( ^ω^)は十回死ぬようです その6

2010-05-30 (日) 19:14  ( ^ω^)(´・ω・`)('A`)   7コメント  
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その1→( ^ω^)は十回死ぬようです


1 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 12:39:43.70 ID:RaDPQYVt0
( ^ω^)「一年と半年振りだお」

川 ゚ -゚)「何の話だね」

( ^ω^)「まぁ気にしないでくれお」


2 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 12:40:27.04 ID:RaDPQYVt0
( ^ω^)「この作者は幾度と無く逃亡したお、宣言無く人を待たせすぎたお」

川 ゚ -゚)「罪深いな」

( ^ω^)「時折罪悪感に狩られながらも、ふと避難所やまとめを覗いてみるとまだ人が居たりする光景に、申し訳無さを抱いたお」

川 ゚ -゚)「へぇ」

( ^ω^)「それでも筆を取らず、放置し、今日この時まで動かなかったお」

川 ゚ -゚)「そうかそうか」

( ^ω^)「どんな顔を下げて謝ったらいいかわからないし、折角発掘してくれたトリップも無くしてしまったし、纏めサイトにも迷惑をかけちまったどうしようもない奴だお」

川 ゚ -゚)「はぁ」



4 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 12:42:07.54 ID:RaDPQYVt0
( ^ω^)「だからこれから投下する行為は、叩かれるのを覚悟で、罵られるのを覚悟で、作者の自己満足のために行われるお」

川 ゚ -゚)「ふむ」

( ^ω^)「これはテストと言う形で、元々後編と言う形で予定されていたものを中・後編に分けたものだお」

川 ゚ -゚)「ほぉ」

( ^ω^)「作品自体は完成しているから、中編を投下し終えた後、『もうVIPに来るな!』といわれたらその時は、ただ去るのみだお」

川 ゚ -゚)「で?」

( ^ω^)「そしてもし許してもらえるのなら、後編を投下し、全ての物語に幕を下ろすお」

川 ゚ -゚)「つまりどういうことだね?」



( ^ω^)「( ^ω^)は十回死ぬようです。最終話投下します」

※途中で投下が止まった場合は禁止を喰らった可能性があります。
※その場合避難所(ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/6178/1166100108/)で投下を続けます。


6 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 12:43:40.32 ID:RaDPQYVt0
…………。

:( ^ω^)は十回死ぬようです・最後の一日 途中
:開始

( ^ω^)「え、ちょ、ま、まだ猶予はあるはずだお!?」

(*゚ー゚)「無いわよそんなもの」

あっさり告げられた『残り時間』に、ブーンは狼狽した。

( ^ω^)「だって僕はまだえーっとトラックにひかれて一回、クーに突き落とされて一回、電車の脱線事故で巻き込まれて一回、自殺して一回、もっかいトラックにひかれて一回で……」

川 ゚ -゚)「どうした?」

黙り込んだブーンを見てクーが首をかしげる。

( ^ω^)「いや最初から整理して思い返すと僕すっげぇ酷い目にあってるお……」

今更です。


7 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 12:44:30.35 ID:RaDPQYVt0
( ^ω^)「とりあえず! まだ五回! 五回しか死んでねーお!」

(*゚ー゚)「あら、本当にそうかしら」

( ^ω^)「お?」

(*゚ー゚)「最初と次以外のシーケンスで、クーも死んじゃったもの」

( ^ω^)「…………は?」

(*゚ー゚)「つまりぃ」

思いっきり溜めて、しぃは告げた。

(*゚ー゚)「クーが記憶を引き継いだ分、アナタの回数を使わせてもらいました」

(#^ω^)「ふざけんなあああああああああああああああああああああああああああ!」

心からの怒声は室内を通り越して、窓の外へと響き渡った。


8 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 12:45:48.49 ID:RaDPQYVt0
( ^ω^)「ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ」

息を荒げながらクーを見ると、彼女は珍しく目を背け。

川 ゚ -゚)「あー、うん、悪い、まさか私もこいつがこう来るとは思ってなかったもんで」

( ^ω^)「相対的に回数へってたら助けてもらってる意味ねえおおおおおおお!」

(*゚ー゚)「仕方ないのよ」

しぃは特に悪びれる様子もなく言う。

(*゚ー゚)「私の権限じゃ回数に限界があるもの」

川 ゚ -゚)「まあ落ち着きたまえ」

クーが紅茶を勧めるとブーンは一息で飲み干した。

( ^ω^)「あっぢぃいいいいいいい!」

川 ゚ -゚)「いいリアクションだな……」

(#^ω^)「漫才やってるんと違うおおおおお!」

本当にその通りなので、深呼吸して思考と心を落ち着かせる。


9 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 12:46:49.71 ID:RaDPQYVt0
( ^ω^)「……あれ?」

川 ゚ -゚)「どうしたね?」

( ^ω^)「いや、仮にクーの死亡回数を僕が負担したとしてだお」

指折り数え

( ^ω^)「僕が五回死んでて、最初と次以外でクーが死んで……だから」

「まだ八回だお?」


10 名前:以下、名無しにかわりましてVIP がお送りします:2009/07/02(木) 12:46:55.16 ID:RPpS+Z/qO
ヒャッハー待ってたぜ支援

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIP がお送りします:2009/07/02(木) 12:47:11.20 ID:ysQVAGKYO







12 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 12:47:41.24 ID:RaDPQYVt0
その言葉にしぃはにやりと笑った。


(*゚ー゚)「そうね、後一回はどこかしら」


それ以上、彼女は何も言わなかった。


13 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 12:48:57.21 ID:RaDPQYVt0
( ^ω^)「……まあいいお、出来る事をするだけだお」

ブーンは呟く。

( ^ω^)「頼むお、親友、僕はまだやるべき事があるお」

まだ話は終わっていない――ブーンは再びクーに顔を向けた。

…………。


15 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 12:50:13.20 ID:RaDPQYVt0
時間はちょろっとさかのぼる。

('A`)「畜生、見つかるとは思わなかった!」

リュックサックを背負い、全力疾走しているドクオ。

('A`)「つかまったら最後だぜ……!」

予定通り爆弾を、ラノベ(リリアとトレイズ)を参考に二つ作り、一つを実験の為に空き地で爆発させた。
爆発させたのはよかったのだが。

('A`)「火力高すぎたぜ畜生おおおおお!」

膨大な音と破壊で、元々螺子釘は入っていなかったもののあまりに目立ちすぎ、途中警官に捕まり声をかけられ、脊髄反射で逃げてしまったのだった。

('A`)「中身が見られたら終わる、俺の人生もあいつの人生も終わる!」


16 名前:以下、名無しにかわりましてVIP がお送りします:2009/07/02(木) 12:50:19.95 ID:TdLhUqyEO
いい時に遭遇出来た
支援


18 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 12:51:08.20 ID:RaDPQYVt0
幸い職務質問をかけてきたのは少々ご年配の警官だったので、元引きこもりといえど現役高校生、加えて火事場の馬鹿力で逃げる事ができた。
制服からは着替えていたし、帽子を目深に被ってグラサン装備だったので顔も恐らくは見られていないだろう。
とにかく、今は駅近くの商店街、店と店の隙間の路地裏に入り、しりもちをついてぜぇぜぇと息を荒げる。

('A`)「まだ脅迫文を出してねぇぞ……畜生、畜生が口癖になってやがる……」

表通りから『何処に行ったァァァ』という渋い声が聞こえてくる。

('A`)「無線で連絡行ってるだろうから警官全部敵か……? ジョルジュさんには頼めねぇ、下手すると交通整理自体がなくなっちまう」

呼吸を整えながら、必死に考えをまとめる為、口に出して現状を把握しようとする。

('A`)「リュックの中の爆弾は処分しないと行けねぇ、でも下手に捨てたら見つかっちまう……俺の指紋べったりついてるし」

爆発させた方は念のため指紋を拭いて手袋をして作業をしたが、もう一個はまだだった。
予備のことなど考えなければ良かった、信管は通販で買ったものだが2個セットでさえなければ。


19 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 12:52:16.10 ID:RaDPQYVt0
ザッ。

砂を踏む足音と渋い声が聞こえ、ドクオは身をすくめた。

('A`)「まずい、こっちに来る!」

あわてて身を起こし、路地から出ようとする。

ザッ。

しかし自分が向う先からも、足音が響き、聞こえてきた。

('A`)(かこまれた――!)

後ろには警官の、前からは正体不明の足音。
先にこちらに近づいてきたのは前からで、焦るドクオの心中とは裏腹にゆっくりと姿を見せた。


「やぁ」


(´・ω・`)「やらないか」

制服姿に見覚えはあったが、幸いか不幸か、そいつの顔自体にドクオは全く見覚えがなかった。


20 名前:以下、名無しにかわりましてVIP がお送りします:2009/07/02(木) 12:53:06.51 ID:szMfaYIDO
頑張れドクオ
支援


25 名前:以下、名無しにかわりましてVIP がお送りします:2009/07/02(木) 12:54:21.97 ID:oya/KrHDO
本物?復活?マジで?


23 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 12:53:30.62 ID:RaDPQYVt0
(´・ω・`)「落ち着いたかい?」

('A`)「ああ、すまねえな……」

ショボンが差し出してくれた缶コーヒーを飲んで一息ついたドクオは、続けて言う。

('A`)「でもなんでこんな状態で……」

(´・ω・`)「見つかるわけには行かないんだろう?」

二人は土管の中にいた。

土管。

配管工の髭親父のあれではなく、青タヌキロボットが登場する舞台の公園にある、三段重ねのあれである。
VIP市には作業の途中で放棄された開発地域がいくつかあり、なにに使われるのかはしらないがその土管の山が大量につんであった。
二人はその中で横になり、姿を隠しているのだった。

(´・ω・`)「密着……」

('A`)「!?」

表現しがたい恐怖が一瞬ドクオの背筋を凍らせた。


26 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 12:54:38.76 ID:RaDPQYVt0
(´・ω・`)「しかし、危なかったね」

('A`)「あ、ああ、助かったぜ……」

焦りはまだ収まらないのか、ぐいっともう一度缶コーヒーをあおる。

('A`)「うげっふうぇっふ!」

当然横になりながらなので、飲みにくく、気管に入ってむせてしまう。

(´・ω・`)「大丈夫かい」

ドクオの手からコーヒーをとり、ハンカチを差し出す。
礼をいって口を拭くドクオを眺めながら、さりげなくショボンは缶に口をつけた。

(´・ω・`)「間接キス……」

('A`)「!?」

口に出しにくい恐怖が一瞬ドクオの背筋を凍らせた。


27 名前:以下、名無しにかわりましてVIP がお送りします:2009/07/02(木) 12:54:46.24 ID:szMfaYIDO
やらないか
支援


28 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 12:55:38.73 ID:RaDPQYVt0
(´・ω・`)「まぁそれはおいといて」

リュックのなかから取り出した爆弾を持ち、かんかんと軽く手の甲で叩いた。

(´・ω・`)「これなんだけど――」

('A`)「取り扱いは慎重にいいいいいいいいい!」

こんな目の前で爆発されたらひとたまりもない。
死ななくても無事じゃすまないだろう。

('A`)「……あ、耳にきた耳に」

(´・ω・`)「狭いからね」

('A`)「とりあえずだ、助けてくれたのは礼を言うけどよ……」

(´・ω・`)「けど?」

('A`)「何で助けてくれたんだ?」

(´・ω・`)「…………」

ドクオは真面目な顔をして、問う。


31 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 12:58:16.37 ID:RaDPQYVt0
('A`)「俺の爆弾を見て、警察に追われてるのをみてて、何で助けてくれたんだ? 普通、突き出すぜ」

実際もう終わりだと思った、彼が現れて何をしたかといえば、ドクオを路地の横にさらに引きずり込み、後ろから現れた警官に「向こうへ行きました」とごまかし、さらにこんな隠れ場所まで教えてくれた。

…………冷静に考えたら一緒に土管の中にいる意味がよくわからないのだが。

(´・ω・`)「……なんとなく、そうしないといけない気がしたんだ」

('A`)「?」

自分の胸元に手を当て、ショボンは言った。

(´・ω・`)「ここで君を助けないと、僕が助けてあげられるはずだった人を助けてあげられない、そんな気がしたんだよ」

君に死相は見えないけどね、と続けた。

('A`)「…………」


33 名前:以下、名無しにかわりましてVIP がお送りします:2009/07/02(木) 12:59:03.90 ID:szMfaYIDO
助けてショボえもん
支援

34 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 12:59:15.23 ID:26riCIjeO
なんという久しぶりな話・・・だが支援

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIP がお送りします:2009/07/02(木) 13:00:26.62 ID:szMfaYIDO
助かれ
支援


37 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 13:01:13.56 ID:RaDPQYVt0
ドクオは黙り込み、そして考えた。
ブーンの荒唐無稽な作り話を、自分は何故信じたのか。

今のショボンの言葉と、全く同じことを考えたからだ。


『俺が! 絶対に! 死なせたりするもんかぁぁぁぁ!!』


それは誰の叫びだったのか。
間違いない、俺の叫びだ。

いつそれを感じたのかなんて覚えていない、いつそれがあったのかなんて記憶にない。
それでもその声は俺の中にあり、こんな馬鹿げた事を自分にさせているのだ。


38 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 13:03:00.87 ID:RaDPQYVt0
きっと目の前のショボンは、俺と同じことを感じたんだ――
多分、彼も助けられなかったのだ。
自分の力が届かずに、彼を救えなかったのだ。

確信に近いその感情が、心にわいたその瞬間、ドクオの口は自然と開いていた。

('A`)「信じなくてもいいけど、多分アンタは信じてくれると思う」

十回の死に巻き込まれた、親友の話を。
まるで常識を語るように、自然と話し出していた。


42 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 13:04:16.95 ID:RaDPQYVt0
(´・ω・`)「…………」

('A`)「…………」

概要を語るのは十分ですんだ、ショボンは黙ったままそれを聞いていて。

(´・ω・`)「成程ね」

納得したように頷いた。

(´・ω・`)「助けるためには電車を止める事が必要、ってことだね」

('A`)「……ああ」

信じてくれたのか、などと野暮な事は聞くまい。
妄言と受け止められたわけではないと、なぜか確信できた。


43 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 13:05:37.76 ID:RaDPQYVt0
(´・ω・`)(初めてだよ、人の話に死相が見えたのは)

彼が語る一言一言が自分の胸をえぐっていく気がした。
何人もの死を眺めながら、助けることが出来なかった彼は、きっとどこかでまた誰かを助けられなかった。

(´・ω・`)(ここで彼と出会えたのは、きっとそういうことなんだろうな)

助けろ、と誰かが言っているのだ。
自分にそれを否定する理由は――特になかった。

(´・ω・`)「なら先ず僕らがやるべきは、現場になった踏み切りにいくことだね」

('A`)「あん?」

ショボンは土管の中で身体を動かし、ゆっくりと外に向って這っていく。

(´・ω・`)「だって時間をずらしただけで脱線事故が止まるとは限らないだろう?」

そう。

(´・ω・`)「脱線事故の原因が例えば断線だったなら、先に見つけて通報すれば止まるし、他の原因があるなら時間がある今のうちに調べればいい」


44 名前:以下、名無しにかわりましてVIP がお送りします:2009/07/02(木) 13:05:41.19 ID:szMfaYIDO
未来を繋げ
支援



45 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 13:06:37.56 ID:RaDPQYVt0
('A`)「…………」

(´・ω・`)「爆弾の予告で電車の運行をとめようっていったって、さっき君が捕まってたら問題なく電車は動いてたはずだし、爆弾の残骸は公園においてあるんだから時限式じゃないってのは予想がつくしね」

ショボンは続ける。

(´・ω・`)「それが使えるのは運行するちょっと前、しかも君がつかまらないって言う条件付だ」

だから。
身体を先に土管から出し、爆弾をひょいととりあげ。

(´・ω・`)「こうしよう」

手早く全体をハンカチでぬぐい、指紋をふき取ると爆弾をその場で解体してしまった。
それはそれは見事な手際で、あっという間に爆弾はただの瓶と粉と信管になる。

('A`)「アーッ!!」

(´・ω・`)「証拠を持ち歩いて現地に向うわけにもいかないよ」

('A`)「そりゃそうだけど……お、おおう……」

俺の苦労は一体、と呟くドクオ。


48 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 13:07:51.84 ID:RaDPQYVt0
(´・ω・`)「現物がなくても爆弾が爆発したって言う事実はちゃんとある、最悪電車を止めて時間をずらすだけならそれで十分さ」

('A`)「……それもそうか」

ドクオも次いで這いずり出て。

('A`)「んじゃさっさと向こうに……」

(´・ω・`)「その前に」

ショボンはきっぱりとさえぎった。

(´・ω・`)「着替えていこう」


51 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 13:09:18.59 ID:RaDPQYVt0
服装が同じだと警官に見つかる可能性があるので、まずショボンとドクオは服を交換した。
その上でドクオが自宅に戻り服を着替え、ショボンの元に戻る。
リュックは廃棄することも考えたが、ショボンは証拠を残していくのはまずいと言い張り、折りたたんで自分の鞄の中へと入れた。

('A`)「…………」

(´・ω・`)「……何か」

('A`)「いや、あの、そういえばアンタ学校は?」

ショボンの制服を渡しながら尋ねると、彼は堂々と答えた。

(´・ω・`)「うん、さぼったけど」

('A`)「……」

深くは聞くまい。

…………。


53 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 13:10:33.64 ID:RaDPQYVt0
川 ゚ -゚)「さて」

優雅に足を組んで、紅茶をすすってからクーは告げる。

川 ゚ -゚)「本題に入ろうか」

ブーンも応じるように紅茶をすする。

川 ゚ -゚)「当然、君を殺そうとしている人物についてだ」

( ^ω^)「お」

そう。
それを知るために、今日自分はここに来たのだ。

川 ゚ -゚)「世界が計算式で成り立っている、と言う話はしたな?」

( ^ω^)「なんとなく覚えてるお」

川 ゚ -゚)「なんとなくじゃ微妙に困るんだがまあいいや」

いいらしい。


54 名前:以下、名無しにかわりましてVIP がお送りします:2009/07/02(木) 13:10:56.16 ID:szMfaYIDO
変装タイム
支援

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIP がお送りします:2009/07/02(木) 13:11:14.48 ID:fwjLi+JW0
ショボンだけ行動が安定してないんだよな。まあ十日目はみんな色々動いてるけど。


57 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 13:12:34.73 ID:RaDPQYVt0
川 ゚ -゚)「どこか違う出来事が起これば、たとえ同じ、例えば君が経験してきた『今日』でもそれぞれ差異が生まれる」

( ^ω^)「わかってるお」

川 ゚ -゚)「だが言い換えれば『計算式の数値が同じなら全く同じ一日なる』と言うことに他ならない」

クーは指を、ブーンに向ける。

川 ゚ -゚)「さて、考えてみよう、君は何故、どうやって記憶を取り戻す?」

( ^ω^)「お?」

それは

( ^ω^)「前の一日と同じ事がおきたら……」

川 ゚ -゚)「もっと正確に突き詰めれば『前の一日と同じ出来事かつ自分の死に直結している事』かな?」

続ける。

川 ゚ -゚)「そして、君が記憶を取り戻さない限り世界が持つ計算式は基本的に極端には変動しない、つまり君が記憶を取り戻すというその現象こそが君の武器と言うわけだ」

記憶を取り戻した君は前の一日と同じ動きをとらないだろう? と続ける。

川 ゚ -゚)「だが思い出すといい、君の記憶の中で一人だけ」


「最初から行動を変えていたものがいないか?」



58 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 13:14:08.04 ID:RaDPQYVt0
( ^ω^)「それは……」

川 ゚ -゚)「例えば朝食のおかずを君の分まで食べてしまってみたり」

クーはそれを見てきたかのように

川 ゚ -゚)「例えば母親を唆して君の分を食べさせてしまったり」

知っているのが当然のように


川 ゚ -゚)「本の渡し方を変えてみたり、な」


言い切った。


61 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 13:15:11.23 ID:RaDPQYVt0
川 ゚ -゚)「全てのシークエンスを見直して『君の死に直結している行動を手段を変えながら行っている人物』は一人しか居ないのだよ」

ブーンは立ち上がった、立ち上がって、クーの胸倉をつかみあげていた。
だが彼女はそんな事に一切とらわれず、ただ真実のみを口にする。

川 ゚ -゚)「君を殺そうとし君を死地に追い込み君が死ぬ事を望んでいる人間、それは――」


62 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 13:16:12.78 ID:RaDPQYVt0






「君の妹だ」








64 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 13:17:23.50 ID:RaDPQYVt0
川 ゚ -゚)「認めたくないかね?」

胸倉をつかまれ、多少息苦しそうではあるものの、表情も態度も全く変えず、彼女は続ける。

川 ゚ -゚)「なら考えてみたまえ、一度目、君は本を受け取り、図書館へ返しにいった、そして死んだ。」

ぎりぎりと歯を食いしばる微かな音が聞こえる。

川 ゚ -゚)「二度目、同じように本を渡そうとして、君の記憶が戻った」

クーは構わず、核心へと言葉を走らせる。

川 ゚ -゚)「三度目、彼女は君が記憶を取り戻す事を知り、違う手段で本を忍ばせた」

( ^ω^)「ほ、本を見たら記憶を取り戻すお……わざわざ忍ばせておく必要なんてなかったお! 見せたら記憶を取り戻すんだから最初から見せなきゃいいお!」

川 ゚ -゚)「だが君は記憶を取り戻さなかった」

( ^ω^)「!」


66 名前:以下、名無しにかわりましてVIP がお送りします:2009/07/02(木) 13:18:41.93 ID:RaDPQYVt0
川 ゚ -゚)「そして実際ショボンがいなければ、君はまた死んでいただろう、トラックに轢かれて」

( ^ω^)「そ、れは……」

川 ゚ -゚)「つまり君に本を渡す、と言う行為はそのまま図書館の前の交差点へ君を運び――殺す為だったとしたら?」

( ^ω^)「――――」

声にならない声が喉の奥から、微かに掠れて聞こえる。

川 ゚ -゚)「どっちにしろ本がなければ君は図書館の前に行かない、ならばあのトラックに轢かれることは無い。思い出すにしろださないにしろその行為は必然なのさ」

逆に言えば同じ方法で死ぬ事は『ほぼ』無い様なシステムにはなっているようだがね、とクーは付け加えた。

川 ゚ -゚)「そして君を殺す為の数値はまだ残っている――君はどうするね?」

( ^ω^)「そんなもん……」

まだ落ち着かない頭をこんがらがせながら、叫ぶ。

( ^ω^)「止めるに決まってるお!」

…………。


67 名前:以下、名無しにかわりましてVIP がお送りします:2009/07/02(木) 13:19:52.28 ID:MJ5v3HE9O
嘘だ
また釣りなんだ

68 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 13:20:09.36 ID:RaDPQYVt0
(  ゚Д゚) 「なんつーか、まぁ」

('A`)「…………」

(´・ω・`)「…………」

( ´_ゝ`)「…………」

(´<_` )「…………」

(  ゚Д゚) 「馬鹿やったなあ、お前等」

ギコと名乗った刑事ははぁ、とため息をついた。
よくわからん唐突な交通整理に人が借り出された所為で、刑事である彼が聴取をしていた。

(  ゚Д゚) 「置き石は立派な犯罪だぜ、これで電車が倒れて誰かが死んだらお前等死刑または無期懲役」

本当である。
その声にびくりと反応した兄者と弟者はべたりと机に頭を垂れた。

( ´_ゝ`)「すん」

(´<_` )「ませんっしたぁぁぁ!」

はぁ、ともう一度ため息をついて。

(  ゚Д゚) 「もうこんな悪戯すんじゃねーぞ」

…………。


70 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 13:21:02.64 ID:RaDPQYVt0
時間はまたちょっとさかのぼる。

一駅の間の踏み切りだが、向こうの駅から歩いた方が結構近いので、二人は電車に乗って移動し、そして踏み切りの前まで来た。

('A`)「…………」

(´・ω・`)「…………」

('A`)「なんもねーな」

(´・ω・`)「何もないねぇ」

周囲の柱やレール、上にある電線などを注意深く観察してみたが、特に老朽化してたりする事もない。

('A`)「でも脱線事故なんてめったなことじゃおきねえよなぁ」

(´・ω・`)「うん、そらレールが丸々無いとかだと危ないけどね」

危険を承知で、踏み切りの中に入り前後のレールも探ってみたが、素人目では特に異常は見当たらなかった。


71 名前:以下、名無しにかわりましてVIP がお送りします:2009/07/02(木) 13:21:08.00 ID:szMfaYIDO
流石兄弟だと
支援


73 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 13:21:58.68 ID:RaDPQYVt0
(´・ω・`)「よし、隠れよう」

('A`)「あん?」

(´・ω・`)「踏み切り自体に原因が無いなら人為的なものかもしれないからさ、遠くからチェックしよう」

幸い、この踏み切りを利用する人間は少ない。
駅が近い割りに道が駅に直結しておらず、踏み切りの拘束時間が長いというのが理由の一つだが。

(´・ω・`)「それ故に悪戯もしやすい、ってことさ」

('A`)「成程」

傍から見て一番怪しいのはどう考えてもこの二人だが気にしない。


75 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 13:22:58.81 ID:RaDPQYVt0
そして二時間が経過した。

(´・ω・`)「…………」

('A`)「…………」

日が沈み始めた時刻で、段々眠くなってくる。

(´・ω・`)「ポテト食べる?」

('A`)「喰う」

監視から三十分経過した時点で購入に走ったマックの内容物をもそもそと食べながら、二人は踏みきりから死角となる『上』側の道の片隅に隠れていた。
いい具合に雑草が伸びたそこに座り込み、時折走ってくる電車にびびりながら時間が経過していく。

更に時間が経過して、一本の電車が通り過ぎる。
ショボンが腕時計をちらりと眺めると時間は六時五十分だった。

(´・ω・`)「……そろそろ潮時かな」

('A`)「ああ」


78 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 13:24:13.36 ID:RaDPQYVt0
ドクオは携帯電話を取り出した。
ブーンの話では、電車が脱線するのは七時少し前と言うことだった。

つまり、次に来る電車と言うことになる。

脱線の原因がつかめない以上、爆弾を使った脅迫をするしかない。
そう思ってゆっくりと、記録してある番号を呼び出そうとしたその時。

( ´_ゝ`)「さすがだな」

(´<_` )「さすがだな」

ランドセルを背負って『下』側から少年二人が上がってきた。
顔が全く同じである。

('A`)「……双子か?」

(´・ω・`)「しっ」

二人は雑談をしながら踏み切りを渡ろうとし、ふと足を止めた。

(´<_` )「どうした兄者」

( ´_ゝ`)「何、ちょっとな」

レールの周りに敷き詰められた石を何とはなしに拾い上げ――

( ´_ゝ`)「ほい」

その上にからん、とおいた。


80 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 13:24:55.92 ID:RaDPQYVt0
(´<_` )「兄者、何だそれは」

( ´_ゝ`)「なんとなくやってみたくなった、病み付きになりそうだ」

(´<_` )「どれ、ここは俺も一つ」

つられるようにもう一人の少年もレールの上に石を置き始める

('A`)「なあにやっとんじゃてめぇらあああああああああああああ!」

その光景を見てドクオが飛び出したのは無理ないことだっただろう。
というかアクションの無い時間ほど退屈なものは無いので怒髪天に来たのか、元引きこもりとは思えないほどの大声と俊敏さだった。

( ´_ゝ`)「な、何事だ弟者!」

(´<_` )「わからん兄者!」

当然の様に困惑した二人は即座に逃げようと振り返り。

(´・ω・`)「やあ」

そこにショボンを見た。


82 名前:以下、名無しにかわりましてVIP がお送りします:2009/07/02(木) 13:26:22.31 ID:RaDPQYVt0
('A`)「あれ何時の間にそっち側に……」

(´・ω・`)「いいからいいから」

即座に首根っこを捕まえて踏切から引きずり出し(ついでに足で置かれた石を蹴り飛ばし、レールの上から排除した)、ドクオの元へと向ってくる。

( ´_ゝ`)「な、何事だ……」

(´<_` )「ひ、ひいい……」

怯える兄弟に、ドクオとショボンの視線が刺さる。
カン、カン、カン、カンと鳴り出す踏み切りの音。

遮断機が閉まり、『下』から一台のパトカーが向ってきて、止まる。

('A`)「頼む……!」

(´・ω・`)「これで――」

数十秒して、電車が向ってきて、すぐに通り過ぎる。
何事も無く、ただ当然の様に。


83 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 13:27:27.43 ID:RaDPQYVt0
流石兄弟を拘束したまま二人は、遮断機が上がるのを確認し。

(;'A`)「ふっはあああああああああああああ!」

(;´・ω・`)「あせったあああああああああああ!」

同時に歓声を上げた。

(  ゚Д゚) 「ほう、何が焦ったって?」

そして真横にパトカーが止まっていた。
現状。

高校生二人が小学生をとっ捕まえて泣かせている図。

(  ゚Д゚) 「……署まで来てもらおうか?」

幸い警察署は下に向ってすぐ傍だったので。
二人に拒否権は無いようだった。

…………。


85 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 13:28:21.26 ID:RaDPQYVt0
(  ゚Д゚) 「お前等もさぁ、何か許せなかったのはわかるが子供泣かすんじゃねえよ……」

('A`)「いや、ほんとすんません」

(´・ω・`)「正直反省している」

流石兄弟の親が二人を引き取り、部屋に三人だけになったところでギコは口を開いた。

(  ゚Д゚) 「別に間違ったことを言ってるわけじゃないけどな」

('A`)「焦ってたんす」

(´・ω・`)「いや本当にすまない」

口々に反省の言葉を述べるが、まさかあそこまで泣かれるとは思っていなかった。

(  ゚Д゚) 「まぁいいや、お前等もう帰っていいぞ、暗いから道中だけ気をつけとけ」

('A`)「お世話になりました」

(´・ω・`)「もう帰ってきませんから……!」

(  ゚Д゚) 「いやそういう芸はいらんから」


86 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 13:29:26.70 ID:RaDPQYVt0
警察署から出て、数分歩く。
駅に向うのであの踏み切りは経由せず。

('A`)「いや、一時はどうなる事かと思ったな」

(´・ω・`)「そだね。ところでこれからどうする?」

('A`)「一回ブーンと連絡とって……ん?」

言った直後、携帯がバイブ音を奏でる。

('A`)「おっと、監視の時にマナーモードにしてたの忘れてたぜ……メールか」

それは見覚えのある、ブーンからのアドレスだった。

『タイトル:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:                』

(´・ω・`)「受信メールから直接返信してるな……」

('A`)「気にすんな!」

本文を見て――ドクオは息を呑んだ。


91 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 13:31:27.76 ID:RaDPQYVt0
『ツンを探してくれお!』

('A`)「ツンちゃんを……?」

(´・ω・`)「誰だい?」

('A`)「いや、あいつの妹だけど……なんでだ?」

(´・ω・`)「少なくともこの状況に関係があることなんだろう」

('A`)「だな」

脱線はしなかった、という連絡と共に、今何処にいるかを尋ねるメールを送る。
自然と小走りになりだす足に、また身をゆだねていく。

…………。


92 名前:以下、名無しにかわりましてVIP がお送りします:2009/07/02(木) 13:31:47.23 ID:48vHzGssO
やっぱおもろい。ちゃんと完結させてくれよな。


93 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 13:32:54.09 ID:RaDPQYVt0
川 ゚ -゚)「どうするかは君次第だ、どうにもならないかもしれないが――」

既に部屋を去ったブーンに対して、クーは語りかけるように呟く。

川 ゚ -゚)「私は私ですべき事を、しておくか」

普段は使わない自宅据え置きの電話の、親機をそっと手に取った。

…………。


94 名前:以下、名無しにかわりましてVIP がお送りします:2009/07/02(木) 13:33:03.89 ID:szMfaYIDO
それが本当なら彼女は…
支援

95 名前:以下、名無しにかわりましてVIP がお送りします:2009/07/02(木) 13:33:43.25 ID:szMfaYIDO
ここからはまっさらな戦い
支援


96 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 13:34:01.70 ID:RaDPQYVt0
ドクオとショボンが流石兄弟を捕縛した、ちょうど同時刻。

ξ゚⊿゚)ξ「あ、おかえりー」

ツンはごく普通に、そんな言葉を放った。
玄関に立ち尽くす兄の姿を見て、眉を寄せる。

ξ゚⊿゚)ξ「朝行き成り飛び出していったから何かあったのかと思ったじゃない、ねぇ私やっぱりサラミ――」

( ^ω^)「お前かお?」

ピザのチラシを片手に持っていたツンの動きが、ぴたりととまる。

ξ゚⊿゚)ξ「何の、話?」

(  ω )「お前なのかお、ツン」



97 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 13:35:16.18 ID:RaDPQYVt0
ξ゚⊿゚)ξ「だから、何の話――」

(  ω )「お前が僕を殺そうとしてるのかおおおおおお!」

それは心からの叫びだった。
認めたくなかったから。
知りたくなかったから。

ξ゚⊿゚)ξ「……はぁ?」

顔をしかめて、ツンは呆れたように。

ξ゚⊿゚)ξ「何言ってるの? 本当に調子悪いの?」


99 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 13:36:12.12 ID:RaDPQYVt0
そう、言って欲しかったから。

ξ゚⊿゚)ξ「…………」

だが現実のツンは。

目を伏せ。

そしてあげた。

ξ゚⊿゚)ξ「……何時気がついたの?」

認めたくない世界を、肯定する一言を。


101 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 13:37:39.97 ID:RaDPQYVt0
(  ω )「そう、なのかお……」

ξ゚⊿゚)ξ「…………」

(  ω )「僕は……お前と、お前に……」

ξ゚⊿゚)ξ「ふん」

腕を組んで、何処までも澄み切った目で、ツンは言う。

ξ゚⊿゚)ξ「私は何もしてないわよ」

( ^ω^)「……!」

その台詞の意図は。

ξ゚⊿゚)ξ「兄貴が勝手に死んだだけ、そうでしょ?」


102 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 13:38:44.31 ID:RaDPQYVt0
( ^ω^)「ツ……ン……」

呆然とするブーンに、告げる。

ξ゚⊿゚)ξ「あーあ、残念残念残念だわ」

そのまま歩いてくる、何かされるのかと身構える前に靴を履いて、ブーンの横を通り過ぎる。

ξ゚⊿゚)ξ「後何回だっけ?」

言葉が、胸をえぐった。
そのまま家を出て行く妹を、ブーンは追うことが出来ず。

(  ω )「――!」

膝を突いて、大声で、泣いた。
背後で扉が閉まった音に、体は反応しなかった。

…………。


103 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 13:38:55.28 ID:szMfaYIDO
ツンお前
支援

106 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 13:40:31.36 ID:szMfaYIDO
どうなるの
支援


107 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 13:40:41.17 ID:RaDPQYVt0
支援ありがとうございました。
これで大体半分ぐらいになります。

ご期待に沿える結末になるかどうかはわかりませんが、冒頭で書きましたとおり、これ以上の投下を許してくださるのでしたらこのまま一気に突っ走ろうかと思います。


109 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 13:41:21.43 ID:rcdzbfeM0
>>107
よし、許可する


110 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 13:42:09.78 ID:szMfaYIDO
走ってくれ最後まで
支援


111 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 13:42:12.05 ID:48vHzGssO
>>107 突っ走ってくれ

112 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 13:42:22.02 ID:DqMKKMQdO
ここで止めたらそっちの方が嫌だ
完結させて欲しいです支援


113 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 13:42:47.45 ID:0fQEr2kfO
>>112に完全同意

114 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 13:43:09.07 ID:LFLpmYMnO
続けてください…

お願いだから!お願いだからっ!


115 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 13:43:31.57 ID:fwjLi+JW0
>>107
問題ない、行け


116 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 13:43:43.14 ID:RaDPQYVt0
支援マジありがとう。

んじゃ最後まで一気に行きます。
是非、着いてきてくだされば幸いです。


118 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 13:43:59.31 ID:szMfaYIDO
幕を下ろすその瞬間まで
支援


119 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 13:44:54.92 ID:RaDPQYVt0
('A`)「いねぇなぁ」

(´・ω・`)「いないねぇ」

ドクオの携帯のなかにあったツンの画像を頼りに、二人は駅の周辺を散策していた。
この時間帯はただでさえ人が多いわ暗いわなので、特徴のある巻き毛が目印とはいえ作業は難航していた。

('A`)「手がかり皆無だもんなぁ、一度ブーンに電話してみっか」

夜の人ごみで携帯電話を操作しながら歩くとどうなるか。

(´・ω・`)「あ」

その言葉と同時に、どむり、といい音がした。

('A`)「あ、すんませぶば」

最後のぶば、は単にいえなかった台詞が口の中で空転しただけであり。

( ・∀・)「テメェ何っかってんだオォ!?」

前方不注意でぶつかった相手に思い切り顔面を殴られた音だった。


122 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 13:45:59.59 ID:RaDPQYVt0
('A`)「うっげ、げ!」

奇妙な声を出して、そのまま地面に尻餅をつくドクオ。

(´・ω・`)「止めるんだ!」

ショボンは追い討ちをかまそうとするDQNの腕につかみかかるが、彼も喧嘩に強いというわけではない。

( ・∀・)「テメっんのかっラァ!」

(´・ω・`)「日本語でおk」

無理やり動かされる腕に振り回され、狙ったようにドクオの横に倒れこむ。
周囲の通行人は若者同士の喧嘩に関わりたくないのか、見てみぬフリをするばかりだ。

('A`)「畜生、こんな事してる場合じゃねえんだよ!」

今までこんなことしたこともなかった。
起き上がってDQNにつかみかかったドクオの腹に、勢いづいた蹴りがぶち込まれる。


124 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 13:46:45.11 ID:RaDPQYVt0
('A`)「うぎっ!」

( ・∀・)「上等じゃねえかっの野郎 あ?」

起き上がって何とか加勢しようとするショボンと
倒れこんでいたドクオはその時、その姿を見た。
さらに追い討ちを放とうとしたDQNは、残念ながらまだそれに気がつくことができなかった。

肩に手が置かれる。

('、`*川「ねぇ」

圧倒的存在感を携えて。

('、`*川「私の生徒に何してるの?」

…………。


127 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 13:47:34.06 ID:RaDPQYVt0
( ・∀・)「はい、すんませんでした、反省してます」

('A`)「まじごめんなさい」

(´・ω・`)「何で僕まで……」

駅前の路上で横一列に正座させられた三人は、女性教諭による説教をかまされていた。

('、`*川「大体こんな時間に学生がうろついてるってだけでもあれなのに貴方達はもー!」

('A`)「先生すんませんマジ急いでるんです! ここら辺で勘弁してください!」

ドクオの必死の形相に何か感じるものがあったのか、すこし引きながらも熱弁を止めてペニサスは考えた。

('、`*川「んー……そうねぇ、人目も気になるしね」

(´・ω・`)「いや自覚あったんですか」

ショボンは二年生だが授業ではペニサスが現れる事もあるので知っていた。


131 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 13:49:04.53 ID:RaDPQYVt0
('、`*川「はい、じゃあそこの君も。喧嘩はいいけどあんまり頻繁にやっていいものじゃないからね、男の喧嘩はここぞと言う時、自分の意思を貫く為だけにしなさい」

(´・ω・`)「女の喧嘩は?」

('、`*川「誰かを守る時だけよ」

かっけぇ。
この女かっけぇ。

大体DQN(モララーと言う名前だった)も同じ感想を抱いたのか、何かにうたれたかのようにその台詞を反芻した。
立ち上がり、頭を下げてからふらふらと夜の街へ消えていく男を見ながら、ドクオとショボンは息を吐く。

('A`)「案外いい奴なのかもしれないな……」

(´・ω・`)「いや先生が強すぎただけだと思う」

なにがあったかは深く語らないが、とりあえず近くの石垣に拳大の穴があいている理由はこの数学教師にある。


132 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 13:49:35.81 ID:szMfaYIDO
教師万歳
支援


133 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 13:49:53.23 ID:RaDPQYVt0
('A`)「つーか先生は何でここに……」

('、`*川「んー……」

少々いいにくそうな表情をし。

('、`*川「クーさんから電話があったのよ」

('A`)「へ?」

('、`*川「多分そっちで困ってる生徒がいるから、助けてやってくれって」

クー、といえばすぐに出てくる。
素直クール、ブーンがプリントを届けている引きこもり。

('、`*川「で、貴方達は何してるの?」

君達、友達だったんだ、という台詞は飲み込んでペニサスは尋ねた。


135 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 13:50:33.40 ID:RaDPQYVt0
('A`)「そうだ、ブーンの妹を探してるんです!」

(´・ω・`)「見かけませんでしたか?」

('、`*川「う、うーん、彼に妹さんがいるのは知ってるけど……顔は見たこと無いわよ」

('A`)「そっすよね……」

多少考え込んで、台詞を続けた。

('、`*川「まぁ事情はわからないけど手伝ってあげましょうか? 写真とかあるかしら」

('A`)「あ、これっす」

携帯電話を開いて写真を表示しようとした瞬間。
ブゥゥゥゥン、と振動音が鳴り出した。

(´・ω・`)「あ」

それと同時に、ショボンが指差した先――巻き毛の少女が一瞬見えて、人ごみに消えていった。

…………。


137 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 13:51:04.74 ID:M9IQuxEkO
……は?
え、ちょ、嘘、待って待って、


支援! 支援!? 支援!!!


138 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 13:51:38.58 ID:RaDPQYVt0
(  ω )「…………」

泣くだけ泣いたらそれ以上は声も出なくなった。
そのままばたりと玄関に倒れこみ、気力をなくす。

(  ω )「僕は……」

口からこぼれるのは、今までの自分への否定。

(  ω )「何を、していたんだお……」

実の妹と。

(  ω )「僕は……!」

殺しあっていただなんて。
――その時、自分のポケットに入っていた携帯電話が鳴り出した。

(  ω )「――――」

無視していたが、数分間待っていてもずっと着信音が響いているので、億劫なしぐさで電話を取り出し、相手も見ずに通話ボタンを押した。

『よぉ』

その声は

( ゚∀゚)『元気そうだな兄弟』

刑事のものだった。


139 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 13:52:02.12 ID:LFLpmYMnO
ヤバイ…面白い…支援!

140 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 13:52:13.75 ID:szMfaYIDO
巻き髪
支援


141 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 13:52:31.69 ID:RaDPQYVt0
( ゚∀゚)『交通整理は一端解いた、流石にもー必要ねえだろ』

ジョルジュは軽い口調で続ける。

( ゚∀゚)『それと朗報、ドクオの野郎が踏み切りで置石してた小僧二人を捕まえた、電車は無事に通過したぜ』

お前の話が本当なら、と前置いてから。

( ゚∀゚)『お前の母さんも無事だろうぜ』

その言葉に、はっと顔を上げた。
そうだ。
僕は何をしている。

( ^ω^)「――ジョルジュさん」

( ゚∀゚)『あ?』

( ^ω^)「ありがとう、ございましたお」

( ゚∀゚)『ああ、まぁいいってことよ』


143 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 13:53:19.69 ID:RaDPQYVt0
んでよぉ、と言葉を区切ってから。

( ゚∀゚)『ここまでやらせといて ございました はねーだろ。ほら次は何すんだ大将』

( ^ω^)「……本当にありがとうございますお」

ブーンは感謝した。
ここまで人を巻き込んでおいて。
友人の将来を犠牲に仕掛けてまで。
戦ったのだ。

弱音を吐こうものなら、この男に殴り飛ばされる。
だから前へ進むために、ブーンは決意を固め、告げた。

…………。


145 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 13:54:05.61 ID:RaDPQYVt0
そして、

('A`)「今おっかけてる!」

通話を続けながらペニサス、ショボン、ドクオの順で走っていた。

( ^ω^)『頼むお! お前だけが頼りだお!』

電話の向こうからも荒い息遣いが聞こえることを察するに、ブーンもまた走っているのだろう。

('A`)「詳しい事は後で聞く、今は任せとけ!」

電源ボタンを押して手早く通話を終わらせ、加速しショボンと並ぶ。

(´・ω・`)「今のがブーン君かい?」

('A`)「ああ、すっげーおもしれぇ奴だよ」

(´・ω・`)「そうか、僕はまだあったこともないんだね、彼に」

だけど不思議だなぁと。

(´・ω・`)「気心しれた親友だった気が、するんだよね」

('A`)「多分すぐにそーなるっすよ」

ドクオは深く追求せず。


146 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 13:54:37.39 ID:szMfaYIDO
走り抜いて欲しい
支援

147 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 13:54:44.18 ID:xMhNz+9UO
ずっとずっと待ってました
帰ってきてくれるって信じてたぜー!
おかえり
大好き支援

148 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 13:55:37.81 ID:szMfaYIDO
何回も会ってきたものな
支援


149 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 13:55:54.42 ID:RaDPQYVt0
(;'A`)「つーかはえーよせんせええええええい!」

人ごみを避けながらの追走なので、どうしても速度は遅くなる。
というか既にツンの姿が見えないので大雑把な方向に向って走っている行為でしかない。

('、`*川「人ごみは避けろ! 今週のサンデー読んでないの!?」

(;'A`)「梁山泊の弟子になった覚えはねーよ!」

(;´・ω・`)「むちゃくちゃだなあの教師!」

しかし十分近く走り続けても、ツンの姿は見えず。

(;'A`)「ぜぇっ」

(;´・ω・`)「はぁっ」

二人はほぼ同時に体力の限界を感じ、その場で膝をついた。


153 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 13:57:54.90 ID:RaDPQYVt0
('A`)「ま、マジでどこいったんだあああ!」

(´・ω・`)「あ、足が……」

('、`*川「貴方達体力無いわね……」

('A`)「いやあんたの規格と一緒にされても困るんだけど!」

あそこまで大見得きっといてどうしよう……と頭を抱えたその時。

(´・ω・`)「あ」

ショボンが再び声を上げた。

('A`)「あ?」

彼が指差すその先には。

ζ(゚ー゚*ζ「~♪」


154 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 13:58:53.23 ID:RaDPQYVt0
('、`*川「…………」

('A`)「…………」

(´・ω・`)「…………」

('、`*川「巻き毛ね」

('A`)「縦ロールだな」

(´・ω・`)「……ごめん、後姿じゃよくわからなかった」

時刻は八時を回ろうとしていた。

…………。


157 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 14:00:41.67 ID:RaDPQYVt0
ブーンは走っていた。

まだ間に合うはずだ。

その場所へ――!

( ^ω^)「やっぱり、お」

彼が走る先、目の前には

(*゚ー゚)「…………」

彼女の姿があった。
現れては消え、まるで誘導するように。

( ^ω^)「いい度胸だお……!」


158 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 14:02:01.45 ID:RaDPQYVt0
挑むように、走り続ける。
彼女の姿は自分にしか見えていない、だからこそ失速しない。

途中の道を見るだけで、完全にその姿が消える場所は察しがついていたけれど。

( ^ω^)「そう」

たどり着いた場所は。

( ^ω^)「僕は一回、ここで死んだんだからお」

クーのすむ、マンションだった。

…………。


161 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 14:02:53.51 ID:RaDPQYVt0
適当にぶらぶらと歩いていた。
何か目的があった訳ではない、勢いで出てきてしまったから。

どうしようか、とぼんやり考えていると『彼女』が見えた。
ゆっくりと手招きをして、自分を導こうとしている。

それに逆らうだけの理由は特になく、招かれるままにその建物にはいった。
オートロックのガラス戸は自動で開いた、まるでそれが当然の様に。

エレベーターにのると自動で九階のランプがついた。

数十秒で到着し、扉が開く。

そのまま右を向いて――

「おっと」

声が届いた。


162 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 14:03:08.95 ID:vaAUVwnM0
仕事早退してきたから最後までがんばってくれよ

支援

163 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 14:03:27.83 ID:szMfaYIDO
戻ってきちゃった
支援


166 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 14:04:06.81 ID:RaDPQYVt0
( ゚∀゚)「残念ながら通行止めらしいぜ、お嬢ちゃん」

ξ゚⊿゚)ξ「――――!」

それが自分の敵だということに、ツンはすぐに気がついた。

…………。


168 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 14:05:48.80 ID:RaDPQYVt0
( ゚∀゚)「上だ! 走れ!」

一泊遅れて、階段側から上がってきたブーンに、ジョルジュは叫んだ。
なぜか尻餅をついている、ジョルジュは腕を回しながら。

( ゚∀゚)「屋上だ屋上! 走れ走れもっと走れ!」

手を振り導く。

( ゚∀゚)「あとはテメェの仕事だろうが!」



( ^ω^)「本当に……」


だん、と力強く上がってきて。


( ^ω^)「ありがとう……」


そのままわき目も振らず、屋上へ続く階段へと足をかけ。


( ^ω^)「ございますお!」



169 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 14:06:58.25 ID:RaDPQYVt0
走る。
すぐ後ろにジョルジュの気配を感じる。

やはりというかなんと言うべきか、屋上へ続く、普段は封鎖されているはずの扉は、当然の様に開いていた。

開いたその先には、フェンス際の金網に触れ、風に吹かれながら、苦笑しているツンと。

(*゚ー゚)「……」

その背後、地面の無い空中に浮かぶしぃの姿。

( ^ω^)「……ツン」

ブーンは一歩前に踏み出す。

( ^ω^)「僕はきめたんだお、誰も死なせずに終わらせるって」

それは。

(*゚ー゚)「無理よ――」

( ^ω^)「無理じゃないお!」

声を張り上げる。


171 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 14:07:52.97 ID:RaDPQYVt0
( ^ω^)「助けてくれたお! ドクオも! ジョルジュさんも! 僕の顔をまだ見たこと無いショボンも! あんなたわごとを信じて助けてくれたんだお!」

後ろから追いかけてきたジョルジュは、腕を組んで『へっ』と息を漏らした。

( ^ω^)「だから僕が諦めるわけにはいかねーんだお! 相手がツンでも! 誰でも! 絶対に!」

その言葉が響いてから、どれほど時間がたっただろう。
数秒が数時間に感じても、過ぎた時間の価値は等価。
ツンは静に口を開いて、呟いた。

ξ゚⊿゚)ξ「だったら、始める?」

( ^ω^)「何をだお」

ξ゚⊿゚)ξ「決まってるじゃない」

ツンは微笑んだ。
涙を流しそうな、壊れそうな笑みで。

ξ゚⊿゚)ξ「答えあわせ、よ」

…………。


173 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 14:08:41.92 ID:RaDPQYVt0
ξ゚⊿゚)ξ「私がしぃとであったのは六日前……いえ、違うわね、まだずっと『今日』だもんね」

( ^ω^)「…………」

ξ゚⊿゚)ξ「だから、『今日』が始まる前の昨日の朝だった」

ツンは言う。

ξ゚⊿゚)ξ「部屋の隅に彼女はいたわ。そして言ったの。『私かお兄ちゃん、どっちかが消えなきゃ行けない』って」

しぃはただ、希薄な存在の様に浮いていた。

ξ゚⊿゚)ξ「そんなの信じられるわけなかった……だけど、消えちゃったんだもん」

( ^ω^)「なにがだお」

ξ゚⊿゚)ξ「友達よ」

その言葉が何を意味するのか。


174 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 14:09:25.09 ID:RaDPQYVt0
ξ゚⊿゚)ξ「私しか覚えてなかったの、ずっと仲良くてうちにも何度も遊びに来てた子なの、学校でもずっと一緒だった子なの」

叫ぶように言う。

ξ゚⊿゚)ξ「でも誰も覚えてなかった、友達だけじゃない、お母さんも兄貴も誰も、そのこの存在自体最初からなかったみたいに!」

それが計算式に修正を加える行為。
しぃが行うべき、仕事。

ξ゚⊿゚)ξ「怖かったよ、怖かったの、私だってああやって消されちゃうんだって、それで言うのよ。『アナタはどっちがいい?』って」

( ^ω^)「……ツン」

ξ゚⊿゚)ξ「私、消えたくなかった」

一筋だけ、涙がこぼれた。

ξ゚⊿゚)ξ「ただ死ぬだけじゃない、消えた後の世界では私の事は誰も覚えてない、存在してなかった事になる、私の生きてた証なんて何処にもなくなっちゃうんだって!」

後はただの、絶叫だった。

ξ゚⊿゚)ξ「私そんなの絶対嫌だもん!」


177 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 14:11:22.89 ID:RaDPQYVt0




「ふざけんなああああああああああああ!」






178 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 14:12:01.55 ID:2bhezPE3O
相次ぐ引退による廃れの一途を辿るブーン系に救世主が舞い降りたぞー!!!


179 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 14:12:14.28 ID:RaDPQYVt0
その台詞は、ブーンでもジョルジュでもない。

('A`)「消えたく、ねぇだと!」

ドクオの声だった。

('A`)「だったらお前はテメェの兄貴が消えるのを許容できんのかよ! 消えちまうんだぞ! お前に兄貴がいたってすら事実すら!」

叫ぶ。

('A`)「俺から俺の親友を奪うんじゃねえよ! 俺は嫌だ! 俺が嫌だ! 俺からブーンの全部が無くなるなんて絶対に嫌だぜ!」

拳を突き上げ――その指をツンに向けた。

('A`)「だから俺はお前の敵だ、何度でも何回でも殺してみろよ!」

そう、誓ったのだから。

('A`)「俺は絶対、こいつを助けてやるってな!」


181 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 14:13:15.22 ID:RaDPQYVt0
現れたその姿に驚愕したのは、ツンだけではなかった。

( ^ω^)「ドクオ……!」

('A`)「……いよぅ、手間取ったぜ」

扉から現れたのは彼だけではなく。

(´・ω・`)「やぁ、始めまして」

( ^ω^)「ショボン先輩……!」

さらに背後から。

('、`*川「本当に……」

(  ゚Д゚) 「しぃなのか……?」

ペニサスとギコが現れ。


「だからそう言ったではないか」


川 ゚ -゚)「そこにいる、とね」

最後にクーが、そこにいるのが当然とばかりに、歩みを進め、静かにツンの元へと向かっていった。


183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/02(木) 14:13:30.45 ID:rcdzbfeM0
いかん涙出てきた

184 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 14:14:28.28 ID:szMfaYIDO
揃った


185 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 14:14:48.56 ID:RaDPQYVt0
その空間で最初に口を開いたのは、ペニサスだった。

('、`*川「――しぃ、なの?」

空中に浮かぶ少女に、問いかける。
たいして、しぃは首をかしげて。

(*゚ー゚)「あら、私が人間だった頃に関係のあった人なのかしら」

(  ゚Д゚) 「……まぁ浮いてる時点で幽霊っぽいけどな、お前」

はぁ、とギコがため息を漏らす。

( ^ω^)「なんで皆、ここに……」

( ゚∀゚)「俺が連絡した」

片手を挙げて、ジョルジュが言う。

( ゚∀゚)「人手は多い方がいいと思ったんでな……まさかビンゴだとは思わなかったけどよ」

(  ゚Д゚) 「はっ、お前はいつもそうじゃねえか」

相方の変わらぬ態度に、ギコは呆れた様に。


186 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 14:15:52.90 ID:szMfaYIDO
しぃに記憶は無かったのか
支援


187 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 14:16:00.23 ID:RaDPQYVt0
(  ゚Д゚) 「適当にやってても最終的には最高の結果になってんだぜ、こいつ」

('A`)「まさか先生とこの刑事さんが知り合いだとは思わなかったけどな」

目標を見失った三人が行った事は、ペニサスの「頼りになる知り合い」に相談する事だった。

(  ゚Д゚) 「頼られて何よりだぜってこったぁな」

( ^ω^)「皆……」

ツンの少し手前に止まり、振り返ったクーは言う。

川 ゚ -゚)「さて、これほどの人間が集まったわけだが……しぃ、どうするね?」

彼女の問いに、少女は呟く。

(*゚ー゚)「なあにも変わらないわ」

…………。


189 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 14:17:18.30 ID:RaDPQYVt0
(*゚ー゚)「だって貴方達が何をしても、私に触れる事はできないもの。元凶たる私には」

('、`*川「しぃ!」

(*゚ー゚)「アナタ、だあれ?」

('、`*川「――ッ」

その言葉に、雷に打たれたように座り込むペニサス。

(*゚ー゚)「それよりツン、続けたら?」

ξ゚⊿゚)ξ「……え?」

呆然としていたツンに、しぃが促す。

(*゚ー゚)「アナタは問われたじゃない、『兄貴が消える事を許容できるのか』って」

ξ゚⊿゚)ξ「……あ」

それは。

(*゚ー゚)「ちゃんと答えなきゃ。 だってここはクライマックスシーンだものね?」


190 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 14:17:34.27 ID:szMfaYIDO
しぃ貴様
支援

191 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 14:17:44.56 ID:0fQEr2kfO
支援

192 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 14:18:28.03 ID:atapdnur0
え、ちょっと待て、久しぶりに見たけど、これはガチなのか


194 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 14:18:58.88 ID:x2K71gsZO
高校生だった俺も大学生になりました
支援


193 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 14:18:30.01 ID:RaDPQYVt0
くすくすと笑うその様は、まるで誰かをいじめて喜ぶ子供のものだった。

( ^ω^)「…………」

ξ゚⊿゚)ξ「だ、だって……そんなの……だって」

ツンは、言った。
ぼろぼろと出てくる涙に、喉がつかえているようだった。

ξ゚⊿゚)ξ「兄貴が消え、ちゃえ、ば……」

しぃの笑みが、より一層濃くなって。

ξ゚⊿゚)ξ「私からも記憶がきえ、て、罪の意識なんて残らな、い、って……」

( ^ω^)「……そうかお」

ブーンはただ、それだけをいった。


196 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 14:19:18.80 ID:RaDPQYVt0
(´・ω・`)「それは――」

ショボンは思わず、一歩を踏み出していた。
普段は冷静になれと言い聞かせている自分に、過去の全てが否定をした。
死を、それこそ飽きるように見てきた自分だからこそ、その言葉は許せなかった。

(´・ω・`)「身勝手すぎるだろう――!」

その肩をギコが押さえて、止める。

(  ゚Д゚) 「待て!」

(´・ω・`)「でも!」

(  ゚Д゚) 「これはあの二人の問題だろうが!」

そういわれて、踏みとどまる。
ツンを見ると、膝を突いて、泣いていた。
叫びの様に言葉を吐き出す、決壊が始まっていた。


198 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 14:20:28.92 ID:RaDPQYVt0
ξ;⊿;)ξ「だって死にたくないもん! 私だってこんな事したくなかった! 知りたくなんて無かったわよ!」

でも。

ξ;⊿;)ξ「兄貴のことだって好きよ、大好きよ、だけど――」

顔を手で覆い。

ξ;⊿;)ξ「こんな力いらない! 誰かを否定し続ける才能なんていらない! でも! それでもぉ!」

静止した世界のなかで、今、この現状では。


202 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 14:21:34.61 ID:RaDPQYVt0



ξ;⊿;)ξ「それでも私は死にたくないよ、生きてたいよ!」





それが、全てだった。


204 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 14:23:13.42 ID:RaDPQYVt0
( ゚∀゚)「……成程な」

('A`)「成程……って」

ジョルジュの呟きに、ドクオがにらむ。

( ゚∀゚)「別におかしいことじゃねえっつってんだよ」

煙草を取り出し、火をつける。
そのしぐさはこのシーンで、嫌になる程、様になっていた。

( ゚∀゚)「むしろ自然だろ。死にたくねぇなんてそんなもん、全生物全生命が共通して持ってる唯一のモンだろ。第一」

煙を吐き出し。

( ゚∀゚)「こいつもそうやって動いてたんじゃねえのかよ」

('A`)「……」

だからブーンは、ツンに一歩近づいた。

( ^ω^)「大丈夫だお」


206 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 14:24:27.11 ID:RaDPQYVt0
ξ;⊿;)ξ「……え?」

( ^ω^)「僕は誰も死なせないときめたお、それはもう覆らないことだお」

さらに数歩踏み込んで、そこで止まる。

( ^ω^)「その中にはツン、お前も入ってるお」

ξ;⊿;)ξ「――――――!」

右手をさしだして、微笑みかけた。
怯える妹を、安心させるように。

( ^ω^)「大丈夫だお、信用しろお。僕を誰だと思ってるお」

ツンが手を伸ばせば届く距離で、ブーンは言う。


207 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 14:25:49.67 ID:RaDPQYVt0
( ^ω^)「僕はお前の兄貴だお。妹一人助けるぐらい、どうってことないお」

ξ;⊿;)ξ「おに、ぃ、ちゃ……」

ツンもまた、呼応するように右手を伸ばした。



( ^ω^)「だから安心するお、お前は死なせない、誰も死なせない、お前は僕が守るお」



ξ;⊿;)ξ「う、ぇ、あ、ぁ、あああああああああああああん!」

胸に泣き叫ぶ妹を抱きしめ、ブーンはにらみつける。
宙に浮く彼女は、それでもまだ微笑を携えたままで。

(*゚ー゚)「八時、十四分、よ」

タイムリミットを口にする。


208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/02(木) 14:26:30.13 ID:eQ9AKu2I0
どきどきがとまらない

209 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 14:26:37.08 ID:XRN2MJ5iO
すげー復活しとる
支援

211 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 14:27:19.43 ID:szMfaYIDO
リミットだと
支援


212 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 14:27:31.66 ID:RaDPQYVt0
(*゚ー゚)「後一分で誰かが死ぬわ……ここから飛び降りて、ね」

( ゚∀゚)「――ギコ!」

(  ゚Д゚) 「応!」

二人の行動は迅速だった。
振り返り、即座に九階へと続く階段まで下りる。

自殺が起こったのは九階だった。
誰かが飛び降りる前に抑えれば――

(*゚ー゚)「無駄よ、無駄ね」

だがしぃはそれをあざ笑うかのように、指を鳴らす。

ぱちんと可愛い音が響いた瞬時、先ほどまでツンの背にあった金網が裂けた。

(*゚ー゚)「誰か一人が死んだら――あなたの負けなんでしょう?」

挑戦的な言葉に、ブーンは「そうだお」と返した。

( ^ω^)「だから、誰も死なせないって言ったお」

ツンをそっと体からはなし、しぃに向って進む。

ドクオも、ショボンも、ペニサスも、クーも、その様子をじっと見ていた。


215 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 14:28:32.61 ID:RaDPQYVt0
川 ゚ -゚)「――いいのかね?」

クーとすれ違う際、そう問われ。

( ^ω^)「何の問題もないお」

ブーンは笑んで、それに返した。

川 ゚ -゚)「はははは、ははは、はーっはっはっは!」

そしてそれ以上高らかに笑う、クーはにやりと口元をゆがめた。

川 ゚ ー゚)「やっぱり君は面白い、内藤ホライゾン!」

だから私は――

川 ゚ ー゚)「『こっち側』だ」

数歩、自らも進む。
ブーンとは反対の方向へと。

ツンの横に立ち、その肩に手を置いて。

川 ゚ ー゚)「今日ばかりは私もお前の敵らしいな、しぃ!」

(*゚-゚)「――――」

しぃの表情から、初めて余裕を持った笑みが消えた。


217 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 14:30:14.19 ID:RaDPQYVt0
ブーンはしぃの前で止まった。
破れて人が通れるスペースの開いた、金網の前で。

……笑みを戻した、しぃが問う。

(*゚ー゚)「――何を、するつもり?」

( ^ω^)「決まってるお」

彼はそのまま、さらに踏み出す。

('A`)「……って、おい!」

(´・ω・`)「ちょっと待て!」

静止の言葉に対して、ブーンは振り向いた。

( ^ω^)「ドクオ! ショボン先輩! 先生! クー! ありがとうお!」

その顔に張り付いているのは。

( ^ω^)「ツン!」

満面の笑みで。


219 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 14:31:50.78 ID:RaDPQYVt0




( ^ω^)「僕の変わりにずっとずっと、強く生きろお!」





220 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 14:33:02.56 ID:RaDPQYVt0
この結末に不満などないとでも言いたげな、最高のものだった。

ξ;⊿;)ξ「……え」

('A`)「馬鹿――」

(´・ω・`)「野郎――!」

('、`*川「……!」

三人が同時に走り出していて、クーは腕を組んだままそれを見守っていた。


221 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 14:33:18.51 ID:szMfaYIDO
そんな
支援

222 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 14:33:42.30 ID:vaAUVwnM0
うああああああああああああああああああ

223 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 14:34:25.21 ID:szMfaYIDO
それがお前の結論かよ
支援


224 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 14:34:34.94 ID:RaDPQYVt0
( ^ω^)「勘違いしてるようだから教えてやるお、しぃ」

(*゚ー゚)「――!」

( ^ω^)「僕が助けたかったのは『僕以外の全ての人間』だお。僕も助かれればそれが一番だったけど、ツンの命には変えられないお」

(*゚ー゚)「彼女はアナタを殺そうと――」

( ^ω^)「殺そうとしたんじゃない、殺さないといけなくしたのはお前だお」

(*゚ー゚)「…………」

( ^ω^)「僕はいいお、僕の問題だお、そう、死ぬのは僕かツンのどちらかだけでいいはずだお」

他の人間が死ぬ事など。

( ^ω^)「許容できるわけないお!」


226 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 14:35:16.19 ID:DqMKKMQdO
ドクオの叫びを聞いたんじゃないのかよブーン…!
支援!

227 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 14:35:26.29 ID:LFLpmYMnO
なんてこったい支援

228 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 14:35:46.15 ID:szMfaYIDO
皆が助けたかったのはブーンなのに
支援

229 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 14:35:49.90 ID:0fQEr2kfO
自分が 瞬間ごとに
決断する そのすべてで
未来は 理想にも絶望にも
変わってゆく だからきっと
信じた道走れ

やべえめっちゃ合う

支援


230 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 14:35:56.44 ID:RaDPQYVt0
ドクオの手が
ショボンの手が
ペニサスの手が

ブーンの身体をつかむその前に。


( ^ω^)「だから、僕は皆を守るんだお!」


九階より遥か高い、屋上から身を投げ出して。
数瞬後に、ぐしゃりという何かがつぶれる音が、その場にいた全員に。落下していくブーンを見た、九階にいたギコとジョルジュの二人にも。

聞こえた。


233 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 14:37:18.61 ID:RaDPQYVt0
…………。

ジョルジュは煙草をふかそうとして、この場が禁煙になっている事に気がつき、ライターを胸に仕舞う。
ギコは無言で缶コーヒーを飲んでいた。

( ゚∀゚)「嫌な結末だったな……」

(  ゚Д゚) 「ああ」

ジョルジュは遠い目をしながら言った。

( ゚∀゚)「馬鹿野郎、死んじまったらどうにもなんねーっつのに」


235 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 14:38:12.14 ID:RaDPQYVt0
('A`)「いや、あの、殺さないでもらえます?」

その台詞にけちをつけたのは右手に包帯を巻いたドクオだった。

(  ゚Д゚) 「いやエロ本買った帰りにテンション上がりすぎて信号無視で車にぶつかるとかいっそ死ねよ」

('A`)「お、男の純情ぉぉぉぉ!」

左手に持っているビニール袋には、しっかりとその戦利品を携えていたのだが。

('A`)「んで二人は見舞いおわったんすか?」

(  ゚Д゚) 「ああ、もう帰る」

( ゚∀゚)「仕事もあるしな」

刑事二人は、背を向けながら声を揃えて言った。

『あの馬鹿に宜しく』


236 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 14:38:55.31 ID:fwjLi+JW0
!?

237 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 14:39:07.27 ID:zczidr9f0
なんだとおおおおおおおおおお
支援

238 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 14:39:14.55 ID:szMfaYIDO
お?おおお?
支援

239 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 14:39:16.61 ID:vaAUVwnM0
まさか・・!


240 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 14:39:36.55 ID:RaDPQYVt0
病室の扉をくぐると、そこは未知の世界でした。

( ^ω^)「アホだおwwwwマジでアホだおwww」

(´・ω・`)「だよねwwww」

('A`)「……お前等テンション高いな」

( ^ω^)「お前の話題で盛り上がってたんだお」

(´・ω・`)「お見舞いにエロ本ってどーよ」

('A`)「お前等まで苛めんの!?」

既にパイプ椅子に座っていたショボンが振りかえり、ベッドに寝て包帯まみれのブーンがそれを迎えた。

(´・ω・`)「見舞いに来て治療受けるとか狙ったよね、ね?」

('A`)「うるへー畜生おおおお!」


242 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 14:40:22.63 ID:szMfaYIDO
あ あああ あ
支援

243 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 14:40:32.23 ID:V9yz/6Ct0
よかった…

244 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 14:40:53.08 ID:LFLpmYMnO
言葉にならない支援


245 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 14:41:09.45 ID:RaDPQYVt0
それから三人は他愛もない雑談で大いに盛り上がった。
個室でなければこんな大騒ぎは許されないだろう、ついでにエロ本を広げ

( ^ω^)「ふ、っふほ、た、たっまんねぇお……!」

('A`)「まじこれケツのラインやばいってケツ」

(´・ω・`)「超兄貴どこ超兄貴」

( ^ω^)「いやそれはないわ」

そんな会話がしばらく続いた。

('A`)「……と、こんな時間か」

(´・ω・`)「そだね、そろそろお暇しようか」


250 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 14:41:59.50 ID:RaDPQYVt0
( ^ω^)「お、ありがとおー」

席を立ち、椅子を片付けて二人は病室を出る。

('A`)「また明日くるぜー」

(´・ω・`)「うん、また明日」

手を振って見送り、ブーンは一息ついた。

( ^ω^)「…………」

あれから、もう六日がたっていた。
真剣な面持ちで、ふと空を見上げる。
夏に入る前のそれは、まだ太陽の沈んでいない時間帯で。

( ^ω^)「腹へったお」

ξ゚⊿゚)ξ「真面目な顔して何言ってんのよ……」


253 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 14:43:34.25 ID:RaDPQYVt0
( ^ω^)「おお!? いつから居たお!?」

ξ゚⊿゚)ξ「ノックしても反応ないから勝手に入ったのよ。さっきドクオさんとショボンさんともすれ違ったわよ」

ツンは腕を組んでベッドに寝込んでいる兄を見下ろし。

ξ゚⊿゚)ξ「まったく、世話焼かせないでよね! これ以上怪我が悪化したら私が大変なんだから!」

( ^ω^)「すまねーお」

ところで、とブーンは首をかしげた。

( ^ω^)「朝見舞いに来てくれたのになんでまた来たお?」

ξ゚⊿゚)ξ「ああ、それはね」

ここは『べ、別に心配だったわけじゃないんだから!』と言うところじゃないのだろうか。

川 ゚ -゚)「私が頼んだのだ」

扉の前にもう一人居る事に、ブーンは気がつかなかった。

川 ゚ -゚)「六日ぶりだな、ブーン」

( ^ω^)「クー」


256 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 14:44:39.61 ID:RaDPQYVt0
ξ゚⊿゚)ξ「じゃ、後はよろしくお願いします、クーさん」

川 ゚ -゚)「うむ」

入れ替わるように病室を出て行くツンを横目に、ブーンは尋ねた

( ^ω^)「何でツンに?」

川 ゚ -゚)「ああ」

こともなげに言ってみせる。

川 ゚ -゚)「病院までの道がわからなかったのだ」

……ああ。
こいつもそういえばひきこもりだった。

( ^ω^)「見舞いに来てくれないかと思ったお」

川 ゚ -゚)「私も行こうとは思っていたのだがね、しかしある程度落ち着いてからのほうがよいと思ったのだよ」

( ^ω^)「なにがだお?」

川 ゚ -゚)「決まってるだろう」


258 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 14:45:37.00 ID:RaDPQYVt0




「答えあわせだよ」





259 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 14:46:19.11 ID:LFLpmYMnO
展開がすげぇ…支援


262 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 14:47:15.86 ID:RaDPQYVt0
川 ゚ -゚)「君に疑問が無いのなら私はそれでいいがね。しかし私は喋るのが好きで説明が大好きだ。君はどうだい?」

( ^ω^)「……疑問はあるお」

そう。

( ^ω^)「何で僕は生きてるんだお?」

それに。

( ^ω^)「ツンは記憶を綺麗さっぱり無くしてるお。僕は階段からすっころんで大怪我した事になってるし」

川 ゚ -゚)「あの場に居た妹さん以外の全員はしっかり記憶を持っている、別に君の妄想だったというわけでは無いさ」

クーはいつの間にか手にしていた缶の紅茶に口をつけた。


264 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 14:48:14.14 ID:RaDPQYVt0
川 ゚ -゚)「君が生きている理由については、これはもう語る必要は無いと思っていたんだがね」

( ^ω^)「お?」

川 ゚ -゚)「単に君に死ぬ理由がなかっただけさ」

( ^ω^)「え、ちょま、それはおかしくないかお」

川 ゚ -゚)「なにがだね」

焦るようにブーンは言う。

( ^ω^)「だったらそもそもこんな事には……」

川 ゚ -゚)「違うね、理由がなくなったのはあの場面での事だ」

クーはブーンの言葉をさえぎった。

川 ゚ -゚)「妹さんは言ったな。『こんな力はいらない』と」

そして


266 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 14:49:13.30 ID:RaDPQYVt0



川 ゚ -゚)「君の力は『誰かの願いをかなえる』力だろう?」





268 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 14:50:06.14 ID:RaDPQYVt0
( ^ω^)「つまり……」

川 ゚ -゚)「二人の能力が同時に存在していたからこそ、君達のどちらかが消える必要があった。能力そのものを消す事はしぃには出来ない、それができたのは君だけだという事さ」

( ^ω^)「それじゃツンの記憶が無いのは……」

川 ゚ -゚)「しぃが『ツンが力を得てから消えるまでの間の計算式』を調整したのさ」

その程度の作業なら、苦労ではあるがすぐに終わる。

川 ゚ -゚)「それでも私達にその記憶があるのは、君のおかげでもあるがね」

( ^ω^)「お?」

川 ゚ -゚)「私は忘れたくなかったからだよ、君がそれをかなえてくれたのだと信じるね」

優しげにいうその声が、耳に響く。


269 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 14:50:17.09 ID:szMfaYIDO
安堵で泣きそう
支援

270 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 14:51:03.74 ID:oya/KrHDO
ハッピーエンドは好きです


271 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 14:51:24.28 ID:RaDPQYVt0
( ^ω^)「……で、でも屋上から飛び降りて、この程度の怪我で済んだのは何でだお」

右腕と左足骨折、肋骨三本に皹が入り背中には大きな傷も残ったが。
生きている。

川 ゚ -゚)「それは愚問だろう」

( ^ω^)「お?」

川 ゚ -゚)「君が経験してきた『六日前』、君が最後に終わらせた『六日前』」

一体。
どれだけの人間が。


川 ゚ -゚)「君に助かって欲しいと、助けたいと願っただろうか」


( ^ω^)「……」

川 ゚ -゚)「当然私もその一人だね」


273 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 14:52:35.22 ID:RaDPQYVt0
喉を湿らすためなのか、紅茶をくい、と煽る。
そのしぐさはやけに格好良かった。

川 ゚ -゚)「だから君の落下した先に、あのジョルジュ刑事の車があったことも偶然ではないだろう」

おかげでその後ジョルジュに殺されかけたのだが。

川 ゚ -゚)「君の生存を妨害する妹さんの力は消えたのだから、みんなの望みである『君が生きる事』が適う事を阻害するものはないよ」

答え合わせはまだ続く。

川 ゚ -゚)「だから皆が協力してくれたのも納得がいくだろう? 過去、君を救えなかったシークエンスで彼らは望んだはずだ。『君を助けたい』と」

( ^ω^)「……だから」

川 ゚ -゚)「そう、皆が手伝ってくれた、荒唐無稽な夢想話だと思わず、自らを賭けて」

それが答えだ、とクーは締めくくった。
過去の彼らもまた、ブーンを救ったのだ。

川 ゚ -゚)「まぁ二人きりの時に冷たい言葉を吐いて皆がいる前で泣いてすがるというのは逆ツンデレだよな」

何を言い出すんだこいつは。


274 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 14:53:45.00 ID:RaDPQYVt0

( ^ω^)「僕は」

ブーンは。

( ^ω^)「いい友達を持ってるお」

笑った。

川 ゚ -゚)「誇るといい、それが今まで君が歩んできた人生の価値だよ」

クーもつられて、笑う。

川 ゚ ー゚)「君が消える事は、それら全ての否定になる。 本当に良かった」

立ち上がる。
話は終わった、と言うように。


277 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 14:54:42.74 ID:RaDPQYVt0
川 ゚ -゚)「それでは大事にしたまえ、君が来ないと私は暇だ、ペニサス先生が尋ねてくると説教を喰らう」

紅茶の缶を片手に、ゆっくりと扉へ向っていくクー。
がちゃりと音がして、開いたところで、ブーンは最後の質問を投げかけた。

( ^ω^)「まってくれお!」

その言葉に、クーは止まる。

( ^ω^)「まだ聞いてない事があったお……」

そう。


「なんでクーはしぃと一緒にいたんだお?」




278 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 14:55:22.64 ID:RaDPQYVt0
クーは。

その質問をしてほしかったといわんばかりに。

振り向いて。



川 ゚ -゚)「そんなもの――決まっている」



にやり、と笑った。


280 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 14:56:30.06 ID:RaDPQYVt0




「私も――」




人差し指で、自らを指し


284 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 14:59:13.39 ID:RaDPQYVt0



「君と――」


そして、ブーンを指し


288 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 15:00:10.36 ID:RaDPQYVt0



「同じだよ」




290 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 15:01:18.70 ID:RaDPQYVt0
そして、扉が閉まる。

( ^ω^)「…………」

今度こそ、ブーンはため息をついた。
心の使えが取れた気分で、ベッドに寝転がる。

( ^ω^)「さ、さっさと怪我を治すお」

ドクオがくれたエロ本には漫画も掲載されていた、枕の下に隠しておいたそれを取り出し、広げる。

( ^ω^)「夏休みまでに直さないとコミケにもいけないし、別荘にも遊びにいけないお」

だから。

( ^ω^)「とりあえず何か食べたいお。」

これから何処までも続く未来に思いをはせて。
とりあえず目の前の食事の時間を待って、彼は笑った。


:一回目の生存・完了 
:実行犯・◆E9cmLlSr.Y改め ◆wS/59jRQ4.
:スペシャルサンクス・作品を愛してくれたVIPPER全員
:( ^ω^)は十回死ぬようです・END


291 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 15:02:49.32 ID:V9yz/6Ct0
乙ううう!
本当に乙!

292 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 15:03:01.18 ID:fwjLi+JW0
お疲れ様でした。色々言葉にできない。この作品と縁が残ってて本当に良かった

294 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 15:03:25.07 ID:vaAUVwnM0
この時がくると思わなかった



295 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 15:03:33.29 ID:oYBrbFmx0
心の底から乙!


296 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 15:03:37.03 ID:RaDPQYVt0
――――――。

――――――。

川 ゚ -゚)「さて、私達の答え合わせをしよう」

(*゚ー゚)「何の話かしら?」

部屋の隅に居る少女に、クーは語りかける。

川 ゚ -゚)「お前がこの結末を望み、そうなるように動いたのではないかと、私は疑っているのだよ」

(*゚ー゚)「…………どうしてそう思うの?」

川 ゚ -゚)「私の死んでからの記憶の引継ぎを、ブーンの死亡回数から取った、といっただろう?」

(*゚ー゚)「ええ」

川 ゚ -゚)「ふざけた事を抜かすな」

クーは皮肉めいた笑みを。ブーンには見せなかった狂気の混ざった笑みを浮かべて言う。

川 ゚ -゚)「ツンだって記憶を保有しループしている、ならば『彼女の分の回数』は残っている、それを使えばまだ猶予はあったはずだ」

続ける。

川 ゚ -゚)「さらに言うなら回数制限があるのがそもそも嘘だろう、お前は理由をもたせたかっただけだ」


300 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 15:04:35.22 ID:RaDPQYVt0
(*゚ー゚)「何のこと?」

川 ゚ -゚)「お前にとって一番都合のいい終わり方は『どちらも死なず片方の能力だけが消える事』だ、そうだろう、お前のかける労力が一番少なくてすむ方法だからな」

(*゚ー゚)「…………」

川 ゚ -゚)「お互いがお互いに左右する、概念的な力を持っていた。十分に起こり得る可能性だった。だがお前の力では消す事が出来ない」

だから

川 ゚ -゚)「お前は私を引きずり込んで舞台に上げさせた、本来私が記憶を引き継ぐ必然性など無かったのだからな」

しぃは黙ったまま、聞いている。

川 ゚ -゚)「私の部屋で誰かが飛び降りる必要なんて無い、そう、『私が記憶を持っている状態』が『私の部屋からの飛び降り自殺』へと繋がる計算式だ、お前はそれを組み込んだ」

なぜならば。

川 ゚ -゚)「彼は友人を助けるために最も力を注ぐ存在だと、お前は知っていたからだ」


303 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 15:05:21.05 ID:RaDPQYVt0
(*゚ー゚)「……悪かったわよ」

すねたように、しぃは言った。

(*゚ー゚)「あーあーあー、だってしょうがないじゃない! 人間一人の情報を消すのだって大変なのよ!?」

川 ゚ -゚)「そうだろうな、だからツンが感じた『消えた友人』というのはお前が作った架空の記憶だな?」

(*゚ー゚)「そうよ、目の前で危機感を煽らなきゃ、あの子は自分から兄を殺そうだなんてしないに決まってるもの」

ずっと観察を続けてたんだから、としぃは言う。

川 ゚ -゚)「お前のやり方は好きじゃない」

(*゚ー゚)「私はそういってくれる貴女が大好きなのに」

会話が止まる。
数分して――クーは静かに溜息をついた。


304 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 15:06:41.14 ID:RaDPQYVt0
川 ゚ -゚)「まあいい、今回は無事に終わった、誰もが望むハッピーエンドとして」

(*゚ー゚)「ええ、本当に誰も傷つけない終わりを迎えるとは、思ってなかったわ」

だって。

(*゚ー゚)「私に怒らないんだもの、ブーン君」

川 ゚ -゚)「奴はそういう奴なんだよ」


308 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 15:08:14.13 ID:RaDPQYVt0
紅茶を飲む。
いつもどおりの味。
いつもどおりの日常。

川 ゚ -゚)「さて」

彼が尋ねてくるまでは、まだ時間があるだろう。
カップを置いて、部屋の隅の少女に問いかける。

川 ゚ -゚)「お前は何時私を消してくれるんだ?」

その問いに。

しぃは微かな笑みで、答えるのみ。

…………。


311 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 15:08:59.94 ID:RaDPQYVt0
これで ( ^ω^)は十回死ぬようです は完全に終了となります。


初めての投下が2006年の12月、今はもう2009年になってしまいました。
二年半もの間お待たせして、大変申し訳ありませんでした。

正直、避難所に書き込んだ時、『もうお前の居場所なんて無いんだよ』といわれると思っていたので、再開告知をしたとき『嬉しい』といわれてこっちは涙目になってしまいました。

逃亡、と言うか途中放棄をしていた理由は色々あったのですが、、今となってはすべて言い訳になると思います。
言葉を重ね続けるのもくどいと思いますので、今一度『お待たせして申し訳ありませんでした』と言う言葉を持って謝辞とさせていただきます。


313 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 15:10:06.79 ID:RaDPQYVt0
再開をしようと思ったきっかけは、『歴史合作』を閲覧した先月の事になります。

ブーン系小説の歴史を纏めるというコンセプトの中で、自分の作品があった事。

途中放棄したままで終わっていいのか、と筆を取らせていただきました。
この話が皆様の納得の行く結果になったかどうかはわかりませんが、少しでも楽しんでいただけたなら、本当に幸いです。

なおブーンの消えた最後の『一回』は、実は既に出ています。
どこか探してみるのももしかしたら面白いかもしれません。



315 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 15:10:40.07 ID:fwjLi+JW0
敬愛する作品の作者を泣かしただなんて嬉しいじゃない。
避難所のこの書き込み作者だったのか?w
621 :名無しさん:2009/05/22(金) 20:01:44
後一月待ってくれ



22 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 15:15:35.48 ID:fwjLi+JW0
>>321
いや、あの書き込みでまた避難所をちょくちょくチェックするようになったから助かったw


321 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 15:13:09.11 ID:RaDPQYVt0
>>315
私です。
一月とちょっとオーバーしちゃった! ごめんなさい!


316 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 15:10:51.76 ID:LFLpmYMnO
終わった…終わっちゃった…

乙です!感動をありがとう!


317 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 15:11:21.29 ID:0fQEr2kfO
今度こそ本当に乙!!!

歴史合作の歴史が書き換えられるなこりゃ


318 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 15:11:21.32 ID:RaDPQYVt0

今後ブーン系小説を書くかどうかはわかりません、前科もあるので、書くにしても短編か全て完成させた長編になると思われます。

元々( ^ω^)は十回死ぬようです は漫画、そのままシフトして某小説大賞へ応募するためのプロットとして作った作品でした。
キャラや設定の一部をリファインし、ちゃんとした(ブーン系小説が『ちゃんとした小説では無い』と言う意味ではなく)小説として、実はある程度書き進めていたりもします。

しかしこういう形で完結となった以上、十死はブーン系小説の一作品として終わらせた方が良いのかという気もいます。


最後に、( ^ω^)は十回死ぬようです を支援してくださった全てのVIPPERへ。

ありがとうございました!


319 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 15:11:33.69 ID:w1dfiZhMP
ずっと待ってたぞクソ野郎
乙!ありがとう!


320 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 15:12:35.43 ID:vaAUVwnM0
いいもん見れたわ



323 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 15:15:37.31 ID:szMfaYIDO
乙でした
本当に乙でした
最高の幕引きでした
ありがとう

494 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/03(金) 09:36:36.80 ID:lWtsZJTZO
空白の一回は
芸さんまとめ版のその8の中に
ブーンの「相手」のモノローグが出てるからそん時じゃないの
「相手」が電車の脱線ニュース見ててしばらくしたらブーンが死んで暗転してるやつ
一二は脱線の前にブーン死んでるし
三回目は脱線時点でブーンは即死してる筈だし
四回目は「相手」はブーンと一緒にニュース見てた筈だし
あのモノローグだけどの死にも当てはまらない気がする
ただこれだとブーンやクーにその回についての記憶が無い理由は説明出来ないけど

もしくは
ドクオやショボンやジョルジュ達にぼんやり残されてた既視感が
失われた一回分の分散なのかとも思った
しぃの計らい的な…



506 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/03(金) 15:06:38.48 ID:RfXeR16GO
クーの正体は何?

534 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/03(金) 20:37:11.48 ID:2lOyQmTPO
誰か頭悪い俺に解説とねたばれを頼む
復活はうれしいんだがよくわからん

535 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/03(金) 20:44:10.87 ID:dAldYFG+O
クーだけよく分からない…

509 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/03(金) 16:01:22.64 ID:vVJGRuZWO
クーもしぃによって作り出された「計算式」の一部ってことか?

516 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/03(金) 17:42:41.73 ID:E4BQhUBCO
>>506
たぶんゲームの参加者だったんだと思う
しぃに「うまくやれば自分の存在を消せる」とか言われてハメられたかと
しぃ的にはブーンの手助けしてもらえれば、クーなんかシラネって感じだろうけど


545 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/04(土) 00:34:44.49 ID:XNm5eFO40
ごめんまだスレ残っててガチで涙出てきた。
顔出さないつもりだったけどやっぱり一言だけ言わせてください。お待たせして申し訳ありませんでした、そしてありがとうございました。

ついでに適当な補足なんかしとこうかと……

→クーに関して
ブーン芸様の掲示板、十死スレの114様が正解です。

具体的にどうこうと書いてないのは、本来ならここまで長期化せず、
細々続編を考えていた時の伏線で、プロットをそのまま文章にしたので残ってしまった形となります。

→ブーンが死んだ一回って何よ
ノーコメントで!

→今後の事等
クーの過去の話とその後のブーンの話の二つ、どちらかを設定を次いだ次の作品として当初は考えていました。
プロットもありますが皆様ご存知の通り逃亡癖と、需要の有無もわかりませんので、今のところ具体的な形にするかどうかは考えておりません。

もし十死の関係ない別の作品等を投下する際は、トリップを変えてまた一から出直すつもりです。


んではお前等ありがとう! うんこ野郎でごめん! 愛してるぜ!




546 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/04(土) 00:39:09.95 ID:guoByOVCO
>>545
ちょうど見たらまさか来ているとはwwwwwwwwww

改めて乙
戻ってきてくれて嬉しかった

547 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/04(土) 00:41:12.40 ID:y8tveMJPO
>>545
戻って来てくれるとは!
乙!

548 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/04(土) 00:41:42.19 ID:oCLNU4XeO
作者降臨してて吹いたwww

550 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/04(土) 00:43:05.43 ID:HZTB/Vyt0
トリップ変えるのか・・・
また逢えるかは運任せか。それもまたよし


551 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/04(土) 00:52:06.64 ID:GiYcSDX1P
>>545
じゃあその二つは来年か再来年の今頃に投下してくれたまへ


492 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/03(金) 09:05:11.46 ID:n5de+dV60
二年半ごしに回収される壮大な伏線には恐れ入った




以下乙の嵐!!



324 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 15:15:38.08 ID:a63H4D12O
まさか遭遇できるとはな


325 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 15:16:16.13 ID:Rz4+aYrwO


326 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/02(木) 15:16:44.33 ID:5H0AVptQO
果てしなく乙!
かえってきてくれてありがとう!

327 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 15:16:51.71 ID:48vHzGssO
乙なんだぜ

328 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 15:17:02.77 ID:AGFdmUZf0

遭遇できてよかった

329 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 15:17:57.28 ID:ysQVAGKYO
乙ー

330 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 15:19:27.68 ID:j1HjFzEO0
なつかしすぎて泣いた
本当に乙乙乙

331 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 15:20:15.85 ID:BpYzWsN40
まさか遭遇できるとは思わなかった
まじで乙!

332 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/02(木) 15:25:18.82 ID:O/Qm3wdlO
今まで冷めていた俺の( ^ω^)小説熱が今回の十回死の再来のおかげで再び燃え上がってきたのを感じた
まとめサイト巡りをせねば…

>>1
最高に乙ってやつだ


333 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 15:26:17.39 ID:V9yz/6Ct0
もう一回乙!
これを皮切りにほかの作者さんも帰ってきてくれればいいな…

334 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/02(木) 15:26:55.06 ID:HX4jEeE00
乙ぅぅ!

335 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 15:28:21.39 ID:oya/KrHDO
>>332
禿同。俺も一年前くらいに卒業したけどまた巡りたくなった

337 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 15:31:13.37 ID:WGROdw7MO
乙! 昨日予告を見て最初から全部読んだぜ
本当良い作品だった
また作品書いてくれる事を期待してる

338 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 15:32:37.88 ID:RaDPQYVt0
纏めサイト様への謝辞と案内を忘れてた! 死ねばいいのに!
重ねて感謝の言葉を、この作品のまとめを本当にありがとうございました。


340 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/02(木) 15:35:38.85 ID:P6T/bV1xO
遭遇できて本当に良かった乙でした!

341 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 15:39:58.64 ID:pqlqaBxlO
最終話から読んでますが乙です!

342 名前:( ^ω^) ◆wS/59jRQ4. :2009/07/02(木) 15:44:28.29 ID:RaDPQYVt0
(´Д`)ペニサスがいつの間にか科学の教師から数学教師になってた、死のう。
理系ってことで一つお願いします!

今後、当面は一読者として、細々とブーン系小説を見ていけたらいいなと思います。

外出の時間になりましたので、皆様本当にお疲れ様でした。
平日の真昼からのお付き合い、ありがとうございました!



343 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 15:44:39.77 ID:alX5yNIlO
乙!!この日をずっと待ってたぞ。
良いラストだったよ。

346 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 15:56:18.57 ID:8EoTihwCO
遭遇できる日が来るとは思ってなかった…
ありがとう!!本当にお疲れ様でした!!

347 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 16:00:31.36 ID:VrFe9B3JO
全ての十死をリアルタイムで読むと言う夢が達成されたよ。乙!

348 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 16:03:12.57 ID:sXunJ2KG0
初めて今日タイトルみつけて開いた。
遡って読んだ。開いてよかった。


生み出した物語を最後まで見届け
そして届けてくれた作者に感謝。
読み応えのある面白さだった!乙!!

349 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 16:05:04.98 ID:atapdnur0
まさかこんな日が来るなんて夢にも思わなかった。
それだけお前の事見捨ててたんだからな! 分かってんのか!!

350 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 16:07:35.77 ID:8Ez+HAJuO
懐かしいな…
話の筋を忘れるほどww

とかく完結してよかった
一体何をしていたんだ

351 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 16:08:01.19 ID:b5bIGucgO
え、釣りじゃない?









いやっほおぉぉう!

352 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 16:18:49.67 ID:ps58NFNk0
俺はまだ読まないぞ
今から読み直してきて、それから読む!!

落ちる前にとりあえず乙!

353 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 16:19:20.93 ID:tmWQHLB3O
乙でした!

354 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 16:24:26.39 ID:a5dbD6ZZ0
乙!!!

361 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 16:58:45.50 ID:X5t2hFxQO
え釣りじゃないの?
え!?まじ本物!?うわぁぁああ読んでくる!乙!よむほ!

362 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 17:13:03.28 ID:iSKHCxCrO
遅いんだよ!くそやろう!どんだけ待ったと思ってんだ!保守だ!またまとめ読み直してくる…

363 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 17:13:20.31 ID:gzGv/4OLO
未完だからって理由でずっと避けてたけど、これで心置きなく読めるよ!
ありがとう乙!!

364 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 17:16:00.37 ID:obkhvqbq0
完結するとは思ってなかった
しかもそれをスレで見ることができるとは
支援はできなかったが
ホントに面白かった乙!!!


365 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 17:21:08.17 ID:GcJIRrcp0
今北
完結乙!ずっと待ってた

366 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/02(木) 17:26:06.77 ID:C5Bfi3wJO
正直完結すると思ってなかった


367 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 17:36:19.60 ID:eU/4mQsTO
え?
釣りじゃないの!?

とりあえず乙!!
ちょっと全力で読んでくる

368 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/02(木) 18:00:37.65 ID:KnYxM1HC0
乙っしたああああああああああああああああああああ

369 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 18:08:59.50 ID:Gb5eU5PRO
待ってたよ!乙

370 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 18:09:33.12 ID:cFKJ4mlw0
最終話に遭遇出来て良かったよ


371 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 18:18:17.12 ID:+67wx9bfO
乙!!
良いラストだった!!

372 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 18:18:57.38 ID:XkOqDVqVO
面白かった!

乙!

373 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 18:21:38.85 ID:BPGRarrhO
お疲れ様です
あなたを待ち続け、最後をスレで読めたことを誇りに思います

374 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 18:25:30.90 ID:EFaol0KUO
最高の作品だった
乙!

375 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 18:29:48.05 ID:tvxHI//vO
やっぱりな
この作者は余裕で一年以上空けるから困る
お疲れさま


376 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 18:32:12.24 ID:u1ruGBgBO
記念パピコ

377 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 18:33:04.87 ID:GyT/cgFpO


378 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 18:33:48.20 ID:u1ruGBgBO
いや乙!!!!!

379 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 18:38:45.27 ID:ps58NFNk0
更新早すぎフイタwwww
芸さんも乙!!

380 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 18:40:41.22 ID:InRhyzkz0
まさかの遭遇。
久しぶりでも前の内容は覚えてたよ!
お疲れ様!

381 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 18:44:54.49 ID:g5gwScve0
ついに完結か

382 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 18:45:29.42 ID:KrX0ZbiTO
復帰じゃない!!!
よみほ

384 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 18:55:26.64 ID:tObtqswqO
眼の錯覚かと思った
今日は早く帰るとしよう

385 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 18:58:42.98 ID:nDz/KZTHO
おいおい

きていたのかよ


よむ

386 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 19:00:26.99 ID:3JEIMkVAO
もやもやが消えた



387 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 19:06:02.01 ID:+1g48/psO
釣りかと思ったよおぉぉ乙!

388 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 19:11:06.54 ID:BPGRarrhO
よむほ

389 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/02(木) 19:19:20.05 ID:7+LgMl180
さいこう

390 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 19:24:38.77 ID:lvjgDgKJO
釣りだと思ってみたら乙うぅぅぅぅ!!!!

391 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 19:34:33.68 ID:3rDSw6+IP
十死復活ktkr!!!
嬉しすぎて涙目だよ、こんちくしょう!
本当に完結させてくれてありがとう!!!

392 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 19:37:16.72 ID:LOF5uaVMO

楽しみをありがとう

393 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 19:38:49.79 ID:PX/CDpKpO
( ゚‐゚ )

( ゚д゚ )

( ;д; )

お…おお…
お帰りなさい……


394 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 19:40:29.50 ID:2A0aHEje0
え?本物?

395 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 19:44:13.68 ID:n3AJIFrEO
有名らしいから何気なくまとめを読んでみたところ、一発でハマり、以来完結を心待ちにしてました。

素晴らしいスリルと感動をありがとう!お疲れ様でした!

396 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 19:45:51.43 ID:aapTqdBJO
まぢ?!
釣りじゃないんだね?!
読んでくる!



うわぁん!
来てくれてありがとう!
つωT`)

399 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 19:56:31.50 ID:qu9RcFnMO
ちくしょおおお支援しようと思ったらおわってたあああああおつうううう

400 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 19:57:52.18 ID:M4e1wSqn0
マジか
あああああああああああ読んでくるぜえええええええええええええ

401 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 20:02:02.35 ID:UU5wMnHcO
まじおつ

402 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 20:13:27.59 ID:FO+81DgcO
前スレであきらめないぞ 書いたものです
作者さん乙うぅぅ!やべまじ泣けてきた

403 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 20:17:25.98 ID:G9nFe9Lu0
おつううううううううううううう!!!
ずっと待ってたぜ!

友人に紹介して1日後に投下とか運命感じた


404 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 20:20:50.90 ID:b+s6eGyTO
まさか本物とは…最後まで読めて良かった(;ω;)
ありがとう!作者乙でした!

405 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 20:24:25.66 ID:M4e1wSqn0
読んできた、作者マジで乙。ありがとう。

406 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 20:29:24.81 ID:gA1XmD1aO

ほんと乙

407 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 20:32:40.74 ID:PX/CDpKpO
作者に「おかえり」を言うのが夢だった。
正直、叶わぬ夢だと頭の片隅で思っていた。

絶対帰ってくる!とかいつまでも待ってるとか言ってたのに、
信じてやれなくて本当にごめん。
それからありがとう、
本当にありがとう。

うまく言葉にできないけれど、今俺の心は淀みなく溢れかえる感動でいっぱいです。
十死は私の中でとびきり一番最高に大好きな作品です。これからもそれは変わらないことだと思う。

ありがとうありがとう、こうしてあなたに言葉を伝えられることに何よりもの幸福を感じます。
本当に乙でした!

408 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 20:39:28.20 ID:nDz/KZTHO
乙でした!

もう一回読んでくる

409 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 20:55:32.03 ID:RPpS+Z/qO
乙です

410 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 20:56:11.66 ID:L7nzhIsaO
なんか空気が懐かしいな
あの頃みたいだ

411 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/02(木) 20:56:41.78 ID:m0Dr2UNU0
乙です
読めて本当によかった

412 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 20:59:26.83 ID:A+ln8bfH0
あれ?
嘘だろ?
目から涙が出てきたよ

復活と完結おめでとう!!!

413 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 21:02:47.11 ID:QSIwRqkaO
待ってた・・・ありがとう!!
そして乙!!!

414 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 21:09:56.57 ID:cxKKK8GrO
いいラストだった。
感動した。
乙!

415 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/02(木) 21:13:58.53 ID:5M53jaoL0
よし、乙

416 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 21:17:08.70 ID:oya/KrHDO
なんとなく捕手

417 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 21:19:47.46 ID:KOz2im3HO
最終回記念パピルス

418 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 21:21:54.55 ID:aapTqdBJO
読んできた
泣いちゃったよ
ありがとう!
おつでした
(´;ω;`)

419 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 21:38:56.13 ID:z7SO1YquO
まさかの十死w
乙でした

420 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 21:42:08.88 ID:sxanlvOxO
初遭遇なのがくやしい…。他の見たい人のためにほす

422 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 22:04:09.47 ID:TnOxMusuO

今日は良き日だな

423 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 22:11:35.11 ID:t9qU/hCd0

  ,......,___
  {  r-}"'';                     (,- ,_'',;
__ノYv"-ァ'=;}                   ,_、 Y' リ''ー
  ヽー-ハ '、                 / キ}、 {"ー {⌒
  ト ハ  }      ,. -ー─-、__/_,.へノ`{  {    こ、これは>>1乙じゃなくて
 ! ! !__! ,-、_    ,,( ,          ̄    .ヽ'ー;ー'"   四つん這いなんだからね!
 |___|! !ー-ニー、;、;'""ノ';{  i__   _   /ニ=),..- '"  変な勘違いしないでよね!
 K \ヽ !`ーニ'-、{  (e 人  |    ̄ ̄/ /  /   /⌒
  \ヽ !、ヽ, "")ー-'"| !  |     /  /    .{,、  /  /   
    \"'ヽ'ー-"  _! ||  }   /  /      |\  /
ニ=ー- `!!!'     ''''ー'"{  |   |  {         j  ヽ /    
ーーーー'        _ | ./    ',  `ー――‐"  ノ !
             三`'/.      ` ----------‐´'""


424 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 22:12:32.47 ID:PX/CDpKpO
ハッピーエンド!素晴らしい感動をありがとう!

425 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 22:30:32.92 ID:sqGxC2X70
十死が初めて読んだブーン系だったんだ
今まで読んできた良作に、出会うきっかけをくれた作品なんだ
感極まってリアルに涙目www俺きっめええwwww

完結させてくれてありがとう!このうんこ!

426 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 22:33:01.78 ID:Q3ANYkSSO
記念パピコ、読んでよかった
乙でした





しぃが悪役だとばかり思ってたが、逆にハッピーエンドのために頑張ってたってことかいな
クーはなんなんだろ
ブーンの前任で失敗したとかか?

427 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 22:39:01.63 ID:kjDuekCAO
また釣りかーと思えば…


超乙

428 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 22:48:17.82 ID:l2bbu4XCO
乙でした
楽しかったぜ

429 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 22:57:07.19 ID:p6bR70i1O
おまえらの愛あふれるコメに涙が止まらねぇ……助けてくれw

430 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 23:00:34.57 ID:7fQG1QWUO
もう読めるとは思ってなかった…>>1お帰り!
乙!!

431 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 23:02:57.58 ID:hnqWhd7PO
よくぞ完結してくれました
知り合いにも知らせないと……

432 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 23:05:00.53 ID:0tkIgcM9O

ブーンが消えた一回ってなに?

433 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 23:06:42.09 ID:Q0d2SWmjO
乙!
もう今はそれだけ!
ゆっくり休んでくれー

434 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 23:11:31.41 ID:LpL/tZNkO

ひぐらしみたいだと思った

乙です!

435 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 23:13:22.45 ID:1bUveRu/O
まさか完結するとは…

乙!

436 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/02(木) 23:15:29.56 ID:H4C4ohTc0
これのエロパロがあったはずなんだが、あれも復活しないかな

437 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 23:19:54.31 ID:PX/CDpKpO
>>434
数々の絶望や苦難を乗り越えた先での、
全員揃った最高のハッピーエンドを果たすループものって本当に最高だとおもうんだ!

438 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/02(木) 23:25:36.67 ID:CRAawX+mO
完結させてくれてありがとう

乙!

439 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 23:29:00.63 ID:m0Gv3hT5O
乙!

もうそれだけだ

440 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 23:31:36.44 ID:PX/CDpKpO
なんつうか…オチがすごくすき
さりげない日常感と、限りない希望の匂い漂う素晴らしい締め方だったとおもう


>>436
十オナ?

441 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 23:46:29.19 ID:SCuR73MHO


442 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/02(木) 23:46:50.98 ID:FbN7kImG0
十回オナニーはいつ終わるんでしょね。
ウチでは未紹介だけど完結まで読みたいものです。


443 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 23:53:55.59 ID:qu9RcFnMO
蛇屋さん?

444 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 23:54:13.24 ID:iu3NwgDPO
>>442
蛇屋さんなにしてはるんですかwwwwwwwwwwww

445 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/02(木) 23:58:24.30 ID:fknvTCpRO
蛇屋の中の人って名前出して書くのか。初めて知った。とりあえず記念

446 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/02(木) 23:58:40.40 ID:FbN7kImG0
え、まあ、たまには姿を見せておこうかと。記念に。

447 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/03(金) 00:02:21.78 ID:Q6CknmxbO
>>446
いつも乙です
あと大事な事を忘れていた。>>1乙。二年ぶりに楽しめたよ

448 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/03(金) 00:03:10.16 ID:M6SF26OoO
蛇屋さんも駆けつける、十死の帰還と完結という2つの強大な衝撃!

449 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/03(金) 00:06:49.32 ID:Dd1TI60xO
週末の過ごし方が決まった
先に乙と言っておこう

450 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/03(金) 00:08:13.96 ID:lWtsZJTZO
ID変わっちゃったけど
最後にもう一度
乙でした

451 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/03(金) 00:10:22.30 ID:V34ng0Nw0
乙でした
読み返してくる

452 名前:ブーン芸 ◆GEI3zaQxt2 :2009/07/03(金) 00:11:52.15 ID:oS0iQh+f0
ぼ、僕もいたんだからね

459 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/03(金) 00:53:38.79 ID:KMM7gcU2O
ゲイの道も大変なんだな(´・ω・)

453 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/03(金) 00:13:20.96 ID:oS0iQh+f0
ってもうIDかわってるがな

454 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/03(金) 00:15:45.34 ID:W2MzuDkYO
盛大な釣りかと思いきや記念

456 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/03(金) 00:36:55.74 ID:Jmks2TAPO



完結してよかった!

457 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/03(金) 00:37:32.03 ID:1VE8TAVtO
>>455
(´・ω・` )……。

458 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/03(金) 00:42:51.33 ID:9YEHJEBtO
どうみても釣りにしか見えなかったぜ。乙

460 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/03(金) 00:54:12.27 ID:2tAc8EgIO
読み返したが最後の1回が判らんかった…
作者乙。今日は良い日だわ

461 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/03(金) 00:58:25.61 ID:opag9EwmO
感無量

462 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/03(金) 00:59:30.23 ID:x3XLlrLV0
IDチェ…キ?

463 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/03(金) 01:23:54.90 ID:QeNyWCJmO
作者乙でした!
帰ってきてくれてありがとう
完結させてくれてありがとう
この物語と出会わせてくれてありがとう

464 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/03(金) 01:38:03.51 ID:RTzv1ibOO
乙です!
今もう一回一話から読み直したがやっぱりいい!
完結させてくれてありがとう!

465 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/03(金) 01:41:09.97 ID:ji0NtF2SO
腹筋かと思ってらなにいいいいいいい!よむほ!

466 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/03(金) 01:41:12.86 ID:u53le5QdO
乙!
本当に本当にありがとう!!!

467 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/03(金) 01:45:16.71 ID:kpnPlr63O
おつおつおつ!まさか帰ってきてたとは!

468 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/03(金) 02:00:18.36 ID:QwAFRA0kO

電話の俺にはこれくらいしか言えない

470 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/03(金) 02:10:14.26 ID:+qiMXYyoO

最後まで読めて嬉しかった、作者さんありがとう

473 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/03(金) 02:41:51.12 ID:XkcSeHPkO
完結したら読もうと待って早1年余り……

完結させてくれて本当にありがとう

474 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/03(金) 02:52:18.95 ID:S27Lrt7N0
久しぶりにvip来て何気無く「ようです」検索かけたらあわあああああ
とりあえず>>1乙! 今から読んできます!

475 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/03(金) 03:13:59.52 ID:UBEMcfeqO
待ってた・・・ずっと待ってた・・・!
そして>>1乙!ありがとう!
待ってた甲斐があった!

476 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/03(金) 03:21:18.36 ID:PcEauypvO
素晴らしい作品に出会えてよかった!
待ち続けてよかった!!
作者乙!!!

477 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/03(金) 03:39:08.16 ID:cXqs230BO

もう一回読むかな……

483 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/03(金) 06:06:12.15 ID:xoZUL7vRO
ちょwwwwマジで十死かよwwwwww
待たせやがってこの野郎! 乙だ、ちくしょうめ!

495 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/03(金) 11:13:09.05 ID:uHfKNEO0O

腹筋スレかと思って避けてたわww

496 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/03(金) 11:35:29.50 ID:hQFxF9Mr0
乙かれちゃんでした

497 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/03(金) 11:58:28.83 ID:vVJGRuZWO
900日分くらいの乙乙乙

499 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/03(金) 12:03:50.02 ID:eCogMiKhP
これ見たことあるわ
懐かしいな

500 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/03(金) 12:05:36.70 ID:R83mJxbZ0
今北産業

501 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/03(金) 12:12:58.50 ID:S+kV+dmZO
一年半まったかいがありましたよ

502 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/03(金) 12:37:51.64 ID:lWtsZJTZO
>>500




ただ微妙な不穏も残ってる気がする


504 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/03(金) 14:16:19.34 ID:cUhwTpV70
まとめもされているし作者もこのスレには来ないだろう
だが一回だけ保守しておこう。復活を気づいて無い人がいるかもしれない。

507 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/03(金) 15:10:20.78 ID:tiahAogz0


508 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/03(金) 15:26:24.02 ID:iMd9WqCmP
>>1超乙!感動した
また何か書いて投下してくれよ

510 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/03(金) 16:21:35.15 ID:mKYGTLxHO

気持ち良かった
完結させてくれてありがとう

511 名前:スーパー保守タイム:2009/07 /03(金) 16:26:03.18 ID:ej7pOzTL0
('A`)

512 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/03(金) 16:52:31.74 ID:A951YzAM0
初リアタイ遭遇キターーーーーー!
纏めでずっと読んでたんだよなー

513 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/03(金) 17:11:12.39 ID:1bbvmkjsO


514 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/03(金) 17:23:47.69 ID:A951YzAM0
あ、そうそう>>1.
お帰り。

515 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/03(金) 17:31:14.24 ID:M6SF26OoO
今日の佳き日を忘れはしない

517 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/03(金) 17:44:40.56 ID:M6SF26OoO
帰ってきてくれたのも完結してくれたのも凄い嬉しいけど、
なにより作者が息災だったのにほっとしたわ。

最終話執筆中に不慮の事故に遭ってあぼんしてたりするんじゃなかろうかとか
色々気をもんでこの一年半を過ごしたものだよ。
いやあ無事でよかった

乙ー!

518 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/03(金) 17:46:42.36 ID:Q2Q1X3a0O
待っててよかった


519 名前:スーパー保守タイム:2009/07 /03(金) 17:53:44.87 ID:ej7pOzTL0
( ^ω^)

520 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/03(金) 18:03:33.12 ID:xTS5cBjzO
まだあるのか、これが>>1の人気の実力か

521 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/03(金) 18:22:16.30 ID:seLw5I8NO
全部読んだぜww
復活してほしい小説を挙げるスレで大抵出てたから読んでみたら滅茶苦茶面白かった…是非これからも書いてくれww

522 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/03(金) 18:33:25.17 ID:A951YzAM0
>>519は
いつ
本気を出すのか

523 名前:スーパー保守タイム:2009/07 /03(金) 18:48:38.69 ID:ej7pOzTL0
( ゚ω゚)

525 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/03(金) 18:52:47.87 ID:lrncLnbDP


526 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/03(金) 18:52:53.73 ID:Sc/1e+O2O
なんか再開しとるw


支援

527 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/03(金) 18:55:45.48 ID:MBDDoL6sO


528 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/03(金) 19:43:22.65 ID:x8Of7QZqO
なんと懐かしいwwwwwwwwwwww
帰ってきて本当に嬉しい。完結乙です

529 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/03(金) 19:55:03.87 ID:TFjAguMVO
まだ残っとるww

流石だな作者

530 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/03(金) 19:58:51.87 ID:VgXYPepm0
ブーン系の人口がわかりそうだな

531 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/03(金) 20:16:32.10 ID:7gY2wI7PO
乙!

532 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/03(金) 20:20:07.72 ID:OGLyo5U70
ブーン系って最近見ないけど
俺も書いてみようかと思ったよ!

乙!!

533 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/03(金) 20:34:33.95 ID:M6SF26OoO
何度読み返しても読み返してもめちゃくちゃ面白いんだよな…
もっかい読んでくるべ

536 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/03(金) 21:12:41.55 ID:LAJE3xMi0
よむほ

538 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/03(金) 22:31:56.26 ID:6J++fw83O
ずっと残ってるね
やはり名作ってことか

539 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/03(金) 22:56:12.36 ID:PcEauypvO
まだあったのか!
昨日も読んだけどもう一回読み返してくる…

540 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/03(金) 22:59:27.00 ID:87WHw/SD0
いっやっほう!!!!!!どんだけまたせてくれたんだ!!!!!!!!!

541 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/03(金) 23:19:48.44 ID:M6SF26OoO
十死さん!十死さん十死さん十死さん!!!!

542 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/03(金) 23:45:35.05 ID:rcWE3sIdO
さて、そろそろ読み返すか

543 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 00:24:46.71 ID:VS29x36Z0
おぉっ!!
来てたのか!!

ひとまず乙でした

544 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/04(土) 00:26:20.45 ID:y8tveMJPO
乙っした!

552 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 00:55:45.38 ID:9htFeQCcO
需要無いはずあろうか。いやない

楽しみにしてる

553 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 01:15:04.38 ID:Xr/CYkkf0
気分が乗ったら投下してくれや~

改めて乙

554 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/04(土) 01:22:49.47 ID:OQOymGOWO
これの続きでも新しい作品でも良いからまた読めることを期待してる

555 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 01:23:37.35 ID:QaflVOmm0
乙でした!

556 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/04(土) 01:43:25.52 ID:qrWewqsiO
よむほ

557 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/04(土) 02:09:01.77 ID:2fshfrh2O
いやぁ…面白かった
待ってたかいあったな



558 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/04(土) 02:23:39.41 ID:gZyXZC3PO
1話から読んでたらいつの間にかこんな時間になってた
後悔はしてない

>>1おつ

559 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/04(土) 03:40:10.39 ID:4wolf6A+O
詠む鯆

560 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/04(土) 06:00:33.66 ID:BWMLSSd0O
うわ釣りじゃねぇや

562 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/04(土) 09:45:47.06 ID:5oBX0iM3O


563 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/04(土) 09:58:40.27 ID:yfDLD28d0
今追いついた
2年以上待ち続けた甲斐があった・・・。もう俺社会人だよ・・・


564 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/04(土) 10:37:19.88 ID:VNKnVRcuO


565 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/04(土) 10:45:35.20 ID:PN1D2hRs0
まだ残ってるとはwwww
もう一度読んでくる

566 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 10:50:39.02 ID:/ZKJhOjnO
完結ということで読み始め、読みオワタ
激しく乙!

567 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/04(土) 11:09:55.01 ID:vK8wG3WfO
>>545
作者さん、あなたは逃亡なんてしちゃいない。
こうやって完結させたじゃないか。
ちょっと投下間隔が長くなっただけ。

他の作品もちょっと投下が遅れているだけさ!


568 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/04(土) 11:30:42.06 ID:qPyU7GOSO
続編もしくは新作待ってるぜ

569 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/04(土) 11:36:36.52 ID:vTL9dvCgO
まさか…と思いきや、あれだね、びっくりだね。してやられた。


3年間溜めに溜めた

乙を贈ります

572 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/04(土) 13:12:23.43 ID:QNvVjubv0
初スレ見つけて追っかけてたのに…永遠に未完かと思ったぞ
よく帰ってきてくれた!面白かったぞ!乙!!

573 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/04(土) 13:15:49.79 ID:ozHPDsCXO
今回の投下きっかけで最初から読み始めたけどめちゃくちゃ面白いな。
まだ途中までしか読んでないけど完結させてくれてありがとう。
じゃ、続き読んでくるわ

574 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 13:19:20.65 ID:tgCEjEpb0
うおおおおおおおお、待ってたわ…。


575 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/04(土) 13:41:41.27 ID:33A0ebPg0
今読み終わった
正直完結するとは思わなかった、素晴らしい作品をありがとう!くそやろう!


561 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします:2009/07/04(土) 07:39:59.55 ID:jtEGTisoO
>>545
続編すげえ楽しみにしてる。
…でも変な義務感にかられんでもいいよ。作者が書きたいものを優先させてくれ。
楽しんで書いてくれな。
あんたの文章大好き

十死最高!


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( ^ω^)(´・ω・`)('A`)   コメント:7   このエントリーをはてなブックマークに追加
コメント一覧
5831. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2011/04/11(月) 01:58 ▼このコメントに返信する
マジ乙
5992. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2011/04/16(土) 01:36 ▼このコメントに返信する
なんかのドラマでこんなストーリーのあった気がする。。。

まさかこれをパクッたか?
8787. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2011/06/30(木) 19:37 ▼このコメントに返信する
いやぁ面白かったわ
3年がかりの大作マジでおつ
21937. 名前 : ...◆- 投稿日 : 2012/05/23(水) 10:02 ▼このコメントに返信する
ネ申としか言えない 若干「ん?」みたいな最後の会話も後味として良い SS俺も書いてみようかな
30030. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2012/12/23(日) 09:26 ▼このコメントに返信する
この人が今や、やる夫スレでトップクラスの長さをほこる安価スレの作者になってるんだもんなぁ
37689. 名前 : 赤い彗星(名無し)◆- 投稿日 : 2013/08/22(木) 19:27 ▼このコメントに返信する
泣いた
45297. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2015/03/09(月) 08:44 ▼このコメントに返信する
途中抜けた状態でまとめられてるのが残念
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