初春「定温保存じゃなくて、性感保存……?」

2011-12-15 (木) 19:17  禁書目録SS   3コメント  
1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/12(月) 22:12:35.81 ID:+hrW+dTo0

ある日、初春飾利は自宅である学生寮でくぐもった声を上げ身をよじらせていた。

初春「はあ、はあ……」

初春「んっ!!あんっ!!」

初春(わたし、まだ中1なのに毎晩こんな事ばかりして)

初春(みんなが知ったら軽蔑されますよね……)

初春(でも……)

初春「きもちよくて指が止まりませんっ」

初春「あっ、今日もそろそろイッちゃ――」

少女が絶頂に達しようとした瞬間。

プルルルルルルル。と携帯電話の着信音が響く。



4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/12(月) 22:13:55.11 ID:+akblYwZ0

ふぅ…




9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/12(月) 22:22:13.67 ID:+hrW+dTo0

初春「……電話……佐天さんからだ。でなきゃ……」

少女は手を伸ばし携帯電話を取ろうとする。

初春「あっ、右手は汚れちゃってるから、左手でっと……」

ピッと機械音を立てて電話に応対する。
内容が有って無いような会話を10数分した後少女は電話を置く。

初春「もう、佐天さんったらこんな時間に~」

初春「まあ、佐天さんらしいって言えばそうかな」

ちょっと不満を口にし、ポツリと

初春「でも、せっかくいきそうだったのにな……」

先ほどの行為を思い出し言った。

初春「女の子ってこういうとき不便ですよね」

初春「女子の性的快感は連続させないと最後までなかなかいかないですもん」

初春「って私なに一人で恥ずかしい事言ってるんでしょう」

初春「…………とりあえず、続きしよっかな」

そうして少女は再び自慰行為に励もうとその右手を秘部に近づける。
そしてそれが触れた瞬間。



11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/12(月) 22:32:46.58 ID:+hrW+dTo0

少女の身体にまるで電流が走ったような刺激が訪れた。
その刺激は波となり全身を駆け巡る。

初春「ん!!!あああっ!!」

少女は思わず声をあげその波に身を任せる。
小さな身体は、快感という電流を受け何度も何度も仰け反った。
そして、数秒後。
波は収まったのか少女は身体をぐったりとさせため息をつく。
ため息、といっても先ほどの余韻がまだ体に残っている所為か、荒い呼吸も混じる。

初春「はあ……はあっ――」

初春「い、一体……何が??」

そう言いながら、自分の右手を視界に捕らえ眺めた。

初春「軽く触っただけ……でしたよね?」

と少女は少し考えてから、またおそるおそるその手を秘部に近づける。
またその指が触れる。

だが今度は何も身体に変化は起こらなかった。
むしろ、先ほど絶頂に達してしまったばかりなので、すこしくすぐったい。
だからその手をすぐに離す。



12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/12(月) 22:36:49.52 ID:Dy+cakbg0

ふむ



13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/12(月) 22:44:48.23 ID:+hrW+dTo0

初春「いったい何がどうなっているんでしょう?」

考えながらふと視線を部屋内に巡らせる。
可愛らしい時計が目に映り時間を少女に知らせた。

初春「あ、いけません!もうこんな時間!!」

初春「早く寝ないと――」

そうして少女は自慰行為の余韻もそこそこに、身体を休めた。

翌朝。
少女は普段どおりに目を覚まし朝食を食べ、学校へ行った。
いつもどおり授業をこなし、友人と雑談。気付けば放課後へと、あっという間に時間が流れていた。
その後も、昨晩の出来事など全く考えないまま風紀委員の当番を済ませ帰宅した。

初春「晩御飯のお片づけも終わりましたし、明日の用意もしました」

初春「あとは、……お、おな……にーして寝るだけです」

別に宣言する必要もないのに、顔を真っ赤にしながら独り言を呟く。
そして毎晩の日課をこなすべく、その手を秘部へ。

初春「昨日は、触っただけでいっちゃったけど……今日はどうでしょう……」

その手が秘部に達する。
しかし少女の身体に訪れたのは昨晩のような快感でなく、普段どおりのそれであった。



16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/12(月) 22:58:49.21 ID:+hrW+dTo0

初春「あれ、今日はなんとも無いですね……」

初春「あ、でも……んっ!!普通にきもちいっ、いいです……」

少女は右手で秘部をやさしくなぞりながら左手で、その成長途中の控えめな乳房を刺激する。
始めは服の上から、そしてその刺激に慣れたら、下着の上。
さらには直にと少女はだんだんと性感を高めていく。

初春「ん!!あっ、あん…………んああっ」

初春「ふああ、い……や…………ん」

初春(あ、今日もそろそろいき……ま――)

とそのとき、昨晩と同じく少女の絶頂は妨げられた。

不良A「れgbぁいすdvh;あうえgh!!!」

不良B「vせういrgfはlうぃえうgls!!!!」

どうやら外でスキルアウトか何かが揉めているらしい。

初春「……もう……放って置くわけにもいきませんね……」

乳房をいじっていた手を携帯電話に伸ばし、少女は慣れた手つきで警備員に通報する。
数分後、警備員が到着したのか、あたりは再び静かな住宅街に戻った。

初春「さて。これでようやく続きができます~」

先ほどまでと同じように、少女は横になりその身体を快感へ導くべく行為を再開する。



21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/12(月) 23:11:31.24 ID:+hrW+dTo0

また指が秘部に到達する。やはりその時であった。

初春「ああああああああっ!!!!」

昨日と同じ快感の波が再び少女の身体を駆け巡る。

初春「えっ!?なんで今日も?――んん~~っ!!あああ」

自分の身体に何が起こっているのか考えようとするも考えるよりも先に
脳が快感の電流に支配される。
その身体を何度も震わせながら少女はそれに没頭する。

初春「ああっ!!きもちいい……ですっ!!んっ」

――――――――

絶頂に達して数分が経過しただろうか。
少女は自分の体のことを考え始める。ようやくそこまで頭が落ち着いた。

初春「昨日と一緒で気持ちよかったです~~」

初春「じゃ、なくて!!なんで昨日と同じことになっちゃったんでしょう……?」

初春「そういえば、昨日も佐天さんからの電話でいきそうな時に中断させられて……今日も……」

初春「いや、でもまさかそんなことあるわけ……」

少女は必死に他の可能性を模索する。しかし導き出された結果は変わらなかった。

初春「定温保存じゃなくて、性感保存……?」



25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/12(月) 23:29:28.16 ID:+hrW+dTo0

数日経って。とある街角。

少女は自分の能力を確認するために、あれから何度か自分の身体で実験を行っていた。
自慰行為をし、絶頂に達する前にその手を放し、時間を置いてから同じ手で触れる。
時間や触れる手などをいろいろと変えてみた結果。いくつかはっきりと分かる事が出てきた。

初春「あれから分かった事。それはこの2つ」

実験結果のメモを見ながら呟く。

①接触部は同じ部分で無ければ効果がない。

初春「それまで中指でクリちゃんを触っていたのなら、中断後も中指でクリじゃないといけないんですよね~~なんか難しい」

②時間制限は30分

初春「30分立つと、快感が0に戻ってしまうところまで分かりましたけど」

初春「………………」

初春「正直。この能力の使い道ってなにかあるんでしょうか?」

初春「定温保存も役に立つのか立たないのか分からない能力でしたけど、これも……はあ」

とため息をつきながらがくりと肩を落とす。その後ろから声がかけられた。
声が耳に入るのと同時に
少女は下半身、主にスカートのあたりに風を感じた。

「うーいーはーーーーるーーーー!!!」



26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/12(月) 23:32:42.40 ID:L2rxwejk0

佐天さんが最初の雌奴隷…犠牲者か



27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/12(月) 23:37:04.61 ID:ngUybHzK0

いいスレを開いたものだ



28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/12(月) 23:42:27.15 ID:+hrW+dTo0

少女のスカートが後ろから勢い良く捲られる。
布が風になびく音を周囲に響かせながら、同時に周囲の視線もそこに集まっていく。

「お。いいもん見たぜ!!今日は珍しく幸運だぜ」
などと通行人が次々に口にしている中。
ようやく少女に声をかけた人物が言葉を続ける。

「いやー、今日は青と白のストライプかー」

初春「さ、佐天さん!!!こんなところで……」

初春「もう。やめてくださいよ~~!!」

顔を真っ赤にし頬っぺたを膨らませ初春は佐天に話しかける。今にも飛び掛りそうな勢いだ。
そんな初春を軽くあしらいながら

佐天「いちいち細かい事気にしたら、すぐ老けちゃうよー」佐天は笑って言った。

初春「それ原因つくった佐天さんが言えた台詞じゃありません!!」

佐天「ゴメンゴメンっ!!ジュースでもおごるからさ」

その言葉に初春はピクリと反応し佐天のほうを見る。

初春「ついでにクレープもです!!いちごがいっぱい入った甘~~いのがいいです!!」

そうして二人はいつものクレープ屋に向かっていった。



30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/12(月) 23:52:22.21 ID:+hrW+dTo0

佐天「とほほー、結構高かったなー」

初春「ふ~んだ。ちょっとはこれで懲りてください」

初春が手に持っているのはイチゴ生クリームスペシャル。
その名に恥じず、大量のイチゴをはじめ女の子のすきなトッピングが所狭しと施されている。
一方の佐天が持っているのは、プレーンカスタード。
言わずもがな、初春のものを買った所為で財布事情が悪くなったようだ。

クレープを食べながら雑談していた2人だったが、ふと佐天が話題を転換する。

佐天「ところで初春?」

初春「はい、なんですか佐天さん?」

佐天「さっき、『カイカン』がどうのこうのってなにか独り事言ってたみたいだけど、あれなに?」

初春「!!!!!!!」

佐天「えっ?どうしたのそんな慌てた顔して!!??」

初春(ま、まさか聞かれていたなんて……どうごまかしましょう)

初春「か……開館まだかなーって…………映画館の……」

佐天「………………」

初春(う~~。怪しまれてますよこれ~)

佐天「………………」



33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 00:03:34.75 ID:mI7kqEcn0

佐天「もうお昼過ぎなのに何言ってるの?」

初春「………………」

佐天「黙ってちゃわかんないよー初春?」

初春(どうしましょうどうしましょうどうしましょう)
初春(何か他の話題を振らないと…………あ、そうだ!!)

初春「ところで佐天さん、うちの学年の例の新しい能力開発主任の先生どう思います??」

佐天「え?急になによ??別にどうも思わないけど」

初春「え?あ、あ……そうですか?前に『かっこいいなー』って言ってませんでしたっけ?」

佐天「そんなこと言ってないって。どうしたのよ?」

初春「あははは、あれアケミさんだったかな~?あははははは」

佐天「ねえ、さっきから変だよ?なにかあったの初春???」

初春「べべべ別に何も無いですって~、嫌だな~佐天さんってば」

佐天「うーん…………」

初春「そんな変な目で人を見ないで下さいよ~、他に何か話題無いんですか??」

佐天「何も無いならいいんだけどさ……話題かー、うーん……あ、そうだ」

佐天「初春とあたし、仲良くなって長い事経つけどさ、そろそろ初春の能力教えてよ?」



34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 00:05:21.64 ID:mI7kqEcn0

もう地の文書くのめんどくさいので
書きたい所以外、次から効果音でごまかして適当に書きます。



36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 00:07:40.82 ID:DZjSNWg20

効果音は控えめにな



37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 00:08:01.66 ID:uJ2j4gYK0

エロは多めにね



38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 00:18:18.61 ID:mI7kqEcn0

初春「!!!!!!」ビクっ

初春(能力なんて。なんてタイムリーな……)

初春(って私が話のきっかけ作ってましたね……どうしましょう)

佐天「ねえ初春ってばー、そろそろ教えてくれてもいいでしょー?」

初春「は、はい……でもレベル低いから恥ずかしいんで……」

初春(引き下がってくれるかな、佐天さん)

佐天「なんでそういうこというの!!!!」

初春(えっ?)

佐天「あたしなんてレベル0なんだよ!?初春はっ……グスン……能力あるんだから…………いいじゃん……」ホロホロ

初春(あ!!!私とした事が、なんてことを……)

初春「ごめんなさい佐天さん!!私、佐天さんの気持ちも考えずに最低な事を……」

佐天「……えっぐ……じゃあ、能力……教えてくれるの??」

初春(とりあえず『定温保存』のほうを伝えればいいですよね……っていうか本当のは教えられませんし)

初春「はい、分かりました。教えちゃいます」

佐天「やったー、わーーい!!」バンザイ、手から何かポロリ



41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 00:29:14.85 ID:mI7kqEcn0

初春「佐天さん何か落ちましたよ――って、目薬?」

初春「は!!まさか佐天さん、さっきの涙は……」

佐天「……ばれちゃったかー、てへっ!!」

初春「てへっ!じゃないですよ!!もう!!」

佐天「でも教えてくれるよね、能力?初春は一度言ったことはきちんと守るもんねー」ニヤニヤ

初春「う~~、ずるいですよ、佐天さん」

初春「でも、仕方ないですね。えっと、私の能力は――」



~初春の説明タイム(定温保存の方)~



佐天「なるほどーそんな能力だったのねー」

初春「あんまり使い道ないんですけどね……」

佐天「そうかなー、そんなことないと――あ、あれは!!」

石焼き芋屋「いしやーーーーーきいもーーーーー。おいも、おいも、おいもだよーーーーー」

佐天「初春!!今こそその能力を使うときだよ!!」



45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 00:39:05.54 ID:mI7kqEcn0

初春「っていいますと?」

佐天「ふふーん!!あ、おじさーーーん!!すみませーーーん!!!」すたこら

初春「あ、佐天さん待って~」

石焼屋「おじょうちゃんたち、いくつ欲しいの??」

佐天「一つずつでいいよね、初春!?おじさん、2つくださいっ!!」

初春「ちょっと、佐天さん私要りませんよ。クレープ食べたばかりですし」

佐天「何言ってるの?あたしだってお腹いっぱいだよ」

初春「じゃあなんで??」

佐天「初春の能力見たいから」

初春「!!!!!!!」

佐天「うちに持って帰って一緒に食べようよ」

初春(どどどどどどど、どうしましょう~どうにかしないと)
初春「そういえば佐天さんお金ないんじゃ?」

佐天「ふふふー。石焼き芋2つくらいならまだ買えるのだよ」

石焼屋「はい、お待ちー。ありがとうね、おじょうちゃんたち」

初春「…………」



48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 00:47:56.33 ID:mI7kqEcn0

帰り道。

佐天「ふふーん。楽しみだなー」

初春「…………そ、そうですね」

佐天「この寒いのに、家に帰ったらあったかーい石焼芋が食べられるなんて」キラキラ

佐天「初春さまさまだよー」

初春「…………」

初春(どうしましょう、本当にこれはまずいです)
初春(一か八かで焼き芋持ってみましたが『性感保存』に目覚めてから『定温保存』は消えちゃったみたいです……)
初春(こうしてる間にもこの寒さでどんどん冷えていってます)
初春(どうにか起死回生の一手を考えないと……)

佐天「ねー、どうしたの初春?また黙っちゃって?」

初春「別になんでもないですよ、ははは~」

佐天「ほんと?」ジロジロ

初春「ほんとうですってー」

佐天「ならいいけど……っと、とうちゃーく!!」

初春(はっ!!結局何も思いつかないまま佐天さん家に着いちゃった)



53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 01:03:34.22 ID:mI7kqEcn0

佐天は家の鍵を空けてリビングへと颯爽と入っていく。部屋着に着替えながら初春を見て、言った。

佐天「いやー、本当にたのしみだよーアツアツの焼き芋が家で食べられるし」

佐天「何より、親友の能力がこの目で見れるんだもん!!!」

初春(あう~~~。本当に本当に、どうしましょう)

佐天「じゃあ、早速食べよっか??っとー、その前に」

佐天「寒い中歩いたら、トイレ行きたくなっちゃった……ちょっとあたしトイレ」

佐天「先に食べたら絶交だよーー!!!」すたこら

初春「わかってますよ~」

初春「………………」

初春「ちゃ、チャンスです!!今の内に電子レンジで……あ、あそこですね」

初春「コンセント入れて、『温め』っと」ピッ

初春「30秒で完了ですか……間に合って~」

10、9、8、7、6、5、

初春「佐天さんまだ出てこないです……良かった。間に合いそうですね」

初春「って、まずい、0までカウントしたら完了音鳴っちゃう!!」サッ、ガチャ



56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 01:12:21.59 ID:mI7kqEcn0

初春「ふ~、何とか間に合いました」

初春「音も鳴らなかったし、ばれてないですよね」キョロキョロ

初春「佐天さんは、まだですね」

初春「この隙に確認タ~イム」

初春「これでアツアツの焼き芋に~っと……あれ??」

初春「なんで冷たいままなんですか?」

初春「ちゃんと『温め』押しましたよね、私!!??」

初春「………………」

きちんとボタンを押したはずなのに温められていなかった焼き芋に初春は混乱してしまった。
レンジのコンセントやボタンなどをガチャガチャといじってみるも、なぜ温まらなかったのか見当も付かない。

初春「なんで!?なんで!?なんで~~!?」

佐天「初春、なにしてるの?」

そして、そのことに夢中になって、佐天がトイレから出てきた事に気付かなかった。

初春「!!!!!!!」



58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 01:19:30.36 ID:mI7kqEcn0

佐天「なんでレンジ触ってるの?」

初春「あ、ああああ、あの、これはですね……」

初春「焼き芋には暖かいミルクでも合うかな~って思って。ははは……」

佐天「そうなんだー、初春わざわざありがとー。でもそのレンジ動かないんだよねー」

初春「えっ!!」

佐天「えっじゃなくて。動かないから弄ってたんでしょ?壊れてるからコンセント抜いといたの」

初春「………………」

佐天「ま、それはいいから早く食べよっ」

佐天「先に座ってるから、そのお芋早く持ってきてね」すたこら、着席

初春(もう終わりですね……観念しよう)てくてく、着席

初春「……どうぞ、佐天さん」

佐天「わーーーーーい!!いっただっきまーーーす!!」



59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 01:25:44.60 ID:aYd4reoyO

どうなる



61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 01:28:23.16 ID:mI7kqEcn0

佐天「…………あれ?……冷たい……よ?」

初春「………………」

佐天「ねー、初春ってば?!」

初春「……あ、ホントデスネ~」

初春(佐天さん怪しがってる……いまはまだ芋しか見てないけど……)

佐天「うーーーん……」考え中

佐天「……ねえ、初春……?」じろじろ

初春(やっぱりこっち見ますよね……)

佐天「なんでコレ冷たいの??」

初春「…………」

佐天「ねえ!!!黙ってちゃわかんないって!!!」

初春「…………」

佐天「ねえ!!!!!!!!!初春っ!!!!」

初春「…………ごめんなさい佐天さん!!!私ウソつきました!!私の能力、『定温保存』じゃないんです」

佐天「………………知ってるよ」ニヤリ



62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 01:29:24.13 ID:3+EnA6Xz0

ほう



63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 01:29:42.14 ID:mI7kqEcn0

ちょっとお風呂いっていいですか?寒くてタイピングに支障が・・・



64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 01:30:35.22 ID:uUv8RQWj0

じゃあ俺もお風呂に



65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 01:30:57.93 ID:k6Q2RCPT0

じゃあ俺も



66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 01:37:10.64 ID:uJ2j4gYK0

じ、じゃあ



67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 01:37:28.40 ID:UXZsAUco0

だれが保守すんだよwwwwwwwww



68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 01:39:34.91 ID:pyKSUcJt0

じゃあ保守



77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 02:28:29.89 ID:dCGDxqUz0

初春「えっ?」

佐天「『性感保存』でしょ。そんなのはとっくに知ってるって」

初春「えっ?ええええ?!」

初春「えええええええええええ!!!!!!」

初春(そんな……まだ誰にも言ってないのに、なんで?)

初春(まさか、佐天さん『精神感応』の能力に目覚めたとか?!)

佐天「ふふーん、どうして知ってるか気になる?」

初春「…………」コクリ

佐天「当ててごらんー??」

初春「……『精神感応』にめz――」

佐天「そんなんじゃないよー」ニヤニヤ

初春「意地悪しないで教えてくれたっていいじゃないですか~」

佐天「初春だって、能力教えてくれなかったじゃん。おあいこだよー」

佐天「まあ、どうしてもって言うなら……」

佐天「その能力見せてくれるなら教えてあげてもいいかなー」ニヤリ



80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 02:31:31.07 ID:dCGDxqUz0

初春「……いやです」

佐天「そうかー、いやなのかー、じゃあ……」

初春「じゃあ、なんですか??」

佐天「なんだろうねー?」

初春「…………おしえてくださいよ」

佐天「自分の事ばっかりだねー、今日の初春はー」

佐天「人に何か頼むのなら、自分も何かしないといけないよねー」

初春「…………」

佐天「ね、わかった??」

佐天「別に難しいこと言ってるんじゃないでしょ、あたしはただ、能力見せてっていってるだけだよ」

初春「……わ、わかりました……」

初春「電気消しても……良いですか?」

佐天「お、なに?なにするの?」

初春「佐天さん!!!わざとそういうこと言わないで下さいよ!!!」カオマッカ



83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 02:41:00.40 ID:dCGDxqUz0

佐天が部屋の照明を落とし、薄暗くなった部屋で初春の声が響く。

初春「それじゃあ、始めますね……」

そう言いながら初春はいつもの様に右手で秘部を左手で乳房を愛撫し始める。
親友のそんな姿を、佐天はただまじまじと眺めている。

初春「あっ、んん!!!」

初春(佐天さんが見てると思うと、なんか変な感じがします)

初春(!!!あ、私いつもより濡れてる……)

初春(恥ずかしいです~~)

佐天「…………」ジロジロ

佐天(うー、暗くてよく見えないな……。あ、そうだ)

何か思いついたのか佐天は暗闇の中何かを探し始めた。

佐天「あったあった。よし」

初春「きゃ、佐天さん何ですか!?ら、ライト……」

佐天「そうだよー、良く見えなかったから携帯のライトつけちゃった!!えへへ」

初春「電気消す約束ですよ!!」

佐天「これは『携帯電話』、電話だよ?だからいーのだー!!」ニヤリ



86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 02:55:12.93 ID:dCGDxqUz0

初春「うううう~~~」

初春(仕方ないですね……はやく能力見せて終わらせちゃいましょう……)

初春(あ、さっきより濡れてます……友達に見られて濡らしちゃうなんて、私って……)

初春(だめだめ、余計な事考えずに!!はやくイクこと考えないと!!)

そんな思考をめぐらせている間もその両手の動きは持続したまま初春の性感を高めていく。
その姿は携帯電話のライトが妖艶に映し出し、見ている佐天は息をするのも忘れるくらい見入っていた。

佐天(初春、あんなに濡れてる……顔もきれいに紅潮してるし……)

佐天「ね、ねえ初春?」

初春「んっ!!あ……佐天さ……ん…………なんで……すか?」

佐天「気持ち良いの?」

初春「そんなこと……はずかしくて……いえま……あっ!!……せん」

佐天「その声が何よりの証拠だね、初春」

初春「んっんっ!!あ、ああああ」

佐天「…………あたしも手伝ってあげるね!!!」

そういうと佐天は片手で初春の乳房を優しく触り始める。これで両方の乳房が自分自身、それと親友の手によって愛撫される事になった。
そしてもう片方の手では内腿をやさしくなぞる。



88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 03:04:34.12 ID:dCGDxqUz0

初春「だめ!!!佐天さん!!!あっ」

佐天「なにがだめなのかなーー??」

初春「かんじ……すぎちゃいますっ!!!」

佐天「いいじゃん。もっと感じちゃえー」さわさわ

初春(やばいです……)
初春(まだ始めて全然時間経ってないのに、もう……)
初春(もう……いきそう)

初春「さ……てんさ……ん」

佐天「ん?どうしたの」

初春「わたし……そろそろ……」

佐天「……そろそろ?」にやり

初春「んっ!!あ、あああん」

佐天「そろそろ、なんなの?」

初春「い、いきま――――」

絶頂に達するすんでのところで、内腿をさわっていた佐天の手が初春の手を掴み制止する。
初春「!!!!!佐天さん!!どうして……?」

佐天「あたしが見せて欲しいのは、初春の『オナニー』じゃなくて初春の『能力』だよ」にやにや



89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 03:08:34.72 ID:h5dJMmRO0

佐天さんえろいなぁ…



91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 03:14:32.38 ID:dCGDxqUz0

初春「!!!!!」

初春「……そうでしたね」

佐天「それじゃあ、20分ほど待とうか」

初春「えっ!?」

初春(なんで佐天さん時間のこと知ってるの!?)

佐天「えっ?って何よ?」

初春「……いえ、なんでもないです」

初春(時間の事だけじゃない……私が性感を保存できるってことも知っているみたいだし)

初春(なんで??)

そんな初春を尻目に佐天はベッドに横になりくつろぎ始めた。携帯電話を操作していて、その顔の周辺だけが部屋にふわっと映る。

佐天「20分どうしてよーかなー?」

初春がその方向を見て気付いた。携帯に照らされる佐天の顔が自分と同じく紅潮していることに。そして言った。

初春「佐天さんも……」

佐天「ん?」

初春「…………佐天さんも、お、おお、おな……おなにーしたらいいじゃないですか!!!」



93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 03:33:18.96 ID:dCGDxqUz0

佐天「そうねー、じゃああたしもしよっかな」

初春「軽っ!!!」

佐天「なによ、その反応……さっきまで『いきそう~』とか言ってたくせに、このエロ春ー」

初春「えろ春ってなんですか~っ!!それとこれとは関係ないです!!!佐天さんのノリに驚いたんですよ」

佐天「ごめんごめん。でも、……だってさ……」

初春「だって?」

佐天「さっきの初春見てたら、なんかあたしも興奮しちゃったから……」

その言葉を発し終わらない間に、佐天は先ほどの初春と同じように、自分の両手で身体をさわり始める。

佐天「あん……んっ!!…………」

そんな姿を見ながら初春は

初春(佐天さん……あんなに強く胸もんでる……だから大きいのかな……?)
初春(って、佐天さんも十分えろいじゃないですか!!この、えろ天さん!!)
考えながらそっと佐天に近づいていき、言った。

初春「私もお手伝いしますね!!!」

佐天「えっ?初春!?あたしはいっ――やんっ!!」

初春の手が佐天の身体を嘗め回すように上下に左右に走る。先ほど佐天が初春にしたのとはまるで違い様々な部分を手当たりしだいさわっている。
その手は服の上、下着の上、そして中へと侵入する。そしてとうとう佐天の秘部へその指が到達する。その瞬間だった。



95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 03:48:41.90 ID:dCGDxqUz0

佐天「!!!!!」

佐天「えっ!!??なにこれ??きもちい……あ!!!」

佐天「い、いっちゃう!!!」

佐天「ああああああああああ!!!!!」

佐天の身体に快感の波が訪れた。唐突に現れたそれは彼女の身体を簡単に支配し自由を奪う。
身体の自由を奪われても尚、快感の波は弱まることを知らず、全身隅々までいきわたっていく。

佐天「あっ!!ダメ!!!もうこれ以上は……っ!!」
それ以上は限界だったのか、その言葉と共に身体を一層激しくよじらせると、佐天はぐったりと横たわった。

初春「……。佐天……さん?大丈夫ですか?!」

佐天「………………」
呼びかけに返事は無く、初春は何度か問い直す。3回ほど聞いたところでようやく反応が返る。

佐天「……はあ……はあっ…………もうっ、なんなのよ、一体!?」

初春「すごいいきっぷりでしたね、見ていて恥ずかしいですよ……もぅ」

佐天「ううううー、なんであんなイキ方したんだろ?クリさわられただけなのに……ってかあたしクリ派じゃないのに……」

初春「えっ!?それなのにあんなにいっちゃったんですか?むむむ……」

そう言いながら、初春はその右手を顔の前に持ってきて考える。
初春(もしかして……いや、でも…………まさか、ね?)



132:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 12:37:26.70 ID:JKDQAJdV0

初春(まさか……ですよね)
初春(そんなことあるわけないですもん……)
初春が考えをめぐらせている横で、ようやく佐天は呼吸が落ち着き身体も元の調子に戻りつつあった。

佐天「初春?ぼーっとしちゃって、どうしたの?」

初春「わわ!!佐天さんもう大丈夫なんですか?」

佐天「うん、まだちょーっと変な感じするけど大丈夫」

初春「そうですか……ならよかったです~」

佐天「心配してくれてありがと。でもなんであんなイキ方したんだろー、あたし」

初春「………………ひょっとしたら」

佐天「……ひょっとしたら?」

初春「私の能力のせいかもしれません……」

佐天「えっ、で、でも自分の身体にしか効果ないんじゃなかったの?」

初春「そんなことまで知っているんですね……」(一体どこ迄、どうやって知ったんでしょう……)
初春(今はそんなことより、確認してみよう。もうあれから25分経ってますから頃合としては丁度良いですね)
自分の右手を自らの秘部に伸ばす。絶頂を中断してからまだ30分経過していないのでまだその能力の効果があるはず。
そう思いながら、少し息をのんで一気に触れた。

佐天「おっ、なになに?あ、そうか!!もう時間だもんねー。やったー!!とうとう初春の能力がこの目で見れるぞー」

しかし、その指が秘部に触れても初春の身体には何も起こらなかった……。



134:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 12:46:04.81 ID:JKDQAJdV0

佐天「わくわくわくわく」じろじろ

初春「…………や、やっぱり……」

佐天「?????」

佐天は期待のまなざしで初春を眺めていたが、何も起こった様子はない。
それどころか目の前の少女はそのことに納得しているようだ。
そのことに疑問がどんどんわきあがってくる。

佐天「え?なになに?どういうこと?初春イカなかったの?」

初春「はい、いきませんでした。でもこれで謎が解けましたよ」

佐天「え?ええ??謎って……どういうことなのよ?」

初春「へへ~ん!!実はですね~~!!っとその前に……どうして私の能力知っているか教えてください」

佐天「えっ?でもあたし初春の能力見せてもらってないし……」

初春「なに言ってるんですか?佐天さん。もう見たじゃないですか」

佐天「ううん、オナニーしかみてないよ」

初春「お、おなにー……も見せましたけど、能力も見せたじゃないですか」

初春「いえ。体験させてあげたといった方が正しいですね!!」キリッ

佐天「な、なんだってーーー!!!???」



135:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 12:54:30.15 ID:JKDQAJdV0

初春「つまりはこういうことです」

初春「私の能力は中断してしまった性感を、手と、く……くりちゃんとかの部分の組み合わせで保存できるというもので」

初春「それは30分以内で、しかも部位が一致すれば、いつでも中断する前に戻せるんですよ」

佐天「うん、知ってる」

初春「……この説明終わったら、何で知ったか教えましょうね、佐天さん」

佐天「わかってるわかってる、だからはやく続きー」

初春「……」コクリ

初春「ここまでは自分の身体でしか確かめられなかった事なんですけど」

初春「さっき、偶然佐天さんの身体に……く、詳しくは私の中指と、佐天さんの……く、くりちゃんに触れてわかったんです」

佐天「初春の中指といえば……さっきオナニーしてた指……はっ!!もしかして??」

初春「佐天さんも気付きましたね」

初春「多分思っているとおりだと思います」

佐天「つ、つまり」

初春「そう……つまり……」

初春「私の能力は、部位の組み合わせさえ一致すれば、他人にも効果があるんです!!」



136:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 12:56:39.90 ID:qSrWI1W60

ΩΩΩ<な、なんだってー!?



138:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 13:07:54.04 ID:4yaedQq30

つまりおちんちんには使えないとな



139:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 13:08:25.56 ID:QObv1kRq0

くっ
まさかそんなことが!!!!!!



137:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 13:07:38.74 ID:JKDQAJdV0

佐天「おおおっ!!!さすがエロ春!!すごい能力だね」

初春「だから!!えろ春じゃないです!!!」

佐天「まー、いいじゃんいいじゃん、エロい能力には変わりないんだし」

初春「うーーー、返す言葉も無いです」

初春「……はっ!!!ところで教えてくださいよ、なんで知ってるのか」

佐天「やっぱ、そうくるのね……」

初春「まさか、ここまできて教えてくれない。なんてことは無いですよね」

佐天「わかってるって……もうちょっと引っ張ろうと思ったんだけど、しかたないかー」

初春「さあ、早く教えてください!!!」

初春の言葉に急かされるように、佐天はスカートのポケットを探り、何かを取り出した。
佐天「コレ見たからなんだよねー」

初春「あっ!!!それは!!!」
佐天が取り出した物。それは初春が自分の能力をまとめていたメモだった。

初春「どうして佐天さんがそれを!!??」

佐天「……やっぱ気付いてなかったのね……」

佐天「あたしがスカート捲った時、初春驚いてコレ落としたの。んであたしはそれを拾ったって訳」



140:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 13:18:00.35 ID:JKDQAJdV0

初春「わわわ~、返してくださいよ~」

佐天「はーい」手渡し

初春「よかった~、私の秘密~」

佐天「いやいや、もうあたしにばれたから秘密でもなんでもないでしょ」

初春「……そうでした……はあ」

佐天「まあ、そんなに落ち込みなさんなってー」

初春「だって恥ずかしいじゃないですか」

佐天「マイナスに考えずにさ、プラスに考えてみなよ」

初春「???」

佐天「メモ拾ったのがあたしでよかったじゃん。ってこと」

佐天「もしそこらへんのエロ親父とかスキルアウトとかが拾ったら大変な事になってたよー、それはもう口ではいえないくらい」にやにや

初春「だ、大丈夫ですよ!!ただのメモですもん」

佐天「名前や学校書いているのに??」

初春「はっ!!!」

初春は部屋にあった適当なメモ帳に自分の能力をまとめていた。そのつもりだった。
しかしそのメモ帳は風紀委員の支給品で、所属や名前など個人情報が書かれていたのだ。



142:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 13:26:49.71 ID:JKDQAJdV0

~以下、佐天の妄想~

エロ親父「君が初春ちゃんだね!!」

エロ親父「このメモによると、君の能力は……」

初春「わわわ、返してください~」

エロ親父「返して欲しくば、おじさんにその能力をみせてごらん?」

初春「…………」うるうる

エロ親父「……さあ?はやくしないとこのメモが風に乗ってどこかに飛んでいってしまうかもしれないよ」

初春「わ、わかりました……」

――――中略――――

初春「はあっ……はあ……」ビクン

初春「これで……いいですか?早くメモを」

エロ親父「約束どおりメモは返そう……」さっ

初春「良かっ――」

エロ親父「だが、君のその姿を見て興奮がどうにも収まらない!!君の身体で慰めてくれ!!」ヌギヌギ、オシタオシ

初春「えっ!!!や……いやあああああああ!!!!」
~佐天の妄想おわり~



143:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 13:34:09.50 ID:JKDQAJdV0

佐天「きっとこんな同人展開になってたって!!!」

初春「……似たようなこと、佐天さんもしたくせに……」ぼそぼそ

佐天「んっ?何か言ったかなー?」

初春「……拾ったのが佐天さんでよかったです……」

佐天「そうかそうかー、そんなこといわれると、お姉さん照れちゃうなー」

初春「……」

佐天「でも、あたしが拾ったお陰で、能力の新事実がわかったでしょ!!」

佐天「不本意ながらあたしの身体で実践されたけど……」

初春「そういわれると、そうですね」

佐天「やっぱり初春はあたしに感謝すべきだね」

初春「……何か癪ですけど、いちおうお礼は言っておきます。ありがとうございます、佐天さん」

佐天「ふふーん、いいことした後は気持ちがいいなー」

佐天「あ、そうそう、ところで気になってたんだけどさ」

初春「はい?なんですか?」

佐天「その能力ってどんな役に立つの??」



144:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 13:44:30.81 ID:JKDQAJdV0

初春「……」
佐天「……」

初春「……それは」
佐天「それは?」

初春「考えてるんですけど、なかなか思い浮かばないんですよね……はあ」

佐天「……やっぱ、そうだよね……」

お互いがこの『性感保存』については同じことを考えていた。
それを改めて口に出す事で、その思いはさらに強くなってしまう。

佐天「……でも、さ」

初春「???」

佐天「せっかくの能力だし、いろいろ研究してみようよ」

佐天「どうせ毎晩オナニーしてるでしょ?」

初春「わわ、佐天さんなに言って――」

佐天「してるよね!!??」

初春「……はい」

佐天「だからそのときにいろいろやってみよ??そのうちレベルも上がるかもよ。あたしも手伝うし」

初春「えっ!?佐天さん!!一人で良いですって!!!」



145:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 13:56:33.75 ID:JKDQAJdV0

佐天「なーに言ってんの初春!!」

佐天「その能力、他人にも使えるって分かったでしょ」

初春「は、はい」

佐天「だったらそれをあたしでいろいろ試せば良いじゃないってこと」

初春「そんな、悪いですよ~」

佐天「だーかーら!!いまさらなに言ってんの!!!」

佐天「こんなこと他の人に頼めるの?」

佐天「頼めるって言うなら、あたしは身をひくけどー」にやにや

初春「……お、お願いします」

佐天「わかればよろしいー」

佐天(なーんて調子いい事言っちゃったけど、ホントはあれが気持ちよすぎて忘れらんないのよねー)

――――

その後、毎日のように二人は能力の実験・訓練を行った。
ある時は佐天の家に、またあるときは初春の家で、何度も何度も試行を重ねた。

もともと演算能力が高い初春であったためか、二人での実験が功を奏したのか、それは効果が目覚しく、
わずか数日で能力に変化が訪れるのだった。



150:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 14:30:25.55 ID:JKDQAJdV0

佐天「すごいよすごいよ初春ー」

初春「えへへ~」

佐天「まさかこんな短期間で能力の幅が広がるなんて!!!」

初春「えへへ~」

佐天「さすがはエロ春っ!!!」

初春「えろくないです!!!」

佐天「いい加減に認めなよーって。夜な夜な喘ぎまくってたくせにー」

初春「それは佐天さんも同じじゃないですか!!」

佐天「へへーん。細かいことは気にしないー」

初春「むむう…………でもですね」

初春「佐天さんのおかげだと思ってるんですよ」

佐天「わわ、何よ急に!?」

初春「だって、ほんとのことです。佐天さんが手伝ってくれたから分かったこともあるし、能力も成長したんです」

佐天「ちょっとー、照れるからやめなって!!!と、ところでさ」

佐天「どんな変化があったんだっけ?」



153:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 14:41:42.88 ID:JKDQAJdV0

初春「えっと、まずはこれですね」

言いながらメモを取り出す。今度は学習したのか普通のメモ帳に結果を記している。

①効果時間が30分から1時間に延長

佐天「単純に考えても2倍に伸びたもんねー、すごいぞ初春ー」

初春「でも、未だにどう活用していいかわかんないですけどね」

佐天「……」

初春「……」

佐天「……他には何か変わったっけ?」

初春「ええと、他には……」

②部位と部位との指定組み合わせの枠が消滅

初春「これが大きく変わったところですね」

佐天「というか変わりすぎ……」

初春「ですよね~」

佐天「読者さんのために具体的に説明してあげなよ」

初春「じゃあ、これが発覚した時の佐天さんで解説しましょう」



157:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 14:55:52.82 ID:JKDQAJdV0

~数日前~

初春「はあ……はあ……」ぷるぷる

佐天「きちんと寸止めできてるみたいねー、えらいぞー」

初春「か、簡単に言ってくれますね……」

初春「これ結構しんどいんですよ」
初春(いきたいのにいっちゃだ――)

佐天「イキたいのにイっちゃいけないもんねー」にやにや

初春「!!!!もう!佐天さん!!!」

そう言いながら、勢いに任せて初春は佐天に詰め寄る。その手が佐天の肌に触れる。そのとき。

佐天「!!!!」

佐天「えっ?ええ??なにこれ??!!なによこれええええ!!!」

佐天「さわられただけでっ!!??い、イクっ!!!いっちゃうーーー!!!」

そして佐天はいつものように身体を何度も跳ね絶頂に達した。
初春にさわられた時、佐天は立っていたのだが、快感の波が巡っても尚我慢して立とうとしていたのがまずかったらしい。
何度も何度もその波は身体を往復し、彼女の思考は完璧にそれに支配された。

佐天「ああああっ!!!もうダメっ!!!んんんっ!!!」

数秒後、佐天は力なく床に崩れ落ちた。



158:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 15:06:35.23 ID:JKDQAJdV0

床に倒れた後も、佐天は身体を何度もよじらせ、その快感を味わっている。

初春「さ、佐天さん?」

佐天「……」

初春「佐天さんってば!!!」

佐天「……あ、ういは……る??あたし……なにがどうなって……」

初春「急に『いっちゃうー』って言いながら倒れちゃったんですよ……」

初春「さすがは、えろ天さんですよ……やれやれです」

佐天「……その原因は!!あんたでしょうがーー!!!」

初春「えっ?」

初春「ええええええ??!!」

佐天「初春の手があたしに触れた瞬間だよ??疑いの余地無いって!!!」

初春「…………ほんとにそうだとしても、1回じゃ分かりませんよね」

佐天(うっ、なにか嫌な予感がする)

初春「だから何度か試させてくださいっ」

初春「佐天さん、言いましたよね。協力してくれるって??」



160:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 15:16:15.32 ID:JKDQAJdV0

佐天「た、たしかに言ったけど……」

初春「じゃあもう一度試しますよ。そうと決まればまた疲れるけど寸止めしなきゃ」

初春「……あっ!んんっ!!」

佐天(どうしよう、止めるなら今よね)
佐天(さっきの……)
佐天(あんなの気持ちよすぎて、またされたら……あたしの身体おかしくなっちゃう!!)
佐天(うん!!何とかして止めよう)

佐天「あのさ、初春?今日はもう遅いし、寝ようよ」

初春「佐てんさ……あ!!!なに……んっ!!いってるんです……?」

佐天「だから、もう寝ない?」

初春「いま……いいとこ…………なんで……っ!!す……あああ、もういきま――」

初春「――っと。準備完了です~」にやり

佐天(しまった!遅かった!!)

初春「じゃあ、佐天さんこっち来て下さい」

佐天「い、いや……」

初春「……佐天さんが来ないならこちらから行くまでです」とことこ

佐天「い、い、いやあああああああああああああ」



161:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 15:29:44.28 ID:JKDQAJdV0

初春が寸止めしてその性感を佐天へ……
もう5回は繰り返しただろうか。
気付くと部屋の中は、むんむんとした熱気と甘酸っぱいような不思議な香りで包まれていた。
部屋の片隅で佐天が息も絶え絶えに悶えている。

初春「これでちょっとはデータ取れましたね~」

初春「佐天さん。お疲れ様でした!!ありがとうございます」

佐天「……はあっ……んっ!!……」

2度目までは少し抵抗できたが、その抵抗も初春に触れられただけで終わる。
だから、3度目以降は特に抵抗することも出来ず佐天は快感に流されていた。
いや、正確に言うと違う。
快感の波が収まらない内に次の快感を流され、そしてそれも収まらない内に……
という風に連続でされたため、もはや抵抗などできる状態になかった。

初春「ねえ、佐天さんってば~」

佐天「ZZZZZZZZ」

絶え間ない絶頂の波に疲れ果てたのか、佐天はいつの間にか眠っていた。

初春「もう、佐天さんったら仕方ないなあ……」

初春「でも、おかげで新しい能力が分かっちゃいました~」

初春「『性感を保存した状態で他人に触れれば、どこに触れてもその性感を移すことができる』か~」

~回想終わり~



164:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 15:45:48.61 ID:JKDQAJdV0

佐天「あの時は本当にどうにかなっちゃうかと思ったよ……」

初春「私もちょっとやりすぎちゃいました……すみません」

佐天「ほんとだよー!!!」

佐天「……でも」ぼそっ

佐天「きもちよかったなー」ぼそぼそ

初春「え?佐天さん何か言いました??」

佐天「ううん!!なんでもないよー」

っとその時、佐天の目にいつものクレープ屋が映る。

佐天「じゃあ、その件の埋め合わせは、クレープで勘弁してあげるよ」すたこら

初春「あ、ちょっと佐天さ~ん、置いて行かないで下さいよ~」とことこ

――――

クレープ屋の前で

「ちょっとあんた、また納豆に生クリームって……どういう神経してんのよ」

「これが実は絶品ですのよ。お姉さまも食べてみてはいかがですの?」

見慣れた顔ぶれがそこに居るようだ。



166:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 16:04:53.11 ID:JKDQAJdV0

佐天「あ、あれ御坂さんたちじゃない?」

初春「ほんとですね」

佐天・初春「御坂さーん、しらいさ~ん!!」とことこ

御坂「ん?この声は」きょろきょろ

白井「お姉さま、初春と佐天さんですわ」

佐天「二人とも、こんにちはー」

御坂「こんにちは」

初春「御坂さん、こんにちは~。あ、白井さんも――あいたたた」

白井「も、とはなんですの、も、とは」

初春「ふ、ふみまへん、ひらいひゃん」

御坂「もう、いい加減にしなさい、黒子!!」

佐天「あははは、いつもどおりですねーみんな」

いつもの四人が揃ったところで少女達は世間話に花を咲かせる。
年頃の少女達は、というか女子というものは集まればそれだけで話が絶えない。
この日もそうだった。

気付けば夕方近くなっていた。



169:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 16:21:44.09 ID:JKDQAJdV0

とその前を男子高校生が横切る。

御坂「あ、あんた!!何でこんなとこにいんのよ!?」

上条「……毎度毎度だけどよ、お前は俺のどこが気に食わないんだよ」

上条「自分家のちかく歩いてちゃいけねえのかよ!!」

白井(お姉さま……いったいいつまでこの類人猿を……はあ)
白井(っていうか、正論ですわね)
白井(お姉さまは一体どう返すのやら……)

御坂「うっ……い、いけないわよ!!」

御坂「私の前を!!そ知らぬ顔で歩いてんじゃないわよ!!」

上条「……」

白井「……」

そんな三人の様子を初春と佐天は横から眺めている。

初春「お知り合いなんでしょうか?なんだか仲良いような悪いような……ねえ、佐天さん?」
問いかけるが返事はない。

初春「……佐天さん?」

佐天「ふふーん。これは面白いことになってますねー」きらーん
なにか閃いたらしい。



171:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 16:38:59.13 ID:JKDQAJdV0

初春「佐天さん?どうかしたんですか?」

佐天「もー、初春は鈍いなー」

初春「えっ?どういうことですか?」

佐天「あの三人の関係はきっとこうだよ」ごにょごにょ

初春「!!!なるほど~」

佐天が的確に状況を判断し初春に告げる。その内容はまさに三人の状況にぴったり一致するものだった。

初春「で、なにが面白いんですか?」

佐天「ふふーん」

佐天「ここで初春の出番なのだよー」

初春「えっ?!」

初春「なんでそうなるんですか??」

佐天「へっへーん!!」

佐天「名づけて!!『静観よりも性感っ大作戦』だよっ!!」

初春「……ネーミングセンスが……それよりなんでしょう……嫌な予感しかしません……」

佐天「まーいいから、あたしに任せときなさい!!作戦はこうよ」ごにょごにょ



173:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 16:58:23.35 ID:JKDQAJdV0

初春「御坂さんを後押ししてあげるために、私の能力を……」

佐天「そうそう!!」

初春「えへへ~~って!!役に立つわけないじゃないですか!!!」

佐天「……そうかな?」

初春「絶対そうですって!!」

佐天「そんなことない!!やってみないと分かんないって!!!」

佐天「騙されたと思ってやってみようよ」

初春(それ、佐天さんの言う台詞じゃないと思うんですが……)
初春(でも……このまま御坂さんが片思いし続けるってのは可愛そうですよね)

初春「分かりました。やりましょう」

佐天「わーい、これでおもしろくなるぞー」

初春「……いま、おもしろくなるとかいいました??」

佐天「!!い、いい言ってないよー、やだなーあははは」

初春「で、作戦の詳細はどんなかんじなんですか?」

佐天「それはねー……」



176:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 17:14:41.86 ID:JKDQAJdV0

佐天「よし、作戦を分かりやすいように箇条書きにしてメモにしたよ!!」

初春「わ~、気合入ってますね~」

佐天メモ
作戦:
その①初春、トイレへ行ってそれなりに性感を高めてくる。
その②そうしている間に、あたしが白井さんを引き離し、上条さんと御坂さんを二人っきりにする。
その③初春が御坂さんをさわり、興奮状態にさせる。
その④興奮した御坂さんが我慢できなくなって……もよし。興奮した御坂さんをみた上条さんが……でも可。

佐天「まーこんなもんね。あとは流れでなんとかなるでしょ」

初春「……すっごく不安ですけど、やると決めた以上するしかないですね……」

佐天「確かにちょっと不安なとこも有るけど、そうなったら上条さんのほうも初春がさわってあげればいいだけの話じゃん」

初春「ですね!!じゃあちょっとお手洗いに行ってきます」てくてく

佐天「いってらっしゃーい」

佐天「…………」

佐天「作戦開始っ!!!」



180:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 17:23:59.35 ID:ofp/QPTO0

散ッ!!



次→初春「定温保存じゃなくて、性感保存……?」【後編】

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コメント一覧
15419. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2011/12/15(木) 22:09 ▼このコメントに返信する
ふんす!
15424. 名前 : 名無しさん@ニュース2ちゃん◆aRQbQ4Gg 投稿日 : 2011/12/16(金) 00:26 ▼このコメントに返信する
(^p^)A「れgbぁいすdvh;あうえgh!!!」

(^p^)B「vせういrgfはlうぃえうgls!!!!」
21532. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2012/05/10(木) 21:03 ▼このコメントに返信する






































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