1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/11(日) 00:14:45.29 ID:sms9U0/30
ほむら「きっと何者にも成れないだろうお前達に告げる」
ほむら「生存戦略、しましょうか」
まどか「・・・」
さやか「・・・」
QB「そんな訳の解からないことより僕と契約しt」
さやか「ねぇねぇ、生存戦略ってなに?」
まどか「ほむらちゃん、その頭に乗せたペンギンさん触って良い?」
ほむら「構わないわ」
まどか「ウェヒヒwwwなでなで」
さやか「で、生存戦略ってなんなの?」
QB「あ・・・あの・・・それよりも僕と契約して・・・」
ほむら「それじゃぁ、詳しい事を説明するから私の家に行きましょうか」
ま・さ「「うん!」」
QB「・・・僕と・・・契約して・・・!」
3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/11(日) 00:16:49.84 ID:sms9U0/30
まどか「ウェヒヒwww」ナデナデ
さやか「で、生存戦略ってなんなの?」
ほむら「まぁ、コーヒー飲みなさいよ」
ま・さ「「いっただきまーす」」ズズッ
さやか「ってこれ醤油じゃない!!」
まどか「わたしのはめんつゆだよぉ・・・」
ほむら「ふふふ」
さやか「転校生、あんた一体どういうつもりよ!」
まどか「酷いよほむらちゃん、理由があるなら説明して!」
4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/11(日) 00:20:09.07 ID:sms9U0/30
ほむら「これこそが生存戦略よ」
さ・ま「「!?」」
ほむら「貴方達は今一歩踏み止まったけれど、もし踏み込んでいたなら、生存戦略を
受ける資格が無かった。だって、死ぬんだもの」
さやか「て、転校生・・・あんた一体・・・」
まどか「そんなのってないよ・・・あんまりだよ・・・」
ほむら「大丈夫よ、二人とも。これは試験のようなもの。つまり、生きていて当然なの。
怖い思いをさせてごめんなさい、でも、どの道それほどの生存能力ならばあそこで死んでいた
方が幸せだったわ」
さやか「・・・どういう意味さ!」
まどか「どういう意味なのぉ?」
ほむら「ふふふ・・・教えてあげる。いえ、始めましょう」
ほむら「生存戦略、しましょうか」
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/11(日) 00:22:18.04 ID:sms9U0/30
ほむら「あそこを見なさい」
さやか「金髪の人が居るね」
まどか「ひとりぼっちだね・・・」
ほむら「貴方達は、彼女に生存能力があると思う?」
さやか「うーん」
まどか「解かんないよぉ」
ほむら「ふふふ。なら、いざゆかん試練の場へ」
さやか「あ、ちょっと!」
まどか「待ってよほむらちゃ~ん」
6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/11(日) 00:24:24.50 ID:sms9U0/30
まどか「あっ!」
さやか「どうしたの、まどか?」
まどか「ビルの上に人が!」
さやか「うわ、あれってもしかして――ってぎゃぁ!跳び下りた!」
まどか「はうぅっ!」
さやか「助けないと!」
ほむら「その必要はないわ」
さやか「転校生、どういうつもり――」
ほむら「ふふふ」
まどか「あうぅ・・・あれ?」
さやか「あ・・・金髪の人が・・・助けた・・・」
まどか「良かったぁ・・・」
さやか「あ、ビルに入っていく」
ほむら「ふふふ。追いかけましょう」
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/11(日) 00:27:17.40 ID:sms9U0/30
さやか「うわっ、なんだ此処!」
まどか「怖いよぉ、さやかちゃん!」
さやか「どうなってんだよ転校生!」
ほむら「ふふふ」バンッバンッ
まどか「うっ!・・・耳がきぃんってするよぉ・・・」
さやか「なんであんたそんな物騒なもんを持ってるわけ・・・?」
ほむら「ふふふ。これこそが私の生存戦略」
ほむら「さて、追うわよ」
さやか「帰りたいなぁ・・・」
まどか「ほむらちゃん・・・///」
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/11(日) 00:30:40.68 ID:sms9U0/30
さやか「あ、あそこ!」
まどか「金髪の人だ・・・戦ってるの?」
ほむら「ふふふ。目に焼き付けておきなさい。生存戦略って、ああいう事よ」
マミ「・・・死ね」ボソッ
ほむら「ふふふ」
さやか「うひゃー、でっかい大砲だぁ!」
まどか「あのでっかくて気持ち悪いの、消えちゃったね」
ほむら「ふふふ。解かったでしょう、彼女の生存能力が」
9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/11(日) 00:34:49.02 ID:sms9U0/30
さやか「うん・・・正直、ぼっちだからさ、舐めてたよ。すぐ死んじゃうじゃないかって」
まどか「わたしも・・・でも、凄かったね!」
ほむら「そうよ。彼女の生存戦略は他と一線を画すもの。とてもじゃないけれど貴方達なんか彼女の靴の底にも及ばない。
ふふふ」
さやか「・・・むー。なんかそう言われたら腹立ってきたぞ。やってやろうじゃない、生存戦略!」
まどか「さやかちゃん・・・」
ほむら「ふふふ。良い度胸ね、美樹さやか。その心意気だけは買うわ」
さやか「心意気だけじゃなくて、あたしの生存能力も買いたくしてやる!」
さやか「生存戦略、しましょうか!」
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/11(日) 00:37:26.87 ID:sms9U0/30
仁美「生存戦略・・・?」
ほむら「ふふふ。えぇ、だから美樹さやかは今日は来ないわ。明日も、明後日も」
まどか「寂しいけどね・・・仕方ないよ」
仁美「よく解かりませんが・・・来られないなら、待っていても仕方ありませんわね。行きましょうか、お二人とも」
まどか「うん!」
ほむら「ふふふ」
11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/11(日) 00:40:22.92 ID:sms9U0/30
まどか「さやかちゃん・・・机に突っ伏してるね・・・」
仁美「近寄り難いですわね・・・」
ほむら「だけれど、彼女を気に掛けるクラスメイトは後を絶たないわね」
まどか「まぁ、さやかちゃんだしね」
仁美「先ほど中沢君が『俺はまだ死にたくねー!』と教室を出ていかれましたが・・・戻ってきませんね』
まどか「ウェヒヒ」
ほむら「ふふふ」
ほむら「さてと、それじゃぁ、三年生の教室に行きましょうか」
まどか「え、どうして?」
ほむら「ふふふ」
ほむら「本当の生存戦略というのを見せてあげるわ」
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/11(日) 00:43:25.63 ID:sms9U0/30
まどか「・・・」
仁美「・・・」
さやか「・・・」
ほむら「ふふふ」
まどか「・・・あの人起きてるのに・・・」
仁美「頬杖を就いてらっしゃるのに・・・」
さやか「・・・誰も、話し掛けない・・・」
ほむら「ふふふ」
さやか「――くっそう!あたしだって、負けるかぁ!」
まどか「さやかちゃん!」
さやか「見てろよあたしの生存戦略!うおおおおおおおおおおおおおお!!」
ほむら「ふふふ。元気が良いわね、美樹さやか」
まどか「でも・・・さやかちゃんとお話出来ないのはちょっと寂しいかなって」
ほむら「・・・」
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/11(日) 00:45:32.18 ID:sms9U0/30
ほむら「ふふふ。五日目よ」
さやか「・・・」
まどか「なんか、こうして歩くの久しぶりだね、さやかちゃん」
さやか「・・・」
まどか「・・・ウェヒヒ」
ほむら「ふふふ。それじゃぁ、張り切って行きましょうか」
まどか「また金髪の人を追い掛けるの?」
ほむら「えぇ」
まどか「なんか申し訳なくなってきたよ」
ほむら「この街で彼女ほど生存能力の高い人が居ないのだもの、仕方ないわ」
さやか「・・・ちっ」
まどか「さやかちゃん・・・」
ほむら「ふふふ」
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/11(日) 00:48:44.64 ID:sms9U0/30
ほむら「ふふふ。着いたわ」
まどか「此処って・・・」
さやか「病・・・院・・・?」
ほむら「ふふふ」
さやか「ちょっと、どういうことさ!」
まどか「此処って・・・上条君が入院している病院だよね・・・?」
さやか「まさか此処にもあの化け物が居るっていうの!?」
ほむら「えぇ」
さやか「そんな・・・!」
まどか「・・・あ、金髪の人、消えちゃった・・・」
ほむら「ふふふ。行くわよ二人とも」
さやか「恭介ぇ・・・」
ほむら「・・・」
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/11(日) 00:52:02.39 ID:sms9U0/30
まどか「ほむらちゃんっ!」
ほむら「ふふふ」バンバンバンッ
さやか「・・・ちょっと、早く先に行こうよ」
ほむら「焦りは禁物よ、美樹さやか」
まどか「ほむらちゃんの言うとおりだよ、さやかちゃん!」
さやか「・・・ちっ」
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/11(日) 00:52:50.77 ID:sms9U0/30
ほむら「着いたわ」
さやか「あ――大砲、きたぁ!!」
まどか「これで終わり――」
さ・ま「「え?」」
ほむら「ふふふ」
まどか「そんな・・・!」
さやか「逃げて・・・逃げてよぉ!!」
マミ「――」タッ
さやか「おっ?」
マミ「・・・死ね」ボソッ
シャルロッテ「」パンッ
18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/11(日) 00:54:57.19 ID:sms9U0/30
ほむら「目に焼き付けておきなさい・・・生存戦略って、ああいうことよ」
さやか「すっげぇ・・・」
まどか「本当・・・凄い・・・」
ほむら「ふふふ」
さやか「・・・あたしも、あぁ成れるかな?」
ほむら「えぇ」
さやか「・・・よぉし!」
まどか「さやかちゃん・・・頑張れ!」
さやか「うん――」
ほむら「駄目ね」
さやか「・・・え?」
19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/11(日) 00:56:02.84 ID:sms9U0/30
さやか「何が駄目なのさ」
ほむら「そんなのでは駄目だと言ったのよ。だから貴方は心意気だけなのよ」
さやか「・・・なんだとぉ?」
まどか「二人とも、喧嘩しないで!」
さやか「まどか・・・」
ほむら「バンッ」
さやか「!?」
ほむら「はい、今ので貴方は死んだわ。さようなら」
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/11(日) 01:01:36.90 ID:sms9U0/30
まどか「ほむらちゃん・・・どういうこと・・・?」
ほむら「何故彼女があんなにも強いのか、見届けた上で貴方は生存戦略を口にしているの?
美樹さやか」
さやか「・・・そりゃぁ、だって、実際この目であの人の強さを見てきたし・・・
あたしだって、あの人みたいに生存戦略したいって思ってるよ!」
ほむら「バンッ」
さやか「!?」
ほむら「・・・彼女なら、そんな隙を与えないわ」
まどか「ほむらちゃん・・・」
さやか「・・・そうか、そういうことか!」
まどか「さやかちゃん・・・?」
さやか「・・・」
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/11(日) 01:02:09.57 ID:sms9U0/30
ほむら「バンッ」
さやか「シュッ」ゴッ
ほむら「ぐふっ!?」
まどか「さやほむちゃん!?」
さやか「ふっふっふ」
ほむら「良い・・・一撃・・・だったわ・・・美樹、さやか・・・」カフッ
まどか「ほむらちゃん・・・大丈夫・・・――さやかちゃん、酷いよ、こんなのってないよ!」
さやか「・・・これは貰っていくよ」
まどか「あ、ほむらちゃんの拳銃!」
ほむら「ふふふ・・・美樹さやか・・・良いじゃない、それは私からの門出祝いよ・・・もらっていきなさい」
さやか「バンッ」
ほむら「ビュンッ」
さ・ほ「「ふふふ」」
まどか「え・・・?」
さ・ほ「「生存戦略、しましょうか」」
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/11(日) 01:07:45.47 ID:sms9U0/30
ほむら「ふふふ」
杏子「・・・ん?誰だよお前」
ほむら「きっと何者にもなれぬだろうお前に告ぐ」
ほむら「生存戦略、しましょうか」
杏子「・・・はぁ?何言ってんだ、馬鹿じゃねーの」
ほむら「二週間後、ワルプルギスの夜が来る」
杏子「・・・どういうことだ?」
ほむら「協力して」
杏子「・・・報酬はなんだ?」
ほむら「ふふふ」
杏子「・・・なんだよ」
ほむら「ふふふ」
杏子「おい!」
23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/11(日) 01:09:24.05 ID:sms9U0/30
ほむら「確かに伝えたわよ、佐倉杏子」
杏子「・・・なんだよ、なんであたしの名前を――」
杏子「・・・って、消えちまいやがった・・・」
杏子「・・・疲れてんのかな?そうだよな、頭にペンギンのぬいぐるみ乗せた奴なんて
そうそういねーよな・・・うん・・・疲れてんだ、あたし・・・今日はもう帰って寝よ」
25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/11(日) 01:15:51.02 ID:sms9U0/30
一ヵ月後
さやか「いやー、一時はどうなるかと思いましたな!」
マミ「わたし、もう何も怖くない!ひとりぼっちじゃないもの!」
杏子「んじゃ、あたしはかざみのに帰るわ」
ほむら「ふふふ。皆ご苦労様」
まどか「ご苦労様!」
さやか「おっす!いやぁ、大変な相手だったね!あんたが銃火器貸してくれなきゃ
ちょっとやばかったわ」
ほむら「ふふふ。お安い御用だったわ」
26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/11(日) 01:16:11.99 ID:sms9U0/30
さやか「何はともあれ、あたしの生存戦略は成功だっぜ!帰って寝よ」
マミ「ケーキと御茶を用意するからわたしの家に来ない?」
まどか「ほむらちゃん・・・その・・・///」
ほむら「?どうしたの、まどか?」
まどか「も・・・もう・・・///知ってるくせに」
ほむら「ふふふ。貴方の口から言ってほしいわ」
まどか「///」
まどか「生存戦略・・・しませんか///」
ほむら「ふふふ」
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/11(日) 01:17:05.30 ID:sms9U0/30
ほむら「きっと何者にもなれぬお前達に告ぐ」
ほむら「終わり」
28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/11(日) 01:18:03.57 ID:CwK2hSfr0
生殖戦略
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/11(日) 01:18:21.27 ID:+Zh5QbP30
乙つ
ピンドラは見てないけどこのリズム感がよかったよ。お疲れ!
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/11(日) 01:18:50.09 ID:sms9U0/30
輪るピングドラムは
「生存戦略」と「きっと何者にもなれぬお前達に告ぐ」しか知りません
アニメ面白い?
31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/11(日) 01:22:48.27 ID:+Zh5QbP30
ウテナスタッフだから外れじゃないと思う。ただ、難しいストーリーだとも聞いているから見るなら覚悟した方がいいかも。
32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/11(日) 01:23:25.66 ID:OvLSV7Hg0
実際のピングドラムにはこのスレ見たいな爽快感は無い
訳わからなさは同じ感じ
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/11(日) 01:24:16.24 ID:sms9U0/30
なるほどな
読むのに疲れただろうにご苦労さん
ゆっくり生存戦略しろよな
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