1:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11(月) 20:23:03.37 ID:
z0y0QLjf0
京太郎「今何してんだ・・・?」
咲「龍門渕さんっていうお金持ちさんのお屋敷で住み込みで奉公してるんだ。あ、でも、そこのお嬢様がいい人でね、高校に通わせてくれるって」
京太郎「そうか。よかったな、咲」
咲「うん。それじゃ私、お嬢様に頼まれた雑誌買っていかないといけないからまたね」
京太郎「おう」
京太郎(この時の俺は考えもしなかった・・・。咲が金持ちの屋敷でナニをさせられていたのかだなんて・・・)
咲-Saki- コミック 1-10巻 セット (ヤングガンガンコミックス)
3:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11(月) 20:25:55.88 ID:984iNWWO0
-‐<:::::::::::::::::>へ 強 お そ 森 咲
/:::::::::::::::\:::::/:::::::::::::\、 く. 前 こ 林 よ
/:/::::::::::::::::、:::::∨:::::::::ィ:::::::::::ヽヽ、 | も に 限
/:/:::::::::::::::::/::\::::/:::::|::::::::::::::ヽ:ヽ | 花 界 嶺
l::::l::::::::::::::::::l ` `´ ´ |:::::::::::::ヽ:!:::i そ が を 上
/:::::!:::::::::::::::::i l:::::::::::::::::::\ の 咲 越 開
」::::::::::::::\::::/ \::/:::::::::::::〉 麦 花 く え 花
/:::/:::::::::::::::::{`ヽ、__ 、_,、__-‐´〉:::::::::::::::::ト., に の こ. た じ
..∨ヘ:::::::;;:へ::「 ̄ ̄ ヽ /y┬o┬<`ヽ:::ノ::∧:/ な よ と. ゃ
ノ:ゝト{ ` L__!}`┴‐┴'′ 1 レ::く る う も 高
..//::::::、', / 、  ̄ ̄´ //:::::、::\ ん . に あ い
〈::/ {:::::::::::`ゝ__ / 、 \ __ ィ´:::::::::}ヽ::::〉 じ .| る 山
ヽ_|| └`----'┘ ||_ノ ゃ .| の
| ヽ ヽ--―‐--―‐--/ / | 上
\ ! \二二二二/ ! / ,..-''"´ ̄`ヽ
| \ ―― /lヽ _」 ,/´ ヽ
__/\ ヽ_____,i____ノ /井ヽ く. `く ,.-''´ ヽ
┬┬/ /井\ /井井|\┬r-、 `r‐ヘ. 〈 ,. -''" ヽ
t井/ /井井\. /#井井ト、 \井ヽ. ヽ `''ヽ_〈 r┬ |
:井| |ヽ 井井\ /:#井井|#ヽ ヽ井ヽ ヽ、__ゝ-' |
井| | #ヽ井井#\ /井井井|井tヽ ヽ井|ヽ | l、 |
f#| |井#ヽ:井井#\. /#井井井|井井| |井|井`ノ ヽ |
4:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11(月) 20:35:26.62 ID:HKmt9JOq0
あれ?龍門渕強くね?
6:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11(月) 20:41:30.00 ID:S25g8wDHT
京太郎の家は金持ちなんだから一頭60万のカピバラの代わりに援助してやれば良いのに
12:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11(月) 20:55:14.73 ID:
z0y0QLjf0
咲「お待たせしました、透華お嬢様」
透華「家の者がいない場所ではそんな堅苦しい呼び方しなくていいんですわよ」
一「そうそう」
透華「咲は私より年下なのですから、透華お姉ちゃん、でいいですわ」
一「なっ!?」
咲「あはは・・・」
一「で、何買ってきてもらったの?」
透華「ウィークリー麻雀トゥデイ!ですわ!」
13:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11(月) 20:58:45.68 ID:
z0y0QLjf0
咲「あの、お釣り・・・」
透華「お小遣いに取っておきなさい」ガサガサ
咲「えぇ!?こんなにいっぱいいいんですか?」
一「咲は大げさだなあ。たかだか数百円くらいで」
咲(えへへ、今度お菓子を買おう・・・)
透華「また原村和がこんなに大きく取り上げられて・・・。許せませんわ!」
一「ああ、原村和の特集記事組まれてたんだ」
17:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11(月) 21:04:43.47 ID:
z0y0QLjf0
咲「原村和さん・・・ですか?」
透華「ああ、咲は麻雀をしないから知らなかったんですわね」
一「私たち麻雀をしてる同年代の中では有名だよ。全中時代は優勝もしてるしね」
咲「へぇ、そうなんですか」
透華「咲と同学年なら原村和、あとは三年生ですけど宮永照さんや佐々野いちごさんなんかが有名ですわね」
咲「うわわ、雑誌でこんなに取り扱われてるなんてアイドルみたいですね」
一「まあね」
18:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11(月) 21:11:05.78 ID:
z0y0QLjf0
透華「ぐぬぬぬぬ・・・」
咲「透華さんどうかしたんですか?」
一「ああ、気にしないでいいよ。透華は原村和にライバル心燃やしてるだけだから」
透華「な、何を言ってるんですのはじめは!さ、さて、それより麻雀でもしましょうか」
一「はいはい。咲はどうする?」
咲「私は麻雀嫌いなんで・・・」
一「そうだった。ごめんね」
透華「それじゃあ衣も退屈しているでしょうし、早く行きましょう」
一「うへぇ・・・。まあ、今は月も出てないとはいえきついなあ・・・」
咲(たまに話題に出る衣さん・・・。一体どんな人なんだろう?まだ顔を見たことないけど、他の使用人だったりするのかな?)
27:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11(月) 21:18:48.44 ID:
z0y0QLjf0
咲(あ、雑誌・・・。透華さん置き忘れたんだ。お姉ちゃん載ってないかな・・・)
ペラ・・・ ペラペラ・・・・・・
咲(この人が原村和さん・・・か・・・。綺麗な人だな・・・。まるでグラビアアイドルみたい・・・)
歩「あ、咲さん」
咲「歩さん。どうかしたんですか?」
28:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11(月) 21:21:10.78 ID:IMIKoDFU0
毎回貧乏人に職をくれる透華まじ聖女
30:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11(月) 21:22:23.52 ID:
z0y0QLjf0
歩「お菓子とお茶の用意ができたので、お嬢様たちへの差し入れに持っていくんですけれど手伝っていただけませんか?」
咲「はいっ、任せて下さい」
歩「ありがとう」
咲「それと、同い年ですし私の方がここでは後輩なんですから咲、で構いませんよ」
歩「そ、それじゃ・・・咲・・・ちゃん///」
咲「はい、歩さん♪」
33:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11(月) 21:27:28.20 ID:
z0y0QLjf0
咲「それにしても随分離れたところまで運んでいくんですね」
歩「ええ。麻雀をするときは衣様のところですることが多いからですね」
咲「衣様・・・?そういえばたまに聞く名前だけど、もしかして透華お嬢様の姉妹か何かなんですか?」
歩「ええ、そんな感じです。あ、着きました。この部屋ですね」
咲「うわ・・・何ここ・・・」カタカタ…
歩「咲ちゃん・・・?どうかしたんですか?」
咲「歩さんは何も感じないの・・・?」ブルブル…
歩「ええ、特に何も・・・?もしかして気分悪いの?私が運んでくるから待ってて」
咲「すみません・・・」
37:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11(月) 21:34:33.40 ID:
z0y0QLjf0
コンコン
歩「ノックしてもしもーし。お菓子とお茶を持ってきました」
透華「入ってどうぞ、ですわっ」
歩「失礼します」フラフラ…
一「わわっ、なんて量を一人で運んでんのさ?」
透華「はじめ、手伝ってさしあげて」
一「うん!」
歩「すみません・・・」
41:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11(月) 21:39:43.48 ID:
z0y0QLjf0
42:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11(月) 21:42:13.56 ID:1kIb5wBx0
なんで模様がサッカーボールなんだよ・・・
43:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11(月) 21:42:22.54 ID:B1RSGVnk0
黒子…?
44:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11(月) 21:42:47.61 ID:
z0y0QLjf0
一「それなら部屋の中まで持ってくるのを手伝えばいいのに・・・」
歩「それが、部屋の前まで来たら様子がおかしくなりまして・・・」
透華「様子が?」
歩「なんでか怖そうに震えだして・・・。私が何も感じていないのを不思議そうにしていましただ」
一「えっ・・・?」
透華「もしかしてあの子・・・!」
衣「サキ・・・?誰だそれは?新しい使用人か?」
49:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11(月) 21:49:55.13 ID:
z0y0QLjf0
歩「それでは夕食の仕込みもありますので失礼しますね」
透華「え、ええ、ご苦労様」
衣「ハムッ、ハフハフ、ハムッ!」
一「ねえ透華、もしかして咲・・・」
透華「ええ・・・。衣の力を感じ取ったのかもしれませんわ・・・」
一「もしそうなら咲はボクたちが全国で戦うときに力になるかも・・・。去年はボクとともきー、透華と衣と歩で、初心者の歩が穴だったから・・・」
透華「彼女の実力を試す価値はあるかもしれませんわね・・・」
衣「透華たちは食べないのか?だったら衣が・・・」ソーッ…
透華「食べますわ!」一「食べるよ!」
61:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11(月) 21:57:26.82 ID:
z0y0QLjf0
一方その頃京太郎は・・・
京太郎「んほぉぉ~~~~っ!」
優希「合宿でお寿司が出るなんて最高だじぇ~っ」
純「へへっ、ホタテもーらいっ」
染谷まこ「マグロはわしが!」
久(ようやくメンバーが揃った・・・。今年は県大会・・・。ううん、全国も狙えるかもしれない・・・)
和「部長?早く食べないとお寿司がエビ以外なくなってしまいますよ」
久「ふふ、今はなんだか胸がいっぱいでね・・・。残ったのを食べるわよ」
和「そうですか」
67:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11(月) 22:03:20.01 ID:
z0y0QLjf0
京太郎「・・・・・・」
純「ん?お前どうしたんだ?食わねぇのか?」
京太郎「いや、俺がこんないいもの食ってていいのかなって・・・」
染谷まこ「京太郎・・・。お前、まさかホームシックか?」
京太郎「いえ、家が貧しくてお金持ちの家に奉公に行った中学の同級生がいるんですが、そいつ、今頃何食ってんのかなって思ったら・・・」
和「そんな子が今の時代に・・・」
純「ま、まあ元気出せよ。その子もお前にはいいモン食ってて欲しいって思ってんぞ?きっと。ほら、寿司を・・・」
優希「ハムッ、ハフハフ、ワムゥッ!」
和「優希がみんなの手が止まっている間にみんな食べてしまったようですね」
純「タコス娘・・・お前って奴は・・・」
久「くっくっく、優希ったら」
京太郎「笑い事じゃないですよ部長~」
久「追加注文するから大丈夫よ」
72:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11(月) 22:08:41.18 ID:
z0y0QLjf0
京太郎(咲・・・。また会えるよな・・・)
久「純、人数も揃ったし勝つわよ!」
純「おう、任せとけ」
染谷「今年は全中チャンプも面白い一年も入ってきよったし、全国だって狙えるかもしれんのう」
和「努力はしますが、麻雀は運も絡みますのでなんとも・・・」
優希「もう食べられないじぇ~・・・」
京太郎(咲、俺は元気でやってるからな・・・。お前も元気でいてくれよ・・・)
76:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11(月) 22:13:41.42 ID:
z0y0QLjf0
咲(京ちゃんは今頃何してるんだろうな・・・。はぁ・・・)
智紀「咲、ちょっといい?」
咲「あ、はい。夕食も食べ終わりましたし、使用人も自由時間なので大丈夫ですよ」
智紀「咲は音楽とか興味ある?」
咲「音楽ですか?買ってまで聞いたりはしませんけど・・・」
智紀「そう・・・。今はまってる曲があるんだけど聞いてみる?」
咲「あ、はい」
咲「わぁ、テンポの良い曲ですね。元気になれそうな・・・そんな曲です」
智紀「気に入った?」
咲「はい!でも、どうして・・・」
77:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11(月) 22:15:56.10 ID:PQpVv3nL0
, ´ ̄ ̄ ` 、
/ ヽ
/ /|', / ヘ
i .:i,' ./ ! ',.メ、ハ }
ハ | .i ./ ',イ ハ i | | よくぞこのスレを開いてくれたんダナ
|ハ |/ \ ナ/|ノリ 褒美としてファンタぢっくを買う権利をやるんダナ
:( ヽリ ● ● ハ
| ヘー、 xx ' xx }ノ ☆
| | |i>ト ▽_ ノ\─/
| / > ヽ▼●▼<\ ||ー、.
/ ヽ、. \i |。| |/ ヽ(ニ、`ヽ.
. l ヽ l |。| | r-、y`ニ ノ \
l | |ー─ |  ̄ l `~ヽ_ノ____
/ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ-'ヽ--' / ファンタぢっく /|
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/ファンタぢっく/|  ̄|__」/ ファンタぢっく /| ̄|__,」___ /|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ファンタぢっく/ ̄ ̄ ̄ ̄|/ァンタぢっく /| / |
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| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
78:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11(月) 22:16:56.35 ID:
z0y0QLjf0
智紀「何だか元気がなさそうだったから」
咲「智紀さん・・・」
一「あれ、智紀・・・?咲と一緒だなんて珍しいね」
智紀「うん。どうかしたの?」
一「そうだった。咲、今から麻雀打つから付き合ってくれる?」
咲「で、でも、私・・・」
智紀「咲は麻雀が嫌い」
一「それは知ってるけど、これも仕事だと思ってさ。ともきーも一緒に来てくれる?透華が一緒に連れてくるようにってさ」
智紀「私も一緒に・・・?」
84:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11(月) 22:24:06.00 ID:
z0y0QLjf0
一「『今夜』は衣も一緒に打つから、せっかくだし四人でってね」
咲「!?」ビクッ
智紀「そんな・・・。透華は何を考えてるの!?」
一「まあ大丈夫でしょ。さ、行こうか咲」
咲「はい・・・」
一「あ、それより二人はなんで一つのヘッドホンで音楽聴いてんの?もしかして・・・」
智紀「そういうのではない」
一「ま、いいや。ともきーも覚悟しといてね」
智紀(『満月』じゃないとはいえ、夜の衣と麻雀を嫌ってる咲が麻雀なんて打ったりしたらどうなるか・・・。透華は咲を廃人にでもするつもりなの・・・?)
89:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11(月) 22:32:20.11 ID:
z0y0QLjf0
98:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11(月) 22:36:55.12 ID:
z0y0QLjf0
一「うう~ん・・・もう朝か・・・」
透華「むにゃむにゃ・・・。そういえば徹夜で打ってたんですわね・・・」
一「期待してたほどじゃなかったけど、咲、まあまあ使い物になりそうじゃない?」
和「ですわね。可もなく不可もなく・・・。いえ、衣とあれだけ打ててたんですもの。上出来ですわ」
一「だね。ところどころ和了手を安手に持ってったりしてたけど、役とかをしっかり覚えこませれば・・・」
智紀「二人とも起きた?」
透華「あら、早いんですのね・・・って、智紀は寝ていないのではなくって?」
一「まーたパソコン?って、これ、今まで打ってた局のデータ?」
智紀「うん。表にしてみたんだけど・・・」
102:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11(月) 22:39:28.07 ID:
z0y0QLjf0
咲「おはようございます歩さん」
歩「おはよう、咲ちゃん。私の事もさん付けなんかしなくていいんだよ」
咲「えっと・・・歩ちゃん・・・///」
歩「えへへ、何だか少し照れるね」
咲「だね」
107:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11(月) 22:42:44.03 ID:
z0y0QLjf0
歩「それにしてもすっごいクマだね。もしかして寝てないの?」
咲「まあ・・・」
歩「女の子なんだから無茶しちゃダメだよ。あ、でも、咲ちゃんはお屋敷に来てそんな長くないから・・・。眠れないこともあるよね・・・」
咲「ううん。実は夜通し透華様たちの麻雀に付き合ってて・・・」
歩「ふぇぇ・・・咲ちゃんすごいね・・・」
咲「そ、そうかな?それより汚職痔の支度しないと」
歩「はわわ、そうだった」
114:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11(月) 22:43:58.59 ID:
z0y0QLjf0
歩「それにしてもすっごいクマだね。もしかして寝てないの?」
咲「まあ・・・」
歩「女の子なんだから無茶しちゃダメだよ。あ、でも、咲ちゃんはお屋敷に来てそんな長くないから・・・。眠れないこともあるよね・・・」
咲「ううん。実は夜通し透華様たちの麻雀に付き合ってて・・・」
歩「ふぇぇ・・・咲ちゃんすごいね・・・」
咲「そ、そうかな?それよりお食事の支度しないと」
歩「はわわ、そうだった」
122:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11(月) 22:54:11.05 ID:
z0y0QLjf0
一「これがどうかしたの?」
智紀「収支をよく見て」
透華「これは・・・」
一「プラスマイナスゼロ・・・?しかも・・・何これ?全部が・・・」
透華「・・・咲のあの妙な打ち方に納得がいきましたわ。私たち、手加減をされていたんですわね」
智紀「ありえない。例え相手の手牌、山がわかっていたとしてもこんな芸当は不可能。デジ打ちをしている透華自身わかってるはず」
透華「でも、現に・・・!」
一「・・・月が出ていない夜だったにしても、その衣を含めたボクたちを相手にこんなことができるなんて、咲は一体」
智紀「わからない。だけど、現チャンピオンの宮永照と同じ名字・・・。それに、宮永照は長野出身」
127:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11(月) 23:03:07.77 ID:
z0y0QLjf0
透華「ハギヨシ!こちらにいらして頂戴!」
アレ、ドウシタンデスカハギワラサン?
オリョウリノトチュウデスヨ?
シッケイ!!ドヒューン!!
ハギヨシ「はっ、ここに!」シュバッ
一「はは、相変わらず神出鬼没だなぁ・・・」
透華「最近入った新入りの子・・・宮永咲についての身辺調査をお願いできるかしら?」
ハギヨシ「かしこまり!・・・ました、透華お嬢様」
134:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11(月) 23:13:16.97 ID:
z0y0QLjf0
智紀「透華・・・咲は麻雀を嫌っている・・・。だから無理に麻雀をやらせるようなことは・・・」
一「でも、その麻雀を嫌う原因を取り除ければ・・・」
透華「まあ、この件は調査結果が出るまで保留にしましょう」
透華(でも、まさかあの子がここまでの打ち手だったとは・・・。うちに借金をしてた家の娘に情けをかけた形でしたけど、これは思わぬ拾い物だったかもしれないですわ・・・)
衣「うみゅ~・・・」
智紀「衣、おはよう」
衣「あれ・・・?サキがいない・・・?」
一「朝食の準備に行ったみたいだね」
衣「そうか・・・。いつか本気のサキと打ってみたいものだ。その時は衣も万全の状態でな」
141:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11(月) 23:20:47.40 ID:
z0y0QLjf0
鶴賀学園
蒲原「ワハハー!ほらっ、もっと本気出してみろー」パンッパンッ
妹尾「うわわ・・・///」
加治木「蒲原の奴、今日はいつのも増して激しい・・・んっ・・・///」
睦月「ですね・・・///」
桃子「すごい・・・飛んじゃうっすよ・・・///」
蒲原「ワハハー」パンッパンッ
アヒルちゃんプロペラ「・・・・・・・・・」プーン…
加治木「それにしても暑いな・・・。みんな顔が赤らんでいるぞ///」
蒲原「あ、エアコンのリモコンならあるぞー」
桃子「最初から出すっす///」
147:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11(月) 23:25:28.28 ID:
z0y0QLjf0
風越女子
池田「はぁ~・・・キャプテ~ン・・・」
吉留「華菜ちゃん何見てるの?」
池田「こ、これは何でもないし・・・///」
吉留「キャプテンの写真・・・?」
池田「臥薪嘗胆だし!こ、今年は龍門渕を倒す為に・・・」
吉留「よくわかんないけど、一緒に頑張ろうね華菜ちゃん」
池田「おう!」
深堀(今年の風越に死角はない)
文堂「せんべいうまー」バリボリ
162:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11(月) 23:39:08.41 ID:0MOy8N400
霞「彼らはね、咲のSSが好きなのではないのよ」
霞「自分の姿を須賀くんに重ね、咲キャラたちと絡みたいだけなの」
初美「そうなんですかー?」
霞「そうよ。須賀くんはかわいそうだわ。京豚の、自己投影の犠牲になってしまったせいでいろいろな人に嫌われてし亦野だから・・・」
霞「京太郎SSの『京太郎』を、『俺』に置き換えて御覧なさい」
霞「ほとんどのSSで、違和感なく話が進むはずよ」
初美「うわー・・・ほんとうなのですよー」
霞「こういったスレにはね、ただちにふんふむを召還しなくてはならないの」
霞「『悪』をのさばらせてはいけないのよ」
163:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11(月) 23:40:14.27 ID:
z0y0QLjf0
咲「えへへ、似合いますかこの制服」
一「似合う似合う」
透華「同じ龍門渕高校、歩と同じクラスになるよう手配しておきましたから何も心配いりませんわ」
智紀「歩、咲は方向音痴だからしっかりついててあげて」
歩「はいっ!」
咲「そんな方向音痴じゃないもん・・・」
一「でも、透華にしては過保護なんじゃないの~?わざわざ歩と同じクラスになるよう手配までしてさ」
咲「ありがとうございます、透華さん。私のために色々手を尽くしてくれて・・・」
透華「べ、別にそういうわけじゃ・・・///」
歩「あれ?お嬢様、もしかして照れて・・・」
透華「いいから教室までお行きなさいな!」
一「あはは、怒られてる」
179:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11(月) 23:48:58.24 ID:
z0y0QLjf0
ハギヨシ「お嬢様、お待たせしました」
透華「おかえりなさいハギヨシ。それで・・・」
ハギヨシ「こちらに宮永咲さんについての資料をまとめておきました」
透華「ありがとう。今日はゆっくり休んでいいですわ」
一「萩原さんは本当に何でもできるなー・・・。さすが・・・」
ハギヨシ「何でもではございません。できることだけ、です」
智紀「そういえば衣、起きてこないから衣の部屋に置いたまま・・・」
衣「Zzz・・・」
ハギヨシ「そうおっしゃるかと思い連れてきています」
一「アイエエエエ!シツジナンデ!?スゴイ!!」
智紀「興奮し過ぎ」
一「で、透華、その資料はどうなのさ?」
185:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11(月) 23:52:43.74 ID:k/ma1vWBO
いや実際透華お嬢様は情愛深くいらっしゃられるお方
俺が執事として無償で仕えたいレベル
186:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11(月) 23:53:30.66 ID:RxfDw0P10
そういやハギヨシなんでもできるけど麻雀はダメなのかな
龍門渕メンバーがそろうまで数合わせとかで入ってたりしたのだろうか
188:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11(月) 23:55:19.90 ID:gDcmKiv4O
はぎよしネット麻雀で京ちゃんから点吸ってたよね
190:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11(月) 23:55:53.34 ID:YNtQ2roe0
個人戦代表程度には強いんじゃね
191:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11(月) 23:57:25.01 ID:
z0y0QLjf0
透華「彼女は現インターハイ王者、宮永照の・・・」
一「やっぱりそうだったんだ・・・」
透華「それだけではなく、どうも家庭内で虐待が・・・」
智紀「!?」
一「どういうことなの!?」
透華「麻雀で負けるとお金を巻き上げられるとか、その程度ですけれど・・・」
一「良かった・・・。暴力とかじゃなかったんだ・・・」
智紀「でも、そんな環境で育ったんなら麻雀を嫌いになったとしてもおかしくない」
透華「ですわね・・・。彼女に根付いた麻雀へのトラウマを拭うのは難しいかもしれませんわね・・・」
一「うん・・・」
219:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 00:25:44.87 ID:
u8eighT+0
女生徒A「へぇ、じゃあ宮永さんも歩さんと一緒で龍門渕さんのとこでお世話になってるんだ」
咲「う、うん」
女生徒B「よかったら校舎案内するよ。まだ校舎の中よくわかんないでしょ」
咲「あの、大丈夫です」
歩「私が案内するから大丈夫。行こ、咲ちゃん」
咲「あ、うん」
222:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 00:26:48.91 ID:WC89pzCC0
>>219
IDワロタ
227:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 00:29:46.58 ID:qA6JKdIS0
>>219
8 eighT って神IDすぎるだろw
229:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 00:30:17.54 ID:
u8eighT+0
咲「助かったよ歩ちゃん」
歩「いえいえ。咲ちゃん、ああいうの苦手なんじゃないかと思って」
咲「それじゃ案内お願いするね」
歩「はい、喜んで♪」
歩「ここが自動販売機です。たまにここから透華様たちのお飲み物を買っていったりするんです」
咲「へぇ~。・・・あ」
234:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 00:36:00.50 ID:
u8eighT+0
悪の女生徒A「あぁ?何見てんだ?」
悪の女生徒B「って、お前ぇは杉野・・・」
咲「あわわ・・・」
歩「行きましょう咲さん。ここは炭酸を飲む不良も利用するので気を付けて下さい」
悪の女生徒C「待ちなよ」
咲「ふぇぇ・・・」
240:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 00:41:14.49 ID:
u8eighT+0
悪の女生徒A「杉野、私らは忘れてないからな。麻雀部を乗っ取ったこと」
咲「え・・・?どういうこと・・・」
歩「・・・・・・ッ」
悪の女生徒B「何だお前、言ってなかったのか?そうだよな。ダブってるだなんて言えるわけねぇし」
歩「それは関係ないです・・・。麻雀部だって、貴女たちが麻雀部って名前だけ利用して部費を流用して遊んでただけじゃないですか・・・」
悪の女生徒A「言ってくれるねぇ。おい、そっちの。お前も龍門渕の関係者だろ?こっち来いよ」
歩「咲さん!?」
咲「離してっ・・・」
252:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 00:47:47.86 ID:
u8eighT+0
悪の女生徒D「おっと、お前は人質だ」
歩「そんなっ・・・」
悪の女生徒B「お前、名前は?」
咲「宮永咲・・・です・・・」
悪の女生徒B「宮永か・・・。よし、お前には今から私らと麻雀を打ってもらう。負けたらそいつがどうなるかわかってんだろうな」
咲「そんな・・・。何でこんなことを・・・」
悪の女生徒D「そんなの、お前らが気に入らないからに決まってんだろ」
258:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 00:51:51.43 ID:
u8eighT+0
歩「卑怯者!こんなのアンフェアです!じゃあ咲ちゃんが勝てたら貴女たちは何かしてくれるんですか!?」
悪の女生徒A「咲「ちゃん」ねぇ・・・。お前らレズかよぉ!?」
悪の女生徒B「万が一にも負けることはねぇが、負けたら何でも言うこと聞いてやんよ」
咲「・・・その言葉、嘘はないね?」
悪の女生徒B「ああん?当たり前だろぉ。ま、お前が私らに勝てたらだけどな」
272:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 01:03:12.58 ID:
u8eighT+0
275:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 01:05:06.14 ID:DLYilt0W0
ジュースでかすぎだろ
276:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 01:06:04.08 ID:Uey23z8A0
500mってデカすぎると思います咲さん
279:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 01:07:22.17 ID:S90qF87U0
炭酸が飲める飲めないの問題じゃないな
278:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 01:07:05.45 ID:
u8eighT+0
透華「何ですって!?咲と歩が元麻雀部員たちに連れていかれたですって!?」
一「うん。現場を見たって子がいてさ。これ、ヤバくない?」
透華「激ヤバですわ!一、智紀も呼んで二人を探しますわよ!」
一「わかった!」
透華(二人とも、お願いだから無事でいてちょうだい・・・)
282:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 01:14:10.35 ID:
u8eighT+0
透華「探してない場所はここだけね・・・。歩!咲!無事なの!?」
ガラッ
悪の女生徒A,B,C,D「・・・・・・・・・」ビクビクンッ…
一「これは一体・・・!?不良が再起不能に・・・。まるで、衣と打ったあとの弱い雀士のように・・・」
悪の女生徒E「遅かったな、龍門渕透華・・・」
智紀「お前は・・・」
288:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 01:21:14.84 ID:
u8eighT+0
透華「二人をどうしたんですの?この様子じゃ酷くやられたみたいですけれど」
悪の女生徒E「宮永咲、……戦略、戦術、…そして運、…全て三拍子揃ってるぜ。 ……あいつみたいなヤツが私らの代にいてくれたら…。私らだってこんなクソみたいには…!」
一「まさか、咲と打ったの!?」
悪の女生徒E「……へへへ、そうだな。あいつほどの器なら龍門渕麻雀部の平部員なんてもったいないぜ…。 白糸台でも千里山でも新道寺でも、…どこでも最高の人材になれるだろうぜ。何しろ、」
透華「オーホホホホ!白糸台?千里山?下らないですわ!」
悪の女生徒E「・・・へっへへははははは!そうだろうな。そうだろうよ。ry」
智紀(早く話が終わらないかな・・・)
293:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 01:27:21.70 ID:
u8eighT+0
歩「ゴク・・・ゴク・・・ぷはっ・・・。それにしても咲ちゃん凄かったね!」
咲「そんなことないよ・・・。偶然だって・・・」
歩「ううん、そんなことない!もしかしたら透華お嬢様や衣様より強いかも・・・」
咲「私なんか・・・」
歩「それにしても、咲ちゃんが呼んだ黒服の人も・・・ぐぇぇぇっ」
咲「大丈夫!?私が炭酸なんか飲ませたから・・・」
歩「うわわ、恥ずかしい・・・///」
294:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 01:30:27.93 ID:
u8eighT+0
咲「実は私も炭酸初めてだったんだけどね」
歩「じゃ、じゃあ、私たち一緒に炭酸処女を卒業したんですね・・・///」
咲「う、うん・・・///」
歩「・・・・・・///」
咲「・・・・・・///」
咲「お、お昼休み終わっちゃうから教室に戻らないと・・・!」
歩「は、はい、そうですね・・・!」
297:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 01:36:50.77 ID:BOhSXH920
298:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 01:36:55.80 ID:
u8eighT+0
透華「それにしても咲にはびっくりさせられましたわ。私、怒ってますのよ!もうあんな無茶はしないこと!」
咲「ごめんなさい・・・」
一「まあまあ、透華、そう怒らないで。咲、透華は咲や歩を心配してたんだ。許してあげてね」
透華「は、はじめったら何を言ってるのかしら・・・///」
歩「でも咲ちゃんったらすごかったんですよ!麻雀なんてすっごく強くて、まるで王子様みたいでした!」
智紀「へぇー」
衣「衣も見たかったぞ」
咲「あはは・・・」
透華「まあ、その話は屋敷に帰ったあとにするとして・・・。あら?校門の辺りに人だかりができてますわね」
300:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 01:39:43.24 ID:
u8eighT+0
歩「うわぁ・・・、あれ、不良ですよ・・・。しかも男・・・。怖いです・・・」
一「金髪とかいつの時代の不良だよ・・・」
透華「人だかりの原因はそれでしたのね。いいですわ、警備員に言ってどこかに消えてもらいましょう」
咲「金髪・・・?あの、もしかしたら知り合いかも・・・」
智紀「知り合い?」
304:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 01:47:35.60 ID:
u8eighT+0
衣「金髪か・・・。私や透華の親戚かもしれないぞ透華」
透華「まさかですわ。人だかりのせいで頭しか見えないですし、もっと近くに寄ってみましょう。みなさんおどきなさい!龍門渕の生徒がみっともありませんわよ」
ざわ・・・ ざわ・・・ざわ・・・
咲「・・・!?」
智紀「知り合いだった?」
咲「はい・・・。京ちゃん!」
京太郎「咲・・・!良かった・・・探したんだぞ!」
一「京ちゃんだって。咲とはどんな関係なんだろ?もしかして彼氏だったりして」
歩「彼氏!?」
透華「そんな・・・破廉恥ですわ!」
307:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 01:59:35.21 ID:
u8eighT+0
透華「肛門前で騒がれても困りますので場所を変えさせてもらいましたわ」
一「まったくだよ。名門校の前に金髪で学ランの生徒が誰かを待ち伏せしてるんだもん。よく警察を呼ばれなかったものだよ」
京太郎「すみません・・・」
咲「京ちゃんはどうしてここに・・・?」
歩「むぅ・・・」
智紀「機嫌悪そうだね、歩。そうだ、いい曲があるんだけど聞く?」
歩「音楽ですか・・・?」
智紀「大橋歩夕って人の曲。名前に歩って文字もあるし親近感とかわくんじゃない」
歩「いい曲ですね・・・。少し落ち着きました」
衣「飲み物持ってきたぞー。アイスティーで良かったか?」
311:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 02:04:26.45 ID:
u8eighT+0
京太郎「俺、須賀京太郎っていいます。咲とは中学が同じでした」
一「ふぅん。オナチューって奴なんだ」
透華「は、はじめったら何を言ってますの?」
衣「同じ中学校だからオナチューなんだろう?透華は何を言っているのだ?」
透華「ッ・・・!?須賀さんのお話がまだ途中でしたわね。続けてどうぞ」
京太郎「アッハイ」
315:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 02:14:07.82 ID:
u8eighT+0
京太郎「以前咲が金持ちの家に奉公に出たって聞いて・・・。咲が学校に通わせてもらえることにたってその時嬉しそうに話してたんで様子を見に・・・。それで・・・」
咲「京ちゃん・・・」
透華「なるほど。咲さんは私どもの方で預からせて頂いてますの。ですから安心して下さって結構ですわ」
京太郎「じゃあもしかして貴女が龍門渕さん!?」
透華「ええ」
京太郎「なるほど・・・」
智紀「透華、久しぶりに会ったんだろうし二人きりにさせてあげたら?」
歩「二人きりだなんてダメですよ!」
透華「そうですわね・・・。まあ、危険なこともなさそうですし、そうしましょうか」
咲「すみません、透華さん」
衣「気にするな咲。みんな、行くぞ」
歩「うぅ・・・。咲さん、お気をつけて・・・」
咲「あはは、大丈夫だって」
317:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 02:22:42.63 ID:
u8eighT+0
京太郎「咲・・・久しぶりだな・・・」
咲「うん。元気してた、京ちゃん?」
京太郎「当たり前だろ。そっちこそどうなんだよ?」
咲「私も元気。龍門渕さんのとこでよくしてもらってるから」
京太郎「そっか・・・。安心した」
咲「心配し過ぎだよ」
京太郎「ハハ、悪いな。でも、咲が元気そうで本当に良かった・・・」
咲「ありがと・・・」
京太郎「・・・・・・・・・」
咲「・・・・・・・・・」
318:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 02:33:41.52 ID:
u8eighT+0
京太郎「そ、そういえば咲、制服似あってるぞ」
咲「そ、そう?これも透華さんに買ってもらったんだ」
京太郎「そうなのか?学校に通わせてくれるだけじゃなくてそんなとこまで・・・。すげぇんだな・・・」
咲「うん・・・」
京太郎「咲の元気な顔も見れたし、もう俺行くわ」
咲「うん・・・。今日はありがとね。わざわざこんなとこまで会いに来てくれて・・・」
京太郎「バーカ、気にすんなよそんなこと」
咲「でも・・・交通費とか結構かかったんじゃ・・・」
京太郎「そうだな・・・。じゃあデート一回でチャラだ」ボソッ
咲「えっ?よく聞こえなかった」
京太郎「な、何でもねぇよ。じゃあな、咲」グイッ
透華・一・智紀・歩「「「「わぁ~っ!?」」」」ドサドサドサッ
京太郎「あはは、ドアの前で何やってんですか・・・」
324:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 02:41:41.93 ID:
u8eighT+0
咲「それにしてもみんな酷いよ!ドアの前で聞き耳立ててたなんて!」プンプン
透華「だから言ったでしょう!こんなことはやめましょうって!」
智紀「でも透華が一番ドアに耳を強く押し当ててた」
透華「なっ・・・///」
一「ごめんね咲。でも、みんな咲を男の人と二人きりにしとくのが心配だったんだよ」
咲「もう・・・。京ちゃんはそういうんじゃないんで大丈夫ですよ」
歩「男は狼なんです!なにわともあれ咲さんが無事でなによりです!」
326:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 02:42:58.54 ID:Vk4M0s8n0
>>324
>歩「男は狼なんです!なにわともあれ咲さんが無事でなによりです!」
同意です
330:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 02:55:21.94 ID:
u8eighT+0
咲「そういえば衣様は?」
智紀「お菓子食べて飲み物飲んだら眠くなって部屋に戻った」
咲「そうなんだ・・・」
透華「咲、衣にも敬称は不要ですわ」
一「うんうん」
咲「はい、次から気をつけます」
透華「今日は色々あって疲れたでしょう。もう休んでいいですわよ。歩もよ」
咲「でも・・・」
智紀「今日は不良に絡まれたり、不良が訪ねてきたりして大変だった。ゆっくり休んだ方がいい」
咲「はい、ありがとうございます・・・。って、京ちゃんは不良じゃないですって」
一「あはは、まあとにかく休みなって。歩も咲と一緒に怖い思いしたんだろうし、今日の仕事はボクに任せてよ」
歩「すみません」
334:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 03:09:07.98 ID:
u8eighT+0
透華「はぁ・・・」
一「今日は色々あったよね・・・」
智紀「咲のお尻、まだ蒙古斑があった」
一「えっ?」
透華「いつの間にそんな・・・!?」
智紀「冗談」
透華「もう、智紀の冗談はわかりにくいですわ」
智紀「てへ☆」
一「でも、今日のでわかったことがあるよね。咲は多分、衣と同格かそれ以上の力を持っている・・・」
透華「ですわね・・・」
335:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 03:21:24.75 ID:
u8eighT+0
智紀「咲がプラスマイナス以外の打ち方ができるということが知れたのは収穫」
透華「詳細はわからないですけど・・・」
一「歩を守る為に一時的に本来の実力が発揮されたとみるべきなのか・・・。うーん・・・」
透華「咲に頼んでみましょう。私たちと一緒に全国で戦ってほしいと」
智紀「でも・・・」
一「咲は麻雀を嫌ってる・・・。大丈夫かな・・・?」
透華「ダメで元々、略してダメ元ですわ!当たって砕けましてよ!」
一「砕けたらダメでしょ透華」
337:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 03:34:22.56 ID:
u8eighT+0
歩「咲ちゃん・・・」
咲「あれ?歩ちゃんどうしたの?」
歩「今日はありがとう。お礼言いたくって・・・」
咲「そんなの気にしなくていいのに」
歩「えっと、あの・・・それと・・・」
咲「どうかしたの?」
339:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 03:43:32.20 ID:
u8eighT+0
歩「怖くて一人じゃ眠れなくて・・・」
咲「だ、だよね。私もあの時怖かったんだ」
歩「えっ?あんなにかっこよくて強かったのに?」
咲「あの時は歩ちゃんが捕まってたし必死だったんだよ」
歩「そ、そうなんだ・・・///」
咲「よかったら一緒のベッドで寝る?私も一人で寝るの不安だったんだ」
歩「えぇ~っ!?でもでもでも・・・///」
342:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 03:55:14.23 ID:
u8eighT+0
咲「あ、嫌だった?まだ知り合って日も浅いもんね・・・」
歩「し、しちゅれいします・・・///」スルッ
咲「歩ちゃん・・・。はい、どうぞ」
歩(すごい・・・。咲ちゃんの匂いに包まれてる・・・。脳みそ沸騰しちゃいそうですぅ・・・///)
咲「あ、枕は一個しかないんだ。ごめんね。半分使って」
歩「はいっ!」
歩(はぁ、もう私ダメかもしれない・・・)クラッ…
387:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 11:37:05.91 ID:
u8eighT+0
咲「それにしても歩ちゃんは寝付きがよくてびっくりしたよ」
歩「はぅぅ・・・」
咲「ベッドに入ったと思ったらすぐ寝ちゃうんだもん」
歩「それは・・・///」
咲「安心したんだよね。一人は寂しいもん。わたしもあの後すぐ寝ちゃったし」
歩「そ、そうなんです。あ、こっちの料理もできました」
咲「じゃあ運ぼうか」
歩「はい」
388:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 11:40:24.80 ID:
u8eighT+0
透華「おはよう、咲に歩」
歩「おはようございます」
咲「おはようございます透華さん。今朝はいつもより早いんですね。すぐに食事を並べます」
透華「ありがとう、咲。でも、食事が待ち遠しくて早く食卓についていたのではなくてよ」
咲「そうなんですか?」
一「実は咲にお願いがあってね。ね、透華」
透華「ええ」
咲「お願い・・・ですか?」
390:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 11:42:38.42 ID:
u8eighT+0
透華「本当なら衣や智紀にも同席して欲しかったのだけれど、二人は夜型ですから仕方ありませんわ」
咲「はぁ・・・」
一「よくわからないって顔してるね」
歩「あの、私は席を外した方が・・・?」
透華「いえ、歩もここにいてちょうだい。無関係ってわけじゃないんですから」
歩「は、はいっ!」
392:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 11:49:35.78 ID:
u8eighT+0
咲「でも、透華さんから私にお願いだなんて・・・。私は使用人なんですし、お願いだなんて言わなくても言いつけてもらえれば何でもしますけど・・・」
透華「いいえ、命令ではありませんのよ。これは使用人と主人という立場ではなく、私個人と咲さんとの間でのお願いなのですから」
一「ボクたちのことも忘れないでよ」
透華「そうでしたわね」
咲「えっと・・・」
歩「私も無関係じゃないとすると、もしかして・・・」
透華「ええ。咲さん、私たちと一緒に龍門渕高校の麻雀部で一緒に麻雀をしてくださらない?」
咲「えぇ~っ!?わ、私がですか!?」
396:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 12:03:10.09 ID:
u8eighT+0
透華「咲が麻雀を嫌っている理由も少しはわかっているつもりです」
咲「えっ・・・?」
一「ごめんね咲。勝手だとは思うけど、少し咲のこと調べたんだ」
歩「酷いです・・・」
透華「そうですわね・・・。ごめんなさい咲」
咲「いえ、このように使用人として住み込みで雇っていただいたんですし、身辺調査もいたしかたないと・・・」
歩「咲さん・・・」
399:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 12:10:23.98 ID:
u8eighT+0
透華「咲にも知られてしまいましたけれど、私たちの麻雀部は元々は不良がたまり場にしていたのを麻雀の実力で私たちが奪ったものですの」
一「衣の居場所にと思ってね」
咲「居場所・・・」
透華「ええ。私には咲の居場所にもなれば、と思ってますのよ。どうかしら?」
咲「でも、私・・・麻雀は・・・」
400:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 12:11:27.85 ID:
u8eighT+0
透華「咲、麻雀の全国大会に出ればお姉さんに会えるかもしれませんわよ」
咲「!?」
歩「お姉さん・・・?咲さんにお姉さんがいたんですか?」
一「うん。しかも、あのインハイチャンプの宮永照さんだよ」
歩「えぇ~っ!?」
透華「どう?貴女の複雑な家庭事情を考えても、お姉さんと会えるっていうのは悪い話じゃないと思いますの」
咲「お姉ちゃんに会える・・・」
402:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 12:20:42.75 ID:
u8eighT+0
咲「で、でも、私、交通費どころか宿泊費だって・・・」
透華「それくらい私が出しますわ」
咲「それに、もし全国に行けるだなんてことになったらお小遣いだって・・・。私、この間透華さんのお使いのときにいただいた400円しか持って・・・あ、280円です。それしか持ってませんし・・・」
透華「私が出しますわ。それに、その頃にはお給金の振込みもなされていますでしょうし」
咲「えっと・・・それじゃあ・・・はい、わかりました」
405:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 12:23:52.55 ID:
u8eighT+0
一「えっ!?それじゃあもしかして・・・」
咲「はい。私も皆さんと一緒に全国を目指します」
歩「わぁ♪よかったですね、透華お嬢様」
透華「ええ。でも、一つだけ訂正するわね、咲」
咲「何ですか?」
透華「目指すのは全国ではなくってよ?真に目指すべきはその先・・・」
咲「えっ?」
透華「私たちが目指すのは全国優勝ですわ!二連覇している咲さんのお姉さんは今回も全国の決勝まで勝ち進むはず・・・。お姉さんに会う為には優勝しかありませんの」
咲「・・・わかりました。全力を尽くします」
歩「初心者の私はようやく大会の重圧から開放されるんですね・・・」ホッ…
一「何言ってるんだよ歩。歩は私たちの控え選手でもあるし、サポートもしてくれないと」
透華「ええ。歩も私たちの大切な仲間でしょう?」
歩「お、お嬢様ぁ・・・」ウルウル
透華「さて、お話も済みましたし御職痔にしましょうか。せっかく二人が運んでくれたのが冷めてしまいますわ」
一「だね」
411:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 12:38:19.15 ID:
u8eighT+0
京太郎「はぁ・・・。もうすぐ長野県予選か・・・」
優希「なんでたそがれてんだじょ、犬?」
京太郎「だってよ、男子は女子以上の激戦区だし、俺自身そんな強くねーし、団体戦に至っては出場すらできねーし」
久「まあそう腐らない腐らない。誰だって最初から強いわけじゃないわ。今回の大会は練習だと思って頑張りなさい。須賀君には来年もあるんだから」
京太郎「あ・・・」
京太郎「そうか・・・。部長には最初で最後の大会・・・」
染谷まこ「なんて顔しとるんじゃ京太郎」
京太郎「でも・・・」
和「勝てばいいんですよ。私たちも、須賀君も」
純「おっ、強気じゃねぇか。いつもの期待値だとか勝敗は運が、とか言ってるよりよっぽどいいぜ」
和(私は勝たないと・・・。負けたら東京の学校に行かないといけなくなる・・・そうしたら優希やみんなとも・・・。だから私は何としても・・・)
436:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 14:23:41.05 ID:
u8eighT+0
蒲原「ユミち~ん。大会の申し込みしといてくれた~?」
加治木「何を言っているんだ。申し込みはお前がするんじゃなかったのか?部長だろ?」
蒲原「えっ・・・?」
桃子「ま、まさかしてないんすか・・・?」
蒲原「い、いや・・・。でも、まだ申し込みは間に合うはず・・・。用紙はどこだったっけ・・・」
妹尾「うわわ、こんなに散らかった中から探すの~?」
睦月「また散らかして・・・。何か探してるんですか?」
蒲原「実は大会の申し込み用紙がなくてな・・・」
睦月「それならもう申し込んでおきましたよ。部長が出しっぱなしにしていたので」
加治木「はぁ・・・。蒲原、睦月に礼を言っておけ」
蒲原「ワハハ!時期部長、よくやった!」
睦月「こんなんで大会勝てるんでしょうか・・・」
桃子「先輩がいれば余裕っすよ」
加治木「買いかぶりすぎだよ、モモ」
439:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 14:31:44.41 ID:
u8eighT+0
文堂「キャプテン、合宿中の洗濯なら一年の私が・・・」
福路「いいのよ。それに、文堂さんはレギュラーに決まったんだし、雑用するよりも牌に触れていて欲しいのよ」
文堂「キャプテン・・・。はい!頑張ります!」
福路「頑張って。それじゃあ練習に戻ってね」
文堂「はいっ!」
福路「・・・行ったわね。はぁ・・・華菜の下着・・・可愛い・・・♪吉留さんの下着はシンプルで、これはまたこれで味があるわね・・・。うふふ・・・」
風越の雑用は全てキャプテンである福路美穂子の善意によって行われている
最強の彼女率いる今年の風越に死角はない
文堂「リーチツモ!300、500です!」
池田「さすが文堂・・・。負けてられないな」
441:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 14:35:36.25 ID:jNnw4Q4A0
上埜さんというものがありながら!!
442:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 14:36:21.64 ID:G0qCm1zDO
キャプテンかわいい
443:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 14:38:29.53 ID:
u8eighT+0
透華「咲も今までの練習で大分良くなってきましたわね」
咲「そんな・・・。私なんてまだまだです」
一「謙遜しなくたっていいよ。満月の衣と五分以上にやりあえるのなんて咲くらいしか見たことないし」
衣「うむ。咲と衣がいれば長野ごときの予選など哀鴻遍野となるであろう」
智紀「おおこわいこわい」
透華「大会のオーダーですけど、どういたしましょうか?」
一「去年と同じでいいんじゃないの?」
咲「去年はどうだったんですか?」
451:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 14:45:44.93 ID:
u8eighT+0
歩「私が先鋒で点をむしられて・・・」
智紀「歩以外がそれ以上に点を取り返して勝ってきた」
咲「ハイリスクですね・・・」
透華「ですが、長野では大将に強者を置くスタイルが主流。昨年は先鋒に歩を置いたのが功を奏したのですわ」
一「そうそう」
咲「なるほど・・・。でも、今年はそれじゃ上手くいかないかもしれません」
透華「確かに、今年は他校も対策を練ってきますでしょうね」
衣「誰が来ようが衣と咲がいれば負ける気がしない」
一「それはそうかもしれないけど、組み合わせ次第じゃどうなるかわからないよ?」
歩「去年が上手く行き過ぎたのかもしれませんね」
咲「じゃあこういうオーダーはどうかな?」
455:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 14:53:24.08 ID:
u8eighT+0
県予選会場
智紀「咲は?」
一「また迷子だよ。もう、だから歩に咲と一緒にいるように言っておいたのに・・・」
歩「ごめんなさい・・・。トイレに行くというので、一人でも大丈夫かと・・・」
衣「Zzz・・・」
透華「過ぎたことを悔やんでも仕方ありませんわ。とりあえず一と歩は咲を探してちょうだい」
一「わかったよ透華」
457:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 14:59:21.65 ID:
u8eighT+0
衣「ふぁ~・・・」
歩「お目覚めになられましたか、衣様」
衣「・・・まだ少し眠い。咲の姿が見えないが、咲はどこへ行ったのだ?」
透華「それが、会場で迷子になったみたいで・・・。一たちを探しに向かわせたのですけれど・・・」
衣「なんと、迷子とは・・・。仕方のない奴だな」
460:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 15:02:43.67 ID:
u8eighT+0
衣「では衣が咲を探しにいってやろう」フンスッ
透華「こらっ、お待ちなさい衣!」
歩「行ってしまわれましたね・・・」
透華「やれやれですわ・・・。まあ、一や智紀が何とかしてくれるでしょうし、私たちはここで待ってましょう」
歩「はい、わかりました透華お嬢様」
492:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 16:40:03.74 ID:
u8eighT+0
衣「咲はどこだ~?」キョロキョロ
藤田「天江衣じゃないか・・・」
衣「お前は藤田か」
藤田「相変わらず小さくて可愛いなぁ」ヒョイ
衣「下ろせ!衣は今それどころではないのだ!」
藤田「はぁ・・・こんな娘が欲しいなぁ・・・」スリスリ…クンカクンカ…
衣「は~な~せ~!」ジタバタ
494:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 16:49:03.61 ID:
u8eighT+0
和(試合まで間はありますが、念の為にトイレにでも行っておきましょう)
今、トイレを求めて廊下を歩いている私は清澄高校に通うごく一般的な女の子
強いて違うところを上げるとすれば、麻雀に興味があるってとこかナ──
名前は原村和
和「あら?」
ふと見ると通路に一人の若い女が不安気にうろうろしていた
咲「ここどこ~?」
和(可愛い人ですね・・・)
497:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 16:57:51.62 ID:
u8eighT+0
和「どうかしたんですか?」
咲「あっ・・・。その、私、トイレを探していて・・・」
和「トイレですか。でしたら私が案内します」
咲「あ、ありがとう」
和「いえ、気にしないで下さい。貴女のお名前は?」
咲「咲。宮永咲です」
和「宮永さん・・・ですか。いい名前です。私は原村和です」
咲「原村さん・・・?どこかで聞いたような・・・」
和「気のせいですよ。では行きましょうか」
咲「うんっ」
500:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 17:04:09.70 ID:
u8eighT+0
20分後
咲「あの・・・さっきから似たような場所をグルグル回ってるような気が・・・」モジモジ
和「会場が広いですからね。気のせいですよ」
咲「そうなのかなぁ・・・」
和「もうすぐですから」
咲「でも・・・もう限界・・・。私、もう動けないよぉ・・・」ペタン…
和「大丈夫ですか?では私の背に乗って下さい。トイレまで運んでいってあげますから」
咲「で、でも・・・」
和「漏らしてしまうよりは・・・ゴクッ・・・。いいんじゃないでしょうか?ここは私に甘えて下さい」
咲「それじゃあ・・・。ありがとうございます、原村さん」
和「いえいえ・・・///」
504:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 17:08:13.15 ID:
u8eighT+0
和「宮永さんの試合は何時からなんですか?」
咲「一応午後からだよ・・・」
和「ではまだ数時間ありますね。私も試合まで余裕があるんですよ」
咲「あっ・・・」ブルッ…
和「どうかしましたか?」
咲「ううん、何でもない・・・。あ、あの、もう少し振動が来ない様に歩いてもらえると・・・」
和「我慢の限界がきそうですか?」
咲「うん・・・」
506:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 17:13:33.89 ID:
u8eighT+0
和「ではスピードを上げますね」タッタッタ
咲「うわわ、振動が!原村さん、だめぇぇぇ~っ」
和「すみません宮永さん」
咲「ううん、私の方こそ原村さんの制服を汚しちゃって・・・」
和「近くに仮眠室があるんです。そこで着替えましょう」
咲「でも私着替えなんて・・・」
和「大丈夫です。私が用意しますから」
507:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 17:14:18.31 ID:aRURX1a50
これあかんやつや…
508:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 17:14:56.75 ID:d9ktIznf0
孕村さんのほうじゃったか…!
510:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 17:19:17.02 ID:
u8eighT+0
咲「わぁ、ひろーい」
和「そうですか?とりあえず服を脱いで下さい。洗濯して返しますので」
咲「ありがとう。でも、制服を脱いだら裸になっちゃうよ・・・///」
和「そうですか。では、この仮眠室の布団をかぶっていてはどうでしょう」
咲「そうだね」
和「お互い試合まで時間もありますし、少し眠って待っていましょう。その頃には私の学校の生徒が替えの服を持ってきますので」
咲「じゃあそうしようかな・・・」
和「私も隣で寝ますので安心して下さい」
咲「うん」
511:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 17:20:12.48 ID:sRAnIkQL0
和(じゃあいつヤるか?今でしょ!)
513:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 17:23:25.07 ID:
u8eighT+0
しばらくして・・・
和「はぁ・・・何だか少し疲れましたね。宮永さんには優希の制服を置いておきましょう。置き手紙も添えて・・・と」
和「それではまた会いましょう咲さん・・・。この大会で優勝したら必ず迎えにきます」
咲「Zzz・・・」
516:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 17:26:56.81 ID:
u8eighT+0
一「ともきー!咲は見つかった!?」
智紀「ううん」
透華「一体どこに行ったというんでしょう?」
衣「Zzz・・・」
透華「衣は衣で帰ってきたと思ったら寝てしまいますし・・・」
歩「あの、もしかしたらなんですが・・・」
一「どこか心当たりでもあるの?」
520:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 17:30:41.65 ID:
u8eighT+0
咲「Zzz・・・」
智紀「ほんとにいた」
衣「会場をうろうろして力尽きて仮眠室で寝ていたんだな、きっと」
歩「可愛い寝顔ですね」
透華「あら?何故咲の布団の脇に他所の学校の制服が・・・?」
衣「おーい、咲ー。おっきしろー」
524:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 17:37:20.47 ID:
u8eighT+0
咲「むにゃむにゃ・・・あれ?衣ちゃん・・・?」
衣「ちゃんではなく、咲は何故ハダカなのだ?」
歩「えっ・・・?はわわわわ・・・///」
一「咲、大丈夫?誰かに変なことされたの!?」
智紀「身体チェックに入ります」
透華「この制服のメモは・・・」
525:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 17:40:31.20 ID:
u8eighT+0
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・
一「なるほど、トイレにたどり着けなくて服を汚したとこを助けられたのか」
智紀「制服も相手が洗って返してくれるだなんて親切」
歩「ですね。替えの制服に連絡先などが書かれた書置きも残しておいてくれましたし」
透華「ぐぬぬ・・・」
咲「どうかしたんですか透華さん?」
532:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 17:50:52.68 ID:
u8eighT+0
透華「原村和・・・。私の咲をキズモノに・・・」
衣「キズモノ?」
智紀「透華、咲は何もされてない。ナニも」
一「ともきー、今なんで言いなおしたのかな?」
透華「それに、咲のこの制服姿・・・」
咲「どこか変ですか?」
透華「サイズが小さくてエッチなことになっていますわよ」
一「これは確かに・・・///」
衣「スカート丈が短いな」
咲「ふぇぇ・・・///」
535:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 18:01:03.24 ID:
u8eighT+0
染谷まこ「おう、和。どこ行ってたんじゃ?」
和「ええ、まあ色々と・・・」
優希「クンクン・・・」
純「お前ぇ、何原村のこと嗅いでんだ?」
優希「のどちゃんから誰か他の女の匂いがするじぇ!」
和「な、何を言っているんですか優希///」
久「ふぅ~ん、そうなの・・・」ニヤニヤ
和「部長まで・・・!もう、いい加減にして下さい!」
京太郎「あ、俺昼飯買ってきますネ」
純「原村は真面目だからからかいがいがあんだよな」
久「そうね、うふふ」
京太郎(はぁ・・・)
538:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 18:07:57.78 ID:
u8eighT+0
京太郎「ジュースでも飲みにいくか・・・」
智紀「ジュースのボタンを同時押しすると、こっちのボタンが優先・・・」
咲「へぇ~、そうなんですか」
京太郎「咲・・・?」
咲「えっ・・・?京・・・ちゃん・・・?何でここに・・・」
京太郎「それはこっちのセリフだよ。それにどうして清澄の制服だし・・・」
542:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 18:16:09.16 ID:
u8eighT+0
咲「この制服清澄ってとこのなの?」
京太郎「ああ、そうだけど。俺も清澄だし」
智紀「・・・・・・」ススス…
咲「あ、待って下さい」
智紀「お邪魔かと思って」
京太郎「邪魔なんかじゃないですよ」
546:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 18:22:51.16 ID:
u8eighT+0
京太郎「でもなんで咲がここに?ここ、今日は麻雀の女子の大会だぞ?」
咲「う、うん・・・。実は選手なんだ・・・。龍門渕の・・・」
京太郎「お前、麻雀嫌いだったんじゃ・・・!?」
咲「ま、まあ・・・。でも、今はもう普通に打てるようになったんだ」
京太郎「そうなのか」
智紀「女子の大会会場にいる貴方も・・・」
咲「そういえば・・・!もしかして京ちゃん・・・」
京太郎「まてまてまて!俺は清澄の雑用としてだな!」
572:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 19:47:22.32 ID:
u8eighT+0
咲「そっか、京ちゃんは清澄の・・・」
京太郎「まあな。その制服、うちの誰かに借りたのか?」
咲「うん。原村さんって人」
京太郎「和か・・・」
智紀「咲、清澄は試合で当たるとすれば決勝戦」
咲「そうなんだ・・・。じゃあ京ちゃん、決勝で会おうね」
京太郎「麻雀嫌いの咲とは思えない強気な発言だな。だけどまあ、そうだな。決勝で・・・」
智紀「男子は大会に出れないけど」
京太郎「気持ち的な問題ですよ」
咲「あはは。それじゃまたね、京ちゃん」
京太郎「おう、またな」
574:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 19:50:38.60 ID:
u8eighT+0
一「遅かったね咲。ともきーも付き添いご苦労様」
智紀「うん」
透華「トイレにでも寄ってらしたんですの?」
咲「ううん。中学の時学校が同じだった人と偶然会っただけ」
衣「ほう・・・。この会場で会うとすれば大会出場者か。咲よ、万一そ奴と打つことになったとしても手加減はするでないぞ?」
咲「大丈夫だよ衣ちゃん。その人男の子だから」
一「男の子!?へ、変態だーっ!!」
579:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 19:56:21.72 ID:
u8eighT+0
歩「なるほど、じゃああの時の須賀さんと会ったわけですか」
咲「うん。だから変態じゃないよ」
一「だ、だよね・・・。男子が女子の大会会場にいるのも、応援なら珍しくないしね」
透華「はじめは焦りすぎですわ」
智紀「清澄はあの原村和のいる学校。もしかしたら決勝で当たるかも」
透華「ふむ・・・。ですけど、まずは一回戦を突破しないことにはね」
584:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 20:24:05.71 ID:
u8eighT+0
歩「でもまあ、一回戦は何もしなくていいんですけどね」
透華「えっ?」
歩「だって、私たちシードじゃないですか。だから咲ちゃんも午前は遊んでても問題なかったのではないかと」
咲「歩ちゃん、敵情刺殺って奴だよ。敵を知り己を知れば百戦危うからず。一回戦目の試合の勝ちあがりそうなとこを見せておきたかったんですよ。ね、透華さん?」
一「・・・・・・・・・」
智紀「・・・・・・・・・」
透華「・・・・・・・・・ですわ」
衣「よーし、じゃあ咲、色々と見にいくぞー!」
咲「うんっ!」
歩「では私も」
智紀「一回戦突破しないと・・・。プッ」
透華「・・・・・・///」
592:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 20:35:00.80 ID:
u8eighT+0
時は遡る
睦月「部長の運転怖かったですね」
加治木「まったくだ。だがしかし、部費の少ないうちの麻雀部にとっては交通費削減の為になってるんだから文句は言えないがな」
桃子「そういえば部長の姿が見えないっすね」
妹尾「智美ちゃんは今走ってるよ。試合前に頭をスッキリさせたいんだって」
加治木「蒲原なりの精神統一ってことか。まあ、蒲原は元気過ぎるから多少疲れてた方が冷静に打てるのかもしれない」
和(宮永さん。咲さん。宮永さん。咲さん。背中に温もりが。ふくらみが。お尻が)テクテク
加治木・妹尾・桃子・睦月「!?」ゾクッ…
595:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 20:39:31.39 ID:
u8eighT+0
睦月「清澄高校の制服・・・」
妹尾「じゃああれが原村和さん・・・?」
桃子「でも、背中に龍門渕の生徒をおんぶしてたっすよ?」
加治木「どこかトイレに似た空気を感じた・・・。臭いというか、空気というか・・・」
睦月「もしかしてお漏ら・・・」
妹尾「・・・・・・・・・」
加治木「まさかな・・・」
和(仮眠室はもうすぐ・・・)
和「宮永さん、もう少しですからね」
咲「うぅ・・・恥ずかしいよぉ・・・」
597:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 20:44:06.16 ID:
u8eighT+0
衣「咲ー、どこ行くー?」
咲「打ってるとこは?やっぱり直で見た方が空気とかもわかっていいと思うんだよね」
歩「咲ちゃん、試合している卓の場所は立ち入り禁止なんだよ」
咲「そうなの?」
衣「イカサマとかがあると大変だからだな。サインを送ったり」
咲「なるほど」
598:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 20:46:57.15 ID:
u8eighT+0
歩「あ、風越高校がいますよ」
咲「風越?」
歩「去年私たち龍門渕と決勝で戦った高校です」
衣「ふーん」
咲「え?衣ちゃん覚えてないの?」
衣「まったくもって」
歩「あはは・・・」
603:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 20:55:14.49 ID:
u8eighT+0
久保「池田ァァッ!!」
池田「はっ、はいッ!」
久保「てめェさっきの(´・_・`)はなんだ!!」
池田「(´;_;`)」
久保「相手がちょろかったからよかったものの、あんな腑抜けた顔で打って全国で通用するわけねぇだろ!!」
福路「コーチ、その辺で・・・」
パァン!
久保「キャプテンのお前が生ぬるいから下があんな顔で打つんだ!」
衣「こ、怖い・・・」ビクビク
咲「あわわ・・・、体罰だよぉ・・・。とんでもない現場に・・・」ドキドキ
606:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 20:59:48.29 ID:
u8eighT+0
歩「これはいい情報収集になったかもしれません」
衣「ん?歩、何だそれは?」
歩「これはデジカメです。沢村さんから敵状視察に行くならってことで借りたんです」
衣「いいなー。衣にも貸して貸してー」
久保「誰だ!?」
咲「まずいよ、逃げよう!」
衣「失敬!」ドヒューン!!
歩「失敬です咲さん!」ドヒューン!!
咲「待ってよー、みんなー」トテトテ
久保「今のは清澄の制服・・・。今のを見られてたとしたらまずいな・・・」
609:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 21:02:31.70 ID:
u8eighT+0
透華「歩、この動画は一体・・・」
衣「さっき会場をまわっていたら偶然撮れたんだ」
一「透華、これ、大問題だよ。何とかできないの?」
透華「大会上層部に言っても揉み消されるかもしれませんわね・・・。でも、このままじゃ選手たちが・・・」
咲「そんな・・・」
智紀「私に考えがある」
透華「任せますわ」
613:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 21:08:26.75 ID:
u8eighT+0
智紀の手によって動画はネットにアップロードされ、2ちゃんねるやツイスターなどで情報は拡散
体罰などをするコーチが問題となりその日の試合は延期
そして、次の日の朝刊が出る頃には風越の出場停止が確定していた
咲「うわわ、まさかこんなことになるなんて・・・」
透華「でも、これで体罰がなくなるのですから良かったと考えるべきなのかもしれませんわ」
歩「あんな体罰を振るう人、処分されて当然なんですよ・・・」
一「そうだね。風越の選手には悪いけど、あんなコーチを今までのさばらせてたのが悪いってことで」
智紀「試合延期になったし、今日は寝よう」
衣「そうだな」
617:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 21:10:59.20 ID:
u8eighT+0
久保「くそ・・・清澄め・・・。全中王者の原村和の入った高校だからチェックは入れていたが、まさかこんな手段で風越を落としにかかるとは・・・」
久保「許せん・・・!」
透華「寝るだなんてもっての他ですわ」
一「そうだよ」
衣「でも、どうせ衣が勝つし」
智紀「確かに」
619:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 21:14:07.00 ID:
u8eighT+0
咲「一回戦を勝ち上がった学校の分析をするんですか?」
歩「なるほど」
透華「違いますわ」
一「うん?透華、いつもなら分析とかするじゃないか」
透華「一回戦を勝ち上がった高校で注目すべきなのは清澄ただ一校。他には敵はいなくってよ!」
咲「そ、そうなんだ・・・」
智紀「敵校の分析や対策を練らないんなら何をするの?」
624:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 21:19:21.04 ID:
u8eighT+0
透華「リフレッシュですわ!」
咲「リフレッシュ・・・ですか?」
透華「ええ。昨日の大会出場で私たちは心身共に疲れてしまいました。それの回復を図り、万全の状態で二回戦以降に臨もうというのが目的なの」
衣「でも、衣は何もしていないぞ?」
智紀「私も」
一「何言ってるんだよともきー。昨日は迷子になった咲を探したり、咲と歩の用意したお弁当を食べたり、風越の体罰を暴いたり色々あったじゃないか!」
咲「うぅ・・・///」
透華「咲は悪くありませんから気にしないでちょうだい」
626:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 21:22:34.94 ID:
u8eighT+0
衣「それで、リフレッシュとはいうが具体的には何をするんだ?」
透華「JKリフレですわ!」
一「名前は聞いたことある」
智紀「何それ?」
咲「衣ちゃん、歩ちゃん、知ってる?」
衣「衣は知らないぞ」
歩「私も知りません」
628:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 21:26:40.62 ID:
u8eighT+0
630:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 21:28:37.24 ID:
u8eighT+0
透華「・・・・・・・・・」
一「・・・・・・・・・」
咲「・・・・・・・・・」
智紀「Zzz・・・」
衣「Zzz・・・」
歩「Zzz・・・」
透華(何だか・・・)
恥女(これはちょっと・・・)
咲(違うような気がする・・・)
そして、二回戦が始まる日を迎えたのであった
635:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 21:40:08.22 ID:
u8eighT+0
二回戦当日の朝
優希「う~、タコスタコス」
純「俺もハンバーガーを」
染谷まこ「なんじゃお主ら?じゃから準備できとるかきちんと確認しとけって昨日の夜メールしといたっちゅうんに」
和「やれやれですね」
久「ほんとよ」
純「タコス娘、お前ちょっと買出しに行ってこいよ」
優希「嫌だじょ。犬、お前が行け」
京太郎「いいけど、その代わり俺がいない間の雑用を頼むな」
優希「ぐぬぬ・・・」
636:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 21:44:02.63 ID:
u8eighT+0
優希「ノッポ、じゃんけんで負けた方が買出しに行ってくるじぇ!」
純「ほう、俺にじゃんけんで勝とうってのか。面白ぇ、やってやんよ」
和「子供なんですから」
優希「じゃん!」
純「けん!」
優希・純「「ぽん!」」
純「クソッ、負けちまったか・・・」
優希「じゃあ買出しよろしくだじぇー」
純「はいはい」
染谷まこ「自動車とかに気をつけるんじゃぞ」
純「わーってるって」
京太郎「領収書は必ずもらってきてくださいね。部費でなんとかなるかもしれませんので」
638:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 21:50:11.27 ID:
u8eighT+0
純「やれやれ、こんな誰もいない田舎道を買出しに行かなきゃならんとはね・・・」
???『目には目を・・・』
純「誰だ!?・・・紙袋のマスク、さては変質者か!」
???『歯には歯を・・・』バチチチチ…
純「おいおい、スタンガンかよ・・・。シャレんなんねぇぞ・・・」
???『電脳には電脳の裁きを・・・』
純「ぐっ・・・」ドサッ
???「清澄のエース、井上純か・・・。お前も私と同じ苦痛を味わってもらうぞ・・・」
641:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 21:55:45.74 ID:
u8eighT+0
その日、女性が裸体で足を開脚している姿がネット上に公開された
彼女の名前や学校なども公開され、その姿からケツ毛バーガーと呼称されるようになった
そしてそれは長野県予選の出場選手だということもすぐに割れ、清澄高校は様々な事情から出場を辞退することとなった
そして、大会へは問い合わせも殺到し、事態を重く見た大会運営は大会を再び延期とした
京太郎「そんな・・・嘘だろ・・・」
同日午後、画像などをネットに掲載した犯人が捕まった
ネットに詳しくないため、すぐに身元が警察に割れてしまったのだ
彼女が何故こんなことをしたのか誰も知る由はない
咲「うわわ、怖いね・・・」
透華「ですわね・・・」
647:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 22:00:41.74 ID:
u8eighT+0
一「それにしても、まさか原村和の学校が出場辞退とはね・・・」
透華「ええ・・・。彼女とは是非手合わせしたかったですわ・・・」
歩「透華お嬢様・・・」
咲「それにしてもまた試合延期かー・・・」
智紀「ゲームでもする?」
咲「そういうの苦手で・・・」
衣「大会に向けて調整していただけに、延期となると気が抜けてしまうな」
655:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 22:15:11.41 ID:
u8eighT+0
咲「透華さん、どうしたらいいですか?」
透華「そうですわね・・・。衣も通常時でもまともに打てるようになりましたし、はじめも智紀も安定している・・・」
衣「うむ!」
透華「咲も、私がネトマを教え込んだり色々したおかげでおそらく全国屈指の打ち手に性徴していますわね・・・」
咲「んん、そうかな?」
透華「今は下手にいじって調子を崩すよりも、テンションを上げて試合に挑めるように、心の調整が必要なのではないかと思いますのよね」
智紀「合理的」
歩「そうですね。人は機械じゃありませんものね」
咲「さすが透華さん」
659:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 22:31:35.33 ID:
u8eighT+0
透華「というわけで、今日は遊びに行きますわよ!」
咲「でも、私280円しか・・・あ、今は160円か。それしかないから・・・」
透華「大丈夫ですわ。そのくらいなんとかします」
一「透華は太っ腹だなあ」
智紀「それで、どこに行くの?」
衣「衣は遊園地がいい!」
透華「遊園地・・・。それも悪くありませんけれど、今日は皆さんに一緒に来てもらいたいところがあるんですの」
咲「来てもらいたいところ?」
663:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 22:34:07.57 ID:
u8eighT+0
透華「ハギヨシ、ご苦労様」
ハギヨシ「はっ!」
透華「では、連絡があるまで待機していて頂戴」
ハギヨシ「かしこまりました」
咲「ここって・・・」
透華「そう、カラオケですわ!」
衣「おお、衣は初めてだぞ」
咲「私も」
智紀「同じく」
一「なんだ、みんな田舎者みたいじゃないか」
透華「で、ですわね。一、案内を頼みますわ」
一「わかったよ透華」
666:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 22:38:31.97 ID:
u8eighT+0
智紀「薄暗い・・・」
衣「わぁ~、これ、何を注文してもいいのか?」
透華「ええ。でも、食べきれる分だけですわよ」
歩「何だかすごいとこだね」
咲「うん」
一「でも、何でまたカラオケなんかに?」
透華「麻雀は卓を囲んで打つ競技。アドバイスしてくれる仲間の声も届かない孤独な戦い・・・。そんな麻雀を打つ上で重要となるのが『度胸』なのですわ」
咲「そっか。カラオケはみんなの前で歌うから恥ずかしい。それを克服できれば麻雀をうつときにも・・・」
透華「そういうこと」
衣「ハニトー♪ハニトー♪」
669:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 22:44:33.55 ID:
u8eighT+0
歩「ここ、衣装とかも置いてあるんだって咲ちゃん」
咲「じゃあ何か借りてこよっか」
透華「負けませんわよ!一、行きますわよ!」
一「はいはい」
智紀「衣、何か歌う?」
衣「衣はそれより色々食べたいから注文して欲しい」
智紀「任せて」
672:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 22:48:27.24 ID:
u8eighT+0
咲「えへへ、ネコミミ♪」
歩「咲さん似あってます!」
咲「歩ちゃんも似合ってるよ。それじゃ歌おっか」
歩「デュエット・・・///」
咲「Give it to me baby 」
_ ∥_ ―◇
. ♪ ||  ̄ ̄ || /
|| __ ||
♪  ̄ ̄ ̄ ♪
__ /| __/|
▼´ `▼ . '´ `ヽ
i イ((イ゙メ)ル !| イハXノリ ♪ アハーン
ルィ! ゚ ヮ゚ノィ! j!(! ゚ x ゚ノ_ __ アハーン
ノ/ ¶ ノ/ ¶/\_\. |[l O |
ノ ̄ゝ ノ ̄ゝ\/__/ |┌┐|
| ̄ ̄ ̄| | ̄ ̄ ̄| __ll__ . |└┘|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
透華「負けてられませんわね!」
一「すごい曲だね・・・」
678:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 22:56:15.65 ID:
u8eighT+0
店員「お待たせしました。こちらご注文の品々でございます」
衣「わーい」
一「うわっ、それ全部衣が頼んだの?」
透華「頼みすぎではありませんこと?」
衣「衣は食べきれる!」
透華「ま、まあみんなで食べればなんとか・・・」
680:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 22:57:00.62 ID:tlkdgimtO
麻雀は犠牲になったのだ……日常パートの犠牲にな……
684:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 23:01:47.43 ID:
u8eighT+0
咲「恥ずかしかった・・・///」
歩「うん・・・///」
衣「うあいおもうああった」モグモグ
透華「衣、食べながら話さない!」
衣「ムシャムシャ・・・モグモグ・・・」
衣「パクパク・・・ムシャムシャ・・・」
衣「んむっ・・・ハフッ・・・ハムハムッ・・・」
衣「ゴクッ・・・。二人とも上手かったぞ!」
咲「ありがとう衣ちゃん」
歩「あ、次の曲始まりますよ?」
一「ボクじゃないよ。透華?」
透華「いいえ。ということは智紀ですわね」
686:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 23:06:19.22 ID:
u8eighT+0
智紀「それでは大橋歩夕のスーパー名曲、聴いて下さい。GOOD MORNING!!」
咲「美味しい!美味しい!」
衣「ムシャムシャ・・・。咲、これも美味いぞ!」
透華「あの二人、完全に聞いてませんわね・・・」
歩「あはは、きっとお腹が空いていたんですね」
一「でも、この曲・・・」
691:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 23:12:25.95 ID:
u8eighT+0
智紀「さあみんな朝なんだぞ♪」
歩「ええ。何だか楽しくなってきますね」
透華「体がうずいてきますわね・・・」
智紀「ハミガキ・体操。着替えちゃおう♪」
グッモニオハヨ 今日にオハヨ
\ 一日を始めよう♪ /
. ,イ __ ト、
レ'´ `ヽ
イェイ イェイ ! イル'ヽメ)) オー オー
\ / .| !リ゚ ∀゚ ノ' \ /
, '´ ̄`ヽ jリ/テ=|:=) 9m キュッキュ♪ , '´ ̄`ヽ
!イル'ヽメ) |\.◎。\◎。\ (メヽルイ!
<| !リ゚∀゚ノ> | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| . \リ ゚∀゚リi !/
jリ ) ) ノ ノ ル
(((( > ̄ > )))) ((( < ̄< ))))
, '´ ̄`ヽ
!イル'ヽメ)
m9 | !リ゚∀゚ノ 9m
jリ ) )
((( > ̄ > ))))
透華「ハッ・・・!?体が勝手に合いの手を・・・」
一「何この曲怖い。名曲過ぎて怖い・・・」
692:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 23:17:21.24 ID:G0qCm1zDO
透華お嬢様の合いの手かわいい
693:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 23:18:36.84 ID:
u8eighT+0
咲「もぎゅもぎゅ・・・みんなノリノリだね衣ちゃん」
衣「はむはむ・・・うむ、そうだな。楽しそうで何よりだ」
透華・一・歩「「「イェイイェイ♪」」」
咲「何だかお腹いっぱいになったら眠くなってきちゃった・・・」
衣「衣もだ・・・」
咲「沢村さんの歌う歌が耳に心地よくて・・・Zzz」
衣「Zzz・・・」
咲と衣が眠って数時間後にカラオケボックスから出ることとなった
透華、歩、一、智紀の四人はネコミミを装備し、一日を満喫したのだった
701:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 23:32:04.57 ID:
u8eighT+0
衣「ツモ。これで終わりだ」
モブ顔の少女「ありがとうございました・・・。うわぁぁぁあああ」
実況『龍門渕の大将天江衣、西原山林を飛ばして決勝まで駒を進めました!』
藤田『さすがと言う他ないな。だが・・・』
実況『ええ、今年から入った宮永咲ですね』
藤田『ああ。彼女は______』
透華「まあ所詮は手加減してこんなものですわね。みなさんお疲れ様」
智紀「乙」
咲「点取り過ぎないように調整するの大変だったよ」
衣「衣は最後だったから遠慮はしなかった」
一「はは、相手にしてみればたまったものじゃないけどね」
歩「でも、どうして手加減なんか・・・?」
704:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 23:38:17.62 ID:
u8eighT+0
透華「決勝戦に備えて、手の内は見せられないでしょう?」
一「最初に想定していた優勝候補、原村和の清澄と、伝統の風越・・・。どちらも予期せぬ退場だもん」
智紀「今までの情報だと、決勝には鶴賀学園、千曲東、沢村が出てくる」
歩「どこも聞かない名前ですね」
透華「そう、ダークホース足りえるような予感がしますの」
歩「なるほど・・・。ところで、沢村って高校は智紀さんと関係あるんですか?」
智紀「無関係」
咲「だよね」
708:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 23:41:47.81 ID:
u8eighT+0
衣「明日は決勝戦か・・・。咲、強い相手が出てくればいいな」
咲「うん!」
歩「咲さんかっこいいです」
透華「私も負けずに見せ場を作らないといけませんわね」
一「透華は何もしなくても一番目立ってるよ」
衣「咲たちのおかげで特に何もしないまま二回戦を終えたが、これからどうするんだ?」
透華「そうですわね・・・。何か食べに行きませんこと?」
715:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 23:52:02.25 ID:
u8eighT+0
咲「外食ですか・・・。でも私、160円しか・・・あ、今は10円か・・・。それしかないから・・・」
智紀「10円じゃ【≪『うまい棒』≫】しか買えない」
一「そっか、会場内の自販機は値段が少し高いから・・・」
透華「もちろんタダですわ!我が龍門渕麻雀部は昨年県大会優勝、全国出場を果たしましたし、予算は潤沢にありますの」
咲「やったー」
歩「えへへ、良かったですね、咲さん」
咲「うん!」
721:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 23:57:25.58 ID:
u8eighT+0
衣「それで、どこに食べに行くんだ?」
透華「そうですわね・・・。みなさんはどこか行きたいお店はありまして?」
一「ボクは透華が行きたいとこがあればそこが一番かな」
透華「衣は?」
衣「ジュースが飲みたい」
透華「どこでも飲めますわね。智紀は?」
智紀「サラダ」
透華「どこでも食べれますわね。歩はどう?」
歩「私は特に・・・。咲さんはどうですか?」
727:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 00:08:52.57 ID:
JF55bnkp0
咲「ライスカレーが食べたいです」
透華「カレーライスですの。それなら本格的なお店が・・・」
咲「ライスカレーです・・・」
一「えっと、何が違うの・・・?」
智紀「カレーライスはカレーとライスが別々の器に盛られているもの。ライスカレーは最初から同じ器。と、ネットにあった」
透華「なるほど・・・。では庶民派のカレーがいいってことですわね」
咲「はい!」
衣「わーい、カレーだー♪」
731:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 00:16:37.85 ID:
JF55bnkp0
透華「智紀、どこか良さそうなお店を探して下さる?」
智紀「食べモグの魔術師こと沢村智紀にお任せあれ」
歩「食べモグ・・・?」
一「食べモグっていうのは、価格混むグループが運営するグルメサイトだよ。「ランキングと口コミで探せるグルメサイト」ってのがコンセプトなんだってさ」
透華「ですから、みんなが美味しいっていう評価や不味いっていう生の声が聞けて便利なんですのよ。最も、サクラによる情報操作もありますので100パーセント信頼できるわけではありませんけど」
咲「すごい・・・。そんな風にパソコンを操れるなんて魔法使いみたいです!」
733:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 00:23:43.12 ID:
JF55bnkp0
蒲原「お、その制服は龍門渕高校の・・・」
咲「貴女は・・・?」
蒲原「ワハハー、鶴賀学園の蒲原智美というんだ。よろしくなー」
透華「私は龍門渕透華。部長ですわ」
蒲原「奇遇だな。私も部長なんだ」
一「それで、何でボクたちに声を?」
蒲原「いや、明日の決勝で戦うことになるから挨拶にと思ってな」
歩「わわっ、こちらこそよろしくお願いします」
蒲原「というのもあるけど、何か面白そうなことしてるから見に来たんだ。何してるんだ?」
衣「カレー屋さんを調べていたんだ」
蒲原「カレー屋?」
740:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 00:35:20.38 ID:
JF55bnkp0
智紀「これから食べに行くからネットで調べてた」
蒲原「どれどれ、見ても?」
透華「ええ、ご自由にどうぞ」
蒲原「ワハハ、これは美味しそうだ。よし、私のとこもカレーを食べに行こっと。どれどれ、店名と住所は・・・。よし、覚えた」
咲「記憶力いいんですね」
蒲原「特定の事柄に対してだけだけどなー。それじゃあまた明日決勝で」
衣「うむ、また明日決勝で会おう」
歩「明るくて良さそうな人でしたね」
咲「うん」
741:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 00:40:35.42 ID:
JF55bnkp0
加治木「どこに行ってたんだ、蒲原?」
蒲原「ちょっとな。それよりみんな、ご飯を食べに行くぞ」
桃子「部長のおごりっすか?」
蒲原「しょうがないなー。うん、おごりだ」
桃子「やったっす!」
妹尾「でもどこに食べに行くの?」
蒲原「カレーだぞ。ワハハ、明日は決勝だからな。カレーを食べて華麗に勝とうってな」
睦月「カツを食べて勝とうならわかりますけど、カレーもいいですね」
蒲原「だろう?カツカレーを食べて華麗に勝てばいい」
加治木「まあ、カレーを食べるのは悪くないな。蒲原、それじゃあ車を出してくれ」
蒲原「お任せあれ!」
746:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 00:46:45.67 ID:VxpOWAuz0
お任せあれでワロタ
748:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 00:47:49.43 ID:
JF55bnkp0
そんなこんなで鶴賀学園麻雀部一行は、長野のとあるダムまで足を運んだのであった
桃子「すごいもんっすね」
妹尾「わぁ、大きいダムだね~」
蒲原「コラ!お前ら何見てるんだ!本来の目的を忘れるな!」
睦月「カレーの事で頭がいっぱいみたいですね」
加治木「だな」
蒲原「みんなー、早く行くぞー」
桃子「はーいっすー」
妹尾「智美ちゃーん、待ってー」
750:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 00:50:42.17 ID:
JF55bnkp0
蒲原「例のカレーを全員に」
店員「はい」
加治木「バカな!?もう出てきたぞ!」
妹尾「早いね~」
桃子「そして・・・」
睦月「このカレーは・・・」
蒲原「ワハハ、ネットで見たとおりだ・・・」ゴクリ…
754:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 00:55:29.11 ID:
JF55bnkp0
755:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 00:56:31.68 ID:071dLkhK0
普通に美味そうで安心した
756:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 00:57:17.47 ID:dHe/pyMo0
黒部か
確かにあのでかさは感動する
762:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 01:02:47.48 ID:
JF55bnkp0
一方、咲たち龍門渕麻雀部は普通のチェーン店のカレー屋に来ていた
咲「わぁ、私一度入ってみたかったんだ~」
歩「私も初めてです。私たち、『ここの壱番屋』処女ですね♪」
透華「あ、歩、はしたなくってよ///」
歩「何がですか?」
衣「カレー♪カレー♪」
智紀「早く入ろう」
一「うん、そうだね。行こ、透華」
透華「え、ええ、そうですわね・・・///」
767:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 01:14:58.44 ID:
JF55bnkp0
一「あの、ここ、メニューはないんですか?」
店員「それが、親戚の今宮女子一年の堂山ゆかりって子が学校の研究発表で使うからって持っていってしまったんです。すみません」
歩「それでは仕方ありませんね」
透華「それでは何を注文したらいいのかしら?」
店員「そうですね・・・。基本のポークカレーやビーフカレーなどはいかがでしょうか?」
智紀「それじゃあ私はポークカレー」
透華「では私はビーフカレーで」
歩「私はナスカレーを」
衣「衣はポークカレーだ。あと、甘口があったらそれで」
店員「かしこまりました」
772:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 01:25:01.07 ID:
JF55bnkp0
773:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 01:25:37.18 ID:
JF55bnkp0
透華「これは・・・」
一「あの、この器、他所の器ですよね?どうしてこのお店『ここの壱番屋』の器じゃないんですか?」
店員「それが、親戚の今宮女子一年の堂山ゆかりって子が学校の研究発表で使うからって持っていってしまったんです。すみません・・・」
智紀「ならしゃーなしですね」
咲「わぁ、牛肉がこんなに入ってる♪いただきまーす」ムシャムシャ
一「こんなにって・・・」
衣「衣にはちょっとこのカレーは多いな」パクパク
透華「まあ、値段相応なのでしょう」
一「それもそうだね」
歩「ナスが一本そのままじゃないなんて・・・」
780:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 01:37:38.48 ID:
JF55bnkp0
質素なカレーを堪能した咲たち龍門渕麻雀部
しかし、皆が満足したというわけではなかった
衣「衣のカレー、ポークなのに全然ポークが入ってなかった・・・」
衣「衣・・・何か悪い事したのかな・・・」
咲「衣ちゃん、私のビーフ分けてあげるね」
衣「でも、それは咲が後で食べようと残しておいた大切な・・・」
咲「いいのいいの。はい、あーん・・・」
衣「あーん・・・」
咲「どう?美味しい?」
衣「う、うん・・・、とっても美味い・・・。何だろう・・・これは牛肉なのだろう?だというのに・・・うーん・・・。衣、こんな牛肉は初めて食べた・・・」
咲「えへへ、良かった♪」
透華「(´;_;`)咲・・・」
一「(´;_;`)なんていい子なんだ・・・」
歩「このナス・・・。うーん・・・」
781:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 01:39:20.44 ID:qLb36e7K0
いい子や
783:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 01:41:04.10 ID:B4VEqg6cO
咲ちゃんかわいすぎ
785:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 01:42:25.25 ID:viUi9zwZ0
これは泣ける
789:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 01:50:51.62 ID:
JF55bnkp0
そして決勝戦の日がやってきた
蒲原「はぁ・・・」ゲッソリ…
加治木「昨日はきつかったな・・・」ゲッソリ…
妹尾「完食までに何時間もかかったよね・・・」ゲッソリ…
桃子「トイレ篭もりっぱなしだったっすよ・・・」ゲッソリ…
睦月「うむ!」ツヤツヤ
蒲原「ん?むっきーは元気そうだなー」
睦月「どうも昨日のカレーは私の『適合食材』だったようですね。今なら牌を投げただけで獅子すらも仕留められそうな気がします」
蒲原「ワハハ、よくわからないけどすごいな」
加治木「麻雀の強さには無関係そうだけどな・・・」
796:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 02:08:45.89 ID:
JF55bnkp0
「辛いけどこれが麻雀・・・」
「あんまりうまくないですね」
「咲が変わったんじゃない!咲を見る周りの目が変わったんだ!これ以上衣の友達を侮辱してみろ!その口引き裂いてくれるぞ」
「もう泣くだけ泣いた・・・!!弱音も吐いた・・・・・・!!覚悟も決めた!!行かなきゃ・・・・・・・・・!!みんな戦ってるんだ!!!」
「貴様、それでも雀士か!」
「今の衣はもう十分あの頃を超えているよ」
「自動販売機。私が借りているお屋敷の敷地内ほぼ11歩の距離にある。極めて便利です」
幾人もの思いが交差する決勝戦
果たして咲たちの運命は・・・
和「久しぶりですね、咲さん。それで、長野の県予選決勝はどうなったんですか?」
咲「あのね・・・」
805:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 02:19:41.62 ID:
JF55bnkp0
咲「とうとう決勝か・・・。ドキドキするね」
智紀「うん」
歩「み、皆さんの勝利をお祈りしています!」
一「ふぅ・・・」
透華「はじめ、緊張していますの?」
一「ううん、そうじゃないよ。ただ、試合前のこの感じはいいよね。なんかこう・・・血が冷たくなるっていうかさ」
咲「わかるような気がします」
衣「それじゃあ咲、先鋒は任せた」
咲「任されたよ、みんな」
807:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 02:22:53.13 ID:
JF55bnkp0
透華「お待ちになさい!」
咲「・・・?」
透華「智紀、咲が迷子になるといけませんわ。試合をする部屋の前まで連れていってちょうだい」
智紀「わかった」
咲「大げさだなあ、透華さんは・・・。もう何回も来た会場なのに・・・」
歩「でも、今日もトイレに行って戻ってこなかったです・・・」
咲「うっ・・・」
透華「智紀の付けた発信機がなければどうなっていたことか。それじゃ、頑張って来るんですわよ?」
咲「はいっ!」
衣「衣も応援しているぞ!」
809:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 02:26:41.56 ID:
JF55bnkp0
咲「それじゃ行こう、沢村さん」テクテク
智紀「どこ行くの?試合場所はこっち」
咲「あ、あはは・・・///」
京太郎「咲!」
咲「京ちゃん!?どうしたの?」
京太郎「お前を応援に来たんだ」
咲「京ちゃん・・・ありがとう・・・」
810:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 02:32:22.35 ID:
JF55bnkp0
京太郎「俺の高校はほら・・・色々あって出場を辞退しただろ?和が咲と決勝で会えなかったのを悔しがってた」
咲「そっか・・・原村さんが・・・」
京太郎「俺、咲が決勝に来るだなんて信じられなかった。いや、今でも信じることができないでいる」
智紀「・・・・・・」ススス…
咲「あ、待って下さい沢村さん!」
智紀「空気を読んで通路の向こうに行ってる。大丈夫、試合開始が近くなったら呼ぶし、発信機もあるから」
咲「すみません・・・」
867:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 10:07:43.00 ID:
JF55bnkp0
京太郎「えっと、そのだな、だから俺の中でのお前は教室の隅で本を読んでる大人しい女の子のままで・・・。だから、その・・・///」
咲「京ちゃん・・・?」
京太郎「あぁ~~~~~っ、クソッ、誰かの見てる前で告白とかできるかチクショウ!」
智紀「・・・・・・・・・」フリフリ
咲「・・・?(沢村さんが手を振ってる。試合もうすぐなのかな?)」
京太郎「この試合、頑張ってくれ!応援してるから!それじゃ俺はこれで!」
咲「うん。頑張るね」ニコッ
京太郎「・・・あ、ああ、頑張れよ」
871:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 10:16:00.41 ID:
JF55bnkp0
鶴賀学園先鋒 津山睦月
千曲東高校先鋒 土屋由理
龍門渕高校先鋒 宮永咲
沢村高校 モブ顔の少女B
実況『各選手が卓に着きました。あと数十秒で決勝戦の第一戦の火蓋が切って落とされます』
咲(全国でお姉ちゃんに会うんだ・・・。そして、お世話になっている龍門渕の皆さんの為にもこの試合負けられない!)ゴッ
藤田『へぇ・・・。顔付きが変わった・・・。これはもしかすると・・・』
874:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 10:23:45.94 ID:
JF55bnkp0
睦月(無名の鶴賀が決勝まで来れたのは加治木先輩の采配と蒲原部長のおかげ・・・。私は二年だから知っている・・・。蒲原部長と加治木先輩がどれほどこの舞台を待ち望んでいたか・・・)
一年前
蒲原「へぇ、津山睦月っていうのか。じゃあむっきーだな。よろしくな」
睦月「は、はい」
加治木「蒲原、少し馴れ馴れしいぞ」
睦月「いえ、問題ありません」
蒲原「そうだぞユミちん。あ、ちなみに私が部長だからな」
加治木「幽霊部員がほとんどで、実質私とお前しかいないこの部でその肩書きに意味はないと思うがな」
睦月「よろしくお願いします」
875:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 10:32:22.43 ID:
JF55bnkp0
蒲原「ワハハー、今日もむっきーは早いな」
睦月「はい。一年なので当たり前です」
蒲原「固いなー、むっきーは」
加治木「お前がゆるすぎるだけだ、蒲原」
蒲原「言うねえ、ユミちん」
睦月「それで、三人しかいませんけど練習はどうするんですか?三麻ですか?」
加治木「そうだな。今までは蒲原と二人だったから、ネット麻雀とかをしていた。たまに人間を集めて四人で実際に打ったりもしていたが、それは珍しい部類だ」
睦月「なるほど」
876:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 10:37:00.52 ID:
JF55bnkp0
蒲原「そういうわけで、今日は外に行くぞ」
加治木「ん?どうしてそうなる」
蒲原「むっきーの新入生歓迎会さ。いいだろ?」
加治木「仕方ないなお前は。本当は練習したくないだけなんじゃないか?」
蒲原「ワハハー、バレたか」
睦月(部長は真面目で頭の固い私をいつも引っ張ってきてくれた。私が部に馴染めるよう気を使ってくれた・・・)
880:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 10:45:22.89 ID:
JF55bnkp0
蒲原「この川にスルメを結んだ糸を垂らすとザリガニが釣れるんだ。むっきー、やってみ」
睦月「はいっ!」タラーッ
加治木「おっ、釣れたぞ!」
蒲原「何だかんだいってユミちんもノリノリじゃないか」
加治木「う、うるさい」
睦月「ふふっ」
蒲原「お、今むっきーが笑ったぞ」
加治木「何?それは本当か!?」
睦月「え?何でそんなに驚くんですか?」
蒲原「ユミちんもむっきーを気にかけてたってことさ。ワハハ」
加治木「む・・・、蒲原の奴・・・///」
881:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 10:51:51.63 ID:
JF55bnkp0
蒲原「この場合はこの牌を捨てる」
睦月「そうなんですか?」
蒲原「ワハハ、そうなんだよむっきー」
加治木「どれどれ・・・。そうだな、蒲原の言う通りだ。まあ、実際に打つと運も絡むから何ともいえないが、この場合この牌を捨てて縺阪k譁・ュを狙いに行くのが上策といえるだろうな」
睦月「さすが蒲原部長・・・。普段何にも考えてなさそうなのに意外です」
蒲原「ワハハ、むっきーも言うようになったじゃないか」
加治木「ふっ、実際そうだからな」
蒲原「ユミちんも手厳しいな」
睦月(麻雀も、遊ぶのも、ずっと一緒だった・・・)
883:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 10:59:04.72 ID:
JF55bnkp0
加治木「来年は私たちも三年か・・・」
蒲原「うん・・・」
加治木「団体戦すら出れないまま睦月にこの部の全てを託すのは申し訳ない・・・」
蒲原「まあなー。私たち自身大会に出れるのは最後だってのもある。だけど、私たちがいなくなればむっきーは一人だ・・・」
加治木「ああ。なんとか部の体裁を整えてから睦月に全てを残してやりたい」
蒲原「何、今回も新しく部員が入ってくれるさ。いざとなれば私の幼馴染を無理矢理にでも引っ張ってくる」
加治木「おいおい、強引だな・・・」
886:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 11:06:58.20 ID:
JF55bnkp0
蒲原「ん・・・?むっきー、どうしたんだ?そんなとこに立ってたら寒いだろ?早く部室に入れ」
睦月「はい・・・」
加治木「まだ寒いんだから部室の前で立ってるバカがいるか」
睦月「いえ、何か話しているようだったので邪魔になるかと思って・・・」
蒲原「ワハハ、むっきーが邪魔になるわけないだろ」
加治木「むしろ蒲原が練習の邪魔をすることが多い」
睦月「ふふっ・・・。ですね」
蒲原「むきーっ!」
睦月(自分達のことよりも私の事を考えて、心配してくれた部長に加治木先輩・・・。二人の為にも、絶対に負けられない・・・。二人の番までまで必ず繋いでみせる・・・!)
887:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 11:08:11.42 ID:OHFGCBWx0
フラグ建ててるな~
888:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 11:08:41.44 ID:ZuSsh1NY0
回想は…
889:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 11:16:29.30 ID:
JF55bnkp0
咲「カン」
睦月(リーチすらしてないのに無策にカンをするなんて、この一年素人なのか・・・?)
咲「も一個カン!」
睦月(えっ・・・?)
咲「も一個カン!」
睦月「なっ・・・!?」
咲「嶺上開花・・・数えで32000です」
土屋由理「はい・・・」ジャラッ
睦月「なん・・・だと・・・」
893:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 11:27:01.02 ID:
JF55bnkp0
その後も咲による蹂躙は続いた
咲「ツモです」
モブ顔の少女B「どうぞ・・・」ジャラッ
睦月(そんな・・・。あの子は一体何なんだ・・・!?私は部長や加治木先輩に繋ぐことさえできればいいのに、何で邪魔するんだ・・・!)
透華「咲ったらツイてますわね」
智紀「相手は何もできずに死ぬ」
一「こらこらこら。でも、今日の咲はすごいね・・・」
歩「かっこいいです・・・///」
衣「今の咲はもう十分あの頃を超えている。衣たちと打ったあの頃よりもな」
894:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 11:32:35.41 ID:
JF55bnkp0
実況『龍門渕の宮永選手!ここで沢村高校のモブ顔の少女Bを飛ばして試合終了です!』
咲「ありがとうございました」
睦月(そんな・・・。何もできなかった・・・)
藤田『これはすごいな・・・。龍門渕は天江衣並みの人材を新たに獲得していたとは・・・。しかし、これほどの選手をどこで発掘してきたのやら』
実況『優勝は龍門渕高校。時点で鶴賀女子、そして千曲東高校と続きます』
京太郎「咲・・・良かった・・・」
896:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 11:38:57.16 ID:
JF55bnkp0
智紀「お疲れ様」
一「すごかったよ咲。おめでとう」
咲「ありがとうございます」
歩「咲ちゃんが勝ってよかった・・・」
透華「全然よくありませんわ!」
咲「えっ?」
897:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 11:43:04.82 ID:
JF55bnkp0
透華「これでは私の見せ場がまったくありませんもの」
咲「あはは・・・」
衣「咲、今の試合なかなかのものであった」
咲「ありがとう衣ちゃん」
衣「今の咲と衣は打ちたくなった。智紀、一、あとで衣たちに付き合って欲しい」
一「うえぇ・・・まあいいけど、しんどそう・・・」
智紀「任せて」
900:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 11:48:37.47 ID:
JF55bnkp0
睦月「すみません・・・蒲原部長・・・加治木先輩・・・」
蒲原「あんなのが相手じゃ無理もないさ」
加治木「ああ。むしろよく失点をあそこまで抑えられたものだ」
睦月「でも、部長たちはこれが最後の大会で決勝だったのに・・・!私は・・・!」ポロポロ…
妹尾「津山さん・・・」
桃子「悪いのはあの龍門渕っすよ!空気読んで欲しいっすよ、まったく!」
加治木「うわぁぁぁぁっ・・・・」
928:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 16:03:01.75 ID:
JF55bnkp0
桃子「センパイ・・・」ギュッ…
加治木「うっ・・・く・・・すまん、モモ・・・」
蒲原「ユミちん・・・」
睦月「私のせいで・・・」ボロボロ
妹尾「みんな泣かないで・・・」
鶴賀の大会は涙で終わった
勝って全国に行ける高校は各県一校のみ
現実は非情だ
しかし、風越や清澄に比べたらまだ恵まれていたのかもしてない
929:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 16:07:00.41 ID:
JF55bnkp0
優希「ノッポの奴、学校にも来なくなったな・・・」
染谷まこ「ああ・・・。じゃが、そりゃあ仕方のないことなのかもしれんのう・・・」
ケツ毛バーガー事件の残した傷はあまりに大きかった
ネットによって拡散した画像はほぼ全校の生徒の知るところとなり、今もなお電脳世界に散らばっている
陰口や悪口は当然あるが、優しい慰めの言葉すら被害者には苦痛でしかなかった
久「仕方ないわ・・・。それ以外に言葉を知らない・・・。彼女は被害者でしかないのだもの・・・」
優希「そういえば犬はどうしたんだ?」
931:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 16:09:00.93 ID:
JF55bnkp0
久「幼馴染が決勝に出るだとかで学校サボって応援に行ったわ」
染谷まこ「若いのう・・・」
優希「のどちゃんも突然転校だなんていっていなくなっちゃうしな」
久「まだ長野にはいるわよ。でも、引越しの支度とかで色々あるんでしょう」
染谷まこ「寂しくなるのう・・・」
932:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 16:14:20.36 ID:
JF55bnkp0
吉留「華菜ちゃん、いつ退院できるのかな・・・」
文堂「さあ・・・」
久保コーチはケツ毛バーガー事件が起こる前、自分が逮捕されるであろう未来を知っていたのだろう
コーチとしての立場を追われる原因となった福路美穂子と池田華菜の両名を呼び出し、福路に対して暴力を
そして、池田に対して暴行を行った
そのショックから福路美穂子は転校、池田華菜は未だショックから立ち直れずカウンセリングを受ける毎日
吉留「コーチのせいで来年も出場停止だし、風越ももう終わりかもね」
深堀「・・・・・・・・・」
久保が残した傷は清澄と風越を今も苦しませる
933:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 16:16:17.82 ID:Jm0C7ipg0
修羅の国長野か…
934:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 16:17:35.77 ID:
JF55bnkp0
透華「さて、もうこの会場にも用はありませんし行きましょうか」
智紀「うん」
一「あれ、会場の外にいるのって咲の幼馴染じゃない?」
歩「あ、本当ですね」
咲「何してるんだろう京ちゃん?」
透華「何って、貴女を待っているに決まってますわ」
智紀「そうそう」
咲「え?私を?」
透華「咲、行ってらっしゃいまし」
咲「う、うん・・・。それじゃあみんなここで待っててね」
一「はいはい」
935:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 16:22:12.90 ID:
JF55bnkp0
智紀「そういえば咲、自分の試合の前にも彼が会いに来てた」
歩「えぇ~っ?そうなんですか~っ!?」
智紀「うん。もう告白寸前だった」
一「わわ、咲って見かけによらずやるもんだね///」
透華「わ、私は認めませんわよ・・・。咲はまだ子供なんですから・・・」
歩「そ、そうですよ!咲さんが男性とお付き合いだなんて、そんなのあってはならないことです!」
智紀「あれ・・・?」
透華「どうしたんですの智紀?」
智紀「咲がいない・・・」
一「本当だ。会場の前にはあの須賀くんって人しかいないね」
937:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 16:29:14.58 ID:
JF55bnkp0
咲「あれ・・・ここどこ・・・?」
会場を出て真っ直ぐ進めば須賀京太郎の下へ出るはずだった
しかし、咲はいつの間にか駅に出ていた
和「貴女は・・・宮永さん!?」
咲「原村さん!?」
県予選で迷子になった咲を助けた元全中王者がそこにはいた
咲「それにしてもすごい荷物ですね。どうしたんですか?」
和「ええ、大体の荷物は引越し業者などに頼んでいるんですけれど、やはり大事な物は自分で運びたくて・・・」
咲「引越ししちゃうんだ・・・」
和「ええ・・・。そういう宮永さんは学校の制服で手ブラですね。何故駅に?」
咲「えへへ、それが道に迷っちゃって」
938:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 16:31:25.23 ID:
JF55bnkp0
和「ふふっ」
咲「うぅ、笑われちゃった・・・」
和「いえ、バカにしたとかではありません。宮永さんと初めて会ったときのことを思い出しまして」
咲「あ、そういえば初めてあったときは迷子だったのを助けてもらったんだっけ」
和「ええ・・・」
咲「あ!?」
和「どうかしたんですか?」
939:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 16:35:06.69 ID:
JF55bnkp0
咲「そのスーツケースからはみ出てるのって龍門渕の制服だよね?そっか、私に返す為に持っててくれたんだ・・・」
和「くっ・・・これは・・・。ええ、そうですね・・・」
咲「ありがとう。それじゃあ受け取るね」
和「はい・・・」カチャッ
咲「ありが・・・うぅっ・・・何これ・・・臭い・・・」
和「すみません、まだクリーニングに出していなくて・・・。それで匂いが取れなくなったので返却し辛くなってしまったんです・・・」
咲「そうだったんだ・・・。じゃあそれ、私に返さなくていいよ」
和「ありがとうございます」
940:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 16:38:11.08 ID:
JF55bnkp0
咲「そんな臭い服持ってたら電車で異臭騒ぎになっちゃうよ?」
和「大丈夫です。私のスーツケースは気密性が高いので。現に宮永さんも出すまで気付かなかったでしょう?」
咲「そうだね」
和「それより、携帯で中継を見ました。決勝戦での活躍凄かったです。優勝おめでとうございます」
咲「ありがとう、原村さん」
950:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 17:28:50.42 ID:
JF55bnkp0
和「全国で会えるといいですね」
咲「えっ?」
和「私は清澄で大会出場が途中棄権になりましたけれど、東京の高校で団体戦のメンバーとして登録してあるんです」
咲「えぇっ!?そ、そっか、転校先の学校で・・・」
和「ええ。抜け道ですね。私は必ず咲さんと当たるまで勝ち進みます。全国でまた会いましょう」
咲「うんっ!」
和(そして、そのときは・・・)
951:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 17:29:38.28 ID:
JF55bnkp0
咲「じゃあ約束だね。はい」スッ
和「その手は・・・?」
咲「指きりだよ?全国でまた会えるといいね♪」
和「は、はいっ!約束です!私、咲さんと出会うまで絶対に負けませんから!」キュッ
咲「うん。それじゃまたね」
和「はい・・・。また会いましょう、咲さん・・・」
952:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 17:30:23.80 ID:
JF55bnkp0
和(咲さん・・・///)
21世紀・・・世界の麻雀競技人口は1億人の大台を突破
我が国日本でも大規模な全国大会が毎年開催され、プロに直結する成績を残すべく高校麻雀部員達が覇を競っていた
透華「もう、咲ったらまた迷子なんですの!?」
智紀「探してくる」
衣「さて、全国の舞台で咲がどれだけ通用するのか楽しみだ」
歩「ですね」
透華「私にも見せ場を作っていただきませんと!」
これは、その頂点を目指す少女達の軌跡―――!!
咲「うぅ~、ここどこ~?」
穏乃「・・・!?」ゾクッ…
咲「すみません、トイレの場所は・・・」
954:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 17:32:40.25 ID:feDYJgP30
乙
964:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 17:46:27.29 ID:sfXsQFiV0
面白かった乙乙
966:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 17:48:13.39 ID:amUMAeCwO
面白かったよ乙
是非咲ちゃんハーレムで続き書いてくれ
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