絹旗「きぬはた荘、ですか?」滝壺「うん」その13

2011-05-11 (水) 09:02  禁書目録SS   3コメント  
前→絹旗「きぬはた荘、ですか?」滝壺「うん」その12
まとめ→絹旗「きぬはた荘、ですか?」滝壺「うん」まとめ

1 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/23(日) 17:04:17.49 ID:eIt1LGrwo
○あらすじ

 学園都市 第7学区の外れに存在するツタに覆われた怪しげな洋館。
 洋館の住人、絹旗と滝壺は余った空き部屋の入居者を募集したところ、
 集まった住人は偶然にも全員が大能力者(LEVEL4)であった。
 更に住人も増え、合計8人と1匹が一つ屋根の下で繰り広げる、ハートフルボッコメディストーリー。


○前スレ>>1からコピペ

 ・"とある魔術の禁書目録"の二次創作SSです
 ・たぶん全年齢向け
 ・キャラ崩壊および独自設定、独自解釈を含みます
 ・ラブロマンス、バトル、シリアスの要素は薄め(予定)です
 ・要はダラダラした日常をダラダラと書きます

>>2-3 でメイン登場人物をおさらい



2 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/23(日) 17:04:55.56 ID:eIt1LGrwo

絹旗…きぬはた荘家主。アイテムの元メンバーだが、財政難に伴う組織改変により表の世界に"返品"される。
     おかげで現在はニート同然。管理書類上は常盤台中学在籍。
     落ち着いた性格だったが、平和な生活を手に入れたため元来の性格に戻りつつある。


滝壺…きぬはた荘家主。アイテムの元メンバーだが、絹旗同様に"返品"された。
     一時期死に掛けたが、科学・魔術双方の医療技術を結集して生還。超浜面ラブ。
     管理書類上は霧ヶ丘女学院在籍。


白井…名門常盤台中学の生徒にして敏腕風紀委員。物語中に2年生への昇格を果たす。
     お姉様ラブなのは相変わらずだが、少々落ち着きも手に入れた模様。
     そのお姉様を類人猿にとられたため、最近は(無意識的に)番外個体にターゲットを移しているとか。


婚后…名門常盤台中学3年生。生まれも育ちも名家である生粋のお嬢様。
     その立ち振る舞いも実にお嬢様だが、本人はもっと素直になりたいと願っているようだ。
     ペットのエカテリーナちゃんラブ。



3 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/23(日) 17:05:54.38 ID:eIt1LGrwo

番外個体…第三次製造計画で造られた美琴のクローン。肉体年齢はオリジナルより若干上。
        冥土帰しの協力で「三澤真琴17歳無職」の偽造IDゲット、それに伴い一人称は「私」に矯正した。
        結標とはファーストネームで呼び合うほど仲良し。現在は自称帰国子女のフリーター。一方通行ラブ。


結標…霧ヶ丘女学院3年生。滝壺、番外個体と並びきぬはた荘住人の中では最年長。
     落ち着き払った性格と面倒見の良さで、きぬはた荘のお母さん的存在となる。
     最近の楽しみは番外個体をいじって遊ぶこと。化学兵器クラスのメシマズ。海原ラブ?


海原…常盤台中学理事長の孫にしてLEVEL4の念動力能力者……というのは世を忍ぶ仮の姿。
     その正体はアステカからやってきた正義の魔術師であり、想い人を護るために今日も陰ながら
     24時間様々な手段で静かに見守っている。ミサカラブ。


ユリコ…絹旗が拉致ってきたノラ猫。全身真っ白なミックスのメス、推定1歳。
     やたらと人懐こい上に、時として人間の言語を理解しているかのような素振りすら見せる。
     好物は焼き海苔、お気に入りスポットは絹旗の頭頂部。基本絹旗ラブだが人見知りはしない。


浜面…ロシアから凱旋後、どういう訳だか積み重なった軽犯罪を問われてパクられた
     半年の期間をごくごく真面目に過ごして出所、住人の好意に甘えてきぬはた荘に転がり込む。
     現在は家事手伝いという名のニート。バイトを探しているとかいないとか。滝壺超ラブ。



10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/23(日) 20:12:41.10 ID:rEMTNLQDO
まさか我らが青ピさんにもげろと言う日が来るのか……



12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/23(日) 20:35:32.59 ID:6tsKsf6AO
スレ立て乙!



41 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/24(月) 23:30:53.93 ID:PY9ukH1wo
それでは始めさせて頂きます。
前回の続きからです。



43 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/24(月) 23:33:07.24 ID:PY9ukH1wo

白井 (この殿方が今日の案内人ですの?)ヒソヒソ

婚后 (こう言ってはなんですが、軽薄そうな方ですわね)ヒソヒソ

絹旗 (なんか浜面と同じ匂いがします)ヒソヒソ

青ピ 「あぁ、美少女たちがボクを見てヒソヒソ話なんて、たまらんシチュやわぁ」クネクネ

3人 「……」

青ピ 「その蔑むような視線も高ポイントやで! 要チェックや!」クネクネ

絹旗 (あの、この人であってるんですよね?)

白井 (なんか不安になってきましたの)

婚后 (念のため確認してみますわ)

婚后 「あの、失礼ですけれども、どちら様で?」

青ピ 「ん~、適当に青髪とか、そんな感じで呼んでくれてかまへんよ」

絹旗 (本名を名乗らないとか、超怪しすぎです)

白井 「わたくしたち、今日は結標さんという方のご紹介で伺ったのですが」



44 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/24(月) 23:34:28.17 ID:PY9ukH1wo

青ピ 「むすじめ? ボクはつっちーから案内してやれ言われて、ここに来たんやけど」

白井 「……」

絹旗 「……」

婚后 「……」

青ピ 「ちょ、その怪しい人を見るような目はヤメテ!」

絹旗 「私たちからすれば、現時点では超怪しい人ですよ」

青ピ 「困ったなー、どうすれば信用してもらえるん?」

婚后 「……少々お待ち頂けますか? 結標さんに確認してみますので」カチカチ

 :
 :
 :

絹旗 「で、整理すると。結標さんは知り合いの土御門さんに連絡して」

婚后 「土御門さんが、貴方様を寄越したということですわね」

青ピ 「いやぁ、ようやく分かってもらえたみたいで嬉しいわ」

白井 「それにしても、あの土御門さんのお兄様のご学友だなんて……世間は狭いですの」



45 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/24(月) 23:35:34.69 ID:PY9ukH1wo

青ピ 「ほな改めて、今日はよろしく」

婚后 「よろしくお願い致します」ペコリ

白井 「よろしくお願いしますの」

絹旗 「超よろしく」

青ピ 「お嬢様3人のエスコート役なんて、天にも昇る気持ちやわぁ」クネクネ

絹旗 「……」

白井 「……」

婚后 「……」

青ピ 「その汚物を見るような目も最早快感やでぇ」クネクネ

絹旗 (大丈夫なんですか……)

白井 (先行き不安ですの……)

婚后 (何かありましたら、結標さんの責任ですわよ……)



46 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/24(月) 23:37:00.54 ID:PY9ukH1wo


~とある高校 校舎内~


青ピ 「んー、でも正直言うと意外なんよ」

白井 「何がですの?」

青ピ 「ここな、せいぜい Level2 の生徒しかおらん底辺校や。
    常盤台のお嬢様方のレベルにはあってないと思うけどなぁ」

絹旗 「なるほど。全体的にまったりした空気が流れてるのはそのせいですか」

婚后 「霧ヶ丘や長点上機と比べると、どこかゆったりしてますわね」

青ピ 「あんなエリート校と比べたら、向こうさんに失礼やで」ケラケラ

絹旗 「でも私的には超ポイント高いですよ。家からも近いですし」

青ピ 「お! お嬢ちゃんみたいな器量良しが来るならボクは何度でも留年するで!」

絹旗 「やっぱさっきのナシで」

青ピ 「あぁ、もう、ツンツンしたところがたまらんわぁ」クネクネ

白井 (ドMほど相手にしづらい人種もおりませんの)



48 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/24(月) 23:38:23.90 ID:PY9ukH1wo

婚后 「それにしても、よくて Level2 というのも……なんと言いますか……」

青ピ 「あー、誤解のないように言っておくとな。センセー方が無能って訳じゃあれへんよ。
    あくまでも、生徒にそういう連中が多いってだけの話や」

婚后 「す、すみません! なんだか失礼なことを言ってしまって……」

青ピ 「ええよええよ、ここにいる奴らはんなこと気にせんで生きとるから」

絹旗 「おお、超心が広いじゃないですか」

青ピ 「惚れちゃう? ボクに惚れちゃう?」

絹旗 「それとこれとは超別です」

青ピ 「これが話にきくツンデレってヤツやね!」

絹旗 「だーもう! いい加減にしないと超殴りますよ!」ウガー

青ピ 「どんと来い!」キリッ

絹旗 (駄目だこりゃ……)

白井 (ここまでフリーダムな人も久々に拝見しましたの)



49 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/24(月) 23:39:53.62 ID:PY9ukH1wo

 :
 :
 :

青ピ 「おんや? あの見覚えのある人影は」

吹寄 「あら、貴方が土曜日に学校にいるということは、補修かしら?」

青ピ 「いやー、残念ながら違うんよね」

吹寄 「補修を残念がるなんて、貴方ぐらいよ……そちらの方たちは」

絹旗 「」ペコリ

婚后 「お邪魔しております」

白井 「進学の参考にと、見学をさせて頂いておりますの」

青ピ 「で、ボクはその案内役ってワケや」フンス

吹寄 「見学? わざわざこんなところまで……あたしは吹寄、こいつと同じクラスよ」

青ピ 「聞いて驚け、なんと吹寄さんは学園都市第6位の超スゴイお人なんやで!」

吹寄 「」



50 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/24(月) 23:41:09.91 ID:PY9ukH1wo

絹旗 「なっ……」

白井 「第6位!」

婚后 「そんなすごい方が……!」

吹寄 「貴様というヤツは……」プルプル

青ピ 「え? あれ? なんかマズかったん?」

吹寄 「自分の胸に手をあてて考えてみろぉ!」

青ピ 「ちょっと待って! タイム! 今のなし! ノーカンノーカン! それシャレになれへん!」

吹寄 「問答無用!!」ドグシャァ

青ピ 「ごっ、がァァああああああああッ!!」


<ドンガラゴシャァァン


白井 「」ポカーン

婚后 「あ、あの巨体を一撃で……」

絹旗 「超ノーバウンドですっ飛んでいきましたよ」



51 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/24(月) 23:42:37.78 ID:PY9ukH1wo

白井 「これが、第6位の力ですの」ガクブル

吹寄 「あなたたちも! 簡単に騙されないで!」

絹旗 「もしかして肉体変化とかそういう系ですか? だとしたらその凶悪なバストも超納得です」

吹寄 「これは天然モノよ! って、何言わせてるの!」

青ピ 「いやー、今のはきいたで」パンパン

絹旗 「げっ、超ピンピンしてます」

吹寄 「まったく、貴様はいつもいつもそうやって調子に乗って……」ハァ

白井 (この方たち、何気にすごいのでは……)

青ピ 「そういう吹寄サンはなんで学校におるん?」

吹寄 「小萌先生に頼まれてたものがあって。それを届けにきてたのよ」

青ピ 「なんやて! なんでボクを呼んでくれへんかったん!?」

吹寄 「なぜ呼ぶ必要がある……ねえ、あなたたち」

婚后 「はい?」



52 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/24(月) 23:44:34.81 ID:PY9ukH1wo

吹寄 「この男に変なことされてない? 何かあったら、あたしで良ければすぐに言って」

青ピ 「そんなボクみたいな紳士つかまえて何言うとんの」

絹旗 「さっきから超言い寄られて困ってます」

吹寄 「」ビキッ

青ピ 「」

婚后 「ええと、あながち間違いでもございませんわね」

白井 「言われてみれば、絹旗さんにだけ妙に親切なような……」

青ピ 「そ、それはないで! ボクは落下系ヒロインのみならず」

吹寄 「貴様というヤツは! こんな小さな子にまで手を出して!」ガシッ

絹旗 (小さな子って……)

青ピ 「やめて! ボクまだ死にとうない!」

吹寄 「黙れこのド変態!」



53 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/24(月) 23:46:38.01 ID:PY9ukH1wo


<ゴッゴッゴッゴッゴッゴッゴッ
<あbbbbbbbb


白井 「……マシンガンヘッドバッドですの」

絹旗 「真の武器は超デコでしたか」

婚后 「あれはさぞ痛いでしょうね……」

 :
 :
 :

青ピ 「」プスプス

吹寄 「今後は己の行動をきちんと鑑みることね」

絹旗 (この人、ホントに第6位だったりするんじゃないですか)

吹寄 「……え、えーと、あなたたち見学に来てたのよね?」

白井 「は、はい」

吹寄 「あたしの過失で案内人がダウンしてしまったから、お詫びも兼ねてここからはあたしが案内するわ」

婚后 「よろしいのですか?」



54 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/24(月) 23:48:06.00 ID:PY9ukH1wo

吹寄 「ええ。ちょっとした用事で学校に来ただけだし、その用事も済んだしね」

絹旗 「では、超お願いします」

吹寄 「改めて、吹寄制理っていうの。よろしくね」

婚后 「よろしくお願い致します」ペコリ

白井 「お手数おかけいたしますの」

絹旗 「あの、この残骸はどうします?」

青ピ 「」

絹旗 「起きてくださいよ、風邪ひきますよ」フミフミ

白井 「絹旗さん、流石に踏むのはあんまりですの」

青ピ 「ふ、踏まんといて。あ、いや、もっと踏んで」

絹旗 「うわぁ、超キモイです」

青ピ 「ふふふ、4人の美少女に見下ろされながら踏まれるなんてご褒美やで」

吹寄 「こいつ、ここまで重症だったかしら……」



55 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/24(月) 23:49:30.07 ID:PY9ukH1wo

婚后 「どちらにしても、放置は可哀想ですわ」

絹旗 「そうですよ。どうせ放置プレイと超解釈するんですし」

吹寄 「……しょうがないわね」ハァ

白井 「では、及ばずながらわたくしが」

吹寄 「ああ、いいわよ。気にしないで」ガシッ ズルズル

青ピ 「んがっ、ご、が、ほっ」

婚后 「あ、あの、運ぶならもう少し穏便に」

白井 「左足を持ち上げて引きずるのは、色々ぶつかったりこすったりしてますので……」

絹旗 「青い人、なんていうか、扱いヒドイですね」

青ピ 「ははは、これぐらいでへこたれるボクじゃあれへんで」

吹寄 「さーて、どこから行きましょうか」

絹旗 「あ、では食堂でお願いします」

白井 「やはり絹旗さん的にそこは重要ですのね」



56 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/24(月) 23:50:42.23 ID:PY9ukH1wo


~とある高校 食堂~


青ピ 「さーて、何にするん?」

絹旗 「復活早すぎやしませんか……?」

婚后 「すごいタフネスですのね」

白井 「ある種、風紀委員にほしい人材ですの」

吹寄 「こいつは風紀を乱す側だと思うけど」

青ピ 「あれ? みんなは何も食べへんの?」

絹旗 「……お腹超ペコペコなんですけど、お金ないんですぅ……」

青ピ 「あー、そうなん? じゃ、どないしy」

絹旗 「」ウルウル ジー

青ピ 「ここはボクが全員分だしたるで! 好きなだけ食べてや!」フンス

吹寄 (絹旗さんだっけ? 恐ろしい子ね……)

白井 「あっ、わ、わたくしは自分の分ぐらいは出せますので」

婚后 「お、同じくですわ」



78 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/26(水) 23:36:08.37 ID:dLwyw/VTo

絹旗 「そういえば、青い人は関西の人なんですか?」

青ピ 「お、なんでわかったん?」

絹旗 「いや、なんでもなにも……」

婚后 「学園都市で、ネイティブな関西弁は初めて耳にしましたわ」

白井 「考えてみれば貴重ですの」

青ピ 「ボクの大事な人になれば、毎日でも聞けるんやで」

絹旗 「超結構です」

吹寄 「何を言っているのか……貴方は米どころ出身でしょうに」

青ピ 「」

白井 「と申されますと、東北の方になりますの?」

絹旗 「米と聞いて連想するのはそっちですよね」

青ピ 「あれよ、あれ。関西の米どころとして名高い京都の出身なんどす」

吹寄 「語尾を変えるな」ハァ



79 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/26(水) 23:37:34.55 ID:dLwyw/VTo

絹旗 「とりあえず、青い人は超いい加減だということは分かりました」

青ピ 「そんな! ボクほど誠実な男もそうおらへんで!」

婚后 「そうなんですか?」

吹寄 「……まあ、義理堅いところはあるわね」

青ピ 「それに、こう見えて全然モテへんから、浮気の心配もあれへんよ!」

白井 「自分で言ってて悲しくございませんの?」

絹旗 「それにモテなさすぎる男ってのも、逆にちょっと……」

婚后 「確かに、浮気の心配はないかもございませんが」

青ピ 「うわぁ、フルボッコ。もうたまらんわぁ」クネクネ

吹寄 「ダメだこいつ、早くなんとかしないと……」

 :
 :
 :



80 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/26(水) 23:39:26.36 ID:dLwyw/VTo

青ピ 「そういえば、常盤台の食堂ってどんなんが出るん?」マグマグ

吹寄 「それはあたしも興味あるわね」

絹旗 「ここと大して変わりませんよ。値段が超高いだけです」サクサク

婚后 「まあ、絹旗さんったら。ランチが1800円なんてリーズナブルではございませんか」

青ピ 「」

吹寄 「」

白井 「すみません、この人世間知らずのお嬢様なもので」

婚后 「なっ、なにかおかしいですか?」

青ピ 「1800円なんて、ボクの基準では1週間の食費やで」

絹旗 「それはそれですごくないですか」

青ピ 「あー、ボクな、パン屋で働いてるんよ。売れ残りとか次の日の弁当にしとるからなぁ」

婚后 「まあ、パン屋でございますか」

白井 「ぜひお伺いしてみたいですの」

青ピ 「ほんま? 社交辞令でも嬉しいわぁ」クネクネ

絹旗 (このクネクネがなければ、まだマシなんですが)



81 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/26(水) 23:40:55.24 ID:dLwyw/VTo


~とある高校 グラウンド~


吹寄 「いかにも学校のグラウンドって感じよね」

青ピ 「せや! みんなも能力使えるんよね?」

白井 「はい? えぇ、まあ」

青ピ 「もしよければ、ボクに向かってぶっぱなしてくれへん?」

絹旗 「……はい?」

婚后 「あの、それはどういう……」

青ピ 「高レベル能力を肌で感じてみたいんよ!」ワクテカ

絹旗 (こういうとき、どんな顔すればいいんでしょう)

白井 (この手の輩は無駄に頑丈だから大丈夫ですの)

婚后 (念のため、吹寄さんにもご意見を伺いましょう)

婚后 「あの、吹寄さん……」

吹寄 「やっちまいな」



82 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/26(水) 23:42:30.18 ID:dLwyw/VTo

絹旗 「超お達しがでました」

婚后 「で、では怪我をしない程度に……」

青ピ 「どんと来い!」

白井 「では、わたくしから失礼致しますの」ヒュッ

青ピ 「うお、なんや!?」

吹寄 「瞬間移動?」

白井 「飛んでくださいまし」ペシ


<うおお!?これが瞬間移動か!すごいなぁ!!


絹旗 「あれって白井さんの限界距離ですか?」

白井 「ええ、悔しいながら……」

吹寄 「初めて生で見たわ。便利な能力ね」

青ピ 「瞬間移動されたのは初めてやわ。いやぁ、これが11次元パワーってやつやね!」

絹旗 「え、もう戻ってきましたよ!?」



83 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/26(水) 23:43:55.17 ID:dLwyw/VTo

青ピ 「身体能力には自信があるんよ」フンス

吹寄 「それは言えてるわね」

青ピ 「さぁ、次は誰が来るん?」カモーン

婚后 「で、では、わたくしが……あの、わたくしの能力はエアロハンドと申しまして」

青ピ 「あぁ、説明はええよ。男は度胸、なんでも試してみるもんや!」

婚后 「はあ……失礼致します」ポム

青ピ 「オゥフ、ボディタッチ」


 バヒュゥゥゥ


青ピ 「お? おぉぉぉ!?」

吹寄 「ジェット噴射?」

婚后 「これがエアロハンドですわ」


<すごい!飛んでる!ボク空飛んでるで!



84 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/26(水) 23:45:34.75 ID:dLwyw/VTo


 ヒュルルル...


青ピ 「よっと」ストン

白井 「見事な着地ですの」

吹寄 「なるほど、空気の噴射ポイントを作ってるのね」

婚后 「ええ、そうなりますわね」

青ピ 「よし、最後はチビっ子やで!」ビシィ

絹旗 「誰が超チビっ子ですか! こうされても同じことが言えますか!?」ヒョイ

吹寄 「も、持ち上げた!?」

青ピ 「すごい力持ちやなぁ!」

絹旗 「でぇぇぇぇりゃぁぁぁぁぁ」

青ピ 「お? お!?」

絹旗 「超飛んでけ~~~!」ブンッ



85 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/26(水) 23:47:10.92 ID:dLwyw/VTo


 キラッ☆


吹寄 「飛んでった……?」

絹旗 「いけね、やりすぎました」

白井 「どうしますの、これ……」

婚后 「どうしましょう……」

青ピ 「どないしよう……」

絹旗 「うひゃぁぁぁ!?」

青ピ 「ちょ、なんでそんなビックリするん? さすがのボクも傷つくわー」

絹旗 「え? だって、超飛んで、え、あれ?」

吹寄 「ほんとに神出鬼没よね、貴方は」

婚后 「もしや、これが青髪さんの能力なのですか?」

青ピ 「ふふん、ナイショ☆ ミステリアスな男ってステキやん?」



87 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/26(水) 23:48:37.54 ID:dLwyw/VTo


~数時間後 とある高校 正門~


青ピ 「もう帰ってまうん? 寂しいわぁ」

吹寄 「もうこれ以上は見て回る場所もないでしょ」

婚后 「本日はありがとうございました」ペコリ

白井 「ありがとうございましたの」

絹旗 「吹寄さん、超ありがとうございました」

青ピ 「あるぇ~絹旗ちゃん? ボクは? ボクには?」

絹旗 「ごくろうさんです」

青ピ 「ああん、もう、そういうつれないところも魅力的やでぇ」クネクネ

絹旗 (もうどうにもならんですぅ……)

吹寄 「あなたたちからすれば平凡なところかもしれないけど、また縁があったら会いましょ」

婚后 「ええ、その際にはよろしくお願い致します」

白井 「またお会い出来る日を楽しみにしてますの」



88 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/26(水) 23:50:18.29 ID:dLwyw/VTo


~同日夜 きぬはた荘 白井個室~


白井 「ひとまず三校まわりましたわね」

絹旗 「超お腹いっぱいです」

婚后 「ところで、お二人はどこがお気に召しましたか?」

白井 「居心地の良さという点では、やはり霧ヶ丘ですの」

絹旗 「やっぱガチ百合なんじゃないですか」

白井 「何をおっしゃいますの! わたくしはお姉様のみならず」

婚后 「白井さん、何か違ってますわよ」

絹旗 (伝染っちゃったんですかね)

婚后 「絹旗さんはどうでしたか?」

絹旗 「そうですね……私的には、今日いったところがいいです」

白井 「あら、あの青い殿方に惹かれてますの?」

絹旗 「なんでそうなるんですか!」



89 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/26(水) 23:51:43.11 ID:dLwyw/VTo

婚后 「どこがポイントでしたか?」

絹旗 「うーん……私、エリートエリートしたところってどうも苦手なんです」

白井 「なんだか抽象的ですの」

絹旗 「つまり、今日行ったところぐらいまったりしてる方がいいんですよ」

婚后 「それも一理ございますわね」

白井 「婚后さんは、どこがお気に召しましたの?」

婚后 「そうですわね。トータルで考えると、やはり長点上機かと」

絹旗 「入れるんですかね」

婚后 「もちろん、一筋縄ではいかないですわね」

白井 「見事に三者でバラけてしまいましたの」

婚后 「来年再来年の大覇星祭では、敵同士かもしれませんわね」

絹旗 「そうなったとしても、超負けるつもりはありませんよ」フンス

白井 「望むところですの」フンス



90 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/26(水) 23:52:56.31 ID:dLwyw/VTo

婚后 「来年の話をすると鬼が笑うと申しますが、そうも言ってられませんわね」

白井 「婚后さんはもう本格的に受験シーズンですものね」

絹旗 「鬼なんて超笑わせておきゃいいんですよ」

婚后 「鬼で思い出したのですが、御坂さんはもう志望校を決めているらしいですわ」

絹旗 「なんで鬼から御坂さんを連想するんですか」

白井 「決めましたの、わたくしはお姉様と同じところに」ドン

絹旗 「で、どこなんですか?」

婚后 「さあ、そこまでは……ただ、進路指導の先生が必死に説得する場面は見ましたわね」

白井 「もうどこだか分かった気がしますの……」

絹旗 「?」

白井 「こうしてはおられませんわ! 直接お姉様にお話を伺いませんと!」ヒュンッ

絹旗 「……ええと……あ、もう超遅いので私も部屋に戻りますね」

婚后 「はい、お休みなさいませ」



92 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/26(水) 23:54:19.30 ID:dLwyw/VTo


~きぬはた荘 絹旗個室~


絹旗 「ユリコー」

ユリコ 「(・ω・)?」

絹旗 「私、超復学しようと思ってるんです」

絹旗 「なんだか、このままじゃいけないような気がしてきて」

絹旗 「私みたいなのでもやっていけると思いますか?」

ユリコ 「( ・ω・)ノ」ビシィ

絹旗 「ふふ、そうですかね。何言ってるか分かりませんけど」

絹旗 「よーく考えて決めてみます。戻るにしても、今の時期じゃ超中途半端ですし」

絹旗 「超普通に学生やってる自分が想像できないんですよね……」

ユリコ 「(*・ω・)」ペロペロ

絹旗 「さて、超疲れましたし。今日はもう寝ましょうか」ヒョイ

ユリコ 「(・ω・)♪」



94 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/26(水) 23:55:57.52 ID:dLwyw/VTo

といったところで、今回はここまでです。
青ピの能力は"戯言補正"<ギャグリバイス>とかそういうのだと思う。

結局、海原の出番を作れなかったって訳よ。
ゴメンな、海原。扱いが不遇でゴメンな。
次回からはきぬはた荘のクリスマスイベントをお送りします。
次回投下は1/29(土)の夜を予定しています。

お付き合い頂き、ありがとうございました。
それでは、これにて。



97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/26(水) 23:58:04.78 ID:Qg9WlRhFo

青髪は一人だけギャグの世界に生きてるな




100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/27(木) 00:15:11.56 ID:iUVmO/SDO
なぜか青ピがいきいきしてたりレベル5で強かったりすると自分のことのように嬉しくなる



95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/26(水) 23:57:04.23 ID:8ugrcH79o
美琴wwwwww将来を良く考えろwwwwww
上条さんは今度三年生だぞwwwwww

まさか上条さん卒業と同時に同じ大学へ飛び級だと……?




101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/27(木) 00:22:31.66 ID:kpSMDblW0
>>95 むしろ上条さんが浪人する可能性も…



105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/27(木) 01:00:04.55 ID:hUSiW1eSo
つか上条さんあれだけ飛び回ってて留年しないほうがおかしい



127 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/29(土) 23:08:24.38 ID:CU11HkJoo
それでは、始めさせて頂きます。
今回からはきぬはた荘のクリスマスイベントをお送りします。



128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/29(土) 23:09:47.21 ID:y56EuWFMo
なるほど、浜面もげろ展開か



129 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/29(土) 23:10:08.09 ID:CU11HkJoo


~12月中旬 第7学区 隠れ家的喫茶店~


番外個体 「♪」フキフキ

番外個体 「窓ふきおk。あとは厚紙を当てて、このスプレーで」シュコー

番外個体 「……ん? 間違ったかな?」

番外個体 「これで白い模様がぽわーっと」

マスター 「ミサワさん、それはファブリーズである」

番外個体 「あ、あれ?」

マスター 「使うのはこっちである」つ占

番外個体 「失礼しましたー」プシュー

番外個体 「お、できたできた♪」

マスター 「ふむ、クリスマスらしくなったであるな」

番外個体 (クリスマス、か……クリスマスって、何する日なんだろ)



131 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/29(土) 23:11:26.32 ID:CU11HkJoo


~同日夜 きぬはた荘 リビング~


白井 「あの、みなさんに相談なのですが」

絹旗 「どうしたんですか?」

白井 「クリスマスにご予定のない方にご協力頂きたいですの」

結標 「なんか引っかかる言い方ね」

白井 「いえいえ、他意はございませんの」

番外個体 「んで、何かあるの?」

白井 「あ、はい。イベントにご協力頂きたくて……」

浜面 「イベントって、クリスマスのイベントか?」

婚后 「もうそんな時期ですのね」

海原 「して、イベントというのは?」

白井 「わたくし、縁あっていくつかの施設にお邪魔したことがあるのですが、
    とある施設から良ければ協力してほしいと連絡を受けましたの」

番外個体 「施設って、老人ホーム?」



133 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/29(土) 23:12:49.88 ID:CU11HkJoo

結標 「それは学園都市にはないわよ。子どもを預かってる施設でしょ」

海原 「……もしや、置き去りですか」

白井 「ええ……そういった境遇の子どもたちが生活しているところですの」

絹旗 「……」

滝壺 「……」

浜面 「なるほどな。季節のイベントぐらいパーッとやってやりたいもんな」

婚后 「みなさん、どうされます? わたくしは是非協力してあげたいと思いますが」

絹旗 「超やりましょう、全員で乗り込んでやりましょう」

白井 「え? ぜ、全員ですの?」

滝壺 「うん、そうだね。みんなで行ったほうが盛り上がるかも」

白井 「みなさんは、よろしいんですの?」

結標 「うん、いいんじゃない?」

海原 「結標さんはこう見えて子ども好きですからね」ニコニコ



134 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/29(土) 23:14:24.23 ID:CU11HkJoo

結標 「ちょっ……今言う事じゃないでしょ!」

番外個体 「淡希を連れてったら、男の子が一人か二人消えるかも」

結標 「とりゃ」バコンッ

番外個体 「」

結標 「……そんなんじゃないからね」

絹旗 「」コクコク

滝壺 「とりあえず、みんなOKということでいいね」

婚后 「ふふ、決まりのようですわね」

白井 「みなさん……クリスマスに暇な寂しい人ということはよく分かりましたの」

番外個体 「おい、ブチ壊し」

結標 「あ、起きた?」

絹旗 「浜面! この人数が移動するのも大変ですから、当日は車を出してください」

浜面 「任せとけ!」フンス

結標 「絹旗さん、やけに張り切ってるじゃない」



136 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/29(土) 23:15:48.78 ID:CU11HkJoo

絹旗 「へぁ!? あ、そ、その……」

滝壺 「きぬはたは一人寂しいクリスマスはイヤなんだって」

絹旗 「そうですよ! 私には滝壺さんや結標さんやミサワさんみたいに決まったお相手がいませんし!」

結標 「き、決まった相手なんて、私だって……」チラッ

海原 「?」

結標 「なによぅ! 貴女こそどうなのよ!」

番外個体 「え? なんでそこで私に振るの?」

結標 「見せつけるように毎日ピアスしちゃってさー。貴女の名前は今日から赤ピね」

番外個体 「なにそれやめて!」


<赤ピ!
<やめろォォォォ!(ピシャーン)
<あbbbbbbb
<浜面と海原さんが超こんがり焼けました!


婚后 「……白井さん、隠し事は無しですわよ? 依頼された訳ではございませんでしょう?」

白井 「あら、バレてましたの?」

婚后 「バレバレですわ」クスクス



137 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/29(土) 23:17:05.18 ID:CU11HkJoo


~クリスマス当日 はまづら号車内~


滝壺 「はまづら号っていっても、いつものキャンピングカーなんだけどね」

海原 「白井さんは助手席ですか」

婚后 「正確な場所をご存知なのは白井さんだけですので」

絹旗 「第13学区って言ってましたっけ?」

結標 「あそこは小学校とか幼稚園とか一杯あるからね」

番外個体 「さすが事情通だね」

結標 「どういう意味よ」

絹旗 「さー、ユリコ。今日は頑張りましょうね」

ユリコ 「ノシ・ω・)ノシ」

婚后 「動物は癒されますものね。わたくしもエカテリーナを連れてくればよかったでしょうか」

結標 「やめたほうがいいと思う、うん」

海原 「ところで、今日なにするか考えてませんね」



138 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/29(土) 23:18:16.49 ID:CU11HkJoo

番外個体 「子どもを追っかけまわしてりゃいいんじゃないの?」

滝壺 「追っかけまわしたらダメだよ」

絹旗 「もうちょっと、こう、超クリスマスって感じにしませんと」

婚后 「プレゼントなりケーキなりあるだけでも違いますわよ」

海原 「その準備をしてる間に、残りのメンバーで子どもの相手をしてあげればよいでしょう」

結標 「私はケーキなんて作れないから、遊ぶ方に行くわ」

絹旗 「ミサワさん、ケーキ作ってください」

番外個体 「なんで私?」

海原 「カフェ店員だからじゃないですか?」

番外個体 「まあ……分かったよ。作ってるところならいつも見てるし」

婚后 「では、わたくしもお手伝い致しますわ」

滝壺 「私とはまづらでプレゼント用意するよ」

絹旗 「あの、サンタブーツに入ってるお菓子の詰め合わせとかでいいと思います」

結標 「そこそこの人数に配るなら、それがいいかもね」



139 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/29(土) 23:19:42.39 ID:CU11HkJoo


  キキー


滝壺 「あ、着いたのかな」

番外個体 「さて、淡希が間違いを起こしたときのために、出力の調整を」ビリッ

結標 「しつこいわよ」バシッ


<ガチャ


浜面 「よう、着いたぜ」

海原 「さ、張り切ってまいりましょうか」

白井 「まずは園長先生にご挨拶致しませんと」

絹旗 「なんか、すでに超多数の視線を感じるんですか」

婚后 「キャンピングカーが珍しいのでしょう」クスクス

結標 「いや、頭にネコ乗せてる女の子が珍しいんでしょ?」

絹旗 「」

ユリコ 「(・ω・)?」



140 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/29(土) 23:21:06.13 ID:CU11HkJoo


~第13学区 児童養護施設「あすなろ園」~


園長 「まあまあ、こんな大勢でご訪問頂いて……」

白井 「今日はよろしくお願い致しますの」

園長 「お久しぶりですね。その節はお世話になりました」

白井 「そんな、とんでもございません」

園長 「皆様も、本日はよろしくお願い致します」ペコリ

海原 「ご丁寧にどうも」ペコリ

婚后 「よろしくお願い致しますわ」

番外個体 「こいつには気をつけてくださいね」

結標 「いつまで言ってんのよ! あ、大丈夫です、大丈夫ですので」

絹旗 「超よろしくお願いします」

ユリコ 「( ・ω・)ノ」



141 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/29(土) 23:22:24.33 ID:CU11HkJoo

滝壺 「よろしくおねがいします。ほら、はまづらも」

浜面 「お、おう。よろしく」

園長 「即席ですが、皆様の名札をご用意させて頂きました」

海原 「これに、名前を書きこんで使えばいいんですね」

絹旗 「平仮名の方がいいですかね」

滝壺 「むすじめとか確実に読めないもんね」

結標 「読みづらいのはみんな一緒でしょ」

婚后 「あの、園長さんにご相談なのですが」

園長 「はい?」

婚后 「材料を用意しましたので、ケーキでも作ってさしあげようかと。
    つきましてはキッチンをお借りしたくて」

園長 「あら、どうぞどうぞ。施設の設備はご自由にお使いください」

番外個体 「じゃ、お借りしまーす」

白井 「では、行動開始ですの」フンス



142 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/29(土) 23:23:52.81 ID:CU11HkJoo


~あすなろ園 教室~


園長 「今日は、みんなと一緒に過ごしてくれるお友達が来てくれました!」

女の子A 「あ、じゃっじめんとのおねーちゃんだ!」

女の子B 「じゃっじめんとですの!」

白井 「まあ、ちょっと見ない内にお口が達者になりましたわね」クスクス

絹旗 「え、ええと、よろしくです」

海原 「みなさん、よろしくお願いしますね」

結標 「よろしくね」

男の子A 「」ジー

結標 「どうしたの? お姉さんに何か用?」

男の子A 「」ポニュ

結標 「」

海原 「これはこれは」



143 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/29(土) 23:25:10.27 ID:CU11HkJoo

男の子A 「すげぇ! やわらけぇ!」

男の子B 「あー、ずりーぞ!」

結標 「……こ、この子たちはー!」

男の子A 「怒った怒った!」

男の子B 「わー! 逃げろー!」ドタドタ

結標 「待ちなさーい! この悪ガキがー!」


<ワーワー
<ギャース


海原 「……なんだかんだ言って、楽しそうですね」ニコニコ

女の子C 「ねーねー。いけめんさん」

海原 「はい? 僕ですか?」

女の子C 「おひまなの? おねーさんといっしょに読書しましょ?」

海原 「おやおや、ではご一緒させて頂きますね」



144 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/29(土) 23:26:24.72 ID:CU11HkJoo

男の子C 「ねー、なんでおねーちゃんは頭にネコさん乗せてるの?」

絹旗 「ユリコって名前ですよ。勝手に乗ってくるんです」

女の子D 「さわってもいいー?」

絹旗 「大丈夫ですよね? ユリコ」

ユリコ 「ミ( ・ω・)」

男の子C 「あ、降りてきたー」

女の子D 「すごーい、もふもふしてるー」

ユリコ 「(・ω・三・ω・)」

絹旗 「今は冬毛だから超モフモフしてるんですよー」

女の子D 「わー、だっこしてもにげない」

男の子C 「つぎはぼくのばんだからねー」


園長 「あらあら、みんな楽しそうで……皆さんに感謝ですね」



145 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/29(土) 23:27:49.52 ID:CU11HkJoo


~あすなろ園 キッチン~


番外個体 「さーて、どうしよっか」

婚后 「無難にショートケーキでいかがでしょう?」

番外個体 「時間はあるし、ショートとチョコ2種類作ってみる?」

婚后 「そうですわね、小振りなのを2種類でもよろしいですわね」

番外個体 「あと、アレ作ってみたいんだ。あの、えー……」

婚后 「?」

番外個体 「丸太みたいな」

婚后 「ブッシュ・ド・ノエルですわね」

番外個体 「あー、そう。そんな名前だった」

婚后 「では、それでまいりましょう」

番外個体 「よし、たまには張り切っちゃうぞ」



146 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/29(土) 23:29:22.57 ID:CU11HkJoo


~はまづら号~


浜面 「どこに行けば売ってるんだ?」

滝壺 「とりあえずデパートとか行けばあると思う」

浜面 「おし、デパートだな。っと信号か……にしてもまぁ」

滝壺 「?」

浜面 「右を向いても左を向いてもカップルばっかだな」

滝壺 「クリスマスだもん」

浜面 「どいつもこいつも幸せそうでよ。砕け散れリア充が」

滝壺 「はまづらは、私と一緒で幸せじゃないの?」

浜面 「これ以上ないぐらいに幸せだぜ! なあ、滝壺……」

滝壺 「……まだダメ。ほら、信号青になったよ?」

浜面 「お、おう! よし、ドッサリ買って帰ってやるか!」


 ブロロロロ...



190 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/30(日) 23:22:20.73 ID:zTohgmEJo


~あすなろ園 教室~


白井 「さ、あなた。夕食にいたしましょう」

男の子B 「おお、きょうもおいしそうだ」

白井 「あなたのために腕を奮いましたのよ」ニコニコ

女の子A 「あなた、このおんなだれよ!」バーン

男の子B 「お、おまえは! ここにはくるなって!」

白井 「あ、あなた、これは一体どういうことですの!」

女の子A 「ちゃんと説明して!」

男の子B 「え、ええとだな」

白井 「あんまりですの、わたくしというものがありながら」ウルウル

男の子B 「ち、ちがうんだ! おれが好きなのはおまえだけだ!」

白井 「……信じてもいいんですの?」

男の子B 「もちろんだ!」

女の子A 「ゆるさない……! もうゆるしゃ、ゆるさない!」



191 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/30(日) 23:23:32.61 ID:zTohgmEJo

結標 「なにやってんのよ」

女の子A 「おままごとー」

結標 「そっかー、おままごとなんだね。誰が何やってるのかな?」

男の子B 「ぼくがだんなさんでー」

女の子A 「あたしがめかけで、じゃっじめんとのおねーちゃんがせいさい」

結標 「…………これ、脚本は?」

白井 「」ノ

結標 「ゴメンねー、ジャッジメントのお姉ちゃんちょっとだけ借りるねー」ガシッ

白井 「え、これにはまだ続きが」ズルズル


<なんで昼ドラ仕立てなのよ
<こういうのは英才教育が重要ですの
<悪影響でしょうが!


男の子B 「?」

女の子A 「?」



192 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/30(日) 23:25:11.03 ID:zTohgmEJo

海原 「……はい、めでたしめでたし」

女の子C 「よかったわぁ」

海原 「ええ、面白かったですね」

女の子B 「おもしろかったねー」

女の子E 「ねー、つぎはこれねー」

女の子F 「そのつぎはこれねー」

海原 「おや?」

海原 (なんか増えてませんか?)

女の子CBEF 「はーやーくー」wktk

海原 「そ、そうですね、ではこの本から」



結標 「」ゴゴゴゴゴ

白井 「結標さん、小さい子相手に嫉妬はみっともないですの」

結標 「そんなんじゃないわよ!!」



193 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/30(日) 23:26:25.55 ID:zTohgmEJo


~あすなろ園 廊下~


女の子D 「まーてー!」

男の子C 「ゆりこさんまってー」

ユリコ 「(・ω・*)三三三三三」ドタタタ

絹旗 「ユリコ! 超待ちなさいってば! ユリコ!」

女の子D 「ねー、ゆりこどこいくのー?」

絹旗 「あれはユリコの趣味の家探しです」

男の子C 「やさがし?」

絹旗 「ええと、探検です。ユリコは探検が超好きなんです」

女の子D 「ゆりこはたんけんしてるんだねー」

絹旗 「普段と違う家に来るとすぐこれで……あ、待ちなさいってば!」

ユリコ 「壁】ω・)」



194 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/30(日) 23:27:53.80 ID:zTohgmEJo

男の子C 「そっちにかくれた!」

女の子D 「待てー!」

ユリコ 「壁】ミ ササッ」

絹旗 「あーもう! 待ちなさーい! 人ん家ですよー!」

男の子C 「みつけたー!」

絹旗 「この距離なら超届くかも……!」ダンッ

ユリコ 「」ヒュッ

絹旗 「え!? 避けられ」ビターン

ユリコ 「(・ω・*)三三三三三」ドタタタ

女の子D 「おねーちゃん、大丈夫ー?」

男の子C 「いたいのいたいのとんでけー」

絹旗 「……私のダイビングキャッチを避けるとは……ユリコ、超やりますね」

ユリコ 「壁】ω・)」

絹旗 「こらー! 待ちなさーい!」



195 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/30(日) 23:29:10.14 ID:zTohgmEJo


~少し前 あすなろ園 キッチン~


番外個体 「ぶるわぁぁぁぁぁぁぁぁ」ガシュガシュガシュガシュ

婚后 「ミ、ミサワさん。交代致しましょう」

番外個体 「うん、お願い……もう腕重い……」

婚后 「てりゃぁぁぁぁぁ」ガシュガシュガシュガシュ

番外個体 「生クリーム作るのも一苦労だね……ハンドミキサーがないなんて」

 :
 :
 :

婚后 「」グッタリ

番外個体 「」ゲッソリ

婚后 「ど、どうにか出来ましたわ……」

番外個体 「もう、ゴールしてもいいよね……?」

婚后 「ダメです」



196 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/30(日) 23:30:25.88 ID:zTohgmEJo

番外個体 「ていうか、クリームぐらい買ってもよかったよね」

婚后 「それは言わないお約束ですわよ」

番外個体 「はは、こりゃ明日は筋肉痛だな。とりあえずそれは冷蔵庫に入れておいて」

婚后 「かしこまりました、あ」

番外個体 「?」

婚后 「苺がございませんわね」

番外個体 「なんだと」

婚后 「滝壺さんに買ってきて頂きましょうか?」

番外個体 「そうだね。連絡しておくよ」

婚后 「あとは生地を大量に作ればよろしいですわね」

番外個体 「うん、どれぐらい必要なんだろ」カチカチ

婚后 「3種類作るのですから、とにかくたくさん……」

番外個体 「あ、小麦粉バラ撒かないでねー、粉塵爆発しちゃうから」ケラケラ



197 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/30(日) 23:31:38.84 ID:zTohgmEJo

婚后 「だ、大丈夫ですわよ。同じ轍を踏むわたくしではございませんわ」

番外個体 「? 前にもやったの?」

婚后 「ええ、お恥ずかしながら……」

番外個体 「粉塵爆発?」

婚后 「爆発まではさせてませんわ!」


<ワーワー
<キャー
<ニャー


番外個体 「なんだ?」

婚后 「なんだか騒がしいですわね」

ユリコ 「ノ・ω・)ノ」バーン

番外個体 「え、ユリコ?」

婚后 「きゃ、ユリコ、あぶなっ」



198 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/30(日) 23:33:03.94 ID:zTohgmEJo


  ボーーーン モワモワモワ


番外個体 「……ケホッ」

婚后 「……なんということでしょう」


<こっちに行きましたよ!


絹旗 「え……なんですか、これ」

男の子C 「わー、まっしろだー」

女の子D 「まっしろー」

番外個体 「……」プルプル

絹旗 (やばっ! これは超怒らせちゃいましたか!)

婚后 (せめて子どもたちだけでも避難を!)

ユリコ 「(・ω・)?」



199 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/30(日) 23:34:18.03 ID:zTohgmEJo

番外個体 「ひゃはははは! やっちゃったな、こりゃ!」

男の子C 「?」

女の子D 「?」

番外個体 「絹旗さん」

絹旗 「はいっ!」

番外個体 「掃除手伝ってね?」ニヤニヤ

絹旗 「超よろこんで!」

婚后 「ささ、あなたたちは教室に戻ってましょうね」

男の子C 「はーい」

女の子D 「あれー、ゆりこはー?」

番外個体 「さっき出ていっちゃったよー。追っかけてあげて?」

女の子D 「はーい」

男の子C 「いくぞー」



200 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/30(日) 23:35:35.33 ID:zTohgmEJo

 :
 :
 :

番外個体 「さて、気を取り直して」

婚后 「生地作りと参りましょう」

番外個体 「なんかうちの小麦粉の消費量が多いと思ってたんだけど、
       こういうことだったんだね」

婚后 「毎回毎回こうなってる訳ではございませんわ!」

番外個体 「婚后さんの能力って粉塵爆発?」

婚后 「そのお話はもう結構です!」

番外個体 「ふふ、ごめんごめん」

婚后 「もう……生地は1種類でよろしいでしょうか?」

番外個体 「2種類じゃない? 普通のとチョコ混ぜのと」

婚后 「さ、遅れを取り戻しませんと」

番外個体 「正直もう疲れたんだけど」



201 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/30(日) 23:36:53.29 ID:zTohgmEJo


~第16学区 デパート~


浜面 「うーん、こりゃ参ったな」

滝壺 「思ったより数が揃わないね」

浜面 「こういうのは前日までに用意しておくモンなんだろうな」

滝壺 「ないものは仕方ないよ。何軒か見ていこう」

浜面 「そうだな。もらえないヤツがいたら可哀想だもんな」

滝壺 「うん、配るならちゃんと全員に渡さないと」


<あのー、ワタクシめにプレゼントとかないんでせう?
<あ、あとでとびっきりいい物あげるわよ!
<そうだよ!せいぜい楽しみにしておくといいかも!


浜面 「……滝壺、早く次行こうぜ。なんかトラウマをくすぐる声が……」

滝壺 「?」



202 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/30(日) 23:38:13.43 ID:zTohgmEJo


~第16学区 デパート(2軒目)~


浜面 「なんとか人数分用意できてよかったな」

滝壺 「うん、よかった。……あ、みさわからメールだ」

浜面 「なんかあったのか?」

滝壺 「苺買ってきてほしいって」

浜面 「あー、ケーキかなんかに使うんだな」

滝壺 「これもたくさん必要だね」

浜面 「そうだな、もうあるだけ買い占めていくか!」

滝壺 「……」

浜面 「? おい、どうした?」

滝壺 「ねえ、これも買っていこうよ」

浜面 「……え?」



203 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/30(日) 23:39:30.90 ID:zTohgmEJo

滝壺 「なんかそれっぽくない?」

浜面 「いや、でも……あ、あのな、一応聞いておくけど」

滝壺 「うん」

浜面 「どっちがどっち?」

滝壺 「はまづらはこっちだよ」

浜面 「ですよね、ってなんだ、なんでこんな安いんだ!?」

滝壺 「明日にはケーキが安売りされてるのと同じだと思う」

浜面 「あー、なるほどな……」

滝壺 「ね、買っていこうよ。きっとみんな喜ぶよ」

浜面 「……よし、俺も漢だ! 腹括らせてもらうぜ!」

滝壺 「さすがはまづら、優しいね」

浜面 「まあな!」フンス

滝壺 「じゃこれも買って……あとは苺とかかな」



204 : ◆r462iqU2Ag:2011/01/30(日) 23:40:52.98 ID:zTohgmEJo

といったところで、今回はここまでです。
婚后さん、またやっちゃいました。
それと、よく考えて見れば浜面もリア充ですよね、砕け散れ。
次回投下は2/2(水)の夜を予定しています。

お付き合い頂き、ありがとうございました。
それでは、これにて。



205 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/30(日) 23:42:26.19 ID:cN5LRcdW0
乙でした
浜面は跡形もなく爆発しろ




207 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/30(日) 23:43:50.02 ID:5lajYA6DO
乙!
ユリコがかわいすぎる……




216 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/31(月) 05:45:10.47 ID:PwfD2QAO0
瞬間錬金「爆発せよ、リア充」



217 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/31(月) 07:17:02.78 ID:X4YcLZ7IO
おい、今、右手に弓付けたオッサンが爆発したぞ。



264 : ◆r462iqU2Ag:2011/02/02(水) 22:17:07.35 ID:yM1ZIiHro
前回の続きから、ですが望まれないサンタが来てしまったようです。



265 : ◆r462iqU2Ag:2011/02/02(水) 22:18:27.43 ID:yM1ZIiHro


~あるなろ園 キッチン~


番外個体 「また会おう」


 【オーブン】<バタン


婚后 「あとは焼き上がりを待つだけですわね」

番外個体 「はー、疲れた疲れた」ノビー


<キキー バタン


婚后 「あら? 車の音?」

番外個体 「浜面さんたちかな?」

婚后 「外の空気も吸いたいですし、見に出てみます?」

番外個体 「そうだね、行ってみよっか」

婚后 「少々お待ち下さい、軽く片付けを」ガタガタ



266 : ◆r462iqU2Ag:2011/02/02(水) 22:20:01.43 ID:yM1ZIiHro

 :
 :
 :

婚后 「あちらは、園長先生?」

番外個体 「なんだあいつら……いや、様子がおかしいな」



園長 「そのお話でしたら、何度もお断りした筈です」

男B 「園長先生、何も私たちは取って食おうという訳ではないんです」

男A 「この街の将来、ひいては子ども達の未来のため、助力していただけませんか」

園長 「歳をとると疑い深くなるものでして。
    未来とか将来とか、軽々しく口にする人間は信用しかねます」

男A 「……調子に乗りやがって」ボソッ

園長 「何か?」

男B 「お、おい! あ、なんでもないですよ、ははは」

男A 「……? おい、ガキがこっちに向かってくるぞ」ヒソヒソ

男B 「?」

園長 「ともかく、今日はどうかお引き取り……うん?」



267 : ◆r462iqU2Ag:2011/02/02(水) 22:21:36.94 ID:yM1ZIiHro


<ダダダダダダ


絹旗 「超ちっそドロップキーーーック!!!」ドゴォォォ

男A 「ひでぶっ!?」


 ズシャァァ


男B 「……あ、おい、大丈夫か!」

絹旗 「帰れ! 超帰れ!!」

園長 「絹旗さん!?」

絹旗 「園長さん! こいつら、研究所の回しモンでしょう!」

園長 「ッ……」

絹旗 「人体実験の素体を探してるんですよ! この腐れ外道どもは!」

男B 「お、おい! 人聞きの悪いことをいうな! 俺達はあくまでも協力をだな」

絹旗 「黙れ! 黙れ黙れ!!」



婚后 「素体……!?」

番外個体 「ありえない話じゃないね」



268 : ◆r462iqU2Ag:2011/02/02(水) 22:23:01.06 ID:yM1ZIiHro

婚后 「ミサワさん! なんとかいたしませんと!」

番外個体 「絹旗さんも頭に血が昇ってるし……こりゃマズイな」

婚后 「いきましょう!」

番外個体 (それにしても、絹旗さんのキレっぷりは……?)



園長 「絹旗さん! 落ち着いて!」

絹旗 「止めないでください!」

番外個体 「はーい、そこまでー」

婚后 「絹旗さん、どうか落ち着いてください」ギュッ

絹旗 「う……うぅっ……」

番外個体 「婚后さん、園長さんと絹旗さんを中に」

婚后 「はい……ささ、戻りましょう」

園長 「あ、あの……申し訳ございません」



269 : ◆r462iqU2Ag:2011/02/02(水) 22:24:53.93 ID:yM1ZIiHro

番外個体 「はあ……ねえ、これ以上波風立てないで帰ってくれないかな?」バチィン

男A 「今度は電撃使いかよ……!」

番外個体 「クリスマスにさ、こんな薄汚ぇサンタはお望みじゃないってのよ」ギロリ


<ドスッ


男B 「なんだ……コルク抜き?」

結標 「今のは威嚇だからカバン。次は身体に当てるわよ?」

男A 「」ガクブル

結標 「騒がしいから何かと思えば……今は、子どもの敵は私の敵よ。分かってる?」

番外個体 「淡希、みんなは?」

結標 「海原が全員まとめて見てるわ。大丈夫でしょ」

番外個体 「そりゃ良かった」

男B 「クッソ……なんだって今日に限って」

白井 「あらあら、皆さん。争いごとは感心しませんの」



270 : ◆r462iqU2Ag:2011/02/02(水) 22:26:34.72 ID:yM1ZIiHro

男A (助かった……!?)

白井 「ジャッジメントですの」キリッ

男B 「」

白井 「即刻お引き取りくださいまし。さもなくば、不法侵入および恐喝の疑いで連行いたしますの」

男A 「恐喝ゥ!? 恐喝はそっちだろ!」

結標個体 「「あァン?」」ジロリ

男B 「……おい、か、帰るぞ」イソイソ

男A 「あ、ま、待てよ!」コソコソ


<バタン ブロロロロ


白井 「……はー」ヘナヘナ

番外個体 「チッ……いけ好かないね、あの人種は」

結標 「……白井さんがいくつかの施設と関わりがあるのって」

白井 「ご明察、ですの。親がいないことをいいことに、
    ああいった企てを立てる輩はちょくちょく現れますの」



271 : ◆r462iqU2Ag:2011/02/02(水) 22:27:54.90 ID:yM1ZIiHro

番外個体 「で、ちょくちょく様子を見に行ってるんだ」

白井 「ですの。時折、常盤台の寮監もご同伴で」

結標 「絹旗さんは?」

番外個体 「……大丈夫かな」

婚后 「皆さん! ご無事ですか!」

結標 「私たちは、ね」


<キキー バタン


4人 「」ギロリ

浜面 「……あのー、ワタクシはなんで睨まれてるのでせう?」

番外個体 「あー、ゴメン! 今ちょっと車の音に敏感になってたんだ」

滝壺 「私たちがいない間に、何かあったの?」

婚后 「ええとですね……」



272 : ◆r462iqU2Ag:2011/02/02(水) 22:29:54.98 ID:yM1ZIiHro

 :
 :
 :

浜面 「なるほどな……あー、そりゃ、絹旗は昔」

滝壺 「はまづら」

浜面 「」オクチチャックマン

滝壺 「ごめんね、私から勝手に話すことはできない」

結標 「あぁ、ゴメンなさい。詮索するつもりはないの」

番外個体 「色々あるんでしょ。今はそれで十分」

婚后 「そうですわね。それよりも、絹旗さんの様子が気になりますわ」

滝壺 「私とはまづらで行ってくるよ」

白井 「では、お願い致しますの」

結標 「奥の部屋で休んでるハズよ」

滝壺 「はまづら、行こ」

浜面 「」シュタッ

滝壺 「もう喋ってもいいよ」



273 : ◆r462iqU2Ag:2011/02/02(水) 22:31:27.09 ID:yM1ZIiHro

番外個体 「……さてさて。気分入れ替えていかないと」

婚后 「そうですわね。そろそろ生地も」ハッ

番外個体 「……生地」

婚后 「……」

番外個体 「走れぇぇぇぇ!!」ダダダダ

婚后 「あ、お待ちになって!」トテテテ


<キャー!真っ黒ですわー!
<あ、これチョコレート生地だから。


結標 「私たちも戻りましょうか」

白井 「そうですわね、海原さん一人でも大変でしょうし」


<はまづらー!(ビエーン)
<おおい、絹旗落ち着け!


結標 「……向こうも当分かかりそうね」



274 : ◆r462iqU2Ag:2011/02/02(水) 22:33:15.76 ID:yM1ZIiHro


~あすなろ園 キッチン~


番外個体 「コゲてなくてよかったねー」

婚后 「なかなか際どかったとは思いますが……」

番外個体 「で、えーと、何からしようか。味見?」

婚后 「味見するほど量に余裕がございませんわよ」

番外個体 「うーん、仕方ないか。じゃ、婚后さんはイチゴを並べる係」

婚后 「承りましたわ」

 :
 :
 :

婚后 「……この大きさですと、大変ですわね」

番外個体 「あ、すごい。うろ覚えで適当にやってみたけど、丸太っぽくない?」

婚后 「まあ、器用ですのね」

番外個体 「あとはクリームの表面に木っぽい模様つければいいんだよね」スチャ

婚后 「え? あ、あの、ミサワさん?」

番外個体 「んー? なんか間違ってた?」



275 : ◆r462iqU2Ag:2011/02/02(水) 22:34:52.99 ID:yM1ZIiHro

婚后 「模様をつけるのは良いのですが、釘ではなくフォークか何かで……」

番外個体 「……そうだね。釘は飛ばすモンだしね」

婚后 「?」

番外個体 「じゃ、まあ、フォークで」

婚后 (なぜ釘をバックルケースに入れてまで持ち歩いているのでしょうか)

番外個体 「♪」カキカキ

婚后 (もしや、大工さんを目指しておいでなのでは?)

番外個体 「意外と力加減が難しいな」

婚后 (学校に通ってないのは、修行中の身だから)

番外個体 「(ブスッ)ぎゃーー! やっちゃったー!」

婚后 「ミサワさん!」

番外個体 「はっ、はい?」

婚后 「応援しておりますわ」ニコニコ

番外個体 「?? はあ、どうも」



276 : ◆r462iqU2Ag:2011/02/02(水) 22:36:07.11 ID:yM1ZIiHro


~あすなろ園 教室~


白井 「戻りましたのー」

結標 「ただいま、みんな」

男の子A 「スキありぃ!!」ゴォッ


 スカッ


男の子A 「な……消えただと……!?」

結標 「残念だったわねーボクー♪」ガシッ

男の子A 「後ろ……!」

結標 「悪い子にはお仕置きが必要かなー?」

男の子A 「」ガクブル

白井 「ジャッジメントですの。未成年者略取の疑いで」

女の子A 「じゃっじめんとですの、いただきましたー!」

女の子B 「じゃっじめんとですの!」



277 : ◆r462iqU2Ag:2011/02/02(水) 22:37:28.82 ID:yM1ZIiHro

結標 「ちょ、冗談よ!」

白井 (目がマジに見えたような……)

結標 「取り締まるなら私より向こうでしょ!」

白井 「?」



海原 「そろそろ休憩しませんか?」

女の子CEFGH 「ダーメー」

海原 「はは、これはこれは……では、次はどの本にしましょうか」



白井 「……」

結標 (相手は子ども相手は子ども相手は子ども相手は子ども)ブツブツ

白井 「あれはただの子ども好きですの」

結標 「私と何が違うのよ!」



278 : ◆r462iqU2Ag:2011/02/02(水) 22:39:00.78 ID:yM1ZIiHro


<ガラッ


絹旗 「戻りました……」

結標 「あ、絹旗さん」

白井 「もう大丈夫ですの?」

絹旗 「はい……あの、取り乱しちゃって超ゴメンなさい!」ペコリ

結標 「誰も気にしてないわよ。聞き出そうとも思ってないし」

白井 「そうですの。でも、わたくしたちで力になれることがあれば遠慮無く申し付けてくださいまし」

絹旗 「う、あ……ありがとうございます」

結標 「滝壺さんたちは一緒じゃないの?」

絹旗 「着替える、って言って車に戻りましたが」

白井 「着替える?」

結標 「着替えなんて持ってきてたっけ?」

絹旗 「どうでしょうか……」



357 : ◆r462iqU2Ag:2011/02/04(金) 23:40:56.52 ID:unEw7wepo

男の子C 「おねーちゃーん、ゆりこさん見つけたのー」

女の子D 「のー」

ユリコ 「∩(・ω・)∩」ヨジヨジ

絹旗 「あ、ユリコー。超ダメじゃないですか、勝手にどっかいったら」

女の子D 「すごーい、じぶんでおねーちゃんのうえにいってる」

男の子C 「あたまいいんだねー」

絹旗 「たまに人間なんじゃないかと思っちゃいますよ、ユリコは」



白井 「もう大丈夫そうですの」

結標 「すごい剣幕で飛び出していったから何かと思ってたんだけど」

男の子A 「はーなーせー!」ジタバタ

婚后 「あら、もう大丈夫そうですわね」

結標 「婚后さん? どうしたの?」



358 : ◆r462iqU2Ag:2011/02/04(金) 23:42:18.03 ID:unEw7wepo

婚后 「はい、ケーキができましたので皆さんをお呼びに」

白井 「ようやく完成しましたのね」

結標 「お味はいかほどなのかしら」

婚后 「……大丈夫、かと」

白井 「そういえば大きいお姉さまは何処に?」

婚后 「珈琲を飲んでおられますわ」

結標 「飽きないわね、ホント……」



~あすなろ園 キッチン~


番外個体 「うまい」ズズ...

番外個体 「さー、ケーキも出来たし、あとは……うん?」

番外個体 「メール……滝壺さんから?」



359 : ◆r462iqU2Ag:2011/02/04(金) 23:43:37.13 ID:unEw7wepo

差出人:滝壺さん
     
件名:Re:
日付:20yy/m/d 15:12
───────────────
けーきってもうできたのかな



番外個体 「できてるけど……そういや」

番外個体 「滝壺さんと浜面さんをさっぱり見かけないな」

番外個体 「二人でお楽しみ中なのかな」カチカチ



差出人:みさわ
     
件名:Re:
日付:20yy/m/d 15:16
───────────────
できてるよ。食堂においてある。



360 : ◆r462iqU2Ag:2011/02/04(金) 23:44:56.31 ID:unEw7wepo

差出人:滝壺さん
     
件名:Re:
日付:20yy/m/d 15:21
───────────────
みんなをあつめておいてくれる?
わたしたちもいくから。



番外個体 「了解……つっても、もう婚后さんが行ってるんだけどね」


<ミサワさん、そちらの準備は大丈夫ですか?


番外個体 「うん、大丈夫だよ。入れちゃって」

婚后 「さあ、みなさんどうぞ」

絹旗 「みんな、超おkだそうですよ! 入って入って!」

男の子C 「わーすごい! おおきい!」

女の子A 「おいしそー!」

女の子B 「じゃっじめんとですの!」



361 : ◆r462iqU2Ag:2011/02/04(金) 23:46:29.25 ID:unEw7wepo

番外個体 「反応は上々だね」

結標 「おつかれさま」

番外個体 「そっちもね。子どもの相手は疲れるでしょ?」

結標 「全然。楽しませてもらったわよ♪」

男の子A 「はなせー! けーきー!」ジタバタ

番外個体 「その子は?」

結標 「悪ガキ」

白井 「それぐらいにしてくださいまし……」ハァ

海原 「婚后さん、ミサワさん、お疲れ様でした。あとは僕が引き継ぎますよ」

婚后 「と申されますと?」

海原 「切り分けたり飲み物を用意したりとあるでしょう」

婚后 「では、お願い致しますわ。わたくしは園長先生にお声がけしてまいりますので」

番外個体 「飲み物か。ケーキの相方といえばブラック一択だよね。よーし」

絹旗 「あの子たちにはブラックは超早いですよ」



362 : ◆r462iqU2Ag:2011/02/04(金) 23:48:19.70 ID:unEw7wepo

 :
 :
 :

園長 「まあ、これは売り物にしても恥ずかしくない出来ですね」

婚后 「ご光栄ですわ」

白井 「さあ、みなさん着席なさって。順番に配りますわよ」パンパン

結標 「うるさい子にはあげないわよー」


 ガタッガタッガタッガタッガタッガタッガタッ


海原 「おお、よく統制がとれていますね」

絹旗 「ケーキがあるからでしょう。超わかりやすいです」

番外個体 (あれ、また滝壺さんからメール……ははぁ、そういうことか)

結標 「なにニヤついてるのよ。男の子狙ってるんじゃないでしょうね」

番外個体 「まさか、どっかのテレポ屋じゃあるまいし。それより……」

番外個体 「ちゅーもーーく!」



363 : ◆r462iqU2Ag:2011/02/04(金) 23:49:51.10 ID:unEw7wepo

白井 「?」

結標 「どうしたのよ、いきなり」

番外個体 「聞いて驚け。なんと今日はサンタさんが来てるぞー」

女の子C 「あら、さんたさんはとしでんせつよ?」

女の子D 「えー、さんたさんはいるんだよー」

女の子E 「よー」

男の子B 「ほんとに来てるの?」ワクテカ

番外個体 「んー、疑うような子には見えないかもしれないね」

婚后 「意地悪しないであげてくださいな」

海原 「大丈夫ですよ、きっと来てくれますよ」ナデナデ

女の子C 「」コクリ

番外個体 「じゃ、呼んでみよっか。はい、せーの」

子どもら 「サンタさーーーん」



364 : ◆r462iqU2Ag:2011/02/04(金) 23:51:32.36 ID:unEw7wepo


<バーン


浜面 「サンタさんの、おなぁぁりぃぃ」←トナカイコス

滝壺 「こんにちは」←サンタコス

浜面 「ええと……悪い子はいねがー!」

滝壺 「はまづら、色々と違う」

男の子B 「本物? 本物?」

浜面 「ネバダから来た本物だぞ!」

男の子C 「?」

結標 「トナカイさん、貴方もう黙ってたほうがいいわ」

白井 「トナカイは喋りませんし」

絹旗 「これだから超トナカイは」

浜面 「」

海原 「まあまあ、トナカイさんも緊張しておられるのでしょう」



365 : ◆r462iqU2Ag:2011/02/04(金) 23:53:25.57 ID:unEw7wepo

滝壺 「みんないい子にしてるよね? だからプレゼント持ってきたよ」ドサッ

浜面 「一人一つな! さあ、持ってけ持ってけ!」


<ワーワー
<サンタサーン
<ウェーーイ


園長 「これはこれは……なんと申し上げれば良いのか」

白井 「喜んで頂けたようで何よりですの」



男の子A 「そぉい!」バサァァァ

滝壺 「え?」

浜面 「あ、テメェ! たきt……サンタのスカートめくるな!」

結標 「やっぱりキミにはお仕置きが必要みたいだねー」ガシッ



366 : ◆r462iqU2Ag:2011/02/04(金) 23:54:46.08 ID:unEw7wepo

番外個体 「なに、さっきからずっとこんな調子なの?」

結標 「この子だけはホントフリーダムよ」

男の子A 「はーなーせー! たーすーけーてー!」

白井 「ジャッジメントですの」キリッ

結標 「それはもういいわよ!」

婚后 「ささ、みなさんもケーキを頂いてくださいな」

番外個体 「保存がきかないから、全部食べきっちゃってよねー」

絹旗 「よし、超頑張りますよ!」フンス

男の子C 「おー!」

女の子D 「おー!」

ユリコ 「ノシ・ω・)ノシ」

滝壺 「あ、私の分は残しておいてね」

浜面 「できれば俺のも」



367 : ◆r462iqU2Ag:2011/02/04(金) 23:56:17.96 ID:unEw7wepo


~数時間後~


園長 「本日はありがとうございました。本当になんとお礼を申し上げれば……」

白井 「いえいえ、なんやかんやでこちらも楽しんでおりましたし」

男の子B 「かえっちゃうのー?」

婚后 「またいずれ会えますわよ」

女の子C 「いかないでーーーー!」ビエーン

海原 「これは困りましたね……」

結標 「すっかり懐かれちゃってるわね」

男の子C 「ねー、さんたさんはー?」

絹旗 「超ネバダに帰りましたよー」

番外個体 「まだ言うか」

女の子D 「ゆりこ、またあそびにきてね」ナデナデ

ユリコ 「(・ω・)オアーン」



368 : ◆r462iqU2Ag:2011/02/04(金) 23:57:31.54 ID:unEw7wepo


<バタン


滝壺 「みんな、お帰り」

婚后 「滝壺さん、ご活躍でしたわ」

結標 「全員乗ったわね?」

海原 「ええ、忘れ物もなさそうです」

絹旗 「では超名残惜しいですが行きましょうか」

ユリコ 「( -ω-)スピー」

番外個体 「トナカイさーん、車出してー」


<おうさ!


結標 「あれ? 白井さんは?」

絹旗 「助手席ですよ。ナビですし」

番外個体 「覚えてそうなモンだけどな」



369 : ◆r462iqU2Ag:2011/02/04(金) 23:58:52.81 ID:unEw7wepo


~同日夜 きぬはた荘 リビング~


浜面 「いやー、つかれたなー」

滝壺 「はまづら、お疲れ様」

結標 「なんだかあっという間だったわね」

番外個体 「悪くないね、ああいうのも」

白井 「みなさん、今日はありがとうございましたの」

絹旗 「超気にすることないですよ」

婚后 「白井さんも仰ってたではございませんか。結局、わたくしたちも楽しんでましたわ」

海原 「得難い経験ができましたね」

番外個体 「ねえ、今日はまだやり残したことがあるんじゃない?」

結標 「そうね、これも前から計画しておいたんだし」

絹旗 「では、超解散です。30分後に再びこの部屋に集合で!」



370 : ◆r462iqU2Ag:2011/02/05(土) 00:00:25.11 ID:7rbqwo26o


~30分後~


絹旗 「あ、あれ? 私が最後ですか?」

滝壺 「うん」

浜面 「滝壺、いつまでそれ着てんだ?」

滝壺 「変かな」

浜面 「似合うぜ」キリッ

結標 「ねえ、なんか簡単なもの用意しようか?」

番外個体 「用意って……食事?」

結標 「うん」

婚后 「あ、わ、わたくしが用意いたしますわ!」

白井 「わたくしも手伝いますの!」

結標 「……どこまで恐れられてるのよ、私の料理は」

海原 「美味しいと思いますけどね」

結標 「……バカ」



371 : ◆r462iqU2Ag:2011/02/05(土) 00:01:50.22 ID:7rbqwo26o

 :
 :
 :

番外個体 「じゃ、始めますかねー」

浜面 「よっ、待ってました!」

白井 「クリスマス企画、プレゼント交換大会開始ですの」

滝壺 「私のは誰が引くのかな」

絹旗 「ここに絹旗サマ超特製アミダクジがありますので、これで決めます!」つ□

結標 「折角だから線足しましょ」カキカキ

海原 「では僕も」カキカキ

婚后 「せっかくですので」カキカキ

滝壺 「じゃ私も」カキカキ

番外個体 「なんだこの前衛アート」

絹旗 「超書き足しすぎですよ……」

白井 「まあまあ。では、始めますの」



372 : ◆r462iqU2Ag:2011/02/05(土) 00:02:21.25 ID:7rbqwo26o

といったところで、今回はここまでです。
きぬはた荘のクリスマスはもうちょっとだけ続くんじゃよ。
次回投下は2/5の夜を予定しています。

お付き合い頂き、ありがとうございました。
それでは、これにて。



381 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/05(土) 00:34:13.52 ID:tYb3stqAO
とりあえず男の子Aは屋上
久しぶりに…キレちまったよ…




382 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/05(土) 00:34:18.56 ID:iIMWw1LRo
いやいや男の子Aは俺たちの欲望を叶えてくれるサンタなんだよ



388 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/05(土) 06:42:19.39 ID:xuBwgD+DO
乙です
浜面がなんか日に日にズレた子になってきてるwwww




次→絹旗「きぬはた荘、ですか?」滝壺「うん」その14

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禁書目録SS   コメント:3   このエントリーをはてなブックマークに追加
コメント一覧
6851. 名前 : 名無し◆- 投稿日 : 2011/05/11(水) 19:14 ▼このコメントに返信する
個人的にあのガキはあわきんの餌食になって良いかとw
6861. 名前 : 名無し@SS好き◆VBuD5iCI 投稿日 : 2011/05/12(木) 00:30 ▼このコメントに返信する
男の子A、一つ答えろ

滝壺のぱんつはなn
24826. 名前 : 一行◆.Q7UDCiU 投稿日 : 2012/08/05(日) 06:20 ▼このコメントに返信する
>>217
闇咲くゥゥゥゥゥゥゥゥン!!
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