官能小説を書く女の子はキライですか? (電撃文庫)1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /14(金) 16:07:20.28
ID:8wGukr3r0 インデックスがうちに住み着いてからというもの、食費の大半は持って行かれ
やっと残ったお金でやりくりしていたのだが、学生というものは予定外の出費があるもので…
上条「…流石に無料でもらえるパンの耳だけで半月も暮らしてるとなぁ」
上条「パンの耳と砂糖水、パンの耳にマヨネーズ、プレーン……色々考えてはいるのだが流石になぁ」
青ピ「かみやん、なんや最近日に日にげっそりしていくなぁ~」
土御門「何か悩みでもあるのかにゃ?少しくらいだったら俺らでも」
上条「……贅沢はいわない、おかずが欲しい…そうまともな」
青・土「オカズ?」
上条「はぁ~」
青髪(おかず…)
土御門(かみやんも苦労してるんだにゃ~)
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /14(金) 16:12:32.39
ID:8wGukr3r0 翌日
ぐぅぅ~
上条「……ソースパンの耳も飽きてきたなぁ、っていうか腹もち悪すぎだろ」
青・土「か・み・や~ん!!」
上条「…なんだお前たちか……悪いな今日は付き合ってやれる元気がないんだよ」
青ピ「かみやん、僕らにそないなこと」
土御門「いっていいのかにゃ~?」
上条「…なんだよ、ニヤニヤと気持ち悪い」
こっちは腹が減って、それどころじゃないというのに
こいつらは俺の顔色みて察するだけの優しさというものはないのだろうか
土御門「かみやんがおかずが欲しいっていうから俺らはその願いをかなえるために準備して来たっていうのに」
上条「おかず…?願い…?ってまさか!!」
青ピ「じゃじゃーん」ドンッ
土御門「ほいさ」ドンッ
上条「……はぁ?」
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /14(金) 16:17:38.80
ID:8wGukr3r0 おかずという言葉に期待をしたのだが、何を勘違いをしたのか
机の上に置かれたものはほんの山…
上条「あの……俺ヤギじゃないんだけどさ」
青ピ「さぁこの中から好きなもんえらんでええんやで?」
上条「だから、本がどうしたって……」
良く見るとタダの本ではなく…
土御門「俺のオススメは週刊義妹セレクションかにゃ」
上条「……」
青ピ「何をいうてまんの、かみやんにとって必要なんはこれや!!」
上条「……L○?」
青ピ「ここ学園都市じゃ中々入手困難な貴重品なんやで~」
土御門「はぁ~これだから素人は……かみやんなら判ってくれるよな」
上条「何がだよ…っていうか何のつもりだよ」
土御門「世の中、妹、妹があってこその世の中」
こいつらどこか頭がおかしい様だ……
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /14(金) 16:23:42.17 ID:+bKOWdRe0
二人ともいいやつじゃないか8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /14(金) 16:24:56.09
ID:8wGukr3r0 土御門「あっ、これみて刺激受けたからといってもうちの舞夏に手を出したりしたら……容赦しないぜよ、アイツは俺だけの…」
上条「だから……お前達さっきから何を…」
青ピ「でも、この前僕が会った時ちょっと奢ってあげたら簡単に『お兄ちゃんありがとうだぞー』ってお兄ちゃんってよんでくれたんやけどなぁ」
土御門「……なんだと!?馬鹿な事をいうなうちの舞夏に限ってそんなこと」
青ピ「いやいや、そういう風に兄貴にはみせといて意外とあーいう子ほどそんな事に興味が…」
土御門「……おい、表に出ろ」
青ピ「僕は事実をいったまでなんやけどな!」
吹寄「こらぁ!上条当麻、また貴様たちは!!」
上条「お、おい!俺だけ名指しかよ!!っていうか俺は当事者でもなんでもねーんだぞ!!」
吹寄「うるさい!貴様が当事者じゃなきゃなんでアンタの机の周りで喧嘩がおきてるわけ…って何それ…本…」
青・土「あっ…やばッ」
吹寄「えっと…」パラパラ
吹寄「……!?」
吹寄「き・さ・ま・た・ち・はぁぁああぁあああああああああ」
この後HRの為に教室に入ってきた小萌先生に止められるまで吹寄による一方的な……
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /14(金) 16:31:42.43
ID:8wGukr3r0 そして放課後、小萌先生に職員室へのお誘いが来る事となる
小萌「…もぉ///」
何もしていないのに怒られる俺
土御門と青髪ピアスに至っては
僕達(俺達)はかみやんがおかずが欲しいっていったからもってきただけで~す
と、さらりと言い放ち
没収された雑誌のせいもあって、職員室中の教師からの注目を浴びる事となる
まぁ一部の教師は興味本位で中身をチェックしているようだったが…
小萌「と、とにかく上条ちゃん!こ、こういうものは学校に持って来てはいけないのですぅ!」
上条「ですから俺は…」
小萌「言い訳は許さないのですよ?」
上条(…不幸だ、俺が何をしたっていうんだ)
小萌「と、とにかくこれは先生が処分させてもらいます///」
青ピ「そ、そんな小萌センセー!?」
土御門「せ、せめてこれだけは許してほしいにゃ~」
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /14(金) 16:38:54.54
ID:8wGukr3r0 教師の前でそんな要求が通るはずもなく…
生活指導のゴリラ教師、いや災誤先生が責任をもって焼却処分する事と
上条(でも、アイツ一冊くらい持って帰りそうだよな…っていうか余計に腹が減ったぞ参ったな帰ってもパンの耳しかないというのに)
今日も質素な夕飯かとため息をついていると
小萌「上条ちゃん!」
上条「はい?まだ何か怒られないといけない事でもありましたっけ?」
小萌「せ、先生はその……あ、ああいうことを全部否定しているわけじゃないのですよ?」
上条「……だからあれは俺がしたわけでは」
小萌「か、上条ちゃんも男の子ですからそ、そういう事に興味持つのもわかるのですぅ、わかるのですけどぉ~」
いや、今はそっちよりも食が大事なんです
小萌「も、もしもですよ?もしもですからね?そういう事が我慢できなくなったとしたら…」
何かリンゴみたいに顔が真っ赤に…
小萌「せ、先生に相談してくれてもいいのですよ?///」
上条「はいぃ?先生何か勘違いしてませんか?」
小萌「わ、私と上条ちゃんは教師と生徒の関係ではありますけどぉ……その…」モジモジ
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /14(金) 16:42:54.35
ID:8wGukr3r0 はぁ~どうしてこうなった、とりあえず余計な体力使うのもアレだからここは話にのったように…
上条「わかりました、その時は先生に相談します」
小萌「……き、きっとですよぉ?」
上条「それじゃ、俺夕飯の支度しないといけないので(インデックスの)」
一方その頃
ダンッ
土御門「ちくしょお、秘蔵のコレクションがぁあああああ」
はぁはぁはぁはぁ
土御門「こうしてる場合じゃなかった……こうなったらとことんかみやんで元をとらせてもらわなければ…」
ピピピッ
土御門「……ちょっと相談があるんだけどにゃ~」
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /14(金) 16:47:55.29
ID:8wGukr3r0 上条「ただいま」
禁書「とーまおそい!」
上条「……わるいな、ちょっとトラブルに巻き込まれて」
禁書「まさか!?また魔術師絡みの…とーま!なんで私を頼らないのかな!!!」
上条「いやいや、学校で土御門と青髪の馬鹿のせいでこっぴどく怒られたってだけだよ」
禁書「本当なのかな?」
上条「本当だ、本当!じゃなきゃ怪我もなく、病院送りにもならずに帰ってくるはずもないだろ?」
禁書「そういえばそうだね…」
上条「んじゃさっさと飯つくるから、もう少しだけ待ってろな」
禁書「少しってどれくらい?10分くらい?」
上条「そんなすぐに出来るか!!!」
いかん、こんなくだらない事でまた体力を使うのも…
上条「出来るだけ早くするから、ほらそっちにいってスフィンクスと遊んでいてくれ」
せめてこの調理の時の匂いで腹を満たさなければ……
あっそうか、この匂いと一緒にパンの耳を食べれば…!?
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /14(金) 16:53:12.47
ID:8wGukr3r0 上条(とりあえず、フライパンを火にかけてと…)
ぴ~んぽ~ん
上条「んあ?おーいインデックスちょっと出てくれないか?」
禁書「……」
上条「ったくテレビに夢中になって聞いちゃいないな…仕方ない……」
ぴ~んぽ~ん
上条「はいはい、今あけますよっと」
ガチャッ
上条「あれ?どうしてお前が…」
神裂「いえ、その……」モジモジ
上条「ん、五和も一緒なのか…ってことは天草式が今みんなこっちにきているのか」
五和「今日は、わ、私と、女教皇様だけ…です…」モジモジ
上条「それで何の用なんだ?また魔術師絡みの事で学園都市に?まさかアックア、いやフィアンマか!?」
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /14(金) 16:59:36.48
ID:8wGukr3r0 1時間前
土御門「っというわけなんぜよ」
神裂「ですが、わ、私は上条当麻に感謝はしていますが……そ、そういうことを…」
土御門「そうはいうけどにゃ~、既に五和の方はもうノリノリで準備万端っていったところなんだけどにゃ~」
神裂「何ですって!五和が……」
土御門「……」ニヤニヤ
神裂「…くっ、五和が自分ですると決めたことに口出すつもりはありません…」
土御門「まぁ、それはいいんだけど……でも結局あの恰好の後もまた借り造りっぱなしじゃないのかにゃ?聖人かつ天草式のトップのねーちんがそんな恩知らずだとは…にゃ~」
神裂「あ、あの事は忘れなさい!!!」
土御門「五和はイソイソとかばんに詰め込んでいたみたいだったけど……アレを…」
神裂「……ですから私は」
土御門「このままだと五和が情けないトップに代わってかみやんにまとめて借りを返す事になるのかぁ~」
神裂「な、なにがいいたいのです…!?」
土御門「なーに……はじめから答えは出ているとおもうんだがにゃ」
神裂「……」
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /14(金) 17:06:14.80
ID:8wGukr3r0 時間が戻って現在
神裂「オホンッ、とりあえずここでは何なので、中に入れてもらえませんか?」
上条「……?まぁいいけど……」
上条(ったくこいつらがいたら調理しながらパンの耳を食うという計画が見られてしまうじゃないか)
五和「お邪魔します…」
上条(最悪変な眼でみられて……いや背に腹は代えられないよな実行はするぞ!!)
禁書「とーま、まだー?」
上条「も、もうちょっとまってくれ、今から」
禁書「今からってどういうことなのかな!早くしてくれないと私のお腹の限界がきちゃうんだよ!」
神裂「おや、夕食がまだだったのですか、それでは私が少し手伝いを…」
上条(し、しまった邪魔をされたら匂いを嗅ぐチャンスが…!?)
五和「ぷ、女教皇様、ここは私が…」ズイッ
神裂「五和、私が先に手伝うといったのですよ?貴方は色々つかれているでしょうそちらで彼女と休んでいて下さい」
禁書「あれ?とーま誰か女の人の声が聞こえるんだよ…?」
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /14(金) 17:12:04.54
ID:8wGukr3r0 禁書「あれ、いつわ…と…どうしてここにいるのかな?」
五和「ど、どうも」ペコッ
神裂「私たちはその……そ、そうです貴方に夕飯をごちそうしてあげようとやってきたのです!ね、ねっ五和」
五和「えっ……そ、そうですそうなんですよ」
禁書「本当に?」
上条(や、やめてくれ……それじゃ俺の計画が…)
ここで冷静に考えればこのままいけば上条当麻も二人どちらかの夕飯を合法的に食べるチャンスを得られたはずなのだが
疲れて、空腹+栄養素が偏った頭では冷静に考える事ができない
上条「い、いや俺がつくるから、もう準備もすんでるし…なっ?」
神裂「で、ですが!」
五和「そうですよ、私に任せてください!!」
禁書「とーまの料理よりいつわの料理が食べたいかも」
神裂(わ、私の料理は対象外…!?)
上条「いいや、ダメだ!今日は俺がつくる!」
禁書「えぇぇ~!!!」
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /14(金) 17:16:26.47
ID:8wGukr3r0 強引に二人+1匹を座らせて、俺は調理をはじめた
そう、匂いをおかずにパンの耳を頬張る為に
神裂(せっかくあんな格好をしないで恩を少しだけでも返すチャンスが)
五和(得意分野で女教皇様とのスペックの差を埋めるチャンスだったのに…)
神・五(な、なんでこんな事に…)
禁書「なんだか、空気が重苦しいんだよ…」
神裂(となれば、やはりこれをまた身につけなくてはいけなく…)
五和(となれば、これで正々堂々女教皇様と勝負を……)
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /14(金) 17:21:38.83
ID:8wGukr3r0 一方その頃
建宮「さて、女教皇様と五和どっちが勝つのよな」
牛深「そうですね、やはり一度あれを使いこなしている女教皇様!」
建宮「確かにそういう考えもあるのな」
諫早「でも、五和の隠れ巨乳説が本当ならば…あるいは……」
対馬(良い歳して何て事を話しているのかしら)キッ
諫早「…ん」
対馬「……フンッ」
野母崎「どちらにしても重量級の対決そしてアレを共に身につけるとなると…」
建宮「向こうの様子は信頼できる男に撮影を任せてあるので、それはあとの楽しみという事よな」
男衆「うぉぉぉおおお!!!」
対馬「…馬鹿みたい」
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /14(金) 17:27:43.47
ID:8wGukr3r0 そんな天草式の男衆の考えはこの上条当麻の前ではただの幻想にすぎなかった
上条「ほら、出来たぞ」
五和「り、料理得意なんですね…」
上条「つっていっても、男の料理だから炒める焼くがメインだけどな、ゲプッ」
禁書「とーま、もしかしてつまみ食いとかしてないよね?」
上条「んなことするはずないだろうが!ゲプッ」
禁書「だったらどうしてさっきからゲップばかりしてるのかな!!」
上条「んなことしらねーよ」
禁書「むぅ……まっいいやいただきま~っす」
上条(ふぅ、匂いって結構重要なんだな。おかげでパンの耳がすすむこと……今夜は空腹で眠れない状況だけは避けられそうだあとは…)
神裂「それでは私たちも…」
五和「い、いただきます」
上条(あとはパンから取れない栄養素をどうやってとるかだよな…)
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /14(金) 17:31:32.81
ID:8wGukr3r0 五和「あの……一緒に食べないんですか?」
禁書「とーまはゲップしてるくらいだしきっとお腹いっぱいなんだよ!!」
上条「お、俺は…ゲップ」
禁書「ほら!」ガツガツガツガツ
五和「……」
その日の夜
上条「で、お前達どうするんだ?どこか泊る場所とか確保してるんだろ」
神裂「……それなのですが」
上条「……ん?」
五和「実は、私達…ここに泊めてもらう予定でその……」
上条「えっ、まさか?」
神裂「このような事申し訳ないとは思うのですが、今夜だけどうか泊めてもらえないでしょうか?」
上条「ふ、二人とも!?」
五和「できれば…」
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /14(金) 17:36:50.62
ID:8wGukr3r0 上条(なんてこった、これじゃ余計なカロリーいや足りない栄養素が心労で奪われてしまうのではないだろうか)
フラグを建てる割にはバキバキに折る男の本領発揮
上条「そ、そうはいってもなぁ……男の部屋に年頃の女性がその二人もっていうのは…」
禁書「とーま!!」
上条「なんだよ、今こっちは大事な話をしているところなんだよ」
禁書「それはどういうことなのかな!二人が年頃の女性なのはいいとして、そうなると私はどういう扱いなのかな!!」
上条「そりゃ……ん~、ただの居候?」
禁書「…」ワナワナ
上条「上条さんには土御門や青髪みたいに偏った趣味なんてありませんのでっておい、インデックスなんでお前がそこで怒るんだよ?」
神裂・五和「……はぁ~」
上条「ちょ、ちょっと二人ともため息なんかついてなくてもいいからほら、こいつを…!?」
ガブリッ
上条「うぎゃぁあああああああ、不幸だぁぁ~」
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /14(金) 17:43:28.54
ID:8wGukr3r0 先程の話はうやむやになり、二人を今日は泊める事に
そしていつも通り家主は堅いベッド(浴槽へ)
女性陣は柔らかいベッドと床に余った布団を引いて、男女の間は1枚の扉で仕切られた空間
しかし、余計な栄養素を使いたくない家主は、風呂の順番をしきりさっさと寝床を確保して自分の個室へ閉じこもってしまった
そして、居候が寝静まった夜…
神裂「い、五和…本当に貴方はそれを使うつもりなのですか…」
五和「ぷ、女教皇様こそ、しっかり荷物に入れて持って来ているじゃありませんか!」
神裂「わ、私は土御門が勝手に……」
五和「私だって建宮さんが……その…頑張れって」
神・五「………」
神裂「…わかりました、どちらを選ぶかは彼に任せると言う事で」
五和「恨みっこなしということですね」
夜はまだはじまったばかり……
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /14(金) 17:49:25.75
ID:8wGukr3r0 上条「はぁ、肉なんて贅沢な事は言わない……ただ形のあってパンの耳に味付けたもの以外が食べたい」
そう、ささやかな希望を呟く彼にこれから危険が訪れる事となるのを
もちろん彼は知るすべもない
しかし、その時はすぐに訪れた
コンコンッ
上条「ん…?」
コンコンッ
上条「誰かいるのか?」
「か、上条当麻、ちょっといいですか…?」
上条「神裂か……なんだこんな夜中に」
「こ、ここでは寝ている彼女を起こしてしまいそうなので中で話をしたいのですが…」
上条「……」
彼は中身の少ない頭をフル回転し考える
神裂を中にいれて何かトラブルは起きないだろうかと、そこへもう一人の女性の声が
「その、私も一緒にいいでしょうか?」
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /14(金) 17:55:17.77
ID:8wGukr3r0 神裂一人ではいつしかの第三の天使の件もあって悩んでいた所へ
唯一の常識人とも言える五和の参入だ
彼の頭にトラブルという文字はこの瞬間から消え、不用意に扉の鍵をあけてしまう
上条「いいぞ、でもアイツ寝ているから静かにな」
ガチャッ
これが間違いだったと気がついたのは……
神・五「失礼します」
上条「おっとその辺りまだ滑るから気をつけろよ……ぉっ……おぉおぉぉぉお!?」
神裂「し、静かに!!」
大声を出しそうになった彼の口が二人の手によってふさがれる
神裂「五和、彼女の様子は?」
五和「だ、大丈夫みたいです」
神裂「…ふぅ、まったくこんな夜中になんて声をあげようとするのですか!!」
上条「んーんーんんんんn!」
彼が驚きの声を上げるのも無理はない、なぜならそこには過去にみた第三の天使そして……第四の天使とも呼べる存在がここに突如現れたからである
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /14(金) 17:59:17.14
ID:8wGukr3r0 聖人の力はすさまじい
軽く口を押さえたつもりが、彼の呼吸そのものをふさいでしまうほどの力に
上条(し、しぬぅぅぅううう!)モガモガ
顔の色が真っ赤へ、そして青くかわっていくときやっと二人は異常に気がつく
上条(…ふ、不幸だ)
そして意識が……
――――
――
―
上条「う、うぅ~ん」
神裂「だ、大丈夫ですか」
五和「上条さん!上条さん!」
上条「あれ……?」
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /14(金) 18:00:32.28 ID:XJNH6IB00
上条さんが不憫すぎて泣けてきた
俺と焼肉いこうぜ31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /14(金) 18:04:11.96 ID:U5FaBJjR0
魔術サイドはもう駄目だ
美琴か一方さん辺りでいいからなんか奢ってやれよ・・・32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /14(金) 18:04:53.59
ID:8wGukr3r0 上条(なんだか、凄く柔らかく寝心地のいい布団の上に寝ているような感覚が…)
神裂「まだ意識がはっきりしていませんね…」
五和「ぷ、女教皇様が無理矢理押さえつけるからですよ!」
神裂「ですが、あのときはああするしか手段が…!!」
上条「確か、俺はいつも通り横になっていてそして……そうだお前たちがきて扉をあけたら…って今俺はどこに?」
だいぶ意識が戻ってきて彼は状況を確認する為に起き上がろうと、腕に力を入れた
その時
ふにょん
神裂「…なっ!?」
上条「ふにょん…?あれ、枕でも尻に敷いてたのか、よいしょっと」
むにょん
五和「…あっ、そんな///」
上条「ん?枕が…あれ?こんなにあったっけ?」
もちろんそれは枕は枕でも、居候にはない二人がもつ強烈な2つの枕
そして、気がつくまで彼はそれを手でまさぐり続ける
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /14(金) 18:10:17.35
ID:8wGukr3r0 そして、二人に対し土下座をする男が一人
上条「す、すみませんでした!!寝ぼけてたとは言え二人にこんなこと…」ガクブル
神裂「で、ですから貴方が悪いわけじゃないと、何度言えば!!」
上条「ひぃぃぃぃ、ゆ、許して神裂、イヤ神裂さん…!!」
五和「お、おびえないで下さい上条さん」
上条「ご、ごごごごごごごごめんなさい、五和さん」
五和「そんな、私の事は五和と呼び捨てにしてください!!」
上条「す、すびませんでしだ」
彼は今までの経験から身体が全て覚えていた
ラッキースケベの後には確実にお仕置きが来ると言う事を
その条件反射とも言えるこの行動は彼の出来るこの状況を打破するための唯一の武器である
上条「本当にごめんなさい、だから、その許して下さい」ゴンゴンゴンッ
床に頭部を叩き続けるそしてその音で…
禁書「とーまうるさいんだよ!!!!!」
さらなる不幸を呼び寄せてしまう事になるのはいつもの事
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /14(金) 18:14:08.56 ID:XJNH6IB00
ご、ごめんなさい…ご……五和さん36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /14(金) 18:14:55.35
ID:8wGukr3r0 上条「えっ…」
神・五「あっ……」
禁書「あれ、どうしてふたりともここにいるのかな…」
上条「いや、そのあれだ……」
上条(な、なんでだっけ……いいやここは…謝るべきだよな)
禁書「それにその格好、とってもイヤらしいんだよ…まさかとーまが無理矢理…」
神裂「いえ、そういうわけでは彼はまだ何も…!?」
禁書「まだぁ~?」
五和「そ、そうです上条さんはわ、私達の…むむむむむむ、胸を触っただけで、本命はこれからと……あっ…!?」
神裂「い、五和、貴方はなにを!!」
上条「ちょwwwwwww」
禁書「と、とーまのばかー!!!!」
ガブリッ
そして夜は明けた
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /14(金) 18:21:03.96
ID:8wGukr3r0 気がついた時には、体中に痛々しい噛み痕が残っているだけで
二人の姿はそこには無かった
朝になっても居候は大層御立腹の御様子で「ご飯」以外の言葉は発せず
痛々しい身体に鞭をうってただ飯を作り、学校へと出かける事となった
上条「それじゃいってくる…」
禁書「…ふんっ」
上条「畜生、大事な食料のパンの耳も献上したのに……機嫌直してもらえなかったな…」
上条「それにしても」
ぐぅぅぅ~
上条「腹が減った……」
ろくに食事も出来ず、偏った栄養、そして傷ついた身体を直す為に身体は熱を出し、彼はふらふらになりながらも
学校へと足を進めていた
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /14(金) 18:31:31.77 ID:pZQejYxl0
このインさんはひどすぎる46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /14(金) 18:36:36.92 ID:NyS2ay0b0
かわいそすぎるぜ・・・ 39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /14(金) 18:24:56.57
ID:8wGukr3r0 上条「うぅぅ……少しでも近道して早く学校で身体を休めなければ…」
大通りを外れ、ビルの間の隙間を通って行く
そして何気ない段差に躓き
上条「うごぉ…」
上条(やべぇ……もう身体動かせねぇ……、まぁいいやこのままここで寝ちまうか…)
――――
――
―
「ねー、ねーってばって――――」
上条「……」
「ちょっと、本当にやばそうだよって――――は―」
上条(……誰かいるのか……)
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /14(金) 18:31:25.53
ID:8wGukr3r0 「しっかりしてって――は――は――――」
上条(……なんだ…?)
「大丈夫ってミサカはミサカは身体をゆすって声をかけてみたりー」
上条(……ミサカ…?御坂妹か…?)
「なンだァ?生き倒れか」
「ねぇー私じゃ起してあげられないから貴方がこの人を助けてあげてほしいってミサカはミサカはお願いしてみる」
上条(…それにしては幼い様な)
「…なにィ…コイツは…」
「やっぱりそうだよねってミサカはミサカは確証得てみたり!」
「なンだァ、何の冗談だァ?なンなンですかァ?なンでコイツがこンな所で行き倒れてやがるンだよ!!」
「ねぇ、助けてあげてほしいんだけどってミサカはミサカは……」
「こ、コイツなら何とかすンだろ……」
「ねぇ…」
「……チッ」
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /14(金) 18:40:37.91
ID:8wGukr3r0 「チクショウ、コイツ運ぶのに貴重なバッテリーを使わされるとはなァ…」
上条(……この声って)
「ハンカチ濡らしてきたよーってミサカはミサカは得意げにしてみたりー」
「ンなことで得意げになってねェーで顔でも拭いてやれ、三下のまずい顔が更に惨くなってンだからよ」
「そんなこといって一方通行はこの人をちょっと心配しているようにみえるんだけどーってミサカはミサカは何か悟ったようにいってみたりする」
「…なはずねェーだろうがよォ!!」
上条「……うぅ…」
「起きたかもってミサカはミサカは喜んでみたりー」
「そりゃ死ンでねェーンだから起きるだろォーよ、見たところ噛み傷位で他にはまずい顔以外悪いところもねェみたいだしな」
「10032号他はこの顔をそういう風に思ってないみたいだから大多数はまずい顔とおもってないんじゃなかなって貴方が少数意見である可能性をミサカはミサカは示唆してみたりー」
「こンなにくったらしい顔はまずいに決まってンだろうがァ!!寝ぼけてンのか」
(俺を2回もぶちのめしておいて誰に負けたってンだ…この噛み傷……どんな能力者だ)
「オラ、起きら三下ァ!」コツンッ
「病人にそういうのはダメだってミサカはミサカは怒ってみる!!」
「こンな事でどうにかなるタマかよこいつが」
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /14(金) 18:43:38.53
ID:8wGukr3r0 上条「……お…」
一方通行「オ?なンだよォ?」
上条「……お腹が……」
打ち止め「お腹がいたいの?どのあたりってミサカはミサカは心配してみたり」
一方通行「さっき触診した時はなンともなかったはずだがよォ…」
上条「……お腹が………空いた……」
ぐぅぅぅ~
一方通行「はァァァ!?」
打ち止め「……えっと」
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /14(金) 18:45:22.68 ID:U5FaBJjR0
一方さん・・・!
救世主となってやってくれ!52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /14(金) 18:49:34.62 ID:Dc1uwB2d0
なんで必要悪の協会は上条にインデックスの最低限の食費すら渡さないの?53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /14(金) 18:50:22.64 ID:XJNH6IB00
>>52
お前は兵器に給料を払うのか?って感じかもな54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /14(金) 18:50:28.69
ID:8wGukr3r0 ぐぅぅ~
一方通行「で?」
上条「……お腹が空いて、更にインデックスに噛まれまくって、早く学校にいって誰かに飯でも恵んでもらうつもりで」
ぐぅぅ~
上条「近道してここそこ通ってたんだけど、頭がくらくらきて、何かに躓いたら…」
一方通行「あァなってたって事かァ?」
ぐぅぅ~
上条「……」
一方通行「っていうかさっきからテメェから聞こえてくるこの愉快なBGMをさっさと止めやがれ!!」
ぐぅぅぅ~
一方通行「テメェ、ふざけてンのかァ!!!」
打ち止め「一方通行は空腹って判らないのかなってミサカはミサカは確認してみたり」
ぐぅぅぅ~
一方通行「ンなもンしらねェな」
打ち止め「……」
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /14(金) 18:57:23.35
ID:8wGukr3r0 一方通行「腹が減れば飯を食うだろ?空腹って言われる状態になんて普通ならねェーだろうよ、この学園都市じゃ」
打ち止め「ミサカは貴方に会うまで空腹を何か拾って食べて誤魔化してきたんだよってミサカはミサカは事実を伝えてみたり」
ぐぅぅぅ~
一方通行「そ、それに三下ァ、テメェ学生だろ?」
上条「そうだけどだからなんだ…」
一方通行「だったら、テメェのその右手を研究したがってる学者とかが研究費名目で援助してくれンだろォ?」
ぐぅぅぅ~
一方通行「なのになンで財布の中が蛇の抜け殻1つ入ってるだけの状態なンだァ?」
上条「なにか勘違いしてないか……お前…」
ぐぅぅ~
一方通行「何かァ?テメェも何かデケェ借金を背負わされてるとかそういうオチか?」
上条「そんなものあるはずがないだろ…」
一方通行「借金じゃなきゃなンだ?盗まれたか?」
ぐぅぅ~
上条「そうじゃない、この無能力者にそんな研究費なんて出るはずがないってことだよ…くっ、話してたらまためまいが……」
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/14(金) 19:05:07.27
ID:8wGukr3r0 打ち止め「そうだ!」
打ち止め(ねぇみんな聞いてる?)
打ち止め(ここで彼に美味しいものを作ってあげたりするとポイントが急上昇して、ハートをキャッチ出来るかもってミサカはミサカは面白い事をつげてみたりするー)
ミサカxxxxx号(それは本当ですか?とミサカは上位個体に確認を取ります)
打ち止め(本当だよってミサカはミサカは今までの状況を整理した上での推理を述べてみたりー)
以下ミサカネットワーク大会議
打ち止め(っということで、それじゃよーいどーんってミサカはミサカはスタートの合図をきってみるー)
打ち止め「さてとゴールのあの人はと…」キョロキョロ
一方通行「ほら、これでも食ってろ」
上条「さ、サンキュー!!」
一方通行「俺に勝つような奴が空腹ごときで倒れるンじゃねェよ…糞がッ」
上条「……お、お前良い奴だな…」ガシッ
一方通行「き、気色悪りィーンだよ離れろ、死にてェのか!!!」
上条「……ありがとう、ありがとう、お前は俺の心の友だ!!」
打ち止め「」(ごめん、みんな………あの人の心は一方通行が獲得しちゃったよってミサカはミサカは終了を告げてみたり)
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /14(金) 19:14:37.01 ID:Qfcq7Az80
百合かホモかなら、ホモの方がマシだわ
本音を言えばどっちもお断りだが 64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /14(金) 19:15:31.65 ID:EsO950gh0
ただし男の娘に限る63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /14(金) 19:15:05.42 ID:XJNH6IB00
っておしまいなのかよ!
乙!
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