1:
以下、名無しが深夜にお送りします 2017/07/12(水) 16:23:12
ID:agUyVeCM
セイバー「シロウ、こんな所に呼び出してどうしたのですか?」
士郎「ああ、大事な話があるんだ」
セイバー「お聞きしましょう」
士郎「ありがとう。誰にも聞かれたくないから、もう少しこっちに来てくれ」
セイバー「? ええ……」テクテク
士郎「もう少しだ」
セイバー「――なっ!?」ズボ
士郎「わーいわーい!」
2:
以下、名無しが深夜にお送りします 2017/07/12(水) 16:24:16
ID:agUyVeCM
慎二「やったー!」
セイバー「し、士郎! この穴はなんですか!」
士郎「引っかかった引っかかったー!」
セイバー「は、計ったのですか!?」
慎二「ポンコツサーヴァントー!」
セイバー「う、うぐ……酷い、酷いです」
士郎「ごめん、セイバー……これには事情があるんだ」
セイバー「事情……?」
士郎「俺、セイバーをさ、どうしても……」
セイバー「なんですか……?」
士郎「落としたかったんだ! わーい!」
慎二「わっはっはー!」
セイバー「ひ、酷いです……」
3:
以下、名無しが深夜にお送りします 2017/07/12(水) 16:25:31
ID:agUyVeCM
凛「で、大事な話ってなにかしら」
士郎「誰にも聞かれたくないから、もう少しこっち来てくれないか?」
凛「? ええ……」テクテク
士郎「……」ワクワク
凛「……」ピタ
士郎「!? どうしたんだよ、遠坂」
凛「なーんか怪しいわね」ギロ
士郎「な、なんでさ」ドキドキ
凛「そんなに大事な話なら、衛宮君がこっちに来なさい」
4:
以下、名無しが深夜にお送りします 2017/07/12(水) 16:26:10
ID:agUyVeCM
士郎「そ、それは出来ない」
凛「どうしてかしら」ニヤ
士郎「ど、どうしてもだ」
凛「フーン、まあいいわ。じゃあ行ってあげる」
士郎「ああ、来てくれ」ドキドキ
凛「Es ist gros、Es ist klein!(軽量重圧)」ピョーン
士郎「跳んだ!?」
凛「残念だったわね! さあ、そこになにを仕掛けたのかじっくり聞かせて貰うわ」スタ
5:
以下、名無しが深夜にお送りします 2017/07/12(水) 16:26:51
ID:agUyVeCM
士郎「ち、ちくしょう!」
凛「フフ、観念なさい……――にゃあ!」ズボ
士郎「……ぷっ、ふふ、あーっはっはっは!」
慎二「やーい! ニャアって猫かよー!」
凛「こ、このぉぉぉ……」ギロ
慎二「わーい逃げろー!」
凛「待ちなさーい!!」ジタバタ
6:
以下、名無しが深夜にお送りします 2017/07/12(水) 16:27:34
ID:agUyVeCM
桜「……なんですか? 兄さん」
慎二「お前にどうしても伝えたいことがあってさ。ちょっとこっちに来てくれよ」
桜「は、はい」テクテク
ライダー「お待ち下さい、サクラ」シュバ
慎二「なっ、なんでお前が居るんだよ!」
ライダー「なにか怪しいです。迂闊に近づかない方が良いかと」
桜「え、え?」
慎二「そんなに僕が信用出来ないのかよ!」
ライダー「出来ません」
士郎「ちょっと待ってくれ」ヌッ
桜「せ、先輩?」
7:
以下、名無しが深夜にお送りします 2017/07/12(水) 16:28:10
ID:agUyVeCM
士郎「これまで色々あったのは分かってる。でも、今は慎二を信じてくれないか?」
ライダー「ですが……」
慎二「今までのことは謝るよ」
士郎「ほら、この目を見てくれ。なにか企んでいるように見えるか?」
慎二「桜……」キラキラ
桜「兄さん……」
ライダー「分かりました。私はもうなにも言いません」
慎二「さあ来い、僕の大切な妹」
桜「はい!――きゃあ!?」ズボ
ライダー「やはり! 許せません!!――ぬあっ!」ズボ
士郎「わーい! ダブルドボンだー!」ハイタッチ
慎二「よっしゃあ!」ハイタッチ
桜「ひ、酷い……先輩まで……」
8:
以下、名無しが深夜にお送りします 2017/07/12(水) 16:28:59
ID:agUyVeCM
士郎「なあ藤ねえ」
大河「な・あ・にーぎゃあっ」ズボ
士郎「……」
大河「あっはっは! これ士郎が作ったのー?」
士郎「……なんか面白くない」
大河「えぇ!? ちょっとなによそれー!」
慎二「衛宮、もう行こうぜ」テクテク
士郎「ああ」テクテク
大河「ま、待ちなさーい!」ジタバタ
9:
以下、名無しが深夜にお送りします 2017/07/12(水) 16:40:00
ID:agUyVeCM
イリヤ「シロウ?」ヒョイ
士郎「ああ、よく来てくれたな」
イリヤ「ううん、どうしたのこんなところで」
士郎「大事な話があるんだ。ちょっとこっちに来てくれ」
イリヤ「うんー」テクテク
士郎「……」ドキドキ
イリヤ「あ、ちょっと待ってね。なにしてるの、おいでバーサーカー」
バーサーカー「■■■■■■―――!!!」
慎二「お、おい衛宮。これは怒らせたらまずいんじゃないのか?」ヒソヒソ
士郎「い、イリヤ! やっぱり良い! なんでもない!」
イリヤ「えー、どうしたの?」ピタ
10:
以下、名無しが深夜にお送りします 2017/07/12(水) 16:40:50
ID:agUyVeCM
士郎「どうもしない! けど、そのまま下がってくれ」
イリヤ「えー?」
バーサーカー「■■■■■■―――?」ズ、ズズズ
ズボーン
イリヤ「きゃあっ!」
慎二「でかい奴のせいで周りごと落ちたぞ!」
バーサーカー「■■■■■■―――!!!」ガシ
士郎「ぎゃああああ!!」
慎二「アイアンクロー!? ひ、ひえぇぇぇー!!!」
イリヤ「逃がさないわ」ニコ
慎二「 」
11:
以下、名無しが深夜にお送りします 2017/07/12(水) 16:53:04
ID:agUyVeCM
ランサー「どうした坊主。お前が俺を呼ぶなんて珍しいじゃねェか」
士郎「ああ、大事な話があるんだ。ちょっとこっちに来てくれ」
ランサー「おう――ぬおっ!?」ズボ
士郎「ランサーが落ちた!」
慎二「やーい青タイツー!!」
ランサー「クク、ハッハッハ! こりゃ一本取られたぜ」
士郎「……怒らないのか?」
ランサー「こんなくだらねぇことで怒るか。にしても随分深く掘ったな、ハッハッハ」
士郎「なんか負けた気分だ……」
慎二「く、クソ! やーい青タイツ! 釣り馬鹿ー! 犬ー!!」
ランサー「ああ?」
12:
以下、名無しが深夜にお送りします 2017/07/12(水) 16:53:40
ID:agUyVeCM
士郎「ばっ! お前!!」
慎二「えぇ? な、なんだよ」
士郎「逃げろ慎二! それは地雷だ!!」
ランサー「犬って言ったか……?」ギロ
慎二「ヒィィィィー!!」ズダダダダ
ランサー「待ちやがれ!」
バーサーカー「……」ズボ
ランサー「あ?」
士郎「あ、追いかけてきたバーサーカーが……」
バーサーカー「■■■■■■―――!!!」ボゴ
ランサー「ぬぉぉぉおお!? 待て待て待てなんでだぁ!!!」
士郎「い、今のうちに逃げよう……」
13:
以下、名無しが深夜にお送りします 2017/07/12(水) 17:08:40
ID:agUyVeCM
アーチャー「こんなところに呼び出してどういうつもりだ?」
士郎「大事な話があるんだ」
アーチャー「なんだ?」テクテク
士郎「……」ドキドキ
アーチャー「おい、恐ろしい表情の凛が後ろから来ているぞ?」
士郎「え!?――ぐおっ!」ズボ
アーチャー「私はお前だぞ。落とし穴を仕掛けたことくらい分かっていた」
士郎「クソォ!」ジタバタ
アーチャー「全く、我ながら情けない。こんな嘘に引っか――ぐおっ!」ズボ
慎二「作戦通りだ!」
士郎「わーい!」
アーチャー「クソ! 伏兵だと!?」ジタバタ
14:
以下、名無しが深夜にお送りします 2017/07/12(水) 17:09:28
ID:agUyVeCM
慎二「ハッハハ! その馬鹿面を拝んでや――うわぁ!」ズボ
アーチャー「馬鹿め! お前が協力していたこともお見通しだ」
慎二「ちくしょー!」ジタバタ
士郎「……」
アーチャー「……」
慎二「……」
士郎「なあ、これどうやって出るんだ?」
アーチャー「知らん」
慎二「お腹空いたなぁ」
16:
以下、名無しが深夜にお送りします 2017/07/12(水) 17:16:24
ID:agUyVeCM
ギルガメッシュ「綺礼、大事な話がある」
綺礼「なんだ――なっ!?」ズボ
ギルガメッシュ「フハハハハ! アーッハッハッハ」
綺礼「どういうことだ?」ジタバタ
ギルガメッシュ「なに、ただの余興よ。それにしても見事に落ちたものだな……クク、クッハッハ」
綺礼「……」
セイバー「アーチャー、ここに居ましたか」
ギルガメッシュ「セイバー!? どうしたのだ」
セイバー「大事な話があるのです」
ギルガメッシュ「ほ、ほう? とうとう我が寵愛をう――ぬあっ!」ズボ
セイバー「ふう、すっきりしました」テクテク
ギルガメッシュ「な、なんだこれは! セイバー、大事な話とはなんだ! セイバー!!」ジタバタ
綺礼「……愉悦」
完
18:
以下、名無しが深夜にお送りします 2017/07/12(水) 23:38:33 ID:OM/aqYAw
これは愉悦ですわな
19:
以下、名無しが深夜にお送りします 2017/07/13(木) 04:29:17 ID:clN.2PPk
安心の愉悦オチ
面白かったおつもつ
元スレ
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