絹旗「きぬはた荘、ですか?」滝壺「うん」 その11

2011-05-08 (日) 09:02  禁書目録SS   8コメント  
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716 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/14(金) 23:28:28.93 ID:T4/TF5I7o

少し上のほうで年齢の話題が出てましたが、当SS開始時の主要キャラの年齢は

 滝壺=ワースト=結標>>海原>婚后>白井=絹旗

こんなふうに考えてました。

そういえば、はまづらって何歳なんだろうね。
あわきんの事を「姐さん」とか呼ばせちゃったけど。

ともかく、今日の分を始めさせて頂きます。



717 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/14(金) 23:32:39.13 ID:T4/TF5I7o


~第5学区 カレー専門「これでもくらえ」~


黒服女(小) 「ターゲットはもういいんですか」

黒服女(大) 「あんな店に入られたらどうにもならないでしょ、外からも見えそうにないし」

黒服女(小) 「まあ、もうほっといても超大丈夫でしょうね」

黒服女(大) 「クライアントとスポンサーに報告するネタも十分に揃ってるしね」

黒服女(小) 「今日はこんなところですか。正直いって超疲れましたし」

黒服女(大) 「タクシーも一応返さないといけないしねー」

黒服女(小) 「私たちもこれ食べたら帰りましょうか」パク

黒服女(大) 「? ちょっと待って。そっちの皿私のじゃない?」

黒服女(小) 「( ゚ロ゚)」

黒服女(大) 「辛さLevel5大盛りの……って遅かったか」



718 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/14(金) 23:34:16.62 ID:T4/TF5I7o


~帰りのタクシー内~


結標 「」スピー

海原 「ふふ、余程お疲れだったんですね」

運転手 「奥さんですか? 仲がよろしいですね」

海原 「ははは、そう見えますか?」

海原 (そういえば、今の家に初めて来た時も絹旗さんに間違われましたね)

海原 「懐かしいものです」ポツリ

運転手 「懐かしいですね、私も若い頃はブイブイ言わせたものです、ゼハハハ」

海原 (ちょっとうるさいですね、起こしてしまうでしょう)

結標 「ん……」スピー

海原 (そういえば沖縄でも……結標さんは手が届く範囲にあるものを抱き枕にするクセがお有りなんですね)

結標 「」スリスリ



719 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/14(金) 23:35:40.74 ID:T4/TF5I7o

 :
 :
 :

結標 (もう家に着くのか……なんか今日あっという間だったな)コツコツ

海原 「みなさんまだ起きておいでですかね」

結標 「この時間だったら……あ、滝壺さんはもう寝てるかもね」

海原 「滝壺さんは早寝早起きですから」

結標 (滝壺さんか……いつだったか、見せつけてくれちゃったわね)

結標 (そういえば、真琴はほっぺたキスしてやったって言ってたのよね)

結標 (……あれ? 同年代で私だけ出遅れてる?)

結標 「これってマズくない?」

海原 「はい? 何がですか?」

結標 「あ、声に出てた? ゴメンなさい、なんでもないの」

海原 「?」



720 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/14(金) 23:37:24.88 ID:T4/TF5I7o

結標 (今いくっきゃないわよね、今日の締めくくりに)

結標 (リップは……あったあった)ヌリヌリ

結標 「ねえ」クイクイ

海原 「なんでしょうか」

結標 「ちょっとでいいから目閉じてて」

海原 「? それはまた、どうして」

結標 「いいから!」

海原 「は、はあ」パチリ

結標 (思い切って……あ、あれ?)

結標 「ん~……」グググ

結標 (届かない……!)←154cm+ヒール4cm

結標 (ぐ、つ、爪先立ちで、どうにか……あ、あぶなっ……)ガシ

海原 (両肩を掴まれた!? 一体何をされるというんですか……!)ガクブル



721 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/14(金) 23:38:48.22 ID:T4/TF5I7o

結標 「まっ、まだ目開けないでよ!」

海原 「はいはい」

結標 (……うー、でもやっぱまだ唇は……ムリ)

海原 (この香りはなんでしょうか)  ※あわきんの髪の匂い

結標 (初回だし、頬で)

結標 「ん……」chu☆

海原 「ッ!?!?」ゾクッ

結標 「も、もう開けていいわよ」

海原 「むっ、むむむ、結標さん!? 今なにを!?」

結標 「え……なに、そんな引いてるのよ」

海原 「何かを顔に当てられたような……」

結標 (分からないの!?)

結標 「コレよ」



722 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/14(金) 23:40:17.19 ID:T4/TF5I7o

海原 「コレ? その、人差し指を当ててる、唇ですか?」

結標 「……コレ」

海原 「なっ、ななな……」

結標 「言わせないでよ恥ずかしい!」ムキー

海原 「」ポカーン

結標 「……な、なによ」

海原 「いえ、あまりに唐突だったもので……」

結標 「だ、だって、私、その……あぅ……」

海原 「結標さん?」

結標 「わああああ///」ヒュ



結標 「…………あ、やば」

結標 「自分が飛ぶつもりが、間違えて海原飛ばしちゃった」



723 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/14(金) 23:41:51.46 ID:T4/TF5I7o

結標 「はぁ……」コツコツ

結標 「転移先は家の近く……のハズだから、大丈夫よね」

結標 (私としたことが、焦ってバカやっちゃったな)

結標 「せめて、家まで一緒に帰りたかった」


<結標さーん!?


結標 「え?」

海原 「あ! 結標さん!」

結標 「う、海原!?」

海原 「探しましたよ。おっと、今度は飛ばさないでくださいね」

結標 「なんで? 先に帰っててもよかったじゃない」

海原 「それでもよかったのですが、どうせなら一緒に帰ってもいいじゃないですか」

結標 「っ……」



724 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/14(金) 23:43:14.74 ID:T4/TF5I7o

海原 「家に帰るまでが遠足、といいますか」

結標 「遠足じゃないわよ、バカ」

海原 「それに、こんな夜道を女性一人で歩かせる訳にもいきませんし」

結標 「私を誰だと思ってるの? そこいらのチンピラ如きに後れは取らないわよ」

海原 「それでもですよ」ニコニコ

結標 「……じゃあ、はい」

海原 「握手ですか?」

結標 「」ジトー

海原 「これは失礼しました。こうですね」ギュ

結標 「よろしい」

海原 「では、改めて。帰りましょうか」

結標 「うん」



725 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/14(金) 23:44:34.53 ID:T4/TF5I7o


~きぬはた荘 リビング~


<ただーいまー
<ただいま戻りました


番外個体 「お、帰ってきたよ」

絹旗 「それではみなさん、ご報告はまた改めて」

結標 「あら? みんな揃ってなにやってるの?」

絹旗 「お茶会です」

浜面 「お、なんだ。二人一緒だったのか?」

海原 「ええ、そんなところです」

結標 「水族館いってたの。これお土産だから、みんなで食べて」ドサッ

婚后 「あら、可愛らしい。いただくのが勿体無いですわね」

滝壺 「でも美味しそうだね」

白井 「ここは愛でつつ頂きますの」



726 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/14(金) 23:45:55.30 ID:T4/TF5I7o

結標 「あと、これは絹旗さんに。似合いそうだったから」

絹旗 「……なんですか、コレ」

結標 「チョウチンアンコウカチューシャ」

滝壺 「なにこれ可愛い」

婚后 「ぜひ着けてみてくださいな」

絹旗 「は、はあ……こうですかね」ミョンミョン

番外個体 「~~~」プルプル

白井 「大きいお姉さま、笑いをこらえて痙攣するのは失礼かと……プクク」

絹旗 「なんですか! 超失礼じゃないですか!」ミョンミョン

番外個体 「う、動かないで……頭のそれが動いて……もうムリ! ひゃはははは!」

絹旗 「ぬぐああああ!」ミョンミョン

結標 「ちなみにコレ、横にスイッチがあってね」カチッ

浜面 「おお! 光った! 光りよったぞ!」



727 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/14(金) 23:47:21.30 ID:T4/TF5I7o

海原 「これは予想外に似合いますね」

絹旗 「……なんか、今日は超ロクな目にあってないんですが」ミョンミョン

ユリコ 「(*・ω・)ノシ」ペチペチ

婚后 「ユリコもお気に召したようですわよ」

絹旗 「まあ……無碍にするのも失礼なので、もらっておきます」ミョンミョン

滝壺 「ねえねえ、水族館ってどうだった?」

結標 「うーん、どこから話そっかなー」

白井 「あら? なんだかご機嫌ですの」

浜面 「そりゃご機嫌になることがあったんだろ、な?」

結標 「ふふ、ナイショ♪」

番外個体 (そりゃあれだけ連れ回せば)

絹旗 (超ご機嫌にもなるってものです)ミョンミョン



728 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/14(金) 23:49:06.22 ID:T4/TF5I7o


~数日後 きぬはた荘 結標個室~


結標 「♪」コトッ

結標 (次はいつかなぁ、どこ行くのかなぁ)


<バーン


結標 「ッ!?」パタン

番外個体 「Freeeeeeeze!!」

結標 「うるさーーい!!」ピコッ

番外個体 「いてっ」

結標 「いくら私たちの仲といっても、ノックぐらいすべきでしょ!」

番外個体 「チッ、反省してまーす」

結標 「ったく……で、何の用?」



729 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/14(金) 23:50:28.13 ID:T4/TF5I7o

番外個体 「後学のためにさ、海原さんとどこまでいったか聞かせてもらおうかと」ニヤニヤ

結標 「貴女が面白がるような話はないわよ。一緒にご飯食べて水族館行っただけじゃない」

番外個体 「ずっと手繋いでたでしょ?」

結標 「」

番外個体 「お昼のとき、海原さんにあーんしてもらってたよね?」

結標 「」

番外個体 「ねえねえ、海原さんのマフラーってどんな匂いだった?」ニヤニヤ

結標 「」プルプル

番外個体 「"貴方の心にムーブポイントしたい"」

結標 「それは言ってないわよ!」ボスボスボス

番外個体 「痛い痛い! 枕で殴らないで! ホコリまってるから!」

結標 「なんで!? なんで私と海原が気付かないような尾行してるの!」ボスボスボス



730 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/14(金) 23:52:20.37 ID:T4/TF5I7o

番外個体 「ちょ、ギブ! ギブギブ!」

結標 「はぁはぁ……それで、どっからどこまで見てたの」

番外個体 「ちょっとだけだよ……合流してから、夜に高そうなレストランに入るところまで」

結標 「ほとんど全部じゃない!」ガシッ グリグリ

番外個体 「あいたたたた! ムリ! ムリムリ!」

結標 「ここが痛いの? 貴女、胃が弱ってるんじゃない?」

番外個体 「足つぼマッサージとかでkいったぁぁぁぁぁ!!」ジタバタ

結標 「ほら、言うことがあるでしょ!」

番外個体 「ゴメンなさいゴメンなさい!!」

 :
 :
 :

番外個体 「」グッタリ

結標 「まったく、貴女も抜け目ないわね」



731 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/14(金) 23:54:02.02 ID:T4/TF5I7o

結標 (キスシーン見られなかっただけマシか……)

番外個体 「? ねえ、なんでこの写真立て伏せてあるの? ていうか、こんなの前からあったっけ?」

結標 「!」

番外個体 「ははぁ、さては恥ずかしーい写真とかが、って消えた?」

結標 「これはダメ」

番外個体 「ちょっとぐらいいいでしょー」

結標 「ダメだったらダメ!」

番外個体 「ちょっとだけー」

結標 「これだけは譲れない!」

結標 (大事な思い出だし、なによりまだ人に見せるのは恥ずかしいし……)

結標 (……思い出か……また増やせるかな)

番外個体 「ねえってばー」

結標 「しつこい!」



732 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/14(金) 23:55:22.75 ID:T4/TF5I7o

といったところで、今回はここまでです。
海原の恩返し編もこれにて終了となります。
次回からはお嬢2人、あと絹旗がメインを張る予定です。
次回投下は明日の夜を予定しています。

補足
・婚后さんと海原のフラグはホントすいませんでした。これは>>1のミスです。
当時、後から読み返してみて「これじゃフラグじゃねえか!」と頭抱えてました。

・ミョンミョン状態の絹旗は頭にコレがついてると思ってください。

           / ̄\
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お付き合い頂き、ありがとうございました。
それでは、これにて。



733 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2011/01/14(金) 23:55:55.62 ID:OAFPWk25o
ミョンミョン絹旗かわええええええええええええええ
おつ!




736 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2011/01/14(金) 23:58:47.55 ID:eKsxReNE0
こんどはさすがに気付けよ海原ェ・・・・ww



737 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2011/01/15(土) 00:03:18.53 ID:Tbcc1SKlo
ストーカー生活に慣れすぎて役得に気付かないのかww




746 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2011/01/15(土) 07:21:05.31 ID:uMy7Kt6bo
kinuhataopu.png



758 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/15(土) 23:38:50.79 ID:bBTBC5R2o


~12月初旬 きぬはた荘 リビング~


絹旗 「なんか婚后さん宛に封筒が超たくさん届いてますよ」ガサガサ

婚后 「あら……思ったより早い到着ですわね」

白井 「……これは学校案内ですの?」

婚后 「ええ、わたくしも来年には受験ですし」

白井 「まだ志望校決めてませんの!? もう12月ですのよ!?」

婚后 「大丈夫、まだ間に合いますわ」

絹旗 「志望校決めの参考に、パンフレットを請求したってことですか」

婚后 「そういうことですわね」

絹旗 「? 高崎大学? これ大学じゃないんですか?」

白井 「……こっちには私立中学校の資料がございますの」

婚后 「余計な物が混じってしまってますわね。なにぶん手当たり次第にポチったもので……」



759 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/15(土) 23:40:39.79 ID:bBTBC5R2o

白井 「まずちょっと分けますの。まさか中学に入り直すつもりもございませんでしょうし」

絹旗 「こんだけあると、超大変ですね」

婚后 「も、申し訳ございません」



~20分後~


絹旗 「……これは超予想外です」

婚后 「まさかこんなことになるなんて」

白井 「ため息しか出ませんの」

婚后 「あれだけあって……高校のパンフレットが3部だけだなんて」

絹旗 「霧ヶ丘女学院に長点上機……もういっこはなんか聞いたことないですね」

白井 「まあ……正直申し上げて妥当ではないでしょうか」

絹旗 「妥当?」

白井 「今からあれやこれや選別するには時間がございませんし」



761 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/15(土) 23:41:54.88 ID:bBTBC5R2o

絹旗 「でも霧ヶ丘とか長点とか超難関じゃないですか」

婚后 「わたくしの実力なら問題ございませんわよ」

絹旗 (超サラリと言ってのけました)

白井 「あとは受験要綱の確認なり、必要とあれば学校見学なり行ってきて」

婚后 「見学……そうですわ、よろしければ見学に行きませんこと?」

白井 「確かに、どこかの婚后さんのように直前になって慌てふためくなら、今から準備しておくのもよいですの」

絹旗 「超いってらっしゃい」ノシ

白井 「絹旗さんもですの」

絹旗 「はい?」

白井 「わたくしも絹旗さんも、来年の今頃には受験準備に勤しんでますの」

絹旗 「いや、私は……」

白井 「今から少しずつでも準備しておけば、どこかの婚后さんのようにならなくて済みますのよ?」

婚后 「先程から一体全体なんなのですか!」



762 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/15(土) 23:43:19.64 ID:bBTBC5R2o

絹旗 (言われてみれば、この先どうするか考えたことなんてないですね……)

絹旗 (中卒ニートっていうのも、なんか……なんか、超アレですよね)

絹旗 (超高校生、ですか……)

絹旗 「ではまあ……超折角の機会ですし」

白井 「決まりですの」フンス

絹旗 「ところで、学校の見学ってどうやってやるんですか? 超夜中に潜り込むんですかね」

婚后 「それでは見学になりませんわ。夜中では生徒の活動や教育現場が見られませんもの」

白井 「いえ、それ以前の問題が」

絹旗 「では超昼間に潜り込みましょう」

白井 「潜り込む以外の方法もございますでしょう!」フンガー

絹旗 「?」キョトン

婚后 「そうですわね、窓口に申し込んだりとか」

絹旗 「追い返されないんですか?」



763 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/15(土) 23:44:36.51 ID:bBTBC5R2o

白井 「学校としても、優秀な生徒が集まることは望ましいことですの」

婚后 「つまり、わたくし達なら少なくとも断られることはないでしょう。腐ってもLevel4なのですし」

絹旗 「腐ってるんですか、私たち」

白井 「大丈夫、絹旗さんは腐ったミカンじゃございませんの」

絹旗 「は、はあ」

婚后 「あとは、在校生の方にお知り合いがいるなら案内してもらうのも良いですわね」

白井 「どちらにしても、所定の手続きは必要ですの」

絹旗 「でも先生よりは生徒と一緒の方が超気楽っぽいです」

婚后 「たしかに言えてますわね。でも、お知り合いはおられますか?」

白井 「霧ヶ丘に長点上機……うーん、思い当たるのは……」

絹旗 「大覇星祭で大暴れしてた人って、たしか長点上機ですよね」

婚后 「ああ、あの……ですが、連絡先も存じませんし」

絹旗 (……そういえば、あの人もたしか長点上機だったような)



764 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/15(土) 23:46:12.20 ID:bBTBC5R2o

白井 「あの、たしか滝壺さんと結標さんは霧ヶ丘だったのでは?」

婚后 「言われてみれば……」

絹旗 「言われるまで超忘れてました」

白井 「ダメもとでお願いしてみますの」

婚后 「あ、でも」

絹旗 「?」

婚后 「結標さんはミサワさんと外出していて、今日は遅くなるとか」

絹旗 「ではまず滝壺さんに超打診してみましょうか」

婚后 「ですが、滝壺さんも体調不良で休学なさっておられるのでは?」

絹旗 「え、ええと……最近は安定しているので超大丈夫かと」

絹旗 (ウソはついてませんよね)

白井 「するつもりはありませんが、無理強いはできませんの」



765 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/15(土) 23:47:40.27 ID:bBTBC5R2o


~同日夜 きぬはた荘 リビング~


滝壺 「学校の見学?」

婚后 「はい、もしよろしければご案内して頂きたいと思いまして」

浜面 「へー、滝壺って学校行けるんだな」

滝壺 「えっ」

浜面 「えっ」

白井 「恋仲でありながら、そんなことも知らないなんて……」

絹旗 「超浜面ですから」

滝壺 「学校って、霧ヶ丘でいいんだよね?」

浜面 (やべ、これは怒らせちまった)ダラダラ

白井 「はい、もしよろしければ……」

浜面 「あーそうそう! 俺と滝壺もそこで出会ったんだよな!」



766 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/15(土) 23:49:08.81 ID:bBTBC5R2o

白井 「えっ」

婚后 「えっ」

浜面 「えっ」

絹旗 「超ダメだこりゃ……」

滝壺 「……はまづら、霧ヶ丘女学院に通ってたの?」

浜面 「じょがくいん?」

滝壺 「はまづらは少し黙ってて。それと、後で話があります」

浜面 「」

絹旗 (うわぁ、うわぁ……)

婚后 (滝壺さんの本気怒りモードを久々に見ましたわ)

白井 (やはり滝壺さんだけは怒らせてはいけませんの……)

ユリコ 「(((( ゚ω゚)))ガクブル」



767 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/15(土) 23:50:31.86 ID:bBTBC5R2o

滝壺 「ごめんね。それで見学したいんだよね」

婚后 「は、はい……」

滝壺 「うん、いいよ。私も久々に行ってみたいし」

白井 「あ、ありがとうございますの!」

滝壺 「ええと、たしか…………」

絹旗 「たしか?」

滝壺 「……入るときに、なんか必要だったと思う」

白井 「おそらく名前なり所属校なりではないでしょうか」

婚后 「であれば、学生証を提示すればよろしいですわね」

絹旗 (常盤台の学生証ってどこにしまいましたっけ)

浜面 「ユリコー、おいでー、癒してー」

ユリコ 「( ( ( ( ・ω・)」



768 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/15(土) 23:51:44.56 ID:bBTBC5R2o

婚后 「服装は制服のほうがよろしいですわね」

滝壺 「決まりとかなかったと思うけど」

絹旗 「じゃあ、無難な服装で」

白井 「常盤台の生徒として訪問するのですから、制服が当然ですの」

絹旗 「超マジですか」

白井 「超マジですの」

婚后 「それに、絹旗さんの無難な服装は、その他多数にとっては無難ではございませんし」

絹旗 「なんでですか! 常盤台のスカートだって似たようなものじゃないですか!」ムキー

婚后 「まあ、そうなのですが……」

滝壺 「私も制服でいくから。絹旗だけ私服だと目立っちゃうよ?」

絹旗 「むう……」

浜面 「滝壺の制服だと?」



769 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/15(土) 23:53:05.56 ID:bBTBC5R2o

滝壺 「じゃあ、いつがいいかな」

浜面 (余計なこと言っちまったぁぁ! バカ! 俺のバカ!)

絹旗 (超浜面は、今夜何回土下座するんでしょうか)

婚后 「ご都合のよろしい日で構いませんわ」

白井 「学校見学といえば、公然と欠席もできますの」

滝壺 「うん、分かった。確認したいことがあるから……2~3日ちょうだい」

絹旗 「超問題ないです。私もその間に学生証を探しておきます」

白井 「絹旗さん?」

婚后 「探しておきます?」

絹旗 「あっ」

白井 「紛失されましたの……?」

絹旗 「違いますよ! どこにしまったのか分からなくなっただけです」



770 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/15(土) 23:54:39.64 ID:bBTBC5R2o

滝壺 「きぬはた、部屋は綺麗にって言ったのに」

絹旗 「う……だ、大丈夫ですよ」

白井 「本当に大丈夫ですの?」

絹旗 「きっと、この間買ったワンピの最新刊に挟まってるハズです!」フンス

婚后 「それは、栞に使ったと?」

白井 「フンスじゃございませんの。学生証を栞代わりに使うなんて……」

絹旗 「いいじゃないですか! 鍋敷きに使うより超マシです!」

浜面 「お前はそういうところあるから、鍋敷きもやりかねんな」ハァ

絹旗 「うっさいです浜面のくせに!」ムキー

白井 「とりあえず方針も纏まりましたし、今夜はこれでお開きですの」

婚后 「滝壺さん、ご協力感謝いたしますわ」

滝壺 「ううん、気にしないで」



771 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/15(土) 23:56:35.95 ID:bBTBC5R2o

絹旗 「はあ……今夜は徹夜で超大掃除ですね」

白井 「あまり夜中に物音を立てると、他の方に迷惑ですの」

絹旗 「では超静かにやります」

白井 「まあ、程々にお願いしますの」ハァ

滝壺 「……じゃ、はまづらの部屋にいこっか」

浜面 「」ビクゥ

婚后 (まな板の上の鯉とはこういうことを言うのでしょうね)



~同日深夜 きぬはた荘 番外個体個室~


番外個体 「……ねえ、さっきから天井がうるさいんだけど」

結標 「なにかしらね、ゴンゴンゴンゴン叩くみたいな音」

番外個体 「誰かが土下座しまくってんじゃない?」

結標 「まっさかー」ケラケラ



772 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/15(土) 23:58:09.38 ID:bBTBC5R2o


~同じ頃 絹旗個室~


絹旗 「うー」

絹旗 「ワンピには挟まってませんでしたか」

絹旗 「考えてみれば、超とっくに読み終わってましたね」

ユリコ 「(*・ω・)つ◯」コロコロ

絹旗 「あと買ったけど読み終わってない本は……」

絹旗 「」パラパラ

絹旗 「ないですね」

ユリコ 「(・ω・)フナー」

絹旗 「ユリコ? なにくわえて……あー!」

絹旗 「学生証超ありましたー!」ピャー



812 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/17(月) 01:33:59.36 ID:bzUdTyrVo


~2日後早朝 きぬはた荘 絹旗個室~


 プシュー


絹旗 「あちゃちゃちゃちゃ!」

ユリコ 「( ・ω・)?」

絹旗 「ユリコ! 超危ないからあっち行っててください!」

絹旗 「くぅ、なぜ私がアイロンがけなどを……」シュッシュッ

絹旗 「浜面にでも頼んでおくべきでした」

絹旗 「まあ、こんなもんでいいでしょう」

絹旗 「超早く着替えないと、朝食抜きになってしまいます」

ユリコ 「( -ω-)」

絹旗 「あー、ユリコー! 超どいてくださーい! 毛がー!」



813 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/17(月) 01:35:40.04 ID:bzUdTyrVo


~同じ頃 きぬはた荘 リビング~


番外個体 「うん、朝はこれに限る」ズズ...

結標 「ねえ、知ってる? コーヒー飲み過ぎると胸縮むのよ?」

番外個体 「……はい?」

結標 「それは疑ってる顔ね。私と貴女のサイズ差がいい証拠だと思うけど?」

番外個体 「」アゼン

滝壺 「おはよう」

結標 「あ、おはよ……あら、制服? どうしたの?」

滝壺 「今日は学校に行く用事があるの」

結標 「用事? え? なんかあったっけ?」

滝壺 「見学希望の人の案内」

番外個体 (そんなハズはそんなハズは……"コーヒー 胸"で検索、と)カチカチ



814 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/17(月) 01:37:17.41 ID:bzUdTyrVo

結標 「あぁ、そういうことね。検査かなにかと驚いちゃった」

滝壺 「驚かせちゃった」

白井 「おはようございますの」

婚后 「おはようございます」

滝壺 「あれ? きぬはたは?」

結標 「まだ起きてこないわね」

白井 「お2人はもう朝食は済まされましたの?」

結標 「ええ、ついさっき」

婚后 「わたくし達も朝食にいたしましょう。時間もおしておりますし」

滝壺 「先に食べてて。きぬはた起きてるかどうか見てくるから」

白井 「はいですの」

婚后 「滝壺さんと絹旗さんの分もご用意しておきますわね」

番外個体 (なん……だと……)



815 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/17(月) 01:39:13.10 ID:bzUdTyrVo

 :
 :
 :

滝壺 「きぬはた、準備できてる?」コンコン


<はい、超大丈夫です! 今行きます!


滝壺 「朝ご飯にするから、早くね」


<ガチャ


絹旗 「さあ、いきましょう!」

滝壺 「……きぬはた、寝ぐせ」ナデナデ

絹旗 「え? あ、これは超失礼しました」ビヨン

滝壺 「これは、あとで直しといて。頑固だから」

絹旗 「超了解です」



816 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/17(月) 01:40:25.40 ID:bzUdTyrVo


~朝食~


絹旗 「そういえば、霧ヶ丘ってどこにあるんでしたっけ」

滝壺 「第18学区だよ」

白井 「隣の学区になりますのね」

婚后 「とすると、バスで移動になりますわね」

白井 「何か必要なものはございますか?」

滝壺 「学生証があれば平気」

婚后 「学生証といえば、絹旗さんは学生証を見つけられたのですか?」

絹旗 「超大丈夫です、ユリコが見つけてくれました!」フンス

婚后 「まあ、お手柄でしたわね」ナデナデ

ユリコ 「(*・ω・)」

白井 「ところで、霧ヶ丘女学院というくらいですから、女子高なのですよね」



817 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/17(月) 01:42:05.92 ID:bzUdTyrVo

滝壺 「うん、そうだね」

婚后 「わたくし達のように女子高の文化に慣れてしまった人間にはいいかもしれませんわね」

絹旗 「私はあの空気、ちょっと超苦手ですけど……」

白井 「あら、そうなんですの?」

絹旗 「肌に合わないといいますか」

婚后 「絹旗さんは共学志望なのですね」

絹旗 「共学がいい訳ではなく、常盤台みたいにお嬢様しかいないところはちょっと」

滝壺 「庶民だもんね、私たち」

白井 「そういうものなのですか」

婚后 「でも、たしかに。わたくしも常盤台に編入した直後は色々戸惑ったものですわ」

絹旗 「校風ってヤツですかね」

白井 「そういうところも含めて、今日はしっかり見学しませんと」

滝壺 「食べ終わったら出かけよう」



818 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/17(月) 01:43:44.39 ID:bzUdTyrVo


~同日 第18学区 霧ヶ丘女学院~


滝壺 「ちょっと待っててね」

白井 「ここが霧ヶ丘女学院……」

婚后 「近代的な建物ですわね」

絹旗 「そこいらの研究所並ですね」

白井 「あ、滝壺さんが手招きしてますの」

絹旗 「行きましょう」

 :
 :
 :

滝壺 「ごめんね、これに名前書いてくれって」

白井 「これ、代表者は……」

絹旗 「婚后さんでいいんじゃないですか? 今日の超主役なんですから」

婚后 「ええ、よろしいですわよ」



819 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/17(月) 01:45:05.88 ID:bzUdTyrVo

係員 「あと、学生証の提示をお願いしますね」

白井 「はいですの」スチャ

婚后 「こちらになります」スチャ

絹旗 「」スチャ

滝壺 「きぬはた、それちがうよ」

絹旗 「え? あ、これTSUTAYAの会員証……こっちです」スチャ

係員 「はい、たしかに」クスクス

絹旗 (来て早々、恥かいちゃいました……)

係員 「今日はご訪問頂きありがとうございます。じゃ、あとはお願いしますね」

滝壺 「はい」

白井 「今日はよろしくお願い致しますの」

婚后 「よろしくお願い致します」



820 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/17(月) 01:46:46.21 ID:bzUdTyrVo

滝壺 「じゃ、行こう」

絹旗 「今更ですが、滝壺さんの制服姿って超レアですよね」

滝壺 「そうかな?」

白井 「滅多に見れるものではございませんの」

滝壺 「考えてみれば……」

婚后 「?」

滝壺 「みんなは私服でもよかったかも。よくも悪くも目立っちゃうから」


<あの制服って常盤台?
<箱入りのお嬢様がこんなところに何の用かしら


絹旗 (霧ケ丘だってお嬢様学校じゃないですか)ショボン

白井 「大丈夫ですの。常盤台の制服に身を包む以上、多かれ少なかれこういうことはございますの」

婚后 「こんな些末なことを気にするほど小さい人間ではございませんわ」



821 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/17(月) 01:48:06.34 ID:bzUdTyrVo

絹旗 「い、いきましょうよ。ここだと悪目立ちしちゃいます」

滝壺 「そうだね、中の方にいこっか」



~霧ヶ丘女学院 第2グラウンド~


絹旗 「なんですか、ここ。滑走路?」

婚后 「グラウンドというにはやけに横に長いですわね」

滝壺 「ここは普段使われないよ。身体検査のときしか使わないの」

白井 「なるほど、それならばこの長さも納得ですの」

滝壺 「噂では、むすじめの能力測定のために延長したらしいけど」

白井 「なっ……」

絹旗 「結標さんは800メートルぐらい軽く飛ばしちゃいますしね」

白井 「く、悔しいですの……」



822 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/17(月) 01:50:08.72 ID:bzUdTyrVo

滝壺 「他にも、念動力とかの人も使ったりするみたい」

婚后 「ここだったら、わたくしも思う存分能力を開放できそうですわね」

絹旗 「婚后さんの能力も超ブッ放し系ですもんね」

婚后 「エアロハンドと申し上げてくださいな」

滝壺 「こんごうが本気を出したら、どれぐらいすごいのかな」

白井 「12tトラックを弾丸代わりに使う程度ですの」

絹旗 「えっ。じゃ、大覇星祭のとき私を飛ばしたのは……」

婚后 「あれは相当加減してましたわよ」

滝壺 「きぬはたを本気で飛ばしたらどこまで行くかな」

白井 「今ここでやってみればいいんですの」

絹旗 「やめてくださいよ!」



823 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/17(月) 01:51:23.02 ID:bzUdTyrVo


~霧ヶ丘女学院 特別教室棟~


白井 「あの、ここって入って大丈夫なんですの?」

婚后 「見るからに特殊な機材ばかりなのですが……」

滝壺 「大丈夫。それに、ここを使うのはほんのちょこっとの人だけだし」

絹旗 「ほんのちょこっとの人のために、ここまで揃えるんですか」

滝壺 「私が使うのもあるよ」

白井 「えっ」

滝壺 「あ、あれ。AIMジェネレータ」

絹旗 「AIM拡散力場の擬似発生装置ですか……」

婚后 「初めて拝見しましたわ」

滝壺 「でも、きっともう使うことはないかな」

絹旗 (滝壺さん……)



824 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/17(月) 01:52:43.42 ID:bzUdTyrVo


~霧ヶ丘女学院 食堂~


絹旗 「いかにも食堂といった感じですね」

白井 「なんだかメニューが平凡ですの」

婚后 「これでは映えませんわね」ハァ

絹旗 「そりゃ常盤台と比べるのは酷ってもんですよ」

滝壺 「でも美味しくて安いんだよ」

白井 「の割には閑散としてますの」

婚后 「まだ昼食時ではございませんし」

滝壺 「今のうちに食べておく? 空いてるうちに」

絹旗 「私は超おkです。お腹空いてましたし」

婚后 「そうですわね、食べれる内に食べておきましょうか」

白井 「味のレベルの確認もできますの」



825 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/17(月) 01:54:22.81 ID:bzUdTyrVo

 :
 :
 :

絹旗 「そういえば、ここって」モキュモキュ

滝壺 「飲み込んでから喋る」

絹旗 「(ゴクン)超失礼しました」

滝壺 「で、どうしたの?」

絹旗 「ここって変な能力の開発に力入れてるんでしたっけ」

婚后 「そうですわね、再現の難しいイレギュラーな能力開発に関してはトップだとか」

絹旗 「じゃ婚后さんダメじゃないですか」

婚后 「はい?」

白井 「そうですわね、空間移動に比べると風使いは決して珍しくは……」ニヤニヤ

婚后 「ぐぬ……レ、レアリティだけが基準ではございませんわ!」

白井 「あら、負け惜しみはみっともないですの」



826 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/17(月) 01:56:13.37 ID:bzUdTyrVo

滝壺 「レアリティと言えば、きぬはたの能力ってきぬはた以外で見たことないよね」

絹旗 「まあ、私のは超特殊ですし。他にいないんじゃないんですか?」

婚后 「他にいない!?」

白井 「なんと……絹旗さんが最強のレアリティだったなんて」

婚后 「最も少ないのは肉体変化能力者3名だと思ってましたわ」

滝壺 「きぬはたすごい」パチパチ

絹旗 「いやいや、それ言ったら滝壺さんだって……」

白井 「絹旗さんは今日の帰りにこちらの願書を貰って帰りませんと」

婚后 「晴れて滝壺さんと結標さんの後輩になれますわね」

絹旗 「超気が早すぎです! ていうか、私が入ったとして、お二人は卒業してますよ!」

滝壺 ("たきつぼ先輩"って呼ばれる……ありかも)



852 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/19(水) 23:25:27.35 ID:99nrG43eo


 メシジャメシジャー
  ハラヘッタワーイ


白井 「ぽつぽつと人が増えてきましたわね」

絹旗 「」ジー

婚后 「絹旗さん? どうかされました?」

絹旗 「いえ、女子高ってどこもこんなもんなのかな、と超思いまして」

滝壺 「?」

絹旗 「あそこの二人組……」


<あーもう! 食事の時ぐらい離れなさい!
<あぁん、おねえさまぁ~~


白井 「」

婚后 「まぁ、どこかで見たようなやりとりですわね」



853 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/19(水) 23:26:54.98 ID:99nrG43eo

???? 「あっ、あの!」

滝壺 「??」

女子生徒 「失礼ですが、見学の方ですか?」

婚后 「はい、お邪魔させて頂いております」ペコリ

女子生徒 「そ、そうですか! やっぱり!」

白井 (……もしや、この方)


 ガシッ


絹旗 「え?」

女子生徒 「ぜひ、霧ヶ丘にきてくださいね!」キラキラ

絹旗 「は、はあ……」

女子生徒 「それでは、またいつか!」

白井 「……あれは、獲物を狙うときの目ですの」



854 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/19(水) 23:28:20.12 ID:99nrG43eo

絹旗 「どこにも白井さんみたいな人いるんですね……」

白井 「人をガチ百合みたいに言わないでくださいな」

絹旗 「えっ、違うんですか?」

婚后 「違うのですか?」

滝壺 「違うの?」

白井 「まるで人を雑食系女子のように……わたくしの愛はお姉様(と他数名)にのみ注がれるプラトニックなものですの!」ムキー

婚后 「プラトニックではございませんでしょうに」

白井 「それでも! 我が身の全てはお姉様のために、ですの」


<おお……なんという心意気
<義妹の鑑ですわ


絹旗 「……も、もう行きましょうよ。超食べ終わってることですし」

滝壺 「そうだね、混んできたしそろそろ行こうか」



次→絹旗「きぬはた荘、ですか?」滝壺「うん」 その12

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コメント一覧
6742. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2011/05/08(日) 20:09 ▼このコメントに返信する
コーヒー 胸
検索した……orz
元から小さかった胸が更に小さくなった気がするのは
コーヒー好きになったせいにしておく
6753. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2011/05/09(月) 03:24 ▼このコメントに返信する
男でよかった……
コーヒー好きの女、ご愁傷様
6754. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2011/05/09(月) 04:13 ▼このコメントに返信する
そーゆー貧乳好きが泣いて喜ぶようなコメントやめてくださありがとうございます!!
7814. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2011/06/08(水) 15:36 ▼このコメントに返信する
きぬは弾丸か、超さいアンコウか、悩むな
18002. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2012/02/12(日) 22:59 ▼このコメントに返信する
商品紹介に悪意を感じる……
マリア様、これは有情?それとも、故意なのですか?
26148. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2012/09/06(木) 16:36 ▼このコメントに返信する
同属嫌悪とかないのか黒子みたいなタイプにはw
30635. 名前 : 名無し@SS好き◆92.l/qwY 投稿日 : 2013/01/12(土) 19:02 ▼このコメントに返信する
超電磁砲を見てやっと判明したな

婚后さんはパラボラアンテナも飛ばせ、頭の紙風船を射抜けるほどの精密さを誇ることを

あと黒子は美琴がいなければノーマルなんだね。
だんだん攻略されてるけどw
35545. 名前 : RuineeRal◆- 投稿日 : 2013/06/21(金) 16:36 ▼このコメントに返信する
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