前→ハニー・ポッター「秘密の部屋?なぁに、それ」
まとめ→ハニー・ポッター シリーズ まとめ
141:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 00:50:21.20 ID:
u3qs1CAJ0
ハーマイオニー「ふーっ、ふーっ、も、もう!あなたはすぐにそうやって!もう!」
ハニー「挨拶よ、挨拶。ふふっ。押し倒しただけなのに」
ハーマイオニー「普通の友人同士は挨拶代わりに押し倒して迫ったりしないわ!」
ハニー「だそうだけど、どうかしら?豚のみなさん?」
ハグリッド「いやいや、普通です」
通行人「稀によくあります」
通行人「ですからつづけて」
通行人「どうぞ」
通行人「ヒンヒン!」
ハーマイオニー「訓練されすぎよあなたたち!!」
143:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 00:55:22.01 ID:
u3qs1CAJ0
ハーマイオニー「ハグリッドもこんにちわ。また会えて嬉しいわ。元気だった?」
ハグリッド「おう、いいもん見させてもらったからな」
ハーマイオニー「そういうことじゃなくて……それで、ハニー?ロンたちはどうしたの?」
ハニー「少し、ね。平気よ、すぐに来るはずだから。何せロンは……」
ロン「ハニー!僕のハニー!!あぁ良かった!僕ぁ魔法界の終わりかと思ったよハニーーーー!」
ハニー「私の出来る豚だもの。ね?」
ハーマイオニー「ロン、ローーン!?あなた包帯血まみれで何をしているのーーー!?!?」
144:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 00:58:04.92 ID:jckoxmYU0
手首すっぱり切れてんのにロンは元気だなwwwwwww普通死ぬぞwwwwwww
145:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 01:05:42.02 ID:5pDNZ73k0
治るよな!?治るんだよな!?
146:
さるなんて跪きなさいよ:2012/11/05(月) 01:06:04.72 ID:
u3qs1CAJ0
ロン「あはは、見た目が派手なだけでさ。もうとっくに腕は元通りだよ、ほら」
ハーマイオニー「勘弁して頂戴……出会い頭にお友達が血まみれなんて、笑えないわ」
ハニー「出会い頭に押し倒されたり、はとっても嬉しいわよね」
ハーマイオニー「ハニー!もう、そ、それは、いやでは、って、もう!!」
ロン「おいハグリッド!!どういうことだずるいぞ君ばっかりいいもん観たってことかい!?ちっくしょうマーリンの髭!」
ハグリッド「おめぇさんばっかりに豚の特権はゆずらねぇぞ!なんせ俺ぁ、ノクターンからハニーを救出したんだからな!」
モリー「はぁ、はぁ。良かったわハニー、無事で……ノクターン横丁!?」
アーサー「あぁ、よりによって……お隣の横丁でまだよかったか。心配したよ、ハニー」
ハニー「えぇ、どうも。心配?無用の長物ね。崇め奉る準備だけしていればよかったのに」
150:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 01:09:59.29 ID:
u3qs1CAJ0
フレッド「僕ら、そこには入り口を見ることだって許されてないぜ、ハニー!?」
ジョージ「おっそろしいところだって聞いてるぜ?余裕だったのか、ハニー!?」
ハニー「そうね。少し汚かったけれど。なんてことはなかったわ」
ロン「だってさ?どうなのさそこんとこ」ヒソヒソ
ハーマイオニー「震えてたから押し返せなかったっていうのもあったのよ」ヒソヒソ
ロン「やっぱりね」
ハニー「ロン?」
ロン「なんだいハニー!僕のハニー!ヒンヒン!」
ハニー「包帯、締めなおしてあげましょうか?」
151:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 01:11:24.98 ID:cBiVWggb0
ヒンヒン!!
152:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 01:13:48.90 ID:ZC9MwWOE0
魔法じゃ生えないだrうわ何するやm・・・
はぁはぁ・・・
だって誰だったかおじぎセンセーにわざわざシャイニングフィンガーもらttうわまたかなにすr
155:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 01:18:04.33 ID:
u3qs1CAJ0
>>152
あれは足枷(手だけど)のために与えたもの
魔法薬でバラけた部分は元に戻せる。最終巻参照。えらく戻りが速かったのはなんや勘弁して
153:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 01:15:32.88 ID:
u3qs1CAJ0
フレッド「ロニー坊やが落ちてる間に、グリンゴッツで金をおろしてきた僕達一行なのさ」
ジョージ「別の意味で堕ちっちまってるジニーは、終始グレンジャー嬢を睨みっぱなしさ」
ハーマイオニー「じ、ジニー?えぇっと、私ハーマイオニー・グレンジャー。私もグリフィンドールなの。仲良くしましょう?」
ジニー「……」
ハニー「ジニー?私のお友達に無愛想な妹なんて、可愛くないわ?」
ジニー「こんにちは!おねぇさまの お 友 達 !」
ハーマイオニー「……えぇ。 親 友 の、ハーマイオニーよ。よろしくね?」
パーシー「父さん、女の子ってコワイね。ぺネロピーもいつかあぁなるのかな」
アーサー「ははは、パーシー。今頃かい?母さんをみれば分かるだろう?うん?ぺネロピーというのは?」
モリー「アーサー?」
アーサー「ま、まってくれ母さん。後生だ、後生だからその鍾乳石を下ろそう、小鬼が困るだろう?な?」
159:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 01:26:31.46 ID:
u3qs1CAJ0
モリー「それじゃ、それぞれの用事を済ませてから一時間後に本屋さんの前で落ち合いましょう。そこのツインズ、ノクターン横丁に行ってはいけませんよ?」
フレッジョ「「何のことだか分からないよ、マム」」
ジニー「わ、私は、おねぇさまと……」
モリー「ジニーはお母さんと一緒に洋裁店が先。採寸をするんですからね」
ハニー「後で会いましょ、ジニー。さっ、ロン。ハーマイオニー。行くわよ」
ロン「あぁ、ハニー!さぁ!」
ハーマイオニー「ロン。すごく自然にハニーをおぶさる格好になるのはやめて。やめ、あなたたちまさか夏中そんな!?ずるい!ずるいわ!あなたの背が高いからって!!!」
160:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 01:32:47.04 ID:
u3qs1CAJ0
ロン「あぁ、アイスクリームがこんなに美味しかったなんて!ハニーと一緒に食べると格別さ!」
ハーマイオニー「ハニーの下に敷かれてハニーに食べさせてもらえばそうでしょうね、あなたにとっては」
ハニー「あら、ハーマイオニーもしてあげるわよ?」
ハーマイオニー「い、いいわ。それより、ハニー。あまりゆっくりもしてられないのよ。色々と学用品……」
ハニー「アーン」
ハーマイオニー「あ、あー……ち、ちがうわ!もう!真面目なお話よ!」
ハニー「私、いつだって真面目だわ」
ハーマイオニー「素晴らしい心がけね。できれば良い方向に使って頂戴」
ロン「何言ってるのさ、ハニーはいつだって正しいよ」
ハーマイオニー「マットは黙って」
165:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 01:39:27.14 ID:jckoxmYU0
まて・・・おぶっていただと・・・?まさか階段が急だからって時もおぶって降りていたのか・・・?俺はてっきり自分が踏み台になっておりているものだとばっかり・・・
166:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 01:42:33.06 ID:cBiVWggb0
ヒンヒン!
164:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 01:38:27.43 ID:
u3qs1CAJ0
ハニー「少しくらい、いいじゃない」
ハーマイオニー「でも、ね?ほら、羊皮紙だのインクだの、色々と……魔法薬の材料は買い足さなくても大丈夫でしょうけど」
ロン「まともに授業やった方を数えるのが楽だったもんな、去年のスネイプの野郎の授業は」
ハニー「それはそうだけれど、そんなに急がなくっても。大丈夫、私がお店でお願いして、すぐに用意してもらうわ」
ハーマイオニー「そうじゃなくって!もう、あのねハニー……」
ハニー「……もの」
ハーマイオニー「え?」
ハニー「せっかく会えたんだもの!ゆっくり、お話してよ!私、あなたと何週間も…………」
ロン「ハーマイオニー、おかわりはいかが?」
ハーマイオニー「えぇ、そうね。有り金全部いただくわ」
167:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 01:46:09.69 ID:
u3qs1CAJ0
ガヤガヤ、ガヤガヤ
モリー「あ、ロン、ハニー、ハーマイオニー。間に合ってよかったわ!」
ハニー「えぇ、そうね。最後はロンが豚としていい働きをしてくれたもの」
ロン「君に鍛えられているからね、ハニー!僕は君のスニジェットさ、ハニー!見えなくなんてならないけどね!!」
ハーマイオニー「最初からあなたが全部お店回ればよかったんじゃ……おまたせしました、ウィーズリーおばさん」
モリー「えぇ、えぇ!本当に、間に合ってよかったわ!見て!あれ!」
ハニー「? 何かしら。あののぼり……」
『ギルデロイ・ロックハート サイン会開催! 自伝「僕こそマジックだよね☆」』
ハーマイオニー「!?!? か、彼が来るの!?ここに!?!?」
ハニー「…………」
ロン「……なんだい、その反応」
ハーマイオニー「えっ、あっ、だってロックハートって、ほら!教科書をたくさん書いてる、その、有名人でしょ!?」
ハニー「ロン、私、執筆活動をしてみようと思うの」
ロン「毎回百万冊買うよ」
ハーマイオニー「そんなんじゃないったら!!!!」
169:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 01:52:50.56 ID:
u3qs1CAJ0
ロックハート「やぁ!HAHAHA!お美しいご婦人、それにお嬢さんたち!今日は来てくれてありがっとぅー!だよね☆」
キャーーーー!ロックハートサーーーーン!!!
モリー「あぁ、彼って……ステキだわ」
ロン「……わぁーお。黄色い歓声の真っ只中に、なんだかものすごい優男がいるぜ」
ハーマイオニー「あぁ、あれが……ね、ねぇハニー?私、髪の毛変じゃない?」
ハニー「……さぁ」
ハーマイオニー「あっ、ち、ちがうのよ?あのね、彼って有名人じゃない?失礼があったら……は、ハニー!?どうしてこっちを向いてくれないの、ハニー!?」
ロックハート「HAHAHAHA!バンビーナちゃんたち、盛り上がるのもほどほどにね……うん?ハニー?……もしや、ハニー・ポッターでは!?」
175:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 02:02:44.75 ID:
u3qs1CAJ0
ザワザワザワ
店員「!ポッターさん!どうぞ、どうぞ前へ!さぁさぁ、どうぞ!」
ハニー「いいえ、私は別に……ここで」
新聞記者「ロックハートさんと二人で撮らせてください!お願いします!あぁ、なんて美しい!ヒンヒン!」
ハニー「……豚のお願いなら」
ロックハート「やぁやぁ、なんてことでしょう!よもやあなたにこの場で会えるとは!」
ロン「なんだあの色男め……まてよ、ハニーなら、きっと……」
ハーマイオニー「あ、そ、そうね……きっと、あの人も……」
ハニー「……」
ロックハート「……」
ハニー「どうも、ロックハートさん?私、ハニー・ポッター。闇の帝王だかなんだかを降して、魔法界の英雄だなんて呼ばれているわ。私自身は、興味がないのだけれど」
ワーーーーワーー! ハニーーー!ハニーー! ヒンヒーン!
ロックハート「こんにちわ、お嬢さん!私はギルデロイ・ロックハート!マーリン勲章勲三等、闇の力に対する防衛術連盟名誉会員、そして『週間魔女』チャーミングスマイル賞五回連続受賞の、ロックハートさ!」
ロックハート「まぁ、私はそんなもの。興味ないのだけどね☆世の女性が僕を放っておかないのさ」
キャーーーーー!!ロックハートサンイケメーーーーーン!
176:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 02:07:20.83 ID:
u3qs1CAJ0
ロックハート「ありがとう、ありがとう!さぁハニー、握手だ」ギュッ
ハニー「えぇ」ギュッ
ロン「……あの優男め、ハニーに認められるだと!?何様だちくしょう!マーリンの髭!」
ハーマイオニー「あぁ、私、どうすれば。あぁ、困ったわ、ハニーに、あの人……どっちも素敵」
ロン「何かいった?」
ハーマイオニー「さぁ。あなた、ヒンヒン言い過ぎてお耳がおかしくなったんじゃないかしら」
ロン「君ほどじゃないさ、あぁ」
177:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 02:09:31.47 ID:8EYAVJ6BO
どっちもお互いの話聞いてねぇw
179:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 02:12:56.06 ID:cBiVWggb0
ヒンヒン!
181:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 02:15:01.42 ID:
u3qs1CAJ0
ロックハート「彼女は私の本を購入するためにここに来たわけですが!もちろん無料で進呈させていただきますよ!サイン入りでね!」
ハニー「結構よ。私、そんな風にたかるほど驕り高ぶっていないの」
ロックハート「遠慮しなくていいさ!今に君は、この本の“そのもの”を手に入れるのだから!安いものだよ!」
ハニー「……そのもの?どういう……本当によこすのね。ロン?」
ロン「あぁハニー!僕のハニー!君に杖以上に重いものは僕がもたせないよ!……」ジーーッ
ロックハート「HAHAHA、なにかな少年。モテモテアゲアゲになる秘訣かい?そうだね、先ずは僕の自伝を読むことから始めようか☆」
キャー!ロックハートサンアイノデンドウシーーー!
ロン「……ハニー、こいつぶっとばしていいかい」
ハニー「何にしろ一定の需要はあるみたいだから放っておきなさい。無視が一番よ」
ロン「あぁ、そういうことか」
ハーマイオニー「お、おかえりなさい!ハニー、あの、と、特に意味はないのだけど、手をつないでくれないかしら……?」
ハニー「……手といわず、もっともっと、触ってあげていいのよ?ハーマイオニー?ね?ほら、そっちの棚の影で」
ハーマイオニー「あ、っそ、そんな、ちが、あぁ、私、私もう」
ロン「もうダメかも分からないね、君」
184:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 02:24:15.07 ID:
u3qs1CAJ0
ロックハート「おや、お友達と用事かな!まぁまぁハニー!僕の話を最後まで聞いてほしい!」
ロックハート「何せ!君とそのご学友!そしてこの場にいらっしゃる多くの方に関わる重大発表があるのですから!」
キャー!ロックハートサンエンゼツジョウズーーーー!
ハニー「重大発表?何?回りくどいのは嫌いよ」
ロックハート「HAHAHA!それは失礼!みなさん!ここに大いなる喜びと誇りをもって発表いたします!」
ロックハート「私、ギルデロイ・ロックハートは!ホグワーツ魔法・魔術学校にて『闇の魔術に対する防衛術』担当教授をお引き受けすることになりました!」
キャーーーー!キャーーーーーーー!!!!!
ハニー「……」
ロン「……うげぇ」
ハーマイオニー「ロックハートさんが、ほ、ほぐ、なんて!なんて素晴らしいの!」
187:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 02:29:24.88 ID:qY5LSFm60
裏切りは許されないぞハーマイオニー
ピンピン!
188:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 02:30:16.90 ID:ftsbiXF0O
189:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 02:31:37.37 ID:
u3qs1CAJ0
ハニー「……もう呆れて、物も言えないわ」
ロン「まったくだね。ほら、ハーマイオニー。レジはあっちだ、さっさと精算しよう」
ハーマイオニー「ま、待って頂戴!まだサインを……あ、き、記念!記念じゃない!少しくらい……
ロン「奴さんの言うこと、聞いたろ?今度からは城でいくらでもチャンスがあるじゃないか」
ハニー「……ハァイ、ジニー」
ジニー「! おねぇさま! 私、チビだから隅に追いやられてしまって……」
ハニー「そうね、あなたは小さくて可愛いわ。ね、ジニー?この本、受け取ってくれない?」
ロン「僕がもってるけど、これハニーのなんだ。ハニーから君にってさ、ジニー」
ジニー「! いいの!?」
190:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 02:33:14.31 ID:
u3qs1CAJ0
ハーマイオニー「そんな、ハニー!もったいないわ!せっかくの……あ、あぁ」
ハニー「……」
ハーマイオニー「そ、そんな目でみないで。違うの、私、あ、あなただけ、あの」
ハニー「……」ギューッ
ジニー「ふわぁ!?お、おねぇさま何を!?あ、あぁ、おねぇさまあたた、あたたたたか、あ……」キュゥ
ロン「つづけてほしいような、もう勘弁して欲しいような」
ドラコ「ッハ、ポッター。グリフィンドールの高慢女王、少しのおでかけで大ニュースってわけフォイ?」
ロン「なんだ、君かマルフォイ。靴の裏のチューインガムか何かかと……君、そのうち飽きられっちまうぞあんまり言ってると」
ハニー「数少ないアイデンティティーになったようなのよ、ロン。放っておきなさい」
193:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 02:43:50.09 ID:
u3qs1CAJ0
アーサー「はぁ、すごい人の波だ。あぁ、やっとみつけた。ロン、みんな。早くここから出よう……おや、君は」
ルシウス「おやおや、これはこれは……アーサー・ウィーズリー。職場でも家庭でも、這いずり回るのがご趣味のようですな?」
アーサー「……あぁ、ルシウス。君が大人しく闇の物品を引き渡せば、あまり苦労もしないのだがね」
ルシウス「なんのことだか。証拠がおありなのですかな。それで、残業代は十分に出たのならあなたの家もさぞかし……おぉっと!」
ジニー「」キュウ
ルシウス「そうでもないらしい!この子の持っている本もローブも、ウィーズリー!中古のように見受けますが?」
ハーマイオニー「……あの人そっくりね」
ロン「ドラコの糞野郎にな」
ハニー「嫌味がなんだか童貞教師を思い出すわ」
194:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 02:49:30.03 ID:
u3qs1CAJ0
アーサー「あぁ。妻は倹約家でね」
ルシウス「倹約家、なるほど?一人娘に満足に教科書も買ってあげられないことが」サッ
アーサー「それはジニーの本だ、返していただこう。それじゃ、お世話さm」
ルシウス「金はなくとも、家族の思い出が財産、とでも言うのですかな?そんなことだから落ちるところまで落ちるのだ……どいつもこいつも似たような間の抜けた顔だ、血を裏切る者の末路に……」
グイッ! バンッ!!!
ロン「!!パパ!やっちまえ!!!!」
ドラコ「!?!?ち、父上!!!」
モリー「あぁ、あなたたちこんなところに……あ、アーサー!?マルフォイの胸倉を掴んで何を!?!?」
アーサー「私の仕事や取り分をバカにする分にはかまわない、けどな。私の前で、家族を、侮辱するな!!!!」
フレッド「さぁはったはったー!!魔法法役人こと我らがパパン、アーサー・ウィズリーと!」
ジョージ「あのマルフォイ家当主ルシウスの一騎打ち!ここで掛けない手はないぜお客さん!」
ワーーーワーー!!ヤレヤレーーー!!
モリー「煽るんじゃありません!!!!」
196:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 02:58:46.14 ID:
u3qs1CAJ0
モリー「まったく!子供達の前で!なんて模範的な大人の態度を見せてくれたことでしょう!」
アーサー「ごめんよ母さん、しかしだね……」
モリー「しかしも案山子もありません!」
フレッド「すっげーかっこよかったぜパパ!憧れっちまうよ!」
ジョージ「特にあのヘッドバット!伊達にデコが広くないね!」
アーサー「そ、そうかい?デコのことを言うのはおやめよ」
ロン「ロックハートめ、この騒動も記事にしてくれって記者に頼んでたよ。宣伝になるってさ『男性も熱狂させるロックハートの魅力!店内でファン同士の小競り合い!』だとさ」
ハニー「でもおじさま。家族を想っての行動はとっても勇敢だったわ」
アーサー「そ、そうかい?いやぁ君に褒められると照れるね、はは」
モリー「ハニー、甘やかしちゃいけないわ。男というのはね?」
ハニー「えぇ、お母様。時に厳しく、そうよね、ロン?」
ロン「? 君が僕にすることは全て僕の喜びさハニー!ヒンヒン!」
ハーマイオニー「だから鍛えられすぎよ、あなた」
197:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 03:02:56.03 ID:
u3qs1CAJ0
ジニー「う、うぅん……何の騒ぎなの?」
アーサー「あぁ、ジニーもようやく気がついた。それにしても、どうしてまた気を失っていたのかな?奴に何かされたなら……」
ハニー「平気よ、いつものことだから。ねぇ、ジニー?」
ジニー「あっ、あぁおねぇさまそんな……」
ハーマイオニー「……なによぉ」
ロン「割と自業自得だよ、ハーマイオニー。大丈夫、ハニーも一時拗ねてるだけさ」
ハニー「私が何ですって?」
ロン「君は世界一だね、って確認さ!ハニー!」
ハニー「そう、言うまでも無いわね。えぇ」
198:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 03:09:36.99 ID:
u3qs1CAJ0
アーサー「それじゃ、みんな。帰ろうか。忘れ物はないかい?」
フレッド「パース、君、本当にあの本買ったのかい?おっそろしくつまらなそうな本を?」
ジョージ「『権力を手にした監督生たち』……あぁ、僕なら三行で暖炉にくべてやるね!」
パーシー「ど、どうだっていいだろう!」
モリー「ジニー?なんだかあのマルフォイに本をとられたみたいだから、何かなくなっていないか確認しておきなさいね?」
ジニー「わ、私が落ちているあいだになにが……えーっと」
ハニー「……」ツーン
ハーマイオニー「ねぇハニー。お願いよ。もうすぐお別れなのにそんな顔されると私、困ってしまうわ。ねぇ……」
ジニー「……大逆転ってこと?」
ロン「たくましいねジニー、我が妹。知ってたけどね」
200:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 03:16:05.73 ID:
u3qs1CAJ0
ハニー「……お別れ。そうね……また、新学期まで会えないんですものね」
ハーマイオニー「そ、そうよ。だからね、その……うん?なぁに、手を……あっ」
ハニー「おじさま、おばさま。少し待ってくださるかしら……私のこと、忘れられなくしてあげないと。ねっ?ハーマイオニー?」ツツーッ
ハーマイオニー「あっ、だ、だから何度言えば、わ、私、あなたしか……ぁ」
ロン「つづけて」
ハグリッド「どうぞ」
ロン「どっから沸いたのさハグリッド」
ジニー「そんな……結局、あぁ……おねぇさまは……」
『(悩みがあるのかい――?打ち明けてごらんよ――この僕に)』
ジニー「? 何か聞こえて、ううん、なんだか頭の中……あれ?」
ジニー「……教科書に中に紛れて。何かしら、これ。古い……日記???」
235:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 08:46:47.51 ID:
u3qs1CAJ0
九月一日
ロン「……」
ハニー「……この壁、この私を通さないなんてどういうつもり?」
ロン「何がどうなってるんだろう……父さんたちは通れたのに、僕らだけはじかれっちまうなんて!あぁハニー!怪我はないかいハニー!」
ハニー「えぇ、出来る豚のあなたが下敷きになってくれたからね。よくやったわ」フーッ
ロン「うひゃぁもちろんさヒンヒン!でも、どうする?時間ギリギリだったから……ほら、もう」
ハニー「……特急の出発した時間、ね。さて、どうしようかしら。おじさま達も戻ってこられないとなると……」
ロン「うーん、ダイアゴンあたりに行けば誰かに頼れるかな。さっ、乗りなよハニー!僕が君の特急になるよヒンヒン!」
ハニー「いい心がけだけれど、さすがにそこまでは遠すぎるわ。車で待ちましょう?きっとじきに……」
ロン「! ハニー、それだ!流石だよハニー!君は最高さ!知ってたけど!」
ハニー「えぇ、知ってるわ」
236:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 08:52:38.17 ID:
u3qs1CAJ0
ロン「ほら、この車なら飛んで特急に追いつける!どうだいハニー、豚の僕にしては冴えてるだろ?」
ハニー「ふぅん、確かに私に相応しい特別な登校かもしれないけれど。この車、おじさまが魔法で鍵をかけていたわよ?どうするの?」
ロン「そこはね、ハニー!僕ら、困ってるだろ?それに、どうしても学校に行かなきゃいけない!そうだよね?」
ハニー「回りくどいのは嫌いよ」
ロン「ごめんよヒンヒン!未成年の魔法使いでも緊急事態なら、なんとかの制限に関する十九条とかなんとかで魔法を使っていいのさ!フレッドとジョージがそう言ってた!」
ハニー「その手の話であの二人の言うことなら確かね。ロン?私の豚?あなた、運転できるの?」
ロン「あぁ!任せてよハニー!僕は君の一番の豚だぜ?」
ハニー「そう、ようやく飛べるようになったってわけね。出来る豚は好きよ?」フーッ
ロン「うひゃあ!ヒンヒン!ヒーン!」
238:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 09:02:25.74 ID:
u3qs1CAJ0
ブルルルンッ、ブルンッ
ロン「!エンジンが点いた、成功だ!あぁハニー、シートに直に座らせてしまってごめんよ!」
ハニー「仕方が無いわ、今日のあなたは私専属の運転手。そうでしょ?」
ロン「あぁ!君を世界のどこにだって連れて行ってあげるよハニー!えぇっと、確かここに透明パネルだかなんだかが……これかな」カチッ
ハニー「……ガラスが曇ったわね。周りからは、この車が見えなくなったのかしら。ほんと、あなたのお父様って凄いわ、ロン」
ロン「まぁね!そんなことよりご自分の額事情をなんとかしなよ、って思うけど」
ハニー「両親に敬意を払えない豚は嫌いよ?」
ロン「ごめんよハニーヒンヒン!パパママ大好きさ!君には遠く及ばないけどねっ!!」
239:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 09:09:32.50 ID:
u3qs1CAJ0
ハニー「……わぁ」
ロン「離陸成功!今日が曇ってて助かったよ!ちょびーっと透明になる装置が弱ってたみたいだけど、すぐに隠れられたしね!」
ハニー「……雲の上に抜けて、空に飛び出したわね」
ロン「あぁ、ハニー!このまま君とどこかに飛び出したいくらい最高の気分さ!」
ハニー「ホント、最高だわ……雲が広がって、とっても綺麗……!」
ロン「……」
ハニー「ハーマイオニーも一緒にいられれば良かったのに!ねぇ、こんなにステキな光景……こう……何をニヤニヤしているのこの豚。マグルの街にダイブさせたっていいのよ?この豚!!」
ロン「ヒンヒン!あぁ、ハニー!僕に拒否権はないけど、せめて君をホグワーツに送り届けてからにさせてくれよ」
ハニー「えぇ、そうね。そうさせてあげるわ、もう……さっ、早くなさい。方角はあっちよ」
240:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 09:19:09.48 ID:
u3qs1CAJ0
ロン「無事に、特急の姿も見つかったね」
ハニー「えぇ。ここからは雲の上を同じ方向に進んで、15分おきくらいに確認しましょう?」
ロン「あぁ、ハニー!君の機嫌もよくなることだしね!」
ハニー「何のことかしら。私は容易にはしゃいだりしないわよ、ロン。あまりはしゃぐと今に落っこちるわよ?」
ロン「ヒンヒン!えぇっと、ハニー。おなかが空いたらそこのダッシュボードにヌガーがたらふく入ってる!僕の分もお食べよ」
ハニー「ありがと。でも、そうね。出来る豚さんに先にご褒美をあげましょうか。ほら、ロン?あーん」
ロン「! モガモガおいこのおんぼろ!モガモガもっとスピードを出せよハニーを乗せてる以上君も豚だろ!!!」
ハニー「ロン、流石の私も無生物は豚にしかねるわ」
242:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 09:28:57.66 ID:
u3qs1CAJ0
ハニー「去年は道中ってあまり外に目を向けていなかったけれど、こんな片田舎を進んだりもしたのね」
ロン「そうだね、僕は君に夢中だったから外の景色なんててんで覚えてないよ」
ハニー「私の足の下だったものね、えぇ。まぁ、あの小さな教会……なんでもないわ」
ロン「あぁハニー!僕のハニー!今ならほら、僕しかいないからそんなに意地にならなくったって」
ハニー「私の豚がなんですって?」
ロン「こんな雲の上で君をみるとまるで天使にしか見えないねってことさ、ハニー!」
ハニー「そう、お迎えまで近くならないように気をつけなさい?」
ロン「ヒンヒン!君のお迎えなら裸足でついてくね、僕ぁ」
243:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 09:36:05.89 ID:
u3qs1CAJ0
ハニー「……」
ロン「それでさ、ハニー!ジニーのやつったらおっかしいんだぜ、あの……」
ハニー「……」
ロン「そ、そうだ!ビリウスおじさんの話はしたことあったかな!僕の好きな叔父さんだったんだけどね、えーっと……」
ハニー「……あぁ、ロン。あなたが豚なりに気を使っているのはありがたいわ。そうね、感謝してる……でも、流石にね」
ロン「あー……ごめんよハニー。この車おんぼろで、エアーコン?とやらもつかないから……」
ハニー「そう、そうよね。雲の上を走るってことは、遮るものが何も無い直射日光で……あぁ、お肌の敵だわ。もう」
ロン「あぁなんてことだ!僕はなんて無力なんだ!ハニーに対する熱しか発せ無い!なんで僕は身体から冷気一つひねりだせないんだちくしょう!マーリンの髭!」
ハニー「ロン、豚は豚でありなさい人から外れないで……あついわ……上を一枚……」パサッ
ロン「……ハニー、近くにトイレってあったかな」
ハニー「? 我慢なさいよ」
ロン「なんて苦行だ……いや、僕はハニーの豚だ、これくらい、こr……キャノンズが一失点、キャノンズが二失点……」ブツブツブツ
ハニー「? 変な豚ね」
244:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 09:43:32.41 ID:
u3qs1CAJ0
ハニー「……暑さは日が落ちて少しはマシになったけれど。お腹も、喉も限界ね」
ロン「あぁごめんよハニー、ヌガーなんて勧めたからのどが余計に渇いたよねハニー!くそうなんで僕の二の腕あたりはドリンクサーバーになってないんだ!」
ハニー「いくら豚からでも体内で精製されたものなんてやよ。あまり悲観しないでいいわ、ロン。あなたは精一杯やってくれてる。私には分かってるわ」
ロン「は、ハニー。なんて豚冥利に尽きる言葉だろう……!待っててくれよ、もう今すぐに着くはずさ!そうすりゃ、すぐにご馳走が……」
ブルルルンッ……プスンプスン、ブルンッ
ハニー「……今、エンジンがなんだか変な震え方をしたように、思うのだけれど」
ロン「……あー、奴さん、ここまで長時間飛行したことがないから……だ、大丈夫だよハニー!えーっと、いざとなったらほら、僕が君をかかえて!ね!?」
ハニー「墜落していて大丈夫なんて言えるのはあなたぐらいのタフネス持ちだけよ。そうとなったら、しっかり守りなさいね。私の豚」
ロン「ヒンヒン!」
246:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 09:54:00.35 ID:
u3qs1CAJ0
ヒューーーッ
ハニー「案の定、案の定だわ。この豚!私の豚ならもう少しだけ飛んでみせなさい!」
ブルルンッ、プスンッ、ブルルルンッブルヒンッ
ロン「流石だよハニー!その調子でもうすこーしだけこいつを焚きつけてやってくれ!あ、あと少しで校庭だから!」
ハニー「この私を乗せられたことを光栄に思いなさい!」
ロン「全くだこの野郎!僕なんてハニーをおぶさってる時は生んでくれたパパとママとお日様とヒナギクととろけたバターに心からありがとうって言ってるね、あぁ!」
ハニー「あなたの信仰はよく分からないわ……ロン!このままだと、この車、森に!」
ロン「あぁ、ごめんよハニー!僕が至らないばっかりに!」
ハニー「いいから!飛び降りましょう……あそこの木!校庭の端っこのあれに飛び移れば、落っこちるよりは……」
ロン「そ、そうしよう!うん!さぁハニー!僕の背中に!大丈夫、たとえ僕がペチャンコカエルみたいになっちまっても君だけはふわふわのままで着地を約束して……」
ハニー「私の踵以外で勝手に潰れるのは許さないわ、ロン!わたしの豚!!」ギュッ
ロン「あぁハニー!僕はむこう一年はそれだけで食べていけるよハニー!ヒンヒン!」
ガチャッ ザァァァッ!!!
247:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 10:00:03.18 ID:
u3qs1CAJ0
ロン「あいたたた。上手くひっかかってよかった。ハニー、平気かい僕のハニー?は……」
ハニー「えぇ、まったく、この私がなんてざま、って何度言わないといけないのかし……」
ロン「……あー、ハニー。これは事故だ。大丈夫、僕は君の豚。すぐに目を反らした。そりゃそうさ、もちのロンさ本当に」
ハニー「……ぁ」
ロン「き、ききき君のブラウスがその枝に引っかかって破けっちまってもあのえーっとなんだか可愛らしい色合いのそのなんだかあれが見えたとしても僕はほらすぐに忘却の彼方にですね」
ハニー「……は、ぁ」
ロン「な、なんだいハニー、僕のハニー!」
ハニー「歯ぁくいしばりなさいこの豚ぁあああああ!」
ロン「ヒンヒーン!ありがとうございmぐっへぁあああ!ヒンヒーン!!!」
249:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 10:07:15.36 ID:
u3qs1CAJ0
ゴスッ、ボカッ、ボクッ、バキャッ!
ロン「おうふっ!ぐふっ!は、ハニー、その!うげっ!そ、そこまでされると流石に僕も、ぐはっ!」
ハニー「いいえ、私があなたに下した鉄槌は最初の一発だけよ?……これ、って」
ロン「あぁ、まさに神の一撃だよねうん、愛とアガペーとか詰ったもろもろの……うわっ!こ、これ、この木かい!?」
柳 ワサワサワサッビュンッ!
ロン「うわっ!な、なんなのさ人を襲う木なんて!ちっくしょう、マーリンの髭!」
ハニー「ホグワーツの風土様様ね……まぁいいわ。ちょっと、そこの木?」
ハニー「誰に断って、私の豚に手をあげているわけ?」
柳 ザワザワzビクッ シーーン
ロン「……おったまげー!ハニー、やっぱりハニーは僕らのハニーだよハニー!」
ハニー「えぇ、全ての豚は私のもの、そうでしょ?」
ロン「ヒンヒン!」
250:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 10:14:17.02 ID:
u3qs1CAJ0
ロン「あー、酷い目にあった。君といるだけで天国ではあるけどさぁ」
ハニー「全くね。白豚?一時は私の胸から離れないのよ?いいわね?」
白豚「ヒピィーヒン」
ロン「あぁ、僕はどうしてふくろうじゃなかったんだろう……あんな危険な木が、どうして校庭にあるのかなぁ」
ハニー「さぁ……何か隠すか守ってるってところかしら。今はどうでもいいわ。行くわよ、ロン。荷物は頼んだわ」
ロン「光栄さハニー!君のためなら全校生徒分だって運んでみせるよ!」
ハニー「前世は貨物列車だったのかしら」
ロン「そしたら本当にいつでも君を乗せられたのになぁ」
252:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 10:22:45.18 ID:
u3qs1CAJ0
大広間入り口
ロン「あー、ハニー。なんだかもう、宴会は始まっちまってるみたいだ」ヒョコッ
ハニー「この私を待たないなんて、どうかしてるわ」
ロン「全くだよ」
ハニーはどこだーーー!!
俺達のハニーがいないのにメシなんて食えるかーーー!!
ヒンヒーーーーン!
ロン「あぁ、どうやら少しは分かってるやつらがいるみたいだ」
ハニー「出来る豚たちね。待てが出来た子たちには首輪を最進呈だわ」
ロン「あぁそうか、去年の末に一回取り上げてるものな……あれ、なんだか職員テーブルの方が騒がしいね」
キャーーー!ロックハートセンセー!!!
ロックハート「HAHAHA!お嬢さん、バンビーナちゃんたち!そんなに押し寄せられると困ってしまうよ!一列にお並びなさい!大丈夫、僕はもうずっと君たちのそばに……いるよ☆」キランッ☆
キャーーーー!!!イツデモココロノトナリニロックハートセンセー!!!
ロン「……黄色い声援に囲まれやがって」
ハニー「あら。私の声では不満なのかしら」
ロン「とんでもないよハニー!僕の鼓膜はいつでも小躍りしてるよハニー!ヒンヒン!」
ハニー「それでいいわ……?どうしてかしら。あの童貞教師がいないわね」
253:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 10:32:09.12 ID:
u3qs1CAJ0
ロン「スネイプの野郎が?」
ハニー「えぇ、いつもはあの空いている席はあの人が座ってるはずなの」
ロン「ほんとだ……ははーん。奴さんさては、『闇の魔術に対する防衛術』の教授の座をあの優男に掠め取られてショックで寝込んでるのかもしれないよ」
ハニー「あぁ、ずっとその役職を狙っているって噂だったものね」
ロン「あぁ!きっとそうさ、うん!もしかしたらそのまま病気にでもなっちまえば……」
スネイプ「もしかしたら。その教授は、お二人がホグワーツ特急に乗っていらっしゃらなかった理由をお聞きしようと。待ち構えておったのかもしれませんなぁ?」
ロン「……あぁ、こりゃダメだ。僕らの後ろで何か聞こえたよ、ハニー」
ハニー「ごきげんよう、スネイプ教授?」
スネイプ「ついてきなさい。ポッターの方は、なるべく我輩の方を向かないように」
ロン「おい!ハニーの慈愛に満ち溢れた瞳をみすみすスルーなんてなんのつもりだよ、先生!」
スネイプ「ウィーズリー、語尾に先生をつければ何をいっても不問なわけではないということくらいは学んでほしいですな」
255:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 10:39:40.35 ID:
u3qs1CAJ0
スネイプの部屋
スネイプ「『ロンドン上空に空飛ぶ車~親方!空からフォードアングリア!』」
スネイプ「『いぶかるマグル!謎の飛行物体は四輪車!?』」
スネイプ「……どうやらご高名なハニー・ポッターとその友人は?特急での登校にご不満があったようですな。それに、一面見出しまで用意されないと気がすまない、と」
ハニー「そうね、毎夕の新聞でこの私の特集をしたって何も問題ないと思うわ」
ロン「全英の豚たちが観賞用・保存用・布教用に三部ずつ頼むから新聞社も万々歳ってね」
スネイプ「軽口はいい!ウィーズリー、君のお父様はマグル製品不正使用取締り局の方でしたな?」
ロン「うっ……あー、あの」
スネイプ「なんと、まぁ。捕らえてみればわが子なり」
258:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 10:49:12.25 ID:
u3qs1CAJ0
ロン「えーっとですね、スネイプ先生。未成年魔法使いのなんとかの制限に関する十九条とかなんとかで……」
スネイプ「未成年魔法使いに対する妥当な制限に関する一八七五年法第十九条、緊急時の魔法行使の限定的許可、なるほど?」
ロン「そう、そのなんとか法で、あの」
スネイプ「なんと。ウィーズリー、君は実に優秀な生徒である、そういうことなのでしょうな?我輩の授業ではとんとその姿をみせてくれていないようだが」
ロン「?な、なにが……」
スネイプ「車一台を飛行させる魔法をかけられるとは、ねぇ」
ロン「……あー」
ハニー「……先生?あまり意地悪がすぎると嫌われますわ」
スネイプ「黙りたまえ。君たちは犯罪者も同然なのだ」
259:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 10:55:37.22 ID:
u3qs1CAJ0
スネイプ「それに、ふざけておるのかポッター。そのふくろうは。ファッションのおつもりなのですかな?」
ハニー「えぇ、そうね。私の豚を世間に知らしめると同時に白豚の可愛さを溶け込ませた新時代ファッションと言えるわ」
ロン「あぁハニー!誰にも真似できないよハニー!君はいつでもスターダムさ!」
スネイプ「おふざけはいい。教授の前で何て真似をしておるのか、これだから奴の……コホン。ふくろうをどこかにやりたまえ」
ハニー「お断りだわ」
スネイプ「……『アクシオ!ふくろうよ、来い!』」
ハニー「なっ!?」
ロン「引き寄せ呪文!?う、わ!!おいこの陰険教師!!なんてことを!!!」
スネイプ「黙れウィーズリー!我輩は教授として指導をしたまd」
ハニー「っぁ、~~~っ!」バッ!
スネイプ「」
ロン「こんn」
スネイプ「」ブンッ バキャァァァァッ!!!
ロン「!?!?す、スネイプが自分で自分をぶん殴ったぁああああ!?!?」
ハニー「そのまま鼻でもへし折れればいいのよ……!」
261:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 10:58:24.32 ID:8EYAVJ6BO
先生何やってんのww
262:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 10:59:36.18 ID:Eglhy7beO
さすがスネイプ、歪みない
263:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 11:00:29.83 ID:
u3qs1CAJ0
スネイプ「失礼。我輩の鼻にハエが止まりましてな。あれはリリーではないあれはリリーではないあれはリリーではない」ブツブツブツブツダラダラダラボタボタ
ロン「ハエにどれだけ憎しみを込めてるっていうんだ……は、ハニー?僕のハニー?ほら、僕のローブで前をお隠しよ。というか早めにそうすればよかったねごめんよ。白豚を胸に抱える君がステキすぎたから。いつだってステキだけど」
ハニー「えぇ、ええそうね。そうさせてもらうわ。そうよね、私、っ」
スネイプ「あれはリリーではないリリーではないのだ抑えろ我輩静まれスニベルス」ブツブツブツブツ
ロン「ちょっと黙れよ気味悪いんだよ!!」
266:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 11:07:10.46 ID:
u3qs1CAJ0
スネイプ「……ゴホン。とにかく、君達はとんでもないことをしでかしてくれた」
ロン「生徒の服をひん剥いた人が何か言ってるよ」
ハニー「言っておくけれど、私がしかるべきところに訴えたらあなたこの職追われるわよ」
スネイプ「ほざけ小童証拠も無しに。それに、我輩の調査によれば貴重な『暴れ柳』が甚大なる被害をこうむった、とか」
ロン「あの殺人木が、なんだって!?僕らは殺されるとこだったんだ!被害がなにさ!」
ハニー「私はいたって無傷だけれど」
ロン「当然さ君に怪我させてたらあんな木根元からマーリンの髭してるよ」
スネイプ「だまらんか!ともれ、我輩は諸君らの寮監でないからして、退校処分を決定できるのは我輩ではない。今ここにその権限がおありの人物を連れてこよう。お、と、な、し、く。待っていることですな」
ロン「あぁ、先生。できれば早く頼みたいね!トイレになんて寄ってたら僕らは抜け出して寮に帰っちまってるかもしれないさ!」
スネイプ「……なんのことだウィーズリー」
ハニー「本当に、なんのことかしら……」
270:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 11:16:16.23 ID:
u3qs1CAJ0
ダンブルドア「……」
マクゴナガル「……」
ハニー「……私たちがお話できるのは、以上です」
ロン「……よりによって、よりによってな二人だよ……あー、その。ハニーに同じです」
ダンブルドア「……ハニー?ロン?君達は、もうすこーし思慮深い行動ができるはずじゃ、と思ったのじゃが」
ハニー「……ごめんなさい。先生、私たち、出来るだけのことをしようと」
ロン「……ごめんなさい。でもあの、そうです先生。あの、僕達、他に方法が……」
マクゴナガル「ウィーズリー。何故、車の前で待たなかったのです?ポッター。何故、その胸にお抱きのふくろうを私にでも誰にでも飛ばさなかったのです?さぁ、これを聞いても他に手段がなかったとのたまいますか?」
ハニー「……」
ロン「……ぐうの音も出ません」
マクゴナガル「そうでしょうとも。あなたたちは目先の『ちょっとした冒険』に心躍らされた……若さは結構ですが、自制という物をお覚えなさい」
272:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 11:24:18.15 ID:
u3qs1CAJ0
ハニー「私達、荷物をまとめます。いいえ、ロン。今度はいいわ。わたし、自分でやるから」
マクゴナガル「なんのつもりですか、ポッター?」
ロン「だって僕らはその……退学、ですよね?」
ダンブルドア「おぉー、ロン。それを決めるのは君じゃなかろうて。して、マクゴナガル先生は君らの行いを『若さゆえの過ち』と評した。そうじゃろう、ミネルバ?」
マクゴナガル「……手放しに放免とは言えませんし、もちろんお二人の両親にお知らせしましょう。そのくらいの覚悟はおありでしょうね?」
ハニー「……それだけ?そんなの、私にとっては無罪放免も一緒だわ」
ロン「!よ、よかった、あぁでもママには殺されるかも、でも、よ、よかった!」
マクゴナガル「良いものですか!いいですか、同じようなことが今後二度とあったのなら、次は退学です。いいですね?」
スネイプ「……オホンッ!いいのですかな、校長。この者共は貴重な古木に甚大なる被害と、『未成年魔法使いに対する制限事項』をこれでもかというほど愚弄して……」
ダンブルドア「おぉー、セブルス。わしは、君がアクシオしたものについて言及したくないのじゃが……」
スネイプ「なんでもありませんダンブルドア校長先生」
ハニー「……相変わらずの腹黒さね」
ダンブルドア「ヒンヒン?こうかの?」
マクゴナガル「アルバス、おふざけはおやめなさい」
289:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 12:08:38.77 ID:
u3qs1CAJ0
廊下
ロン「あー、良かった。やっと解放された……ハニー、やっぱり君は女神だよ。幸運の女神さ」
ハニー「そうね。もう少し幸運なら、誰にも車が見つかったりしなかったでしょうけれど」
ロン「それは君のせいじゃないさ、あのおんぼろの責任だよ……あーぁ、フレッドとジョージが何度も飛ばしてて一度も見つかってないってのにさ」
ハニー「そういえば、ジニーはグリフィンドールに決まったとおっしゃっていたわね」
ロン「組み分けはとっくに済んでたろうからね。無事グリフィンでよかったと言うべきなのか、君に近づくのが増えて残念がるべきなのか……」
ハニー「あら、誰が来ようとあなたは私の豚、それは代わらないじゃない?そうでしょ?」
ロン「そりゃそうさ!何せ僕ぁ君の一番の……お?」
ハーマイオニー「っ!ハニー、ロン!」
ハニー「ハァイ、ハーマイオニー」
ロン「素敵な夕べだね」
ハーマイオニー「冗談じゃないわ!まず、ロン!歯ぁくいしばりなさいよ!!」
ロン「ま、またかい!?君からもなんて僕はやっぱり今日はとことんついてnっってぇええーーー!ヒンヒンなんていわないぞ!」
291:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 12:09:33.17 ID:9bdjFe3f0
ヒンヒン!
292:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 12:21:20.42 ID:
u3qs1CAJ0
ハーマイオニー「一番の豚ならハニーのためを思いなさいって何度言わせるの!それで、ハニー!」
ハニー「なぁに?あのね、ハーマイオニー。言っておくけれど、私以外がロンに……うぶっ!?」
ロン「……あー、ハニーの両頬を、ハーマイオニーが手で挟んでぶいーって」
ハーマイオニー「どうして無茶をするの!どうして後先を考えないの!あなたのしたいようにするのは結構ですけどね!あなたを心配する人がいるってことくらい、考えなさい!」
ハニー「っちょ、やめ、ハーミ、ハーマイオニー、これ、やめ!」
ハーマイオニー「ふんっ!とってもステキな顔が台無しね!いい気味よ!ずっとこうしてあげましょうか!」
ハニー「やめて、ってば!やめ、もう!グレンジャー!」
ハーマイオニー「ヒンヒン!」
ハニー「や、やめてよ!」
ロン「あー、かわいーなー。いーなー。なーんで僕女の子じゃなかったんだろーなー」
293:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 12:22:23.00 ID:Ub/MIqZN0
ヒンマシタワー
294:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 12:28:46.42 ID:
u3qs1CAJ0
ハニー「も、もう!ハーマイオニー、いい加減にしなさい!あのね、私たちだってどうしても……」
ハーマイオニー「あら!あなたたちのことはよーく分かってるわよ!派手な登校に得意になったでしょ!違うとは言わせないわ!」
ロン「まぁね、目立てただろうなぁとは思うよ、うん。この寮の入り口越しにも、中でみんなが僕らの到着を待ってる歓声が聞こえるし」
ハニー「私はいつだって崇め奉られてるもの、当然でしょ。ハーマイオニー、さっきからどうしてそう……確かに心配をかけたのは、謝るわ。だから……」
ハーマイオニー「ふんっ!いいわ、いいわよ!どうせ私はのけもの、そういうことなんでしょ!豚の、ロンの方が……あ」
ハニー「……ふぅん?」
ロン「そっちかぁ」
ハーマイオニー「ち、違うわ。一緒に空を飛んでみたかったとか、そういうのじゃ!違う、違うったら!」
ハニー「ねぇ、ハーマイオニー。これから二人で。二人だけで。少し。夜の散歩にいかない?箒も持って行くわ、そうすれば、ね……?」
ハーマイオニー「け、結構よ!私、もう眠くって、ねむ、あ、あぁ、ハニー、あなた、あなたなんでそんなに刺激的な格好して、そんな……」
ガチャッ
ロン「やぁグリフィンドールのみんな、僕の到着だよ!え?ハニーはどこかって?さぁね!ところで誰か性転換の呪文とか知らないかい???」
298:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 12:38:29.89 ID:
u3qs1CAJ0
翌日 大広間
フレッド「全く君らは僕らの度肝を抜いてくれるなぁ、え?ハニー!」
ジョージ「なーんで僕らを呼び戻してくれなかったのさ!薄情だぜ!」
ハニー「えぇ、まぁね。この私が毎年同じ登場だなんて、期待している豚に申し訳ないでしょ?」
ロン「何を仰るハニー!君はどんな方法だって開始0分スニッチ捕獲レベルさ!!」
ハニー!ハニー!
すごいよハニー! ついでにロン!
ロン「あぁ!僕はついでさ!ハニーの豚だからねっ!」
ハーマイオニー「……規則破りがカッコイイ、だなんて思われたらどうするのよ、もう」
ハニー「あら、なんだか去年を思い出すわ。ねぇ、機嫌直してよハーマイオニー」
ハーマイオニー「あなたたちが得意顔をしている以上は認められませんわ、よ……あら、ふくろう便の時間ね」
エロール「ケーッ……」
ロン「あれ……エロール!?なんで床に落ちっちまってんだ!?僕がハニーの下に敷かれてなかったら気づかなかったよ!」
ハニー「素晴らしい偶然ね」
ハーマイオニー「絵面は最悪だけどね」
299:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 12:44:45.52 ID:
u3qs1CAJ0
ロン「あ、う、うわ……」ガタガタガタ
ハニー「? どうしたの、ロン。私の豚。そんなに怯えた顔をして」
ハーマイオニー「? なんだか、この赤い便箋をみて顔色が……」
ネビル「おはようハニー!僕らのハニー!ヒンヒn……ひぃっ!?そ、それ!『吼えメール』!?」
フレッド「じゃあ、僕らはとんずらさせてもらうよハニー!」
ジョージ「心臓に悪いからね、今から流れるその声はさぁ!」
ハニー「あ、声ってなによ……ネビル?私の豚?『吼えメール』ってなぁに?」ツツーッ
ネビル「うひゃぁ!ヒンヒン!あの、あのね。僕も昔ばあちゃんからもらったことがあるけど、酷いんだ。ろ、ロン、早くあけたほうがいいよ。もっとひどいことになるから」
ロン「い、言われなくても、もちの……あれさ、あれ。あの人」
ハーマイオニー「落ち着いて。あなたよ」
ハニー「何が起きるのかしら……ところでハーマイオニー、あなたならこの制服の胸元、もう少しきっちり直せたとおもうのだけれど」
ハーマイオニー「さぁ、何がなんだか分からないけどたまたま何かの作用で少し開いたままになってしまったわ。ごめんなさいね、どうしてか検討もつかないわ」
ロン「君、ハニーのためを思えって言葉はどこから……よ、よぉし。あけるぞ……」
モリー『 ロ ナ ル ド ・ウ ィ ー ズ リ ー ! ! ! ! ! 』
302:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 12:57:07.42 ID:
u3qs1CAJ0
ビリビリビリビリッ
ハニー「!?お、おばさまの声が、何倍にも拡声されて……!?」
ハーマイオニー「ば、爆発したみたいだわ……耳、耳ふさぎましょ!あなたのは私が!」
ロン「あわわ……」
モリー『車を盗み出すなんて何を考えているの!いいえ何も考えていないんでしょうね!!あなたにはほとほと呆れました!!!』
モリー『私とお父さんがどんな思いをしたか!ダンブルドアからのお手紙をいただいてどれだけ恥ずかしかったか分かっているの!?!?』
モリー『こんなことをする子に育てた覚えはありません!ビルチャーパーシーを見習いなさいっ!!!!』
パーシー「お、お母さん。僕の名前は、僕の名前は出さないでくだ、さい」ブルブル
モリー『どこまでもふざけて!フレッジョ路線にいくなら一人で進みなさい!あなたはハニーも!私たちの大事なハニーまで死なせてしまうところだったのよ!?』
ハニー「あぁ、やっぱり私のことも……」
ハーマイオニー「……もう少しは理解したかしら。あなたを心配に思うひとがいる、って」
303:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 13:05:49.20 ID:
u3qs1CAJ0
モリー『ジニーが一緒の学校に通うとなれば少しは落ち着くものかと思ったら!まったく!」
ジニー「」キュウ
ロン「ジニー、君、ことある毎に失神してるけど、そんなんで……」
モリー『人に説教を垂れる資格があなたにありますかっ!!!!!』
ロン「ごめんなさいママ!!えっ!?あれ!?これ手紙、あれ!?」
モリー『ともかく!愛想がつきました!お父さんは役所で尋問をうけたんですよ!?理由は言わなくてもわかるわね!?!?』
ハニー「……あぁ、そんな。夏中お世話になった、おじさままで……」
モリー『あぁ、ハニー、あなたが気にやむ必要はないの!問題は……ロナルド!!あなたよ!!』
ロン「は、はい!というかママ、これどうなって……」
モリー『今度ちょっとでも規則を破ってごらん!退学になる前に私がお前の耳をひっぱって連れ帰りますからねっ!!!』
304:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 13:13:34.83 ID:
u3qs1CAJ0
ボォォォ! チリチリチリ
ハーマイオニー「……便箋が燃えて、灰になってしまったわね」
ロン「……」
ハニー「……」
シーーーン
ドラコ「……っぷ、ッハハハハハハ!おーーーいウィーズリー!!いい母親をもったなぁー!」
ギャハハハハハハハ!
ザワザワザワ ガヤガヤガヤ
ロン「ちっくしょう、あのフォイフォイめ……ハニー、ごめんよ。君にまでなんだか……」
ハニー「いいえ、今回は、えぇ。私も私の非を……認めないこともないわ。私の名誉は失われないけど」
ロン「あぁ、だってそれって人類の最大の名誉だもんな……」
ハーマイオニー「まぁ、あなた達が何を予想していたかは知りませんけど。これで分かった?規則破りの先にまっているのは、こういう惨めなおもいなのよ」
ハニー「えぇ、とっても。でもこれであなたが話しをしてくれるなら、安いものね」
ハーマイオニー「……何のことかしら」
ロン「あぁ、意地を張る理由がなくなってよかったねってことさ。おいネビル、なんで君が泣いてるんだい?全く、豚の中の漢が台無しじゃないか」
307:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 13:24:44.07 ID:
u3qs1CAJ0
校庭
ロン「あー、こんな気分で一日目の授業、かぁ。いやハニー、君がいるだけで僕の毎日は輝いてるけどねハニー」
ハニー「当然よね、眩しいくらいだわ」
ハーマイオニー「眩しくっても目を瞑ってでも始業のベルは待ってくれないわよ。早くいきましょ、一時限目は温室で授業なんだもの」
ロン「あぁ、『薬草学』のな……あれ?噂をすればスプラウトだ。んで、隣にいるの……げっ」
ハニー「……」
ハーマイオニー「あっ、あぁ!か、彼だわ!」
ロックハート「HAHAHA!なぁに、礼には及びませんよスプラウト先生!私はあの『暴れ柳』についてすこーしだけ、旅先で経験があったものでしてねっ☆」
キャー!ロックハートセンセーデンセツノデンショウシャー!
ロックハート「ありがとう、ありがとう……おやおや!これはこれは、ハニー!それに愉快な仲間達!」
ハニー「……どうも、ロックハート先生」
ハーマイオニー「聞いた!?今、私のことを愉快、ですって!」
ロン「あぁ、ある意味とってもね」
310:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 13:30:05.50 ID:
u3qs1CAJ0
ロン「(数年後にこのことでハーマイオニーをからかうのが楽しみだなぁ……)」
ロックハート「ハニー、ハニー、ハニー!HAHAHA!どうやら私のせいで君はとーっても大変だったみたいだね」
ハニー「? あなたになにかされた覚えはないのですけれど、どういう意味かしら」
ロックハート「聞いたよ、あぁ!僕が知らないことはないのさ!しくよろにね。君が空飛ぶ車で城にやってきて!みんなの注目を浴びた!そうでしょう?」
ハニー「結果的には、そうね。私はいつだってこの城の中心だけれど」
ロックハート「HAHAHA!これはいけない、いけない!私の『有名虫』をうつしてしまったようだね、ハニー!」
ハニー「……はぁ?」
311:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 13:35:44.22 ID:
u3qs1CAJ0
ロックハート「ほぉら、これをご覧なさい!もっとも、君はきっと切り取って額にでも飾っているかもしれないね!」サッ
ハニー「これは……新聞の切り抜き?」
ロン「あぁ、予言者の君とロックハートが載ったときのやつだ」
ハーマイオニー「私の、ハニーからの手紙を閉じたバインダーの表紙に使っているやつだわ」ボソッ
ロン「それは知らないけど」
ロックハート「これで、有名になるという蜜の味を!君は知ってしまった!そしてまた!なんとしてもそうなりたい!そんな想いにさせてしまったのでしょう!?」
ハニー「……話が、よく」
ロックハート「みなまで言わなくても結構さ、ハニー、ハニー!僕の魅力は老若男女総員全てをしくよろしてしまうものでね!僕自身でも恐ろしい!いやいや、君にはまだ早い!そうさ、僕も君くらいのときはまだまだ無名だった……もっとも?」スッ
ハニー「……」
ロン「おい!!!気安くハニーの前髪に触るなよ!!!」
ロックハート「おーっと失礼!HAHAHA!君はその“傷跡”のおかげで、ほんのすこーし既に知られているかもしれないけど!私の活躍の前ではそんなもの、ハッハ、ハさ。そうだろう?」
キャー!ロックハートセンセーデンセツノオトコー!
312:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 13:47:42.51 ID:
u3qs1CAJ0
ロックハート「えぇもちろん!君はこう思うことでしょう!」
ロックハート「僕は既に世界的に認められている大スターだ、巨匠だ、夜空に煌くスターダスト並に孤高で」
ロックハート「何者にも替えがたい希代のイケメン・ロックハートだからそんなに余裕のある言動ができるのだろうけど」
ロックハート「自分は早くそこまで上り詰めたいのだ、落ち着いてなんていられるか、ってね!」
ロックハート「お嬢さん、焦ることはない!でもまぁ、車を飛ばす!そのくらいでいい、始めはね!」
ロックハート「今後は有名でありたいのなら常日頃からそれ相応のことをすることだ。そのあたりは僕の自伝を参考にしたまえ!」
ロックハート「あぁそれと!一時はキミ達はスター扱いだろうし、悩んだら僕の影に隠れてもいい!それが先輩スターの宿命だからね!おぉっともうこんな時間だ!それじゃ、失礼するよ!ハニー!私のよき友人!!」
HAHAHAHAHA!HA-HHAHAHAHAHAHAHAHAHA!!!!
ハニー「……」
ロン「……」
ハーマイオニー「……」
ハニー「人間、呆れると言葉って出なくなるのね」
ロン「ハニー。君の豚は全員あいつをぶちのめす準備はできてるぜ」
314:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 13:49:54.58 ID:5zW2pPR70
流石ロックハート先生
安心のウザさ
315:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 13:53:48.12 ID:
u3qs1CAJ0
ハニー「まったく、ふざけた人だわ。豚にする価値すらない」
ロン「ほんとだよ、あんなのが同胞なんてごめんだね。だよな、ネビル」
ネビル「うん、ヒンヒンじゃなくてブヒィーって言ってればいいよね」
ロン「君もなれてきたなぁ」
ハーマイオニー「失礼なことを言っていないで。植え替えの作業に集中しましょうよ、ね?ハニー?」
ハニー「……そーーね」
ハーマイオニー「ね、ねぇ、話しを聞いて頂戴。あのね、私は別に、だから……」
スプラウト「……本来なら、このマンドレイクの植え替え作業中にお話なんて、出来ないのですけどねぇ。人を失神させる断末魔で……」
ロン「先生、ハニーを誰だと思ってるんですか。ハニーですよ?僕らのハニーです」
スプラウト「私の教師人生全否定されている気分ですよ」
316:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 14:03:21.52 ID:
u3qs1CAJ0
ハニー「あのマンドレイクっていうのは、何に使うのだったかしら」
ハーマイオニー「強力な回復薬よ。姿形を変えられたりした人を、元に戻すのに使われるの」
ロン「あぁ、僕がハニーのことを思うあまりついに本物の豚になっちまったときとかは、そのままでいいからね」
ハニー「可愛がってあげるわ」
ハーマイオニー「ロン、もはや人権もなにもないのね」
ロン「そんなもんハニーに出会った瞬間からハニーに全権渡したよ、当たり前だろ」
ハーマイオニー「さぁ……っと、次は、そうね!さっ、ハニー!泥をしっかり落としにいきましょ?」
ハニー「えぇ、そうね。なんでそんなに張り切っているの?……洗いっこする?」
ハーマイオニー「い、いいわよ、たかが手首に、あ、それも……オホン!だ、だって次は室内で授業じゃない!えーっと、なんだったかしら……」
ロン「あぁ、君が時間割表をハートで囲っておいでの、『闇の魔術に対する防衛術』の授業だね、まったく」
ハニー「……ロン、あなたのローブで拭いていい?」
ロン「あぁ、涙じゃなくて手だね。もちのロンさ」
ハーマイオニー「は、初めての授業じゃない!いいでしょ、少しは期待したって!」
ロン「その期待がどういう種類なのかは存じませんよ、だ」
318:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 14:12:45.45 ID:
u3qs1CAJ0
ロックハート「やぁ、HAHA!みんな、私の授業にようこそ!」
キャー!ロックハートセンセー!
ロン「ようこそもなにも、時間割だから当たり前だよな」
ハーマイオニー「どんな授業なのかしら、ねっ、ハニー、楽しみね」
ハニー「あぁ、なんだか私、この城に来てから初めて授業をサボりたいわ」
ロックハート「みなさんは運がいい!このギルデロイ・ロックハートの!マーリン勲章勲三等、闇の力に対する防衛術連盟名誉会員、そしてチャーミングスマイル賞五回連続受賞の、この私に授業を受け持たれるのだから!」
ロックハート「HAHAHA!聞くところによると前年度はパッとしないターバンのサゲサゲ男だったそうだね!約束しよう!今年のこの授業は私のようにクールでバサッっと……!」
ハニー「ロン、枕」
ロン「僕の腕のことだねハニー!おやすいごようさ!!」
ハーマイオニー「ね、寝ないでよハニー!ちょっと!というかそれどういうことなの!?!?ちょっと!ずるいわ!!」
321:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 14:20:28.21 ID:
u3qs1CAJ0
Q1 ロックハートの好きな色はなに?
ハニー「……」
Q2 ロックハートのひそかな大望はなに?
ロン「……」
Q3 現時点までのロックハートの偉業の中で、あなたが一番偉大だと思うものはなにか?
ハーマイオニー「……」ガリガリガリガリガリガリガリガリ
ロックハート「そんなにみんな固くならないで!私の本をちゃんと読んでいてくれたらとーっても簡単な問題ばかりです!さぁ、さぁ!その間にそうですね、私が一曲……」
ハニー「ロン、耳あて」
ロン「あぁ、ハニー。君の鼓膜にあいつの歌声なんか届けさせるわけにはいかないよ。そんな苦行は僕が請け負おう」
ハーマイオニー「ちょっと、テストなんだから真面目におやりなさいってば!」
ロン「言っとくけど、今この教室で一番ふざけてるのは多分あの教師と君だぜ」
322:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 14:22:00.30 ID:4qBz7bXU0
少しロンとのスキンシップが増えすぎてやしないですかね!
いや、でもまた麗しいハニーの活躍が見られるのはこの上ない幸せですがね!ヒンヒン!
323:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 14:25:40.41 ID:ie253oO10
新人です!先輩の豚さん達よろしくお願いします!
ヒンヒン!
324:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 14:31:39.46 ID:
u3qs1CAJ0
ロン「それからのロックハートといったら」
ハニー「ことあるごとに私にスターたるもののご教授をしようとするし、気安く方やら触ってくるし」
ハーマイオニー「さ、触るのはあれだけれど、ほら。あの方もきっとあなたを、ね?心配して……」
ロン「どうだか、自分より目立つ存在が気に食わないだけだろ。っと、ハニー?今日からクィディッチの練習、開始だろ?」
ハニー「えぇ、オリバーがそう言ってたわ。悪いわね、こんな朝から二人まで起こしてしまって」
ロン「いいのさハニー!ヒンヒン!君の椅子の上には僕がいないとね!」
ハーマイオニー「それに、ロンはこの間の授業で大事故を起こした補習課題があるから、いまから片付けてしまわないと」
ロン「あぁ、せっかく至福の感触を味わってるときにやめてくれよハーマイオニー……僕の杖、あの木に飛び降りた時に、折れちまってたんだよなぁ。ちくしょう、マーリンの髭」
ハーマイオニー「杖のことがなくっても、『去年習ったことが夏の間に頭から溶けだしてちまった』なんて言ってしまうようだからそんなことなのよ」
ロン「仕方ないだろ、だって夏中ハニーの横で寝てt……あっ」
ハーマイオニー「ハニー、いってらっしゃい。私、少しロナルドとお話をしてから応援にいくわね」
ハニー「? えぇ、ハーマイオニー。ロン、達者でね?」
ロン「は、はは。もちの、僕さ」ガタガタガタガタガタ
326:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 14:46:12.05 ID:
u3qs1CAJ0
ハニー「……」
ドラコ「やぁ、ポッター。君の取り巻きで固めたボンクラチームを引き連れて、朝からご苦労だことだな。それも無駄に終わるから困るフォイするといい」
ハニー「言いたいだけね、今の」
フレッド「おいおいドラコ、なんの真似だいこのオールバック野郎」
ジョージ「そうだぞフォイフォイ、今日は僕らのチームの練習日だ」
オリバー「そうだぞ!それに君は選手でもないだろう!どうしてピッチにきている!フリント!これはどういうことだ!今日は僕が練習予約を入れたんだぞ!学期一番乗りを!僕が!」
フリント「どっこい、こっちにはスネイプ教授の特別許可証がついている!『新しいシーカー育成のため、優先的にスリザリンチームの練習場使用を許可する』ほーれ!」
オリバー「なんだと!?くっそ、こんな後出しで……新しいシーカー?まさか」
ドラコ「その通りだ。僕が新しいシーカー。それに……この、箒もね」
フレッド「!?ニンバス2001!?最新型の、ハニーがもってる奴の後継機だって!?」
ジョージ「おいおい、どういうことだよ!スリザリンの連中みんながもってるだって!?」
ハニー「……あぁ、そういうこと。あなた、実力でなく……お金の力でチームに入ったのね、この外道」
ドラコ「ふんっ、持つ者と持たざる者の差だ。分かりやすくていいだろう?」
328:
さるなんて跪きなさいよ:2012/11/05(月) 14:55:35.59 ID:
u3qs1CAJ0
ロン「おいおい、何の騒ぎさ。せっかくハニーの空にまう天使いや女神の姿を見ようとおもったのに」
ハーマイオニー「あれだけやられてその元気って、さすがねあなたのハニー回復力……どうしてこの人がここにいるの?」
ドラコ「僕は選手だ。そっちこそ部外者は立ち去ったらどうだい?」
ロン「君が、選手?ふぅん、スリザリンって少子化の煽りを受けてるのかな」
ドラコ「失礼な奴め。これをみても大口叩けるか?君が一生かかっても手にはいらない箒だ、ウィーズリー」
ロン「……に、ニンバス、2001……?」
ハーマイオニー「……呆れた!何がスポーツよ、こんな人をこんな理由で選ぶのに、本当に真摯に打ち込んでると言えるの!?どうなの、あなた、キャプテンでしょ!?」
フリント「うっ、い、いや、うる、うるさいぞ!!」
ハニー「随分と的確な進言をありがとう、ハーマイオニー。あなたはいつだって正しいわね、あの男のこと以外では」ツーッ
ハーマイオニー「そ、そんな。だって私あなたの親友で、あっ、もう!やめて……!」
ドラコ「ふ、ふんっ……グレンジャー、誰も君の意見なんて聞いていない」
ドラコ「すっこんでろ、この……『穢れた血』め!!」
331:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 15:05:07.08 ID:
u3qs1CAJ0
ハニー「……?」
ハーマイオニー「……?」
アリシア「よくもそんなことを!!」
フレッド「テメェマルフォイ!!言っていいことと悪いこともお父様から学ばなかったのか!?あぁ!?!?」
ジョージ「俺達が分からせてやるよこのデコフォイ野郎が!!こんのどけフリント!てめぇもぶっとばすぞ!」
オリバー「ふ、二人とも落ち着け!おい、ドラコ!君もこれから、選手ならな!相手を重んじるというか、そういう、き、毅然とした態度を……」
ハニー「……あー、みんな」
ハーマイオニー「あの、みんなどうしてそんなに、怒っているのか……」
ロン「君たちは知らなくていい。おい、マルフォイ!!!」
ドラコ「な、なん、なんだウィーズリー!やるのか!」
ロン「ナメクジ喰らえっ!!フォイフォイ野郎!!!!!!!」
ビュンッ! バーーーーン!!
ドラコ「フォイッ!?!?!?……あれ?」
333:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 15:11:01.39 ID:
u3qs1CAJ0
ハニー「……ロン?ロン?私の豚?ちょっと、今……ロン!?」
ロン「」サーーーッ
ハーマイオニー「ろ、ロンの杖、呪いが逆噴射して……ロンのお腹に当たったようにみえたけど、ロン?平気?あの……」
ロン「うぶっ、だい、だびじょう、ぶ、ぶ、もうむび……うヴぇえええぇぇ!!」
ボタボタボタボタッ
フレッド「Oh……ロニー、マジかよ……あー、き、君は実に、勇敢だったぜ?」
ジョージ「Ah……き、気にするな、な?稀によくある、く、口から、その……」
ドラコ「ッハハハハハハハハハ!!!ざまぁないな、ウィーズリー!!ナメクジ吐き出す気分はどうだい!?!?」
スリザリン <ギャハハハハハハハハハハハハ!!!
334:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 15:16:05.47 ID:
u3qs1CAJ0
ハニー「このフォイフォイ……」
ハーマイオニー「だめ、ダメよハニー。あなたも手を出しちゃダメ。もうあなたたちは……」
ドラコ「そうだ、ポッター。『今度規則を破ってごらん?』だろう?そいつも、ナメクジを吐くハメになってむしろ良かったんじゃないか!アッハハハハハ!」
ハニー「……ハグリッドの小屋に連れていきましょう。出来る豚だから」
ハーマイオニー「え、えぇ。ロン、歩ける?平気?」
ロン「うヴぇぇぇぇぇ……」ボトボトッ
335:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 15:23:29.38 ID:
u3qs1CAJ0
ハニー「ロンのこれ、すごく……大きい」
ハーマイオニー「ハニー、やめて。ロンがただでさえ歩きづらそうなのに拍車がかかるわ」
ロン「もびの、ろヴ、ヴぇぇぇぇぇぇ!」ボタボタボタッ
オリバー「うん、ハニー。早く連れて行ってやってくれ。ここはその、僕らで収拾つけるから」
ハニー「えぇ、お願いね……ドラコ、覚えてなさい」
ドラコ「ハッハ、いいざまだな赤毛の女王様!フンッ、君のそのほえ面は確かに忘れられなさそうだね」
338:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 15:31:23.56 ID:
u3qs1CAJ0
ハグリッドの小屋
ハグリッド「大変だったなぁ、ロン。こいつぁ収まるのを待つしかねぇんだ。ぜーんぶ吐いっちまえ」
ロン「うヴぇぇぇぇぇぇ……」ボタボタボタボタ
ハーマイオニー「その呪いって、とっても難しいんだものね。壊れた杖じゃ、そうなるのも当然よね」
ハグリッド「おぉ、ロン。おめぇさん、杖が折れちまったんか。俺とお揃いだな!ハッハッハ!……あ、なんかすまん」
ハニー「空気の読めない豚は嫌いよ、ハグリッド」
ハグリッド「ヒンヒン!ヒン!ハニー!すまん、おめぇさんたちがようやくこっちにきてくれて俺ぁ嬉しいんだ!まぁたロックハートの奴がきたのかー、って思ったしなぁ」
ハニー「そうなの、新学期になってからことあるごとにあの人とでくわしていたから……」
ハーマイオニー「! ハグリッド、よく彼はここに来るの!?」
ハグリッド「おー?そうだな、俺が色々な魔法生物を知っとるー、っちゅったら、なーんかしらんがつっかかって?いや、自慢げに色々喋くってきおってなぁ」
ハニー「ハグリッド、今後はあなたから私のところに来なさい。いいわね?」
ハグリッド「ヒンヒン!あぁ、そうさせてもらえたらありがてぇ!ありがてぇ!ヒンヒン!」
ハーマイオニー「な、ど、どうしてよハニー!?折角学外で、その、教授と懇意になれるかもしれないのに!」
ロン「うヴぇぇ、うヴぇぇええええ」ボタボタッ
ハニー「そうね、ロン。まったく、ハーマイオニーは絶賛黒歴史生産中だわ」
339:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 15:35:26.74 ID:Ub/MIqZN0
流石ハニー豚の気持ちは見ただけでお分かりになる!
341:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 15:41:25.77 ID:
u3qs1CAJ0
ハグリッド「……あのフォイフォイ一家の息子め。ハーマイオニーにそんなことを言いおったんか」
ロン「酷い、うぇっぷ。だろ?ハグリッド」
ハーマイオニー「ねぇ、あの……そりゃぁ、なんだか失礼な言葉だっていうのは伝わったけど。どういう意味なの?」
ハニー「私とハーマイオニーはマグル育ちだものね。おそろいね」
ロン「うっぷ、そうそれさ……『穢れた血』って、両親とも魔法使いじゃない人を指す最低な汚らわしい呼び方なんだ」
ロン「汚らわしいっていうのは、あれだよ?言った方がとことんまで軽蔑されるって意味で、うっぷ。だからね」
ハーマイオニー「……えぇ。そう、そういえばあの人、去年も私を出来そこないだとか、なんとか」
ハグリッド「マルフォイみてぇなのはな、自分らを『純血』っちゅって誰よりも偉いと思っちょるんだ。まったく、バカげた連中だ。そんなことだから豚にもなれねぇんだ」
ハニー「そうね、絶対にごめんだわ。わたしのハーマイオニーになんて言い草かしら。ハーマイオニーにできない呪文なんて、これまで一つだってなかったのに」
ハーマイオニー「ハニー……」
ロン「あれ、僕らは?なんて野暮なことは言わないよなハグリッド」
ハグリッド「おぉ、ありがてぇありがてぇ」
344:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 15:50:04.21 ID:
u3qs1CAJ0
ギィィッ
ギィィッ
フィルチ「……ここにいたか、ウィーズリーにポッター。悪がきどもめ」
ハグリッド「フィルチ?おめぇさん、こんなとこまで何の用だ?うん?お前さんもハニーの豚だったか?」
ハニー「ハグリッド、私だっていくらなんでも人を選ぶってば」
フィルチ「言っとるだろうが、そこの悪がき共に用事だ。罰則の日時を伝えにきた」
ハニー「罰則……?」
ハーマイオニー「あっ、ほら。学期前だから減点はないけどキチンと罰則はこなしてもらう、って話だったのでしょう?」
ロン「うげぇっ、ロックハート・ショックでそんなの忘れてたよ……うぷっ」ボタッ
345:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 15:55:44.34 ID:
u3qs1CAJ0
フィルチ「ウィーズリー、貴様は私とトロフィールームでトロフィー磨きだ。そのナメクジをさっさとひっこめるんだな。汚すと、酷いぞ」
ロン「……うぇぇ」
フィルチ「ポッター、お前はロックハート教授のご指名だ。ファンレターの宛名書き、だそうだ」
ハニー「……最悪だわ。ハーマイオニー、変わる?」
ハーマイオニー「い、いいの!?どうしましょう、私こっちにはちゃんとした礼服一つも……」
ハニー「……あなたね、私いま罰則をサボる提案をしたのよ?分かってる?」
フィルチ「当然、そんなことをすりゃ退学決定でしょうねぇ。それで、日時だが。十月三十一日、ハロウィーンだ」
346:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 16:04:36.44 ID:
u3qs1CAJ0
ハニー「へぇ、ハロウィーン……」
ほとんど首なしニック「」
ロン「……いつからいたの、君」
ほとんど首なしニック「ついさっきからですな……おぉハニー、我らが霊魂の導き手、光のハニー……私、今年の私の絶命日パーティにあなたをお呼びしようと思っていたのです、が」
ハニー「ハァィ、ニコラス……絶命日?死んだ日を祝うの?」
ほとんど首なしニック「えぇ、ゴーストにとってはそれが名誉なことですので。五百年記念のパーティーをハロウィーンに、と思ったのですが……しかたが、ありませんな……」
ハーマイオニー「へぇ、面白そう、って言っていいのかしら……でも、そうね。ハッ!ハニー、それならやっぱり私がそっちの罰則を代わってあげて……!」
フィルチ「罰則を個別に増やしてやろうか」
347:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 16:06:56.77 ID:
u3qs1CAJ0
ハニー「落ち着きなさい、ハーマイオニー……ねぇ、ニック?絶命してから五百年、たしかに凄いわね。でもそれよりもっと、素晴らしい記念日があったんじゃない?」
ほとんど首なしニック「?と、いいますと?」
ハニー「この私の、可愛い豚になってから一周年記念日。そうでしょ?」
ほとんど首なしニック「!!ハロウィーンは中止!中止しましょうヒンヒン!ヒーン!」
ロン「あぁこの僕がなんてことだそんな大事な日をスルーしちまったなんてごめんよハニー僕のハニーヒンヒン!ヒンヒン!うっぷ」
ハグリッド「うぉおおお今から俺ぁホグズミートで食いもんをもってくる!まっちょれハニー!今日はここでハニーパーティーだヒンヒーーーーン!」
ハーマイオニー「……あなたって、気配りが出来てすばらしい人ね」
ハニー「よく言われるわ」
フィルチ「まったく、騒がしい。確かに伝えたぞ。さぁさ、ミセス・ノリス。いこうか、こんな汚らしい小屋なんざおさらばだ」
ミセス・ノリス「ナーン」
ハニー「ちょっと、私の豚を下郎しないで……さぁ、私の可愛い豚たち?一発芸は何をしてくれるのかしら?」
ロン「一番、ロン・ウィーズリー!なめくじ吐きmうヴぇぇえええええ!」ボタボタボタボタ
ハーマイオニー「ヨゴレな上に以外に元気ねあなた私たちの心配返しなさいよ!」
350:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 16:18:04.34 ID:
u3qs1CAJ0
ハロウィーン
ハニー「……」カリカリカリカリカリカリ
ロックハート「そういわけで、僕が聖夜に占拠されたビルディングで孤軍奮闘ハスラタビスタにベイビーしていたって話だけどね、ポッターさん。これは次に出す本のネタだからオフレコでお願いしますよ?HAHAHA!可愛い君にだけ特別に話すのですからね!」
ハニー「……そうですか。なんだかマグルのところで聞いたことがあるような気もするわ」カリカリカリカリカリ
ロックハート「うん?おねむなのかなポッターさん?あぁ、HAHAHA!いけない、いけないよ?私は教師で、君は生徒だ。HAHAッ☆そんな誘いには乗れませんね」
ハニー「何を曲解しているのか分からないけれど、私の豚が聞いていたら黙っては……ふぅ」カリカリカリカリカリカリ
ハニー「(これで何通目なのかしら……この人、ほんと、こんなに胡散臭いのにこれだけファンレターが届くのね)」
ロックハート「そう、あれは雪の降りしきる寒い日、いや、曇りだったかな?とにかく私はにっくき闇の軍団を前に仁王立ちしていたんだ。いや、雨だった。木枯らし吹き渡る雨の日だったか……」
ハニー「(……これほどまでに人に 面倒臭い という感情を抱いたのも初めてだわ)」
354:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 16:29:04.83 ID:
u3qs1CAJ0
ハニー「(あぁ、なんだか、本当に……眠く)」ウツラッ、ウツラッ
ロックハート「HAHAHA!その時最後に私が吹き飛ばしてやった奴の顔ときたら!……おや?」
ハニー「(あぁ、もう深夜近いのね……ロンの方は、終わった、かしら)」ウツラッ、ウツラッ
ロックハート「……ポッターさーん?ミス・ポッター?」
ハニー「(あぁ、ロン、腕枕……それか、ハーマイオニー、ハーマイオニーの、柔らか、い……)」ウツラッ、ウツラッ
ロックハート「……フーム、これはこれは。ミス・ポッター?男性の部屋で無防備に寝るのは、関心しませんね……それに、そんなにも男の子を煽る胸元で……なるほど、君は?HAHAHA!有名になるためにそちらを選ぶ、と!」ガタッ
ハニー「(あぁ、ロンとハーマイオニーが笑ってるわ……ふふっ、そうね、ゆっくり、お茶に)」
ロックハート「安心していいですよ、ミス・ポッター……さぁ、大人の階段を、私が……」
『 殺 す 殺 し て や る ――』
ハニー「っ!?!?」ガタッ
ロックハート「!?」ビクッ
『来 る ん だ 私 のところへ 引き裂いてやる――!!』
ハニー「えっ、な、なぁに!?この声、なんなの!?わっ、ち、近い!?何ですか、ロックハート教授!??!」
ロックハート「えっ、あ、いやぁHAHAHA!君がなんだか眠そうだから何かかけてあげようかと思いましてね!それより、声?なんのことですかな?」
356:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 16:37:15.22 ID:
u3qs1CAJ0
ハニー「え……だって、ほら!今も……」
『殺 し て やる――八つ裂きにして――』
ハニー「どこからか……殺す、殺す、って」
ロックハート「ぶ、物騒な空耳だねミス・ポッター?もしかして、寝ぼけているのかな?おやっ、こんな時間だ!楽しい時間はあっという間、そうでしょう?」
『腹が減ったぞ――こんなにも 長い間』
ハニー「……ロックハート教授。本当に、聞こえませんか?」
ロックハート「?大人をからかうものではないよ、ミス・ポッター。二つの意味で、ね」
ハニー「? よく、意味が」
ロックハート「心に聞きなさい、ミス・ポッター。帰ってよろしい!罰則がいつもこんなに簡単だと思ってはいけないよ?HAHAHA!」パチンッ☆
ハニー「……ごきげんよう」ガチャッ バタンッ
ハニー「……」
『殺してやる 殺すときがきた 』
ハニー「移動、していってるわ。私の幻聴?……そんなこと、考えるわけないじゃない……追いかけ、ましょうか」
ハニー「……その前に、深呼吸ね。えぇ。そうよ。少し眠かったから。別に、足なんてすくんで、ないわ。当然でしょ?たかが、声なのに」
ハニー「……さぁ、行きましょう」
358:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 16:42:21.92 ID:HWbvzqeB0
どうやら俺の思念がロックハートの所に届いてしまったようだな
359:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 16:47:51.27 ID:Ub/MIqZN0
ヒンヒーン!
360:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 16:48:06.89 ID:
u3qs1CAJ0
ハニー「……どんどん、下っていってる。ここは四階だから……三階にようがあるのかしら」
ハニー「というか、どこをどうやって移動しているの?壁?そんな、ダドリーの好きなコミック雑誌じゃあるまいし」
ハニー「って、そんな世界だったわね、ここは……いったい、何が……」
ロン「あれ……あぁハニー!僕のはnうっぷ」
ハーマイオニー「あ、ハニー!良かったわ、そっちも終わったのね!」
ハニー「! 二人とも! あら?罰則は、ロンだけだったはずでしょ?」
ロン「そ、それがさっ、うぷっ。ナメクジゲーゲーが、再発、しちまttうっぷ」
ハーマイオニー「私の責任でもあるし、途中から手伝っていたの。そっちにいけなくてごめんなさい、私もとっても残念で……あ、あなたの加勢という意味よ?本当よ?」
ハニー「私の存在を言い訳にされるのは気に入らないわ……っと、そうだわ。ねぇ二人とも、なんだか変な声、しない?」
ロン「……声?それって、ハニー……」
ウォォォォォォォォォオォオン! ハニーーーィーハニーーーィ!!
ロン「遠くの大広間で、豚どもが君がいないことを嘆く嘶きのことかい?」
ハニー「出来た豚たちだわ……そうじゃないの。こう、凍るような、かすれた……こ、怖い、声よ」
362:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 16:53:32.98 ID:
u3qs1CAJ0
『殺す――!殺す――』
ハニー「!ほら、また!」
ロン「……ハニー、僕のハニー。君がそういう言い方するときは、本当のことだって分かる。でも、ごめんよ。僕には何がなんだか……」
ハーマイオニー「特には、なにも聞こえないわ……ハニー、その声は、何て言ってるの?」
ハニー「っ、こ……殺す、って。八つ裂きにする、って……」
ロン「!」
ハーマイオニー「それって……」
ハニー「下の階に、行っているみたいなの。ねぇ……ついてきて、くれる?」
ロン「当たり前だろ、僕は君の豚だぜ?たとえ見えない敵でも、君がそこにいるってんなら僕は全速力でスニジェットさ」
ハーマイオニー「えぇ。信じるわ、ハニー。行きましょう」
ハニー「うん……あっ、ま、待って」
ロン「うん?」
ハーマイオニー「どうしたの?」
364:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 16:57:39.07 ID:
u3qs1CAJ0
ハニー「……て、手ぇ……」
ロン「……え、なんだい。聞こえない」
ハーマイオニー「……そうね、えぇ。なんだか分からないわ、ハニー。手をさしのべて、どうしたというの?」
ハニー「~~っ、て、手ぇ!つないで!!!知ってるでしょ、わた、わたしが……っ!!」
ロン「……」
ハーマイオニー「……」
ハニー「……ニヤニヤしないっ!!!あ、ああああなたたちの顔をみて、気が抜けたの!!それだけよ!!!」
ロン「あーもーね、僕ほーんと、豚でよかったなー」ギュッ
ハーマイオニー「私も、この学校に来てよかったわ」ギュッ
ハニー「それで、いいのよ。行くわよ!!!」ギューーーッ
365:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 16:58:58.51 ID:8rHiPPPG0
ヒンヒン!
366:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 16:59:32.37 ID:cBiVWggb0
ギューーーーーーーゥン!!
368:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 17:05:45.85 ID:
u3qs1CAJ0
三階
ロン「こっちの方向なのかい、ハニー?」
ハニー「えぇ、声がまた、近くなってるから……あっ」
『血の匂い!血の匂いがするぞ――』
ハニー「血……本当に、殺す気だわ!急がないと、早く!!」
ハーマイオニー「ハニー、でもこっちは確か行き止まりだわ……あら、何かしら。ここ、水浸し……あぁ、そういえばここって……っ!?」
ロン「なんだい、ハーマイオニー。何かお知りならお教えくださいませんか、d……おい、あれ」
ハニー「……壁に、何か書かれてる。これ、どういう意味?なんの……」
ハーマイオニー「……それより、その下よ。ハニー……」
ロン「……猫、ありゃ、フィルチの猫だよ。どういうことだ?動かないから死んでる、のかとも思ったけど」
猫「」
ロン「死んだ生き物ってあんな、剥製みたいにすぐに固まったりするかい?」
371:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 17:09:40.31 ID:
u3qs1CAJ0
ハニー「……おかしな文字、それに、フィルチの猫の、変死体……?」
ハーマイオニー「なにか、恐ろしい呪いかもしれないわ。ねぇ、ハニー。私たち、ここから離れるべきよ。そうしないと」
ロン「そ、そうだね。ここにいるのを、みられたら……」
ハニー「……いいえ。もう、遅かったみたい」
ガヤガヤガヤガヤ
ザワザワザワザワ
ハーマイオニー「!パーティが終わって、生徒が……あ……」
ガヤガヤガヤ…………シーーーン
ハニー「……」
ロン「……」
ハーマイオニー「……」
373:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 17:14:07.33 ID:
u3qs1CAJ0
ドラコ「おい、どけ!どけ!道を開けろ!……あの文字、ハッハ。父上の言った通りだ」
ドラコ「……『秘密の部屋は開かれたり!継承者の敵よ、気をつけよ!!』」
ハニー「っ、マルフォイ……」
ドラコ「次はお前たちの番だぞ!!『穢れた血』めっ!!」
ロン「おまえっ、また、うっぷ、う、うヴぇぇええええ!」
ドラコ「ハンッ!なんだウィーズリーやるのkうわぁあああああああああ?!?!?!」
ハーマイオニー「ろ、ロン!あ、でも今のは事故ね。思いっきり吐いっちゃいなさい!……ハニー?」
ハニー「ドビーの、言ってたことだわ。ホント、一体あの豚は……もう」
ハニー「『秘密の部屋』?……なぁに、それ」
つづく
374:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 17:17:29.44 ID:Ub/MIqZN0
いいところで切るなあ…
続きはいつだい?ヒンヒン!
375:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 17:19:55.69 ID:PhYUqrEF0
乙
次の予定はいつですか、ハニー?
ヒンヒーン!
376:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 17:22:18.48 ID:
u3qs1CAJ0
とりあえず一旦此処で区切らせてもらいます。しまったな。長いな丸々一本は
間が開くけど日曜日に朝から立てて、完結までもってくんで。堪忍
ハニー・ポッター「スリザリンの継承者?なんなの、それ」でいくさかい
保守とかありがとう!
ラドクリフお大事に!
じゃあの!
ハリー・ポッター シリーズ
一巻~七巻まで
世界的大ヒット発売中!
2014年後半 USJにて
ハリポタアトラクション建設決定!!
377:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 17:22:24.75 ID:O5mWXNbi0
乙
相変わらずロンさんは豚の鑑だな
379:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 17:31:18.57 ID:5zW2pPR70
乙!
380:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 17:34:10.44 ID:jqzBgIbe0
乙ヒンヒーン!
404:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 20:13:14.52 ID:XW9tilOeO
まだまだ途中だけどあいかわらず面白い
382:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 17:36:30.39 ID:4qBz7bXU0
週末まで放置プレイとは!ご褒美です!ヒンヒン!
383:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 17:45:50.25 ID:63L+NrJs0
乙!
放置プレイを楽しむよヒンヒン!
続編→
ハニー・ポッター「スリザリンの継承者?なんなの、それ」
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