絹旗「きぬはた荘、あふたー!」白井「あふたー?」その4

2011-10-09 (日) 08:12  禁書目録SS   4コメント  
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862:◆8GNB4AEvC.:2011/08/28(日) 23:54:47.03 ID:5WI0+Y7To


~翌日 第11学区 ???~


白井 「3、2、1、スタート」●REC

絹旗 「超おはようございます。現在、私たちは物資搬入拠点である第11学区に来ています」

白井 「さて。早速なんですが、困ったことになっておりますの」

絹旗 「まさか今日の取材対象が捕まらないなんて……」

白井 「第18学区のご自宅ももぬけの殻でしたし」

絹旗 「探し出すとしかないというワケですね」

白井 「当てはございますの?」

絹旗 「手元の資料によりますと、毎朝の超ロードワークが日課だということですので」

白井 「ここがそのコースに入っていると」

絹旗 「そのコースが学園都市外周らしいんですよ」

白井 「は?」

絹旗 「で、ここ張ってれば通るかな、と」

白井 「範囲が広すぎるのでは」



863:◆8GNB4AEvC.:2011/08/28(日) 23:57:09.94 ID:5WI0+Y7To

絹旗 「ここに来た理由はもう一つあります」

白井 「と申されますと?」

絹旗 「取材対象は第18学区にある研究所に超頻繁に通ってるそうで」

白井 「それで、第18学区に隣接し、外周部にある第11学区に来たということですのね」

絹旗 「超その通りです」

白井 「……にしても、どこまでも行動的な殿方なのですね」

絹旗 「いつぞやの大覇星祭でも超無双してましたからね」

白井 「お姉様と張り合って無傷で帰ってくるなんて、驚きましたの」

絹旗 「あー、聞きましたよ。超超電磁法を歯で受け止めたんですよね」

白井 「人間技じゃございませんの……」

絹旗 「手元の資料には能力の超詳細が書いてませんね。何ができるかは書いてありますけど」

白井 「詳細が分かる人間が誰もいないということですの」

絹旗 「超本人もですか?」

白井 「本人ですら大雑把にしか分かっていないらしくて」

絹旗 「……それ、能力ですか? 宇宙パワーとかそういうのじゃないですよね?」



864:◆8GNB4AEvC.:2011/08/28(日) 23:59:13.80 ID:5WI0+Y7To

白井 「否定も肯定もできませんわね」

絹旗 「やっぱり超宇宙人とかなんですよ」

白井 「なんにせよ、取材という大義名分があるのですし、ご本人に直撃してみては?」

絹旗 「そうですね、それが超一番早そうです」



~1時間後~


絹旗 「まだ現れませんか……」

白井 「もう取材ではなく張り込みですの」

絹旗 「んー、もしかして読みが超外れましたか」

白井 「どうなさるおつもりですの?」

絹旗 「超仕方ないです。ちょっと聞いてみましょう」カチカチ

白井 「? どなたに?」

絹旗 「今日接触する予定のもう一人の取材対象さんです。メモに書いてありますよね?」

白井 「……ああ、この方ですのね。確かにこの方ならご存知かも」



865:◆8GNB4AEvC.:2011/08/29(月) 00:01:44.77 ID:EdVhohaoo

絹旗 「あ、もしもし。絹旗ですが……え、なんで怒ってるんですか」

絹旗 「仮眠中? 研究所で徹夜だった? そりゃすいません」

絹旗 「それでですね。彼がどこにいるのか確認したいのですが」

絹旗 「……は? 第五学区!? なんで!?」

絹旗 「……あー、そういうことですか。……分かりました。超ありがとうございます」ピッ

白井 「第5学区となると、ここからですと第18学区を挟んで向こう側ですわね」

絹旗 「超盲点です。午前中は大学に行ってるみたいです」

白井 「大学……たしかに、手元の資料には在学している大学も書いてありますわね」

絹旗 「うーん、裏をかかれてしまいましたか」

白井 「いえ、そんな話でもないかと……」

絹旗 「ともかく向かいましょう。タクシーならそんな時間かからないハズです」

白井 「そうですわね。また移動される前に捕まえませんと」

絹旗 「そうと決まれば、超急ぐとしましょうか」トテテテ

白井 「えー、という事情により移動を開始致しますの」●REC



866:◆8GNB4AEvC.:2011/08/29(月) 00:03:41.39 ID:EdVhohaoo


~同日 第5学区 とある大学~


白井 「さ、どうぞ」●REC

絹旗 「えー、という訳で。対象が通っている大学に超やってきています」

白井 「今回密着取材するにあたり、特殊な交渉術を用いておりますの。それについては
    極秘事項であるため詳細はお伝えできませんが、無事に密着取材のお許しが出ましたの」

削板 「なんだかよくわからんが、まぁ頑張れ!」

絹旗 「とまぁ、このように。超あっさりと見つかった訳で」

白井 「よくも悪くも目立つ方ですから」

削板 「お前たちのことはよく覚えているぞ。根性あるチビっ子たちよ!」

絹旗 「誰が超チビですか!」ギャオー

削板 「超は言っとらんぞ!?」

白井 「えー、こちらは削板軍覇さん。LEVEL5、第7位。見ての通り熱いお方ですの」

絹旗 「超脳筋のくせに!」

削板 「お、おいおい! 俺だって人並みには勉強できるぞ!?」



868:◆8GNB4AEvC.:2011/08/29(月) 00:05:40.47 ID:EdVhohaoo

絹旗 「超ちっそぱーーんち!」ポカポカ

削板 「ふははは! 軽い! 軽いぞ!」

白井 「ところで、第7位さんはなぜこの大学に?」

削板 「よくぞ聞いてくれた! 俺はな、将来体育教師をしつつ警備員となり、根性とはなんたるかを広めたいと思っている!」

絹旗 (こんな体育教師がいたら超厄介でしょうね)

削板 「そこで、この大学に来たという訳だ!」ドパーン

絹旗 「カラフルな煙吹かないでください!」ケホッ

白井 「そういうことであれば、ここはおあつらえ向きかもしれませんの」

絹旗 「そうなんですか?」

削板 「うむ。ここは先生とか教師の育成に力を入れているらしいからな!」

白井 「こういっては失礼ですが、ちゃんと下調べもしておられますのね」

削板 「してないぞ!」

絹旗 「なんなんですか」

削板 「いや、教師になりたいって言ったら、じゃここにしろって言われてな」

絹旗 「言われてって……」



869:◆8GNB4AEvC.:2011/08/29(月) 00:07:42.16 ID:EdVhohaoo

削板 「それはそうと、そろそろメシにするか!」

白井 「まだ早くないですか?」

削板 「午後から第18学区にある研究所に用事があってな。早めに済ませておきたい」

絹旗 「研究所ですか」

削板 「うむ。細かいことは分からんが、手伝ってほしいらしくてな」

白井 「LEVEL5ともなりますと、研究協力の依頼も多いのでしょうね」

絹旗 「そう言えば、第7位の能力って」

削板 「細かいことはメシを食いながらだ! いくぞ!」ヒュン

絹旗 「超早ぇ!」

白井 「あれも能力なのでしょうか……」



~同日 とある大学 食堂~


削板 「うん、今日も根性でメシが上手い!」ガツガツ

絹旗 「……なんか昨日から超大食漢ばかり見てるような気がします」

白井 「奇遇ですわね。わたくしもですの」



870:◆8GNB4AEvC.:2011/08/29(月) 00:10:07.61 ID:EdVhohaoo

絹旗 「ところで、先程研究協力というお話がありましたが」

削板 「あったな!」

絹旗 「第7位さんの能力って、つまりなんですか?」

削板 「わからん!」

絹旗白井 「「……」」

削板 「だから、午後からそれを調べにいくと言っただろうが」

絹旗 「言ってませんよ!!」

白井 「では、あの、能力名とかは?」

削板 「ん? そういえば決めたことはないかもしれん」

絹旗 「……あー、じゃ聞き方を変えます。どんなことができますか?」

削板 「うむ、まず俺の代表的な必殺技は念動砲弾<アタッククラッシュ>!」

絹旗 「はいはい、すごパ」

削板 「あとはなんだろうな。俺も細かいことを考えるのは苦手でな!」ガハハ

絹旗 「もういいです……」

白井 「手元の資料によりますと、先程のカラフルな煙に加え、自分を中心とした変な爆発、
    銃弾をものともしない肉体、一瞬で数十メートル移動する、電撃を叩き落とす、と」

絹旗 「もう超ワケわからないです」



871:◆8GNB4AEvC.:2011/08/29(月) 00:11:54.74 ID:EdVhohaoo

削板 「すごいな! そこまで調べてるのか!」

白井 「なんといいますか、訳の分からない能力ですのね」

削板 「俺も分からんからな!」

絹旗 「これじゃ能力名とかなくて超当然のような気もしてきますね」

削板 「能力名か。そうだな、ないというのも根性なしっぽいよな……」ウーン

絹旗 「関係あるんですか?」

白井 「価値観は人それぞれですの」

削板 「よし、チビっ子たちが考えてくれ! 難しいことを考えるのは性に合わん!」

絹旗 「はぁ!?」

白井 「よ、よいのですか。そんなことで」

削板 「何、構わん!」

白井 「どうしましょう……」

絹旗 「御坂さんみたいに、秘奥義を能力名にしちゃえばいいんじゃないんですか?」

白井 「となると、念動砲弾?」

絹旗 「とてもそれで説明しきれるとは超思いませんけどね」



872:◆8GNB4AEvC.:2011/08/29(月) 00:14:20.26 ID:EdVhohaoo

削板 「なるほど、念動砲弾を採用するのか。……アリだな!」ウンウン

絹旗 「アリなんだ」

白井 「お気に召したようでホッとしましたの」

削板 「よしよし、今日からは俺は念動砲弾だ!」

絹旗 (よかったんですか?)ヒソヒソ

白井 (ご本人が納得しておられますし)ヒソヒソ

削板 「話も一段落ついたし、さっさとメシを済ませるとするか」

絹旗 「しっかし、見てるだけで胃が持たれそうですね」

削板 「どうした? お前さんたちもいるから多めに頼んだんだぞ。遠慮なく食ってくれ」

絹旗 「いや、あの……」

白井 「ステーキにハンバーグ、ローストビーフ、スペアリブ……」

絹旗 「なんでこんなんばっかなんですか!」

削板 「根性フーズだからだ!」

白井 「野菜もあったほうが」

削板 「あるぞ! 食え!」ドン



873:◆8GNB4AEvC.:2011/08/29(月) 00:16:36.74 ID:EdVhohaoo

絹旗 「このお皿山盛りのフライドポテトを野菜と超言い張るんですか」

削板 「オニオンリングのほうがよかったか?」

絹旗 「そうではなく!」

白井 「まあまあ、絹旗さん。ご馳走になる身分、贅沢は言えませんの」モギュモギュ

絹旗 「いや、肉自体がイヤって訳じゃないんですけどね」マグマグ

削板 「そうそう、食わないと大きくなれないぞ!」

絹旗 「ほっといてくださいよ!」

白井 (この食生活で大きくなるのは横方向ですの……)



~食後~


削板 「よし! 腹も満たしたし、行くとするか!」

白井 「たしか第18学区の研究所でしたわね」

絹旗 「となるとバスで」

削板 「何言ってんだ、走るぞ」

絹旗白井 「「え?」」



874:◆8GNB4AEvC.:2011/08/29(月) 00:18:55.16 ID:EdVhohaoo

削板 「食後の運動にもちょうどいいだろう!」フンフン

絹旗 「いやいや、ストレッチ始めないでくださいよ」

削板 「心配するな! ペースはあわせてやる!」

白井 「仕方ございませんわね。これも務め。お付き合い致しましょう」

絹旗 「え」

削板 「では出発だ!」ダダダダ

白井 「ほら、絹旗さん。おいていかれますの」タッタッタッ

絹旗 「ま、待ってくださいよー!」トテテテ

 :
 :
 :

白井 「ところで、これから向かう研究所というのは?」

削板 「統括理事の貝積のとっつぁんの管轄にある研究所だ」

白井 「まあ、理事が?」

削板 「最近できたんだがな。細かいことは俺もよく分からん」

絹旗 (なんでこの二人は超走りながら平然と会話してるんですか……)



875:◆8GNB4AEvC.:2011/08/29(月) 00:20:51.71 ID:EdVhohaoo

白井 「午後から調べに行く、と仰ってましたが」

削板 「貝積のとっつぁんはな、理事ではあるがどっちかという研究者気質なんだよ」

白井 「なるほど」

削板 「それで、俺の能力を詳しく調べたいらしい」

白井 「ではまさか、貴方一人のために研究所を建てましたの?」

削板 「考えてみれば、そうとも言えるか! なんだか申し訳なくなってきたな!」

絹旗 (て、ていうか、何気にペースが……)

白井 「まあ、LEVEL5ともなれば単身のために設備を新設するのも珍しくないかと」

削板 「俺にできることも限られてるしな。その中で成果を出してやらねばならんか」

白井 「腕の見せどころですわね」

絹旗 (ち、超疲れた……ひい……)

削板 「お、見えてきたぞ!」

白井 「あちらが件の研究所ですのね」

削板 「よし! ラストはダッシュで行くぞ!」ダッ

白井 「あ、お待ちくださいまし」ダッ

絹旗 (ぎにゃぁぁぁ!!)



876:◆8GNB4AEvC.:2011/08/29(月) 00:23:07.06 ID:EdVhohaoo


~第18学区 念動力研究センター~


白井 「造りはスタンダードな研究所ですのね」●REC

絹旗 「」シュコー

白井 「酸素スプレー使うほど走ってもないでしょうに」

絹旗 「なんで超平然としてるんですか……」

白井 「風紀委員の訓練に比べれば、こんなの短距離走ですの」

絹旗 「風紀委員超パネェ……」

?? 「あら、貴女たち」

絹旗 「?」

布束 「So, 久しぶりね」

絹旗 「あ、超お久しぶりです」

白井 「お久しぶりですの。貴女はここの?」

布束 「ええ、職員よ。話は聞いてるわ。ついてきなさい」

絹旗 (しかし、相変わらずのゴスロリ白衣なんですね)



877:◆8GNB4AEvC.:2011/08/29(月) 00:23:40.62 ID:EdVhohaoo

といったところで、今回はここまでです。
ウチみたいなゆるい話だと、ソギィは書きやすいですね。

お付き合い頂き、ありがとうございました。



880 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/29(月) 00:25:50.27 ID:1nbsbKwSO
ソギーさんはどのSSでもぶれないな

超おつですの




883 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区):2011/08/29(月) 00:41:57.88 ID:PI2Du8MZ0


この2人の絡みはいいねぇ
リリンの生み出した文化の極みだよ




899:◆8GNB4AEvC.:2011/08/31(水) 23:58:26.65 ID:KPASmFAso

白井 「絹旗さん、いつものを」●REC

絹旗 「えー、こちらの超眼力の方は布束博士。長点上機学園卒業後、ニート同然の生活をしていたとのこと。
    その後、この研究所創設にあたりスカウトされ現在に至ります」

白井 「生物学的精神医学の権威で、その道では知らぬ人はいないと」

絹旗 「? なんでそんな人が念動力研究センターにいるんですか?」

布束 「さっき自分で言っていたじゃない。スカウトされたからよ」

絹旗 「いや、まあ、そうなんですけど」

白井 「専門分野ではないのでは」

布束 「私はマルチプレイヤーなのよ」フンス

絹旗 「超天才は言うことが違いますね」

布束 「それとは別にもう一つ理由があるのだけれど、それは面白い話でもないからいいわ」

絹旗 「え。聞かせてくださいよ。超気になりますよ」

布束 「ま、貴女の態度次第ね」スタスタ

絹旗 「超ケチですー」

白井 「ところで第7位さんは?」



900:◆8GNB4AEvC.:2011/09/01(木) 00:00:28.44 ID:gQVMfx0vo

布束 「バイタルチェックに入っているわ。30分はかかるわね」

絹旗 「別にあの人にケガとか病気の心配なんて超ないと思うんですけど」

布束 「念のためよ」

?? 「おや、布束君。削板君はもう来てるのかな?」

布束 「ええ。今しがた」

?? 「毎日毎日申し訳ないな」

布束 「お気遣いなく」

白井 「あの方は?」

絹旗 「ええーと……貝積継敏。統括理事の一人ですが、最近では学者業のほうに超精を出してるらしいです」

貝積 「言ってくれるな。私にはこの方が性に合っている」

布束 「左様で」

白井 「ここでは、第7位さんの力を研究しておられますの?」

貝積 「うむ、彼は不思議だ。どこまでも繊細で、どこまでも不安定で、どこまでも強力」

布束 「……原石」

貝積 「原石という呼称にはいささか抵抗を覚えるがね」



901:◆8GNB4AEvC.:2011/09/01(木) 00:03:10.73 ID:gQVMfx0vo

白井 「!? 第7位さんが原石と……?」

貝積 「そうだ。彼は学園都市における能力開発カリキュラムを一切受けていない……
    というより、力そのものが繊細すぎてどの研究者も手を出せなかった」

白井 「なんと……」アゼン

絹旗 「あの、原石ってなんですか」

布束 「そうね……私たち能力者が人工ウナギだとすれば、原石は天然ウナギ」

絹旗 「その例えじゃ大した違いがないように超思えるワケですが」

布束 「besides 人工ダイヤと天然ダイヤと言えばいいかしら」

絹旗 「それならまあ、まだ」

白井 「こんな身近に実在していたなんて……」

絹旗 「でも、超天然ダイヤなんてことがありえるんですか?」

布束 「学園都市における能力開発のプロセス、それと似たような状況が日常生活において、
    あるいは偶発的に自然に起こった。といっても、そう頻繁に出るものでもないわ」

貝積 「分かってる限りでは世界に50人程度しかいない。そもそも原石とはなんなのか。
    分からないことの方がずっと多い」

白井 「その解明となると困難を極めるのでは」

貝積 「だからこそやりがいがあるし、楽しいというものだよ」

絹旗 「なるほど。理事というより研究者気質というのは超本当ですね」



902:◆8GNB4AEvC.:2011/09/01(木) 00:05:44.73 ID:gQVMfx0vo


~1時間後 第1測定ルーム~


削板 「すっごぉぉいパーーーンチ!!」ドガァァ

貝積 『いいぞ。次は60%の力で撃ってみよう。君が60%だと感じたならそれでいい』

削板 「すごいぱんち」ボン



絹旗 (パンチングマシーンで遊んでるようにしか見えないです)

布束 「測定データは概ね揃いましたね」

貝積 「うーむ……欲を言えば、実戦データがほしいところだが……彼とまともに戦える人間など」

布束 「」チラッ

絹旗白井 「「」」ビクッ

布束 「ねえ、貴女たち。よりリアリティに満ちたレポをお送りするのに、一番いい方法って何かしら」

絹旗 「え、えと、なんでしょうかね……」

布束 「Decidedly 体験取材よ」ビシィ

 :
 :
 :



903:◆8GNB4AEvC.:2011/09/01(木) 00:07:49.51 ID:gQVMfx0vo

絹旗 「白井さーん、なんでこんなことになっちゃったんですかー」

白井 「流れ、でしょうか……」

絹旗 「超無理ですよ、超死んじゃいますよ。第7位相手に組手なんて」

白井 「ハンデとして、2対1が認められているではないですか」

絹旗 「LEVEL4が二人とLEVEL5が一人じゃ超つりあいませんって!」

白井 「絹旗さん。あくまでも組手、練習試合ですの」

絹旗 「だってあの人、絶対に超細かい加減とかできませんよ」

白井 「その時はその時ですわね」

絹旗 「あ、白井さんなら脳髄に針を転移しちゃえば」

白井 「練習試合と申していますでしょう!」

絹旗 「むー」

白井 「しかしまさか、原石と……いえ、過去に対峙した経験はありますが」

絹旗 「ずいぶん拘りますね、超原石」

白井 「世界に50人のレアモンスターですもの。戦々恐々ともしますわよ」

絹旗 「まあ、死なない程度に頑張りましょうか」



904:◆8GNB4AEvC.:2011/09/01(木) 00:10:06.94 ID:gQVMfx0vo


~第3測定ルーム~


削板 「正直気が進まんな。女を殴るのは根性がないヤツのすることだ」

白井 「あら、練習試合と言えど手心を加えられるのは心外ですの」

絹旗 「え、ちょっと?」

白井 「こちらは全力で参ります。全力で立ち向かってくる相手には自らも全力で立ち向かうのが礼節ではなくて?」

絹旗 (白井さん! 何挑発してるんですか!)ヒソヒソ

白井 (手加減されるのが気に食わないだけですの)ヒソヒソ

削板 「……たしかにな、言う通りだ。組手とはいえ、本気の勝負に手を抜いて臨むのは根性なしと名乗っているようなものか」

絹旗 (こうなりゃ超ヤケです)

削板 「ならばこのナンバーセブン削板軍覇、全力でお相手仕ろう!!!」カッ


  ビュオォォォォ


白井 「……ッ!」

絹旗 「ただそこに存在するだけでこの空気ですか……超バケモンですよ」



905:◆8GNB4AEvC.:2011/09/01(木) 00:11:51.89 ID:gQVMfx0vo

白井 「絹旗さん、前後から参りますの」

絹旗 「超了解です……!」ダッ

削板 「さあ、来い!」

絹旗 「うああぁぁぁぁぁ!!」ダダダダダ

白井 (絹旗さんが前から、それに合わせてわたくしが後ろから挟撃すれば……)

削板 「遅いっ!」ゴッ


  ゴシャァン


絹旗 「がぁっ……!?」

絹旗 (なん、で……今何が、起こっ……!?)

絹旗 (なんで私が、頭掴まれて壁に押し付けられてるんですか……!)

絹旗 「ぐ……超離せーーー!!」ポカポカポカポカ

白井 (そんな! 動きを知覚できない!?)

絹旗 「離せって超言ってるンですよォーー!!」ジタバタ

白井 「き、絹旗さん!」



906:◆8GNB4AEvC.:2011/09/01(木) 00:14:36.71 ID:gQVMfx0vo

削板 「すごいパーンチ、裏拳バージョン」ヒュッ

白井 「えっ」


  ゴオッ


白井 「あぅっ……!」ズシャァァ

白井 「い、今のが……!」ヨロヨロ

絹旗 「白井さン! こいつ目に見えない何かをしてきます! 気をつけてください!」ジタバタ

白井 「ご本人の動きも、攻撃そのものも視認できないとは……気をつけようがないですの」

削板 「嬢ちゃんたちの根性は認めよう! だが、この俺の根性にはまだ届かないようだな!」

白井 「ぐぬ……と、とにかく、絹旗さんを放しなさい!」ヒュンッ

削板 「おっと」ダンッ

絹旗 「うあっ!?」ドサッ

白井 「絹旗さん! お怪我は!?」

絹旗 「超平気です……窒素装甲、ナメないでください。それより第7位は……」

削板 「パートナーを思いやる姿勢! それでこそ根性だ!」ウンウン



907:◆8GNB4AEvC.:2011/09/01(木) 00:16:51.76 ID:gQVMfx0vo

白井 「一蹴りで部屋の反対側まで移動を……?」

絹旗 「超余裕ぶっこいてるじゃないですか……超ムカつきます」ヨロヨロ

白井 「……絹旗さん、わたくしに考えがありますの」

絹旗 「……どっちみちこのままじゃ超ジリ貧ですし。乗りましょォか」

白井 「あの殿方は前後から攻めても隙がございませんの。で、あれば……」ヒソヒソ

絹旗 「なるほど……超了解です」

削板 「何をヒソヒソやってる! 来ないならこちらからいくぞ!」フォォォ

削板 「すごいパーンチ」

絹旗 「超!」

白井 「参ります!」ヒュンッ


<ボォォォン


削板 「消えた!?」

絹旗 (右手に窒素を超集約ゥ、超凝縮ゥ……)ギリギリ

削板 (一瞬で左ショートレンジに……そうか、空間移動か!)



908:◆8GNB4AEvC.:2011/09/01(木) 00:18:57.97 ID:gQVMfx0vo

削板 「さっきもそうだったな! もう一人の嬢ちゃんは後ろか!」ブンッ


  バサッ


削板 (ブレザーだけ!? 空蝉か!!)

白井 「隙ありですの」ヒュンッ

削板 「しまっ……!」

絹旗 「この一撃に!」ダッ

白井 「この一瞬に!」ヒュォッ

絹旗白井 「「全てをかける!!」」

絹旗白井 「「変形クロスボンバーー!!!」」ゴゴキャッ

削板 「ふぉ……!?」



貝積 「なんと……!」

布束 「Fantastic……あの男の良くも悪くも直情型単純バカな性格をうまく逆手にとったわね」

貝積 「左斜め下からの拳撃に右斜め上からの蹴撃か。普通の人間なら首を痛めてるぞ」

布束 「普通の人間なら、ですけどね……」



910:◆8GNB4AEvC.:2011/09/01(木) 00:21:08.05 ID:gQVMfx0vo

白井 「くっ、大博打でしたわね……」ヒュンッ

絹旗 「やりましたか!?」タンッ

削板 「」

絹旗 「……?」

白井 「ダメ……でしたか」

削板 「いやー、今のは効いた! 根性こもった一撃だ!」コキコキ

絹旗 「なンで!?」

白井 「万策尽きまわしたわね」ペタン

削板 「まさか合体奥義でくるとはな! 意志の疎通に合わせた呼吸、素晴らしい! これぞ根性だ!」

絹旗 「はは……もォ超無理ですってば」ヘナヘナ

白井 「分かってたことですが、LEVEL4とLEVEL5の間には絶対的な溝がございますの……」

絹旗 「そもそもアレはLEVELというカテゴリに収まるンですか?」

布束 『そこまでよ。これ以上は全員危険だわ』

貝積 『みんな、多大な協力にはいくら感謝しても足りないな』

貝積 『とりあえず全員引き上げてくれ。念のため、メディカルチェックを行おう』

削板 「根性ある一戦に感謝!!」

絹旗白井 「「」」グッタリ



911:◆8GNB4AEvC.:2011/09/01(木) 00:23:59.19 ID:gQVMfx0vo


~メディカルルーム~


絹旗 「白井さんは超大丈夫ですか?」

白井 「肩と肘の関節が少々痛みますの。すごいパンチのせいですわね」


<ガラッ


布束 「二人とも、"体験取材"お疲れ様」

絹旗 「なんちゅうもんを体験させてくれてるんですか」

白井 「ここまで能力全開でバトったのは久しぶりですの」ツヤツヤ

絹旗 (えぇぇぇぇ……)

布束 「これは私の奢りよ」ポイッ ポイッ

白井 「ありがとうございますの」パシッ

絹旗 「超いただきます」パシッ

白井 「喉が渇いてましたので……」

絹旗 「なんか超不思議な味ですね。ドクペみたいです」



913:◆8GNB4AEvC.:2011/09/01(木) 00:25:53.12 ID:gQVMfx0vo

布束 「……」ジー...

絹旗 「?」

布束 「それ飲んで身体の調子に変化とか違和感とか感じない?」

白井 「いえ、特には……」

布束 「そ、ありがと……興味深いわね」メモメモ

絹旗白井 「「」」ブーッ

絹旗 「なんちゅうもんを飲ませてくれてるんですか! 何混ぜてるんですか!」ムキー

布束 「冗談よ」

白井 「貴女が言うと冗談に聞こえませんの」

布束 「さ、飲んだら行くわよ」

絹旗 「えっ? もうヤですよ!!」ガオー

布束 「何を勘違いしてるの。ブリーフィングよ」

白井 「ブリーフィング……今日の研究成果について、ですか?」

布束 「そんなところね」

絹旗 「まあ、ならいいですか……」



914:◆8GNB4AEvC.:2011/09/01(木) 00:28:11.10 ID:gQVMfx0vo


~ミーティングルーム~


貝積 「……以上。質問は?」

削板 「」フゴー

布束 「」バシッ

削板 「ふおっ!?」

絹旗 「」ウトウト

白井 「はい」●REC

貝積 「ふむ、なにかな?」

白井 「わたくしのブレザーはどこに消えてしまったのでしょうか」

布束 「? さっきの部屋になかった?」

白井 「ええ、いつの間にやら」

布束 「」ギロリ

削板 「おっ、おおおお俺は知らんぞ!? そんな根性のないマネするわけなかろう!!」

貝積 「おい、すぐに探し出せ。手隙きの者は全員当たらせるように」



915:◆8GNB4AEvC.:2011/09/01(木) 00:30:28.39 ID:gQVMfx0vo

主任 「へい! 合点承知でやんす!」

貝積 「済まないな。なんとしてでも見つけさせる」

白井 「はあ……お願い致しますの」

布束 「嘆かわしいわね。どこの変態が……」

貝積 「他に質問や意見があるものは?」

絹旗 「」ガクンッ

貝積 「ふむ。なければ今日はこれで終わりにしよう。最後に……」

貝積 「そちらのお嬢さん方の自主的なご協力のお蔭で、貴重な実戦データを採ることができた」

白井 「いえいえ、とんでもないことでございますの」

絹旗 (自主的?)

貝積 「あらためてお礼を言わせてくれ。今日はありがとう」

削板 「嬢ちゃんたちの根性は俺すら震えたぜ!」パチパチ

貝積 「よし。今日はこれまで!」

主任 「さあ、一杯いくでやんす」

貝積 「お前は仕事が山ほど残ってるだろう」



917:◆8GNB4AEvC.:2011/09/01(木) 00:33:11.39 ID:gQVMfx0vo


~同日夕方 第18学区 とある大通り~


絹旗 「さて、夕闇が超迫りつつある中、私たちは帰路についています」

白井 「……」●REC

布束 「ブレザー、見つかってよかったわね」

削板 「まさか掃除のおじさんが回収していたとはな!」

白井 「ゴミ扱いなんて心外ですの」

布束 「常盤台の制服よ。 Also 出すとこに出せば数十万で売れるのにね」

白井 「出しませんの!! 売れませんの!!」ムキー

絹旗 「ところで、次はどこに超向かうんですか?」

削板 「我が家だ! そろそろ晩メシの時間だしな!」

布束 「……そうね。人数もいることだし」

白井 「え? 私たちもご一緒してよろしいんですか?」

削板 「構わんぞ! 遠慮は根性なしのすることだ!」

絹旗 「そうとも言い切れないかと」



919:◆8GNB4AEvC.:2011/09/01(木) 00:35:23.19 ID:gQVMfx0vo

削板 「よし! 今日は根性焼きといくか!」フンハ

白井 「は!?」

絹旗 「ちっ、超イヤですよ!!」

布束 「"寿命中断"」カッ

削板 「」

布束 「So 鵜呑みにしちゃダメよ。こいつの言う根性焼きって、ただの焼き肉のことだから」

絹旗 「超紛らわしすぎです……」

白井 「押さえつけられて、タバコの火をグリグリされるのかと」

布束 (常盤台はどういう教育してるのよ……)

削板 「」ハッ

絹旗 「あ、超起きた」

削板 「根性焼きはダメか? ならば、根性煮なら」

絹旗 「だからなんなんですか、それは」

布束 「Anyway メニューについては、帰宅してから冷蔵庫と相談ね」



921:◆8GNB4AEvC.:2011/09/01(木) 00:37:14.49 ID:gQVMfx0vo


~同日 第18学区 削板邸~


削板 「自分の家だと思ってくつろいでくれ!」

布束 「ふう」ポスン

絹旗 「ここがお二人のご自宅ですか」

布束 「正確にはあいつの家。私は居候よ」

白井 「そういえば、どういう経緯があってこのような形に?」

布束 「……面白い話じゃないわよ」


<うぉぉい、布束ー!


削板 「冷蔵庫に野菜しかないぞぉ!」

布束 「何か問題かしら」

削板 「肉がない!」

布束 「野菜からもタンパク質は摂れるわ」

削板 「いや……でもなぁ」



923:◆8GNB4AEvC.:2011/09/01(木) 00:39:17.85 ID:gQVMfx0vo

布束 「Anyhow 今日ここまでの食事は肉まみれだったのでしょう。だったらバランスがとれるわね」

削板 「むう……仕方あるまい」

白井 (肉食男子と菜食女子ですの)

削板 「今日は俺の番だったな。待ってろ、根性溢れるメニューを用意してやる!」フンフンス

絹旗 「で、さっきの話の続きなんですか」

布束 「食い下がるのね……いいわ、昔話を聞いてもらうのも悪くないかも」

白井 「」●REC

布束 「もう2年以上前になるわね。私はある日を境に、命と頭脳以外のすべてを失ったわ」

絹旗 「……」

布束 「それについてはまるっきり自業自得。今更泣き言を言うつもりもないのだけれど」

白井 「……それからどうやって今の生活に?」

布束 「その日以来、頭脳を買われて軟禁の身で汚れ仕事を続けていたわ。色々とね」

布束 「But そんな生活も突然終わった。何があったのかは正確には知らされてないけど」

布束 「それが一昨年の年末」

絹旗 (暗部クビ祭りは超確かにその頃でしたね)






924 :◆8GNB4AEvC.:2011/09/01(木) 00:42:51.43 ID:gQVMfx0vo

白井 「その後、第7位さんとの運命的な出会いが!」

布束 「期待してるような話は出ないわよ。少女マンガやトレンディドラマで使いまわされたような話」

絹旗 「kwsk」

布束 「その以来、行く場所も帰る家もない私はホームレス同然のその日暮らしだったのだけれど」

白井 「真冬にですか……」

布束 「夜は廃ビルとかでしのいでたわね」

布束 「そんな生活を始めて……そうね、数か月経った頃かしら」

布束 「路地裏をフラフラしてたら、チンピラの集団に拉致されそうになったのよ」

絹旗 「わあ、超ありがちです」

布束 「浮浪者同然の身だったから、連れ去って色々楽しむには都合がよかったのでしょうね」

白井 「そういう輩はなかなか根絶しませんわね」ハァ

絹旗 「そこに第7位が駆けつけて、悪党どもをちぎっては投げ、ちぎっては投げ」

布束 「ね、ありがちでしょう?」

白井 「よく言えば王道ですの」

布束 「今だから言うけれど、彼の第一印象はよくなかったわ。"メンドくさそう"って」



925:◆8GNB4AEvC.:2011/09/01(木) 00:45:18.25 ID:gQVMfx0vo

絹旗 「超分かる気がします」ウンウン

布束 「路上生活でよれよれの私を見て、最初になんて言ったと思う?」

絹旗 「風呂入れ?」

布束 「違う」


  ――このまま放ってはおけん! 俺の家に来い! 部屋なら余っている!


白井 「男らしいというか、あの方らしいというか」

布束 「返事を渋ってたら、文字通り担がれてこの部屋まで運ばれたわ」

絹旗 「いいんですか、それで」

布束 「それからはニート同然の生活を送ってた。さすがに申し訳ないから、掃除とかしてたけど……」

白井 「下世話で申し訳ないのですが、何かされるという心配はございませんでしたの?」

布束 「だって削板よ? そんな心配、2日で霧散したわ」

絹旗 「まあ、確かに」

布束 「それで半年前。新設した研究所に職員として迎えられた」

絹旗 「それが今日行った研究所ってワケですね」



926:◆8GNB4AEvC.:2011/09/01(木) 00:47:35.25 ID:gQVMfx0vo

白井 「ではあの研究所は、第7位さんと貴女のために造られたようなものですわね」

布束 「……否定はしないわ。計画段階からあいつも関わってたらしいし」

白井 「? では、まさか」

布束 「ご察しの通り。後から知ったけれど、私を職員に推薦したのは削板よ」

絹旗 「私、色んなカップルを見てきましたけど、研究所をプレゼントされた人は超初めてですよ」

白井 「布束博士。正直言って、第7位さんに好意を抱いてますの?」

布束 「……おっ、恩人としてね。私は生物学的精神医学の専門家よ。恋愛感情は精神病の一種と断言できるわ」

絹旗 「超ドライです」ブー

布束 「……そういう意味では、私も罹患中なのでしょうけど」ボソッ

白井 「今、何か」

布束 「何も言ってない」

白井 「あら? でも」

布束 「言ってない!」カッ

白井 「」

絹旗 (寿命中断、超怖ぇー)



927:◆8GNB4AEvC.:2011/09/01(木) 00:49:46.68 ID:gQVMfx0vo


<メシだぞぉぉ!!


削板 「出来た出来た! 削板軍覇特製、根性鍋だ!」

布束 「待ちなさい。そのままテーブルに置いたらダメ」

削板 「む、これはすまん」

絹旗 「白井さん白井さん、キャメラ構えたまま超硬直しないでください」ユサユサ

白井 「……はっ、わたくしは何を」

削板 「嬢ちゃんたちも来い! メシだメシだ!」

絹旗 「はいはい、ただいま」

白井 (ファインダー越しに恐ろしいものを見てしまったような……)

 :
 :
 :

削板 「うむ、うまい!」バクバク

布束 「箸の持ち方がおかしい。何度言ったら治るのよ」

絹旗 「……これが根性鍋ですか」

白井 「豪胆な料理ですわね、これは」



928:◆8GNB4AEvC.:2011/09/01(木) 00:51:52.68 ID:gQVMfx0vo

絹旗 「じゃ、大根を一つ……なんですかこりゃ!」

削板 「何って、大根だろうが」

絹旗 「なんでこんな超歪な形なんですか」

削板 「手で折ったからだろ」

布束 「彼女たちはこの調理法に慣れてないの。さも当然のように言わないで」

白井 「……まさか、この鍋の食材って」

削板 「ああ、全部ちぎったり折ったりして大きさを整えた」

絹旗白井 「「」」

布束 「indeed 形はどうであれ、味に影響はないわ」ハフハフ

絹旗 「ま、見た目はともかく食べれる味なら超おkですよね」モギュモギュ

白井 (あの共同生活で、見た目難な料理にも耐性がついてしまいましたものね)

削板 「しかし肉がないとどこか物足りないな」

布束 「そう? これでも満足できるじゃない」

削板 「ハラは膨れるけどな。気分的な問題だ」

布束 「この方が体にはいいのよ」

絹旗 「昼間のようなメニューだったら私たち超逃げだしてましたよ」



929:◆8GNB4AEvC.:2011/09/01(木) 00:54:17.80 ID:gQVMfx0vo


~食後~


白井 「片付けもこれで全部ですの」

布束 「助かるわ」

絹旗 「いえいえ、超ごちそうになったんですし」

削板 「」フゴー

絹旗 「ありゃ、寝ちゃいましたか」

布束 「いつものことよ。食後は寝る習慣があるの」

白井 「どこまでも"らしい"ですわね」

布束 「ホント、世話が焼ける。……けど、見てて飽きないのも事実よね」ファサッ

絹旗 「私はもうセブン成分は超お腹いっぱいです」

白井 「今日も色々ありましたものね」

布束 「Well 貴女たちはどうするの?」

絹旗 「そろそろ超お暇します」

白井 「今日はありがとうございましたの」ペコリ

布束 「お役に立てようでなにより」



931:◆8GNB4AEvC.:2011/09/01(木) 00:56:41.91 ID:gQVMfx0vo

絹旗 「それでは、またいずれ」

白井 「どうぞ末永く」

布束 「"寿命中断"」カッ

絹旗 「うお、あぶね!」

白井 「」

絹旗 「ありゃ」

布束 「もう遅い時間だから。気を付けて帰りなさい」

絹旗 「超了解です。ほら、白井さん。行きますよ」グイグイ

白井 「」テクテク

絹旗 「それじゃ、超ありがとうございました」ノシ


  バタン


白井 「はっ、わたくしは」

絹旗 「という訳で、紆余曲折を経て、あのお二人もそれぞれの道を超歩み始めたようです」

白井 「あっ、あれ? もうまとめですの?」

絹旗 「もっとも、その道もこの先交わったり重なったり、あるいは一本になったりしそうですけどね」

白井 「え、えと、それを見届けたところで今回の取材を終えたいと思います」



932:◆8GNB4AEvC.:2011/09/01(木) 00:58:22.06 ID:gQVMfx0vo

といったところで、今回はここまでです。
ソギィと布束さんの現在のご様子をお伝え致しました。
次回は青と凸が対象です。多分。

お付き合い頂き、ありがとうございました。



912 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県):2011/09/01(木) 00:24:02.37 ID:VPAfiIOWo
うおお、熱いぜ



933 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸):2011/09/01(木) 00:59:30.36 ID:jvkVrS5AO
乙でしたー
ソギーはやっぱり実力的には最強クラスだよなぁww

凸って誰だっけ…




939 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州・沖縄):2011/09/01(木) 01:07:25.83 ID:vCpC7c0AO
あァ…萌え尽きたァ…真っ白になァ…
乙であった




930 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/01(木) 00:54:52.29 ID:j+OEG6SGo
手でちぎったほうが表面がデコボコになって表面積が広くなって味がしみる
って調理法があった様ななかった様な




952:◆8GNB4AEvC.:2011/09/03(土) 01:45:13.29 ID:g1qfy8ejo


~翌日早朝 第7学区 とある高校~


絹旗 「はー、超ねみー」

絹旗 「なんか肩こりが」コキコキ

白井 「肩がこるほどのものをお持ちでもないでしょうに」

絹旗 「白井さんには超言われたくないですよ!」ウギャー

白井 「3、2、1、スタート」●REC

絹旗 「はい、今日はですね。第にゃにゃ学区」

白井 「……」

絹旗 「……超すいません、もう一回」

白井 「第にゃにゃ学区」プークスクス

絹旗 「ぐぬぬ……」プルプル

白井 「テイク2ですの」●REC

絹旗 「今日はですね。第7学区のとある高校に来ています」

白井 「今日の取材対象は、本日こちらへと登校されるとのことですの」

絹旗 「というワケで、待機してみようと思います」



953:◆8GNB4AEvC.:2011/09/03(土) 01:47:30.19 ID:g1qfy8ejo

 :
 :
 :

白井 「えー、現在朝の8時です」

絹旗 「……ぼちぼち人が増えてきましたね」

白井 「あ、あちらの方ではないですか?」

絹旗 「青い髪の大男って超目立ちますね……」

白井 「あの、すみませーん」ノシ

青ピ 「おんや? 絹旗ちゃんに白井ちゃんやないの」

絹旗 「一年ぶりだというのに、よく覚えてたじゃないですか」

青ピ 「当然やん! ボクは一度会った女の子の顔と声と匂いと名前と誕生日は絶対忘れない男やで!」

絹旗 「うはぁ、超キモいです。ていうか誕生日なんて教えた覚えはないですよ」

青ピ 「じゃ教えてくれへん? プレゼントとか期待してもええよ」

絹旗 「毎月15日です」

青ピ 「毎月!? 毎月なん!? こりゃプレゼント代とか大変やわぁ……」

絹旗 「超期待してます☆」

白井 「いえ、あの、本気になさらないでください」



954:◆8GNB4AEvC.:2011/09/03(土) 01:50:23.15 ID:g1qfy8ejo

青ピ 「ま、こないなところで立ち話もなんやし。移動しよか」

白井 「今日は定常授業なのですか?」

青ピ 「んー、そやね。なにもなさそうやし。今日も平和で何よりやね」



~とある高校 教室~


絹旗 「さて、まず教室まで移動してきました。超本格的に密着取材」

青ピ 「密着? ボクと密着したいん? もちろん、絹旗ちゃん相手なら大歓迎やで!」

絹旗 「タヒね」

白井 「今回密着取材するにあたり、特殊な交渉術を用いておりますの。それについては
    極秘事項であるため詳細はお伝えできませんが、無事に密着取材のお許しが出ましたの」

青ピ 「ああん、もう、そういうキツイ所がたまらんわぁ。小学生みたいにちっちゃいのにキツイ性格ってええよね!」

絹旗 「バカにしてるんですか、あなたはぁ!」フギャー

白井 「」●REC

絹旗 「いや、あの、白井さん。撮影係に徹しないでくださいよ。いつもの調子で超やってくださいよ」

白井 「いつもの調子、とは?」



955:◆8GNB4AEvC.:2011/09/03(土) 01:52:54.33 ID:g1qfy8ejo

絹旗 「世の男どもにやってるみたいに、生ゴミを見るような目で語彙の限りを尽くして超罵倒してやってください」

白井 「絹旗さんはわたくしを悪女か何かと思っておいでなのですか!」ムキー

青ピ 「二人が望むなら、ボクはなんでも受け入れるで」

絹旗 「むしろ何も望まないんで、超普通にしててください」

青ピ 「小学生みたいにちっちゃいのに、どこか冷めた態度」

絹旗 「ちっちゃいちっちゃい煩いンですよォ!!!」ポカポカ

青ピ 「ちょ、ちょっと痛いやん」ガシッ

絹旗 「え、あ、あれ? 届かない?」スカスカ

青ピ 「はっはっは、頭に手を添えるだけでボクの方が有利やで」

絹旗 「超ちくしょーーー!!」スカスカスカスカ

白井 「ところで、ほかのみなさんは?」

青ピ 「んー。みんなが来るにはまだちいと早いしなぁ」

絹旗 「いい加減手をどけてくださいよ!」バシッ

青ピ 「おっとっと」


<ガラッ



956:◆8GNB4AEvC.:2011/09/03(土) 01:55:05.10 ID:g1qfy8ejo

吹寄 「おはよう」

青ピ 「おっはー」

吹寄 「相変わらず早いのね」

青ピ 「ほらほら、ボクって早く来ることだけが取り柄やん?」

吹寄 「他に取り柄を作りなさい」

絹旗 「あ、超ご無沙汰してます」

白井 「その節はお世話になりましたの」

吹寄 「あら、貴女たち。すっごい久しぶりね」

青ピ 「ボクに会いに来てくれたんやで!」ウェーイ

吹寄 「何を血迷ってるのよ」

絹旗 「否定しきれないのが超悔しいです……あ、そうだ。吹寄さん」

吹寄 「うん?」

絹旗 「私、中学卒業したらここに進学しようかなって超思ってるんです」

白井 「えっ」

吹寄 「えっ」

青ピ 「えっ」



957:◆8GNB4AEvC.:2011/09/03(土) 01:57:24.42 ID:g1qfy8ejo

白井 「きっ、き、絹旗さん! 初耳ですの!」

絹旗 「ええ、人に話したのはこれが超初めてですし」

吹寄 「貴女が決めたのなら……でも、どうして? 貴女ならもっと上狙えるでしょ」

絹旗 「いやー、私エリートエリートした空気って超苦手なんです。ここぐらいまったりしてる方が性に合ってるかなって」

白井 「絹旗さんらしい理由ですの」

絹旗 「それで、もしかしたら何か教わることもあるかもしれません」

吹寄 「そう……でも、あたしたちは今年度で卒業なのよね」

絹旗 「まあ、学校内じゃなくても」

吹寄 「そうね。あたしでよければ何でも相談して」

青ピ 「むほぉぉ! こうしちゃおられへん! ちょっと留年届書いてくるわ!」

吹寄 「そんな届ないだろ馬鹿者!!」

青ピ 「なあなあ、どうやったら留年できるんかなぁ?」

吹寄 「血迷うな! 貴様はもう進路が決まってるだろう!」

青ピ 「だって絹旗ちゃんが来るんやで? それに留年すれば小萌先生の授業も一年余分に受けれるし!
    なぁ、なんとかなれへんかなぁ?」

吹寄 「……小萌先生が、生徒の留年を簡単に認めるような先生だと思ってるの?」



958:◆8GNB4AEvC.:2011/09/03(土) 01:59:43.78 ID:g1qfy8ejo

青ピ 「うっ」

吹寄 「あの人が教師として、普段どれだけ真摯な姿勢で臨んでるか。大ファンの貴方ならよく分かってるハズよ」

青ピ 「……」

白井 (人望溢れる教師ですのね)

青ピ 「絹旗ちゃん」

絹旗 「なんでしょう」

青ピ 「ゴメンな、普通の先輩みたいに学校の中案内したり、朝一緒に登校したりはできへん」

絹旗 「誰もそこまで頼んでないですよ」

青ピ 「その代わり、なんか困ったことがあれば、ボクじゃ頼りないかもしれへんけどいつでも頼ってもらってええよ」

絹旗 「…………まあ、たまになら」

青ピ 「さあ! ボクの胸に飛び込んでおいで!」

絹旗 「吹寄さん、こいつ超殴っていいですか?」

吹寄 「抑えなさい。受験時期に問題は起こすものじゃないわ」

絹旗 「むー」

白井 「さて。そろそろ、始業の時刻も近づいておりますわね」



959:◆8GNB4AEvC.:2011/09/03(土) 02:02:13.53 ID:g1qfy8ejo


~しばらくして~


小萌 「では出席をとるのですよ」

白井 (あの方が小萌先生……)

絹旗 (超ちっちゃ)

青ピ 「カミやんもつっちーもおれへんのかぁ。今日はヒマやなぁ」

吹寄 「五月蠅いのがいなくて結構じゃない」

姫神 (また。なにか。巻き込まれてるのかな)

 :
 :
 :

小萌 「はい、ここまでで質問のある人ー」

絹旗 (えー、超すっごい分かりやすい)

白井 (なんと教え上手な……生徒に慕われるのも納得ですの)


  キーンコーンカーンコーン


小萌 「はい、じゃ今日はこれで終わりなのです」



960:◆8GNB4AEvC.:2011/09/03(土) 02:04:30.49 ID:g1qfy8ejo

青ピ 「きりーつ」


  ガタガタガタガタッ


絹旗 「おや?」

青ピ 「礼!」


 アリアタシター


青ピ 「やー、やっぱ小萌先生の授業は至高やね!」

白井 「なぜ青ピさんが号令を?」

青ピ 「ん? だってボク学級委員やし」

絹旗 「えぇ? 学級委員って吹寄さんじゃないんですか?」

吹寄 「よく間違われるけど、違うわよ」

青ピ 「まー、吹寄サンのあだ名が"いいんちょ"でも違和感あれへんしね」

白井 「失礼ながら、わたくしもそう思います」

吹寄 「否定はしないけどね。大覇星祭とかの実行委員は率先してやってるし」



961:◆8GNB4AEvC.:2011/09/03(土) 02:06:51.09 ID:g1qfy8ejo

吹寄 「さて、男どもはさっさと出て行きなさい」

青ピ 「へ? なんでなん?」

吹寄 「次の時間は体育でしょう。男子は隣の教室で着替えよ」

青ピ 「別にボクは気にせえへんよ。ここで着替え」

白井 「いいから、さっさと出て行ってくださいまし」タッチ


  ヒュンッ


吹寄 「ゴメンなさいね、わざわざ」

絹旗 「白井さんがテレポしてなければ、私が超蹴り飛ばすところでした」

吹寄 「さっ、早く着替えていかないとね」ヌギヌギ

絹旗白井 「「っ……」」

吹寄 「? どうしたの?」

白井 (なんとたわわに実った果実……)

絹旗 (やっぱり超勝てません……)

吹寄 「?」



962:◆8GNB4AEvC.:2011/09/03(土) 02:08:57.11 ID:g1qfy8ejo


~同日 とある高校 グラウンド~


絹旗 「さて、体育ということで超グラウンドに移動してきました」

白井 「なぜわたくしたちまで体操服を?」●REC

絹旗 「気分の問題です」

白井 「はあ……予定外の苦労を背負うことになっても知りませんわよ」

黄泉川 「涼しくなってきたし。今日はいっちょ持久走でもやっておくじゃん」

黄泉川 「とりあえずグラウンド30周。はい、スタート!!」パンパン


  エー キツイヨー シンジャウーー


黄泉川 「今文句言ったヤツはプラス15周じゃん」

絹旗 「超キッツイですね、あの人」

白井 「これぐらいは当然では」

黄泉川 「ほら、何やってるじゃん。お前たちも」

絹旗 「え? い、いや、私たちは」



963:◆8GNB4AEvC.:2011/09/03(土) 02:11:17.25 ID:g1qfy8ejo

黄泉川 「体操服着てるってことは準備オーケーってことじゃん? ほら、いったいった!」

絹旗 「どっ、どうしてこんな!」

白井 「だから言いましたのに」

吹寄 「ふふ、災難ね」タッタッタッタッ

絹旗 (うわぁ、揺れてます、超揺れてます)

白井 「ほら、絹旗さん。遅れてますのよ」タッタッ

絹旗 「ううー……どうしてこうなった」

青ピ 「お、絹旗ちゃんも走ってるんやね! 体験取材ってヤツ?」

絹旗 「ほっといてください!」

青ピ 「そんなこと言わんと! あ、今なんかアレっぽいやん!」

白井 「あれ?」

青ピ 「"待てよー。ふふふー、捕まえてごらんなさーい"ってヤツ!」

絹旗 「超ありえないですから!」

青ピ 「よーし、漲ってきた! ボク頑張って絹旗ちゃん捕まえるで!」ダダダダ

絹旗 「ひゃぁぁぁ! 来ないでください! 超来ないでください!」ダダダダ



964:◆8GNB4AEvC.:2011/09/03(土) 02:13:33.94 ID:g1qfy8ejo

青ピ 「ははは、待ーてー」ダダダダ

絹旗 「誰か! 誰か助けて!」ダダダダ

吹寄 「」ハァ

白井 「あのペースでは30周もちませんの」

吹寄 「彼奴はあのペースでも30周ぐらいなら余裕で走りきるわよ」

白井 「では、このままでは絹旗さんがいずれ捕まる……」

吹寄 「どうかしら。追い込まれた小動物は思わぬ力を発揮するものだし」

青ピ 「あーん、もー絹旗ちゃんの照れ屋さーん」ダダダダ

絹旗 「ちっ、ちが……そういう、のじゃ……はっ……」ダダダダ



~30分後~


絹旗 「……も、無理……」グッタリ

青ピ 「うーん、残念! 結局捕まえれへんかったぁ!」

白井 「絹旗さん、意外と体力ないのですね」

絹旗 「わた、し……持久力より……瞬発、力、なんです……」



965:◆8GNB4AEvC.:2011/09/03(土) 02:16:09.84 ID:g1qfy8ejo

黄泉川 「あんなペースで走ってれば30周程度でもへばるに決まってるじゃん」

吹寄 「さすがに、ちょっと疲れたわね」

絹旗 「しら、いさん……な、んで……超、平然、と……」

白井 「風紀委員ですの」

黄泉川 「風紀委員の訓練はこんなもんじゃないからな。よく鍛えられてるじゃん」ハッハッハ

吹寄 「使う? 酸素スプレー」

絹旗 「お願い、します……」

吹寄 「はい、どうぞ」シュコー

絹旗 「ホハー」

青ピ 「次ボク!」

白井 「貴方はピンピンしておられるではないですか。むしろ酸素がお余りなのでは」

青ピ 「あっ、そうやね! 酸素余って腹がパンパンや! という訳で絹旗ちゃんにおすそ分けを」

黄泉川 「バカやってんじゃないじゃん」ゲシッ

青ピ 「おうふ」

絹旗 「はー……超ちょっと復活しました」



966:◆8GNB4AEvC.:2011/09/03(土) 02:18:30.74 ID:g1qfy8ejo


~同日昼 とある高校 教室~


絹旗 「なんかこの取材、体力使ってばっかりなような気がします」

白井 「記者は体力勝負ということですのね」

絹旗 「一日目は特売という名の超戦場で、二日目は第7位とバトって」

白井 「で、今日は持久走と」

絹旗 「そろそろ太ももに超筋肉痛を感じ始めているんですが」

青ピ 「じゃボクがマッサージしたる!」

絹旗 「あっちいけ!」ゲシッ

吹寄 「こんなところで油売ってていいの? 購買、売り切れるわよ」

青ピ 「はっ、しもうた! もう昼休み食い込んでるやんか!」ダダダダ

吹寄 「まったく想像しい」ガサガサ

白井 「吹寄さんはパンですのね」

吹寄 「よかったら貴女たちもどう? 多めに持ってきてあるから」

絹旗 「あ、いいですか? 今日なにも用意してなくて」



967:◆8GNB4AEvC.:2011/09/03(土) 02:20:37.81 ID:g1qfy8ejo

吹寄 「ええ、どうぞ」

白井 「いただきます、の……?」

絹旗 「……なんですか、これ」

吹寄 「何って、パンだけど?」

白井 「"脳を活性化させる十二の栄養素が入った能力上昇パン"……」

絹旗 「超効果あるんですか?」

吹寄 「ち、超はないけど……」

白井 「味は普通ですの」モフモフ

絹旗 「……しまった。パンだけだと口の中が超渇きますね」マフマフ

青ピ 「たっだいまー」

絹旗 「あー、独り言ですけど。なんだか超コーヒー牛乳が飲みたい気分です」

青ピ 「まかせときー!」ダダダダ

吹寄 「……小悪魔ね」

白井 「絹旗さんはああいったタイプの殿方の扱いには慣れておられますし」マフマフ

吹寄 「の割には振り回され気味なようにも見えるけどね」



985:◆8GNB4AEvC.:2011/09/04(日) 02:19:46.82 ID:YZNHVH6Po

青ピ 「絹旗ちゃん、コーヒー牛乳飲まへん? 僕のおごりやで!」

絹旗 「わぁ、超いいんですかぁ?」

吹寄 「自分の可愛さが武器になることを自覚してるタイプなのね」

白井 「そしてそれを活用する術も心得てますの」

青ピ 「さ、飲んで飲んで」

絹旗 「超ありがとうございまーす」ズチュー

青ピ 「ええねええね、やっぱ女の子が一番かわいい瞬間って、おいしいもん食べて笑ってるときやね」

吹寄 「それが志望動機って聞いたときは唖然としたわよ」

白井 「志望動機……そういえば今朝方、進路は決まっているというお話が」

絹旗 「言ってましたね。超就職なんですか?」

青ピ 「んー、どっから話せばええんかな。ボクがパン屋で下宿してるって話したの、覚えてる?」

白井 「覚えてるような覚えてないような」

青ピ 「ま、ええわ。んでな、作業とか店番とか手伝うことも結構あるんよ」

吹寄 「いい心がけね」

青ピ 「給料はパン払いやけどね」ハハハ



986:◆8GNB4AEvC.:2011/09/04(日) 02:20:58.70 ID:YZNHVH6Po

絹旗 「それが進路にどう繋がってくるんですか」

青ピ 「夕方になるとな、学校帰りの学生とか結構くるんよね。で、おやつ代わりにパン買ってくれるんや」

白井 「小腹が空く時間ですものね」

青ピ 「で、買ったその場でガサガサ食べ始める子も多くてね。で、その瞬間が、なんていうんかなー」

青ピ 「ボクが作ったり仕込んだり並べたりしたパンを、みんなすっごいおいしそーに楽しそーに食べるんよ」

青ピ 「それ見ると、あー朝早かったり力仕事だったりだけど、やってよかったなーって」

青ピ 「女子小学生とか女子中学生の楽しそうな顔みると、心底思うんよね」

青ピ 「それで決めたんや。ボクこの道進んでみよ、って」

絹旗 「超いい話だと思ったのに……」

青ピ 「なんで? めっちゃハートフルやん」

吹寄 「自分で余計なこと言うからでしょ」ハァ

白井 「それで、卒業後は?」

青ピ 「うん。そんなこんなで、調理師の専門学校を推薦で受けたんよね」

青ピ 「面接でも熱く語ってやったで! 女の子がいちばん可愛いのは」

絹旗 「なんでそこを超強調しちゃうんですか」



987:◆8GNB4AEvC.:2011/09/04(日) 02:22:47.97 ID:YZNHVH6Po

白井 「ま、まあ、ともかく。卒業後の進路が決まってるというのはそういうことでしたのね」

青ピ 「そゆこと。なんや知らんけど、さっさと合格通知も来たしね」

絹旗 「じゃ、もう受験超終了じゃないですか」

青ピ 「気楽でええわ、ホント。あ、吹寄サンはまだよね? 頑張りや!」ポンポン

吹寄 「ヘッドバットするぞ」

青ピ 「ゴメンなさい」orz

吹寄 「ま、せいぜい卒業を取り消されないように慎ましく暮らすことね」

青ピ 「ヒドイわぁ。ボクのことHENTAIかなんかと勘違いしてへん?」

吹寄 「HENTAI以外にどう表現すればいいのよ」

青ピ 「HENTAIちゃうで! HENTAIという名の紳士やで!」

吹寄 「白井さん、こいつが何かやらかしたら、その時は遠慮なく捕まえちゃってね」

白井 「承りましたの」

絹旗 「ところで、吹寄さんは進路とかは?」

吹寄 「私は普通に大学よ」

白井 「どのような分野に?」



988:◆8GNB4AEvC.:2011/09/04(日) 02:24:46.35 ID:YZNHVH6Po

吹寄 「小萌先生の専門分野にさ、私もちょっと興味あるのよね」

青ピ 「発火能力やね!」

吹寄 「そっちじゃないわよ。心理学でしょ」

絹旗 「え? あの超ミニ先生の専門ってそっちなんですか?」

吹寄 「ええ。環境心理学とか行動心理学、社会心理学の専門家よ」

白井 「博識ですのね……」

吹寄 「だから、あたしの場合は将来何がしたいかというより、これを学んでみたいっていうのが行動原理なんだけどね」

白井 「なんにせよ、やりたいことがはっきりしているのは良いことですの」

青ピ 「惚れちゃう? やりたいことはっきりしてるボクに惚れちゃう?」

絹旗 「こっち来んな!」


 キーンコーンカーンコーン


絹旗 「ほら、昼休み超終わりましたよ。自分の席に帰ってください」

青ピ 「いや、絹旗ちゃんが座ってるそれがボクの席なんやけど……」

絹旗 「え、あ、ごめんなさい」スッ



989:◆8GNB4AEvC.:2011/09/04(日) 02:26:52.37 ID:YZNHVH6Po


~同日夕方 とある高校 教室~


絹旗 「どうやら今日の授業はこれで超終了のようですね」

白井 「お二人のご予定は?」

青ピ 「んー、カミやんもつっちーもおれへんしなぁ」

吹寄 「まっすぐ帰ったら?」

青ピ 「それはそれで味気ないやん」

絹旗 「いつも通り過ごしてくださいよ」

白井 「ええ、それでこそわたくしたちがいる意味もございますし」

青ピ 「ほな、目的も持たずフラフラしてみよか」フラフラ

絹旗 「吹寄さんはどうします?」

吹寄 「……なぜかしら。アレを野放しにしておくのは危険な気がする」

絹旗 「なぜもなにも、超当然ですよ」

吹寄 「ま、今日は貴女たちもいるし。あたしも行ってみようかしら」

白井 「では参りますの」



990:◆8GNB4AEvC.:2011/09/04(日) 02:28:46.27 ID:YZNHVH6Po


~第7学区 とある大通り~


白井 「さて、わたくしたちは下校時間帯の街へと繰り出してきましたの」

青ピ 「どっかに可愛い子おれへんかなー」

絹旗 「超早速ですか」

吹寄 「いちいち反応してたら疲れちゃうわよ」

絹旗 「そもそもこれだけの超美少女に囲まれてて、まだそんなこと言うんですか」

白井 「それとも、わたくしたちは好みではございませんかしら?」

青ピ 「そんなことあれへんよ! ボクぁ落下型ヒロインのみならず、義姉義妹

 :
 :
 :

青ピ  獣耳娘まであらゆる女性を迎え入れる包容力を持ってるんよ?」

吹寄 「クレープおいしそうじゃない?」

絹旗 「お、超いいですね」

白井 「折角ですし、頂いていきましょうか」

青ピ 「あるぇ~?」



991:◆8GNB4AEvC.:2011/09/04(日) 02:30:53.10 ID:YZNHVH6Po

青ピ 「みんな聞いてた? ボク今すっごいええこと言ったんやで?」

吹寄 「どこがよ」

絹旗 「落下型までは聞いてました」

青ピ 「ぜんぜん序盤やん!」

白井 「まあ、貴方が雑食系男子ということは分かりましたの」

青ピ 「いやいや、ボクかて見境ないワケじゃないよ? 選ぶっていったら世の女性に失礼やけど、そういう目はあるよ?」

白井 「では、あちらのオープンカフェに3人の女性がおりますが、どなたがお好みですか?」

青ピ 「んー? あ、あのお姉さんたち?」

吹寄 「……なんかキツそうな人ばっかりね」

絹旗 (あ、あの3人って……!)

青ピ 「せやなぁ、全員べっぴんさんやけど……敢えて言うなら真ん中のお姉さんかな?」

吹寄 「あのウェーブヘアの人?」

絹旗 「!」ピコーン

絹旗 「青ピさーん。どうせなら声かけてみたらどうですか?」

白井 「ちょ、ちょっと絹旗さん」



992:◆8GNB4AEvC.:2011/09/04(日) 02:32:43.23 ID:YZNHVH6Po

絹旗 「女3人でお茶会とか、きっと超さみしい連中ですよ。超飢えてますよ」

青ピ 「い、言われてみれば確かに」

吹寄 「悪いことは言わないわ、やめておきなさいよ」

青ピ 「男なら当たってくだけなあかん! そもそもナンパなんて失敗前提やで!」ピュー

白井 「あ、あっ……そんな、まさかこんなことになるなんて……」

吹寄 「?」

絹旗 「見かけたのは超偶然ですけど、あの3人は私たちの友達なんですよ」

吹寄 「あら、そうなの? だったら尚更……」

絹旗 「超大丈夫じゃないですか?」

白井 「あのお三方は……2名がLEVEL4、1名がLEVEL5ですの」

吹寄 「えっ!?」


<チュドーン
<おわぁぁぁぁ!?
<そこになおれ!テメェの[ピーーー]焼き切ってやる!



993:◆8GNB4AEvC.:2011/09/04(日) 02:34:32.61 ID:YZNHVH6Po

青ピ 「たーすーけーてー!!」

麦野 「待ちやがれグルァァァ!!」

青ピ 「きゃぁぁぁ! 絹旗ちゃん、これ違う意味で飢えとるやないかーーい!!」

麦野 「誰が飢えて……あ? ねえ、今絹旗って言った?」

絹旗 (あ、超やべ!!)

麦野 「……そうか。絹旗のヤツ、一枚噛んでるのね」

青ピ 「あ、いや、ええと」

麦野 「正直に言ってくれたら、お姉さん嬉しいなぁ?」

青ピ 「……すいませんでしたぁ!」orz

麦野 「?」

青ピ 「ボクが調子乗ってました、ホンマすいませんでしたぁ!」orz

麦野 「そうか、それがお前の回答かよ。……だったら」

番外個体 「まーまー、しずりん。それぐらいにしてあげなよ」

結標 「相手も謝ってるじゃない。これ以上、騒ぎを大きくすることもないでしょ?」

麦野 「……アンタ、助かったわね。いいわ、行きましょ」カツカツカツ

番外個体 「ゴメンね、青い人。それじゃね」

結標 「次からは相手を選びなさいね」



994:◆8GNB4AEvC.:2011/09/04(日) 02:36:36.15 ID:YZNHVH6Po

青ピ 「…………ぶっはぁ。超怖かったぁ!」

白井 「大丈夫でしたか!? あの、すみません。軽率でしたの。こんなことになるなんて……」

青ピ 「はは、ナンパしてたらこんなこと、日常茶飯事やで」

絹旗 「……相手にバレてたような」

青ピ 「ん? あー、絹旗ちゃんの知り合いなん? 絹旗ちゃんのこと知ってるみたいやったで」

絹旗 「ええ、まあ」

青ピ 「もー、人が悪いなぁ。あんな怖いお姉さんなら事前に教えといてや」

吹寄 「すごい迫力だったわね……でも貴方、よく口割らなかったじゃない」

白井 「絹旗さんのことを聞かれても、ただ謝ってましたわね」

絹旗 (あっ……)

青ピ 「いやー、だってさっきのお姉さん、めっちゃ怖かったもん。絹旗ちゃんに何するか分からへんやん?」

絹旗 「あの……なんというか……超やりすぎました。ゴメンなさい」

青ピ 「ええのええの。気にせんといて」

絹旗 「でも」

青ピ 「それにホレ、あんな綺麗なお姉さんたちに蔑んだ目で見下ろされるって体験もできたしね!」

吹寄 「」ハァ



995:◆8GNB4AEvC.:2011/09/04(日) 02:38:12.10 ID:YZNHVH6Po


~とある公園~


絹旗 「これ、さっきの超お詫びもかねて、奢りです」

青ピ 「ええの? 助かるわー。今月財布が氷河期で」

吹寄 「この店ってよく来るの?」

白井 「ええ、ちょくちょくと。味も評判ですし」

青ピ 「クレープって一度食べてみたかったんよねー」ハモハモ

吹寄 「嘘。食べたことないの?」

青ピ 「男だけでクレープって来づらいやん? 一緒に来る女の子もおれへんし」

絹旗 「180cmを超える大男が一人で並んでたら、超違和感を覚えるかもしれませんね」

青ピ 「だから、今度からは絹旗ちゃんが一緒に」

絹旗 「超お断りです!!」

白井 「おや? ちょっと進展したと思ったのですが」

絹旗 「進展ってなんですか進展って! スタートラインにも並んでませんよ!」

吹寄 「ま。当然よね」



996:◆8GNB4AEvC.:2011/09/04(日) 02:39:46.21 ID:YZNHVH6Po

青ピ 「もー、そういうちっちゃいのにつれないところとかたまらんわなぁ」クネクネ

絹旗 「超ちっちゃいって、煩いんですよォ!」ポカポカ

青ピ 「わ、ちょっと。危ない、危ないから!」ワシッ

絹旗 「だから人の頭をーー!!」スカスカ

青ピ 「はははー、ちょろいでー」

吹寄 「絹旗さん、これ。よかったら持ってって」

絹旗 「なんですか、これ」

吹寄 「身長が伸びると評判のサプリメントよ。買ってはみたけど、あたしは身長に関しては現状で満足してるしね」

絹旗 「」

白井 「あら。よかったですわね、絹旗さん」

青ピ 「女の子にモテモテーになるとか、女の子と出会いまくれるーってサプリはないのん?」

吹寄 「タヒね」

絹旗 「超うるさいハエが寄り付かなくなるサプリとかないですか?」

吹寄 「あったらあたしが使ってるわよ」

青ピ 「え? 吹寄サンに言い寄るようなガッツあるやつがこの世におるん?」

吹寄 「どういう意味だ貴様!」



997:◆8GNB4AEvC.:2011/09/04(日) 02:41:17.86 ID:YZNHVH6Po


~しばらくして~


  【飛行船】<間もなく完全下校時刻です。速やかに帰宅しましょう。


吹寄 「あら、もうこんな時間?」

青ピ 「いやー、楽しい時間ってのはあっという間に過ぎるもんやね!」

絹旗 「全くですね」

青ピ 「やっぱり絹旗ちゃんはボクとていて楽しかったんやね! わかるで!」

絹旗 「なんでそんな超ポジティブシンキングなんですか!」

白井 「ポジティブシンキングのほうが生きてて楽しいかと」

青ピ 「そうそう! お蔭様で毎日が楽しいで!」

絹旗 「幸せそうで超なによりです」ハァ

吹寄 「あたしは帰るけど、貴女たちは?」

白井 「そうですわね。そろそろ引き上げようかと」

青ピ 「私はこの後は青ピさんと超二人きりで」

絹旗 「なんであなたが答えてるんですかぁ!」ボカッ

青ピ 「ごふっ」



998:◆8GNB4AEvC.:2011/09/04(日) 02:42:56.63 ID:YZNHVH6Po

吹寄 「とうとう強硬手段に出たわね」

絹旗 「冗談がすぎますよ!」

青ピ 「ははっ。最後に一発もらったところで、ボクも帰るかなぁ」

白井 「今日はありがとうございましたの」

吹寄 「いいえ、今日は楽しめたわ」

青ピ 「絹旗ちゃんと白井ちゃんにも会えたしね!」

吹寄 「じゃ、二人とも、またその内ね。帰り道気を付けてね」

絹旗 「お二人も、あ、いや、吹寄さん超気を付けてください」

青ピ 「あれ? ボクは?」

白井 「お二人もお気をつけて」

吹寄 「ええ、またね」ノシ

青ピ 「じゃ、ボクあっちやから。絹旗ちゃんに白井ちゃん、また会う日まで!」ノシ

絹旗 「……最初から最後までずっとあの調子でしたね」

白井 「変わらず過ごしているようで、でも時間は間違いなく経過しておりますの」

絹旗 「進路とか……先のこともみんな超ちゃんと考えてるんですよね」

白井 「それを実感したところで、今回の取材を終えたいと思いますの」



999:◆8GNB4AEvC.:2011/09/04(日) 03:12:21.58 ID:YZNHVH6Po
今新スレ準備してます。
しばしお待ちを……



1000:◆8GNB4AEvC.:2011/09/04(日) 03:29:18.63 ID:YZNHVH6Po


~同日夜 第7学区 常盤台新寮~


<ガチャ バタン


絹旗 「はー、今日も超疲れましたねー」

白井 「なんだかんだ言って楽しんでおられるでしょう」クスクス

絹旗 「人のこと言えませんよね」

白井 「あら、見透かされておりましたか」

絹旗 「私たちの仲じゃないですか。で、明日はどこの誰ですか?」

白井 「ええと……え? えぇ!?」

絹旗 「どうしたんですか?」ヒョイッ

絹旗白井 「「……」」



絹旗白井 「「イギリスーー!?」」







5 :◆8GNB4AEvC.:2011/09/04(日) 03:32:46.48 ID:YZNHVH6Po

新スレでした。時間空けて試してもスレ立て失敗して超焦りました……。
計画性も、短くすっきりまとめる才能もない>>1ですが、
このスレでもよろしくお願いします。
それではまた。



6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(高知県) :2011/09/04(日) 03:33:26.12 ID:kpSwi1hJo
乙!
いよいよ英国篇か、楽しみに待ってる




7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) :2011/09/04(日) 03:38:37.09 ID:C3UaHbS2o
新スレオメ
舞ってるぜ




20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/04(日) 21:55:50.18 ID:xyhcFD5/0
乙! イギリスって誰になるんだ? 分からん・・・



8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) :2011/09/04(日) 03:42:19.22 ID:7VGMIpjAO
乙~。
結局、青髪装甲にはならなかったかぁ~。




9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/04(日) 03:46:21.97 ID:zTXzow4IO
乙乙
娘を嫁にやりたくない父親の気持ちが分かった気がする。




10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) :2011/09/04(日) 04:03:39.09 ID:9aq33+nAO
>>9
貴方が義父さんだったんですね




13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/04(日) 06:51:59.15 ID:/1AC3JSSO
青ピ装甲がかなり良かった…



次→絹旗「きぬはた荘、あふたー!」白井「あふたー?」その5

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禁書目録SS   コメント:4   このエントリーをはてなブックマークに追加
コメント一覧
13106. 名前 : 創造力有る名無しさん◆- 投稿日 : 2011/10/09(日) 10:50 ▼このコメントに返信する
青ピがいい味出してるなあ。これ普通にモテるだろ。
13107. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2011/10/09(日) 12:33 ▼このコメントに返信する
やっぱりタイムスクープハンターだよな
13111. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2011/10/09(日) 14:11 ▼このコメントに返信する
やべえスッゲー楽しみ
次も期待してます
13138. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2011/10/10(月) 03:24 ▼このコメントに返信する
青ピも歪みないな
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