絹旗「……超暑いです」白井「沖縄ですし」その3

2011-07-31 (日) 12:17  禁書目録SS   6コメント  
前→絹旗「……超暑いです」白井「沖縄ですし」その2
まとめ→絹旗「きぬはた荘、ですか?」滝壺「うん」まとめ



370 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/20(金) 00:13:49.94 ID:JiKLB5cRo


~その頃 学園都市~


黒夜 「海行きたい」

シルクロ 「無茶を言うな」

黒夜 「だってよぅ、絹旗ちゃんからもう15枚ぐらい写真来てんだぞ! 見ろコレ!」スチャ

シルクロ 「ほう、よく撮れている」

黒夜 「感心するな! 海行くぞ!」

シルクロ 「ダメだ」

黒夜 「なぜだ?」

シルクロ 「……私たちがここに赴いている目的を見失うな」

黒夜 「……」


<黒夜海鳥様、お待たせ致しました。第2診察室へどうぞ。


シルクロ 「ほら、お呼びだぞ? まずは風邪を治すことだ」

黒夜 「チッ…………っくちゅん」

シルクロ 「全く、エアコンを動かしたままあんな格好で寝るからだ。TPOを弁えてくれ」



371 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/20(金) 00:15:12.67 ID:JiKLB5cRo


~婚后さん私有地 砂浜~


番外個体 「……起きてる?」

一方通行 「なンだ?」

番外個体 「こういうのってどう?」

一方通行 「質問が抽象的過ぎて分からねェな」

番外個体 「時間が止まったと錯覚するぐらいの平穏のお味はいかが?」

一方通行 「……」

打ち止め 「」スピー

一方通行 「悪くはないンじゃねェの?」

番外個体 「」クスクス

一方通行 「……もっとこっちこいよ」

番外個体 「あらいやだ。水着姿に欲情しちゃった?」

一方通行 「違ェな。旅の開放感が俺にそォさせるンだ」

番外個体 「ふーん」



372 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/20(金) 00:17:14.47 ID:JiKLB5cRo

一方通行 「あれ見てみろよ。発情期の男女に旅の開放感がミックスされるとああなる」

番外個体 「ん?」



結標 「」スリスリ

海原 (また結標さんの抱き枕グセが……)

ショチトル (ズルイズルイズルイズルイズルイ)



番外個体 「なるほど。で、あなたはどうなの?」

一方通行 「言われなきゃ分からねェか?」

番外個体 「分からないな、おバカだから」

一方通行 「あぁ、そォいうおバカには身体で分からせてやらねェとな」

ユリコ 「ノシ・ω・)ノシ」ベッチンベッチン

打ち止め 「ひゃっ! なになに!? ってミサカはミサカは驚きのあまり飛び起きてみたり!」

一方通行 「」

番外個体 「ちょ、ちょっと、最終信号。口調口調」



373 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/20(金) 00:18:54.50 ID:JiKLB5cRo

打ち止め 「おっと危ない危ない。全く油断大敵だぜ」

一方通行 「オイ、なんでクソガキを叩き起こした」

ユリコ 「(・ω・)?」

打ち止め 「ユリコいじめちゃダメー。私にも懐いてくれる数少ないネコちゃんなんだから」ダッコ

ユリコ 「(*・ω・)」

一方通行 「……そォいや、オマエらに挟まれてても平気な顔してやがるな」

番外個体 「私で慣れちゃったんじゃないかな。最初は警戒されてたよ」

一方通行 「やっぱりオマエ、ネコの形をした違う何かだろ」

ユリコ 「(・ω・)?」

 :
 :
 :

結標 「んー、すっかり寝ちゃってたわ」

海原 (すっかり締め上げられてました)

ショチトル (義姉さんばっかりズルイ)ムー



374 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/20(金) 00:20:45.76 ID:JiKLB5cRo

滝壺 「」ポケー

打ち止め 「ねー、お姉ちゃん。さっきの続きしてほしい」

白井 「水泳の練習ですか? 喜んでお付き合い致しますの」

フレメア 「私も私も」

婚后 「ではフレメアにはわたくしがご教授差し上げましょうか」

白井 「大丈夫なのですか?」

婚后 「あら、心外ですわ。こう見えても水泳部の後輩がいるのですよ」

絹旗 (ああ、常盤台に居たときの子分のお二人は水泳部でしたね)


<うぉーい。


絹旗 「?」

浜面 「そろそろ発掘して頂けないでしょうか」

絹旗 「!」ニパー

浜面 (この顔は知ってる。何か悪巧みを思いついたときの顔だ)

絹旗 「暇な人は超集合ー!」



375 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/20(金) 00:22:22.41 ID:JiKLB5cRo

滝壺 「きぬはた、どうしたの?」

絹旗 「これからみんなで超浜面を掘り起こしましょう」

結標 「浜面くんのこと、すっかり忘れてたわ」

浜面 「そりゃひどくないですか!?」

番外個体 「単に掘り出すだけなら、こんなに人数いらないでしょ?」

絹旗 「単に掘り出すだけじゃ超面白くないじゃないですか」

海原 「何かお考えが?」

絹旗 「ええ。そこでこいつの出番です」ジャーン

ショチトル 「割り箸だな。どう使うつもりだ?」

絹旗 「こいつをですね、この辺に」プスッ

結標 「もしかして、砂山崩し?」

絹将 「超正解です!」ピャー

浜面 「おい、待て待て待て! どんだけ時間かけるつもりだよ!」

絹旗 「浜面的には黒ひげ超危機一髪のほうがいいですか?」

浜面 「砂山崩しで頼む」キリッ



376 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/20(金) 00:24:09.47 ID:JiKLB5cRo

絹旗 「では滝壺さんからどうぞ」

滝壺 「うん、最初だしね……これぐらいで」チョイチョイ

浜面 「もっとドッサリとっていいんですよ!?」

番外個体 「じゃ次私行くね」ザリザリ

結標 「びくともしないわね」

絹旗 「では私が」ゴッソリ

浜面 「お、いいぞ絹旗! いい取りっぷりだ!」

結標 「じゃ私とるわね」ヒュン パラパラ

番外個体 「手で取れっての」

浜面 (むしろその能力で俺を取れっての)

ショチトル 「しかし、中々倒れそうにないな」

滝壺 「これは勝負付くまで長丁場になるね」

絹旗 「超長期戦ほどやりがいがあるってもんです」フンス

浜面 「俺はいつになったら出してもらえるんだ、ちくせう……」



377 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/20(金) 00:26:21.18 ID:JiKLB5cRo

打ち止め 「」バシャバシャ

白井 「大分お上手になりましたが、まだちょっと動きが固いですの」

打ち止め 「動きが固い……」

白井 「もっと膝をしなやかに動かしますの」

打ち止め 「分かった!」バシャバシャ

白井 「あぁん、まだ固いですの」

打ち止め 「そ、そうかな?」

白井 「もっとこう、しなやかに」クネクネ

打ち止め 「」

婚后 「白井さん、有害なものを見せないでください」

白井 「ゆ、有害!?」

フレメア 「大体こう?」クネクネ

婚后 「フレメア、真似してはいけません」

白井 「そこまでひどいですか」

婚后 「それはもう」



378 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/20(金) 00:27:55.69 ID:JiKLB5cRo

白井 「で、ですが、しなやかにというのは間違っておりませんの」

婚后 「それはそうなのですが……」

打ち止め 「んーと、つまりもっと力を抜けばいいの?」

白井 「そう、そうですの! さすが小さい大きいお姉様!」

打ち止め 「じゃあ、やってみるから手持って!」

白井 「はい喜んで!」ヒシッ


 バシャバシャバシャ


婚后 「まあ、さっきよりも上達しておりますわね」

フレメア 「お姉ちゃん、私も練習する、にゃあ」クイクイ

婚后 「やる気があるのは良いことですわ。みっちりいきますわよ」

フレメア 「大体こい」フンス

婚后 「学園都市に戻ったらプールで練習するのも良いかもしれませんわね」

フレメア 「プール? 連れてってくれるの?」

婚后 「ええ。頑張ったらご招待いたしますわ」クスクス



379 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/20(金) 00:29:59.89 ID:JiKLB5cRo

海原 「ここは慎重にいかないといけませんね」ザラザラ

番外個体 「お、海原さんセーフ」

ショチトル 「次は私か。じゃあ、この顔の辺りから……」

浜面 (ちょっと待て、そっちからそんな角度で屈んでこられたら、すごい眺めが)

ショチトル 「これぐらいか?」ザリザリ

浜面 (滝壺のような色白肌もいいが、健康的な小麦色もまた……)

海原 「浜面さん」

浜面 「は、はい?」

海原 「義妹に何かしたら、いくらあなたでもタダでは済ましませんので」

浜面 「と、当然だろう!? 俺がそんな節操ない男に見えるか!?」

海原 「なら良いのですが」ニコニコ

ショチトル 「?」

結標 「貴女、大切にされてるのよ」

ショチトル 「お、お兄ちゃんが大切に……」ポー



380 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/20(金) 00:32:09.71 ID:JiKLB5cRo

浜面 「お? ちょっと待ってくれ。今なら出れそうだぞ」グググ

絹旗 「え、ちょ」


 ドザザザザ


浜面 「うおおお!」ドザーン

滝壺 「はまづらが砂から現れた」

浜面 「いやぁ、なんかスッキリしたな!」

番外個体 「棒倒れちゃったね」

浜面 「えっ」

海原 「いやぁ、いい勝負ができました」

結標 「悲しいけど、ルールはルールよね」

ショチトル 「つまりこの場合は」

絹旗 「棒を倒したということで、浜面の超負けです」

浜面 「なんで!?」



381 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/20(金) 00:33:48.82 ID:JiKLB5cRo

番外個体 「この場合どうなるの?」

海原 「敗者にはペナルティでしょう」

浜面 「これ以上お前らの好きにさせてたまるか! 俺だってなぁ、夏の海を楽しみたいんだよ!」ダダダダ

絹旗 「あ、逃げた! 超待ちやがれです!」トテテテ


<バシャーンx2


ショチトル 「海に飛び込んでしまったな」

滝壺 「私も」トタタタ

結標 「私たちも行きましょうよ」

海原 「そうですね。日も傾きかけてきましたし、ラストスパートといきますか」

ショチトル 「あ、待ってくれ。私も行く」

番外個体 「……ねー、あなたは行かないの?」

一方通行 「俺はいい。オマエたちで楽しンでこい」

番外個体 「……」ムー



382 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/20(金) 00:35:37.11 ID:JiKLB5cRo

番外個体 「」ガシッ

一方通行 「? オイ」

番外個体 「もー、せっかく来たんだしさ。ちょっとぐらいは本場の海水を味わっていきなよ」グイグイ

一方通行 「ガァァ! 引っ張ンな! 放しやがれェ!」

番外個体 「んじゃ行くよ」ムニュ

一方通行 (背中にスライムが2匹押し付けられてるンだが)

番外個体 「ちゃんと受け身とってよね?」

一方通行 「は? オマエ、何を」

番外個体 「そーれっ☆」ブンッ

一方通行 「ッ!?」


<ドボーン


浜面 「おお、すげぇ。見事な投げっぱなしジャーマンだ」

海原 「彼は体重が軽めですから、投げやすかったでしょうね」



383 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/20(金) 00:37:25.15 ID:JiKLB5cRo

浜面 「今のがジャーマンスープレックスホールドだったら際どい眺めが……」

滝壺 「はまづら?」

浜面 「はっ、なんでもないであります!」

番外個体 「きゃっはははは☆ こんなに飛ぶと思わなかった! ごっめーん☆」

結標 「……ねえ、あいつのチョーカーって海水大丈夫なの?」

番外個体 「(゚д゚)」

一方通行 「」ブクブク

番外個体 「あっ、一方通行! 大丈夫!?」ザブザブ


 ガシッ


一方通行 「ツーカマーエター」ニヤー

番外個体 「えっ……?」

一方通行 「お返しだこのヤロォォォ!!」

番外個体 「やっ、やだ! 放せ! あっ、能力使ってやがるな!」

打ち止め 「二人してズールーイー! 混ーぜーてー!」ピョーン



384 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/20(金) 00:39:25.80 ID:JiKLB5cRo


<オラァ!謝罪はどォした謝罪はァ!
<誰が……やっ、やめろ!くすぐったひゃぁぁ!
<あ、この人のチョーカー耐水仕様だから海水でも大丈夫だよ。
<わたくしも混ぜてくださいましー!


結標 「何あのカオス」

海原 「仲が良くてよろしいではないですか」

フレメア 「」パシャパシャ

婚后 「上達しましたわね」

フレメア 「プール連れて行ってくれる?」

婚后 「ええ。約束ですし、次はプールで練習しましょう。特別コーチも用意しておきますわ」

フレメア 「にゃあ♪」

白井 「ぐほぉ」ドバシャーン

滝壺 「しらいが吹っ飛んできた?」

白井 「だ、第一位さんのお怒りを買ってしまいましたの……」

海原 「よく生きてましたね」

結標 「貴女、何をしでかしたのよ」ハァ



385 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/20(金) 00:41:35.50 ID:JiKLB5cRo

絹旗 「超パワーゲイザー!」スパーーン

浜面 「おぷっ……お前それ水面ブッ叩いてるだけじゃねぇか!」

絹旗 「ふふん、どっちにしろ浜面には再現超不可能です」

一方通行 「甘ェなァ……」チャプ

絹旗浜面 「「一方通行!!」」

一方通行 「やるンだったら……これぐらいはやってみせろよ!」パン


 ズバババババ


浜面 「うぉぉ! 痛ぇ! ただの水なのに超痛ぇ!!」

絹旗 「水でショットガン……できるわけないじゃないですか」

一方通行 「ひゃははははは! オラ、受けきってみせろォォ!」



番外個体 「ヒドイ目にあった……あの人のドSスイッチも入れちゃったし」プカプカ

打ち止め 「大丈夫?」ツンツン



386 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/20(金) 00:42:10.28 ID:JiKLB5cRo

といったところで、今回はここまでです。
なんだかんで全員海にin達成。
次回投下は明日か明後日にでも。

お付き合い頂き、ありがとうございました。



388 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区):2011/05/20(金) 00:42:47.06 ID:/wDwLfKwo
乙~

やっぱりほのぼのとしてていいね




391 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/20(金) 02:51:51.75 ID:XFCg0MqYo
女の力でジャーマンとか、どんだけ軽いんだよ一方通行さんwww



395 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/21(土) 00:25:15.59 ID:IyMYYsWio

結標 「ねえ、海原。もうちょっと沖のほうまで行ってみましょうよ」

海原 「大丈夫でしょうか。流されたりしませんかね」

結標 「私を誰だと思ってるのよ。ほら、追ってきなさい」


 チャプン スイー


海原 「行ってしまいましたか……仕方ありませんね」バシャバシャ

結標 「♪」スイー

海原 「は、早い……?」

結標 「ほら、どうしたのよ」

海原 「もうあんなところまで……さすがですね」

結標 「追いついたら、私のこと好きにさせてあげるわよ」クスクス

海原 「」カッ


 ジャバババババ


結標 「え? え? ちょ、ちょっと!?」



396 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/21(土) 00:27:07.01 ID:IyMYYsWio

海原 「追いつい……あれ?」

結標 「」チャプチャプ

海原 「座標移動で逃げるのは反則では?」

結標 「そっ、そんなこと言ってない!」



ショチトル 「お兄ちゃんも義姉さんも、どっちもどっちだな……」ハァ

番外個体 「いつもあんな感じなの?」

ショチトル 「まあ、二人きりなら大体……」

白井 「お義兄様をとられて、悔しいのでは?」

ショチトル 「もう知らない」プイ

白井 「あらあら」クスクス

番外個体 「海原さんも、後で大変だなこりゃ」

打ち止め 「ウェーブのお姉ちゃーん」

フレメア 「それパース!」

ショチトル 「おっと」ポスッ



397 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/21(土) 00:28:54.96 ID:IyMYYsWio

滝壺 「ナイスキャッチ」

ショチトル 「またビーチボールで遊ぶのか?」

打ち止め 「うん、早く早く」

フレメア 「大体こっち!」

ショチトル 「よし行くぞ」ポンッ


<そっち行ったー
<とりゃー!


婚后 「砂の城を一緒に作ってから、すっかり懐きましたわね」

番外個体 「あの二人は誰とでも仲良くできそうだけどね」

白井 「まあまあ、どちらにしろ連れてきて正解だったかと」

番外個体 (最終信号にフレメア、ショチトル……)

番外個体 (これがホントのシスターズ、なんてね)

婚后 「ミサワさんの口元も緩むほど、微笑ましい光景ということですわね」クスクス

白井 「そろそろSDカードの容量が溢れそうですの」カシャカシャ



398 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/21(土) 00:30:37.67 ID:IyMYYsWio

絹旗 「ちぇすとーーー!」バシャバシャバシャ

一方通行 「どォした三下2号! 足が止まってるぞォ!?」ズババババ

浜面 「お、お前ら、ぶほっ、ちょっとはだな、わぷっ、手加減を……!」

絹旗 「もォ超降参した方がいいンじゃないンですかァ!?」バシャバシャ

一方通行 「それとも海水のお味がお気に入りですかァ?」ズババババ

浜面 「くそぉ! 2対1とは卑怯なりいぃぃ! うぉ、しょっぱ」

一方通行 「ひゃはははは! そら、まだま、だ……?」グラッ


 バシャ


絹旗 「?」

浜面 「お、おい、どうした?」

一方通行 「」プカプカ

絹旗 「あ、あれ……?」

浜面 「一方通行? 大丈夫か?」ザブザブ

絹旗 「これ、超マズイですかね……」



399 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/21(土) 00:32:18.47 ID:IyMYYsWio

浜面 「とにかく、砂浜にあげるぞ。そっち持ってくれ」

絹旗 「超了解です」ガシ

一方通行 「」ズルズル

浜面 「よっこらせっと……おい、大丈夫か?」

一方通行 「」

絹旗 「返事がない。ただのしかb」

浜面 「おい、縁起でもねぇ!」

一方通行 「……ァ」

浜面 「お、なんだ? なんて言ったんだ?」

絹旗 「浜面、人口呼吸です! 超マウストゥマウスです!」

浜面 「はぁぁぁ!?」

絹旗 「何を躊躇してるんですか! 人命が超優先ですよ!」

浜面 「そりゃそうだろうけども……」

絹旗 「ほら早く!」

浜面 「……背に腹は変えられねぇ! 一方通行、許せ!」



400 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/21(土) 00:33:58.19 ID:IyMYYsWio

番外個体 「何してんだー!」ドンッ

浜面 「げふっ」ズザーッ

絹旗 「あ、ミサワさん」

浜面 「そうだ、人工呼吸ならミサワの姐さんにやってもらえばいいじゃねぇか!」

番外個体 「?」

浜面 「一方通行がだな、その、言いづらいんだが」

番外個体 「ああ、これ? 電池切れだよ」フミフミ

一方通行 「」

浜面 「でんちぎれ?……あぁぁぁ! そういうことかぁ!」

絹旗 「なんですか浜面、超本気で気付いてなかったんですか」

浜面 「むしろなんでお前が電極のこと知ってるんだよ」

絹旗 「前にミサワさんから聞いてましたので」

番外個体 「ま、そういうワケだから。私が充電しておくから心配ないよ」

浜面 「そうか。じゃ、頼むな」

絹旗 「超満タンにしてあげてください」



401 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/21(土) 00:35:40.17 ID:IyMYYsWio

番外個体 「しかし珍しいね、あなたが残り時間忘れるなんて」ビビビビ

一方通行 「」

番外個体 「それだけ楽しかったってことかな?」ビビビビ

一方通行 「」



浜面 「……アレってある意味ベストカップルだよな」

絹旗 「ああやって充電できますし、外からみても超お似合いですしね」

浜面 「俺と滝壺も、外からみりゃお似合いなんだろうな」

絹旗 「ノーコメントで」

浜面 「え!? お前そこは"超お似合いすぎて入り込む余地がありません"とか言うとこだろ?」

絹旗 「うわぁ! うわぁ! なんですかそれ! それ私のモノマネのつもりですか!?」

浜面 「お前嫌がりすぎだろ」

絹旗 「超キモイです! 超ウザイです! 超くたばりやがれです!」

浜面 「言い過ぎだろぉ!」ガオー

絹旗 「ぎゃあ、浜面が超ケモノになりやがりました!」トテテテ

浜面 「まーてぇーい!」ダダダダ



402 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/21(土) 00:37:28.10 ID:IyMYYsWio


~しばらく後~


打ち止め 「ふにゃー」

フレメア 「疲れたー」

海原 「だんだんと空が赤くなってきましたね」

ショチトル 「すっかり遊び倒してしまったな」

白井 「南の島でサンセットタイム……これは最高の贅沢ですわね」

番外個体 「なかなか見れるもんじゃないね」

一方通行 「オイ、コーヒーねェか」

番外個体 「空気読めバカ」

結標 「婚后さんには感謝しないとね」

婚后 「あら。わたくしだって楽しんでおりましたし」

滝壺 「でもこんごうのおかげ。ほら、二人もちゃんとお礼言って」

フレ止め 「「ありがとうございましたー」」ペコリ

婚后 「喜んで頂けて光栄ですわ」



403 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/21(土) 00:39:08.95 ID:IyMYYsWio

絹旗 「では、恒例の超記念撮影と行きましょうか」

婚后 「さ、お二人は前の真ん中へどうぞ」

打ち止め 「はーい」

フレメア 「真ん中にゃあ♪」

ショチトル 「わ、私もなのか……?」

白井 「で、ではわたくしも」

滝壺 「はまづらはこっち」グイグイ

浜面 「おい、引っ張るなよ」

結標 「ほらもっとそっち寄ってよ、私入らないでしょ」グニグニ

海原 「押さないでください、危ないですよ」

一方通行 「終わったら呼ンでくれ」

番外個体 「逃がさんよ」ガシッ

絹旗 「ではタイマー超セットです!」トテテテ

ユリコ 「(・ω・)」ヒョコッ


 カシャッ



404 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/21(土) 00:41:11.80 ID:IyMYYsWio


~同日 別荘~


婚后 「ただいま戻りましたわ」

執事 「おや、お帰りなさいませ」

フレ止め 「「ただーいまー」」

執事 「お帰りなさい、小さいお嬢様」

白井 「……ええと、どういたしましょう」

滝壺 「水着のまま部屋に入るのってまずいよね」

結標 「お風呂に直行しちゃったほうがいいんだろうけど……」

婚后 「さすがに、これだけの人数がいっぺんに入れるスペースはございませんわね」

番外個体 「何人が限度かな」

婚后 「組み合わせ次第ですが、3人が限度かと……」

白井 「組み合わせと申しますと?」

絹旗 「……身体のサイズですか」



405 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/21(土) 00:43:05.15 ID:IyMYYsWio

浜面 「じゃあ、入れる組み合わせでどんどん入ったほうがいいな」

海原 「そうですね、後ろもつっかえるでしょうし」

滝壺 「他に方法も思いつかないし、仕方ないかな」

絹旗 「最初にシャワー済ませたグループが、次の人の着替えを用意すれば超よさそうですね」

番外個体 「じゃあ、最初に入る人はどうすんの?」

執事 「私がお持ちしましょう。中は見ず、バッグごとお届けします」

一方通行 「グダグダしててもしょォがねェ。ジイさんに頼むしかねェだろ」

婚后 「決まりですか?」

白井 「それが一番早そうですわね」

結標 「決まりとなればさっさとしましょう。シャワーまでは外で待たないといけないし」

打ち止め 「私は誰と入ればいいのかな?」

フレメア 「私は私は?」

ユリコ 「(・ω・)」オアーン

婚后 「ええとですね、3人がすんなり入れる組み合わせというのが――」



406 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/21(土) 00:44:59.16 ID:IyMYYsWio


~別荘 バスルーム 第1グループ~


番外個体 「シャンプー流すから、目つぶっててね」

打ち止め 「はーい、ってミサカはミサカはグッと目を閉じてみる」

番外個体 「うわ、やっぱ砂すげー」シャワワワワ

一方通行 「なるほどねェ、ガキ一人とあと二人で丁度の広さなのか」

番外個体 「旅館の大浴場じゃあるまいしね。それはしょうがない」

一方通行 「まァな……はァ、今日は疲れた」チャプ

打ち止め 「ね、ねぇ、ワースト」

番外個体 「どした?」

打ち止め 「日焼けしてヒリヒリするかも、ってミサカはミサカは涙目で訴えてみる」

番外個体 「私だって痛いわ」

一方通行 「紫外線ぐらい反射しとけ」

番外個体 「できるかっ」

打ち止め 「ううー、お肌がビビビビー」ヒリヒリ



407 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/21(土) 00:46:37.94 ID:IyMYYsWio


~別荘 バスルーム 第2グループ~


結標 「さすがに3人じゃ手狭よねー」

ショチトル 「義姉さん、シャンプー貸してくれ」

結標 「はい」

ショチトル 「済まない」

海原 (どうしてこうなったんでしょうか)←E:目隠し

結標 「ちゃんと流しておきなさいよ。砂は残るわよ」

ショチトル 「分かっている」

結標 「はー、でもお腹空いちゃったなー」

ショチトル 「夕飯ってなんだろうな」

結標 「執事さんに期待ね」クスクス

ショチトル 「土地のものを食べてみたいな」

結標 「名物ってこと? 期待してもいいかもね」

海原 (髪洗いたいですね)←E:目隠し



408 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/21(土) 00:48:14.11 ID:IyMYYsWio


~別荘 バスルーム 第3グループ~


フレメア 「」バシャバシャ

浜面 「こらフレメア、風呂で泳いじゃダメだ」

滝壺 「フレメア、髪洗ってあげるからおいで」

フレメア 「にゃあ」

浜面 「おい、お湯が半分近くまで減っちゃってるじゃねえか」

滝壺 「はまづら足しておいて。この後、きぬはた達も入るし」

浜面 「しょうがねぇな」ジャババババ

滝壺 「フレメアは髪長いから、砂もたくさんついちゃってるね」

フレメア 「大体ざりざりする」

滝壺 「ちょっとじっとしててね」ワシャワシャ

フレメア 「滝壺お姉ちゃん、浜面と違って髪洗うの上手だね」

浜面 「へーへー、どうせ下手くそですよ。だって男の子だもん」



409 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/21(土) 00:50:04.71 ID:IyMYYsWio


~別荘 バスルーム 第4グループ~


絹旗 「40分近く待たされました」

白井 「あら、皆さん急いでくださったではないですか」

婚后 「そうですわ。3組がゆっくり入ったら2時間はかかりますもの」

絹旗 「大体なんで私たちが最後なんですか」

白井 「絹旗さんがじゃんけんで負けたからですの」

絹旗 「ぐぬぬ……」

婚后 「過ぎたことはよいではないですか。それに、結局おあいこですのよ?」

絹旗 「そうなんですか?」

白井 「先に済ませた方達は、わたくしたちが上がるまで夕食お預けですの」

絹旗 「ああ、なるほど」

婚后 「そういう訳ですから、パパッと済ませてしまいましょう」

絹旗 「えー、超ゆっくりしていきましょうよ」

白井 「ダメですの」ピシャリ

ユリコ 「」ブルブルブルブル



410 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/21(土) 00:52:02.01 ID:IyMYYsWio


~別荘 リビング~


婚后 「お待たせいたしました」ホコホコ

白井 「遅くなってしまいまして」

ユリコ 「(・ω・)」←風呂入って満足

絹旗 「うー、これ飲んでいいですか?」

一方通行 「ざけンな。そのコーヒーは俺のだ」

番外個体 「はいはい、まだあるから」

執事 「お嬢様、それでは夕食に致しましょうか?」

婚后 「ええ、お願いしますわね」

打ち止め 「ご飯ってなに?」

執事 「はい、今日はこの土地の名物をご用意させて頂きました」

ショチトル (名物……!)キラキラ

浜面 「沖縄の名物ってことか? ちんすこうか?」

滝壺 「はまづら、よく考えて。ご飯だよ」

執事 「庭にご用意しております。こちらへどうぞ」



411 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/21(土) 00:53:54.27 ID:IyMYYsWio

 :
 :
 :

海原 「これは鉄板ですか」

フレメア 「すごいおっきい」

執事 「これより、皆様の前で調理させて頂きます」シュタ

白井 「あ、鉄板焼きですの」

番外個体 「もしかして去年食べ損ねたこんがり肉?」

一方通行 「肉?」ガタッ

番外個体 「座ってろ肉食」

ショチトル 「名物なのか?」

結標 「ええ。その手のお店は多いらしいわね」

浜面 「こりゃ楽しみになってきた」

執事 「私、今日のために10日間修練を積んでまいりました。その成果をご覧に入れましょう」

絹旗 (やばい、既に超かっこいいです)

執事 「それでは、始めさせて頂きます」チャキッチャキッ



412 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/21(土) 00:55:09.56 ID:IyMYYsWio

といったところで、今回はここまでです。
さて、執事氏は何を見せようと言うのでしょうか。
次回投下は今夜にでも。

お付き合い頂き、ありがとうございました。



413 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区):2011/05/21(土) 00:57:12.30 ID:M3XVuKczo
乙乙

練習してる執事さんってなんかかわいい




416 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県):2011/05/21(土) 01:25:47.89 ID:H4bNqOONo


おい一通さん横で嫁と義妹が全裸だと言うのに無反応ってどういうことだ
もう見慣れたってことですかそうですか

……あれ?ミサワと打ち止めの関係からすると、一通さんから見た打ち止めってもしかして義理の姉……?




418 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/21(土) 02:18:09.14 ID:Tx32oMq3o
>>416
無反応ってことはないと思うぜ。下半身の血流のベクトルをどうにかしてるんじゃないかな




421 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海):2011/05/21(土) 09:35:46.55 ID:gK1XYjwAO
おのれ浜面そこを代われ…



430 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/25(水) 01:28:20.71 ID:ErYoJ8//o

執事 「では付け合せの野菜から。小さいお嬢様、玉ねぎは平気ですかな?」

フレメア 「大体へいき」

打ち止め 「タ、タマネギは」

一方通行 「構わねェ、ドーンと出してやってくれ」

打ち止め 「」

番外個体 「ピーマンもドーンと出してやってください」

一方通行 「オイやめろ」

浜面 「お、なんだなんだ? 天下の第一位様はピーマンも食えないのか?」

一方通行 「ピーマンみてェに頭スカスカなヤツに言われたくねェな」

打ち止め 「タマネギヤダ」

絹旗 「好き嫌いしてると超大きくなれませんよ」

フレメア 「じゃあ、絹旗もなにかキライなものがあるんだね」

絹旗 「ど、どういう意味ですか」

結標 「そのまんまの意味でしょ」

滝壺 「きぬはたも好き嫌いあるよね」



431 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/25(水) 01:30:03.63 ID:ErYoJ8//o

浜面 「絹旗、好き嫌いしてると大きくなれないぞ」

絹旗 「浜面みたいにデカイしか取り柄がないやつより超マシです」

執事 「油ハネにご注意を」ヒュパパパパパッ

海原 「玉ねぎを輪切りに?」

白井 「まあ、見事な手付きで」

フレメア 「」ジー

滝壺 「フレメア、顔近づけ過ぎちゃ危ないよ」

執事 「」スチャ

絹旗 「それ、なんですか?」

執事 「味付け用に、塩と胡椒でございます」ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン

打ち止め 「うわ、すごーい!」

一方通行 (出鱈目に振り回してるように見えて、ちゃンと味付けもしてンのか……)

執事 「さて、野菜は少々蒸らす時間を頂いて」

絹旗 「頂いて」

執事 「本日の主役と参りましょう」ヨイショ



432 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/25(水) 01:31:56.50 ID:ErYoJ8//o

ショチトル 「これは……」

浜面 「すごくでかい塊肉だな」

婚后 「この人数ですし、量も必要でしょう」

執事 「こちらをですね、ブロック状に切り分けまして」

執事 「そのまま鉄板に」スパンッスパンッスパンッスパンッ


 ジュワジュワジュワジュワ


番外個体 「お、美味しそうな音」

一方通行 「」ウズウズ

結標 「少しは落ち着きなさい」

執事 「ほっ」ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン

フレ止め 「「すごーい!」」キラキラ

執事 「それでは仕上げに入ります」パシャパシャ

浜面 「呼んだ?」

海原 「呼んでません」



433 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/25(水) 01:33:41.83 ID:ErYoJ8//o

絹旗 「今鉄板に何をまいたんですか?」

執事 「風味付けのための酒でございます。あとはこうやって」シュボッ

絹旗 「」ドン

浜面 「おい、あぶね」


  ボーーーーン


浜面 「うおーーあっちぃーーー!?」

白井 「まあ、鉄板全体が炎に」

結標 「これでアルコールを飛ばしてるのね」

打ち止め 「すごーい」

フレメア 「きれーい」

執事 「焼きあがったものはこちらに寄せておきます。皆さんご自由にお食べください」ヒョイヒョイヒョイ

番外個体 「ほら、お待ちかねだよ? はい、あーん」

一方通行 「自分で食えるっての」

番外個体 「」ジー



434 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/25(水) 01:35:08.91 ID:ErYoJ8//o

一方通行 「……ったく」パク

番外個体 「お味はいかが?」

一方通行 「……こりゃそこそこ良い肉使ってるな」

浜面 「そこそこ? そこそこなの? 口に入れた瞬間溶けてなくなったぞ!?」マグマグ

滝壺 「あ、おいひい」モキュモキュ

打ち止め 「あの人がいつも買ってくるお肉に似てるかも」

フレメア 「こんな柔らかいお肉って初めて」

白井 (LEVEL4とLEVEL5の格差がこんなところで……)

ショチトル 「考えてみれば肉って久しぶりだ……あ、おいしい」

海原 「普段は結標さんの意向でほぼ菜食ですからね」

結標 「いいじゃない、痩せたって喜んでたでしょ」

ショチトル 「そ、それは言わないって!」

執事 「ソースも各種ご用意しておりますので、お好みでお使いください」

番外個体 「絹旗さん、このソースいける。試してみなよ」ポタポタ

絹旗 「ちょ、なにしてんですか人の皿に!」



435 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/25(水) 01:37:09.53 ID:ErYoJ8//o

婚后 「まあまあ、まずは一口試してみてくださいな」

海原 「そうですよ。口に合わなければその時に文句を言えばいいんです」

絹旗 「むう……では一口」ハムッ

絹旗 「お? ちょっと酸味があって…………っ!?」

滝壺 「きぬはた?」

ユリコ 「(・ω・)?」

絹旗 「♀×※▽超√♯∀!?!?」ゴロゴロ

一方通行 「……オマエ、何食わせたンだよ」

番外個体 「これ。サドンデスソースって書いてある」

打ち止め 「ワーs……お姉ちゃん、それはやり過ぎかも」

絹旗 「~~~~~!!」ポカポカポカポカ

番外個体 「痛い痛い!」

浜面 「絹旗は辛いの苦手だからな」

絹旗 「ひつじしゃん! ひゅうにゅう、じゃなくて牛乳ください!」

執事 「はい、ただいま」



436 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/25(水) 01:38:45.23 ID:ErYoJ8//o

海原 「そんなに辛いのですか。どれ、僕も」ポタポタ

結標 「やめておきなさいよ」

ショチトル 「放っておけ。お兄ちゃんは辛いものに強いから」

海原 「おっ。これは良い刺激ですね。はい、結標さんも」

結標 「ゴメンなさい、いくら貴方からのあーんでもそれは受けれない」

海原 「」ショボンヌ

結標 「そっ、そんな顔しなくても……」

白井 「そういえば、海原さんは結標さんの手料理をいつだって黙って召し上がってましたの」

結標 「……あぁ、もう。よこしなさい」パクッ



<いやぁぁぁぁ!辛い辛い辛い!
<超言わんこっちゃないです。


一方通行 「オイ、肉が切れたぞ」カンカン

番外個体 「ちっとは遠慮しろ!」

執事 「どんどん焼きますので、ご遠慮なさらずに」チャキッチャキッ



437 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/25(水) 01:40:27.75 ID:ErYoJ8//o

 :
 :
 :

一方通行 「」フー

浜面 「ぃよーう、食ってるか第一位」

一方通行 「……オマエ、酒飲ンでるのか?」

浜面 「鮭? 飲むかっての、第4位の麦おばさんじゃあるめーし」ケラケラ

一方通行 「……」ハァ

海原 「お疲れですか?」

一方通行 「慣れねェことするとな」

海原 「でも、あの子たちは喜んでいるようですよ」


打ち止め 「すごいすごーい!」

フレメア 「もう一回やって!」

執事 「ではお言葉に甘えて」ヒュンヒュンヒュパッ


海原 「良かったではないですか」

一方通行 「……ま、悪くはねェな」

浜面 「しかし執事さんは格好良いよな。オーラが違うつうかさ」



438 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/25(水) 01:41:30.90 ID:ErYoJ8//o

一方通行 「確かにな。あのジジイは恐らく只者じゃねェ」

海原 「なんというか、身のこなしが違うんですよね」

浜面 「俺らもああいう風に歳を取りたいもんだよな」

一方通行 「オマエじゃ無理だ」

浜面 「ひでぇ!」

海原 「たしかに、浜面さんがバトラーというのも想像しづらいですね」

一方通行 「どっちかつゥとフットマンだろ」

浜面 「なんだよなんだよ、だったら俺らが執事やって誰が一番似合うか勝負してみるか?」

一方通行 「どォやンだよ」

浜面 「ミサワの姐さんの店をお借りして、執事喫茶だな」

海原 「面白そうですが、需要あるんですか」

浜面 「需要ってな作るもんだぜ」

一方通行 「くだらねェな。ここにいる全員、お帰りなさいませお嬢様なンてガラでもねェだろ」

浜面 「ダメかなぁ」

海原 「バトラーというのは上級職ですし。やはり積み重ねが必要でしょうね」

浜面 「なるほど、一理あるな」ウンウン



439 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/25(水) 01:42:44.83 ID:ErYoJ8//o

一方通行 「つゥ訳で執事喫茶はなしな。誰も得しねェ」

浜面 「ミサワ姉妹とか、お前が執事やったら喜ぶんじゃねぇの?」

一方通行 「……弄られるだけだろ」

番外個体 「ねー、何隅っこでコソコソしてんの?」

結標 「私たちに聞かれたら困る話でもしてたのかしら?」クスクス

滝壺 「はまづら、隠し事はお仕置き」

浜面 「断じてございませんことよ!?」

海原 「皆さん揃ってどうしたんですか?」

結標 「そろそろ準備した食材がなくなるらしいわよ」

滝壺 「ラストオーダーだね」

打ち止め 「呼んだ?」ヒョコッ

番外個体 「呼んでない呼んでない!」

打ち止め 「いけね」テヘペロ

浜面 「そうか。じゃあもう少し味わっておくか!」

一方通行 「あ、オイ、待ちやがれ」



440 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/25(水) 01:44:29.81 ID:ErYoJ8//o


~食後~


絹旗 「超ごちそうさまでした」

白井 「ここまでしていただいて、恐縮ですの」

滝壺 「ごちそうさまでした。ほら、二人も」

フレ止め 「「ごちそうさまでしたー!」」

執事 「ご満足頂けましたかな」

一方通行 「パーフェクトだ」

婚后 「まあ、第一位のお墨付きなんて自慢できますわね」

番外個体 「いや、こいつ肉ならなんでもいいから」

浜面 「こんな上等な肉、もう死ぬまで食えないかもな」シミジミ

海原 「ええ、美味しかったですね。この余韻でご飯が食べれますよ」

結標 「サラダまで用意してもらって、本当に満足ね」

ショチトル (サラダ食べたいって言い出して、急遽作ってもらってたよね……)

執事 「それでは皆様。中でごゆるりとお寛ぎください」



441 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/25(水) 01:46:16.11 ID:ErYoJ8//o


~別荘 リビング~


ユリコ 「」スピー

打ち止め 「むむむ……」

ショチトル 「どうした? 一枚引けばそれで終わりだぞ?」

打ち止め 「わ、分かってるもん」

白井 (小さい大きいお姉様の真剣な表情……堪りませんの)

打ち止め 「コレ!」ヒュパッ

打ち止め 「」シオシオ

婚后 (アホ毛が……)

絹旗 (ジョーカーはそこですか)

ショチトル (うー、アレ引っ張ってみたい)ウズウズ

打ち止め 「次、フレメア引いて」

フレメア 「これにゃあ」シュカッ

白井 (フレメアは迷いがございませんわね)



442 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/25(水) 01:47:50.97 ID:ErYoJ8//o

フレメア 「次、絹旗だよ」

絹旗 (しかし、フレメアも超見事なポーカーフェイスですね。姉とは大違いです)

絹旗 「ではこれで」スッ

絹旗 「(´゚ロ゚`)」

打ち止め (ジョーカーだ)

ショチトル (ジョーカーはそこか)

白井 (ジョーカーですの)

婚后 (ジョーカーを引きましたわね)

フレメア (♪)

絹旗 「こ、婚后さんどうぞ」

婚后 「……では、この一枚だけ取ってくださいと言わんばかりに飛び出たものを」スッ

絹旗 「えっ」

絹旗 (う、裏の裏をかかれた! 超ジョーカーはそれではないのに!)

婚后 「あら、これであがりですわ」パサパサッ

フレメア 「大体ずるーい」

婚后 「ごめんなさいね。これが勝負というものですのよ」



443 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/25(水) 01:49:21.67 ID:ErYoJ8//o


~その頃 別荘 就寝部屋~


滝壺 「」ウトウト

浜面 「滝壺、眠いなら寝とけ。荷物まとめるのは明日の朝でも間に合うだろ」

滝壺 「うん……」ウトウト

浜面 「布団を敷こう、な」

滝壺 「じゃあ、みんなのも引いておいてあげよう」ウトウト

浜面 「ああ、いいぞいいぞ。俺がやっておくから」

滝壺 「」ウトウト

浜面 (ま、海であれだけ遊べば眠くもなるわな)ゴソゴソ

浜面 「枕はこれか? ほいほいっと」ポイポイ

浜面 「おし、一先ずはこんなもんだろ」

滝壺 「……はまづら」グイ

浜面 「どうした滝壺、って、お、おい」


 ボスンッ


浜面 「いけません奥さん! そんな押し倒すなんて大胆な……」



444 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/25(水) 01:51:12.63 ID:ErYoJ8//o

滝壺 「?」

浜面 「……ま、まあ、でもこういうのも……」


<ガチャ


絹旗 「むう、結局1回も勝てませんでした」

白井 「そういう日もございますの」

婚后 「ほらほらお二人とも。眠いのなら寝てしまったほうがよいですわよ」

打ち止め 「うみゅ」ウトウト

フレメア 「にゃあ」ウトウト

ショチトル 「さすがに遊び疲れたんだろうな」

白井 「海で大はしゃぎでしたもの」

浜面 「」

滝壺 「」スピー

フレメア 「あ、大体浜面ずるーい。私も滝壺お姉ちゃんと寝る」トテテテ

ショチトル 「私の場所はどこだったかな……」

打ち止め 「?」キョロキョロ



445 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/25(水) 01:52:44.09 ID:ErYoJ8//o

婚后 「どうしたのですか?」

打ち止め 「ワ……お姉ちゃん見なかった?」

白井 「……そういえば、先程からお姿が」

ショチトル 「義姉さんもいないな」

絹旗 「二人で超散歩にでも行ったんじゃないんですかね」

打ち止め 「」ムー

白井 「お一人が寂しいのなら、よろしければこちらへどうぞ」ポムポム

打ち止め 「お邪魔します」モゾモゾ

白井 (ktkr)

絹旗 「何かしたら第一位とミサワさんに超制裁されますよ」

白井 「わきまえておりますの」

ショチトル 「もう消灯でいいか?」

婚后 「そうですわね。ミサワさんと結標さんもじき戻るでしょうし」

フレメア 「おやすみ、にゃあ」

打ち止め 「」スピー

ショチトル 「電気のスイッチは……これか」パチン

浜面 (え、俺もここで寝なきゃいかんの?)



446 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/25(水) 01:54:04.20 ID:ErYoJ8//o


~時は少し遡り~


番外個体 「はい、コーヒー」

一方通行 「あァ、悪ィ」

番外個体 「ね、それ飲んだらさ。ちょっと外歩かない?」

一方通行 「この時間にか?」

番外個体 「うん」

一方通行 「ま、夜の散歩も悪くねェか」

 :
 :
 :

番外個体 「夜の海って興味あったんだよね」

一方通行 「……おい、先客がいるぞ」

番外個体 「ありゃ、ホントだ。あの後姿は淡希か。ってことは隣にいるのは……あれ?」

一方通行 (アイツ……)

番外個体 「あれ、誰?」



447 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/25(水) 01:55:48.45 ID:ErYoJ8//o

一方通行 「オイ、そこの茂みに隠れるぞ」

番外個体 「え、ちょっと……」

一方通行 「いいから隠れとけ。面白ェもンが見れそォだ」ニヤニヤ


  ガサガサゴソゴソ


番外個体 「どう見ても海原さんじゃない……淡希ったら、旅先で浮気なんて……」

一方通行 「いや、おそらくだがありゃ海原だぜ」

番外個体 「?」

一方通行 「ンだよ。オマエ知らなかったのか」

番外個体 「どういうこと?」

一方通行 「普段は海原として生活してるが、アレが正体ってことだ」

番外個体 「マジで? 淡希は知ってんのかな」

一方通行 「こうやって密会してるぐらいだからな。分かっちゃいるンだろォよ」

番外個体 「ふーん……しっかしまぁ、すごいイケメンだね」

一方通行 「イケメンの分際でイケメンに変装してるンだからな。贅沢な野郎だぜ」



448 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/25(水) 01:57:44.00 ID:ErYoJ8//o


~20分後~


番外個体 「生々しいぐらいにいい雰囲気だねぇ」

一方通行 「全くだ。見せられる方はたまったもンじゃねェな」

番外個体 「隠れて覗こうとか言い出したのは誰だよ」

一方通行 「ンじゃ、ノゾキはこれぐらいにして俺たちもお楽しみといくか?」

番外個体 「えっ……今ここで? 本気?」

一方通行 「泊まる先にゃガキどもがいるからな。下手なことできねェだろ」グイ

番外個体 「ああ、やっぱり自制してたんだ。偉い偉い」ガサ...

一方通行 「そォ言って頂けるなら、褒美もほしいところですがねェ」

番外個体 「でもちょっと待って……汗かいちゃってるし」

一方通行 「それぐらいで丁度いい」スー

番外個体 「匂いかぐなバカ!」

一方通行 「悪くはないぜ?」

番外個体 「死ね変態……っ……」



~二日目終了~



449 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/25(水) 01:58:48.23 ID:ErYoJ8//o

といったところで、今回はここまでです。
執事氏が披露したのは鉄板パフォーマンスとか
ステーキパフォーマンスと呼ばれるアレです。
次回からは旅行最終日となります。
続きは2~3日の内に。

お付き合い頂き、ありがとうございました。



450 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県):2011/05/25(水) 02:00:49.15 ID:l4TB/D9Vo
南の島でアオカンとか一通さんも海原ももげればいいのに



451 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県):2011/05/25(水) 02:11:12.65 ID:joqm7Inl0
浜面今回は除外かな…
とりあえず二人は爆発するべき




452 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/25(水) 02:19:21.48 ID:CeRNz7hVo
>>451
浜面は女の子に囲まれて寝てるんだぜ?




455 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都):2011/05/25(水) 02:42:48.38 ID:5wnAyyH2o
一方さんにも人並みの性欲があって安心した。でももげろ。
ところでさ、避妊とか一切考慮出来なさそうな状況だよな……ゴクリ




467 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/25(水) 11:14:17.09 ID:oqe+vYPh0
どうしても執事のビジュアルがウォルターになる件。



469 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/26(木) 20:34:25.44 ID:u+cGrqQSO
俺はヴァルケンハインをイメージしてるけど。



470 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/27(金) 01:27:28.03 ID:5JeN/T9fo

ウォルターさんもヴァルケンハインさんもどっちも超かっこいいです。

それでは、始めさせて頂きます。
今回から3日目に突入です。



471 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/27(金) 01:28:45.09 ID:5JeN/T9fo


~三日目 別荘 就寝部屋~


 チュン...チュンチュン...


ユリコ 「( ・ω・)ノシ」ペチペチ

絹旗 「……朝ですか」

絹旗 「んーー」ノビー

滝壺 「あ、おはよ」

絹旗 「超おはようございます」

滝壺 「先に着替えなよ。荷物まとめなくちゃいけないし」

絹旗 「そうですね。では超さっさと」ヌギヌギ

滝壺 「ほら、浜面も着替えて」

絹旗 「」

浜面 「……オレ、ナニモミテナイ」

絹旗 「なっ、なんで浜面がこの部屋で寝てるんですか!?」

浜面 「流れつうかな……つか、昨日からいただろ!?」



472 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/27(金) 01:30:54.83 ID:5JeN/T9fo

滝壺 「二人とも、大声出したらみんな起こしちゃう」

絹旗 「」

浜面 「」

絹旗 「と、とにかく! 着替えますから超出てってください!」ボソボソ

浜面 「へーへー、わかりましたよ」ヒソヒソ


 ガラッ ピシャン


浜面 「ふぅ……お?」

一方通行 「」スピー

海原 「」スピー

浜面 「なんだよ、いつの間に戻ってたんだ?」

浜面 「……つか、こいつらどこ行ってたんだ……」

浜面 「……」

浜面 「ないな! それはない!」ウンウン



473 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/27(金) 01:32:36.39 ID:5JeN/T9fo

滝壺 「フレメア着替えた?」

フレメア 「大体まだ、にゃあ」モゾモゾ

婚后 「あら、みなさんお早いですわね……」

絹旗 「お、おはようございます」


<だ、だれか~


滝壺 「?」

打ち止め 「たすけてー」

婚后 「どうなされたんですか?」

打ち止め 「白井お姉ちゃんにがっちりホールドされて起きれないの」

白井 「」スピー

絹旗 「……白井さんがこんな弛緩しきった表情で寝てるのは初めてみました」

滝壺 「写メ撮っておこうよ」カシャ

絹旗 「」カシャ

打ち止め 「撮ってないでたすけてー!」



474 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/27(金) 01:34:50.90 ID:5JeN/T9fo

 :
 :
 :

打ち止め 「うー、あのお姉ちゃん、なんであんなに力強いの?」

婚后 「現役風紀委員ですし、鍛えられておりますのよ」

ショチトル 「ん、みんな起きてたのか」

絹旗 「ショチトル? どこか行ってたんですか?」

ショチトル 「早く目が覚めてしまったので、散歩にな」

フレメア 「私も行きたかった」

滝壺 「今から行ってみる?」

フレメア 「行く行く!」

打ち止め 「私も行きたい!」

滝壺 「じゃ、ちょっとだけ出てくるね」

絹旗 「超了解です」

婚后 「何もないとは思いますが、お気をつけて」

フレメア 「出発ー」トテテテ

打ち止め 「ごー」トテテテ



475 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/27(金) 01:36:58.50 ID:5JeN/T9fo


<バタン


白井 「はっ……小さい大きいお姉様はいずこに!?」ガバッ

婚后 「白井さん、おはようございます」

白井 「あ、お、おはようございましゅの」

絹旗 (超噛んだ)

ショチトル 「あと起きていないのは……」

結標 「」スピー

番外個体 「」スピー

ショチトル 「義姉さんたちか」

絹旗 「超珍しいですね、この二人が一番遅いなんて」

婚后 「そういえばお二人はいつ頃お戻りになられたのでしょうか」

白井 「とりあえず起こしてさしあげますの……熱いベーゼで」

絹旗 「はーい起きてくださーい」ガッシボカッ



476 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/27(金) 01:39:36.26 ID:5JeN/T9fo

結標 「いたっ」

番外個体 「ふぎゃっ」

白井 「あぁ、千載一遇のチャンスでしたのに……」

結標 「起こすならもっと優しくしてよ」

番外個体 「何すんだ、朝っぱらから……」ガシガシ

絹旗 「むしろミサワさんからは超感謝してほしいぐらいですね」

番外個体 「?」

婚后 「お二人とも、いつお戻りに?」

番外個体 「わかんない。時計持ってなかったし」

ショチトル 「なあ。夜中にシャワー使ってたのは義姉さんか?」

結標 「あら、ごめんなさい。起こしちゃった?」

ショチトル 「いや、お手洗いに行ったら音が聞こえたから」

番外個体 「ああ、それ私と淡希だよ」

白井 「真夜中にシャワーですの?」

結標 「汗かいちゃったのよ」

番外個体 「ね」



477 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/27(金) 01:41:08.10 ID:5JeN/T9fo


~別荘 リビング~


執事 「おや、皆様。おはようございます」ペコリ

絹旗 「超おはようございます!」

ユリコ 「(ノ・ω・)ノ」

ショチトル 「掃除中だったか」

執事 「これはお見苦しいところを」

結標 「気になさらないで」

婚后 「朝食まではまだ少しありますわね?」

執事 「ええ、ご指定の時間通りのつもりでしたので」

婚后 「構いませんわ。ゆるりと待っております」

執事 「左様で」

白井 「あら? そういえば、フレメアと小さい大きいお姉様のお姿が見えませんが」

絹旗 「滝壺さんと一緒に散歩に行きましたよ」

番外個体 「ありゃ。こりゃ申し訳ないな」



478 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/27(金) 01:42:38.42 ID:5JeN/T9fo

絹旗 「まあ、滝壺さんも超行きたそうな顔してましたし」

婚后 「散歩と言えば、お二人も昨日は散歩に?」

結標 「ええ、そんなところ」


<ガラッ


海原 「おはようございます」

浜面 「はよっす」

一方通行 「」ファーァ

白井 「おはようございます」

婚后 「みなさんもお揃いで」

一方通行 「なあ、コーヒー」クイクイ

番外個体 「朝起きて開口一番がそれってどうなの?」

一方通行 「オマエのじゃなきゃダメなンだよ」

番外個体 「……ちょっと待ってろ」

ショチトル (この関係、これはこれでありなんだろうな)



479 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/27(金) 01:44:31.25 ID:5JeN/T9fo

浜面 「……絹旗。お前、金ないのか?」

絹旗 「は? いや、浜面よりは超持ってますよ」

浜面 「だよなぁ」

絹旗 「何が言いたいんですか」

浜面 「なんでそんな襟が伸びきったシャツ着てんだ? 右肩が出てんぞ」

一方通行 「バカかオマエ。これはこォいうデザインなンだよ」

浜面 「あ、そうなの?」

絹旗 「これだから超浜面は……」ハァ

浜面 「いやいや、知らなかったからさ」

絹旗 「それともあれですか。私の右肩に超欲情しやがりましたか」

浜面 「なんでそうなる!?」


<ガチャ バタン


フレ止め 「「ただいまー」」

滝壺 「あ、みんな起きてたんだ」



480 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/27(金) 01:46:21.19 ID:5JeN/T9fo

結標 「あら、どこ行ってたの?」

打ち止め 「お散歩ー」

フレメア 「大体気持ちよかった」ピョンピョン

ショチトル 「そうだろう? 早朝の空気は心地良い」

番外個体 「はい、お待たせ」カチャ

一方通行 「おォ」

打ち止め 「ねー、コーヒー牛乳」

フレメア 「コーヒー牛乳」

番外個体 「今度はあなたたちか」ハァ

浜面 「コーヒー牛乳」

番外個体 「」ゲシッ

浜面 「イテェ!?」

番外個体 「ちょっと待ってて」

結標 「手伝うわよ、私も何か飲みたいから」

滝壺 「私も」



481 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/27(金) 01:48:01.30 ID:5JeN/T9fo

 :
 :
 :

滝壺 「持ってきたよ。あ、あともうすぐ朝ご飯だって」

番外個体 「はい、コーヒー牛乳」

フレ止め 「「わーい♪」」

ショチトル 「義姉さんのは紅茶か」

結標 「ええ、貴女も飲む?」

婚后 「わたくしも頂いてよろしいですか?」

結標 「あら、お嬢様のお口に合うかしら」クスクス

海原 「」クピクピ

浜面 「お前は何飲んでんだ?」

海原 「何の変哲もない、ただの冷たいお水ですよ」

浜面 「あ、俺もそれでいいや」

白井 「朝の飲み物、ブラック派は第一位さんだけのようですわね」

一方通行 「ハッ、ガキどもにこの味わいが分かってたまるか」



482 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/27(金) 01:50:16.93 ID:5JeN/T9fo


~朝食後~


打ち止め 「Sparkling♪」

フレメア 「The shiny lights♪」

打ち止め 「awake true♪」

フレメア 「desire♪」

フレ止め 「「Only my BOMBERLANCE♪」」

打ち止め 「can shoot it♪」

フレメア 「必ず♪」

海原 「歌唱力もさることながら、見事に息のあった振り付けですね」●REC

一方通行 「誰が教えやがった……」

絹旗 「いやいやいや、それよりも歌詞が超おかしくないですか!?」

フレメア 「前にね、ミサワお姉ちゃんのお店で絹旗のお友達の黒い人が口ずさんでた」

打ち止め 「教えてって言ったらメールで送ってくれたよね」

番外個体 「あー、そういえば機嫌がいいときはなんかハミングってるね」

絹旗 「……なんつう替え歌を」



483 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/27(金) 01:52:19.63 ID:5JeN/T9fo

浜面 「おーいお前ら、歌って踊るのもいいけど、忘れもんはするなよ」ゴソゴソ

フレメア 「大体わかってる」

打ち止め 「抜かりはないのだ」フンス

番外個体 「じゃこの放ったらかしになってたぬいぐるみはあなたのじゃないんだね」

打ち止め 「ごめんなさーーい! 返してー!」

婚后 「このシャツは、サイズ的に浜面さんのでしょうか?」

浜面 「ん? お、歩く教会シャツか。それは俺のだ」

ショチトル 「義姉さん? 何か探してるのか」

結標 「携帯電話がね……ちょっと鳴らしてみてくれない?」

ショチトル 「……電波の届かないところにいるそうだ」

結標 「あぁん、もう」

一方通行 「砂浜じゃねェのか? 夜行ってただろ」

結標 「でもその時は置いてった……ちょっと待って。なんで貴方がそれ知ってるのよ」

一方通行 「……オイ、忘れ物はねェか?」

番外個体 「うん、大丈夫じゃないかな」

結標 「」プルプル



484 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/27(金) 01:54:02.51 ID:5JeN/T9fo

滝壺 「荷物はこれで全部だね」ポンポン

絹旗 「やーっと終わりましたね」

ユリコ 「( ・ω・)=3」

執事 「皆様、順調でございますかな」

白井 「ええ。概ね片付きましたの」

執事 「それはなにより。ところで、皆様に私から土産をご用意致しました」ドッサリ

打ち止め 「何これ何これ」

執事 「黒糖のドーナツとスコーンでございます。小腹が空いたらお召し上がりください」

婚后 「まあ。執事のスコーンは久しぶりですわね」

絹旗 「では私が超味見を」

滝壺 「こら」

結標 「これまさか早朝に?」

海原 「散々もてなしてもらってお土産まであるとは、恐縮しますね」

ショチトル (……食べたい)



485 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/27(金) 01:55:24.66 ID:5JeN/T9fo

執事 「それでは、私は出立の準備を整えておきます」

婚后 「ええ、お願いしますわね」

執事 「皆様の準備ができましたら飛行場までお越しください」ペコリ

打ち止め 「……帰っちゃうんだね」シオシオ

フレメア 「もっといたかった、にゃあ」

浜面 「こらこら、気持ちは分かるが我侭はダメだぞ」

婚后 「また来年いらしてくださいな」ナデナデ

白井 「婚后さんの手腕に期待ですわね」

絹旗 「ホントですよ、超期待してますよ」

滝壺 「絹旗、プレッシャーかけちゃだめ」

結標 「リハビリ頑張った甲斐はあったでしょ?」

ショチトル 「うん」

海原 「いい思い出ができましたね」

番外個体 「あなたはどうだった?」

一方通行 「悪くはないンじゃねェの?」



508 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/30(月) 22:13:39.85 ID:A4GClT2zo

滝壺 「そろそろ行くよ」

打ち止め 「えー」

フレメア 「もう?」

婚后 「向こう側に出した着陸申請の時間もございますし」

浜面 「え、そんなんあるの?」

一方通行 「誰も彼もが好き勝手に滑走路使えるワケねェだろ」

浜面 「そりゃそうか」

絹旗 「じゃ、超そろそろ行きますかね。ユリコー、入ってください」

ユリコ 「三三三(ノ・ω・)ノ」

白井 「キャリーケースは嫌がるネコが多いのに、ユリコときたら」

結標 「手がかからなくていいわね。絹旗さんには丁度いいんじゃない?」

絹旗 「それどういう意味ですか」

番外個体 「あれ? このサンバイザーって誰の?」

ショチトル 「あ、私のだ」

打ち止め 「……私の帽子は?」キョロキョロ



509 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/30(月) 22:15:00.24 ID:A4GClT2zo

海原 「上にアホ毛用の小さい穴が空いてるものですか?」

打ち止め 「うん」

結標 (そんな帽子あるのね……)

一方通行 「ほらよ」スポン

打ち止め 「わ、わ、前が見えない!」

婚后 「みなさん、忘れ物はございませんか?」

番外個体 「さすがにもう大丈夫でしょ」

白井 「見渡す限り、取り残されたものはなさそうですの」

絹旗 「滝壺さんにフレメア、浜面をどっかに置き忘れないようにしてくださいね」

浜面 「お前、俺を100円ライターかなんかと間違えてねえか!?」

滝壺 「大丈夫、GPS発信機ついてるし」

フレメア 「いざとなったらヒモつける、にゃあ」

浜面 「」

番外個体 「よし、行こっか」

打ち止め 「出発ー」ミョンミョン

ショチトル (……あれ引っ張ったらどうなるんだろう)ウズウズ



510 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/30(月) 22:16:28.83 ID:A4GClT2zo

 :
 :
 :

打ち止め 「♪」トテテテ

フレメア 「♪」トテテテ

浜面 「若い子は元気だなぁ」

滝壺 「はまづら、おじいちゃんみたい」

婚后 「ですが、あの世代の子の体力は無尽蔵なのではと感じることもございますわね」

白井 「この旅行中も、夜寝るまでずっと同じテンションでしたし」

ショチトル 「……私も早く体力を戻さなければな」

番外個体 「ねー、淡希さぁ。昨夜はお楽しみでしたね?」

結標 「あら、人のこと言えるの? バスルームで出くわしたときは驚いたわよ」

番外個体 「……ね、ね、あのイケメンさんは誰だったの?」

結標 「」

番外個体 「すごい格好良かったね。日本人離れしててさ」

結標 「あ、あの……」



511 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/30(月) 22:18:12.18 ID:A4GClT2zo

番外個体 「まー、顔の良さならうちの人もモガッ」

結標 「ちょっと黙りなさい」ヒソヒソ

番外個体 「?」

結標 「見てしまったのね。秘密を知られたからには生かしておけないわ」

番外個体 「えっ、待っ」


<いたっ!いたたたたた!
<覗きなんて悪趣味な真似して!
<偶然だって偶然!


一方通行 「何やってンだ、あいつら」

海原 「共同生活してた頃は、ある意味で日常の光景でしたよ。あの二人のやりとりは」

一方通行 「前からあンな調子なのかよ」

海原 「彼女らは早い段階から打ち解けてましたからね」

一方通行 「……まァ、今でもつるンでるみてェだしな」



番外個体 「か、肩が外れるかと……」

結標 「自業自得でしょ」



512 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/30(月) 22:19:42.82 ID:A4GClT2zo


~私有飛行場~


執事 「準備はよろしいですかな? そろそろ丁度良い時間でございますが」

婚后 「ええ、大丈夫ですわ」

絹旗 (やばいです、サングラス似合い過ぎて窒素がやばいです)

白井 (絹旗さんの様子が……)

打ち止め 「飛行機の運転できるの?」

フレメア 「すごいすごい」

ショチトル 「万能なんだな」

執事 「使用人たるもの、航空機の一つや二つ運転できねば務まりません」

浜面 「お、てことは俺でも執事になれるかもしれねぇな!」

海原 「意外ですね。運転できるのですか」

浜面 「こう見えても、学園都市製の超音速旅客機を離陸させたことがあるんだぜ」フンス

結標 「あら、すごいじゃない」

滝壺 「あのときのはまづらはかっこ良かった」



513 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/30(月) 22:21:25.38 ID:A4GClT2zo

番外個体 「浜面さんもこうみえて器用だしね」

滝壺 「はまづらがボタンを押しただけでカタパルトがドカーンって」

結標 「……押しただけ?」

番外個体 「……カタパルト式なら、まあ」

一方通行 「ちなみに着陸はうまくいったのか?」ニヤニヤ

浜面 「」

絹旗 「超そんなことだろうと思いました」

白井 「え、ええとみなさんもとりあえず中に。フレメアたちはもう乗ってますし」

番外個体 「ありゃ? いつの間に」

海原 「おや、これはいけませんね」

婚后 「さ、参りましょう」

一方通行 「どれぐらいで着くンだ?」

執事 「20分と行ったところでしょうか」

結標 「運転してみる?」

浜面 「許してください」



514 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/30(月) 22:23:19.25 ID:A4GClT2zo


~20分後 那覇空港~


執事 「それでは、皆様。道中お気をつけて」ペコリ

婚后 「貴方もですわよ」

執事 「勿体無きお言葉」

絹旗 「……」

滝壺 「お世話になりました」

フレメア 「なりました」

打ち止め 「ありがとうございました!」

執事 「またお会いできる日をお待ちしておりますぞ」

一方通行 「それまで生きててくれよ」

番外個体 「おい!」

執事 「ふふ、気をつけておきましょう」

絹旗 「あ、あの」

執事 「なんでしょうか」



515 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/30(月) 22:24:59.38 ID:A4GClT2zo

結標 「……ねえ、絹旗さんってたしか年上好きよね」ヒソヒソ

浜面 「ああ、そんな話は聞いたことあるな」

白井 「たしか去年も……大層名残惜しそうにしてらっしゃいましたの」

ショチトル (年上か……確かに、兄というのは良いものだな)

絹旗 「……帰り、超気をつけてくださいね」

執事 「ご心配頂きまして、恐縮の極み。それでは、これにて失礼致します」ペコリ

海原 「色々とありがとうございました」ペコリ


 コツコツコツ


絹旗 「……」

白井 「絹旗さん」ポンポン

絹旗 「ええ、超大丈夫ですよ」

一方通行 「この後は?」

婚后 「予定の飛行機まで時間がございますので、買い物でも」

結標 「そうね、お土産とかも買いたいし」



516 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/30(月) 22:26:49.51 ID:A4GClT2zo

番外個体 「じゃ、国際通り?」

フレメア 「国際通りって?」

浜面 「お、聞いたことがあるぞ。有名らしいな」

ショチトル 「ここから近いのか?」

結標 「近くはないわね。モノレールで行かないと」

打ち止め 「モノレール!」キラキラ

番外個体 「いや、いつも乗ってんでしょ」

海原 「ではとりあえず移動しましょうか」

婚后 「そうですわね。時間も有限ですし」

絹旗 「では超移動といきましょうか。浜面、押してください」

浜面 「お前またそれかよ、ったく」ゴロゴロゴロゴロ

海原 「絹旗さん on スーツケースを押す役目ですか。去年は僕だったんですよね」

フレ止め 「「……」」ジー...

滝壺 「真似しちゃダメだよ」

フレ止め 「「はーい」」



517 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/30(月) 22:28:36.60 ID:A4GClT2zo


~国際通り~


絹旗 「という訳で来ました」

ショチトル 「……ちょっと思ったんだが」

結標 「どうしたの?」

ショチトル 「思ったより道幅が広くないな。この人数じゃ小回りがきかないんじゃないか?」

海原 「確かに、それはありますね」

白井 「人通りも多いですしね」

番外個体 「だったら適当に分かれて、あとで待ち合わせにする?」

婚后 「それが良さそうですわね」

一方通行 「ンじゃ俺が待ち合わせ場所な、そこで座ってるわ」

打ち止め 「ダーメー! あなたも来るの」グイグイ

浜面 「はは、さすがの第一位もこれには適わねぇだろ」

フレメア 「大体適わないだろ」ピョンピョン

滝壺 「じゃ、ここで待ち合わせね」



518 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/30(月) 22:30:11.69 ID:A4GClT2zo

 :
 :
 :

絹旗 「さーて、何から買っていきましょうかね」

白井 「とりあえず寮監にお土産ですわね。頼まれておりますし」

婚后 「まあ。寮監から?」

白井 「ええ。食べるものを、と」

絹旗 「では、寮監にこのご当地限定ハイチュウを」

婚后 「もうちょっと名産品ぽいもののほうが……」

白井 「こちらでいかがでしょう」

絹旗 「お、海ぶどうですか。超いいですね、これ」

婚后 (よいのでしょうか)

絹旗 「あとは……誰かいますかね」

白井 「あの黒イルカさんには?」

絹旗 「あー……」

婚后 「せっかくですし、なにか買っていかれては」



519 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/30(月) 22:32:36.18 ID:A4GClT2zo

絹旗 「アレにお土産買うのも超シャクですが、買わなければそれはそれで突っかかりそうですね」

婚后 「わたくしたちも、周りに配る分を選びましょう」

白井 「そうですわね……風紀委員支部にもなにか買っていきませんと」

絹旗 「んー……超適度にウザいイヤゲモノはないですか……」

婚后 「白井さん? それは……」

白井 「? 造花ですが」

婚后 「お土産に造花ですか?」

白井 「風紀委員支部にと」

婚后 「ああ、飾るのですわね」

白井 「ええ、頭の上に」

婚后 「?」

絹旗 「お、この木彫りシーサーなんて超よさそうですね」

白井 「お決まりですの?」

絹旗 「大体は」

婚后 「では、あとは自分たちで楽しむ用のものを確保しておきましょう」

絹旗 「それだったら超決めてますよ。これにこれにこれに……」ドサドサドサ



520 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/30(月) 22:34:53.07 ID:A4GClT2zo


~その頃~


浜面 「考えてみたら、お土産買う相手もあんまりいないな」

滝壺 「仲の良い人はみんな一緒に来てるしね」

浜面 「お隣さんぐらいか?」

フレメア 「ねー」

滝壺 「そうだね。何か買ったほうがいいかも」

浜面 「この間、隣のおばちゃんがひじき持ってきてくれたし、お礼も兼ねてな」

滝壺 「あ、お皿返すの忘れてた」

フレメア 「ねーってばー」

浜面 「あとは麦野ぐらいか?」

滝壺 「……そういえば、麦野には旅行に行くって言ってなかったような」

浜面 「……別になにも起こらねぇだろ」

フレメア 「無視するなー!」ドンッ

浜面 「いてっ」



521 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/30(月) 22:36:33.59 ID:A4GClT2zo

滝壺 「フレメア、どうしたの?」

フレメア 「あれ食べたい、にゃあ」

浜面 「あれって……ソフトクリームか?」

フレメア 「」コクコク

浜面 「……どうする?」

滝壺 「いいと思うよ」

浜面 「フレメア、1種類しかないみたいだけど、それでいいんだな」

フレメア 「大体OK」

浜面 「んじゃ、ま、せっかくだし俺も。あ、すいません」

店員 「いらっしゃいませー♪」

浜面 「ええと、この紅いもソフトっつうの? 2つ」

滝壺 「3つ」

浜面 「3つで」

店員 「はい、少々お待ちください」

フレメア 「♪」



523 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/30(月) 22:38:22.47 ID:A4GClT2zo


~更にその頃~


打ち止め 「ねー、これほーしーいー、ってミサカはミサカはおねだりしてみる」

一方通行 「オマエ、似たようなの持ってンだろ」

打ち止め 「でもでも、この旅行の記念に欲しいんだもん、ってミサカはミサカは主張してみたり」

一方通行 「ったく……」ガシガシ

番外個体 「どうしたどうした」

打ち止め 「これ欲しいのー」

番外個体 「髪留め?」

一方通行 「オマエからも言ってやれ。髪留めなんざ他にたくさンあるだろ」

番外個体 「え? ヘアアクセなんてたくさんあっても困るもんじゃないでしょ?」

打ち止め 「そうだそうだ。気分によって付け替えたりするんだから」

一方通行 「10年早ェ」

打ち止め 「ぶー」

番外個体 「……だったらほら、あなたもお揃いで買えばいいんだ」



524 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/30(月) 22:40:11.87 ID:A4GClT2zo

一方通行 「はァ!? なンでそォなるンだ!?」

番外個体 「渋ってるのはアレでしょ? 最終信号ばっかりズルイって思ってるんでしょ?」

打ち止め 「なんだー、あなたったら素直じゃないのね、ってミサカはミサカはツンツンしてみたり」ツンツン

番外個体 「素直じゃないんだから」ヒジツンツン

一方通行 「違ェェェ!」

番外個体 「よし、最終信号。こうなったら3人でお揃いにしよう。ほら選んで選んで」

打ち止め 「うーん、これもいいし、こっちもよさげだし」

番外個体 「ね、これ似合いそう! ほら試着試着!」プス

一方通行 「オイやめろ」

打ち止め 「次コレつけてみて!」

番外個体 「コレとコレ、重ねたら可愛いんじゃない?」プスプス

打ち止め 「ねー、コレもコレも」

番外個体 「髪の長さが適度にあるからつけやすいなー」

打ち止め 「髪綺麗で羨ましい、ってミサカはミサカはため息しつつナデナデしてみたり」

一方通行 「オマエら正気に戻れ! 俺が悪かったから!」



525 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/30(月) 22:41:50.47 ID:A4GClT2zo


~更に更にその頃~


結標 「……貴方達、そのチョイスはなんなの?」

海原 「? これは、お土産の定番と伺っていたんですが」

ショチトル 「と、お兄ちゃんが言うから」

結標 「まあ、うん……ちなみに、情報源は?」

海原 「土御門さんです」

結標 「……」

海原 「あ、ちなみに土御門さんご本人は安物のお菓子で良いと」

結標 「じゃ、それ誰に渡すつもりなの?」

海原 「……病院の先生ですかね?」←E:提灯

ショチトル 「長い期間世話になったしな」←E:ペナント

結標 「逆よ、逆。その二つは土御門行きでいいわ」

海原 「では、病院の先生と看護師さんたちにはお菓子を?」

結標 「それでいいと思う」



526 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/30(月) 22:43:58.31 ID:A4GClT2zo

ショチトル 「じゃあ、何か選んでくる」トテテテ

結標 (土御門もホントに……)

海原 「結標さんは何か買わなくていいんですか?」

結標 「そうね……あっ」

結標 (泡盛か……小萌に贈ったら小躍りしそうね)

海原 「お酒ですか。未成年で買えますかね」

結標 「お土産ですって言えば大丈夫じゃないの?」

海原 「まあ、いざとなれば成年ですと言い張れば平気でしょう」

結標 「ちょっと、どういう意味よ」

海原 「結標さんは大人っぽくて素敵だな、と」

結標 「……」

海原 「」ニコニコ

結標 「騙されるかバカ」バシッ

海原 「いたっ」

ショチトル 「遠くから見てても相変わらずだな、義姉さんたちは……」ハァ



527 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/30(月) 22:44:49.87 ID:A4GClT2zo

といったところで、今回はここまでです。
このお話を書いてて、ばっちゃんの家に大量の土産提灯が飾られていたのを思い出した。
次回投下は6/1(水)の夜にでも。

お付き合い頂き、ありがとうございました。



531 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/31(火) 00:54:26.88 ID:B4rQg+DIO
……神々しい日常だな。
打ちメアのツートッブが可愛すぎる




533 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州・沖縄):2011/05/31(火) 02:03:11.77 ID:yDwYLz4AO
乙です。
ワガママを言うようで恐縮だが俺の目付きの悪い嫁とソギーはまだだろうか…
番外編というのなら、周囲にもスポットライトを!




534 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/01(水) 23:38:27.00 ID:no2JGqn/o

>>1です。
ゴメンな、この番外編ではソギィ出演の予定はないんです。
思いついたネタメモにはあるので、続編を書くなら盛り込むでしょうけども。

それでは、始めさせて頂きます。



次→絹旗「……超暑いです」白井「沖縄ですし」その4

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禁書目録SS   コメント:6   このエントリーをはてなブックマークに追加
コメント一覧
10036. 名前 : 名無しさん@ニュース2ちゃん◆- 投稿日 : 2011/07/31(日) 19:23 ▼このコメントに返信する
おい一通とワーストは茂みの中だからまだしも
エツァリと姐さんは砂浜でアオカンかよ。開放的にもほどがあるぞ。
しかもそれ見られてたわけだろ・・・?どんなプレイだ。
10042. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2011/07/31(日) 22:23 ▼このコメントに返信する
浜面、地味に熊先生やんなwwww
10071. 名前 : 月影王◆- 投稿日 : 2011/08/01(月) 13:48 ▼このコメントに返信する
絹旗「……超寒いです」白井「北海道ですし」
とかあったら面白そう
10094. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2011/08/02(火) 02:06 ▼このコメントに返信する
ソギーはしのぶちゃんだったっけ?
18937. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2012/03/06(火) 09:35 ▼このコメントに返信する
急に熊先生がきたので
34379. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2013/05/17(金) 23:16 ▼このコメントに返信する
マジでアオカンしたの?
なぁ・・・・なぁ!?

キスだよな!?キスだけだよな!?
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