ハニー・ポッター「スリザリンの継承者?なんなの、それ」

2012-11-14 (水) 00:01  その他二次創作SS ハリー・ポッター   3コメント  
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まとめ→ハニー・ポッター シリーズ まとめ


1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 10:31:55.23 ID:3UDYp72s0

ロックハートの部屋

ビンズ「ホグワーツの創始者、サラザール・スリザリンが残したという秘密の部屋。彼の意志を継ぎ、かの部屋を空けホグワーツを粛清する者こそが『スリザリンの継承者』である。そう言い伝えられておりますなヒンヒン!」

ハニー「ふぅん、そう。賢い豚は好きよ?」フーッ

ビンズ「ヒンヒン!ありがたいですな!ヒンヒン!」

ロン「ゴーストでさえ速攻これだよ。ちくしょうなんだって僕は『ホグワーツの歴史』を丸呑みしてなかったんだ!」

ハーマイオニー「そういうのは私の専門よ、ロン。あれから私たちは、ろ、ロックハート先生の部屋に先生達と移動したのだものね。あぁ、壁中先生だわ……」

ハニー「それはどうだっていいの。とにかく……」

フィルチ「喋るなこの犯罪者ども!お前たちが私の猫を!それに、なんだその態度は!ふざけてるのか!」

マクゴナガル「アーガス、少し抑えなさい。あー、ポッター?私はあなたがたを疑って連れてきたわけではないのですが」

マクゴナガル「……流石に、そう、ウィーズリーを下に敷き、グレンジャーに抱きしめられているのは、渦中の者の態度とは思えませんが?」

ロン「そりゃないぜ先生!あのハニーが猫がそんな風になっちまってるのをみて平気だとおm」

ハニー「ロン」

ロン「なんだいハニー!僕のハニー!」

ハニー「後頭部をおもいっきり小突かれるのと、ヒンヒン鳴くの。どっちがいいのかしら」

ロン「どっちもさ!もちのロンでね!ヒンヒン!」


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5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 10:34:33.46 ID:k/nPYhw60

またおまえか



7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 10:36:28.88 ID:wG1eAcWRO

ずっと待ってたよハニー!ヒンヒン!ヒーン!



12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 10:39:59.79 ID:3UDYp72s0

ハニー「どうしてこの私がまたこの部屋にいないといけないのかしら……まったく、不快だわ」

ロン「あぁごめんよハニー!こんな壁中ロックハートの写真の部屋なんて僕もまっぴらさ!世界中の壁が全部君の肖像画で覆われればいいのに!」

ハーマイオニー「失礼なことを言わないのハニー!それに、あなた、あの廊下から離れられてとってもホッとしてたじゃない」

ハニー「水浸しでとても汚かったからね、えぇ」

ロン「僕が足元に寝転がったから君の足は一ミリも濡れてないけどね!」

ロックハート「猫を殺したのは『異形変身拷問の呪い』に違いありませんえぇ間違いありませんよフィルチさんお任せあれ僕にかかればあんなものはですねぇ!」

フィルチ「うぅ、ノリス、ミセス・ノリス……」

スネイプ「……そんなにこの猫の状態について見聞がおありならば、こちらに来て調べるのを手伝ってはどうですかな?」

ロックハート「おぉっとスネイプ教授!若輩の私があなたがたのお邪魔なんてしませんよ!HAHAっ!」

ダンブルドア「アーガス、猫は死んでおらんよ。石になっただけじゃ」



14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 10:45:29.78 ID:3UDYp72s0

ロックハート「やっぱり!私もそうだろうと思っていましたよダンブルドア!HAHAHA!やはり私たちは天才どうし息があうようですね☆」

ダンブルドア「ほっほ、そうじゃのうギルデロイ」

ロン「……あいつ、ついさっき『猫を殺したのは』って言ってたよな」

ハニー「ねぇハーマイオニー、あなた本当にあんな人を支持するの?私でなく?あんな豚以下を?」

ハーマイオニー「こ、細かいことよきっと言い間違いよ!むしろわざと間違うことで私たちに注意を喚起して、とか、そういう、あぁハニー、そんな目でみないで……」

ダンブルドア「ただ、どうしてこの状態になったのやら。わしにも皆目検討がつかん」

フィルチ「そいつらに、そいつらに聞いてくれ!!私の猫を石、石にしやがったのはそいつらだ!」

ロン「あー、確かにハニーの前には石みたいになっちまう人がままいるけどさ。茫然自失になるくらい完璧だから」

ハニー「そうね、それで高貴で可憐で儚げ、知ってるわ」

ハーマイオニー「事実でしょうけど今はそれはいいの。あの、校長先生、私たち、なにがなんだか……」



20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 10:52:00.86 ID:3UDYp72s0

マクゴナガル「当然です。ただの二年生に、こんなまねが出来るはずがありません」

ロン「先生、先生!ハニーをただの二年生!?とんでもない!ハニーはもはや全校生徒の上級生さ!」

ハニー「私の下につくという意味でね」

ハーマイオニー「お願いだから少し黙ってて頂戴」

ハニー「あら、黙らせてくれるの……?」

ハーマイオニー「なっ、んなっ、そんな期待顔で待たれたって知らないんだから!そ、そんな。やだ、私今日リップ……違うったら!!」

ロン「先生、ちょっといいですか?猫のことは後回しにして、少し様子をみません?」

ダンブルドア「異論ないのぅ」

マクゴナガル「アルバス」

ダンブルドア「アーガス、落ち着きなさい。これは非常に高度な闇の魔術じゃ。それに、君の猫をどうしてこの子たちが襲う理由がある?」

フィルチ「こいつらは、こいつらは私が罰則についてネチネチ言ったことをうらんで……!それにきっと、私が、私が出来そこないのスクイブだという噂も知っているに違いない!だから、あんな昔話の文句を……!」



23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 11:05:40.52 ID:3UDYp72s0

スネイプ「興奮しているところ悪いが、フィルチ。我輩はどうも、この三人は単に間が悪くでくわしただけのように思いますな」

ハーマイオニー「! スネイプ先生が、私たちを庇った……?」

ロン「おったまげー、ハニー、君いつのまにあいつを豚に加えてたんだい?」

ハニー「そんな覚えはないわ。あちらが勝手に私を崇め奉るのは好きにすればいいと思うけれど」

ロン「あぁ、だってそれって登ってきた朝日を見つめて今日一日に感謝するくらい当たり前のことだもんな」

スネイプ「とはいえ、校長。どうにも疑わしい状況が存在するのもまた事実。例えば、どうしてこの三人は罰則の後ハロウィーンパーティーの会場ではなくあんなところへ向かったのか、など」

ハニー「……そうね、いい質問だわ。私たち、特にお腹が空いていたわけでもなかったもの。それより疲れていたから」

グゥーーーッ

ハニー「……」

ロン「ハーマイオニー!何か腹につめるものもってないかい!?僕ペッコペコさ!お腹と背中がドルーブル風船ガムで引っ付くくらいにね!」

ハーマイオニー「えっと、ノンシュガーのスナックしか、も、もうロンったらはしたないわそうよね今のはあなたのお腹の虫よね知ってるわ!」

スネイプ「……なんとまぁ熱い友情ですな。どちらにしろ、ポッター。貴様の証言は今この瞬間矛盾したわけだが」



25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 11:14:25.79 ID:3UDYp72s0

スネイプ「校長、お聞きになったでしょう。この三人はどうにも、正直に証言をしているとは言えない。これでは事態を解決しようという我々の邪魔にしかなりません」

ロン「それじゃ、お世話様。邪魔な僕らは帰ろうかハニー、さぁ僕の背中にお乗りよ!ヒンヒン!」

ハーマイオニー「もう乗ってるでしょ」

スネイプ「軽口はやめろ!とにかく、全てを正直に話すようになるまで、このアイマスクでも被せて……」

マクゴナガル「セブルス」

スネイプ「ゴホン、権利の一部を取り上げるのがよろしいかと思われますな。例えば、クィディッチの出場停止なぞ……」

ダンブルドア「おぉーう、セブルス。猫は箒の柄で殴られたわけではおらんよ。それに、疑わしきは罰せず、じゃ」

フィルチ「! そんな!私の猫がこんなことになったのに、こいつらが無罪放免だって!?」

ダンブルドア「アーガス、何度も言うようにこの子らにはこんな真似はできん。なぁに、そう悲観せずともよい。ポモーナ、そうじゃろう?」

スプラウト「えぇ、えぇ。フィルチさん?今年度は温室で『マンドレイク』を育てていますからね」

ハーマイオニー「! 強力な回復薬!」

ロン「僕はハニーに命じられれば骨になっても復活するけどね」

ハニー「そもそもそんな状況にはさせてあげないわ」



27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 11:23:48.20 ID:3UDYp72s0

ダンブルドア「十分に『マンドレイク』が復活すれば、薬で元に戻してやれるじゃろう。そうすれば……」

ロックハート「HAHAHAHAHA!それでは、その薬を作るのは僕にお任せあれ!」

ロン「……暫く黙ってたと思ったら。あぁハニー、耳をふさぐかい?」

ハニー「そうね、その体勢から私の耳まで腕を伸ばすのは大変でしょうけれど、あなたなら出来るわよね、ロン?私の豚?」

ロン「ヒンヒン!そりゃそうさ!なんてったって、ぼ、僕、はっ!」

ハーマイオニー「ロン、豚のあなたでも人体の限界を越えるのは無謀だわ」

ロン「そんなものハニーの前では霞むよ。あとハニー以外が僕を豚って呼ぶのはやめろよ」

ロックハート「HAHAHA!お嬢さんたちそんなに騒ぎ立てることじゃないさ!僕ならいくらだって作れてしまうよね、『マンドレイク回復薬』なんて!」

スネイプ「……」

ロックハート「眠ってたって作れてしまいますよ!なんなら実演しましょうか!」

スネイプ「……」

ロックハート「今まで何度もその薬は……おっと、そういえば以前作ったものが余っていたかな!?HAHAHA!少しお待ちを……」

スネイプ「……」



28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 11:32:30.79 ID:3UDYp72s0

スネイプ「お言葉だが、ロックハート」

ロックハート「HAHAっ!なんです、スネイプ教授!あぁ、私に弟子入りですか!もちろんですよしくよろにあなたへ魔法薬のなんたるかを……」

スネイプ「マンドレイクを用いた蘇生薬を作るには事前に念入りに吟味した材料と複雑な工程が必要なわけですが、それを眠っても出来る、と?それに、以前作っていた?とおっしゃいましたかな?」

ロックハート「HAHAHAHAHA!それはもちろん、私にとっては造作も無いことで……」

スネイプ「なるほどこれはこれは、ロックハート、いやギルデロイ。あなたは希代の魔法薬学者のようだ」

ロックハート「いやぁHAHAHA!それほででも……あるよn」

スネイプ「マンドレイクを用いた薬品は鍋から上げてもれなく1時間でダメになるためにその保存方法は今でも研究がなされ、発見者には数多の勲章が約束されているという代物だというのに」

ロックハート「HAHA……へ?」

スネイプ「それでは、見せていただきましょうかな。ロックハート。貴殿の研究に基づいたその素晴らしい成果を……どうされましたかな?本 当ならば、我輩から魔法薬学会に後押しして君を向かえる準備をですな」

ロックハート「……」

スネイプ「……この学校の魔法薬の先生は誰だ?」

ロックハート「スネイプ教授です、ね」

スネイプ「それでいい。でしゃばるな」



30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 11:37:58.70 ID:3UDYp72s0

ロン「なんだかロックハートを隅に連れて行って凄い勢いでまくしたててたぜ、スネイプの奴」

ハーマイオニー「なんて人なのかしら。最低よね。ねぇハニー?」

ハニー「私、去年からそう言ってるのだけれど、あなたの今年のおかしさには負けると思うわ」

ロン「君は去年にも増してステキだけどねハニー!」

ハニー「そうね、加速度的に素晴らしくなる、それが私ね?」

ダンブルドア「うむうむ、成長しているようで何よりじゃ。じゃがハニー、ロン、ハーマイオニー?無茶を、してはいかん」

マクゴナガル「そのあたりに関しては成長がみられないようですが、ね。ミス・ポッター、ミスター・ウィーズリー。今年度の初めにいったことをお忘れないよう」

ハニー「……えぇ、マクゴナガル先生。あと、腹黒豚」

マクゴナガル「校長先生とお呼びなさい!」

ハニー「だってその豚、絶対何か勘付いてるもの」

ダンブルドア「ヒンヒン」

マクゴナガル「アルバスものらない!帰ってよろしい!」



31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 11:41:01.38 ID:7BmsiiIIO

ヒンヒンせざるをえない



33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 11:42:45.34 ID:NIjfDpy3O

マクゴナガル女史はぶれないねぇ



34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 11:43:12.17 ID:3UDYp72s0

ハニー「私がおかしな声を聞いたってこと、話さなくて正解よね?」

ロン「あぁハニー!君はいつだって正しいさ!」

ハーマイオニー「そうね。他の人には聞こえない声、だなんて。正気とは思われないもの……あぁ、別にあなたがどうって、わけじゃ!」

ハニー「分かってるから。ふふっ、正気じゃいられなくさせる?それとも、される……」

ハーマイオニー「あっ、そんなフリじゃないったら!ちょ、あぁ……ハニー、あなたの手、まだ震えて」

ハニー「……寒いからよ、そうよ」

ロン「違いないねハニー!もう11月だものねハニー!ヒンヒン!」

ジニー「……」ギリッ

ロン「……ジニー、寮の前で待っていてくれたのはありがたいけどね。その顔怖いぜ?ママが泣いっちまうよ……いやむしろ喜ぶか」



37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 11:47:39.44 ID:3UDYp72s0

ハニー「あら。ハァイ、ジニー。寮に帰る混雑で潰されたりしなかった?小さな可愛い私の妹」

ジニー「あぁ、おねぇさま……うん、私、あの……なんだか……」

ハーマイオニー「妹、なによ……あら?ジニー、あなた……顔色、悪いわ?大丈夫?」

ロン「ハーマイオニー、いくらハニーに構われるのが自分でありたいからって君ね」

ハーマイオニー「ち、違うわよ!あぁ、違うくも、もう!そうじゃなくて!ジニー、あなた本当に顔色が……」

ジニー「あっ……ぁ、これ、は」

ロン「あー……そうか、ジニーは猫が好きだったもんな。猫が襲われたって聞いて、ショックなのかい?」

ジニー「っ、ぇ、そ、そう!そう、なの……猫、えぇ」



39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 11:51:35.08 ID:3UDYp72s0

ハニー「そう……平気よ、ジニー」

ジニー「えっ……はゎっ!お、おねぇさまそんな抱きしめていただけるなんて……!」

ハニー「私も猫は好きだから、よく分かるわ……ふふっ、あなたって、子猫みたいね?」

ジニー「あぁっ、あぁ……にゃ、にゃーん」

ハーマイオニー「私って、どうして猫じゃないのかしら」

ロン「マクゴナガルに弟子入りでもすればどうだい」



45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 12:00:17.44 ID:3UDYp72s0

数日後

ハニー「……まただわ」

ロン「あー、あぁハニー!君はいつでも城中の目を集めているねハニー!だって君って歩く幸福そのものだものね!」

ハーマイオニー「歩いているのはあなただしあなたくらいの背の高いのに背負われれば嫌でも目立つけどね。ハニー、あまり気に病むことはないわ」

ハニー「……やよ、私のあずかり知らないところで、ヒソヒソされるのは」

ヒソヒソ……スリザリン……ヒソヒソ

ロン「まーったく、この城の連中ったら何でもかんでも信じるんだもんな。大丈夫だよハニー!僕が信じるのはいつだって君だよ!君が白いといえば全英中のカラスだって漂白剤に身投げするよ!」

ハーマイオニー「大方、私たちのがスリザリンの継承者だ、とでも噂してるのでしょうね」

ハニー「……」

――君はスリザリンで偉大になれる可能性が――

ハニー「ロン、私の豚。私はだぁれ?」

ロン「ヒンヒン!僕のハニーはグリフィンドールのハニー・ポッター!それ以上でも以下でもないよ!ヒンヒン!」

ハニー「……あなたって」

ロン「ヒンヒン!   君が何を考え出すかなんてお見通しさ、もちの僕でね。ヒンヒン!」



50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 12:07:12.42 ID:3UDYp72s0

ロン「とにかくハニー、一時だけさ。この城の奴らって単純だものな」

ハニー「ふふっ、そうね。素直な豚さんは好きよ?」フーッ

ロン「うひゃぁヒンヒン!ヒーン!」

ハーマイオニー「あぁ、私毎朝牛乳飲まないと……ともあれ、そうね。ヒソヒソしている人もいるけど、普通にヒンヒン言っている人の方が多いもの」

アァハニー! ヒンヒン!
 オハヨウハニー!ヒンヒン! ロンシネッ!!

ロン「ハハッ、やだねっ!!」

ハーマイオニー「気にするだけ無駄よ、ハニー。それにあの、あなたには私たちがいるじゃない」

ハニー「……えぇ、そうだったわね。いつだって、そう、こんな暗い廊下でも……暗い廊下?」

ロン「うん?あれ?ハニーの感触を喜んでたらなんだか曲がるとこを間違っちまtt あっ」

ハーマイオニー「ロナルド、そこに正座しなさい……あら、ここって」

ハニー「私以外が私の豚をお仕置きなんて許されないわよ。ここは……例の廊下ね、猫が石になってた」



51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 12:12:16.44 ID:3UDYp72s0

ロン「あの文字はそのまんまか。相変わらず、水浸しだなぁ。ここ、どうなってるんだい?」

ハーマイオニー「あぁ、あなたは男の子だから知らないのよね。原因はここ、このトイレよ」

ハニー「『嘆きのマートル』ね」

ロン「? なんだいそれ、マーリンの股従姉妹とかかい?」

ハーマイオニー「そんなものすごい人をこんなところに放っておくわけないじゃないゴーストよ、ゴースト」

ハニー「このトイレに憑いているのよ。ヒステリーで、卑屈やで、蛇口やトイレを溢れさせたり。おかげでここはいつも、この私でさえ使えないわ」

ロン「おらぁああああ!僕のハニーに気を使わせるなんて何事だこのやろぉおお!!」

ハーマイオニー「ロン!?ローーーン!?ここ女子トイレよ!?なんで迷わず突入しちゃうのよあなたって、もう!!」

ハニー「さすがねロン、出来る豚だわ」



54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 12:17:52.43 ID:3UDYp72s0

マートル「!? な、なによあんた!」

ロン「僕かい?僕はハニーの一番の豚さ!」

マートル「二つの意味で誰よ!!!」

ハーマイオニー「あー、こんにちわ、マートル」

ハニー「ハァイ、お邪魔するわ。あら、随分と綺麗ね」

ハーマイオニー「マートルがとり憑いてからほとんど使われてないんだから、そうでしょうね」

ハニー「ふぅん、ふふっ。静かだし、綺麗だし、人もこない。なんだか、うってつけ。そうよね?ねぇハーマイオニー、さっきずっと一緒って言ってくれたのは本当?」

ハーマイオニー「んなっ、あなたこんなところでなにを、あぁ、そんなの当たり前で、あの……」

ロン「つづけて」

マートル「私のトイレで何をやってるのよ!な、何、な……どうぞ」



55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 12:27:26.71 ID:xOWUvp7e0

ヒンヒン!ヒン!!



56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 12:27:56.80 ID:WNXXFL/h0

マートルは腐女子



57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 12:29:36.31 ID:3UDYp72s0

ハーマイオニー「ふーっ、ふーっ、も、もう!マートル!あなたまで煽らないの!」

マートル「死んでから五十年、初めていいもの見たわ」

ハニー「へぇ、五十年も前に死んだの、あなた。どうして?」

マートル「別に。いじめられて、馬鹿にされて。このトイレで泣いてて、気づいたら」

ロン「へぇ、去年のどっかの誰かさんみたいだな」

ハーマイオニー「私は別にいじめられたわけじゃありませんけど誰のことかしら」

ハニー「……誰かしらね。そう、マートル。今まであなたのこと……誤解していたみたい」

マートル「ふんっ、どうせみんなして私のことをバカにしていたんでしょ!?知ってるわ、根暗で卑屈で、眼鏡のマートルって!」

ハニー「そうね。あなたのこと、よく知らなかったから」

ロン「ゴーストだもんな、あぁ。ニックみたいによく知らないのに、ハニーが率先して会いたいとおもうはずが」

ハニー「ロン、喉が渇いてないかしら」

ロン「あぁハニー!君はなんて優しいんだろう!カラカラさ!ヒンヒン!」

ハニー「床、水浸しね」



58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 12:34:51.24 ID:3UDYp72s0

ハーマイオニー「ロン、あなたいつかお腹壊すわよ?」

ロン「うっぷ、何を言ってるのさハーマイオニー。ハニーの靴底が使ってる水だぜ?そんなもん僕にとっちゃカボチャジュースより美味さ。ゴクゴクゴクッ」

ハニー「そういうわけで、私たちはお友達。そうよね?ねぇマートル、ふふっ。眼鏡、ステキよ?私もかけてみたいわ」

マートル「あぁ……あなたならきっと何でも、似合うわ……水も滴るくらい」

ハーマイオニー「なんだかあちらも陥落させてしまっているし……また女の子だわ」

ロン「うん、あのねハーマイオニー。普通はそこで怖い顔にはならないんだけどね、普通じゃないからいいけどさ」



61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 12:40:29.88 ID:3UDYp72s0

ハニー「これからちょくちょく、何かの用事にここを使わせてもらっていいかしら」

マートル「もちろんだわ。水浸しで歓迎する」

ハーマイオニー「それは歓迎と呼べるのかしら。そしてハニー、ちょ、ちょくちょくのあたりで私の方を見ないの!」

ロン「あぁ、ほんと、誰か性転換の呪文知らないかなぁ」

ハーマイオニー「そうでなくとも迷わず女子トイレに入っておいて、何を言ってるのよ」

ハニー「ロンは私の豚として正しいことをしたわ。偉いわよ、ロン。いい出会いもあったもの。褒めてあげる」フーッ

ロン「ヒンヒン!ヒン!ありがとうございます!ヒンヒン!」

マートル「私からは水を……」

ロン「ハニー以外が僕に折檻はやめろよ!僕はマゾじゃないぞ!?」

ハーマイオニー「衝撃の事実だわ」



63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 12:46:30.78 ID:3UDYp72s0

ガチャッ

ハニー「さぁ、お昼に行きましょう?もうお腹がペコペコだわ。それでもこの私のお腹の虫が鳴ることなんてありえないけれど」

ロン「あぁ、完璧で究極で唯一無二の君からそんな音なんて鳴らないよな、鳴るのはヒンヒン鳴く僕らの声だけさヒンヒン!」

ハーマイオニー「ねぇハニー、別にそんなに恥ずかしがることじゃ。あれって生理現象だもの……あっ」

パーシー「っ、ロン!!!そこは、女子トイレだ!」

ロン「違う!ここはハニートイレだ!!」

ハーマイオニー「だからなによ、というお話だわ」

ハニー「私が誰にも特別な存在ということよ」

ハーマイオニー「そうでしょうね、そうでしょうとも」



67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 12:54:20.80 ID:3UDYp72s0

パーシー「は、ハニー!?と、とにかく何を考えてるんだ!この間のことがあったのに、よりによって、君らでここに、この廊下にいるなんて!」

ロン「なんで僕らがここにいちゃいけないさの!いいかい、パース!僕らはあの猫に髭の一本も触れてないんだぞ!?マーリンの髭!」

パーシー「そういうことじゃない!心配をかけるなと言っているんだ!いいか、ジニーは、あの子は本当に君らを心配して心を痛めてだね……!」

ロン「おやおや、完璧・パーフェクト・パーシー!まるで妹のことを気遣っているみたいな言い方だけどね!知ってるぞ兄さん!兄さんが心配してるのは、僕の素行のせいで首席になるチャンスがふいになるなることを……」

ハニー「ロン」

ロン「なんだいハニー!僕のハニー!」

ハニー「身内に敬意を払えない豚は嫌いよ」

ロン「ごめんよパーシー兄さん!僕が悪かった!」

パーシー「……あー……僕も、まぁ、少し……いや、とにかく。迂闊なことはしないように。いいね。探偵ごっこはやめにするんだ。ハーマイオニー、任せたよ。この子たちを立ち直らせるのは僕路線の君しかいない」

ハーマイオニー「あー、努力は、するわ」



71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 13:04:46.85 ID:3UDYp72s0

その夜

ロン「パーシーの奴にはあぁ言われたけどさ。気になるよな」

ハーマイオニー「それをやめてといわれたばかりなのに……でも、そうね」

ハニー「……あんな人の猫でも、可哀想だもの。しらんぷりは、出来ないわ」

ロン「優しいねハニー!いつだってそうだけどねハニー!」

ハーマイオニー「優しい人が友達の背中をクッション代わりにするのかしら」

ハニー「ハーマイオニー?ふふっ、あなたもひっつきたいのなら、そう言ってくれれば……いくらだって」

ハーマイオニー「そういうことじゃないったら!そ、それにあなたね!怖い夢をみたって何度私のベッドにもぐりこできてると……」

ロン「おいなんだよそれ!聞いてないぞ!」

ハーマイオニー「わざわざお教えする必要はないわ!それにあなただって、夏中……!」

ハニー「騒ぎすぎよ、やめなさい。それに、私が悪夢?ハーマイオニー、あなたこそ夢をみたんじゃない?私の夢はいつだって最高よ、そうよ、そうに決まって……」

ロン「あぁ、もう!なんで僕は女の子じゃないんだ!マーリンの髭!髭!」



72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 13:09:24.52 ID:3UDYp72s0

ハーマイオニー「……お望みどおりのことが、できないわけじゃないわ。ロン」

ロン「ほんとかいハーマイオニー!あぁ、君って最高さ!ハニーの次にだけど!」

ハニー「そうね、僅差だけど私には及ばないわハーマイオニー。でも平気よ?あなたにはあなたの、あなただけの良さが、ほら」ツツーッ

ハーマイオニー「い、今そういう話をしているんじゃないの!後よ、後!あっ、後でもないわ!あのね……少し、考えていたんだけど」

ロン「あぁ、君が何か考えてない時なんて、僕がハニーへの想いを心の中で叫んでるのと同じくらいいつものことだもな」

ハニー「表に出したって一向に構わないのよ、ロン?」

ロン「ヒンヒン!ヒン!」

ハーマイオニー「もう、ちゃんと聞いて。ねぇ、マルフォイが言ったこと、覚えてるでしょう?」

ロン「フォイフォイフォーイって?」

ハーマイオニー「それじゃなくて。『次はお前たちの番だぞ』とか、なんとかって。怪しいと思わない?」

ハニー「思いっきり小者の台詞ではあるけれど、そうね」



73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 13:15:00.08 ID:3UDYp72s0

ハーマイオニー「だから、私たち。何か知ってるのであろうマルフォイに話しを聞けば、何か手がかりが得られるんじゃないかしら。それにほら、ひょっとしたらあの人自身が……」

ロン「そりゃいいや。おーい、ドラコ、君ってスリなんとかの継承者なのかい?……とでも言えばいいの?」

ハーマイオニー「もちろん、普通に聞いたってダメよ。分かってるわよそれくらい。それでね……先日の、スネイプ先生の授業を覚えてる?」

ロン「? 魔法薬が目に飛ぶといけないからって、生徒全員に何故かアイマスクを配ったやつかい?」

ハニー「私は私の出来る豚たちが壁になってくれたおかげで、そんな格好にならないものはつけなかったけれどね」

ハーマイオニー「なんだかあの後のスネイプ先生は荒れてらっしゃったわね……えぇっと、それで。話していたのよ、『ポリジュース薬』のことを」

ロン「ポリジュース?」

ハニー「強力な変身薬ね」

ハーマイオニー「流石だわ、ハニー。どこかの誰かさんと違ってとっても優秀」

ハニー「私の豚はハーマイオニーであっても貶めちゃだめよ。それに、讃える言葉は高貴で可憐から受け付けるわ」



75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 13:20:51.10 ID:3UDYp72s0

ロン「僕がスネイプの授業を真面目に聞くわけないだろ?そんなことをするなら、もっとマシなことをしてるね」

ハーマイオニー「例えば?」

ロン「チャドリー・キャノンズが優勝するにはどうすればいいのか、とか」

ハーマイオニー「……私もハニーが選手になってから勉強してみたけど、それって神への祈りしかないんじゃないかしら」

ロン「あぁハニー、僕の女神、キャノンズをどうか……」

ハニー「全員私の豚にすれば少しはマシになるかしら」

ハーマイオニー「ともあれ、その薬をつかえば……スリザリンの寮に入って、マルフォイから何か聞きだせるわ」

ロン「なるほどね。それで、それってどうやって作るんだい?ハニーの命令とあれば、僕がすぐにスニジェットして……」

ハーマイオニー「……分からない、わ。『最も強力な薬』という本で紹介されている、ってスネイプ先生はおっしゃっていたけど」

ハニー「図書館の、禁書の棚にあるのだものね」

ロン「あぁ、先生の許可がないと貸し出しはおろか閲覧も出来ないって言う……先生の許可、かぁ」

ハーマイオニー「……」

ハニー「余裕ね」

ロン「君の豚も随分増えたものね。それでも一番は僕さ!ヒンヒン!」



76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 13:26:17.70 ID:3UDYp72s0

ハーマイオニー「ま、待って!これは魔法薬に関することだもの、そういうのに明るい人がいいと思うの!」

ロン「ってことは、スネイプの野郎かい?あー、あれはハニーの豚じゃないからなぁ」

ハニー「……ハーマイオニー、あなたの頼みならそうしてあげてもいいけれど……」

ハーマイオニー「そ、そうじゃなくて。私も、あなたに無理に苦手な人と関わってほしくないもの……あのね!」

ハーマイオニー「ロックハート先生って、『グールお化けとのクールな散策』の中で!とっても魔法薬に詳しいところを!」

ハニー「ロン、枕」

ロン「あぁハニー、こういうのは放っておいたほうがいいね、賛成さ。僕はいつだって君に賛成だけどね」

ハーマイオニー「無視は賛成と受け取るわよ!あぁ、緊張するわ!ロックハート先生は公正でしょうから、きっちり貸し出しの理由と用途を書き上げなきゃ……!」

ロン「あの鈍ちんが?冗談。紙飛行機を作りたいんだって言っても笑って許可くれるだろうさ」



77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 13:28:38.33 ID:+B3hrC6u0

ぜひ死の秘宝まで書ききってほしい
ヒンヒン!



78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 13:32:20.72 ID:3UDYp72s0

翌日

ロックハート「『ゆっくり効く毒薬』のことを理解したい?」

ハーマイオニー「はい、先生。あの、私、あの時の先生の発想にはとても驚かされて。それで、あの、先生」

ロックハート「HAHAHA!えぇ、あの本は私の一番の傑作と言ってもいいでしょう!そうだね、うん。ミス・グレンジャー?」

ハーマイオニー「は、はいっ!先生、私の名前……!」

ロックハート「HAHAHA!もちろん、バンビーナちゃんたちの名前を知らない僕じゃないさ。君は私のテストにも満点でしたし、学年最優秀生を少しだけ後押ししても、誰も文句はないでしょう」パチンッ☆

ハーマイオニー「あ、ありがとうございます、先生!光栄です、先生!」


ハニー「ロン、終わった?」

ロン「あぁ、僕の背中で待っててねハニー。酷い悪夢はすぐ終いさ、ハニー!ヒンヒン!」



81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 13:38:13.31 ID:3UDYp72s0

ハーマイオニー「先生のサイン……一生の宝物にしたいわ」

ロン「お願いだからやめてくれよな。それ、司書のマダム・ピンスに渡すんだから。ほんと君、あいつのことになるととち狂ってるよな」

ロックハート「HAHAHA!僕の魅力がなんですって?おや、ハニー、ハニー、ハニー!私の良き友人!」

ハニー「えぇ、ロックハート先生。ご機嫌よろしいようね」

ロックハート「えぇもちろん!朝からとても素敵な美少女にあえてアゲアゲですよ!」

ロックハート「それで、どうしましたハニー?私に何か用を?おっと、先日のつづきかな……よろしい!それではミス・グレンジャーにそこのもてない君!席を外して……」

ロン「ぶっとばすぞ」

ロックハート「おやおや!もてないチェリー君の僻みは怖い!まぁ私くらいになるとなれっこですよ!HAHAっ☆」



82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 13:42:21.29 ID:3UDYp72s0

ハニー「私は別に、あなたにはなにも。ハーマイオニーの付き添いですもの」

ロックハート「おやそうでしたか。そういえばハニー?そろそろクィディッチの試合だそうだね?」

ロン「そういやそうだっけ。まぁハニーはいつだってコンディション完璧だけどさ」

ロックハート「私も学生時代は凄腕の選手としてブイブイ言わせていましたよ!ハニー、いつだって声をかけなさい!私が稽古つけてあげましょう!」

ロックハート「ふ、た、り、きり、で!ねっ」パチンッ☆

ハニー「お生憎様、間に合っていますわ」

ロックハート「HAHAHAHAHA!これは手厳しい!」

ハーマイオニー「ロン、私に飛行を教えてくれないかしら」

ロン「そうだね、まずはそこの端っこに行こうか。それで、おもいっきり駆け抜けて、そっちの窓に突っ込む。どうだい、簡単だろ?寝ぼけちゃってる君にはぴったりの方法さ」



83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 13:42:59.54 ID:LDo/5I68O

モテるモテないじゃなくハニーさえいればおつりがくるとわからないなんて損してるな



84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 13:44:02.51 ID:J0d/TRgW0

ヒンヒン!



86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 13:50:51.90 ID:3UDYp72s0

三階の女子トイレ

マートル「いらっしゃい。トイレの水はいかが?」

ロン「い、いいよ。お世話様」

ハーマイオニー「あなたこの間はガブガブのんでいたくせに……それより、これね。『ポリジュース薬』のページ……まぁ」

ハニー「……」

ロン「わぁーお、なんてステキな薬だろうね。挿絵に書かれた飲んだひと、滅茶苦茶苦しそうで……おぉっとハニー?僕のハニー?なんだか目が疲れてるんじゃないかい?スネイプの奴からかっぱらったこれをお着けよ」

ハニー「そうね、少し本を読みすぎたみたい。休ませるために、そうね。挿絵?何のこと?分からないわ」

ハーマイオニー「さっぱりだわね。こんな絵参考にならないからメモを重ねて隠してしまいましょう、そうしましょう」

マートル「あなたたち、何を言ってるの?」

ハーマイオニー「あなたはまだ知らなくていいわ」

ロン「僕らの特権だからね。ヒンヒン!」



87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 13:59:53.78 ID:3UDYp72s0

ハーマイオニー「ふん、ふん。難しい薬だけれど、訳の分からない物は、ないわ」

ハニー「作る工程は、難しいどころではないみたいだけれどね」

ロン「僕なんか、この説明書き一行目からノック・アウトだよ。任せたよ二人に。材料は僕がハニーにかけて集めてくるから」

ハーマイオニー「そうして頂戴、と言いたいけど……満月草は次の満月まで待たないといけないし、クサカゲロウは二十一日間煮込む必要があるわ。それに」

ハニー「二角獣の角の粉末、毒ツルヘビの皮……きっと、スネイプの個人用保管庫に忍び込むしかないわ」

ロン「任せてよハニー!僕のハニー!ヒンヒン!」

ハーマイオニー「ダメよ、あなたは次ぎに規則破りをしたら退学じゃないの。それに……変身したい人の一部」

ロン「ハニー、ちょっと髪の毛を一本……冗談、冗談だよハーマイオニー。だから杖をしまって。冗談だよ、もちのあの、彼だよ」

ハーマイオニー「あなたご自身よ、なんなら変身薬の前に人相を変えてさしあげるわよ?」



89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 14:06:16.59 ID:3UDYp72s0

ロン「でもさ、うーっ、ゴイルの爪なんて入ってたら僕ぁまたナメクジゲーゲーしっちまうよ」

ハニー「この私が、私以外になるなんて……我慢ならないわ」

ハーマイオニー「仕方ないじゃない、聞き入れてよ。あなたはあなただもの、ハニー。大丈夫よ」

ハニー「……ありがと、ハーマイオニー。そうね、私が私であること、あなたを隅々まで確かめてみれば分かるかも。そうでしょ?」

ハーマイオニー「あっ、な、なんですぐそういう、やめ、あぁハニー、貴方の髪、なんて、綺麗……」

ロン「どさくさに紛れてハニーの髪を調達しないでくれよな、ハーマイオニー……ともあれ、薬が出来るのはずっと先、かぁ」

ハニー「……そうね。十二月、の末になるかしら」

ハーマイオニー「……それまで、何事も起きないといいのだけど」

ロン「あぁ、ハニー。君が今度の試合でマルフォイの奴をこてんぱんにしてやれば早いかもな」

ハニー「そうね、意気消沈のあまり自らチームを辞めさせてやるわ。応援しなさい、私の可愛い豚?」

ロン「ヒンヒン!もちのロンさ、ハニー!ヒンヒーン!」



101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 14:53:40.35 ID:3UDYp72s0

クィディッチ競技場

ワーーーーワーーーァァァ!
 ヒンヒーーン!ヒーン!!!
 ハニィイイイイイイイイイイイ!

ロン「ハニー!ハニーィィィ!!また後ろ、後ろだぁああああ!あぁ、なんてこった!なんてこったちくしょう!なんで僕は空をスニジェットできないんだ!!」

ハーマイオニー「ロン!それ以上乗り出したらあなたが落ちてしまうわ!それより、あぁ、ハニー!」

ハグリッド「どこの、どいつだ!?ブラッジャーが細工されちょる!あれが一人の選手を追いかけ続けるはずがねぇ!ハニー、あぶねぇ!おぉ、俺ぁ見てらんねぇ!」

ハーマイオニー「あぁハニー、お願い……!」


ハニー「っ!っつ、なぁに、ブラッジャー!無生物のくせに、見る目があるじゃない!私に、惚れてしまった!そういうわけ!?っ!」



102: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(-1+0:15) :2012/11/11(日) 14:55:17.13 ID:RcIrx++V0

ブラジャーに細工されてるに見えました
えぇ私は豚ですが何かヒンヒン



104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 14:56:06.88 ID:qE2g54OW0

>>102
ウエルカムさ同胞!



106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 15:01:43.93 ID:3UDYp72s0

フレッド「ヘェーイハニー!こっちだ!僕らの間を駆け抜けろ!いくぜ相棒!いちにーのさんしがなくてロニー!」

ジョージ「パーフェクト・パーシー!どうだ、かっとべブラッジャー!スリザリンチームにぶち当たって……なんだと!?」

ハニー「ありがとう、二人……っ、明らかに私から離れて、スリザリンのチェイサーの近くまでとんだのに」

フレッド「ブーメランみたいに、戻ってきやがった!こなくそぉっ!」

ジョージ「ハニーに何かあるとうちの豚どもが黙ってないぞ!っと!」

ハニー「私以外が、豚たちを豚って……っ!埒が、明かないわ!二人とも、ブラッジャーは私に預けて!もう一個のブラッジャーでゲームに参加して!」

フレッド「!?しょ、正気かハニー!?」

ジョージ「!?いくら、君だって……!」

ハニー「私を誰だと思ってるの!ハニー・ポッターよ!さぁ、早く!このまま負け越したら、オリバーが黙ってないわ!」

フレッド「……僕らは君の豚じゃないけど!」

ジョージ「……健闘を祈ってるぜ、ハニー!」

ハニー「えぇ……さぁ、来なさいブラッジャー! 震えてる、ふざけないで!雨が降ってるから、寒いだけよ!さっさと終わらせて、ロンに座って暖めてもらうんだから!!!」



109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 15:07:32.61 ID:3UDYp72s0

ドラコ「ハッハ、ざまぁないなポッター。どうしたんだい、変な動きばかりして。バレエの練習でも始めたのかい?」

ハニー「っ!そう、っね!私が舞えば、城中の豚たちがヒンヒン鳴いて……っ!?」

ドラコ「言っていろ。君がふざけている間に、僕は悠々とスニッチを捕まえてやろう。このフォイき、おっと、箒でね!」

ハニー「マルフォイの、右耳のあたり……あれ、スニッチ……?あぁ、でも、今マルフォイの方に、飛び出してしまったら……っっああああああああ!?」



ロン「ハニーーーーーーーぁあっぁぁぁあああああ!!離してくれハーマイオニー!!ブラッジャーのやr」

ハーマイオニー「『インペディメンタ妨害せよ!!』『レダクト砕けよ!!』止まりなさいブラッジャー!!ぶっ壊してやるわ!!」

ロン「……いいぞいいぞ!!雨の中だしどうせだぁれも気づきゃしないさ!やっちまえハーマイオニー!」

ハグリッド「流石だハーマイオニー!俺達のハーマイオニーに出来ない呪文はねぇ!ハニーの言う通りだった!ヒンヒン!」



111:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 15:14:10.54 ID:3UDYp72s0

ドラコ「はっは、はっははははははは!おぉい、ポッター!どうした、右腕が折れたんじゃないかい!?」

ハニー「っ、んて、バカな……一瞬止まってしまう、なんて……あぁ、もういわ」

ドラコ「いい気味だ!よぉし、このまま僕がスニッチをとってお前をもっと困るフォイさせて……うん?な、なんだ?どうして、どう、どうして僕の方に、突っ込んでくるんだぁああ!?」

ハニー「退きなさい!豚以下の家畜!私もろとも地面に地面に叩きつけられる覚悟があるのなら!少しは見直してあげるわ!!」

ドラコ「い、いったい、なにを……っく!!」

ハニー「あぁ、それで、いいわ……」

パシッ

リー「! スニッチが獲られました! グリフィンドールのハニー・ポッター!なんという決死のダイブ!あぁ、でもこのままじゃ……!」

ハニーーーーィイイイイイ!!
 ヒンヒーーーーン!

ロン「もちのロンで、先回りした僕がばっちり地面にスタンバってたわけだけどおぅふっ!ヒンヒン!怪我ないかい、ハニー!」

ハーマイオニー「あぁ、ハニー!ハニー!あのブラッジャーにはあとであなたに土下座させるわ!だから、しっかり……!」

ハニー「あぁ、ふたりとも……うん、わたし……勝てた、のね。よか、tt」



ロックハート「HAHAHA!ミス・グレンジャー!大丈夫、私が看てあげればすぐに元気になりますよ!私を見るだけでも十分でしょうけどねっ☆」

ハニー「……」



112:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 15:16:08.64 ID:XXSVDeGE0

ロックハート死ね



113:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 15:16:52.61 ID:tKbcvZED0

ロン△



114:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 15:18:44.58 ID:YIXYNpE80

ロックハートてめぇ…



116:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 15:24:01.25 ID:3UDYp72s0

ロン「あー、先生。失礼の無いように端的に言うよ。お呼びじゃないんだよ!帰れよ!」

ロックハート「HAHAHAHAHA!ミスター・もてない君、お友達のハニーが怪我をして錯乱しているね?大丈夫、私に任せなさい!骨折の一つや二つ造作もないさ!」

ハーマイオニー「あぁ、良かった、良かったわねハニー!すぐに、先生が!」

ハニー「やめ、なさい。やめて。それより、医務室に……」

ロックハート「HAHAっ、医務室で二人きり?それはまた今度にしましょう!さぁ、今は治療が先決です!そーれ☆」

ハニー「っ……?」

ロックハート「……あっ」

ロン「……おい、今の『あっ』って、おい……そ、それより……あー、は、ハニー!僕のハニー!あっと、えーっと」

コリン「わー!ハニー、写真をいいですか!?『夕刊僕達のハニー』の表紙にしますから!1枚!ハニーの右腕が骨無しになっちゃうなんて!わー!」

ハニー「あぁ……編集を写真撮るのが上手いあなたに任せたのは私、だけど、今はやめなさい……この、豚」



117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 15:25:00.15 ID:3UDYp72s0

コリン「ヒンヒン!あぁハニー!熱っぽいあなたの表情もステキです!ヒンヒン!」

ロン「やめろってんだろ!おい豚ども!こいつを連れ出せ!」

ハーマイオニー「ハニー、さぁハニー……肩をかすわ。医務室に行きましょう?ね?」

ロックハート「そう、そうですね!そうしたほうがいいでしょう!何より、今は骨は折れてない!そのことが大事です、そうでしょう?」

ハニー「……骨無しにはなったけれど」

ロックハート「僕の魅力に骨抜きってとこかな☆HAHAHA……おぉっと、もてない君たちの目線がなんだか怖いね!それじゃ!」

ロン「待てこら!逃がすなみんな!僕につづけ!ハニーの一番の豚の僕に!!ヒンヒン!ヒン(怒)!!!」

ヒンヒーン!ヒンヒンヒンヒーン!



122:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 15:29:18.34 ID:PozZMBls0

ある意味最強



123:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 15:30:53.50 ID:22nEgaAt0

岩どころか鋼の心臓だな



124:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 15:30:55.73 ID:XXSVDeGE0

許してはいけない



125:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 15:31:08.60 ID:NIjfDpy3O

自分には実力がないって解ってるはずなのに手を出したがるのはなぜなんだろう



127: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(-1+0:15) :2012/11/11(日) 15:32:37.14 ID:RcIrx++V0

>>125
現実にもそんな人山ほどいるじゃん



128:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 15:33:53.12 ID:9dZ6bRLSO

>>125
そういうヤツけっこういるじゃん
能力に反して華々しい成功を求めること人一倍みたいなの



126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 15:32:18.59 ID:3UDYp72s0

マダム・ポンフリー「まっさきに私のところへくるべきでした!」

ハニー「えぇ、私も全く持って同意見だわ、マダム」

ハーマイオニー「えぇっと、ハニー。その、先生も悪気があったわけじゃ、あ、もちろん許せることじゃないわ。あの……なんでもない」

ハニー「そうね、あの人のことは喋らないでいきましょう。それで、マダム?治る、わよね……?」

ポンフリー「それはもちろん。ですが、辛いですよ。今晩はここに泊まらなければなりません」

ロン「ヒンヒン!それじゃ僕が痛みを紛らわすためのクッションになるよ、ハニー!ヒンヒン!」

ハニー「出来る豚ね、ロン。それに、いい働きだったわ。褒めてあげる」フーッ

ロン「うひゃぁ!き、君の豚として当然さハニー!ヒンヒン!」

ポンフリー「いけません!入院患者は一人だけ!いいですね!」

ハーマイオニー「ね、ねぇロン?ロックハート先生はどうなったの?」

ロン「あぁ、あのバカかい?あれからマクゴナガルの後ろに隠れやがったんだ」

ハニー「あぁ、公正で生徒想いのマクゴナガル女史ね」

ロン「うん。それで、僕らが事情を説明したら、ロックハートに全力フルスイングビンタしてくれたよ、あぁ。僕ぁ尊敬するね彼女を」

ハーマイオニー「……複雑だわ」

ロン「そりゃ君だけさ。全校生徒スカッと晴れやかだよ、今日のお天気とは真逆でね」



130:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 15:38:28.72 ID:3UDYp72s0



ハニー「うーん、う……ん……痛い。痛い……なんて、言う、もんですか。でも……うー」

ドビー「……ハニー・ポッターが苦しんでおられる。あぁ、ドビーのせいにございます。ドビーは悪い子!悪い子!ですが……」

ハニー「この声……ドビー?私の豚!?そこにいるの……近い!な、ど、どうして置き抜けそんなに近くにいるの!私の寝顔は安くないわよこの豚!」

ドビー「ヒンヒン!ヒン!申し訳ありませんハニー・ポッター!ですが、ドビーは、ドビーのブラッジャーで怪我をしたあなたさまが心配で……」

ハニー「……待ちなさい。あなたの、ブラッジャー?」

ドビー「はい……衣服のブラではなく」

ハニー「分かってるわよそんなの、それもってたらあなた解雇されてるじゃない」



133:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 15:45:19.69 ID:3UDYp72s0

ハニー「一体、どういうこと!?あなた、私を殺そうとしたの!?私の、わたしの、豚、のくせに……!」

ドビー「め、滅相もありません!滅相もございませんハニー・ポッター!ドビーめは、ドビーめはあなたさまを思いましただけで!」

ハニー「私を思って身を悶えて転がりこそせど、私の身を殺そうとする豚なんていらないわよこの豚!」

ドビー「違うのですハニー・ポッター!ドビーは、ドビーはハニー・ポッターがほんの少し怪我をするだけで、それで、この学校が嫌になれば、と……」

ハニー「その程度の怪我に見えるの!?私は今、生えてくる骨の!腕にギュウギュウ詰めにされてる棘の塊のようなものを味わってるのよ!?っ、泣く、泣くわけないじゃない!こんな痛み、へっちゃらよ!」

ハニー「それより、答えなさいドビー!どうして私を酷い目に合わせてまで、私をそこまで家に帰りたがらせたいのか!」



135:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 15:53:29.30 ID:3UDYp72s0

ドビー「あぁ、ハニー・ポッター!ドビーたち屋敷しもべにとっても貴女様は英雄です!光なのですハニー・ポッター!」

ハニー「全ての生きとし生ける者の光のようなものよね、知ってるわよ」

ドビー「その通りにございます!あぁ、そのハニー・ポッターに危険が迫っていると知っていながら、ドビーめが何もしないわけにいきましょうか!再び、秘密の部屋が解き放たれようといいますのに!」

ハニー「秘密の部屋……そう、そうだわ。ドビー、あなたが夏に言っていたことが本当に……再び?それじゃ、今までにも開かれたことがあったの?最初のスリザリン卿以外に!?」

ドビー「あぁ、あぁハニー・ポッター!とにかく危険なのです!あなたさまは家に帰らなければ!ドビーめがお世話をいたします!ですから、どうか!」

ハニー「出来損ないの豚にみられる筋合いはないの!それに、おかしいわ!私はマグル育ちかもしれないけれど、両親ともに魔法使いよ?その私に、どうして危険が……?」

ドビー「お聞きにならないで!お願いでございます!ハニー・ポッターは家に帰って!かえってくださいまし!」

ハニー「そんなわけにいかないの!私の大切な人はマグル生まれだわ!あの子が危険なのに、そんなまねできるもんですか!」

ドビー「ご自身が怖くていてもにございますか!?あぁ、あぁハニー・ポッター!あなたはなんとお優しくなんと気高い!ですが……ハッ!?」

コツッコツッコツッコツッコツッ ガヤガヤガヤガヤ

ハニー「誰か。いいえ、これは何人もの先生達?が、こちらに……あっ!」

ドビー「ドビーは行かなくては!ハニー・ポッター!ドビーの言葉を忘れないでくださいまし!ヒンヒン!」

ハニー「あっ、ちょっと!……行ってしまったわ。っと、私も、寝たふりをしないと」



136:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 15:59:07.01 ID:3UDYp72s0

ハニー「……」

マクゴナガル「見てください、アルバス。この子の手に葡萄が……きっと、ポッターの見舞いに来たのでしょう。酷いことをしてしまった、許してもらえるだろうか、と、私に相談していましたから」

ダンブルドア「まっこと、嘆かわしいことじゃ……じゃが、彼はわしらにヒントを残してくれたようじゃの。この、カメラに……」

スネイプ「……犯人を映している、そうお思いですかな?」

ダンブルドア「あけてみようぞ……なんと」

マクゴナガル「! ネガも、フィルムも……全部、溶けて……アルバス、これはどういうことなのでしょう」

ダンブルドア「……『秘密の部屋』が開かれた、そういうことじゃろう」

スネイプ「ですが、校長。一体、誰が……この、コリン・クリービーを」

コリン「」

ハニー「こ、リン……わたしの、豚……あぁ……」

ダンブルドア「誰が、という問題じゃないのじゃ、セブルス。重要なのは……どうやって、じゃよ」



141:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 16:05:45.11 ID:3UDYp72s0

翌日

ネビル「あっ、ハニー!昨日はすごいキャッチだったね!ヒンヒン!もう怪我はいいの?」

ハニー「ハァイ、ネビル。えぇ、すっかり元通りよ……ロンとハーマイオニーをみなかった?」

ネビル「?さぁ、てっきり君のお見舞いに行っているのかと思ったよ」

ハニー「そう……隣をいいかしら?ふふっ、たまには一緒に朝食をどう?私の豚?」

ネビル「! いいのかいハニー!ヒンヒン!ぼく、僕なんかが君と!うひゃぁ!」

ザワザワ
 ロングボトム爆発しろ!!

ハニー「私も一人は嫌だもの……あら、ここの椅子ってこんなに硬かったのね……まったく、ロンって出来る豚だったんだわ」



142:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 16:10:06.89 ID:XXSVDeGE0

いつも椅子になってたのか…

うらやましすぎる



143:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 16:11:33.93 ID:3UDYp72s0

ネビル「コリンが石になったらしいね。みんなその話でもちきりだよ。目線は君にいきっぱなしみたいだけどねヒンヒン!」

ハニー「そう、ね。私も医務室で……あら」

ジニー「……あ、おねぇ、さま。良かった、無事だったのね。これからお見舞いに行こうと、思っていたの」

ハニー「ハァイ、ジニー。えぇ、平気よ。それより、あなたの方が元気がないわ」

ネビル「仕方ないよ、ハニー。君の豚たちは昨日は心配のあまり過呼吸の人続出だったし……ジニーは、えっと、今年入学だよね?コリンと、仲がよかったのかい?」

ジニー「あの……えぇ、授業で何度か、班が一緒に。だから……」

ハニー「……私も、豚が減ってとても残念だわ。でもジニー、元気をお出しなさい。さ、私はハーマイオニーとロンを探してくるわ。心当たりはなぁい?」

ジニー「ありがとう、おねぇさま……いいえ。……ねぇ、あの」

パーシー「おや、もう朝食に降りてたのかいジニー。探したよ」

ジニー「っ、ぱ、パーシー……」



146:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 16:16:00.85 ID:3UDYp72s0

ハニー「あら、パーシー。おはよう。ジニーを探してたって?」

パーシー「やぁハニー、昨日は見事だったよ。あぁ、クリービー君にあんなことがあったろう?一年生のジニーが心配でね」

ジニー「お世話様、だけど、私、大丈夫だから」

パーシー「あっ……行ってしまった。難しい年頃なのかなぁ、僕にはいまいち分からない。それで、ハニー。うちのロンはどうしたんだい?」

ハニー「えぇ、私も探しているところよ」

パーシー「……まさか、また女子トイレなんかに入っていないだろうね?」

ハニー「……さぁ、ね。それじゃ。ネビル、またね。はい、パンの最後の一かけらよ」

ネビル「ヒンヒン!ありがとうハニー!君の手から投げられたパンは最高だよ!ヒンヒン!」

パーシー「ハニー!君もだね、グリフィンドールの品位を!」

ハニー「品位を着て歩いている私に何を言うのよ」



152:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 16:23:52.80 ID:3UDYp72s0

ハニー「腰が痛いわ……ロンの背中が無いとあんなに硬い椅子だったなんて」

ハニー「まったく、あの二人。私の見舞いにも出迎えもせず、何をしてるのよ」

ハニー「……一人に、しないでよ」

ハニー「……」

ハニー「なんて、ね。分かってるわ。コリンが襲われたって聞いたあの二人が今、何をしなくちゃいけないって判断してるか」

ハニー「私の一番の豚と、一番のお友達だもの……」

三階女子トイレ

ガチャッ

 ロン「で?このヒルを投げ込めばいいのかい?」

 ハーマイオニー「やさしくゆっくり入れて頂戴、っていうのをどうすればそんな風に意訳できるの!」

ハニー「ハァイ、二人とも。この私を差し置いて、なんだか楽しそうね」

 ロン「っ!h」

 ハーマイオニー「!!ハニー!!!」

ガシャァァンパリィィィン!

ハニー「えぇ、ハーマイオニー。とりあえず膝に乗せた本は置いてから立ち上がった方が良かったわね。狭い個室が大惨事になってるみたいだもの」



155:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 16:29:53.43 ID:3UDYp72s0

ロン「あぁハニー!僕のハニー!ヒンヒン!ごめんよ、君のお見舞いも行きたかったんだ!でも……」

ハーマイオニー「私たち、先にポリジュース薬に手をつけなきゃ、って思ったの。ごめんなさい、ハニー」

ハニー「えぇ、大丈夫よ。分かってるから。でも、そうね。少しだけ腰が痛かったわ」

ロン「ヒンヒン!僕がいる限り君にすわり心地悪い思いはさせないよハニー!他の奴らはなにをやってたんだ気が利かないな!マーリンの髭!」

ハニー「あら、ロン以外の豚がやっても私はおいそれと座らないわよ」

ロン「どうしよう、ここって近くに男子トイレはあったかな」

ハーマイオニー「さぁ。それで、ハニー?それだけ?ふふっ、一人で寂しかったんじゃない?」

ハニー「それはあなたじゃないの、ハーマイオニー?一人のベッドで何をしてたのかしら」

ハーマイオニー「なっ、なにも!何もないわよ!本当よ!あっ、あなたの枕洗っておいたわ!特に意味はないけど!」

ハニー「そっ。ならよかったわ。私の方は、ドビーのせいで騒がしい夜だったけれどね」

ハーマイオニー「!?ドビー!?」

ロン「!あの野郎、ハニーの寝込みにやってくるなんて!豚の風上にもおけないな!」

ハーマイオニー「あなたが言うの、それ」



159:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 16:38:53.63 ID:3UDYp72s0

ハーマイオニー「秘密の部屋が、以前にも……それじゃ」

ロン「決まったな。あのマルフォイの父親が前回開けたスリなんとかの継承者で、親愛なる息子のドラフォイに教え込んだに違いない」

ハニー「えぇ、私もそう思ってたわ」

ロン「ヒンヒン!僕の考えはハニーの考えだよハニー!ヒンヒン!それにしても、『秘密の部屋』ってのに隠されてる怪物?の正体をドビーが教えてくれたらよかったのになぁ」

ハーマイオニー「きっと、透明になれるのだわ。それか変装よ。『カメレオンお化け』のお話は読んだことある?」

ハニー「あぁ、あなたがお勧めしてくれたあれね」

ロン「本の読みすぎだよ君たち。まぁ僕はそんなハニーのブックスタンドでありブックチェアーなんだけどさ」

ハニー「快適な読書時間の提供をありがとう。それで、あの口ぶりだと駅で私とロンを足止めしたのも……」

ロン「奴さんだろうな、あぁ。ハニー、ドビーを放っておくと君を本当に病院送りにしかねないよ。同じ豚として許せないね」

ハーマイオニー「そうよね。それに、どうして私だけ残してあなたちを二人にしたのかっていうのも、じっくり問い詰めて……なんでもないわ」

ハニー「そういうことにしてあげる。それで、薬の方はどうなの?」



162:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 16:42:03.73 ID:ITXrMi590

ヒンヒンヒンヒンヒンヒンヒンヒンヒンァ!



163:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 16:47:03.03 ID:3UDYp72s0

ロン「あぁ、マートルが場所を提供してくれたおかげでばっちりだよ」

マートル「フン!ハニーがいないならあんたたちなんかにかしてあげなかったんだからね!」

ハニー「マートル、この二人も私の大事な人なの。打ち解けてあげてよ」

ロン「どうしようハーマイオニー、僕本気で泣きそう」

ハーマイオニー「ハンガ、グスッ、ハンカチかしましょうか?あ、これはダメだわ。ハニー仕様だから」

マートル「ダメよ!その二人には、理解できないわ!私とハニーのことなて、ハニー、あなたと私、同じ目をしてるもの」

ハニー「ハシバミ色なのは私だけだけれどね。何のこと?」

マートル「……いじm」

ハニー「マートル?私、ゴーストが排水溝に流れていくのってとっても興味があるのだけれど」

ロン「うっわ、すっごいや。夢にでてきそう」

ハーマイオニー「ハニーも悪夢決定ね。やったわ」



164:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 16:52:25.82 ID:3UDYp72s0

十二月

ハニー「……城に残る、に、まる。今年ももうすぐ終わりね」

ロン「あぁハニー!僕のハニー!今年ももちろん僕は城に残って君と一緒さ!えーっと、こっちに○フォイっと」

ハーマイオニー「私もよハニー、今年こそ、ね。○といえば、マルフォイも残るそうだわ」

ロン「いつもは母上の料理ガー七面鳥ガーってやかましいのにな。益々怪しいよ」

ハニー「薬ももうすぐ完成だものね。化けの皮剥いであげましょう」

ハーマイオニー「えぇ、そうね。っと、その前にやることがあるわ……スネイプ教授の保管庫から、いくつか材料を拝借しないと。これはとっても難しいわ。ねぇ、二人が証拠を残さないように授業で騒ぎをおこして、それで、その間に私がこっそり……」

ハニー「ハーマイオニー、透明マントが、なんですって?」

ハーマイオニー「……そうよね」

ロン「難しく考えすぎだよ君は」



166:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 17:01:09.60 ID:3UDYp72s0

ハーマイオニー「なんだかふに落ちない入手法だけど、これで揃ったわね」

ロン「何がさ、折角なんの波風も立たせず手に入ったってのに、何を望むんだい?ハニーの唇かい?恐れ多いね」

ハーマイオニー「べ、べべ別にそんな唇とか、誰も何も言っていないわ!何を言ってるの、ロン!あなたって!あなたって!」

ロン「……なんだいその反応」

ハーマイオニー「オホン。これで、あとは煮込むだけ。あと二週間、そうね……ちょうど、クリスマス頃かしら、出来上がるのは」

ハニー「マルフォイにとっては、とっても散々な聖夜になりそうね」

ロン「ざまぁみろフォイだよな」

ハーマイオニー「ロン、あなた最近毒されてるわよ」

ロン「控えるよ、どうも。とにかくみてろよ、マルフォイのやつ!父さんが苦労させられてる仇もとってやれるね!」

ハニー「その意気よ、ロン。親御さんを大事にする豚は好きよ」フーッ

ロン「ヒンヒン!ハニー!あぁ、パパママ大好きさ!」

ハーマイオニー「!わ、私だって、こんなに長い手紙を出すくらい大事にしてるもの!!!」



167:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 17:05:00.88 ID:3UDYp72s0

ハニー「あぁ、そうね。クリスマスに帰れないのだものね……ねぇハーマイオニー、私もあなたのご両親手紙、書いてもいいかしら」

ハーマイオニー「えっ……?いいけど、どうしたの?」

ハニー「ナイショ。蝋で封をするから、中身は見ないでね」

ハーマイオニー「なぁに?気になるわ……私のことを何か、あることないこと……?」

ロン「僕のハニーがそんなことするわけないだろ、ハーマイオニー。ほら、あれさ。きっと、ははっ。ハーマイオニーがいかに自分にとって大切なー、とか、ね。ねぇハニー?ハハッ」

ハニー「……わ」

ロン「うん?」

ハーマイオニー「え?」

ハニー「わ、わるい、の……?だって、わたし、まだハーマイオニーのご両親には、一度も。ちゃんと、しないとって、ずっと、ね……?」

ロン「ハーマイオニー、便箋ありったけ」

ハーマイオニー「えぇ、もちのあなたよ」



170:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 17:10:59.10 ID:3UDYp72s0

ガヤガヤ、ガヤ

ロン「あーぁ、エロール爺さんあんな一大小説を抱えて大丈夫かなぁ……あれ、なんだいこの人だかり」

ネビル「あっ、ロン、ハーマイオニー、それにハニー!ヒンヒン!みてよ、『決闘クラブ』をするんだって!」

ハーマイオニー「決闘クラブ?」

ハニー「? ロン」

ロン「あぁハニー!おい!一番前の奴!シェーマスか!何て書いてあるんだい!?ハニーが見えないってさ!」

シェーマス「ヒンヒンさハニー!えぇっと、決闘の練習をする集まりだそうだ!参加者は八時に大広間!」

ロン「決闘、へぇ。みんな乗り気なのかな。スリザリンの怪物に、魔法使いの決闘云々の作法が役に立つとは思えないけどね」

ハーマイオニー「そういいつつ、参加したそうでたまらないって顔だわ」

ハニー「行ってみましょうか。ロン?私の豚?」

ロン「ヒンヒン!ハニー、あぁ!もちろん君に何かしてくる馬鹿がいたら僕が全身で守るよハニー!ヒンヒン!」

ハニー「それより私を連れて逃げなさい、盾になんか冗談じゃないわ」

ロン「ごめんよハニー!ヒンヒン!」

ハーマイオニー「決闘クラブ、ね。一体誰が教えるのかしら……」



172:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 17:16:38.69 ID:3UDYp72s0

大広間

ロックハート「僕さっ☆」

キャー!ロックハートセンセーケットウチャンピオーーーン!

ロン「帰ろうか、ハニー。人が多いしね、おぶるよ、さぁ」

ハニー「そうね」

ハーマイオニー「なっ、ど、どうして!?あんなに凄いことをたくさんしたロックハート先生に教えてもらえるのよ!?すばらしいじゃない!」

ロン「あぁ、あんなにたくさんのご本の数々を全部奴さんがやったんならね。どうなもんだか」

ロックハート「HAHAHAHAHA!ありがっとーぅみんな!校長先生にかけあって、この僕が決闘クラブを開催することになりました!助手を務めるのは、勇気あるスネイプ先生です!どうぞ!」

スネイプ「……」

ロン「ハニー、ちょっと待った。あの二人が潰しあうならちょっと見ものじゃないか?あぁ、豚の分際で意見してごめんよ!ヒンヒン!」

ハニー「えぇ、そうね。どっちが痛い目みてもおいしいもの」

ハーマイオニー「き、きっとロックハート先生がコテンパンよ!



175:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 17:25:28.63 ID:3UDYp72s0

キャーーー!ロックハートセンセーダイジョーブーーー!?
 スネイプシネーーーー!ドウテーーーー!スニベルスーーーーー!

スネイプ「……我輩は助手としての仕事を果たしたまでですがな。今口を開いた者それぞれ寮から5点減点、あと最後の者には聞くことがあるから残っておれ」

ロックハート「ぐっふ、っは、ハッハ、は!さ、さぁさぁみなさん、今スネイプ先生が私になさったのが『エクスペリアームズ武器よ去れ』すなわち『武装解除の呪文』ですね!私は吹き飛ばされ、杖を先生に奪われたわけです!」

ロン「やるじゃんスネイプ」

ハニー「少しはね」

ハーマイオニー「最低だわ!あんまりだわ!」

ロックハート「ですが、先生?HAHAHA!すこーしだめだしするのなら、何をするのかがあまりにも分かりきりすぎていまくりましたよね!HAHAHA!」

キャーーー!ロックハートセンセーキョウジャノカンロクーーー!

スネイプ「……我輩に分かる言語でおっしゃってほしいですな」

ロックハート「つまり、HAHA!僕が返そうと思えば造作もなかった、ということですよ☆さって、今度は誰か生徒にやらせてみましょう!さぁ、この私の防衛術を伝授されたいバンビーナちゃんはだ、れ、か、な」パチンッ☆

キャーーーーキャーーーー!ワタシヨーーーワタシヨオーーー!



177:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 17:30:08.47 ID:3UDYp72s0

ロン「分かってたけど女の子限定か、アホくさ。さぁハニー帰ろう、帰って君成分であいつのこと忘れっちまいたいよ」

ハニー「そうね、何の意義もなさそうだもの」

ハーマイオニー「ま、待って、待ってよ!今からすぐ、あぁ、私も前に、ちょ、ハニー!」

ロックハート「うん? おやおや、ハニー!ハニーハニー!どこに行くんだい、そうだ!君にお教えさしあげよう!さぁ、こちらへ!」

ハニー「……」

エエーーーズルーーーーイ!

ハニー「結構よ、お世話様。それj」

ロックハート「HAHAHA!遠慮は要らないよハニー!君と僕の仲だろう?」

ロン「おい!気安くハニーの手を触るなよ!!ちっくしょうマーリンの髭!」

ハーマイオニー「あぁ、あの二人の感じ、写真に撮りたいわ。コリンがいてくれれば……」

ロン「うん、ハーマイオニー。君、ロックハートがでてきたらちょっと黙ってなよ」



181:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 17:36:16.79 ID:3UDYp72s0

ハニー「……それで、そっちはあなたってわけね」

ドラコ「ふんっ、そのすかした面を恐怖に歪ませてやるよ、ポッター!」

ロン「どこまでも小者な台詞が似合うよな、君って」

ドラコ「うるさいぞウィーズリー!」

ロックハート「おやおやお坊ちゃん、お嬢ちゃん、始まる前から勇ましいね!」

ハニー「そんな言葉はいりませんわ、先生。あなたには褒めてもらうことさえ結構だけれど」

ロン「君は高貴で可憐で儚げだよハニー!ヒンヒン!」

ヒンヒーーン!ハニー!ハニー!

ロックハート「HAHAHA!君はすこーしもてない君たちに人気のようだねハニー?」

ハニー「私の豚を愚弄すると酷いわよ。それで、私は何をすれば?」

ロックハート「そうだね、杖を出して。ここを、こう。ノンノン、こうです」

ハニー「……腰を触る必要がどこに」

ロン「ふざけんなロックハート!マクゴナガルに言いつけるぞ!!!!」



183:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 17:38:57.42 ID:T/SIYbFu0

おいロックハートちょっと表出ろ



185:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 17:41:09.62 ID:Pz9rO/6T0

本編はハリーが男でもウザかったけど、これはハリーが女の子だから余計にウザいな
犯罪臭が凄く漂ってくる
ハニー親衛隊一の武当派、ハグリッド先生にお出まし頂きたいね



187:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 17:47:00.08 ID:3UDYp72s0

ドラコ「『サーペンソーティア!蛇よ、出ろ!』」

蛇「シャーーーーッ!」

キャーーーー!キャーーーー!

ロックハート「武装解除だけだと言ったのに!」

ハニー「あら、可愛い蛇ね」

ドラコ「はんっ!強がりもいまのうちだぞ、ポッター!」

スネイプ「そうですな、ポッター、強がらずに下がっておるがいい。怖がるならもっと後ろで、目を瞑っているとよかろう。そうだ、目を瞑って、ふむ。それを我輩が……いやいかんあれはリリーではないあれはリリーではないあれは」ブツブツブツブツブツ

ハニー「何をぼやいているのか分からないけれど。強がる?冗談、私が恐れるのは退屈と体重計だけ。こんな蛇くらいでうろたえないわ」



188:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 17:48:03.59 ID:3UDYp72s0

キャーーーキャーーー!
 ワーーーー!

ハニー「ホント、蛇くらいでみんな、何を騒いでいるのかしら……」

キャーーー!

ロン「あっ!あの蛇、他の生徒の方に!よかった、ハニーの方にいったら僕の壊れた杖をぶん投げてやるところだった!」

ハーマイオニー「杖を手榴弾みたいにしないの。あ、あぁ!あれ、ハッフルパフの、ジャスティンの方に!」

ジャスティン「あっ……あぁ……こないで、く、れ」

ハニー「……蛇くらいで、あんなに。そうね、ハッフルパフにも増やす、いい機会だわ」

ハニー「……コホン」

蛇「シャーーーーーッ!!!!」


ハニー『ハァイ、蛇さん』シューーシューーーー

ロン「!?」

ハーマイオニー「っ!?」



192:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 17:52:13.10 ID:3UDYp72s0

蛇『……?……君か?今……君か?』シューーーシューーーッ

ハニー『そうね。あなたがいると、なんだか騒がしくなるみたい。大人しくなってくれる?』シューーシューー

蛇『……分かった。少し……イライラしてた。すまない』シューシューッ グルグル

ハニー『えぇ、聞き分けのいい子は好きよ。素敵なトグロの巻き方ね、ふふっ……』シューシューッ

ハニー「コホン。ふぅ、久しぶりだったけれど、うまく……あら?」

シーーーーーン……

ハニー「? 私の美しさに見惚れてる? さもありえるけど……あなた、ジャスティン?知ってるわよ、よーくね」

ジャスティン「ひっ!?」

ハニー「良かったわね?これであなたの命は私のもの、そうでしょ?」

ジャスティン「う、わ、うわ、うわぁあああああ!!!!く、くるな、来るなぁああああああああああ!」

ハニー「…………え?」



194:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 17:56:34.08 ID:3UDYp72s0

ハニー「……人ごみを掻き分けて、行ってしまったわ。なんなのかしら。なんの……」

シーーーーーン……

ハニー「? ねぇ、どうしてみんな……みんな、そんな目で私を、見るの?気に入らないわ、あのね、私を見るときは崇め奉る羨望のまなざしだけを……」

ロン「ハニー、ハニー。こっちに来て。さぁ、僕の背中に。さぁ、ハニー」

ハニー「ロン?ちょっと待ちなさい、どうして私が逃げるようなまねを!?だって私、ただジャスティンを……!」

ハーマイオニー「今は黙って、お願いだから黙ってついてきて。さぁ、こっち。談話室行きましょう?」

ハニー「……あなたが、そう言うのなら」



197:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 18:03:08.11 ID:3UDYp72s0

談話室

ハニー「一体、何なの?どうして私があんな、腫れ物のような、病人のような……あんな風にみられなくちゃいけないわけ!?あんなのもうまっぴらよ!」

ロン「あぁハニー、ごめん、ごめんよ。あそこじゃどんなに言っても逆効果だったんだ……ハニー、君、君は」

ハーマイオニー「パーセルマウスだったのね、ハニー?どうして言ってくれなかったの?」

ハニー「パーセル……あぁ、蛇語使い?そうね。小さいときから、話し相手になってもらってたわ。殆ど私が一方的にだけれど、相槌なんかはよくうつもの」

ロン「蛇と、世間話をしてたって?ヒューッ、ハニー、ほんと、君ってすっごいや」

ハーマイオニー「小さいときから……それじゃ、蛇に向かって適当にそれらしいことをしていたわけでもなく……」

ハニー「当たり前じゃない。あの子、ごめんねって言ってたわ。私、シェーマスを救ったのよ?なんでこんな扱いをうけるの?」

ロン「あ、そうだったのかい、ハニー。僕はてっきり、新手の豚勧誘かと」

ハーマイオニー「そうよね……」

ハニー「え……?」



199: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(-1+0:15) :2012/11/11(日) 18:05:21.95 ID:RcIrx++V0

蛇語しゃべれるのってそんなにあかんことやったっけ?



200:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 18:08:01.23 ID:Pz9rO/6T0

例の人が蛇語喋れるから怖いんだってさ



202:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 18:09:02.12 ID:NIjfDpy3O

蛇はとくに邪悪な魔法に使われることが多い
ヴォルデモートも蛇語の使い手
スリザリンのシンボルは蛇で秘密の部屋はスリザリンの継承者が開く事ができる的な場所



203:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 18:09:04.52 ID:3UDYp72s0

ハニー「どういうこと?あなたたちだって、聞いたでしょ?私が、あの蛇に……」

ハーマイオニー「だからね、ハニー。あなたがあの蛇に言ったのは、蛇語なの。私たちじゃ、聞き取れないわ。意味も伝わらない。あの場の誰にも」

ロン「僕はもちろん君がジャスティンちょっとしたおふざけをしようとしてたのだとばかり。でも、そうか、君は救おうってしてたのかぁ。あぁハニー、僕のハニー、やっぱり君は女神だよ」

ハニー「ちょっと、ちょっと待って。あなたたち二人が蛇語を使えないのは、分かった。でも……」

ハーマイオニー「……そのくらいの事が出来る人。ここには、吐いて捨てるほどいるんじゃないか、そう思っている?」

ハニー「えぇ、だって……歴史に、何度かいたように……あ……」

ロン「……そうなんだ、ハニー。君は、自分が喋れるから滅多なものじゃない、そう思ってたみたいだ、けど」

ハーマイオニー「……歴史上、パーセルマウスは数える程度しかいないわ。そして、その一番の使用者として有名なのは。二つ名が『蛇舌』だったほどに、知れ渡っていたの、は……」

ハニー「……サラザール・スリザリン。秘密の部屋を、作った……」



204:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 18:09:15.33 ID:z6R+NFooi

動物としゃべれるのは魔法使いの中でもごく一部
しかも蛇と喋れる有名人はスリザリンの創設者やお辞儀さんみたいな闇の魔法使いっていう話



206:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 18:11:03.93 ID:Q+jI0mEI0

まぁわざわざハニーが蛇語を使う必要なんてないよね
全ての生物がハニーに言葉を合わせるべきだよヒンヒン!



207: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(-1+0:15) :2012/11/11(日) 18:11:37.49 ID:RcIrx++V0

説明thx
(話の腰折って)すまんな



208:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 18:12:58.22 ID:3UDYp72s0

ザワザワザワザワ

やっぱりポッターだったんだ

  ザワザワザワザワ
ヒソヒソヒソ

 蛇語を使うのをみた?
それにあの傲慢な態度、おかしいと思ってた

ヒソヒソヒソ
  ザワザワザワ

やっぱり、彼女が継承者なんだよ

ザワザワザワ
 ヒソヒソヒソ

ううん、ひょっとしたら



スリザリンの子孫とかでも、おかしくないんじゃない?

ヒソヒソヒソ 
 ザワザワザワ
ヒン……ヒン



209:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 18:17:14.14 ID:Pz9rO/6T0

ヒン……ヒン…



210:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 18:18:24.18 ID:cTQorwvS0

歪みないのがいるぞ



俺か



212: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(-1+0:15) :2012/11/11(日) 18:19:10.65 ID:RcIrx++V0

流石の豚も小声になっててワロタw



213:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 18:19:30.98 ID:3UDYp72s0

学期最終日

ザワザワザワ

ハニー「……気に入らないわ」

ロン「あぁハニー!みんな君の素晴らしさに嫉妬してるのさ!ハニー!なんてったって君は最高だからね!」

ハーマイオニー「いつものこと、すぐにみんな忘れるわ。ハニー、それまで私たちがいるから。ね?」

ハニー「……それは、当たり前だけれど。でも」

ヒソヒソヒソ

ハニー「……ヒソヒソ言われるのは、とっても……気に、いらない。嫌いよ、こんな、想いなんて……」


フレッド「おんや……おぉいジョージ、あれみろよ!スリザリンの継承者さまがいらっしゃるぜー!」

ジョージ「なんだって相棒、そりゃ本当かい?あぁなんてことだー!僕ら全員石にされっちまうー!」

ロン「!?お、おい!?」

ハニー「……フレッド、ジョージ」



221:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 18:27:11.36 ID:3UDYp72s0

フレッド「えぇい皆の衆ひかえおろう!ここにおわすのをどなたと心得る!えぇいひかえぇい!たたっきっちまうぞ!」

ジョージ「かのコソコソ陰険フィルチの糞猫に、我らがコリンを石にしっちまったスリザリンの継承者様にござーい!」

ロン「あー……ははっ」

ハーマイオニー「……あぁ、そういう」

パーシー「こ、こら!フレッド、ジョージ!おふざけがすぎるぞ!」

フレッド「ひぃ!これがスリザリンの怪物完璧・パーフェクト・パーシーみたいだぜ相棒!」ゲラゲラゲラゲラ

ジョージ「そりゃおっそろしー!宿題に規則に寮の品位に!乱せば即刻石にされっちまう!」

パーシー「こら!だからふざけるなって言って!待て、この!待て!ママに言いつけるぞ!!」

ザワザワ  アハハハハハハ!
 イイゾイイゾー、ヤレヤレー! ヒンヒン!

ジニー「あの、おねぇさま。フレッドとジョージは、悪気があるわけじゃ、ない、から」

ハニー「えぇ、よく分かってるわよ。ふふっ、ジニー、ロン?いいお兄様をもったわね」

ロン「たまーにはね、そう思うよ、うん」



224:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 18:32:58.75 ID:3UDYp72s0

図書館

ハニー「……」

ヒソヒソヒソ

ロン「……ったく、みんな大雪で授業が無くなったからってわざわざ図書館に来るなよな。僕らとハニーの憩いの時間が台無しさ」

ハーマイオニー「談話室よりは静かだし、人も少ないわ。ハニー、宿題に集中してしまいましょ?ね?」

ハニー「……そうね。でも、なんだかそんな気分じゃないわ……ねぇ、ハーマイオニー。スリザリンって、どんな人だったの?」

ザワザワ! ヒソヒソヒソ

マダム・ピンス「図書館では静かに!!」

ハーマイオニー「えぇっと、ハニー?それを聞いて、どうするの?」

ロン「ハニー、前にも言ったけどさ。君は君で、グリフィンドールの……」

ハニー「……そうじゃないの。考えてみたら、スリザリンの部屋というのに悩まされているのに、あまりその、創設者っていう人のことを知らないわ。だから、ただの興味」

ハーマイオニー「そう?えーっと、私も『ホグワーツの歴史』程度でしか知らないのだけれど……」



231:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 18:40:53.66 ID:3UDYp72s0

ロン「スリザリンは、今の純血主義の創始者、ってことだね、簡単に言うと」

ハーマイオニー「大雑把に言えばね。主義といっても、千年も前の人だもの。彼が実際にはどんな人物だったのかは、あまり残ってないわ。東からきたとか、湿原が、とかしか」

ハニー「歴史者の怠慢ね、かかとで踏んづけてやりたいわ」

ロン「ハニー、僕、今日から君の歴史『ハニー史』をまとめることにするよ!さぁ、踏んでおくれよ!」

ハニー「あなたはよくやっているから、あげるのはおしおきでなくごほうびよ」フーッ

ロン「うひゃぁ!ありがとう、ありがとうございますヒンヒン!」

ハーマイオニー「あまり騒がないで。えーっとそれで、最初は学校を創って上手くいってた四人の創設者も、仲たがいをした、って。主にその、純血主義のスリザリンと」

ハニー「……勇気ある者、グリフィンドールとが。そういうこと?」

ハーマイオニー「えぇ、そう伝わってるそうよ。こんな感じでいいかしら……あら、手紙。パパとママからだわ!な、なんでこんなに分厚いのかしら……ほとんどハニー宛!?」

ロン「あぁ、ハニー。君、あちらさんのご両親に気に入られたみたいだぜ」

ハニー「それはとても良かったわ。はい、ハーマイオニーありがと。読ませてあげないわ、お父様とお母様と私の秘密だもの。ちょっと私、本を探してくるわね」

ロン「着いてくよハニー!ヒンヒン!」

ハーマイオニー「一体何を言ったのかしらあの二人に……ちょっとロン!あなたは課題!まだ一文字も書いてないじゃないの!」

ロン「君こそなんだよその手元の羊皮紙!!ハニーの素敵なところ!?僕なら羊皮紙大鍋一杯は書けるね!!!!!」



237:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 18:46:59.26 ID:3UDYp72s0

ハニー「……」

ハニー「(本当に、そうなのかしら)」

ハニー「(こんなステキな学校を創った人達が、その一員が、そんなに簡単に……)」

ハニー「(……千年も前の魔法史じゃ、彼らの人物像まで知ることは出来ない。そうよね、流石の私も……時は越えられないわ。いつかやってみせるけれど)」

ハニー「(変わってしまった、四人の関係。そんなに簡単に、変わってたまるもんですか。大切なものが)」

ハニー「(それは彼らだって同じのはず)」

ハニー「(変わってしまったのは、本当に……彼らなの……?)」

ハニー「……っと。また考え事……いけないわ、こうやってすぐにどこを歩いてたか分からなく……えーっと、この棚は……」

 アーニー「だからさ、僕、ジャスティンの奴に言ってやったんだ。なるべく外を歩くなよ、って。ポッターの奴が、またあいつを狙うかもしれないだろ?」

ハニー「……っ」



246:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 18:52:43.75 ID:3UDYp72s0

アーニー「あの女、言ってたろ?『知ってるわ』って……ぞっとしたね、僕は。きっとジャスティンがマグル生まれだってのも調べあげてるのさ」

ハンナ「じゃぁ、アーニー。あなた、本当にポッターが継承者だ、って?」

アーニー「ハンナ、あのね。彼女はパーセルマウスだぜ?それが闇の魔法使いの印だってこと、子供でも知ってるよ。絵本に出てくる悪い魔法使いは大抵蛇と一緒だろ?」

ザワザワザワ

アーニー「いいかい?僕が調べたところによると、ポッターたちはフィルチとなにかゴタゴタがあった。それで、フィルチの猫はいつの間にかやられてた」

アーニー「それで、あのクリービーはポッターが酷い有様のところを写真に収めようとした。それで、気づいたらクリービーがやられてた」

アーニー「誰でも分かるだろ?『継承者の敵よ、気をつけろ』って。スクイブのフィルチ、ポッターを怒らせたクリービー。絶対、彼女だよ」

ハニー「……」



248:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 18:57:29.69 ID:3UDYp72s0

ハンナ「でも、でも、ポッターって悪い人には見えないわ。それは、少し変わってるけど、ステキだし……それに」

アーニー「あー、続けるよ。それに、『例のあの人』を倒した。そういいたいんだろ?」

アーニー「おかしいと思わないかい?まだほんの赤ん坊だったポッターを、『あの人』は何でわざわざ襲ったのさ」

ザワザワ ザワザワ

アーニー「だろ?つまりさ、『あの人』は彼女が自分以上の闇の魔法使いになるって思ったんだよ、きっと。あいつ、これいじょうどんな力を隠してるんだろ。ぞっとしないね……」

ハニー「そうね、私自身にはなんの力もないけれど」

アーニー「!?ぽ、ぽ、ぽぽぽ、ポッター!?」

ハニー「……ハァイ、ハッフルパフのみなさん。私、ジャスティンとお話がしたいの。どこにいるか、教えていただけるかしら」



252:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 19:02:12.92 ID:eo3FzOgn0

原作の時点でこの場面にイラついていたが
ハニーたんの豚になった今では怒り心頭だわ



255:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 19:03:47.76 ID:3UDYp72s0

ザワザワザワザワ!

アーニー「彼に、なんのようだ!?」

ハニー「えぇ、あなたには何にも関係のないことよ、名探偵さん。大人しく隅っこでブヒブヒ鳴いているといいわ、私の豚にする価値もない」

アーニー「! あの時何が起こったのか、僕らはみんなみてるんだからな!ジャスティンの居場所!?教えるわけ、ないだろう!」

ハニー「私が蛇を退かせたところを?それをみておいて、どうしてそんな態度をとられなきゃいけないのかしら」

アーニー「いいや!君が蛇を追い立ててるところ、だ!それに、何か探ろうとしてるなら言っておくけど!」

ハニー「なぁに?」

アーニー「ぼ、僕、僕の家は九代前まで遡れる由緒正しい魔法使い家系で……」

ハニー「……いい加減になさいよ、あなた。どうして私が、この私が!マグル生まれの人たちを襲う必要があるというの?」



アーニー「君、マグルのとこで育てられて、憎んでるって聞いたよ。そうだろ?」



261:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 19:09:42.68 ID:3UDYp72s0

ハニー「っ」

アーニー「ほ、ほらね!図星なんだろう!だから、君は……」

ハニー「憎んでなんか、ないわよ。おじは別だわ、あれは憎まれ口が挨拶のようなもの……だけど

ハニー「あなたが、代わってみればいい。わたしが、どれだけ。変わるのに頑張ったか。ダドリーを許すのに、どれだけ苦しんだか、知りもしないくせに」

アーニー「ダド、え?な……っぁああっ!?」

ハンナ「!? ぶ、分厚い辞典でアーニーの顔面にクリーンヒットですって!?!?」

ハニー「できるものなら、あなたがやってみればいいわ!それであなたが継承者にでもなんでもなったのなら、わたしは鼻で笑ってやる!二度と顔を見せないで!」

ハンナ「あぁ……実際、あまり人に見せられないかも。アーニー……言いすぎよ、うん」

アーニー「いって、あぁ、はな、はなが……ふ、ふんっ、僕らの仲間を守るためだ、あれでも足りないくらいさ」



262:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 19:11:24.64 ID:cTQorwvS0

アーニーどうしてくれよう



264:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 19:16:14.72 ID:TDdo74Bq0

>>262
彼は彼で友達が心配なのさ、俺達がいつも強がりなお姫様を想ってるようにね。



269:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 19:19:20.12 ID:cTQorwvS0

>>264
まあ、そうなんだよなあ……うむ、1割許す



263:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 19:15:59.76 ID:3UDYp72s0

ハニー「っ、っく、っ」

ロン「あー、なーんで僕はハニーの靴下とかじゃないんだろう……あぁハニー!おかえり……ハニー!?」

ハーマイオニー「ハニー、ハニー?どうしたの?だい、大丈夫?えぇっと、私の胸……」

ハニー「なに、別に、なんとも、ないわ。なんとも。でも少し気分が悪いの。先に談話室に、いいえ、寝室に戻るわね」

ロン「なんとも、って、ハニー!今にも泣いちまいそうな顔で、なにを……」

ハニー「ふざけないで!誰が、あんな子の言葉で泣くもんですか!知らないわ!じゃあね、夕食で……ううん、夕食もいらない。それじゃ」

ハーマイオニー「あっ、待って、ハニー!」

ロン「そ、そうだよ!今から僕らで君の素敵なところ1000選を読み上げようとしてたのに!」

ハーマイオニー「そうよ、ってそれじゃないわよロン!……あぁ!私どうしてあなたに宿題じゃなくてこんなことをさせてるの!?」

ロン「何故って僕らがハニーの……あぁ、行っちまった。あまり無理にも止められないし……なぁ、ハニー今、誰かになにか、って言ったかい?」

ハーマイオニー「……そう聞こえたわね」

ロン「……ハニー、どっちから来た?」

ハーマイオニー「……まかせて、ハニーの髪の匂いはばっちりよ」

ロン「うらやましいね」



265:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 19:17:04.10 ID:YIXYNpE80

さすがハーたんいいスキルだ! ヒンヒン!



267:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 19:18:39.78 ID:tKbcvZED0

まあ原作のアーニーも誤解を知ってちゃんと自分から頭下げにくるから



271:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 19:20:49.76 ID:TDdo74Bq0

ハーマイオニーが匂いで辿れるのは毎晩嗅いでるからだという説



次→ハニー・ポッター「スリザリンの継承者?なんなの、それ」【中編】

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コメント一覧
28724. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2012/11/14(水) 00:16 ▼このコメントに返信する
よっしゃあああああきたぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
ヒンヒン!ヒンヒーーーン!
28744. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2012/11/14(水) 17:39 ▼このコメントに返信する
百合ネタが濃厚すぎてついていけねーよ ヒンヒン
28891. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2012/11/17(土) 19:33 ▼このコメントに返信する
本当にハニーが魅力的過ぎてやばい
ヒンヒン
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