憂「気持ちいいのは当たり前」

2010-10-02 (土) 03:58  けいおん!SS   7コメント  
e7252d7e.jpg

3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /30(木) 18:25:24.45 ID:UGklpEzvO
みなさんこんにちは。平沢憂です。

最近、超能力を手に入れちゃいました。

見ただけで相手を性的快感を与えられる力です。





4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /30(木) 18:27:50.04 ID:UGklpEzvO
目覚めたのはつい最近。
確か、授業中だった。数学の先生が、梓ちゃんを指名した。
梓ちゃんは答えることができなくて、そうしたら梓ちゃんを叱り始めました。

「なんでこんなのもできないんだ」

「ちゃんと復習してないからだ」

…なにもそんなに言わなくていいのに。




5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /30(木) 18:30:07.10 ID:UGklpEzvO
挙げ句の果てに言ったのは。

「部活なんかにかまけてないでもっと真面目に勉強しろ」

…私までイヤな気分になりました。
だって、まるでお姉ちゃんがいる軽音部を否定されているような気がしたから。

梓ちゃんは顔を赤くしていて、少しだけ泣いていた。

…許さない。




6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /30(木) 18:33:39.34 ID:UGklpEzvO
私は殺気を込めて睨んだ。当たり前だけど、教師に何かできるわけない。

私は念じた。奴が、恥をかけばいい。

梓ちゃんを辱めたぶん、私も辱めてやりたい。
でも、奴がどうなれば恥をかく?二度と、教壇に立てないくらい、完膚無きまでに…。

あ、そうだ。卑猥な目に遭えばいいんだ。




9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /30(木) 18:36:41.17 ID:UGklpEzvO
私はイメージした。恥ずかしいイメージ。

奴がみんなの前で射精する感じの。しかも、声を出さずにはいられないくらいの快感。

奴はプライドの高い教師だ。京大出身だかなんだか知らないけど、私は奴を辱めてやりたい。
だから、きっとそんな目に遭えば…ざまあ。




10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /30(木) 18:39:32.55 ID:UGklpEzvO
するとどうだろう。

「……うっ…うう…」

唸り声が聞こえ始めたのだ。
私はイメージ、というか奴が卑猥な目に遭う妄想を目を閉じてしていて、奴の方を見た。

板書の途中だったのか…数式が中途半端な状態で、奴はというと向こうを向いて動かない。

…まさか。




11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /30(木) 18:42:53.58 ID:UGklpEzvO
汗だらだら、向こうを向いていてもわかるくらい火照っている肌。

私は驚かずにはいられない。ここまで妄想通りだったからだ。

…私のイメージではこの後、膝をがくがくさせて、喘ぎながら射精してもたれ、生徒が駆けつけてバレるというシナリオだ。

…さて。




12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /30(木) 18:47:19.83 ID:UGklpEzvO
結果は予想通り…いや、予想以上だった。
そのまま膝をがくがくさせて、おそらく奴はイった。証拠として喘いでいた。

しかし苦しむにしては快楽的な笑顔で、はっきり言って気持ち悪い。

予想以上だったのは、生徒は駆けつけなかった。
心配したクラスメートのうち、委員長だった人が違うクラスの教師を緊急で呼びに行ったのだ。

人の行動までどうこうする力ではないのだ。

人に快感を与える限定。




14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /30(木) 18:51:24.59 ID:UGklpEzvO
後日。例の教師は自主的に辞職したらしい。私はその一報を聞いて大喜びだった。

「じゃあね憂、また明日」

「あ、うん。バイバイ」

梓ちゃんと純ちゃんにさよならして帰路につく。

私の超能力は誰も知らない。教えていない。
まだまだ力は中途半端です。今日は帰りながら練習です。




15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /30(木) 18:54:29.39 ID:UGklpEzvO
道行く中学生。恋人連れ。
私はその中学生が射精するイメージをした。すると…

「…あっ、うっ…」

「え…どうしたの」

「あ…っ、なんでも…ああっ」

まあ、難なく予想通りになる。

この超能力、あまり使い勝手がよくない。辱め以外に何もいい報酬がないのだ。

…報酬。あ、そうだ。




16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /30(木) 18:58:59.96 ID:UGklpEzvO
私は帰って直ぐにチラシを作った。

『現役女子高生の声で気持ちよくなりたくありませんか?気になったら、ここまで連絡を→080-####-****』

現金前払いで銀行振込制。そして会員制。

携帯を新しく買い、さあ平沢ボイスプレイクラブの開店です。




17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /30(木) 19:02:33.57 ID:UGklpEzvO
駅前に一枚だけ貼っといたからあまり人目に付かないらしい。

それでめ電話がかかってきた。酔っ払いだった。お金を振り込んでくれるんでしょうか。
まぁ、実験台ということで。

『なに?君、テレクラ?出会い系?』

「出会い系でもなんでもないよー」

『気持ちよくなりたくありませんか、ってなんなの?』

「…気持ちよくなりたくありませんか?」

『君可愛い声だね。会おうよ今度』

「…会わないで気持ちよくなれちゃいますよ」




18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /30(木) 19:07:24.89 ID:UGklpEzvO
『はぁ?ならほら、やってみろよ。気持ちよくなりたいよオジサンは』

「じゃあパンツを脱いでください」

『はいよ』

「脱ぎましたか?」

『おう…って、あれ…たってる』

私はイメージする。ほれ、イけ。

『ああああああっ……!?』

性交…じゃなかった、成功です。
電話は直ぐに切られました。イかせ損です。
まぁいいや。




19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /30(木) 19:11:19.97 ID:UGklpEzvO
そんなこんなで開店から一週間、お金も入ってくるようになりました。
口コミで存在は知られるようになり、1日に50人の人と相手をしています。

最近はサービスで、私も矯声を出して疑似セックスをしています。

ある日。いつものように、電話に出ました。

『…あの…』

あれ…この声は。




20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /30(木) 19:13:56.53 ID:UGklpEzvO
『…私…』

…答えることができない。なぜなら、この声はよく知っている人だったから。

私は部屋を出て、隣の部屋のドアに耳をつける。

『…聞いてる?はやく…』

…お姉ちゃんです。お姉ちゃんからの電話でした。




32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /30(木) 21:52:35.49 ID:UGklpEzvO
『ねえ、聞いてるの…早く、気持ちよくなりたいよぉ…』

開いた口がふさがらない。なんで、お姉ちゃんが…。

「…え゛っど…」

私はガラガラ声にして、私ではないふりをしました。まさか妹が風俗を営業してるだなんて、気付かれたくない。




35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /30(木) 21:56:38.20 ID:UGklpEzvO
『気持ちよく、して…女相手はだめだった?』

「い゛い゛でずよ。では、パンツをぬ゛いでぐだざい」

『は、はい……』

私はイメージする。…お姉ちゃんが気持ちよくなる姿を。
…あれ。私までなんか…ムラムラしてきてるし。

『ああっ……ほ、本当だぁ…あっ、はっ…』

お姉ちゃんの喘ぎ声です。まさか…こんな形で聞けるだなんて。

「…はぁ、はぁ、はぁ……」

私は知らず知らずのうちに発情していた。愛する姉が、受話器の向こう側で気持ちよくなっているんだ。




37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /30(木) 22:01:37.29 ID:UGklpEzvO
私はイメージする。
お姉ちゃんの胸が、胸の先端が指でいじられる姿。
お姉ちゃんのあそこが、秘蜜で溢れる姿。
お姉ちゃんがイってしまう姿。
私が想像すればするほど、お姉ちゃんは息をあらげていく。

『ひゃあぁぁあん…ああああ、ああ…』

知らず知らずのうちに私も発情していた。
知らず知らずのうちに手が伸びていた。

「はぁ、はぁ、はぁぁ…あああっっ」

『ひゃあ、ふぅ、い、イっちゃいますぅん……』




39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /30(木) 22:05:23.42 ID:UGklpEzvO
私はイメージする。
今までフィニッシュは、向こうが勝手にイっている姿だった。
真っ白な寂しさを私が声で受け止める、ただそれだけだった。

でも今回はちがった。この力を、自分にも使ったのだ。

姉と私が、ともに果てる姿を妄想した。


『ひゃあああああああ~っ!!』

「んんんんんっ……!!!」




40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /30(木) 22:10:13.71 ID:UGklpEzvO
どっと疲れる。受話器の向こう側でも、激しい呼吸がしていた。

『…本当だったんだぁ…今日、友達に教えてもらったんですよ。“声で気持ちよくなれる天使”の話』

…なんだそれ。噂は羽までついてそんな風になっているんだ。

『あ……お金、振り込まなきゃ…』

「…え、前払いですよ」

今月は沢山の相手をしたから、よく確認できていなかった。




41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /30(木) 22:12:43.22 ID:UGklpEzvO
『…また、かけてもいいですか…ちゃんと払うから…』

「……」

私は何を言おうとしているんだろう。今から言うことは、営業とは無関係だ。
むしろ、営業外どころではない。

「…お金はいいです…」

『…え?』

「……あなたなら、いくらでもお相手します」




45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /30(木) 22:21:41.59 ID:UGklpEzvO
お客様は沢山います。

『すまない、必ず支払うから一分で抜いてくれ。このままじゃ仕事にならん』

なにやらサラリーマンのおじさんから。

『はぁはぁ、天使たんの声気持ちいいお…っ』

ヒッキーのおじさんまで。あ、ちなみに天使とは私のことだそうです。
天使と言うならば堕天使ですけどね。

『本当、不思議だねー。ねぇ、今度会わない?』

よく誘われます。無論無視。

そして。

『…また、かけちゃった』




47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /30(木) 22:24:21.40 ID:UGklpEzvO
「こんにちは」

『えへへ。天使ちゃんに電話するとわくわくしちゃって』

お姉ちゃんです。お姉ちゃんは、週一でかけてきます。

『でも、本当にいいの?私だけなんでしょ?無料で…』

「いいんですよ。女性のお客様はあまりいないですから」

『そっか…』




48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /30(木) 22:27:51.21 ID:UGklpEzvO
『でも似てるなー』

「何にですか?」

『うんとね…妹の声によく似てるんだ、天使ちゃんの声』

え…。バレてる…?

『…ね、もうしてほしいな…』

「…あ、はい…」

バレてるのか。まさか…でも、ね。
バレてるなら流石に日常生活でお姉ちゃんはおかしな態度になるはずだ。

今日もまた、空想のベッドで姉と戯れるのだった。




49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /30(木) 22:31:33.00 ID:UGklpEzvO
『はぁー気持ちよかったー』

「お疲れ様でした」

『ね……天使ちゃんて何者なの?』

…妹だよ。だとは死んでも言えなそうだ。

「…普通の女子高生ですよ」

『いいなー…不思議な力があるんだね』

「いえ…社会福祉だと思ってくだされば」

なぜか普通に会話していた。

『ねぇ、天使ちゃん…お友達になってほしいな』

…はい?




51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /30(木) 22:38:38.35 ID:UGklpEzvO
「おはよー、ういー」

「おはよう」

朝、普通に何食わぬ顔でまたお姉ちゃんと会話する。
夜の仕事以外は普通に家事をこなし、勉学に励む毎日だ。

「えへへ…憂、聞いて。不思議な友達ができたの」

…私じゃん。

そんなこんなで、今日もお姉ちゃんと登校。
学校に着き、自分の席に着く。
あれ、携帯に着信が入ってる。誰から?いつもの常連さん?

私はトイレに行き、電話をかけなおす。

『えへへ…かけてみたよ』

…お姉ちゃん。何してるの。




52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /30(木) 22:40:53.16 ID:UGklpEzvO
「私、学校があるので…」

『あ、そうなのー?うちもね…』

――――キーンコーン…

予鈴がなった。
まずい。まずいことになった。授業開始がまずいのではない。

『あれ?チャイム、同じ時間に鳴るんだね…』

「っ…」

私は電話を切った。




55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /30(木) 22:44:42.80 ID:UGklpEzvO
まずい。
お姉ちゃんがもし、私と同じ時間に予鈴がなったと言えば。
お姉ちゃんなら多分気づかないだろう。でもそれを聞いた誰かが噂にすれば…

“電話の天使が桜高生”

バレてしまう。

チャイムの時間がかぶる学校なんて、全国探せばいくらでもあるだろう。
でも私は最初のビラを、地元に貼ったわけで。

…まずいんじゃないのかな、これ。




56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /30(木) 22:47:51.00 ID:UGklpEzvO
私だとはバレないだろう。
でも、変態が確実にうちの高校に群がる気がする。
最悪、事件になるかもしれない。

ああ…バカだ。お姉ちゃんと友達になる、だなんて…。嬉しかったんだけども。

昼休み、私から今度はかける。相手はもちろん、お姉ちゃんだ。

「もしもし…」

『あ……ちょ、ちょっと待って…今誰もいないとこに行くから…』




57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /30(木) 22:50:15.50 ID:UGklpEzvO
この口振りだと、お姉ちゃんは私の性サービスを受けているとは誰にも言っていないようだ。

ちなみに私は会議室にいる。
今の時間、誰も使わないのでよくここを利用して昼のお客様の相手している。

『あ…そうだ、会議室に行けば誰もいないや…』

…え?




58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /30(木) 22:54:02.34 ID:UGklpEzvO
私は走って会議室を逃げ出した。流石、姉妹だ。同じ発想をしちゃうもんだね。

私は屋上に出て、息を整えた。

『はい、いいよ…どうしたの、天使ちゃん』

「…今朝のことなんですが。同じ時間にチャイムがなった件…」

『天使ちゃんって、桜高生だったんだね!』

…バレてる。




59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /30(木) 22:57:53.59 ID:UGklpEzvO
否定しなくちゃ、そう思った。
でも…お姉ちゃんに嘘をつこうという気にはどうしてもなれなかった。

「…誰にも、言っちゃいけないですよ」

『うん!わかったよ、絶対言わないよ』

…ちょっと心配だ。

『あ…ねぇ、今プレイしてもらえる?』

何を言ってるんだお姉ちゃんは。

「今はダメです…あなただって会議室でイったら大変でしょう?後始末が」

『えへへ…病み付きなんだもん』




60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /30(木) 23:02:44.11 ID:UGklpEzvO
奇妙な関係は続いた。
毎日の沢山のおじさんの相手と、週一の唯一の女性の相手。

毎週金曜日の夜、必ずお姉ちゃんからかかってくる。

『今日ね、部活の時間に天使ちゃんの話題で盛り上がってねー。
あ、もちろん内緒にしてあるよ?』

「へぇ…」

『りっちゃ…友達がなんか都市伝説だーって言ってて。伝説じゃないのにね!
それ聞いた友達がね、やたら興味もって聞いてたよ』

…だいたい、予想がつく光景だ。




62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /30(木) 23:05:16.48 ID:UGklpEzvO
『もしかしたら、誰かかけたりして!」

律さんあたりふざけてかけてきそうだ。
たまに、イタ電はくる。
そいつらも無条件でイかせて黙らせるだけだ。
紬さんあたりもかけてきそう…常連さんになったりして、ね。




64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /30(木) 23:18:44.69 ID:UGklpEzvO
『うぃっす、さあ始めてくれや』

今夜もまた、おじさん方のお相手。

『あ…イクっ…』

バカみたいに早漏だ。ちょっと私がアイスを舐める想像をしただけで…まぁ、安上がりでいいけど。


「さて…お次は…」


お金を振り込んでくれた方に、順番にかけていく。
会員制は成功だ。ちなみに一見さんお断り、会員紹介。

あれ、着信だ。まだ知らない相手に、私は出た。




66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /30(木) 23:41:02.70 ID:UGklpEzvO
「もしもし?」

『……あの…』

か細い声。女性だ。女性第二号。

『……し、新規なんですが…』

「どちらのご紹介ですか?」

『しょ、紹介…?』

「…当店では、会員紹介のみ受け付けております…」

ああ。この声。澪さんだ。




67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /30(木) 23:45:52.26 ID:UGklpEzvO
『す、すいませんでした…っ』

「と言いたいところですが、特別にいいですよ」

『え…』

気まぐれ。女の人の相手もしたいのだ。毎晩毎晩、未婚者から既婚者、サラリーマンから大学生まで、みんなみんな男ばかり。

「まずは体験コースからでいいですか?」

『は、はい…』

今ではいろいろ充実した店になっている。様々なコースと料金が設けてあるのだ。




68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /30(木) 23:50:35.68 ID:UGklpEzvO
難なく澪さんを絶頂に導いた。
意外だった。まさかあのおとなしい澪さんが…ね。

『あ、ありがとうございました…』

こうして女性客二号を手に入れた。


そんなこんなで、私の電話サービスはさらに人気になっていった。
インターネット掲示板でも騒がれ、しかし驚くほどうちの店のお客様は口が堅い。
誰も店の情報を漏らさないのだ。私が毎回、もし他言したら即閉店ですから、と言っているだけあるのか。

そんな時だった。ある出来事が起こった。




72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /01(金) 00:04:47.93 ID:xQX+vAONO
昼休み。

「憂、ご飯たべよ」

梓ちゃんと純ちゃんがいつものように誘ってくれた。

「あ、ちょっと待って…トイレ行ってくるね」

教室をあとにした私は目的地に入る。

「ふう…」

私は用を足し、さて出ようとしたとき。

着信あり。




73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /01(金) 00:09:14.59 ID:xQX+vAONO
私は急いで手を洗い出る。

『あ、もしもし?天使ちゃん?』

お姉ちゃんからだった。

「…どうしたの?今は営業時間外…」

『実はね、澪ちゃん…友達が風邪引いて休んじゃって』

「はぁ…」

『ほかの友達もみんな今日用事があるみたいで、今一人なんだ…』

どうやら長話になりそう。はやくご飯食べたいんだけど。




74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /01(金) 00:12:32.02 ID:xQX+vAONO
『寂しいからちよっとお話しよ?』

「私は…」

『あ、そっか誰もいない場所に行かないと…』

こちらの事情はお構いなし…お姉ちゃんらしい。

『そうだ、トイレに行こっと』

「…え」

私は慌てて個室に入る。
まさか、お姉ちゃんがこのトイレに来るとは思わないけど…万が一、万が一。


トイレのドアが開いた。




75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /01(金) 00:15:47.78 ID:xQX+vAONO
『もしもし?今、トイレにいるんだ。ここならバレないよー』

「……」

返事ができない。ドア越しにお姉ちゃんがいる。すぐそばでお姉ちゃんの声がする。

ヤバい。どうしよう。
返事したら…“電話の天使”、つまり私がここにいるのがバレてしまう。




76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /01(金) 00:17:54.40 ID:xQX+vAONO
『もしもし?ね、どうしたの?』

「……あのね…」

『え?…なに、聞こえないよー』

「…今、ドアが閉まってるトイレがあるでしょ?」

『…ん?なんで声が後ろから…』

「…今、ここにいるの」

私は電話を切った。




77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/01(金) 00:21:43.38 ID:xQX+vAONO
「…天使ちゃん?いるの?」

「…うん」

「嘘ー!?」

…なんてこった。出られない。それどころか、バレちゃう寸前だ。

「ちょっとお姿を拝見ー」

「え…ちょ、ちょっと」

ドアに手がかかった。

「えへへ…友達なんだし、顔見せてよー」

「だ、だめー!!!!!」

私はとっさに、力が抜ける快感を与えた。

「ひゃあ…っ!?」




79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /01(金) 00:27:04.59 ID:xQX+vAONO
「はぁ、はぁ…すごい、本当に触らないで気持ちよくできちゃうんだね…」

「お願い…顔、見ないで…お願い…」

心からのお願い。バレたら…姉妹もオシマイだ。

「…わかったよ。ごめんね…。それにしても、本当によく似てる声だね」

「…誰にですか」

「妹だよー。あ、ねえねえ…昨日ねー」

ドア越しに、背中合わせで会話する。端から見たらなんとも奇妙な光景だ。

「天使ちゃん何年生?」

「…内緒です」

「本当に秘密主義なんだね…寂しいな、せっかくお友達になれたのに…」




82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /01(金) 00:32:23.54 ID:xQX+vAONO
ぐー。
お腹の虫が、鳴いた。

「…今の、天使ちゃんの?」

「はい…」

「ご飯、まだだったの?」

「まあ…」

「私は食べちゃったんだ…妹特製の、最高のお弁当!」

…今日はハンバーグだったよね。

「あ、ごめんね…じゃあご飯食べないとだね。私、行くよ」

「…ねぇ…私が出るとき、待ち伏せとかしない?」

「しないよー。信じて!」

…お姉ちゃんなら、信じられます。




84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /01(金) 00:38:51.72 ID:xQX+vAONO
「じゃあね!生の声が聞けて嬉しかったよー!」

ばたん。ドアが閉まって、私はしばらく出られずにいた。

「危なかったー…」

うまく、ごまかせた…のかな。
案の定、トイレから出てもお姉ちゃんの姿はなく。

やっぱりお姉ちゃんは優しいな。

「おまたせ、梓ちゃん、純ちゃん…」

「ながすぎ!先に食べてたよ」

「ごめんね…」




85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /01(金) 00:43:44.06 ID:xQX+vAONO
この一件を通して…お姉ちゃんと“天使”はよりいっそう、仲良くなっていった。
今では週一から週三にかかってくるようになった。


架空だけど実在の天使とお姉ちゃんは仲良しだ。

私はいつも営業用に喋り方を作っていた。できるだけ、素っ気ない感じ。

そんな喋り方でお姉ちゃんとお話できるのは新鮮で、私も楽しくなっていった。




87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /01(金) 00:47:43.13 ID:xQX+vAONO
『やっほー。今仕事中?』

「仕事中だったら電話にでれないよ」

『あ、そっか…えへへ。さっきは?』

「んー…ざっと三十人とプレイしてた」

『スゴいねー!!』

最近はあまりお姉ちゃんとはプレイしない。本当に、ただの友達のような会話しかしない。

「今日もまだ十人くらいいるからあんまり長話はできないよ」

『あ、ごめんね…たまには私も気持ちよくしてねー』

…友達というかセフレかな。




88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /01(金) 00:51:11.54 ID:xQX+vAONO
『天使たん…お願いだお』

「はい。えっと…オプションでピロートークつきですね。じゃさっそく」

『ああ…気持ちいいお…』

最近、ピロートークをつけるお客様が増えていた。
だいたい射精したあとのしばらくの時間、主に雑談だった。

私に関する質問は一切無し。ただ、私は聞き役に徹する。




92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /01(金) 00:55:20.03 ID:xQX+vAONO

『天使たんの声は癒しだよ…』

“癒し”。みな、そう言っていく。中年男性は家庭や仕事場のグチを、大学生はうまく行かなかったことを。

電話の風俗嬢に、いつしか憩いを求める人が増えていった。

『今日は会話だけでいいよ…』

そんなことを言う人までいる。…もう、店の趣旨変わって来ちゃってるね。

それでも私は、断らずにいた。




94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /01(金) 00:59:40.28 ID:xQX+vAONO
さて、次は…女2号さん。ああ、澪さんだ。
澪さんは月一くらいでやってきます。
澪さんもピロートークの常連さん。澪さんの苦労が、よく伝わってきます。

『ヒドいんだよ…さわこ先生がね、むりやり変な服着せてきて…』

「…変な先生ですね」

澪さん、苦労してるんだなぁ。

『…ね、天使さん…天使さんは好きな人いる?』

「はい?」

『私はね…いるよ』




96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /01(金) 01:06:16.68 ID:xQX+vAONO
『幼なじみで…ねぇ、相談に乗ってくれる?』

…今度、オプションに恋愛相談を加えようかな。



半年が過ぎた。
客数は一定を保っていて、毎日毎日お仕事をしている。
最近ではオフ会が開かれているとか何とか。

『私も行こうかなー』

いつものようにお姉ちゃんと会話していた。

「言っちゃ駄目。危ないよ」

『わかってるよー。みんな、天使ちゃんの大ファンだよ』

…確かにそうだった。
お客様と風俗嬢、というよりファンとアイドルのような関係。




100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /01(金) 01:21:19.41 ID:xQX+vAONO
お客様も変に増えたりせず、毎日が充実していた。
お姉ちゃんが放課後部活している間、私は天使を演じ始める。
天使の時間は夜遅くまで続く。日常生活に支障が出ない範囲で今日もお客様の相手をしていく。

していける、はずだった。




103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /01(金) 01:26:45.05 ID:xQX+vAONO
着信、あり。

「もしもし…ご新規様ですか」

『ああ…会員No.62からの紹介だ』

「はい…了解しました。コースは…」

『体験頼む』

第六感、というものがあるなら、多分それは私に告げていた。
“こいつには関わるな。”
しかしながら私は第六感はなかった。あるのは相手の性感をくすぐる力、ただそれだけだった。




107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /01(金) 01:29:55.42 ID:xQX+vAONO
「では…下着をお脱ぎください」

『……』

「…いいですか」

『はやくしろ』

「は、はい…」

なんだろう。こんなに不気味な相手は初めてだった。
私は早くイかせることにした。

『はぁ、はぁ…あっ…』

…多分イった。

「…いかがでしたか…」

『……ふふふふふ…ふふふふふ、ふははっ!』




109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /01(金) 01:33:35.86 ID:xQX+vAONO
突然、笑い出す男。なんだ、なんなんだ。

『お前、桜高生だな』

「…っ!?」

な…なんで、バレたんだろうか。

「違いますが」

『いや、絶対そうだ。この感覚で確証した…』

……この声、どこかで聞いたことがある。

「この、体の奥がいきなり熱くなったあとの射精の導かれ方。あのときと一緒だ」




110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /01(金) 01:34:58.25 ID:F3+NH7Um0
射精の導かれ方wwwwwww



112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /01(金) 01:35:35.77 ID:73nnnyb30
よく覚えてたなwww



113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /01(金) 01:37:53.85 ID:xQX+vAONO
「…数学の先生ですね」

『そうだ。よくわかったな』

はぁ…まさか、こいつが。

『俺はあの瞬間、全てが無に帰した』

こいつのおかげで私は開業できたわけだけども。

『有名大を出て、一番いいときだった…あんな目に遭うまでは』

『俺が辞めたあと、にわかに都市伝説がはやりだした。声だけで気持ちよくなれる伝説』

『まさかとは思った。でも、今現にこうなった』

『お前はあのクラスにいた生徒のうちの一人だ』




114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /01(金) 01:41:48.35 ID:xQX+vAONO
まずい。まずい。反論できない。

『反論なしか…やっぱりな』

「だったら…どうするんです。一人ずつ当たっていって吐かせますか」

『そんな馬鹿馬鹿しいことはしない。俺は今、無職だ。婚約者に逃げられ、挙げ句金もつきかけている』

『もう何もかもオシマイだ。俺はもう、復讐しかない』

…復讐…。

「…なにを…する気ですか」




116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /01(金) 01:46:23.07 ID:xQX+vAONO
『お前をレイプしてやる。お前を辱めてやる』

「な…」

『あのクラスにいたうちの一人がお前なわけだ。全員レイプすればいずれ行き着くさ』

「や、やめて!!!」

『…バカだな、お前。焦ったせいで本当にあのクラスの一人だとわかっちゃったじゃないか』

私のせいで、クラスメートが傷付く。梓ちゃんが、純ちゃんが…。




122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /01(金) 01:54:49.69 ID:xQX+vAONO
『明日またかけ直す。それまでに決めろ』

『お前が速やかに俺と会うか、全員レイプされるのを見るか』

それだけ言って電話はきられた。
ツー、ツー、と鳴る携帯。

……ああ…。
まさか、まさか。こんなことになるなんて。
念のために会員No.62に電話をかけたが繋がらなかった。
涙が溢れた。私のせいで、大事な友達、お客様が傷つけられていく。




124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /01(金) 01:58:45.86 ID:xQX+vAONO
一人で泣いた。どうしていいかわからない。
警察に届け出れば私が逮捕されてしまうし、私が犠牲にならなければみんなが傷付く。

私が、やつに会うしかないのだ。


しばらくして…着信あり。
出るとあか抜けた声が耳に入った。

『やっほー!天使ちゃん』

「ぐすっ…ひっく…」

『え…どうしたの?』

「たす、けて……」


心からの叫びだった。




172 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /01(金) 20:07:43.61 ID:xQX+vAONO
『どうしたの!?泣いてちゃわかんないよ!』

「実は……」

私は自分が誰なのかをわからないように、ことの顛末を話した。

『そうだったんだ……』

「私…あいつに会いたくない」

会ってやつと対決するとか、それは無理だった。
確かにやつの力を抜くくらいはできる。でもその場しのぎだ。
何度もやつはやってくるだろうし、それに私以外に危害を与えるかもしれない。

『……そうだ…』

「え…?」




173 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /01(金) 20:10:55.21 ID:xQX+vAONO
後日。やつから電話が来た。

『さて、どうする?』

「会いましょう。会って、私が辱めを受ける…それで、気が済みますか」

『物わかりがいい。よし、では放課後…』

「…会う場所と会う時間はこちらが指定します」

『は?』




174 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /01(金) 20:14:56.05 ID:xQX+vAONO
「場所は学校の会議室。時間は四時限目」

「大丈夫です。授業中と昼休みはあそこは誰もいません」

『なぜそんな場所…』

「あなたが気を晴らすなら、因縁ある場所…そして授業時間がいいと思ったんです」

「あなたが辱めを受けた学校で、辱めを受けた授業中、私を犯せるんですよ?」

「私にとってこれ以上の屈辱はないと思いますが」

『…………』




175 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /01(金) 20:20:32.73 ID:xQX+vAONO
昨日、今日、そして明日は臨時休業だ。全てのお客様にそう知らせておいた。

…二人を除いて。

『うまくいった?』

「はい…」

『やったね!バカだね、そいつ』

「…でもまだ、成功したわけじゃない…」

『…明日、だね。明日…やり遂げよう』

「…怖い…」

私は怖かった。電話越しだったからいくらでも知らない男性の相手をできたのだ。

『大丈夫…私と天使ちゃんなら、できるよ』

その自信はどこからくるんだろう。

『だって…親友でしょ?』




176 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /01(金) 20:26:34.22 ID:xQX+vAONO
そう…天使とお姉ちゃんは親友に昇格していた。
日常では実の姉、電話の上ではただの客。
ちょっとした私の気まぐれではじまった、中身のない風俗嬢とお姉ちゃんは親しくなっていった。
いつしか、本当に友達になっていた。
私の気まぐれから始まったこの事件、気まぐれで築き上げた友情に私は頼った。

「本当にありがとう…えっと…」

『唯、でいいよ!私の名前は、平沢唯!』

見ず知らずの怪しい相手なのに。名前まで教えちゃうなんて。




177 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /01(金) 20:30:12.57 ID:xQX+vAONO
電話を切る。
ありがとう、お姉ちゃん。…いや、唯。

これから、明日最重要な契約をかわす。

…女性No.2。臨時休業を教えていないのは、唯ともう一人。そう、同じ桜高生の。

「もしもし…」

『も、もしもし…て、天使さんですか』

「そうです」

『ど、どうしたんですか?そっちから電話だなんて』

「…あなたにお願いがあります」




178 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /01(金) 20:35:26.55 ID:xQX+vAONO
『お、お願い…?なんですか』

「あなた、桜高生ですよね」

『え!?な、なななんで知って…』

「…あなたが私の店の会員だとは誰にも言いません。でも、桜高生のあなたにお願いがあります」

『…な、なんですか…』

「明日、会議室に行ってください…お願いします」

『…え?』

「あなたを危険な目に遭わすつもりではありません」

『……??』

「時間は…」




179 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /01(金) 20:39:29.16 ID:xQX+vAONO
翌日。私は三時限の授業には出ず、会議室へ向かった。

会議室には案の定誰もいない。会議室には掃除用具入れがあって、そこにあるモップやほうきを別の場所に移す。
そこに人一人は入れるくらいのスペースが出来上がる。
私はそこに入り、扉をしめた。

私は電話を取り出し、かける。相手はもちろん…

「もしもし、唯…?準備できた」

『おおー、じゃ直ぐに行くね!』




181 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /01(金) 20:49:52.53 ID:xQX+vAONO
ガラガラ。
会議室のドアが開く。

そこには……ヘアピンをせず、髪を後ろに縛ったお姉ちゃんがいた。
そう、お姉ちゃんにはこれから私の役を演じてもらうのだ。

「…私、平沢憂のクラスなんです」

『え、憂の?』

「はい…彼女のクラスで教師に恥をかかせました。だから、彼女のクラスの人が危険な目に…」

『憂もあずにゃんも純ちゃんまで居るじゃん…』

『そうだ』




182 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /01(金) 20:52:38.67 ID:xQX+vAONO
『私憂になるよ』

「え…?」

『憂になって、そいつに会う。姉妹だからそっくりなんだよー』

「な、何言って…あなたが危ない目に遭うよ」

『私が代わりにあう。でも、その力で…私を守ってくれる?』

「……いったい、どういう…」

『うふふ。いいこと思いついたよ』




186 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /01(金) 21:15:11.09 ID:xQX+vAONO
四時限のチャイムが鳴る。いよいよ、やつが来る。

「信じてるよ、天使ちゃん」

「…うん…」

まもなく、ドアが開いた。
やつだ。風貌は以前とはちがい、やつれていた。だがかつてのここの数学教師その人だった。

「…おまえが…」

「そう。私が超能力で相手の性感を煽ることができるんだ」

唯がやつと会話する。私は固唾を飲んで見守る。




187 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /01(金) 21:18:35.09 ID:xQX+vAONO
やつは手持ちの鞄から何やら紙を取り出した。
…生徒名簿だ。多分、うちのクラスだ。

「平沢…うい、か。確かにあのクラスの生徒だな」

「なに疑ってんの?」

「ふふ…」

四時限が始まり、五分が過ぎた。息をあらげて、やつが唯に近づく。




189 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /01(金) 21:21:45.10 ID:xQX+vAONO
私はやつが力が抜ける程度の快感を与える。

「うっ…」

…そして。同時に、唯にも快感を与えた。

「ひゃっ…」

力加減が難しい。何より二人の性感体を同時に撫でるなんて、かなりの精神力が必要だった。

唯には、できるだけ濡れてもらう。
やつには、いかない程度に興奮させる。




192 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /01(金) 21:25:46.31 ID:xQX+vAONO
「うっ…くっ、おまえ……何がしたいんだ、ふっ…」

「はぁ、はぁ…んん、さぁ、ね…?」

唯は約束通り、制服のタイを外し制服を乱れさせる。タイツも破く。
唯もやつも頬が赤く染まっていて、どちらも息が荒く。

やつが唯に近づくたびに、やつには一瞬だけ膝をくじくくらい快楽を与える。

唯には触れさせない。




194 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /01(金) 21:29:25.49 ID:xQX+vAONO
――――ガラガラ。

会議室の扉が開く。第三者の乱入。

「なっ…!?」

「…、みおちゃん…!助けて…」

「え……?え?」

澪さんが約束通り、やってきた。成功だ。
強姦未遂現場の証言者が作り上げられ、そして…

「きゃぁぁぁぁぁぁあああああああああああああ!!!!!!」

授業中は静か。声は学校中に響いた。




200 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /01(金) 22:02:22.82 ID:xQX+vAONO
全て、うまくいった。

まもなくかけつけた教師らに取り押さえられ、現行犯逮捕だった。

教師らには唯や澪さんがなんでこんな場所にいたか問い詰められそうになったが、澪さんは軽いショックを受けカウンセリングを受けることになった。
ごめんなさい、澪さん…。

唯には無理やり連れて行かれた、とだけ言って被害者を演じてもらった。

こちらは可哀想な被害者でうまくいき、やつは精神疾患とされたらしい。




202 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /01(金) 22:06:09.70 ID:xQX+vAONO
…で。私はしばらく外へ出られない羽目になった。
唯は掃除用具入れに近づいてきた。

「うまく、いったね…」

「大丈夫だった?唯、平気?」

「うん…ちなみに私も、うまくイったよ」

「え?」

「なんてね!」

「ぷ…くふふふ」

「えへへ…」

また、あとで話そうね。

そう言い、唯は会議室をあとにした。職員室に向かった。

大成功だった。




204 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /01(金) 22:11:18.29 ID:xQX+vAONO
『ねえねえ、天使ちゃん!』

「なに、唯?」

『澪ちゃんまた元気になれたよ!でももう電話しないみたい』

「そっか……って、唯なんで澪さんがここの常連だって知ってるの?」

『あのあと私に教えてくれたんだ。色々、澪ちゃん知りたいみたい。
なんで自分が行った先であんなことになっちゃってるのか』

…そうだね。澪さんにはちゃんと教えなくちゃだ。

『あ、ねえ…』

「?なに」

『……お願いできる?』

「…エッチな子」

『ええー。天使ちゃんほどじゃないよー』

「………」

『…?天使ちゃん?』

「あ、うん……いくよ」




205 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /01(金) 22:14:52.42 ID:xQX+vAONO
…力が、弱まりつつある。

いつからだったか。…あの会議室での一件以来だ。

前ほど多くのお客様を相手できなくなっていた。

一日に三十人、二十人…だんだん、減ってきていた。

理由はわかっていた。
一度に二人に刺激を与える。しかも微妙なバランスを保って、長時間だ。

無茶をしたせいだった。




206 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /01(金) 22:18:52.36 ID:xQX+vAONO
『天使たん、どうしたんだい?最近、あまり相手してくれなくて寂しいお』

「ごめんね…疲れがたまってるの」

『じゃあ今日はお話でいいよ!』


ヒッキーなおじさんは心配してくれました。


『どうした?あまり元気ないじゃないか…前ほど快感も弱くなってる』

「ちょっと、力が弱くなってるの」

『そうか…いつもいつも、本当に助かってた。無理しないでくれよ』


サラリーマンのおじさんは、愚痴も言わず私の体を心配してくれました。


もう、限界が近づいていた。




207 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /01(金) 22:22:08.09 ID:xQX+vAONO
私は決心した。全員に連絡を入れた。

「現役女子高生のボイスクラブ、閉店します」

一人ずつ電話をかけた。みな、泣いてくれた。会員は100人満たない程度になっていた。

「最後に、1日一人ずつ相手していきます」

会員ナンバーが若い順に。

最後の3ヶ月が始まった。




208 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /01(金) 22:25:41.46 ID:xQX+vAONO
毎日一人ずつ。かつてはこんな楽だった行為も、今は一人で精一杯になりつつある。

「じゃあね…ニートのおじさん…」

『寂しいお…うっうっ…でも、かんばるお!これからは…天使たんが頑張った分、外に出てがんばってみるお!』

「…頑張ってね。この日本のどこかで、応援してるから」

電話の天使は、就職させる力まで持つようになっていた。




210 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /01(金) 22:29:55.87 ID:xQX+vAONO
サラリーマンのおじさん。大学生のお兄さん。フリーター、ちょっと怖い系の人まで。

毎日、ラストまで一人ずつ。

いつしか、澪さんの番にも来ていた。

『ありがとう、今まで』

「私こそ…あのとき、澪さんを使っちゃって」

『ううん。天使さんの恋愛相談のおかげで、私勇気出たんだ』

オプションの恋愛相談も、お力添えができたみたいだ。




211 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /01(金) 22:36:32.25 ID:xQX+vAONO
―――3ヶ月が過ぎた。

あと、九人。
私の力も限界だけど、うまく調節して十人分の力は残していた。

会員ナンバー順に相手をしてきた。


でも…最後は会員ナンバー順ではない。



初めて、我が店で女性客だったあの人。
いつしか大親友になっていたあの人。

私にとっては最愛のお姉ちゃん。

電話の天使にとって…掛け替えのない友達。




212 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /01(金) 22:40:37.87 ID:xQX+vAONO
『……天使ちゃん…』

「唯……」

『本当に…やめちゃうの…?』

「うん。もう…力は底をついちゃったから」

『で、でも……私たち、親友だもんね?お店閉めても、電話で話せるよね?』

「………ごめんね」

『…なん…っ、でぇえ……!やだよぅ!ぐすっ、やだよぉ!!』

店を閉めれば、私は唯とはもう連絡をとらないつもりでいた。




216 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /01(金) 23:11:20.10 ID:xQX+vAONO
「ラストのお客様は、唯だよ」

『ふぇ、ひっく…ううう…。天使ちゃん、なんで…』

「唯とはずっと大親友だよ。私、本当に嬉しい…よ……」

涙が落ちた。私も悲しかった。
でも仕方ないんだ。
私はいつかは辞めるつもりで開いた。
誤算はこんなにも天使が、みなに愛されたということだった。

…まさか、友達ができるだなんて。
しかもそれがお姉ちゃんで。いつまでもこんな関係を続けることは不可能だ。

キリの良い今。私と唯は、サヨナラする。




218 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /01(金) 23:15:10.48 ID:xQX+vAONO
『…っ、天使ちゃん…。わかったよ…』

「今までありがとう。…唯


力を調節して、一人分残したのは…自分用に使うためだった。

初めて唯がかけてきたときと同じように。最後は…唯と、一緒に。

『…お願い…あるの』

「え?」

『最後は……直接会いたい』

「…それは…」

『あ、ううん。顔合わせするんじゃなくて…』




219 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /01(金) 23:19:20.67 ID:xQX+vAONO
放課後のこと。
生徒がみな帰り、また部活に向かう時間。

私はあのトイレにいる。そう…唯のお願いは、ここで近くで感じたい、というもので。

私は今、トイレの個室にいる。


しばらくして、唯も来た。私のすぐとなりのトイレに入った。


「…天使ちゃん、いる?」

「…うん、唯」

「…天使ちゃん……」

「…ごめん、ね……本当に、ごめ、ねぇ…」

「泣かないでよぉ…私、泣かないって決めてきたのに…」

「…ぐすっ、ごめん。…じゃあ、最後のお客様…」

「…はいっ」




222 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /01(金) 23:53:03.86 ID:xQX+vAONO
「今日はね…私も、唯と一緒に感じるから」

「え?どういう…」

「唯にも私にも力を使う。全力で、多分最後の力になると思う」

「…そっか…。ありがとう。天使ちゃんと一緒に感じられて、嬉しいよ」

仕切り越しに会話する。唯は多分こっちを向いていて、私も唯の方を向いている。

仕切りはトイレによくある壁で、上は繋がっている。
下もわずかながら、隙間が開いている。




223 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /02(土) 00:00:04.58 ID:+aodZbTYO
私はイメージを始める。
唯の柔らかな身体を想像する。そして、私自身を想像する。

天使と唯が、一糸纏わぬ姿で向かい合う。

私は唯にキスをした。

「ん……」

「あっ……んん…っ」

舌をねじ込む。甘い唾液が交換される。

「ん、んむ…」

「はっ、すごい…天使ちゃん、キスしてる…んっ…」

「ぷはっ、唯…唇に届いてる?」

「ん…気持ちいいよ…」




224 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /02(土) 00:03:42.01 ID:+aodZbTYO
私の右手が、唯の髪にふれる。艶やかな髪。
左手は唯の胸にふれ、ゆっくり、優しく揉みしだく。

「あっ……」

「…唯…」

「…天使ちゃぁん……っ」

感触はない。ただ、イメージするだけだった。
だけど……次第に、手に唯の胸の柔らかさが伝わってくるのがわかった。

なんで…?




225 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /02(土) 00:07:34.85 ID:+aodZbTYO
…今、私は壁に背中をつけている。
もしかして…唯も。

理屈はわからない。でも、繋がっている。感覚が、どんどん冴えてきている。

私は唯の胸の先に口づける。

「ひゃぁ…っ!」

「ごめん…痛い?」

「ちが…っ、やばい、気持ちいいよ…っ」

唯の乳首は堅くて、舌で転がしていじり回す。

「…あぁん…、ああ…」

「…唯…」

「てんし、ちゃん…んっ」




227 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /02(土) 00:13:59.44 ID:+aodZbTYO
唯が甘い声をあげる。じかに、耳に響く。

「…天使ちゃん…」

私の指が唯の下腹部、そして秘所にふれる。

「んんっ…」

「…もう、こんなに濡れてる…」

「…だってぇ…き、気持ちよすぎるよぉ…」

私の親指が唯の陰核にふれた。

「あああっ…!」

人差し指と中指が、びしょ濡れの唯の中に入っていく。

「あああっ……」

「唯……唯…」

「いいよう、いいよぉ……っ」




228 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /02(土) 00:22:26.85 ID:+aodZbTYO
「あああ…イっちゃう…っ」

「イって、唯…」

「う、うん…っ、あっ……あああっ」

唯が大きく跳ねた。

「はぁ、はぁ、はぁっ……」

「…唯……」

「てんし、ちゃん…」

「ね、唯…聞いて。数学教師と2人で闘ったときのこと、覚えてる?」

「…え?う、うん…」

「私ね…やつに会うの怖かった。何かされちゃうと思うと、怖かった」

「…誰だって怖いよ」

「でも…唯は違ったね」

「え…?」




229 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /02(土) 00:25:35.31 ID:+aodZbTYO
「唯は、自分からあんな案を言い出した。唯は…妹に扮して、私の身代わりになった」

「あれは…天使ちゃんが守ってくれるって信じてたから」

「…凄く、嬉しかった…本当に…」

「……天使ちゃん。私も、天使ちゃんに言わなきゃならないことがあるんだ」

「…なぁに?」

「…天使ちゃんは親友だよ。でもね…私ね、いたからか…」

――恋していたんだよ。天使ちゃんに。




233 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /02(土) 00:28:57.15 ID:+aodZbTYO
「唯……」

「今まで、本当にありがとうね…こんなに幸せな気持ち、初めてだったよ…」

「……ゆい…」

「親友で、大好きな天使ちゃん。ありがとう…」


下の隙間から、手をつないだ。繋ぐといっても、指が軽く触れるだけ。

でも頭の中には、手をつないだ姿があった。

「最後…2人で、気持ちよくなろう」

「…うん…」

そう。ついに、最後の力。自分用にとっておいた力だ。




236 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /02(土) 00:34:50.02 ID:+aodZbTYO
私の場所を、唯の場所に触れさせる。
甘い唇が、互いに重なり合う。

「ああっ…」

互いに触れあうなら、唯も私も感覚を得られる。

「…ひゃ…あっ」

触れ合った唯の指に、力が入る。
私のにも力がこもる。

もっと、唯を感じたいよ。もっと、もっと…唯と繋がってみたいよ。




237 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /02(土) 00:37:46.75 ID:+aodZbTYO
「はっ、はっ、はっ…」

「はぁ、はっ…あっ…」

腰が動く。ギシギシと壁が響く。

「ゆい…ゆい…っ」

「て、てんし…ちゃんっ」

「も、だめ…いやぁ、イきたくない…」

「イっちゃやだよぉ…っ、ああっ…」

「やだぁ…やだぁっ、あああああああ…っっっ」

「イっちゃ…ああっ……んんんんっっ」




239 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /02(土) 00:45:13.81 ID:+aodZbTYO
こうして、私の最後の力は失われたのだった。


「…天使ちゃん。気持ちよかった」

「私も、すごくよかった」

「天使ちゃん…もう、会えないんだね」

「…うん。でも、私はすぐそばにいるよ」

「天使ちゃん…今まで楽しかった。思えば変な関係だったね」

「そうだね……最初はただのお客様だったね」

「実はうちの高校だったなんて、ね!」

「不思議な運命、だったね」

「……ありがとう。じゃあ、私、行くね!」

「…唯…!」

「ばいばい、天使ちゃん」

ドアが開いて、唯が去る音がした。

「ゆい!!」

私の叫び声は、虚しく響いた。




242 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /02(土) 01:03:01.36 ID:+aodZbTYO

「ゆい…ゆい…っ」


私は泣いた。泣いて、泣いて、むせび泣いた。


思えば本当に奇妙な関係だった。本当に、大親友だった。


…本当に、大好きだった。



唯。



…いや、お姉ちゃん。




243 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /02(土) 01:07:44.10 ID:+aodZbTYO
今、私は携帯電話の電話帳を開いている。
もちろん、例の店の携帯だ。
電話帳にあった会員を一つずつ消していった。
一人ずつ。本当に、ありがとう。楽しかったよ。
最初はお金目的で始めたけど、いつしかそんなのどうでもよくなっていった電話クラブ。
最初は私の声に興奮していたけど、いつしか性サービス抜きでお話をしに来てくれたみんな。


全員が消された。
最後はヤ行。

唯にカーソルを合わせて。

「ばいばい、唯…」

―――削除した。


後日、携帯電話は解約した。




244 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /02(土) 01:12:01.11 ID:+aodZbTYO
夢のような時間だった。貴重な、時間だった。人の優しさを知れる時間だった。

事実上、電話の天使は消えていった。

都市伝説が、新しく流行っている。なにやら天使が昇天したとかなんとか。


私の日常はいつも通りに戻った。力に目覚める前の状態。


「うい、今日のお弁当はー?」

「ハンバーグだよ、お姉ちゃん」

「ハンバーグ…か…」

「……やだった?」

「…ううん。違うの」


―――大切な友達と初めて身近になった日のおかずだったんだよ。


そう、お姉ちゃんは言った。



おしまい




245 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /02(土) 01:13:27.60 ID:Tkj4rVPx0




249 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /02(土) 01:15:37.36 ID:+aodZbTYO
下げ進行でごめんなさい
日本語おかしいのはわかってます
もっとうまく書けるようになったらageてみたいです

保守してくれてありがとう
ではさようなら!




250 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /02(土) 01:16:16.74 ID:IRIU7NPuP
身バレ無しか




252 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /02(土) 01:20:02.78 ID:zTqMSy7aO
下ネタにしか使えないような能力でこんな感動的な話が書けるとは……やはり天才か

超乙!



256 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /02(土) 01:26:20.86 ID:GvRElI3q0
乙!
カゼをひくかと思ったが心が温かくなった



261 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /02(土) 02:00:17.36 ID:zIimTX+N0
唯と憂が最後までくっつかないのがいいね



264 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /02(土) 02:09:29.87 ID:QQOqhC7yO
恐らくは処女のJKなのにイメージであれ老若男女イかせられるあたりは、流石だよ憂選手
そしてキレイに終わってるけどもテレクラ嬢に恋する姉ェ………
改めて平沢姉妹恐るべし

切なくてよかった、乙!




B00457VWYCけいおん! ねんどろいど 平沢憂 (ノンスケール ABS&PVC塗装済み可動フィギュア)


グッドスマイルカンパニー 2011/1/28

Amazonで詳しく見る
関連記事

けいおん!SS   コメント:7   このエントリーをはてなブックマークに追加
コメント一覧
392. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2010/10/02(土) 04:57 ▼このコメントに返信する
憂がキャラ変わり過ぎ。
唯がこんな怪しいテレクラに電話する理由が友達に聞いたからなんて不自然過ぎ。
糞。
393. 名前 :  ◆- 投稿日 : 2010/10/02(土) 05:31 ▼このコメントに返信する
こういう無理な設定ならネタに走ったほうが面白い
394. 名前 : yoU◆- 投稿日 : 2010/10/02(土) 07:56 ▼このコメントに返信する
おもしろくないの?
シモ全開なのにいい話っぽくてよかったと思うけどな~
395. 名前 :  ◆- 投稿日 : 2010/10/02(土) 13:02 ▼このコメントに返信する
乙一の小説っぽくてよかった
433. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2010/10/05(火) 22:59 ▼このコメントに返信する
>唯がこんなに怪しいテレクラに電話する理由が友達から聞いたなんて不自然

そこ全面的に同意するけど

>憂がキャラ変わりすぎ

VIPSSにキャラの正確性を求めてどうすんの
443. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2010/10/07(木) 11:25 ▼このコメントに返信する
いやあかなり楽しめたよ
こういうネタどういうきっかけで思いつくのかね
9658. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2011/07/22(金) 05:38 ▼このコメントに返信する
タイトルから催眠オ○ニー連想して来たけど、いい意味で予想を裏切られた。面白かった
設定とかはそこらへんのssと比べたら大分マシだと思うけど?
コメントの投稿