シャルル「ルルーシュ!!家族でピクニックに行くぞぉぉ!!!」

2012-05-06 (日) 19:17  その他二次創作SS コードギアス   2コメント  
1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 13:07:50.32 ID:z/J17ql40

―――連休も半ばを過ぎた頃、ルルーシュの部屋の電話が鳴った。

ルルーシュ「はい。もしもし?」

シャルル『……ルルーシュか?』

ルルーシュ「……!!」

ルルーシュ(シャルル……!!なんだ……なぜ……電話を……!!)

シャルル『ルルーシュよ。休みは謳歌しているか?』

ルルーシュ(何が目的だ。また俺とナナリーを政治の道具に使うつもりか……?)

シャルル『なに?!どこも出ずにナナリーと家に篭っているだとぉ!?なぁんとも愚かぁ!!ルルーシュ!!』

ルルーシュ(どうする……。まだシャルルを殺す手段など……!!)

シャルル『よぉし!!そういうことならピクニックだぁ!!家族でピクニックにいくぞ!!ルルッーシュ!!』

シャルル『オール・ハイル・ブリタァァニア!!!』

ルルーシュ「……」

―――ルルーシュは受話器をそっと元に戻した。


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3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 13:09:04.58 ID:2J/cwWGRO

いい親父じゃないか



4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 13:10:07.67 ID:HgTE77qF0

プゥィクニックゥァ!



15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 13:14:02.09 ID:z/J17ql40

ナナリー「お兄様?誰からだったのですか?」

ルルーシュ「間違い電話みたいだ」

ナナリー「そうですか」

ルルーシュ(俺はともかくナナリーの身の安全は確保しなければ)

リリリリリン!!!

ナナリー「あ、また電話ですね」

ルルーシュ「……はい?」

シャルル『おい。何故、切った?まだ場所の説明もしていなというに』

ルルーシュ「何が目的だ」

シャルル『ぬあっはっは!!何を言っている、ルルーシュ。ピクニックに行くと行ったであろうが』

ルルーシュ「黙れ!!何がピクニックだ!!馬鹿馬鹿しい!!!」

シャルル『なに?景色のいい場所でシートを広げて、サンドウィッチを食べるのは好かんというか?』

ルルーシュ「俺はお前が好きじゃない!!」

シャルル『ぬぁに!?それはワシが皇帝であると知ったうえ―――』

ルルーシュ「うるさい!もうかけてくるな!!」ガチャン



19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 13:19:12.39 ID:z/J17ql40

ナナリー「あの……お兄様……?」オロオロ

ルルーシュ「ああ、ごめん。ナナリー。なんでもないんだ……なんでも……」

ナナリー「……」

ルルーシュ(これ以上、ナナリーに心配をかけるわけにもいかない……!電話線を抜いておくか)

ルルーシュ(よしこれで―――)

ピリリリ

ルルーシュ(携帯が……知らない番号だな……)

ルルーシュ「はい?」

シャルル『電話線を抜きおったな、ルルーシュよ?』

ルルーシュ「いい加減にしろ!!」

シャルル『どうした?何故怒っている?ワシには理解できん』

ルルーシュ「あのなぁ……」

シャルル『そうか。ぬぁっはっはっは!!恥ずかしいのか!!ならば、友達も許可する!!』

ルルーシュ「黙れ……!!」

ナナリー「お兄様……」



25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 13:26:11.17 ID:z/J17ql40

シャルル『肝心の日時だがな、ルルーシュよ。今日か明日しか時間がとれんのだ』

ルルーシュ「聞いてない」

シャルル『ナナリーを人質にしてもいいのだぞ?』

ルルーシュ「貴様……!!やはり目的はナナリーか!?」

シャルル『聞いておるではないか、ルルーシュ』

ルルーシュ「ぐっ……」

シャルル『場所は―――』

ルルーシュ「……」ピッ

ナナリー「お兄様、一体……」

ルルーシュ「気にするな。ただの間違いだ」

ナナリー「そうですか……」

ルルーシュ(ナナリーだけは守る……)

ルルーシュ(携帯の電源は切っておくか)



26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 13:32:02.60 ID:z/J17ql40

ルルーシュ「気晴らしにテレビでも見るか」

ナナリー「……」

テレビ『―――番組の途中ですが、シャルル皇帝の臨時会見をお送りします』

ルルーシュ「なんだ?」

ナナリー「お父様……?」

ルルーシュ「どこのチャンネルも一緒か……」

ルルーシュ(何を言うつもりだ……シャルル……)

シャルル『マイクは?入っておるか?え?よし』

シャルル『うぉっほん!!!』

シャルル『我が息子ルルーシュよ!!!!そして我が娘ナナリーよぉ!!時は来た!!!』

シャルル『ピィックニックゥに行くぞぉぉぉ!!!!!!!』

シャルル『オール・ハイル・ブリタァァァニア!!!!!』

ルルーシュ「な……!?」

ナナリー「まぁ……」

ルルーシュ(俺たちが生きていることを平然と公表しただと……!!!)



29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 13:33:03.17 ID:5N/SGS3C0

どんだけピクニック行きたいんだよwww



30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 13:33:39.46 ID:VFx7GPLl0

これこそ嘘のない世界ですね



36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 13:38:22.74 ID:z/J17ql40

シャルル『―――日程、場所は以上だぁ!!友達は何人連れてきても構わん!!』

ナナリー「お兄様……これは……」

ルルーシュ「シャルルめ……!!」

シャルル『待っておるぞ、ルルーシュ!!ワシは逃げも隠れもせん!!』

シャルル『駅前広場で待っているからなぁ!!ルルーシュ!!!』

ルルーシュ「先手を打たれた……!!」

ナナリー「お兄様……どうされるのですか……?」

ルルーシュ(全国のテレビ中継までしたんだ。電話番号もばれているから住所も把握しているだろう)

ルルーシュ(待ち合わせに俺とナナリーが現れなければ、恐らく奴はここで、この部屋でピクニックを始める!!)

ルルーシュ(俺とナナリーの空間にあいつを入れることなんて、我慢できない)

ナナリー「お兄様?ピクニック、行くのですか?」

ルルーシュ「ナナリーは行きたいか?」

ナナリー「お兄様が行くなら、私も行きます」

ルルーシュ「そうか……。ちょっと考えてみるよ」

ルルーシュ(まずは仲間だ。奴と会えば戦争になる。頼れる仲間いる……!!)



44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 13:43:27.15 ID:z/J17ql40

―――生徒会室

ルルーシュ「悪い、いきなり呼び出して」

スザク「ルルーシュ」

カレン「突然、呼び出してどうかした?」

ルルーシュ「さっきの臨時放送みたか?」

スザク「……ああ」

カレン「あれって……やっぱり、ルルーシュのことなの?」

ルルーシュ「そうだ」

スザク「どうするんだ?ピクニックに行くのか?」

ルルーシュ「行かなければならないだろうな」

カレン「大丈夫なの?」

ルルーシュ「大丈夫ではないから二人を呼んだんだ」

スザク「それって」

カレン「あたしたちもピクニックに参加しろってこと?」

ルルーシュ「そうだ」



49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 13:46:49.12 ID:z/J17ql40

スザク「それは……」

ルルーシュ「迷惑なのは重々承知している!!だけど、俺一人じゃ……」

カレン「家族のピクニックでしょ?あたしたちがいていいわけ?」

ルルーシュ「むしろ居てほしい」

カレン「家族……嫌いなのね」

ルルーシュ「シャルルが嫌いなだけだ」

カレン「皇帝のほうが気をつかうんじゃ……」

ルルーシュ「あいつがそんな繊細なものか」

カレン「そうなの?」

スザク「ルルーシュ」

ルルーシュ「どうした?やはり……軍関係者としては……気が引けるか?」

スザク「いや。おやつは500円までかい?」

ルルーシュ「……ああ」

スザク「そうか」

カレン「そんな決まりあったの?じゃあ、考えて買わないと……」



50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 13:47:36.15 ID:c57ns4oR0

やだこの子たちノリノリ…



54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 13:48:39.46 ID:r9/8Nntti

ワロタ



59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 13:51:53.10 ID:z/J17ql40

ルルーシュ「行ってくれるのか?!」

スザク「ルルーシュの頼みを断るわけないだろ?それにこれは軍は関係ない」

カレン「ま、家族との付き合い……よね。多分」

ルルーシュ「助かる……。ありがとう……」

カレン「ちょっと。たのピクニックでしょ?なんでそんな深刻に……」

ルルーシュ「ただのピクニックじゃないから深刻なんだ!!」

カレン「そ、そう……」

スザク「色々あるんだよ、カレン」

カレン「まぁ……いいけど」

スザク「じゃあ、日時は会見で言っていた通りでいいんだね?」

カレン「えっと、明日の朝8時に駅前広場集合だったわね」

ルルーシュ「ああ。じゃあ、悪いけど必ず来てくれ」

カレン「あ、ちょっと」

ルルーシュ「どうした?」

カレン「お弁当……もって行ったほうがいいの?」



61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 13:56:17.16 ID:z/J17ql40

ルルーシュ「弁当か……」

スザク「カレン、作れるのか?」

カレン「サンドウィッチぐらいなら……」

スザク「僕もおにぎりぐらいなら」

ルルーシュ「……」

カレン「……た、たこさんウインナーはちょっと……」

ルルーシュ「いや。そこまでしなくてもいいと思うが」

スザク「でも、ルルーシュ側にだけ負担をかけるわけにも」

カレン「参加するならそういう役割分担は必要だと思うし」

ルルーシュ「……」

スザク「ところでバナナはおやつか?」

カレン「果物ってデザートでしょ?」

スザク「じゃあ、お弁当箱に入っていればセーフか」

カレン「多分ね。房のままだとアウトだけど」

スザク「なるほどね。気をつけるよ」



64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 14:00:43.35 ID:z/J17ql40

ルルーシュ「弁当はまぁ、咲世子と俺で作る」

スザク「ルルーシュ、いいのか?」

ルルーシュ「俺から誘ったんだ。それぐらいはな」

カレン「へー、ルルーシュってお弁当作ることできるの?」

ルルーシュ「ナナリーによく作っていたからな」

カレン「……うらやましい」

スザク「カレン、今からおやつでも買いに行こうか」

カレン「500円でしょ?結構、色々なもの買えるかな」

スザク「駄菓子ならかなり」

カレン「じゃ、いこっか」

スザク「ルルーシュ、また連絡するよ」

ルルーシュ「ああ。ありがとう」

カレン「また明日ね」

ルルーシュ「よし……。スザクとカレンという戦力は得た……」

ルルーシュ「あとは……」



72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 14:04:41.41 ID:z/J17ql40

―――総督府 コーネリア自室

コーネリア「……」

ピーピー

コーネリア「私だ」

『あの……ルルーシュと名乗る学生から―――』

コーネリア「繋げ!!」

『はい!!』

ルルーシュ『……姉上』

コーネリア「そろそろだと思っていた」

ルルーシュ『流石ですね』

コーネリア「どうする?」

ルルーシュ『姉上とユーフェミアを傍に置いておきたい』

コーネリア「……残念だが。私はいけない」

ルルーシュ『なに……』

コーネリア「行きたいのは山々だが、仕事だ。社会人は辛い」



77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 14:07:00.62 ID:rZOFruoB0

そんなぁ!ネリ様ぁ!



83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 14:11:03.95 ID:z/J17ql40

ルルーシュ『なんとか休めないのか』

コーネリア「無茶をいうな」

ルルーシュ『姉上とユーフェミアがいれば……シャルルが俺に絡んでくる比率を大幅に減らせると思ったのに』

コーネリア「ユフィだけでも幾分マシだと思うが」

ルルーシュ『ユフィだとシャルルの威圧に押されて何も言えなくなるだろ』

コーネリア「むぅ……それもそうか」

ルルーシュ『だから、姉上の存在感が必要なんだ』

コーネリア「……だが」

ルルーシュ『ダメですか』

コーネリア「総督は椅子に踏ん反り返るだけではないのでな」

ルルーシュ『仕方ない……少し可哀相だが、ユフィだけでも』

コーネリア「ユフィは喜んでついていくだろう。伝えておく」

ルルーシュ『お願いします、姉上』

ピッ

コーネリア「……はぁ……ピクニック……いいな……」



85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 14:13:21.66 ID:JmOaauTVO

総督可愛いですね



86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 14:13:45.94 ID:BLSSrDm4P

社会人なら仕方ないね



87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 14:15:17.82 ID:xNymjuNnO

コーネリア様かわいい



88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 14:16:09.33 ID:z/J17ql40

―――ユーフェミアの自室

コーネリア「ユフィ、私だ」

ユフィ「どうぞ」

コーネリア「先ほどの放送は見たな?」

ユフィ「はい。皇帝のピクニック会見ですね」

コーネリア「ルルーシュがお前に来て欲しいと行って来―――」

ユフィ「おやつは買ってきました!!」バーン

コーネリア「……こうなることを分かっていたのか」

ユフィ「きっとルルーシュは困っていると思っていたので。私でも力になれるならと」

コーネリア「そうか。駅前広場までは護衛をつけるから」

ユフィ「あの。護衛は既にスカウトしたのですけど……」

コーネリア「なに?だれだ?」

ユフィ「えっと……枢木スザクを」

コーネリア「枢木スザクだと……?」

ユフィ「ご、ごめんなさい。スザクもちょうど一緒に行くとのことだったので……」



93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 14:21:35.08 ID:z/J17ql40

―――ルルーシュの自室

ルルーシュ「咲世子にも頼んでおいたし……これでいいか」

C.C.「……」ソワソワ

ルルーシュ「スザクにカレン、あとシャルルの絡みが俺とナナリーに集中しないようにユフィも同行する」

C.C.「……なぁ」

ルルーシュ「カードは揃った。これで布陣を敷けば……まだ戦いにはなるはず」

C.C.「ルルーシュ?」

ルルーシュ「ピクニックはおよそ5時間として……」

C.C.「おい」

ルルーシュ「なんだ!?」

C.C.「こっちとこっち、どちらの服がピクニックに向いていると思う?」

ルルーシュ「……」

C.C.「私自身としてはこのワンピースタイプの―――」

ルルーシュ「お前は留守番だ」

C.C.「な、なぜだ!?」



100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 14:27:15.24 ID:z/J17ql40

ルルーシュ「当然だ。カレンとスザクが居るんだぞ?二人の前に堂々と顔を晒す気か、貴様」

C.C.「ポニーテールにする」

ルルーシュ「だめだ」

C.C.「帽子もかぶる。目深にかぶる」

ルルーシュ「バレる」

C.C.「仮面をしていく」

ルルーシュ「怪しまれるだろ」

C.C.「プチ整形する」

ルルーシュ「そこまでするなら家にいろ!!!バカか貴様!!!」

C.C.「お前と私は共犯者だ!!ピクニックだって一緒だろ!!」

ルルーシュ「……」

C.C.「……」

ルルーシュ「そんなに行きたいのか?」

C.C.「……ああ」

ルルーシュ「……」



107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 14:34:07.85 ID:z/J17ql40

ルルーシュ「分かった。だが、一緒には行けない」

C.C.「そんなこというやつはだいっきらいだ」

ルルーシュ「まて。偶然を装えということだ」

C.C.「ほう」

ルルーシュ「お前は俺たちのあとをつけるようにしてこい。現地で偶然居合わせたように振舞え」

C.C.「はじめましてといえばいいかな?」

ルルーシュ「それでいい」

C.C.「わかったよ。それで妥協してやる」

ルルーシュ「おまえな……!!」

C.C.「一緒に電車に乗って、景色を見ながらワイワイいうのだってピクニックの楽しさなんだぞ?知らないのか?」

ルルーシュ「もういい!!早く寝ろ!!!寝坊したらおいていくからな!!」

C.C.「そんなことしたら契約破棄だ。ギアスを返してもらうからな。必死で起こせよ?」

ルルーシュ「くそ……!!魔女がぁ……!!!」

C.C.「それじゃあ、おやすみ」

ルルーシュ「はぁ……」



110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 14:39:49.72 ID:z/J17ql40

―――神根島 遺跡

V.V.「シャルル、ついに明日だね」

シャルル「ええ、兄さん」

V.V.「楽しみかい?」

シャルル「夜も眠れぬほどに」

V.V.「寝坊はダメだよ?」

シャルル「分かっています」

V.V.「……本当に来るかな?」

シャルル「来ますとも。必ず」

V.V.「……そのときはどうするの?」

シャルル「マリアンヌ」

アーニャ「なぁに?」

シャルル「頼むぞ?」

アーニャ「任せておいて」

シャルル「ぬぁっはっはっは!!!!ルルーシュ!!!明日が楽しみだな!!ルルーシュ!!!!」



111:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 14:44:16.45 ID:z/J17ql40

―――翌日 ルルーシュの自室

ルルーシュ「ナナリー、準備はできたか?」

ナナリー「はい、お兄様」

ルルーシュ「……大丈夫か?」

ナナリー「お兄様が一緒なら……私は大丈夫です」

ルルーシュ「そうか……」

ナナリー「お兄様のほうこそ……手が震えています」ギュッ

ルルーシュ「心配しなくていい。俺がナナリーを守る」ギュッ

咲世子「ルルーシュ様……お気をつけて」

ルルーシュ「ああ。行こうか、ナナリー」

ナナリー「はい、お兄様」

咲世子「行ってらっしゃいませ」

C.C.「……」コソコソ

咲世子「あの、あまり接近するとナナリー様に気づかれてしまいますよ?」

C.C.「わかった」コソコソ



114:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 14:49:08.73 ID:/m8NqI2+0

なんだこの大決戦前夜みたいな家族



115:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 14:49:42.28 ID:z/J17ql40

―――カレンの自室

カレン「病弱キャラは封印でいいよね」

カレン「服はこれにしてっと……」

カレン「んー……まぁ、別にお洒落する意味はないかな」

カレン「にしても、お父さんが怖いだなんて……意外とかわいいかも……」

カレン「って、ルルーシュの場合は話が違うか」

カレン「ブリタニアの皇帝だしね……」

カレン「……隙があれば……殺す」シャキン

カレン「……」

カレン「……それは無理か」

カレン「ナイフは置いていこ」

カレン「財布よし!服よし!おやつよし!」

カレン「リュックも新調したし、大丈夫!!」

カレン「よっと。さ、いこっと」

カレン「ルルーシュ待ってるし……」



119:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 14:53:58.86 ID:z/J17ql40

―――総督府 正面入り口

ユフィ「スザーク」テテテッ

スザク「ユフィ、そんなに慌てなくても」

ユフィ「はぁ……ご、ごめんなさい。すこし遅れちゃった」

スザク「気にしてないよ。それより僕が護衛でよかったの?」

ユフィ「いいえ。スザク以外に護衛は考えられないから」

スザク「……ありがとう。嬉しいよ」

ユフィ「でも、今日は覚悟しておいてね。相手は……」

スザク「わかっている。僕らからすれば雲の上……いや、神といってもいい人だ」

ユフィ「ええ」

スザク「……ポテリッチを2袋用意した。これでなんとか」

ユフィ「……」

スザク「ユフィ?どうかした?」

ユフィ「ううん。その様子なら大丈夫かなって」

スザク「え?」



122:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 14:59:13.00 ID:z/J17ql40

―――駅前広場

ルルーシュ「まだ誰も来ていないな」

ナナリー「そうですか」

ルルーシュ(そもそも奴がどこから来るのか……)

カレン「ルルーシュ、おまたせ」

ルルーシュ「カレ―――え?」

ナナリー「おはようございます、カレンさん」

カレン「おはようナナリー」

ルルーシュ「おい、カレン……登山にいくんじゃないんだぞ?」

カレン「え?ピクニックでしょ?」

ルルーシュ「もういい……」

カレン「なによ……?」

ルルーシュ(カレンは貴重な戦力だ。下手をことをいって気分を害されたら困る……)

カレン「なによー?これそんなに変?ちゃんと雑誌みて買ったんだけど……」

ルルーシュ「そのまま富士にでも登ればいいんじゃないか?」



125:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 15:03:33.08 ID:z/J17ql40

ユフィ「ルルーシュ!!」テテテッ

ルルーシュ「ユフィ」

ナナリー「ユフィ姉さま!!」

ユフィ「ナナリー、久しぶり!」

ナナリー「ユフィ姉さまもお変わりなく」

ユフィ「えへへ」

スザク「おはよう、ルルーシュ。カレン」

カレン「おはよ」

ルルーシュ「スザク……お前、なんで軍服なんだ?」

スザク「シャルル皇帝に会うんだ。私服はまずい」

ルルーシュ「軍は関係ないって自分で言ってたじゃないか」

スザク「それでも礼儀は大事だから」

ルルーシュ「ユフィ……?」

ユフィ「スザクの軍服姿、かっこいいよね」

ルルーシュ「もういい……。だが、あとは奴の到着を待つだけか……」



127:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 15:09:10.09 ID:z/J17ql40

ルルーシュ「―――おそい!!!」

ナナリー「お兄様、落ち着いてください」

スザク「そうだ。まだ20分しか経っていないじゃないか」

ルルーシュ「約束の時間から20分もたっている!!こんなことしていたら日が暮れる!!!」

ユフィ「まぁまぁ」

ルルーシュ「まぁまぁじゃない!!」

カレン「ルルーシュ、冷静に。相手の作戦かもしれないし」

ルルーシュ「そうか。わざと約束の時間に遅れて、相手の冷静さを失わせる作戦か」

カレン「そうそう」

ルルーシュ「ちぃ……やってくれる……!!」

―――バババババババ!!!!!!

スザク「ん?ヘリだ」

ユフィ「しかもあれは皇族専用ヘリ……」

ルルーシュ「まさか……!!」

シャルル『ルルーシュ!!!!またせたなぁ!!!!!寝坊してしまぁった!!!ぬぁっはっはっはっは!!!!』



128: 忍法帖【Lv=10,xxxPT】 :2012/05/04(金) 15:14:08.21 ID:eOS028s2i

結局寝坊したのかよw



129:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 15:15:10.36 ID:z/J17ql40

ナナリー「ひっ」ビクッ

カレン「あいつが……ブリタニアの皇帝……」

スザク「……」

ルルーシュ「あの……バカ……!!」ギリッ

シャルル「よっと。―――よく集まってくれた。皆のものよ」

スザク「い、いえ!!お招きいただき、光栄です!!」

シャルル「ん?おまえは……枢木スザクか?」

スザク「え?じ、自分の名前をご存知なのですか?!」

シャルル「上に立つもの、部下の顔と名前ぐらいは把握している」

スザク「なっ……」

シャルル「ルルーシュの親友だそうだな?これからもよろしく、たのむ」

スザク「イエス!!ユアマジェスティ!!」

ルルーシュ(早い!!もうスザクを懐柔するとは……シャルルめ……!!!)

ユフィ「あ、あの……お父様……」

シャルル「んー?ユーフェミアか……。久しいな」



134:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 15:21:16.62 ID:z/J17ql40

ユフィ「は、はい……」

シャルル「コーネリアはどうした?」

ユフィ「お、お仕事が……お忙しいみたいで……」

シャルル「なぁに!?」

ユフィ「ひゃ」ビクッ

シャルル「それは……残念だ……」

ユフィ「は、はぁ……」

シャルル「……ん?おまえは?」

カレン「ど、どうも……。えっと……」

シャルル「そうか、ルルーシュのガァールフレンドか」

カレン「ち、ちがいます!!!」

シャルル「照れることはない。ルルーシュは頭がいい。浮気されたと感じたら、いつでも、ワシのところに来るがよい。助言はしてやる」

カレン「いや……そういう……関係じゃ……」

ルルーシュ「いい加減にしろ!!貴様!!!」

シャルル「おー!!ルルーシュよ!!久しいなぁ!!!しばらく会わぬうちに、マリアンヌそっくりになりおって!!ぬぁっはっはっは!!」



135:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 15:22:45.24 ID:kRwY7S7y0

いいお父さんじゃん



137:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 15:23:25.28 ID:lKIslFCe0

一番結末が読めないSSになりそうだ



139:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 15:29:02.00 ID:z/J17ql40

ルルーシュ「今更、なんのつもりだ!!これはぁ!!!」

シャルル「ピクニックだ」

ルルーシュ「何故、俺に会いに来た……」

シャルル「父親が息子に会うのには理由が……いるのか?初耳だな……」

ルルーシュ「捨てたくせにぃ!!」

スザク「よせ。ルルーシュ」

ルルーシュ「スザァク!!」

スザク「今日は全てを水に流そうとして来てくれたんだろう。そういう発言はよくない」

ルルーシュ「おま……!!」

シャルル「良く出来た友人をもったな、ルルーシュ。よかったではないか」

スザク「いえ!自分はそれほどできた人間ではありません!!」

ルルーシュ「ちぃ……!!!」

ナナリー「あぁ……あの……」オロオロ

シャルル「ナナリーか……。今日はよくきてくれたな」

ナナリー「は、はい……お、おひさし……ぶりです……」オロオロ



144:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 15:31:25.29 ID:ykrcEoAH0

完全にスザクが犬になってるなwww



145:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 15:33:02.27 ID:Qs3oPRjn0

スザアアアアク!!



146:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 15:34:05.23 ID:DXwUxJ6p0

全然味方じゃなかった



148:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 15:36:08.64 ID:z/J17ql40

シャルル「辛いか?」

ナナリー「え?」

シャルル「目が見えぬこと……辛いか?」

ナナリー「いえ……私にはお兄様がいますから」

シャルル「そうか。―――ナナァリー!!!安心するがいい!!!」

ナナリー「な、なんですか……?」

ルルーシュ「おい!何をするつもりだ!!」

シャルル「今日はナナリーのために……アメをもってきた」

ナナリー「……アメ?」

シャルル「なめて……みよ」

ナナリー「はい……はむっ」

シャルル「どうだ?甘いか?」

ナナリー「とても」

シャルル「ぬぁっはっはっはっはっは!!!!!」

ナナリー「え?」



152:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 15:41:09.81 ID:z/J17ql40

シャルル「では、いくぞ!!ついてこぉぉぉぉい!!!」

ナナリー「このアメは……?」オロオロ

スザク「イエス!!ユアマジェスティ!!!」

ルルーシュ(おのれ……既にスザクは寝返ったか……!!)

ユフィ「ルルーシュ、大丈夫?顔色悪いけど」

カレン「都合つけて帰る?」

ルルーシュ「それは無理だ……そんなことを言えば、俺の部屋でどんちゃん騒ぎになる」

ナナリー「それは嫌ですね」

ユフィ「確かに。お父様を部屋には入れたくないかも」

カレン「嫌われてるのね」

ルルーシュ「ああいう父親だからな」

ナナリー「お兄様、大丈夫でしょうか?」

ルルーシュ「無視するという手もあるが……」

カレン「それはちょっと、あとが怖いし」

ルルーシュ(なんとかこの地獄を切り抜ける策を……。だが、やつのことだ。既に全てにおいて先手をうっているだろう……)



158:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 15:47:34.13 ID:z/J17ql40

―――改札口

シャルル「皆に切符をくばぁる!!」

スザク「はっ!!」

ルルーシュ(C.C.は大丈夫か……?)


C.C.「うーん……切符か……いくらのを買えば……」

V.V.「これだよ」ピッ

C.C.「な……」

V.V.「久しぶり、C.C.」

C.C.「お前は……」

アーニャ「私も居るわよ」

C.C.「なんのつもりかな?」

アーニャ「ふふふ」

C.C.(まさか……狙いは私か……!!)

V.V.「じゃあ、行こうか。僕たちは僕たちで楽しもうよ、C.C.」

C.C.(悪い……ルルーシュ……やっぱりお留守番しておくべきだったよ……)



167:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 15:58:26.31 ID:z/J17ql40

―――ホーム

シャルル「いいか。車内ではあまり騒がないように」

スザク「イエス!!ユアマジェ―――」

シャルル「だまれぇい!!!」

スザク「……」

ルルーシュ「うるさいのはこの二人だ」

カレン「えっと、ユーフェミア……様……」

ユフィ「ふふ。カレンさん。ユフィで結構ですよ」

カレン「あ、そう?」

ユフィ「ルルーシュの恋人なんでしょ?いっぱい話を聞かせてほしいな」

カレン「ちがうちがう!!何言ってるの!?」

ユフィ「でもお父様が」

カレン「あれはあの人の勘違いだからっ!!!」

ルルーシュ「全く……何故こうも緊張感がないんだ……シャルルがいるというのに……」

ナナリー(お兄様……すごく辛そう……)



171:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 16:05:11.44 ID:z/J17ql40

『間もなくホームに車両がまいります』

シャルル「きたか……」

スザク「はい」

ルルーシュ「おい、スザク」

スザク「どうした?」

ルルーシュ「俺の味方じゃなかったのか?」

スザク「味方だよ。でも、ルルーシュの親友である前に僕は軍人だから」

ルルーシュ「お前……」

スザク「ごめん」

ルルーシュ(こんなことならシャーリーでも連れてくるべきだったか……!!)

ナナリー「お兄様、大丈夫ですか?飲み物です、どうぞ」

ルルーシュ「あ、ああ。ありがとう、ナナリー」

カレン「だからね、ルルーシュとはただの友達なの」

ユフィ「兼、恋人なのよね?」

カレン「ちっがうから!!」



176:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 16:12:39.78 ID:z/J17ql40

―――車内

ざわざわ……

「あ、あれ……シャルル皇帝じゃないか……」

「すげ……!!なんで電車にのってるんだ?!」

「あれだよ、ピクニックだろ?」

「写メとろ」パシャ

シャルル「よいか!!皆のもの!!!」

ルルーシュ「うるさい!!車内では静かにしろ!!!」

シャルル「ぬぅ……では、静かに伝える!!!!」

ナナリー「あの、乗客のみなさん。もうしわけありません」オロオロ

ユフィ「あの。すぐに黙らせますから」ペコペコ

カレン「ごめんなさい、ごめんなさい」ペコペコ

シャルル「よいかぁ!!!人は平等ではなぁい!!!!」

ルルーシュ「しるか!!!」

スザク「ルルーシュ!みてくれ!向こうにアッシュフォード学園が見える!」



178:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 16:13:48.47 ID:ansE3+iG0

カオスだ



181:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 16:15:26.21 ID:BKieV8Dm0

タノシソウダナー



189:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 16:23:17.59 ID:z/J17ql40

シャルル「こっちだ。こっちがすいている。座るぞ」

ルルーシュ(お前が入ってきたから乗客が他の車両に移動しただけだ……)

シャルル「ふー。やっと落ち着けるな」

スザク「シャルル皇て―――」

シャルル「スザクよ……」

スザク「は、はい」

シャルル「今日は無礼講だ。堅苦しい肩書きなど……今は持ち合わせておらぬ」

スザク「といいますと……?」

シャルル「今日は……シャルルおじさん、でよい」

スザク「そ、そんなこと!!自分には無理です!!」

シャルル「なんという愚かしさかぁぁ!!!軍人ならば!!ワシの命令を素直に、きけぇい!!」

スザク「イ、イエス!!ユアマジェスティ!!」

シャルル「うむ。ナナリー、ルルーシュ、ユーフェミアも……今日はワシのことを、パパと呼ぶことを許す」

ルルーシュ・ナナリー・ユフィ「「お断りします」」

シャルル「そうか……。流石に泣いてしまいそうだな……」



203:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 16:29:47.00 ID:z/J17ql40

カレン「……」

ユフィ「カレン、どうかした?」

カレン「え?いや……ちょっと輪に入りにくくて」

ユフィ「どうして?」

カレン「どうしてって。私以外はほら、皇帝陛下と繋がりがあるじゃない?」

ユフィ「あ、そういえば、そうね」

カレン「だから、距離が違うのよ。微々たるものでしょうけど」

ユフィ「でも、そんなことないと思う」

カレン「なんでよ?」

ユフィ「だって、カレンはルルーシュの恋人なのでしょう?」

カレン「だから―――」

ユフィ「恋人なら将来のお嫁様。お嫁になればルルーシュとも家族。ほら、お父様とも繋がりが生まれる」

カレン「あんたねえ……」

ユフィ「私とも姉妹になれる。それってすごく素敵なことじゃないかしら?」

カレン「……はいはい」



206:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 16:37:20.84 ID:z/J17ql40

シャルル「見ろ!!ルルーシュ!!総督府だぞ!!」

ルルーシュ「だまれ!!」

ナナリー「お兄様、大丈夫ですか?」

ルルーシュ「今にも貧血を起こしそうだ……」

ナナリー「飲み物は如何ですか?」

ルルーシュ「ありがとう……貰おうかな」

スザク「ナナリー、僕もほしいな」

ナナリー「はい。いいですよ」

シャルル「カレンよ」

カレン「は、はい?!」

シャルル「下世話なことではあるが……。ルルーシュと交際してから月日はどの程度だ?」

カレン「で、ですから!!あたしとルルーシュはそういう関係ではないんです!!」

シャルル「なに?ルルーシュでは物足りぬのか?」

カレン「そういうことでもないんですけど……」

シャルル「では、よいではないか。シャルル・ジ・ブリタニアが命じる!!ルルーシュを、喰え!!」



214:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 16:42:04.76 ID:z/J17ql40

カレン「はぁ!?」

ルルーシュ「ぶー!!!」

ナナリー「きゃ?!」

スザク「ルルーシュ、飲み物をそんな霧吹きみたいにしちゃダメだよ」

シャルル「どうした?」

ルルーシュ「おまえ!!何を言い出すんだ!!!」

カレン「そ、そうよ!!」

シャルル「おー、怖いな。最近のキレる若者は」

ナナリー「うぅ……」

ユフィ「今、拭いてあげるからね」ゴシゴシ

ナナリー「ごめんなさい、ユフィ姉さま。このハンカチは洗って返しますから」

ユフィ「いいから。でも、カレンにルルーシュを喰えってどういうことかな?」

ナナリー「さぁ……」

スザク「ルルーシュ。ルルーシュはカレンにとってのおやつみたいなものか?」

ルルーシュ「お前も黙れ!!もうこれ以上、俺を責めるな!!」



215:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 16:43:38.08 ID:95HwAOUg0

何ちょっと上手いこと言おうとしてるんだよ



216:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 16:43:56.00 ID:lf7fhK4Fi

既にまともな味方がカレンしかいねえwww



223:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 16:47:33.79 ID:z/J17ql40

―――ホーム

シャルル「よし、無事についたな……。番号!!!」

スザク「いちっ!!!」

ルルーシュ「悪かったな、ナナリー」

ナナリー「いえ、気にしないでください。大丈夫ですから」

ユフィ「ルルーシュは下品よねー?」

ナナリー「ふふ、そうですね」

ルルーシュ「あのなぁ……」

カレン「ルルーシュ、ちょっと」

ルルーシュ「どうした?やはり、帰るか?無理に付き合うことは……」

カレン「いや、むしろ居てあげる。このままじゃルルーシュが脳内出血起こしそうで不安だし」

ルルーシュ「そうか……助かる」

カレン「でも、ちゃんと私とあんたがそういう関係じゃないことは説明しておいて」

ルルーシュ「あ、ああ。わかった」

ルルーシュ(あいつが俺の話をまともに聞くとは思えないがな……)



232:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 16:53:30.49 ID:z/J17ql40

シャルル「この道をまっすぐいけば、公園がある」

スザク「そこでピクニックを行うのですね」

シャルル「うむ!!楽しみよなぁ!!」

スザク「全くです」

ルルーシュ(せめてコーネリア……コーネリアがいれば……)

ユフィ「ところで先ほどはどんな内緒話を?」

カレン「え?な、なにが?」

ユフィ「ほら、駅のホームでルルーシュと」

カレン「ああ、あれね。いや、別に」

ユフィ「お父様のお許しが出たから、もう……?」

カレン「か、勘違いしないでったら!!」

ナナリー「お兄様、草花の匂いが強くなってきましたね。ここはもう目的地なのですか?」

ルルーシュ「ああ。国立公園だな。緑がいっぱいあるよ」

ナナリー「そうですか」

ルルーシュ(なんとかして……早く帰路に……どうする……)



236:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 17:00:25.87 ID:z/J17ql40

―――公園

シャルル「ここだぁ!!!ここが!!!我らの目的地であぁぁぁる!!!!!」

スザク「オール・ハイル・ブリタニア!!」

シャルル「枢木スザクよ!!シートを敷くのだ!!!」

スザク「イエス!!ユアマジェスティ!!」

シャルル「ルルーシュよ。この男は成長する。手放すな?」

ルルーシュ「ふん……言われなくても」

カレン「で、どうするの?お昼には早すぎるし」

ユフィ「そうですね。まだ10時……」

シャルル「ぬぁっはっはっはっは!!!ワシが!!このワシがぁ!!!何も持ってきていないと思うのかぁ!!!」

スザク「シャルルおじさん、何か遊具を?」

シャルル「うむ!!トランプ、オセロ、チェス、人生ゲームがあぁる!!」

ルルーシュ「ナナリーは遊ばせない気か?」

シャルル「ぬぅ……?!」

ナナリー「お、お兄様!!わ、私のことは気になさらず!!」オロオロ



244:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 17:04:58.79 ID:z/J17ql40

シャルル「しまった……」

ルルーシュ「何がピクニックだ。所詮はその程度なんだよ、貴様は」

シャルル「……」

ナナリー「お兄様!!」

スザク「やめろ、ルルーシュ!!ちょっとした手違いだ!!」

ルルーシュ「お前は俺とナナリーを捨てた!!今更、父親面しようとするからだ!!」

カレン「ちょっと……」

ユフィ「ルルーシュ……」

シャルル「これは……あれだ……ケアレスミス……」

ルルーシュ「だまれ!!」

ナナリー「お兄様!!」

ルルーシュ「俺とナナリーは別行動をとる。昼になればここに戻ってくる」

スザク「ルルーシュ!!待つんだ!!」

カレン「ルルーシュ!!」

シャルル「……」



246:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 17:05:36.15 ID:VovlCh1Pi

シャルルかわいそうになってきた



248:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 17:06:08.83 ID:HgTE77qF0

ぬぁんたる愚かしさぁ!!



251:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 17:08:20.14 ID:JUfq6TGa0

これはルルーシュが酷い



258:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 17:11:12.14 ID:z/J17ql40

V.V.「C.C.、ピザが届いたよ」

C.C.「おぉ。来たか」

アーニャ「ここいいわね。涼しくて」

V.V.「残念だったね、C.C.。ルルーシュと一緒にいれなくて」

C.C.「まぁ、たまにはいいさ。でも……」

V.V.「分かってるよ。今日は手を出さない。シャルルにも言われているからね」

アーニャ「いただきまぁーす」

C.C.「あ、こら。そこは私が食べようと」

V.V.「どこも一緒じゃないか」

C.C.「違う!」

アーニャ「あれ?あそこにいるの、ルルーシュとナナリーじゃない?」

C.C.「なに?確かシャルルと一緒なんじゃなかったか?」

V.V.「どうせ、シャルルがルルーシュを怒らせたんでしょ?シャルル、トランプとかリュックに入れていたからね」

アーニャ「ああ、それはナナリーが遊べないわね」

C.C.「全く……シャルルめ」



270:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 17:18:46.01 ID:z/J17ql40

ナナリー「あの……お兄様……いくらなんでも……」

ルルーシュ「……分かっている。だけど、俺は……あいつを許すことはできない」

ナナリー「お兄様……」

ルルーシュ「母さんを救えたはずなのに……あいつは……」

ナナリー「……」

カレン「ルルーシュ!!」

ルルーシュ「カレンか」

カレン「ちょっと、戻ってきてよ。シャルル皇帝―――じゃなかった、シャルルおじさん、膝抱えちゃったんだけど」

ルルーシュ「しらん」

カレン「そういうわけにも……」

ナナリー「あの私はお兄様たちが遊んでいる声を聞いているだけでも十分に楽しいですから」

ルルーシュ「……」

カレン「ルルーシュ……」

ルルーシュ「悪い……すぐには戻れそうにない……」

カレン「じゃあ、仕方ないね。あたしも一緒にいていい?ルルーシュがいないと、あたしも緊張しちゃうし」



272:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 17:20:23.89 ID:wgTE5jq9O

膝抱えてるシャルル想像したらシュール過ぎて吹いたwww



279:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 17:21:56.56 ID:BKieV8Dm0

ブリターニアァ・・・ブリターニアァ・・・



289:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 17:26:33.51 ID:z/J17ql40

ルルーシュ「カレン……」

カレン「ナナリー、お花の髪飾りとか作ってみない?」

ナナリー「カレンさん、そういうことできるんですか?」

カレン「えーと……多少は……ね」

ルルーシュ「意外だな。お前にそんな少女趣味があったなんて」

カレン「どういう意味よ!!」

ナナリー「お兄様、そういう言い方は酷いです」

ルルーシュ「あ、悪い……」

カレン「ふふ、ルルーシュってホントにナナリーには弱いね」

ルルーシュ「うるさいな」

カレン「さ、ナナリー。作ってみよっか」

ナナリー「あの……私でも上手くできるでしょうか?」

カレン「大丈夫。結構簡単だから」

ナナリー「よろしくお願いします、カレンさん」

ルルーシュ「……涼しくて、気持ちいいな……ここは……」



302:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 17:32:51.96 ID:z/J17ql40

シャルル「……ルルーシュ……ナナリー……はぁ……」

スザク「(ユフィ、どうしたらいい?)」

ユフィ「(どうしたらいいと言われても……。私もお父様とはそれほどお会いしたことないし)」

スザク「(……ここは僕が……いくしか……)」

ユフィ「(が、がんばって)」

スザク「皇帝陛―――いえ、シャルルおじさん」

シャルル「なんだ……?」

スザク「えっと……その……じ、自分は良いと思います!!」

シャルル「あー……?」

スザク「トランプもチェスもどれも素敵な遊戯ですし」

シャルル「愚かなり、枢木ぃぃぃ!!!!」

スザク「なっ……!?」

シャルル「ナナリーが遊べないものなど!!下の下ぇ!!!愚の最前線!!!」

スザク「あ、あの……」

シャルル「この様なもなど、いらぁぁん!!!」ポーイ



306:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 17:34:46.23 ID:BLSSrDm4P

スザクにしては頑張ったな
努力は認める



312:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 17:37:18.07 ID:qbUZUoSw0

気の利いたこと言えないあたりが実にスザク



314:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 17:37:45.65 ID:z/J17ql40

シャルル「ぬぅぅ……」

ユフィ「スザク、だめじゃない」

スザク「ごめん……」

ユフィ「はぁ……こんなときお姉様がいてくれれば……」

スザク「コーネリア総督か……」

ユフィ「……こ、ここは……私が行ってみる」

スザク「ユフィ……気をつけて」

ユフィ「お、お父様……?」

シャルル「なんだ……ユーフェミア?」

ユフィ「えっと……物を捨てるなんてダメです。ちゃんと持って帰りましょう」

シャルル「そうだな……。拾っておいてくれ」

ユフィ「はい」

ユフィ「……よっと。拾いました」

シャルル「下がってよい」

ユフィ「はい……失礼しました……」



322:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 17:42:39.35 ID:z/J17ql40

スザク「ユフィ!!」

ユフィ「ごめんなさい……」

スザク「万事休すか……」

ユフィ「こうなったら……」サッ

スザク「ユフィ?どこに連絡を?」

ユフィ「……」トゥルルル

コーネリア『ユフィか?どうした?』

ユフィ「お姉様!!助けて!!」

コーネリア『なにがあった?』

ユフィ「そ、それが……ルルーシュとお父様が喧嘩してしまって」

コーネリア『なに……?』

ユフィ「もうどうしていいか……」

コーネリア『おい!!ギルフォード!!この業務はお前に任せていいか?え?ダメ?わかった』

コーネリア『すまない、ユフィ。仕事が終わり次第、すぐに向かうから、なんとか耐えてくれ』

ユフィ「そ、そんなぁ……お姉様……」



336:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 17:50:26.98 ID:z/J17ql40

カレン「でーきた」

ナナリー「本当ですか?触らせてください」

カレン「はい」

ナナリー「わぁ……素敵ですね」

カレン「ありがとう」

ルルーシュ「……」

C.C.「なんだ、浮かない顔をしているな」

ルルーシュ「なっ?!」

C.C.「初めまして。かな?」

ルルーシュ「……道にでも迷いましたか?」

C.C.「いいや。ちょっとした散歩をしていた」

ルルーシュ「そうか」

C.C.「シャルルと喧嘩でもしたのか?」

ルルーシュ「他人が家庭内事情に首を突っ込むのは感心しないな」

C.C.「それは失敬。でも、まぁ、仕方ないな。お前とシャルルは相性が悪いから」



340:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 17:55:25.97 ID:z/J17ql40

ルルーシュ「何がいいたい?」

C.C.「事実だろ?」

ルルーシュ「そうだな。俺は奴を決して許すことはない」

C.C.「だが、話すことはできるはずだ」

ルルーシュ「……」

C.C.「怖いのか?坊や?」

ルルーシュ「黙れ」

C.C.「ふふ……本心を探られるとそれしか言わないな。お前は」

ルルーシュ「ちぃ……」

C.C.「もうすぐ昼だろ?戻ってやれ。膝を抱えているシャルルが面白すぎる」

ルルーシュ「……そうだな」

ナナリー「あれ?お兄様、今誰かが……」

ルルーシュ「誰もいないよ。ナナリー、カレン。もうすぐ昼だ。戻るか」

カレン「大丈夫なの?あんた」

ルルーシュ「どんなときでも腹は減るからな」



349:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 18:00:03.49 ID:z/J17ql40

スザク「あ、ルルーシュ」

シャルル「なに……?」

ルルーシュ「昼だから戻ってきた」

ユフィ「ルルーシュ、お父様と仲直りを」

ルルーシュ「……」

ユフィ「……そうですか」

シャルル「おー!!ルルーシュ!!ナナリー!!そうか!!昼か!!!」

ナナリー「お父様?」

シャルル「なんだ?」

ナナリー「これ……お花の髪飾りなんです」

シャルル「え……?」

ナナリー「アメのお礼にしては不出来な物ですけど……どうぞ」

シャルル「これを……ワシに……?」

ナナリー「お、お気に召しませんでしたか……?」

シャルル「おぉぉ……ぉぉぉ……なんだ……なんだこれはぁぁぁぁぁ!!!!!!うひょぉぉ!!!!」



350:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 18:00:33.52 ID:j15/WSu10

シャルルwwwwww



353:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 18:00:56.60 ID:wgTE5jq9O

テンション高ぇwwwww



355: 忍法帖【Lv=35,xxxPT】 :2012/05/04(金) 18:01:17.53 ID:4HORrMUC0

孫とおじいちゃんみたいな関係だな



358:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 18:02:15.40 ID:BKieV8Dm0

ぶーーーーるぅぅうひょおおお!!



359:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 18:05:01.34 ID:z/J17ql40

ナナリー「や、やはり……ダメでしたか?」オロオロ

シャルル「否!!ナナリー、ダメではない!!むしろ!!!!!―――よい」

ナナリー「よかったぁ……」

シャルル「頭に乗せておけばいいのか?」

ナナリー「是非」

シャルル「……これでよし」

カレン「……」プルプル

ルルーシュ「(カレン、笑うなよ)」

カレン「(わ、わかってる……)」

スザク「よくお似合いです!!シャルルおじさん!!」

シャルル「ぬぁっはっはっはっはっは!!!そうか!!いや、そうでなければ、おかしぃ!!」

ユフィ「とっても素敵です、お父様」


C.C.「あはははははは!!!!なんだあれは!!!あはははは!!!」

V.V.「C.C.、笑いすぎだよ。でも、確かに面白いから写真は撮っておくけど」パシャ

アーニャ「これはいいものを見たわ。私も写真とっておこっと」パシャ



363:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 18:08:26.09 ID:KaWlTQbBi

かわいい



364:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 18:08:39.29 ID:ad5PSCux0

なにこのシャルルかわいい



365:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 18:10:25.52 ID:z/J17ql40

シャルル「さて、食事にするか」

ユフィ「はい……。えっと、ルルーシュが用意しているって言っていたけど」

ルルーシュ「ああ。早起きして作った。まぁ、大したものじゃないけどな」

スザク「いや、すごいよ。これ一人で?」

ルルーシュ「咲世子も手伝った」

カレン「いただき―――」

シャルル「まてぇ!!」

カレン「は、はい!!すいません!!」

ルルーシュ「なんだ?」

シャルル「おしぼりを配る」

スザク「あ、ありがとうございます」

ユフィ「はぁ……」

シャルル「さぁ、手を合わせろ!!!」パンッ

ナナリー「は、はい」パンッ

シャルル「ルルーシュと咲世子という者に感謝し!!いただぁきます!!!」



372:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 18:16:15.69 ID:z/J17ql40

スザク「いただきます。―――ユフィ、どれがほしい?」

ユフィ「えっと……そのサンドと……おにぎり。あとは……卵焼きを」

カレン「ナナリー、取ってあげるよ」

ナナリー「ありがとうございます」

シャルル「……」チラッチラッ

ルルーシュ「……」モグモグ

シャルル「ぬぅ……ウインナーが遠いなぁ……」

ルルーシュ「―――どれがいいんだ?」

シャルル「ルルー……シュ……?」

ルルーシュ「一度に言え。何回も取るつもりはないからな」

シャルル「ほほぉ……では!!ルルーシュが作ったものを全てこの皿に載せろぉ!!」

ルルーシュ「いちいち叫ぶな!!唾が飛ぶだろう!!」

ナナリー「お兄様もですよ?」

ルルーシュ「ちっ……」

カレン「ふふ……」



375:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 18:17:31.75 ID:I0fUOLbQO

もうこれ映画化しろよ



376:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 18:21:17.99 ID:uif0wLcT0

すげぇほほえましい



377:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 18:21:26.80 ID:z/J17ql40

シャルル「うまぁいな!!」

ルルーシュ「よかったな」

シャルル「どこでこのような技術を手に入れた?」

ルルーシュ「……お前に捨てられてから、苦労したな」

スザク「ルルーシュ!!」

ルルーシュ「なんだ!!」

スザク「(皇帝陛下を拗ねさせるような発言は控えろ!!)」

ルルーシュ「(お前はどっちの味方だ!!)」

ユフィ「ルルーシュ……」

カレン「仕方ないって。単純な親子喧嘩じゃないんだし」

ユフィ「そうだけど……。あ、その赤いのなに?」

カレン「梅干だけど……いる?」

ユフィ「うんっ。―――はむっ」

ユフィ「ひゃぅ!?」

カレン「まぁ、そうなるわね」



383:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 18:27:10.21 ID:z/J17ql40

シャルル「うむ……満腹だ」

ルルーシュ「ゴミはこれでよし。ナナリー、行くか」

ナナリー「え?」

シャルル「おい……ルルーシュよ。いずこへ向かうというか?」

ルルーシュ「お前の顔が見えないところだ」

シャルル「……」

スザク「ルルーシュ。いい加減に……」

ルルーシュ「……」

スザク「……」

シャルル「わかった。ルルーシュよ。そこまでいうなら……良い遊びがある」

カレン「なんですか?」

シャルル「Hide and seekだ」

スザク「それって……」

カレン「かくれんぼ?」

ルルーシュ「バカか、貴様?」



388:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 18:33:03.75 ID:z/J17ql40

シャルル「なにをいう。ナナリーも参加できる。まぁ、鬼にはなれんが」

ユフィ「もしかし膝を抱えてどんな遊びがいいか考えていたのですか?」

シャルル「……」コクッ

ルルーシュ「この歳でかくれんぼだと……」

スザク「いいじゃないか、ルルーシュ、やろう。かくれんぼ。昔はよく遊んだじゃないか」

ルルーシュ「あのなぁ……!!」

カレン「(ルルーシュ。いいじゃない。シャルルおじさんと近くにいることなく、皆が遊べるんだし)」

ルルーシュ「くぅぅ……」

シャルル「だめか?」

ナナリー「い、いいと思います!!」

ルルーシュ「ナナリー?!」

ナナリー「ね?お兄様?」

ルルーシュ「……わかった。やってやる。ただし、鬼はお前だ、シャルル」

シャルル「よかろう」

ルルーシュ(考えてみればこれは好機だ。シャルルに見つからなければ、このまま帰宅時間になる)



389:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 18:34:14.77 ID:G9FcqQ1T0

キャプチャ


393:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 18:35:24.22 ID:AVUv7jCL0

>>389
仕事早すぎワロタwwwww



394:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 18:35:47.34 ID:lvrYw0kk0

>>389
これが自重せず追いかけてくるとか怖い



391:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/04(金) 18:34:51.13 ID:r9/8Nntti

膝抱え込んでずっとナナリーも参加できる遊び考えてたとか

いいお父さんじゃないか



次→シャルル「ルルーシュ!!家族でピクニックに行くぞぉぉ!!!」【後編】

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コメント一覧
21412. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2012/05/06(日) 21:31 ▼このコメントに返信する
この皇帝は良い人
26221. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2012/09/08(土) 22:51 ▼このコメントに返信する
ナナリーの人質心配したりするのにユフィが生きてたりと時系列くっちゃくちゃだけど、面白いww
シャルルのシュールネタは好きだwwww
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