前→シャルル「ルルーシュ!!家族でピクニックに行くぞぉぉ!!!」
399:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 18:37:01.77 ID:
z/J17ql40
シャルル「時間は10でいいか?」
ルルーシュ「100だ」
シャルル「長いな……」
ルルーシュ「数えろ」
シャルル「仕方ないか……いーち、にー、さーん―――」
ルルーシュ「全く……」
スザク「ルルーシュ、どこに隠れる?」
ルルーシュ「一人で隠れろ。俺はナナリーと一緒に隠れる」
ユフィ「スザクは私と隠れましょうか」
スザク「え、は、はい」
カレン「……あたしはどうしよう……」
シャルル「じゅーいち、じゅーに、じゅーさん―――」
ナナリー「お兄様?もしかして、このまま隠れきるおつもりですか?」
ルルーシュ「それがいいだろ」
ナナリー「……」
400:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 18:42:23.63 ID:
z/J17ql40
―――公園内 池周辺
ルルーシュ「―――シャルルが俺の半径100メートル以内に来たら伝えろ」キィィン
通行人「わかりました」
ルルーシュ(これでよし)
ナナリー「お兄様?ここでいいのですか?隠れているような感じではないですけど」
ルルーシュ「俺が見張っておくから。それに草むらに身を潜めるなんて、ナナリーには出来ないだろ?」
ナナリー「そうですけど」
ルルーシュ「ここでゆっくりしておけばいい」
ナナリー「はい」
ルルーシュ「……酷い兄だと思うか?」
ナナリー「いいえ。お兄様の態度は仕方ないと思っています」
ルルーシュ「……」
ナナリー「でも……折角歩み寄ってくれたお父様を無碍にするのは……」
ルルーシュ「分かっている……。分かっているが……どうしても……心が邪魔をする」
ナナリー「お兄様……」
403:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 18:47:19.93 ID:
z/J17ql40
C.C.「んー……これだっ」バッ
V.V.「はい。ジョーカーだね」
C.C.「またか……」
アーニャ「C.C.はジョーカーに好かれてるのね」
C.C.「そういう女なのかもな」
V.V.「お似合いだと思うよ」
C.C.「なんだと?」
シャルル「どーこだー?ルルーシュ!!ナナリー!!ユーフェミアー!!スザーク!!カレーン!!」
アーニャ「あら?」
V.V.「かくれんぼを始めたみたいだ」
C.C.「となると……坊やは逃げ切る算段を立てているな」
V.V.「途中で帰る選択肢は?」
C.C.「ナナリーが止めるから選ばないだろう」
V.V.「そっか」
C.C.「けれど……さすがにこのままっていうのも、シャルルが不憫だな。あんな探し方では永久に見つけられない」
411:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 18:52:31.13 ID:
z/J17ql40
―――草むら
スザク「ここに隠れましょう」
ユフィ「ええ」ガサガサ
スザク「ああ、ユフィ。あまり奥にいくと服が汚れるから」
ユフィ「へーきへーき」
スザク「だめだって。君は皇女なんだから」
ユフィ「今はただのユフィだから、いーの」
スザク「全く……」
ユフィ「それに……お父様……もう一緒に遊ぶのこ諦めてるみたいだから」
スザク「え?」
ユフィ「わざとゆっくり数えていたし、それに……あんなに大声だして自分の居場所を教えているし」
スザク「まさか……皇帝陛下は……」
ユフィ「きっと、ルルーシュとナナリーに気を遣って……」
スザク「そんなの間違っている!!」
ユフィ「でも、どうしようもないってルルーシュもお父様も分かってるんだと思う。心の問題だし……」
415:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 18:57:26.02 ID:
z/J17ql40
カレン「……おかしい」
シャルル「どこだー?」
カレン「シャルル皇帝……殆ど、動かない……」
カレン「探す気がないみたいな……」
シャルル「おらんか……」
カレン「……」
カレン「そういうこと……」
カレン「……シャルルおじさん!!」
シャルル「ぬぅ!?みつかたぞぉ!!!」
カレン「ルルーシュを探しにいかないんですか?」
シャルル「……いま、探している」
カレン「ルルーシュはかなり遠くまで移動しましたよ?」
シャルル「そうか」
カレン「……」
シャルル「なんだ?」
458:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 19:26:56.58 ID:
z/J17ql40
カレン「どっちも逃げているんですね」
シャルル「なにを言う?ワシは皇帝シャルル・ジ・ブリタァニア!!誰から逃げるという!!」
カレン「自分からです」
シャルル「……」
カレン「ルルーシュもそう。自分から逃げています。そういうところは親子ですね」
シャルル「小娘が……楯突くか」
カレン「今のアンタは怖くないから」
シャルル「ぬぅ……」
カレン「あたしも母親から目を背けていましたから」
シャルル「なに?」
カレン「その所為であたしのお母さんは……潰れて……壊れて……。あの人はずっとあたしのことを見ていたのに……」
シャルル「そうか……」
カレン「だから、ルルーシュにも逃げないで欲しい。貴方にも逃げないで欲しいんです」
シャルル「耳にとどめておこう。―――いけ。ワシはもう一度、数を数えなおす!!」
カレン「はい。分かりました」
462:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 19:28:08.26 ID:W6ATXEkf0
良い話になってる
463:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 19:28:12.38 ID:HgTE77qF0
カレンイイ娘すぎる
467:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 19:30:54.96 ID:/m8NqI2+0
>カレン「今のアンタは怖くないから」
そりゃ頭に花咲かせた陛下はな…
468:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 19:31:05.88 ID:
z/J17ql40
―――池周辺
ナナリー「お兄様。できました」
ルルーシュ「え?また作ったのか」
ナナリー「貰っていただけますか?花飾りを」
ルルーシュ「ああ、ありがとう」
ナナリー「残念です。私の花飾りをつけているお兄様をこの目でみたかった……」
ルルーシュ「ナナリー……」
ナナリー「あ、ご、ごめんなさい」
ルルーシュ「……」
カレン「はぁ……はぁ……ここにいたんだ……」
ルルーシュ「カレン。なんだ?」
カレン「ちょっと休憩……」
ナナリー「カレンさん。カレンさんに習った花飾り、もう一度作ってみたんです」
カレン「え?ああ、ルルーシュ、良く似合ってるよ。なんか花嫁みたい」
ルルーシュ「な、なんだと?!」
476:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 19:36:29.41 ID:
z/J17ql40
シャルル「ひゃくぅ!!よし!!いくぞ!!」クルッ
アーニャ「どこに?」
シャルル「……マリアンヌか」
C.C.「中々、楽しませてもらったよ、シャルル?」
V.V.「うん。そんなに子煩悩だとは思わなかったけど」
シャルル「どけ。今は忙しいのでな」
アーニャ「ルルーシュ、ナナリー、カレンは池のほう。スザク、ユフィは向こうの草むらでイチャイチャしてたわよ」
シャルル「そうか」
C.C.「じゃあ、私たちは向こうで花札をしておくから。暇があれば覗いてくれ」
シャルル「それはできぬ……相談よ」
V.V.「息子娘と遊ぶので精一杯だからね、シャルルは」
アーニャ「がんばってね」
シャルル「うむ……」
C.C.「どうやら、余計な世話だったようだな」
V.V.「そうだね。さ、花札しようか。こいこいって知ってる?」
477:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 19:37:31.89 ID:txVbvDfk0
渋い遊びをwww
478:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 19:38:25.07 ID:ox/b4IAq0
この世界じゃ戦争なんかねえな
481:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 19:39:55.15 ID:LmA4/wlt0
>>478
まだシュナイゼルが居るんだよ
497:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 19:58:07.90 ID:Bn0oYfBC0
>>481
おのれシュナイゼル
484:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 19:44:12.32 ID:
z/J17ql40
カレン「ねえ……ルルーシュ?」
ルルーシュ「なんだ?」
カレン「許すとか許さないとかじゃなくてさ……。今は楽しめばいいんじゃない?」
ルルーシュ「何も知らないくせに……」
カレン「知らないけど、あんたがただ逃げてるのはわかるよ。前のあたしと同じだから」
ルルーシュ「過去のことを水に流すのが逃げないことなのか?」
カレン「そうじゃない。―――向き合うのが逃げないことだ」
ルルーシュ「向き合うだと?奴とか?あいつは救えるはずだった俺の母さんを見殺しにしたんだぞ!!!」
ナナリー「お兄様……」
ルルーシュ「そんなやつと向き合う?ふざけたこというな!!!」
カレン「でも、向き合わないと解決しない」
ルルーシュ「……」
カレン「どうして見殺しにしたのか知るには、あの人と向き合うしかないと思うよ?」
ルルーシュ「分かっている……。お前たちがいなければ……殴ってでも……訊ねていた……のに……」
カレン「それならあたしたちを誘わず、一人で行けばよかったのに。……あんたは訊くのが怖かったんでしょ?あの人に直接訊くのが」
489:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 19:50:34.55 ID:
z/J17ql40
ルルーシュ「知ったふうに言うな!!!」
カレン「……ごめん」
ナナリー「お兄様……」
ルルーシュ「……そうだ。怖かった。ずっと知りたかったことなのに……突然降って沸いたチャンスに動揺した」
ルルーシュ「そうしたら……色々と怖くなった……真実を知るのが……」
カレン「だから、訊ねられない理由をあたしたちに押し付けた。他人が居ればそういうことをいうほうが空気読めてないから」
ルルーシュ「……」
カレン「今日は逃げちゃったから、もう次の機会しかない。でも……楽しむことはまだできるはず」
ルルーシュ「悪かったな……。気を遣わせて」
カレン「別にいいよ。どうする?逃げる?」
ルルーシュ「……」
通行人「あの。シャルル皇帝陛下がお見えになりました」
ルルーシュ「そうか」
カレン「え?誰?」
ルルーシュ「気にするな。向こうから来るなら、動かなくてもいいな」
493:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 19:54:50.70 ID:
z/J17ql40
カレン「で、その花冠。ずっとつけておくわけ?」
ルルーシュ「そうだな……」
ナナリー「外すのですか?」
ルルーシュ「え……いや……」
ナナリー「お兄様……外すのですか……?」
カレン「……無理だね」
ルルーシュ「いや、これはカレンにつけたほうがいい!!」
カレン「ちょ!?なんであたしなのよ!?」
ルルーシュ「いいから……」ググッ
カレン「ちょっと……やめて……!!」ググッ
ルルーシュ「おま……えが……つければ……」
カレン「いや……ルルーシュも……似合ってるし……」
シャルル「なんだルルーシュよ。やはり、その女にしたのか?お前にはぴったりだな」
ルルーシュ「シャルル?!」
カレン「あ、いや!?これは違うんです!!」
498:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 19:59:18.58 ID:
z/J17ql40
シャルル「皆まで言うな。分かっておる」
ルルーシュ「お前は……!!」
シャルル「ナナリーよ。二人の時間を邪魔しないように向こうにいこう。スザクとユーフェミアを探しにいく」
ナナリー「そうですね」
カレン「ちょっと待ってください!!!」
ルルーシュ「俺たちは見つかった!!一緒にいく!!」
シャルル「よい!!シャルル・ジ・ブリタニアが命じる!!!キィィスしろぉぉ!!」
カレン「なっ!?」
ルルーシュ「バカだな?!お前、やはりバカだ!!!」
シャルル「こういう気遣いもできぬようでは……皇帝、失格よ」
ナナリー「そうですね、お父様」
ルルーシュ「余計なお世話だ!!!」
カレン「あの!!だからぁ!!!」
シャルル「30分後にはおやつタぁぁぁイムだから、戻って来い」
ルルーシュ「シャルルぅぅ……!!!」ギリッ
501:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 20:02:58.37 ID:
z/J17ql40
―――草むら
スザク「あの……ユフィ?」
ユフィ「なに?」
スザク「そろそろ足が痺れてきたんだけど……」
ユフィ「だーめ」
スザク「それに僕で膝枕なんて、筋肉で硬いだけじゃ……」
ユフィ「これがいいんです」
スザク「ユフィ……」
ユフィ「こういこと……普段はできないから……」
スザク「確かに」
ガサガサガサ……
スザク「シャルルおじさんか」
ユフィ「おとうさ―――」
コーネリア「なにをしている?枢木ぃぃぃぃ!!!!!!」
スザク「な、んで……!?」
502:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 20:03:46.63 ID:P9kZLdXP0
コーネリアwwwww
503:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 20:04:28.48 ID:tCtogNmX0
コーネリアなんちゅうタイミングでwwww
508:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 20:06:46.28 ID:
z/J17ql40
ぎゃぁぁぁぁ!!!!!
シャルル「なんだ?」
ナナリー「スザクさんの声ですね」
シャルル「よし……行ってみるか」
コーネリア「こちらにこい!!!貴様ぁぁぁ!!!!」
スザク「も、申し訳ありません!!!」
ユフィ「やめてください!!お姉様!!!」
コーネリア「よくも!!私の居ないところでユフィを!!!!」
スザク「あの……」
コーネリア「せっかくギルフォードの目を盗んで抜け出してきたというのに!!!なんだこれはぁぁぁ!!!!」
スザク「申し訳ありません!!!」
ユフィ「お姉様!!スザクは悪くないんです!!!」
コーネリア「ユフィは黙って―――」
シャルル「なんたる愚かしさぁ!!!なんたる醜態かぁぁ!!!!コォォネリアァァ!!!!」
コーネリア「ひっ」ビクッ
518:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 20:13:19.76 ID:
z/J17ql40
スザク「シャルルおじさん……」
ユフィ「お父様……」
シャルル「この憩いの公園で罵声を飛ばすとは、ブリタニア皇族としての自覚がないと見えるな」
コーネリア「あ……これは……だって……その……」ガタガタ
シャルル「コーネリアよ……衆目にその身を晒しながらの蛮行……許しがたし!!!」
コーネリア「も、申し訳ありま―――」
シャルル「否ぁぁ!!!謝罪などここには不要!!!」
コーネリア「あぁ……そ、そんな……」
シャルル「妹の恋路に口出す権利などない!!」
コーネリア「で、でも……枢木スザクは身分も……」
シャルル「スザクほど出来た人間はおらん!!口を慎めぇ!!!」
コーネリア「は、はいぃ!!」
シャルル「スザク、悪かったな。我が娘がお前の時間を穢したようで」
スザク「い、いえ!!気にしておりません!!!」
シャルル「器のでかい男よ。ぬぁっはっはっはっは!!!」
519:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 20:13:50.26 ID:rZOFruoB0
ネリ様ぁ!
521:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 20:14:43.38 ID:FnwzJSH7O
叱られるネリ様きゃわわ
524:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 20:19:31.63 ID:
z/J17ql40
カレン「……で、なんか言いたいことある?」
ルルーシュ「何を言えっていうんだ?」
カレン「いや……もうなんか……あたしたちの勘違い……といてくれそうにないし」
ルルーシュ「そうだな。帰りにもう一度、説明しておくか」
カレン「え?」
ルルーシュ「嫌なんだろ?俺とお前がそういう関係と思われるの」
カレン「あ、いや。もう勘違いさせとこうよ。いちいち説明するのも疲れるし」
ルルーシュ「いいのか?」
カレン「いいの!!」
ルルーシュ「しかし……」
カレン「なによ……ルルーシュは迷惑だっていうの?」
ルルーシュ「迷惑というか、結婚の話が持ち上がったとき、カレンが第一候補になるんだぞ?」
カレン「えっ……?」
ルルーシュ「本当にいいのか?」
カレン「まぁ……そのときは……そのときで……いいような……悪いような……」
526:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 20:20:24.00 ID:Y0NwtCqS0
528:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 20:21:19.76 ID:D8Zr1h2s0
>>526
その花冠でその顔止めろwwwwww
534:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 20:23:29.15 ID:AVUv7jCL0
>>526
シャルルより破壊力控えめだけどワロタwww
537:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 20:24:20.27 ID:FnwzJSH7O
>>526
違和感ないな
535:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 20:23:42.55 ID:JEdTbyV80
結構似合ってるのがまた
538:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 20:25:21.87 ID:
z/J17ql40
ルルーシュ「なんだそれ?」
カレン「と、とにかく!!もういいじゃない!!この話は!!うん!!」
ルルーシュ「お前がそういうなら。俺もあいつと話すのは、もういい」
カレン「逃げるんだ」
ルルーシュ「ああ。俺は卑怯でずるい人間なんだよ」
カレン「さいてーね」
ルルーシュ「そうだな」
カレン「そんな自分に酔ってるところなんて、本当にクズって感じ」
ルルーシュ「そこまで言うか!!」
カレン「そんな花飾りつけたままで言われても、怖くない」
ルルーシュ「ぬぅぅ……!!こんなもの―――」
カレン「外せるの?妹思いのルルーシュが?」
ルルーシュ「ぐぅぅ……!!!くそぉ!!!」
カレン「ほら、いこうよ。もう30分経ってるし」
ルルーシュ「シャルルにあげたのと同じものを作るナナリーもナナリーだな……全く……」
545:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 20:33:26.51 ID:
z/J17ql40
―――広場
C.C.「猪鹿蝶ができた。でも、ここはこいこいだな」
V.V.「ずいぶん強気だね、C.C.」
C.C.「三光が完成するのにここで終わらせるのは勿体無いだろ?」
V.V.「そうかな?―――はい、くず」
C.C.「な!?」
V.V.「役は役だからね。僕の勝ちだよ、C.C.」
C.C.「そんな勝ち方で楽しいのか?!」
アーニャ「C.C.、ワイン空になったわー。新しいのとって」
C.C.「お前な?その体は未成年なんだぞ?」
アーニャ「いいからいいから」
C.C.「ほら」
アーニャ「ありがとう。―――向こうはおやつタイムに入ったみたいね」
C.C.「ルルーシュ……戻ってきたか。よかった」
V.V.「次は野球盤でもしよっか。僕、先攻ね」
550:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 20:39:17.55 ID:
z/J17ql40
シャルル「きたか、ルルーシュ」
ルルーシュ「おやつの時間だからな」
スザク「シャルルおじさん、ポテリッチを献上いたします」
シャルル「ポテリッチとな?」
スザク「ポテトチップスよりも高級なポテトチップスです」
シャルル「ほう?それは面白い」
ルルーシュ「ん?コーネリア、来ていたのか」
コーネリア「ついさっきな」
ユフィ「お姉様ったら、仕事をさぼってまで来たのよ?」
コーネリア「こら!それを言うな!!」
ルルーシュ「社会人が聞いて呆れるな」
コーネリア「すぐに戻ると置手紙もおいてきた。心配はない」
カレン(こんなやつが総督だなんて……)
ナナリー「お兄様、オレンジジュースは如何ですか?」
ルルーシュ「ああ、貰おうかな」
553:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 20:44:07.75 ID:
z/J17ql40
ユフィ「お姉様、実はクッキーを焼いてきたんです」
コーネリア「なんだと!?ユフィの手作りか!?」
ユフィ「はい」
スザク「へえ、おいしそうだね」
ユフィ「みなさんもどうぞ」
カレン「いただきまーす」
ルルーシュ「うん……美味しいな」
ユフィ「ありがとう」
コーネリア「ユフィ……いつもの……してくれるか?」
ユフィ「もうお姉様ったら……はい、あーん」
コーネリア「あー……」
ギルフォード「見つけましたよ、姫様」
コーネリア「ギ、ギルフォード?!」
ギルフォード「さぁ!!まだ山のように書類がのこっているのです!!帰りましょう!!!」グイッ
コーネリア「やめろぉ!!!ユフィのクッキー!!!クッキィィィ!!!!」
554:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 20:45:31.14 ID:CoiWdV0V0
ギルさんマジ鬼畜眼鏡
557:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 20:46:03.70 ID:Mk/SGIGw0
いつもなのかよ
565:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 20:48:51.41 ID:
z/J17ql40
ナナリー「コーネリア姉さま……」
ルルーシュ「自業自得だ」
シャルル「うまい!!うまいな!!!」バリバリ
スザク「お口に合ったようで嬉しいです」
シャルル「偶には庶民の駄菓子も悪くない」
ルルーシュ「汚い食べ方をするな」
シャルル「しかし、フォークで刺そうにも砕けてしまうからなぁ」
ルルーシュ「もういい」
カレン「あのシャルルおじさん、おしぼりを」
シャルル「気が利くな。勝気な女だと思わせておいて、この気配り。ルルーシュが惚れるものやむなしか」
ルルーシュ「おい!!!」
カレン「……」モジモジ
ルルーシュ「カレン!!否定しろ!!」
ナナリー「お兄様こそ、肯定してあげればいいですのに」
ルルーシュ「ナナリーまで……!!くそ……!!半日たらずで俺が孤立無援に陥るとは……シャルルめ……!!」
566:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 20:50:46.06 ID:UzvGYZz50
カレンきゃわわ
570:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 20:52:29.64 ID:VFx7GPLl0
572:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 20:54:54.26 ID:
z/J17ql40
シャルル「―――そろそろ終わりか」
ユフィ「そうですね……」
スザク「では、自分が片づけを」
カレン「あたしも手伝うよ」
ナナリー「お兄様、ゴミはこの袋の中にお願いしますね」
ルルーシュ「ああ。おい、シャルル」
シャルル「なんだ?」
ルルーシュ「少しは手伝え」
シャルル「そうだな」
ルルーシュ「……楽しかった」
シャルル「……え?なんかいったかぁ?」
ルルーシュ「聞こえただろうが!!!」
シャルル「一度、言ってみたかっただけだ」
ルルーシュ「この……!!!」
シャルル「楽しめたのならよい。ここに来た価値は十分にあった」
578:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 21:01:20.53 ID:
z/J17ql40
―――電車内
ナナリー「すぅ……すぅ……」
カレン「すぅ……」
ユフィ「スザクぅ……むにゃ……」
スザク「みんな寝ちゃったね」
ルルーシュ「……ふん。あいつもな」
シャルル「ぐぉー……ぐぉー……」
スザク「多分、陛下が一番疲れたんだと思うよ」
ルルーシュ「どうして?」
スザク「ルルーシュとナナリーと遊ぶなんてもうないかもしれないから、一生分楽しんだんじゃないかな?」
ルルーシュ「自分の野望のために奔走していて、子どもにまで時間が割けないだけだ」
スザク「そうかもしれないけど……。僕、よくわかったよ。皇帝陛下はすごい人だってことは」
ルルーシュ「すごくなければ、俺の父親ではない」
スザク「実は大好きなんだろ?シャルルおじさんのこと」
ルルーシュ「黙れ。虫唾が走る」
582:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 21:06:44.95 ID:
z/J17ql40
―――駅前広場
シャルル「では!!!ここで各自解散とするぅ!!!おつかれさまだ!!!!」
スザク「お疲れ様でした!!!」
ユフィ「たのしかったぁ!また行こうね、ナナリー?」
ナナリー「はい!」
ユフィ「カレンも今日は楽しかった」
カレン「うん。あたしも。また一緒に遊びにいけるならいきたいかな」
ユフィ「絶対、行こうね」
―――バババババ……!!!
シャルル「ヘリが来たか」
ルルーシュ「お前……」
シャルル「分刻みのスケジュールなのでなぁ!!!ワシはこれで去る!!!何か言い残したことはあるかぁ!?」
ルルーシュ「ない!!消えうせろ!!!」
シャルル「ぬぁっはっはっはっはっはっは!!!!ワシはある!!!―――ルルーシュ、ナナリー、愛しておるぞぉぉ!!!!」
ルルーシュ「早く帰れ!!!」
592:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 21:10:55.07 ID:
z/J17ql40
カレン「なーんだ。いいお父さんじゃない」
ユフィ「いいなぁ……ルルーシュばっかり」
ルルーシュ「やめろ!!本当に虫唾が走る!!」
ナナリー「うふふ」
スザク「ユフィ、護衛していくよ」
ユフィ「お願い、スザク。―――ルルーシュ、ナナリー、カレン!また会いましょう!!必ず!!」
スザク「みんな!また連休明けに学校で!」
ルルーシュ「ああ」
ナナリー「さようなら!!ユフィ姉さま!!スザクさん!!」
カレン「またね」
ルルーシュ「カレン、家まで送っていこうか?」
カレン「え?いいの?」
ルルーシュ「ついでだ」
カレン「ふーん。ま、いいけど」
ナナリー「カレンさんも素直じゃないんですね」
603:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 21:15:51.16 ID:
z/J17ql40
―――シュタットフェルト邸前
カレン「ここでいいよ」
ルルーシュ「そうか。じゃあ、またな」
カレン「うん」
ナナリー「それでは、カレンさん」
カレン「あ。ルルーシュ!!」
ルルーシュ「なんだ?」
カレン「その……花飾り、もらってもいい?」
ルルーシュ「ナナリー?」
ナナリー「私に訊ねなくてもいいですよ?お兄様?」
ルルーシュ「じゃあ……」スッ
カレン「……あ、ありがとう……」
ルルーシュ「またな。カレン。生徒会もあるからすぐに会うだろうけど」
カレン「うん。またね」
ナナリー「カレンさん、さようなら」
615:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 21:21:07.75 ID:
z/J17ql40
―――総督府 コーネリアの部屋
ギルフォード「さあ、まだまだありますからね!!」
コーネリア「いや……ちょっとは手伝ってくれても……」
ユフィ「お姉様、ただい―――わぁ。すごいですね。これ全部お姉様の書類ですか?」
コーネリア「おかえり、ユフィ。ああ。もう目が回りそうで……」
ユフィ「ふふ……お姉様っ。はい、あーんしてください」
コーネリア「そ、それはユフィのクッキーか!?」
ユフィ「きちんとおいておきました」
コーネリア「ユフィィィ……」ウルウル
ユフィ「はい、あーん」
コーネリア「はむっ……うん……うまい……うまいぞ……」ポロポロ
ユフィ「もう、大げさなんですから」
コーネリア「ようし!!もう怖いものなんてない!!うおぉぉぉぉ!!!!」シュババババ
ギルフォード「(ありがとうございます。仕事をしなくて困っていたので)」
ユフィ「(これでも私は副総督ですからっ)」エッヘン
622:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 21:25:15.82 ID:
z/J17ql40
―――技術部
セシル「おかえり、スザクくん」
スザク「申し訳ありません。急に予定を入れてしまって」
ロイド「ほんとだよ。こっちも忙しいっていうのに。一人だけたのしんじゃってさぁ」
スザク「本当に申し訳ありません」
セシル「気にしなくていいわよ。ロイドさん、スザクくんに妬いてるだけだから」
スザク「え?」
セシル「ロイドさんもスザクくんとピクニック行きたかったんだって」
スザク「そうなんですか?!」
ロイド「それ、セシルくんも、でしょ?」
セシル「ま、そうなんだけどね」
スザク「じゃあ、今度行きましょうか。三人で」
ロイド「ほんと?!いやぁ!!やったぁ!!これで広い場所でランスロットをうごかせる!!おめでと~」
セシル「結局、そっちですか!?」
スザク「あははは」
626:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 21:31:17.97 ID:
z/J17ql40
―――カレンの部屋
カレン「花の冠……」
カレン「……」
ルルーシュ『カレン……良く似合ってるよ?』
カレン『そ、そう?』
ルルーシュ『俺の花嫁に相応しい』
カレン『あ、ありがとう……』
ルルーシュ『さぁ。誓いのキスを……』
シャルル『シャルル・ジ・ブリタニアが命じる!!!キィィスしろぉい!!!』
カレン『ルルーシュ……』
ルルーシュ『カレン……』
カレン「―――って、なんて妄想!?わぁー!!!」
カレン「落ち着けカレン……お義父さんに認めてもらっただけ……ってちがーう!!!」
カレン「……やばい……これじゃあシャーリーと一緒じゃないの……!!」
カレン「でも……まぁ……はぁ……いいか……今だけは……す、好きっぽいし……あいつのこと……」
635:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 21:35:18.01 ID:
z/J17ql40
―――ルルーシュの部屋
咲世子「おかえりなさいませ」
ルルーシュ「ああ、ただいま」
ナナリー「ただいま戻りました」
咲世子「楽しかったですか?」
ナナリー「はい。とっても」
咲世子「ルルーシュ様も?」
ルルーシュ「まぁ……普通かな」
ナナリー「ウソばっかりですね、お兄様」
咲世子「本当ですね」
ルルーシュ「な……!!」
ナナリー「咲世子さん、今日の夕飯はなんでしょうか」
咲世子「今日はですね―――」
ルルーシュ「まて!!俺は本当にそんなに楽しんでない!!!」
ルルーシュ「ないぞぉ!!!」
637:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 21:40:11.68 ID:
z/J17ql40
―――黄昏の間
V.V.「シャルル、楽しかった?」
シャルル「ええ。兄さんも充実した1日だったようですね」
V.V.「そうでもないよ。あの子が酔いつぶれたからね」
シャルル「ん?」
アーニャ「ぅごー……んごー……」
シャルル「それは災難でしたね、兄さん」
V.V.「でも、こんな戯れはもう終わりでしょ?」
シャルル「勿論ですよ。時間が……あまりないですから」
V.V.「……寂しい?」
シャルル「そんなわけ……ある」
V.V.「嘘のない世界……時には恥ずかしい思いをしなきゃいけないね」
シャルル「考えものか……」
V.V.「今更、それはないよ?シャルル?」
シャルル「わかって……いますよ。約束、ですからね。兄さんとの」
639:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 21:43:50.80 ID:
z/J17ql40
―――ルルーシュの自室
C.C.「楽しかったようだな、坊や」
ルルーシュ「黙れ魔女」
C.C.「図星をつかれると黙れしかいえないのか?」
ルルーシュ「黙れ!!」
C.C.「またいった」
ルルーシュ「シャラップ!!」
C.C.「はいはい」
ルルーシュ「全く……」
C.C.「でも、楽しかったんだろ?よかったじゃないか」
ルルーシュ「これっきりにしてほしいな」
C.C.「もうないよ。こんな奇跡は」
ルルーシュ「そうだな。シャルルとはいずれ……」
C.C.「お前が修羅の道を歩む限り……どこかで倒さなくてはならない相手だ」
ルルーシュ「覚悟はできている。―――俺はゼロ。世界を壊し、創造する男だからな」
644:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 21:48:44.17 ID:
z/J17ql40
―――数ヵ月後 ルルーシュの部屋の電話が鳴り響いた。
ルルーシュ「はい?」
シャルル『ルルーシュか?』
ルルーシュ「……なんだ?」
シャルル『なに?!夏季休暇に入ったにも関わらず、部屋から一歩もでていなぁいだと!?』
ルルーシュ「……」
シャルル『何たる愚かしさ!!!ルルゥゥゥシュよ!!!!いくぞ!!海か?!山かぁぁぁ!?』
ルルーシュ「……」
ガチャン
ナナリー「お兄様?どなたからでした?」
ルルーシュ「ナナリー?海と山ならどっちがいい?」
ナナリー「んー……海です!」
ルルーシュ「……わかった。伝えておく」
―――もう一度、電話が鳴り響く。ルルーシュは受話器をそっと手に取り、「海だ」と告げた。
おしまい。
647:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 21:49:30.24 ID:EOzF28io0
乙
649:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 21:49:46.72 ID:VFx7GPLl0
イイハナシダナー
655:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 21:50:11.19 ID:CoiWdV0V0
なんで一回切ったwww
658:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 21:50:24.12 ID:zMtx37uui
乙、読んでて楽しかったよ
660:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 21:50:31.11 ID:2J/cwWGRO
乙
皇帝陛下の水着姿か・・・
706:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 22:13:42.13 ID:Qvyje5mJ0
乙
また見てギアス
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