1:
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 00:49:40.93
ID:FhtJ9H3w0.n
許嫁「アンタみたいのがねぇ…」
男「ふうん、普通にかわいいのな」
許嫁「ハァ?アンタ何当たり前なことを言ってるの?」
男「はぁ、すみませんでしたねぇ」
許嫁「まあいいわ、さっさとお父様とお母様に挨拶するわよ」スタスタ
男「…ハァ」
男父「いやぁ~まさかこんなべっぴんさんとは…」
男父「よかったな、男!」
男「まあ、そうだな」
男母「これからも末永くよろしくね」
許嫁「こちらこそ…」ペコッ
男母「あら、礼儀正しくて男にはもったいないわ」
男「失礼だな…」
男「まあ、よろしく」
許嫁「よろしく、男さん」
男「(外面は最高だな…)」
4:
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 00:53:57.55
ID:FhtJ9H3w0.n
男「そういえば、許嫁はどこで寝るんだ?」
男母「それがね、空き部屋が無くって…男の部屋で寝てもらうわ」
男「そうか、わかった」
男父「いいか、男…くれぐれも…」
男「父さん…」
許嫁「さ、男さん…部屋へ行きましょう」
男「ちょ…」
男部屋
許嫁「くれぐれも、襲ったりしないでね」
男「当たり前だ…」
男「(そういうのは、ちゃんと考えてるから…マジで)」
6:
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 00:58:42.60
ID:FhtJ9H3w0.n
男「で、何か話しでもあるのか?」
許嫁「ええ、あるわ」
男「なんだよ…」
許嫁「私たちって同じクラスじゃない」
男「ああ、そうだな…いきなりの縁談だ正直びっくりした」
許嫁「まあね…本当、最悪だわ」
男「失礼ですね…最悪って」
許嫁「だってそうでしょ?」
許嫁「私みたいな完璧な美少女があなたみたいな」
許嫁「平均的な男と結婚するんだから」
許嫁「泣きながら感謝して欲しいわ」
男「(マジで泣かしてやろうか…)」
7:
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 01:02:35.67
ID:FhtJ9H3w0.n
許嫁「あ、そうそう同じクラスだからって話しかけたりしないでね」
男「はいはい…」
男「(別に用事が無けりゃ話しかけたりしないって)」
男「お前って傲慢な性格だな」
許嫁「大丈夫よあなたにだけだから」
男「(なんとうれしくない特別…)」
男「まあ、いい…とりあえず今日はもう寝ろ…」
許嫁「そうするわ」
8:
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 01:05:51.88
ID:FhtJ9H3w0.n
許嫁「お休み…」
男「(当然のようにベットで寝てやがる…)」
男「布団敷くか…」
翌日
男「…朝か」
男「…ん~」
許嫁「遅いわね…」
男「うお!何で俺の布団の中に入ってるんだ…」
許嫁「悪い?」
男「いや、悪くないけど…いや、悪いな」
男「そういうのはダメだまだ早い俺達は学生だしな」
許嫁「かちかちね…」
許嫁「まあ、いいわ」
男「顔洗ってくるか…」
10:
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 01:08:24.95
ID:FhtJ9H3w0.n
登校
男「…」
許嫁「…」
男「なあ、なんで一緒に登校してるわけ?」
許嫁「ダメかしら?」
男「つか、話しかけて欲しくないんだろ?」
許嫁「そうね…」
男「だったらよ…」
許嫁「わかったわ…学校に着くまでね」
男「まあ、もうどうでもいいや」
学校
11:
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 01:12:35.35
ID:FhtJ9H3w0.n
男「おはよう」
友「おはよう、男~」
友「なあ、聞いてくれよ」
男「なんだ?」
友「実はさ、今日な…許嫁さんに話しかけたんだよ」
男「ふーん」
友「そしたらさ、許嫁さんがおはようって笑顔で返してくれたんだ!」
男「そりゃ、良かったな…」
友「ありゃ、俺に惚れてるぜ」
男「そいつは考えすぎじゃないか」
友「そうかな~」
男「ああ、考えすぎだ…」
友「許嫁さんいいよな~おしとやかで~かわいくて~もう高嶺の花ってやつだな」
男「そうですね~」
友「なんで、こういう話に乗らないのかね君…まさかホモ?」
友「すまん、男、俺はノンケだから」
男「ホモじゃねぇし、仮にホモだとしてもお前とは付き合わん」
友「ガーン」
男「そこでショックを受けるのはおかしい」
12:
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 01:16:50.32
ID:FhtJ9H3w0.n
友「さ、そろそろチャイム鳴るか~」
男「おう、席にもどれ」
友「おう!」
昼休み
男「(やっと昼休みだ…飯食うか…)」
友「男!!」
男「なんだ、貴様…」
友「飯の時間に話しかけられると若干キレるよなお前」
男「唯一の安らぎの時間だぞ」
友「そうだな~あ、許嫁さん見てみろよ」
男「また、許嫁の話か…」
友「アレ?お前呼び捨てだったけ?」
男「俺は基本的に呼び捨てだぞ?」
友「そうだっけ?」
友「まあ、いいや…ほらあの人気っぷり…やばいな」
男「ああ、ヤバイヤバイ」
男「(ん?味付け変えたか?)」
13:
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 01:21:35.75
ID:FhtJ9H3w0.n
男「(こっちの方がなんか好きだな…)」
友「ああ~俺もあっちのグループに入りたいなあ~」
男「入ってくればいいだろ」
友「でもよ~お前が一人になるのは…」
男「お前はいい奴だな…でも気にしなくてもいいぞ?」
友「本当は入る勇気がないんだよ~」
男「そうか、まあ、そんなこったろうと思ったが」
男「ごちそうさま」
友「あ、もう食ったの?」
男「ああ、お前全然食ってないな…」
友「話に夢中になりすぎたわ…」
友「それにしても…あいつちょっとベタベタしすぎじゃない?」
男「誰が?」
友「ほら、あのイケメン君さぁ~」
許嫁「へぇ~」
イケメン「なあ、今日どっかに行かない?」
友「くそ…いちゃいちゃしやがって」
15:
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 01:27:03.22
ID:FhtJ9H3w0.n
男「そうだな…付き合ってるのかな?」
友「まあ、お似合いだよな…」
男「そうだな…お似合いお似合い」
友「男?どうした?お前なんか若干機嫌が悪いように見えるけど?」
男「気のせいだろ…俺はいつも通りです」
友「そうか?」
友「あ、もしかしてお前…許嫁さんのこと…」
男「…お前は本当にそういう話が大好きだな…別にそういうのじゃない」
男「まあ、強いて言うなら女の方が俺の好みだぜ」
友「マジで?あの地味な?」
男「お前地味とか言うなよ…光る原石だろアレ絶対」
友「本当かよ~」
16:
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 01:30:44.72
ID:FhtJ9H3w0.n
男「じゃあ、ちょっと女を改造してみよう」
友「マジ?おもしろそう…俺も俺も」
男「よ、女」
女「あ、男さん…どうも」
友「あのさ、あのさ、女さんっておしゃれに気を使ってるの?」
女「いえ、そんなに…」
男「お前さ、顔は良いんだからさ、ちょっと髪型なんとかして」
男「コンタクトにしたら絶対にモテるって」
女「そんな、私は別に」
男「いやいや、女はおしゃれしてなんぼってな」
男「死んだ姉が言ってたんだ…」
女「え…えと、すみません」
友「お前、嘘吐くなよ…信じちゃったじゃん女さん」
女「え、嘘なんですか?」
男「ああ」
女「ひ、ひどいです!」
男「ごめんごめん」
17:
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 01:34:07.19
ID:FhtJ9H3w0.n
男「ま、あくまで俺のは参考程度にね…」
友「そうそう、鵜呑みにする必要はない!」
女「で、でも…ありがとうございました」
男「いえいえ」
友「お前、本当に好きなそういうの」
男「何が?」
友「ちょっかいって言うか…」
男「おもしろいじゃん」
友「まあ、それで本当に綺麗になったら俺がゲットしてやる…」
男「おう、頑張れ~」
許嫁「…」ジィー
イケメン「許嫁さん?」
許嫁「あ…どうしたの?イケメンさん…」
イケメン「いや、どうしたのかなって…」
許嫁「いえ、別にどうもしてないわ…」
イケメン「で、どうかな?今日…」
許嫁「ごめんなさい、イケメンさん誘ってもらってうれしいけど用事があるから」
イケメン「そっか…残念だな」
18:
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 01:36:26.03
ID:FhtJ9H3w0.n
放課後
男「さて、帰るか」
友「そうだな~」
許嫁「男」
男「ん?」
友「え…許嫁さん!?」
許嫁「ちょっと来て…」グイッ
男「え、ちょっと?」
友「なんだ~あれ…羨ましいな…」
イケメン「…」
男「なんだよ?」
許嫁「あれはどういうつもり?」
男「あれ?」
許嫁「女さんにベタベタしてたじゃない…」
男「ベタベタってただ話してただけだろ」
20:
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 01:40:04.32
ID:FhtJ9H3w0.n
許嫁「私より女さんの方がいいわけ?」
男「いいってなんだよ?」
許嫁「私より女さんと結婚したいの?付き合いたいの?」
男「別にそんなことはないって、ただあそこでお前の話題を出したら」
男「迷惑になると思ったから、あんな風に言っただけだ…」
男「お前が一番だって…」
許嫁「何それ…寒気が…」
男「どうしろって言うんだよ?」
許嫁「いえ、それでいいわ」
許嫁「じゃあね、男」スタスタ
男「おう、じゃあな」
男「さて、友の所行くか…」
21:
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 01:43:45.21
ID:FhtJ9H3w0.n
友「ようよう~許嫁さんと何話してたんだよ~」
男「いや、まあ、ちょっとな」
友「なんだ?言えない内容なのかよ~」
男「…許嫁が困ったことがあったらしくて俺に相談してきただけだ」
友「へぇ~相談…お前ら仲いいの?」
男「いや、グループじゃ話しづらいだとよ」
友「よくあるわ~そういうの」
男「(ふぅ、なんとかごまかしたか…)」
男家
22:
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 01:47:06.67
ID:FhtJ9H3w0.n
男「…」
許嫁「遅かったわね」
男「まあ、友とゲーセンで遊んでたから…それでどうした?」
許嫁「いえ、待ってたのよ…」
男「そうか…まあ、ただいま」
許嫁「おかえり」
男「あ、母さん」
男母「なんだい?」
男「今日の弁当いつもと味が違ったな、変えたの?」
男母「ああ、許嫁さんが作ってくれたんだよあんたの弁当」
男「マジ?」
男母「わざわざ、嘘吐く所でもないだろ」
男「(ふ~ん…あいつがわざわざ)」
男母「どうだった?」
男「いや、母さんのよりうまかった」
男母「そうかい、それはよかったね~」
23:
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 01:52:18.78
ID:FhtJ9H3w0.n
男「…」モグモグ
許嫁「…」
男「ごちそうさま」ガチャガチャ
男「…」スタスタ
許嫁「…」スタスタ
男母「本当に仲良しだねぇ」
男父「ああ、まったくだ!」
男部屋
男「…」
男「…」
許嫁「…」
男「何か用でもあるのか?」
許嫁「いえ、特には」
男「だったら少し離れてくれないか…」
許嫁「いいじゃない…こんな美少女に近寄られてうれしくない男子はいないわ」
男「まあ、そうだな…」
許嫁「…」ギュッ
男「…」
許嫁「少しは反応を示してくれるとうれしいんだけど…」
男「……ッ」
許嫁「反応を示してくれた」ギュ-
男「(ポーカーフェイスは得意だと思ってたのに…)」
24:
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 01:54:00.10
ID:FhtJ9H3w0.n
翌日
男「…ふわぁ~」
許嫁「おはよう…」
男「お前…また俺の布団にもぐりこんでるのか…」
許嫁「悪いのかな?」
男「だから、そういうのは…」
男「ま、言っても無駄そうだからいいや」
許嫁「さ、早く起きて男…」
男「はいはい、今起きる…」
25:
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 01:56:48.64
ID:FhtJ9H3w0.n
男「いってきまーす」
許嫁「いってきます」
男「…」
許嫁「…」
男「なあ」
許嫁「何?」
男「お前ってイケメンと仲良いよな」
許嫁「そうかしら?」
男「つか、イケメンは確実にお前のこと好きだと思う」
許嫁「それは…いい迷惑ね」
男「…ひどい言い様だな」
許嫁「好きでもない人の好意はいらないわ」
男「ま、お前はそういう奴だな」
男「(ん?ということは俺のことは好き?いや違うか…)」
学校
26:
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 01:58:49.29
ID:FhtJ9H3w0.n
男「おはよう…友」
友「なあ、聞いてくれ…男」
男「なんだ?」
友「女さんを見てくれ…」
男「ん?」
女「…あのちょっと」
モブ「女さん俺と付き合ってくれ~」
モブ2「貴様抜け駆けはゆるさん女さん~」
モブ3「女さん…困ってるだろ!女さん~」
モブ4「貴様も変わらないだろ!女さ~ん」
27:
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 02:05:17.07
ID:FhtJ9H3w0.n
男「なんだ、アレ…」
友「ああ、女さんがイメチェンしたら超モテモテになったというわけだ」
男「俺の言った事実践したのか…」
友「どうも、そうらしいな…」
男「ふむ、モテモテになったのか…俺の目に狂いはなかったな…」
女「あ、男さん」スタスタ
モブ達「あ、女さん~」
女「お、おはようございます…男さん」
男「おう、おはよう~」
女「あの、男さんのおかげで、自信がつきました…ありがとうございます」
男「俺の目に狂いはなかったって訳だ…」
男「どうだ、友よ」
友「ああ、お前の目に狂いはなかったわけだ…」
友「女さん~俺と付き合って~」
女「みなさんに好意を持ってもらうのは嬉しいんですが…」
友「?」
女「私はその…好きな人が」チラッ
男「?」
友「(ま、まさか…男これを狙って!?)」
許嫁「…」バキッ
イケメン「え?」
許嫁「あ…シャーペンが折れちゃった…」
イケメン「あ、僕の貸してあげるよ」
許嫁「ありがとう、イケメン君」ゴゴゴ
28:
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 02:12:18.11
ID:FhtJ9H3w0.n
男「誰が好きかは知らんが応援してるぜ、女」
女「あ、ありがとうございます…」
女「(なんか、好きな人に応援されると微妙だな…)」
友「(き、気付いてないだと…男…貴様はアホだ)」
男「(今日は面倒だな~)」
昼休み
男「さて~弁当弁当っと」
許嫁「…」スタスタ
許嫁「…」
男「…」
許嫁「…」
友「アレ?許嫁さん…?」
許嫁「一緒に食べてもよろしいでしょうか?」
友「ぜひ!」
イケメン「(また男の方に…)」
女「あ、あの…男さん…ご一緒してもよろしいでしょうか」
男「ん?ああ、いいよ、別に」
許嫁「…」
女「あ、許嫁さんも一緒に食べるんですか?」ニコニコ
許嫁「ええ、あなたも?」
女「はい!」
許嫁「それは、それは…」
友「(なんだろ、さっきからなにか異様な雰囲気が…)」
男「(なんで、許嫁、女のこと睨んでんだろ…)」
29:
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 02:16:01.22
ID:FhtJ9H3w0.n
男「友…なんだこの変な雰囲気は…」
友「俺が一番聞きたい…何これ?ラブコメ?」
男「なんで、ラブコメなんだ…ラブコメはもっとふわふわしてるだろ」
友「そうだな、修羅場って奴だよ男」
男「修羅場?なんで?」
友「いや、まあ、いいや」
女「(もしかして…許嫁さん…)」
許嫁「(男は渡さないわ…)」
男「まあ、すぐに仲良くなるってきっと」
友「相容れない関係になりそうな予感が俺はするよ」
31:
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 02:22:59.14
ID:FhtJ9H3w0.n
放課後
男「ん?」
女「行きましょうか」
許嫁「ええ」
男「なんだ…やっぱり仲良くなってんじゃん」
男「ちょっと付いて行ってみよ~」スタスタ
許嫁「単刀直入に聞くわ」
許嫁「あなた、男のことが好きなの?」
女「はい」
許嫁「別に邪魔はしないわ…ただ、もしも私から男を奪ったら」
許嫁「あなたを一生許さない程度…」
女「別に男さんはあなたのものではないはずです」
許嫁「いいえ、彼は私のよ」
許嫁「だって、彼は私の許嫁だもの…」
女「酷く傲慢的ですね」
許嫁「うるさいわ」
女「いつか、愛想つかされるかもしれませんね…」
許嫁「うるさいうるさい…」
女「私だって真剣なんです…」
女「だから、真剣勝負です!!」
許嫁「…」
許嫁「いいわ、受けてたつ」
女「…」
許嫁「…」
男「(ふむ、面倒なことになったもんだ…)」
32:
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 02:30:45.84
ID:FhtJ9H3w0.n
男「(多分俺はどちらかの子を泣かせてしまうんだろうな…)」
男「(ハァ…)」
男「…」
男「(早めに決着を着けたほうがいいよな…)」
友「帰ろうぜ~」
男「おう!」
男家
男「…何してるの?」
許嫁「あなたを待ってたのよ」
男「お前はアレか?犬か?」
許嫁「そういうのがお好みなの?」
男「別にそうじゃないけど…ま、俺はもう部屋に行くわ…」スタスタ
男「(…さて、電話するか)」
男「あ、女?男なんだけどさ」
女『何?男くん』
男「明日さ、放課後教室に残ってくれないか?」
女『わかった…』
男「明日…か」
許嫁「…」
許嫁「(放課後…教室…)」
許嫁「(私…本当に愛想つかされちゃったのかな…)」
男「…」
33:
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 02:33:59.21
ID:FhtJ9H3w0.n
翌日
男「…」
許嫁「おはよう」
男「おはよう」
男「…」
男母「今日は何か元気ないわね」
男父「きっと昨日頑張りすぎたんだよ」
男母「まったくあなたは」バキッ
男父「…いたいよ、母さん…」
男母「アレはきっと何か悩んでるのよ男は」
男父「そうかな…?」
許嫁「…」
男「いってきます」
許嫁「いってきます」
34:
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 02:39:29.61
ID:FhtJ9H3w0.n
男「…」スタスタ
許嫁「あの、男…」
男「ん?」
許嫁「あの……」
男「どうした?らしくないな」
許嫁「いや、いいわ…あなたはあなたで答えを出して…」
男「何のことだよ?」
許嫁「別になんでもないわ」
男「そうか…」
男「(なんでもないか…)」
学校
友「おはよう!!」
男「おう、おはよう」
友「今日はいつにもまして元気ないな」
男「なんだ、お前俺はいつでも元気もりもりだぞ」
友「ふーん…ま、いいけど」
男「なんだよ…」
友「まあ、何悩んでるかはしらんが…あんまり深く考えないほうがいいぞ?」
男「サンキュ…」
男「なんか、少し楽になった…」
友「さすが、俺だ!」
男「はいはい、さすがさすが」
女「男さん…」
男「あ、女」
女「今日…その」
男「ああ、放課後な」
女「はい」
友「?」
35:
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 02:42:49.36
ID:FhtJ9H3w0.n
昼休み
男「うま…これマジうまい」
友「お前…俺のおかずだぞ…」
男「気にするな…」
友「はあ、まったく」
男「まあ、あれだ…」
男「うまいからさ、良しとしてくれ」
友「なんでだよ…っ!」
男「うめぇ~」
36:
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 02:46:09.17
ID:FhtJ9H3w0.n
男「気に入ったわ…でもまあ、俺の弁当の方がいいかな」
友「ふざけんな、俺にもよこせ!」
男「ダメだ!」
友「ふざけるな!!」
男「もう食っちまってるんだがな」
友「ぐああぁ!チッ…なかなかやりやがるぜ」
男「悪いが俺の勝ちだ…」
友「いや、貴様…何か一つ忘れてないか?」
男「何?」
友「貴様の玉子焼きが好きだったな…」
男「それがどうした?」
友「一つしかなかっただろ」
男「ああ」
男「…ッ!まさか」
友「ああ、そのまさかだ…俺が食った」
男「貴様ぁぁ!!」
友「ぐわはっはっは!」
男「くそぉ…」
37:
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 02:52:29.76
ID:FhtJ9H3w0.n
男「はぁ…虚しい」
友「まったくだ…」
男「はあ…」
放課後
友「帰ろうぜ~」
男「あ、悪い俺用事あるから」
友「なんだよ~」
友「ま、いっか」
友「じゃあな」
男「おう、じゃあな」
15分後
男「さて、やっと誰もいなくなったか…」
女「あの、話ってなんですか?」
男「ん…ああ、それなんだが」
男「単刀直入に言う…俺許嫁と女の話聞いてたんだ」
女「…ッ」
男「で、俺は…お前に返事を」
女「ちょっと待ってください…」
男「な、なんだ?」
女「その前にちゃんと告白させてください…」
男「あ、ああ…わかった」
女「私…暗い性格だったんですよね…」
男「あ、そうなの?」
女「男くんが…私を変えてくれたんです…」
男「そんな大層なことしてないけどな」
女「私にとってはすごいことをしてくれたんです…だから」
女「私はあなたが好きです…どうか、付き合ってください」
男「…」
38:
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 02:57:17.87
ID:FhtJ9H3w0.n
男「ごめん、俺はお前の告白を受けれない…」
女「…ッ」
女「やっぱり許嫁さん…ですか」
男「ああ、俺は…俺はあいつが好きなんだ…」
女「そうですか…あ~あ…振られちゃった…」
男「ごめん…」
女「謝らないでくださいよ、み、惨めじゃないですか…」
女「私は…私は…これだけ伝えれば結構です…これからも」
女「友達ではいてください…」
男「ああ、当たり前だ」
女「ありがとう…ございます…」
女「さ、次はあなたの番です…頑張ってください」
男「…ああ」
女「それでは、さようなら…」
男「じゃあな」
ガラガラ
女「…」ポロポロ
女「ふぅ、男くんの前では泣かない…」ポロポロ
女「が、我慢できた…」ポロポロ
女「う、う…」ポロポロ
40:
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 03:05:23.07
ID:FhtJ9H3w0.n
男「…ッ」
男家
男「許嫁いるか?」
男母「え?許嫁ちゃんまだ帰ってきてないけど?」
男「マジか…」
男「チッ…どこだ?」
男「許嫁…」
男「!」
男「許嫁!」
許嫁「…男?」
許嫁「どうしたの?男…」
男「いや、お前こそ何してんだ?こんな所で…」
許嫁「私は…振られたんだ~縁談の話も何したいんでしょ…」
男「何の話だ?」
許嫁「私より、女の方がいいんでしょ!」
男「んな訳ないだろ」
許嫁「いいんだよ!別に嘘吐かなくて放課後の教室なんて告白以外ないでしょ」
男「俺は…お前を選んだよ…許嫁」
男「俺の傍に居て欲しいのお前なんだよ許嫁…」
41:
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 03:12:09.04
ID:FhtJ9H3w0.n
許嫁「意味わからん…私より女の方がいいんじゃないの?」
許嫁「もう、いいよ」
男「お前な…何らしくないこと言ってんだよ」
男「お前は完璧な美少女なんだろ?」
男「俺より全然優れてるんだろ?」
男「俺のこと好きじゃないのか…?」
許嫁「…好き」
許嫁「本当に私でいいの?後で後悔しても知らないよ?」
男「後悔するわけないだろ…」
男「俺の中でお前が一番だよ」
許嫁「…男ぉぉ」ギュッ
男「うお!」
男「…」ヨシヨシ
許嫁「…うぅぅ」ポロポロ
男「(結局、俺…どっちも泣かせてる)」
許嫁「男…男が私のこと好きっていう証拠見せて…」
男「これが証拠じゃだめ?」
許嫁「…」コクンッ
男「…」
チュッ
許嫁「…ッ!」
男「これで、いいか」
許嫁「…」///
許嫁「うん」
42:
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 03:13:17.88
ID:FhtJ9H3w0.n
終わり
44:
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 03:21:49.55 ID:qfx2i95Ha.n
面白かった乙
元スレ
http://www.logsoku.com/r/2ch.sc/news4vip/1450453780/
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