1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 20:59:34.57 ID:n72YyoSN0
『フィギュアの祭典に四万人! コスプレにはまる理由…』
まどか「………………………」
マミ「どうしたの鹿目さん? 今日のケーキは美味しくなかったかしら」
まどか「そういうわけじゃないんですけど!」
さやか「だったらどうしたのさ」
まどか「さっきのテレビに映ってたの、ほむらちゃんじゃないかな?」
4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 21:10:50.82 ID:n72YyoSN0
さやか「ほむらちゃんって、あの転校生の眼鏡の子?」
まどか「うん! なんだか、とっても似てるかなって」
さやか「見間違えじゃないの。アイツってもっと地味だよ」
まどか「うーん…。確かに似てると思ったんだけど」
マミ「あらあら、何の話かしら? マミさんも混ぜてちょうだいな」
まどか「あ。ううん、いいの。こっちの話だよマミさん!」
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 21:18:09.51 ID:n72YyoSN0
翌日
まどか「うーん…。どうかなぁ…」キョロキョロ
さやか「何してるのまどか? なんか挙動不審だよ」
まどか「やっぱり、似てるんじゃないかな! あれぜったいほむらちゃんだよ」
さやか「そんな事いわれても私あんまり見てなかったし…」
まどか「一緒に聞いてみようよ! さやかちゃん」
さやか「え? 嫌だよ。違ったら私までオタクって思われちゃうじゃん」
まどか「別にいいじゃない! ほら行こうよ」グイ
さやか「ちょっと、引っ張らないでよ!」
11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 21:23:38.85 ID:n72YyoSN0
ほむら「……………」ゴソゴソ
まどか「ほら、さやかちゃん声掛けてよ!」グイ
さやか「嫌だよ! 言い出しっぺはまどかじゃん」
まどか「それじゃあ、何の為にさやかちゃんはここまで付いて来てくれたの!!」
さやか「アンタが連れて来たんでしょ!」
ほむら「……(何なのかなあの人達。はやく入り口からどいてくれないかなぁ)」チラッチラ
まどか「ほら! さやかちゃんレッツゴーだよ!」ドンッ
さやか「ちょっと! 急に押さないでよ!」フラッ
ガッシャン!!
ほむら「ひぃ!!?」ビクッ
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 21:30:32.00 ID:n72YyoSN0
さやか「痛ぁっ…。何すんのさまどか!」
まどか「あーあー。ゴメンネ、ほむらちゃん。さやかちゃんがハシャイジャッて」
ほむら「……え? あ、はい…」
さやか「……」
まどか「そ、それでねほむらちゃん。今ちょっと時間あるかな」
ほむら「…ちょっと、見たいテレビがあって…。それで」
まどか「………………」ジッー
さやか「じゃあ仕方ないじゃん。行っていいよ転校生」
ほむら「あ、うん…」
まどか「………………」ジッー
ほむら「あ、あの…。退いてもらっていいかな?」
まどか「そいやっ!!」ガシッ!
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 21:39:51.39 ID:n72YyoSN0
ほむら「あ! ちょっと…。メ、メガネ」オロオロ
まどか「ほら! 見てよさやかちゃん、似てない? 昨日のテレビの子と」ビッ
さやか「うーん…。そう言われれば似ているような」
ほむら「い、いったい何の話なの…?」オロオロ
まどか「ほむらちゃん、この間のワンダーフェスティバルってイベント行ってたよね?」
ほむら「え!? 何でその事を!」ガタッ
まどか「やっぱり! あのコスプレもそうだったんだね!」
18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 21:48:28.67 ID:n72YyoSN0
ほむら「……という訳なの」
まどか「へぇー。お母さんが買ってきてくれた雑誌がそういうコスプレ雑誌だったんだ」
ほむら「それで、自分でコス作ってるウチに他の人に見せたくなってね」
まどか「コスチューム自分で作ってるんだ! すごいねほむらちゃん」
ほむら「えへへ。自分で作れば色々節約できるんだよ」
さやか「ねぇ。まどかもういいでしょ。帰ろうよ」
まどか「ちょっと、待ってよ。もうちょっとだけね!」
ほむら「それでワンフェスだけじゃなくて、夏コミでもあるんだけど…」
さやか「(…いったい何の話してるのよ…。私までこの子みたいなオタクだと思われちゃうじゃない)」イライラ
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 21:57:09.59 ID:Q7lhmZz70
ほむほむとフェイト好きな俺得スレか
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 21:58:32.94 ID:n72YyoSN0
さやか「(……………)」イライラ
ほむら「ほら、見て。これが去年のコスだよ」サッ
まどか「いいなぁー、どれも似合ってるなぁー。私にも似合うのがあればいいんだけなぁ」チラチラッ
ほむら「だったら、かなめさんも一緒にやってみる?」
さやか「(やるわけないでしょ! まどかはアンタみたいなオタクじゃないのよ…)」
まどか「え~…。どーうしよっかなぁ。ねぇさやかちゃん」チラッチラッ
さやか「(ちょっと…!なによ、その顔。私に振らないでよ気持ち悪い)」
上条「あれ? さやかとカナメさんに暁美さんか。珍しい組み合わせだね」
さやか「…はっ!!?」ビックゥ!!
24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 22:05:47.40 ID:n72YyoSN0
まどか「あ、上条くん! 知ってた、知ってた? ほむらちゃん凄いんだよ!」
ほむら「そ、そんな事ないよ…」
上条「え? 何の話だい」
さやか「(ちょ、ちょーっと! 空気読みなさいよ! よりによって恭介の前で!!)」
まどか「ほら、見てこの写真! このコスプレほむらちゃんなんだよ」サッ
上条「コスプレって…あのアニメとかのキャラクターの格好をするやつかい」
さやか「(くっ…こうなったら!)」
さやか「そ、そうよ! 気持ち悪いわよね~。オタクってヤツでしょコイツ!」ビッ
ほむら「…………え?」
26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 22:11:46.06 ID:WwWTZeXO0
このさやかちゃんは許さない!
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 22:12:30.27 ID:n72YyoSN0
さやか「それで、まどか一緒になってコイツをからかってたのよ!」
まどか「な、何言ってるのさやかちゃん!? 何でそんな酷い事…」
さやか「まどか! アンタは黙っててよ!!」キッ
まどか「う………」
さやか「ほらほら、もういいでしょ。恭介も一緒に三人で帰ろうよ!」バッ
ほむら「………………」
さやか「どうしたの? 早く行こうよ」
上条「これって、フェイト・テスタロッサ、『魔法少女リリカルなのは』のキャラだよね?」
まどか「……え?」
さやか「…………は?」
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 22:20:57.81 ID:n72YyoSN0
ほむら「そ、そうなの…。A's版のコスなんだけど」
上条「だから武器がバルディッシュ・アサルトなんだね」
さやか「ちょ…ちょっと待ってよ! 何?恭介までこんなオタクの見るようなのに興味があるの」
上条「別におかしいことじゃないだろ。今時深夜アニメぐらい誰でも見てるよ」
まどか「そうだよね! 夜更かしし過ぎてママに怒られちゃうけど」
ほむら「そういう時は予約録画を使うんだよ」
上条「野球の延長なんかでAパートが抜けてたりしちゃうけどね」
まどか「へーそうなんだ! みんな詳しいね!」
さやか「(な、なんなのこの状況は…。私がハブられてるっていうの? このさやかちゃんが)」ワナワナ
34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 22:27:36.87 ID:n72YyoSN0
ほむら「それだったら、今度私のウチで『なのは』見ない? 全部DVDで揃ってるの」
上条「本当かい? ぜひお願いするよ」
まどか「私も絶対行くよ!」
さやか「(なんなのコイツ…! 目の前でヒトのオトコに手ェ出すとか、考えられないわ)」
ほむら「あ、あの…。美樹さんも来るかな? 美樹さんが好きそうなアニメも用意して…」
さやか「行くわけないでしょう!!」バンッ
ほむら「ひぃ!」ビクッ
上条「どうしたんだいさやか? いきなり机なんか叩いて」
38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 22:33:43.46 ID:n72YyoSN0
さやか「アンタ達がそんなキモイオタクだと思わなかったわよ!」
まどか「キモイって…。どうしてそんな事を言うの。私たちただ楽しくお喋りしてただけなのに」
さやか「うっさい! もう我慢の限界よ! 私もう帰るからね」
ほむら「そんな…、美樹さんも一緒にお話しようよ」
さやか「嫌よ! こんな空間に一秒たりとも居たくないわ!」クルッ
まどか「さやかちゃん……」
さやか「…か、帰るからね! さやかちゃん帰っちゃうからね」チラッチラッ
上条「……帰ればいいと思うよ」
さやか「!?」
43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 22:39:47.57 ID:n72YyoSN0
まどか「ちょ、ちょっと上条くん…?」
さやか「なによ! 皆して私を苛めて楽しいの! 恭介がそんな人だと思ってもみなかったわよ」
上条「…僕もさやかがそんな人だと思っていなかったよ」
さやか「ど、どういう意味よ…」
上条「そんな上辺を見ただけで、人にレッテルを貼り付けるだなんて。さやかはそんな単純な人間だったのかい」
さやか「う、ウルサイわね! そんなのアタシの勝手でしょ!!」ダッ
まどか「あ、さやかちゃん待ってよ!」
さやか「付いてこないでよ! もう一人で帰るわよ!!」ダッダッダッ
ほむら「……美樹さん」
40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 22:35:11.80 ID:pWtvDuof0
上條くんに惚れてまうやろ……
49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 22:47:17.67 ID:n72YyoSN0
さやかの自宅
さやか「あーぁぁあー…うぅ…ーぅ」ジタバタ
さやか「最悪だぁ……恭介にも嫌われたし、もう生きてけないよぉ」ジタバタ
さやか「…そうよ。これはきっと夢なのよ。目が覚めたらアタシは恭介のお嫁さんで…」
QB「…さっきから、枕に頭を突っ込んで何をブツブツ言ってるんだい?キモチ悪いなぁ」
さやか「おふっうぅ! い、いきなり入ってこないでよ!」ビクッン
QB「失礼だねキミは。ちゃんとノックしたよ」
さやか「聞こえなかったら同じでしょ!」
51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 22:52:12.14 ID:n72YyoSN0
QB「昔書いたノートでも眺めていたのかい?」
さやか「ノート…? 何の話よそれ」
QB「うん? マミが良くしているからさ。ノートを眺めながら突っ伏してウーウージタバタと」
さやか「……へぇ。そうなんだマミさん」
QB「違うのかい?」
さやか「違うわよ! 一緒にしないでよ。…それより何の用なのよ」
QB「また、魔女の反応が強まってきたからね。作戦会議さ」
さやか「あー…。さやかちゃんパス。しばらく魔女とか魔法少女とか単語も聞きたくないの」
QB「なんだいそれ? わけがわからないよ」
53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 23:01:19.12 ID:n72YyoSN0
さやか「もう用事は終わり? だったら早く帰ってよ」
QB「やれやれ。まぁ、無理強いはしないけどね、危険な仕事だからさ」
さやか「…危険な仕事」ピクッ
QB「じゃあさやかは欠席っと…」カキカキ
さやか「ちょっと待ってQB! やっぱり変更」
QB「なにさ? ずいぶんと忙しいんだねキミは」
さやか「やっぱりやるよ。でも条件があるんだけどいい?」
QB「条件…? なんだい言ってごらんさ」
さやか「今度の結界は、とびっきり強そうなヤツにしてほしいの」
QB「変なの…。別にいいけどさ、それくらい」
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 23:28:07.86 ID:n72YyoSN0
翌日
ほむら「勝手に写真を撮ったらダメなんだよ。ショーゾウケンっていうのがあるの」
まどか「へー…そうなんだ! 色々決まりがあるんだね」カキカキ
ほむら「後は、会場までは普段着で来て。現地で着替えるんだよ」
まどか「それはそうだよね! 恥かしいよ」
ガラララ
さやか「まどかー、転校生ー! オハヨー!」
ほむら「あ…、美樹さん」
まどか「さやかちゃん…、昨日はゴメンね。何度も電話掛けたんだけど繋がらなくて…」
さやか「あぁ~。別にいいよ全然気にしてないし」
まどか「え…? ほんとに」
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 23:36:28.78 ID:n72YyoSN0
ほむら「良かった…。そうだ、美樹さんも今日ウチにこないかな」
さやか「え~。転校生のウチに?」
まどか「ほむらちゃんのコス見せてもらうんだよ! 試しに着てもいいって」
ほむら「美樹さんならスバル・ナカジマのコスとか似合うかもね」
まどか「いいね! きっとカッコいいよ!」
さやか「あー。待って待って二人とも」
まどか「うん。どうしたの? 今日は忙しいかな」
さやか「昨日のお詫びも兼ねてさ、私がいい所連れて行ってあげよかなってさ」
ほむら「いい所…?」
23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 23:41:21.11 ID:n72YyoSN0
まどか「マルキューとかかな。でもほむらちゃんはそういう派手なところは好きじゃなさそう…」
さやか「違う違うー。ちゃんと私も考えてるよ。皆でコスプレできるトコだよ」
まどか「コ、コスプレできるの!? 本当にさやかちゃん!」グイ
さやか「落ち着きなよまどか。なんでアンタが喜んでるのさ」
まどか「ど…、どこで出来るの? 教えてよ!」
さやか「それは秘密。転校生も帰ったらコスチュームもって駅前集合ね」
まどか「ど、どうしようさやかちゃん! 私まだコス持ってないよ!」
さやか「だから…、なんでアンタが一番騒いでるのさ」
24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 23:45:46.58 ID:n72YyoSN0
ほむら「じゃ、じゃあ私のコス貸してあげるよ…」
まどか「本当! 本当にいいの! やったよほむらちゃ」
さやか「あぁ、まどかはいいよ。もう持ってるからさ」
まどか「……え? 持ってないよ! 私、高町なのはのコスとか持ってないよ!!」
さやか「いや知らないし…。いいから、落ち着きなよ」
ほむら「えっと…、それじゃあコス持って放課後に駅前でいいのかな…?」
さやか「そういうことー。皆で楽しもうよ」ニヤニヤ
ほむら「…う、うん」
まどか「あれ、どうしたのほむらちゃん?怪訝そうな顔して」
ほむら「べ、別に何でもないよ(……、今月コスのイベントなんかあったかなぁ。チェックしてるはずなんだけど)」
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 23:52:07.57 ID:n72YyoSN0
放課後
さやか「さーってと、そろそろ時間かな」
QB「そうだね。まどかの方には連絡しておいてくれたかい?」
さやか「当たり前じゃん。…あ、あともう一人ゲスト呼んでおいたから」
QB「ゲスト? なんだいそれは」
さやか「いいからいいから。お、まどかはもう着てるみたいだね」
まどか「さやかちゃぁん! こっちだよ!!こっち」ブンブン
QB「……あの子、なんであんなにテンションが高いんだい? なんだかキモチがわるいよ」
さやか「…さぁ?」
31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 23:58:07.54 ID:n72YyoSN0
QB「随分と気合が入ってるね、まどか。まぁいいことだよ」
まどか「当たり前だよ!二十分前集合だよ! コスなんて始めてだからね」ワクワク
QB「……こす?」
さやか「あぁ、いやこっちの話! こっちの話」
ほむら「ご、…ごめん。みんなお待たせー」フラフラ
まどか「あ、ほむらちゃんこっちだよ! うわっ凄い荷物だね!! 何が入ってるの」
ほむら「うんとね。凍らせたペットボトルとか折りたたみ傘。折りたたみ椅子に制汗スプレー。携帯ゲーム機に保険証のコピーでしょ…後は」
さやか「あぁ。うん、わかったよ。もういいから」
まどか「さやかちゃん! 皆揃ったね! 早く出発しようよ!」
32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 00:00:22.96 ID:a5mJ80oa0
上条さんは欠席か・・・・・・
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 00:04:13.80 ID:eKR/iJ/G0
ほむら「…それで、どこまで切符買えばいいのかな?」
まどか「私は大丈夫だよ! ママからSuica借りてきたから!!」ビッ
さやか「いらないよ。直ぐそこの路地裏だから」スタスタ
まどか「え…? 路地裏!? そんなトコでやってるの! すごいよ灯台元暮らしだよね!!」
ほむら「……(そんなの聞いたことないよ)」
さやか「さぁて。それじゃあ行こっか」グイ
まどか「……あれ? ちょっと、まってさやかちゃん。それって魔女の結界じゃないの」ピタ
ほむら「けっかい…? なにかなそれ」
さやか「よいっしょっと!」サッ
シュッパーン
38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 00:11:12.75 ID:eKR/iJ/G0
結界
ほむら「…え?ここどこ。さっきまで駅前にいたのに…」
マミ「ティロ・フィナーレっ!」ドガーン!
QB「お待たせマミ。皆連れてきたよ」
マミ「ふぅ…。遅いわよQB。レディを待たせるなんて」スタッ
ほむら「………はわ。…ぁぁぁ」ガクガク
さやか「(ふふ…。ビビッてるビビッてる。泥棒猫には少しばっかり怖い思いをしてもらうわよ)」ニヤリ
まどか「…………なにこれ、さやかちゃん」
さやか「え? 何が」
41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 00:19:39.03 ID:eKR/iJ/G0
まどか「何がじゃなくて…。ココドコ」
さやか「どこってみれば分かるじゃない。結界じゃん」
まどか「……だよね」
さやか「ほら、見てごらんよ!! 転校生のヤツびびって」サッ
ほむら「あの、コスネーム『フェイト・ホムタロッサ』です! 一枚いいですか!」サッ
マミ「……え?一枚って」
ほむら「そのコス凄い出来ですね! コスパ製ですか? でも見たことないし…もしかして手作りですか!」グイグイ
マミ「えっと。この子誰なのかしら…」
さやか「…あれ。…えぇ?」
42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 00:20:12.47 ID:ptAjVzMN0
メガほむは天然だったのです
44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 00:21:31.73 ID:YaqgsFWn0
ホムタロッサちゃんの義兄になれたらいいのに
49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 00:27:52.71 ID:eKR/iJ/G0
さやか「何よあの子…。この空間なら腰抜かして私に助けを求めるかとおもったのにさ」
まどか「……あぁそう」
QB「どうしたのさ、まどか? なんでそんな急にブルーになってるんだい」
まどか「どうしたもこうしたもないよ! 私はコスが出来るってワクワクしてたのになにさ!! 騙したんだね」
QB「し、知らないよ。僕に怒らないでよ…」
さやか「べ、別に嘘は言ってないでしょ。ここなら魔法少女のコスプレ出来るじゃない?」
まどか「全然違うよ。こんなのいつも着てるじゃない! 制服だって毎日着てたら何の感動もなくなるんだよ!」
QB「いいから早く変身してよ。また新しい使い魔が来ちゃうよ」
まどか「スカートだって寒いだけで何の得もないんだよ! ジャージでいいよ!」
QB「だから僕に怒らないでよ…」
54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 00:35:37.29 ID:eKR/iJ/G0
マミ「えっーっと…。フェイト・ホムタロッサさん…でいいのかしら。あなたも魔法少女なの?」
ほむら「はいっ! 今日のコスは魔法少女リリカルなのはのフェイト・テスタロッサです!」パシャパシャ!
マミ「ちょ…。あまり近くでフラッシュをたくのは止めて頂戴…」
さやか「ほら、いつまでもいじけてないで早く変身しなよ」サッ
シュッパーン
まどか「…どうせ変身するなら高町なのはのバリアジャケットが良かったよ…」ブツブツ
シュッパーン
QB「……どうでもいいけど、そんな事であの子をここまで連れてきたのかい?」
56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 00:42:56.84 ID:eKR/iJ/G0
さやか「そうよ。まぁ計画も失敗したしどうでもいいけどさ」
QB「ふーん…。僕はいいんだけどさ」
まどか「うん? なぁにQB?」
QB「勝手に一般人をこんな所につれてきちゃぁ、マミは怒るんじゃないかな」
さやか・まどか「………え」
QB「しかもこんな下らない理由だもんね」
まどか「そ、…そうだよさやかちゃん。マミさんって冗談通じないタイプだよね!」
さやか「あ…あぁ…。ちょ、ちょっとQB! なんで止めてくれなかったのよ!」
QB「……だって、聞かなかったし」
さやか「酷いじゃない! こんなのあんまりよ」
57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 00:43:50.59 ID:NFfhm8Po0
ティーロ!ティーロ!ティーロ!
58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 00:44:10.85 ID:a5mJ80oa0
流石俺のマミさん!
60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 00:48:30.92 ID:eKR/iJ/G0
まどか「…こうなったら、隠し通すしかないよ」
さやか「隠し通すってなにをさ…」ゴクリ
まどか「ほむらちゃんが本物の魔法少女って事にして一日やり過ごすの!」
さやか「ちょっと! アイツはただのコスプレオタクでしょ! 無理だってば」
マミ「あらあら、何の話かしら? マミさんも混ぜてちょうだいな」
まどか「え!! ううん、いいの。こっちの話だよマミさん!」
ほむら「わぁ! 鹿目さん達もう着替えたんだ! 早いんだね」
さやか「あ…あぁ。そうなんだわ、あはは…」
ほむら「一枚いいかな!! 美樹さんこっち向いて!」パシャパシャ
さやか「ちょ! 近くでフラッシュは止め…」
61:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 00:49:06.97 ID:+kLEKGQt0
こんな感じなんか?
64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 00:55:10.77 ID:ptAjVzMN0
>>61
いい参考画像ですね
65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 00:56:19.66 ID:eKR/iJ/G0
ほむら「うっわ~、すごいよ鹿目さん! 初コスでこれはレベル高いね」ニギニギ
まどか「う、うん…。あんまり触られるとこそばゆいかな…」
ほむら「いい生地使ってるね! これ高かったんじゃない?」
QB「魔法少女の服は。ほとんど重さも感じないし、簡単な攻撃ならはじき返しちゃうからね」
ほむら「へー! そんな設定なんだね!」
さやか「そ、そーだよ…。そんな『設定』なんだよねぇ…」ダラダラ
マミ「あらあら、どうしたの二人とも。今日はやけに緊張してるわね。そんなに魔女が恐ろしいかしら?」
まどか「…いや、マジョというかマミというか…」ダラダラ
67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 01:03:12.41 ID:eKR/iJ/G0
マミ「安心なさい。今日は魔法少女が四人もいるんだから」
ほむら「そうだよ! 最初は誰だって緊張するんだから。私もそうだったもの」
マミ「あら。ホムタロッサさんは随分慣れているのかしら?」
ほむら「はい! コスイベントは毎月チェックして関東圏なら出来るだけ参加してるんです」
マミ「コスイベント…? 結界をそう言うのかしら。何にしても頼もしいわね」
まどか「そ、そうですね…。頼もしいよホムタロッサちゃん」
さやか「…頼りにしてるよホムタロッサ」
ほむら「任せてよ! 分からないことがあったらなんでも聞いてね!」ビッ
QB「……きゅっぷい」
68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 01:03:34.80 ID:8Ykb7ylmO
ほむらは謎の生き物が喋ってる事に気付けwww
69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 01:05:48.15 ID:CsWPFLTy0
>>68
腹話術……
72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 01:17:10.36 ID:eKR/iJ/G0
マミ「それじゃあ、ホムタロッサさんも変身してもらえるかしら? いつ使い魔に襲われるかわからないもの」
ほむら「使い魔…って、撮り専の人たちのことかな」
まどか「う、うんそうだよ!」クルッ
ほむら「…あれ。そういえば更衣室はどこにあるのかな」
マミ「更衣室…?」
ほむら「だって、コスに着替えるには必要ですよね。マミさん達はどこで着替えたんですか?」
マミ「どこって……。ここで変身したのだけれども?」
ほむら「…え?皆さん以外と大胆なんですね」
さやか「ヤバイよまどか。どうしよう…!」
まどか「どうしようって言われも結界に更衣室ってあるのかなQB!!」
QB「う~ん、ないんじゃぁないかな?」
74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 01:22:20.21 ID:eKR/iJ/G0
さやか「あ! あんな所に、使い魔が!」サッ
マミ・ほむら「…え!? どこか(な)しら」クルッ
さやか「(いまだよ、まどか! 向こうの壁に矢を撃って!)」
まどか「な、なんでかな?」
さやか「いいから早く撃ってよ!」
まどか「えっと…、ちょいやぁ!!」ブォン
ドッガーン!!
マミ「…どこかしら? どこにも魔力反応がないみたいだけど」
さやか「いやぁ。すいません見間違いかなぁー!」
ほむら「そ、そうなんだ…。まだ着替えてないから良かったよ」
さやか「それよりさ、転校生。あっちの岩陰で着替えたらいいんじゃない?」サッ
75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 01:26:40.81 ID:eKR/iJ/G0
まどか「(な、なるほど。私が壁に弓を射ったのは着替える為のスペースを造るため…!)」
さやか「(そういうことよ! 魔法少女ならばこの程度の障害なんてマジカルで切り抜けれるわ)」
ほむら「それじゃあ私、あっちで着替えてきますね」ヨロヨロ
マミ「変身をするのに人目を気にするなんて…、おかしな子ねぇ」
さやか「いやいや、昔から魔法少女っていうのは正体をばらさないようにするものですよ!」
まどか「そうだよね! 電話ボックスとかで着替えたりね」
マミ「なるほどね。随分と古風な魔法少女さんなのね」
まどか「……ほっ」
78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 01:29:49.68 ID:eKR/iJ/G0
ほむら「……うんしょ…うんしょ!」フラフラ
マミ「…それにしても、ホムタロッサさんのカバン」
まどか「カバンがどうかしたんですか?」
マミ「随分と沢山ね…。まるでコスチュームがソウルジェムではなくあのカバンに入ってるみたいね…」
さやか「や、やだなー! コスプレイヤーじゃぁあるまいし!」
まどか「そ、そうですよ!! 武器ですよ! フリーガーファウストとか重火器がいっぱい入ってるんじゃないかな!」
マミ「あらあら、それは頼もしいわね」
さやか「ですね! 頼もしいですよ!」
79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 01:37:10.44 ID:eKR/iJ/G0
-6分後-
ほむら「うんしょ…うんしょ…。あれれ、なかなかチャックが閉まらないよ」グイグイ
マミ「………どうしたのかしら。もう五分は過ぎてるのに全然戻ってこないわ」
まどか「あはは。だって五分じゃ着替えれな」
さやか「…ふんっ!」ギリッ
まどか「はっふん!! な、なんで足を踏みつけるの!」ピョンピョン
さやか「き、きっと変身するのに精神統一とか、ソウルジェムに風を受けるとか必要なんじゃないですかぁ!」
マミ「そうなのかしら?…ずいぶんと非効率な変身方法なのね」
ほむら「あとは、マントを羽織って…完成っと」ズルズル
マミ「…何か絹の擦れる音がするのだけれ」
まどか「マミさん! キットカット食べませんか!」サッ
80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 01:38:04.81 ID:ptAjVzMN0
必死すぎるww
82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 01:42:14.80 ID:eKR/iJ/G0
マミ「あら有難う、私甘いものには目がないのよね」クルッ
ほむら「お待たせ~皆ー。着替え終わりましたー」トテトテ
まどか「お、お帰り…ほむらちゃん…」ダラダラ
ほむら「あれ? どうしたの鹿目さん、随分疲れてるけど」
マミ「おかしいわね…。まだ魔女とは戦っていないのだけど」
さやか「もっと、恐ろしいものの何かと戦っていたんですよ…」
ほむら「盗撮とかかな? スパッツ穿いておかないと危ないよね!」
まどか「うん…それ。危ないよね」
84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 01:54:22.74 ID:eKR/iJ/G0
マミ「それじゃあ、魔女の部屋まで目指しましょうか」
ほむら「ねぇ、鹿目さん。これってどういうアトラクションなのかな?」
まどか「アトラクション?…違うよ、これは本当にあぶな」
QB「おっと。キミももう少し学習したほうがいいんじゃないかな」ピョイン
まどか「モガ…! …ちょっと、尻尾で口を塞がないでよ!」
QB「このアトラクションは魔女に向かって武器を振ればいいだけさ」
ほむら「キネクトみたいにどこかにセンサーがあるのかな?」
QB「そういうことだね。使い魔にあたらないように気をつけてね」
ほむら「大丈夫だよ! 昔遊園地でこういうのあったから」
さやか「(…ナイスアシストだよQB!)」
まどか「ぶーぶー」
87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 02:01:37.77 ID:mP5fJ3F5O
まどっちとQBは後からマミさんにバレた時の事を考えて
早めにさやかちゃんを裏切るべき
85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 01:56:24.58 ID:ptAjVzMN0
QB「いいカモだぜぇ」
89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 02:02:37.86 ID:eKR/iJ/G0
QB「何を拗ねてるんだいまどか」
まどか「QBが私の出番を取るからいけないんだよー」
キュピーン!
マミ「おしゃべりはそこまでよ。魔女の息吹を感じるわ…。九時の方向に使い魔!」ガチャリ
ほむら「…わぁ。マミさんカッコいいね。完全にコスのキャラになりきってるって感じ!」
さやか「いや、なりきってるっていうか…。あれが自然体なんだよね…」
ズダーン! ズダーン!!
マミ「三時、五時の方向に、増援よ!鹿目さん」
まどか「任せてよ、マミさん!」カチャリン
90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 02:08:00.26 ID:eKR/iJ/G0
マミ「十二時! 美樹さんお願い!」
さやか「了解! 雑魚は一気に蹴散らすよ!」ダッ
まどか「がんばって、さやかちゃん!」
キュピーン!
マミ「正面三体。ホムタロッサさんいけるかしら!?」
ほむら「フェイト・ホムタロッサ! バルディッシュ・アサルトいきます!」ガシッ
まどか「ファイトだよ! ほむらちゃ……ん?」ピクッ
92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 02:13:26.02 ID:eKR/iJ/G0
ほむら「そいやぁ~…。え~い…」フラフラ
使い魔「………………」
ほむら「あれ? おっかしいなぁ。もっと大きく振らないとセンサー認識しないのかな…。プラ製だけど結構重たいんだよねぇ」フラフラ
マミ「……あの子いったい何をしているの? 武器に魔力が全く通っていないし…」
まどか「(ちょっと、QB! QBの言ったとおりにやったら、マミさん疑りの眼じゃない!)」
QB「えー…、そこまで面倒見切れないよまどか」
マミ「全く…。ホムタロッサさん。直ぐに援護に行くわ!」
まどか「待って! 待ってよマミさん!」グイッ
マミ「な、なによカナメさん…。放してちょうだいな」
93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 02:20:37.98 ID:eKR/iJ/G0
まどか「ほむらちゃんは…、そう。今はチャージ中なんですよ!」
マミ「チャージ…?」
まどか「私達の目には見えないけど、ほむらちゃんの体内に、すさまじいほどの魔力がですね…!」
マミ「…そうなのかしら。確かに使い魔も手が出せないみたいだし…」
ほむら「…はぁ…はぁ。も、もう限界だよぉ…。ジュース飲みたいなぁ」ヨロヨロ
まどか「ほ、ほむらちゃぁーん!!! い、いまだよ! 必殺技を使って!」
マミ「ちょ、ちょっと…。耳元で大きい声を出さないでちょうだい」
ほむら「必殺技って。フォトンランサー・ファランクスシフト…。30発以上のフォトンスフィアより繰り出される、フォトンランサーの一点集中高速連射の事?」
まどか「そ、そうだよ! なんでもいいから早く!」
94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 02:24:57.94 ID:eKR/iJ/G0
ほむら「アルカス・クルタス・エイギアス。疾風なりし天神、今導きのもと撃ち…」ブツブツ
マミ「……いったいなにをブツブツ言っているの。やるなら早くやればいいじゃないの…」イライラ
まどか「ま、巻きだよほむらちゃん! 巻きでお願い!」
ほむら「せっかく覚えたんだけどなぁ…。えっと、フォトンランサー・ファランクスシフトおーー」グイッン
まどか「(今だ…! マミさんに気づかれないように、この距離から使い魔を的確に速連射で一斉射撃!!)」シュバババン!
ドゴゴゴォォ!ゴォォ!ゴォォン!!
ほむら「あ! やったやったぁ。音声認識も必要だったのかなぁ?」
95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 02:30:27.12 ID:eKR/iJ/G0
ほむら「いやぁ…おつかれさまでーす。凍らせたペットボトル持ってきてよかったなぁ」ジュルル
マミ「な、…なんて底知れず強大な魔力を秘めた子なの…」ダララ
ほむら「や、やだなぁ。これ(アトラクション)くらいだれだって出来ますよー」
マミ「とんでもないわよ! あれ程の魔力を莫大に消費しておきながら、グリーフシードをひとつも消費しないだなんて…」
ほむら「ぐりーふしーど? 新しいお茶の名前かな」
マミ「やーねぇー。ホムタロッサさん。さすがの貫禄ね」
まどか「キュ……きゅーべ……。ぐりーふしーど…ちょうだい…」ピクピク
QB「…きゅっぷい」コロリン
99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 02:44:56.33 ID:eKR/iJ/G0
マミ「これなら、ホムタロッサさん一人で魔女を余裕で倒せるかしらね」
ほむら「やだな~、それじゃあゲームにならないじゃないですか」
マミ「あらあら、ダメよ。いくら余裕があるからって、ゲームだなんて甘く見ていては」
ほむら「な、なるほど。そうですよね、いつポーズを頼まれるかわからないですもんね!」
まどか「あ、あのですね。ほむらちゃん、凄い必殺技使っちゃったから暫くバックアップに回ってもらった方がいいかなって!」
ほむら「大丈夫だよ鹿目さん。一度使うと後がない状態に追い込まれるっていうのはあくまでリリカルなのは設て」
100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 02:47:23.04 ID:eKR/iJ/G0
まどか「マミさん! いいかなそれで!!」グイ
マミ「え…?えぇ。ホムタロッサさんがそうならば、別にかまわないけれども」
まどか「ごめんね、ほむらちゃん。でも頑張り過ぎると明日筋肉痛になっちゃうからね」ボソボソ
ほむら「あ、ありがとう鹿目さん! そこまで気を使ってくれてたんだ」ニコ
まどか「うん。あはは……」
QB「(これ以上頑張り過ぎると、まどかが明日魔女になっちゃうからね)」
まどか「(QB…グリーフシード後何個あるかな…)」フラフラ
QB「(キミから預かってる分はあと一つだね)」
101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 02:51:27.42 ID:mP5fJ3F5O
さやかちゃんテラ空気
102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 02:54:12.38 ID:ptAjVzMN0
さやかちゃんまさか喰われちゃった?
136:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 10:34:15.22 ID:eKR/iJ/G0
ほむら「マミさんの銃かっこいいですね! それも名前とかあるんですか」
マミ「名前ねぇ…。技はいつも考えているけど。その発想はなかったわ」
ほむら「そうなんですかー。私のはですね、バルディッシュ・アサルトっていうんですよ」スチャ
マミ「素敵なお名前ね。さしずめ、閃光の戦斧…といったところかな」
ほむら「汎用性に優れたアサルトフォームに、近接戦闘用のハーケンフォーム。最大出力用のザンバーフォームの三つに変形できるんですけど」
マミ「なるほど、どんな状況でも一人で対応できるのね」
ほむら「でも、さすがにザンバーフォームは再現できなくて…」
マミ「再現できない…。魔力を生成する技術の関係上かしら」
ほむら「あ、いいですね! その設定にします」
138:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 10:39:27.05 ID:eKR/iJ/G0
マミ「少し触らせてもらって良いかしら?」
ほむら「勿論ですよ! 先端が尖っているんで気をつけて下さいね」サッ
まどか「…なんだろう話が、噛み合っているようで噛み合ってないような」
QB「そんな些細なこと、どうだっていいじゃないか。それを決めるのはキミではなく当人の問題だよ」
まどか「だって心配じゃない! いつバレちゃうか分かんないんだよ。ねぇさやかちゃん!」
…………………………
まどか「………あれ? そういえばさやかちゃんは」
QB「そういえばさっきから見てないね」
139:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 10:47:14.37 ID:eKR/iJ/G0
まどか「ちょ、ちょっとQB! さやかちゃんは! もしかして一人だけ帰ったの!?」クルッ
QB「だから見てないってば…。耳元で怒鳴らないでよ。テレパシー通信で連絡すればいいじゃない」
まどか「そうか、その手があったね! ちゃんと中継してね」サッ
QB「分かってるよ…。えーっと…、さやか、さやかっと」キョロキョロ
まどか『もしもーし、さやかちゃん。鹿目ですけどー』
さやか『あ、まどか? アタシアタシ』
まどか『アタシじゃぁないよ! 酷いじゃない、一人だけ逃げるだなんて!』
142:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 10:57:39.15 ID:eKR/iJ/G0
さやか『はぁ? 違うってば! 転校生がボロ出さないうちに一気に魔女倒しちゃおうと思ってね』
まどか『え? それじゃあさやかちゃん一人で魔女の間に向かってるの!』
さやか『そいうことよ。マミさんにバレたら不味いからね。ドサクサにまぎれて抜け出したってわけ』
QB『そんな計画を立てて大丈夫なのかい、さやか。キミはグリーフシードを一つも持ってないじゃなないか』
さやか『へーきへーき。雑魚はアンタ達に任せたしね。魔力全快のさやかちゃんなら、並みの魔女相手どうって事ないってば』
まどか『そっか~! さやかちゃんなら、並みの魔女相手どうって事ないもんね!!』
143:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 11:01:15.18 ID:eKR/iJ/G0
さやか『だから、まどか。アンタは転校生がボロを出さないように見張ってて』
まどか『Yes Sirだよ!』
QB『……でもさぁ、さやか』
さやか『何よQB! もう魔女が目の前なんだから余計なお喋りは止めてよね』
QB『キミのリクエストで、今回の魔女はとびっきり強そうなヤツなんだよね』
さやか『…………あ』
ドゴゴゴォゴォォン!!
…………ツー…ツー…ツー…
まどか「さ、……さやかちゅぁぁぁぁああん!!??」ガダダッ!
144:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 11:01:37.80 ID:ofQjKMlS0
対魔女は無敗だからね
対人戦は全敗だけど
146:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 11:30:31.62 ID:eKR/iJ/G0
キュピーン!!
ほむら「どうしたんですか、マミさん。もしかしておトイレですか? だったら私携帯トイレ持ってきて」
マミ「違うわ!…美樹さんの魔力が大きく乱れて減っていく。あなたも感じたでしょう」
ほむら「えっ…? あ、あー。ほんとだー。びっくりしたなーもー(……いきなり、なりきられたらちょっと困っちゃうかも)」
タッタッタッ
まどか「た、大変だよマミさん!! さやかちゃんが一人で魔女に!」
マミ「なんですって! どうしてそんな無謀な突貫をするのよ」
まどか「早くグリーフシードを持って行ってあげないと!」
ほむら「(うわぁ…。鹿目さんもやっとコスになりきってくれたんだ。嬉しいなぁ)」ニヤニヤ
まどか「ちょっと、ほむらちゃん! 笑い事じゃぁないんだよ!!」
ほむら「え!? ご、ごめんね」ビクッ
147:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 11:36:43.80 ID:eKR/iJ/G0
まどか「ほら、早く行こうよ! みん…」
スパコーン!!
まどか「痛ぁーい! ちょっと、マミさん何するの!!」クルッ
マミ「え…? 私は別に何もしていないわよ」
ほむら「…あ、鹿目さん。上だよ! 上にさっきのヤツがいっぱいいるよ」サッ
まどか「う、上…? うわっ!使い魔がいっぱい集まってるよ!!」ビクッ
マミ「不味いわね。このタイミングでこんな数が来るなんて」
QB「…どうやら、僕達はまんまと魔女の罠にハメられたようだね」
まどか「トラップ!? いったいどういうことなのQB!!」
149:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 11:46:43.15 ID:eKR/iJ/G0
マミ「美樹さん一人を誘き寄せて、確実にしとめるつもりね。この使い魔は全て私達を足止めする為に…」
ほむら「なるほど! 流石マミさんですね」
マミ「しかし、一体どうやって魔女は美樹さんをあんな所まで…。もしかして洗脳系の魔法でも使うのかしら」
まどか「えー…っと…。そんな事より、早くさやかちゃんを助けないと!!」
マミ「けれども、あの陣形を崩すには随分と骨が折れそうよ…」
まどか「そんな、それじゃあさやかちゃんを見殺しにしろっていうの! そんなのおかしいよ!」
QB「……。方法がないわけじゃないよ」
まどか「え? どうするのさQB!」
QB「後で説明するよ。今は、目の前の障害をなんとかしないとね」
使い魔「!!」
まどか「えぇい! そいや!」ブン
ドッカーン
151:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 11:55:14.00 ID:eKR/iJ/G0
マミ「ティロ・フィナーレ!!」ブン
ドッカーン!
まどか「倒しても倒してもキリがないよマミさん!」
マミ「仕方がないわ…、ホムタロッサさん。フォトンランサー・ファランクスシフトをもう一度お願いできるかしら!」
まどか「(…マミさん覚えたんだソレ)」
シーン……………………………
マミ「あれ? ホムタロッサさん。いないわね」キョロキョロ
まどか「え? ちょっと大変だよQB!ほむらちゃんが」
シーン………………
まどか「ってどうして、QBまで居ないの!!」
QB『呼んだかい? まどか』
153:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 12:09:31.50 ID:eKR/iJ/G0
まどか『ちょっとQB! 一人で、勝手に居なくなったら心配するじゃない!』
QB『違うよまどか。ほむらと一緒だよ』
まどか『ほむらちゃんと?』
ほむら『えっとね…。このグリーフシードってヤツを美樹さんの所へ持っていくの』
まどか『ほむらちゃん一人で!? そんなの危ないよ!直ぐに私も』
QB『それは違うよまどか』
まどか『なにがよ!』
QB『おそらく今回の魔女はキミたちの魔力を感じとって行動を起こしているんだよ』
まどか『魔力を…? それとどう関係があるの』
QB『つまり、一般人である暁美ほむらにとって、キミ達魔法少女が一緒に来られると感づかれてしまうって事さ』
ほむら『なんだかよく分からないけど、任せといてよ鹿目さん』
まどか『だ、ダメだよ!ほむらちゃん!!』
155:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 12:20:44.02 ID:eKR/iJ/G0
QB『どうしてだいまどか? この方法が一番現実的な手段じゃないか』
まどか『QBの言う事が正しかったとしても…。もし途中でほむらちゃんが使い魔に襲われたらどうするの!』
QB『そこまでは面倒を見切れないよ。僕は一番確立の高い方法を選んだだけさ』
まどか『なっ…!Q、…QBぇ…あなたって人は』
QB『心配しないでよまどか。それにいざとなれば魔法少女を造ればいいんだから』
まどか『造る…?』
QB『そうさ。キミは気づかなかったのかい?暁美ほむら…。彼女の身体から湧き出す、魔法少女の素質を』
まどか『ま、まさか最初からそのつもりで、ほむらちゃんを…!』
QB『さあ、どうかな。それじゃあ、使い魔の相手は任せたよ』
まどか『ま、待ってよQB…! インキュベーター!!』
ブッツン…
158:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 12:38:42.50 ID:eKR/iJ/G0
さやか「…やば…アタシのソウルジェム真っ黒じゃん…。他人を嵌めるつもりで自分が嵌ってちゃ世話ないわ」
さやか「それとも、因果応報ってヤツかな…」
「きさーん! 美樹さ~ん、どこかなー?」
さやか「…、あれ転校生の声が聞こえるや…。アタシもついにお迎えが」
ほむら「うわ! 凄いねーこのオブジェクト。まるで本物の魔女みたい」
QB「やあ、さやか。グリーフシードを持ってきたよ」
さやか「ちょっと、何でアンタ一人だけなのよ! マミさんやまどかは!」
ほむら「すぐに追いつくと思うよー。それじゃあコレ持っていくね」
さやか「バカ! 近づいたらダメだよ! QBアンタは何考えてるのよ!」
ほむら「…え?」
魔女『!!』クルッ
ドゴゴゴォン!!
159:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 12:45:42.65 ID:eKR/iJ/G0
さやか「て、転校生!! 大丈夫!」
QB「安心しなよさやか。直撃は避けているよ」
ほむら「…痛たた…。な、なんなのコレ。まるで本物の爆発みたい…」ズキ
さやか「みたいじゃないよ…。これは本当なんだよ」
ほむら「え? う、嘘でしょ美樹さん。そんなメルヘンやファンタジーじゃないんだから」
QB「それはキミが一番よく分かっているだろう? さっきの痛みは幻覚かい?」
ほむら「そ、そんな…。じゃあこれはアトラクションじゃなくて…本物の魔女なの!」ビクン
さやか「全部わたしのせいなんだよ…。アンタをちょっと懲らしめるイタズラのつもりだったんだよ」
ほむら「美樹さんが…わたしを」
さやか「だから早く逃げて! アンタまで死んじゃうよ」
ほむら「……くっ!」ダッ
161:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 13:03:39.32 ID:eKR/iJ/G0
QB「…暁美ほむら。キミは奇跡を信じるかい。」
ほむら「奇跡を…?」
QB「僕と契約して、魔法少女になればなんでも願いを一つ叶えてあげるよ」
ほむら「なんでも…。契約さえすれば、美樹さんを助けることが出来るの?」
QB「勿論だよ。だから魔法少女になってよ!」
ほむら「わ…、私の願いは美樹さんを助けて、あの魔女をやっつけること…」
QB「その願い、確かに受け取ったよ。さぁ、キミはソ」
ほむら「そう…。私は魔法少女フェイト・ホムタロッサ! いくよバルディッシュ!」カチャリ
『Yes Sir !』
QB「……え?」
163:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 13:09:37.62 ID:eKR/iJ/G0
ほむら「アルカス・クルタス・エイギアス。疾風なりし天神、…」ゴゴゴゴ
さやか「ちょ、ちょっと待ってよ! なんなのこの転校生の周りに集まる魔力は!」
QB「そんなの僕が教えてほしいよ!? この子ただの第二次性徴期の女の子じゃないの! 途方もない魔力を感じるよ?」
さやか「い…いいから早く逃げるよ! 私たちまで消し炭にされちゃうよ」ダッ
QB「ま、待ってよさやか! 僕をおいていかないでよ!」ピョンコピョンコ
ほむら「今導きのもと撃ちかかれ。バルエル・ザルエル・ブラウゼル。フォトンランサー・ファランクスシフト!!」グイッ
撃ち砕け、ファイアー
ドゴゴゴォゴゴォゴォォン!!
164:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 13:13:33.69 ID:eKR/iJ/G0
マミ「…使い魔が消滅した? ということはホムタロッサさんが魔女を倒したのね」
まどか「(…そ、そんな。それじゃあほむらちゃんは、インキュベーターの口車に乗せられて契約を…)」ガクッ
マミ「ど、どうしたの鹿目さん?」
ダッダッダッダッ
QB「ま、まどかぁ!! まどかかぁ!! 怖かったよ!!」ピョンコピョンコ!
マミ「あら、QB。どうしたのよそんなに慌てて」
QB「まど」
まどか「ふんすっ!!」メキャ!
QB「へばん!!」ベチャ
165:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 13:21:43.56 ID:eKR/iJ/G0
QB「なにするのさまどか!!」
まどか「それはこっちの台詞だよ! ほむらちゃんを魔法少女にして!」
さやか「違うよまどか。QBはやってないよ」
まどか「え?本当に。じゃあ誰がココの魔女をやっつけたの」
さやか「なんか転校生のコスプレから、機関銃みたいな弾がいっぱい出てきてさ…」
ほむら「驚く事じゃないよ! アニメとかで良くあるじゃない。こういうシーンで真の力に覚醒しちゃうの!」
さやか「いやぁ…。アニメじゃなくて本当のことだから驚いてるんだけどね…」
マミ「…………………コスプレ? この子魔法少女じゃないの?」ピクン
まどか・さやか「……………え?」
167:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 13:30:46.56 ID:eKR/iJ/G0
ほむら「……という訳なんです」
マミ「へぇー。お母さんが買ってきてくれた雑誌がそういうコスプレ雑誌だったのね」
さやか「(そ、それじゃあアタシは今のうちに帰るから。後はよろしくね)」クルッ
まどか「(ちょっと、待ってよさやかちゃん! ダメだって)」グイ
マミ「美樹さん?」
さやか「は、はいぃぃ!」ビクン
マミ「大体の事情は分かったわよ?」
さやか「そ、そーですかぁ。教えてほしいなぁー」
まどか「どうしてほむらちゃんが魔法を使えたの?」
168:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 13:37:11.75 ID:eKR/iJ/G0
マミ「以前、美樹さんのバットに魔力を送ったことがあったでしょ」
さやか「あぁ、あのファンシーなヤツですね」
マミ「きっと、ホムタロッサのインテリジェントデバイス、バルディッシュ・アサルトを触らせてもらったときにも同様の現象が起きてしまったんじゃないかしら」
まどか「(…へぇ。マミさん名前覚えたんだ)」
QB「…それだけじゃあ説明できないほどの恐ろしい魔力を感じたんだけど」
ほむら「それって、私に魔法少女の凄い素質があるってことかな!」
まどか「だ、ダメだよほむらちゃん! QBと契約してもいいことないんだから」サッ
QB「分かってるよ。僕だって契約は当分こりごりだよ」
169:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 13:40:34.45 ID:CsWPFLTy0
このためのフェイトだったのか……
171:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 13:43:55.44 ID:eKR/iJ/G0
さやか「ま、まー。ここの魔女も倒したし、めでたしめでたしって事で」
マミ「……おまちなさいな美樹さん」ガッシ
さやか「な、なんですかマミさん…?」
マミ「お仕置きフィナーレの時間が残っているわよ」
ほむら「お仕置きフィナーレ? なにかなそれ」
QB「魔女討伐の際に一定のペナルティラインを超えた魔法少女に与えられる罰さ」
ほむら「へー。魔法少女も意外ときびしいんだね」
マミ「鹿目さんは…、共犯罪etcがあるけれど。ギリギリセーフティーゾーンね」ピコピコ
まどか「…ほっ」
172:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 13:44:23.60 ID:NFfhm8Po0
何の計算だよwww
173:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 13:53:17.29 ID:eKR/iJ/G0
さやか「あのぉ。マミさん…私はどうでしょう」
マミ「聞きたいかしら? 隊律三条と五条に抵触でしょ…、あとマミさんを除け者にした特別処置でしょ」ピコピコ
さやか「あぁ! もういいですよ!! 早くやっちゃってくださいよ!」
マミ「それじゃあいくわよー。フィロ・フィナー・ファランクスシフト!!!」ガチャリ
ドッゴォォォオン!!
さやか「いやぁああぁああ!!」ベチャリ!
ほむら「うわぁ…! 改めて見ると本物はやっぱり違うよね!鹿目さん」
まどか「うん…。威力も本物なんだけどね…」ガクガク
さやか「きゅー…きゅーべー……はやく…ぐりーふ…しーど…」ピクピク
QB「…きゅっぷい」コロリン
174:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 14:01:27.00 ID:eKR/iJ/G0
翌日
ほむら「それでね、なのはの監督の人が同じなんだよ」
まどか「そうなんだ! ほむらちゃん詳しいね!」
ガラララ
さやか「オハヨー……」フララ
ほむら「あ…、美樹さん。どうしたの随分やつれてるみたいだけど」
さやか「放っておいてよ…。いいの分かってるのさやかちゃんがこういう立ち位置だって」
まどか「ほら! さやかちゃんも一緒に見ようよ。リリカルなのはの公式設定資料集だよ!」
175:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 14:05:31.13 ID:eKR/iJ/G0
さやか「もういいよ、リリカルもトカレフも、さやかちゃんには縁が無いんだから…」
ほむら「……ど、どうしよう。なんだか美樹さん落ち込んでるね」
まどか「今日はなんだか深刻みたいだよ。…そんなにフィナレーが堪えたのかな」
上条「やあ。さやかに皆、おはよう」
さやか「…はっ!? きょ、恭介!」クルッ
上条「どうしたんだい、さやか。そんなに驚かなくても」
177:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 14:11:43.04 ID:eKR/iJ/G0
さやか「きょ、恭介はもう怒ってないの?」
上条「怒るってなにがかな?」
さやか「だから! この前、酷いこと言っちゃった事だよ」
上条「あぁ…そのことだね。だから言ったじゃないか?」
さやか「な、なにがよ!」
上条「上辺だけで人を見ちゃいけないってね」
さやか「……え?」
上条「…さやかはつい思った事を口にしちゃうけれど、本当は優しい良い子だって。僕は知っているからさ」ニコ
さやか「きょ、恭介……」キュン
仁美「……………」イラッ
178:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 14:18:12.34 ID:eKR/iJ/G0
ほむら「…なんだか良く分からないけど、美樹さん元気になったみたいだね」
まどか「そうだね! ……でも、なんだか後ろから殺気を感じる気がするけど」
ほむら「も、もしかして魔女かな!?」
まどか「うーん…。このぞわっとした感じは違うような」
スタスタ
さやか「ふんふーふん♪ ほらコレみてみなさいよアンタ達」サッ
まどか「なにコレ? 映画のチケットかな」
ほむら「『魔法少女リリカルなのは The MOVIE』の予約券じゃない。いいね。上条くんと行くの?」
さやか「ふふ。そういうわけだから、この設定資料集でばっちり予約しておくよ!」バッ
まどか「あ! ずるいよさやかちゃん! 私が先にみせてもらうんだから!」
180:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 14:30:23.93 ID:eKR/iJ/G0
数日後 仁美の自宅
仁美「あー腹立たしいですわ…。私も上条くんとお近づきになりたいですのに」
仁美「こういう時は、紅茶でも啜りながら、庶民のテレビでも見て気を落ち着けますか」ポッチ
『…ここ東京国際展示場に、今年も沢山のコスプレイヤーが集まっています』
仁美「こすぷれ…? この間ご招待された英国の仮装パーティーみたいなものでしょうか…」ズズズ…
181:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 14:36:44.16 ID:eKR/iJ/G0
『こんにちわー。皆さんお友達ですかー?』
10代女性H『そうです。いつもは一人なんですけど』
10代女性M『あ、見てよさやかちゃん! カメラだよ! テレビじゃないのかな!!』グイ
10代女性S『ちょ…ちょっと、恥かしいから静かにしてよ』
『なるほど。いつもと言うことは常連なんでしょうか』
10代女性M『いえっ!! 私は始めてなんだけど、ほむらちゃ…、ホムタロッサちゃんに連れて来てもらって!!』
10代女性S『だから、アンタテンション高すぎ…!』
仁美「………あら?このテレビに映っている方達って……」
『ちなみに、これは何ていうコスプレなんですか?』
まどか・ほむら・さやか『このコスはリリカルなのはの…』
THE END
183:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 14:39:07.34 ID:ofQjKMlS0
乙
すごく和んだ
185:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 14:44:18.45 ID:eKR/iJ/G0
おわりー。保守やら ありがとうございました
ちなみにSSの元ネタというか、思いついたきっかけはコレ
187:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 15:05:08.53 ID:a5mJ80oa0
乙!!!!!!!!!!!!!!!!
良い話じゃない!!!!!!!!!!!!
186:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/31(日) 14:53:00.19 ID:/JSqx/Ii0
面白かった
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