1:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/02(月) 22:03:37.52 ID:
rhe95t120
セイバー「やはり……リンですか?」
士郎「違うよ」
セイバー「サクラですか?」
士郎「いいや……」
セイバー「じゃあライダー?」
士郎「違う、セイバー」
セイバー「シロウ……まさか……」
士郎「そんなの決まってるじゃないか、セイバー?」
セイバー「シロウ……!!」
士郎「イリヤだよ」
セイバー「……え?」
士郎「イ リ ヤ」
2:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/02(月) 22:04:00.60 ID:GzuHb8Ol0
俺「以上レポっす」
4:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/02(月) 22:05:13.29 ID:1y1T8uNg0
まあ常識的に考えてそうだよな
5:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/02(月) 22:05:34.85 ID:
rhe95t120
セイバー「シロウ……?」
士郎「やっぱりイリヤだと思う」
セイバー「何故ですか?」
士郎「ほら、守ってあげたくなるっていうかさ」
セイバー「でも、イリヤはシロウのことを何度も殺そうとしたじゃないですか」
士郎「そんなのもう関係ないよ。俺はイリヤを守ってあげたいんだ」
セイバー「シロウ……」
士郎「さ、もう寝よう」
セイバー「まってください!!」
士郎「ん?」
セイバー「イリヤのどこがいいんですか?」
8:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/02(月) 22:09:06.79 ID:
rhe95t120
士郎「どこって……」
セイバー「まずイリヤは住む世界が違いすぎます」
士郎「え?」
セイバー「向こうは魔術師の家系であり、貴族です」
士郎「それが?」
セイバー「平民のシロウとでは釣り合いが―――」
士郎「そんなこといったら、俺は遠坂は勿論、セイバーとも結ばれないことになるな」
セイバー「!?」
士郎「身分なんて関係ない。俺がイリヤの傍に居てあげたいんだ」
セイバー「しかし、イリヤはなにもできません」
士郎「どういうことだ?」
セイバー「イリヤは一国の姫君のように育てられてきました。ですから家事もなにも―――」
士郎「セイバーもじゃないか」
セイバー「……」
12:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/02(月) 22:12:28.53 ID:
rhe95t120
士郎「セイバー?どうしてそんなこというんだ?セイバーらしくないぞ」
セイバー「それは……」
士郎「……」
セイバー「申し訳ありません。口が過ぎました」
士郎「うん」
セイバー「……あの」
士郎「なんだ?」
セイバー「もうそれはイリヤに伝えたのですか?」
士郎「まだだけど」
セイバー「そうですか」
士郎「でも、早めに伝えたほうがいいな」
セイバー「え、ええ……」
士郎「よし。明日にでも言うか」
セイバー「は、早くないですか?」
士郎「さ、もう寝よう。おやすみ、セイバー」
7:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/02(月) 22:08:14.09 ID:t7xqf1Zs0
切嗣的には実の娘と養子が結ばれてくれればこんな幸福はあるまい
13:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/02(月) 22:14:59.82 ID:
rhe95t120
翌日
士郎「それじゃあ、でかけてくるよ」
セイバー「……」
凛「どこにいくの?」
士郎「イリヤのところ」
桜「なにをしにいくんですか?」
士郎「……プロポーズ……かな?」
凛「?!」
桜「え!?」
士郎「俺……決めたんだ」
凛「ちょっと!!なによそれ!!私は認めないわよ!!」
士郎「なんでさ?」
凛「それは……だって、イリヤを選んでも士郎はきっと苦労するだけよ」
士郎「そうだとしても俺はイリヤを守ってやりたいんだ」
凛「……」
14:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/02(月) 22:18:58.85 ID:
rhe95t120
桜「あの、先輩」
士郎「どうしたんだ?」
桜「イリヤは先輩のこと嫌いなんじゃ……?」
士郎「それはないと思うけど」
桜「嫌いじゃないとミンチにしたり、頭だけを持っていこうとしたりしないはずです!!」
士郎「それは愛情の裏返しだと思う。それに普段のイリヤはすごい可愛いし」
桜「そ、そんなこと……」
士郎「買い物いくときも俺の腕に絡みついて離れようとしないし、家に二人でいると俺に体を預けてきたりするし」
桜「……」
士郎「イリヤのほうが姉になるけど、本当の妹みたいで……」
桜「先輩……」
士郎「それにイリヤと一緒にいるときがなんか一番ドキドキするしな」
桜「私じゃしないんですか?!」
士郎「ごめん」
桜「そんな……」
15:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/02(月) 22:21:41.84 ID:
rhe95t120
士郎「じゃあ、留守番頼んだから」
セイバー「シロウ……はい……」
凛「……どういうことよ?」
セイバー「私に訊かれても……」
桜「先輩は以前から心に決めていたんでしょうか?」
凛「ま、まあ、どうでもいいわ。士郎が誰を選ぼうと私には関係ないもの」
桜「セイバーさん……どうしますか?」
セイバー「全てはシロウが決めたことですから、口出しできることではないと思います」
桜「でも……」
セイバー「では、自室に戻ります」
凛「わたしもー」
桜「……」
桜「どうしよう……」
16:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/02(月) 22:24:24.66 ID:
rhe95t120
ライダー「桜」
桜「ライダー!」
ライダー「行きましょう」
桜「え?」
ライダー「士郎の後を追いましょう」
桜「でも……」
ライダー「桜はまだ士郎に思いを告げていません」
桜「うん……」
ライダー「士郎も直接桜に言われれば……もしかしたら」
桜「そんなことあるとおもう?」
ライダー「男性は惚れっぽいところが多かれ少なかれあります」
桜「そうかな……」
セイバー「……」
凛「……」
17:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/02(月) 22:27:53.58 ID:
rhe95t120
アインツベルン城
イリヤ「いらっしゃい」
士郎「よう」
イリヤ「今日はどうしたの?いきなり来るっていうから急いで御もてなしの準備をしたのよ?」
士郎「そんなことしなくていいのに」
イリヤ「いいの。セラとリズは最近、暇そうにしてから」
士郎「そうか?」
イリヤ「それで、今日はどうしたの?」
士郎「えっと……」
イリヤ「?」
士郎(やっぱり可愛いな……イリヤ……)
イリヤ「士郎?」
士郎「へ、部屋にいこうか。大事な話があるんだ」
イリヤ「いいよ」
19:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/02(月) 22:30:16.17 ID:
rhe95t120
イリヤ自室
イリヤ「座って」
士郎「ありがとう」
イリヤ「それでお話って?」
士郎「えーと……」
イリヤ「……」
士郎「……」
イリヤ(何この感じ……?)
士郎(なんて切り出そう……)
イリヤ「……士郎?」
士郎「え?あ、なんだ?」
イリヤ「なんか変よ?まるで母親に怒られる前の子どもみたい」
士郎「そ、そんなこと……!!」
イリヤ「どうしたの?」
士郎「それは……その……あのだな……」
21:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/02(月) 22:32:55.44 ID:
rhe95t120
イリヤ「もー、なによー」
士郎「うわ!?」
イリヤ「おにいちゃんってば、なにか隠してるの?」ギュゥ
士郎「イリヤ!!今は抱きつかないでくれ!!!」
イリヤ「なんでー?」
士郎「それは……!!」
イリヤ「それは?」
士郎「ど、どきどきするからだ!!」
イリヤ「へ?」
士郎「……」
イリヤ「なんでドキドキするの?」
士郎「……だから」
イリヤ「聞こえない」
士郎「す、好きだから……イリヤのこと……だからドキドキする……」
イリヤ「……」
22:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/02(月) 22:35:54.94 ID:
rhe95t120
士郎「すこし……離れてくれ」
イリヤ「う、うん……」
士郎「……」
イリヤ「……」
イリヤ(好きってなに?好きってどういう好きなの?え?え?)
士郎「うぅ……」
イリヤ(もしかして……)
イリヤ「し、士郎?」
士郎「え……?」
イリヤ「その……好きって……」
士郎「う、うん……」
イリヤ「好きってこと?」
士郎「そ、そう……だ」
イリヤ「好きって、どういうこと?えっと……私のこと好きなの?」
士郎「うん……好きだ」
25:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/02(月) 22:37:44.98 ID:
rhe95t120
イリヤ「好きなんだ」
士郎「そうだけど」
イリヤ「私も好きだよ?」
士郎「そうか」
イリヤ「知ってた?」
士郎「な、なんとなく」
イリヤ「へぇー」
士郎「……」
イリヤ「士郎は私のこと好き?」
士郎「好きだ」
イリヤ「どれくらい?」
士郎「難しいな……」
イリヤ「セイバーより好き?」
士郎「うん」
イリヤ「そっか、そっかぁ」
28:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/02(月) 22:40:56.02 ID:
rhe95t120
士郎「イリヤ……は……その……俺のこと……好き、なんだよな?」
イリヤ「え、うん……好きだけど」
士郎「じゃあ……あの……」
イリヤ「う、うん……」ドキドキ
士郎「……」ドキドキ
イリヤ「な、なに……?」
士郎「お、俺と……け……結婚……しないか?」
イリヤ「!?」
士郎「……」
イリヤ「えぇぇぇ!?!!?」
士郎「な、なんだよ?」
イリヤ「いや……士郎?結婚だよ?それって好きよりもっともっと好きじゃないとできないよ?」
士郎「そ、そうだな」
イリヤ「私のこと……あ、ああ、愛してる?」
士郎「も、もちろんだ……」
29:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/02(月) 22:43:31.91 ID:MkNWhOE30
おや、イリヤが可愛いぞ
30:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/02(月) 22:44:35.99 ID:1pOi4R2jO
やはりイリヤだな
31:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/02(月) 22:45:22.56 ID:
rhe95t120
イリヤ「ほんとに?」
士郎「なんだよ……信じられないのか?」
イリヤ「いや……セラがさ―――」
セラ『いいですか?衛宮士郎が言う好きとは『食べ物の好き嫌い』と同レベルですから、真に受けると後悔しますよ?』
イリヤ「って……。だから、半分くらい諦めてたんだけど」
士郎「いや、俺はイリヤのことを愛してる」
イリヤ「捨てたりしない?」
士郎「するもんか。俺はイリヤを一生守るって決めたんだ」
イリヤ「じゃあ……抱きしめて」
士郎「え?」
イリヤ「だ、だきしめなさいよ!!」
士郎「な、なんで……?」
イリヤ「す、すきならできるでしょ!!わ、私……士郎に抱きしめられたこと……ないし」
士郎「こ、こうか……?」
イリヤ「きゅ、急に抱きしめようとしないで!!!」
36:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/02(月) 22:47:48.59 ID:
rhe95t120
士郎「え……」
イリヤ「スーハー……う、うん……いいよ、き、きて」
士郎「じゃあ……」スッ
イリヤ「はぅ……」
士郎「ど、どうだ?」
イリヤ「うん……」
士郎「……」
イリヤ「……」
士郎「……い、いつまで抱きしめてればいいんだ?」
イリヤ「……」
士郎「イリヤ?」
イリヤ「……し、ろう……?」
士郎「え?」
イリヤ「わたし……うれしぃ……」ポロポロ
士郎「イリヤ……泣いてるのか……?」
40:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/02(月) 22:50:28.20 ID:
rhe95t120
イリヤ「もう少し……このまま……」
士郎「うん」
イリヤ「……いいの?」
士郎「え?」
イリヤ「私……桜みたいに家事できないよ?」
士郎「いいよ」
イリヤ「凛みたいに気遣ってあげれないかもしれないよ?」
士郎「大丈夫」
イリヤ「セイバーみたいに従順になれないよ?」
士郎「俺がイリヤの隣にいたいんだ……いさせてくれ」
イリヤ「うん……ずっといてね……おにいちゃん?」
士郎「いるさ」
イリヤ「ありがとう……」
士郎「……」
イリヤ「しあわせ……」
42:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/02(月) 22:52:52.74 ID:
rhe95t120
エントランス
セラ「これは……どうしました?」
ライダー「士郎は?」
セラ「衛宮士郎なら―――」
桜「あ!!」
士郎「ごはんはどうする?」
イリヤ「なんでもいいわ。士郎が隣にいるなら」
士郎「そうか」
セラ「!?」
リズ「イリヤ、ひゅーひゅー」
イリヤ「ありがとっ」
ライダー「遅かったか……」
桜「先輩!!」
士郎「あ、桜じゃないか。どうかしたのか?」
イリヤ「……」
43:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/02(月) 22:55:40.06 ID:
rhe95t120
桜「私、先輩のこと大好きです!!」
士郎「え……?」
桜「あの……結婚したいぐらいに愛してます!!」
士郎「さ、さくら!?」
イリヤ「見苦しいわよ、桜?」
桜「イリヤさん……」
イリヤ「士郎はもう私を選んでくれたの。今更、なにをするつもり?」
桜「私は……」
士郎「ありがとう、桜。でも、俺はイリヤが好きだから」
イリヤ「士郎……」
桜「……」
士郎「ごめん」
桜「先輩は……騙されてますっ!!」
士郎「な……?!」
イリヤ「ちょっと!!」
46:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/02(月) 22:57:57.38 ID:1pOi4R2jO
桜は汚れ役が似合う
49:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/02(月) 22:59:50.23 ID:GzNKdyFr0
また蟲かよ…
50:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/02(月) 23:00:18.28 ID:
rhe95t120
桜「きっと暗示かなにかで……!!」
セラ「なるほど……お嬢様。人の気持ちを弄んではいけません。ほら、早く正気に戻りなさい」
士郎「俺は正気だ!!」
イリヤ「暗示なんてかけてないわよ!!」
桜「先輩!!こんな幼女体型より、私のほうがいいとおもいます!!」
士郎「なにいってんだ!?」
イリヤ「誰が幼女体型よ!!」
セラ「ほら、衛宮士郎。もう諦めて間桐桜の元にいきなさい」
士郎「なんでさ!?」
イリヤ「セラ、黙りなさい!!」
セラ「ですが……!!」
ライダー「士郎……ひとついいですか?」
士郎「え?」
ライダー「士郎のイリヤに対する感情は……妹を思う愛情と類似しているのでは?」
士郎「なにを……?」
53:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/02(月) 23:05:00.26 ID:
rhe95t120
ライダー「本当の愛と家族愛を混同してしまっているのでは?」
士郎「そ、そんことない!!」
イリヤ「そうよ!!」
ライダー「そこははっきりさせておいたほうがいいでしょう。イリヤが将来、不幸にならないためにも」
イリヤ「なによ……みんなして……」
士郎「俺はイリヤのことを真剣に愛してる!!」
桜「じゃあ……抱けますか?」
イリヤ「え?」
桜「先輩はイリヤさんのこと抱けるんですか!?」
士郎「悪いけど……さっき抱いた」
イリヤ「士郎……」カァ
桜「!?!」
セラ「おのれ、ケダモノ!!!リーゼリット!!衛宮士郎を殺しなさい!!!」
リズ「イリヤ、今日はお赤飯?」
ライダー「既に……抱いたのですか……?!」
55:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/02(月) 23:09:12.73 ID:
rhe95t120
士郎「イリヤが抱いてくれって言うから」
セラ「お嬢様がそのようなことをいうものですか!!」
イリヤ「私から言ったわ。好きなら抱けるでしょう?ってね」
リズ「流石、イリヤ。今日はお赤飯」
桜「あぁ……そんな……」
ライダー「桜、しっかり!!」
士郎「い、いい匂いがしたな」
イリヤ「うそ……私からは……薬品の臭いが……」
士郎「そんなことない。ずっと嗅いでいたいぐらいだ」
イリヤ「士郎……」
士郎「イリヤ……」
桜「やめてください!!!」
ライダー「士郎……お言葉ですが、イリヤのどこに惹かれて抱こうと?」
士郎「どこって……全体?」
セラ「ロリコン!!」
56:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/02(月) 23:10:38.79 ID:jPotjmVDO
おまけにシスコンだな
57:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/02(月) 23:11:24.88 ID:QGmWAUBt0
羨ましいなこの野郎
60:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/02(月) 23:13:35.97 ID:
rhe95t120
イリヤ「それは私に対しての侮蔑ってことでいいの?」
セラ「い、いや……そういうことでは……」
士郎「なんでそんな言われ方をされないといけないんだ?」
桜「だって……普通じゃないですよ!?」
士郎「俺はイリヤのことが好きだ。だから抱ける。それは普通じゃないのか?」
ライダー「違います!!」
イリヤ「なによー!!いい加減にしてよー!!まるで士郎が犯罪者みたいじゃないの!!」
セラ「あながち間違いではありません」
イリヤ「セラ……」
リズ「大丈夫。セラは嫉妬しているだけ」
セラ「?!」
士郎「嫉妬って?イリヤがとられたからか?」
リズ「違う。シロウが盗られたから」
イリヤ「え?!」
セラ「こ、こら!!なにをいっているんです!!!」
65:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/02(月) 23:17:36.98 ID:
rhe95t120
リズ「セラ、シロウのこと大好き」
イリヤ「そうだったの……?」
セラ「ち、ちがいます!!誰がこんな野蛮人のことなんて!!」
リズ「それ嘘。セラは最近、シロウのことばかり口にしてた」
セラ「それはただの愚痴でしょう!?」
リズ「それはシロウのこと気になってる証拠」
士郎「そうだったのか……」
イリヤ「セラまで……」
セラ「違いますから!!!違いますからぁ!!!」
リズ「ちなみにもうひとり、シロウのこと好きな人がいる」
イリヤ「それって……」
ライダー「うっ……」
リズ「……はい」
士郎「リズ?」
リズ「そう。私」
66:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/02(月) 23:18:07.70 ID:MkNWhOE30
おや、セラも可愛い
67:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/02(月) 23:19:04.68 ID:NGAACFBt0
セラがかわいいのは前から気付いてた
プリヤ読んで更にランク上がった
68:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/02(月) 23:20:50.13 ID:
rhe95t120
イリヤ「なんでよぉ!!!」
リズ「イリヤが好きな人、私も好き」
士郎「リズ……」
リズ「愛してる、シロウ」
士郎「いやいや……」
イリヤ「だめー!!!士郎はわたしのー!!」
リズ「うん。だから、イリヤに飽きたら私のところに来てくれていい」
士郎「!?」
イリヤ「もう!!」
セラ「なにをいっているの!!はしたない!!」
桜「先輩のこと……みんなが好きだなんて……!!」
ライダー「……」
イリヤ「士郎は私と一生過ごすの!!」
リズ「じゃあ、私とも」
セラ「二人ともいい加減にしなさい!!」
71:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/02(月) 23:25:40.60 ID:
rhe95t120
士郎「まいったなぁ……」
イリヤ「私が一番でしょ!?」
リズ「じゃ、私が二番?」
セラ「やめなさい!!」
桜「らいだぁ……」
ライダー「どうしたものか……」
セラ「おほん!―――わかりました。衛宮士郎?」
士郎「なんだ?」
セラ「これからお嬢様をどうされるおつもりですか?」
士郎「どうするって……」
セラ「婚姻は?住居は?人生設計はきちんとしているのでしょうね?」
士郎「それは……」
セラ「一時の感情でお嬢様を選ぼうとしなように。ま、まぁ……私が教えてあげてもいいですけど?」
リズ「個人授業……セラ、えろい」
セラ「はぁ!?」
72:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/02(月) 23:27:11.55 ID:NGAACFBt0
もうアインツベルン城でハーレム築いてればいいんじゃないかな
73:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/02(月) 23:28:37.27 ID:tq9wHiZE0
>>72
バーサーカー「■■////」
74:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/02(月) 23:28:42.31 ID:
rhe95t120
リズ「あ、間違えた。セラ、偉い」
セラ「……」
イリヤ「そんなものゆっくりと考えればいいのよ」
士郎「そうだな」
セラ「そういうわけにも……!!」
イリヤ「小姑は口うるさいからいきましょう、士郎?」
士郎「え?」
イリヤ「部屋でゆっくりと今後のことを決めないとね」
士郎「そうだな」
リズ「じゃあ、私はシロウの側室でいい」
士郎「だめだ!!」
リズ「きっと三人なら気持ちいい」
イリヤ「な、なにいってるの!?」
桜「あぁ……先輩……」
ライダー「士郎……」
77:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/02(月) 23:33:20.16 ID:
rhe95t120
イリヤ自室
イリヤ「でさ、どうする?」
士郎「なにがだ?」
イリヤ「ここは街から離れて住むには不便かも」
士郎「でも、イリヤはここのほうがいいんじゃないのか?」
イリヤ「別に、士郎と一緒ならどこでもいいわ」
士郎「嘘つくな。広い家のほうがいいだろ?」
イリヤ「勿論、物置小屋みたいなところは嫌だけど、士郎の家でもいいよ?」
士郎「それは嬉しいけど……セラがなんていうか」
イリヤ「言わせておけばいいわ」
士郎「……」
イリヤ「士郎はセラと一緒に住みたいの?」
士郎「いや。どちらかというと住みたくないな」
イリヤ「どうして?」
士郎「だって……セラが一緒だと俺がイリヤの傍にいれないし、構ってあげられない気がする」
79:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/02(月) 23:36:11.05 ID:
rhe95t120
イリヤ「士郎……」
士郎「俺、イリヤのためならなんでもする」
イリヤ「ほんとに?」
士郎「ああ」
イリヤ「じゃあ、じゃあ……えっと……おやつに甘いケーキとか毎日出してくれる?」
士郎「ああ」
イリヤ「急に抱きついてもいい?」
士郎「いいぞ」
イリヤ「一緒にお風呂は?」
士郎「それは……」
イリヤ「……」
士郎「イリヤが……いいっていうなら……」
イリヤ「一緒に寝てくれる?」
士郎「うん」
イリヤ「じゃあ、士郎の家に住むわ!!ちょっと待ってて!!支度するから!!」
83:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/02(月) 23:40:54.71 ID:
rhe95t120
セラ「―――お嬢様、いまなんと?」
イリヤ「だから、今日から士郎の家で住むの。あなた達は城にいなさい」
セラ「しかし!!」
リズ「イリヤ、酷い。シロウ、独り占めいくない」
イリヤ「士郎は私のなの!!」
セラ「お嬢様、お考え直しを!!」
イリヤ「駄目よ。もう決めたことなの。これから私は衛宮イリヤスフィールになるの」
セラ「ぶっ!!」
リズ「語感悪い」
イリヤ「いい?私が帰ってきたら城内が埃まみれになってるとか絶対に許さないから」
セラ「お嬢様!!」
リズ「がんばって、イリヤ」
イリヤ「うん!」
セラ「こうなったら……!!」
イリヤ「バーサーカー!!二人が……じゃなくてセラが買い物以外の理由で外に出ようとしたら容赦しなくていいから」
84:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/02(月) 23:42:33.89 ID:XVb7aNf80
セラ死ぬwww
85:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/02(月) 23:43:08.86 ID:2bkyJXL+0
これはひどいオーバーキルですね
87:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/02(月) 23:44:26.65 ID:
rhe95t120
衛宮邸
イリヤ「……」
士郎「どうしたんだ?早く入れよ」
イリヤ「今日からここが家になるかと思うとね……」
士郎「やっぱいやか?切嗣の家だもんな」
イリヤ「ううん……。うれしいよ?」
士郎「そうか」
イリヤ「いこっ!」
士郎「ああ」
桜「はぁ……」
ライダー「……」
桜「もう付け入る隙なんてないのかなぁ……」
ライダー「桜……」
88:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/02(月) 23:46:36.56 ID:NGAACFBt0
衛宮邸が修羅場でヤバい
89:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/02(月) 23:48:13.39 ID:cyIYus+F0
セイバーとはなんだったのか・・・
91:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/02(月) 23:51:55.33 ID:p/vujGpd0
>>89
プロの自宅警備員
90:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/02(月) 23:48:26.04 ID:
rhe95t120
居間
セイバー「む……?」
イリヤ「はぁー」ゴロゴロ
セイバー「……」
イリヤ「やっほー」
セイバー「なにをしているのですか?」
イリヤ「士郎がおやつ用意してくれるって」
セイバー「そうですか」
イリヤ「はぁー」ゴロゴロ
セイバー「はしたないですよ?」
イリヤ「なんか畳って転がりたくなるよね」
セイバー「なりません」
イリヤ「はぁー」ゴロゴロ
セイバー「やめなさい」
イリヤ「なによぉー。サーヴァント風情が私に楯突き気?私は士郎のお嫁さん。つまり、この家では二番目に偉いんだからね!!」
92:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/02(月) 23:52:24.00 ID:
rhe95t120
セイバー「嫁……?」
イリヤ「そうよ」
セイバー「何を言い出すかと思えば……」
イリヤ「え?」
セイバー「私はシロウのサーヴァントですよ?」
イリヤ「それが?」
セイバー「私のほうが立場的には上のはず」
イリヤ「なんでよ?!」
セイバー「マスターのお傍に仕える騎士ですよ。偉くないわけがない」
イリヤ「でもお嫁さんよりは下でしょ?」
セイバー「そんなことはない。私のほうが上です」
イリヤ「私!!」
セイバー「私です」
士郎「―――おやつができたぞ。みんなで食べようか」
イリヤ「はーい」
セイバー「わかりました」
93:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/02(月) 23:55:33.70 ID:
rhe95t120
イリヤ「ごちそうさま」
セイバー「美味でした」
士郎「イリヤ、部屋の片付けやっちまうか」
イリヤ「うん!」
士郎「よし、行こう」
イリヤ「ねね、服とかどこに置いておけばいい?」
士郎「そうだなぁ……イリヤの洋服多いからなぁ」
セイバー「……」
セイバー「士郎……」
セイバー「はぁ……」
桜「セイバーさん……?」
セイバー「サクラ」
ライダー「……」
セイバー「なんですか?」
桜「あの……相談があるんですけど……」
94:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/02(月) 23:57:41.35 ID:
rhe95t120
廊下
凛「ふんふーん」
士郎「じゃあ、ちょっと待っててくれ」
凛「あら?士郎?」
士郎「あ、遠坂」
凛「なにかしてるの?」
士郎「イリヤの部屋の片付け」
凛「な……!?」
イリヤ「はやくぅ」
士郎「ああ、待ってろ」
凛「……イリヤ?」
イリヤ「凛じゃない。どうかした?」
凛「ここに住み気?」
イリヤ「だって私は士郎のお嫁さんだもーん」
凛「……」
95:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/02(月) 23:58:19.21 ID:2bkyJXL+0
こわいよぉ
97:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 00:00:21.46 ID:
3lld63CP0
凛「へぇ……もう婚約でもしたのかしら?」
イリヤ「プロポーズはされたよ」
凛「……」
イリヤ「残念でした」
凛「べ、べつに残念とかおもってないし!!」
イリヤ「はいはい」
凛「くっ……!!」
イリヤ「……」
凛「……で、なにをぼぉーっとしてるわけ?」
イリヤ「え?」
凛「片付けしてるんでしょう?」
イリヤ「そうだけど?」
凛「じゃあ、早く片付けなさいよ」
イリヤ「でも、全部士郎がやってくれるっていったから」
凛「あのねぇ……」
100:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 00:07:11.27 ID:
3lld63CP0
イリヤ「収納用のタンスがないか探してもらってるの」
凛「ねえ……身の回りのこと、全部士郎にやらせる気なの?」
イリヤ「え?だめなの?」
凛「あなた、夫婦がどういうものかわかってないみたいね」
イリヤ「どういうこと?」
凛「夫婦ってのは互いを支え合っていくものなの。足りない部分を補い合いながらね」
イリヤ「……」
凛「士郎に全部丸投げするならメイドさんと一緒に住んだほうが快適だと思うけど?」
イリヤ「なによ、負け犬の遠吠え?」
凛「いいえ。これは事実。そして、貴女がずっとそう言う態度を取るならきっと士郎はいつか愛想を尽かすわね」
イリヤ「それはないわ。だって士郎は私のことを愛しているから」
凛「だから、その愛も冷めるっての。士郎は奴隷でもなんでもない。貴女が夫して接している限り、いつかイリヤの面倒を見るのが苦痛になる」
イリヤ「そんなことない!!」
凛「あなたは捨てられる。絶対にね」
イリヤ「そんなことないっていってるでしょ!!用がないなら出て行って!!」
104:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 00:11:31.54 ID:
3lld63CP0
士郎「―――イリヤ、おまたせ」
イリヤ「あ、うん」
士郎「これで上手くやれば全部入ると思う」
イリヤ「そう」
士郎「ちょっと待っててくれ。すぐに入れるから」
イリヤ「……」
士郎「でも、イリヤの服って本当に多いよな。これ全部着てるのか?」
イリヤ「士郎?」
士郎「ん?」
イリヤ「私のこと好きなんだよね?」
士郎「ああ、好きだぞ」
イリヤ「死ぬまで一緒にいてくれるんだよね?」
士郎「馬鹿。死ぬなんていうな。ずっと一緒だ、イリヤ」
イリヤ「士郎……」
士郎「早く片付けよう。夕飯の支度もあるしな」
106:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 00:15:14.71 ID:
3lld63CP0
居間
士郎「―――できたぞ」
大河「まってましたぁ!!!」
セイバー「頂きます」
イリヤ「……」
士郎「あれ?遠坂は?」
大河「用事があるって帰ったけど?」
士郎「そうなのか」
セイバー「リンの分は私が食べます」
士郎「ったく、俺に作らせるだけ作らせていつも礼のひとつもないもんな」
大河「まぁまぁ。いいじゃないの―――」
イリヤ「士郎!!ありがとう!!ごはん美味しい!!」
士郎「あ、うん……どういたしまして」
大河「なに?どうかしたの?」
イリヤ「べ、べつに……お礼は大事でしょ?」
110:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 00:18:44.74 ID:
3lld63CP0
セイバー「―――ごちそうさまでした」
大河「いやぁ、まんぷくまんぷく」
イリヤ「……」
士郎「藤ねえ、食い終わったら食器は流しにもってきてくれ」
大河「やだぁ」
士郎「こいつ……もう飯はつくらねえぞ?」
イリヤ「わ、私がもっていくから!!」
大河「え?」
セイバー「……?」
イリヤ「よいしょ……よいしょ……」カチャカチャ
士郎「イリヤ、そんな無理するなって」
イリヤ「だ、だいじょうぶよ……これ、くらい……」
セイバー「なんか怖いですね」
イリヤ「は、はい……士郎、どうぞ」
士郎「あ、ありがとう」
112:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 00:21:59.72 ID:ep2OZkNo0
言われてすぐ直せる
いい子だなぁ
113:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 00:22:19.37 ID:
3lld63CP0
士郎「そうだ。お風呂だけど、イリヤはどうする?」
大河「なに?イリヤちゃん、泊まっていくの?」
セイバー「大河、イリヤは今日からここに住むことに―――」
大河「ゆるしませーん!!!」
イリヤ「大河、もう決まったことだから」
大河「だめ!!セイバーさんと遠坂さんだけでもここのキャパは限界なのよ!!」
イリヤ「知らないわ」
大河「そもそも何もできない子がもう一人増えたら士郎が大変じゃないの!!」
イリヤ「……!!」
セイバー「……」
大河「わかってる!?ここには家事をしない人が何人も―――」
士郎「いいんだ。イリヤもセイバーもなにもしなくていい」
セイバー「シロウ……」
士郎「俺は家事が好きだからな」
イリヤ「……」
114:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 00:23:02.90 ID:XSuOiW8d0
お前が言うな
118:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 00:24:54.08 ID:Tpxqg3Th0
士郎くんかっこよすぎ
犯されたい
123:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 00:26:56.36 ID:kq5oTX6a0
ここら辺は士郎の駄目な甘さだよなぁ
121:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 00:26:00.20 ID:
3lld63CP0
大河「だからぁ!!」
士郎「ちゃんと面倒みるって」
大河「何か間違いがあったらどうするの!!」
セイバー「長くなりそうですね。一緒に入りましょうか?」
イリヤ「え?セイバーとお風呂に?」
セイバー「嫌ですか?」
イリヤ「べ、別にいいけど」
セイバー「では参りましょう」
大河「イリヤちゃんは何歳だと思ってるの!?」
士郎「はぁ?」
大河「小学生と間違いなんてお姉ちゃん絶対に許しません!!!」
士郎「いや……イリヤは年上―――」
大河「実年齢の問題じゃない!!外見年齢の問題よ!!」
士郎「藤ねえ……」
124:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 00:30:25.16 ID:
3lld63CP0
浴室
セイバー「……」ゴシゴシ
イリヤ「……」
セイバー「……なにか?」
イリヤ「あ……そっか」
イリヤ「えーと……」
セイバー「これが頭髪用のものです」
イリヤ「わ、わかってるわよ!!」
イリヤ「んしょ……んしょ……」ゴシゴシ
セイバー「はぁ……こっちにきてください」
イリヤ「なによ……?」
セイバー「洗ってあげます」
イリヤ「いい!!自分でやる!!」
セイバー「……」
イリヤ「自分でやらなきゃ……士郎に嫌われちゃう……」
128:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 00:33:46.18 ID:
3lld63CP0
セイバー「……」
イリヤ「んしょ……いたっ!!」
セイバー「どうしました?」
イリヤ「目がいたい!!目がいたい!!」
セイバー「全く……じっとしてください」
ザァァ
イリヤ「きゃぁ!!」
セイバー「お湯をかけただけです」
イリヤ「うぅ……」
セイバー「はい。もう大丈夫ですよ」
イリヤ「あ、ありがとう」
セイバー「慣れない事をするからそうなるのです」
イリヤ「でも……」
セイバー「食器の運び方も危うい。あれではいつか割ってしまいます」
イリヤ「でも……やらなきゃ……」
130:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 00:37:11.71 ID:
3lld63CP0
更衣所
セイバー「ふぅ……」フキフキ
イリヤ「あ……自分でやらないと……」フキフキ
セイバー「……」
イリヤ「こう……?」
セイバー「こうです」ゴシゴシ
イリヤ「ちょっと!!自分でできるってば!!」
セイバー「そうですか」
イリヤ「……」
セイバー「さてと……」スタスタ
イリヤ「あ、まってよ」
セイバー「足下を見てください」
イリヤ「え?」
セイバー「床が濡れます。きちんと拭いてから移動してください」
イリヤ「わ、わかってるわよ。うるさいわね……」
132:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 00:40:12.26 ID:
3lld63CP0
イリヤ「へっくしゅん!!」
イリヤ「さむい……」
イリヤ「もう……いいよね?」
イリヤ「……」ソーッ
イリヤ「ま、まだ濡れてるかしら……?」
イリヤ「……」フキフキ
イリヤ「へっきゅしゅん!!」
士郎「イリヤ!?」
イリヤ「あ、士郎」
士郎「いつまでそこにいるんだ!?」
イリヤ「あ、だって……」
士郎「ほら、着替え―――」
イリヤ「ん?」
士郎「ごめん!!!」ダダダッ
イリヤ「あ……」カァァ
134:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 00:42:40.76 ID:
3lld63CP0
イリヤの部屋
士郎「じゃあ、おやすみ」
イリヤ「うん」
士郎「あの……さっきは、ごめん」
イリヤ「ううん。隠してなかった私が悪いし」
士郎「……」
イリヤ「……」
士郎「そ、それじゃあ……」
イリヤ「士郎?」
士郎「な、なんだ?」
イリヤ「布団はどこにしまってあるの?」
士郎「え?そこの押入れだけど」
イリヤ「そっか。うん。わかったわ」
士郎「……?」
イリヤ「おやすみ」
138:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 00:45:11.92 ID:
3lld63CP0
翌朝
イリヤ「……ん」
イリヤ「……」
イリヤ「布団……片付けないと……」
イリヤ「よいしょ……」
イリヤ「結構、重いわね……」
イリヤ「よいしょ……んしょ……」
イリヤ「あ―――」
グシャァ
イリヤ「もう一回……」
イリヤ「……」
イリヤ「よし……」
イリヤ「あ―――」
グシャァ
イリヤ「―――もう一回」
140:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 00:48:55.96 ID:
3lld63CP0
士郎「イリヤ、朝―――」ガラッ
イリヤ「……」ウルウル
士郎「イリヤ?!」
イリヤ「しろう!!ベッドがいい!!!」
士郎「なんでさ!?」
イリヤ「布団がいうこときかないの!!」
士郎「なんだ片付けようとしたのか、そんなの俺が―――」
イリヤ「い、いい!!やりかただけ教えて!!」
士郎「イリヤ?」
イリヤ「こ、これぐらいひとりでできるから」
士郎「無理しなくていいって」
イリヤ「士郎こそ無理しないで」
士郎「いや、無理なんてしてないし、むしろ俺はイリヤの世話ができて嬉しいけど」
イリヤ「でも……それがいつか嫌になるんでしょ?」
士郎「え?」
141:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 00:51:31.40 ID:
3lld63CP0
イリヤ「……」
士郎「なんで―――」
セイバー「シロウ、大河が来ました」
士郎「ああ、すぐいく」
イリヤ「……」
士郎「布団はあとだ。先にご飯にしよう」
イリヤ「うん」
士郎「いこう」
セイバー「シロウ?」
士郎「どうした?」
セイバー「やけに優しいですね」
士郎「そうか?」
セイバー「私にもそれぐらい優しくしていただきたいものです」
士郎「してるだろ」
イリヤ「してるわよ」
143:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 00:51:46.34 ID:JJguENh/O
自覚ある奴は何もしない出来ない事を苦痛にかんじる
144:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 00:52:50.14 ID:ep2OZkNo0
腹ぺこ王も見習えよ
後編→
セイバー「シロウは結局誰を選ぶのですか?」士郎「勿論―――」【後編】
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