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以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/10(木) 00:10:35.64
ID:6wSbO7neo
※地の文字多め。
※平塚先生がF組の担任という設定です。
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以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/10(木) 00:12:42.07
ID:6wSbO7neo
それでも比企谷八幡は静かなる期待を寄せる。
「君たちに依頼がある」
平塚先生は部室に現れるや否やそう切り出した。
またいつぞやのキャンプの様に、何らかの行事を間接的に手伝わされるのだろうと思ったが、平塚先生はいつになく深刻な表情をしているので、どうやら今回は違うらしい。
本日、水曜日は小町に早く帰るように言われていたので、できれば早く帰りたかったのだが………そうはいかないらしい。
「それは先生からの依頼でしょうか?」
雪ノ下が訪ねると平塚先生は短く「ああ」と答え、近くのパイプ椅子に腰かけてた。
生徒の依頼を、平塚先生経由で受けることは多々あったが、平塚先生からの直接的な依頼というのはしかし珍しい。
それこそ俺の入部する関する依頼以外では初めてかもしれない。
俺はなんとなく読んでいた本を閉じて居ずまいを正した。
「特に比企谷と由比ヶ浜、君たちに全く関係のないという話でもはない……」
「え!?どういうことですか!?」
由比ヶ浜が大袈裟に声をあげる。
「F組が関係しているってことですか?」
俺がそう聞くと平塚先生は首を縦にふった。
そして少し口籠もるように平塚先生は続ける。
「実はうちのクラス……F組でイジメが起きている。イジメを受けているという女子生徒から相談があってな」
「……そりゃあまた穏やかじゃないですね」
「ああ、本当に困ったものだよ」
雪ノ下の方に目をやると少し考えるように俯いていた。
それから平塚先生は概要と経緯を述べた。