スライム「全力で勇者を攻略する」

2014-01-24 (金) 07:01  魔王・勇者SS   4コメント  
1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/22(水) 20:38:18.40 ID:sNa/rQCz0

スライムA「我らが魔王様が復活して、早半年・・・」

スライムA「魔王軍参謀様の読み通りならば、そろそろ勇者が行動を始める頃だ」

スライムA「勇者・・・魔王様の復活のたびに人間どもの中から現れ、悪魔のような力を持って

       魔王軍の上官どの方を殺戮し、魔王様を幾度となく封印してきた、いまわしき人間・・・」

スライムA「前回の勇者にいいように弄ばれ、やくそうを奪われ、経験値を稼がれた屈辱の記憶」

スライムA「その雪辱を晴らすため、50年に渡って我らがスライム族は対勇者攻略戦の準備を整えてきた」

スライムA「今こそ、我が一族の悲願を果たし、魔王様への忠誠の証を立てる時!」

スライム群衆「「・・・ ・・・ ・・・」

スライムA「立ち上がれ、同胞よ!最弱と呼ばれた過去の汚名を、輝かしき勝利で打ち払うのだ!」

スライムA「えいえい、おー!!」

スライム群衆「「えいえい、ぉおおおおおお!!!」


eval.gif聖もんむすFestival!!~お祭りだよ全員集合!~





2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/22(水) 20:39:02.47 ID:sNa/rQCz0

―始まりの草原

勇者「さて・・・無事王様に軍資金も貰えたし、いよいよ壮大な冒険の始まりだな」

勇者「仲間は旅の途中でおいおい集めるとして・・・」

勇者「まずは、戦いの経験を積んでレベル上げだ!」

勇者「そうと決まれば、歴代の勇者にならって雑魚のスライムを狩りに行くか」

ザッザッ



3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/22(水) 20:39:33.30 ID:sNa/rQCz0

スライム「」プルプル

勇者「・・・うん?」

勇者(あれは・・・スライム?)

勇者(周りに仲間もいないし、襲いかかってくる様子もない・・・)

勇者(ケガでもしてるのか?)



6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/22(水) 20:40:08.91 ID:sNa/rQCz0

スライム「」プルプル

勇者(うーん・・・)

勇者(いや、どんな状態でも魔物は魔物、情けは禁物だ)

勇者(悪いけど、俺のレベルの肥やしになってもらうぞ!)ダッ

スライム「」プルプル

スライム「」・・・ニヤリ

勇者「はぁぁっ!」バッ

囮スライム「掛かったなッッッ!アホがッ!!」クイッ



7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/22(水) 20:40:39.31 ID:sNa/rQCz0

ガバッ

勇者「な、何っ!?」

勇者「うわぁあああああっ!?」ヒュゥゥゥゥ…

囮スライム「・・・」

囮スライム「・・・クックック」

囮スライム「第一段階は成功・・・勇者よ、これからが本当の地獄だ」

囮スライム「貴様のためだけに考え抜かれた我が一族の計略!とくと味わうが良い!」



8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/22(水) 20:41:20.19 ID:sNa/rQCz0

・ ・ ・

勇者「ぐあっ!」ドサッ

勇者「いてて・・・くそ、囮に、落とし穴?」

勇者「スライムがそんな高度な罠を仕掛けるなんて、聞いたことないぞ・・・」

勇者「ずいぶん深くまで落ちたけど、上まであがれるかどうか・・・」

勇者「ん?」

勇者「横穴が・・・先が見えないくらい奥まで続いてるな」

勇者「おびき寄せられてるって訳か・・・でも、どうせこのままじゃ生き埋めだ」

勇者「いいぞ、乗ってやる!スライムなんかの策略に、負けてたまるか!」

ザッザッザッ



9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/22(水) 20:42:05.43 ID:sNa/rQCz0

ザッザッ

勇者「・・・それにしても暗いな」

勇者「なぜか所々灯かりはついてるけど、足元を見るので精一杯だ」

勇者「これじゃあ暗がりから襲われたら一溜りもないぞ・・・」ゴクリ

勇者「いや、来るとわかっていれば、スライムぐらいどうって事はない!」ギュッ

勇者「王様から託されたこの勇者の剣で、何匹出てきても一刀両断だ!」ビュンッ

ザッザッ



11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/22(水) 20:42:45.66 ID:sNa/rQCz0

???「・・・シクシク・・・」

勇者「・・・なんだ?泣き声?」

???「シクシク・・・あぁ、誰か助けて・・・暗いわ、怖いわ・・・」

勇者「だ、誰かいるのか?」

???「そ、そこにいるのは誰?私を助けに来てくれたの?」



12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/22(水) 20:43:34.85 ID:sNa/rQCz0

勇者(うっすらとシルエットが・・・女の人?)

勇者「俺は勇者です!あなたは、どうしてこんな所にいるのですか?」

女?「私、町からやくそうを摘みに来ていたら、スライムに襲われて・・・」

女?「こんな暗い所に運ばれて、どうしていいのかわからなかったんです・・・」

女?「お願いです、勇者様!私をここから助けてください!」



13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/22(水) 20:44:09.49 ID:sNa/rQCz0

勇者「なんてこった・・・わかりました!俺が必ずあなたを無事に町まで送り届けます!」

女?「ああ、ありがとうございます!もう、生きて家族には会えないものかと・・・」

女?「このお礼は、帰ったら絶対にさせていただきますわ、勇者様・・・」ニヤリ

勇者「いえいえそんな、お礼なんて・・・さぁ、手を取って」


女?「えぇ、感謝いたします・・・お前の間抜けさ加減になァッッッ!!」ガバッ



14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/22(水) 20:44:40.15 ID:sNa/rQCz0

勇者「うわぁっ!?」チクッ

女型スライム「ハッハッハ!今お前に刺したのは麻痺針!5分もすれば体の自由は効かなくなるぞ!」

勇者「く、くそっ・・・まさか、スライムが人間のふりをするなんて・・・」

女型スライム「馬鹿なヤツめ、おかしいとは思わなかったのか?」

女型スライム「スライムの巣に人間なんぞが入れば、すぐに食われて骨まで溶かし尽くされるわッ!」

女型スライム「我々スライムは不定形の魔物!その気になれば暗がりでごまかせる程度には

         人間に化けられるのだ!!!」



15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/22(水) 20:44:49.08 ID:NFFaB5h80

もんむすかな?



16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/22(水) 20:45:39.22 ID:sNa/rQCz0

女型スライム「この洞窟にはキサマを倒すため、幾重にも罠が仕掛けられている・・・」

女型スライム「キサマは魔王様どころか次の町へ進むことも無く、ここで旅を終えるのだ!」

女型スライム「ハッハッハッハッハ!」ズーリズーリ

勇者「くっ・・・体が、痺れて・・・」ビリビリ

勇者「でも、全く動けないってわけじゃない、スライムぐらい、この体でも問題ないさ!」

勇者「見てろよスライムめ、どんな罠があろうと、一匹残らず切り刻んでやる!」



17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/22(水) 20:46:20.40 ID:sNa/rQCz0

勇者「ぐうっ・・・とはいえ、麻痺状態のまま進むのはさすがにつらい・・・」ビリビリ

勇者「どこかで回復したいところだけど・・・」

勇者「麻痺の治療薬は、次の町まで行かないと無いんだよな・・・」

勇者「ん?」

勇者「あそこにいるのは・・・」

スライム「よぉ、来たな」



18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/22(水) 20:47:04.90 ID:sNa/rQCz0

スライム「お前が勇者か・・・なんだよ、早くも満身創痍じゃねぇか」

勇者「っ、またスライムか!」チャキ

勇者「ぐぅっ」ビリビリ

スライム「おいおい、無理すんなよ」

スライム「そんな体じゃ、俺一匹にもやられちまいかねねぇぞ?」

勇者「なんだ、お前・・・お前は襲ってこないのか?」



19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/22(水) 20:47:39.17 ID:sNa/rQCz0

スライム「ああ、俺はあいつらとは違う・・・」

スライム「お前を倒そうなんて気も、お前と戦う気もねぇよ」

勇者「・・・そんなの、信じられるわけ・・・」

スライム「この傷を見てもか?」スッ

勇者「!」

スライム「これは、あいつら・・・仲間だったスライムにやられた傷だ」



20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/22(水) 20:48:23.11 ID:sNa/rQCz0

スライム「勇者をスライムが倒すなんて無茶だ―――俺は、あいつらにそう言った」

スライム「いつだってやられ役、雑魚中のザコ、戦う時にはいつも負け戦」

スライム「そんな俺達が、勇者なんかに敵うわけがない・・・俺は、そう言った」

勇者「・・・」

スライム「そんな俺を、あいつらは『裏切り者』だと言って、制裁を加え・・・」

スライム「勇者が通るはずのこの道に、俺を置き去りにした」



21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/22(水) 20:48:56.30 ID:sNa/rQCz0

スライム「頼む、勇者・・・俺を連れて行ってくれ」

勇者「・・・なんだって?」

スライム「俺を捨てたあいつらに、復讐がしたいんだ!」

スライム「この洞窟のことなら、隅から隅まで知りつくしてる」

スライム「麻痺の解毒薬の在り処だって知ってる・・・役には立てると思うぜ」

勇者「・・・」

スライム「頼む」



22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/22(水) 20:51:14.53 ID:luEryzVb0

このスライムなんかかっけぇ



23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/22(水) 20:53:09.71 ID:sNa/rQCz0

勇者「わかったよ・・・そこまで言われたら、疑えないな」

スライム「っ!本当か!?」

勇者「ああ、勇者に二言はない」

勇者「一緒に、スライム共を倒そう!」

スライム「ありがてぇ・・・っ!恩に着るぜ!」

スライム「じゃあ、まずは解毒剤の場所に案内するぜ、こっちへ・・・」スッ

勇者「ああ・・・」チャキッ



24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/22(水) 20:53:40.31 ID:sNa/rQCz0

勇者「はぁぁっ!!」ズバッ

スライム「っ・・・ぐはぁっ!」

勇者「そんな手に、何度も引っかかると思うか!」

勇者「卑怯かもしれないが、こっちも命懸けなんだ・・・」

勇者「後ろから斬ったのは、許してもらうぞ・・・」グッ

勇者「・・・?抜けない・・・?」グッグッ

スライム「・・・へっ、へへへ・・・」ニヤッ



25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/22(水) 20:54:16.76 ID:sNa/rQCz0

スライム「野郎共!出番だッ!」

スライム三匹衆「「応ッッッ!!!」」

勇者「なんっ・・・ぐはぁっ!」ドゴッ

殴打スライム「スライム三匹衆が一、殴打スライム!」

殴打スライム「我が一撃は、ひのきの棒の攻撃三回に匹敵するッ!」

勇者「く、くそっ!何で、何で抜けないんだ!」グィィッ



26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/22(水) 20:54:52.46 ID:sNa/rQCz0

勇者「がはっ!?」ズドム

落としスライム「スライム三匹衆が一、落としスライム!」

落としスライム「俺の落下は、三階建ての屋根から落ちてきた石ころ並だぁッ!」

勇者「畜生、一発一発はそれほどでもないけど、受け続けたらやばい・・・!」

勇者「早く、早く剣を抜かないと!」グィッグィグィッ

スライム「そう簡単に、抜かせるわけにはいかねぇなッ・・・!」ゴホッ



27:VIPスレの人 ◆uUA8SZQeO6 :2014/01/22(水) 20:55:30.47 ID:OIM1prku0

このスライムたちはいいスライム



28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/22(水) 20:55:55.38 ID:sNa/rQCz0

勇者「こほぁっ!!」コキーン

勇者「あうっ、いっ、いってえええええええ!」

急所スライム「スライム三匹衆が一、急所スライム!」

急所スライム「僕の一撃は、アッサラームの踊り子のように的確に急所を突くんだッ!」

勇者「うぐぐ・・・!くそぉっ!剣さえ、剣さえ抜ければ、こんな奴ら・・・!」

スライム「無駄だ・・・ッ!」



29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/22(水) 20:56:41.17 ID:sNa/rQCz0

スライム「俺はスライム一族最強のタフさを持つスライム・・・」

豪傑スライム「お前の剣・・・受けきったからには、死んでも離さねぇぞッッッ!!!」

豪傑スライム「うぉおおおおおおおッ!!」グググググ

スライム三匹衆「「はぁあああああッ!!!」」

勇者「ぐああああああああああっ!!」ドゴッ ズドム コキーン



30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/22(水) 20:58:13.61 ID:sNa/rQCz0

勇者「ち、ちくしょう・・・!このままじゃ・・・!」ゼー ハー

勇者「・・・くそっ、覚えてろよ・・・お前ら・・・」

勇者「俺は勇者だ・・・女神の加護の力で、何度でも蘇る!」

勇者「次こそ、お前らを全員この手で倒してやる!」

豪傑スライム「甘いな・・・」

ドドド・・・



31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/22(水) 20:58:55.38 ID:sNa/rQCz0

勇者(・・・?何の音だ・・・?)

豪傑スライム「お前の体は麻痺し、武器は奪われ、体力も底を尽きかけている・・・」

豪傑スライム「こんな好機を、俺達が逃すとでも思うか?」

ドドド・・・

豪傑スライム「ほら、お前にも聞こえてきただろう、あの音が・・・」

豪傑スライム「あれが、勇者、お前にトドメを刺す必殺の一手だ・・・ッ!」



32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/22(水) 20:59:40.39 ID:sNa/rQCz0

ドドドド・・・

勇者(音が近付いてきてる・・・まさか・・・!)

勇者「お前ら、洞窟を地下水脈にでも繋げたのか・・・!?」

勇者「正気か!?お前らだって無事じゃ済まないぞ!!」



33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/22(水) 21:00:18.10 ID:Wk8lNwNp0

いざとなったらゴールデンスライムさんがマダンテぶっぱなしてくれる
http://www.amazon.co.jp/dp/B00GGDSQLA/




34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/22(水) 21:00:36.08 ID:sNa/rQCz0

ドドドドド・・・

豪傑スライム「我ら一族の悲願のためなら、この命、惜しくはないぜ・・・」

豪傑スライム「それに、お前は勘違いをしている」

豪傑スライム「あれは、地下水脈の水なんかじゃない・・・」

豪傑スライム「あれは・・・お前を倒すのは・・・」

ドドドドドド・・・


濁流スライム「「「「「」」」」」ドドドドドドドドドドド!!!


豪傑スライム「スライムだッッッッッ!!!!!」



35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/22(水) 21:01:40.18 ID:sNa/rQCz0

勇者「ぐおおおおおおおおおおおおっ!?」ドバッ

勇者「お、押し流される・・・!なんだ、この大量のスライムは・・・!?」ドドドドド

濁流スライム「「「ふふふ・・・お前は、西の果てにいるという、スライムの王を知っているか・・・?」」」

勇者(洪水みたいなスライム、その全体から、声が・・・!)

濁流スライム「「「なんでも、その地に住まうスライムは、他のスライムと合体し・・・」」」

濁流スライム「「「無類の強さを誇る最強のスライムへと変身できるらしい・・・」」」

濁流スライム「「「しかし、我々のようなただのスライムが合体しようとすれば・・・」」」

濁流スライム「「「自らの自重に押し潰され・・・ただの液状のスライムとなってしまう・・・」」」



36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/22(水) 21:02:30.75 ID:sNa/rQCz0

濁流スライム「「「だが、我々はそれを逆手に取ることにした・・・」」」

濁流スライム「「「無数の同胞、その全ての体を合成し・・・」」」

濁流スライム「「「巨大な、一つの濁流へと変化した・・・!」」」

勇者(そんな・・・じゃあ、こいつらはこれで一つのスライムだっていうのか・・・!?)

濁流スライム「「「数百の同胞の、自らにすら扱いきれぬ力に・・・」」」

濁流スライム「「「勇者よ・・・お前に成す術などない・・・」」」

勇者(身動きひとつ取れない・・・!一体、どこまで流されるんだ・・・!?)



37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/22(水) 21:03:31.51 ID:sNa/rQCz0

濁流スライム「「「この濁流の行き着く先・・・この洞窟の終着点・・・」」」

濁流スライム「「「勇者よ、お前が敗北する場所は・・・もうすぐだ・・・」」」

ドドドドドド・・・

濁流スライム「「「見えてきたな・・・勇者よ、お前の旅の終わりは、あそこだ・・・!」」」

勇者(なんだ・・・あれは、池・・・!?)

勇者(いや、違う!底が見えないほどに深い、あの湖は・・・!!)


湖スライム「「「待っていたぞ、勇者よ・・・!!!」」」



38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/22(水) 21:04:02.99 ID:sNa/rQCz0

勇者「うわあああああああああああっ!!!」

濁流スライム「「「」」」

湖スライム「「「」」」

ドッッッ・・・パァァァァン!!

勇者「」ゴボ・・・ゴボゴボ・・・

地底湖スライム「「「「「勇者は、死ねばすぐに蘇る・・・」」」」」



40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/22(水) 21:05:16.28 ID:sNa/rQCz0

地底湖スライム「「「「「しかし捕らえようにも、我らは非力なスライム・・・」」」」」

地底湖スライム「「「「「勇者が相手では、すぐに逃げ出されてしまう・・・」」」」」

地底湖スライム「「「「「故に、数々の罠を仕掛けた・・・」」」」」

地底湖スライム「「「「「囮を用意し、我らの本拠へと誘い込み・・・」」」」」

地底湖スライム「「「「「暗闇に乗じて、油断をさせて体の自由を奪い・・・」」」」」

地底湖スライム「「「「「武器を奪い・・・抵抗できぬよう痛めつけた・・・」」」」」

地底湖スライム「「「「「そして・・・一族の総力を持って、勇者を飲み込んだ・・・」」」」」


地底湖スライム「「「「「我らの勝利だ・・・勇者よ・・・!!!」」」」」



42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/22(水) 21:06:14.20 ID:sNa/rQCz0

・ ・ ・

魔王「そろそろ、勇者がまた攻めて来る頃合いか・・・」

側近「はっ、今回の魔王軍は鍛えに鍛えた精鋭揃い・・・」

側近「今回こそ、必ずや魔王様に天下を献上致しましょう!」

魔王「・・・その台詞も、いい加減に聞き飽きた」

側近「・・・申し訳ございません」

魔王「お前が悪いわけではない・・・勇者が、強すぎるのだ」



43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/22(水) 21:06:58.69 ID:sNa/rQCz0

魔王「最初は、ただの人間に毛が生えた程度の力しか無いが」

魔王「戦いの度に急速に成長し、遂には私を倒すまでに力をつける」

魔王「・・・力をつける前に、勇者を倒してしまえればいいのだが」

側近「勇者は、この世界で最も清らかな場所・・・」

側近「つまり、我らが魔王軍の勢力圏から最も遠い場所に誕生します」



44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/22(水) 21:08:17.94 ID:sNa/rQCz0

側近「強靭な魔王軍の魔物でも、数ヶ月でそこまで人間の領土に攻め込むのは・・・」

側近「かと言って、その場にいる魔物に指令を送ろうにも」

側近「そのような場所にいる弱小の魔物では、到底勇者を倒すことなど望めるはずも・・・」

魔王「・・・人間と、和平でも結ぶか」

側近「な、なんと!?」



45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/22(水) 21:09:17.06 ID:sNa/rQCz0

魔王「何度復活しても、倒されるのでは意味がない・・・」

魔王「魔物のための世界という野望は、諦めるしかないが・・・」

魔王「・・・私も、いい加減死に飽きた」

側近「魔王様・・・」

魔王「・・・側近、人間に講和の書簡を送る」

魔王「文面を、用意しておいてくれ」

側近「・・・はい、仰せのままに」



46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/22(水) 21:10:15.20 ID:sNa/rQCz0

バンッ

デーモン「でっ、伝令!伝令です!」

魔王「・・・何用か」

側近「勇者の報告なら、もう必要ありませんよ」

デーモン「いえ、それが、その・・・」

デーモン「・・・スライム一族が、勇者を、討ち取ったそうです」

魔王・側近「「・・・は?」」



47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/22(水) 21:11:09.07 ID:sNa/rQCz0

・ ・ ・

スライムA「その後、魔王軍の使者によって勇者の確保が確認された」

スライムA「勇者の身柄は魔王軍に移され、人間にも勇者の敗北が伝えられた」

スライムA「勇者の歴史上初となる敗北によって人間側の国々は戦意を失い」

スライムA「ほとんどの国が無条件降伏」

スライムA「抵抗を続けた大国も、数ヶ月後には魔王軍の傘下におさめられた」

スライムA「勇者はと言えば、捕虜からの解放後はスライムに負けた勇者と罵られながらも、

       失意の中で教会に拾われ、その後は巡礼者として一生を過ごしたらしい」



49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/22(水) 21:11:48.71 ID:sNa/rQCz0

スライムA「我が一族は、勇者討伐の功績を讃えられ、魔王軍の永久名誉階級を与えられ」

スライムA「最弱と蔑まれる歴史に終止符を打った」

スライムA「魔王様は人間の国境をそのまま領地の境界とし」

スライムA「魔王軍に従事し、魔物を敬う限り、その自治を認める治世を行った」

スライムA「その魔王らしからぬ行いに、人間や一部の魔物の間では

      『魔王もスライムが勇者を倒したことに困惑している』
 
        という噂も立ったが、真相は不明である」



50:VIPスレの人 ◆uUA8SZQeO6 :2014/01/22(水) 21:12:11.41 ID:OIM1prku0

スライムカワ(・∀・)イイ!!



51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/22(水) 21:12:23.33 ID:sNa/rQCz0

スライムA「最弱、雑魚、経験値の宝箱」

スライムA「たとえそのように呼ばれた魔物でも、知恵と勇気によって栄光を掴むことができる」

スライムA「そのことを、我が一族の誇りある功績をもって伝えたい」

スライムA「全ての魔物に、勝利と繁栄のあらんことを」

                 ――――≪魔歴元年の大貴族 スライムAの著書より引用≫



スライム「全力で勇者を攻略する」 完



54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/22(水) 21:14:41.11 ID:sNa/rQCz0

思いついたネタで短めに
でもやっぱりスライムに倒される勇者は可哀想ですね

見て下さった方、ありがとうございました



56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/22(水) 21:27:39.70 ID:luEryzVb0

面白かったぞ



58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/22(水) 21:39:29.27 ID:Nq2ylaPm0

(`・ω・´)おつです



60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/22(水) 22:04:02.45 ID:CoBYFgB+0


ウィザードリィなんかだと強モンスターだしあながち間違ってないな



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魔王・勇者SS   コメント:4   このエントリーをはてなブックマークに追加
コメント一覧
41101. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2014/01/24(金) 09:01 ▼このコメントに返信する
HP15の「たたかう」しかできない勇者が
こんだけ戦略練られたら負けるに決まってるじゃないですかー!やだー!
41104. 名前 : 名無しさん@ニュース2ちゃん◆- 投稿日 : 2014/01/24(金) 14:58 ▼このコメントに返信する
物理耐性あったりヘタしたら属性耐性持ってる奴も要るもんな
スライムとは言っても種々様々、戦略的なのが居てもいいなw
41107. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2014/01/24(金) 21:20 ▼このコメントに返信する
スライムを最弱の存在として世に広めたドラクエの罪は重い
41114. 名前 : 名無し@SS好き◆yOjgheIM 投稿日 : 2014/01/25(土) 02:25 ▼このコメントに返信する
ぶっちゃけ、スライムが冒険の最初に出てくる雑魚のイメージ強いのはドラクエだけで
ドラクエ以外のゲームでは大抵物理耐性あったり、対策立ててないと苦戦する敵だよね…
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