1:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/11(火) 23:50:11.01 ID:9Sm4fkbG0
こんばんは
以前投下した下記のSSの後日談というか番外編となっており、設定を一部引き継いでます。
一方通行「お話屋さンでェす」
http://horahorazoon.blog.2nt.com/blog-entry-1131.html屋さンシリーズ まとめ→
http://horahorazoon.blog.2nt.com/blog-entry-819.html なので、投下の前に簡単なあらすじを書かせてもらいますのでよろしくどうぞ。
尚、キャラ崩壊や設定歪曲(特に宗教的な)が激しいののでご注意を。
2:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/11(火) 23:52:25.82 ID:9Sm4fkbG0
あらすじ
上条さんが一週間続けて一方通行の夢を見た。
内容は一方通行が色々なお店を開くというもので、便利屋、喫茶店、占い、整体、食事処、私塾、紙芝居など。
あの一方通行が? 有り得なくね? 夢でも有り得なくね?
などとファミレスで浜面と話していたところ、一方通行本人が登場。
話していくうちに『デジャヴが続く』と思っていた二人だったが、一方通行が実際にお店を開く気になってしまい正夢に。
店とは言えないが、とある仕事を始める一方通行のお話。
4:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/11(火) 23:53:11.53 ID:9Sm4fkbG0
人物紹介
一方通行……上条さんの夢の中で色々な職種の店主だった人。何故かダラダラしており、現実でもそうなりつつある。序盤はツッコミ役に回ってるが、基本的に他者を振り回す人。
白井黒子……一方通行がお店を開くたびに絡まれていた可哀相な子。今回出番は少ないのに人物紹介されちゃう黒子可愛いよ黒子。
インデックス……今回のアシスタント役の白い人。
5:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/11(火) 23:54:18.51 ID:9Sm4fkbG0
ファミレスーー
一方通行「なンか店でも開くか」ウン
上条「」
浜面「」
一方通行「そォだな……ベクトル操作でなンでもできるし、『なンでも屋さン』とか面白ェかもな」
上条「」
浜面「」
一方通行「……どォした?」
上条「え? いやだって……え?」
浜面「お前が? 店? なんで?」
一方通行「聞いてろよ……今更学校行ったって仕方ねェだろォが」
浜面「いやそりゃそうだけど……」
上条(正夢!? 上条さんの夢正夢!?)
一方通行「家じゃ番外個体や打ち止めがうるせェし……疲れンだよ」グデー
浜面「マジかよ……正夢じゃねぇか!」ヒッソォォォォ!!
上条「幻想だ! 予知夢なんて幻想ぶち壊す!!」ヒッソォォォォ!!
一方通行「ンだよさっきから」
上条「いや実はだな……」
6:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/11(火) 23:55:20.85 ID:9Sm4fkbG0
一方通行「ふーン……俺が色んな店を開く夢ねェ」ズズー
上条「ちょうどその話をしてたからさ、正夢になるなんて思ってもなかったし」
一方通行「じゃあ『なンでも屋さン』は却下だな」ウン
浜面「え、なんでだ?」
一方通行「被ってるからつまンねェだろ。もっと違う職種にする」
上条「いや別に夢と被ったからどうだとは思わないけど……」
浜面「なんか候補でもあんのか?」
一方通行「ねェ」グデー
上条「ないのかよ」
浜面「っと、俺そろそろ行くわ」
一方通行「あン? アイテムか?」
浜面「ああ、仲間の墓参り行くのに車出さなきゃならないんだよ」
上条「大変だな……」
一方通行「相変わらずパシられてンな」
浜面「ま、それでも前よりは扱い悪くないし、構わないさ」
7:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/11(火) 23:56:42.48 ID:9Sm4fkbG0
上条「上条さんもタイムセール行こうかな」ガタ
浜面「乗ってくか?」
上条「ありがたい! ついでに卵買うの付き合ってくれ!」
浜面「忙しいっつってんだろ!」
上条「じゃあ一方通行、またな」
一方通行「ン」
浜面「ま、ベクトル変換なら大抵の仕事できるだろ。店決まったら教えてくれ」
一方通行「適当に考えとく」
浜面「はは、じゃあな!」
一方通行「……」ポツン
一方通行「店、ねェ……」
9:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/11(火) 23:57:52.34 ID:9Sm4fkbG0
一方通行「浜面の言う通りなンでも出来るが……」スタスタ
一方通行「いざ何かやるってなると思いつかねェもンだな」スタスタ
バチコーンッ!
ミサカ『へーい! とミサカは一方通行の頭を後ろから叩きます』ヘイ
一方通行「いってェ……誰だコラァ!!」
ミサカ『どうも、とミサカは普通に挨拶してみます』ヘイ
一方通行「あァ? 妹達か……人の頭後ろから叩くとかどういう了見だコラ」
ミサカ『……え』キョトン
一方通行「なにキョトンとしてやがンだ? やったのオマエだろォが」
ミサカ『あ、いえ……確かにミサカですが……』
一方通行「あン?」
10:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/11(火) 23:58:43.63 ID:9Sm4fkbG0
一方通行「つーかよォ……能力オフとは云え、仮にも暗部だった俺が気配に気づかねェとか有り得ねェよ」
ミサカ『……』
一方通行「オイ、聞いてンのか?」
ミサカ『一方通行はこのミサカの検体番号がわかりますか? とミサカは確認をとります』
一方通行「わかンねェよ。何号だ?」
ミサカ『9982号です、とミサカは自分の検体番号を述べます』
一方通行「……」
9982『……』
一方通行「……」
9982『……』
一方通行「えっ」
9982『えっ』
一方通行「なにこれ怖い」
11:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/11(火) 23:59:36.50 ID:9Sm4fkbG0
一方通行「……ふざけてンのか?」
9982『ふざけてませんよ? ミサカは確かに9982号です』
一方通行「いや有り得ねェだろ……9982号は俺が……」
9982『はい、一方通行に殺された9982号本人です』
一方通行「……」
9982『……』イェイ
一方通行「そォかそォか……俺をからかうって事は当然命懸けてンだよな?」カチ
9982『待ってください。ミサカは本当に9982号ですから』
一方通行「ンなわけねェだろォが!」
9982『ホラホラ証拠見せますよ証拠、とミサカは電信柱に己の半身を埋めて見せます』ホラホラ
一方通行「」
9982『これで信用してもらえましたか? ミサカは本当に9982号であり、一方通行の見解に相違がな』
一方通行「なンだそりゃァァァァァァァ!?」
12:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/12(水) 00:00:21.97 ID:WvRwLNm/0
一方通行「で、オマエは一体全体なンなンだよ」
9982『ミサカはミサカであり、他の何者でもないと考えられますが』
一方通行「ンなモラトリアム的な事は聞いてねェよバカ」
9982『ミサカは所謂幽霊である、と自分で推測します』
一方通行「幽霊……だァ?」
9982『ええ、そうだと思います。とミサカはキッパリと答えます』
一方通行「有り得ねェ……科学の街でオカルトなンざ有り得ねェ」
9982『ですが、ミサカは本物の幽霊ですが』ホラ
一方通行「わかったから身体埋めンのやめろマジで」
9982『では信じてもらえたでしょうか?』
一方通行「……」
9982『……』
一方通行「you、霊?」
9982『イエス、とミサカは親指をグッと突き立てます』グッ
13:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/12(水) 00:01:24.60 ID:WvRwLNm/0
一方通行「信じられねェが……生身の人間がコンクリートに埋まるわけねェしな」ウン
9982『そりゃそうだろ、とミサカは当然の事を言う一方通行にツッコミます』ウン
一方通行「はァ……本物の幽霊かよ」
9982『ええ、事実無根です』
一方通行「無根じゃダメだろバカかオマエ」
9982『何故そんなにも手厳しいのでしょうか?』
一方通行「幽霊がそンなフランクに接してきたら誰だって戸惑うだろォが……三角巾にうらめしやの方が有り難ェわ」
9982『成程、テンプレートどおりというわけですね』フンフン
一方通行「で、その幽霊様がなンの用だ? 俺を呪い殺しにでも来たのかよ?」
9982『いえ、貴方に声を掛けたのはたまたまです、とミサカは即答します』
一方通行「……じゃあオマエが現出してる理由は」
9982『ミサカにもわかりません。どうすれば成仏できますか?』
一方通行「」
9982『一方通行?』
一方通行「俺が知るわけねェだろォがァァァァ!!」
14:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/12(水) 00:02:09.53 ID:WvRwLNm/0
一方通行「あー……なンか頭痛ェ」
9982『大丈夫でしょうか? なんならロキソニンでも……』
一方通行「これ以上幽霊らしくねェことすンなマジで」
9982『ところで一方通行に聞きたい事があるのですが』
一方通行「あン?」
9982『実験のその後はどうなりましたか? とミサカは質問します』
一方通行「……知らねェンだな」
9982『ええ、現出したのは最近ですので』
一方通行「長くなるけど構わねェな?」
9982「構いません、とミサカは即答します」
一方通行「……まずはあの後からか」
――――
―――
――
15:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/12(水) 00:03:04.92 ID:WvRwLNm/0
9982『ほう、そのような事になってたのですね』
一方通行「残念だったな、オマエの時に中止にならなくて」
9982『いえ別に構いません。ミサカはそういう運命だったのでしょう』
一方通行「……殺してェなら殺して構わねェぞ。オマエになら文句はねェ」
9982『えっ』
一方通行「えっ」
9982『別にミサカは貴方の事を怨んだりはしてませんが』
一方通行「えっ」
9982『元々廃棄処分される予定でしたし、結果として半分近くの個体が助かったのであればそれはそれで』
一方通行「……」
9982『それに、ミサカは殺される為に製造、調整を受けてましたから』
一方通行「……」
9982『むしろ、実験に参加することで『外の世界』を見る事ができたので感謝したいくらいですよ』
一方通行「……は?」
16:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/12(水) 00:04:13.63 ID:WvRwLNm/0
一方通行「……生き残った奴は今でも『外の世界』を見てンだぞ?」
9982『ミサカもこうして今『外の世界』で生きてますが』
一方通行「いや死ンでるけどな」
9982『……』
一方通行「怨まれこそすれ、感謝される立場にゃねェンだが」
9982『とにかくミサカは貴方の事を怨んだりはしてません、とミサカは言い放ちます』
一方通行「……随分サバサバしてやがンなオイ」
9982『それよりも喉が渇いたのですが、とミサカは飲み物を催促します』
一方通行「なンでだよ。幽霊だろォがオマエ」
9982『ぷりーず、ぷりーずぎぶみーどりんく』ヘイ
一方通行「あーうるせェ……そこのコーヒー屋さン入るぞ」
一方通行「このまろみ……そして、このまろみ……」ズズー
9982『ぷはー、とミサカは喉が潤った事に満足します』
一方通行「つーかよォ、幽霊のくせに飲めるってどういう事だよ」
9982『いやですね、今は炎でさえも質量を持つ時代ですよ?』
一方通行「わけわかンねェこと言ってンじゃねェよ」
17:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/12(水) 00:05:04.06 ID:WvRwLNm/0
一方通行「あー、なンか疲れた。だりィ」グデー
9982『一方通行はキャラが変わりましたね』
一方通行「『新ジャンル・ほぼ人間の幽霊』になったオマエに言われたくねェよ」
9982『ところで、これからどうしましょう?』
一方通行「あァ? 知るかよ」
9982『ミサカが成仏できるように協力してもらえませんか?』
一方通行「なンで俺がそンなめンどくせェ事し……いや、俺が手伝わなきゃならねェか」
9982『あ、罪悪感とか必要ありませんよ? とミサカは前もって申請します』
一方通行「うるせェな……義務だよ義務」
9982『……』
一方通行「めンどくせェけど、俺の責任だろォが」ダラーン
9982『一方通行……』
一方通行「……ところでよォ」
9982『はい?』
一方通行「オマエの姿って他の奴にも見えるンだろ?」
9982『え? 見えませんよ? とミサカは答えます』
一方通行「」
19:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/12(水) 00:06:27.67 ID:WvRwLNm/0
9982『ですから、まさか一方通行に気づかれるとは思ってもみませんでした』チュー
一方通行「」
9982『物には触れる事ができるんですけどね。姿や声が届いたのは貴方が初めてです』チュー
一方通行「」
9982『どうしました? とミサカは先程から硬直している一方通行に問いかけます』
一方通行「……ちょっと待て。じゃあさっきから俺とオマエの会話は」
9982『傍から見れば、一方通行が一人で喋ってるように見えますね』
一方通行「」
9982『飲み物を運んできた店員さんが怪訝な表情をしていたのはそのせいでしょうか』チュー
一方通行「すいまっせェェェン! お勘定ォォォォォ!!」
店員「は、はい!」
一方通行「釣りはいらねェ!!」バンッ
9982『おや、急にどうしたんですか? とミサカは飛び出して行こうとする一方通行を傍観します』チュー
20:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/12(水) 00:07:10.76 ID:WvRwLNm/0
一方通行「あそこの喫茶店もォ行けねェじゃねェか……」
9982『まぁまぁ、元気出してくださいよ。とミサカは一方通行を励まします』
一方通行「うるせェよ……じゃあ協力してやっから、明日もこの場所でいいな?」
9982『えっ』
一方通行「えっ」
9982『とりあえず行きましょうよ、日も暮れてきましたし』
一方通行「どこに」
9982『貴方の家ですが?』
一方通行「えっ」
9982『えっ』
一方通行「……なンで?」
9982『いやいやねーだろ、いたいけな幽霊を路上にほっぽりだすのですか? 鬼畜ですね』
一方通行「うっそォ……」
21:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/12(水) 00:08:13.49 ID:WvRwLNm/0
9982『ほう、ここが一方通行の家ですか。とミサカは物色にかかります』フヨフヨ
一方通行「……」
<お風呂広っ! とミサカは研究所との違いに驚きを隠せません。
一方通行(9982号って言やァ……確か超電磁砲と最初に対峙した時の奴だったな)
<トイレ広っ! とミサカは研究所との違いに驚きを隠せません。
一方通行(でもなンだ……? なンか違和感あンな……コイツ本当に9982号か?)
9982『冷蔵庫の中身はコーヒーだけですか、とミサカは当然のように一本取り出します』
一方通行「何勝手に漁ってやがる」
9982『あ、お構いなく。とミサカは礼儀正しさをアピールします』グビグビ
一方通行「……」
9982『どうしてそんなに嫌そうな顔をしているのでしょうか?』
一方通行「幽霊が家にいて喜ぶ奴なンざいねェだろ」
9982『自分にしか見えない美少女幽霊がいるのですよ? それなんてエロゲ?』
一方通行「知るかバカ」
22:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/12(水) 00:09:10.12 ID:WvRwLNm/0
一方通行「……で、これからどォすンだ?」
9982『そうですね……成仏する方法が見つかるまでここにいます』
一方通行「……マジでか」
9982『あ、家賃は払えないので身体で……とミサカは身体をくねらせて女をアピールします』
一方通行「幽霊なンざ抱くかボケ!」
9982『まぁ冗談はこのくらいにして……先程も言ったとおり、今のところ意思疎通できるのが一方通行だけなのですよ』
一方通行「あァ、そォらしいな」
9982『なので、一緒に生活していた方が色々と都合がいいのですが……』
一方通行「……」
9982『……』
一方通行「……はァ、わかった」
9982『ヒャッホウ! とミサカは早速ベッドにダイブします』モフッ
一方通行「幽霊なら黙って漂ってろ! 質量出すな!」
9982『フカフカベッドで寝るの初めてなんですよ、とミサカは全力でモフモフします』モフモフ
一方通行「……はァ」
23:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/12(水) 00:09:59.15 ID:WvRwLNm/0
9982『……』zzz
一方通行「なンなンだよ……」
9982『……』zzz
一方通行「食事も睡眠もする幽霊ってどォなンだよ……」
9982『……』zzz
一方通行「浜面よォ……俺の能力でも流石にこれは難しいぞオイ」
9982『……』zzz
一方通行「祓い屋さンでも開けってか? ったくよォ」
9982『……』zzz
一方通行「殺すのも成仏させンのも俺の役目か……はっ、何様だよ俺ァ」
9982『……』
一方通行「神にでもなったつもりか? くっだらねェ」
9982『……』
24:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/12(水) 00:11:02.87 ID:WvRwLNm/0
次の日――
一方通行「ン……朝チュンか……」
<チュンチュン
一方通行「ふァ……今日はいい天気だなオイ」モゾモゾ
一方通行「……」
一方通行「つーかよォ」
9982『ふみゅ……』zzz
一方通行「なンだよこの状況」
9982『むにゃむにゃ……』zzz
一方通行「起きろコラ! なーに気持ちよく爆睡してやがりますかァ!?」
9982『むー……』zzz
一方通行「つーかなに枕抱きしめてンだよ! オマエ幽霊だろォが!!」
9982『質量? そんなの関係ねぇ……むにゃ……』zzz
一方通行「……」イラッ
25:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/12(水) 00:11:47.96 ID:WvRwLNm/0
9982『ふぁ……おあようございます、とミサカは挨拶しましゅ……』コシコシ
一方通行「……あのよォ、ちったァ幽霊らしく振舞えねェのかよ」
9982『幽霊らしく、ですか……?』
一方通行「家主のベッド占領して、先に寝たのに遅く起きる幽霊がどこの世界にいンだよ」
9982『なるほど、ではミサカがゴーストヒストリーを塗り替える存在なのですね、とミサカは幽霊界の偉人になる事に期待します』
一方通行「なれねェよ……俺は飯食ってくるからオマエはここにいろ」
9982『えっ』
一方通行「えっ」
9982『ミサカもお腹が空いたのですが、とミサカは空腹であることを訴えます』
一方通行「……」
9982『……』グゥ
一方通行「もうヤダこの幽霊」
26:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/12(水) 00:12:43.19 ID:WvRwLNm/0
一方通行「ファミレス行く予定だったンだが」
9982『お供しますよ、とミサカは行く気満々で即答します』ハイ
一方通行「……確認だが、オマエの姿は他の奴に見えねェンだよな」
9982『そうです』ウン
一方通行「その状態で飯食ったらどォなンだ?」
9982『皿に盛られた料理がひとりでに減っていくように見えるでしょうね』
一方通行「アウト。ファミレス却下」
9982『どうしてですか? とミサカは説明を求めます』
一方通行「そンな事になったら『あのファミレス出るらしいよ』とか噂になンだろ! 営業妨害じゃねェか!」
9982『なるほど……』
一方通行「つーか俺の名誉の為にもそれは却下」
9982『ですがミサカは空腹で今にも倒れそうです』グゥ
一方通行「……適当に買ってくるから待ってろ」
27:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/12(水) 00:13:33.81 ID:WvRwLNm/0
一方通行(しかし……コイツ本当に幽霊か?)
9982『ふむ……やはり付け合せにはザーサイと高菜が至高でふね、とミファカは……』モグモグ
一方通行「食べながら喋るンじゃねェよ」
9982『……』モグモグ
一方通行「仇に飯恵んでもらうってどうなンだよ」
9982『でふからミサカは貴方の事を怨んでなどいふぁいふぉ……』モグモグ
一方通行「食べながら喋るンじゃねェっつってンだろォが!!」ベシッ
9982『あいたっ!』
一方通行「……昨日考えたンだけどよ、やっぱりオマエが理解できねェ」
9982『?』
一方通行「頼る対象が殺した張本人っておかしいだろ」
9982『はぁ……いいですか一方通行』
一方通行「あン?」
28:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/12(水) 00:14:34.59 ID:WvRwLNm/0
9982『よく聞いてください』
一方通行「……」
9982『ミサカは、一方通行の事を、怨んでいません』
一方通行「……」
9982『……』
一方通行「えっ」
9982『えっ』
一方通行「で、なンだよ」
9982『え、終わりですが? とミサカは再び食事に戻ります』モグモグ
一方通行「何を言うかと思えば……たったそれだけかよ」
9982『重要なのはそれだけですよ』
一方通行「あァ?」
9982『怨み辛みの話は終わりにしましょう。本人がこうして否定してるのですから』
29:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/12(水) 00:15:30.15 ID:WvRwLNm/0
9982『貴方がなんと言おうと、貴方に敵意がない事は事実ですし』
一方通行「……」
9982『なので、この話題はミサカの力強い言葉と真剣な眼差しによって強制終了です……ごちそうさまでした』
一方通行「目濁ってるじゃねェか」
9982『こ、これはミサカのアイデンティティです!』
一方通行「レイプ目がアイデンティティってどォなンだよ……」
9982『ではミサカはちょっとお花を摘みに立ち上がります』スクッ
一方通行「9982号よォ」
9982『はい?』
一方通行「………………悪かったな」
9982『……』
一方通行「別に許してもらおうなンざ思ってねェし、許して欲しいとも思わねェ」
9982『……』
一方通行「……ただ言っておこうと思ってよ」
9982『……そうですか』
30:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/12(水) 00:16:35.23 ID:WvRwLNm/0
9982『では、ミサカが成仏するのに手を貸してくれますか?』スッ
一方通行「……」
一方通行(……はっ、番外個体ン時とは立場が逆か。俺が見上げる側じゃねェか)
9982『……』
一方通行「……あァ、任せとけ」スッ
9982『サッ、とミサカは差し出していた手をすり抜けモードに移行させます』サッ
一方通行「」ゴンッ
9982『バランスを崩してテーブルに強打……大丈夫ですか?』ニヘラ
一方通行「……」
9982『一方通行?』
一方通行「……ぎゃハっ」
9982『』
一方通行「どォやらキツいお仕置きが必要みてェだな……」ユラリ
9982『ちょっ、待って下さい! 目がマジですよ!』
一方通行「茶目っ気出すとこじゃねェだろォが!!!」
9982『ジョーク! 幽霊ジョークです! とミサカは必死に弁明します!!』
31:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/12(水) 00:17:29.41 ID:WvRwLNm/0
一方通行「さて、本題に入るが」
9982『はい、とミサカはお説教の後の正座のまま返事をします』
一方通行「知らねェけど、成仏ってのはよくこの世に未練があるとか言うよな」
9982『聞いたことがありますね』
一方通行「オマエはなンか未練とかあンのか?」
9982『未練ですか……あるようなないような……』
一方通行「ハッキリしねェなオイ」
9982『なんとなくあるような気がするのですが、それが何かは見当がつきません』
一方通行「記憶はあるンだな?」
9982『ええ、バッチリと。とミサカは即答します』
一方通行「記憶あンなら辿ってけば答えに着くだろォが……」
9982『生まれてからが短い分、すぐにゴールしそうですけどね』
一方通行「だからなンで他人事なンだよオマエ」
32:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/12(水) 00:18:19.86 ID:WvRwLNm/0
一方通行「『外の世界』に憧れてたンだよな?」
9982『え? ええ、まぁ』
一方通行「ならとりあえず外に出てみるか」スクッ
9982『了解です、とミサカはバスルームへ向かいます』フヨー
一方通行「外出るっつってンだろォが!」
9982『身だしなみは乙女に必要ですよ、とミサカは年頃の女であることをアピールします』
一方通行「てめェで身を清める幽霊なンざ聞いた事ねェよ……行くぞオラ」
9982『あ、待ってください』フヨフヨ
一方通行の成仏珍道中、一日目スタート。
33:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/12(水) 00:19:16.44 ID:WvRwLNm/0
そしてあっという間に夕方――
<カァ、カァ
9982『あっという間に夕カァですね』
一方通行「朝チュンに対抗してンのかそれは」
9982『結局手がかりはなし、ですか……』
一方通行「こンだけ歩き回っても、そう簡単には見つからねェか」
9982『足が棒のようです』
一方通行「歩いてねェだろ。ホバーリングじゃねェか」
9982『そのような厳しいツッコミは棄却します、とミサカは厳しい反応を見せます』
一方通行「オマエがはしゃぐたびに俺が奇異の目で見られただけじゃねェか」
9982『今のミサカは好奇心で精製されてますので』
一方通行「意味わかンねェよバカ」スタスタ
34:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/12(水) 00:20:25.16 ID:WvRwLNm/0
9982『あ……』
一方通行「あン? ここになンかあンのか?」
9982『いえ、お腹が空きました。とミサカはファストフード店をガン見します』
一方通行「……オマエ、真面目に成仏する気あンの?」
9982『あー、お腹が空きました。とミサカはあからさまに空腹を訴えます』
一方通行「……」
9982『腹が減っては戦はできぬ、と言いますよね』
一方通行「言いますねェ」
9982『目の前にファストフードがあるのですよ!』
一方通行「だったらなンだってンだコラ!」
9982『据え膳食わぬは武士の恥と言うではないですか、とミサカは一方通行の服を引っ張ります』プンスカ
一方通行「オマエは! 幽霊だろォが!!」プンスカ
<あの人なんか独り言しゃべってるー
<ホントだー
一方通行「」
35:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/12(水) 00:21:19.87 ID:WvRwLNm/0
店員「いらっしゃいませ。ご注文がお決まりでしたら承ります」
一方通行「あー、チーズバーガーとローストコーヒー」
店員「おチーズおバーガーとおローストおコーヒー……ご一緒におポテトはいかがでしょうか?」
一方通行「いらねェ。それと……」
9982『ミサカはこのアルティメットバーガーなるものを希望します』
一方通行「あァ? パティ5枚にチーズとベーコンが2枚……食えンのか?」
9982『ノープロブレム、とミサカはサムズアップで答えます』グッ
一方通行「大体こンなのはアメリカ人が食うもンだろォが」
9982『一方通行もお肉が好きなのでは?』
一方通行「こういうのは手軽なのがいいンだよ」
9982『ところで一方通行』
一方通行「あン?」
9982『店員さんが困ってますが』
店員「あ、あの……お、お決まりでしょうか……?」
一方通行「」
36:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/12(水) 00:22:21.58 ID:WvRwLNm/0
9982『またやっちまいましたね、とミサカは独り言に見られたであろうことを予測します』
一方通行「さっきのとこのアルティメットバーガー1つだァ!」
店員「て、店内でお召し上がりでしょうか!?」
9982『むしろ天にお召し上がりたいんですけどね、とミサカはおちゃらけてみます』プススー
一方通行「オマエもォ黙っててくれませンかねェェェェ!?」
店員「」
一方通行「」
9982『泥沼ですね、とミサカは冷静に実況してみせます』
一方通行「……ウト」
店員「……は、はい!?」
一方通行「テイクアウト! テイクアウトだコラァァァァァァ!!」
店員「か、かしこまりましたかしこーーーー!!」ダダッ
9982『ほう、これがハッピーセットのオモチャですか』イジイジ
一方通行「何してンだオマエはァァァ!!」
37:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/12(水) 00:23:27.06 ID:WvRwLNm/0
とある公園――
9982『おお、これはとても美味しいです、とミサカはアルティメットバーガーに惜しみない賞賛を送ります』モグモグ
一方通行「あそォ……」
9982『元気出してください、とミサカは落ち込んでいる一方通行の肩に手を置きます』ポン
一方通行「オマエのせいだろォが……ってケチャップついた手で触ってンじゃねェよコラ」
9982『またそんなご冗談を……』フキフキ
一方通行「ナメてンのかてめェ!!」
9982『ふぅ、ご馳走様でした。とミサカは満足気にお腹を摩ります』
一方通行「ケチャップ口についてンぞ」フキフキ
9982『しゅみましぇん』
※ 他人から見たら完全に一人芝居です。
9982『これからどうしましょうか、とミサカは案を求めます』
一方通行「あーだりィ」グデー
38:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/12(水) 00:24:16.60 ID:WvRwLNm/0
9982『日も暮れてきましたね』
一方通行「そォだな……また明日にするか」ウン
<あーーーーっ!!
一方通行「あン?」
インデックス「あくせられーた! 久しぶりなんだよ!!」
一方通行「暴食シスターか。久しぶりだな」
インデックス「む、いい加減その呼び方止めてほしいかも!」ジタジタ
一方通行「その節は世話になったな」
インデックス「ううん、困った時はお互い様だからね」
一方通行「そォかい」グデー
インデックス「あくせられーたはこんな所で何してるのかな?」
一方通行「ン、まァ散歩みてェなもンだ」
インデックス「へー、じゃあ私と一緒だね」ニヘッ
39:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/12(水) 00:25:19.93 ID:WvRwLNm/0
9982『誰ですかこの白いシスターは? とミサカは一方通行に質問します』
一方通行「ちょっと世話になった奴だ」
インデックス「あれ? くーるびゅーてぃーも一緒なんだね」
一方通行「」
9982『』
インデックス「どうしたの?」
一方通行「作戦タイム」
インデックス「よくわかんないけど、認めるんだよ!」ビッ
一方通行「あいつオマエの事見えてるみてェだぞ」ヒソヒソ
9982『どうやらそのようですね、とミサカは驚きを隠せません』ヒソヒソ
一方通行「やっぱりシスターだからこういう類は見えるもンなのか?」ヒソヒソ
9982『もしかしたらそうかもしれませんね』ヒソヒソ
40:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/12(水) 00:26:16.32 ID:WvRwLNm/0
一方通行「あー、シスター」
インデックス「うん?」
一方通行「コイツが見えてンだな?」
9982『……』ヘイ
インデックス「質問の意味がわからないけど、くーるびゅーてぃでしょ?」
一方通行「……」
インデックス「?」
一方通行「二度目の作戦タイム」
インデックス「認めるんだよ!」ビッ
一方通行「見えてンな!」ヒッソォォォ!!
9982『見えてますね!』ヒッソォォォ!!
一方通行「つーかオマエ面識あったのか?」
9982『いえ……恐らく他の個体ではないかと』
一方通行「成程……」
9982『どうしますか? とミサカは判断を一方通行に一任します』
41:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/12(水) 00:27:24.54 ID:WvRwLNm/0
インデックス「終わった?」
一方通行「よし、コイツを紹介してやる」
インデックス「?」
一方通行「コイツは幽霊だ」ハイ
9982『どうも、幽霊の9982号です』ハイ
インデックス「えっ」
一方通行「オマエの知ってる奴とは違ェが、近しい人間だ」
9982『元人間ですけどね、とミサカはおちゃらけてみます』プススー
インデックス「……私をからかってるのかな?」
一方通行「証拠」
9982『あら不思議、ミサカの手がベンチを突き抜けました』ヘイ
インデックス「」
一方通行「わかったか?」
インデックス「……you、霊?」
9982『イエス、とミサカは親指を突き立てます』グッ
インデックス「」
42:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/12(水) 00:28:36.43 ID:WvRwLNm/0
インデックス「じ、じゃあ本当に幽霊なの?」
一方通行「じゃなきゃベンチに埋まるわけねェだろ」
9982『浮きます』フヨフヨ
インデックス「」
一方通行「シスターって幽霊とか信じるのか?」
インデックス「死者の魂は主の下に導かれる……ハズ」
9982『まぁ導かれてないんですけどね』
インデックス「え、でもこうして見ちゃったし……で、でもでも……」
一方通行「まァ落ち着けよシスター」
9982『なんだか余裕が出てきましたね、とミサカはゆとりのある行動をする一方通行を評します』
一方通行「俺一人じゃねェから安心した」
インデックス「じゃあくーるびゅーてぃの血縁者は亡くなってたの……?」
一方通行「あー……そこらへんはちょっと複雑な事情があるから、本人含めて黙っててくれ」
インデックス「本人もこの子が亡くなったって知らないってこと?」
一方通行「……とにかく、誰にも言わないでくれ」
インデックス「……わかったんだよ。事情があるんだね」
43:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/12(水) 00:29:25.19 ID:WvRwLNm/0
一方通行「簡単に説明すると、今俺はコイツを成仏させる方法を探してンだ」
インデックス「あくせられーたは見える人なの?」
一方通行「いや……幽霊を見たのはコイツが初めてだ」
9982『どうも、一方通行の初めての人です』ハイ
一方通行「おいコラその言い方やめろ」
インデックス「そ、そうなんだ……」
一方通行「つーわけだ。なンか方法教えろ」
インデックス「方法って言われても……」
一方通行「シスターだろォが。なンかわかンねェの?」
インデックス「うーん……そうだなぁ、例えば現出した理」グゥ
一方通行「……」
9982『……』
インデックス「こ、これは……その……」グゥ
9982『空気読めよこのシスター、とミサカは腹の虫を鳴らしたシスターを見下します』ジトー
インデックス「あぅ……」カァッ
一方通行「いやオマエ人の事言えねェだろ」
44:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/12(水) 00:30:08.03 ID:WvRwLNm/0
一方通行「オラ、これ食え」ポイ
インデックス「え、これって……」
一方通行「チーズバーガー。買ったけど食わねェからオマエ食え」
インデックス「い、いいの?」
一方通行「あァ」
インデックス「ありがとうなんだよ!」モグモグ
一方通行「……こォなったら一蓮托生だ」ボソッ
インデックス「うん?」モグモグ
一方通行「なンでもねェよ」
インデックス「そう?」
一方通行「それ食ったら話聞いてくれ」
9982『あれがマイマイ蛾……とミサカは余りの巨大さに戦慄します』ガクガクブルブル
45:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/12(水) 00:31:10.17 ID:WvRwLNm/0
インデックス「ふぅ、ごちそうさま」
一方通行「オマエにゃ足りなかったか」グデー
インデックス「そんなことないんだよ、ありがとう!」
一方通行「で、聞きたいンだが……死者が現出するのには理由があンのか?」
インデックス「うーん……私は専門じゃないからわからないけど、理由はあると思うな」
一方通行「例えば?」
インデックス「この世に未練があるとか」
一方通行「それは俺も思った。が、アイツは生前の記憶が完璧にあるにも関わらず心当たりがないンだとよ」
インデックス「そうなの?」
一方通行「なンか引っかかるらしいンだが、それが思い出せねェンだと」
インデックス「あと……無意識下の願望とかも関係してるかも」
一方通行「やっぱりそォか……」
インデックス「無意識下の願望だと探すの大変だと思うよ」
一方通行「そォなンだよなァ……」
46:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/12(水) 00:32:26.38 ID:WvRwLNm/0
一方通行「で、さっきからオマエは何をやってンだ?」
9982『ミサカネットワークに進入して慌てふためいてる様を見ています』
一方通行「悪戯してンじゃねェ!!」
9982『ロストナンバーを自称するアンノウンの登場で大混乱です、とミサカは現状を報告します』
一方通行「なンでオマエはそンな悪戯好きなンだよコラ!!」
インデックス「みさかねっとわーくって?」
一方通行「なンでもねェ、忘れろ」
インデックス「え? いやでも気になるんだよ」
一方通行「なンでもねェ、忘れろ」
インデックス「でも気にな」
一方通行「忘れろっつってンだよ! あァ!?」
インデックス「わ、忘れまんた! 完全記憶能力なのに忘れまんた!」ハイ
一方通行「それでいいンだよ」ウン
47:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/12(水) 00:33:09.26 ID:WvRwLNm/0
インデックス「それで、二人はこれからどうするの?」
9982『とにかく手がかりを探し回る予定です、とミサカは答えます』
一方通行「あァ、それしか方法がねェし」
インデックス「そっか……大変だね」
一方通行「オマエも手伝うンだよ」
インデックス「えっ」
一方通行「えっ」
インデックス「わ、私も!?」
一方通行「事情聞いてはいサヨウナラじゃ済まねェだろ」
インデックス「で、でもでも私はなんの役にも……」
一方通行「それともシスターっつーのは迷える子羊の魂をほっぽり出してチーズバーガーだけ腹に導くのか? あン?」
インデックス「」
9982『なるほど、餌付けにはこんな裏があったのですね』
インデックス「き、汚いんだよ!」
一方通行「いやシスターだろオマエ」
48:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/12(水) 00:34:54.06 ID:WvRwLNm/0
インデックス「うー、わかった。協力するんだよ」
一方通行「おォ」
インデックス「やっぱりシスターとしての仕事だもんね」
一方通行「よし、ンじゃ今日は遅いから明日から頼むわ」
インデックス「うん、わかった!」
9982『では今日は解散ですね、とミサカは本日の探索の終了を宣言します』
インデックス「ところであくせられーた、とうまから聞いたけど何かお店開くの?」
一方通行「ン? あァ、仕事始めるかと思ったが……今はそれどころじゃなくなったな」
インデックス「見える人なら、霊媒師なんてどうかな?」
一方通行「霊媒師、ねェ……」
9982『科学の街で有り得ない話ですよね、とミサカは率直な感想を述べます』
インデックス「それ自分を存在ごと全否定してるんだよ」
一方通行「冥土に送る……おくり屋さン、とかか?」
インデックス「おお、某映画みたいなんだよ! でもそれって……お店屋さン?」
一方通行「店、じゃねェよなァ……」
9982『ミサカの場合、解決しても報酬受け取る前に依頼人が消えますからね』プススー
49:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/12(水) 00:35:41.00 ID:WvRwLNm/0
一方通行「まァ……いいか」ウン
インデックス「いいんだ……」
一方通行「じゃあ明日からよろしく頼むわ」
インデックス「了解なんだよ!」
一方通行「気をつけて帰れよ」
インデックス「大丈夫かも!」タタッ
9982『ミサカ達も帰りますか。一方通行の家に』
一方通行「これが俗に言う『憑かれた』状態なンだろォな」
9982『お疲れですか? なら早いとこ帰りましょう、とミサカは早急な帰宅を促します』
一方通行「あー……お憑かれだな確かに」
9982『?』
一方通行「?」
50:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/12(水) 00:36:43.71 ID:WvRwLNm/0
インデックス「ただいまー」
上条「どこ行ってたんだ? 遅かったな」
インデックス「あくせられーたと偶然会ったんだよ」
上条「へー、そりゃ偶然だな」
インデックス「あ、私明日も出掛けてくるね!」
上条「どっか行くとこあるのか?」
インデックス「うん、ちょっとお仕事に」
上条「そっか、仕事に。そりゃ偉……」
上条「なん……だと……」
インデックス「あくせられーたがお仕事するから、それのお手伝いなんだよ」
上条「ん? ってことはアイツ本当に店開いたのか?」
インデックス「うーん……お店とは言い難いかも」
上条「まぁ、なんにせよ頑張ってな!」
インデックス「うん!」
51:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/12(水) 00:38:38.12 ID:WvRwLNm/0
今日はここまでです。
例のごとく全部書ききってあるんですが、長くなりそうなので今回は分けて投下していこうかと。
というか、それが普通なのか……
52:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋):2011/10/12(水) 00:40:41.11 ID:KjjAif1Z0
お帰り
ずっとROMってたが言わせてほしい
お帰り 59:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/12(水) 00:44:21.12 ID:w1D/7k0i0
乙、お帰り
黒子との絡みが楽しみで仕方ないです 64:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/10/12(水) 00:51:27.64 ID:oYaTAyHO0
お帰り!!
ちょうど昨日屋さンシリーズ見直してたんだよな・・・なんという偶然 83:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋):2011/10/12(水) 09:47:22.01 ID:GXPOpPTWo
イン娘さんが働く…だと… 80:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/12(水) 06:53:51.88 ID:xXVoMa3G0
乙
タイトルからもしやと思ったら本当にお店屋さンの人やった 117:
◆qEBmxzrjcA:2011/10/12(水) 21:50:40.48 ID:Bef9DP8x0
たくさんのレスに感謝です
覚えててくれた人いてくれて嬉しいですな……
ではでは、禁書通行の成仏珍道中の再開です。
118:
◆qEBmxzrjcA:2011/10/12(水) 21:51:52.57 ID:Bef9DP8x0
次の日――
インデックス「おっはよう!」
9982『おはようございます、とミサカは白シスターに挨拶します』
一方通行「あァだりィ、眠ィ」グデー
インデックス「あくせられーた、どうしたの?」
一方通行「めンどくせェ、なにもかも」ダラー
インデックス「……昨日の今日でキャラ変わりすぎかも」
一方通行「こンな疲れる幽霊の相手してたらこォなるっつーの」
9982『疲れてますね、憑かれてるだけに』プススー
一方通行「あーうるせェ」
インデックス「まさか、やる気ないのは生気を吸われてるからじゃ……」ハラハラ
9982『お前の生気も吸ってやろうかー、とミサカは白シスターににじり寄ります』
インデックス「ひぅっ!?」
一方通行「やめろバカ」ベチコン
9982『痛っ……うー、幽霊保護団体に訴えますよ、とミサカは叩かれた頭をさすります』サスサス
一方通行「そンなンあるなら是非保護してもらえ」
119:
◆qEBmxzrjcA:2011/10/12(水) 21:53:00.63 ID:Bef9DP8x0
一方通行「じゃ今日も手がかり探して歩くか」
インデックス「了解なんだよ」
9982『一方通行、アレはなんですか? とミサカは公園に不釣合いな車を指差します』
一方通行「ありゃクレープ屋さンだろ」
9982『クレープ……ほう、クレープですか』
一方通行「……」
9982『クレープ……なるほど……』ジュルリ
インデックス「すっごい欲しそうな顔してるね」
一方通行「ちっ……シスター、来い」
インデックス「え!? 買ってくれるのかな!?」キラキラ
一方通行「このまま山の如く動かザルされたらたまンねェしな」
インデックス「いえーいっ!」ヘイ
9982『いえーい、とミサカは白シスターとハイタッチします』ヘイ
インデックス「うぇっ!?」スカッ
9982『すり抜けモードです、とミサカはバランスを崩して転んだシスターをバカにします』プススー
インデックス「……こんなお茶目な幽霊みたことないかも!」プンスカ
120:
◆qEBmxzrjcA:2011/10/12(水) 21:53:51.88 ID:Bef9DP8x0
店員「いらっしゃいませー」
一方通行「どれにすンだ?」
インデックス「えーとね、うーんとね……あくせられーたは?」
一方通行「俺ァ甘いもンはいらねェ」
インデックス「えー、美味しいのに」
店員(白いカップル? なんか微笑ましいなー)ホクホク
インデックス「じゃあこの、昇天MAXイチゴ盛り流星拳!」
一方通行「オマエは?」ヒソヒソ
9982『ふむ、ミサカ的にイチゴよりもバナナの方が……ふぇ?』モグモグモグ
一方通行「」
インデックス「」
店員「あれ……食材がなくなって……」
一方通行「すいまっせンっしたァァァァ!!」
バンッ! ダダダダダ……
店員「さ、札束……?」
121:
◆qEBmxzrjcA:2011/10/12(水) 21:54:57.87 ID:Bef9DP8x0
一方通行「……」
9982『……あの、もう正座を解いてもよろしいでしょうか、と質量ありきの正座を強いられているミサカが懇願します』
一方通行「オイ、わかってンだろォな」
インデックス「勝手に食材食べちゃダメなんだよ!」
9982『余りにも美味しそうだったので、つい』
インデックス「流石の私でも無断で食べる事はしないかも」
9982『シスターはクレープ買わなかったのですか?』
インデックス「あなたのせいで買いそびれたんだよ!」プンスカ
一方通行「反省したな?」
9982『はい、猛省しました』
一方通行「よし、じゃ次行くぞ次」
インデックス「うー、クレープ……」トボトボ
9982『……』
一方通行「オイ、行くっつってンだろ」
9982『すいません、手を貸してもらえませんか? 足が痺れて……』
一方通行「もうヤダこの幽霊」
122:
◆qEBmxzrjcA:2011/10/12(水) 21:55:50.29 ID:Bef9DP8x0
9982『む、あそこはなんですか? とミサカはある建物を指差します』
一方通行「ゲーセンだろ。入ったことねェけど」
9982『行きましょう』キリッ
インデックス「何かありそうなの?」
9982『いえ、キラキラしてるので』
一方通行「カラスかオマエ」
――
9982『……』フヨフヨ
一方通行「楽しそうだなオイ」
インデックス「UFOキャッチャーのアーム揺らしたり、格闘ゲームの強パンチボタン押しっぱなしにしてるんだよ」
一方通行「迷惑極まりねェな」ウン
インデックス「単なる嫌がらせだね」ウン
123:
◆qEBmxzrjcA:2011/10/12(水) 21:56:46.39 ID:Bef9DP8x0
9982『これはなんですか?』
インデックス「あ、これ前にひょうかと撮った事あるかも!」
9982『写真ですか? とミサカは興味津々で質問します』
インデックス「うんとね、小さい写真が出てくるんだ」
9982『ほう……』
一方通行「金なら出さねェぞ」
9982『おや、そんな事を言っていいのですか? とミサカは強気な姿勢を見せます』
一方通行「……何する気だよ」
9982『適当な機械に飛び込んで心霊写真騒ぎを起こしてやります』ハイ
一方通行「やめろコラ! オマエそのせいで『あそこのゲーセンに御坂美琴の生霊出る』とか言われンだろ!!」
9982『400円ですって』
一方通行「はァ……崩してくっから待ってろ」スタスタ
124:
◆qEBmxzrjcA:2011/10/12(水) 21:57:29.27 ID:Bef9DP8x0
一方通行「はァ……だっりィ」ゴロン
<ところでちゃんと写るの?」
<幽霊はレンズ越しだと見えるというのが相場ですよ
<3、2、1……パシャッ!
一方通行「つーかよォ、アレ傍から見ればシスターが一人で撮ってるよォに見えるンじゃねェか?」
<ちゃんと笑わないとダメなんだよ!
<こうですか?
<そ、そんなターミネーターのシュワちゃんみたいな笑顔はダメ!
一方通行「あとでシスターに教えてやるか。騒いでたのはオマエ一人に見えたぞって」ウン
125:
◆qEBmxzrjcA:2011/10/12(水) 21:58:49.23 ID:Bef9DP8x0
インデックス「なんだか疲れたんだよ……」
9982『では、この写真の保存をお願いします』
インデックス「え、いらないの?」
9982『いずれは消えますからね、とミサカには必要ないことを説明します』
一方通行「じゃなンで撮ったンだよ」
9982『そうですね……強いて言えば思い出づくり、でしょうか』
一方通行「あン?」
9982『霊体であるが故に、他の妹達でも出来ない事を満喫してますし』
一方通行「……そォかい」
9982『……』
一方通行「……」
9982『ヘーイ! とミサカはドラムをやっている人のハイハットを連打します』バンバン
インデックス「そういうのはダメだってばーーーー!!」
126:
◆qEBmxzrjcA:2011/10/12(水) 21:59:54.68 ID:Bef9DP8x0
ファミレスーー
9982『……』モグモグモグ
インデックス「……」モグモグモグ
一方通行「シスターの暴食のおかげでコイツの食事は霞んでるけどよォ」
9982『あ、それミサカのですよ。とミサカはシスターの皿からチキンを奪還します』モグモグ
インデックス「む! さっき取られたお返しだもん!」モグモグ
一方通行「どンだけ食うンだよコイツら……特に残留思念体」
9982『一方通行は食べないのですか?』
一方通行「オマエら見てるだけで腹いっぱいだっつーの」グデー
9982『どうせ店員に声を掛けることをアズナブっているだけでしょう? とミサカは暗にバカにします』
一方通行「あァ? ンなことで誰がアズナブるかよ」
インデックス「……アズナブるってなに?」
9982『ヘタレの隠語ですね、とミサカは同義語で『クワトロい』があることも説明します』
インデックス「大佐はヘタレじゃなくて純粋な人なんだよ!」プンスカ
一方通行「知ってンのかよ」
127:
◆qEBmxzrjcA:2011/10/12(水) 22:00:43.81 ID:Bef9DP8x0
インデックス「ふぅ……お腹いっぱい」ケプ
一方通行「そりゃこンだけ食えばな」
9982『腹ごしらえも済みましたし……また探索に行きましょうか』
一方通行「払ってくるから先出てろ」
9982『なるほど、祓うと払うを掛けているのですね? しょうもない』
一方通行「うるせェよオマエ、うるせェよ」
インデックス「さすがあくせられーた、とうまとは甲斐性が違うね! ごちそうさま!」
一方通行「さすがシスターだなァ、どっかの霊と違ってちゃンと礼を言えるなンざ」ヨシヨシ
インデックス「あわわ……頭を乱暴に撫でないで欲しいかも」
9982『ちくしょう、こんな切り返しをされるとは予想外でした、とミサカは思わぬ逆襲に悔しがります』
一方通行「勝手にどっか行くなよ」
インデックス「了解だよ!」
128:
◆qEBmxzrjcA:2011/10/12(水) 22:01:21.52 ID:Bef9DP8x0
インデックス「日が暮れてきたね」
一方通行「今日も手がかりなしかァ……」グデー
9982『……』
インデックス「どうしたの?」
9982『少し、行きたいところがあるのですがよろしいですか?』
一方通行「あン? まだやりてェ事あンのか?」
9982『……いえ、心残りが何であるかを思い出したのです』
インデックス「え!? 本当!?」
9982『ええ、ですからそれを確認したいのですが、とミサカはお疲れの二人に了承を取ります』
インデックス「もちろん!」
一方通行「構わねェぞ。どこだ?」
9982『行けばわかります、とミサカは……』フヨフヨ
インデックス「?」
129:
◆qEBmxzrjcA:2011/10/12(水) 22:02:13.66 ID:Bef9DP8x0
操車場――
一方通行「ここは……」
9982『はい、ミサカが死んだ場所です』
インデックス「えっ……」
一方通行「……そォか、やっぱりな」
9982『おや、気がついていたのですか?』
一方通行「いや、なンか引っかかってると思ってたンだよ」
インデックス「……?」
一方通行「最初にオマエを見た時の違和感の正体、今気づいた」
9982『ええ、ミサカの心残りはここに埋もれていると思われます』
一方通行「アレだろ? 変なバッジ」
インデックス「バッジ?」
9982『はい。お姉さまからプレゼントしていただいた、大切なモノです』
一方通行「誰かに回収されたンじゃねェンだな?」
9982『恐らく処理されたのはミサカの死体だけでしょうし』
インデックス「その大切なモノが……」
一方通行「きっと成仏の手がかりだな」
130:
◆qEBmxzrjcA:2011/10/12(水) 22:03:02.29 ID:Bef9DP8x0
インデックス「こっちは見つからないよ……」
9982『こちらもダメですね、とミサカは現状報告します』
一方通行「……」ザッザッ
インデックス「こう暗くちゃ何も見えないかも」
9982『そうですね、明日に持ち越しましょうか。とミサカは提案します』
一方通行「……」ザッザッ
9982『一方通行?』
一方通行「埋もれてンなら、穿り返すまでだ」カチ
ダンッ!
インデックス「ぷぁっ!? 砂利が巻き上がった!?」
一方通行「……見つけた」
インデックス「え!? 本当!?」ダダッ
131:
◆qEBmxzrjcA:2011/10/12(水) 22:04:10.82 ID:Bef9DP8x0
一方通行「コレだろ、このセンスねェバッジ」
9982『……はい。確かにこのセンスのないバッジこそミサカが探していたモノです』
一方通行「しかしセンスねェな」
9982『ええ、相変わらずセンスないですね。とミサカは久しぶりに会ったセンスのないバッジを見つめます』
インデックス「あの、一応それ贈られた大切なモノなんだよね?」
9982『恐らくこれを回収するためにミサカは現出したのでしょう』
インデックス「じゃ、じゃあもう消えちゃうの?」
9982『そうだと思われます。先程から思考にノイズが走っていますし』
インデックス「そんな……」
一方通行「……」
9982『……』
一方通行「しかしセンスねェな」ウン
9982『センスないですね』ウン
インデックス「それはもうわかったんだよ!!」
132:
◆qEBmxzrjcA:2011/10/12(水) 22:05:02.78 ID:Bef9DP8x0
9982『あ……』
インデックス「わわ、身体が……!」
9982『どうやらお別れのようですね、とミサカは自分の身体が消滅しはじめた事を冷静に実況します』
一方通行「……そォか」
9982『短い間でしたけど、楽しかったですよ』
インデックス「う……うぅぅぅ……」
9982『何故泣くのですか?』
インデックス「私も楽しかったからに決まってるんだよ!」
9982『そうですか……』
インデックス「昨日出会って、今日一日しかいれなかったけど……すっごい楽しかったんだよ」
9982『ミサカもです、とミサカはシスターに同意します』
インデックス「だ、だから……う……うぇぇぇぇぇぇ」
一方通行「……」
9982『一方通行』
一方通行「なンだ」
9982『ありがとうございました、とミサカは頭を下げてお礼を言います』
133:
◆qEBmxzrjcA:2011/10/12(水) 22:06:15.94 ID:Bef9DP8x0
一方通行「だから礼を言われる筋合いはねェって……」
9982『ミサカはあなたを怨んでいない事を忘れないでください』
インデックス「……?」
一方通行「……わかった」
9982『筋違いかと思いますが、他の個体をよろしくお願いします』
一方通行「……言われるまでもねェ」
9982『では……とミサカは最期に大切なバッジを胸に抱きます』ギュッ
インデックス「ぷ、ぷりくら! 大事にするんだよ! さようなら……」
一方通行「……じゃあな」
9982『あ、それと最期にもう一つだけ……』
一方通行「あン?」
9982『……あっ』
シュワァァァァ……
一方通行「」
インデックス「」
一方通行「待てコラァァァァ!!」ババーン
インデックス「すっごい気になるとこで消えちゃったんだよ!?」ドジャーン
134:
◆qEBmxzrjcA:2011/10/12(水) 22:07:30.37 ID:Bef9DP8x0
一方通行「……」
インデックス「本当に消えちゃったね」
一方通行「なンか疲れた」ゴロン
インデックス「砂つくよ?」
一方通行「やる気起きねェ。だりィ。コーヒー飲みてェ」ゴロゴロ
インデックス(やっぱり生気吸われてたんじゃ……)
一方通行「はァ……」
インデックス「もう遅いし、帰ろう?」
一方通行「えー」エー
インデックス「なんだったらとうまの家で休憩してから帰るといいかも!」
一方通行「そォするか……だりィけど」
インデックス「飲み物買って行っていいかな?」
一方通行「あァ、構わねェよ」
インデックス「ここからならスーパーが近いかも! レッツゴー!」
一方通行(……空元気だなオイ)
135:
◆qEBmxzrjcA:2011/10/12(水) 22:08:42.00 ID:Bef9DP8x0
ピルルルル……
インデックス「電話鳴ってるよ?」
一方通行「あン? 番外個体じゃねェか」
番外個体『第一位、久しぶり』
一方通行「なンか用か?」
番外個体『いやね、最終信号が寝込んじゃっててさ』
一方通行「風邪じゃねェの? 黄泉川は何やってンだよ」
番外個体『違うの。ネットワークに問題あるみたいでさ』
一方通行「はァ?」
番外個体『ちょっとアンノウンっていうか……有り得ないんだけど、10032号以前の妹達が入って来たの』
一方通行「……」
番外個体『それで暫く騒ぎになってて、ネットワーク上で他の妹達がずっと考察してるもんだから負荷がハンパないみたいで』
一方通行「……」
番外個体『なんかいい対処法あれば教えて欲しいかにゃーなんて思っ』
ピッ、ツーツーツー……
一方通行「……」
一方通行(あンの野郎、立派な置き土産残してくれやがって……)ビキビキ
136:
◆qEBmxzrjcA:2011/10/12(水) 22:09:32.59 ID:Bef9DP8x0
インデックス「くーるびゅーてぃ2号、楽しそうだったね」
一方通行「そォだな」
インデックス「満喫してたみたいだし、きっと天国に行けたんだよ」
一方通行「……だといいな」
インデックス「ところで、おくり屋さンはどうなるのかな?」
一方通行「無事昇天させたからなァ……解散だな」
インデックス「えー、せっかくのお仕事だったのに」
一方通行「っつっても仕方ねェだろ。俺は元々霊感なンざねェンだよ」
インデックス「じゃあ2号が見えたのはたまたま?」
一方通行「俺が知るかよ」グデー
インデックス「ちょっ、電信柱に寄り掛かるのは止めてほしいかも!」グイグイ
一方通行「すげェだりィ」
インデックス(これは重傷だね……)
137:
◆qEBmxzrjcA:2011/10/12(水) 22:10:19.85 ID:Bef9DP8x0
スーパー
インデックス「また何かお店を開くなら私に声掛けてね」
一方通行「へいへい……オラ、好きなの買って来い」
インデックス「……お菓子も買っていい?」
一方通行「はァ……じゃ俺が飲み物適当に見てくる」
インデックス「さすがあくせられーた! いってきまーす!」ダダダッ
一方通行「やれやれ……保護者って大変なンだな」
一方通行「飲料のコーナーは……向こうか」
一方通行「ちっ、めンどくせェな」スタスタ
<うーん、コレは初めて見た銘柄ね。
一方通行(何この女……すげェ邪魔くせェ)
138:
◆qEBmxzrjcA:2011/10/12(水) 22:11:18.43 ID:Bef9DP8x0
一方通行「オイ、向こう行きてェンだからどけ」
フレンダ『あ、ゴメン……って、え?』
一方通行「えっ」
フレンダ『えっ』
一方通行「ンだよ、さっさとどけ」
フレンダ『……アンタ、私の姿が見えるわけ?』
一方通行「えっ」
フレンダ『えっ』
一方通行「……」
フレンダ『……』
一方通行「見えねェし聞こえねェ」スタスタ
フレンダ『ちょっと待って! アンタ見える人ってわけね!?』ガシッ
一方通行「見えねェよ! 聞こえねェよ!!」ギャースカ
フレンダ『いやそれ見えてるし聞こえてるって!』ギャースカ
139:
◆qEBmxzrjcA:2011/10/12(水) 22:12:08.65 ID:Bef9DP8x0
一方通行「離せ! たった今しがた解決したばっかなンだぞこちとら!」
フレンダ『なに本業? なら手伝ってよ! 成仏すんのに手を貸して欲しいってわけよ!』
一方通行「うるっせェ! なにさり気なくカゴにサバ缶入れてやがンだ!」
フレンダ「だってコレ私が死んだ後に出た銘柄だもん!」
一方通行「知るか!」
インデックス「あくせられーた……?」
一方通行「シスター、いいとこに来た。コイツひっぺがすの手伝え」
インデックス「コイツって……この金髪の女の人?」
フレンダ「え、なにアンタも見えるの? これは一世一代のチャンスってわけよ!」
一方通行「一世一代終了してやがンだろォが!」プンスカ
インデックス「えーとね、あくせられーた」
一方通行「あン?」
インデックス「すごい注目浴びてるんだよ」
<ヤダ、あの人一人で騒いでるー
<コワーイ
一方通行「」
195:
◆qEBmxzrjcA:2011/10/13(木) 21:54:23.39 ID:R7UoN+XF0
とある公園――
インデックス「とうまに連絡したら、『一方通行が一緒なら安心だ』だって」
一方通行「あそォ……」グデー
インデックス「大丈夫?」
一方通行「もォ知らねェ。だりィ」ダラー
インデックス「そして、あなたは……」
フレンダ『私はフレンダ。脚線美に自信があったから、幽霊になっても足があって安心したってわけよ』
インデックス「そ、そう……」
一方通行「俺は一方通行。上から読ンでも下から読ンでも一方通行だ」フフン
インデックス「いやそれ間違ってるんだよ」
フレンダ(一方通行……どっかで聞いたことあるような?)
196:
◆qEBmxzrjcA:2011/10/13(木) 21:55:12.44 ID:R7UoN+XF0
フレンダ『ねぇ、お願いがあるんだけど』
一方通行「却下」
フレンダ『まだ何も言ってない!』
一方通行「幽霊なンざと関わるのは金輪際お断りなンだよ」
フレンダ『お願い! 手を貸して!!』
インデックス「あくせられーた、私はシスターとして放ってはおけないかも」
一方通行「……」エー
インデックス「彷徨える魂に手を差し伸べるのがシスターとしての使命なんだよ」
フレンダ『さっすが修道女は話がわかるってわけね!』ヒャッホウ
一方通行「ちっ……せっかく解決したと思ったらまた憑かれンのかよ」
フレンダ『憑くつもりはないんだけどね。手伝って欲しいだけなのよ』
一方通行「一緒じゃねェか」
197:
◆qEBmxzrjcA:2011/10/13(木) 21:56:05.58 ID:R7UoN+XF0
インデックス「これはまだおくり屋さンは続けるべきって主の思し召しかも」
一方通行「なンで見ず知らずの外人幽霊を成仏させなきゃならねェンだよ」
フレンダ『し、辛辣……』
一方通行「祖国に帰れ」ゴロン
フレンダ『』
インデックス「あくせられーた、ちょっと厳しいかも」
一方通行「アイツとは状況が違ェだろ。俺がコイツに手を貸す道理はねェ」
インデックス「それでもおくり屋さンなの?」
一方通行「……なに?」
インデックス「あくせられーたには資質があるんだよ。ううん、おくり屋さンになるべくしてなったんだよ」
一方通行「……」
インデックス「あくせられーたの、お店を開くって熱意はその程度のモノだったのかな?」
一方通行「……」
一方通行「……そォだ」ハッ
フレンダ(おや……?)
198:
◆qEBmxzrjcA:2011/10/13(木) 21:57:00.17 ID:R7UoN+XF0
一方通行「そォだな、能力あンのにやらねェのはただのダメ人間だな」ウン
インデックス「そうなんだよ!」
一方通行「飛べねェ豚はただの豚だしな」ウン
インデックス「うん? うん、そうなんだよ!」
一方通行「力なき正義は無力、正義なき力はただの暴力だしな」ウン
インデックス「いやそれは関係ないと思うけど」
フレンダ『じゃ、じゃあ手伝ってくれるってわけ!?』
一方通行「……あァ、仕方ねェな」
フレンダ『やった! ありがたい!』
一方通行「レベル5第一位改め、おくり屋さンの一方通行です」ハイ
インデックス「シスター改め、アシスタントのインデックスです」ハイ
フレンダ『』
一方通行「あン?」
フレンダ『……え、第一位?』
一方通行「おォ」
フレンダ『……マジ?』
一方通行「マジ」ウン
フレンダ『』
199:
◆qEBmxzrjcA:2011/10/13(木) 21:57:49.88 ID:R7UoN+XF0
一方通行「オマエの話を聞く前に解決しておきてェ事がある」
フレンダ『なに?』
一方通行「なンで俺は見える体質になっちまったンだ?」
インデックス「うーん……もしかしたら、本来持っていたモノかも」
一方通行「あン?」
インデックス「今まで見てきた普通の人間の中にも幽霊が見えてたかもしれないってこと」
一方通行「成程……俺が気がつかなかったってだけか」
インデックス「でもでも、それは可能性の一部でしかないかも」
一方通行(まァ……俺が殺した人数は数知れねェしな)
インデックス「ところで、あなたの姿は誰にも見えないんだね?」
フレンダ「そう。声が届いたのもアンタらが初めてってわけ」
一方通行「因果律か……」
インデックス「私は蝕の辺りでギブアップだったんだよ」
一方通行「あァ? あンなもン鼻で笑いながら読めンだろ」フフン
フレンダ(なんの話……?)
200:
◆qEBmxzrjcA:2011/10/13(木) 21:58:52.47 ID:R7UoN+XF0
一方通行「まァ依頼を受けたからにゃオマエの成仏手伝ってやる」
フレンダ『助かるわ! ありがとね!』
インデックス「生前の記憶はあるの?」
フレンダ『バッチリよ』
一方通行「じゃあこの世の未練に心当たりは?」
フレンダ『それもバッチリ』
一方通行「……」
インデックス「……」
一方通行「ざけンな。ならてめェで解決しろ」スタスタ
フレンダ『え、ちょっ! 待って待って!』
一方通行「うぜェ。俺は帰って世界の車窓から見るンだよ」
インデックス「すっごい意外なんだよ!?」
一方通行「今の俺に必要なのは癒しだ。解決できンなら自分でやれ」
フレンダ『ちょっと待って! 話だけでも聞いて欲しいってわけよ!』
201:
◆qEBmxzrjcA:2011/10/13(木) 21:59:35.51 ID:R7UoN+XF0
フレンダ『あ、このヤシの実サイダーって結構美味しい』ズズー
一方通行「オマエも質量持ちかよ」グデー
インデックス「最近の幽霊はこういうのが主流なのかな」
一方通行「知らねェ。トレンディーなンじゃねェ?」
インデックス「トレンディー!?」
フレンダ『それでね、確かに私は記憶も未練の心当たりもあるんだけど……』
インデックス「何か事情があるの?」
フレンダ「そう! それがちょっと一筋縄じゃいかないってわけ」
一方通行「何もったいぶってンだよ幽霊のくせに。さっさと話せオラ」グデー
フレンダ『……』
インデックス「あくせられーた、手厳しいってば!」
202:
◆qEBmxzrjcA:2011/10/13(木) 22:00:25.08 ID:R7UoN+XF0
フレンダ『実は私、ある組織の一員だったのよ』
一方通行「裏か?」
フレンダ『第一位ならわかるかもしれないけど、暗部よ』
インデックス「あんぶ?」
一方通行「それで? 抗争に巻き込まれて死ンだか?」
フレンダ『それも間違ってないけど……私は仲間に殺されたの』
一方通行「はァ?」
フレンダ『第二位知ってる? 未元物質。アイツに襲撃されてさ……』
一方通行「あン? じゃオマエはアイテム所属か」
フレンダ『え、知ってんの?』
一方通行「因みに垣根は俺がミンチにしといた」ハイ
フレンダ『』
インデックス「ミ、ミンチ……」
203:
◆qEBmxzrjcA:2011/10/13(木) 22:01:09.82 ID:R7UoN+XF0
フレンダ『ま、まぁそれは置いといて……』
一方通行「それで?」
フレンダ『奴に脅されて、仲間の居場所ゲロッちゃったってわけ』
一方通行「売ったのかよ。確かリーダー原子崩しだろ? なら殺されるな」ウン
インデックス(えーと……これは私が聞いててもいい話なのかな……立場的に)
一方通行「そォか、それで原子崩しを怨ンでるって事か」
フレンダ『違うって、逆よ』
インデックス「逆?」
フレンダ『麦野に……皆に一言謝りたくってさ』
一方通行「殺されてンだぞオマエ」
フレンダ『それでもよ。麦野の判断は暗部のリーダーとして当然だったし』
インデックス「そんな……」
フレンダ『結局、我が身可愛さに仲間売った私が悪いってわけ』
204:
◆qEBmxzrjcA:2011/10/13(木) 22:01:54.35 ID:R7UoN+XF0
フレンダ『そのせいで結果的に皆を傷付けちゃったし、バラバラになっちゃったし……』
一方通行「アイツら復活したぞ」
フレンダ『それも知ってる。さり気なく様子見たりしてるしね』
インデックス「普通に謝るんじゃダメなの?」
フレンダ『結局……見えない聞こえないならどうしようもないってわけ』
一方通行「はい」ハイ
インデックス「はい、あくせられーた」
一方通行「文字で伝える」
フレンダ『それただの恐怖現象!』
一方通行「はい」ハイ
インデックス「はい、あくせられーた」
一方通行「鏡越しに写りこむ」
フレンダ『それも恐怖現象!』
一方通行「詰ンだ」グデー
フレンダ『早い! 諦め早い!!』
205:
◆qEBmxzrjcA:2011/10/13(木) 22:02:43.74 ID:R7UoN+XF0
一方通行「でもどォしようもねェだろ、見えねェ聞こえねェなら」
インデックス「そうだね……」
フレンダ『さっきの方法は私も考えたけど、やっぱりどうせなら自分の口で伝えたいってわけよ』
インデックス「うん、その方がいいね!」
一方通行「あン? そういやこないだ浜面墓参り行くとか行ってたな」
フレンダ『あー、来た来た。全力でアピールして、結局無視されたわ』
インデックス「悲しいかも……」
フレンダ『あと、いい加減供え物としてのサバ缶とシャケ缶の比率2:8を変えて欲しいわね』
一方通行「それはどォでもいい」ウン
インデックス「それは別に心底どうでもいいんだよ」ウン
フレンダ『……結局アンタたちが優しいのか厳しいのかわかんない』
206:
◆qEBmxzrjcA:2011/10/13(木) 22:03:20.63 ID:R7UoN+XF0
インデックス「じゃあなんとかして方法を考えておくね」
一方通行「とりあえず今日は解散だな」
インデックス「そうだね、もう遅いし」
フレンダ『また明日ここでいい?』
一方通行「あァ、仕方ねェな」グデー
インデックス「了解なんだよ!」
フレンダ『助かるわ。じゃまた明日』フヨー
インデックス「ばいばーい!」
一方通行「オマエは送ってってやる」
インデックス「む、一人で帰れるんだよ」
一方通行「へェ……補導されても問題ねェンだな?」
インデックス「……お願いします」
207:
◆qEBmxzrjcA:2011/10/13(木) 22:04:06.77 ID:R7UoN+XF0
インデックス「ただいまー!」
上条「遅かったな、大丈夫だったか?」
インデックス「あくせられーたが送ってくれたから大丈夫!」
上条「そうか、悪かったな一方通行……」
一方通行「……」zzz
上条「」
上条「おぉぉぉぉい! 何いきなり玄関で寝てるんだ!?」
インデックス「あくせられーたはね、大変なんだよ……」
上条「どういうことだ?」
インデックス「生力尽くしてお仕事に取り組んでるからね、本当の意味で」
上条「そっか、精力尽くして……一方通行も疲れたんだな」
インデックス「うん、憑かれたんだよ」
上条「そんなに疲れる仕事なのか?」
インデックス「うーん……相手によっては憑かれないかも」
上条「接客か……大変だな」
インデックス「?」
上条「?」
208:
◆qEBmxzrjcA:2011/10/13(木) 22:05:01.35 ID:R7UoN+XF0
次の日――
一方通行「よォ」
フレンダ『あ、待ってたんだから』モグモグ
インデックス「サバ缶……美味しそう」ジュルリ
一方通行「なンでどいつもこいつも食欲ある幽霊なンだよ」
インデックス「死んで欲はなくなるっていうのは迷信なんだね」
フレンダ『ぷはー、ご馳走さま!』
一方通行「さっそく作戦会議を始めます」ゴロン
インデックス「ベンチ占領しないで!」
一方通行「とりあえずオマエはアイテムの連中に謝りてェと」
フレンダ『うん』
一方通行「できれば直接がいいが方法が思いつかねェと」
フレンダ『そうそう』
インデックス「何かアイディアがあるの?」
一方通行「当たり前だろォが」フフン
209:
◆qEBmxzrjcA:2011/10/13(木) 22:06:00.08 ID:R7UoN+XF0
ヒャマダ電気――
インデックス「ここって……」
フレンダ『家電量販店よね? 何をするわけ?』
一方通行「いいか、幽霊ってのはキャメラ越しなら写りこむもンだ」
インデックス「そうだね。2号とのぷりくらが証拠かも」
一方通行「つまりはレンズ越しなら姿が見えるってわけだ」
フレンダ『ふむふむ』
一方通行「そこで必要な機材として……コレだ」
フレンダ『ハンディカム?』
一方通行「これでオマエを撮りながら、同時にテレビで映せば……」
フレンダ『そっか! 結局はその場にいる事を証明できるってわけね!』
一方通行「そォだ。キャメラ越しなら声も届くだろ多分」ウン
インデックス「うー、機械のことはわからないかも……」
210:
◆qEBmxzrjcA:2011/10/13(木) 22:06:49.65 ID:R7UoN+XF0
店員「いらっしゃいませ、何をお求めでしょうか?」
一方通行「一番感度いいの」ハイ
店員「それでしたらこちらの最新型はいかがでしょう?」
一方通行「テレビに繋ぐやつ」ハイ
店員「それでしたらこちらで別売りになりますが」
一方通行「とにかく一番綺麗に写るやつ」
店員「でしたらやはりこの3Dスーパーハンディカムがお勧めですね」
インデックス「な、なんかカッコいいんだよ……!」キラキラ
一方通行「ふーン……3Dってアレだろ? 立体的に見えるってやつ」
店員「ええ、その通りです」
一方通行「なら幽霊も立体的に映ンな」
店員「えっ」
一方通行「好都合だ。コレ寄越せ」
店員「わ、わかりました……」
211:
◆qEBmxzrjcA:2011/10/13(木) 22:08:22.07 ID:R7UoN+XF0
フレンダ『テスト?』
一方通行「あァ、持ってって写りませンじゃ意味ねェしな」
フレンダ『おっけー、了解ってわけよ』
一方通行「はい本番入りまァす!」ヘイ
フレンダ『』
インデックス「5秒前―! 4、3、2…………っ」ハイ
フレンダ『え、えー……どうも、フレンダでーす……』
一方通行「カットォ!」プンスカ
フレンダ『』
一方通行「なにその適当な挨拶。オマエなに? テレビナメてンのかコラ?」
フレンダ『いやナメてないナメてない! っていうかそもそもテレビじゃない!』
一方通行「あン?」
フレンダ『写るかどうかのテストでしょ!? 結局今のはどうだったわけ?』
一方通行「あ、悪ィ。電源入れてなかった」
フレンダ『』
212:
◆qEBmxzrjcA:2011/10/13(木) 22:09:19.77 ID:R7UoN+XF0
インデックス「ふぅ……どうやらちゃんと写るみたいだね」
一方通行「あァ、割りと立体的にな」
フレンダ『結局たかがテストでテイク24までいかされるとは思ってなかったわけよ……』ゼイゼイ
インデックス「これなら問題なさそうかも!」
一方通行「アイツら驚くぞ」グデー
フレンダ『いや誰でも驚くって、普通』
一方通行「……」
フレンダ『……な、なに?』
一方通行「なンか生意気だなオマエ、帰る」スタスタ
フレンダ『待って待って! ゴメン! なんかゴメン! 謝るから手伝って!』
一方通行「ちっ……幽霊風情が……」
フレンダ『えー……なんかすごい厳しいんだけど』
213:
◆qEBmxzrjcA:2011/10/13(木) 22:10:04.64 ID:R7UoN+XF0
一方通行「ところでどっかの教授は幽霊の正体はプラズマとか言ってたな」
インデックス「そうなの?」
一方通行「……」
フレンダ『……?』
一方通行「圧縮圧縮ゥ」プラズマ
ゴォッ!
フレンダ『おわぁっ!? な、なにすんの!?』
一方通行「いや、本当にプラズマならオマエの仲間作れると思ってな」
フレンダ『いらないから! 別に求めてないから!!』
一方通行「あそォ」ヒュン
インデックス「び、びっくりしたんだよ……」
フレンダ『結局第一位ってなんでもありってわけね……』
214:
◆qEBmxzrjcA:2011/10/13(木) 22:10:43.09 ID:R7UoN+XF0
アイテム新アジトーー
絹旗「さっきの電話誰からだったんですか?」
浜面「ん? 一方通行から」
滝壺「あくせられーた?」
麦野「第一位がなんか用事だったの?」
浜面「いや、来るらしい」
絹旗「……は?」
麦野「……どこに?」
浜面「ここに」
滝壺「いつ?」
浜面「今」
絹旗「いや超意味わかんないですよ、説明してくださいよ浜面のくせに」
浜面「俺にもわからないって。いきなりここ来るとか言われたんだし」
滝壺「どうかしたのかな?」
215:
◆qEBmxzrjcA:2011/10/13(木) 22:11:27.70 ID:R7UoN+XF0
バターーンッ!
一方通行「毎度ありィ!」ババーン
インデックス「おくり屋さンなんだよ!」バーン
絹旗「うわぁ!? 超びっくりした!」
麦野「言ってる側から来たわね……」
浜面「急にどうしたんだよ、ここに来るなんて」
インデックス「わー、そのポッキー美味しそうだね」
滝壺「フランだよ。食べる?」
インデックス「ありがとう!」モキュモキュ
一方通行「俺コーヒーな」ゴロン
滝壺「ちょっと待ってて」テテッ
浜面「聞けよ!!」
麦野「っていうかいきなり馴染んでんじゃねぇよ!!」
216:
◆qEBmxzrjcA:2011/10/13(木) 22:12:09.56 ID:R7UoN+XF0
絹旗「それで、第一位と超謎のシスターは何をしに来たんですか?」
一方通行「見せてェもンがあってな」グデー
麦野「見せたいもの? なにそれ」
一方通行「テレビあるか?」
浜面「ああ、最近買ったやつがあるぞ」
インデックス「ふぉぉぉぉ……すごい大きいんだよ!」キラキラ
絹旗「超3Dですからね、これでB級映画もバッチリです」フフン
一方通行「3Dか、丁度いいな」
滝壺「なにするの?」
一方通行「まァ見てろ」イソイソ
インデックス「レフ板オッケーなんだよ!」
一方通行「キャメラオッケー……浜面ァ! 照明もっとこっちに寄せろ!」プンスカ
浜面「」
麦野「……何が始まるのよ」
217:
◆qEBmxzrjcA:2011/10/13(木) 22:12:58.96 ID:R7UoN+XF0
一方通行「よし、じゃあ画面を切り替えろ」
浜面「ん? ああ」ピッ
フレンダ『……』ヤッホ
麦野「」
絹旗「」
浜面「」
滝壺「……フレンダ?」
フレンダ『……』ノソリ、ノソリ
一方通行<くーるー……きっとくるー……きっとくるー……
フレンダ『……』ヒタ、ヒタ
麦野「にゃぁぁぁぁぁぁ!? フレンダァァァァァァ!?」
絹旗「ひょわぁぁぁぁぁぁぁ!!」
浜面「画面から! フレンダが! ぎゃぁぁぁぁぁ!!」
218:
◆qEBmxzrjcA:2011/10/13(木) 22:13:40.97 ID:R7UoN+XF0
一方通行「はいオッケー」ウン
インデックス「掴みはバッチリだね」ウン
フレンダ『いや、おかげで少し傷ついたわよこっちは』
絹旗「え……フ、フレンダ?」
フレンダ『そ、私』
滝壺「あれ? でも部屋にはいないよ?」
一方通行「あァ、だってコイツ幽霊だし」
麦野「」
浜面「」
一方通行「3Dのおかげでリアル貞子できたな」フヒュゥ
インデックス「凄いやりきった感が出てるね……」
麦野「え、ちょっ、どういう事?」
フレンダ『麦野―、久しぶりー』
麦野「にゃぁぁぁぁぁ!?」
フレンダ『……正直傷つくわコレ』
219:
◆qEBmxzrjcA:2011/10/13(木) 22:14:29.65 ID:R7UoN+XF0
滝壺「へー、じゃあフレンダは本当にそこにいるんだね」
フレンダ『まーね。皆が見えないだけで』
麦野「科学の街で幽霊……有り得ないわ……」
絹旗「超C級映画っぽいですよ……」
フレンダ『誰がC級だ誰が』
浜面「で、でもどうして一方通行が?」
一方通行「あン? 知らねェけど、コイツに成仏すンの手伝えとか頼まれたンだよ」
絹旗「なるほど……冥土におくる、ですか」
滝壺「だからおくり屋さンって言ったんだ」ウン
麦野「滝壺のその順応性を分けて欲しいわ……」
インデックス「私達にしか見えないから、こうしてカメラを通したんだよ!」
フレンダ『そうそう、どうしても自分の口から伝えたい事があってね』
絹旗「伝えたいこと……?」
220:
◆qEBmxzrjcA:2011/10/13(木) 22:15:20.60 ID:R7UoN+XF0
フレンダ『えーっと……麦野、滝壺、絹旗、ついでに浜面』
浜面「俺ついでかよオイ」
フレンダ『……ゴメンなさい』
絹旗「フレンダ……」
フレンダ『結局、命欲しさに口割ったことは今でも後悔してるってわけよ。大事な仲間を売ったって事をね』
麦野「……」
フレンダ『そのせいでバラバラになっちゃったみたいだし……本当ゴメン』
浜面「……」
一方通行「なァ、そっちに『君に届け』の13巻あるか?」
インデックス「えーっとね……今私が読んでるかも」
一方通行「あァ? 寄越せ」グイ
インデックス「ちょ、ちょっと待って! あとちょっとだから!」
221:
◆qEBmxzrjcA:2011/10/13(木) 22:16:27.42 ID:R7UoN+XF0
麦野「……フレンダ」
フレンダ『麦野は暗部のリーダーとして間違ったことしてないよ』
麦野「え?」
フレンダ『知ってるんだからね。時々あの時の事後悔してクマさん抱いてること』
麦野「い、言うんじゃないわよ!!」
フレンダ『結局自業自得だからさ、怨んだりもしてないってわけ』
麦野「……」
フレンダ『今回こうして幽霊やってんのも皆に一言謝りたかったからなのよ』
一方通行「『高校デビュー』の絵柄どっかで見た事あンだが」
インデックス「『先生!』と同じ作者だったハズだよ?」
一方通行「なるほどなァ……お、『会長はメイド様』じゃねェか」ノソノソ
インデックス「うすいってカッコいいよね!」
一方通行「ティンベーとローチンの使い手だしな」ウン
インデックス「いや盲目の剣士の方じゃないんだよ」
222:
◆qEBmxzrjcA:2011/10/13(木) 22:17:11.29 ID:R7UoN+XF0
麦野「フレンダ……ゴメン」
フレンダ『やめてよ麦野。私が好きなのはガンガン引っ張っていくタイプの麦野なんだし』
麦野「……ふふ、相変わらずね」
フレンダ『ちょっと雰囲気変わったね。皆のおかげって訳ね』
麦野「さーて、どうかにゃーん」
フレンダ『浜面、不本意だけど……フレメアの事ヨロシクね』
浜面「……ああ、任せとけ!」
一方通行「『レッツバリボー!』ねェ」ペラペラ
インデックス「私はその人の絵柄好きかも!」
一方通行「同じ作者のギネスのやつの方が面白ェだろ」
インデックス「うーん……好みだね」
223:
◆qEBmxzrjcA:2011/10/13(木) 22:18:24.95 ID:R7UoN+XF0
滝壺「あ……フレンダ、足が」
フレンダ『……あー、目標達成しちゃったから、もう行かなきゃならないのか』
絹旗「え!? も、もう消えちゃうんですか!?」
フレンダ『結局私が現出してた理由を達成しちゃったからね。仕方がないって訳よ』
絹旗「そんな……」
フレンダ『あと、お墓参りは嬉しいんだけど……麦野、シャケ缶はもうちょい減らしてくれてもいいよ?』
麦野「……生意気言っちゃってんじゃないわよ」
インデックス「最近実写化してるの多いね」
一方通行「基本的に全部ダメだろ」
インデックス「そうなの?」
一方通行「キャラの魅力は偉大だからなァ」
インデックス「私の好きなのは実写化してほしくないかも」
224:
◆qEBmxzrjcA:2011/10/13(木) 22:19:38.74 ID:R7UoN+XF0
フレンダ『最期に、皆……元気でね』
浜面「……おう」
フレンダ『あの世で待ってるからねー!』
滝壺「フレンダ、ばいばい」
絹旗「フレンダ……うぅ」
麦野「……じゃあね」
フレンダ『あとあと、それからなんだけど……』
麦野「?」
フレンダ『あ、ヤバッ』
シュワァァァァァ……
麦野「」
絹旗「」
滝壺「……何が?」
浜面「フレンダ! 何がヤバいんだぁぁぁぁぁ!?」
225:
◆qEBmxzrjcA:2011/10/13(木) 22:20:24.19 ID:R7UoN+XF0
滝壺「なんにも写ってないね……」
絹旗「本当に消えちゃったんでしょうか……」
一方通行「消えたンじゃねェよ」
滝壺「あくせられーた?」
インデックス「神の下に導かれて行っただけなんだよ。心配は不要かも!」
麦野「アンタたち……」
麦野「少女マンガ読んでたくせに何偉そうにしてんだコラァァァァァ!!」
一方通行「反射」ピキーン
浜面「うぉっ!? 危ねぇ!?」
麦野「私たちのいい感じなやり取りの後ろでチマチマ漫画読みやがってよぉぉぉ!」
絹旗「そうですよ! 超台無しじゃないですか!!」
一方通行「うるっせェ! この場を用意してやっただけでも有り難く思え三下共!!」プンスカ
麦野「えー……」
絹旗「えー……」
滝壺「あくせられーた、ありがとう」ペコ
インデックス(とても素直……)
226:
◆qEBmxzrjcA:2011/10/13(木) 22:21:20.63 ID:R7UoN+XF0
麦野「ふーん……急に幽霊が見えるようになったの」
一方通行「おかげでこっちは2人も相手してンだよ、数日の間に」グデー
浜面「じゃあ店を開くって話はおくり屋になったんだな」
一方通行「いや、店……じゃねェよなァ」
絹旗「超霊媒師って感じですね」
麦野「まあ報酬もらえない時点で店として成り立たないわね」
一方通行「まァな」
麦野「まぁでも……一応感謝しとくわ」
絹旗「……そうですね。実際に話せたわけですし」
浜面「幽霊なら誰でも見えるのか?」
一方通行「いや、その区別はつかねェな」ゴロゴロ
絹旗「というか、超キャラ変わってません?」
インデックス「生気を吸われてるからだと思うの」
滝壺「だからこんなにゴロゴロしてるんだね」
227:
◆qEBmxzrjcA:2011/10/13(木) 22:22:29.81 ID:R7UoN+XF0
一方通行「ま、解決したし俺らは行くわ」
麦野「ん、ありがと」
滝壺「また来てね」
インデックス「うん! ポッキーご馳走さま!!」
浜面「頑張れよー!」
一方通行「毎度ォ」
<バタン……
浜面(まさか生気を吸われて夢どおりの性格になるとはな……)
麦野「あれ? 絹旗、ハチクロ知らない?」
絹旗「え? そっちに超積んであったはずですが……ってファイブもない!」
麦野「まさか……」
絹旗「超持ち逃げ!?」
228:
◆qEBmxzrjcA:2011/10/13(木) 22:23:18.65 ID:R7UoN+XF0
インデックス「あくせられーた、これからどうするの?」
一方通行「……なンかまだ遭遇する気がするンだが」
インデックス「なんとなくだけど、私もそう思うかも」
一方通行「一応継続だな」ウン
インデックス「これからは街を歩いて彷徨える魂を探す?」
一方通行「ン、めンどくせェがそれでもいいか」
インデックス「じゃあ明日から探索だね!」
一方通行「あァ、そうするか」
インデックス「じゃあまた明日! ばいばーい!!」
インデックス「ふんふーんふん」パタパタ
上条「あれ? インデックス、そのマンガどうしたんだ?」
インデックス「お仕事の報酬なんだよ!」
上条(げ、現物支給……!?)
229:
◆qEBmxzrjcA:2011/10/13(木) 22:24:32.47 ID:R7UoN+XF0
次の日――
インデックス「おはよう、あくせられーた」
一方通行「おォ」ダラー
インデックス(日に日にやる気を失ってる……?)
一方通行「よし、もう少し経ったら行くか」
インデックス「え? 何か用事でもあるの?」
一方通行「ンにゃ、この寝そべってる体勢が中々いい感じなンだ」ウン
インデックス「ダ、ダメだよ! これ以上ダラダラしてたら生気が枯渇しちゃうんだよ!」
一方通行「なに言ってンだオマエ、バカか」
インデックス「……」イラッ
インデックス「ほら行くよ!」グイグイ
一方通行「えー」ズルズル
インデックス「って重いぃぃぃ! 立って! せめて自分で立って!!」
一方通行「人っつー字はなァ、人と人とが支え合ってンだよ」
インデックス「支え合ってるいうより、寄り掛かってるだけかも!!」
230:
◆qEBmxzrjcA:2011/10/13(木) 22:25:18.15 ID:R7UoN+XF0
一方通行「……」スタスタ
インデックス「……」スタスタ
一方通行「どォだ?」
インデックス「うーん……やっぱりパッと見ただけじゃわからないかも」
一方通行「透けてる奴も浮いてる奴もいねェしなァ……」
インデックス「あれ……あくせられーた、コレ何?」
一方通行「あン? あァ、おくり道具」
インデックス「え!? そんなのあるの!?」
一方通行「じっくりコトコト清めた聖塩だ」ハイ
インデックス「あ、塩なんだ」
一方通行「万が一悪ィ霊だった場合は容赦なくコレを浴びせる」
インデックス「手作りでしょ? 効果はあるのかな?」
一方通行「少なくともオマエの名前負け教会よりはマシだろォな」
インデックス「こ、これはとうまのせいだもん!」
231:
◆qEBmxzrjcA:2011/10/13(木) 22:26:08.80 ID:R7UoN+XF0
インデックス「ところで、塩を浴びせるって……ただ撒けばいいのかな?」
一方通行「幽霊ってのは余程の殺気がねェ限りは気づかねェ」
インデックス「むぅ」
一方通行「この俺ですら背後を取られたくらいだからな」
インデックス「結構危険かも」
一方通行「例えば、だ」
インデックス「うん」
一方通行「こう……普通に歩いてて」スタスタ
インデックス「ふんふん」
一方通行「なンかおかしい、なーンかおかしいと思ったら……さり気なく塩を掴んで」
インデックス「掴んで?」
一方通行「振り向きざまに叩きつける!!」ベッ
青ピ「ギャァァァァァァァ!?」
インデックス「」
232:
◆qEBmxzrjcA:2011/10/13(木) 22:27:09.15 ID:R7UoN+XF0
一方通行「いいか、狙うのは目だ」ベッベッ
青ピ「痛い! なんか目が痛い!」
一方通行「例え人間だとしても、一定時間視界を奪えたらそれでいいンだ」ベッベッ
青ピ「ギャァァァァァァァ!!」
インデックス「わかった! わかったんだよ! というかその人は多分人間だからやめてあげて!!」
青ピ「」チーン
一方通行「このよォに、俺の作った聖塩には人間に対しても効果がある優れモノだ」フフン
インデックス「目に塩が入れば大概痛いかも!」
一方通行「つーわけで、オマエも一袋持て」ハイ
インデックス「……あれ? こっちのはピンク色なんだね」
一方通行「それは道に迷った時にも使える『めじるシオ』だ」フフン
インデックス「いや塩程度じゃ絶対目印として機能しないんだよ……」
一方通行「気を取り直して探索するか」スタスタ
インデックス「あ、待ってー」トテトテ
青ピ「二人の美少女による放置プレイ……本望や」ガク
233:
◆qEBmxzrjcA:2011/10/13(木) 22:28:15.25 ID:R7UoN+XF0
一方通行「ン……」
インデックス「どうしたの?」
一方通行「今なンか聞こえなかったか?」
インデックス「え? 何も聞こえなかったけど……」
<ピロリーン、ピロリーン
一方通行「ほら」
インデックス「本当だ。なんだろ、電子音みたいな感じだね」
一方通行「携帯で写メ撮ってるみてェな……」
インデックス「どこだろう?」
一方通行「向こうだな」スタスタ
フレメア「噛むんとフニャンにゃん。にゃあにゃにゃあにゃにゃあ」トテトテ
駒場『……』ピロリーン、ピロリーン
インデックス「」
一方通行「……」
234:
◆qEBmxzrjcA:2011/10/13(木) 22:29:29.98 ID:R7UoN+XF0
次のおくられびとが登場したところで今日は終了です。
思ったよりも短くなりそうなんで、流し読み程度にお付き合いくださいな。
ではでは、また明日。
おつでしたー。
236:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県):2011/10/13(木) 22:33:25.93 ID:IF3+GNLCo
宇水さんの素晴らしさを解するとは流石は一通さんだな……乙 238:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/13(木) 22:36:07.29 ID:Ll4VJgTz0
乙
白コンビに空気ぶち壊されつつフレンダで涙したのに駒場さん何やってんですか… 239:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区):2011/10/13(木) 22:38:03.03 ID:PWgjPlfGo
うわぁ…うわぁ… 247:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank):2011/10/13(木) 22:58:31.93 ID:oyOG738No
駒場さん親バカすぎるwwwwww 261:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区):2011/10/14(金) 07:53:00.96 ID:ZtgOBDz+0
青ピで爆笑したじゃねーかwwwwwwww 256:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/14(金) 00:38:54.47 ID:sIzy/1PDO
この駒場さん、幽霊になって霊得状態になってるな
りとくだけに 次→
インデックス「お店屋さン?」 一方通行「店、じゃねェよなァ……」【後編】
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