灰村キヨタカ画集 rainbow spectrum:colors 前→
インデックス「好きだよ、あくせられーた」一方通行「…はァ?」【中編】まとめ→
一方禁書 悪条の人のSS一覧 (◆QKyDtVSKJoDf さん)
847:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02 /06(日) 17:11:07.92
ID:mo4lx2my0打ち止め「どういう…こと…?」
土御門「一方通行。お前は『あの時』、インデックスを救った直後、脳を焼かれ、記憶を失った。合っているか?」
一方通行「……あァ」
一方通行は打ち止め達から目を逸らして頷いた。
土御門「その失ったものの中にな、あったらしいんだよ。『この世の全てを操る能力』なんていう反則的な、この状況から逆転できる切り札が」
一方通行「……そンな夢みてェなモンがあったとして、どォやってソレを取りに行くンだよ。時間旅行でもする気か?」
自分で言った言葉で気がついた。
時間。時間を巻き戻す。
海原光貴がインデックスから抜き出した、『時を司る』魔道書―――!
海原「そう。自分の魔術、『時戻し』であなたの脳をかつての状態まで巻き戻す。そうすることであなたの『無敵の力』は復活する」
それが出来るのなら、是が非でも。
それで、この絶望を吹き飛ばすことが出来るなら。
だが、疑問が残る。
打ち止め「記憶は…記憶はどうなるの!?」
そうだ、一方通行の脳がダメージを受ける前まで時間を遡ると言うのなら。
ミサカや打ち止めと出会う前まで戻ると言うのなら。
今まで共に築いた思い出は、どうなってしまうのだ。
853:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02 /06(日) 17:20:05.23
ID:mo4lx2my0土御門「無くなる」
あっさりと土御門は言い切った。
土御門「番外個体の時とは状況がまるで違うんだ」
何せ、戻すのは学園都市第一位の頭脳を持つ一方通行の複雑に過ぎる脳構造だ。
その中で、戻すものと残すものの選別など、出来るはずがない。
特に、思い出なんてあやふやなものなら、なおさら。
一方通行「……そォかよ」
そう言って、一方通行は立ち上がる。
報いなのかもしれないな、と一方通行は考えていた。
一万人も殺して、殺したことを忘れて、のうのうと生きてきた報い。
一方通行だって記憶を失いたくはない。
だけど、それよりも失いたくないものが、今の彼にはあるから。
打ち止め「駄目ぇ!!」
打ち止めが立ち上がり、一方通行に向かって腕を伸ばした。
だが、今まで度重なる負荷にさらされてきた体はひとつも言うことを聞いてはくれず、打ち止めは足をもつらせて倒れた。
861:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02 /06(日) 17:28:49.04
ID:mo4lx2my0打ち止め「止めて! お願い、あの人を止めてよぉ!」
ミサカ「くっ…!」
ボシュッ、とミサカの左手が伸び、一方通行に向かう。
だが、その手は一方通行の『反射』に弾かれ、呆気なく地面に落ちた。
ミサカ「止めさせてもくれないんですか…! 縋らせてもくれないんですか…!!」
一方通行「ったくよォ、オマエラ」
一方通行は呆れたように振り返る。
一方通行「もォわかっただろォが。化けの皮はとっくに剥がれちまっただろォが」
一方通行「俺はクソッタレだ。悪党以下のクソヤロウだ。一万人も殺しといて、そのことを忘却して、のうのうとオマエラの傍に居続けた」
打ち止め「いいよ! そんなのどうでもいい! あんな凄惨な記憶、忘れられるのなら忘れたほうがいい!!」
打ち止めはぼろぼろと零れる涙を拭おうともしないまま、叫び続ける。
打ち止め「だからお願い…! ミサカ達のこと、忘れないでぇ…!」
最後は嗚咽にまみれて、言葉にならなかった。
875:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02 /06(日) 17:39:28.73
ID:mo4lx2my0一方通行「……テメエラ、本当に甘ちゃンだなァ」
一方通行はその顔に、少女達も初めて見るような―――優しげな笑みを浮かべた。
一方通行「ホント、目も当てられねェくらいお人好しだ」
一方通行は、初めて少女達の存在が自分の心をどれ程大きく占有していたかを知った。
だからこそ。それを自覚したからこそ、一方通行の足は止まらない。
ミサカ「……ッ!」
ミサカが駆け出し、一方通行の体を抱きしめた。
一方通行は『反射』を切っていない。
弾かれそうになる体を、回した左手で右手の手首を掴むことで耐える。
びきびきと、ミサカの腕から嫌な音が鳴った。
一方通行「バ…!」
慌てて一方通行が『反射』を切ろうとするよりも早く。
バヂン、と。
番外個体がミサカに電流を流し、その体の自由を奪っていた。
ミサカ「こ…の…ばか…」
番外個体「ごめんね。でも、行かせてやらなきゃ。ここで引き止めるのは、野暮すぎるよ」
876:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02 /06(日) 17:42:39.04 ID:2ovGakJn0
記憶が射精した直後に戻るわけか878:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02 /06(日) 17:47:52.63
ID:mo4lx2my0 どさり、と崩れ落ちるミサカの体を番外個体は優しく受け止める。
番外個体「安心しなよ。ちょっと痺れてもらっただけ」
一方通行「……悪ィな」
番外個体「いいよ。今のところ、ミサカにとってはあなたへの情より恩の方が深かったってだけだから」
歩み去ろうとする一方通行に、ミサカは縋る様に手を伸ばす。
ミサカ「…待っ…て…」
一方通行「なァ」
首だけで振り返って、本当に、いつものような気軽さで、一方通行は言った。
一方通行「ちょっとだけ留守にすっからよォ、そこのガキの世話…頼むわ」
その言葉を受けて――――ミサカは、観念した様に手を下ろし、そして微笑んだ。
ミサカ「任務遂行のご褒美として……帰ってきたら、頭なでなでして下さい」
その言葉に、『覚えてたらな』なんて、いつもならどうってことのない軽口を。
一方通行は、どうしても口にすることが出来なかった。
882:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02 /06(日) 17:50:34.52
ID:mo4lx2my0一方通行「なァ…10分だけ、時間くンねェか?」
土御門「ん? どうした」
一方通行「手紙…っつゥのをよォ……残しときてェンだ」
土御門「……わかったよ。好きにしろ」
883:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02 /06(日) 17:59:50.29
ID:mo4lx2my0 インデックスと御坂美琴の前に、ひらひらとパラシュートが降りてきた。
あまりにも無用心な、あまりにも隙だらけなその登場に、逆に美琴もインデックスも固まってしまう。
上条「あ~あ、ったく……風に流されて、たどり着いた先が敵のドまん前なんてなぁ」
自身の体を支えていた御坂妹の腕を解き、上条はふらふらと前に出る。
上条「今までずっと何回も何回も思ってきたことだけど……やっぱり、どうしても口にでちまうよ」
その背に御坂妹を庇うように、その背に御坂美琴を庇うように。
その背に―――『窓のないビル』を庇うように。
上条当麻はインデックスの前に立つ。
上条「俺はなんて幸福なんだろう、ってな。おかげでこうやって、皆を守ることが出来る」
頭から零れる血を拭おうともしないまま、上条当麻はそう言って笑った。
886:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02 /06(日) 18:08:19.34
ID:mo4lx2my0上条「美琴、御坂妹。お前らは窓のないビルの中に入れ」
美琴「そんな…! 馬鹿言うんじゃないわよ! アンタ一人残して尻尾巻いて逃げろって言うの!?」
上条「そうだ」
美琴「~~~~~!! ふざっけんじゃないわよ!!」
上条「自分でわかってるはずだ。お前がここに居ても何も出来ないって」
美琴「なら! ならアンタも一緒に!!」
上条「駄目なんだよ、美琴。俺はあの中には行けない」
その言葉に、美琴ははっとしたようにして上条の右手を見る。
あらゆる異能を無効化してしまう右手。最後の逃走手段である『テレポート』すら無効化してしまう。
『幻想殺し』の少年は、もう戻れない。
美琴「……ひとつだけ約束しなさいよ」
上条「…なんだ?」
美琴「絶対に死なないで……絶対に、帰ってきて」
上条「ああ…約束するよ。俺は、絶対に生きて帰る」
美琴「……うそつき」
とん、と上条の手刀が美琴の首筋に振るわれた。
意識を失うその刹那――――美琴の瞳から、一筋の涙が流れ落ちた。
892:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02 /06(日) 18:15:36.44
ID:mo4lx2my0上条「あと、頼む」
上条は御坂妹と、彼自身もよく知る美琴の後輩、白井黒子に向かってそう呼びかける。
白井黒子は神妙に頷き、御坂妹は言いたかった言葉をぐっと飲み込んで。
御坂美琴、御坂妹、白井黒子の三人は、窓のないビルの中へ消えた。
インデックス『お別れの挨拶は済んだのかな?』
インデックスの口から、人には理解出来ない言葉が発せられる。
上条「なんだよ、空気読んでくれたのか?」
人には理解できないはずの言葉を受け、上条は返答する。
インデックス『面白いね。本当に面白いよ』
『神上』たるインデックスは『上条』を見て、笑う。
インデックス『その名前にその右手……本来、“神浄”の役目を担い、私の前に立つのはあなただったはずなんだよ』
インデックス『なのにどうしてなのか、今のあなたにはそのために必要な“決定的な何か”が欠けている』
インデックス『一体、どこで歴史の歯車は狂ってしまったんだろうね?』
894:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02 /06(日) 18:21:53.52
ID:mo4lx2my0インデックス『それで、そんな不完全な状態で私の前に立って、あなたは何をしようというの?』
上条「決まってんだろ。守るんだよ」
インデックス『そんなぼろぼろの体を張って、一体何を守ろうと言うの?』
上条「約束したんだよ。本当に、肝心な時に何も出来ない俺だけど、それでも、壁の役くらいはやってみせるって」
インデックス『そうやって、勝ち目のない戦いを耐え忍んで……あなたは一体何を待っているの?』
上条「ハッ! その言葉はそっくりそのままお前に返すぜインデックス!」
上条は笑い、拳を握る。
上条「やろうと思えば一瞬で終わらせることが出来たはずの裁きってやつを、ここまでぐだぐだだらだらと引き伸ばして、お前は一体誰を待ってんだ!?」
上条の右手から『竜王の顎(ドラゴン・ストライク)』が顕現し、咆哮する。
インデックス『何を…言っているの…?』
上条「わからねえなら教えてやるぜ、インデックス! 安心しろ、お前の願いは必ず叶う!!」
上条「アイツは――――必ずお前を救いにやってくる!!」
895:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02 /06(日) 18:23:39.23
ID:mo4lx2my0 私、待ってるから。
あくせられーたのこと……待ってるからね。
902:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02 /06(日) 18:31:36.43
ID:mo4lx2my0土御門「……以上が、事の顛末だ」
一方通行「…ふゥン……」
倉庫のような狭い部屋の中で、まるで出来の悪い三文小説を読まされたというような顔で、一方通行は曖昧に返事した。
部屋の端では壁に背を預けていた海原光貴が、口から零れる血を拭っている。
『時戻し』の術式は完了した。
今ここにいる彼は学園都市第一位の超能力者などでは無く、『無敵の力』を手にした『絶対的存在』としての一方通行だった。
土御門「今の話を裏付ける証拠がそこの机に置いてある。お前が御坂美琴のクローン達に宛てた手紙だ。安心しろ。中身は一切見ちゃいない」
一方通行「はァン、成程…こりゃ確かに俺の字だ。ご丁寧に直筆かよ。よっぽど伝えてェ事があったと見えるな」
一方通行は机の上に積み上げられた膨大な量の紙束に次々と目を通していく。
一分もかからずに全てに目を通し終えた彼は、何やら思案するようにこつこつと自分の額を叩き―――――
一方通行「あぎゃはははははははははははは!!!!」
突然笑い出した。もう大爆笑だ。
そして積み上げた紙束に拳を叩きつける。
バァン!! と紙の束が粉微塵に爆裂した。
907:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02 /06(日) 18:38:21.77
ID:mo4lx2my0海原「な、何を!? それはあなたが彼女達に残した大切な手紙ではなかったんですか!!」
一方通行「バァカ言ってンじゃねェよ! こンなモン残しておけっか!!」
土御門「なん…だと…!?」
一方通行「こンなこっぱずかしいモン誰かに見られちゃ自殺モンだぜ! 折角無敵になったンだ、こンなくっだらねェ弱点残しといちゃしょォもねェだろォ!!」
土御門「貴様…!!」
一方通行「あァ? 何でテメエがキレてンだ。安心しろ。外ではしゃいでるバカガキはきっちり躾けてやっからよォ」
結標「……送りましょうか?」
一方通行「いらねェよ。テレポート如き、今の俺に出来ねェとでも思ってンのか?」
言葉と同時、一方通行の姿が掻き消える。
後には、居心地の悪い沈黙だけが残っていた。
908:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02 /06(日) 18:39:59.52 ID:KBMFk8g2O
ちょwwwテレポwwwwww
無敵とかいうレベルじゃねぇwwwwwwwww909:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02 /06(日) 18:40:12.69 ID:ViA+LJhx0
テレポートもできんのかよ
強すぎワロタ911:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02 /06(日) 18:41:22.75 ID:gJI08T7N0
もはや何をどう操ってるのか凡人には不可解なレベル912:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02 /06(日) 18:43:43.19 ID:B/2ha72wO
とあるチートの一方通行914:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02 /06(日) 18:45:52.74
ID:mo4lx2my0 一方通行が外に出たとき、世界は既に終わってしまっていた。
荒廃した街の中で、『窓のないビル』だけ残っているのが場違いなようにすら思えてくる。
もう、『窓のないビル』内部を除き―――この世界に、生き残っている人間など存在していなかった。
インデックスの足元に、黒いツンツン頭の少年が倒れている。
もう一度繰り返そう―――もうこの世界に、生き残っている人間はいない。
インデックスはちょうど『窓のないビル』に向かって最後の一撃を放とうとしている所だった。
インデックスの手のひらから、『幻想殺し』でも食いきれなかった光線が発射される。
一方通行「……ハッ」
まるで羽虫を振り払うような気軽さで、一方通行はその一撃を消し飛ばした。
ぷらぷらと手首を揺らし、一方通行は一歩踏み出す。
一方通行「雑魚が随分大はしゃぎしてくれたじゃねェか。覚悟はいいか? バカガキ」
インデックス「bvuaygaehgbaihbguyafuiauigbibgubuygbib」
インデックスは人には理解できない言葉を発した。
だけど――――ぽろぽろと涙を流すその顔は。
『助けて、あくせられーた』と――――そう泣き叫んでいるように見えた。
918:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02 /06(日) 18:53:08.09
ID:mo4lx2my0一方通行「舐めたこと言ってンじゃねェよ」
インデックスから次々と発射される光線をことごとく捻じ曲げ、消し飛ばし、一方通行は悠然と歩む。
一方通行「折角、人が脳みそ削りながら助けてやったっつゥのに、まァた訳わかンねェのに乗っ取られやがって」
インデックス「nil!!gf!uabf!yu!!!a!!」
インデックスが逃げるように空を舞う。
逃がさない。一方通行の背中から白い翼が現出する。
一方通行「こちとら慈善事業やってンじゃねェンだ。俺はもう二度とオマエを助けねェ」
翼が羽ばたく。神速を超えて一方通行がインデックスの目の前に肉薄する。
一方通行「――――二度と助けなくていいように、今ここで完膚なきまでにオマエを救ってやる」
一方通行の手のひらが、インデックスの頭を掴む。
抗うインデックスの体を、一方通行は事も無げに押さえつける。
一方通行「コマンド実行―――削除ッ!!」
一方通行「インデックスからさっさと消えろ!! クソッタレのカミサマよォッ!!!!」
921:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02 /06(日) 18:54:48.89
ID:mo4lx2my0 『最後の審判』………終了
敵残存戦力………一切ナシ
勝者………人類
25:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 20:09:36.04
ID:mo4lx2my0海原「いきなり自分を呼び出して……一体何をするつもりです?」
一方通行「決まってンだろ。後始末だよ」
海原「……まさかとは思いますが…」
一方通行「あァ? 『時戻し』を使うに決まってンだろォが。さっさと準備しろボケ」
海原「馬鹿を仰らないでください! 『時戻し』はそこまで万能じゃない、『世界そのもの』を巻き戻すなんて出来はしない!!」
一方通行「いいからテメエはその辺の石でも何でもいいから30分でいい、さっさと巻き戻せ。効果の拡幅と分配は俺がやる」
海原「は、はぁ…?」
一方通行の足元から光が大地を走っていく。
光は山を越え、海を渡り、地球全てを範囲として魔方陣を描き出す。
海原「ば…馬鹿な…ありえない! 何故あなたにそんなことが出来るんです!?」
その現象に、海原は驚愕を隠せない。
海原「何でも操れる『無敵の力』!? そんなものは関係ない! 知識は…魔方陣を描くための知識は一体どこから…!」
ぴたり、と海原の動きが止まる。
恐る恐る、といった様子で海原は口を開いた。
海原「まさか…『禁書目録』の持っていた魔道書を……」
一方通行「あァ、全部俺が取り込ンだ」
26:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 20:10:42.27 ID:gJI08T7N0
輪をかけて完全無敵になりやがった34:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 20:15:29.55
ID:mo4lx2my0海原「そ…んな…!? ただでさえ魔術を使えば崩壊を起こす超能力者であるあなたが、10万2999冊なんて数の魔道書をその身に宿せば、どうなるか!!」
一方通行「ン…? あァ、なンかバッカみてェにドッカンドッカンなってンなァ」
つまり今、一方通行の体は常に魔道書の毒による侵食を受け続けている。
破壊と再生を、繰り返している。
それはきっと、本来正気を保てるような苦痛ではないはずだ。
それが、インデックスを完膚なきまでに救った代償。
海原「『時戻し』……もう自分は二回の使用回数を使い切ってしまったんですが」
一方通行「二度あることは三度あるっつゥだろォが」
海原「三度目の正直という言葉もあります」
一方通行「なら、仏の顔が三度続くことに期待しろ」
35:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 20:17:33.29
ID:mo4lx2my0 『時戻し』発動――――世界は元の姿を取り戻す。
38:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 20:21:54.26 ID:fASy2rBl0
おィおィ、一方通行なのにUターンしちまったぞォ41:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 20:23:30.87 ID:BZWI+jhRO
いいンだよ顔は前向いてンだから42:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 20:24:26.07
ID:mo4lx2my0削板「お…?」
展望台と呼ばれたビルの真下で、削板軍覇は目を覚ました。
削板「あれー? 確か、オレは胸を貫かれて…あれー?」
混乱する削板に歩み寄る少女がいる。
天才、雲川芹亜だ。
雲川「どうやら、人類は勝ったようだぞ。削板軍覇」
削板「マジでか! よっしゃぁぁあああああああ!!」
雲川「……そこで単純に喜べるのが凄いな。少しは疑問に思わないのか」
削板「何を疑うことがある! 見ろ、周りの景色を! 何もかもが元通りだ!! これで勝利じゃなくてなんだってんだ!!」
雲川「ま、確かにお前の言うとおりだと思うけど。まるで、人類皆で悪い夢を見ていたようだよ」
削板「がっはっは! 夢なら夢でいいじゃねぇか!!」
雲川「まったく……」
豪快に笑う削板につられ、雲川もくすりと微笑んだ。
削板「それで、これからお前はどうするんだ?」
雲川「そうね。これから起こるだろう混乱を収拾するために、やらなきゃならんことがたくさんあるけど」
雲川「まずは、初恋の続きを始めてみようと、私は思っているけど」
45:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 20:25:50.53 ID:KPhAbB4Y0
削板×雲川か……
悪くない、悪くないぞ46:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 20:26:45.35 ID:PzYh0VreO
雲川が可愛く見えるぜい51:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 20:32:22.42
ID:mo4lx2my0浜面「んお?」
半蔵「あら?」
駒場「……む?」
浜面「……何で生きてんだ? 俺達」
半蔵「さあ…どうせまた誰か魔法でも使ったんだろ」
駒場「……まったく…何もかもが理解できんな」
浜面「ま、生きてるならいいか」
半蔵「だな」
浜面「……んああああああああああああああ!!?」
駒場「……何だ、どうした…?」
浜面「『アイテム』のこと忘れてた……結局囮は失敗しちゃったから、俺が助かったかどうかはまだ不確定!?」
半蔵「そういや、一発あいつらのほうに撃たしちゃったな」
浜面「逃げるぞ半蔵! 駒場!! あの地の果てまで!!」
半蔵・駒場「一人で行け」
52:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 20:35:16.30 ID:PzYh0VreO
浜面はやっぱり超浜面なんですねw53:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 20:36:57.57 ID:LtMs6mP6O
やだ……かっこわるい…………57:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 20:40:32.63
ID:mo4lx2my0フレンダ「あれ?」
フレンダ「結局…死んでないって訳よ……」ポカーン
絹旗「何か超悪い夢を見ちまってたみたいですね」
滝壺「それにしては、リアリティがありすぎたような…」
フレンダ「絹旗!? 滝壺も!?」
麦野「フ~レ~ン~ダ~」ゴゴゴゴ…!
フレンダ「麦野も生きてたんだね! あれ!? 何でそんな怖い顔してんの!?」
麦野「なーんでテメエが私の胸をまくらにして眠ってたのか聞かせてもらおうかしらーん?」
フレンダ「そそそそ、それは、あの、その、結局アレな訳よ!」
麦野「なんだ?」
フレンダ「麦野のおっぱいの大きさと柔らかさは天下一品って訳!!」
ぎゃー、とフレンダの悲鳴が木霊した。
60:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 20:42:26.82 ID:PzYh0VreO
フレ/ンダ62:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 20:46:19.58 ID:fASy2rBl0
レン
フ ダ
盛り上がってる部分が麦のん63:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 20:46:36.55
ID:mo4lx2my0ステイル「……結局、僕は彼女を助けることは出来なかったってことか」
神裂「そう腐ることも無いでしょう、ステイル。あなたの力は確かに彼女を救う一助になっていた。私はそう思います」
ステイル「……そうかな?」
神裂「そうですよ」
ステイル「そうやって柔らかく人を諭すところは、本当に『聖人』みたいだな。とてもあんな格好をしていた奴と同一人物とは思えないよ」
神裂「う…! 忘れなさい!! あのことは忘れるんです!!」
ステイル「しかし、忘れるといっても土御門から既に写真データをもらってしまったからな」
神裂「やっぱり撮ってやがったかあんガキャー!!」アンギャー!
ステイル「抜くな抜くな刀を抜くな」
ステイル(結局、僕はまた君のことを他の誰かに任せてしまったようだ)
ステイル(痛感したよ。やはり僕では、君の隣にいるには不足しているんだろう)
ステイル(だけど、それでも。これからも僕は)
ただ、君のために生きて死ぬ。
66:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 20:52:14.84 ID:9fgsRM8vO
紛れも無くヘタレで厨二の魔術師だけど、ステイルは本当にかっこいいよな64:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 20:50:38.63
ID:mo4lx2my0風斬「……生きてる」
風斬はぺたぺたと自分の体を確認する。
風斬「AIM拡散力場の私が、生きてるっていうのもおかしいけど」
とにかく、『風斬氷華』としての自分が変わらずここにある。
風斬の瞳からぽろぽろと涙が零れ落ちた。
風斬「会える…! またあの子達に会えるんだ…!」
65:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 20:52:05.92 ID:ofmg+uWd0
おっぱいさん良かったね!69:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 20:56:26.23
ID:mo4lx2my0垣根「……胸糞わりぃ」
垣根帝督は不貞腐れていた。
思い出すのは最後の瞬間の馬鹿げた自分の行動のこと。
垣根「俺ともあろうもんが……違うだろ。あそこは俺だけ安全圏まで離脱しとくとこだろ……」
垣根「何をあんな…正義のヒーローみてえな真似を……」
垣根「……あぁ、くそ! はっきり言って恥ずかしい!!」
垣根「しっかし、訳分かんねえな……天使が消えちまったのは俺がアイツを消し飛ばしたからだとして…何で壊れた街まで直ってんだ?」
しばらく垣根はそのままずっと考え事をするような素振りをしていたが。
やがて、はっとしたように空を見上げた。
垣根「まさかこれも、テメエの仕業じゃねえだろうな、一方通行」
74:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 21:01:41.05
ID:mo4lx2my0 窓のないビル最深部で、アレイスターはくつくつと笑っていた。
アレイスター「私が今、生きてここにいるということは……そうか、勝ったか一方通行」
そしてアレイスターはすぐに腹心の部下に連絡を取った。
男「な、なんでしょうか?」
アレイスター「混乱している様子だな」
男「は、はあ。正直、何が何だか……」
アレイスター「答えは得た。すぐに次の『計画(プラン)』策定にとりかかる」
アレイスター「次の到達点は『人類と地球に存在する他生命の理想的な共存』だ。これから忙しくなるぞ」
76:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 21:02:42.11 ID:ViA+LJhx0
この人はどこまでプランを考えているのだろうか79:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 21:07:00.00 ID:j+5jRFh10
ん? すごく良いプラン計画してねアレイスター82:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 21:08:14.21
ID:mo4lx2my0海原「信じられない…まさか、本当に成功させるとは……」
一方通行「オマエ何かちょっと俺を舐めてねェか?」
海原「いえいえ、あの時自分に手も足も出なかったあなたがまさかここまで進化を遂げるなんて信じられないとか思ってませんよほんと」
一方通行「よォし、オマエやっぱちょっと俺を舐めてンな?」
「一方通行(アクセラレータ)!!」
声に一方通行は振り返る。
そこに居たのは息を切らせて駆けて来た様子の打ち止めと、それを慌てて追いかけてきた様子のミサカだった。
打ち止め「ねぇ…ミサカ達のこと、覚えてる? ってミサカはミサカはおずおずと問いかけてみる」
思い切って、打ち止めはそう聞いた。
その後ろで、ミサカもごくりと唾を飲みこんだ。
一方通行は、本当にキョトンとした顔で。
一方通行「はァ…? 何言ってンだクソガキ」
そう言った。
83:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 21:09:11.73
ID:mo4lx2my0 そしてその後に、
一方通行「オマエ等みてェにキャラの濃い連中を忘れるわけがねェだろォが」
そう続けた。
102:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 21:16:12.23
ID:mo4lx2my0打ち止め「……ッ!!」
ぼろぼろと涙を零し、打ち止めは一方通行の胸に飛び込んだ。
そのあまりの勢いに、一方通行はたまらずその場に尻餅をつく。
打ち止め「う…うえ…! よかった…よかったぁ…!」
一方通行「ったく……いらねェ心配してンじゃねェよ、馬鹿」
打ち止め「ば、馬鹿はあなただもん! ってミサカはミサカは憤慨してみ…ぶわぁーん!!」
一方通行「鼻水つけンな馬鹿」
一方通行は打ち止めに先を越されて所在無さげにしていたミサカに目を向けた。
一方通行「ン」
ちょいちょいと、大きく手のひらを開いてミサカを招きよせる。
ミサカ「!!」ピーン!
ピンと来たミサカはちょこんの一方通行の目の前に座り、そっとその頭を差し出した。
パコーン! と一方通行に頭を殴られた。
ミサカ「な、何故!? とミサカは涙目であなたに抗議します!」
一方通行「何故じゃねェよガキが飛び出して来てンだろうが。ちゃんと面倒みとけっつったろ」
ミサカ「おのれ上位個体…! とミサカはメラメラと復讐の炎を燃やします…!!」
103:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 21:16:25.23 ID:LOcNuRU50
ああ、やっと感動のフィナーレだ。110:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 21:25:17.49
ID:mo4lx2my0海原「な、何故…? 記憶が残っているはずなんてないのに…!」
一方通行「なンだよ折角のハッピーエンドに水差す気かオイ」
海原「いや、そういうつもりは…しかし……」
一方通行「別に記憶だけが都合よく『時戻し』の影響を逃れたわけじゃねェよ」
一方通行「オマエの術式は完璧だった。俺の脳は記憶諸共完璧にあの当時に遡った」
海原「では、何故…!?」
一方通行「簡単な話だ。バックアップ取っといて、上書きしたンだよ」
海原「……ッ!! そうか…! あの手紙は…!!」
一方通行「そうだ。ありゃガキ共に宛てて書いた訳じゃねェ。アレは俺が俺に宛てた手紙だったのさ」
自身の脳の構造を解析し、そして書き残した。
一人の人間の脳を様々な構造式を用いて描写するという無茶の結果が、あの膨大な量の紙の束という訳だ。
一方通行「もっとも、脳の記憶野を寸分違わず完全再現したところで、本当に記憶まで再生するかはわからねェ。その辺はまァ、賭けだった」
そして彼は、賭けに勝ったのだ。
一方通行「テンション上がっちまって要らン事まで色々書いてたから、こっぱずかしくて手紙はすぐに消滅させたけどよ」
111:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 21:26:54.61 ID:gJI08T7N0
10分で書き写す一方さんも大概だわ115:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 21:28:06.66 ID:2ovGakJn0
シナプスの繋がりがうんたらかんたら
もうベクトルとか言ってる一方さんではないのね116:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 21:28:11.44
ID:mo4lx2my0 『時戻し』によって、死んだはずの人間は蘇り。
破壊された街並みは傷ひとつなく再生した。
これで、何もかもが元通り。
誰もが喜ぶハッピーエンド。
そう――――たった一人の少年を除いては。
128:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 21:34:19.47
ID:mo4lx2my0美琴「ねえ…」
ゆさゆさと、御坂美琴は黒いツンツン頭の少年の体を揺さぶる。
その手に感じる冷たさはきっと気のせいなんだと言い聞かせて。
美琴「ねえってば……皆起きたよ? みんな元通りになったんだよ…?」
ぽたぽたと落ちる涙は、少年の―――上条の身に着けるシャツに落ち、真っ赤な染みの中に飲み込まれる。
美琴「なのに…なんでアンタだけは目を覚まさないの…?」
美琴「ねえ…約束したじゃない」
美琴「お願いよ…起きてよ……目を覚ましてよ……」
美琴「う、うあぁあ……!」ポロ…ポロ…
美琴「うそつき…うそつきぃぃいい……!!」
142:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 21:43:22.76
ID:mo4lx2my0一方通行「どけ」
そこに、一方通行が現れる。
上条にすがり付いて泣く美琴の体を乱暴に押しのける。
美琴「あ、あんた…何を…?」
一方通行「決まってンだろ。助けるンだよ」
美琴「出来るの…?」
一方通行「出来るに決まってンだろ。悪党の俺がハッピーエンドを迎えられて、コイツがバッドエンドなンてふざけた筋書きを許すはずがねェだろォが」
一方通行の手のひらから、苛烈な光が溢れ出す。
学園都市に存在する誰もが、思わず目を瞑ってしまう程の強烈な光。
上条当麻の『幻想殺し』は異能の力を問答無用で打ち消す力かと考えられてきたが、実は違う。
その能力にはちゃんとタネがあった。
上条の体に巣食っていた『暴食の竜王』が、異能の力を食らっていたのだ。
ならば、その許容量を超える救いの力をぶつけてやれば。
例えば、かつて一方通行の黒翼と拮抗したように。
例えば、『神上』と化していたインデックスの一撃を打ち消せなかったように。
竜王の口から溢れた力は、上条にも届くのだ。
147:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 21:49:00.31
ID:mo4lx2my0一方通行「いいかオイ三下。俺は決めたぜ。この俺が決めたンだ」
一方通行「テメエは絶対に助ける。死なせねェ。テメエには必ずハッピーエンドを迎えてもらう」
一方通行「なァ、竜王とやらよォ……俺の力を、俺の意思を、テメエ如きが飲み込みきれるってンなら」
一方通行「そのクソッタレな幻想は、この『一方通行(アクセラレータ)』が粉々にぶち殺してやンよォッ!!!!」
150:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 21:51:18.60 ID:PzYh0VreO
そげぶイタダキマシタ─────!153:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 21:57:38.19 ID:TkO6PtQFO
まぁ黒翼で処理落ちなら今の一方さんなら余裕だわな149:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 21:50:39.59 ID:BZWI+jhRO
一方さんマジヒーロー152:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 21:57:20.37
ID:mo4lx2my0上条「う…」
上条が目を覚ます。
その胸に美琴が飛び込んでいく。
美琴「ばか…ばか…ばかぁあああ…!!」ボロボロボロ…!
上条「み、美琴…? お前なんで泣いて…あれ…? 俺何してたんだっけ?」
上条当麻は救われた。
これで、今度こそほんの一滴の雫も零さぬハッピーエンド。
やれやれと息をつく一方通行の後ろで、海原が乾いた笑いを上げた。
海原「信じられない…結局、あなたは何も失わなかった。大切な人達も、それ以外の人達も、自分自身の記憶すら!!」
海原「何てご都合主義だ。これが誰かに語り継がれる物語なら、失笑モノの結末だ」
一方通行「…やれやれ、テメエはやァっぱ何か俺を舐めてンなァ」
一方通行はにやりと笑い、口を開く。
それは彼の勝利宣言に他ならなかった。
一方通行「この世界はもう、全部俺の都合で動いてンだよ」
156:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 21:58:52.11 ID:kjvSfJuM0
なにそれ怖い145:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 21:44:49.45 ID:hbwaqO5PO
かみやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!!!1165:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 22:02:43.65
ID:mo4lx2my0 ――――エピローグ
とあるホテルのワンフロアを貸し切って、盛大なパーティーが執り行われていた。
入り口にある看板には『祝! 人類勝利の宴だにゃー! ご一行様』と書かれている。
幹事が誰なのかは言うまでもないだろう。
ただ、出資者が誰なのかは記しておきたい。
アレイスター「この程度じゃあ、何の償いにもならんだろうがね」
つまりはまあ、これは『最後の審判』で奮闘した者たちへの、労いのパーティーというわけだった。
166:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 22:04:41.21 ID:PzYh0VreO
おいwww
まさか腕切ったやつと切られたやつが一緒にいんのかwww170:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 22:12:54.75 ID:3d9Z/16c0
むぎのん一方さんと顔合わせたらヤバくないかwww171:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 22:14:07.17 ID:j+5jRFh10
>>170
股間から暖かい液体が出るだろうから回収班急げ169:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 22:11:31.44
ID:mo4lx2my0土御門「うらうらー! 今日は無礼講にゃー! 金は腐るほどあるぜよー!」
神裂「土御門ちょっとこっち来いコラァ!」
土御門「はう! ねーちんが著しく酔って凶暴度三倍増し!? 助けて舞夏ー!!」
舞夏「給仕の仕事が忙しくてそっちまで手が回らないぞー。自分で何とかしろー」
神裂「『唯閃』!!」
土御門「うわー! 聖人の力解放すんな何考えてんだばかやろぉぉぉおお!!」ドカーン!
浜面「ジュース持って来ましたぁ!!」
絹旗「超遅いです浜面!」
フレンダ「全く、結局浜面はパシリさえもろくに出来ない役立たずって訳よ」
滝壺「頑張ってはまづら。あと、あそこの料理取ってきて」
麦野「おらおらー。テキパキ働かねぇと即ブ・チ・コ・ロ・シすんぞー」
浜面「ちくしょう! 何故俺がこんな目に!!」
半蔵「自業自得だ。お、これうめーな」モグモグ
駒場「身の丈に合わん啖呵を切るとこうなる…か……勉強になったな…」
176:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 22:16:28.02
ID:mo4lx2my0垣根「おい、何でそんなにくっついてくるんだテメエは」
心理定規「いいじゃない。黙っていたけど実は私は人見知りなの。こんなに大勢知らない人がいたら心細いわ」
垣根「あとテメエ能力切れ。何遊んでやがんだぶっ殺すぞ」
心理定規「…? 何の話? そもそもあなたに私の能力が通じないでしょ?」
垣根「はぁ!?」
垣根(じゃあ、何だ、あぁ!? この俺がリアルにこの女に…!? 馬鹿な馬鹿なそんなはずがねえ有り得ねえ)
心理定規「…? 変な人」
183:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 22:20:57.55
ID:mo4lx2my0雲川「ほら、軍覇。食べるか? おいしそうなのを見繕ってやったけど」
削板「おう、いただくぜ!」ムシャムシャバクバク!
雲川「これはどうだ?」
削板「食う!」ムシャムシャリ!
雲川「それならコイツは?」
削板「ごっつあんです!」ムッシャラホイ!
雲川「もひとつおまけだ。そら」ポーイ
削板「わう! ってオイもしかしてお前オレで遊んでないか!?」
貝積(……あれもまたひとつの恋の形………か?)
185:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 22:22:03.95 ID:TkO6PtQFO
餌付けされとるwww186:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 22:22:20.81 ID:9fgsRM8vO
うわ雲川かわいいなこいつ190:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 22:26:29.43
ID:mo4lx2my0結標「……今回はホント、散々だったわ」
海原「お疲れ様です。あ、食べます? これ」
結標「いただくわ…はぁ、もうウンザリ。しばらく暗部からは足を洗いたいわ」
海原「いいじゃないですか。足を洗えば。もうしばらくは血なまぐさいことも起きないでしょうし」
海原「あなたも、年頃の女の子らしく恋をしてみては?」
結標「恋…ねぇ…」
海原「好きな人がいるというのはいいですよ。それだけで、世界が輝いたものに見えてくる」
結標「いい台詞なんだと思うけど……あんたが言うと、どうもねえ」
海原「ど、どういう意味ですかそれは!!」
201:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 22:34:35.88
ID:mo4lx2my0美琴「あーん」
御坂妹「あーん、とミサカは大好きなあなたにスプーンを差し出します」
上条「そんな左右から差し出されても、上条さんの口はひとつしかありませんのことよ?」
美琴「私のから食べなさいよ」
御坂妹「ミサカを選べば次は魅惑の口移しコースが待っています」
美琴「く、くち、くちうつ…!? わわわわ、私も、私だってやってやるわよそれぐらい!!」
上条「あ、ちょ、やめて! 二人同時に口の中にスプーンを突っ込んでこないで!!」グサッ!
上条「いだぁーー!! 美琴さんが持ちたるはまさかのフォーク!?」
美琴「あ、ごめん!」
御坂妹「はい減点いち~、とミサカはお姉様に通告します」
美琴「ま、負けないんだから!!」
上条「これはあれでしょう! いくらなんでも言っていいんじゃないでしょうか!? はい、せーの!」
上条「ふ、不幸だぁ~~~~!!!!」
ちなみにその後ろにあった柱の影
黒子「わ、私のお姉さまがあんなデレデレな訳がありませんのぉぉおおおお!!!!」
205:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 22:41:16.53
ID:mo4lx2my0風斬「……」
ステイル「やあ、君も探し人が見つからないクチかな?」
風斬「え…? いや、あの…」
ステイル「おや、その様子だと探し人がどこにいるかは把握しているみたいだね。ま、僕もなんだけど」
風斬「あなたも…?」
ステイル「何だか邪魔しちゃいけないような気がしたんだろう?」
風斬「はい…友達なのに、こんなに遠慮しちゃうっていうのは……やっぱりおかしいでしょうか?」
ステイル「うん? いやいや、何もおかしなことじゃない。君が抱くその遠慮の気持ちは、人間の営む精神活動としては極正常だと思うよ?」
ステイル「ちなみに…今の僕等のような行動を、この国の言葉では『空気を読む』と言うらしいんだけどね」
206:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 22:41:51.00 ID:6woLuCqx0
ステイル、かわいいよステイル207:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 22:44:14.11 ID:PzYh0VreO
ステイルマジ空気読める208:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 22:47:04.77
ID:mo4lx2my0 パーティーの喧騒を抜け出し、一方通行は裏庭で月を眺めていた。
一方通行「あ~…ガキ共がねだるからって、ほいほいこンなトコに顔出すモンじゃねェな。ウザったくてしょうがねェ」
ぽす、と一方通行の横に座る影。
純白の修道服に身を包んだ少女―――インデックスだ。
一方通行「……」
インデックス「む? 何でそんなに驚いているの?」
一方通行「そりゃ驚くだろォが…いいンかよ? こンなトコにいちゃ、中の料理が無くなっちまうぞ?」
インデックス「あ、あくせられーたの中にいる私にはそんなイメージしかないの!?」
一方通行「テメエの今までの行動を思い出せアンポンタン」
インデックス「う、うぅ…! 認めるけど! 一言も反論できないけど!!」
209:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 22:51:20.97 ID:6kD6TVul0
ハッピーエンドでよかった・・・・・・!217:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 22:57:23.09
ID:mo4lx2my0インデックス「月…綺麗だね」
一方通行「…あァ、まァな」
沈黙。
インデックスは急いで次の会話のネタを頭の中から探り出す。
でも、うまい話題が見つからなかったから、インデックスはもう本題に入ることにした。
インデックス「ほんとはね…もう、そんなに食べなくてもいいんだ」
インデックスは今までの自分を恥じるように、ぽりぽりと頬をかいた。
インデックス「どういうわけか、私の中にあった10万3000冊の魔道書はひとつ残らず無くなっちゃったから……もう、食べなくても、いいんだ」
消えた魔道書は他ならぬ、目の前の一方通行の中にある。
今も彼は、その体の内側で繰り返される破壊と再生の繰り返し――その苦痛に耐えている。
インデックスはそれを知らないけれど。
一方通行にも、それを教えるつもりはないけれど。
インデックス「もう私は『禁書目録』なんかじゃない……今の私はもう、ちょっと記憶力がいいだけの、ただの女の子なんだよ?」
一方通行「あァ、そうですかァ」
インデックス「好きだよ、あくせられーた」
一方通行「…はァ?」
219:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 22:58:12.78 ID:EzO9dp5GP
えんだああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああいやあああああああああああああああああああああああい
オールウェイ、らああああああああああああうゆううううううううううううううううううううううううううううえんだああああああああああああああああゥェェイ、
らあああああああああああうゆううううううううううううううううううううううううううううあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙221:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 22:58:42.27 ID:hdF7g6CH0
きたああああああああああああああああああああああああああああああ223:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 23:01:03.13 ID:ChgMnuQf0
なんか顔がにやけてくるな224:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 23:01:16.59 ID:ViA+LJhx0
ハーレムルートなど切り開けるものかああああああああ225:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 23:01:47.28 ID:PzYh0VreO
えんだあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ227:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 23:02:37.78
ID:mo4lx2my0インデックス「愛してる」
一方通行「………」
一方通行は言葉に詰まる。
真っ直ぐに自分を見つめてくるインデックスに、咄嗟に言葉を返せない。
てへへ、とインデックスは顔を真っ赤にして笑った。
インデックス「別に、答えを求めてるわけじゃないんだ」
インデックス「あくせられーたには色々抱え込むものが多すぎて、私なんかに意識を向ける暇なんてないってこともわかってる」
インデックス「だけど、今だけでいい。今だけでいいから」
インデックス「もう少しだけ、近くに行ってもいいかな?」
一方通行「駄目だ」
インデックス「はぅ」
229:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 23:03:05.68 ID:gJI08T7N0
おいぃ231:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 23:03:57.19 ID:hdF7g6CH0
これは前フリだろ?234:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 23:04:36.33 ID:2ovGakJn0
完全にかっこいいこと言おうとしてやがる…237:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 23:07:41.86
ID:mo4lx2my0 すわ調子に乗りすぎたか、とインデックスは涙目で一方通行の方を見る。
さて、どんな呆れた目を向けられているかと覚悟していたが……違った。
一方通行は自分を見ていない。
ひどくびっくりしたように見えるその目は、インデックスのさらに後ろを向いている。
インデックス「後ろ…?」
一方通行の視線を追って後ろをちらり。
するとそこには。
打ち止め「………」
ミサカ「………」
なんかいた。
打ち止め・ミサカ「なに抜け駆けしてんの?」
『ミサカは~』なんて口癖の入る余地も無い、圧倒的負のオーラを放つ打ち止めとミサカがそこにいた。
240:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 23:10:11.57 ID:is7qc7mFO
空気よめよおおおお244:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 23:13:20.19 ID:VCLWg0fYO
ミサカちゃんらちょっとこっちおいで245:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 23:13:33.03 ID:85bOT7BEO
どいつもこいつもいちゃつきやがって・・・246:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 23:17:46.19
ID:mo4lx2my0打ち止め「ミサカなんか大好きだもん! ってミサカはミサカは今こそ心のうちを打ち明けてみる!!」
ミサカ「ミサカなんか超愛してます、とミサカはずずいとあなたに迫ります」
一方通行「ちょ…待…おォ!?」
打ち止めとミサカの迫力に押され、一方通行はずりずりと後ずさる。
ぽふん、と首筋に何かが当たった。
番外個体「そんな未成熟のミサカ達より、程よく熟れた食べ頃ミサカはいかがかにゃー?」
番外個体は一方通行の首筋に当たっているポヨポヨしたポヨポヨを、さらに一方通行の後頭部にポヨポヨする。
番外個体「感激してよね第一位。ミサカのこの魅力的な体は、全部全部あなたに弄ばれるために存在してるんだからさ」
ミサカ「意義ありです。その理屈で言えばこのミサカを選べば青い果実に、いずれは熟れごろ果実と一粒で二度おいしいお得感です」
打ち止め「ミ、ミサカなんてそれに『危ない果実』まで付いてくるよ! ってミサカはミサカは猛アピール!」
インデックス「レ、レア! 私はとってもレアなんだよ! そんなにミサカばっかりじゃ食べ飽きちゃうかも!」
一方通行「テメエら意味分かって言ってンのかァァ!?」
247:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 23:19:04.85 ID:B/2ha72wO
何を売り込んでんだこいつらはっw248:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 23:20:07.06 ID:hdF7g6CH0
危ない果実www250:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 23:20:34.99
ID:mo4lx2my0 噴飯ものの台詞であるが、あえて言わせていただこう。
例えこの世の全てを操れようと―――――乙女心だけは操れない。
260:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 23:23:52.85
ID:mo4lx2my0 だから彼は神様なんかじゃなくて、やっぱりただの人間で。
人間だから、これからも泣いて、怒って、悲しんで、嫉妬して、傷ついて、笑って―――――そうやって、生きていく。
264:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 23:25:12.99
ID:mo4lx2my0 願わくば―――――これからの彼等の人生に、幸多からんことを
267:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 23:26:31.28
ID:mo4lx2my0 もしインデックスが上条さんより先に一方通行に出会っていたらという妄想
以上、完全終了。
277:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 23:27:51.44
ID:mo4lx2my0終わった……燃え尽きたぜ……真っ白にな………
274:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 23:27:42.95 ID:hdF7g6CH0
マジで良かった
最高のハッピーエンドだわ
乙279:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 23:28:27.11 ID:9/DC1pIR0
>>1乙
何か禁書アニメⅡの新OP見てるような興奮状態になった。凄く面白かった281:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 23:28:46.18 ID:KBMFk8g2O
作者ありがとう
原作と比べるつもりはないけど、超おもしろかった283:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 23:29:00.73 ID:saBaaIO50
>>1乙だぜえええええ!!!
SSでこれほど熱くなったのは初めてだわ
リアルタイム遭遇できてまじよかった290:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 23:30:15.99 ID:85bOT7BEO
俺の>>1乙に常識は通用しねえ291:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 23:30:34.41 ID:LtMs6mP6O
今まさにSSの歴史に立ち会えた事を感謝する
>>1乙!! 本当にありがとう!!!!293:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 23:31:19.96 ID:VCLWg0fYO
やっぱり影響力凄まじすぎて自分の書きたいものことごとく変わってったよ…
激しく乙!322:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 23:58:18.43 ID:D3rQd3bCO
乙
バカッコイイ削板さん見れて良かったです。358:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/07(月) 02:11:50.83 ID:fzFlEmuF0
セロリさんが厨二を極めてしまわれたのが逆に禁書っぽくていいな
すがすがしいくらい厨二だった313:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 23:38:45.55 ID:LOcNuRU50
乙でした。
感動した。ほかに言葉が見つからない。319:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 23:52:14.87 ID:0Vhytf8NO
乙です
シリーズ全部よんでて、続きを待ってたよ
素晴らしいお話ありがとう
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