@HOME 我が家の姉は暴君です。 (電撃文庫)1 :
以下、VIPにかわりましてホライゾーンがお送りします :2011/01/09(日) 08:25:00:00
ID:oAjApoT6美琴「ちょっと待ちなさいよ!! ……と、当麻///」ボソッ
ミサカ「……お姉さまが頬を赤らめている様子を、ミサカはジト目で観察します」ジトー
五和「上条さん! ……よ、良かったらおしぼりどうですか?」
神裂「上条当麻、あなたに折り入って話が」
滝壺「大丈夫だよ、とうま。私はそんなとうまを応援してる」
インデックス「とーまとーまとーまー!」
一方通行「三下ァ三下ァ」
上条「上条当麻は静かに暮らしたい!」
2 :
以下、VIPにかわりましてホライゾーンがお送りします :2011/01/09(日) 08:45:00:00
ID:oAjApoT6インデックス「とーまー! おなかすいたんだよー!」
上条「はいはい、今ご飯作ってますから、もう少し待っててくださいねー」
インデックス「待てないよとーまー! このお肉の良い香りが、香りが……
私の歩く教会を越えて攻撃してくるかもー!」
上条「ふふふ……今日の特売はうまい具合に収穫できたので、お肉いっぱいですよー!」
インデックス「ほああっ! そんな事言われたら待てないんだよ! 待てないんだよ!」ジタバタ
スフィンクス「にゃー!」ジタバタ
(から揚げっ! 待てるかっ! から揚げと言われてっ! 待てるかってんでぇっ!)
上条「うおおおおい! 静かにしとけ! お隣さんの迷惑になるだろーが!」
3 :
以下、VIPにかわりましてホライゾーンがお送りします :2011/01/09(日) 08:45:00:00
ID:oAjApoT6──
上条「いよっし! それでは両手を合わせましてー?」
インデックス「いっただっきま
ピンポーン
上条「……」
インデックス「……」
ピンポーン
インデックス「…………イッタダッキマー……」ボソボソ
上条「……居留守はだめだろ…… ちょっと待ってろ」
4 :
以下、VIPにかわりましてホライゾーンがお送りします :2011/01/09(日) 09:05:00:00
ID:oAjApoT6上条「はーい! 今出まーす!」
ガチャ
美琴「……!! あ、あんたが困ってるだろうと思ってごdrftgyふじこlp;@」
上条「……はい?」
黒子「……お姉さま、落ち着きになってくださいな。こんばんわ、上条さん」
上条「お、おう白井。2人してどうしたんだ?」
黒子「それがですね……」チラッ
美琴「」モジモジ
上条「? どうしたビリビリ。具合悪いのか?」ズイッ
美琴「ひゃっ!! ~~~~~っ!///」
上条「へ?」
バチバチバチィ────────!
5 :
以下、VIPにかわりましてホライゾーンがお送りします :2011/01/09(日) 09:20:00:00
ID:oAjApoT6──食卓にて
美琴「……」ズーン
インデックス「……」ダラダラ
黒子「……」
上条「ま、まあそのなんだ。上条さんみたいのが急に近づいたらそりゃ驚くよな…… すまんかった」
美琴「い、いや、良いのよ…… 私こそ急に……ごめんね……」シュン
上条(おいおいおいどうしたんですか御坂さん!? こんな弱々しいオーラ漂わせてる方でしたっけ!?)
黒子「……ともあれお姉さま、殿方の家にあがれたのですから、これはチャンスですの!」ボソボソ
美琴「……! あいつの……家……」ボンッ
黒子(お姉さまああああああああああああ!?)
インデックス「……」ダラダラ
上条「……ん? ……おま……!! インデックス! よだれ!よだれーっ!
何が歩く教会だ馬鹿! ふけっ! これでふけっ! ベトベトじゃねえか馬鹿!不幸だー!」
6 :
以下、VIPにかわりましてホライゾーンがお送りします :2011/01/09(日) 09:30:00:00
ID:oAjApoT6インデックス「ふおお……!」
上条「おお!」
美琴「私と黒子で肉じゃがを作ったんだけど、その……
作り過ぎて余っちゃったから、良かったら食べないかなーと……思って……」
上条「ありがとう……っ! ありがとう……っ!」
インデックス「短髪! ありがとうなんだよ! 短髪は神の使いかも!」スリスリ
美琴「ちょ、ちょっと急にすりつかないでよ///」
7 :
以下、VIPにかわりましてホライゾーンがお送りします :2011/01/09(日) 09:35:00:00
ID:oAjApoT6黒子「むっきいいいいいいいい! そこは黒子の特等席でしてよっ! お姉さまあああああんっ」ガバッ
美琴「……」ビリビリ!
黒子「ああっ! なぜ黒子にだけっ!
……はッ! これは試練! 黒子にだけの特別な試練なのですねお姉さまああああああ!」ビクンビクン
インデックス「短髪ー! 短髪ぅー!」スリスリ
美琴「……///」
上条「ともあれ、上条さんちでも今日はから揚げなので、一緒に食べようぜ!」
美琴「う、うん! それじゃあ……」
「いただきまーす!」「ですの!」
8 :
以下、VIPにかわりましてホライゾーンがお送りします :2011/01/09(日) 10:00:00:00
ID:oAjApoT6上条「はぐ…はぐ…はぐ… うまっ……! さいこ~~~っ……!」
インデックス「ひぃ~ひぃ~~っ……! じゃがいもっ……! ほく…ほく…ほく…くぅ~~っ……!」
美琴「そ、そんなに美味しいかしら?」
黒子「まあ、ここまで喜んでいただけると作ったかいがありますの」
インデックス「最近だと…むぐっ、とーま、もやしばっか出してたから…んぐんぐ
もやし明けにこれは……ゴクン。体にしみ渡るんだよ!!」クワッ
上条「ああ……! ちょっと不幸の散財が積み重なってな…… いつもはもう少しマシな食生活なんだが…モグモグ」
美琴「あんたも大変ねぇ……その不幸体質」
9 :
以下、VIPにかわりましてホライゾーンがお送りします :2011/01/09(日) 10:05:00:00
ID:oAjApoT6上条「……っと、悪い、こんな事人にベラベラ話すもんじゃないな!」
美琴「……」
黒子「……ちょっとお姉さま!何しんみりとしてるんですか! これはチャンスですのよ!?」ボソボソ
美琴「な……、どうしたのよ?」
黒子「かくかくしかじか……」
オイシイ!オイシスギルンダヨトーマ!オニクホロホロノタマネギトロトロナンダヨ!
アアッ、ヨカッタナインデックス。カミジョウサンモキョウバカリハシアワセダゾー!
10 :
以下、VIPにかわりましてホライゾーンがお送りします :2011/01/09(日) 10:15:00:00
ID:oAjApoT6──
「ごちそうさまでした!」「ですの!」
インデックス「……ここは天国ですかー……」
上条「ふう、肉じゃがありがとな! 凄いうまかったぜ!」
美琴「あ……、いや、余り物持って来ただけだから別に……」
黒子「お姉さまっ!」ファイト!
美琴「え……えっとその……」
上条「?」
美琴「も、もし良かったらなんだけど……
…………またこうしてご飯作ってきて、お邪魔してもいい?」
11 :
以下、VIPにかわりましてホライゾーンがお送りします :2011/01/09(日) 10:40:00:00
ID:oAjApoT6黒子(ああ……お姉さまそれは……もはや告白ですの……)
上条「……? …………? …!! ……いいのか?」
美琴「うん……もし良かったら……」
上条「おう! いつでも来てくれ!
事前に連絡くれれば、こっちでもご飯作って待ってるからさ」
黒子(……この類人猿が相も変わらず鈍くて助かりましたの)
インデックス「短髪ぅー! 短髪のご飯美味しかったんだよー! また来てねなんだよー! 」スリスリ
美琴「た、短髪って呼ぶのやめなさいよ! それとくっつくのも!///」
インデックス「短髪ー! 短髪ぅー!」スリスリ
美琴「……///」
黒子「むっきいいいいいいいいいい!」
12 :
以下、VIPにかわりましてホライゾーンがお送りします :2011/01/09(日) 10:50:00:00
ID:oAjApoT6上条「今日はありがとよっ、それじゃあまたな!」
インデックス「またねー! 短髪ー! 黒子ー!」
黒子「こちらこそですわ、それでは失礼しますの」
美琴「そ、それじゃあまた来る時は連絡するわね!」
上条「はいよー、いつでもお待ちしておりますよ」
──
インデックス「今日は賑やかで美味しくていい日だったね!とーま!」
上条「おうっ、たまにはこんな日も良いものだな」
13 :
以下、VIPにかわりましてホライゾーンがお送りします :2011/01/09(日) 11:00:00:00
ID:oAjApoT6スフィンクス「ぶにゃ」
(旦那さんたちだけでよろしくしやがってよう……、今日は冷たい窓際で1人で寝てやらぁ)
インデックス「!! スフィンクスだけ食べられなかったからふてくされてるんだよ」
上条「肉じゃがは食わせられないからなあ……
ほらスフィンクス用に取っておいたぞ。から揚げの肉を裂いた奴だ」コト
スフィンクス「にゃー!」モグモグ
(し、信じてましたぜ旦那さん! あっしは最初からっ! むぐむぐ)
インデックス「良かったねースフィンクス」ナデナデ
スフィンクス「……にゃー」
(……今日もベットで一緒に丸まらせてくださいな)
──
14 :
以下、VIPにかわりましてホライゾーンがお送りします :2011/01/09(日) 11:30:00:00
ID:oAjApoT6──ある日のこと、スーパーにて
上条「不幸だ……いや、ドジった…… タマゴが安いと思って勇み足で来てみたら
コレ……次の広告のチラシじゃねえかッッ! ちくしょう……」
上条「……せっかく来たんだし、何か買って帰りますか」
──
上条(鮭フレーク……弁当とかに良いか。買っておこう)
「「スッ」」ピト
……
上条「うおっ、す、すすすしゅみません!」
15:
以下、VIPにかわりましてホライゾーンがお送りします :2011/01/09(日) 11:45:00:00
ID:oAjApoT6滝壺「……」ニコニコ
上条「お……あの、う」
上条(な、なんだこの子は…… 手が柔らか……じゃなくて! 庇護欲がくすぐられ……じゃなくて!)
滝壺「……?」キョトン
上条「!! ご、ごめん! 手が触れたのはわざとではなくてその……」バッ
滝壺「……ふふっ」
麦野「滝壺ー! 何やってるのー!?」
滝壺「あ……むぎの」
16 :
以下、VIPにかわりましてホライゾーンがお送りします :2011/01/09(日) 11:50:00:00
ID:oAjApoT6フレンダ「鮭フレーク?」
滝壺「うん……、そろそろ切らすかなと思って。なかったらむぎの可哀想」
絹旗「まるでそれしか食べれないみたいな言いっぷりですね」
麦野「滝壺……よしよし」
滝壺「……えへへ」
フレンダ「なぜかいい雰囲気になってるし……」
上条「……」
上条(な、なんだ? なんでこんな美少女に囲まれてるんだ? 落ち着け上条当麻。
これはエロゲではない。ここで変な行動をしたら間違いなくアウトだぞ!!)
17 :
以下、VIPにかわりましてホライゾーンがお送りします :2011/01/09(日) 12:10:00:00
ID:oAjApoT6麦野「……あん?」
上条「はっ、はひ!」
麦野「……初めまして、あなたも鮭フレークを買いに?」
上条「お……、はい、お弁当用にちょっと」
麦野「良いわねー。私もお弁当を作る時は毎回鮭フレークを敷いてるのよ」
上条「あはは、毎回はー……でも美味しいですよね」
フレンダ「おお、麦野が鮭好きと知って興味を示した訳よ」
絹旗「あの人、麦野のあまりの鮭っぷりに若干超同意しかねましたね」
滝壺「さっき、手、にぎってたんだよね」
「!?」
上条「ちょっ!」
18 :
以下、VIPにかわりましてホライゾーンがお送りします :2011/01/09(日) 12:15:00:00
ID:oAjApoT6絹旗「どういう事か説明してもらえますか?」
滝壺「ん、手、にぎってたの。この人と」
上条「あっ、その、それは、ですね、話すと長く、
いや、長くないです、すぐ済みます、経緯が、あってですね? き、聞いて、ください?」
フレンダ「……」スッ
麦野「ここごとブッ飛ばしてどーすんのよ。鮭買えなくなるでしょ。しまって。フレンダ」
フレンダ「……私女だけど、鮭に命運左右されちゃう男の人って……」
絹旗「とりあえずこの人の言い分を超聞きましょう」
上条「お、おう。ありがとう。聞いてくれ」
19 :
以下、VIPにかわりましてホライゾーンがお送りします :2011/01/09(日) 12:30:00:00
ID:oAjApoT6──
上条「──という訳でですね。はい」
滝壺「うん」ニコニコ
麦野「それで間違いないの? 滝壺」
滝壺「うん、まちがいないよ」ニコニコ
フレンダ「っはぁー……結局、滝壺の言い方で誤解を招いたって訳ね。疑ってごめんなさい」
上条「いや…… こちらこそ…… 滝壺さん? の手、やわらかかっ…… ハッ!」
絹旗「ほほう、ほうほう、やっぱりタイーホする必要が超あるようですね」
滝壺「……」テレテレ
20 :
以下、VIPにかわりましてホライゾーンがお送りします :2011/01/09(日) 12:40:00:00
ID:oAjApoT6上条「あの……その……」
フレンダ「やっぱりブッ飛ばす?」
麦野「いやーん、意外と大胆なのねー!っと
……私の名前は麦野沈利。あなたの名前、聞いても良い?」
上条「あ、えーと、上条当麻って言います」
麦野「そう、上条当麻ね。また会った時よろしくね」
絹旗「自分は絹旗最愛って言います。滝壺さんは手以外も、もれなく柔らかいですよ」
上条「ぐ、ぐぬぬ……」
フレンダ「私はフレンダって呼んでくれれば良い訳よ」
滝壺「たきつぼりこう、だよ。よろしくね。とーま」ニコニコ
上条「お、おう。よろしく」ドキドキ
21 :
以下、VIPにかわりましてホライゾーンがお送りします :2011/01/09(日) 19:40:00:00
ID:oAjApoT6麦野「おやおや? こんな美少女に囲まれちゃったから緊張しちゃってるのかにゃー?」
上条「う…………その通りでございます」
麦野「へ? ……そ、そう」
フレンダ「自分で言っといて照れてる訳よ」
滝壺「大丈夫だよ、むぎの、そんなむぎのも可愛いよ」
絹旗「麦野、そろそろ行きましょう」
麦野「あ、そ、そうね! それじゃあ私達はそろそろ行くわね。車で待たせちゃってるから」
上条「ん。わかった。それじゃあまた」
滝壺「またね、とーま」ニコニコ
絹旗「超失礼します」
22 :
以下、VIPにかわりましてホライゾーンがお送りします :2011/01/09(日) 19:50:00:00
ID:oAjApoT6──
絹旗「面白い方でしたね」
フレンダ「どことなく浜面と似てたかも」
麦野「……浜面ほどヘタレではなさそうだけどね。"幻想殺し"」
滝壺「……? とーま、何かの能力者なの?むぎの。私、それらしい力を探知できなかったよ」
麦野「それが能力だと思う。見聞きした情報だと、能力を打ち消す能力とかどうとか……」
フレンダ「うわっ、なにそれ面白い」
絹旗「でも、超良い人でしたね上条さん」
麦野「そうね。特に幻想殺しに警戒する必要もないかもね。一応帰ったら調べてみるけど」
23 :
以下、VIPにかわりましてホライゾーンがお送りします :2011/01/09(日) 20:00:00:00
ID:oAjApoT6フレンダ「ふぅ~、到着到着」
滝壺「遅くなっちゃったね」
浜面「おーう、遅かったなお前ら。結構買いこんで来たのか?」
絹旗「ちょっとスーパーで出会いがありましてね」
滝壺「……」ニコニコ
麦野「はーまづらぁ、これ全部車に入れて」
浜面「……出会いだぁ? ……お前らが言う出会いは怖かったりするから困る」セッセセッセ
麦野「大丈夫。ただの能力者だから。フレンダがぬいぐるみ取り出してたけどね」
フレンダ「……てへっ」コツン
浜面「全然大丈夫じゃねーじゃねーか!」
24 :
以下、VIPにかわりましてホライゾーンがお送りします :2011/01/09(日) 22:00:00:00
ID:oAjApoT6──帰り道
上条「……嵐のような時間だったな」
上条「恋の始まりのように手が触れ、その後一歩間違えれば痴漢冤罪
だがしかし、何とか理解をもらって、またねと言ってもらう仲にまで……」
上条「こ、これは……! フラグじゃないか? 上条さんにもとうとう春が来たんじゃないですか!?
大食いシスターだのビリビリ中学生などではない!! 年上のお姉さんからおしとやかーな不思議ちゃんまで……」
ミサカ「饒舌な独り言ですね。とミサカは妄想に浸っているあなたの幻想をぶち壊します」
上条「うおわあっ! ……御坂妹か、……聞いてたのか」
ミサカ「はい。全部聞かせてもらいました。とミサカはしてやったりな顔で断言します」
上条「ぐはっ!? ……こ、これは妄想じゃないぞ! ついさっき実際にあっただな……」
ミサカ「フゥ~~~。とミサカはくだらない言い訳をする犯罪者を見る目で大きくため息をつきます」
上条「ちくしょう…… ちくしょう……!」
25 :
以下、VIPにかわりましてホライゾーンがお送りします :2011/01/09(日) 22:15:00:00
ID:oAjApoT6ミサカ「ぷふー、とミサカは気の抜けた笑いで人を小馬鹿にします」
一方通行「よォ、何うなだれてんだ三下ァ」
上条「ああ? お前は……一方通行じゃねえか」
打ち止め「ミサカもいるよっ! ってミサカはミサカは一方通行の後ろからひょっこり顔を出してみる!」
ミサカ「おや、ここにも犯罪者が、とミサカは2人のイチャつきっぷりを少々訝しげに見つめます」
一方通行「ンだとコラァアアアアア! テメェやっぱりぶっ殺し……」
打ち止め「そんな事言っちゃいけません! ってミサカはミサカはあなたに膝カックーーーン!」クイッ
一方通行「たっ!? ……が……」バタン
26 :
以下、VIPにかわりましてホライゾーンがお送りします :2011/01/09(日) 22:35:00:00
ID:oAjApoT6打ち止め「あ、ふくらはぎに当たっちゃった。ってミサカはミサカは頭に拳をあてて反省」テヘヘ
ミサカ「上位個体は小さいですからね。とミサカはその若さを妬みます」
上条「お前も全然幼いぞ……」
一方通行「……」プルプル
上条「……脆いなぁ、学園都市第1位」
ミサカ「幼女の膝蹴りで倒れて悶える学園都市第1位。とミサカは詳細を添えて一方通行を皮肉ります」
一方通行「……クソガキィィ」
打ち止め「あ、ヤバイかも。ってミサカはミサカはあなたから出るどす黒いオーラを感じ取って逃走体制に……」
一方通行「あァッ!? 愉快にケツ振りやがって、誘ってンのかァ!?
この学園都市第1位から逃げられると思ってンじゃねェぞ!! くきかきかこか───────────ッ!!」
打ち止め「ぴゃーーーー!!」
27 :
以下、VIPにかわりましてホライゾーンがお送りします :2011/01/09(日) 23:40:00:00
ID:oAjApoT6──
打ち止め「うう、痛いよーってミサカはミサカはたくさんチョップされた頭を抑えてみる」
一方通行「ハッ、自業自得だァ」
ミサカ「幼女相手に全身全霊な一方通行にミサカはやれやれ、とポーズを取ります」ヤレヤレダゼ
上条「うーん。これも愛……か? ……ところで、3人揃って今日はどうしたんだ?」
一方通行「おォ、クソガキが急に遊園地に行きたいって言いだしてなァ。
妹達も勝手に誘ってきやがって、ンで行って来た帰りだァ」
打ち止め「MNWで呼びかけてみてね! 何人か近くにいたミサカ達とも一緒に遊んだんだよ!
ってミサカはミサカは初めての遊園地で、未だに興奮冷めやらぬ事を全身で表現してみたり!」
上条「おおーう! そいつは良かったな! 打ち止め!」
28 :
以下、VIPにかわりましてホライゾーンがお送りします :2011/01/09(日) 23:55:00:00
ID:oAjApoT6一方通行「なンか、遠くから超特急で来た変な奴もいたみたいだがなァ……」
打ち止め「あなたにやたら絡みついてたねー
ってミサカはミサカは今思い出してもあのベタベタな個体にプンプン!」
一方通行「なーにいっちょまえに怒ってンですかァ? クソガキはクソガキらしくしてろォ」ワシャワシャ
打ち止め「あふぅ……///」
ミサカ「妹達の個体差が出てる中で、ああいう特殊な個体もいまして……
とミサカは姉妹の不出来に改めてごめんなさいします」
一方通行「あン? お前は何もしてねーだろが。一々しょぼくれてンじゃねェよ」ワシャワシャ
ミサカ「あう……///」
打ち止め「ああー! ずるいずるい!
ミサカにももっとしてよってミサカはミサカはあなたの腕に飛びついてみる!」
一方通行「あァッ!? なンだクソガキ! 危ねェから降りろォ!」
上条「……これが冴えない男子高校生とチート設定イケメンリア充の差ですか……」
29 :
以下、VIPにかわりましてホライゾーンがお送りします :2011/01/10(月) 00:15:00:00
ID:oAjApoT6一方通行「ハァー……ってもう夜になっちまうじゃねェか、ンじゃあ三下ァ。俺達はそろそろ行くぜェ」
打ち止め「!! そ、そうだ! 早く帰らないと、芳川がまたぬけがけしちゃうよ!
ってミサカはミサカはあわわわわわ!」
上条「……はいよ……じゃあまた今度なー……」
ミサカ「先ほど妄想してた時とは偉い違いですね。とミサカはビフォーアフターをズバリ指摘します」
上条「いや……だからあれは妄想じゃなくてだな……上条さんにだってなあ…… うっうっ……」
一方通行「おいおい、情緒不安定な奴だな…… それでも男かよォ?」
ミサカ「あなたに男を語れる資格はあるのでしょうか……? とミサカはもやしを見つつ疑問を口にします」
30 :
以下、VIPにかわりましてホライゾーンがお送りします :2011/01/10(月) 00:55:00:00
ID:oAjApoT6打ち止め「はーーーやーーーくーーー! ってミサカはミサカはあなたの手を引っ張ってみるー!」
一方通行「おォッ!? わかった! わかったから引っ張ンなクソガキ! 三下ァ! それじゃあなァ!!」
上条「おー…… またなー一方通行ぁー……」
ミサカ「元気を出してくださいね。とミサカはもう手遅れなフォローを送ります」ビシッ
上条「うわああああん! 今に見てろよー!」ダダダッ
ミサカ「行っちゃいました…… あ、待ってください一方通行ー!」
31 :
以下、VIPにかわりましてホライゾーンがお送りします :2011/01/14(金) 02:05:00:00
ID:oAjApoT6──玄関前
上条「ふう…… やっと帰ってきましたよっと。やけに濃い1日だったな」
ガチャ
神裂「……あ、お帰りなさい。お邪魔してます」
五和「!! お、おひゃっ、お帰りなさい!」
インデックス「お帰りとうま! ちょうどいいとこに来たんだよ!」
上条「なん……だと……」
32 :
以下、VIPにかわりましてホライゾーンがお送りします :2011/01/14(金) 02:10:00:00
ID:oAjApoT6上条「……なるほど、インデックスの様子を見に来たと」
神裂「ええ、勝手ながらお邪魔させてもらってました。
五和も付いてくるって聞かなくって、2人で、ね? 五和」
五和「ななな! 何言ってるんですか女教皇様! そんなことないですよう!」
神裂「ふふふ……」
五和「むう……」
インデックス「何か不穏な空気が漂ってるんだよ……」
上条「あ、ああ……何か……ピリピリ……してらっ、してらっしゃってます?」
「「そんなことないですよ?」」
上条「おおう……」
33 :
以下、VIPにかわりましてホライゾーンがお送りします :2011/01/14(金) 02:45:00:00
ID:oAjApoT6上条「それにしても、その格好……」
五和「あ、これですか
えと、上条当麻が帰ってくるまでにご飯を作っておこうかと思いまして、先に皆で支度してたんですよ」
インデックス「私も頑張ったんだよ!」
神裂「ええ、そうですね」ナデナデ
上条(なるほど、だからエプロンなのか。……それにしても……)
上条「……」ジー
五和「ど、どどどどうしたんですか?///」
神裂「……何か変でしょうか?///」
上条「……うう」ブワッ
「!?」
34 :
以下、VIPにかわりましてホライゾーンがお送りします :2011/01/14(金) 02:55:00:00
ID:oAjApoT6上条「す、すまん…… 帰って来てみたら、エプロン来てご飯用意してくれる美女が2人もいるとか……
普段との差で上条さん思わず涙が……」
神裂「な、何言ってるんですか! ほら、泣かないでください!」
五和(美女……美女って私のこと……? あわわわわわ)プシュー
インデックス「とうま!! 2人じゃないかも! 私も入れて3人なんだよ!」
上条「……お前、いつも夕方から夜にかけて何やってっか
自分の胸に手を当てて考えてみやがってくださいな……」
インデックス「え、ええと……テレビ見て、ご飯食べて、それからスフィンクスと……」
上条「はい、スラスラと言えて偉いですねってコラァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」
35 :
以下、VIPにかわりましてホライゾーンがお送りします :2011/01/14(金) 03:05:00:00
ID:oAjApoT6インデックス「うう、とうまに怒られたんだよ」
五和「まあまあ、少しずつ家事を分担してあげたら良いじゃないですか」
神裂「そうですよ。頑張ってください。インデックス」
インデックス「う、うん……後でとうまに聞いてみて手伝ってみるよ」
上条(う…… 無垢だ…… 毒気を抜かれた…… というよりむしろ罪悪感が……)
上条「い、いやその……、そんなに落ち込むことはないぞインデックス
そうだ! ご飯作ってくれたんだろ? 皆で一緒に食べようぜ!」
インデックス「とうま…… うん! ご飯食べよう! とうまっ!」ガバッ
上条「イ、インデックスさん!?」
36 :
以下、VIPにかわりましてホライゾーンがお送りします :2011/01/14(金) 03:40:00:00
ID:oAjApoT6──
インデックス「ごちそうさまでした!」
上条「ごちそうさま。何か無茶苦茶うまかったな……」
五和「おそまつさまです」
神裂「五和のご飯は美味しいですからね。ご飯隊隊長は五和でした」
インデックス「バッグから色々取り出してたもんねー、ネコえもんみたいだったんだよ」
五和「そ、そんな…… 照れちゃいます」
上条「相変わらずいいお嫁さんしてるなー五和。今度コツとか教えてくれよな!」
五和「へっ!? わっ、分かりました! そそそそそれじゃあ今度に……」
インデックス「ち、近づきがたい、良いふいんきが……」
神裂「落ち着いてください。ふいんき、ですよインデックス」
神裂(しまった……! 私としたことが、なぜ敵に塩を送るような真似を…… うう……)
インデックス(かおりも充分錯乱してるんだよ……)
37 :
以下、VIPにかわりましてホライゾーンがお送りします :2011/01/15(土) 04:10:00:00
ID:oAjApoT6上条「ふうっ、片付いたな。片付けまで一緒にやってもらっちゃって悪かったな」
五和「いえいえ、当たり前のことですから」ニコニコ
上条「……ええ子や…… 五和はええ子や……」ヒシッ
五和「ひゃっ! あああああの、えと……///」
インデックス「むう、私だって片付け毎日してるのに…… とうまー!」
ガブッ
ゴリッ
上条「痛ってええええええええええええええ!」
五和「ちょっ……上条さーーーーーーーーん!」
38 :
以下、VIPにかわりましてホライゾーンがお送りします :2011/01/15(土) 04:30:00:00
ID:oAjApoT6インデックス「……ふんっ」
上条「……」プシュー
五和「血! 血出てるじゃないですか! ……そっ、そうだ、おしぼり! バックの中に……」
五和「あれ? おかしいな……」ゴソゴソ
フキフキ
神裂「大丈夫ですか? 上条当麻」
五和「……はっ?」
上条「むお…… 神裂か。……痛てて」
神裂「構いませんよ。ゆっくりしててください……」フキフキ
上条「おおう…… ありがとな。気持ちいいぜ」
神裂「ふふふ……」チラッ
五和(オンドゥルルラギッタンディスカー!)
39 :
以下、VIPにかわりましてホライゾーンがお送りします :2011/01/15(土) 04:10:00:00
ID:oAjApoT6神裂「よし、それではそろそろ……私達はお暇します」フキフキ
上条「ふへぇー…… おしぼりしゅごいぃ…… お? おお、わかったぜー」
五和「うぐ、もうそんな時間なんですね」
神裂「そうですよ。夜も大分更けました。そろそろ皆の所へ戻らないと」
インデックス「ううーん、眠くなってきたんだよぉ……」
五和「最後の最後に女教皇様に出し抜かれた……ちくしょー……」ブツブツ
神裂「ふふふ、何のことやら」ナデナデ
五和「そ、そうやってすぐ撫でないでくださいー!」
上条「んん? どうした?」
40 :
以下、VIPにかわりましてホライゾーンがお送りします :2011/01/15(土) 05:25:00:00
ID:oAjApoT6神裂「あはは、それでは上条当麻、今日はありがとうございました」
五和「あっ、あああありがとうございましたっ!」
上条「ん、いえいえ。こちらこそ色々してもらっちゃってありがとうございましたですよ」
インデックス「また来てねー……、かおりー、いつわー……」
神裂「はい。必ずまた来させてもらいます。ではっ」
五和「……上条さん! こ、こ、今度お料理一緒にしましょうねっ!それではー!」ダダダッ
上条「おお? ……あ、ああ! 今度是非上条さんにコツって奴を伝授してくれー」
神裂「あっ! こら五和っ! ……っと、上条当麻! お邪魔しました! また来ますね!」
イッツーワ!ア、アナタズルイデスヨー!
フ、フンダ!プリエステスサマダッテヒトノオシボリツカッテズルイデスヨーダ!
──
41 :
以下、VIPにかわりましてホライゾーンがお送りします :2011/01/15(土) 05:30:00:00
ID:oAjApoT6上条「ふうー…… よし、インデックス。そろそろ寝ようか」
インデックス「むにゃ…… うん……」
上条「おいおい、大丈夫かよ? ベッドまで連れてくか?」
インデックス「うん……」
上条「じゃあ、手握るから、足元気を付けるんだぞ」
インデックス「うん……」
上条「……ほんとに大丈夫かなあ?」
ギュッ
インデックス「……」
42 :
以下、VIPにかわりましてホライゾーンがお送りします :2011/01/15(土) 05:35:00:00
ID:oAjApoT6上条「ほい着いたーっと、後は自分で着替えて寝てくださいね。それじゃ上条さんは……」
インデックス「……とーま」
上条「ん? どうしたインデックス」
インデックス「一緒に寝よ」
上条「ああー、良いぜ? 一緒に寝るね。はい。……はああっ!?」
インデックス「一緒に寝よーよー、とうまー」
上条「イ、インデックスさん? どうしたんでせうか?」
インデックス「むー…… 良いから寝るの! とりあえず着替えるからあっち行ってて!」
上条「あ、は、はいぃっ!」
43 :
以下、VIPにかわりましてホライゾーンがお送りします :2011/01/15(土) 05:40:00:00
ID:oAjApoT6上条(……何が起きた)
上条(えっと? "一緒に寝よう?" ……why? これは新手の魔術か?)
上条(一つ屋根の下で男女が一緒に寝るだと?…… 一体何が始まるんです?)
<とーまー! 準備出来たよー!
上条「ひゃっ! はい! 今行きます!」
上条(もう腹をくくろう…… 散々不幸だとのたうちまわったけどそれなりに楽しい人生でした。
上条当麻15歳、参ります!)
<早くー!
43 :
以下、VIPにかわりましてホライゾーンがお送りします :2011/01/15(土) 05:45:00:00
ID:oAjApoT6──ベッドにて
インデックス「ほら、ここに入って。スフィンクスもいるから気を付けてね」
スフィンクス「にゃー」
上条「お、……おう」ドキドキ
上条「それじゃあ失礼するぞ……」
インデックス「よし、じゃ…… おやすみ。とうま」
上条「あ、ああ。おやすみ」
上条「……」
インデックス「……」
上条「……」
インデックス「……」
上条(眠れるわけねえだろがあああああああああああああああ!!!)
44 :
以下、VIPにかわりましてホライゾーンがお送りします :2011/01/15(土) 05:55:00:00
ID:oAjApoT6上条(あーあー、こちら上条。状況を説明する。オレンジのランプが付いたままなので、ベッドをかぶってるものの
こちらに背を向けてるインデックスさんがバッチリ見えます)
上条(ピンクのパジャマが実に可愛らしいですね。ええ、ウサギさんのフードが付いております。
また、控え目なものの、非常に女性らしい華奢な体つきですね。
目を奪われます。以上の点を踏まえた上で言わせてもらうと)
上条(眠れるわけねえだろうが……!)
インデックス「とうまっ」ゴロン
「!?」
インデックス「……とうま」
上条「は、はい、……なんでしょうかインデックスさん」
45 :
以下、VIPにかわりましてホライゾーンがお送りします :2011/01/15(土) 06:15:00:00
ID:oAjApoT6インデックス「……最近は平和だし、色んな知り合いが遊びに来てくれるし、毎日楽しいね」
上条「あ…… ……お、おう! そうだな!」
インデックス「ふふっ、とうま、声大きいんだよ」
上条「う……」
インデックス「……ずっとこんな日が続くといいね」
上条「…… ……ああ、例え何があっても、こうしてまた日常に戻ってみせる」
インデックス「……とーまっ」ギュッ
上条「なっ、おまえ、インデックス……!」
インデックス「だめだよとうま……眠りにつく時は静かにしなくちゃ」
上条「……」
46 :
以下、VIPにかわりましてホライゾーンがお送りします :2011/01/15(土) 06:25:00:00
ID:oAjApoT6インデックス「いつもありがとねとーま。少しでもお返し出来るように頑張るからね」
上条「そんなにかしこまらなくても…… ……まあ、強いて言うなら家事をお願いしますよっと」
インデックス「……うー、良いよっ。今日約束したから。とうまに教えてもらってこなしてみせるんだよ」
上条「ははは、ほんとにやるのか? ……わかったよ。じゃあ明日にでも、ビシビシ教えるからなー?」
インデックス「のっ……、のぞむところなんだよっ!」
上条「あ、インデックス。声でかいぞ。静かにしなくちゃ、な」
インデックス「……むぅううううう」ギュウウウウ
上条「うおぉおぉぉ……苦しい、苦しいですインデックスさん」
47 :
以下、VIPにかわりましてホライゾーンがお送りします :2011/01/15(土) 07:10:00:00
ID:oAjApoT6インデックス「ふんっ、とうまなんか知らない。寝るっ」
上条「ん、はいよー。じゃ、寝ますか……」
インデックス「うんっ」
インデックス「……ずっとこうしていたいかも」
上条「…… ……ああ」
インデックス「えへへ……おやすみ」
上条「おう、おやすみ……」
【上条当麻は静かに暮らしたい】
おしまい!
48 :
以下、VIPにかわりましてホライゾーンがお送りします :2011/01/15(土) 07:25:00:00
ID:oAjApoT6ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。
管理人のホライゾンです。
2作目!になります。1作目→
一方通行「黄泉川家の新しい事情」当初の予定では、もっとキャラクター入り乱れーのごちゃごちゃーのってな感じだったんですが、
私の力ではキャラを動かしきれないだろうな……と思いとどまり、
各グループに次から次へと上条さんが巻き込まれていくような形になりました。
もし!続編を作るとしたら、その時にこそ、この各所で遭遇した奴らを一ヶ所に集めて入り乱れさせてやりたいです。
いかがだったでしょうか!
内容の善し悪しなど、何か感想があれば遠慮なくお願いします。
それでは、ここまで読んでいただいて、ありがとうございました!
※追記
コメントで指摘されていた口調の間違い等修正しておきました。
言ってもらって助かりました!ありがとです!
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