これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学 397 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/25(金) 14:36:06.42
ID:5dfQAuC+0 ―――
~ファミレス~
垣根「たとえばそう、そこら辺の路地裏かどっかでスキルアウトに囲まれてる所に颯爽と現れる
ような非日常なヤツが実際居たらお前どう思う?」
一方通行「……イヤ、知らねェよ。っつか何だその突拍子もねェ不愉快な話題は?」
垣根「だから、ヒーローみたいなヤツが実在するとしたらどういう印象抱くって訊いてるワケよ。
喩えが足りねえか? そうだな、定番所を挙げるとしたら横断歩道で立ち往生してるお年
寄りを背負ってやったりとかサイフでも落として困ってる近所の子供とか―――」
一方通行「黙って昼飯も食えねェのかオマエは? 『相談したいことあっからファミレスで一緒に
メシでも食おうぜ!』だとか似合わなくて吐き気を催すメール寄越したと思ったら、ナニ?
“ヒーローって実際居たらどォよ”、だァ? ………くっだらねェ、帰る」スクッ
垣根「あ! 待てって! 帰ろうとすんな!」
一方通行「付き合ってらンねェンだよクソボケ」
垣根「わかった、俺の訊き方が悪かったな……。んじゃ単刀直入に言うわ」
一方通行「チッ……、なら早く言え。コッチは手間の掛かるガキを二匹も抱えてンだ。オマエの
クソ道楽に構ってやるほど暇じゃねェンだよ」
垣根「――――お前もヒーロー、やらないか?」
一方通行「………………は?」
398 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/25(金) 14:37:22.72
ID:5dfQAuC+0 ―――
~路地裏~
黒子「ジャッジメン………って、あら?」
スキルアウト達「」ボロボロ
黒子「またですの……。またどこの誰かは知りませんが先を越されてますの」ガクッ
少女「あ……あの」
黒子「あなたが通報をくれた方ですわね?」
少女「は、はい……」
黒子「では、事情聴取……の前にひとつだけ確認させてくださいませ」
「――――“コレ”をやったのは、茶髪に長身の若い殿方ではありませんでしたか?」
少女「あ、はい! そうです! 私……このボロ雑巾になってる人達に絡まれて、ここまで連れ込ま
れたんですけど……もうダメって時にその方がどこからか現れて……」
黒子「……で、この有り様ですのね」
少女「お礼も言えなかった……。私、ちゃんとお礼がしたいです。その人について知ってるのなら、
是非教えてください!」
399 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/25(金) 14:38:45.17
ID:5dfQAuC+0 黒子「お生憎、コチラでもその方については何の詳細も掴めてませんわ」ハァ
少女「そう……ですか」シュン
黒子(ここ一週間で何回目ですやら……。当初はまたお姉さまが先走ったかと疑いましたが、被害者
の証言では特徴が“長身の殿方”。共通点は“茶髪”というだけですの…)
(いつもコチラが現場へ到着する前に立ち去ってしまうということは、同業者とは言い難い)
(くっ、こんな時、初春さえ居てくれれば………)
(……いえ、居ない人をアテにしても仕方ありませんわね。これ以上は風紀委員の意地が許しま
せんの! 見ていなさい――――)
(―――――必ず近い内に尻尾を掴んでやりますわ!!)
―――
~ファミレス~
一方通行「……オマエ、最近やたら出掛けてると思ったら、ンなくだらねェママゴトしてたワケ?」
垣根「ママゴトじゃねぇ! 俺はこの街の平和ってヤツをだなぁ…」
400 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/25(金) 14:39:43.42
ID:5dfQAuC+0 一方通行「はァ……だったら風紀委員でも警備員にでも志願すりゃ良いだろォがよ」
垣根「わかっちゃいねえな。テメェは何にもわかっちゃいねぇ」
一方通行「わかりたくもねェ。っつか俺、もォ帰ってイイ?」
垣根「ダメッ! ダメだっつってんでしょ! そこ座れ、オラ」
一方通行(面倒臭すぎて偏頭痛起こしそォ…)チャクセキ
「ンだよ? その気色悪すぎるテンションは…」
垣根「とにかく! 俺は俺のチカラだけでこの街の平穏を護り続けるって決めたんだよ!」
一方通行「あァそォ良かったね精々頑張ってくださァい。言っとくが俺は絶対やらねェぞ」
垣根「何故? ホワイ? 理由を一応訊いておこう」
一方通行「だりィ、面倒臭い、億劫。以上」
垣根「全部似たような理由じゃねえか! 実質理由一つだけだよなそれ!? んなこと言わず
にやろうぜ!」
一方通行「要するにただのボランティアじゃねェか。……イヤ、許可証とかそォいう手続きも
ねェならそれ以上にタチ悪くねェかオイ?」
垣根「んな面倒臭ぇ常識的手順なんざ知るか。それよりこの未元物質で手っ取り早くだな」
401 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/25(金) 14:40:46.95
ID:5dfQAuC+0 一方通行「っつーかオマエ、そンなことしてたらその内オマエの方が捕まンじゃねェの?」
垣根「は? なんで?」
一方通行「新聞一応見たがよォ、あれ明らかにやり過ぎじゃねェか。立派な傷害が成り立つぞ?」
垣根「へ? そう……? あれでもチカラは相当抑えてたんだがな。あいつら無駄に粋がるクセ
して根性ねえから…」
削板「ぶふぇーーっくしょいんや!! ……誰か根性のないヤツが噂でもしてんのか?」
一方通行「もォ風紀委員とかに目ェつけられてておかしくねェだろ? どこのネジがブッ壊れて
そンな奇行に至ったンだか知りたくもねェが、しばらくは自重しとけ。っつか、オマエ
が面倒な事件起こしでもしたら同居人であるウチラが迷惑すンだよ。ましてや黄泉川は
レッキとした警備員だ。どォしても正義に目覚めたっつーンなら、あの三下か黄泉川にでも…」
※垣根帝督は黄泉川宅に在住、更に一方通行とは同室です。アッ―――ではなく、いわゆるルームメイトです。
垣根「いや、あいつらには正直頼りたくねぇ。それに俺は事件起こすつもりなんざ毛頭ねえぞ?」
一方通行「俺らの立ち位置忘れてンじゃねェぞこのスカタン。その気が無かったとしても大災害
を生ンじまうのが超能力者だろォが」
402 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/25(金) 14:42:08.03
ID:5dfQAuC+0 垣根「……うーん」
一方通行「オイオイ、そンくれェ考えてから行動しろよ。オマエが暗部に居たってのが時々信じ
られなくなるわ」
垣根「お前は最近どうよ? 最近はあいつら(打ち止め、番外個体)と戯れてるだけにしか見え
ねえぞ?」
一方通行「何なら代わってみるかコラ? あのガキ共にずっと付き合ってられたら手伝ってやっ
てもイイぜ?」
垣根「……やめとく。打ち止めはともかく番外個体は何か危ない気がする」
一方通行「お、第二位なだけはあるな。ソイツが賢明だわ」
垣根「んで、結局お前はどうすんの? 俺はまた事件起きたら行くつもりだけど…」
一方通行「懲りる前にやめとけっつったろォが! 風紀委員に連行されたオマエを迎えに行く
なンて真っ平だっつーの!」
垣根「あぁ、その点については大丈夫。コッチには“かざりん”が居るし」
403 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/25(金) 14:43:04.74
ID:5dfQAuC+0 一方通行「……オマエらの色恋にクチは出したくねェが、その“かざりン”ってのどォにか
なンないワケ? 鳥肌立ってくるっつの…」
垣根「え? 何か問題あんの?」
一方通行「ハッキリ言って気持ち悪いンだよ」
垣根「…………」
一方通行「っつか、オマエの女は風紀委員だったよなァ? それって良いのかよ?」
垣根「大丈夫さ。あいつは見た目ほど間抜けじゃねぇ」
一方通行「どォせオマエが無理矢理巻き込ンだンだろ。……まァ良い、忠告はしたからな。
あとは好きにすりゃあ良いが、くれぐれも派手にやンじゃねェぞ」
垣根「わかってるって――――お?」pirrrrrrrr
「もしもし―――――わかった」ピッ
一方通行「…………」
垣根「わり、早速事件だ。んじゃ俺行くからよ。ここは立て替えといてくれ」
一方通行「あァ? オマエ何ふざけた寝言――――」
垣根「――――じゃあなっ!」ビュン
404 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/25(金) 14:43:45.45
ID:5dfQAuC+0 一方通行「………あンの野郎。目立つなっつったばっかなのに羽出して飛びやがって。注目
浴びまくってンじゃねェか」
「そンなに街の平和を守りてェンなら大人しく治安維持会にでも入ってろっつの…」
「……くっだらねェ」
405 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/25(金) 14:45:55.73
ID:5dfQAuC+0 以上です
この二人が仲良いのを書きたかっただけです。後悔してません
即興で書き溜めたヤツなんで「何じゃコリャ?」ですがご容赦ください
お目汚し失礼致しました
407 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/25(金) 16:17:43.70 ID:WYhTq/BJo
乙
ここから第一位と第二位によるプリキュアが始まるんだな
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