前→ハニー・ポッター「賢者の石は、どうなったのかしら」
まとめ→ハニー・ポッター シリーズ まとめ
1:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 18:19:34.47 ID:
OvLwJ4pJ0
ハニー「私が聞きたいのはそういうことじゃないの。あなたはどこの誰で、どうして、この私の、部屋に、勝手に、いるかってこと。それだけよ」グリグリグリ
ドビー「あぁ!申し訳ありません!申し訳ありませんハニー・ポッター!ドビーは、ドビーはあなた様の豚にございます!!」
ハニー「えぇ、そうね。そうに違いないわ。踵で頭を踏まれて喜ぶなんて、豚さん以外の何者でもないもの。そうよね?」
ドビー「あぁあ!ドビーは、ドビーは悪い子!ご主人様の折檻に喜ぶなど、ドビーは悪い子!悪い子!」
ハニー「返事はヒンヒン鳴いてよこしなさい」
ドビー「もちの、貴方様のご友人にございますぅう!ヒンヒン!ヒン!」
ハリー・ポッターと秘密の部屋
3:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 18:23:00.03 ID:
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ハニー「……私の友人?あなた、豚の分際でどうしてロンのことを知っているの」
ドビー「あ、あぁ、ど、ドビーは、ヒンヒン」
ハニー「答えなさい。そうね、ちゃんと答えられたらいいことをしてあげる」
ドビー「ひぃいヒンヒン!ヒン!そんな、おそれおおくございますハニー・ポッター!ドビーめがそのような……」
ハニー「い、い、か、ら。そうね、具体的に言うと、この長いあなたのお耳を……」フーッ
ドビー「あぁああああ!こ、この夏貴方様の、貴方様のお手紙を拝借していたのはドビーなのでございますぅうう!」
4:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 18:23:03.22 ID:/pgHrkZL0
僕も踏んでください
5:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 18:25:25.36 ID:
OvLwJ4pJ0
ハニー「……道理で、夏休みに入ってから一度も。あの二人……私の可愛い豚のロンと、ハーマイオニーから手紙が来ないと思ったら」
ドビー「お、怒らないでくださいませハニー・ポッター!ドビーは、ドビーはあなたさまのことを思って……」
ハニー「怒る、そうね。私、怒っているのよ。そう、そうよ、私が最初にあなたを見て声を上げたのは、驚いてなんかじゃないの。怒っていた、から……」
バーノン「おい小娘!なんださっきの悲鳴は!よもや貴様のような生意気な小娘が何かに怯えたわけは……」
ハニー「黙りなさい!」
ドビー「あぁお許しくださいハニー・ポッター!しかし、しかしドビーは!ハニー・ポッターを今年のホグワーツに行かせるわけにいかないのでございますぅうう!ヒンヒン!」
6:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 18:26:12.37 ID:MLAIsPjmO
僕らのハニーキター!ヒンヒン
7:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 18:30:30.43 ID:
OvLwJ4pJ0
ハニー「なぁに?またさっきの、秘密の部屋がどうの、とかいうものなの?」
ドビー「そうに、そうにございます。あぁ、ドビー、ドビーは悪い子!悪い子にございます!」
ハニー「出来損ないの悪い豚さん扱いがいやなら、それが何なのか詳しく教えてくれるわね?」
ドビー「ひ、ヒンヒン!ドビーは、出来損ないと言われるのは慣れっこにございます!お屋敷では、いつも……」
ハニー「……屋敷しもべ妖精、だったかしら。初めて見たけれど、本当に服を着ていないのね。それはなに?枕カバー?」
ドビー「魔法使いへの隷属の証にございます!服を貰うことは私どもにとって解雇と同じなのでございますハニー・ポッター!」
ハニー「道理で訓練されているわけだわ」
ドビー「ヒンヒン!」
9:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 18:35:37.69 ID:
OvLwJ4pJ0
ハニー「とにかく。あなたの話は聞けないわ。ホグワーツに行かないなんて、そんなのやよ」
ドビー「ですが、ですがハニー・ポッター!今年のホグワーツは危険にございます!恐ろしい罠です!貴方様に、危険が!」
ハニー「なぁに?またあの、ヴォルデモートだかが仕掛けてくると言うの?あのね、私を誰だと思っているのよ、あなた」
ドビー「も、もちろん『名前を呼んではいけない例のあの人』に勝たれた方にございます!魔法界の英雄!全てが雄のご主人様!ヒンヒン!」
ハニー「なんだか大層になっているわね肩書きが。よくできる豚たちのおかげね」
ドビー「ですが、今回は、『例のあの人』ではなく……あぁ、ハニー・ポッター!お聞きください、ドビーめの警告にございます!」
ハニー「豚の分際で私に指図しないで頂戴。恐ろしい罠?私が恐れるのは退屈と体重計、それだけよ」
10:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 18:39:21.05 ID:/pgHrkZL0
ヒンヒン!
11:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 18:40:37.13 ID:
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ドビー「あぁ、なんと気高い!そしてお美しく可憐なお方なのでしょう!」
ハニー「えぇ、そして完璧で究極で花をも嫉妬させるの。よく言われるわ」
ドビー「至極当然のことにございます!ですが、ハニー・ポッター!私ども奴隷の未来をも明るくしていただいたあなたを!危険にさらしたくはありません!どうか、どうかドビーのお話を……!」
ハニー「……そう。あなた、それだけのために私を心配してここに来た、そうなのね?元の主人を裏切ってまで」
ハニー「でも、それは聞き入れられないわ。いくら豚の懇願とは言え、あそこは私の家も同然だもの。養豚場とも言えるけれど」
12:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 18:46:44.46 ID:
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ドビー「ですが、ですが……!」
バーノン「さっきから何事だ小娘!一人のはずなのにギャーギャーと!」
ハニー「本物の豚が来たわね。あなたのような非常識なのを見るとうるさくなるわ。行きなさい」
ドビー「ハニー・ポッター!ドビーは、ドビーは……」
ハニー「あなたの献身は分かってあげる。手紙を盗んだ意図は全くもって分からないし許してあげないけれど」
ドビー「貴方様が、ご友人に忘れられたと感じれば学校に行きたくなくなるものか、と……」
ハニー「冗談言いなさい。それくらいのことで私はあの豚たちを見損なわない。さ、早く行きなさいってば」
ドビー「ハニー・ポッター!ドビーは、ドビーは諦めません!ヒンヒン!」シュバッ
バターーーン!
バーノン「小娘!さっさと降りてきて来賓の準備をせんか、と言っておるだろうが!無駄に良い見た目はなんのためにあると思っておる!!」
ハニー「少なくともあなたの取引先を接待するためじゃないわよ、近寄らないで頂戴鼻息がかかるわ」
13:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 18:52:33.86 ID:
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バーノン「ふんっ、小生意気な小娘め。また蛇とでも話しておったのか?全く非常識極まりない!」
ハニー「それは、私はよく蛇とお話するけれど。非常識とは失礼ね。常識が私に合わせるのよ、そうでしょ?白豚」
白豚「ピヒィーンヒン」
バーノン「……そのふくろうを、夜な夜な放してなどおらんだろうな!」
ハニー「窓に鉄格子まではめておいて何を言っているのよ」
バーノン「ふくろうなんぞ飼っているのがご近所にばれたら、噂になるだろうが!」
ハニー「姪の部屋に鉄格子をはめた危ない人という噂を気にしないのね、頭が回らない使えない豚ってやぁね」
15:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 18:58:32.07 ID:
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ハニー「……豪勢な食事だこと。私も毎晩このくらい用意してもらうのが筋だと思うわ」
バーノン「貴様なんぞダドリーの食べ残しで十分だ!」
ハニー「そう。そのダッド坊やは、私の投げたパンくずを嬉々として貪る可愛い豚だけれど」
ダドリー「ブヒィ、ブヒィー!!ハニー!もっとパンをおくれ!ブヒィー!」
ペチュニア「ダドちゃん!ダメよ!そんな小娘の言うことを聞いてはだめ!おやめなさい!」
バーノン「メイソン夫妻の前でそんな真似そしてみろ小娘!一生部屋に閉じ込めてやる!ダドリー、やめなさい!」
ハニー「ダドリー?豚はヒンヒン鳴きなさいと教えたわね?」
ダドリー「ごめんよハニーヒンヒン!」
バーノン「それをやめろと言っておるんだ!!!」
17:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 19:03:43.86 ID:
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メイソン氏「いやぁ、楽しい晩餐ですなダーズリーさん!」
バーノン「ハッハッハ、それは光栄ですメイソンさん!っと、ここでジョークを一つ。ある日本人ゴルファーがですな……」
メイソン氏「や、や、それには及びませんよ。何しろこんなにも美味しい料理に……ハハハ!お美しいお嬢さんまで!」
ハニー「光栄ですわ、メイソンさん」
バーノン「ハ、ッハハ!姪を預かっておりましてなぁ!親戚とは良い関係で……絶対に豚などと言うでないぞ小娘」ボソッ
ハニー「残念ね、ヘタレな素質が見えるのに」
メイソン氏「?どうかされましたか?」
バーノン「いやいやいや!こ、このポークチョップなぞ絶品ですぞ、と!それより、そろそろ契約の話をですな……」
19:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 19:10:20.70 ID:
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ペチュニア「メイソン夫人?とっても素敵なお召し物ですわ。羨ましい」
夫人「あらあら、ダーズリー様のだって……でも、ホホ。若さは何よりの宝石ねぇ。ねぇ、お嬢さん」
ハニー「よく言われるわ」
夫人「あ、あら?」
ペチュニア「じょ、冗談が好きな子でして!……夫人を不快にさせるんじゃありません!」ヒソヒソ
ハニー「つまりはご婦人、あなたも着飾ることなんてありませんわ……失礼、私、少しお手洗いに」
夫人「あら、お上手。そう?それで、ダーズリー様?お庭を拝見いたしましたわ、なんて整った芝で……」ペチャクチャ
ペチュニア「あぁ、あれはこのダドリーが……」ペチャクチャ
21:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 19:13:50.53 ID:
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ハニー「……まったく、どうしてこの私がおべっか使わないといけないのかしら」
ハニー「老いるのはいやね、相手を褒めているようでその実牽制しあって、滑稽だわ」
ハニー「さて。それでも、協力してあげれば白豚で手紙を出すことは了承させたことだし、あと少しだけ愛想良くしてあげましょうか」
ハニー「その前に、少し喉を……っ!?」
ドビー「ハニー・ポッター!」
ハニー「あなた、どうしてキッチンにいるの、ドビー!この豚!」
ドビー「ヒンヒン!ヒン!ドビーめは、ハニー・ポッターがお約束していただけるまで帰れません!ハニー・ポッター!ホグワーツには戻らないと、ドビーに言わなければいけません!」
23:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 19:21:15.72 ID:
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ハニー「指図しないで!あなたは何?私の豚、そうよね!?」
ドビー「あぁ、ドビーは悪い子、悪い子にございます!これが済んだ後は、ドビーはドビーの腕をドアでバターンしなければなりません!」
ハニー「痛いのはやめなさい!済んだら、って、あなた、何をする気……」
ドビー「ハニー・ポッターがお約束いただけないのなら……ドビーめは、ハニー・ポッターのために!こうするしかないのでございます!ヒンヒン!」
フワーッ
ハニー「あ……おばさん特製の特大ホイップクリームと砂糖のスミレ漬けが浮いて……っ!?やめ、やめなさいドビー!聞きなさい!!」
メイソン氏「そうですな、それでは……おや、あれは?」
バーノン「いやぁどうもどうm……!?!?こ、小娘、何を……!!!」
ドビー「ドビーめに、お約束くださいますか!?ハニー・ポッター!?」
ハニー「っ、さっきから、何様のつもりよ!!跪きなさい、この豚!!!!」
バシャァァァァァ!!!!パリィン!!!
メイソン氏「」
バーノン「小娘ぇええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!」
24:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 19:26:12.95 ID:
OvLwJ4pJ0
メイソン氏「」
夫人「あなた!?あ、あぁ、顔面ホイップクリームまみれに……っ!」キッ
ハニー「……」
夫人「なんのおつもりかしら!!お嬢さん、いいえ、この女!私の夫になんてまねを!!」
ペチュニア「あぁ、あぁ夫人違うんです、これは、あの」
バーノン「あー!あぁ、その子は、あの!情緒不安定でしてな!あの、め、メイソンさん、さぁ、今拭きましょうとも、あの」
メイソン氏「……」
バーノン「ハ、ハハハ!す、スミレが似合い、ますな!あの……」
メイソン氏「……私に、豚、と?」
ハニー「……えぇ。言い逃れしようがないわね。そうよ」
メイソン氏「……」
メイソン氏「ヒンヒン!」
ハニー「!?」
ダドリー「ウエルカムさ、同胞」
夫人「あ な た っ !!!!!!!」
25:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 19:37:34.24 ID:
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バーノン「……結局、メイソン氏はむしろ気をよくしたが」
ハニー「……」
バーノン「夫人が怒りに怒って、商談はおじゃんだ」
ハニー「……」
バーノン「よくもやってくれおったな、え?満足か?わしの人生最大の商談を滅茶苦茶にしおって」
ハニー「……そうでもないわ」
バーノン「そうか、まだ足りんか。よし、これを見ろ」
ハニー「……『貴殿の住居において浮遊呪文の使用を確認――卒業前の魔法使いは学外において魔法の行使は禁止されており――』」
ハニー「『退学処分の可能性もあるため――今回は軽度のため警告のみ――休暇を楽しまれますよう! 魔法省 魔法不正使用取締り局 マフォルダ・ホップカーク』」
バーノン「小娘、貴様!学校の外ではその、魔がつくなんちゃらを使えんことを黙っておったな!?」
ハニー「だって、聞かれなかったもの」
バーノン「えぇいだまれ!これまではそいつに怯えておったが、もう我慢ならんぞ!貴様はここに閉じ込める!二度と騒ぎをおこさんようにな!」
ハニー「……好きにすればいいわ」
28:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 19:42:00.57 ID:
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ハニー「……窓には鉄格子、扉には何重も外から鍵」
ハニー「日に数回、扉の下にある差し入れ口からご飯が入れられるだけ」
ハニー「……お菓子もたまに。ダドリー、出来る豚ね」
ダドリー「ヒンヒン!」
ハニー「ダドリーの怪力も見越して、鉄製の頑丈な扉に替わっているし。まったく、この私がなんてみじめなざまなのかしら」
ハニー「……」
ハニー「……日頃の行いのせいかしらね。まったく、あの大豚も私の可愛い豚にしておくべきだったわ」
31:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 19:46:03.73 ID:
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ハニー「まだ一日しか経っていないけれど」
白豚「ピィーヒンヒン……」
ハニー「白豚も限界だわ。水と少しの野菜しかないのだもの、当然よね」
ハニー「いくら私の可愛い豚として鍛えられていても、私は飢えさせなんてしなかったもの」
ハニー「……あぁ、まったく……囚われの姫の気分よ、高貴で可憐で儚げで美しい、ね」
33:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 19:47:19.56 ID:
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ハニー「……そうでしょ?」
「あぁ!ハニー!僕のハニー!!」
ガシャァァアアアアアアアアアアアン!!
ハニー「私の、可愛い豚?」
ロン「もちのロンさ!!ヒンヒン!ヒーーーーン!!!」
38:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 19:53:40.71 ID:
OvLwJ4pJ0
フレッド「ッヒューッ、ロニー坊や、さっすがだねぇ。ハニーの一番の豚を公言するだけあるな、あぁ」
ジョージ「空飛ぶ車からハニーの姿を見とめるや否やためらわずダイブなんて、僕らも真似できないさ」
ハニー「当然よ、私の豚は出来る豚だもの。そうよね、ロン?ほめてあげるわ」フーッ
ロン「あぁハニー!ハニー!手紙の返事がこないと思ったら君が警告を受けたってパパから聞いていてもたってもいられなkうひゃぁ耳くぁwせdrft」
ハニー「えぇ、そうだろうと思ったわ。ふふっ」
フレッド「感動の再会ではあるけどね、ハニー。我らがグリフィンの女王様」
ジョージ「まずは鉄格子ごと窓を突き破ったロニーの止血をしていいかい?」
ロン「よせよ!これはハニーを助けた僕の勲章だぞ!」ダクダクダク
ハニー「……私の服についたらどうするつもり?」
ロン「はやく止めろよ!!!!なんなら全部抜いちまえこんな血!マーリンの髭!!!」
40:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 20:03:21.42 ID:
OvLwJ4pJ0
フレッド「止血の方法ってのは魔法薬使えば簡単なんだろうけど。詳しくないし折角だからマグル式の包帯使わせてもらったよ」
ハニー「へぇ、あなたたちそんなものも身につけているのね」
ジョージ「マグルの技術を身につけるのも無駄じゃないのさ、ほら、鍵だってこんな具合にね。ヘアピンひとつでアロホモラさ」
ハニー「流石ね」
ロン「ハニー、僕のハニー!それを言ったら僕だって、この身一つで鉄格子をノックアウトしちまったよ?」
ハニー「えぇ、出来る豚は好きよ?ロン?ついでだから、階段下の物置からトランクをもってきてくれるかしら」
ロン「もちの僕さ!!」ドタドタドタドタ
フレッド「一応言ってやるよ、ロン。なるべく静かにたのむぜ?」
ジョージ「今更だな兄弟。これまでの喧騒でも起きてこないのに」
ハニー「こんなこともあると思って、ダドリーに言ってあるの。毎晩、あの二人の寝室の扉を塞いでおくように、ってね」
バーノン「何なんだ今の音は!くっそ、くそぉおお!なぜわしたちの部屋まで開かんのだぁああああああ!!!」
ダドリー「ヒンヒン!ひ……」ピタッ
ロン「……」
ダドリー「……」グッb
ロン「……」グッb
42:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 20:11:38.32 ID:
OvLwJ4pJ0
ハニー「……空飛ぶ車。凄いわ。あなたたち、これ、どうしたの?」
ロン「気に入ったかい、ハニー!ついでに僕の背中も気に入ってもらっているといいな、ハニー!」
ハニー「えぇ、あなたはやっぱり良いクッションね、ロン」
フレッド「こいつは、親父の車なんだ。あぁ、ハニー、君のいいたいことはわかるぜ?もちのそこの豚で」
ジョージ「魔法省務めの親父が、明らかに不法なものを持っちまってていいのか、ってね。そうだろう?」
ロン「ハニー以外が僕を豚って言うのはやめろよ」
ハニー「えぇ、たしかあなた達のお父様は、『マグル製品不正使用取締り局』の局長でしょう?これ、マグル製品の不正使用の模範例のようなものよね」
フレッド「よくご存知で。奴さん、つーまらない部署で趣味全開のお仕事をしているのさ」
ジョージ「つまり、もってるだけなら使用してないから合法!ってルールを自分で作って」
ロン「納屋にやまほど、マグルの製品で色々作った物があるんだ。ママはおかんむりだよ、君とは違う愛のない叱り方ばかりしてるね、あぁ」
44:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 20:19:15.02 ID:
OvLwJ4pJ0
ハニー「……それで、あなたたちは今、盛大に使っているわけだけれど?」
フレッド「HAHAHA!ハニー!我らが女王様のハニー・ポッター!」
ジョージ「だーれにもばれなければ、使ってないのお同じことなのさ!」
ロン「まだ夜明けまで随分あるよ、ハニー!それまでに家に戻って、ママに気づかれる前に車庫に戻しっちまえば!って寸法さ!」
ハニー「……っふふ。まったく、お父様がお父様なら、あなたたちもそっくりなのね……わたしのために、そこまでしてくれたの?ロン」
ロン「当然さ!なんてったって、今日は……ハッピーバースデー、ハニー!僕のハニー!ヒンヒン!」
ハニー「……えぇ、ありがと。わたしの可愛い豚さん♪」
フレッド「それで、ロニー坊やが出した大鍋一杯分くらいの手紙はどうしちまったんだい、ハニー」
ジョージ「ママがそのことでも相当におかんむりだからな。絶対にバレっちまうわけにいかないよ」
ハニー「……限度が分からない豚はダメよね?」グリグリ
ロン「あぁハニー!だってハニー!ハーマイオニーはもう大鍋五、六杯も出してるって聞いて悔しくttヒンヒン!」
48:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 20:26:42.14 ID:
OvLwJ4pJ0
ハニー「ってわけなの」
ロン「ハニーの部屋に押し入るなんてなんて奴だちくしょう!ちくしょうマーリンの髭!髭!!!」
フレッド「ロニー、とりあえず窓にダイブして押し入るような奴は君だけだろうぜ」
ジョージ「屋敷しもべ妖精なぁ。そうとうのお金持ちの家じゃないと今時いないよ」
ハニー「そうなの?私にはこんなにも豚ならいるけれど」
ロン「あぁ、だって君ってお金なんかじゃ計り知れないくらいすばらしいものな」
ハニー「そうね」
フレッド「とにかく、そいつはどこかの大金持ちの家のだろうな。しっかしまぁ、怪しい話だよ。屋敷妖精が普通じゃ使えない魔法まで駆使して、さぁ」
ジョージ「危険がどうの、って、肝心なところは何も教えちゃくれなかったんだろ?ハニー、君を騙そうとした奴がそいつを遣わせたんじゃないかな?」
ハニー「私の知り合いで、お金もちで、私のことを憎んでいる……」
ロン「……あのフォイフォイ野郎!!!」
ハニー「そうね、豚以下のフォイフォイなら、そうするかもしれないわ……」
49:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 20:31:07.36 ID:
OvLwJ4pJ0
フレッド「何かお考えがおありかい、ハニー。そんなに思慮深くつつましやかな表情で」
ジョージ「さしでがましいこと申し訳ないけど、僕らにも聞かせていただけないかい?」
ハニー「えぇ。あの豚、ドビーはとっても真剣だったもの。私を騙す、って気があったとはとても」
ロン「君の前じゃ希代の詐欺師も裸足で独白しちまうもんな、あぁ。ドビーだかなんだかっていう同胞は、脅されたんじゃないか?豚の風上にもおけないけど」
ハニー「そうね。私に指図するなんて、豚から降格しないと。犬、今度あったら犬と呼んでやるわ」
フレッド「勇ましいねぇ君は」
ジョージ「全く、逞しい限り」
ハニー「やめなさい、褒める言葉は高貴で可憐から受け付けるわ」
52:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 20:42:44.27 ID:
OvLwJ4pJ0
フレッド「屋敷しもべ妖精なぁ。僕らの家にもいれば、随分楽だろうに」
ジョージ「おふくろはいつも言ってるよな、うん。家事やらなんやらで」
ハニー「そうなの?」
ロン「読んで字の如く、彼らって魔法使いに住み着くしもべなのさ。用事ごとはなんでもこなす、家政婦みたいなものかな。僕は君の豚で忠誠を誓ってるけど」
ハニー「私には必要なさそうね」
フレッド「そうだろうな。おふくろも諦めた方がいい、僕らの家みたいなとこには、奴さんたちも……おぉっと!」
ジョージ「おっ。さぁさぁ着いたぜハニー、おまたせして悪かったね。噂の僕らの城、ウィーズリー家の総本山さ」
ハニー「! ……あれが?」
ロン「あぁ、ハニー!僕のハニー!えぇっと……この豚の、本当に豚小屋みたいなところに案内するのは気がひけるんだけど!」
ハニー「……家や小屋が、段違いに重なって……煙突もたっくさん……すごい、魔法で支えてるのかしら!すごい!」
ロン「たいしたこと、その、ないだろ?」
ハニー「いいえ、ロン!私の豚!ほめてあげる!すごい!わたし、こんな絵本でみたようなお家……!……あ」
ロン「……」
ハニー「……忘れなさい!」
54:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 20:45:02.01 ID:
OvLwJ4pJ0
ロン「はしゃいでくれて嬉しいよハニー!」
ハニー「ロン?」
ロン「ヒンヒン!ヒン!」
フレッド「おい兄弟、今、ミラー越に後ろを見ないほうがいいぜ。特に赤毛の女の子にな」
ジョージ「おおともさ。俺が今悩殺されちまったら、俺たちゃ鶏小屋にドボン!だものな」
キキィィッザザァァァッ
フレッジョ「「着地成功!!」」
57:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 20:51:22.10 ID:
OvLwJ4pJ0
フレッド「さぁ、すぐに二階にいこう。そーっと、静かにな」
ジョージ「ヒンヒンもなるべくやめてくれよな、ロニー坊や」
ロン「ハニーが鳴けっていったら僕に拒否する選択肢なんて存在しないさ」
ハニー「ロン、静かに。極力ね」
ロン「――――」
フレッド「あぁ兄弟、ロニー坊や。せめて呼吸はしたほうが良いとぼかぁ思うね、うん」
ジョージ「それじゃ、手はずを確認するぜ?朝、おふくろが僕らを呼ぶのを待って……」
モリー「子供達ー、ごはんよー!降りてらっしゃーい!……こんな風に?」
フレッド「あっちゃぁー」
ジョージ「こりゃダメだ」
ロン「ま、ままmママ!?」
ハニー「ごきげんよう、おばさま」
61:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 21:00:33.48 ID:
OvLwJ4pJ0
モリー「えぇ、ハニー。あぁ、なんて……本当にリリーの生き写しね?目はジェームズだわ」
ハニー「よく言われるわ。この三人を責めないでいただける?私が心配をかけただけなの」
モリー「えぇ、アーサーと話し合っていたのよ。事情を聞きに行きましょうか、って。でもねぇ、こんな手段をとるなんて……」
ハニー「おばさま……いいえ、お母様、お願い」
モリー「!」
ハニー「私、本当に寂しくて。三人にきてもらえて、とっても嬉しくて。それで……」
モリー「娘よ!!あなたはこの家の二番目の娘よ!!」ガシッ!
ハニー「お母様!」
モリー「男の子ばかりでどれだけ嘆いたことか!ジニーも喜ぶわ!さぁさ、こっちにいらっしゃい!朝食を用意してあげましょうね!」
62:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 21:01:32.56 ID:
OvLwJ4pJ0
フレッド「……すげぇぜハニー、あの怒髪天井裏のお化けを突く勢いだったおふくろをなだめるなんて、まだドラゴンの相手したほうがマシ」
ジョージ「流石だなぁ。おいロニー、ハニーの部屋は確保してあるんだろうな?え?君の部屋なんて言ったらハーマイオニーがぶち切れると思うけど」
ロン「あぁ、それはもちの……」
モリー「あなたたちは庭小人の駆除をしてきなさい。駆け足!!!」
フレッド「そりゃないわ、ママ!あんまりだわ!!」
ジョージ「私たち、こんなにか弱い女の子なのに!」
モリー「ひっちぎって本当に娘にされたいの?」
64:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 21:09:15.58 ID:
OvLwJ4pJ0
ハニー「へぇ、それが庭小人……」
ロン「こんにゃろ、大人しくしろ!あぁ、ハニー!どうしたんだハニー!こんな土臭い仕事は僕らにまかせてよハニー!ヒンヒン!」
モリー「この子があなたたちを手伝いそうよ。本当に優しい子だわ。紳士的なジェームズに似たのね」
フレッド「それはよく分からないけど、おふくろ、ちょっと増えすぎだぜこいつらは」
ジョージ「まったく、親父もさっさと『庭小人駆除剤』をまいちまえばいいのになぁ」
モリー「お父さんはこの小人を気に入っておいでなの」
ロン「それでも見た目が気に入らないから、ママは少しの間でも追い払えって言うのさ」
ハニー「ふぅん、確かに見た目は悪いわね。豚には最適のようだけれど」
庭小人「ヤメロッ!ハナセ!コノトンチキ!」
65:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 21:13:58.86 ID:
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ハニー「整列なさい?私の豚たち」
庭小人「「「「「「ヒンヒン!」」」」」」」
ハニー「さぁ、あの朝焼けに向かって全速力よ」
庭小人「「「「「「「ヒンヒン!ヒーン!」」」」」」ドタドタドタドタ
フレッド「流石だぜハニー、人じゃなくっても君には関係ないんだね」
ジョージ「期待通りといえば期待通りさ、流石は赤毛の女王様ってね」
ハニー「当然、意思のある者万物全て私の豚候補よ、当然でしょ?」
ロン「自然の摂理だよな」
モリー「……あぁ、ほんと、ジェームズの子だわ」
68:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 21:20:38.08 ID:
OvLwJ4pJ0
ハニー「美味しいわ、お母様。こんなに美味しいご飯はとっても久しぶり」
モリー「光栄だわハニー。あなたたちはご飯抜きで異論ありませんね」
ロン「そりゃないぜママ……はい」
フレッド「成長期の少年にご飯なしとはこれいかに!」
ジョージ「そうだそうだ!メシだ!メシをよこせ!!」
モリー「心配でご飯が喉を通らなかった母さんの気持ちも考えなさい!まったく、ビルやチャーリーやパーシーは一度だってこんなことしなかったのに……」
フレッジョ「「完璧・パーフェクト・パーシー」」
モリー「爪の垢でも煎じて飲みなさい!」
ロン「パーシーは、君の豚にはならないのかい?」
ハニー「素質は十分ね、えぇ」
70:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 21:26:31.95 ID:
OvLwJ4pJ0
ハニー「あの時計はなぁに?時間は書いていないけれど……あぁ、針が」
ロン「あぁ、僕らの顔と名前になってる。『就寝中』とか『鶏に餌やり』とかそのときの行動を指してるのさ」
フレッド「僕らは今、全員で朝食を採っているから『食事中』って訳さ」
ジョージ「ロニー坊やは『奉仕中』だけどね。あんなところあったかな」
モリー「ロン、あなた自然にハニーの座る椅子に寝そべったけど、いつも、そう……?」
ロン「僕はハニーのクッションだよママ、当たり前だろ?あぁハニー、気にしないで!分かってるよ、ほんとはママの前じゃって君が思ってるくらいね!なんせ僕は……」
ハニー「ロン?」
ロン「ヒンヒン!なんだい僕のハニー!ヒンヒン!」
72:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 21:34:41.94 ID:
OvLwJ4pJ0
フレッド「おや、ジニーがおきてきたみたいだ」
ジニ→『就寝中→移動中』
ジョージ「奴さん、夏中君の事を噂してたんだ」
ハニー「? 私を?」
ロン「あぁ、君の写真を見せたらなんだか言ってたな……『おねぇさま』って」
モリー「仲良くなれそうね、いいことだわ!」
フレッド「ママ、分かっちゃいないね」
ジョージ「そんな健全じゃなさそうさ」
ハニー「何のことかしら。私はいつでも健全に皆を可愛がってるわ。そうでしょ、ロン?私の可愛い豚?」
ロン「ヒンヒン!もちろんさハニー!ヒンヒン!」
ジニー「おはよう……きゃぁっ!?は、はははハニー、ハニー・ポッター!?」
74:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 21:41:44.24 ID:
OvLwJ4pJ0
ハニー「おはよう、ジニー?はじめまして」
ジニー「あ、あぁ、あの、はじ、はじめ、あ、私、私の名前……!」
ハニー「えぇ、そうね。もちろん知っているわ、可愛いあなたの名前なら、ね?」
ジニー「か、かわわわかわあぁあああ!?」
ハニー「ねぇ、ジニー?私たち、少し名前が似てるわね?」
ジニー「あ、あぁ、恐れ多いわ、私なんかが、貴方みたいな、素敵な人と……」
ハニー「ありがと。ね、ジニー?今年から、あなたもホグワーツなんでしょ?なかよくしましょう、ね?」フーーッ
ジニー「あっ、~~~っぁ」ヘタッ キュウ
フレッド「失神したな」
ジョージ「想像通りさ」
ロン「ハニー、あー、仲良くしてもらうのはいいけど、ハーマイオニーがあまり良い顔しないかもな」
ハニー「平気よ。この子、奥手のようだもの。これからは照れてあまり私に話しかけられなさそうだわ」
モリー「……やっぱり娘って、いいわぁ」
フレッド「かあさんや……」
ジョージ「そういうことか」
76:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 21:47:19.04 ID:
OvLwJ4pJ0
アーサー「おはよう、みんな。なんだか賑やかだね……うわっ!?リリーだ!!」
ハニー「ごきげんよう、お父様。よく言われるけれど、ハニー・ポッターよ」
アーサー「あぁ、君が!ほぉー、これはまた……うん?それで、どうやってここに?」
モリー「アーサー、叱ってやって頂戴。この子たちったら、あなたの車で!」
アーサー「車……上手く飛んだか!?」
フレッジョ「「最っ高だったぜ、パパ!」」
ハニー「素晴らしかったわ。特にクッションが」
ロン「光栄さハニー!ヒンヒン!!」
アーサー「そうか、それはそれは!あれ?そのクッションはなんだかロンに似ているけど、座ると人のようになるクッションなんて作ったかな……」
モリー「あ、な、たっ!!!!」
アーサー「ひぃっ!お、おまえたち、いかんぞー、とてもいかん!うん!罰として乗り心地など等ながーい項目が並んだこのアンケート用紙をだねぇ」
モリー「あ!な!たっ!!!!!」
78:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 21:54:21.81 ID:
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モリー「あなたがそうやって!――何度言っても――!!」ガミガミガミ
アーサー「ごめん、ごめんなさい母さん、すみません。いやほら、飛行機能をもっていてもだね、使わなければ、いや、たとえ使ったとしても気づかれなければだね……」
フレッド「親父自ら空けた法の穴だもんなぁ」
ジョージ「全く尊敬するよ父さん、さすがだ」
モリー「パーシー!パーシー!ちょっと爪を二・三枚もってきなさい!!」
パーシー「何事だい母さん!?!?おや、ハニー!やぁやぁ、久しぶり。大方うちの厄介者が迷惑をかけたかい?」
ハニー「えぇ、とっても楽しませてもらっているわ。この子を頼めるかしら」
パーシー「あぁ、ジニーか。任せたまえ、僕は監督生!監督生というものはだね、常日頃から礼節と責任とを――!」ダラダラ
モリー「アーサー・ウィーズリー!あなたって人は――!」ガミガミ
ロン「あー、ハニー。どっちも話が長そうだし、僕らは引き上げようぜ。僕の部屋、案内するよ。豚の部屋なんかでよかったら」
ハニー「そうね、お願いしてあげる」
ロン「ヒンヒン!階段はきついからね!しっかりつかまってくれよハニー!」
79:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 22:00:35.74 ID:
OvLwJ4pJ0
ロン「えーっと、こんなんだけど」
ハニー「……」
ロン「君の、マグルの家の部屋にくらべちゃとっても狭いし、暗いし、おまけにすぐ上に屋根裏お化けがいるから偶にうるさいんだ、けど」
ハニー「……ふふっ。壁は、チャドリー・キャノンズのポスター一色ね?」
ロン「あぁ、彼らって最高さ。それで、ハニー。ここにいる間は、よ、良ければこの部屋、使ってよ。僕は階段で寝るから!」
ハニー「……ロン?」
ロン「なんだい、僕のハニー!」
ハニー「とっても素敵な部屋ね。わたし、こんなに素敵なおうち、初めてよ?」
ロン「光栄だよハニー!それじゃ、それで……」
ハニー「えぇ、それで……」
ハニー「わたしの豚は、これでようやく。一年越しに、寝る時もマットの役目を果たせる、ってこと。そうよね?」
ロン「……」
ハニー「返事なさい?」
ロン「ヒンヒン!ヒーン!もちの僕さ、ハニー!!」
80:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 22:03:59.54 ID:
OvLwJ4pJ0
夜
ハニー「」スーッ、スーッ
ロン「キャノンズが十五万六千二百失点キャノンズが十五万六千二百一失点……」ブツブツブツブツ
ハニー「……んんっ」ギュッ
ロン「うひゃぁ!?……おい、世の豚ども。絶世の美少女の傍らにいる僕がうらやましい?添い寝されるなんて爆ぜろ? かわってみろバカヤロウ!!!!!!」
ハニー「うぅん……うる……ふふっ」
ロン「……あぁ、残りの夏は、僕は寝れないね、あぁ。もちの僕でね……」
85:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 22:14:44.77 ID:61XN2EVjO
素敵だよハニー!ヒンヒン!
89:
忍法帖【Lv=3,xxxP】(1+0:15) :2012/11/04(日) 22:33:32.94 ID:neVF+MUw0
ヒンヒン!
90:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 22:33:54.09 ID:
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ハニー「宿題が山ほどあるから、夏休みといってもゆっくりは出来ないのね」
ロン「あぁハニー、僕のハニー。真面目な君もステキさ!いつもだけどね」
ハニー「当たり前よ。それで、ロン。あなた本当に大丈夫?何故だか日に日にクマが酷くなっているようだけれど」
ロン「心配ないよハニー!なぁに、ちょっとほら、この爺さんネズミが夜中にうるさくってね!君の安眠を妨害しそうだから捕まえたり、そういうことさ、うん!」
スキャバーズ「チチッ」
ハニー「そう?なら、いいのだけれど。ネズミさん?あまりロンに意地悪しないのよ?私の豚なのだから。いいわね?」
スキャバーズ「チチーッ!」ピョン!スリスリ
ハニー「あら……へぇ、人になれているのね。ふふっ」
ロン「ハニーの膝にスリスリとかスキャバーズ、白豚の餌にしてやりたいよ」
ハニー「せっかくパーシーからもらったネズミなんでしょう?大事にしなさい」
スキャバーズ「チチチッ」
94:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 22:39:59.83 ID:
OvLwJ4pJ0
ロン「それで、ハーマイオニーはなんて?」
ハニー「えぇ、休暇はこちらにこれそうにない、って。随分と長く謝罪の言葉を並べているわ」
ロン「あぁ、その一大長編小説みたいな自称手紙でね」
ハニー「このくらいの長さはね、ロン。女の子同士なら普通なのよ」
ロン「へぇ~」
ハニー「何をニヤニヤしているのか分からないわ、ロン。何様なのかしら、ロン?私の豚?」
ロン「君の一番の豚さ!ヒンヒン!ヒン!」
ハニー「そう。ロン、羽ペンのインク、なんだかたまにすごくおいしそうにみえない?」
ロン「ぼ、ぼくが味見するよハニー!な、なんだよスキャバーズ止めるな!僕はハニーの豚だ!これくらい朝飯前なんだ!」
スキャバーズ「チーーッ!チチーッ!!」
ハニー「あら。あなたも中々しつけているみたいじゃない」
ロン「冗談!僕はいつだって君にしつけられる側だよ!」
95:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 22:46:05.90 ID:
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ロン「そういえば、パパが晩餐のたびにうるさくてごめんよ、ハニー」
ハニー「いいのよ。マグル社会で育った私だもの。マグルのことに興味深々なあなたのお父様から質問攻めにあうのも当然だわ」
ロン「なんなら君の豚にしてもいいよ?」
ハニー「お母様に悪いわ。それに、もう十分……あら?」
ガチャッ
ジニー「ロン、キッチンに学校から手紙がきてるわ。お、おねぇさま!ホグワーツからお便り、みたい、で、そ、それじゃ!」バタンッ!
ロン「……この扱いの差」
ハニー「不満かしら?」
ロン「いや、君を立てるのは至極当然で当たり前さ。むしろ君に気に入られてあの態度はなんなのさと小一時間問いつめたい」
ハニー「出来る豚ね、ロン。さっ、行きましょ」
ロン「あぁハニー!この家の階段は急だからね!僕の背中にお任せさ!ヒンヒン!」
97:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 22:53:30.16 ID:
OvLwJ4pJ0
ハニー「あのダンブルドア校長、腹黒豚は、私がここにいることももうお見通しなのね」
アーサー「あぁハニー、あの方は何一つ見逃さない人だy腹黒豚!?!?」
モリー「言い得て妙ね……ほら、ジニー?あなたにもお手紙ですよ」
ジニー「やった……お、おねぇさま。私、私もきっと、グリフィンドールに……!」
ハニー「えぇ、ジニー。一緒の、寮で。仲良くしましょうね?」ツツーッ
ジニー「ひゃ……っ」キュウ
フレッド「ハニー、ハニー。ジニーは女に免疫がないんだよ。気をつけてあげてくれよな」
ジョージ「そうそう、そっちの豚野郎と違って純粋だからなジニーお嬢は。いまのところ」
ロン「おい、ハニー以外が僕を豚って言うのはやめろよ」
パーシー「あー、ハニー。あまり規律は乱さないでくれると助かるな」
ハニー「規律?私のこと?」
ロン「あぁ、君がルールさハニー!」
ハニー「そうよね」
99:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 23:00:34.87 ID:
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ハニー「七冊も同じ人の本を教科書に指定されてるわ……きっとクィリナスに代わる新しい『闇の魔術に対する防衛術』の先生ね」
ロン「あー、そうだろうね。でも、これって……」
フレッド「呪文の本やらなんやら、それに……おいおい、こりゃぁ」
ジョージ「おったまげー……ロックハートの本が目白押しときたぜ」
ハニー「? たしかに、そうみたいね。有名な人なのかしら」
モリー「! ハニー、ロックハートを知らない!?あぁ、そうね!あなたはあちらにいたから!それはもったいないわ!」
ロン「ママったら、彼にお熱なのさ」
アーサー「あぁ、私があと十歳若かったらなぁ」
モリー「オホンッ!あー、ハニー?彼はとっても素晴らしい魔法使いなのよ?あら、こんなところに偶然たまたま彼の特集された雑誌があるわ。ほら、この、真ん中の……!」
ハニー「……ふぅん。ブランドにブルーの瞳。なるほど?とっても……あー、お母様ウケがいいみたい」
ロックハート『HAHAHA!』パチンッ☆
101:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 23:07:25.73 ID:
OvLwJ4pJ0
モリー「とっても高名なのよ!活躍もすばらしくって、出す本は飛ぶようにうれて!それで……」
フレッド「あぁ、おまけにハンサムときたね、ママ」
ジョージ「パパ、こりゃ勝てっこないよ。諦めよう」
アーサー「髪の毛、髪の毛かなぁ。いつから薄くなったかなぁ」
モリー「お、オホン!ママはそんな面喰いの女の子みたいな理由で彼をその、支持しているわけではありません!」
パーシー「でも、母さん。とにかく、ロックハートの本は割高ですよ。どうしようか」
アーサー「あー、お前たち。さすがに一人一冊ずつというのは無理そうだ、分かってくれるね?」
フレッジョ「「僕たちは二人で一人だしね!当然さ!」」
ロン「ハニー、悪いね。僕んちは察しの通りさ、あー、あまりお金がないから」
ハニー「そんなものであなたの豚としての価値は変わらないわ」
ロン「ハニー……ヒンヒン!」
パーシー「ロン、できれば品位は下げないでくれよ。監督生の僕!のためにも」
104:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 23:15:31.72 ID:
OvLwJ4pJ0
フレッド「おやおや、さすがパーシー様はいうこと違うぜ、完璧パース様」
ジョージ「なにせそんなに大層な敷物を敷いてるんだものな、さすがだよ」
パーシー「うるさいな!敷物……うわ!エロール!!!」
エロール「ケーッ……」
ハニー「随分すわり心地が悪そうね」
ロン「あぁ、君のしたにはいつも僕がいるから万全だけどねっ!うちのじいさんふくろうだ……あれ、ハーマイオニーからの手紙かな」
106:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 23:21:01.08 ID:
OvLwJ4pJ0
ロン「今度の水曜日にダイアゴンに向かえるけど、日程を合わせられませんか、ってさ」
モリー「丁度良かったわ。アーサー、その日は非番よね?」
アーサー「あぁ。なぁに、そうでなくても休みにさせるよ。家族のためさ」
フレッド「ステキだ父さん!ウィーズリー家の大黒柱様!」
ジョージ「こりゃジニーがおねぇさんになる日も近いぜ!」
モリー「お、およしなさい!」
ジニー「わ、私のおねぇさまは、は、はははハニーだけよ!」
ハニー「うん、そういうお話をしているんじゃないのよジニー……ロン?あなたのお父様って、割とやり手よね?法をいいように作ったり、色々」
ロン「どうだろう。出世には興味無いってさ。今の仕事が大好きだから」
アーサー「あははは。褒めても父さんの髪は生えないぞ子供達!」
パーシー「生えたら逆にびっくりですよ、父さん」
109:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 23:36:28.27 ID:
OvLwJ4pJ0
水曜日
ハニー「いい朝ね、ロン」
ロン「あぁ、ハニー!ハーマイオニーに会えるしね!」
フレッド「おやおや、移り気かいロニー君」
ジョージ「珍しいことだなぁ、今日は雹か」
ロン「何を言ってるのさ。僕は、ハーマイオニーに会えるから昨日の晩から寝言までハーマイオニー一色だったハニーをだな……」
ハニー「ロン?」
ロン「ヒンヒン!」
ジニー「……ハーマイオニー」ギリッ
111:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 23:38:01.83 ID:
OvLwJ4pJ0
パーシー「母さん、『煙突飛行粉<フルーパウダー>』が大分少なくなってるよ」
モリー「あぁ、それもあわせて買わないといけないわね。さっ、ハニー!お客様からどうぞ!」
ハニー「えぇ。暖炉の中にこの粉を入れて、グリーンの炎の中で目的地の名前を言えばいいのよね」
ロン「前もって僕が教えたさ!当たり前だろ!僕はハニーの一番の豚だぞ!」
ハニー「出来る豚ね、ロン。ほめてあげる。少しのお別れだけど、寂しくて鳴いてもいいわよ?」
ロン「ヒンヒン!ヒーン!!!」
フレッド「マジ泣きだよ」
ジョージ「ぶれないなぁ」
112:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 23:40:40.93 ID:nFkLTZyW0
ヤンデレジニー…
113:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 23:41:40.10 ID:BgMLji3w0
ジニー可愛いよ
115:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 23:43:53.98 ID:bwSCCVdL0
ヒンヒン!
117:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 23:46:22.86 ID:
OvLwJ4pJ0
ボォオオオ!
ハニー「さっ、これで、中に入ればいいのね…………」
アーサー「あぁ、大丈夫だよ。しっかり発音すれば」
ロン「……あー、ハニー!やっぱり僕が、君の豚として!ハニー!先に!」
ハニー「いいえ、ロン。大丈夫、平気よ。当たり前じゃない。私を誰だと思ってるの?さぁ……」
ボォオオオオオオ!
ハニー「っ、コホッ!こっ、“の”中!煙“く”さい……!“た”まらないわ、ゴホッ!“あ”、“ん”っコホッ!“よ”く“こ”んな方法で……“ち”ょっと、違“う”わ!別に私、焦ってなんて……きゃぁ!?!?」
グルグルグルグル
ロン「ハニーーーーーーーィ!!!!」バッ!
パーシー「う、うわぁああ!!全身移動中の炎に手を突っ込んだロンの右腕がバラけたぁああ!!!!」
フレッド「漢だ、漢だぜロニー坊や!」
ジョージ「あぁ違いない。豚の中のな」
120:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 23:52:29.75 ID:
OvLwJ4pJ0
ドサッ!!ザァァァァッ!
ハニー「ケホッ、ケホッ。なぁに、もう……いきなり移動が始まってしまうし、それに、ここ……」
ハニー「……窓の外を見るに、ダイアゴン横丁ではなさそうね。薄暗い、なんだか怪しい……この店もだけれど」
ハニー「……天下のハニー・ポッターが、こんなところで、煤だらけで一人だなんて。屈辱だわ」
ハニー「とにかく、ここから出ないと。なんだか、ここにはいちゃいけない気がするわ……変な道具だらけだもの。それに……」
ロンの手
ハニー「……ど、どこからこんな。この、しなびた手の横に置いておきましょう……違うわ、怖がってなんか。さすがの私も、手首から上がないものは豚にできない、それだけよ」
ハニー「さっ、はやくここから出なきゃ……って、なんでよりによって、あいつが……!」
ルシウス「ドラコ、あまり余所見をするな。今日はここにはボージンの店にしか用がない」
ドラコ「フォイ、あ、ハイ。父上」
125:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 23:59:37.65 ID:
OvLwJ4pJ0
ハニーin洋箪笥「……こんなところに隠れるハメになるなんて。屈辱、屈辱だわ」
ボージン「これはこれは!マルフォイ様!それにご子息様!なんと、私目の店にご足労いただけるとは、光栄至極……」
ルシウス「おべっかはいい。ボージン君、今日は売りにきたのだがね」
ボージン「そうでしょう、そうでしょうとも!今日は何をご入り用d……へ?売りに?」
ドラコ「父上!この手首が欲しい!」
ルシウス「ドラコ、人の話を……ボージン、あんなに新鮮なように見える手首をどこで手に入れた?」
ボージン「え?あれ?なんでしょうなあれは……は、っははは!お勧めしますよマルフォイ様!いまなら価格も勉強させていただいて……」
ルシウス「いいと言っている。ドラコ、品物には一切手を触れるな。ボージン、商談だ。ウィーズリーのコソコソイタチが探りをいれてきていてな。少しばかり、あー、見られると誤解する品々を……」
ハニー「……悪どい人ね。あの子にしてこの親ありだわ」
127:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 00:05:22.43 ID:
u3qs1CAJ0
ルシウス「この品が10ガリオン?ボージン君、私を誰だと思っているフォイ」
ボージン「そ、それはそれはマルフォイ様!あなたさまは高貴なまるfブッハー!」
ドラコ「ふんふん、フォイフォイ……呪われたネックレス、へぇ」
ハニー「どっちもフォイフォイうるさいわ」
ドラコ「ふんっ。あの高慢ちきなグリフィンの赤毛女にお似合いかもしれないな。粋がって、呪われていればいいんだ」
ハニー「お望みとあらば呪い返してさしあげるわよ……こっちに、近寄ってきてる」
ドラコ「この手首、本当に。まるで今さっき分断されたみたいじゃないか。すごいな」
ハニー「なんなのかしら、あれ。なんだか妙に懐かしいけれど」
ドラコ「ふんっ、無性に腹が立つから呪いの練習にでも使えそうだと思ったのに……うん?なんだ、あの洋箪笥」
ハニー「っ!」
129:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 00:10:42.51 ID:
u3qs1CAJ0
ドラコ「……」
ハニー「……開いた瞬間、あのすかした顔面にお見舞いしてあげるわ」
ドラコ「……」ギィッ……
ハニー「……」
ルシウス「交渉成立だ。いい買い物をしたな、ボージン君。さぁ、ドラコ。帰るぞ。ダイアゴンで箒を買ってやろう」
ドラコ「フォイ当ですか父上!あ、本当ですか!?……っく、なんで一々フォイになるんだ!」
ハニー「……ふぅ……別に焦ってなんか、ないわ。むしろ残念よ、あのフォイフォイを痛い目あわせられなくて……自覚あったのね、フォイに」
ルシウス「いいかドラコ、れわれが意識せずフォイと言ってしまう現象、それすなわち私たちには無意識下レベルでマルフォイ家たる誇りが根付いている、という証拠だ、と思うと気が楽になる」
ドラコ「さすが父上!!」
ハニー「全面降伏じゃないのよ」
130:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 00:19:31.75 ID:
u3qs1CAJ0
ルシウス「そして我々の一挙挙動に対して効果音がフォイになる現象、それすなわち、世界がこのマルフォイ家中心に動いている!そう考えれば気にならなくなる、というか楽しくなってくる」
ドラコ「さすがです!さすがすぎます父上!」
ガチャッ、バフォイッ
ハニー「……ホグワーツ七不思議『どこかしこでフォイの声が』が解明したわね」
ボージン「……またどうぞ、マルフォイさまさま。ケッ、あなた様のお噂が確かなら、何度でもお売りいただけることでしょうさ」
ハニー「……客が去ってから悪態なんて、出来の悪い豚だわ。それにしても……おじさまに見られてはまずいもの、ね。いいこと聞いたわ」
131:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 00:25:35.49 ID:
u3qs1CAJ0
ハニー「……幸先良いと勘違いしたわ。ここがどこだか、分からないのに」
カァーカァー!
チチチチチチッ ケエーッヒッヒッヒッヒッヒ
ハニー「……カラスがそこら中にいるし、ダイアゴンの整った石畳と違ってネズミが走り回る汚い通り。それに……」
老魔女「ケエッヒッヒッヒ!!!お嬢ちゃん、生爪はいらんかねぇ?何のかは聞いちゃいけないよ、ケェーッヒッヒッヒッヒッヒッヒ!!!」
ハニー「売ってるものも、売ってる人も。みんなみんな怪しいわ……早く、ここから出ないと」
老魔女「おんやぁ?お嬢ちゃん、迷子かい!?迷子かねぇ!この老婆が見てやらんとねぇケェhhごほっ、げほっごほっ、あーしんど……ケェッヒッヒヒヒ!」
ハニー「……無理して魔女らしさを出さなくていいと思うわよ」
133:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 00:29:50.50 ID:
u3qs1CAJ0
ハグリッド「ハニー!ハニー!!!婆さんやめろ!ハニーに近づくんじゃねぇ!ハニー!俺達のハニー!?こんなところでなにしちょる!?」
ハニー「あら、ハグリッド……なんてタイミングかしら。ほんと、あなたは出来る豚ね。ほめてあげる」
ハグリッド「おっほー!ありがてぇ、ありがてぇ!ヒンヒン!……じゃのうて!お前さん、こんな、ノクターン横丁なんざで何をしちょるのか、って!」
ハニー「あら。私がどこで何しようと、あなたに指図される覚えはないのだけれど?」
ハグリッド「しもうた、その通りだった!すまんハニー!おめぇさんは最高だ!ヒンヒン!ヒン!」
ハニー「よく言われるわ。さっ、ハグリッド。あなたの肩は私の特等席、そうよね?」
ハグリッド「もちの同胞だ!よ、っと」
ハニー「……ほんと、出来る豚ね。ハグリッド」フーッ
ハグリッド「おっほー!ヒンヒン!ヒーン!」
135:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 00:36:27.27 ID:
u3qs1CAJ0
ハニー「あそこは、やっぱりおかしなところなのね?」
ハグリッド「そうさな、あんなとこで買い物をする奴に碌なもんはいねぇ。ハニーを除いて。ハニー、お前さんはいつでも天使だ、女神だ、あぁ」
ハニー「そうね。別に私はあそこで買い物をしていたわけじゃないの。ちょっとした事故、間違いで。私の意志とは関係なく、ね」
ハグリッド「それを聞いて安心したぞ。俺ぁお前さんがどこにいようが駆けつけるけどなぁ……そういえばハニー?お、俺はなんぞ、おめぇさんの機嫌を損ねることをしちまったかい?え?」
ハニー「? なんのことかしら」
ハグリッド「すまん、すまんハニー!この通りだ!俺ぁお前さんに無視されると堪えて堪えて!この夏で随分と痩せっちまった!」
ハニー「あぁ、手紙。手紙のことね。違うのよ、あのね……あなた、むしろ前より太くみえるのだけれど」
ハグリッド「そうか?ハニーに会えて幸せ太りかもしれねぇな!ヒンヒン!」
ハニー「えぇ、十分享受して肥えていきなさい。私の可愛い豚さん」
138:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 00:44:32.67 ID:
u3qs1CAJ0
ハニー「――それで、今はロンの家でお世話になっているの」
ハグリッド「あのダーズリーのトンチキめ!今度あったら本物の豚にしてやる!!」
ハニー「そうね、それがいいわね。きっと可愛くない豚になりそうだけれど……あ」
ハーマイオニー「ハニー、ハニー!ここよ、ハニー!」
ハグリッド「おっ、グリンゴッツの前にハーマイオニーがおるな。ハニー、ここらで降り……っと、もういねぇ」
ハニー「ハーマイオニー!」
ハーマイオニー「あぁ、ハニー!会いたかったわ!とっても、とっても会いたかった!」
ハーマイオニー「ロンのお家はどう?それで、あなた、ロンに何もされてない!?あぁ、あの人がそんな度胸ないのは分かってるの!でも、もしも万一なにがあったらって思ったら私、わた、きゃぁ!?は、ハニー!?こんなところで、な、なにして!!!」
ハニー「えぇ、ふふっ。私もとっても会いたかったわハーマイオニー。そうね、私の潔白……確かめてみる?」ツツーッ
ハーマイオニー「あ、あぁ、ハニー、あぁ、だめよ、ぐ、グリンゴッツは大理石だもの、こんな硬いとこ、あぁ、あなたの指、きれい……」
ハグリッド「つづけて」
通行人「どうぞ」
139:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 00:46:47.57 ID:SSRhCncv0
どうぞ
140:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/05(月) 00:47:48.16 ID:cBiVWggb0
プ、プリーズ
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ハニー・ポッター「秘密の部屋?なぁに、それ」【後編】
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