
恋する妹はせつなくてお兄ちゃんを想うとすぐHしちゃうの (Paradigm novels (201)) 1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 02:02:59.07
ID:YzYMpkEL0 「――あっ!いいところに!ってミサカはミサカは手招きしてみる!」
特に目的も無く、強いて言えばとある説教くさい黒髪の少年か、もしく自分のオリジナルの少女に会えはしないだろうか、
と思いつつ歩いていた10032号は、聞きなれた高い声音に足を止めた。
休日の賑わいを見せている街中で、点在しているカフェ。
その中でもかなりの規模を誇る店のテラス席から、ブンブンとこちらへ手を振る小さな影が一つ。
何だあれは、と頭の隅で思いつつ、10032号は仕方なしにそちらへ足を向けた。
「…こんにちは上位固体、生意気にこんな所で一人カフェですか?とミサカは挨拶をします」
「挨拶より先に喧嘩売られるってどうなの、ってミサカはミサカはちょっと憤慨してみる!」
キー!とわめく少女の真向かいには、誰もいない。
いつも一緒のロリコンはどうしたのだろうと思いつつ、10032号はとりあえず促されるままに席に座った。