1:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/04(月) 21:30:24.68 ID:
GtLJ9Uwh0
5:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/04(月) 21:33:09.80 ID:
GtLJ9Uwh0
魔王「誰かおらんのか! この小娘をつまみ出せ!」
側近「はい、本日の目玉はこちら撮り立てほやほや! 今朝の魔王様と女勇者さんの痴態写真集!」バンッ
使い魔「はーい、こちら昨晩の痴態を録音したものでーす。通常版、魔王様の嬌声、女勇者様の言葉攻めの三種でっす!」ドンッ
騎士「写真集と通常版と魔王様版を一つずつ」
兵士「音声三種を一つずつ!」
門番「女勇者たんの言葉攻め三つ!」
大臣「何時になったら女勇者ちゃんの嬌声は録音されるんだ!」ドンッ
使い魔「いやー女勇者様よりLvが高い人でも現れないとですかねー」
魔王「貴様ら」
6:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/04(月) 21:33:36.03 ID:sUE/XBDyO
パンツ脱いだら2枚はいてた
7:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/04(月) 21:36:15.33 ID:
GtLJ9Uwh0
女勇者「こうして魔王城内にて貨幣が廻る……完全に閉鎖された経済だね!」
側近「結構人間にも魔神崇拝者がおりまして、特に魔王様の関連商品はかなりの額で売れるのですよ」ニヤリ
魔王「まさかここ最近の資金繰りの良さは……」
使い魔「にっくき人間どもから金を巻き上げてるっすよ!」ペチチチ
魔王「おい、随分と紙幣を数えるのが達者だな」
兵士「今日は寝れませんね」
騎士「はっはっはっ全くだ!」
魔王「堕ちていく……我が軍が俗世に堕ちていく」
8:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/04(月) 21:37:26.13 ID:24Dok2Hp0
続けて
10:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/04(月) 21:39:44.28 ID:llyVzMtv0
9:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/04(月) 21:39:40.78 ID:
GtLJ9Uwh0
女勇者「魔王も諦めちゃえばいいのにー」
魔王「ふざけるな! 貴様さえいなければ我が軍が孤高にして最強の軍隊だったのだぞ!」
女勇者「じゃあ倒す? 戦う?」ワキワキ
魔王「なんだその指の動きは!」
女勇者「あ、じゃあこう?」クィクィクィ
魔王「? なんだその腰の動きは?」
女勇者「いやぁ手が嫌ならペニパンや双頭ディルドでもと」
魔王「ペニ……? ディル……?」
側近「あー……魔王様は純粋なのでそういった物は分からないんですよ」
女勇者「なるほど」
11:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/04(月) 21:42:44.47 ID:
GtLJ9Uwh0
女勇者「で、こんな感じの」
魔王「」
魔王「ふ、不潔だ! 破廉恥だ! 貴様はそこまで堕ちていたのか!」
女勇者「とは言え、形で何に使うのかは分かるぐらいには知識あるんだねぇ」ニヤニヤ
魔王「うっぐ!」カァァ
女勇者「でも魔王はガチ生娘かぁ……うぇっへっへ、あたし色に染めてやるぜー」ジュルリ
魔王「来たら切り刻むぞ!」
女勇者「それはどうかなぁ」
魔王「なに?」
_
女勇者\ \フッ
 ̄
12:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/04(月) 21:46:17.26 ID:
GtLJ9Uwh0
女勇者「とりゃー」ムニムニムニ
魔王「はぁん! ん! なにが、起こっ!」ビクン
女勇者「ふっふー、あたしのステータスを見るが良い!」
魔王「うん……?」
女勇者<br>
MHP 467 MMP 246
STR 121 DEF 56
AGI 255 DEX 255
INT 255 CRI 121
魔王「」
13:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/04(月) 21:49:04.73 ID:
GtLJ9Uwh0
魔王「なんだこれは……」
女勇者「確実に先手を打ち、触れれば確実にダメージを与え」
女勇者「我が叡智で急所を刺激し更には会心の一撃をも与える!」キリッ
魔王「しかし全体で見ると自身の防御は大甘ではないか」ムニ
女勇者「あふん! だって不感症とか嫌じゃん」
門番「! 今こそ女勇者たんの嬌声を聴くチャ」ワキワキ
女勇者「閃光魔法」カッ
門番「」ジュッ
魔王「身も蓋も無い奴だな」
14:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/04(月) 21:51:31.30 ID:
GtLJ9Uwh0
女勇者「そんな訳であたしを止めるのは諦める事だ!」
女勇者「というか戦闘の意味で襲い掛かってきたら、先手でアッチの意味でクリティカル叩き出して寝技に持ち込むから」
魔王「……ここまでか、我の純潔をこの色情魔に奪われるのか」
女勇者「流石に殿方がいい?」
魔王「我は貴様と違って一般的な貞操観念をもっているからな!」
女勇者「仕方ないなー召喚魔法!」カッ
***「次の会議では東の国境沿いの……む?」
兄「こら妹よ、いい加減私を召喚魔法で呼ぶんじゃない。こちらは会議中だぞ!」
女勇者「ごめーん」テヘペロ
16:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/04(月) 21:54:35.69 ID:
GtLJ9Uwh0
魔王「……」ジー
兄「それにしてもここは何処だ。というよりもお前は何処にいるんだ」
兄「全く、また人様にご迷惑をお掛けしているんじゃなかろうな?」
女勇者「過半数の人公認で過ごしているから大丈夫!」
兄「本当だろうか……? ああ、そちらの方、私の妹がお世話になっております」
魔王「あ、ああ……いや世話などとんでもない」
兄「この子が何かご迷惑をおかけしていないでしょうか?」
魔王「ま、全くもって問題ないぞ」
魔王「お、おい、彼は本当にお前の兄君なのか? 180度違うでないか」ヒソヒソ
女勇者「そりゃああたしの自慢のお兄ちゃんだもの」エッヘン
18:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/04(月) 21:58:08.30 ID:
GtLJ9Uwh0
女勇者「かくかくしかじか」
兄「かくかくうまうま……いや、しかし私がか? ただでさえお前が迷惑を掛けているだろうに」
魔王「ちょっと待て、どういう話をしているのだ!」
女勇者「えー? 魔王が初めては格好良い男の人に抱かれたい! って事を」
魔王「貴様ぁ」ギリギリ
女勇者「えーでもほら、お兄ちゃん見て。嫌? 好みじゃない?」
兄「?」キラキラ
魔王「……それとこれとは、関係が無くはないが、そういう、問題でも」ゴニョゴニョ
女勇者「さっすがお兄ちゃん、もう魔王を堕としたかー」
兄「私は何もしていないではないか」
19:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/04(月) 22:00:50.22 ID:
GtLJ9Uwh0
夜
女勇者「なんだかんだで流されたね」
側近「魔王様は焦ってしまいますと、その場に流される性格ですので」
女勇者「よーしそろそろ始めよっか。マイクどう?」
使い魔「一番二番三番、オールグリーン」
側近「配置スタンバイ」
女勇者「各員の尽力を期待する。状況開始」
20:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/04(月) 22:03:35.64 ID:
GtLJ9Uwh0
「あ……待てそんな……あん、んん」
使い魔『女勇者様の時と比べて盛り上がりに欠けるっすね』カキカキ
女勇者『仕方ないよ、お兄ちゃん基本的に優しいから』カキカキ
側近『その書き方ですと女勇者さんはかなりハードに攻めるという事でしょうか』カキカキ
女勇者『ハマると全弾クリティカルですから!』カキカキ
使い魔『ハマると?』カキ
女勇者『うまーくいくと相手に被クリティカル率倍増の効果を与えられる!』カキカキ
側近『なるほど。何時もお世話になってます』カキカキ
21:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/04(月) 22:06:50.80 ID:
GtLJ9Uwh0
「あっ……こん、な……んん!」ギシィ
「初めて、なのにぃ……! こんなぁ!」ギシギシ
「あん! 待、こんな! おかしく、あぁん!」ギシギシギシ
側魔「」ギンギン
女勇者『いやーお兄ちゃんはこっからが凄いからね!』カキカキ
側近(うん? どういう意味でしょう?)
使い魔(はて? 何か違和感が)
24:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/04(月) 22:09:47.19 ID:
GtLJ9Uwh0
魔王「……」ムスゥ
女勇者「やあ魔王! 清々しい朝だね」
魔王「貴様ぁどの口がそれを!」ギリギリ
兄「なんだ? 状況が良く分からないぞ」
女勇者「昨晩始まってからあたしも知ったんだけど、意外と魔王が流されやすいらしくてさ」
兄「」
女勇者「魔王も満更じゃあ無かったくせにぃ」
魔王「うぐぐ!」
25:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/04(月) 22:12:23.18 ID:
GtLJ9Uwh0
兄「妹共々、ご迷惑をお掛けして本当に申し訳ありません!」バッ
魔王「ま、待て! 貴様が謝罪する必要は無い!」
魔王「真に反省すべきはこの馬鹿者だ!」
女勇者「良し! 責任もって一肌を脱ごう! ベッドの」ガッ
女勇者「痛い! お兄ちゃん痛いよ!」
兄「お前は反省しろ!」
26:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/04(月) 22:15:40.27 ID:
GtLJ9Uwh0
……
側近「兄上様はお帰りになられたのですか」
女勇者「しこたま叩かれたよ」ブー
魔王「……」ムスゥ
使い魔「ま、魔王様、紅茶をどうぞ」スッ
魔王「……」グビ
側近「機嫌が悪いですね」
女勇者「悦んでいたくせにぃ」
魔王「……」ギロッ
27:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/04(月) 22:19:04.02 ID:
GtLJ9Uwh0
魔王「腹立たしい! 側近、これを作れ!」バッ
側近「こ、これは!」
魔王「あの小娘に一矢報いずして何が魔王か!」
魔王「いくつか策があるが全てが潰えた時、それが有効になるだろう」
魔王「内密に頼むぞ」
側近「畏まりました」
側近(女勇者さんには申し訳ないが、成功すれば売り上げが上がるし止むを得ませんね)
女勇者「食後の運動ー!」
女勇者「真一文字斬り!」カッ
兵士達「ひぎゃー」
28:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/04(月) 22:21:24.52 ID:
GtLJ9Uwh0
女勇者「え? 魔王があたしに?」
兵士「はい、すぐに魔王様の所へ来るようにとの」
女勇者「珍しいなぁ。何時もは魔王の近くに行くだけで嫌な顔をするのに」
女勇者「あ、またお兄ちゃんを呼んでほしいとかだったりして」
女勇者「うぇっへっへ、魔王も堕ちたなー」ウキウキ
魔王「来たか……女勇者」
女勇者「え、なにこの剣幕」
30:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/04(月) 22:24:26.11 ID:
GtLJ9Uwh0
魔王「お前にお灸を据えてやろう」
女勇者「ほほう……このあたしに対抗しようっていうの?」
女勇者「ならば既に遠慮のいらない魔王に、あたしからも更に過激な攻撃をしてあげよう!」
魔王「吠えるのはそこまでだ。その防御力の低さ、後悔するが良い!」
女勇者「物理攻撃? なら防御力を上げる魔法を唱えるだけだよっ」
魔王「その先手を行くまでだ! いでよ!」バッ
触手塊A「おいすー」
触手塊B「ひゃっはー」
触手塊C「いてこましたるでー」
触手属性:女性に対して与ダメージ1.3倍+性ダメージ
31:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/04(月) 22:30:06.73 ID:
GtLJ9Uwh0
女勇者「……触手?」
魔王「流石のお前も触手体三体相手ではどうする事も出来まい!」
女勇者「魔王、あたしにアナライズの魔法を使ってみて」
魔王「む?」キュィン
女勇者 特性
発情に慣れている:催淫無効
むしろ好物:触手属性ダメージ吸収
テクニシャン:性属性与ダメージ1.3倍
魔王「貴様は何処まで爛れているのだ!」
女勇者「んふ、あん……もっと激しい方がいいかなぁ」ヌッチャヌッチャ
魔王「無数の触手に飲み込まれているのに?!」
32:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/04(月) 22:33:53.25 ID:
GtLJ9Uwh0
魔王(しかし催淫まで無効とは! これでは奴を骨抜きにするのも難し……)ガシ
魔王「な、なんだ? そ、その手を放さんか」
女勇者「ん……ぁん」ヌッチャヌルヌル
女勇者「ふっんん」ニタァ
魔王「や、止め引っ張」グィ
魔王「きさ、貴様ら止め、んん! あんっ! はぁん! ひゃぁん!」
女勇者「あたしも加勢するぞー」ワキワキ
魔王「待っあん! ひぁ!」ビクンビクン
34:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/04(月) 22:39:52.44 ID:
GtLJ9Uwh0
翌日
魔王「……」グッタリ
側近「魔王様……大丈夫ですか?」
魔王「これが大丈夫に見えるなら我は貴様を燃やさねばならん」
側近「中々過激な発言ですね……」
側近「最初の策は上手くいかなかったようですね」
魔王「全くだ……まさか触手が無効とは恐ろしい奴め」
側近「あ、ご報告までに。昨晩未明、この部屋の扉の前にて門番が達磨姿で発見されました」
魔王「あの男も大概だな!」
36:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/04(月) 22:43:01.74 ID:
GtLJ9Uwh0
魔王(正攻法でなくては奴は倒せない……しかし大抵の男では逆に骨抜きにされる事だろう)
魔王「であればだ!」バッ
オークA「グヘヘ」
オークB「久々の女だぜぇ」
オークC「今夜は寝かさないぜぇ」
女勇者「形振り構わなくなってきたね」
魔王「ふん、余裕ぶっていられるのも今のうちだ」
魔王「今こそその防御力の低さを呪うがいい!」
37:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/04(月) 22:45:32.15 ID:
GtLJ9Uwh0
女勇者「あたしが使える技のうち、防御力を1にするものがあるの」
魔王「……うん? 1?」
女勇者「それと引き換えに常時回復能力と超体力を身に付ける……果たしてあたしを倒せるかな!!」
女勇者「秘儀! Mの極み!」キィィン
MHP 467 → 218,089
DEF 56 → 1
魔王「っぶ!」
オークA「なにあれ怖い」
オークB「どうしたら400から二十万になるんだよ……」
女勇者「二乗」
オークC「訳が分からないよ」
39:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/04(月) 22:48:20.96 ID:
GtLJ9Uwh0
魔王「常時回復と言ったな」
女勇者「言ったよ!」
魔王「……」モギュムギュ
女勇者「あん! んふぅ!」
女勇者は98のダメージを受けた!
オークA「強く胸を揉んだだけで?!」
オークB「ダメージぱねぇ」
女勇者は体力は21,808回復した
オークC「ぱねぇ」
40:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/04(月) 22:51:55.94 ID:
GtLJ9Uwh0
魔王「……何だそれは」
女勇者「MHPの10%回復効果」
オークA「あ、魔王様、我々ちょっと都合が」
オークB「今回の件はまたの機会に」
オークC「失礼しますね」
扉|女勇者 オーク 魔王
女勇者「ごめーん、何言っているのかよく聞き取れないなぁ☆」
オークA(俺達終了のお知らせ)
オークB(1ターン二万とか削れないって)
オークC(ブヒィィ赤玉出ちゃうぅぅ!)
42:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/04(月) 22:54:29.35 ID:
GtLJ9Uwh0
翌日
側近「報告です。オークが三名、療養の為職務を離れました」
魔王「彼らに合唱」
側近「……」
魔王「……物理的にも倒せる目が見えない」
側近「全くですね」
魔王「アレは?」
側近「こちらに」スッ
43:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/04(月) 22:57:33.32 ID:
GtLJ9Uwh0
魔王「出来たか……玩具付き貞操帯」
側近「仰せの通りの機能をもっています。鍵はこちらに」
魔王「装着者から魔力を発することを封じ、更には装着者の魔力を利用し」
魔王「玩具の部分が振動し性器を刺激する……あの謎の技も使えない奴であれば完封できる!」
側近「思いがけず女勇者さんの対策になりましたね」
魔王「全くだ。よし、夜をもって行うぞ」
44:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/04(月) 23:00:48.76 ID:
GtLJ9Uwh0
魔王(女勇者は一度眠ったら自力で目覚めるまで起きる事は無い)
魔王(朝食を告げに行った侍女達から証言は取れている)
魔王(今こそ奴に敗北を!)カッ
側近(しかし起こすリスクは否定できません。私はこちらの通路に待機しております)
魔王(うむ、行ってくるぞ)
側近(……しかし何故でしょう)
魔王(……不思議と成功しない気がする)
45:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/04(月) 23:04:26.48 ID:
GtLJ9Uwh0
魔王「あっ! く! うぅん! なんて、振ん、あぁっ!」ブブブ
女勇者「あんだけ邪な思いで近づいてきたらバレるって」
魔王「何、故だぁ! あれほど、起きな、あ、あっやっああぁん!!」ビクビクン
女勇者「野営したりするからねー。山賊や魔物が夜襲したりするから、そういう気配には敏感になるんだよ」
魔王「あふっ! あん! こん、あぁ! くぅん!」ビクビク
女勇者「魔力ある分振動激しそうだね。っていうか鍵誰が持ってるの? 外せば良いのに」
魔王「そ、側近、あっ! これ、歩ぅん! はぁっんふ!」ヨロヨロ
女勇者「頑張れー。……さて」
カーテン「」ビク
女勇者「……」グィ
門番「あ、あれー僕部屋を間違えちゃったかなぁあははは、あああ痛い! 痛い! 頭もげちゃ」ブチィ
48:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/04(月) 23:10:27.71 ID:
GtLJ9Uwh0
魔王「貴様は何がしたいんだ!」バン
女勇者「初めは魔王倒して世界平和だったけど」
女勇者「今は魔王と百合百合したいなっ!」キリッ
使い魔「レズレズの間違いではないでしょうか?」
女勇者「比重としては百合のがいいな」
側近「百合っぽさが今まであったでしょうか」
女勇者「無いから困ってる。で、魔王はどうしたいの?」
魔王「我はもう、この地から撤退したい」
側近「えぇ?!」
49:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/04(月) 23:15:28.59 ID:
GtLJ9Uwh0
魔王「どうに考えても女勇者に勝てん。通常の戦闘でも我が一方的に虐げられるだけではないか」
女勇者「ステータスMがカンストすると使える究極の技だからね!」
側近「そんなステータス初めて聞きました」
使い魔「し、しかし魔王様、今の状況から撤退など、多くの者が納得しません」
魔王「せめて貴様が積極的に我々側を攻撃してくれればいいものを」
勇者「やー無益な殺生は好きじゃないからね」
側近「何か起こればいいのですがねー」
50:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/04(月) 23:20:08.54 ID:
GtLJ9Uwh0
兄「なら良い話を持って来てやったぞ」
女勇者「お兄ちゃん? なんでここにいるのさ」
兄「この間お前に召喚されたからここの位置情報は得ているからな」
側近「移動手段の話ではないかと……」
魔王「そ、それで、本日はどのような用件で」モジモジ
女勇者「魔王を食べに、痛ぁ!」
兄「緊急事態が発生した。一時休戦し手を取り合わないだろうか?」
魔王「緊急事態……?」
女勇者「なにがあったのぉ……?」スリスリ
51:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/04(月) 23:24:41.49 ID:
GtLJ9Uwh0
兄「地下世界が見つかった。そしてそこから新種の魔物が現れ各地で攻撃を受けている」
兄「無差別にだ。現存する魔物に対して攻撃していたという報告もある」
魔王「なに?!」
兄「直にその報告もそちらに届くだろう……こちらが停戦並びに共闘に関する誓約書だ」
兄「こちらはその内容だな」
側近「多いですね」
兄「すまない。そちらはどうかは分からないがこちらは、こういった物が多いのだよ」
女勇者「現状把握の為にもあたしも読ませて」
52:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/04(月) 23:29:55.74 ID:
GtLJ9Uwh0
使い魔「しかし地下世界だなんて……」
兄「向こうも魔王と名乗っているのだが心当たりは無いのか?」
魔王「全くだ……我を差し置いて魔王などとふざけた者達だ」ゴァ
兄「凄い魔力だ……」ブルル
女勇者「曲りなりにも魔王だしねぇ」
側近「その魔王様を曲りなりにもお抱きになられたのですからね」
兄「……本当に、申し訳ない」ズゥン
魔王「そ、それに関してはもう忘れてくれ」
女勇者「えー? 忘れていいのぉ? 本当にぃ忘れ、痛!」
53:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/04(月) 23:34:47.22 ID:
GtLJ9Uwh0
女勇者「えーと、じゃあ内容はあたしが持っているし簡単に説明するよ」サスサス
女勇者「まず休戦。お互い、一切の侵略行為、戦闘行為を禁じる」
女勇者「尚、この間において双方における交易は自由とする」
側近「交易を?」
魔王「このような状況故に物資の面でも協力できる体制をという事か」
兄「理解が早くて助かります」
女勇者「共闘については、お互いが友軍とし協力を惜しまない」
女勇者「また救出などにおいては両者とも種族を関係無く行う事」
女勇者「大まかな内容はこんなところかな」ガササ
魔王「ふむ……」
54:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/04(月) 23:40:49.03 ID:
GtLJ9Uwh0
兵士「ま、魔王様!」
側近「いきなり入室とは無礼だぞ!」
兵士「緊急事態です! 北東の砦が二つ落とされました! 敵戦力不明!」
魔王「砦をも落とす戦力か」
兄「こちらも都市が一つ落とされているからな。不思議ではない」
女勇者(それって魔王以上に精力的に攻めてるって事な気が)
55:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/04(月) 23:44:31.67 ID:
GtLJ9Uwh0
魔王「分かった。手を組もう」
女勇者「じゃあこの誓約書にサインと判を」ササッ
魔王「誓約書も多いな……面倒な種族だな」
兄「すまないな」
魔王「まあ良い、すぐに終わらしてやろう」シュバババ
女勇者「凄い勢いで書類が!」
魔王「これでも魔王だからな」
女勇者「魔王って机組なの?」
側近「結構そうなんですよ」
57:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/04(月) 23:55:35.05 ID:
GtLJ9Uwh0
兄「あ、お前は魔族側で行動するように」
女勇者「なんで?!」
兄「人間側でお前と足並み揃えて行動できる集団がいると思っているのか」
兄「戦力が偏るのは残念だがそちらの方がいいだろう」
女勇者「んーそっか……あっ、そうかそうか分かったよ!」
魔王「なんだ今のあっ、は!」
女勇者「ナンデモナイヨー」
魔王「おい、良からぬ事を企んでいるんじゃなかろうな!」
58:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/05(火) 00:01:31.30 ID:
1m2cst1j0
進撃中
女勇者「敵が現れているポイントが分かっているから、迎撃しつつ包囲網を狭める」
魔王「それ故に魔王城の守りも気にせず済む故、我も出撃できるという訳だ」
女勇者「……」
魔王「……」
魔王「何故お前が一緒なのだ。パワーバランス的におかしいだろう」
女勇者「これから敵戦力鎮圧まで四六時中一緒」ニタァ
魔王「」
59:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/05(火) 00:05:20.95 ID:
1m2cst1j0
魔王城
魔王「やっとで終戦か……」
女勇者「怒涛の勢いの殲滅戦だったね」
魔王「毎晩襲われる環境とか悪夢でしかない」
側近「しかもその犯人が常に真横」
魔王「だいぶ汚されたがな……ふふ」
兄「取り込み中すまないがいいだろうか?」
女勇者「今度はどうしたのさ?」
兄「和平条約」
60:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/05(火) 00:08:03.16 ID:
1m2cst1j0
魔王「ああ、了解だ」サラサラ
側近「もう敵対ムードも無いですからね」
女勇者「魔王はこれからどうするの?」
魔王「……何か考えるさ。全ての魔物も引き上げないといかんし、やるべき事はあるだろう」
女勇者「いやいや、魔王城に住むのか向こうに住むのか」
魔王「え?」
兄「ああ、そうだ。二人が暮らせる場所は確保しておいたぞ」
女勇者「お兄ちゃんありがとーう!」
魔王「え?」
62:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/05(火) 00:14:57.57 ID:
1m2cst1j0
魔王「何の話だ?」
女勇者「この間の誓約書の写し」ピラ
女勇者「の中になんとこんな物が」
婚約届け「チィッス」
魔王「」
側近「そういえば全力で処理していましたね」
魔王「ふざけるな! こんな事認められるか!」
人間側の国
牧師「誓いますか?」
女勇者「ここ、同性愛OKだからさ!」
魔王「うあああ! うああああああ!!」
63:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/05(火) 00:18:18.13 ID:
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魔王「どうしてこうなった……」
兄「おめでとう妹よ。幸せになるんだぞ」
女勇者「どちらかと言うとする側かなぁ」
「ご結婚おめでとうございます!」
「姫様ー! お幸せにー!」
「姫様ー!」
魔王「……待て、なんだ姫というのは?」
女勇者「……」ニタニタ
「姫様ー! 陛下がお待ちですよ!」
魔王「」
65:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/05(火) 00:25:53.84 ID:
1m2cst1j0
魔王「き、貴様が王女ぉ?! というかいいのか! 世継ぎは?!」
女勇者「そんなんお兄ちゃんが種ばらまいてくれるよ」
女勇者「あ、魔王とお兄ちゃんの子なら愛せる。やるか!」
魔王「止めろ」
女勇者「ま、しばらくは誰にも触らせないけどね。うぇっへっへ、新婚だぁ」
魔王「誰か助けて」
終
66:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/05(火) 00:28:31.85 ID:ZtkMbGCa0
魔王ちゃんぺろぺろ
おつ
67:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/05(火) 00:35:31.71 ID:gyNNO8fmi
おつ
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