まとめ依頼よりまとめさせてもらいました。ありがとうございます。
1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/03(火) 17:38:46.72 ID:aPrEnlUh0
病院・ほむらの個室~
ほむら「またこの時間に戻ってきてしまった……」
ほむら「どうして上手くいかないのかしら」
ほむら「未来の知識があっても……」
ほむら「誰も私の言うことを信じてくれないのが辛いわ」
ほむら「いったいどうすればいいのかしら……」
ほむら「……そうだわ」
ほむら「魔法少女のことを漫画にしましょう」
1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/03(火) 17:38:46.72 ID:aPrEnlUh0
病院・ほむらの個室~
ほむら「またこの時間に戻ってきてしまった……」
ほむら「どうして上手くいかないのかしら」
ほむら「未来の知識があっても……」
ほむら「誰も私の言うことを信じてくれないのが辛いわ」
ほむら「いったいどうすればいいのかしら……」
ほむら「……そうだわ」
ほむら「魔法少女のことを漫画にしましょう」
2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/03(火) 17:39:30.95 ID:aPrEnlUh0
ほむら「口で説明しても誰も信じてくれないもの」
ほむら「分かりやすく漫画にすればいいんだわ」
ほむら「魔法少女のシステムとか、キュゥべえの企みとかを漫画にして、皆に見せよう」
ほむら「まどかも、マミも、美樹さやかも、それなりに漫画好きのようだし」
ほむら「佐倉杏子は……漫画を買えるような生活をしてないから分からないけど」
ほむら「そうと決まれば早速漫画の練習ね」
3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/03(火) 17:40:18.55 ID:aPrEnlUh0
ほむら「とは言っても漫画の書き方なんて知らないわ」
ほむら「まずはネットで調べてみましょう」
ほむら「爆弾だってネットの知識で作れたんですもの」
ほむら「漫画だってネットの知識で何とかなるに違いないわ」
ほむら「……」カチカチ
4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/03(火) 17:40:48.32 ID:aPrEnlUh0
ほむら「色んなサイトがヒットしたわね」
ほむら「へえ、WEB上で漫画を公開している人もいるのね」
ほむら「魔法少女を題材にした作品も多いみたい」
ほむら「ちょっと読んでみましょう。勉強になるかもしれないわ」
ほむら「まずはこの『魔法少女のK』っていう作品から……」
5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/03(火) 17:42:35.82 ID:aPrEnlUh0
ほむら「……いやあああああ!?」
ほむら「なにこれ?! 全然救いのない話じゃない!」
ほむら「魔法少女モノって普通はもっと優しい物語でしょ!?」
ほむら「……まあ、衝撃的という意味では楽しめたけど」
ほむら「……次はこの『事実の魔法少女』って作品にしましょう」
~翌朝~
ほむら「……徹夜して読んでしまったわ」
ほむら「なにこの超大作。話が先に進まないくせに面白かったわ」
ほむら「リリは私の嫁……いやいや、私はまどか一筋よ」
ほむら「……というか私の本来の目的が何一つ達成されてないわね」
ほむら「WEB漫画は恐ろしいわ。時間を操る私から時間を奪うなんて、まさしく時間泥棒」
ほむら「……改めて漫画の書き方を勉強しましょう」
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/03(火) 17:43:55.05 ID:aPrEnlUh0
ほむら「あら、これは……」
ほむら「『週間・マンガ家になろうよ!』ですって?」
ほむら「『毎号ついて来る付録とテキストを使えば、キミも漫画家になれる!』」
ほむら「これは素晴らしいわ。買ってみましょう」
ほむら「バックナンバーから最新号までまとめ買いよ」
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/03(火) 17:44:58.09 ID:aPrEnlUh0
~翌日~
ほむら「色々あったけど基礎的な知識は身についたわ」
ほむら「アマゾんから届いた『週間・マンガ家になろうよ!』とかいう雑誌はクソの役にも立たなかったわ」
ほむら「一般の人が運営するサイトの方が有益な情報を得られたわ。タダだったし」
ほむら「それはさておき執筆作業に入りましょう」
――数時間後――
ほむら「……私は絵が下手くそであることが判明したわ」
ほむら「とにかく練習するしかないわね」
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/03(火) 17:45:54.40 ID:aPrEnlUh0
ほむら「でも単純に練習を繰り返すだけではモチベーションが保てないわ」
ほむら「ストレスでソウルジェムがベタ塗りになりそうよ」
ほむら「気力を保つためにも、何か工夫をしないと……」
ほむら「そうだわ」
ほむら「エロに走りましょう」
ほむら「エロ絵を描きまくりましょう」
ほむら「まどかの裸」ハアハア
ほむら「まどかの鎖骨」ハアハア
ほむら「まどかのおへそ」ハアハア
ほむら「まどかのおっぱい」ハアハア
ほむら「まどかのオナニー」ハアハア
ほむら「まどかと私の秘め事」ハアハア
ほむら「まどかの貴重な産卵シーン」ハアハア
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/03(火) 17:46:40.61 ID:aPrEnlUh0
――数秒後――
ほむら「時間停止も駆使した結果、プロ並みの画力を身につけたわ」
ほむら「魔力を思い切り消費したけど」
ほむら「精神が充実してたからソウルジェムが濁ることもなかったわ」
ほむら「エロの力は偉大ね」
ほむら「ノート五十冊分もまどかの痴態を描いてしまったわ」
ほむら「さて……ようやく作品を描けるレベルまで上達したので」
ほむら「さっそく執筆作業に入るわ」
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/03(火) 17:47:52.49 ID:aPrEnlUh0
ほむら「まどかに似せた女の子、マルグレーテが主人公よ」カリカリ
ほむら「愛称はマルー」カリカリ
ほむら「本当はすごい才能を秘めているけれど、自分に自信がない女の子なの」カリカリ
ほむら「友人のオクタヴィアと学校へ通うシーンから始まるわ」カリカリ
ほむら「オクタヴィアのモデルはもちろん美樹さやかよ」
ほむら「……オクタヴィアを描くのが面倒くさいわ」
ほむら「私の中のテンションが下がっていくのを感じる」
ほむら「もっとマルーを……いえ、まどかを描きたい」
ほむら「……」
ほむら「この想いはエロ絵ノートにぶつけましょう」カリカリ
ほむら「『らめぇ、そこは耳の穴だよぅ』とまどかは泣き叫び……」
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/03(火) 17:48:50.02 ID:aPrEnlUh0
ほむら「……ふう。ソウルジェムの曇りはエロで晴らしたわ」
ほむら「さて続きよ」
ほむら「転校生のほむら……じゃなかった、ポプラと出会うことで物語は動き出すわ」
ほむら「ポプラは成績優秀、運動神経抜群で、流れるような黒髪がチャームポイントのクールビューティよ」
ほむら「そして剣術、射撃、格闘、魔法すべてを使いこなす戦闘のエキスパート。
自分のことをまったく語らず、唯一みずからを「ライトニング」と呼称する。
だが、これが本名かは不明。
もともと、とある組織で階級のある立場にいた。
が、それが一転。現在は追われる立場になっている。
性格は高貴と言えるが、決して高飛車なわけではなく、
誰もいないところで、ふとやわらかい表情を見せる一面もあるようだ」
ほむら「……これはやりすぎよね。ボツだわ」
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/03(火) 17:50:37.30 ID:aPrEnlUh0
ほむら「……さて、マルーはインキュベーターと名乗る化け物に騙されて魔法少女にされそうになるわ」
ほむら「そこへ颯爽とポプラが登場。マルーを助けるのだけれど……」
ほむら「勘違いからポプラはマルーに嫌われてしまう」
ほむら「……ぐすっ」
ほむら「いいもん。出会いが最悪でもハッピーエンドになればいいんだもん」
ほむら「でもインキュベーターがムカつくから、漫画内でも虐殺しておきましょう」
ほむら「その綺麗な顔を吹き飛ばしてやるぜ! ……と」
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/03(火) 17:51:27.93 ID:aPrEnlUh0
ほむら「……虐殺シーンで十ページも使ってしまったわ」
ほむら「これじゃあ単なるグロ漫画じゃない」
ほむら「グロ描写で読者の目を引くのも一つの手法だけど……」
ほむら「これはさすがに過剰演出よね」
ほむら「……待てよ? かの名作、ベルセルクはもっとグロかったわよね」
ほむら「しかもグロの中にエロも織り交ぜてきていたわ」
ほむら「やはりエログロは読者が求めるものなんだわ」
ほむら「……つまりこのキュゥべえ虐殺シーンにもエロを組み込めば……」
ほむら「よし、試してみましょう」
ほむら「まずポプラはインキュベーターの尻穴に拳銃をねじ込んで……」
ほむら「うん、これボツ」
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/03(火) 17:52:51.01 ID:aPrEnlUh0
ほむら「えーと、次はマミさんの出番ね。名前は何にしようかしら」
ほむら「よし。ティロ・フィナ子でいいわ」
ほむら「フィナ粉はインキュベーターに騙されたこと知らず、魔法少女として戦っている女の子」
ほむら「マルーとオクタヴィアに魔法少女がどんな存在か教えてあげる先輩キャラなんだけど……」
ほむら「……油断して……魔女に……殺される……」
ほむら「……そして……マルーは、魔法少女になるということの怖さを、思い知る……」
ほむら「…………」
ほむら「というのはフィナ子が考えたシナリオで……本当はフィナ子は生きてるのよ」
ほむら「そして影からマルーを見守っている……うん。そうしましょう」
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/03(火) 17:53:55.86 ID:aPrEnlUh0
――数時間後――
ほむら「アニメ三話分くらいまでストーリーが進んだわ」
ほむら「明日から学校だし、今日はこの辺で終わりにしましょう」
ほむら「問題は……どうやってこれをまどかに読んでもらうかだけど……」
ほむら「まあ何とかなるわ。その場のノリでなんとかしましょう」
ほむら「さて……寝る前にもう一仕事ね」
ほむら「今夜はキュゥべえがまどかの前に現れる日。事前に潰しておきましょう」
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/03(火) 17:58:56.93 ID:aPrEnlUh0
次回へ続く。
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/03(火) 18:13:42.68 ID:tAq83Vet0
乙
現実と漫画が平行して進むのか……
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/03(火) 18:53:19.37 ID:vdd6AXsDO
いいね。頑張れ。支援。
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/03(火) 18:56:53.35 ID:0UJxAJPNP
元の性格からするとこっちのが似合うなぁ
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県):2011/05/04(水) 14:40:54.71 ID:f88nbb9p0
ライトニングをボツにするなんてとんでもない
23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/05(木) 16:48:28.21 ID:SEqybbBl0
~転校初日~
ほむら(とりあえずはクラスに溶け込むことができたわ)
ほむら(休み時間を利用して、まどかに漫画の話題を振りましょう)
ほむら「……鹿目さん。保健室に連れていってくれないかしら?」
まどか「うん、いいよ。お薬飲まなきゃいけないんだよね?」
ほむら「ええ、そうなの」
まどか「じゃあ行こっか」
24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/05(木) 16:49:17.96 ID:SEqybbBl0
まどか「……ねえ、ほむらちゃん。私たち何処かで会ったことあるっけ?」
ほむら「それはさておき鹿目さん。あなたは漫画に興味あるかしら?」
まどか「え? う、うん。まあ普通に読むくらいなら……」
ほむら「どんな漫画を読むの?」
まどか「えーと、サバイビーとか、UltraRedとか、賢い犬リリエンタールとか好きだよ」
ほむら「あ、私もその作品好きよ」
まどか「ホント? 嬉しいなあ、趣味が合うなんて」
25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/05(木) 16:49:52.84 ID:SEqybbBl0
――しばらく濃密な時間を過ごした――
ほむら「……こんなに楽しい時間を過ごしたのは久しぶりだわ。ありがとう、まどか」
ほむら(……本当に、久しぶりだったわ)
まどか「うふふ、私も楽しかったよ。でも意外だったなあ、ほむらちゃんがこんなに漫画好きだったなんて」
ほむら「そうかしら?」
まどか「うん。何だか大人びた印象だったから、漫画なんて読まなそうなイメージだったよ」
ほむら「そんなことないわよ。それに大人でも子供でも、漫画は楽しめるものよ」
まどか「……うん! そうだよね!」
26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/05(木) 16:52:04.16 ID:SEqybbBl0
ほむら「ところで……実は私ね、趣味で漫画を描いてるの」
まどか「え? すごーい! プロの漫画家を目指してるの?」
ほむら「プロになりたいわけじゃないわ。個人的な目的のために描いてるだけで……」
まどか「そうなの?」
ほむら「ええ。ちなみに昨日初めて作品を完成させたわ」
まどか「へー……でも楽しそうだね! いいなあ、趣味があるのって」
ほむら「それで……その、もし良かったら、私の漫画を読んでみてくれないかしら?」
まどか「え? ほむらちゃんが描いた漫画を?」
ほむら「ええ、感想を聞いてみたくて……読んでくれる?」
まどか「うん。ぜひ読んでみたいな!」
ほむら「……そう言ってもらえて嬉しいわ」ニタァ
27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/05(木) 16:52:36.31 ID:SEqybbBl0
~放課後・ほむらの家~
ほむら(そんなわけで、まどかをウチに招待した)
ほむら(おまけで美樹さやかもついてきてる)
ほむら(まあ彼女にも魔法少女のことを知ってもらいたかったから好都合だ)
まどか「……へー、ここがほむらちゃんの部屋?」
さやか「意外と片付いてるじゃん! 漫画描きの部屋って、もっと汚いかと思ってたわ」
まどか「さやかちゃん! 失礼だよそんなこと言ったら!」
さやか「あ、ゴメン。悪気はなかったんだけど……」
ほむら「気にしてないわ。……それに普段はもっと散らかってるのよ」
29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/05(木) 16:53:24.44 ID:SEqybbBl0
ほむら(というか、たった今慌てて片付けたのよ。時間停止を使って)
ほむら(危ないところだったわ……爆弾や銃火器は見られても問題ないけど)
ほむら(まどかのエロ絵を描きまくったエロノートを見られてしまうところだった)
ほむら(もしもまどかに見られていたら……)
ほむら(『ほむらちゃんって変態さんだったんだね……』とか言われて)
ほむら(白い目で見られて……)
ほむら(…………)
ほむら(……それはそれで御褒美だけど、今は漫画を読んでもらう方が先決よ)
30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/05(木) 16:54:35.24 ID:SEqybbBl0
ほむら「さてと……これが私の描いた漫画よ。読んでみて?」
まどか「わあ、この子が主人公なの? 可愛いね!」
ほむら(それは勿論あなたがモデルだからよ)
さやか「ま、『魔法少女マルー☆マジカル』? これまた意外なジャンルだね……」
ほむら「人に見せるのは初めてだから恥ずかしいわ……絵も上手くないし」
まどか「そんなことないよ! とっても上手でプロみたいだよ?」
さやか「うんうん、画力は大したもんじゃん。でも問題はストーリーですな、あたしの採点は辛口だぞー?」
まどか「もう、さやかちゃんたら。またそんなこと言って……」
31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/05(木) 16:55:33.22 ID:SEqybbBl0
まどか「主人公はマルーちゃんっていうんだね」
さやか「あれ? ちょっとまどか似じゃない?」
まどか「そうかなあ? マルーちゃんのほうが何倍も可愛いよ?」
さやか「お、友人ポジションのキャラが出てきた。ふーん、オクタヴィアねぇ」
まどか「マルーちゃんが私なら、オクタヴィアちゃんはさやかちゃんだね?」
さやか「いやいや、あたしのほうが何倍も可愛いよ!」
まどか「うふふ……あれ? ねえ、ほむらちゃん」
ほむら「何かしら?」
まどか「何でオクタヴィアちゃんは、ときどきキモイ兜みたいなツラの半魚人になるの?」
ほむら「ファンタジーだからよ」
32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/05(木) 16:56:16.60 ID:SEqybbBl0
さやか「お、何か可愛いマスコットみたいのが出てきた。いんきゅべーたー? 変わった名前だな」
まどか「でも怪我してるよ?」
さやか「転校生のポプラがやったんだな? くそー、ポプラは敵か?」
まどか「うーん、何か事情がありそうだけど……」
さやか「事情があるなら説明してほしいよねー。思わせ振りな態度とってないでさー」
ほむら(……口下手でごめんなさい)
まどか「それを言ったら作品が終わっちゃうんだよ、きっと」
33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/05(木) 16:57:16.52 ID:SEqybbBl0
さやか「マスコットキャラが『僕と契約して魔法少女になってよ!』だってさ」
まどか「この子と協力して、魔法が使える様になるのかな?」
さやか「さあさあどうなるマルー! といったところで第一話はお終いか」
まどか「続きが気になる!」
ほむら「どう? 面白かった?」
まどか「うん! これの続きはまだ描けてないの?」
ほむら「第三話まで描いてあるわ。読む?」
さやか「もっちろん!」
ほむら「それじゃあ……はい、どうぞ。第二話よ」
まどか「わーい、ありがとう」
ほむら「私は二人が読んでいる間にお茶を淹れてくるわ」
35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/05(木) 16:58:43.24 ID:SEqybbBl0
~台所~
QB「……このへんから素質のある女の子の気配が……」
ほむら(不法侵入をしている珍獣を発見してしまった)
QB「おや? キミは魔法少女……?」
ほむら(そういえばキュゥべえのレイプシーンも描いたわよね。結局ボツにしたけど)
QB「おかしいな、キミみたいな子と契約した覚えは……」
ほむら「……実際にケツ穴にブチ込んだら、どんな声で鳴くのかしら?」
QB「きゅっ?!」
まどか「あれ!? 今、助けてーって声が聞こえた!」
さやか「まじで!? 漫画と同じじゃん!! ……ってんなわけあるかーい!」
まどか「えへへ、そうだよねー。気のせい気のせい」
36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/05(木) 16:59:36.72 ID:SEqybbBl0
まどか「第二話を読み終わったけど、ほむらちゃんが帰ってこないね」
さやか「お茶を用意すんのに手間取ってるのかな? 続きが気になってるんだけどなあ」
ガチャ
ほむら「おまたせ。お茶を持ってきたわ」
まどか「あっ、おかえりほむらちゃん!」
さやか「もー、遅いから読み終わっちゃったよ? 早く続き見せてよ!」
まどか「うん! 見たい見たい!」
ほむら「そんなに面白かったのね? 光栄だわ」
37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/05(木) 17:00:48.14 ID:SEqybbBl0
ほむら「はい、これが第三話よ」
まどか「わーい、読ませてもらうね?」
さやか「さてさてお次はどうなるのかな?」
まどか「前回は先輩魔法少女のティロ・フィナ子さんが大活躍だったね!」
さやか「そうそう、カッコいいのにクラスで孤立してるところがまたチャームポイントだよねー」
まどか「孤高のヒロインって感じだよねー」
ほむら(……マミさんをモデルにしたキャラは好評みたいね……嬉しいわ)
38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/05(木) 17:01:27.99 ID:SEqybbBl0
さやか「あたしがマルーだったらフィナ子さんに惚れ込んで、さっさと魔法少女になっちゃいそうだな!」
まどか「うんうん、私も! あーあ、ホントに魔法少女になれたらいいのになあ」
ほむら(くすっ……二人ともあんな無邪気にはしゃいじゃって)
ほむら(今ホントにキュゥべえが出てきたら、喜んで契約を結びそうね……)
ほむら(……)
ほむら(それ駄目じゃね?)
ほむら(魔法少女の危険性を教えるために漫画を描いたのに……)
ほむら(魔法少女に憧れさせてどうするのよ!)
39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/05(木) 17:02:12.46 ID:SEqybbBl0
ほむら(いえ、大丈夫よ……まだ慌てる時間じゃないわ)
ほむら(これから二人が読むのは第三話。マミさんの死に様を見れば……)
ほむら(魔法少女になろうなんて甘い考えは捨てるはず!)
さやか「やっぱりフィナ子さんは格好いいなー」
まどか「うん! アクションシーンも凄く上手に描かれてるよね!」
さやか「あ、また魔女をやっつけた!」
まどか「でも、あれ? 何か様子が……」
40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/05(木) 17:07:38.97 ID:SEqybbBl0
さやか「うわあああ!? フィナ子さんが食べられたぁああ!?」
まどか「食べられたうえに念入りに咀嚼されたよおおお!?」
さやか「しかも卒業アルバムの恥ずかしいポエムが公開されてるうううう!」
まどか「更に同級生に『地味な子だったから良く分かりません』ってコメントされちゃうぇええ!」
さやか「……こ、これでフィナ子さんの出番は終わり? ホントは生きてるとかじゃないの?」
まどか「酷いよ、こんなのってあんまりだよ!」
ほむら(期待通りのリアクションで嬉しい)
41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/05(木) 17:09:05.64 ID:SEqybbBl0
ほむら(実は生きてて主人公を見守ってる、という設定なんだけど……今言う必要はないわね)
ほむら「どうだったかしら? そのシーンは自信があったんだけれど……」
さやか「エグイ! ちょっとエグすぎるよコレ!」
まどか「うう……トラウマになりそう……」
ほむら「喜んでもらえて何よりだわ」
さやか「サディストかアンタは!」
42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/05(木) 17:09:45.37 ID:SEqybbBl0
まどか「ほむらちゃんはこういう漫画が描きたかったんだ?」
ほむら「ええ。テーマは……『見た目に騙されるな』ってところかしら」
さやか「なるほどね。あたしたちはまんまと騙されたってことかー」
まどか「うーん。ショッキングな展開だったけど……とっても楽しめたよ!」
さやか「それはあたしも同意だわ。素人が描いたとは思えないクオリティだったよ」
ほむら「続きが描けたらまた読んでもらえるかしら?」
さやか「うん、喜んで!」
まどか「ちょっと怖いけど、私も読みたいな」
ほむら「ありがとう……頑張って続けるわ」
43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/05(木) 17:10:41.71 ID:SEqybbBl0
ほむら「ところで、二人に聞いてみても良い?」
まどか「うん、いいよ?」
さやか「なになに?」
ほむら「もしも自分が、この漫画の主人公だったら……魔法少女になりたいと思う?」
さやか「えー? 魔法少女に?」
まどか「うーん、どうかなぁ……」
さやか「それって死ぬ危険もあるってことでしょ? あたしはヤダなあ」
さやか「まあ、何でも願いが叶うってのは魅力的だけどさ」
さやか「何かこのインキュベーターとかいうキャラ胡散臭いし……詐欺臭いんだよね」
ほむら(よしよし、良い傾向ね)
ほむら「まどかは? どう思った?」
まどか「私は……」
まどか「私は、魔法少女になっちゃうかも」
ほむら(…………!?)
44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/05(木) 17:11:35.02 ID:SEqybbBl0
さやか「へえ、怖がりのまどかにしては意外だね?」
まどか「うん……死ぬのは怖いよ。でもさ、私がもしもこの漫画の主人公で……」
まどか「もし、もっと早くに魔法少女になってたら、ティロ・フィナ子さんを救えたかもしれないよね」
さやか「ほー、そうきたか」
まどか「私が頑張ることで誰かが助かるなら……」
まどか「私は魔法少女になる……かも」
ほむら「まどか……」
ほむら「……まあ、あくまで漫画の話だけれど……参考になったわ。ありがとう」
まどか「ううん、こっちこそ楽しませてもらってありがとう!」
45:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/05(木) 17:12:31.03 ID:SEqybbBl0
ほむら(なんてことなの……)
ほむら(『漫画で分かる魔法少女』作戦は完全に裏目に出たわ)
ほむら(まどか……貴方は優しすぎる!)
ほむら(まさか漫画のキャラに同情して魔法少女になる決心を固めるなんて……!)
ほむら(……でも私は諦めないわ、貴方を魔法少女にしないためにも……)
ほむら(次はもっとエグい漫画を描かなければ……!)
46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/05(木) 17:13:14.52 ID:SEqybbBl0
~その頃のキュゥべえ~
QB「うう、マミ……助けて……」
マミ「どうしたのキュゥべえ! 血が……どこか怪我したの!?」
QB「お、お尻……」
マミ「え?」
QB「お尻が裂けて……」
次回へ続く。
47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/05(木) 17:26:35.81 ID:SEqybbBl0
さやか「うわ、なにこのノート。女の子の裸ばっかり書いてあんじゃん」
まどか「ほむらちゃんって変態さんだったんだね……」
ほむら「ち、ちがうの、これは……」
まどか「違わないでしょ? ほら、ここがもうこんなに濡れてるよ?」
さやか「ちょっと言葉攻めしてあげただけなのにねぇ?」
ほむら「うううううううう……」
と、いう展開も予定していたのですが、別の時間軸に飲み込まれ消滅しました。
48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区):2011/05/05(木) 17:31:33.22 ID:veqZBOoAo
裸体のデッサンは人物を書くに当たって基本なんだよ!
乙。
50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区):2011/05/05(木) 17:37:45.95 ID:UHPKiRsVo
QB…アナルあったんだ…
52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/07(土) 13:06:08.37 ID:AD0PZvV50
~夜・ほむらの部屋~
ほむら「さて、まどかと美樹さやかに漫画を読ませることに成功したけれど……」
ほむら「新たな問題も発生してしまった」
ほむら「このままでは漫画の影響で、まどかは魔法少女になってしまうかもしれない」
ほむら「どうしよう」
ほむら「…………」
ほむら「まどかの残り香のせいで集中できないわ」
ほむら「ムラムラする……」
ほむら「この想いはエロノートに書きなぐりましょう」
ほむら「『私の中にほむらちゃんの骨髄が入ってくるよぅ』、とまどかは嬌声をあげ……」
53:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/07(土) 13:07:41.12 ID:AD0PZvV50
ほむら「……ふう。すっきりしたわ」
ほむら「さて漫画の続きを書きましょう」
ほむら「まどかを救うための重要な漫画だもの。手は抜けないわ」
ほむら「生易しい内容ではなく……もっとエグイ内容にしなくちゃ」
ほむら「まどかが魔法少女になりたいなんて思わないように!」
ほむら「エグく、エグく!」
54:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/07(土) 13:08:39.72 ID:AD0PZvV50
ほむら「えーと。前回の続きからだから……」
ほむら「ティロ・フィナ子(巴マミ)の死後……」
ほむら「オクタヴィア(美樹さやか)が魔法少女になってしまうのよね」
ほむら「幼なじみのキョウスキー・セガール(スティーヴン・セガール)の手を治すために……」
ほむら「…………」
ほむら「あんまりやる気が出ないわね」
ほむら「この辺、まどかの出番少ないんだもの」
ほむら「……そうだわ。下校途中に古本屋で雑誌を買ったんだった」
ほむら「表紙が可愛かったから、参考になるかと思ったのよね」
ほむら「息抜きに読むとしましょう」
ガサゴソ
ほむら「……うん。やっぱり可愛い表紙だわ」
ほむら「コミックLOっていうのね」
55:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/07(土) 13:09:27.71 ID:AD0PZvV50
ほむら「…………」
ほむら「Yesロリータ、Noタッチ」
ほむら「新しい属性に目覚めてしまったわ」
ほむら「どうしようかしら。ロリが描きたい」
ほむら「漫画に登場させなければ気が済まないわ」
ほむら「…………そうだわ」
ほむら「まだ登場させてない重要人物が居たじゃない」
ほむら「佐倉杏子をロリにしましょう」
56:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/07(土) 13:10:26.87 ID:AD0PZvV50
ほむら「オクタヴィアが魔法少女活動を始めてしばらくしたところで……」
ほむら「ライバルのアンコ(ロリ)が登場する、と」
アンコ『アタシはセンパイなんだぞぉ!』エッヘン☆
ほむら「やだ……かわいい」
ほむら「まさしく自画自賛してしまったわ」
ほむら「……オクタヴィアとアンコは考え方の相違から対立」
ほむら「バトルシーンが始まるわ」
57:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/07(土) 13:11:11.45 ID:AD0PZvV50
ほむら「ここらでエグさを強調しましょう」
ほむら「アクションに交えてパンチラも沢山盛り込んで……」
ほむら「アンコが前屈みなったときにシャツが弛んで胸チラするのも良いわね」
ほむら「腋のスベスベ感+発展途上の横チチに……」
ほむら「無邪気にアイスキャンディを頬張るアンコ」
ほむら「素晴らしいわ……」
ほむら「エグい! エグすぎるわ!」
ほむら「……エグ、い…………エロい?」
58:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/07(土) 13:11:54.71 ID:AD0PZvV50
ほむら「だいぶ話がそれてしまったわ」
ほむら「軌道修正しましょう……エグく、エグく!」
ほむら「……最初のうちはキョウスキーの怪我が治ったことを素直に喜ぶオクタヴィア」
ほむら「魔法少女として人々のために戦うのも悪くない……そんなふうに考えていた」
ほむら「しかしアンコとの戦いの中で、衝撃の事実が明らかになる!」
ほむら「なんと、魔法少女の本体はソウルジェムであり、肉体は器に過ぎないことが判明するのであった!」
ほむら「『それじゃあゾンビにされたようなもんじゃねーか!』とアンコは怒りを顕わに……」
ほむら「…………」
ほむら「もっとエグイ設定にしたいわね」
60:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/07(土) 13:12:53.15 ID:AD0PZvV50
ほむら「事実とは異なるけど脚色しちゃいましょう」
ほむら「そうね……魔法少女になるとゾンビになるだけじゃなくて……」
ほむら「皆から忘れ去られてしまうとか……どうかしら」
ほむら「家族や仲間からも忘れられて、『○○って誰だ?』みたいな展開に……」
ほむら「有りがちね」
ほむら「最終的に思い出の品とかがきっかけで記憶を取り戻すパターンになりそうだわ」
ほむら「…………」
ほむら「あら? なぜかしら、目から涙が……」
ほむら「おかしいわね、涙が止まらないわ」
ほむら「……よく分からないけどこの展開は止めましょう」
ほむら「描けそうな気がしないわ」
61:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/07(土) 13:15:19.40 ID:AD0PZvV50
ほむら「他に案は出てこないかしら」
ほむら「こう、エグくて……年頃の女の子が堪えられなさそうな」
ほむら「……思春期の女子にとって重要な事柄と言えば恋愛よね」
ほむら「恋人と結ばれるのは誰でも憧れるでしょう」
ほむら「なら、それを踏みにじるような展開にすれば絶望するわよね」
ほむら「……レイプ……妊娠……中絶……」
ほむら「……スイーツ(笑)」
ほむら「スイーツはさておき、レイプ・妊娠は中々にエグいわよね」
ほむら「某RPGでも主人公の母親がモンスターを出産させられていたけれど」
ほむら「今まで倒してきた怪物が自分の異父兄弟だった、という設定はエグくて衝撃的だったわ」
ほむら「それがエロゲじゃなくて全年齢対応作品なんだからどうかしてるわよね」
ほむら「魔法少女は異形の化け物に犯される……」
ほむら「エロいしエグいし、これならまどかも魔法少女になりたがらないでしょう」
62:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/07(土) 13:16:47.94 ID:AD0PZvV50
ほむら「さて、『魔法少女になると化け物に犯される』という設定で話を進めるわ」
ほむら「化け物の名前は……『魔獣』とか?」
ほむら「……いや、突然そんなのが出てこられても困るわね」
ほむら「やはり何の伏線も無く新設定をブチ込むのは難しいかしら……」
ほむら「…………」
ほむら「…………そうだ、閃いたわ!」
ほむら「魔法少女の契約を結ぶと……」
ほむら「キュゥべえの子供を妊娠させられてしまうことにしましょう!」
ほむら「キュゥべえの力で魔法少女にされ、肉体を作り替えられる際に……」
ほむら「少女たちはキュゥべえの子を孕ませられるの」
ほむら「もちろんキュゥべえはそのことを説明しないわ」
ほむら「魔法少女たちもしばらくの間は気が付かない」
ほむら「契約してから数週間後……ようやく魔法少女たちは自身のお腹の膨らみに違和感を抱く」
ほむら「そして知るのよ。……自分はキュゥべえの子供を妊娠していると!」
ほむら「キュゥべえは満面の笑顔で告げる。『もちろん産んでくれるよね』?」
ほむら「――――そう、キュゥべえは繁殖を目的として地球にやって来た宇宙人だったんだよ!」
63:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/07(土) 13:18:57.53 ID:AD0PZvV50
ほむら「生理的嫌悪を抱きつつもキュゥべえに妊娠させられる魔法少女……エグイわ」
ほむら「思い切り後付け設定になるけど、まあ何とかなるでしょう」
ほむら「……そういえばキュゥべえってオスなのかしら? 今更だけど」
ほむら「そもそも生殖活動を必要とするの? 生殖器とかついてるのかしら?」
ほむら「猫のペニスはトゲがついてるのよね。もしかしたらキュゥべえも?」
ほむら「精液はドロッと系? サラサラ系?」
ほむら「犬の精液はサラサラ系なのよね。キュゥべえはどうなのかしら」
ほむら「興味は尽きないわ……」
QB「やあ、お邪魔するよ暁美ほむら。今日は君に聞きたいことが……」
ほむら「あら、ちょうど良いところに実験サンプルが」
QB「?」
64:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/07(土) 13:20:40.12 ID:AD0PZvV50
ほむら「……実験動物には逃げられてしまったわ」
ほむら「まあそれはさておき、漫画の続きを描きましょう」
ほむら「……とは言っても後はいつものパターンなんだけど」
ほむら「魔法少女の真実を知ったオクタヴィアは、自暴自棄になって」
ほむら「しかも幼なじみにフられて絶望し魔女化」
ほむら「オクタヴィアを助けようとしたアンコは戦いの果てに自爆」
ほむら「マルーの心には深い傷が残される……」
ほむら「この流れは変えるまでもないわね」
ほむら「充分に憂鬱な展開だもの」
66:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/07(土) 13:22:19.91 ID:AD0PZvV50
ほむら「……さて、今日はこの辺にしておきましょうか」
ほむら「一気に第9話まで進んだわ」
ほむら「時間停止を駆使したからソウルジェムもギリギリよ」
ほむら「急いでエロパワーでソウルジェムを浄化しないと……」
ほむら「『ほむらちゃんの眼鏡こんなに勃起してるよ……』とまどかは優しく撫でて……」
ほむら「…………」カリカリ
ほむら「ふう。すっきりしたわ」
ほむら「明日は漫画を学校に持って行って……」
ほむら「休み時間にでも読んでもらうとしましょう」
ほむら「まどかの反応が楽しみだわ♪」グフフ
67:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/07(土) 13:23:56.31 ID:AD0PZvV50
~その頃のマミさん~
マミ「よしよし、大丈夫だから……もう泣かないで、キュゥべえ」
QB「ぐすっ、怖かったよう」
マミ「それにしても……その暁美さんってコは何者なのかしら……?」
QB「わからない。魔法少女であることは確かなんだけど……」
マミ「なぜアナタを狙うのかしらね? 目的はなんなのかしら?」
QB「……うう……えぐえぐ」
マミ「ああゴメンなさい。思い出させちゃったわね」ナデナデ
QB「うわーん!」
マミ(キュゥべえがこんなに怯えるなんて……初めてのことだわ)
マミ(今度はいったい何をされたというの?)
マミ(……暁美ほむらさん、貴女とは早めに話をつける必要がありそうね)
69:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2011/05/07(土) 13:34:40.91 ID:ph3UgMllo
その設定だとフィナ子さんとアンコとポプラはどうなってしまうん?
ポプラなんてまさかボテ腹のまま戦ってるの…?
おつ
82:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/14(土) 16:54:05.62 ID:L7ZMuOLy0
>>69
ほむら「腹ボテか……ありね」ゴクリ
続きを投下出来たらうれしいなって
70:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区):2011/05/07(土) 13:51:55.77 ID:6PykNkSMo
そのエロゲ何時発売ですか乙
71:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区):2011/05/07(土) 14:45:12.90 ID:0iHVvQTOo
おいキュウべえ変われ
83:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/14(土) 16:55:39.21 ID:L7ZMuOLy0
~朝・登校時~
ほむら(登校中のまどかと美樹さやかを見つけた)
ほむら「おはよう、まどか」
まどか「あ、おはよう! ほむらちゃん」
ほむら「美樹さんも、おはよう」
さやか「おいーっす。こんなとこで会うなんて奇遇だね」
まどか「ほむらちゃんもこの道を通るんだ?」
ほむら「ええ、そうよ」
ほむら(ホントはまどかに会うためにわざわざ遠回りしてるのだけれど)
84:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/14(土) 16:56:24.19 ID:L7ZMuOLy0
ほむら「そうそう、昨日の続きが描けたから持ってきたわ」
まどか「続きって、漫画の? もう描けたの?!」
さやか「マジで? 仕事早いねー」
ほむら「二人に読んでもらいたくて頑張ったのよ」
まどか「そうなの? 嬉しいなあ」
さやか「こいつぅ、可愛いコト言ってくれんじゃん!」
ほむら「ふふ、あとでお昼休みにでも読んでもらえるかしら?」
まどか「うん、喜んで!」
マミ「――――お話し中のところ悪いけれど、少し良いかしら……暁美ほむらさん?」
85:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/14(土) 16:57:11.24 ID:L7ZMuOLy0
さやか「わっ? ど、どちらさま?」
まどか「ほむらちゃんのお知り合い?」
ほむら「!?……巴、マミ……」
マミ「あら、名乗った覚えはないのだけれど……どうして私の名前を知ってるのかしら?」
ほむら「……それはお互い様でしょう?」
まどか「な、なんか険悪な雰囲気だね」ヒソヒソ
さやか「うん……少なくとも、お友達って感じじゃないね」ヒソヒソ
86:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/14(土) 16:57:52.25 ID:L7ZMuOLy0
マミ「暁美さんと『二人で』お話ししたいことがあるの。ちょっとだけ時間を貰える?」
ほむら「……ええ良いわよ」
まどか「ほ、ほむらちゃん、大丈夫なの……?」ヒソヒソ
さやか「ねえ……まさか虐めとかじゃないでしょうね?」ヒソヒソ
ほむら「大丈夫よ。彼女はそんなことをする人じゃないから」
まどか「え?」
ほむら「まどかと美樹さんは先に行っててちょうだい? 遅刻するといけないわ」
さやか「……分かった。でも何かあったらあたし達に言いなよ?」
まどか「その、えっと、力になれることがあったら協力するからね?」
ほむら「ええ……ありがとう、二人とも」
87:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/14(土) 16:59:16.50 ID:L7ZMuOLy0
――まどか達と別れた――
ほむら「それで、用件は何かしら?」
マミ「その前に改めて自己紹介させてもらうわ。私は巴マミ、貴女と同じ魔法少女よ」
ほむら「……私は暁美ほむらよ。アナタも知っているみたいだけれど」
マミ「ええ。貴女のことはキュゥべえから聞いたの」
ほむら「キュゥべえから?」
マミ「そうよ、あの子言ってたわ……貴女に苛められたって」
88:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/14(土) 16:59:50.04 ID:L7ZMuOLy0
マミ「ねえ暁美さん。何故キュゥべえを狙うの? あの子を傷つける理由は何? 返答によっては……」
ほむら「取材よ」
マミ「……え?」
ほむら「漫画のリアリティのためには必要なことだったの」
マミ「ごめんなさい、ちょっと待って……漫画?」
ほむら「ええ。例えるなら第四部で岸辺露伴が蜘蛛の味を確かめたのと同じよ」
マミ「なるほど、そういうことね……つまり貴女は漫画を描くためにキュゥべえを虐めたと」
ほむら「分かってもらえたみたいね」
89:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/14(土) 17:00:22.65 ID:L7ZMuOLy0
マミ「じゃあ貴女が漫画を描く目的は何? まさか単なる趣味ではないのでしょう?」
ほむら「……私は、魔法少女を増やしたくないの」
マミ「?」
ほむら「だから魔法少女の悲惨な末路と、キュゥべえの企みを漫画にして、友人達に読ませている」
マミ「魔法少女の末路? それにキュゥべえの企みって……」
ほむら「アナタも気になるかしら、巴マミ? 知りたければ読ませてあげるわ」
マミ「………………」
マミ「そうね。私も拝見させてもらうわ」
90:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/14(土) 17:01:19.09 ID:L7ZMuOLy0
~喫茶店~
ほむら(落ち着いて話が出来るように場所を移した)
ほむら(でも巴マミがどこかソワソワしているようにも見えるわね)
ほむら「どうかしたの?」
マミ「……私、学校をサボって喫茶店に入るなんて初めてなの」
ほむら「……真面目なのね、あなたって」
マミ「ふふ、そんなことないわよ。本当に真面目だったら無断欠席なんてしないでしょう?」
91:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/14(土) 17:02:35.10 ID:L7ZMuOLy0
マミ「それじゃあ、貴女がお友達のために描いた、っていう漫画を読ませてもらおうかしら」
ほむら「ええ……これよ」
マミ「魔法少女マルー☆マジカル……ね」
マミ(見るからに面白そうなタイトルだわ)
マミ「……あら? 第4話からなの?」
ほむら「話の流れは大体わかるようにしてあるから大丈夫よ」
マミ「そう。じゃあ読みはじめるわね」
92:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/14(土) 17:03:07.06 ID:L7ZMuOLy0
――漫画鑑賞中――
ほむら(ロリ魔法少女アンコちゃんが登場したページで巴マミの手が止まった)
マミ「……ねえ、このアンコちゃんって誰かモデルが居るのかしら?」
ほむら「佐倉杏子という魔法少女を参考にしたわ」
マミ「やっぱり……外見とか考え方とか似ていると思ったわ」
ほむら「アナタは佐倉杏子と面識があるのね」
マミ「ええ、以前少し、ね……というか貴女こそ佐倉さんを知っているのね」
ほむら「こちらが一方的に知っているだけよ。面識はないわ」
マミ「その辺りの事情も詳しく聞きたいところだけれど……後にするわ」
マミ「ところでなんで佐倉さんはロリになっているの?」
ほむら「私の趣味よ」
93:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/14(土) 17:03:58.74 ID:L7ZMuOLy0
――漫画観賞継続中――
ほむら(物語はオクタヴィア編クライマックスに入った)
ほむら(ついに魔法少女と魔女の関係が明かされる)
マミ「……魔法少女は絶望を溜め込むと、魔女になる……?」
マミ「嘘……そんなことって……」
ほむら「信じられないかしら?」
マミ「当たり前じゃない! いきなりそんなことを言われたって……!」
ほむら「でも事実よ。キュゥべえは魔法少女を魔女にしようと企んでいる」
マミ「そんな……」
94:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/14(土) 17:04:30.08 ID:L7ZMuOLy0
ほむら(巴マミの表情は固く、ページをめくる手も重たい)
ほむら(しばらくの間、居心地の悪い空気が流れた)
ほむら(と、そこへウェイトレスがやってきた)
ほむら(注文していたレモンティーがテーブルに並べられる)
ほむら(ひと仕事を終え、営業スマイルと愛想のよい声を残してウェイトレスは去っていった)
ほむら(巴マミがグラスに手を伸ばし、ゆっくりとストローに口をつける)
ほむら(冷たい液体が喉を通り、気分も少しはマシになったのだろうか、)
ほむら(彼女は決心したように再びページをめくり始めた)
ほむら(だが数ぺ―ジ進んだところで、突然顔を真っ赤にして原稿を握り締めた)
95:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/14(土) 17:05:35.85 ID:L7ZMuOLy0
マミ「……!?」
マミ「ちょ、ちょっと暁美さん? いきなりキュゥべえが、その、子作りを始めたのだけれど……!?」
ほむら(そういえばそんなシーンも描いたわね)
マミ「魔法少女を、に、妊娠させるって……まさかコレも本当にあったことなの!?」
ほむら「ああ、それはフィクションよ」
マミ「へ?」
ほむら「実際にはキュゥべえは人間と交尾なんてしないわ」
マミ「そ、そうなの? 良かったわ……」
96:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/14(土) 17:06:23.81 ID:L7ZMuOLy0
マミ「でも、それなら何故こんな場面を描いたの?」
ほむら「始めに言った通り、私の友人が魔法少女にならないようにするためよ」
マミ「……魔法少女はエッチなものだと思わせて、契約への抵抗感を強めたかったわけね?」
ほむら「まあそんなところよ」
マミ「……まったくもう。おかしいと思ったわ」
マミ「いきなりキュゥべえがあんなことやこんなことを始めるんですもの」
97:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/14(土) 17:07:56.89 ID:L7ZMuOLy0
ほむら「キュゥべえが自慢の耳毛をしごいて絶頂を迎えるシーンは我ながら上手く描けたと思うわ」
マミ「なんていうか……まあ、耳毛で快感を得るっていう発想の凄さだけは認めるわ」
ほむら「お褒めいただき光栄だわ」
ほむら「でも訂正させてもらうけど……」
ほむら「『キュゥべえがツイン耳毛コキでイッちゃう』という設定は私の妄想の産物ではないわよ?」
マミ「え?」
ほむら「取材で得た情報を元に、キュゥべえの生態を忠実に描写しただけだもの」
マミ「…………え、つまり、キュゥべえは本当に耳毛で……?」
ほむら「そうよ。アイツは耳毛が性感帯なのよ」
マミ「何ですって……?!」
98:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/14(土) 17:08:43.96 ID:L7ZMuOLy0
――漫画を読み終わった!――
マミ「…………」
マミ「暁美さん、改めて確認するけど……これらは本当のことなのね?」
ほむら「ええ。脚色した部分もあるけれど殆どが事実よ」
マミ「そん、な……」
ほむら「まあさっきも言ったけれど、『キュゥべえの目的は子作りだった』っていう部分だけは嘘だから安心していいわ」
マミ「つまりそれ以外は事実だって言うのね……」
ほむら「そうよ」
100:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/14(土) 17:09:53.74 ID:L7ZMuOLy0
マミ「魔法少女が絶望すると魔女になってしまうことも……」
ほむら「事実よ」
マミ「キュゥべえが私たちを使い捨ての電池みたいに考えていることも……」
ほむら「間違いないわ」
マミ「キュゥべえの耳毛が実は性感帯だっていうのも……!」
ほむら「確認済みよ」
マミ「キュゥべえがお尻の穴をほじられながら耳毛をしごかれるのが大好きだっていうのも……!」
ほむら「すべて本当のことよ」
マミ「なんてことなの……!!」
101:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/14(土) 17:11:02.15 ID:L7ZMuOLy0
マミ「私、今まで何も知らなかったわ……キュゥべえとは長い付き合いなのに……」
ほむら「アイツは真実を隠すのが得意なのよ。気に病む必要はないわ」
マミ「……暁美さんは私よりもキュゥべえのことを知っているのね」
ほむら「私は……たまたま知る機会があっただけよ」
マミ「そう……タマタマなのね……」
ほむら「巴マミ。貴女ももっとキュゥべえという存在を理解するべきだわ」
マミ「……分かったわ。今日キュゥべえと話して、色々と確認してみる」
ほむら「それが良いと思うわ。アイツは嘘だけはつかないから」
ほむら「でも気をつけて。アイツは私達を利用して棄てることしか考えていないのだから」
マミ「ええ。心に留めておくわ……」
102:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/14(土) 17:11:56.06 ID:L7ZMuOLy0
ほむら「……さて、と。これから貴女はどうするの?」
マミ「私は家に帰るわ。少しでも早くキュゥべえに確認を取りたいから……」
ほむら「あら、学校はサボるのね? 私は遅刻してでも登校するつもりだったけれど」
マミ「……正直なところ、学校に行く気分じゃあないのよ」
マミ「気持ちの整理もつかないし、授業に集中なんて出来そうにないから」
マミ「……魔法少女のこと、魔女のこと、キュゥべえのこと……」
マミ「そして何より耳毛のことをキュゥべえの口から説明してもらわないと、私は前に進めないと思うから……」
103:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/14(土) 17:12:31.34 ID:L7ZMuOLy0
ほむら(巴マミは私の主張を信じてくれたようだ)
ほむら(かなりショックを受けていたようだったけれど……)
ほむら(以前とは違って発狂もしなかった)
ほむら(今後彼女がどう動くか、注意は必要だけれど……)
ほむら(ひとまずは安心ね)
104:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/14(土) 17:14:36.13 ID:L7ZMuOLy0
――喫茶店から出た――
ほむら「巴マミと別れたわ」
ほむら「私は……完全に遅刻だけど学校へ行くとしましょう」
ほむら「……と思ってた矢先に素晴らしい気配を感じた」テッテレ
ほむら「近くに魔女がいるみたいね」
ほむら「どうしようかしら」
ほむら「巴マミはもう帰っちゃったし……あてには出来ないわね」
ほむら「仕方がないわ。ますます遅刻になるけれど魔女退治にいくとしましょう」
106:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/14(土) 17:15:46.27 ID:L7ZMuOLy0
~そのあとのマミさん~
マミ「ただいま、キュゥべえ」
QB「おや、おかえりマミ。今日は随分と帰りが早いんだね?」
マミ「ええ……アナタと『お話』したいことがあってね」
QB「『お話』したいこと? なんだい?」
マミ「その前にキュゥべえ、ちょっと抱っこしても良いかしら?」
QB「別に構わないけど?」
マミ「うふ、ありがとう」ギュッ
107:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/14(土) 17:16:36.33 ID:L7ZMuOLy0
QB「むぎゅっ……少し苦しいよマミ、もっと優しく抱いてほしいな」
マミ「ええ、優しくしてあげるから安心してね……」
ツツツ……
QB「ひゃっ!? ま、マミっ、変なトコ触らないでよっ」
マミ「うふふ……ごめんなさい」
QB「……マミ? ねえ……何だか怖いよ?」
マミ「……大丈夫よ、怖がらないで? 少し『お話』するだけだから……」
QB「えっ……あっ?! そこは触っちゃダメェ!!」
108:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/14(土) 17:21:25.54 ID:L7ZMuOLy0
次回へ続きます。
112:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/14(土) 17:50:53.61 ID:EWSmTH0H0
QB余ってたら分けてくれ
大丈夫・・・優しくするから・・・
113:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/14(土) 17:54:14.98 ID:w1U5RcIDO
やっぱ目の前で後輩が魔女化するのと漫画で魔女化を知るのとは違うわな
119:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2011/05/15(日) 01:04:04.58 ID:j9ziJCQXo
耳毛でQBは堕ちるのか
なんて時代だ!
120:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都):2011/05/15(日) 21:16:49.76 ID:Ffy7nUE80
これでインキュベーターがいつきても安心だね
123:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/18(水) 19:14:19.08 ID:J/6dzLic0
――魔女の結界――
ほむら「さて、魔女退治に来たわけだけど……」
ほむら「エロパワーのおかげでソウルジェムの汚れを気にせず戦えるのは素晴らしいわね」
ほむら「…………」
ほむら「身体が軽い……こんな気持ちで戦うなんて初めて!」
ほむら「もう、何も怖くない!」
使い魔「…………!」
ほむら「雑魚のお出ましね」
ほむら「早速で悪いけれど、一気に決めさせて貰うわ!」
124:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/18(水) 19:15:03.71 ID:J/6dzLic0
ほむら「……ティロ・フィナーレ!」
(´・ω・`)つ爆弾
ドカーン!
ほむら「やったわ!」
使い魔「…………!」
ほむらが勝利を確信したその時、爆風の中から使い魔が現れた。
ほむら「え……?」
使い魔は一瞬にして間合いを詰め、巨大な顎を開く。
憐れな魔法少女を喰らうために――――
125:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/18(水) 19:15:33.32 ID:J/6dzLic0
ほむら「などと巴マミごっこをしながら使い魔を倒したわ」
ほむら「そろそろ魔女の居場所に辿り着きそうね」
ほむら「この分なら昼休みには間に合いそう……さっさと片付けてしまいましょう」
??「――――ちょっと待ちな」
ジャラジャラジャラ!
ほむら(っ!? 鎖が、巻き付いて――――!?)
??「抵抗すんなよ? 大人しくしてりゃあ怪我はさせないさ」
ほむら「貴女は……!!」
杏子「安心しな。見ての通り、魔法少女だよ」
126:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/18(水) 19:17:12.52 ID:J/6dzLic0
ほむら(……鎖で身動きが取れない。これじゃあ時間停止も無意味ね)
杏子「アンタ新入りだね? 他人の縄張りで獲物を横取りしようなんていい根性してんじゃん」
ほむら「……この辺りは巴マミの管轄でしょう。貴女の縄張りでもないわ」
杏子「ちっ……なんだ、マミの知り合いか? 面倒くせえことになったな」
ほむら「貴女のことも知ってるわよ、佐倉杏子」
杏子「ふん、マミから聞いてたのか? ますます面倒くさいな」
127:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/18(水) 19:18:02.35 ID:J/6dzLic0
ほむら「どうして貴女がここにいるのかしら? 巴マミと協力関係でも結んでいたの?」
杏子「馬ぁ鹿、そんなわけないだろ。まあアレだ、例えて言うなら『鬼の居ぬ間に洗濯』ってやつさ」
杏子「マミの奴は呑気に学校なんか通ってやがるだろ? つまり日中は街が手薄になるわけだ」
ほむら「そのあいだに魔女を狩ってグリーフシードを稼いでいる、と。……まるで空き巣ね」
杏子「……オイ、口の利き方に気をつけなよ? 今アンタの命を握ってるのはアタシなんだからな」
ほむら「そうね、訂正するわ。貴女はマミにも気付かれず街を守っている立派な正義の味方だわ」
杏子「馬鹿にしてんのか」
128:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/18(水) 19:19:00.29 ID:J/6dzLic0
杏子「まあ大人しくそこで待ってな。アタシが魔女を倒したら解放してやるよ」
ほむら「以前そんなことを言って死んだ人がいるのだけど……」
杏子「なんだ? 脅しか? 生憎とそんなことでビビるほど臆病じゃねーよ」
ほむら(……別にグリーフシードは不足してないし、佐倉杏子が戦っても問題は無いのよね)
杏子「じゃーな、魔女はアタシがいただくぜ」
ほむら(どうぞどうぞ。大人しく待つことにします……あら?)
使い魔「……」
杏子「うん? 使い魔だな。攻撃の意思は無さそーだ」
129:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/18(水) 19:19:52.53 ID:J/6dzLic0
使い魔「……」ジー
ほむら(あの使い魔、何で私の鞄を見つめているのかしら……何かされたら嫌だわ)
ほむら「ちょっと佐倉杏子。アイツを倒してくれないかしら」
杏子「なんだビビってんのか?」ニヤニヤ
ほむら「そうじゃなくて、私の荷物が……」
使い魔「……」ヒョイ
ほむら「あっ!? 私の鞄が!!」
杏子「あー、持って行かれちまったな」
ほむら(中に漫画が入っているのに……っ!!)
130:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/18(水) 19:20:37.95 ID:J/6dzLic0
ほむら「この鎖を解きなさい、今すぐに!」ガチャガチャ
杏子「なんだよ、随分と慌ててるな? アレがそんなに大事なモンなのか?」
使い魔「…………♪」テクテク
ほむら「良いから早くして! 使い魔が行ってしまう!」
杏子「へっ、アレくらいアタシが取り返してやるよ。アンタは大人しく見てなっ!」ダッ!
使い魔「?」
ズバッ! ザシュ!
杏子「あ、やべ! 鞄ごと斬っちまった」
ほむら「ちょっ、あ!?」
131:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/18(水) 19:21:48.36 ID:J/6dzLic0
ドサドサドサッ
杏子「あちゃー、中身が散らばって……ん? 何だコレ。漫画か?」
ほむら(良かった、原稿は無事みたいね)
ほむら(……って、あら?)
使い魔A「…………」
使い魔B「…………」
使い魔C「…………」
杏子「うわ、なんか沢山出てきやがったぞ!?」
ほむら「……何だか嫌な予感しかしないわ」
使い魔達「っ!」
シュバババ
杏子「くっ、こいつ等!?」
ほむら「っ!? 私の漫画が!」
132:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/18(水) 19:22:46.85 ID:J/6dzLic0
使い魔「…………♪」スタコラサッサ
杏子「ちくしょう、待ちやがれ!」
ほむら(使い魔が佐倉杏子の隙を突いて……私の原稿を持ち去ろうとしているわ!)
ほむら「佐倉杏子! さっさと拘束を解いて!」
杏子「ちっ、分かったよ!」
ジャラジャラ
ほむら「くっ……!」
ほむら(即、時間停止!)
133:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/18(水) 19:23:34.01 ID:J/6dzLic0
――――――――
ほむら「何体かは仕留めて、原稿を回収できたけど……」
ほむら「残りは見失ってしまったわね」
ほむら「これ以上は時間停止も厳しいわ」
ほむら「一旦解除しましょう」
――――――――
杏子「っ!? 使い魔が……一瞬で!?」
杏子「おいアンタ、今なにをしたんだっ!?」
ほむら「説明する暇はないわ。私は逃がした使い魔を捜す!」ダッ!
杏子「あ、おい! ちょっと待てよ!」ダッ!
134:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/18(水) 19:24:17.24 ID:J/6dzLic0
杏子「何でわざわざ使い魔を狙うんだよ! 魔女を倒せばいいじゃねーか!」タッタッタ
ほむら「使い魔達が持ち去った物は私の大事な物なのよ」タッタッタ
ほむら「魔女を倒してしまったら結界ごと私の荷物も消滅してしまうかもしれないわ」
杏子「なるほど……その可能性は否定できねーな」
ほむら「ええ。だから回収が終わるまで、魔女には手出ししないで貰えるかしら?」
杏子「……分かったよ」
135:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/18(水) 19:25:12.21 ID:J/6dzLic0
杏子「それと……ついでだからアタシも使い魔探しを手伝ってやるよ」
杏子「アンタの荷物が散らばっちまったのはアタシのせいでもあるしな」
杏子「仕方ないから今は協力してやる」
ほむら「……ありがとう」
杏子「か、勘違いすんなよ? アタシは借りを作るのが嫌なだけだからな!」
杏子「テメェのためなんかじゃねーからな!?」
ほむら(ツンデレキタ――――(゚∀゚)――――!)
136:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/18(水) 19:25:51.93 ID:J/6dzLic0
ほむら(やっぱりアンコちゃんマジ天使だわ!)
ほむら(鞄を叩き斬ったことに責任を感じちゃってる良い子なのね!?)
ほむら(その割にはいきなり襲ってきたり放置プレイしようとしたり常識が欠落気味だけど!)
ほむら(――――だがそれが良い)
ほむら(ああ、照れてるのね? 耳が真っ赤になってるわ! あと髪も真っ赤だわ!)
ほむら(うふふ……身体も熱くなってるいるみたいね、アンコちゃんたら何だか汗ばんできてるわ!)
ほむら(腋も湿っぽくなって……もう神々しさすら感じるわ! アンコちゃんマジAngkor Wat!)
137:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/18(水) 19:26:39.80 ID:J/6dzLic0
ほむら(ああ、でも何で現実のアンコちゃんはロリじゃないのかしら)
ほむら(今のままでも充分美味しいけれど、一度ロリの味を知ってしまった私には物足りないわ!)
ほむら(もしも私に時間逆行能力があったら過去のアンコちゃんに会いに行くのに!)
ほむら(もしくは今回の魔女がたまたまロリ好きで杏子に魔法をかけて幼女化させてくれたりとかないかしら!)
ほむら(そしたらきっと服がダボダボになってピンクの可愛らしい蕾が覗くに違いないのに!)
ほむら(ハアハアハアハア…………うっ!)
ほむら(…………ふぅ)
138:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/18(水) 19:27:37.99 ID:J/6dzLic0
ほむら(エロ妄想の御蔭でソウルジェムも輝きを取り戻したわ)
ほむら(ごめんね、まどか……妄想とはいえ浮気しちゃって)
ほむら(でもソウルジェムの汚れを消すためには必要なことだったの……)
杏子「なあ、さっきから黙ってるけど……不安なのか?」
ほむら「へ?」
杏子「心配すんなって。ちゃんと責任とって、アタシが全部取り返してやるからさ」
ほむら(……アンコちゃんマジ聖母!!)
139:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/18(水) 19:28:52.44 ID:J/6dzLic0
使い魔「!?」
杏子「お、見つけたぜ!」
ほむら「……逃がさないわ!」バンッバンッ!
使い魔「っ!!」
杏子「ふん、遅ぇんだよ!」ズバッ!
使い魔「やられたー」
杏子「へへっ……一丁あがりっと!」
ほむら「良い攻撃だったわ、佐倉杏子」
杏子「いや、今のはアンタの牽制射撃が的確だったんだよ」
ほむら「なら私達のコンビネーションの勝利、ということね」
杏子「な、調子に乗んなよ! コンビネーションなんかじゃないからな!!」
ほむら(アンコちゃんマジ以下略)
141:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/18(水) 19:31:42.71 ID:J/6dzLic0
杏子「使い魔が盗んでいった物も無事みたいだな。……ところで、何なんだコレ?」ペラ
ほむら「私の描いた漫画よ。魔法少女を題材にした、ね」
杏子「魔法少女を? ってことは自分を漫画にしたのか?」
ほむら「まあそんなところよ。私や仲間が実際に見聞きした出来事を物語にしたかったの」
杏子「ふぅん……アンタって物好きなんだな」
杏子(……ん? このキャラクター……何か妙に親近感が沸くな)
杏子(アンコちゃん、っていうのか)
142:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/18(水) 19:32:53.95 ID:J/6dzLic0
ほむら「まじまじと眺めてどうしたの? アナタも読んでみたいのかしら?」
杏子「あ、いや、別に? アタシはあんまり漫画とか興味ないしさ」
ほむら「そう。それは残念ね」
杏子「で、盗られた漫画はあと何ページあるんだ?」
ほむら「ええと……全部であと13枚ね」
杏子「結構あるんだな。サッサと終わらせようぜ」
ほむら「そうね、手早く片付けましょう」
145:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/18(水) 19:34:05.84 ID:J/6dzLic0
――数分後――
杏子「ほいっと、またゲットだ」
杏子(お、アンコちゃんが出てるページだ。誰かと口論してるぞ?)
杏子(『食いものをそまつにすんじゃねー!』か。アンコちゃんは良いことを言うなぁ)
杏子(でも何でこの子は常に食い物を持ってるんだ)
杏子(食べ過ぎでお腹が膨らんでるじゃねーか)
杏子(……何かアタシも腹減ってきたな)
杏子(秘蔵のうんまい棒を食べるとしよう)ガサゴソ
ほむら「あら、美味しそうね」
杏子「食うかい?」
146:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/18(水) 19:35:32.76 ID:J/6dzLic0
――更に数分後――
杏子「今度は一気に二枚も取り返せたな!」
ほむら「割と順調に回収出来ているわね」
杏子(お、またアンコちゃんのページだ。どれどれ……)
インキュベーター『僕の子供を産んで、お母さんになってよ!』
アンコ『嫌だ……アタシは化け物の赤ちゃんなんて産みたくない!』
インキュベーター『そうは言っても、キミのボテ腹にはもう新しい命が宿っているんだよ?』
アンコ『うううう……』
杏子(……なんじゃこりゃあああ!?)
147:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/18(水) 19:37:11.43 ID:J/6dzLic0
杏子(あ、アンコちゃんのお腹に赤ちゃんがいるっていうのか?)
杏子(しかも相手はこのキュゥべえもどきだって……嘘だろ?!)
杏子(つ、次のページは……何かと戦ってるぞ!)
杏子(ああっ、攻撃されてる! 頑張れ、負けるなアンコちゃん!)
アンコ『独りは寂しいもんな……』
チュドーン!
杏子(……アンコちゃんが自爆したあああ!?)
148:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/18(水) 19:38:27.86 ID:J/6dzLic0
杏子(魔女と一緒に死んじまうなんて……そんなにお腹の子供が嫌だったのか……!?)
杏子(グス……相手が人間じゃないんだもんなあ、嫌に決まってるよなあ)
杏子(畜生、このインキュベーターってヤツ許せねえな!)
杏子(………………あれ? ちょっと待てよ?)
杏子「……なあアンタ、確か……この漫画は実体験が元になってるって言ったよな」
ほむら「? ええそうよ。それがどうかしたのかしら?」
杏子「ああ、いや、別に……何でもないよ」
杏子(やっぱりだ……! つまり、この漫画は本当にあったことで……!)
杏子(キュゥべえに妊娠させられて自爆したアンコちゃんも実際に居たんだな!?)
杏子(クソっ!! キュゥべえの野郎……今度会ったらブチのめしてやる!!)
149:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/18(水) 19:39:52.97 ID:J/6dzLic0
――しばらくして――
ほむら(無事に全ての漫画を回収して、魔女も倒したわ)
ほむら(でも……佐倉杏子の様子がおかしいわね。何だか怒っているようにも見えるわ……)
杏子「イライラ」
ほむら(ハッ! そういえば……さっき私の漫画をチラ見して、何か気にしていたわね……)
ほむら(ま、まさか、アンコちゃんのモデルが自分であることに気が付いて……)
ほむら(それで怒っているのかしら!?)
ほむら(特にアンコちゃんのシーンは調子に乗ってエロくしたから……怒るのも当然よね)
ほむら(あ、謝るべきかしら? ……謝るべきだわ!)
150:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/18(水) 19:40:55.59 ID:J/6dzLic0
ほむら「ご、ごめんなさい!」
杏子「へ? な、なんだよ急に……」
ほむら「ごめんなさい! 貴女をモデルにしてアンコちゃんを描いてごめんなさい!」
杏子「っ!?」
ほむら「ごめんなさい……こんなの気持ち悪いよね、でも、私は――――」
杏子「あ、アンコのモデルがアタシ……?!」
ほむら「……あ、あら? もしかして……気が付いてなかった?」
151:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/18(水) 19:42:01.57 ID:J/6dzLic0
杏子(……アンコちゃんはキュゥべえの子供を知らない間に孕まされてたんだよな?)
杏子(しかもこの漫画はノンフィクションなんだよな?)
杏子(それでアンコはアタシが元になってる……?)
杏子(じゃあ、まさか……アタシのお腹にも気が付かない間に……!?)
杏子「ふ、ふざけんなあっ!!」
ほむら「っ!?」ビクッ
杏子「そ、そんなわけあるかっ! アタシがアンコだなんて、そんな馬鹿な話が……」
ほむら「ほ、本当よ、私は以前から貴女のことを知っていたから、貴女をモデルにさせて貰ったの……ごめんなさい」
杏子「前から知ってたって……じゃあやっぱり……!」
杏子「やっぱりアタシのお腹にはキュゥべえの赤ちゃんがいるんだな!?」
ほむら「え? あ、いやそれは違っ……」
152:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/18(水) 19:43:03.63 ID:J/6dzLic0
杏子「キュゥべえはアタシを騙してたんだな!?」
ほむら「ま、まあそれは合ってるわ」
杏子「……ブッ殺す」
ほむら「ええっ?」
杏子「キュゥべえの野郎ブッ殺してやる!」
ほむら「それは別に構わないけど落ち着いて! 貴女、誤解を……」
杏子「うぁああああ! 出てこいキュゥべえぇぇえ!!」
ほむら「あ、待ちなさいって!」
153:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/18(水) 19:43:51.89 ID:J/6dzLic0
~公園~
QB「グスッ……ひどいよ、ひど過ぎるよ、マミ……信じてたのに……」
QB「嫌だって、言ったのにっ……中に出しちゃダメって言ったのに……あんなことするなんて……」
QB「マミにとって僕は……玩具でしかなかったの……?」
QB「ぼ、僕のこと、友達だって、言ってくれたのも……全部ウソだったの……?」
QB「うう……うぁああああん!」
QB「ぐすっ……えぐっ……」
154:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/18(水) 19:44:29.29 ID:J/6dzLic0
QB「…………ぐすっ」
QB「……な……泣いてばかりいちゃ……駄目だよね……ぐすん」
QB「ちゃんと自分の仕事をしなくちゃ……」
QB「魔法少女のケアに、新人の勧誘に……やることはいっぱいあるんだから!」
QB「……うん、頑張ろう!」
QB「天国のお母さん、見守っててください。僕はきっと一人前のインキュベーターに……」
杏子「見つけたぞキュゥべえええええええええ!!!」
QB「きゅっ!?」
155:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/18(水) 19:45:51.98 ID:J/6dzLic0
………………。
ほむら「そのあと、何とか佐倉杏子に説明して誤解は解いた」
ほむら「もう少し遅かったら彼女のソウルジェムは呪いで真っ黒になっていたかもしれない」
ほむら「グリーフシードを多めに持っていたから何とか助かったけれど……」
ほむら「ちなみにキュゥべえはボロ雑巾のようになりながらも逃げ切ったらしい」
ほむら「私のせいで佐倉杏子が暴走したのだと思うと、ほんの少しだけキュゥべえに罪悪感を感じる」
ほむら「ところで、私は今日の授業には出席できなかった」
ほむら「魔女退治や追いかけっこで時間を費やしてしまったせいだ」
ほむら「仕方がないわね……まどかに漫画を見せるのは明日にしましょう」
158:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/18(水) 19:51:29.17 ID:J/6dzLic0
~まどかんち~
まどか(後から行くって言ってたのに……結局ほむらちゃんは学校に来なかった)
まどか(先生の話だと、欠席するって連絡は入っていたみたいだけど)
まどか(大丈夫だったのかなあ? 知らない先輩に着いて行っちゃって)
まどか(退院したばかりなんだし、急に体調が悪くなってたりしないといいんだけど……)
ガタガタッ!
まどか「っ!? 誰!?」
QB「ひっ!? ご、ごめんなさい、苛めないでえっ!!」
まどか「え……アナタは……?」
まどか(ほむらちゃんの漫画に出てきた子にソックリ……!?)
159:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/18(水) 19:52:21.45 ID:J/6dzLic0
次回へ続きます。
156:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2011/05/18(水) 19:49:06.02 ID:FLj1K2Rfo
ナニを出しただぁぁーーっマミいいぃーーーっ!?
157:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/18(水) 19:51:22.53 ID:fwnaBgO8P
耳毛感情溢れてるwwwwwwww
171:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区):2011/05/21(土) 11:54:32.46 ID:cVzvGHKzo
インキュベータ族にも精神疾患として感情は存在するんだよな…
あんな体験したらキュゥべぇも精神病になりそうだよね…
次→
ほむら「そうだわ、魔法少女のことを漫画にしましょう」【後編】
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