を止め、佐天の反応を見る。
御坂「…………」じろじろ
佐天「……み、さか……さん」
御坂「ん?なあに?」
佐天「お、おねがいですから……イカせてください!!!」
御坂「初春さんのこと教えてくれたら、良いわよ?」
佐天「っ!!そんな事絶対!!」
御坂「あらそう、じゃあまた続きしてあげる」
387:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 13:31:49.94 ID:
HDFo8AQN0
御坂の手のローターが近づく。それが触れる寸前で
佐天「わかりました!!!!はなします!!!」
佐天「はなしますから!!!!!」
御坂「ありがとう」にこり
御坂「じゃあ、教えてくれる?」
佐天「……えっと、初春の……って、ええ!!!???」
佐天が話し始めたところで御坂はローターを再び起動させ佐天に当てる。
佐天「そんっ!!!あん!!!やくそくと、ちがっ!!!!」
御坂「ほらほら、早く言わないと、また寸止めよ」
佐天「あああん、いいます!!いいますーーー!!」
佐天「能力は!!!ああっ……初春ののうりょくはーーーー」
~御坂の説明&回想。終わり~
388:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 13:43:24.44 ID:
HDFo8AQN0
御坂「ってな感じで教えてもらったの」
御坂「だから、初春さんの攻撃は全てお見通しだったって訳」
御坂「ちょっとは華を持たせてあげようと思ったから、わざと隙作って、手加減してあげてたのよー」
初春「くっ!!!佐天さんになんてことを」
初春(しかし。こんなときにアレですけど、私達似たもの同士なんですね……)
初春(えっちなことばかりしちゃってます……)
初春(って!!そんな場合じゃないです!!!)
御坂「降参したら?」
初春「……まだ、……まだ終わってい――」
御坂「くどい!!!!」ビリビリ
初春「ああああああああああ」
初春(ああ……わたし……)
初春(もう、意識が……)
初春(上条さん……佐天さん……)
初春(ごめん……な、さ……)
御坂の容赦ない電撃によって、初春の意識は奪われようとしていた。
しかし、ここで初春の身体がその刺激に反応を見せる。
初春「んっ!!!!」ピクン
初春「えっ!!??」
初春(え、何これ?)
初春(なんだろう、この感じ…………)
初春(はっ!!!そうです……この感覚はっ!!!!)
392:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 14:00:40.49 ID:
HDFo8AQN0
『性感保存』の能力を得てからというもの、来る日も来る日もその実験を行ってきた。
能力を得る前であっても、毎晩の自慰行為は初春にとって、日課であった。
そのことが功を奏してか、今ここで身体に深く刻み込まれた『性感』がよみがえってきたのだ。
人間の身体は様々な電気刺激によって動かされる。
御坂の『電撃』がその刺激となって、初春は『性感』を一瞬にして頂点へと高めあげることに成功した。
絶頂の波が駆け抜ける。
初春「あああああああっ!!!やあああああああん!!!」
御坂「!!??え?なによ??」
御坂の驚きをよそに、初春は絶頂の波から復活し、ゆっくりと立ち上がる。
御坂「そんな、たちあがれるわけ……」
驚く御坂を見て初春は笑いながら言う。
初春「どうしたんですか?御坂さん」
初春「それにしても、すごくいい気分です~」
初春「いまなら、なんでもできちゃいそうです」
少女はその右手をかざす。その方向には御坂の姿があり、ちょうど広げた手のひらが御坂の全身を包む、そんな形になっている。
初春「これくらいで、いいでしょうか~」
と、何か考えてから少女はその手のひらを勢い良く握った。
御坂「一体何を?――――あああああああああ!!!!」
御坂「何よコレ!?いやあああっ!!!あんっ!!!!だめえええ!!!い、いっちゃうーーっ!!!」
初春「……これが『性感保存』の力です。御坂さん」
御坂は絶頂に達したまま意識を失い。勝負は初春の勝利で幕を閉じた。
395:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 14:21:46.49 ID:
HDFo8AQN0
数日後、学園都市某所。
白井「それにしても、私の知らない間にそんなことがあったんですのね」
佐天「そうなんですよー、御坂さんは告白するし、初春は能力に目覚めちゃうし……それに二人が決闘ですよ!?」
佐天「もう、なにがなんだか」
初春「でも、いまではもう元通りなので心配御無用です~」
御坂「『勝負が終わったら後腐れなく、もとの関係に戻ろう』の取り決めが有ったからね」
御坂「ちょーーっとだけ、わだかまりが有る気もするけど、当のあいつが居なくなったし、もう揉める事はないわよ」
初春「そ、そ~ですね~。あははは」
佐天「それにしても、あの上条さん。『俺が二人の女の子に告白されるなんて有り得ない!!これは夢だ!!』なーんていって旅に出ちゃうとは……」
四人「…………やれやれですね(ですの)」
白井「それはそうと初春、お姉さまを退けるほどのその能力。検査はちゃんとしましたの?」
初春「……いえ、まだです……なんだかはずかしくて」
御坂「そーよね、能力が能力……」
佐天「だもんねー」
初春「って、能力の話はもうやめにしましょうよ~」
――――――――
396:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 14:27:34.36 ID:
HDFo8AQN0
こうして一連の騒動は幕を閉じた。
いつしか初春もその能力を封印するようになり、次第に他の3人も、その存在を忘れていった。
ただ、能力を味わった各々はその快感を忘れられず、時折思い出しては自慰行為に励んでいるようだ……
そして、学園都市に危機が迫ったとき、封印された初春の能力が再び目を覚ますことになるのだが、
それはまた、別のお話。
『とある魔術の禁書目録』
外伝『とある科学の超電磁砲』
SS『初春「定温保存じゃなくて、性感保存……?」』
終わり。
397:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 14:28:16.90 ID:ChTN0SDL0
乙
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