1:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 02:53:49.68 ID:
YIGbDUaD0
2:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 02:54:51.15 ID:c4AiHmmu0
期待
4:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 02:56:30.71 ID:2rhFHBxj0
ワロタ
5:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 02:58:26.79 ID:
YIGbDUaD0
シンジ「ああ、イクっ!イッちゃうよぉ!」ズチュズチュ
シンジ「マギシステム!中に出すよ!いい!?」ズッチュズッチュ!
賛成、賛成、条件付き賛成
リツコ「母さん……」
ミサト「なんなのよこれは……」
シンジ「はぁん!出る!出ちゃう!」ズッツズッチュ!
シンジ「あああああ!出るううううううううううううう!」
ドピュ!ドピュ!ドビュッシー!
6:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 03:00:38.46 ID:2rhFHBxj0
マジキチ
7:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 03:00:47.55 ID:jymj20Ir0
否決
8:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 03:03:20.89 ID:
YIGbDUaD0
ドク……ドク……
ミサト「凄い……なんていう量の精液なの」
リツコ「これが若さ……いやこれはそういう次元じゃないわ!」
シンジ「ああ……こんなに出たの初めてだ……」
日向「なんだこれは!?」
ミサト「どうしたの日向君!?」
日向「信じられません!マギシステム内部に高エネルギー反応!」
リツコ「なんですって!?」
10:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 03:09:16.22 ID:
YIGbDUaD0
ミサト「まさか……」
リツコ「妊娠っ!?」
マヤ「そんな……マギはコンピューターなんですよ!?」
リツコ「マギシステムの頭脳、そうさっきシンジ君が生殖器を挿していた脳は私の母の脳のコピーなの」
リツコ「だから可能性が全く無いとも言い切れないのよ」
シンジ「ああ……僕とマギシステムの愛の結晶が出来てきてる……すごい、これが生命なのか……」
冬月「父親の元愛人を孕ませるとは……やるなシンジ君」
ゲンドウ「これでこそ私の息子、ユイも喜んでいる」
11:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 03:12:45.45 ID:xYRWINsAO
どういうことなの……
12:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 03:15:44.46 ID:
YIGbDUaD0
???「オギャー、オギャー」
ミサト「嘘っ!もう生まれたの!?」
リツコ「マギシステムは通常の人間の数十倍ものの処理能力を持ってるわ」
リツコ「だから受精から出産までのプロセスも凄まじいスピードなのよ」
ミサト「人間と機械の子供………いったい何が生まれてきたの!?」
ゲンドウ「救護班、マギシステム内の赤子をすぐ確保せよ」
冬月「一体どんな子なのやら、楽しみだな」
ゲンドウ「ああ」
14:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 03:22:13.09 ID:
YIGbDUaD0
救護班「赤子を無事に保護!これより医療班に搬送します!」
ゲンドウ「待て、その前に性別を教えろ」
救護班「性別?………おい、ちんちん付いてるか?」
救護班B「ちんちんは……付いていません!」
救護班「女の子です!性別は女の子です!」
ゲンドウ「そうか、よくやったなシンジ」
シンジ「うん!」
冬月「女の子か……やはりナオコ君似かね?」
ゲンドウ「いやシンジ似の可能性もある」
冬月「それはそれでありだな……」
16:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 03:27:06.15 ID:
YIGbDUaD0
ネルフ病院内
シンジ「……」ソワソワ
ゲンドウ「……」ソワソワ
冬月「二人共、落ち着きが無いな」
ゲンドウ「仕方ないだろう、初孫なのだから」
冬月「それもそうだな」
ガチャ
医師「赤子は至って健康です、どうぞお入りください」
18:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 03:29:13.42 ID:nuUTm2l/0
さて鬼が出るか蛇が出るか
19:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 03:33:24.60 ID:
YIGbDUaD0
シンジ「元気な赤ちゃんで良かった」
ゲンドウ「ああ」
???「お久しぶりですわね、碇所長」
ゲンドウ「っ!?」
冬月「その声はっ!?」
???「おっと今は司令でしたっけ?」
シンジ「僕の赤ちゃんが喋ってる……?」
???「まあ正確に言うと私のがあなたより歳上なんだけどね……赤木ナオコよ」
20:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 03:35:30.26 ID:aHJ+fqqh0
うわ超気まずい
22:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 03:40:33.66 ID:
YIGbDUaD0
ナオコ「はじめましてかな?シンジ君」
シンジ「あ、ども……碇シンジです」
ゲンドウ「君は本当に赤木ナオコなのか?」
ナオコ「ええ、一度落ちて死んだのですがマギシステムとシンジ君の精液が混ざったことで復活しました」
冬月「なんと……こんな事があるというのか」
ナオコ「尤も正確には赤木ナオコそのものではなく人格が植え付けられた別人なのですが」
ゲンドウ「別人?」
23:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 03:48:46.06 ID:
YIGbDUaD0
ナオコ「この肉体はシンジ君の精液を元にマギシステムが作り出したものに」
ナオコ「マギ内の私の人格を移したものなので5年前に死んだ私とは姿形と中身の似ている違う人ってことです」
ゲンドウ「赤木ナオコであり赤木ナオコでない……こういうことか?」
ナオコ「まあそんなところです」
冬月「待て、まだ一つ疑問があるぞ」
ナオコ「なんですか?」
冬月「赤ん坊の君がなぜ喋れる?」
ナオコ「ああ、これは私が普通にできた子供ではなくマギの子供であるため知能も異様に高いみたいです」
24:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 03:54:37.40 ID:
YIGbDUaD0
冬月「最早なんでもありだな……」
ナオコ「ええ」
ガチャン!
リツコ「この赤ん坊が母さんって本当!?」
ナオコ「リッちゃん………リッちゃんじゃないの!」
リツコ「嘘……本当に母さんなの?」
ナオコ「そうよ……訳あってこんな体になっちゃったけど私はあなたの母よ」
リツコ「母さんっ……!」
ナオコ「リッちゃん……!」
26:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 04:01:35.98 ID:
YIGbDUaD0
冬月「母と娘、感動の再開か」
ゲンドウ「ああ」
冬月「お前にとっては気まずいのでは?」
ゲンドウ「問題ない、これもシナリオの一部だ」
冬月「そうか……(嘘つけ、実際は同様しまくりだろう)」
シンジ「………(なんか居づらいな)」
ナオコ「ああ、それからシンジ君」
シンジ「えっ?」
ナオコ「仕込んでくれてありがとうね、お陰で娘ともまた会えたわ」
シンジ「あっ、はい……ども(人に褒められるって嬉しいな)」
27:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 04:08:34.98 ID:
YIGbDUaD0
しばらくして
ミサト「嘘っ!もうこんなに大きくなったの!?」
リツコ「ええ、私も信じられないわ」
ナオコ「ある一定の年齢までは一気に成長するみたい」
ミサト「なんていうことなの……」
ナオコ「フフフ……でもこれって悪いことじゃないわ」
リツコ「どういうこと?」
ナオコ「だっておかげで10代の肉体に戻れたのよ……もうバアさんなんて呼ばせないわ」
28:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 04:08:38.80 ID:FAmM7Ihv0
どうすんのこれ
29:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 04:18:22.73 ID:
YIGbDUaD0
>>28俺もわからんwwwww
ミサト「たっ、確かに……(くっ、私より圧倒的に年上なのに私より若い体、若い肌……羨ましい!)」
シンジ「あれ、ナオコさん……こんなところに居たんですか?」
ナオコ「あらお父さんったら、呼び捨てでいいって言ってるのに」
シンジ「あっ、いやでも……一応ナオコさんのが年上ですし」
ナオコ「そうでもないわよ……あくまで私は人格がコピーされてるだけだし前も言ったけど元の人間とは別人なの」
ナオコ「だから今の私は知識はあっても経験は何一つない世間知らずな小娘なのよ」
ナオコ「だからお父さんが私を呼び捨てにしたって問題はないわ」
30:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 04:25:04.71 ID:
YIGbDUaD0
シンジ「で、でも……なんか恥ずかしいなあ」
ナオコ「ねえ、お父さんは私のこと嫌い?」
シンジ「えっ?……い、いや……そ、そんなことないよ……」
ナオコ「じゃあ呼び捨てにして?」
シンジ「ナ………ナオコ」
ナオコ「なあに、お父さん」
シンジ「っ!……(な、何っドキッとしてるんだ僕!?この子は一応娘だぞ!半分は僕の精子なのに)」ドキッ
ナオコ「どうしたのお父さん?」
31:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 04:32:49.79 ID:
YIGbDUaD0
シンジ「あっ!……そ、そうだ!お昼ご飯用意したんだっ!あっちで食べない!?」
ナオコ「私のために作ってくれたの?フフフ嬉しいわ~」
シンジ「う、うん!そうなんだ!だ、だから一緒に食べよう!」
ナオコ「ええ勿論よ」
ナオコ「そういうことだから、また後で会いましょうリッちゃん、ミサトちゃん」
リツコ「え、ええ」
ミサト「………」
スタスタ
ミサト「ねえ」
リツコ「何?」
ミサト「あの二人距離近過ぎない?」
リツコ「私からはなんとも言えないわ」
32:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 04:32:50.26 ID:3Jcxr6pH0
マギはナオコと≒であるのにそれから生まれた奴もナオコなのか
頭が
34:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 04:43:06.23 ID:
YIGbDUaD0
数日後
教師「今日は転校生を紹介します」
シンジ「……(転校生?誰だろう?)」
ナオコ「初めまして、今日からこのクラスに転校する赤木ナオコです」
シンジ「っ!?(や、やっぱりかあ!なんとなくそんな気はしていたけれど)」
クラス内「うひょー!美少女キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」 「うおおおおおおおおお!」
ナオコ「皆さんよろしく……(美少女、いい響きね……こんなにチヤホヤされるの何年ぶりかしら?)」
教師「赤木さんのお席は……そうですねえ、綾波さんの隣にしましょう」
ナオコ「綾波っ!?」
教師「どうかしましたかな?」
36:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 04:46:57.96 ID:5YNp9giG0
まさかナオコに萌える日が来るとは思ってなかった
38:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 04:53:10.03 ID:
YIGbDUaD0
ナオコ「い、いえ……なんでもありません(まあいいわ、どうせもう婆さんなんてふざけたこと言えないでしょうし)」
教師「それでは席についてください」
スタスタ
綾波「?」
ナオコ「はじめm……いや久しぶりというべきかしら?綾波レイさん」
綾波「っ!?……あ、あなた誰?」
ナオコ「自己紹介聞いてくれなかった?赤木ナオコよ」
綾波「そう……(赤木ナオコ、聞いたことのある気がする名前……私は以前にも彼女とあった?)」
綾波「………(いえそれはない筈、彼女とは今日この瞬間が初対面……でもなぜか)」
41:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 05:03:46.96 ID:
YIGbDUaD0
綾波「………(この人が怖い、どうして?わからない……)」
ナオコ「そんな怖い顔してどうしたの?」
ナオコ「そんな顔しないで、そんな顔されると私が何か悪いことしたみたいじゃない」
綾波「ご、ごめんなさい」
ナオコ「まあいいわ、これから仲良くしましょう(フフフ……前みたいに生意気言わないのね、いいじゃない気に入ったわ)」
トウジ「なあセンセー」
シンジ「何?」
トウジ「綾波のやつ、転校生相手になんかビクビクしてへんか?」
シンジ「ん?……あ…確かにちょっといつもと様子違うかも」
トウジ「だよな、一体どないしたんやろうか?」
44:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 05:17:59.99 ID:
YIGbDUaD0
ケンスケ「綾波を動揺させるとは只者じゃないな……これが魔性の女って奴か!?うひょーたまんね!」
シンジ「違うと思うけど……(でもこれはちょっと気になるな……まさかナオコの奴、綾波をいじめてるとかじゃないよな?)」
昼休み
シンジ「あのさ……」
ナオコ「あらお父さんじゃない!会いたかったわ!」
「おいおい!今の聞いたか!?」 「お父さんだってよ!」
「碇と転校生知り合いだったのかよ!」 「どういうことだ!説明しろ!」
シンジ「わーわー学校でそんな大きな声でお父さんなんて呼ばないでよ!」
ナオコ「酷い!私のこと嫌いだったのね!」
「碇爆発しろ!」 「綾波と惣流だけじゃ不満なのかよ!」
「くそっ!女泣かせやがって!」
シンジ「ううっ……(綾波とのこと聞こうと思ったのにこれじゃあ無理だよ)」
47:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 05:29:51.62 ID:
YIGbDUaD0
放課後
ナオコ「ごめんなさい、さっきは遊びすぎたわ」
シンジ「もうみんなを静めるの大変だったよお……」
ナオコ「フフフ……静める必要なんてなかったんじゃないの?」
シンジ「かんべんしてよ、そしたら僕が悪い男になっちゃうじゃないか」
ナオコ「あら、何人ものの女を惚れさせる罪な男じゃなくて?」
シンジ「なっ!ぼ、僕がそんな奴なわけないじゃないか!」
ナオコ「違うの?(自覚ないのね、クラスの女子はみんなあなたに夢中なのに)」
シンジ「違うよ!あ、あんまり変なこと言うとお、お仕置きしちゃうからね!」
ナオコ「いやーんこわーい(あの男の遺伝子を持っている以上この人も素質があるわね)」
シンジ「そういうのやめてよ!また誤解されちゃうじゃないか!」
48:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 05:39:55.81 ID:
YIGbDUaD0
トウジ「あいつら仲良すぎやろ?ほんまに今日あったばかりなんか?」
ケンスケ「お父さん発言といいいや~んな感じ」
アスカ「ふん……(なんなのよあの女、いきなり現れて学校にまできて……気に入らないわねえ)」
トウジ「お~怖っ!本妻が怒っとりますわ」
アスカ「うっさい三バカ!」
ケンスケ「まあ惣流が怒るのも無理ないわな」
ナオコ「ところでさっき昼休みの時、私に聞きたかったことって?」
シンジ「あっ、実はささっきナオコと綾波が話してる時ちょっと綾波の様子がいつもと違ってさ」
シンジ「それでナオコがなにかやっちゃったんじゃないかと思って……」
50:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 05:49:44.14 ID:
YIGbDUaD0
ナオコ「私は普通に挨拶しただけよ」
シンジ「そうなの?……ならいいんだけどさ」
ナオコ「私がレイに意地悪でもしたと思ったの?」
シンジ「い、いやそ、そういう訳じゃないけど」
ナオコ「フフフ……心配いらないわ、あのこちょっと引っ込み思案なだけよ」
シンジ「そ、そうかな?(綾波って引っ込み思案かな?違うと思うけど……)」
ナオコ「ええそうよ」
シンジ「まっ、問題なかったならそれでいいや」
51:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 06:00:25.48 ID:
YIGbDUaD0
その夜
ミサト「ただいま~」
シンジ「あっ、おかえりなさいミサトさん」
ナオコ「あらミサトちゃん、おかえり」
ミサト「あら、ナオコさんまでいらっしゃったんですか?」
ナオコ「ええ……今日からここに住むことにしたから」
ミサト「えっ……ええええええええええええええええええええ!?」
ナオコ「だってリッちゃんの家にいても退屈なんだもん」
ミサト「いや……しかしですねえ……そのなんていうか、いきなり……」
シンジ「ごめんなさい、最初に提案したの僕だったんですがダメでしたか?」
ミサト「いや別に……ダメじゃないんだけどね……」
53:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 06:12:16.22 ID:
YIGbDUaD0
シンジ「僕達家族なんでしょう?なら同じ家住んでもいいじゃないですか」
ミサト「ええ……確かにまあそうね……」
ミサト「わかったわ!ここに住むことを許可します!」
ナオコ「やったあ!これでお父さんと一緒だあ!」
ミサト「ハハッ………(そういえば一応この二人本当に親子なのよね……信じられないけれど)」
食卓
アスカ「はあ!?一緒に住むですってえ!?」
ミサト「そうよ、だからこれからは仲良くするのよ」
アスカ「冗談じゃないわよ!なんでこんな素性のわからん奴と住まなきゃなんないのよ!?」
シンジ「そんな言い方ないだろアスカ!」
アスカ「あ~ら可愛い娘さんが悪く言われてて怒ってるの?お父さんだっけ?よかったわね~慕ってくれる娘ができて」
54:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 06:24:36.25 ID:
YIGbDUaD0
シンジ「なんだよ~!?」
アスカ「なんだよ~じゃないわよ!バカシンジ!」
パシッ
アスカ「っ!?」
ナオコ「ちょっと躾がなってないみたいねこの子」
アスカ「な、なにすんのよ!?」
ナオコ「人に向かってバカなんて言うもんじゃないわ」
アスカ「二人してかばい合ってるの!?バッカみたい!」
ナオコ「別に私が悪く言われたって構わないわ」
ナオコ「でも貴方も色々してもらってるシンジ君に対してバカはないんじゃないかしら?」
アスカ「だってシンジよ!シンジなんだからいいでしょう!?」
ナオコ「いい加減にしなさい!」
55:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 06:35:38.72 ID:
YIGbDUaD0
ナオコ「貴方何様のつもりなの!?シンジ君に生活の面倒全部見てもらって自分はゴロゴロしてるだけのくせに」
ナオコ「いざ人を呼ぶときはバカ呼ばわりでわがまま言い放題!そんな理屈通ると思っているの!?」
シンジ「あ、あの……その辺で終わりにしたほうが、ぼ、僕気にしてないし」
ナオコ「ごめんなさい、大事な話なの」
アスカ「な、何よ!?あんた達出来てんの!?そんなに恋人を悪く言われるのが不満!?」
ナオコ「そういう意味で言ってるんじゃないでしょう!」
アスカ「ああもう何よ!後からぽっと出てきたくせにあれこれ言わないでよ!」
アスカ「もう知らないっ!」
タッタッタ
シンジ「ア、アスカっ!?」
ミサト「あわわ……い、いきなり修羅場」
56:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 06:47:18.09 ID:
YIGbDUaD0
ナオコ「貴方もよ葛城三佐」
ミサト「わ、私もですか?」
ナオコ「ああいうのは本来大人の言うべきことでしょう」
ミサト「いや、た、確かにそうなんですが……いっつもあんなのりなんで注意しようとも思いませんでした」
ナオコ「それじゃあダメでしょうが」
ミサト「すみません……」
ナオコ「ごめんねいきなり騒いじゃって……」
シンジ「あ、いや、その……なんていうか……あそこまでキツく言う必要はなかったんじゃないかと」
ナオコ「いや振り返ってみればそうなんだけれどなんかカチンと来ちゃって」
シンジ「あ、あの僕アスカの様子見てきます!」
ナオコ「今はやめておいてほうがいいわよ」
シンジ「でも……」
ナオコ「一人になるのも大事なのよ」
57:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 06:51:48.48 ID:
YIGbDUaD0
深夜
ナオコ「じゃあそろそろ寝るわ」
ミサト「どこで寝るおつもりで?」
ナオコ「お父さんの部屋」
シンジ「えええっ!?」
ナオコ「嘘よ」
シンジ「ホッ」
ナオコ「さすがにあの騒ぎの後じゃあそれは出来ないわ」
ミサト「じゃあどこで?」
ナオコ「彼女の部屋で」
59:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 06:56:52.26 ID:
YIGbDUaD0
ミサト「彼女って……まさかアスカの?」
ナオコ「そうよ」
シンジ「それはもっとまずいんじゃ」
ナオコ「まあなんとかなるでしょう」
ミサト「だといいんだけど」
ナオコ「まあ今度は引っ叩いたり怒鳴ったりしないから大丈夫よ」
ミサト「はあ……」
ナオコ「それじゃあおやすみねお父さん」
シンジ「お、おやすみ」
60:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 07:03:19.17 ID:
YIGbDUaD0
ガラガラ
アスカ「ん?」
ナオコ「あら?まだ起きてたの?」
アスカ「何しに来たのよ?」
ナオコ「寝に来たの」
アスカ「ここで寝るっての?」
ナオコ「そうよ悪いかしら?」
アスカ「悪いに決まってんでしょ」
ナオコ「まあ断られてもここで寝るんだけれどね」
アスカ「ふん……」
61:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 07:09:08.17 ID:
YIGbDUaD0
ナオコ「あら、あんまり怒らないのね?」
アスカ「あんたのせいでもう怒鳴る気力もないのよ」
ナオコ「そう……」
アスカ「………」
ナオコ「………」
ナオコ「ねえ……」
アスカ「何よ?」
ナオコ「さっきはいきなり引っ叩いたりして悪かったわね、痛かったでしょう?」
アスカ「今更許しを貰いに来たっていうの?」
ナオコ「別にそういう訳じゃないけれど……ちょっとやりすぎだったかなって」
63:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 07:18:16.72 ID:
YIGbDUaD0
アスカ「全くもってそうよ」
ナオコ「でも私が怒った理由も理解してくれるでしょう?」
アスカ「まっ……まあ、す、少しは……」
ナオコ「軽口くらいはいいけれど行き過ぎた暴言はダメよ」
アスカ「まっ、まあ確かにそう言われると今まで言いすぎだったかもなんて……」
ナオコ「そうやって分かってくれればいいのよ」
アスカ「で、でも………」
アスカ「あいつを……シ、シンジを見るとちょ、ちょっと口が悪くなっちゃうのよ」
アスカ「ど、どうすればいいのかな?」
ナオコ「ねえアスカ」
アスカ「な、何よ」
ナオコ「お父さんのこと……いやシンジ君のこと好きなんでしょ?」
64:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 07:27:58.80 ID:
YIGbDUaD0
アスカ「な、何言ってんのよ!?ば、ばっかじゃないの!?」
ナオコ「そうやって照れてるところを見ると図星のようね」
アスカ「す、好きなわけ無いでしょう!」
ナオコ「じゃあ嫌いなの?」
アスカ「そうよ、あ、あんな奴……」
ナオコ「あ~まだそんな事言ってるの貴方?」
アスカ「ううっ……」
ナオコ「正直な気持ち話してみなさい、大丈夫……本人には言わないから」
アスカ「………きよ」
ナオコ「えっ?」
アスカ「好きよ!私はシンジが好きっ!なんか悪いっ!?」
66:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 07:37:15.46 ID:
YIGbDUaD0
ナオコ「別に悪くはないけどそんな大きな声で言ってると聞こえるわよ?」
アスカ「あっ……///」
ナオコ「貴方結構抜けてるわね」
アスカ「抜けてなんか……」
ナオコ「それとも聞こえる程の声で好きっていう告白だったの?」
アスカ「ち、違うわよ……」
ナオコ「でも早めに意思を伝えないと他の女に取られちゃうわよ」
ナオコ「例えば………私みたいな女にね」
アスカ「なっ!?」
ナオコ「フフフ……冗談よ、大丈夫さすがにお父さんと恋愛はしないわ」
67:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 07:48:49.47 ID:
YIGbDUaD0
アスカ「そういえばアンタ、なんでアイツのことお父さんって呼んでるの?」
ナオコ「そのままの意味よ、彼が私の父だから」
アスカ「じょ、冗談でしょ……?」
ナオコ「本当よ……こればっかりはね」
アスカ「嘘っ!……あ、相手は誰よ!?ていうかあんた達同い年でしょ!?」
ナオコ「焦らなくてもシンジ君は女性経験はないから大丈夫よ」
アスカ「ど、どういうこと……?」
ナオコ「実は私サイボーグなの、でそのサイボーグを作ったのがシンジ君よ」
アスカ「シンジがそんなもの作れるわけ……第一サイボーグなんて作れる技術が」
ナオコ「人は見かけによらないのよ……それにネルフの科学技術はあなたも知ってるでしょ?」
71:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 07:58:51.74 ID:
YIGbDUaD0
アスカ「そういってごまかしてるんでしょ?」
ナオコ「あら、信じてくれないの?悲しいわ~」
アスカ「鬱陶しい嘘泣きね、分かったわよ……子供じみた話だけど今は信じてあげるわ」
ナオコ「本当?フフフ……嬉しい」
アスカ「ってもうこんな時間じゃない、早く寝なくちゃ!」
ナオコ「あら本当だわ……すっかり話し込んじゃったわね」
アスカ「あ~もう、誰かさんのせいで~」
ナオコ「言ってくれるわね~せっかく恋愛相談に乗ってあげたのに」
ナオコ「まあいいわ、そろそろ寝ましょう」
アスカ「そうね、おやすみ」
ナオコ「はいおやすみ」
68:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 07:49:20.51 ID:HXMESVVO0
出オチだったのにがんばりますね支援
70:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 07:55:45.52 ID:JXhaBUDa0
寝る前に見た時と話のノリが変わっててワロタwww
69:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 07:49:45.20 ID:rdZ6SeGB0
これは良スレ
72:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 08:05:44.91 ID:
YIGbDUaD0
数日後
ナオコ「おはよ~姫~」
アスカ「な、何よ姫って!?」
ナオコ「だって貴方ワガママばっかでお姫様みたいなんだもの」
アスカ「そんなワガママじゃないわよ!」
ナオコ「そうやってすぐ怒るとこなんかも我儘な姫っぽいわね~」
アスカ「キーッ!」
ミサト「初日の大喧嘩が嘘のように仲良くなったわね」
シンジ「あれって仲いいのかな?」
ミサト「あれが彼女たち流のコミュニケーションなのよ」
シンジ「は、はあ」
73:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 08:11:56.20 ID:
YIGbDUaD0
ミサト「まあいいや、それよりそろそろ学校にいく準備しなさい」
シンジ「二人共、騒いでないで学校にいくよ」
プルル!プルル!
ミサト「朝っぱらから電話?一体誰かしら?」
ミサト「はい葛城で~す………ってリツコじゃないどうしたのよ?」
ミサト「えっ?急いで伝えたいことがあるから早く来いですって」
ミサト「分かった、今すぐ行くわ」
ミサト「ごみんシンちゃん、ちょっち急ぎの用事入ったから先出かけるわ」
シンジ「あっ、はい気をつけて」
74:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 08:17:32.32 ID:
YIGbDUaD0
ネルフ本部
ミサト「それで、伝えたいことって何?」
リツコ「これを見て頂戴」
ミサト「これは………ってこの内容は!」
リツコ「母さんの健康診断書よ」
ミサト「嘘でしょ……?」
リツコ「私だって嘘であって欲しかったわ」
ミサト「やっと家にも溶けこんできたのに………アスカとも仲良くなれてきたのに……」
ミサト「こんなのあんまりじゃない!」
75:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 08:23:50.06 ID:
YIGbDUaD0
ミサト「どうにかなんないのリツコ!?」
リツコ「これはどうすることもできないわ………」
ミサト「そんな………」
学校
体育
アスカ「ボールそっち行ったわよっ!」
ナオコ「えっ?」
コロンコロン
アスカ「あ~もう、何やってるのよお!」
77:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 08:34:13.47 ID:
YIGbDUaD0
ナオコ「ごめんなさい」
アスカ「はあ……次はしっかりやってよね」
ナオコ「ええ、もちろんよ」
昼休み
ナオコ「もうお腹いっぱいだわ」
シンジ「まだ結構残ってるよ?もしかして美味しくなかった?」
ナオコ「いやそんなことないんだけれどなんか食欲が無いのよ」
シンジ「大丈夫?体調悪いの?」
ナオコ「ええ大丈夫よ、大したことないわ」
シンジ「あんまり無理しちゃだめだよ、あんまりあれだったら保健室に行こう」
ナオコ「心配してくれるのね、ありがとう」
78:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 08:46:30.81 ID:
YIGbDUaD0
午後の授業
教師「ええですからここの公式はこうなって……ハイではここの問題、赤木ナオコ君」
ナオコ「はい、そこの公式はえーと………えーと………あれ?」
教師「おや?どうしましたかな?分からないのですか?」
ナオコ「いやそうではないのですが………だから、そこの公式はそうなってああなって」
教師「式が無茶苦茶ですよ……もういいです、他の人に聞きます」
ナオコ「………(こんな簡単な数式がわからないなんて………どうしちゃったの私?)」
シンジ「…………(ナオコ、大丈夫かな?)」
放課後
アスカ「ちょっとアンタ!今日ずっと調子悪いじゃない!どうしちゃったのよ!?」
ナオコ「なんか今日は調子悪いみたいね」
79:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 08:54:44.58 ID:
YIGbDUaD0
アスカ「保健室、連れて行きましょうか?」
ナオコ「いいえ大丈夫よ、家で寝れば治るわ」
アスカ「あっそ、でもあんま無理すんじゃないわよ」
ナオコ「ええ」
夜・自宅
ミサト「ただいま」
シンジ「あっ、おかえりなさい……ってミサトさんなんか暗くないですか?」
ミサト「う~んちょっちね、まあ気にしなくていいわよ」
シンジ「ミサトさんも調子悪いとかやめてくださいよ、ナオコだって今日調子悪かったんですから」
ミサト「ナオコさんが……(嘘……もう症状が出始めたというの?)」
80:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 09:01:15.01 ID:
YIGbDUaD0
シンジ「どうかしたんですか?」
ミサト「い、いえなんでもないわ」
ミサト「そ、それより今日の晩御飯は!?」
シンジ「今日はですね―」
ミサト「(本当のことなんて言えるわけないじゃない)」
82:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 09:06:38.41 ID:
YIGbDUaD0
数日後
シンジ「はぁ~今日は学校遅くなっちゃったなあ」
シンジ「ナオコ達は先に帰ったみたいだけど」
ガチャガチャ
シンジ「ただいまー」
シーン
シンジ「あれ?おかしいな~……いないのかな?」
シンジ「ナオコ~居ないの~?」
シーン
シンジ「本当いないのかな?」
83:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 09:12:45.33 ID:
YIGbDUaD0
シンジ「ん?廊下の奥になんか見えるな?」
シンジ「なんだろあれ?」
スタスタ
シンジ「っ!」
シンジ「ナオコ!どうしたんだ!?どうしたんだよ!?」
ナオコ「ううっ……おとうさん……」
シンジ「大変だ!どうしよう!?」
シンジ「とりあえずネルフに電話だ!」
85:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 09:21:54.34 ID:
YIGbDUaD0
ネルフ病院内
シンジ「どういうことなんですかリツコさん!?」
リツコ「言ったとおりよ、母さんはもうじき死ぬわ」
シンジ「そんな……どうにかならないんですか!?」
リツコ「無理よ……どうにもできないわ」
シンジ「なんてこった………どうしてこんなことに」
リツコ「………」
シンジ「ううっ………うううっ………」
90:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 09:28:58.06 ID:
YIGbDUaD0
ガチャ
ゲンドウ「シンジ……」
シンジ「父さん……」
ゲンドウ「ナオコ君の事は聞いた、悲しい事実だが受け止めるしかない」
シンジ「そんな事言ったって………あんまりだよ……」
ゲンドウ「彼女に残された時間は少ない……今のお前がやるべきことはそこで泣くことか?」
シンジ「…………」
ゲンドウ「…………」
シンジ「病室に行ってくる………」
ゲンドウ「ああ、それがいい」
91:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 09:36:00.79 ID:
YIGbDUaD0
シンジ「…………」
ガチャ
ナオコ「あら?……お父さん………?」
シンジ「ナオコ………」
ナオコ「どうしたのそんなに暗い顔して、そんなんじゃせっかくの美男子顔が台無しよ」
シンジ「うっ………」
ナオコ「泣いてるの?」
シンジ「うううっ……ううっ……」
ナオコ「ちょっと!本当にどうしたのよ!?」
92:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 09:43:47.72 ID:
YIGbDUaD0
シンジ「ごめん………」
ナオコ「いきなりごめんって言われても困るんだけど……」
シンジ「僕は君に何もしてあげられなかった……」
ナオコ「えっ?」
シンジ「もっと一緒に遊んでおけばよかった……もっと美味しいお弁当作りたかった……」
シンジ「もっと……もっと………」
ナオコ「なんだかよく分からないけれど……」
ナオコ「何もしてあげれなかったっていうのは違うと思うわよ」
シンジ「えっ?」
94:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 09:52:23.39 ID:
YIGbDUaD0
ナオコ「だって私は貴方と居るだけで楽しかったもの」
ナオコ「お弁当だって十分美味しかったしアスカとも出会えたし」
ナオコ「何一つ不満なんてないわ」
シンジ「でも………」
ナオコ「私が一度もう死んでるって話は聞いてたわよね?」
シンジ「うん」
ナオコ「実はその時の私の死因、自殺なのよ」
シンジ「えっ?」
ナオコ「あの頃の私は科学者としてはすごい評価されていたけど人間としては決して充実していなかったわ」
95:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 10:00:11.27 ID:
YIGbDUaD0
ナオコ「周りの人間関係もグダグダで娘とも上手くいかない」
ナオコ「いや今思えば昔っから良い人生じゃなかったわ」
ナオコ「学生時代も勉強ばっかりで青春の思い出なんて何一つないし」
ナオコ「結婚するもリッちゃんが生まれた後間も無くして離婚、あの娘も一人にさせすぎたわ」
ナオコ「そうこうしていくうちに気がついたら婆さん呼ばわりされる年になって……」
ナオコ「はあ~やっぱりろくな人生じゃなかったわ」
シンジ「………」
ナオコ「でもシンジ君、貴方はそんな私にもう一度チャンスを与えてくれたのよ」
シンジ「僕が?」
98:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 10:07:54.79 ID:
YIGbDUaD0
ナオコ「得られるはずの無かった青春を得られ、戻ることのないはずだった若さも取り戻し……」
ナオコ「娘とも再び会え……そして何よりお父さんとも出会えたわ」
ナオコ「私にとってはこれ以上に無い幸せだわ」
ナオコ「だから……何も出来なかったなんて言わないで」
ナオコ「貴方はもう十分私のために色々やってくれたのよ」
シンジ「うっ…………」
シンジ「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
ナオコ「だから!?どうしてここで泣くのよ!?」
101:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 10:18:05.32 ID:
YIGbDUaD0
シンジ「だってっ!だってえええええええええええええええええええええええええええええ!]
ナオコ「娘に泣き縋る父親とか最低よ」
シンジ「しょうがないじゃないか………しょうがないじゃないかああああ!」
ナオコ「はあ………しょうがないわね、今だけポジションチェンジしてあげるわ」
シンジ「うわああああああああああああああああああああああんん義母さあああああああああああん」
ナオコ「泣きなさいシンジ………今だけは……」
シンジ「うわあああああああああああああああああああああああああああああん」
ゲンドウ「…………」
冬月「碇、お前の選択次第では彼らが親子だった可能性もあったのだがな……」」
ゲンドウ「全ては終わったことだ……もはやどうすることもできない」
104:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 10:24:44.32 ID:
YIGbDUaD0
数時間後
ガラガラ
ナオコ「あら?碇司令じゃありませんか」
ゲンドウ「シンジはどうした?」
ナオコ「見ての通り泣きつかれて寝ていますわ」
ゲンドウ「そうか……」
ナオコ「それにしても司令自らお見舞いとは恐れ入りますわ」
ナオコ「また嘘で塗り固められた言葉で口説きにでも来たんですか?」
ゲンドウ「そうではない」
106:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 10:31:30.58 ID:
YIGbDUaD0
ゲンドウ「容態を見に来たのだ」
ナオコ「容態?もうすぐ死ぬ女に容態も何もないでしょう」
ゲンドウ「知っていたのか?」
ナオコ「自分の体ですからね、嫌でもわかりますわよ」
ナオコ「それにこの子の反応を見たらねえ………」
ゲンドウ「そうか………」
ナオコ「本当司令の息子とは思えないほどいい子ですね、シンジ君」
ナオコ「願わくばこのまままっすぐ育ってほしいわね」
ゲンドウ「………」
105:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 10:29:26.82 ID:xSmAiUQn0
序盤のシンジ君の狂気の所業はなんだったのか
108:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 10:36:32.18 ID:YqelUFRYI
序盤のシンジくんはどう考えてもいい子ではないと思うの。
腐ってると思うの
99:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 10:11:02.71 ID:YqelUFRYI
こんなスレみた時、どんな顔すればいいかわからないよ…
103:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 10:20:42.00 ID:K0kPcpXsO
>>99
笑エヴァいいと思うよ
109:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 10:38:20.85 ID:
YIGbDUaD0
ナオコ「こんないい子なのに母親もいないなんてかわいそうだと思いません?」
ゲンドウ「ユイならすぐ近くにいる」
ナオコ「それは貴方にとってでしょう?シンジ君にとってはもっと実体的で目に見える母親が必要なんですよ」
ゲンドウ「何が言いたいのかね?」
ナオコ「私の娘を不幸にしたら呪い殺してやるってことよ」
ゲンドウ「…………」
ナオコ「まあどうせあなたに言っても無駄でしょうが」
ゲンドウ「時間だ、私はもう行く」
ナオコ「その前に一ついいですか?」
113:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 10:44:16.06 ID:
YIGbDUaD0
ゲンドウ「なんだ?」
ナオコ「レイと会わせてくれませんか?」
数分後
綾波「ご用ですか?」
ナオコ「まあ大したことじゃ無いけれどね」
ナオコ「貴方、私のことが怖い?」
綾波「怖くわありません……ただ」
ナオコ「ただ?」
綾波「貴方とだいぶ昔にあった気がします」
117:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 10:55:11.46 ID:
YIGbDUaD0
ナオコ「その気は正しいわ」
綾波「と言うと?」
ナオコ「あなたと私は昔出会っているのよ」
綾波「っ!?」
ナオコ「それも最悪の形でね」
ナオコ「ごめんなさい、今更だけどあの時のこと謝るわ」
ナオコ「勿論口で謝ったくらいで許される罪ではないんだけれどそれでも今はそれくらいしか出来ないから」
綾波「あなたの言っている意味がわかりません」
ナオコ「知らないほうがいいかもしれないわ………ただ一つだけ覚えておいて欲しいのは私が貴方にとんでもない罪を働いたってことよ」
綾波「罪?」
ナオコ「そう………あの時の私どうかしてたわ、今思えば司令にあそこまで惚れてた理由もよくわからないし」
ナオコ「シンジ君のがよっぽどいい男ね」
120:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 11:09:21.96 ID:
YIGbDUaD0
>>118後少しで終わるよ
数日後
ナオコ「私………もうダメみたい……」
アスカ「ちょっとタチの悪い冗談はやめなさいよ!」
シンジ「そうだよっっ!」
ナオコ「ありがとう……二人共………楽しかったわ………」
アスカ「そんな……そんな言い方じゃ本当にもうダメみたいじゃない!」
ナオコ「あなたの恋………おうえんしてるわ……」
アスカ「応援だけじゃ足りない!協力してくれないとっ!」
119:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 11:01:12.22 ID:
YIGbDUaD0
ナオコ「そうそう、あなたシンジ君のこと好き?」
綾波「よくわかりません」
ナオコ「分からないの?」
綾波「はい………でも」
ナオコ「でも?」
綾波「嫌いではないと思います」
ナオコ「そう、ならこれからもシンジ君と仲良くしてあげて」
綾波「はい……」
121:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 11:09:53.42 ID:uXSJb0YU0
不覚にも感動してきた
123:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 11:16:05.64 ID:
YIGbDUaD0
ナオコ「だい……じょうぶ……あなたなら……できるわ……」
アスカ「ちょっと!嘘でしょ!?しっかりして!」
ナオコ「げんき……でね………ふたり………とも……………」
ナオコ「………」
アスカ「ウソッ!?ウソッ!目を覚ましてっ!ねえっ!」
医者「ご臨終です」
シンジ「うわああああああああああああああああああああああああああああああ!」
アスカ「いやあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
ミサト「…………」
リツコ「…………」
125:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 11:24:27.00 ID:
YIGbDUaD0
冬月「彼女が逝ったそうだ」
ゲンドウ「そうか……」
冬月「五年前に落ちた時とはうって代わり穏やかな死顔だったとのこと」
ゲンドウ「そうか……」
ゲンドウ「………」
ゲンドウ「冬月、私は補完計画をやめようと思う」
冬月「なんだとっ!?ユイ君に会うことを諦めるというのか!?」
ゲンドウ「ユイに会うことより大事なことに気づいたのだ」
126:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 11:31:13.23 ID:
YIGbDUaD0
冬月「ユイ君に会うことより大事なこと………」
冬月「そういうことか碇?」
ゲンドウ「ああ………」
冬月「よりによってお前がその選択肢を選ぶとはな……後悔はしないな?」
ゲンドウ「いつまでも過去を引きずって生きてはいけないのだ……これからは今あるこの時を見ながら生きて行こうと思う」
冬月「お前も成長したな………いいだろう、お前がその道を行くというなら私もそれに着いて行くよ」
ユイにさようなら
ナオコにありがとう
そして……全てのリツコにおめでとう
終劇
128:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 11:33:10.09 ID:ikOa5+bMO
終わったな
132:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 11:45:01.71 ID:7+9E6FSw0
おつ!!面白かった
137:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 12:00:37.32 ID:rQXeaVu70
ただ一つ問題を挙げるとすればばあさんの中学生姿を想像できなかったのか心残りだ
138:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 12:04:26.14 ID:
YIGbDUaD0
>>137
個人的には霧島マナの顔がちょっと違うバージョンをイメージしてた
髪の毛の色とか近いしね
140:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 12:11:49.82 ID:rQXeaVu70
>>138
なるほど
俺は原作のナオコがそのまんま制服を着ているというイメクラかAVみたいな容姿しかイメージできなかった
144:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 12:56:29.46 ID:JXhaBUDa0
シンジ「そんな事言われても腰が止まらないよぉ」ズチュズチュ
なんで良い話でまとまってんだよ…
142:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/19(水) 12:42:05.22 ID:tFDXb+w/0
乙
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