梓「けいおん!!!」

2010-09-18 (土) 14:15  けいおん!SS   2コメント  
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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 23:54:41.77 ID:y0U0ZWY90
春休み!

梓「はぁ…」

憂「どうしたの?」

梓「受験勉強が進まない…」

純「何言ってるの?受験は夏からでしょ?」

梓「そんなこと言ってると落ちるよ」

純「うっ。じゅ、受験生にそれは禁句なんだよぉ!」

梓「純は夏から受験生だもん。まだ言ってもいいよね?」

純「…あずさぁ~」

憂「あはは」





3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 23:58:17.20 ID:y0U0ZWY90
純「おっと…そろそろ行かなくちゃ」

憂「ジャズ研?」

純「うん。じゃまた明日ね」

梓「遅刻しないでよ?」

純「分かってるってー。ばいばい」

憂「明日から3年生だね」

梓「最上級生かー。全然実感わかない」

憂「くすくす」

梓「どうしたの?」




4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 00:01:54.60 ID:y0U0ZWY90
憂「私も昨日同じ事言ったんだよ。そしたらお姉ちゃんが」

梓「唯先輩が?」

憂「私は今日から一年生だよー。全然実感わかないって」

梓「あー分かる。中学生から高校生になったときとかも思ったもん」

憂「それでね、アドバイスしてくれたの」

梓「何?」

憂「楽しめばいいんじゃないのかなーだって。ふふっ」

梓「お気楽ねー…でも、唯先輩らしい」




5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 00:04:00.08 ID:y0U0ZWY90
始業式!

梓「またこの3人?」

憂「嬉しいねー」

純「ここまで来ると腐れ縁だよね」

梓「3年2組か」

憂「お姉ちゃんたちと一緒だね」

純「澪先輩の席を確保しなきゃ!」ダッ

憂「あ、純ちゃん!」ダッ

梓「もう!3年生になったんだから落ち着こうよー!」ダッ




7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 00:06:15.15 ID:JeNTFGxL0
純「どれが澪先輩の席か分からない…」

梓「そりゃそうでしょうよ…」

憂「あ、私の席、お姉ちゃんの席だー」

梓「何で分かるの!?姉妹愛!?」

純「は!?まさか匂いとか!?」

憂「ううん。中にプリント入ってたの」ピラ

梓「テスト?持って帰りなさいよ…」

純「唯先輩は相変わらずだねー…もう大学始まってるの?」

憂「うん!毎日忙しそうだよ」

純「軽音部の先輩は皆同じ大学なんだよ」




9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 00:09:11.07 ID:JeNTFGxL0
憂「でも学部は違うから会う機会も少ないみたい」

梓「部活は?軽音部に皆で入ったんじゃないの?」

憂「お姉ちゃんはけいきん部だよ」

純「何それ」

憂「中国の楽器かな?楽しんでるよ」

梓「何で?唯先輩は軽音部に入るのかと思った」

憂「お姉ちゃんもそのつもりだったんだけど間違えちゃったんだって」

純「んな馬鹿な!そんなことなんてある!?」

憂「あったよ」

純「う…まぁあったけど…」

梓「唯先輩だからね…」




10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 00:12:12.34 ID:JeNTFGxL0
憂「他の皆さんも軽音部には入って無いみたいだよ」

純「そっかー。じゃぁもうバンドしないの?」

憂「ううん。時間作ってスタジオ行ったり、バンドは続けるって」

梓「そうなんだ。よかった」

憂「でも今はレポートに追われてて時間ないみたいだけどね」

純「大学って忙しいんだー」

憂「律さんは同じ学部だから、この前家来て二人で必死になって勉強してたよ」

梓「その二人で集まって勉強する日が来るとは…」

憂「パソコンでコピーとかペーストとか頑張ってるよ」

梓「あ、変わってなかった」




11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 00:20:57.92 ID:JeNTFGxL0
数日後!

純「そう言えばこの前紬先輩と会ったよ」

憂「そうなんだー。どこで?」

純「マックスバーガー。バイトしてた」

憂「まだ続けてたんだね」

純「すっごいてきぱき動いてた」

憂「もう長いもんね。すごいなぁ」

純「新人っぽい子に教育までしてたよ」

憂「ふふっ。アルバイトにも新入生がいるんだね」

梓「あ、私ビラ配り行かなきゃ」

純「お、頑張れー」

梓「うん。じゃぁね」




12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 00:29:04.31 ID:JeNTFGxL0
部室!

梓「今日のビラ配り終わり!」

梓「…」

梓「これからだよね!」

梓「頑張るって言ったもんね!」

梓「ね、先輩!」

梓「…」

梓「…」グー

梓「お腹すいたなぁ」

梓「…」

梓「帰ろうっと」




15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 00:35:12.27 ID:JeNTFGxL0
梓「あ、マックスバーガー」

梓「今日ムギ先輩居るかな?」

梓「覗いてみよう」

梓「…居ない、か」

梓「毎日バイトしてるわけじゃないし」

梓「律先輩と唯先輩はレポートやってるかな?」

梓「澪先輩はちゃんと友達作れてるかな?」




16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 00:43:00.69 ID:JeNTFGxL0
梓「…」

梓「憂に聞いてみようかな」

梓「去年までは私のほうが詳しかったのに…」

梓「そうだよね、姉妹だもんね」

梓「…」

梓「卒業しちゃったんだよね」

梓「…」

梓「居ないんだよね」

梓「…」




17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 00:51:36.46 ID:JeNTFGxL0
また数日後!

梓「ビラ配り最近してない…」

梓「…」

梓「廃部になっちゃうのかなー」

梓「約束したのに…」

梓「この場所で…」

梓「…」




19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 00:59:52.54 ID:JeNTFGxL0
梓「…眠くなってきちゃった」コテン

梓「最近暖かくなってきたから…」ウトウト

梓「…」

梓「…」

梓「…」パチ

梓「ちょっと眠っちゃってた…」

梓「…」

梓「…」

梓「一人なんだなぁ…」




20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 01:04:58.61 ID:JeNTFGxL0
梓「…」

梓「…」

「こんにちはー」ガチャ

梓「せんぱ…」

さわ子「梓ちゃん」

梓「あ、さわ子先生…」

さわ子「んー?私じゃない人期待しちゃった?」

梓「い、いえ…」




21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 01:09:53.86 ID:JeNTFGxL0
さわ子「ちょっとお邪魔するわね」

梓「もうティーセットないですよ」

梓「おいしいお茶を入れられる人も居ないです」

さわ子「お茶を飲みに来たわけじゃないわよ」

梓「冗談言って笑わしてくれる人も居ないですよ」

さわ子「梓ちゃんも十分面白いけどね」

梓「メイド服が似合う人も居ませんし」

さわ子「今はまだ新作の衣装で着てないわ」

梓「演奏も聞かせてあげられません」

さわ子「…うん」




23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 01:16:22.59 ID:JeNTFGxL0
梓「先輩はもういないんです」

さわ子「そうね」

梓「一人じゃ…何も出来ないです」

さわ子「それなら、仲間を集めればいいじゃない」

梓「新歓ライブも出来ないのにどうしたら入部してくれるんですか」

梓「先輩がいなきゃ何も出来ない…何したらいいのかも…」

さわ子「梓ちゃんが先輩なのよ?」

梓「でも私には…どうしたらいいのか分からないです」

さわ子「まったく…相変わらず真面目ね」

梓「え?」

さわ子「楽しめばいいのよ」




25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 01:22:51.59 ID:JeNTFGxL0
梓「あ…」

さわ子「高校生活最後の年なんだから。思い出に捉われるよりも、今を楽しみなさい」

梓「…はい」

さわ子「そういう先輩の背中を梓ちゃんはずっと見てきたから、もう知ってたかしら?」

梓「はい!」

さわ子「いつものがまだ物置きにはいってるはずよ」ガサゴソ

梓「またあの着ぐるみですか?あれ、不評…」

さわ子「文句言わない!」

梓「は、はい!」

さわ子「さっさとビラ配り行く!」




27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 01:30:53.38 ID:JeNTFGxL0
梓「でもビラ配り何かで…」

さわ子「…軽音部が廃部寸前だったって知ってる?」

梓「はい。聞きました」

さわ子「やりたいって強く思っていたら、人は集まるものなのよ」

梓「…」

さわ子「唯ちゃんなんて軽音部のけの字も知らずに入部したんだから」

梓「あ!さわ子先生と話してる場合じゃない!」

さわ子「酷い言い方ね。泣いちゃうわよ」

梓「行ってきます!!」ダッ




28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 01:36:27.51 ID:JeNTFGxL0
次の日!

純「今年の一回生は経験者が多いから助かるよ」

梓「抜かされないように頑張ってね」

純「これでも3年目なんだぞー。それにパートリーダーなんだから!」

憂「そうなの?すごいね純ちゃん」

純「へっへーん」

憂「梓ちゃんは軽音部どう?」

梓「う…それが一年生がなかなか来てくれなくて…」

純「あの着ぐるみがいけないんじゃない?」

梓「あ、やっぱり?」




29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 01:44:18.07 ID:JeNTFGxL0
憂「ライブするとかは?」

梓「ギター一人じゃ盛り上がらないんだよね。リズム隊がいると良いんだけど」

憂「先輩方に頼んでみるのは?」

梓「先輩にはもう頼らないの。私が部長だもん」

憂「ふふっ。梓ちゃんかっこいい」

梓「リズム隊がいるといいんだけど」

純「そうだねー」

梓「リズム隊入れてバンドしたいんだけど」

純「そう…」




30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 01:47:52.41 ID:JeNTFGxL0
梓「純!お願い!」

純「ま、梓さんの頼みなら仕方ないな」

梓「純ー!ありがとう!」ギュー

純「うわっ。梓が抱きつくなんて!?」

憂「私も何かしたい!」

梓「憂!ありがとう!でもギターはないし…音楽室にあるもので憂に出来そうなのは…」

憂「タンバリンがいいな」

梓「…うん、憂は唯先輩の妹だね」

憂「えへへー」

純「憂。多分それ誉めてない」




31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 01:52:45.16 ID:JeNTFGxL0
昼休み!

憂「一年生の教室久しぶりだね」

純「この廊下なら見てくれるでしょ」

梓「うぅ…緊張する…」

純「緊張するな!部長だろ!」

梓「だってゲリラライブでしかもボーカルまで…」

純「そんな事言ったら、突然ライブするって決まった私たちはどうなのー」

梓「うん、そうだよね、頑張ろう」

憂「うん!」シャカシャカ

純「まるで緊張してない…さすがだ…」




32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 01:58:04.33 ID:JeNTFGxL0
梓「純はベース平気?」

純「私を舐めるなよ。それにこの曲好きだから練習してたんだ」

梓「あ、そうなんだ。私この曲聞いて、軽音部って決めたんだよ」

純「梓かわったよね」

梓「え?」

純「先輩が卒業してから心配してたけど、もう大丈夫だね」

梓「…ご心配をおかけしました」

純「いいっていいって」

梓「一緒の写真もお揃いのキーホルダーも、先輩方と過ごした時間も全部たからもの」

純「たからもの、か」




35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 02:02:50.35 ID:JeNTFGxL0
梓「全部胸の中にしまってあるから、先に進めるんだよ」

梓「それでね、卒業するときになって楽しかったって笑って、先輩方みたいに卒業できたらいいな」

純「そっかー。梓も大人になったな」

梓「純に言われたくない」

純「はいはーい」

梓「ねぇ…届くよね?」

憂「きっと届くよ」

純「先輩に…新しい軽音部の仲間にもね」

梓「うん。それじゃ…行くよ!」




36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 02:08:03.35 ID:JeNTFGxL0
梓「一年生の皆さんこんにちはー!」

一年生「え?何か始まるの?」ザワザワ

一年生「ギターとベースと…タンバリン」

一年生「あ、軽音部かな?」

梓「軽音部です!」

梓「先輩方が卒業してしまって、今、軽音部には一人しか部員が居ません!」

梓「一人で部室は広すぎます。一人での演奏は物足りません。一人での曲作りは進みません」

梓「私には仲間が必要です」

梓「一緒に演奏してお茶して、楽しめる仲間が必要です」

梓「新入生の皆さん、軽音部の仲間になってくれませんか!?」

梓「今日は友達に協力してもらってなんですけど…軽音部の曲を披露したいと思います!」

梓「聞いてください!」

梓「ふでぺん~ボールペン~!」




37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 02:13:20.57 ID:JeNTFGxL0
ふでペン FU FU
ふるえる FU FU
はじめてキミへの GREETING CARD
ときめき PASSION
あふれて ACTION
はみだしちゃうかもね

キミの笑顔想像して
いいとこ見せたくなるよ
情熱をにぎりしめ
振り向かせなきゃ!

愛をこめて スラスラとね さあ書き出そう
受け取ったキミに しあわせが つながるように
夢を見せて クルクルとね 字が舞い躍る
がんばれふでペン ここまできたから
かなり本気よ☆




39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 02:14:22.14 ID:JeNTFGxL0
梓「はぁ…聞いてくれてありがとうございます!」

梓「軽音部は楽しいです!」

梓「何かしたいけど、何をしていいのか分からない」

梓「3年間夢中になれる場所が欲しい」

梓「軽音部は」

先生「こらーっ!お前ら何してる!」

梓「きゃっ。先生!?」

純「うわ、梓!逃げるぞ!」ダッ

憂「梓ちゃん早く!」ダッ

梓「にゅ、入部待ってるからー!!」ダッ

先生「逃げるなー!」




40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 02:17:48.27 ID:JeNTFGxL0
放課後!

梓「はぁ…一年生来ないなぁ…」

さわ子「こんにちはー。梓ちゃんいる?」ガチャ

梓「さわ子先生!昼休みはすみませんでした!」

さわ子「職員室までバッチリ聞こえてたわよ。思い切ったことしたわね」

梓「すみません!だから廃部とか部活停止は…」

さわ子「そんなこと無いから安心して…それより一年生が」

梓「あ、すみません…すぐにビラを…」

さわ子「違う違う。とにかく落ち着きなさい」

梓「はい…」

さわ子「梓ちゃんは頑張ってるわよ」

梓「でもこのままじゃ…」

さわ子「頑張ってるから、伝わったのね」

梓「え?」




41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 02:22:15.08 ID:JeNTFGxL0
さわ子「入っておいで」

一年生「失礼します…」

梓「ええ!?」

さわ子「私は部室案内しただけだから、もう行くわね」

一年生「あの、ありがとうございました」

さわ子「どういたしまして。頑張ってね」

一年生「はい」

梓「あ、あの…」

一年生「えっと…入部希望なんですけど…」




42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 02:26:21.20 ID:JeNTFGxL0
梓「お名前は何て言うの?」

一年生「あ…けい」

梓「パートはどこ?」

一年生「まだ…」

梓「誕生日は?」

梓「血液型は?」

一年生「えっと…あの…」

梓「好きな食べ物は?」

一年生「あ、あの!」

梓「あ…ごめんね。つい…」

一年生「これからよろしくお願いします!」

梓「…ようこそ軽音部へ!」ニコッ



おわり




43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 02:28:28.22 ID:nm5xPxU2P




46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 02:34:36.51 ID:19ytoQzw0
とりあえずよかった



44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 02:30:40.51 ID:JeNTFGxL0
番外編!

おん子「梓先輩遅いね」

ぶー子「遅れるってメール来てたけど…そろそろ」

けい子「二人ともグチグチ言ってないで練習しようよ」

おん子「えー。もうちょっと休憩ー」

ぶー子「まだ梓先輩も来てないし!」

けい子「まったく」




45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/18(土) 02:34:01.75 ID:Zrfnw46M0
けい おん ぶーwwww



47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 02:35:19.70 ID:JeNTFGxL0
ぶー子「さわ子先生来ないかな」

けい子「ぶー子はさわ子先生好きだね」

ぶー子「だって美人だし大人の魅力ぷんぷんだし」

おん子「私はあの黒髪のショートの先輩みたいな人がタイプ」

けい子「美人だよね。あの先輩」

ぶー子「ええー。さわ子先生のがいいって!熟女って感じが!」

おん子「うわっ。それ先生の前で言わないでよ!?」

けい子「居ないよね!?今居ないよね!?」キョロキョロ




50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 02:40:32.88 ID:JeNTFGxL0
おん子「さわ子先生ってここの軽音部のOGって知ってた?」

けい子「あ、知ってる知ってる」

ぶー子「何それ!初耳!」

おん子「あー?こんなところにアルバムが?」

けい子「わざとらしい」

ぶー子「見せて見せて!」

おん子「どうしようかなー」

けい子「見せてやりなよ」




51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 02:46:14.90 ID:JeNTFGxL0
おん子「はいはい…ってあれ?」

ぶー子「どうしたの?」

けい子「これ梓先輩?」

おん子「さわ子先生のアルバム出そうと思ったんだけど…去年のかな」

けい子「梓先輩若いな」

ぶー子「小さいところは変わってないけどね」

おん子「うわっ。それ梓先輩の前で言わないでよ!?」

けい子「居ないよね!?今居ないよね!?」キョロキョロ

ぶー子「激しくでじゃぶー」




52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 02:49:55.31 ID:JeNTFGxL0
けい子「学園祭の写真だ」

ぶー子「皆同じTシャツ着てるね」

おん子「いいなー。楽しそう」

ぶー子「今年は私たちが主役!」

けい子「頑張ろうね!」

おん子「…あのさー」

けい子「何?」

おん子「このアルバムが一番上にあったってことは…」

けい子「そんなの見てないで早く練習。学園祭頑張るんでしょ?」




53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 02:52:47.91 ID:JeNTFGxL0
おん子「梓先輩、やっぱり…」

けい子「おん子!」

おん子「約束したでしょ、けい子も」

けい子「…したけど」

ぶー子「ほ、ほら、辛気臭いのやめー!」

おん子「うん。ごめん」

けい子「私もごめん」

梓「遅くなってごめんね」ガチャ

おん子「梓先輩!」

梓「話したいことあるからホワイトボードに…って落書きだらけ…」




54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 02:57:41.79 ID:JeNTFGxL0
けい子「すみません、今消します!」

おん子「けい子!」

『秋山アメリカ』

『目指せ武道館!』

『チョコやるよ』

『バイーン』

『ヤッテヤルデス』

梓「何これ…」

ぶー子「梓先輩…」




55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 03:02:25.72 ID:JeNTFGxL0
『新入部員はいってよかったな』

『大学は楽しいぜー。梓も楽しんでるかー?』

『学園祭見に行くからね!楽しみ!』

『頑張れ!!あずにゃん部長!』

梓「謎のバンドマンよりって…これ書いたの…」

おん子「さっきOGの先輩方が…」

ぶー子「言っちゃ駄目って言われたんですけど…」

梓「あの人たちは…変わらないなぁ」

おん子「ついさっきまでいたんですけど、見つからないうちに帰らなきゃって」

ぶー子「職員室にも寄るって言ってましたし、追いかければまだ間に合うんじゃないですか?」

梓「…いいよ。今から部活でしょ?」




56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 03:06:51.94 ID:JeNTFGxL0
けい子「じゃぁ練習しましょう!」

ぶー子「駄目だよ。けいちゃん」

おん子「そうだよ」

けい子「でも梓先輩が言うから!」

梓「どうしたの?」

おん子「梓先輩、去年の話する時いつも楽しそうじゃないですか」

ぶー子「だから、今日は我慢しようねって」

梓「…」




58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 03:13:25.85 ID:JeNTFGxL0
ぶー子「本当にさっきだったんです!まだ間に合います!」

梓「行かないって言ったでしょ?」

おん子「でも梓先輩悲しそうな顔してるじゃないですか」

梓「私にとって放課後ティータイムは何よりも大切なものだよ」

ぶー子「それなら早く!」

梓「でも、それよりも大切なもの見つけちゃったんだ」

けい子「それは…?」

梓「今の軽音部だよ」

3人「…」




59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 03:17:58.98 ID:JeNTFGxL0
梓「先輩方といると楽しかった。毎日部活に行きたくてうずうずしてた」

梓「一人でも軽音部に残ったのは、先輩方との思い出に浸るためじゃない」

梓「新しく入ってくる子に、皆に、同じように楽しんでもらいたかったんだよ」

梓「確かに私ずっと先輩の事引き摺ってた」

梓「先輩がいてくれたらって何度も思った」

梓「でもね、皆に会えた」

梓「皆が私に笑顔をくれたんだよ。ありがとう」




60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 03:21:58.19 ID:JeNTFGxL0
梓「去年は新入生が入ってくれなかったから、皆が私にとって初めての後輩なの」

梓「すごい、すごい嬉しかった」

梓「こんなに後輩が可愛く感じるなんて、初めて知ったよ」

梓「きっと先輩も同じ気持ちだったんだろうな」

梓「私は、軽音部が、皆がいる軽音部が好きなんだと思う」

梓「悲しかったのは…皆にその気持ちが伝わってなかった事かな」

梓「私は皆が大好きで…皆となら良い演奏が出来る気がするんだよ」

梓「さぁっ一緒にやろう、皆!」




62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 03:27:19.35 ID:JeNTFGxL0
梓「あぁもう…泣かないでよ」

けい子「梓せんぱーい…」

おん子「すびばせん…そんなこと思ってるなんて知らなくて…」

梓「私も皆に嫌な思いさせてごめんね」

ぶー子「嫌じゃないです…嬉しかったです…」

梓「ふふっ。私も皆が私の事思ってくれてて嬉しかったよ」

けい子「梓先輩…」

おん子「あ、けい子違うよぉ…」

ぶー子「そうだった…」

けい子「あぁ…」

梓「ん?」

3人「あずにゃん先輩!」

梓「な、何よその呼び方は!」




64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 03:31:50.54 ID:JeNTFGxL0
おん子「金髪の先輩が、そう言うと喜ぶって言ってました」

梓「ムギ先輩がー?」

けい子「『調子に乗るな!』って黒髪のショートカットの先輩が叩いて」

梓「澪先輩髪切ったの!?じゃぁ金髪って律先輩!?似合わない!!」

おん子「すごい楽しい方たちですね!」

梓「…確かに。あの人たちはいつも楽しそうだったよ」

ぶー子「あずにゃん先輩も人の事言えないですけどねー」

梓「何だと?ってその呼び方また?」




65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 03:36:04.59 ID:JeNTFGxL0
けい子「そう言えば話したい事ってなんですか?」

梓「もう、話しすり替えて…今日は部長会議だったんだけどね」

おん子「何話したんですか?」

梓「部費の申請。何か欲しいものある?」

ぶー子「うーん?私のギターは部費で…」

梓「落ちません」ニコ

ぶー子「ですよねー」ニコ

けい子「あずにゃん先輩は何かあります?」

梓「呼び方定着してるし…まぁとりあえずー…」

3人「何ですか?」

梓「ティーセットかな?」



おわり




66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 03:37:45.75 ID:19ytoQzw0
ありがとおすばらしかった



68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 03:42:33.85 ID:JeNTFGxL0
読んでくださった方ありがとう。

最終回を見て続きが気になったので妄想してしまいました。
後輩としてのあずにゃんしか見てなかったけど、いつまでも後輩じゃいられないよね。
あずにゃんも成長したんだよってことが言いたかっただよ。




69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 04:38:34.30 ID:Vw+0TyEHP
よくやった






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けいおん!SS   コメント:2   このエントリーをはてなブックマークに追加
コメント一覧
5597. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2011/04/05(火) 11:36 ▼このコメントに返信する
GJ!
8431. 名前 : 名無しさん◆- 投稿日 : 2011/06/22(水) 17:07 ▼このコメントに返信する
ご苦労さん
オレもその内自分なりのけいおん!!!を書くぜ
・・・書けるといいなあ(苦笑)
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