1 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/16(木) 21:35:50.03 ID:3fInfgcr0
純「どうせ、三年の先輩がいなくなって1人で部室で泣いてるんでしょ?」ニヤニヤ
梓「そんなこと!・・・ないよ・・・」シュン
純「しかたないから、そんな寂しがり屋な梓の為に軽音部に入ってやるか!」ニヤリ
憂「はい、梓ちゃん♪これ、私達の入部届けだよ」ピラッ
梓「!」
梓「・・・二人とも・・・ありがと」ウルウル
ジャズ研部員「・・・・」
2 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/16(木) 21:44:57.31 ID:3fInfgcr0
~~~そして、春休み明け~~~
純「さぁ~、今日から私達も三年生だ!」テクテク
純「受験生かぁ・・・勉強嫌だなぁ」
梓「おはよ、純!」
純「おはよ~、梓・・・朝から元気いいね」
梓「春だしね!」
純「(キャラじゃない・・・はしゃいでいるな?)」
梓「どうしたの?純はなにか憂鬱っぽいけど?」
純「あぁ・・・私達も受験生なんだなぁ~と」
梓「あ、そういえばそうだね」
純「(梓は成績いいもんね・・・憂も・・・)」
梓「わたし、てっきりクラス分けの心配してるんだと思ったよ」
純「なに?」
純「クラス分けだと・・・?」4 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/16(木) 21:52:43.15 ID:3fInfgcr0
~~~昇降口、クラス分け掲示前~~~
純「(なんか、嫌な予感がする・・・)」
梓「あっ、憂!」テテテ
憂「梓ちゃん、純ちゃん。おはよ~」
純「おはよ~・・・クラス分けどうなってる?」
憂「わたしも、今来たところだから一緒にみよ?」
梓「えっと・・・あ、わたし2組だ」
憂「あっ!わたしも2組だよ!」
梓「一緒だ、これから1年よろしくね!」
憂「よろしくね、梓ちゃん♪」
梓「純は?どうだったの?」
純「・・・・4組だ・・・」5 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/16(木) 22:02:10.95 ID:3fInfgcr0
純「・・・」
梓「え、えと」
憂「・・・離れちゃった・・・ね」
純「隣のクラスですらない・・・」
梓「ほ、ほら、休み時間とかは会いに行くし」
憂「そうだよ!それに私達、軽音部じゃない?」
梓「!そうそう、放課後は集まれるじゃん!」
純「・・・」ズーン
梓「あのあの、えっと」
純「ップ、そんな慌てなさんなww冗談だよ~」
梓「あっ!騙したの?!・・・もぅ、心配したのに」ボソボソ
純「え~?何か言った?寂しがり屋の梓ちゃ~ん♪」ニヤニヤ
梓「もう!知らない///」プンプン
憂「二人とも本当に仲良しだね」ニコニコ6 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/16(木) 22:12:24.18 ID:3fInfgcr0
梓「ふ、ふん!違うクラスになって宿題写せなくて困るのは純だからね!」
純「それは・・・困る!!」
梓「存分に困るがいいよ」フフン
純「憂は、違うクラスになっても宿題見せてくれるよね?」ウルウル
憂「ダ~メ♪私達、これから受験生だもんね」ニコッ
純「はぅっ!」ガーン
梓「ふふふ、これからは真面目に勉強しなよ?」ニヤニヤ
純「ううう」
憂「あっ、そろそろ新しい教室行かないと・・・じゃぁね?純ちゃん」テテテ
梓「じゃ、1人だからって寂しがるなよ~?」ニヤニヤ
純「う、うるさい!早く行っちゃえ!///」
梓「は~い」テテテ
純「・・・・」7 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/16(木) 22:15:37.13 ID:3fInfgcr0
~~~3年4組 教室~~~
ガラッ
純「・・・・」
純「知ってる人が、いない・・・」
純「あ、黒板に座席表が書いてある」
純「えっと~、お?」8 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/16(木) 22:24:14.86 ID:3fInfgcr0
ガラッ
ジャズ研部員「えっと~、席は・・・」スタスタ
ジャズ研部員「!」
純「えっと・・・隣の席だね」
ジャズ研部員(以下ジャ研)「・・・」
純「また1年よろしくね?」ニコッ
ジャ研「・・・」
純「・・・?」
純「あの」
ガラッ
ジャズ研部員2「えっと~」
ジャ研「・・・あ!」ガタッ
ジャ研「ジャズ研2ちゃ~ん♪同じクラスだね!」タタタ
ジャズ研部員2「あっ、ジャ研ちゃ~ん♪」キャイキャイ
純「・・・・これは・・・」9 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/16(木) 22:25:04.17 ID:YZVVXlpT0
そりゃそうなるわ
10 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/16(木) 22:26:25.78 ID:q+Na0HFo0
これは死にたくなる
12 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/16(木) 22:32:38.56 ID:3fInfgcr0
~~~そのころ3年2組~~~
さわ子「(まったく、なんで2年連続で受験生の担任しなければならないのよ・・・)」
さわ子「(普通は去年3年受け持った先生は担任っていっても、新入生の担任だろ)」
さわ子「(いくら私が若い教師で、元の先生が産休だからって)」ブツブツ
梓「あの、先生?なにブツブツいってるんですか?」
梓「(きっと私と憂を同じクラスにしたのって、さわ子先生の差し金なんだろうな~)」
憂「お姉ちゃんが使ってた教室だ~♪」キラキラ16 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/16(木) 22:44:04.91 ID:3fInfgcr0
キーンコーンカ-ンコーン
さわ子「あ、休み時間ね~」
起立!礼!
さわ子「それじゃ」ガラッ
梓「あの、さわ子先生」
さわ子「あら、梓ちゃん。どう?憂ちゃんと同じクラスにしてあげたのよ~」ホホホ
梓「!やっぱり」
さわ子「だって、知ってる子が多いほうが私もやりやすいもの~」
梓「どうりで吹奏楽部のコが多いと思った・・・」
梓「じゃぁ、なんで純は別のクラスに?」
さわ子「純・・・・だれ?それ?」
梓「(一応、新入部員なのに?!!)」ガーン
憂「去年お姉ちゃんが座ってた席はどこだっけ~♪」ニコニコ
純「・・・休み時間なのに来てくれない・・・」18 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/16(木) 22:53:40.53 ID:3fInfgcr0
純「・・・・」
ワイワイ キャッキャ
純「(あっ、あのコも1人だ)」
純「(どうしよう、話しかけようかな・・・)」
純「(でも、さっき憂達は会いに来るって言ってたよね?)」
純「(仮にあのコに話しかけたとして、後で憂達が来て)」
純「(新しく知り合ったコの前で、別のクラスのコと仲良く話し出すのって・・・まずいかも)」
純「・・・・」
純「・・・わたしから会いに憂達に行こうかな・・・」
純「でも、梓に寂しがり屋ってからかわれるかも・・・・」
純「・・・・(なんなんだろう。この夜中にトイレに行くか行くまいかの様な、微妙な葛藤は)」
純「・・・・・」
キーンコーンカーンコーン
純「・・・・あ、授業だ・・・」20 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/16(木) 23:07:29.01 ID:3fInfgcr0
~~次の休み時間~~
キーンコーンカーンコーン
教師「おっ?」
教師「次は2組が受験についてのオリエンテーションだ」
一同「え~?」
教師「お前ら3年だろが~。前のクラスから順にやってくんだ、さっきは1組がやったんだぞ?」
教師「休み時間中に視聴覚室に移動しろよ~」
ワイワイ ガヤガヤ
梓「うわ~、そんなことするの?」
憂「いよいよ私達も受験生なんだって実感するね・・・」
梓「早く移動しよ?」
憂「だね」
純「・・・・・」22 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/16(木) 23:18:43.76 ID:3fInfgcr0
~~次の休み時間~~
キーンコーンカーンコーン
教師「・・・以上だ。質問等があれば先生に聞けよ~」
ワイワイ ガヤガヤ
梓「うぅ~、模試とか偏差値とか将来の職業とか・・・」
梓「考えること多すぎだよ~」ズーン
憂「そうだね。でもいまから憂鬱になっててもしかたないよ~」
憂「早く教室帰ろ?視聴覚室って3年の教室から遠いし、ね?」ニコッ
梓「うぅ、憂は優しいね」ズーン
梓「はぁ、教室までの道のりでも足が重く感じるよ・・・」ズーン
純「・・・・(わたしの周りだけ空気が重く感じる・・・)」23 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/16(木) 23:26:58.47 ID:3fInfgcr0
~~さらに次の休み時間、3年4組~~
キーンコーンカーンコーン
ワイワイ ガヤガヤ
純「・・・・」(寝たフリ中)
ジャ研「アレ見てー、さっきからずっと寝てるよー」 ヒソヒソ
ジャ研2「クスクス」
純「・・・」
ガラッ
純「・・・!(憂達が会いに来た?)」ガバッ
教師「次はお前ら4組が受験オリエンテーションだぞ」
教師「早く視聴覚室に移動しろよ~」
純「・・・」
ジャ研達「すごい勢いで起きたよー。まさか寝たフリ?」ヒソヒソ クスクス
純「・・・・」24 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/16(木) 23:38:11.22 ID:3fInfgcr0
~~ そして ~~
キーンコーンカーンコーン
教師「おっ?今日は新入生の入学式の準備もあるから」
教師「授業は午前中だけだったな」
教師「明日からは受験生として本格的に授業がはじまるからな」25 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/16(木) 23:45:55.75 ID:3fInfgcr0
純「・・・新しいクラスで誰とも話さないまま一日が終わってしまった・・・」
純「授業中は両隣がジャズ研で・・・わたしを無視するし・・・」
純「気付けば皆新しいグループできちゃってるし・・・」
純「もしかして、わたし」
純「ひとりぼっち・・・?」
ジャ研「ねぇねぇ、ジャ研2ちゃん!はやく部活行こ?」チラッ
ジャ研2「そうだね。新2年生の後輩達だけにまかせるのもね~?」チラリ
ジャ研達「じゃぁ行こっか~♪」
ガラッ
純「・・・・軽音部行こ」27 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/16(木) 23:52:34.41 ID:3fInfgcr0
純「・・・はぁ」
純「わたし・・・あのクラスで1人でやっていけるのかな・・・」
純「なんで、休み時間に憂達来てくれなかったんだろぅ」トボトボ
純「・・・」
純「あ、軽音部の部室についた・・・」
純「憂・・・梓・・・」グスッ
純「ふぅ・・・とにかく!ヤツらの言い分を聞いてやろうじゃないか!」グッ
ガチャッ バンッ
純「こらー!二人ともぉおお!!」フンスッ
シーン
純「・・・あれ?」28 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 00:05:34.40 ID:rZAcYjm30
~~そのころ 体育館~~
さわ子「さぁ、みんな!張り切って入学式の準備をしましょう!」
3年2組一同「うぇ~ん、なんで私達がぁああ!」
さわ子「ゴメンね~みんな、私職員室でジャンケン負けちゃったのよぉ」グスン
3年2組一同「さわ子先生~」
さわ子「その代わり、私もジャンジャン手伝うからね?みんな!一緒に頑張ろう!」フンッフンッ
吹奏楽部員「あぁ・・・あの、清楚なさわ子先生が肉体労働を・・・」
梓「さわ子先生はそんなヤワじゃないよ~」アハハ
吹奏楽部員「あ、そういえば昔は軽音部でカッコよかったんだっけ?」
梓「そうそう・・・ほかにも―」
さわ子「皆で仲良く椅子並べよ~♪」
ワイワイ ガヤガヤ アハハ
憂「さっそく、新しいクラスで共同作業・・・」
憂「ふふっ、なんかいいな~こういうの♪」29 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 00:09:46.74 ID:rZAcYjm30
~~部室~~
純「・・・」
純「・・・こない」
純「・・・」
純「ベース・・・弾いてみるか」
純「」ボーン
純「・・・」32 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 00:37:41.35 ID:rZAcYjm30
3年2組一同「ふぅぅううう、終わった~」グデー
さわ子「みんなご苦労様~疲れたでしょう?」
梓「思ってたのより、時間かかりましたね」ふぅ
憂「皆お昼ごはん食べずに作業始めたもんね・・・もうすぐ3時だよ・・・」
3年2組一同「おなかへった~!!」
さわ子「ホント、ごめんなさいね?」
さわ子「もっと軽い労働だと思ってたの。甘かっt」ぐぅううきゅるるるぅう
ザワザワ ザワザワ
さわ子「///」
さわ子「う、打ち上げ!みんなお腹減ったでしょ?クラスの親睦会兼ねて行ってみるのは?どう?」あせあせ
モブ「え~、入学式の準備だけで打ち上げって・・・」
モブ2「でも、お腹減ったよね~。いいじゃん!楽しげで!」
モブ「それもそっか~」
さわ子「(うまく、ごまかせた)」ホッ33 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 00:41:07.20 ID:rZAcYjm30
~~ 部室 ~~
純「・・・」
純「・・・」グゥー
純「お弁当・・・食べちゃおっか・・・」
純「・・・」
純「」パクパク モグモグ
純「」パクパク モグモグ
純「・・・」
純「・・・放課後、ティータイム・・・」グスン34 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 01:16:14.28 ID:rZAcYjm30
ワイワイ ガヤガヤ
3年2組一同「どこいく~?」ワイワイ
梓「あぁ~お腹減ったよぉ」グゥー
憂「あっ!忘れてた!」
憂「(そういえば、お弁当作ってきたんだっけ)」ゴソゴソ
憂「(私ってば、お姉ちゃんがいなくなって、おっちょこちょいになっちゃったかな・・・?)///」テヘヘ
憂「(ん?)」
憂「ん~?(なんで、午後に授業ないのにお弁当作ってきたんだっけ?)」
モブ「さわ子先生はいつも何食べてるんですか?」ワイワイ
さわ子「私は行かないわよ?」キョトン
モブ「発案者なのに!?」ガビーン
さわ子「当たり前よ~まだ働かないとね」
さわ子「今頃は他の先生も普通に仕事したり、部活みたり―」
憂「部活・・・」
憂「あ」35 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/17(金) 01:32:39.23 ID:rZAcYjm30
~~部室~~
ダダダダダ
ガチャ バンッ
純「・・・」
梓・憂「はぁ・・・はぁ・・・」
純「・・・遅いよ・・・」
梓「私・・・最低だ」
純「なんで?」
梓「私・・・連絡すら忘れてて・・・」
憂「私も・・・」
純「あ、あぁ~連絡?あっ!ケータイがあったんだっ」
純「わたしも忘れてた、いっぱいいっぱいで・・・」
純「お互い様だよ。バカだねーあはは」37 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/17(金) 01:39:44.25 ID:rZAcYjm30
純「もぅ、二人とも!なんで遅れたの?」
憂「えと・・・新しいクラスで入学式の準備してて」
梓「それで、クラスで親睦会するかってなって」
純「・・・新しいクラス・・・親睦・・・」
憂「純ちゃん?」
純「・・・」
純「バイバイ」
梓「ちょっ、純!」
ガチャ バタン!38 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 01:51:47.52 ID:jgr6ZU3Y0
うわあああ
39 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 02:02:16.28 ID:OTKCjWX60
純ジュワ~щ(゚д゚щ)
41 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/17(金) 02:05:54.07 ID:rZAcYjm30
純「(なによ!なんでよ!)」
純「(梓の為に、軽音部の為に、わたしジャズ研辞めたのに!)」
純「(それで・・・それで、新しいクラスでもハブられたのに!)」
純「(ずっと・・・教室で、部室で不安で待ってたのに!)」
純「なんで梓が軽音部に来てないのよ!」
純「なんで、わたしより新しいクラスメートと仲良くするのよ!」
純「なんで・・・わたし、わたしは・・・」
純「・・・」
純「ははっ、クラスメートと仲良くするのは当然かぁ」
純「勝手にジャズ研やめて、勝手に恩着せた気分になって」
純「なにしてんだろ、わたし最低だなぁ」
Trrrr
純「!」
純「梓と、憂から電話・・・」
ピッ45 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/17(金) 02:11:11.84 ID:rZAcYjm30
梓「切られた・・・」
憂「私も、なんか受信拒否されちゃったみたい」
純「ゴメン。やっぱり、今は八つ当たりしそうだよ」グスッ
純「明日学校行きたくないな」
純「軽音部、どうしよう」トボトボ48 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/17(金) 02:25:42.99 ID:rZAcYjm30
~~某川原沿い~~
梓「・・・」トボトボ
憂「・・・」トボトボ
憂「あの、梓ちゃん」
梓「もう、いいよ」
憂「梓ちゃん・・・」
梓「純、部室出て行くときに泣きそうな顔してた」
梓「なのに、何も話してくれなかった」
梓「怒っても・・・くれなかった」
梓「今も電話でないし」
梓「私が悪いのに・・・謝ることもできないよ」グスッ
?「おや?」51 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/17(金) 02:46:13.69 ID:rZAcYjm30
憂「でも、それじゃ軽音部はどうするの?」
梓「・・・」
とみ婆「憂ちゃんと・・・あずにゃんさん?」
憂「あっ・・・こんにちは」
とみ婆「こんにちは、憂ちゃん。でももうすぐこんばんはの時間ね」フフッ
憂「・・・」
とみ婆「おや?ずいぶん元気がないね?どうかしたの?」アセアセ
憂「いえいえ」アセアセ
梓「あの、心配なさらないでください。大丈夫です」ニコッ52 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/17(金) 03:05:15.02 ID:rZAcYjm30
とみ婆「そう?」ジッ
梓「・・・ぅ」タジッ
とみ婆「あずにゃんさんも元気がないみたい」
梓「そ、それは」
梓「ギター!ギターがないからです」
梓「前にお会いしたときはギターを持ってたからテンション高かっただけで」アセアセ
梓「(どんなごまかし方だ・・・orz)」
梓「今はその部室に、忘れてきちゃって」
とみ婆「あぁ、あずにゃんさんはギターが大好きなんだね?」
梓「他にも、部室に、置いてきちゃった・・・みたいで」グスッ
とみ婆「だから落ち込んでいたんだね?」
とみ婆「大好きなものを置いてきちゃって」
とみ婆「だから、泣いていたのかぃ?」ヨシヨシ
梓「っ!」ポロポロ53 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/17(金) 03:36:02.80 ID:rZAcYjm30
梓「うぅう」ポロポロ
とみ婆「よしよし、大丈夫」
とみ婆「そりゃ、大事なものが側になくて、不安なのかもしれないけど」
とみ婆「失くしちゃったワケじゃないんでしょ?」
とみ婆「どこにあるかも、わかってるんでしょ?」
梓「う゛んっ」グスグス
とみ婆「それなら、泣かなくてもいいのよ・・・」ポンポン
とみ婆「そこにあるってわかってるなら、またすぐにでも取りにいけるじゃない?ね?」ニコッ
梓「・・・!」
憂「そうだよ!」
梓「憂っ」
憂「行こっ?梓ちゃん」ニコッ56 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/17(金) 04:11:32.11 ID:rZAcYjm30
憂「ありがとうっ、おばあちゃん!」
梓「あ、ありがとうございました!」
とみ婆「いえいえ、わたしゃなにもしてないよ?」ニコニコ
梓「・・・あの!私達、軽音部でバンド組むんです!」
梓「今年も演芸大会でます!だから今度も演奏、聴いてくれますか?」
とみ婆「ええ、楽しみにしてるわね?」
憂「それじゃ、行こっか」ギュッ
梓「うん!」
テテテテテ
とみ婆「ギター・・・そんなに楽しいなら始めてみようかね?」57 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/17(金) 04:34:49.72 ID:rZAcYjm30
~~鈴木家~~
ピンポーン
純母「純~お友達よ~降りてきなさ~い」
憂「お夕飯どきにすみません」
純母「いいのよ~、でも降りてこないわね~?」
純母「どうぞ、あがって?」
梓「お邪魔します!」
純「・・・」85 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/17(金) 21:38:03.72 ID:rZAcYjm30
~純の部屋~
コンコン
憂「純ちゃん、入っていい?」
純「・・・」
梓「(部屋のドアも、開けてくれない・・・)」
梓「純、あのね?」
純「・・・帰って」
憂「!純ちゃん!」
純「帰って!!」
純「もぅ・・・いいから、帰ってよ」88 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/17(金) 21:51:18.31 ID:rZAcYjm30
純「(謝ろうと思ってるのに)」
純「(やっぱり・・・側に来られると)」
純「(たった一日のことなのに)」
純「(今日会ったこととか、色々とドロドロした感情がおしよせてきて)」
純「(自分も、二人も、むちゃくちゃになっちゃいそう)」
純「(なんかもう、めんどくさい)」
純「(全部どうでもいい)」
純「(いいから、今は帰って―)」
梓「帰らないよ!!」91 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/17(金) 22:22:12.15 ID:rZAcYjm30
憂「私も、まだ今日のこと謝れてないよ」
憂「まだ、帰れない!」
梓「せっかく、部室で待っててくれたのに」
純「(・・・違う、そんなことじゃなくて―)」
純「・・・もう、いいってば」
梓「よくない!」
梓「純は、まだ私達を許してない」
純「っ!」
梓「電話、でてくれないし・・・部屋のドア、開けてくれないし」
梓「ぅっ、泣いてる、怒ってるのに、なにも話してくれてないし」グスッ
梓「私・・・許して貰ってないのに」
梓「それなのに・・・『もぅ、いい』、なんて・・・そんなの」
梓「寂しいよ…」ポロポロ97 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/18(土) 00:15:01.86 ID:N5TXhmYR0
純「(梓…)」
憂「純ちゃん」
憂「もしかして、今日学校で他になにかあったの?」
純「!」
梓「憂?」
憂「私、ここに来るまで純ちゃんはすごく怒っているんだと思ってた」
憂「確かに今日は私達、純ちゃんにヒドい事した・・・ゴメンね?」
憂「でも、今の純ちゃん怒ってるというより」
憂「むしろ、すごく落ち込んでる・・・よね?」
純「・・・」99 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/18(土) 00:45:29.31 ID:N5TXhmYR0
純「(憂・・・)」
憂「わかるよ、中学からの付き合いだもん」
梓「純、そうなの?」
純「・・・」
純「・・・帰って」
純「…ほっといてよ」104 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/18(土) 02:51:58.52 ID:N5TXhmYR0
梓「ほっとけないよ!」
梓「私、純と憂が軽音部に入ってくれて」
梓「先輩達から受け継いだ軽音部を残すことができそうで」
梓「本当に嬉しかったの」
純「(それなら、なおさら今日の事なんか話せないよ)」
梓「でもね、軽音部を残すこと以上に」
梓「これから純と憂とで、新しい軽音部で演奏できるってことが嬉しかった」
梓「私・・・先輩達が卒業してから、落ち込んでた」グスッ
梓「先輩達の思い出を1人で追いかけてた・・・」
梓「そんなとき、純と憂が軽音部に入ってくれて」
梓「これからも、思い出を作っていけるんだって・・・3人で、軽音部を始めるんだって思ったら」
梓「そしたら、初めて先輩達の演奏をみたときみたいな気持ちになって」
梓「前を向くことができたっ」
純「・・・」106 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/18(土) 03:08:52.48 ID:N5TXhmYR0
憂「私もだよ!」
憂「私も、お姉ちゃんが卒業して、1人暮らし決めて・・・っ」グスッ
憂「お姉ちゃんも、和ちゃんも、二人とも春になったら遠くに行っちゃって」
憂「1人で落ち込んでた・・・」
憂「でも、純ちゃんと二人で軽音部に入部するって決めたとき」
憂「まだ、大事なものがあるって気付いたの」
憂「大事なものは失くしてないって気付いたの」
憂「・・・失くしたく、ないの」
憂「だから、ね?純ちゃん」
憂「1人で抱え込まないで?」
梓「純!」
純「・・・」107 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/18(土) 03:22:25.38 ID:N5TXhmYR0
純「―――っ」
純「・・・ぅん」ポツリッ
ガチャッ
純「・・・」
純「」チラリ
憂「純ちゃん!」
梓「純!」
純「・・・ふぅ」
純「二人とも・・・おおげさだよ?」クスッ
梓「え」
憂「!」
純「寂しかった?あずにゃん?」ニヤリ108 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/18(土) 03:31:15.55 ID:N5TXhmYR0
梓「――な、なななな///」
梓「まままさか、からかってたの?!!!」
純「えぇ~?今日は一日中1人で待ちぼうけだったんだよ?」
純「その仕返しっ」フフン
梓「ぅ!それは・・・!」タジッ
純「梓は寂しがり屋だね~?」ニヤニヤ
梓「ニャーーー!!!///」フシャーッ
純「ふふふっ♪」109 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/18(土) 03:51:11.26 ID:N5TXhmYR0
憂「純ちゃん?」
純「憂・・・」
憂「・・・」ジーッ
純「・・・あの」
憂「純ちゃん」ジーッ
純「(憂には敵わないな・・・)」
純「もぅ、大丈夫だよ」ニコッ
純「なんか、判っちゃったんだ」ヘヘヘ
憂「・・・・」ジッ
憂「うんっ」
憂「・・・よかった」
憂「本当に・・・このまま、明日からずっと、喧嘩したままかと」グスッ
憂「今日は、ゴメンね?」ギュッ
純「もぅ平気だよ~」ポンポン110 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/18(土) 04:06:32.38 ID:N5TXhmYR0
純「(梓は先輩達、憂はお姉さんと幼馴染)」
純「(二人とも、それぞれの思い出と向き合ってきたんだね)」
純「(そこから、新しい軽音部を始めようとしてたんだね)」
純「(わたしも・・・わたしのジャズ研の2年間とちゃんと向き合わないと―!)」
純「(明日は、頑張るね?二人とも、大事なことに気付かせてくれて)」
純「・・・ありがとね」ボソッ
梓「純?何か言っt―」
ぐぅうううううきゅるぅうううううう×2
純「え?」
梓「あっ///」カーッ
憂「あはっ♪」
梓「だって、お昼ごはん・・・食べてないんだもん///」
憂「そうだったね、お弁当食べてないや」グゥ
純「っぷ」
純「あははは!!!すごい音っ!!!」ゲラゲラ113 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/18(土) 04:25:35.46 ID:N5TXhmYR0
~~翌日 3年4組~~
ガラッ
純「・・・」
ワイワイ ガヤガヤ
純「・・・」スタスタ
純「・・・・」キョロキョロ
純「(やっぱり、たった一日だけでもクラスの仲良しグループって決まっちゃうんだなぁ)」
純「・・・」
純「(昨日は梓と憂の行動に勝手に期待して、あげく一人ぼっちになったのを人のせいにして逆恨みしてた)」
純「(でも、今日は・・・!)」
ガラッ
ジャ研「え~?」 ジャ研2「やっぱ、臭いよね~」
純「(来た!)」トテチテ
ジャ研「あっ・・・」
純「おはようっ!」ニコッ125 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/18(土) 12:16:07.38 ID:N5TXhmYR0
ジャ研「・・・・」 ジャ研2「・・・・」
純「あのっ」
ジャ研「それでさ~さっきの―」スッ
ジャ研2「・・・」フィッ
スタスタ
純「(やっぱり、無視か)」
純「(でも、くじけるもんかぁ!)」テテテ
純「ねぇ!」グィッ
ジャ研「!な、なによ」
純「(口、聞いてくれた)」
純「あの、ゴメン!!」126 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/18(土) 12:18:30.95 ID:PhBY5xfX0
邪険だからジャ研なのか?
127 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 13:09:04.33 ID:jcAef03Q0
同じ事思った
128 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/18(土) 13:22:15.14 ID:N5TXhmYR0
ジャ研「それは・・・肩をいきなりつかんだことに対して?」
ジャ研「それとも、他になにかあるの?」キッ
純「うっ」
ジャ研「手、離してよ!」バッ
純「あっ」
ジャ研「・・・」
純「あの、ジャズ研のこと、いきなり決めてゴメン!!」ペコリ
ジャ研「!」
純「怒ってる、よね?・・・やっぱり」129 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/18(土) 13:41:37.10 ID:N5TXhmYR0
ジャ研「・・・」スッ スタスタ
純「あのっ後輩達!しっかりやってる?」
ジャ研「!」クルッ
ジャ研「・・・退部した純には関係ないでしょ・・・!」
純「・・・」
ジャ研「今更、辞めた部が心配ってワケ?」フンッ
純「・・・うん」
ジャ研「!」132 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/18(土) 14:03:22.77 ID:N5TXhmYR0
純「1年面倒見た後輩だし・・・ね」
ジャ研「それならなんでっ」
純「ジャズ研は、頼りになる人いっぱいいるじゃん?」ニコッ
ジャ研「!」
純「軽音部は、梓以外いなくなっちゃったしね」タハハ
ジャ研「・・・」 ジャ研2「・・・」
ジャ研「(知ってる・・・軽音部は中野さん以外、みんな卒業しちゃったって)」
ジャ研「(でも、でもこんなにアッサリ辞められると・・・)」グッ
ジャ研2「後輩達も、みんな純がいなくなって寂しがってるよ・・・ね?」ポンッ
純「!」
ジャ研「!?」134 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/18(土) 14:16:12.78 ID:N5TXhmYR0
純「え?あっ」
ジャ研「(ちょっと、なにを!)」ヒソヒソ
ジャ研2「(素直になりなよ・・・このままってのも、罪悪感あるし)」ヒソヒソ
ジャ研2「(それに、本当は話したかったんでしょ?色々とさ)」ヒソヒソ
純「そっか、後輩達寂しがってくれてるのか・・・」
ジャ研「じゅ、純が、急に辞めたりしたからでしょ!」
ジャ研2「純はさ、パート班隔てて、後輩の面倒見てきたし」
ジャ研2「慕われてたから、そりゃ寂しがるよ」
純「そっか・・・ゴメン」
ジャ研「・・・ふんっ」プイッ
純「あんた達も、わたしが辞めて、寂しかったりする?」チラッ
ジャ研「なっ!///」135 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 14:18:33.17 ID:jcAef03Q0
イイハナシダナー
136 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/18(土) 14:55:48.12 ID:8NWgonZk0
うぜえええええええええええ
138 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 15:49:41.17 ID:ogIul6QR0
チラ見うざかわいい
140 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/18(土) 17:11:51.22 ID:N5TXhmYR0
ジャ研「ちょっとねぇ!」
純「なーんて、ね」ハハハ
純「ホント・・・迷惑かけてるね、わたし」
ジャ研「そうよ!」
ジャ研「私達も2年間一緒に頑張った・・・仲間だったじゃん!」
ジャ研「なのに、なんの相談もナシに退部を決めちゃって!」
ジャ研「引継ぎも、あっさり済ませてくれちゃって!」
ジャ研「そんな・・・そんなの!」
ジャ研「・・・寂しいに決まってるじゃん」ボソッ141 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/18(土) 17:24:41.05 ID:N5TXhmYR0
純「・・・そう、だよね」
ジャ研「そうよ」
純「わたし、そんなにあっさりしてた?」ポリポリ
ジャ研「してたのっ!」
純「そっか・・・」
純「わたしね、ジャズ研で2年間頑張ってきて」
純「皆と仲良くなって、いっしょに部活してきたから」
純「どっかで・・・ジャズ研やめても、皆とは一緒にいられるんだって、思ってた」
ジャズ研「・・・!」
ジャズ研「・・・」142 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 17:37:41.73 ID:PhBY5xfX0
ジャズ研にもどったw
邪険じゃなくなったけんね
143 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/18(土) 17:42:04.63 ID:N5TXhmYR0
純「だから、軽音部に入ったの」
純「梓も、憂も、大切な親友だもん」
ジャ研「・・・」
純「ホントは、去年の夏頃からずっと、ジャズ研辞めて軽音部に入ろうか悩んでいたの」
ジャ研「!」
純「(梓、受験に励む先輩達見て、不安そうにしてたから・・・)」
ジャ研「だったら・・・相談してよ」
純「ごめんね?悩んでる内に春になっちゃって」
純「急いで決めちゃった」144 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/18(土) 17:56:19.76 ID:N5TXhmYR0
ジャズ研「・・・」
ジャズ研「急に純がジャズ研辞めるって聞いて」
ジャズ研「私達、ショックだったんだからね!」
純「ゴメン・・・」
純「説明もなしに、急にジャズ研辞めたりして」
純「本当に、ごめんなさい」ペコリ
ジャズ研「・・・」
ジャズ研「・・・はぁ」
ジャズ研「・・・・・許したげる」ボソッ
純「!!」146 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/18(土) 18:11:53.81 ID:N5TXhmYR0
ジャズ研「そういえば純って、そういうキャラだったしね」
純「ぅっ、許してくれて、ありがとぅう」グスッ
ジャズ研「・・・うんっ」ニコッ
ジャズ研「・・・」
ジャズ研「あの、私達もゴメン!」ペコリ ジャズ研2「ゴメン!」ペコリ
純「え?」147 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/18(土) 18:12:29.46 ID:N5TXhmYR0
ジャズ研「純が軽音部に入ったって聞いて、だいたい事情はわかってたの」
ジャズ研「でも、なんかムキになっちゃって・・・」
ジャズ研「昨日は無視なんかしちゃって、ごめんなさい」
純「うんっ!」
純「これから一年、このクラスでよろしくね?」ニコッ
ジャズ研「よろしく」
ジャズ研2「よろしくっ。あと・・・たまにはジャズ研にも顔だしてよ?」
純「!・・・うん!」148 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/18(土) 18:17:26.78 ID:N5TXhmYR0
純「ところでさ・・・」
純「さっき、ムキになっちゃったって言ってたけど~」
純「もしかして、わたしが軽音部にとられて嫉妬してた?」ニヤリ
ジャズ研「なっ///」
ジャズ研2「してたかもね?」ニヤリ
ジャズ研「ちがう!調子に乗るなっ!!」ガーッ
純「ふふふ~全く、梓といい、あんたといい」
純「みんな、寂しがり屋だなぁ~♪」
終150 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 18:23:08.62 ID:dWdyh2Uc0
乙
130 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/18(土) 13:44:35.21 ID:8NWgonZk0
あれ?純イジメが楽しいはずの話がいい話路線になってる…
151 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/18(土) 18:26:09.81 ID:N5TXhmYR0
ホントは>>130のいう様に純を苛め抜いてやろうと思ったのに・・・
純がひとりぼっちでも草が生えなかったんだもの
路線変更しちゃった
最後の方は急ぎ足だったし、憂も梓も出番なかったね
でもこれはあくまで純が主人公のSSってことで勘弁してくだしあ><
純はウザくないと純じゃないよね!152 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/18(土) 18:31:37.99 ID:N5TXhmYR0
~~ご都合主義の 後日談~~
純「兼部?!」
さわ子「そうよ、純ちゃんこれからもジャズ研見に行くんでしょ?」
純「どこで聞いたんですか・・・」
純「でも普通は文化部を2つ兼部するのってダメなんじゃ?」
さわ子「う~ん確かに厳しいけど・・・禁止されてるってワケじゃないのよ?」
※
さわ子「それに、軽音部って弱小部だし、皆も納得するわよ」 ※部員数、活動頻度等が理由
純「(おい、顧問)」
純「・・・でも退部届けだしておいて、すぐにジャズ研に戻るなんて」
さわ子「すぐだからまだ間に合うんじゃないの」
純「!そういう考え方もあるんだ・・・」
純「でも、やっぱり今更」
さわ子「でもジャズ研の顧問の先生に話つけちゃったわよ?」
ジャズ研顧問「おぅ、鈴木」
純「え」153 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/18(土) 18:33:12.26 ID:N5TXhmYR0
ジャズ研顧問「新歓ライブには出せないが、新入生もまだ入ってないことだし」
ジャズ研顧問「現部員が納得してくれているなら」チラリ
ひょこっ
ジャ研1「・・・」 ジャ研2「ふふん」ニヤリ
純「(あんた達?!)」
ジャズ研顧問「今回に限り、退部は取り消そう」
純「先生・・・!」
ジャズ研顧問「ま、この時期で職員室も部活関連書類の提出期限はまだうやむやだし」
ジャズ研顧問「今まで2年鍛えてきたベーシストを1人でも減らすのは惜しいからな」
ジャ研2「うち、マンモス部だけどね」ニヤニヤ
ジャズ研顧問「うっ」
さわ子「そういうワケだから、純ちゃん頑張ってね?」ニコッ
純「あの・・・はい!」154 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/18(土) 18:34:08.76 ID:N5TXhmYR0
純「ありがとね」
ジャ研1「べ、別に純の為じゃないわよ!///」
ジャ研1「うちはマンモス部だし、後輩も多いし、面倒みてくれる部員は多いほうがいいってだけ!」
ジャ研1「軽音部と違ってね!」フフン
純「一言おおいよ!」
ジャ研2「実際純は後輩にも慕われてたし、ベースパートの子達も帰ってきて欲しかったのよ」
純「そっか・・・それじゃ」
純「改めて、これからもよろしくね?」ニコッ
ジャ研1「う、うん」
ジャ研2「おぅ」
純「~♪」
ジャ研1「・・・あのね、純」
「「あ、やっと見つけた!!」」
梓「純!」 憂「純ちゃん!」
純「梓、憂?どうしたの?」155 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/18(土) 18:37:16.47 ID:N5TXhmYR0
梓「すごいよ!なんと、新歓前なのに!」
憂「新入生から入部届けがきました~♪」ジャーン
純「マジで?!」
梓「去年の軽音部のライブ見て、ここに受かったら軽音部に入部するって決めてたんだって!」
憂「それで、今部室で待ってもらっているの!」
梓「新入生にメンバー紹介するから、二人で純を探してたんだよ!」156 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/18(土) 18:40:11.96 ID:N5TXhmYR0
純「え?1人で待たせてるの?」
梓・憂「あ」
純「新入生なのに知らない部屋に1人きりってすごい不安じゃん!」
純「・・・二人とも後輩の世話とか慣れてないでしょ」
憂「お、お姉ちゃんのお世話なら得意だったよ?」エヘヘ
梓「トンちゃんの、お世話なら・・・」タラー
純「(意外に二人とも、年下の扱いとか下手なのか?)」
梓「と、とにかく!早く部室行こっ!!」グィッ
憂「新生軽音部、始動だね♪」ギュッ
純「よし!行こっか!」
ジャ研1「・・・」
純「あっ!ちょっと待って」158 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/18(土) 18:47:02.35 ID:N5TXhmYR0
純「そういうことだから、行ってくるね?」
ジャ研1「・・・さっさと行きなよ」
純「おや?急に不機嫌になった?」
ジャ研1「っ!」
純「もしかして~?」ニヤニヤ
ジャ研1「ちがうっ!早く!行っちゃえ!///」シッ シッ
純「はいはい、行ってくるね♪」
テテテテ
純「ふふふ、寂しがり屋だな~」161 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/18(土) 19:12:50.24 ID:N5TXhmYR0
こうして、純はジャズ研と軽音部を兼部を始めた
その後も新生軽音部は桜ヶ丘高校で大人気になり
彼女の周りは、その青春を大いに謳歌した
そして、とみ婆はエアギターで世界に名を馳せたという― 後日談 終わり162 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/18(土) 19:13:57.13 ID:SaY6ZYW90
やっととみ婆の伏線がww
165 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/18(土) 19:21:19.80 ID:w5sKZVHn0
乙
168 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/18(土) 19:37:24.43 ID:SaY6ZYW90
良かったよ!
乙!
159 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/18(土) 19:07:10.77 ID:SaY6ZYW90
とっても幸せ
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