1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/31(火) 18:47:35.80 ID:In3tZLBz0
勇者「おい戦士!金かせよ!」
戦士「またかよ…お前この前も俺から借りたじゃないか」
勇者「うるせぇ!さっさと出せよ、クズが」
戦士「また酒場か?魔王倒してからお前ずっとじゃないか」
勇者「悪りぃか?俺は勇者様だぜ?なにしようと勝手だろーが!いいから早くしやがれ!」
戦士「はぁ…これで最後だかんな」
勇者「ったくとっとと出せってんだよ!」
バタン
戦士「…昔はあんなやつじゃなかったんだが…」
4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/31(火) 18:52:39.27 ID:In3tZLBz0
戦士「勇者が魔王を倒して数ヶ月になろうとしている…」
戦士「あれだけ凛々しく仲間思いだった勇者はすっかり変わってしまった」
戦士「昼間から酒を飲み、いつも管を巻いている」
戦士「王様からもらった莫大な金もあっという間に使い果たし、今では幼馴染である俺や魔法使いから金をせびる毎日」
戦士「勇者は変わってしまった…」
戦士「そんな勇者になにも言えない俺は卑怯者なんだろうか?」
戦士「もんもんとする日々が続く…」
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/31(火) 19:03:10.37 ID:In3tZLBz0
魔法使い「戦士くん」
戦士「おう魔法使いか、どうした?」
魔法使い「勇者くんは?」
戦士「また酒場だよ。ったくあいつは…」
魔法使い「そう…」
戦士「あいつもすっかり変わっちまったよ…魔王を倒すまではあんなにたのもしかったのにな」
魔法使い「勇者くん、また前みたいにもどってくれるかな?」
戦士「さぁな…」
9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/31(火) 19:10:59.88 ID:In3tZLBz0
魔法使い「昔は良かったよね…勇者くんが私や戦士くんを引っ張っていろんなところいって」
魔法使い「すぐに泣いちゃうのに強がっちゃう勇者くん、怖がってぐずるのに結局ついていっちゃう私、何だかんだ文句いってもついてきてくれる戦士くん…」
戦士「あぁ…隣の森に行くのにも大冒険だったよな…」
魔法使い「それが今じゃ魔王を倒した勇者様ご一行。隣の森どころか魔界にまでいっちゃってるもんね…」
戦士「ほんと懐かしいよな…」
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/31(火) 19:17:41.52 ID:In3tZLBz0
魔法使い「…ちょっと私いってくるね」
戦士「勇者のところか?やめとけ、また殴られるだけだぞ」
魔法使い「うん…でも放っておけないから」
戦士「…勝手にしろよ」
魔法使い「うん、勝手にやるね。大丈夫、ただの自己満足だって事くらいわかってるから」
バタン
戦士「泣き虫いじけ虫だったお前がよくいうよ…ほんとたくましくなったよ」
戦士「ずっと兄貴面してたけど、すっかり俺は弱っちまったよ…」
戦士「勇者と向き合う事すら怖がっちまうなんてな…」
戦士「お前が眩しくて仕方ないよ、魔法使い…」
11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/31(火) 19:30:09.23 ID:In3tZLBz0
戦士「…街にでもいくか」
ガヤガヤ…
戦士「この街もすっかり活気が戻ってきたな」
町人A「だれかー!捕まえてくれ!強盗だ!」
戦士「?!」
強盗「どけぇ!」
戦士「ふんっ!」
戦士の会心の一撃!強盗は倒れた!
強盗「ぐはっ…!」
戦士「安心しろ、峰うちだ」
騎士A「どいてくれ!騎士団だ!」
騎士B「強盗はどこだ?!」
戦士「おーい、騎士さんよ。こっちだ」
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/31(火) 19:36:48.32 ID:In3tZLBz0
騎士A「む?おぉ、すまない!助かった!」
騎士B「ほら起きろ!こいつめ!」
強盗「ぐぐぐ…」
戦士「なに、市民の義務ってやつだ、気にするな」
??「おや?君は…?」
戦士「ん?」
団長「誰かと思ったら戦士様じゃないか」
戦士「貴方は?」
団長「僕はこの街の騎士団長をやってる者さ。戦士様ともあろう人が一般市民なんて謙遜する必要もないでしょ」
戦士「いや…俺なんてたいした事ないやつだよ。ただ勇者についていった市民Aさ…」
団長「何いってるの、さっきの手合い見せてもらったけど、徒手なのに素晴らしい身のこなしだったよ」
団長「謙遜は美徳だけど、過ぎればイヤミだよ?」
戦士「む…」
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/31(火) 19:46:45.98 ID:In3tZLBz0
団長「でも助かったよ。あいつは最近この辺りを荒らしてた強盗でね。レベルが高くてうちの並共じゃ歯が立たなかったんだよ」
騎士A「ぐ…」
騎士B「並ですいません…」
団長「そうだ!戦士様。うちの並共を鍛えてやってくれない?」
戦士「俺が?」
団長「そう。最近魔物がおとなしくなったのはいいけど、代わりに犯罪者が増えてね…」
団長「元々ここいらじゃ対した魔物もいなかったせいか、うちの騎士達は弱くて」
騎士B「弱くてすいません…」
団長「だからね!是非とも鍛えてやって欲しいのよ!」
戦士「いやでも…」
団長「騎士達が強くなれば街の治安も良くなる!ほら!これも立派な市民の義務でしょ?」
団長「そうとなったら、早速観てもらわないと!」
戦士「いやそんな勝手に進められても困るんだが…」
団長「いいからいいから、れっつらごー!」
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/31(火) 19:55:34.57 ID:In3tZLBz0
戦士(結局ついてきてしまった…)
戦士(どうしてこう俺は流されやすいんだろう)
戦士(しかしこれは…)
騎士C「いててて、お前もっと加減しろよ~」
騎士D「わりぃわりぃwww」
戦士(腑抜けてるにもほどがあるな)
戦士(ただでさえ練度が高くないうえに、魔物がいなくなってさらにふ抜けたか…)
団長「ひどいでしょ?もう僕が何いってもダメなんだよねェ…」
戦士(団長…レベルは高いみたいだが、いかんせんこの喋り方。そして…)
団長「ね!お願い、街の平和のためにも鍛えてやって!」
戦士(この容姿じゃなぁ…)
まるで子供のような背丈、可愛らしい顔、鎧をきているというより着られてるような状況だ
戦士(これで従えっていう方が無理だろ…)
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/31(火) 20:03:48.81 ID:In3tZLBz0
騎士A「はぁ…団長はカワイイなぁ…」
騎士B「団長に蹴られたいなぁ、踏まれたいなぁ、罵られたいなぁ…」
戦士(ダメだこいつら…早くなんとかしないと…!)
戦士「…引き受けよう」
団長「ほんと?!やったー!」
戦士「うわ、いきなり抱きつかんでくださいよ!」
戦士(なんかAとBが怖い目で見てるし!)
団長「にゃははは、めんごめんご。それじゃお願いね。手伝える事あったらなんでもするから!」
騎士A「なに?何でもだとぉう!」
騎士B「団長にあんな事やこんな事も…でゅふふふふwww」
戦士(あいつら、もうダメだ…)
18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/31(火) 20:12:48.61 ID:In3tZLBz0
戦士(さてと、とりあえず…)
戦士「団長さん、全員集めてもらえますか?」
団長「はいはい、おーい、しゅーごー!」
騎士C「集合だって?」
騎士D「めんどくせえなぁ」
たらたら…
団長「今日から皆に稽古をつけてくれる事になった戦士様だよ。みんなちゃんという事聞くようにね!」
騎士達「ういーっす…」
戦士(まずは立場っていうのをわからせてやるとするか…)
戦士「よし、お前らの実力を知るためにこれから俺と試合をやるぞ」
騎士D「試合っすかーめんどくせぇー」
騎士E「どうせ勝てないっすよーだって伝説の勇者のパーティーメンバーじゃないっすかー」
騎士F「どうでもイイっすけど誰からっすか~?」
戦士「あん?お前らみたいなクズ共一人一人に時間割いてやれるほど暇じゃあねーんだよ」
騎士C「は?誰がクズだって?」
19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/31(火) 20:23:00.87 ID:In3tZLBz0
戦士「お前らに決まってるだろうがゴミ屑が、税金食いつぶさんだけそこいらのウジ虫の方がよっぽどましだな」
騎士D「カッチーンときましたよ、俺」
騎士F「俺を切れさせるなんて対したものっすよ…」
戦士「どうした?クズ共?雑菌だってもう少しまともな反応ができるぞ?」
騎士E「しゃらくせぇ!ぶちのめせやこらぁ!」
騎士C「勇者の一行だからって調子にのりやがってよぉ!」
戦士「悔しいか?悔しかったらかかってこい!武器でも何でも使え。俺は徒手でやってやる。ほら、時間が持ったいねーじゃねーか」
戦士「まとめてかかってこいよ、この童貞ども」
騎士達「「「ブッ殺す!!!」」」
団長「あらら、一応あいつらにもまだプライドあったんだ」
団長「さーて、何分もつかなー?」
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/31(火) 20:35:05.85 ID:In3tZLBz0
騎士E「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい…」
騎士D「殺さないで殺さないで殺さないで…」
騎士F「あ、お婆ちゃんだーあははははー…」
騎士C「おいF!そっちにいったらダメだ!」
団長「5分かー…100人以上いたのに」
団長「いやーでも凄いね、鬼でも降臨したかと思ったよ」
戦士「はん!その程度で良く歯向かう気になったな、クソ虫が!便所の黄ばみ以下のお前らが俺様に口きこうなんて1億年早いわ!」
戦士「貴様らは今日からイエス以外口にする事は許さん。分かったか?」
騎士達「…」
戦士の会心の一撃!騎士Cは吹っ飛んだ!
戦士「わ か っ た か?」
騎士達「「「さ、サー!イエッサー!」」」
戦士「分かったら城内を俺が良しというまで走れ!言われる前に行動しやがれこの腐った精子どもが!!」
24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/31(火) 20:48:52.80 ID:In3tZLBz0
団長「最初から飛ばしすぎじゃない?」
戦士「最初が肝心なんです、犬のしつけと同じですよ。自分の立場をまずはわからせないと」
戦士「にしてもなにも言わなかったですね?」
団長「にゃ?だって僕から頼んだわけだし。それに舐められっぱなしでいるっていうのは性にあわないしねー」
戦士「だったら貴方が直接やれば良かったのでは?見たところそれだけの実力はありそうだが…」
団長「こーんなか弱い少女に?」
戦士(か弱いとか自分で言うなよ…)
団長「まぁやってやれない事はないけどね、でもさ…」
戦士「?」
団長「みんなー、頑張ってねー♩」
騎士達「「「はーい!」」」
戦士「誰がしゃべっていいと言った!」
戦士の会心の一撃!騎士Dは吹っ飛んだ!
25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/31(火) 20:49:59.18 ID:In3tZLBz0
戦士「笑ったり泣いたりする前に走れ!誰が貴様らに感情を持っていいと言った!!」
騎士達「「「…」」」
戦士の会心の一撃!騎士Eは吹っ飛んだ!
戦士「返事!」
騎士「「「さ、サー!イエッサー!」」」
団長「アメも必要でしょ?」
戦士(か弱い幼女じゃないようだ…)
26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/31(火) 21:01:12.63 ID:In3tZLBz0
戦士(ふぅ…)
夜になり、ようやく騎士達を解放した戦士は帰途についていた
戦士(思ったより力が入ってしまった…)
戦士(でもやるからには徹底的にやらないとな)
戦士(とりあえず明日朝一番で叩き起こしてまた訓練だな…)
戦士「ただいまっと」
魔法使い「あっ!お、おかえり」
戦士「?どうした帰ってくるなり後ろ向いて」
魔法使い「な、何でもないよ!ちょっと驚いただけ」
戦士「何でもないならこっち向けって」
魔法使い「ダメ!」
戦士「!?」
魔法使い「あ、ちょ、ちょっと寝ちゃってて顔がよだれですごい事なってるから!だからこっち見たらダメ」
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/31(火) 21:08:33.06 ID:In3tZLBz0
魔法使いは逃げ出した!しかし回り込まれてしまった!
戦士「!おい!!その顔!」
魔法使い「あははは、ちょっと転んじゃって…」
戦士「嘘つけよ…」
魔法使いの顔はひどく腫れ上がっていた、それも一箇所ではなく何箇所も
よく見れば手もあざだらけだ、ローブで見えないがきっと全身がそうなんだろう
魔法使い「私が悪いの。ちょっとしつこくいいすぎちゃって…うん、全然大丈夫だから!あの竜王から攻撃受けた時に比べたら全然…」
戦士「…そういう問題じゃねーだろ」
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/31(火) 21:16:04.93 ID:In3tZLBz0
戦士「…あいつはまだ酒場か」
魔法使い「待って!ほんとに私が悪いの!だから、ね?」
戦士「離せよ…」
魔法使い「離すよ、戦士くんが行かないならね」
戦士「…っち」
魔法使い「…ありがと。私のために怒ってくれて」
戦士「うるせえ、むしろそこまでされて怒らないお前の方に腹がたってきたよ」
魔法使い「ごめんね」
戦士「あやまんなよ…」
戦士(勇者…お前って奴は…)
32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/31(火) 21:22:54.82 ID:In3tZLBz0
女A「ねぇ~勇者様~、もっと飲みましょうよ~」
女B「そうそう!まだまだ夜はこれからだよ~」
勇者「もー、AちゃんもBちゃんもカワイイから飲んじゃう!」
女A「きゃー!勇者様さすがー!」
勇者「だからパフパフしてー?」
女B「勇者様のエッチ~♩」
勇者「うはははははwww」
36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/31(火) 21:34:02.45 ID:In3tZLBz0
戦士「…」
魔法使い「ねぇ、覚えてる?」
戦士「何を?」
魔法使い「私達が旅に出た時のこと」
戦士「忘れるかよ」
魔法使い「…魔王の軍勢がこの街まで攻めてきてさ。騎士のみんなも頑張ってたけどやられちゃって…」
魔法使い「ついには街外れにあるこの孤児院まで魔物がやってきて…」
魔法使い「院長先生と勇者くんと戦士くんが頑張って食い止めてたけど、押されちゃって…」
魔法使い「私は隅っこで震えてただけだったっけ、ははは」
魔法使い「勇者くんに魔物が襲い掛かろうとしてたの見てたのに、私ったら怖くて声もだせなかったっけ…」
37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/31(火) 21:47:13.34 ID:In3tZLBz0
魔法使い「それをかばって院長先生が魔物に…」
戦士「…」
魔法使い「そしたらさ、勇者くんが覚醒して何とか私達だけは助かったんだよね」
戦士「院長先生は残念だったよ…それに他のみんなも…」
魔法使い「うん…でさ。王様に認められて旅に出る前、お墓の前でそれぞれ誓いを立てたじゃない」
戦士「あぁ」
魔法使い「私は『もう泣かない、なく暇があったら強くなる。みんなを守れるだけの強さを手に入れる』」
戦士「俺は『倒れても諦めない、みんながまたこの丘で笑って遊べる日を作る』」
魔法使い「うん。そして勇者くんは…」
戦士「『悲しみも憎しみも全部俺が背負う。誰も涙を流さない世界にこの世界を変えて見せる』」
40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/31(火) 21:59:21.99 ID:In3tZLBz0
魔法使い「私最近思うの…勇者くんに無理させすぎちゃったかなって…」
戦士「…」
魔法使い「旅の途中、ほんとに酷い光景を山ほど見てきた。目の前で赤ん坊を食い殺される母親。虐殺された村で泣きながら死体にすがる子供…」
魔法使い「魔王ってね、そういう人の絶望とかを糧にするんだって。だから魔物は絶対に人間を全滅はさせないの。残しておいた方がより多くの絶望が手に入るから…」
魔法使い「そんな光景をずっと見てきてて」
魔法使い「魔王、最後にいってたよね?『我が得た絶望、憎しみ、嘆きは決してなくならん。それはやがてお前らを蝕み殺すだろう!』って」
魔法使い「私や戦士くんはさ。もうその頃には諦めてたって言うか。意識して無視してたと思うんだよ。だって私達は向き合ってしまったが最後、きっと正気じゃいられないから」
魔法使い「でもきっと勇者くんはちゃんと向き合ったんだよ…誓いの通り背負おうとしたんだよ…」
41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/31(火) 22:05:55.10 ID:In3tZLBz0
魔法使い「そのせいでさ、きっと勇者くんは疲れちゃったんだよ」
魔法使い「だからね、私は待とうと思うの。その疲れが取れるまで」
戦士「…」
魔法使い「だからね?戦士くんも待ってあげて?」
魔法使い「きっとまたあの優しい勇者くんに戻ってくれるはずだから…」
戦士「…あぁ」
43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/31(火) 22:16:24.78 ID:In3tZLBz0
騎士達「♩日の出と共に起き出して
走れと言われて一日走る
ホー・チ・ミンはろくでなし
梅毒 毛ジラミ ばらまく浮気」
戦士「声がちいせぇ!貴様らそれでも軍人か!」
騎士F「いえ、騎士です」
戦士の会心の一撃!騎士Fは吹っ飛んだ!
戦士「口答えはいらん!」
騎士達「「「サー!イエッサー!」」」
戦士「ホラ声だせ!」
騎士達「♩騎士団長さまが大好きな
ロリコン誰だか教えてよ
王国の騎士団!
俺の愛する騎士団!
俺の騎士団!
貴様の騎士団!
我らの騎士団! 」
戦士「そうだ!オラ後50周だ!」
45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/31(火) 22:22:40.28 ID:In3tZLBz0
戦士「ふぅ…」
団長「せいが出るねー」
戦士「団長さん。」
団長「みんなー♩終わったら私が握ったおにぎりがあるからねー♩」
騎士達「「「マジっすか!!!」」」
戦士の会心の一撃!騎士Gは吹っ飛んだ!
戦士「誰が発言を許可した!貴様ら全員100周追加だ!」
騎士達「「「サー!イエッサー!」」」
団長「ふふふ、順調順調♩」
戦士「貴方も大概鬼ですね…」
47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/31(火) 22:30:46.45 ID:In3tZLBz0
団長「それで?どうかしたの?」
戦士「何がです?」
団長「何だか元気なさそうに見えるけど?僕の気のせい?」
戦士「そうですか?」
団長「いつもより指導にキレがないじゃん。それにそんなに思いつめた顔してたら誰だってわかるよー」
戦士「…」
団長「ま、イイっちゃいいけどね。でもさ。悩み事くらいは聞くだけ聞いたげるよ?一応雇い主だしねー」
戦士「…」
団長「僕には話しにくい?もしそうなら無理には聞かないけどね」
戦士「…すいません、後で少し時間もらってもいいですか?」
団長「あは、意外と素直?素直な子は僕好きだよ」
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/05/31(火) 22:38:38.72 ID:Y7n/qAMi0
なんが実は戦士より余裕で団長のが強そう
50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/31(火) 22:41:01.53 ID:In3tZLBz0
団長「さ、ここなら誰にも聞かれないよ」
戦士「それはいいんですが…」
団長「もう!レディの部屋に入ったんだからもうちょっとテンションあげなきゃメッ!だよ?」
戦士(レディって…それになんだこの部屋は。汚いってレベルじゃないぞ…)
団長「ごめんねー、ちょっと散らかってるけどその辺適当に座ってねー」
戦士(ゴミはそのまま、着替えは脱ぎっぱなし、足の踏み場もないじゃないか…これでどこに座れと…)
団長「えーっと…確かこの辺の地層にお茶のパックが…」
戦士(はー…)
戦士「掃除をします。」
団長「えっ?でも話を…」
戦士「掃 除 を し ま す」
団長「は、はいー!」
51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/31(火) 22:46:12.18 ID:In3tZLBz0
2時間後ー
戦士「全く…あれは人の住む環境じゃないです」
団長「いやー、忙しくてつい♩」
戦士「まだこれで半分も片付いてないのが恐ろしい…」
団長「まぁまぁーイライラするのは体に毒だよ?」
戦士「誰のせいですか、全く…」
団長「さて、片付けまでして相談したい事って?」
53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/31(火) 23:03:01.98 ID:In3tZLBz0
団長「ふーん…まぁ状況は分かったよ」
団長「要するに、飲んだくれの親父に悲劇のヒロイン気取りの母親、それに我慢できない子供って構図ねー」
戦士「いやそんなのでは…」
団長「違わないでしょ?勇者は燃え尽き症候群みたいなもんよ、それと現実を受け止めてないだけ」
団長「絶望や悲しみを背負う?勝手にやってくれて結構。でもそれって単なる自己満足でしょ?それによって誰かが救われるわけ?」
団長「私達の分まで背負ってくれた?アホじゃない?人はみんな何かしら負の感情を抱えてるの、それをどうにかして消化して行くのが人生でしょうに」
団長「勝手に抱え込んで、勝手に潰れるなんてアホね。ほっとけば?仮にも勇者だったんならほっといても死にはしないでしょ」
55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/31(火) 23:14:31.14 ID:In3tZLBz0
団長「あと女。これも悲劇のヒロイン気取っててウザいわ~。先回りして自己満足って分かってるから、とか言っちゃうあたりがとくに」
団長「殴られても耐えてる私って健気!怒る男を宥めて私って優しい!あー私ってなんて可愛いの!」
団長「はいはい、メンヘラメンヘラ」
団長「それにひっかかる戦士ちゃんも戦士ちゃんだけどねー、ダメよ?そういうダメな女にかまっちゃ?余計ずに乗るだけなんだし」
戦士「…」
60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/31(火) 23:27:08.86 ID:In3tZLBz0
団長「ほっとけばいいよ。すべては時間が解決してくれる。富も名誉も手に入れたんだから後は好きにすればいいのよ」
団長「せっかく青春を全て捨てて手に入れたんじゃん。今更昼ドラみたいな事するなんて時間の無駄」
団長「残りの人生勝ち組でしょ?勝ち組は勝ち組らしく笑ってればいいの。自分から負け組に向かう奴についていっても悲惨なだけよ?ほんと」
戦士「…失礼します」
団長「怒った?でもちゃんと考えなきゃダメだよ?自分が何をしたいか?何をするべきなのか?自分の人生なんだか」
バタン
団長「行っちゃったか…」
団長「でもね、仲間のこと貶されて怒れるってことはそれでもう答えは出てるんじゃないかな?」
団長「自分が何をしたいか、何をするべきなのか…」
団長「後は自分で気づかなきゃね。頑張りな、戦士ちゃん」
61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/31(火) 23:38:28.61 ID:In3tZLBz0
戦士(…俺は)
戦士(俺はどうすればいいんだろうか…)
戦士(団長のいう通りもう放っておくか?ずっと一緒に育ってきた仲間を?ともに死地をくぐり抜けてきた仲間を?)
戦士(出来るわけない…)
戦士(なら俺は…)
戦士「そうだな…うじうじ悩んでるなんて俺らしくない」
戦士「悩み苦しむのは主人公…『勇者』の特権だ」
戦士「何を賢ぶってたんだろうな俺」
戦士「俺はなんだ?『戦士』だろ?」
戦士「だったら…」
戦士「バカみたいに突っ込んでなんぼだよな!!」
62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/31(火) 23:46:14.45 ID:In3tZLBz0
戦士「勇者!」
勇者「あん?なんだよ、戦士」
戦士「歯あ食いしばれぇええ!」
戦士の痛恨の一撃!
勇者「ぐはっ…」
勇者「ってぇなぁ…何のつもりだよ、戦士よぉ」
戦士「今のは魔法使いの分だ…」
勇者「は!てめぇには関係ねぇーだろ」
戦士「いーや!関係あるな!そしてこれは単にお前がむかつくからだ!」
戦士の会心の一撃!
65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/31(火) 23:55:34.47 ID:In3tZLBz0
勇者「ぐはっ!」
勇者「この野郎!」
勇者の攻撃!しかし戦士はひらりと身をかわした!
戦士「ほれ、もう一発!」
戦士の攻撃!勇者は倒れた!
勇者「ちきしょう…!」
戦士「はは!勇者様とあろう人がないてやがるぜ!」
勇者「!泣いてない!!」
戦士「昔からへたれだったもんな!ただの蛇をみて「毒蛇だぁあああ!」とか絶叫して木に登ったのはいいけど、降りられなくなってまた泣いてたよな!」
勇者「それを言うならお前だって魔法使いに振られて泣きながら俺に決闘を申し込んだじゃねーか!」
勇者の口撃!戦士のトラウマがえぐられた!
戦士「て、てめぇ!それはいわない約束だろーが!」
68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/01(水) 00:04:51.31 ID:7aX8r/Gt0
勇者「あとはあれか!旅に出てた時、俺が別行動してた日の夜!魔法使いが怖いって言って一緒のベットで寝たのに、何もできなかったへたれ!」
勇者の壊心の一撃!戦士はトラウマにより行動不能!
戦士「それをいうなぁあああ!」
勇者「隙あり!」
バキッ
戦士「ぐはっ!」
勇者「お返しだぁ!!!」
バキッ、ドゴ!
戦士「くっ…やられっぱなしでいられっかよ!」
バキッ、ドカッ、ドゴッ
女A「あーぁ、店の中滅茶苦茶~」
女B「もうやめたげて!店長の貯金残高が0になっちゃう!」
店長「(泣)」
70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/01(水) 00:11:28.30 ID:7aX8r/Gt0
勇者「はぁっはぁっ…」
戦士「はぁはぁはぁ…」
バタッ
勇者「ちきしょう、いてぇなぁ…」
戦士「馬鹿野郎、俺の方がいてぇよ…」
勇者「何だか懐かしいな…」
勇者「昔は良く魔法使い取り合って殴り合いの喧嘩したっけ…」
戦士「あぁ…」
勇者「それで二人とも院長先生に怒られてな、飯抜きにされて…」
戦士「魔法使いがコッソリもってきてくれてな…美味かったなーあの握り飯」
勇者「あぁ、何だかんだずっと三人一緒だったよな…」
72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/01(水) 00:18:10.84 ID:WcGf8Uz5O
なんだこの熱い展開は
73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/01(水) 00:20:35.46 ID:7aX8r/Gt0
戦士「なぁ、戻ろうぜ、あの頃に」
戦士「前みたいに三人で一緒にさ。仲良く笑いあおうぜ」
勇者「あぁ…」
勇者「でもな戦士、俺なんか変なんだ…」
戦士「?」
勇者「寝ても覚めても心の奥底からどす黒い何かが出てきて俺を塗り潰そうとしやがる…」
勇者「嫌になって苦しくて酒に逃げて…」
勇者「それでもとまんなくてええええええeeeeeeeerttyyyuuuuuuuuuuhffddscghvbhhbbbbbbjbnbnnnnnnnn!!!!!!!」
戦士「お、おい勇者!!」
勇者(?)「ふっふっふ…ハーッッハッッハハ!ようやく芽吹いたか!てこずらせおって!!」
戦士「な?!こ、この声は魔王!」
勇者(?)「ほう…その声は戦士か」
77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/01(水) 00:30:12.67 ID:7aX8r/Gt0
魔王「ふん、我が身滅びようとも何度でも蘇るさ!」
戦士「バカな!お前は完全に消滅したはずだ!」
魔王「あァ確かに、だが最後の一撃。あの時に儂はこやつの心に種を蒔いたんだよ。絶望、嘆き、悲しみを糧に育つ種をな…」
戦士「なん、だと…」
魔王「それが芽吹く時、再び儂は蘇る!さて…まずは肩慣らしだ。この街から絶望に染め上げてやろう!」
戦士「待て!魔王!」
魔王「ふはははは!勇者なき貴様らにワシを倒すことなど不可能!せいぜい苦しむがいい!」
魔王はイオラを唱えた!店は爆散した!魔王は飛び去った!
戦士「ぐっ…魔王!」
80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/01(水) 00:39:22.55 ID:7aX8r/Gt0
王様「…状況は?」
家臣「魔王は現在東の丘に陣取り魔物を次々と生み出しております」
家臣「我が国に攻め込まれるのも時間の問題かと…」
王様「各地からの増援は?」
家臣「どれだけ急いでも丸一日以上はかかります。その頃には街はもう…」
王様「…八方塞がりか」
王様「頼みの綱の勇者は魔王に取り込まれ、もはやどうすることもできん…」
魔法使い「…私達が足止めをします。その隙に一人でも多くの避難を」
王様「…すまぬ、どうすることもできんワシをどうか罵ってくれ…」
戦士「…勝機はある」
王様「何じゃと?」
82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/01(水) 00:48:50.35 ID:7aX8r/Gt0
戦士「あの魔王はまだ完全に復活し切っていない」
王様「ど、どういう事じゃ?」
戦士「東の丘に陣取ったのがいい証拠だ、なぜ奴は街中で復活しながらその場で行動を起こさなかった?」
戦士「そうすれば市民は混乱し、より多くの絶望を集める事ができたはずだった」
戦士「なのにそうしなかった…こちらに準備の時間を与える事になるのにな」
戦士「なぜか?奴の力はまだ完全ではないからだ、魔王も準備せざるを得ない状況というわけだ」
王様「な、なるほど」
戦士「なら今なら何とかなる。俺と魔法使いだけでも立ち向かえる。それにまだ復活が完全でないなら、勇者との分離だって可能だろう」
戦士「そうなれば不完全な魔王など恐るに足らない。」
83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/01(水) 00:51:07.63 ID:7aX8r/Gt0
王様「おぉ!」
家臣「希望が出てきましたの!」
戦士「だが、街の近くで暴れる事には変わりない。一応避難は進めておいてくれ」
王様「わかった、そちたちにまかせる…頼みましたぞ」
87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/01(水) 01:02:56.24 ID:7aX8r/Gt0
王国城内ー
戦士(…)
団長「なんであんな嘘ついたの?」
戦士「?!団長?」
団長「魔王は決して人を殺し尽くしたりはしない…そのための準備でしょ?」
団長「魔王の恐怖を伝える人間がいなければ奴の望むものは遠ざかっちゃうもんね」
団長「そのためにあえて、人間たちに逃げる余裕を与えてるんでしょ?違う?」
団長「むしろ勇者の力も取り込んでフルパワーってところかな」
戦士「…希望があった方が避難はスムーズですよ。それに勝ち目がないわけじゃあない」
団長「勇者と魔王の分離?それこそ不確定要素すぎない? とても勝ち目に入れられるものには思えないなー」
戦士「信じてますから」
団長「?」
戦士「勇者の事を」
団長「お熱いねぇー、まァ好きにしたら?避難は任せて」
89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/01(水) 01:07:08.76 ID:7aX8r/Gt0
戦士「団長…」
団長「あ、一つだけ僕から言っとくね」
団長「絶対帰ってきてね、戦士ちゃんにはまだまだうちの奴ら鍛えてもらわなきゃいけないんだから」
戦士「!もちろんですよ」
団長「じゃねー、死なない程度に頑張ってー」
戦士(死にませんよ…絶対に)
92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/01(水) 01:15:10.78 ID:7aX8r/Gt0
東の丘ー
戦士「悪いな、付き合わせちゃって」
魔法使い「何言ってるの。当然でしょ、これでも勇者の一員だよ?」
戦士「そうだな…」
魔法使い「それに…ね、勇者くんにはまだまだいてもらわなきゃ困るからね」
戦士「そうだな、あいつはまだ殴り足りん」
魔法使い「もう、あんまり喧嘩したらダメだよ?」
戦士「喧嘩じゃない、制裁だ。言ってはならん事を言った…な」
魔法使い「ほどほどにね?」
戦士「さて、それじゃあボチボチ始めますか」
魔法使い「だね」
魔法使いはメラゾーマを唱えた!
魔法使い「伊達に3人で魔王を倒したわけじゃあないってことを…」
魔法使い「分からせてあげる!」
戦士「行くぞっ!」
95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/01(水) 01:26:35.01 ID:7aX8r/Gt0
魔法使いはヒャダルコを唱えた!
魔法使い「ははっ!まだまだいくよー!」
魔法使いはイオナズンを唱えた!
魔法使い「ほらほら!少しは歯ごたえ見せてよ!」
魔法使いはメラガイアを唱えた!
戦士「全く切り込み隊長は俺の役目だろーが」
戦士の攻撃!
戦士「どこの世界に、突っ込んで魔法乱れ打ちする魔法使いがいるっていうんだ」
戦士の会心の一撃!
戦士「フォローする…」
戦士はルビスの剣を振るった!ギガデイン!
戦士「こっちの身にもなれ!」
96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/01(水) 01:32:33.81 ID:7aX8r/Gt0
戦士「っち、数が多すぎる」
魔法使い「流石にこれはちょっとしんどいね…」
戦士「頂上までまだ大分ある…急がないと魔物が街に辿り着くぞ…」
魔法使い「だね…一気に行く?」
戦士「ダメだ、HPやMPを無駄に消費しちまう…魔王の力が未知数な今それは危険すぎる…」
魔法使い「じゃあ、どうすれば…」
??「ありゃー?お困りかな?」
98:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/01(水) 01:39:30.38 ID:7aX8r/Gt0
戦士「団長?!それに騎士団のみんな!」
戦士「避難は終わったんですか?!」
団長「いやまだ途中さ、だけど僕らはいらないってさ」
戦士「?」
団長「王様がね、誘導など儂らでもできる!お前達は彼らの支援を!だってさ」
団長「今頃城のみんなで誘導してるんじゃない?」
戦士「王様が…」
団長「だからね…」
団長「ここは任せて先にゆけ!」
団長「いってみたかったんだよねーこれ」
戦士「団長…」
団長「行って、道は切り開いてあげる」
団長「さぁ!出番だよ!」
騎士達「「「サー!イエッサー!」」」
99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/01(水) 01:47:03.79 ID:7aX8r/Gt0
戦士「ありがとうございます!恩にきます!」
魔法使い「ありがとうございます!」
団長「さて…おい、お前らは何者だ?!」
騎士達「「「サー!ロリコンサー!!!」」」
団長「そうだ!それも訓練されたロリコンだ!」
騎士達「「「サー!イエッサー!」」」
団長「幼女のあどけない仕草は好きか!」
騎士達「「「サー!イエッサー!」」」
団長「つるぺたな胸は好きか!」
騎士達「「「サー!イエッサー!」」」
団長「児ポ法は!」
騎士達「「「ファッキンファッキンファッキン!!!」」」
団長「ならばいけ!幼女の笑顔を守って見せろ!」
騎士達「「「ガンホー!ガンホー!ガンホー!」」」
106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/01(水) 02:10:09.02 ID:6bteEgoXO
ハートマン団長かわいいwwwwwww
101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/01(水) 01:49:24.44 ID:cf/LQM4Z0
イエッサーということはつまり団長は男t
102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/01(水) 01:57:43.11 ID:7aX8r/Gt0
魔王「ほう…よく来たな」
戦士「魔王!」
魔法使い「勇者くんを返してもらうわよ!」
魔王「ふはははは!笑わせてくれる、もう勇者などおらん!大人しく絶望に沈むがいい!」
戦士「黙れ!勇者!貴様誓いを忘れたのか?!」
魔王のいてつくはどう!
魔法使い「戦士くん!きゃあ!」
魔王はイオナズンを唱えた!
戦士「ぐはっ…!」
魔法使い「うぅう…」
戦士「勇者!全ての絶望や悲しみを背負うんじゃなかったのか!」
戦士「魔王なんかに飲み込まれてるんじゃねーよ!へたれ!」
105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/01(水) 02:09:25.47 ID:7aX8r/Gt0
戦士「さっさと起きろ!クソが!目を覚ませええええ!」
戦士の攻撃!しかし魔王はひらりと身をかわした!
魔王「五月蝿いわ、ゴミめ」
魔王の攻撃!痛恨の一撃!
戦士「ぐはあああ!」
魔法使い「戦士くん!」
魔王「ふん、口ほどでもない…所詮は勇者にくっついていただけの金魚の糞か」
魔王「口だけでかい生意気なカスどもめが!引導を渡してくれるわ!!」
??「…誰が金魚の糞だって」
魔王「なぬ?」
107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/01(水) 02:14:10.35 ID:7aX8r/Gt0
??「なにが口だけでかい生意気なカスだ…」
魔王「な、ど、どこから?」
??「俺の親友をバカにする奴は…」
魔王「ば、ばかなーーーぁああ!」
勇者「許さん!!」
勇者はミナデインを放った!魔王から分離した!
戦士「勇者!」
魔法使い「勇者くん!」
勇者「心配かけたな…」
魔王「ば、ばかな…お前は完全に取り込んだはず…」
勇者「はっ!勇者甘く見るんじゃねぇ!仲間の声が想いが俺の力になる!」
勇者「さぁ終わりにしようぜ!魔王!」
勇者の必殺の一撃!魔王は力付きた!
魔王「ぐぎゃああああああ!!!!」
110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/01(水) 02:21:18.61 ID:7aX8r/Gt0
勇者「ふっ」
魔法使い「勇者くん!」
勇者「悪い、心配かけたな…」
勇者「戦士もな」
戦士「ふん…」
勇者「しかし今度こそ終わったな…」
戦士「あぁ…」
魔王「ぐぐぐ…」
魔王「勇者…貴様だけはああああああ!」
戦士「勇者!危ない!」
魔王の最後の攻撃!戦士は勇者をかばった!
魔王「っちい…外したか…」
魔王は消滅した!
112:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/01(水) 02:27:39.68 ID:7aX8r/Gt0
魔法使い「戦士くん!戦士くん!ねぇ嘘だよね!」
勇者「おい戦士!返事しろよ!おい!」
戦士「…耳元で騒ぐな、ガフゥ!」
魔法使い「戦士くん!」
勇者「おい!勝手に逝くなんて許さんぞ!」
戦士「ばーか…誰が死ぬかよ…」
戦士「お前らだけじゃ、ゲフゥ!心配だからな…」
勇者「もういいしゃべるな!回復魔法!!ちきしょう!MPがさっきの一撃で残ってねェ!!」
戦士「やっぱりお前らには俺がついてて…やr‥と…」
魔法使い「やだよ…!こんなの嘘だよ…!!」
勇者「戦士!戦士いいいい!!!!」
114:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/01(水) 02:33:45.90 ID:7aX8r/Gt0
団長「こうして再び魔王が倒されてから一月が経とうとしてる…」
団長「街はもとどおりの活気を戻しつつある、魔物による死者もおらず、街は平和を取り戻したのだった…」
団長「そう…ただ一人を除いて…」
団長「今でもたまに思い出す。あの人の事を…」
団長「やくそくは果たされない、死者には契約など無意味だ」
団長「では生き残ったものはどうすればいいのだろう?」
団長「ただ、虚しく果たされる事のないやくそくを抱えて生きて行くしかないのだろうか…」
116:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/01(水) 02:40:09.36 ID:7aX8r/Gt0
戦士「勝手に殺すな!」
戦士はリンゴを投げつけた!団長に1のダメージ!
団長「いてっ!あ、起きたー?」
戦士「人の病室でブツブツ言ってると思ったら!なに死んだ人みたいに扱ってるんですか!」
団長「だってーせっかくお見舞いに来たのに、寝てんだもん」
戦士「はぁー…あなたって人は…」
戦士(そう、俺は何の因果か生き残った)
戦士(後から駆けつけて来た団長たち騎士団に助けられた)
戦士(流石に数日は生死の境をさまよっていたらしいが…)
戦士(何とか無事に生き残ることができた)
117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/01(水) 02:48:22.49 ID:7aX8r/Gt0
団長「ところでー、この前の話。考えてくれた?」
戦士「副団長の件ですか?お断りします」
団長「断るのはや!なんでさー!ぶーぶー!」
戦士「たまになら稽古くらいはみてあげますよ、でもですね…」
勇者「おーい、戦士!元気かー!?」
魔法使い「勇者くん…!病院では静かに…!」
勇者「わりぃわりぃ、そうそう戦士!みてくれよこれ!図面が出来上がったんだぜ、見てくれよ!」
団長「これは…?何かの施設?」
戦士「そうです。孤児院です。」
魔法使い「魔王がいなくなっても親をなくした子供はたくさんいるから…少しでもその悲しみを癒すお手伝いができたらなって」
勇者「おう!また魔王が現れた時のためにも、すこしでもこの世界から悲しみや絶望をなくさないとな」
戦士「そういうわけです」
119:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/01(水) 02:53:13.91 ID:7aX8r/Gt0
団長「ふーん、まぁいいけどね。その代わり本当に稽古はつけてやってね、あいつらまた最近舐め始めてるから」
戦士「はいはい…」
戦士(魔王は消滅した。でも世界は終わらない。)
戦士(倒すべき敵がいない勇者たちはなにをすればいいのか?)
戦士(きっとそう、楽しめばいいのだ。)
戦士(笑顔こそ、悲しみや絶望を消し去る最高の武器なのだから…)
おしまい
120:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/01(水) 02:54:32.12 ID:7aX8r/Gt0
終わりです、深夜までお付き合いありがとうございました
123: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/06/01(水) 03:03:29.94 ID:CViqJUvf0
>>1乙!
なかなかの熱血ストーリーだった!
115:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/01(水) 02:39:25.79 ID:gyRh0W+y0
金返してもらえなかったな・・・
127:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/01(水) 03:38:40.96 ID:+jXMn/SfO
面白かったー
展開も早いし万人に読みやすそうな文でした
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