ハニー・ポッター「スリザリンの継承者?なんなの、それ」【中編】

2012-11-14 (水) 00:01  その他二次創作SS   0コメント  
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273:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 19:22:06.72 ID:3UDYp72s0

廊下

ハニー「……」

ハグリッド「お?おぉー、ハニー!こんな雪の日にあえるたぁおめぇさんは天使だな知っとったが!ヒンヒン!」

ハニー「……あぁ、ハグリッド。こんにちわ」

ハグリッド「……ハニー、ハニー。どうしたい、怪我でもしたか?え?まっちょれ、俺がよーく聞くドラゴンの肉をな……」

ハニー「違うわ、そうじゃないの。別に、なんでもないわ。何のこと?私はいつも通り、完璧で、美しくって」

ハグリッド「おぉ、おまけに高貴で可憐でクラクラしちまいそうだな、うん。でもな、ハニー。あまり強がるな……どれ、ちょっと寒そうじゃねぇか」

ハニー「あっ……図書館に、ローブを忘れてしまったわ」

ハグリッド「俺ぁちょっくら校長先生様んとこに用事があるから、寮まで使え。帰りに返してもらいに寄るからな」

ハニー「……そう」

ハグリッド「なぁハニー、そいつのフードはな。おめぇさんの顔なんざすっぽり覆っちまうんだぞ。やってみんか」

ハニー「……そうね。これなら誰にも、顔は……」

ハグリッド「……うん?なんだ?俺ぁ、ちょっと最近耳が悪くてなぁ。もう歳だて、ヒンヒン!」

ハニー「……気のきく豚、は、好き、っ、よ。はぐり、っど」

ハグリッド「ヒンヒン!なんのことだか!!ヒンヒン!ヒーン!」



278:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 19:27:08.50 ID:3UDYp72s0

ハニー「返すわ、これ。私は寮までもうすぐだもの。校長室がどこかは、知らないけれど」

ハグリッド「おお、聞かんじょくれ聞かれたら言わずにいられねぇから。そうか?俺ぁ滅多にみれねぇハニーの顔みれて嬉しくてあたたけぇけどなぁ」

ハニー「なんのことだかわからないわハグリッド、いつからそんな口を私にきけるわけ?」

ハグリッド「ヒンヒン!許しちょくれハニー!雄鶏のスープを馳走すっからよぉ!ヒンヒン!」

ハニー「温かいのをお願いね。って、あなたどうして、本当に言葉通り雄鶏を持っているわけ?それに、そ、それ……死んでるの?」

ハグリッド「おー?あぁ、そうなんだ。今月に入って今学期で二羽目でなぁ。ダンブルドア校長に、庭へ魔法をかけるの許しをもらわねぇと。きっとキツネか、『吸血お化け』か……」

ハニー「そ、そう。それじゃ、ハグリッド。良い休暇を。それじゃね」

ハグリッド「お、おいハニー!?どうしちまったいそんなにいきなり急いで!……イタチのパイのがよかったかぁ」



284:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 19:31:57.77 ID:3UDYp72s0

ハニー「鶏、鶏。やだわ、もう。目があっちゃった、やよ、あれ」

ハニー「もう、ハグリッドは出来るんだか出来ないんだかわからないわね。大事な豚さんに違いはないけれど、もう」

ハニー「もう……あら。また……ここ、どこかしら。あぁ、もう。ロンもハーマイオニーもいないせいよ、二人とも、なにして……っ!」

バターン!

ハニー「い、ったぁ……なぁ、に?曲がり角の先に、何が……」

ハニー「あぁ……嘘」


ほとんど首なしニック「」

ハニー「……ニコラス、二コラス・ド・ミムジー・ポーピントン郷。どうして、どうしてそんなに――死んだような顔で、宙を漂っているの。私をみて、あなた、過ぎるくらいに表情をコロコロさせるじゃない。可愛い豚、だったじゃない」

ハニー「それ、に」

ジャスティン「」

ハニー「あぁ……どうしてあなたまで、ここに……こんな形で……どうして」



285:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 19:34:23.85 ID:TDdo74Bq0

そろそろキャパオーバーじゃないか!ああハニー!今すぐ駆け付けてあげたい!



286:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 19:35:39.96 ID:3BQNCIJD0

おいスニベリー!さっさとアイマスクをもってこい!



287:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 19:37:42.65 ID:PtA+no040

ああなんてかわいそうなんだ!
今すぐハニーを連れて逃げ出したい!ヒンヒン!



288:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 19:38:06.15 ID:TDdo74Bq0

みんな訓練されすぎてるなぁ



289:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 19:38:25.66 ID:3UDYp72s0

ジリリリリリリリリリリッ

ハニー「っ!!」

フレッド「やー、相棒。次はどんな文句ではやし立ててやろうかね……うん?」

ジョージ「そうだな相棒、俺達でどんだけあれがふざけてるかって……あれ?」

ハニー「あぁ、授業が終わって、生徒が……逃げ、なきゃ。でも……あぁ、もう。わたしの腰、どうしてこういう時に限って……抜けちゃうのよ」

フレッド「おーこれはこれはスリザリンの!こんな所で次の獲物の……品定めでも……してるの……」

ジョージ「まーったく手を休めないねハニー!おっそろしいことで……あー、ハニー?それ、は……」

ザワザワザワ   キャーーーー!!
 ザワザワザワザワ ガヤガヤガヤガヤが

ハニー「……」

ロン「おい何の騒ぎだよ!ちょっとどけよ!こいつをハニーの前で土下座させるんだからな!あっ、ハニー!聞いたよ、こいつ……」

ハーマイオニー「何にも問題ないわよハニー!ちょっとだけこの人の奥歯とか背中とかにあれしたけど問題は……あぁ、どうしてあなたってこう、巻き込まれ体質なの……

アーニー「いたたっ、いてっ!はなせ、よ!はな……現行犯だ!!!」

ハニー「……なんとだって、言えばいいわ。もう」



297:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 19:45:43.20 ID:3UDYp72s0

校長室

ハニー「……マクゴナガル先生に、私だけ、つれてこられたけれど。ここが、校長室なのね」

ハニー「……壁際に、なんだか色々と銀で出来た道具がたくさん。キラキラしてて、綺麗だわ」

ハニー「……こんな状況じゃなかったのなら、せっかく一人だし、もう少しワクワクできたのだけれど」

ハニー「……あれって」

組み分け「……おや、誰かと思ったら。こんにちわ、お嬢さん」

ハニー「……組み分け帽子」

組み分け「どうしたのかね?もう一度組み分けされに?それではまずは一曲、いや、今回の歌は素晴らしい出来でね。是非とも早く一度誰かに聞いてほしかった。何せ私の中に天才的なインスピレーションがキュピーンとそれはそう彼のごとく……」

ハニー「冗談は、いいの……そうね、組み分け。もう一度できるのなら、してみてもらえるかしら」

組み分け「……何か思いつめているね、ハニー・ポッター」



305:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 19:50:33.55 ID:3UDYp72s0

ハニー「……私は、わたし自身でこの寮を選んだわ」

組み分け「そうだね、それを私は手助けした」

ハニー「……でも、そう。あなたはこう言った。私が、スリザリンでも……」

組み分け「スリザリンでも、上手くやれる。偉大になれる可能性がある。そうですな」

ハニー「……あれは、本当の事?それとも、私をたきつけるための……」

組み分け「いいえ、嘘でははないとも、お嬢さん」

組み分け「あなたは、スリザリンに入れば間違いなく偉大になれる。去年度の私の組み分けは一世一代の出来だった、そう自負しているよ」

ハニー「……違うわ、違う。あなたは、間違ってる。私は、私はハニー・ポッター!そうよ……だから」

組み分け「お嬢さん、落ち着きなさい。話はきちんと聞きなさい、私は……」

ハニー「聞きたくないわこのボロ帽子!……もういいの」

組み分け「……そうかい。それでは、四賢人の知恵者は、黙っておくとしよう」

ハニー「そうして頂戴」



307:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 19:54:46.85 ID:3UDYp72s0

ハニー「……らしくないわ、私。あの、アーニーにあんなことを言われてすぐにたたみかけられたから」

ハニー「……さっきは、気づかなかったけれどなんだか、今の私の気分そのもののようなものも、あるわね」

鳥「……ゲェーッ」

ハニー「……もの、というか、鳥、だけれど。随分とやせこけてるわ……重い病気、なの?」

鳥「ゲッゲッ、ゲェッ」

ハニー「……なに?濁った目を、つむって。なでてほしいの?ふふっ……可愛いわね、あなた。そうね……ヒンヒン、鳴ける?」

鳥「……」

ボォオオオオオオ!!

ハニー「!?な、なんで!?どうして、火がついて!?どうして、どうして!?」



311:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 19:59:12.31 ID:3UDYp72s0

ガチャッ

ダンブルドア「すまんのハニー、待たせてしもうた。ちょびっとハグリッドとチキンスープの付け合せに関して議論を無駄に長くしておったのじゃが……」

ハニー「あぁ、校長先生!違うの、違うんです!わたし、わた、気がついたら、この鳥、が!」

ダンブルドア「あー……ソロソロジャッタカノウソウイエバー」

ハニー「わたし、わたし!この鳥が可愛いって、思って!ただ、撫でた、だけで!だから、っ、っぅ」

ダンブルドア「あー、なるほどのう。フォークスめ、嬉しくて嬉死、まったく、わしがどれだけ言っても聞かんかったのに」

ハニー「っ、ふぉー、ふぉーくす、と、いうの!?ごめんなさい、わたし、ごめんなさい、ごめん……っ、ごめんなさい」

ダンブルドア「あぁ、いいのじゃいいのじゃ、ハニー。オホン、ハニー?聡明な君なら知っておると思うがのう」

ダンブルドア「不死鳥という、素晴らしい鳥についてじゃが」

ハニー「グスッ、っ…………え?」



313:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 20:00:40.42 ID:T/SIYbFu0

嬉死…だと?フォークスうらやま死刑すぎる



314:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 20:01:12.61 ID:bcWbDF5+0

まさかハニー、フォークスまで躾っちまうんじゃないだろうな



315: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(-1+0:15) :2012/11/11(日) 20:01:43.78 ID:RcIrx++V0

あぁなるほど萌えて一旦死んだのね



316:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 20:01:52.28 ID:TDdo74Bq0

一生の最後と最初にハニーが側にいるとかなんなのもう



317:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 20:02:27.46 ID:Djy2dnea0

ハニーの涙いただきましたああああああああああああああああああ

ヒン!



318:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 20:03:44.69 ID:3UDYp72s0

ハニー「……不死鳥?」

ダンブルドア「そうじゃ」

ハニー「……あの赤くて綺麗な、グスッ、この私みたいな羽をもつ、っていう?」

ダンブルドア「その通りじゃ、まっことのう。今は燃焼日寸前じゃったから随分と老いてみえたろうがのう」

ハニー「燃焼、日……不死鳥が、火につつまれて、灰の中から生まれ変わる、っていう……」

ダンブルドア「うむ、これは素晴らしい鳥でな。ペットとして忠実で、泣き声は歌のようで、驚くほどの荷物を運び、そして涙には癒しの効果をもつのじゃ」

ハニー「……」

ダンブルドア「あぁ、ハニー。君の涙も滅多に見れんがのう。ごちそうさまじゃ」

ハニー「忘れなさい!!!この腹黒豚!!!!」

ダンブルドア「ほっほ、ヒンヒン」



328:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 20:09:16.28 ID:3UDYp72s0

ダンブルドア「それで、ハニー。君の怒り心頭も一度下げてもらって、本題に入ろうかの」

ハニー「本題……私が、ジャスティンとニコラスの近くにいたこと、よね」

ダンブルドア「うむ、ミネルバから聞いておるよ。ミスター・マクミランは少し興奮しすぎておって、同じく興奮気味のウィーズリーズに取り押さえられていたようじゃが」

ハニー「……校長。私は……こんなことを言っても、信じられるか分からないけれど。本当に、何もやってないわ。全部、偶然に居合わせただけで」

ダンブルドア「おぉ、ハニー。しかしのう」

ダンブルドア「そんなことは当然じゃろうて。君は誰じゃ?ハニー・ポッター。そうだろう」

ハニー「……」

ダンブルドア「さて、ハニー。わしの聞きたいのは、そのことではない」

ダンブルドア「……何かわしに、言いたいことはないかのう?」

ハニー「言いたい、こと」

ダンブルドア「腹黒以外で。どんなことでもよい」

ハニー「……」



330:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 20:13:00.64 ID:3UDYp72s0

ハニー「(マルフォイが言ってた、『次はお前たちの番』)」

ハニー「(マートルのトイレで煮えてる、ポリジュース薬)」

ハニー「(私が聞いた、姿のない声。私以外に聞こえない、おかしな声)」

ハニー「(『他の人には聞こえない声、だなんて。正気とは思われない』)」

ハニー「(私は本当は、スリザリンに――)」

ダンブルドア「……」

ハニー「……いいえ、ダンブルドア校長。何も、ないわ」

ダンブルドア「……そうか、ハニー。手間をかけたのう。帰ってよろしい。入り口で、君の素晴らしい友人達が待っておるよ」



335:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 20:22:16.64 ID:3UDYp72s0

冬休み

マートルのトイレ

ロン「まぁ、さ。君をコケにしたジャスティンの奴が襲われたことで、一ついいことがあるよ、ハニー。君がいるだけで僕にとっちゃいつだって良いことずくめだけどね」

ハニー「なにかしら、ロン」

ロン「あぁ、僕らと、それにマルフォイの奴以外に城に残るのがほとんどいなくなった、ってことさ!」

ハーマイオニー「スリザリン寮に忍び込むリスクが下がるわね。万々歳だわ」

ハニー「一気にホグワーツ特急の予約が埋まったそうだものね。ジャスティンには、悪いけれど。ジニーは、本当に帰らなくてよかったの?」

ロン「あー、僕ら兄弟も何度もそう勧めたんだけどね。君の近くにいることを選んだみたいだよ、ハニー」

ハニー「……そう。ふふっ。それじゃ、私もあまりへこたれていられないわね。妹にしっかりしたところを見せないと、そうでしょ?」

ロン「ヒンヒン!君はいつだって模範的姉だよハニー!僕のハニー!」



340:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 20:25:33.32 ID:3UDYp72s0

ハーマイオニー「……私だって、今年は残ることを選んだもの。ふんだ」

ハニー「えぇ、私とってもとっても嬉しいわよ、ハーマイオニー。あなたがいるからこうやって順調に進められるんだもの」

ハーマイオニー「……髪を撫でられたって、嬉しくないわ。嬉しくなんてないわ」

ロン「あぁ、髪なら君ニヨニヨですむけど、他の部分だと鍋をひっくり返しかねないもんな」

ハニー「よくみてるわね、ロン」

ロン「君の挙動のついでだよハニー!ヒンヒン!それで、ハーマイオニー。あとどんくらいなのさ」

ハーマイオニー「そうね、もう、もうすぐよ。マルフォイの鼻を明かす日も近いわ」



348:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 20:31:56.45 ID:3UDYp72s0

ロン「そりゃいいや。奴さん、日に日に不機嫌になってってるからな。取り巻きに当たりだす前に聞きだしっちまおう」

ハニー「本当は自分が継承者だと言い出したくて仕方ないのでしょうね」

ハーマイオニー「フレッドとジョージの煽りが効いているようよ」

ロン「あの二人も凝ってるよな。こないだなんてハニー、君の肩からなんだか得たいの知れないしかけが飛び出したものな」

ハニー「……」

ハーマイオニー「スリザリンの怪物をイメージした張りぼてだそうだわ」

ロン「まぁ、一番びっくりして腰を抜かしたのが誰なのか、は言うまでもないし僕が咄嗟におぶったから誰にも気づかれて……」

ハニー「ロン」

ロン「なんだいハニー!ヒンヒン!」

ハニー「窓の外、雪ね。雪ってなんだか柔らかそう、この高さから落ちても平気なのじゃないかしら」

ロン「まかせてよハニー!三階くらいでひるむ僕じゃぁあ――――」ベシャッ

ハーマイオニー「……あの人も、たまには抵抗することを覚えるべきだわ」

ロン「はぁ、はぁ、以外にやわ、ごふっ、柔らかかったよハニー!え?なんだい?ハニーに口ごたえ?そんなもん、僕は自分の口にブラッジャー突っ込むよ」



354:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 20:37:13.14 ID:3UDYp72s0

クリスマス

ハーマイオニー「ハニー、ねぇ、ハニー」

ハニー「んんっ……」

ハーマイオニー「おきて、ハニー……私、今さっき、クサカゲロウを入れてきたの。完成よ!ポリジュース薬の……」

ハニー「んん?にゃにごと、なの……」

ハーマイオニー「…………あぁ、 あー!あーーー! ふぅ。ねぇ、ハニー、おきて頂戴ってば……起こしてしまうわよ?」

ハニー「……」

グイッ!

ハーマイオニー「あっ!は、ハニー!?あなた最初から起きて、ちょ、ダメ、ダメよ、あ、でももう寝室私たちだけ、あぁ、もう、ハニー、そんな、聖夜は、そんな乱れたことをするものじゃ」

  ジニーin隣の寝室「朝、から、なに、か、聞こえ、る!わ!」ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!



ロン「今日も元気におはよう! って、僕一人だけどねこの寝室は。あっ!プレゼントがある……あれだけ言ったのに親戚の誰も僕に性転換の道具をくれないや、あーあ」



365:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 20:46:08.89 ID:3UDYp72s0

マートルのトイレ

ロン「それで、完成だって?」

ハーマイオニー「えぇ……」

ロン「どうして始まる前から疲れてるのさ」

ハニー「私たちの寝室に、ちょっとなんだか取り乱したジニーがね」

ロン「あぁ、そりゃぁ君らのあれを当てられたら取り乱しもするよな、あぁ」

ハーマイオニー「手負いの猫のように泣きじゃくるものだから大変だったわ。二人で抱きしめてなんとか泣き止んで、今は寝てるけど」

ロン「うーわー、なんでほんと僕って女の子じゃないんだろ」

ハーマイオニー「いいから。それじゃ、はい。これ、クラッブの髪の毛よ、ロン」

ロン「うぇ、ありがと……あれ?こんなもの、どうやって手に入れたのさ」

ハーマイオニー「決闘クラブのとき、よ。すごい人ごみだったもの。っふふ、私最初からそれを目的で行ったのよ」

ハニー「結果論だけれど、そうね」

ロン「過程でどうはしゃいでいようがね。そっか、それじゃ君たちは、他の女生徒?」

ハーマイオニー「えぇ。これで準備は万端よ。あとは」

ハーマイオニー「邪魔なゴイルとクラッブを、どこかにとじこめておかないといけないわね。まかせて、『全身金縛り』は得意だから」



373:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 20:52:11.35 ID:3UDYp72s0

ゴイル「」

クラッブ「」

ハーマイオニー「思えば私、まだあの人たちが喋ってるのもみたことないわ」

ハニー「私がヒンヒン鳴かせる以上の何かをマルフォイに架せられているのかもしれないわね」

ロン「どうかな、ただのろまでグズなだけだと思うよ。っさて、奴さんたちを掃除用具入れに閉じ込めたことだし」

ハーマイオニー「変身、ね。あぁハニー、一応、スリザリンで一番の美人、って人の髪の毛を選んでおいたわ。あなたにはとっても敵わないけど、当たり前だけど、それで満足してくれれば……」

ハニー「あら、ハーマイオニー……ふふっ。私をグリフィンドール一番の美人って、遠まわしに言ってくれているの?」

ハーマイオニー「なっ、そんな、そんなの、いつも言ってる、つもりだわ……!」

ロン「まぁそれって、ハニーに対する挨拶みたいなもんだもんな」

ハニー「当然よね、えぇ……さっ、やってしまいましょ。やなことは、早く済ませるに限るわ」



379:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 20:58:29.45 ID:3UDYp72s0

クラッブ「おいハーマイオニーどういうことだよ!これクラッブの髪の毛じゃないかちっくしょう!マーリンの髭!」

ダフネ・グリーングラス「さすがね、ハーマイオニーは。なんだか見越していたみたい……ロン?私の豚では不満かしら?」

クラッブ「そんなことないよハニー!ヒンヒン!……おっと、ハニーって呼んじゃいけないよね、うん」

ダフネ「あ、そうね……コホン。クラッブ、跪きなさい!」

クラッブ「ヒンヒン!ダフネ様!ヒンヒン!」

  「あまり 変わらないと思うわ――それより、ふ、二人とも!私は、いいから!置いていって!」

クラッブ「?どうしたのさ、ハーマイオニー。ミリセント・ブルストロードの顔があれなくらい、今更ショックを受けるほどじゃないだろ?」

ダフネ「そうよ、ハーマイオニー。それに、中身があなたなのならなにも……」

  「い、いいから!一時間しか、にゃいのよ!はや、はやくっ!フーーッ!」

クラッブ「わっ、なんだよそんな声をだしてまったく……行こう、ダフネ。さっ、僕の背に」

ダフネ「そうね、心配だけれど……クラッブ、あまり私とあなたが歩いてるところをみたことはないわ」



380:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 20:59:41.11 ID:T/SIYbFu0

考えてみろよ、ハニーの天使の寝顔に寝乱れパジャマに寝起きの舌足らず……ふぅ…。



382:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 21:01:35.35 ID:C7UYZwI30

>>380
ふぅ…。



381:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 21:00:58.93 ID:Pz9rO/6T0

ダフネとか全然覚えてねぇわ
フォイと取り巻き二人と不細工女とスリザリンとスネイプしか知らねぇ…
素直に凄いわ



383:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 21:02:37.91 ID:3UDYp72s0

スリザリン寮

クラッブ「……なんとか、ついたね。ハニ、おっと、ダフネ」

ダフネ「えぇ、そうね。途中、パーシーに掴まって面倒になりかけたけれど」

クラッブ「あいつがいてよかった、って、生まれて初めて思ったよ、あいつ、あいつ……」

ドラコ「さ、さぁ早くこいクラッブ!だ、ダフ……グリーングラス!ふんっ、僕のとこのが世話になったみたいだな!お礼に僕の隣のソファーに座らせてやろう!」

クラッブ「……誰だいこいつ、顔赤くさせてさ」

ダフネ「どうやらマルフォイのようよ、なんだか様子がおかしいけれど」

ドラコ「おか、お菓子か!?だふ、グリーングラス!おいクラッブ、母上から僕あてに何か届いていたろう!それをもってこい!」



389:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 21:09:07.75 ID:3UDYp72s0

クラッブ「これですか、あ、いや、これかい、ど、ドラコ……うぇ」

ドラコ「そう、それだ!何だ、今日は三回でもってこれたか!えらいぞ!よし、さぁ奥にある僕のソファーに……」

ダフネ「あら、あなた専用?それはまた……埋まっているわね、上級生で」

ヤックスリー「ハッハッハッハハ!何が継承者だ!」

ソウダソウダー!ガハハハハハハ!

クラッブ「あー、ど、ドラコ。おぇっ。トラブルは、避けよう。どこか、別の……」

ドラコ「そこで待っていろ。だふ、グリーングラスも……おい」

ヤックスリー「あっはっはっは……あぁ?なんだyど、ドラk!?」

ドラコ「『タラントァレグラ、踊れ』」

ヤックスリー「っ!あ、あぁあああ!ぶ、ブレイクダンスを、勝手に!?!?うわ、やめ、やめてくれぇええ!」

ドラコ「おかしいな、ヤックスリー。ここは僕の指定席だ、と。最初に教え込んだはずだ」

クラッブ「……誰だい、あれ」

ダフネ「……さぁ」



397:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 21:16:06.60 ID:3UDYp72s0

ドラコ「身の程もわきまえられないから、魔法省なんかの、あのコソコソイタチの捜査になんかひっかかるんだ、ヤックスリー」

ヤックスリー「か、勘弁、勘弁してくれ、どら、ドラコぉ!」

ドラコ「気安く僕の名前を呼ぶな。ヤックスリー家も地に落ちたな。言っておくが、父上が貸し付けた分の負債までチャラになったと思っているのなら、生憎だ」

ドラコ「少なくともマルフォイ家はキミのとこへの貸しがなくなったとは思っていない。分かったらとっとと退け。『フィニート・インカンターテム、呪文終われ』」

ヤックスリー「はぁ、っはぁ。す、すまん、ごめんなさい」

ドラコ「語尾にフォイはどうした」

ヤックスリー「ごめんなフォイ!」

クラッブ「……フォイ政権が設立してる」

ダフネ「無駄に名族じゃなかったのね」



401:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 21:20:28.05 ID:3UDYp72s0

ドラコ「ふぅ、これでやっとゆっくりできるな。そ、それで、だふ、グリーングラス。まぁ、座りなよ」

ダフネ「えぇ、失礼するわ……私のことは、よくお知りなの?」

ドラコ「知ってるもなにも、君のとこは古い魔法名家じゃないか。僕と同じくね、僕と同じく」

クラッブ「反吐がでるね」

ドラコ「うん?クラッブ、ヘディング?プティングのことを言ってるのか?お前、あれだけバカ食いしてたのにどれだけ食べるつもりだい」

クラッブ「……いつもこんな感じで、少しずつ解読して話してるのかな」

ダフネ「……いけないわ、この人に少しでも同情するとなんだか負けた気がするわ」

ドラコ「?」



406:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 21:26:52.18 ID:3UDYp72s0

ドラコ「それで、あぁ!クラッブ、笑えるものがあるぞ。だふ、グリーングラスも見るといい!君のとこにもちょっかいかけていたろう、ほら!アーサー・ウィーズリーの顛末さ!」

クラッブ「! ……自動車に魔法をかけた疑い……金貨五十ガリオン!?!?!?」

ドラコ「うわっ、なんだ、クラッブ。おまえがそんなに目を開くのは珍しいな。あぁ、そうだな。僕らにとってははした金だけど、あいつん家じゃ一冬分の財産なんじゃないかい?っはは」

クラッブ「一冬どころか……いちn……は、っは、は、だよ……マーリンの、髭」

ドラコ「クラッブ、おかいなスラングを使うんじゃない。おまえも一応はだな」

ダフネ「魔法省の信用を貶めた……マルフォイ氏は、ウィーズリー氏の制定した『マグル保護法』についても廃棄すべきである、と記者に……あなたの、お父様?」

ドラコ「あぁ、そうさ。父上は予言者にも顔が利いてね。どこにだってそうだけど。っはは!あのウィーズリーのコソコソイタチめ!ざまぁみろフォイだ!」

クラッブ「……」

ドラコ「うん?どうしたクラッブ、菓子なら勝手にあけて食べていいぞ。どうせいつもおまえたちにやるんだ」

クラッブ「それは、ありがたい、ねっ!」

ドラコ「包装紙は綺麗に開けろとあれほど……まぁいい」



407:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 21:33:06.99 ID:3UDYp72s0

ドラコ「これで奴にやられた分はスッキリしたさ。まだまだ屈辱は晴れないけど……それで」

ドラコ「ポッターだ、のうのうと無罪放免で得意がってる、グリフィンドールの女王様様」

ダフネ「なぁに?」

ドラコ「す、スリザリンの、その、女王のような君じゃない、違う。ポッターだ、ポッター」

クラッブ「で、ハニーがなn……ごほん。彼女がなんだって?」

ドラコ「?ハチミツなんてその菓子には使われてないだろう……あぁ、あいつも純血のくせにやっぱりまともな思考をしていない。分かっていたけどね」

ダフネ「あなたの言うまとも、っていうのは。なんのことを言っているの?」

ドラコ「だって、そうだろう。まともなら、あんな身の程知らずのグレンジャーと付き合ったりしない。何度も言うが、あれは僕のような名族と親交を深めるべきだったんだ」

ドラコ「まぁ、今更遅いけどね。『穢れた血』の友、聖ポッター。なのにみんな、あいつがスリザリンの継承者だと思ってるときた」

クラッブ「……おっ」

ダフネ「……」




ドラコ「あぁ、一体だれが継承者なのか、この僕が知っていたらなぁ」



408:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 21:34:48.81 ID:z9hmpzTb0

役に立たないフォイフォイ野郎め!



409:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 21:35:44.46 ID:cTQorwvS0

お前にはガッカリだぜフォイフォイ野郎!



410:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 21:36:24.52 ID:7PPmXAh10

フォイフォイしてりゃ許されると思うなよ!



411:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 21:36:31.37 ID:SG+PqH990

もう帰っていいぞフォイフォイ野郎



412:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 21:38:56.01 ID:3UDYp72s0

クラッブ「えっ、あ……えっ?」

ダフネ「……あなたじゃ、ない?」

ドラコ「あぁ、グリーングラス。ふふん、君もそう思っていたかい?無理もない、僕の家は……」

クラッブ「そ、それはいいんだ。えっと、ドラコ。じゃあ誰が糸を引いているのか、検討は……」

ドラコ「おまえ、いつからそんな難しい言葉を使うようになった?いいや、何度も言っているだろ。まるで分からない」

ドラコ「父上は以前に『部屋』が開かれた時のことをお教えくださらない。もっとも、父上よりも前の時代だけど、父上はなんせ父上だから全てご存知だ。父上だからな」

ダフネ「よく分からないわ」

ドラコ「流石父上ということさ。少しだけ、無理をいってお教えいただいたことは、前回開かれた時にマグル生まれが一人、死んだということ。それだけだ」

クラッブ「あー、前に、『部屋』をあけたやつ、っていうのは……」

ドラコ「当然、アズカバン牢獄だろうな……まさかおまえ、アズカバンを知らないはずはないよな?魔法界最大の牢獄」

ダフネ「豚以下が多そうね」



418:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 21:44:51.36 ID:3UDYp72s0

ドラコ「父上は、継承者には関わるな、好きにさせろと仰ってる。『穢れた血』の粛清がこの学校には必要だ、ってね」

クラッブ「……」

ダフネ「……抑えなさい、ロン」

ドラコ「うん?そうだな、父上は仕事上ロンリーで手一杯なんだ。ほら、魔法省がまた、僕の家を立ち入り検査したろう?でもまぁ、非常に高価な品々は応接室の床下にあるマルフォイ家の『秘密の部屋』に……」

クラッブ「ほぉー!それでそれで!」

ドラコ「なんだクラッブ、その合いの手は……うん?あれ?おまえたち……二人とも、そんあ赤毛だったか?うん?目が疲れt」

ロラッブ「あばよマルフォイ!土産にこいつをくらっとけおらぁあああ!」

ドラコ「なんでクラッブが僕にラリアttフォォオオオイッ!?!?」

ハフネ「無駄に騒動を起こしてないで、ろ、クラッブ!行くわよ!」

ロラッブ「ヒンヒン!大丈夫だよハニー!こいつはクラッブの巨体で伸びっちまったからね!ざまぁみろフォイだ!」

ドラコ「」フォーイ



419:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 21:44:55.64 ID:Pz9rO/6T0

フォイもとりあげようぜ



420:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 21:45:57.07 ID:7PPmXAh10

>>419
ただのマルになるわけか



424:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 21:47:00.13 ID:Q+jI0mEI0

>>420
マルくなったマルフォイとかつまらんだろ



422:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 21:46:29.75 ID:Djy2dnea0

422_1.png

ヒンヒン!!ヒンヒン!!



426:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 21:47:51.41 ID:/NShYCev0

>>422
ヒンヒン!ずるいぞ!そこを代わるんだ!ヒンヒン!



427: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(-1+0:15) :2012/11/11(日) 21:48:01.60 ID:RcIrx++V0

>>422
ヒンヒンヒーーーーーン!
やっぱりロンは完全四つんばいだよな



432:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 21:51:18.95 ID:3UDYp72s0

>>422
見れぬ……ありがたいのに見れぬ……



440:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 21:57:53.28 ID:3UDYp72s0

15分メシ。そして>>422がなんだったのかしりたい



444:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 22:00:09.44 ID:SG+PqH990

>>440
四つん這いの豚に座る高貴で可憐な俺達のハニー



447:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 22:03:02.85 ID:Djy2dnea0

>>440
おつです
ごめんハニーを描かせてもらっただけです

http://blog-imgs-51.2nt.com/h/o/r/horahorazoon/422_1.png

これ
ヒンヒン



448:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 22:04:48.55 ID:7PPmXAh10

でかした>>447!ありがとう!!
ヒンヒン!!ヒーン!!!



450:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 22:10:48.44 ID:3UDYp72s0

もどった。>>447ありがとうございまヒンヒン
ちなみにこっから後は休憩挟まず朝までにかかって終わらせる、予定



425:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 21:47:06.33 ID:0Q54R2Ac0

何だこの豚の多いスレ おったまげー



431:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 21:50:10.14 ID:3UDYp72s0

マートルのトイレ

ハニー「っはぁ、はぁ。なんとか、間に合ったわね」

ロン「そうだね、ハニー。僕の足腰も随分鍛えられたろ?今じゃ君を背負っても人並みの何倍も早いさ、何せ君の豚だからね」

ハニー「可愛い可愛い、ね。っと……ハーマイオニー?」

「ハニー……それに、ロン?帰ってきたのね……マルフォイは、どうだった?」

ロン「それが、散々だったよ。マルフォイの奴は関係してない、ありゃ嘘じゃないね、あぁ」

ハニー「そうね。知れたのは、前に開けられたのはマルフォイの父親より前の世代で、それで、犠牲者は一人だった、ってこと。それだけ」

ロン「あとは、そうだな。マルフォイん家の秘密のありか!こいつは、すぐにパパに伝えないと!それだけでもまぁ、よしとしようかなぁ」

「そう、そう、ね……おじさまのために、なったのなら……私も、こんにゃふうになった、甲斐が」

ハニー「? こんな風、って?」

ロン「? さっきから、どうして戸を開けないのさハーマイオニー」

「……」



433:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 21:51:43.20 ID:Q+jI0mEI0

名実ともに猫になる日が来たかガタッ



438:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 21:57:10.49 ID:3UDYp72s0

ガチャッ

ハニー「……!?」

「あの、ね。あの薬は、動物に使っちゃ、いけないの」

ロン「……う、わ」

「それで、それで。ミリセント・ブルストロードは、猫を飼っていた、みたいで……その、毛を、まちが、って。入れちゃっ、て」



猫マイオニー「にゃんだか、頭の上に耳!?にゃあにこれ!?どいうこと!?普通に耳はあるのににゃんでこんなところに耳があるの!?わけがわからにゃいわ!」

ハニー「……」

ロン「……」

マートル「……」

猫マイオニー「手、手はにく、肉球?みたいにゃもので物もつかみづらいし、そ、それに尻尾、にゃんにゃのこれ!顔に毛がびっしり、じゃにゃいだけ、ありがたいのかし……にゃーーっ!?は、ハニー!あにゃた、にゃにし、ひぅっ?!」

ハニー「ねぇ、ハーマイオニー。私の猫さん?猫の下がザラザラしているって、本当かしら。確かめ、させて……?」

猫マイオニー「にゃ、猫!?にゃにいって、にゃ、あ、あぁ、ハニー、あにゃた、にゃんて……いい、匂いが、体中、あぁ、あぁ……」

ロン「つづけて」

マートル「どうぞ」



458:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 22:17:45.33 ID:3UDYp72s0

数週間後

ロン「新学期が始まった時のみんなときたら、君まで襲われっちまったんじゃないかって戦々恐々だったよ」

猫マイオニー「でしょうね。こんな姿を見られたくないから、この医務室のベッドもしきりをしてもらっているもの。噂はやまないと思うわ」

ハニー「どちらかというと、こんなにも可愛い姿を、私が見られたくないのだけれどね」

猫マイオニー「もう、んっ、ハニー!肉球を触るのはやめて!」

ハニー「柔らかいんだもの。気持ちいいわ、これ。ロンの背中くらい」

猫マイオニー「ここまで嬉しくない褒め言葉は初めてだわ」

ロン「僕の背中=猫マイオニーの肉球……負けた、豚として恥ずかしい、僕なんて豚だ、ハニーの豚だ……あれ?そう考えると元気出たよハニー!流石だねハニー!君は僕の生きる希望さ!」

ハニー「えぇ、否定しないわ。積極的に肯定して布教したいところね」

猫マイオニー「男子生徒がハニー教なるものを立ち上げかねないからやめなさい。もう遅い気もするけど」

ロン「なんだい猫マイオニー、入信希望かい?君なら安くしとくよ」

猫マイオニー「冗談でもやめなさい」



463:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 22:22:06.64 ID:3UDYp72s0

廊下

ロン「僕なら猫になっちまったら君の膝をずっと暖めて、勉強なんてしないけどなぁ。ハーマイオニーは真面目だよね」

ハニー「えぇ、そうね。この私にわざわざ休み時間のたびに来させるのだもの、まったく。世話が焼けるわ」

ロン「あぁハニー、もちろん移動は僕の背中さもちろんさヒンヒン!だけどねハニー、ノートと宿題を届けるだけなら実はお昼と放課後でも十分なんだよハニー!ヒンヒン!」

ハニー「何が言いたいのよこの豚、別に私は、そうよ、肉球さわりにいってるだけ、それだけよ」

ロン「まぁほとんどそれが答えだよねあぁーあなんで僕も猫になれなかったんだろ……あれ?」

ハニー「なぁに?……あら、三階の廊下。水浸し……マートル?」

ロン「行ってみるかい、ハニー?さ、僕の背中に」

ハニー「えぇ、出来る豚ね、ロン」



465:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 22:23:37.16 ID:XEgb9qum0

ロンにおんぶされてるってこと?移動中



466:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 22:25:09.41 ID:Pz9rO/6T0

ハニーのために神輿になりたい



468:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 22:30:06.12 ID:3UDYp72s0

ザァァァァァザァァァァァァァ

ロン「うわぁ、こりゃひどいや。排水溝は全部塞いで、そこらじゅう水浸しだ」

ハニー「フィルチが気づいたら卒倒するでしょうね……マートル?マートル?」

マートル「ぐss、うわぁあああんハニーーー!!!」

ハニー「……抱きつくのはいいけれど、フリくらいにして頂戴。あなたの身体が通り抜けると凍えそうだわ」

マートル「ぐすっ、すんっ、すんっ、だって、酷いのよ!酷いわ!私、ここで誰にも迷惑かけずにくらしてるのに……!」

ロン「え?なんだって?ごめんよ、蛇口が溢れる音で耳が変になっちまってるみたいだ。このトイレにとり憑いてる君が、何だって?」

マートル「うっさい男!私に、私に本をぶつけて面白がる人がいるのよ!ひどいわ!」

ハニー「……どこの誰?私が見つけて、これしめてやるわ」

マートル「分からない、個室で死について考えていたら頭の上にふってきたの」

ロン「つまりは僕たちが生について考えてるようなもの、つまりは僕にとってはハニーのことを考えている至福の時間に、か!なんて奴だ!なんてことすんだ!」

ハニー「そう、それで……本っていうのは?」

マートル「……あれ。すみっこに、捨てたわ。あの黒い皮の本。いらない、もっていっていいわよ」

ハニー「そう、犯人探しの手がかりになるかしら……あら、これって本と言うよりは……」

ロン「……日記帳?」



473:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 22:38:25.40 ID:3UDYp72s0

ハニー「何にも、書いてないわ。最初のページの名前だけ。T・M・リドル、ですって」

ロン「あっ、そいつ知ってるよ。50年前に、『ホグワーツ特別功労賞』をもらったやつだ」

ハニー「あら、あなにしては珍しい方面での活躍ね。褒めてあげるわ、ロン。どうしたの?」ツツーッ

ロン「うひゃぁヒンヒン!い、いやぁね。フィルチの罰則の時に、僕が盛大になめくじ吐いたのがそいつの盾だったってわけさ」

ハニー「あら、そういう理由。まぁ身のある罰則になってよかったじゃない……この人、この日記帳をマグルの町で買っているわ」

ロン「へぇ、マグル生まれなのかな。今ここにいなくてよかったかもね」

ハニー「そう、ね。でも……待って、この日記は…50年前……マルフォイの父親があれくらいだとして……もしか、したら」

ロン「? どうしたんだいハニー、もしかして何か気づいたかい、ひょっとして僕がいつも君のことおっとそんなのいつも言ってたか」

ハニー「えぇそうね、知ってるわ……ねぇ、ロン。これってもしかしたら……秘密の部屋が開かれた時代のもの、かもしれないわ!」



474:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 22:40:12.68 ID:LTegKZG2O

すごいこと気付いたんだが




アズカバンまでいったらハニーがチョウとラブラブするじゃねーか!ヒンヒン!



475:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 22:43:06.18 ID:Pz9rO/6T0

>>474
炎のゴブレットじゃないか?
その前に狼男と犬男とねずみ男の痴情のもつれだよ



502:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 23:14:20.49 ID:LTegKZG2O

>>475
胸がドキドキなり始めたのはアズカバンがはじめでしょ
絡みが多いのはゴブレットだけど
ようするに「この高鳴りは恋なの!?」と困惑するハニーが見たいんだよヒンヒン



476:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 22:45:23.40 ID:3UDYp72s0

二月半ば

ハーマイオニー「へぇ……あー、そういうこと。このことを私に黙っていたのね、私が無事退院できるまで余計な心配かけないように、って」

ハニー「余計なことを言ったら、あなた早く出てこようとするでしょう?猫マイオニーを愛玩するのは私だけ、そうよね?」

ハーマイオニー「そ、それはあんな恥ずかしいところああなた以外には……もう、少し心配だったのよ」

ロン「心配って、なんだい?ご自分の成績かい?」

ハーマイオニー「丸一ヶ月近く休んでいてもあなたに追い抜かれるはずはございませんわ。そうじゃなくて、その……ハニーとロンに何かあったんじゃないか、って!不安だったんだから!危険的な意味でなく!」

ハニー「……そうね、ハーマイオニー。あなたと歩く城ってとってもステキだわ、大丈夫、ロンは変わらず私の可愛い豚よ?」

ロン「あぁ、それ以上でも以下でもないよ!マーリンの髭!」

ハーマイオニー「それなら、いいけど……それで、日記だったわね」



477:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 22:45:50.76 ID:cViMwz1Z0

この先誰と絡むにしてもヤンデレジニーが立ちはだかりそう



479:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 22:48:06.71 ID:Pz9rO/6T0

性的な意味で不安ですか?
まあ、ある意味ロンは可哀想だよな



483:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 22:52:00.27 ID:/D+Q/yDJ0

483_1.jpg

ヒンヒン!支援ヒン!



487:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 22:54:06.35 ID:DwOaFuyj0

>>483
ここの豚はレベルが高いですな! ヒーン!



489:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 22:54:37.21 ID:Pz9rO/6T0

>>483
大分イメージに近いわ褒めるぞ!
特にフーがいいねフーが



491:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 22:56:25.81 ID:cViMwz1Z0

>>483
ファイアボルトの速度で保存した



486:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 22:52:51.07 ID:3UDYp72s0

ハーマイオニー「ハニーの読みは正しい気がするわ。城がこんな時に現れた、この日記。何がないほうがおかしいじゃない」

ロン「あぁ、ところがどっこい、こいつは文字通り何もないのさ。文字なんて名前こっきりだけどね」

ハーマイオニー「透明インクかしら……『アパレシウム!現れよ!』」


パーン!パーン!パパーン!

ハニー「きゃっ!?」

ロン「うわっ!?ハーマイオニー、何を現したってのさもう!ハニーが驚きのあまり僕の頭を胸に抱いちまったろうありがとうヒンヒン!!」

ハーマイオニー「ずるいわ!ずるい!いつもクッションのあなたばっかり!……いいえ、今のは私じゃなくって、この大広間のどこかで……花火?」

ロックハート「HAHAHAHAHA!!!ホグワーツのみなさん!ハッピーバレンタイーーーーーン!!!!!!」

キャーーー!ロックハートセンセーアイノキュウセイシューーーー!

ハニー「……」

ロン「うわぁ……ヒンヒン」

ハーマイオニー「は、ハッピーバレンタイーン!」



493:>>483フーッ:2012/11/11(日) 22:58:26.02 ID:3UDYp72s0

ロックハート「HAHAHAHAHA!ホグワーツのみなさん!ここのところみなさんはとーってもサゲサゲでくらーい顔をしておいでですよー!?それで楽しいですかー?青春を謳歌しているといえますかーー!?」

キャー!ロックハートセンセイセイシュンノハシャーーー!

ロン「あいつ、脳内までお花畑なのを、大広間中に咲き広げやがったのかい?」

ハニー「……大広間が、ピンクの装飾に変わったわね。ハートの形の紙ふぶきまで」

ハーマイオニー「すごいわ、すごい!こんなの、校長先生みたいだわ!」

ロックハート「HAHAHA!この辛気臭い空気を払拭するために私が考えたこのイベントを校長に提案したところ!オールオーケーで後押しをもらいましたしだいです!いやぁ、やっぱり天才どうし通じ合うものがありますねぇ!」

キャー!ロックハートセンセイコウチョウナミーーー!

ロン「ダンブルドアらしいぜ」

ハーマイオニー「……ダンブルドアとさえ懇意だなんて!」

ハニー「私にいたっては豚にいしているけれどね」



497:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 23:03:35.14 ID:3UDYp72s0

ロックハート「さぁさぁ!私が用意したこの天使たちに想い人への手紙やプレゼントをおもたせなさい!確実にとどけさせましょう!」

天使s ゾロゾロ

ロン「……なんだい、ありゃ。小人に悪趣味な羽でもつけたような、いや、ようなというかまんまだねありゃ」

ハーマイオニー「あぁ、なんて粋な計らいなのかしら!ねぇ、ハニー!私、あなたへのプレゼントもあの天使に……」

ハニー「えぇ、そう?私は今この場であげるわよ、ハーマイオニー。さぁ、こっちに、本物の天使が見られるかもしれないわ」

ハーマイオニー「っちょ、こんな大広間で、そんな、あぁ、そんな、ハニー、天使なら、もう、もう目の前に……」

ジニー「……朝からっ」ギリッ

ロン「おはよう、ジニー。そうだね、朝からその般若顔はやめとこうぜ、ハッピーバレンタイン」



498:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 23:10:31.21 ID:3UDYp72s0

ハニー「あら。ハァイ、ジニー。今日は元気かしら」

ジニー「!おねぇさま!はい!あなたの顔を見ればすぐ!それで、これは何の騒ぎなの……?」

ハーマイオニー「あぁ、あのねジニー。ロックハート先生が主催のバレンタインイベントよ。想い人に、あの天使がプレゼントを代わりに届けてくれるんですって」

ジニー「へぇ、ハーマイオニー。あなたがお熱の、彼が。そう。それなら私は遠慮したいな……っ!?」

ロン「おいおい、朝から穏やかじゃない会話はやめてくれよ……あれ?ジニー、どうしたんだいそんなにいきなり真っ青になっちまって」

ハニー「? 私に見惚れて失神したのかしら」

ハーマイオニー「わ、私は気なんて失わずに見つめ続けてやるんだから!な、なにをとは言わないわ!」

ジニー「い、いいえ。あの、その日記帳、えぇっと、素敵なご趣味ね!おねぇさま、誰かからの、プレゼント……?そう、言って……」

ハニー「違うわ。この間、拾ったの。何かあるかもしれない、って。今調べてみていたところなのだけれど。さっぱりだわ」

ジニー「っ!わ、私、あの!おねぇさまに歌のプレゼントをしたいから、このへんで!また!」

ロン「あっ、行っちまった……あー、ハニー、覚悟したほうがいい。奴さんの歌のセンスは凄いぜ、君の美しさとは真逆の意味で」

ハニー「どんな贈り物だったとしてもしっかり受け取るわよ、それが飼い主の正しい姿だもの。そうでしょ?」



503:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 23:16:42.24 ID:3UDYp72s0



ハニー「……」

ハーマイオニー「……酷かったわね、歌」

ハニー「……独創的だったわ、えぇ。なんだか、グネグネとかなんとか、やたらとリピートが多くて、何を訴えかけているのかよくわからない……この私が」

ハーマイオニー「あれの解読はきっと不可能よ、どんな闇払いでも。さっ、もう寝ましょう、ハニー?」

ハニー「えぇ……もう少しだけ、この日記を調べてから、ね」

ハーマイオニー「……あまり、根つめないでね。あの……待ってるから」

ハニー「……やっぱりすぐ寝るわ」

ハーマイオニー「い、いいから!いいの!えっと、あなたのベッドをしっかり暖めておくから!おやすみ!」

ハニー「……久しぶりにこっちで寝るのだものね、ハーマイオニー。同室の子たちは気を利かせて他の寝室に行ってくれたし、ほんと、みんな優しいわ。私の周りって」


ラベンダー「パーバティ!しっかり盗聴呪文使えてる!?」

パーパティ「もちのウィズリーのノッポよ!!!!」



505:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 23:21:31.41 ID:3UDYp72s0

ハニー「本当に、ジニーのあれは何だったのかしら。私に向けてだから、愛の歌なんでしょうけど。何か他に伝えたいことでも……」

ハニー「……歌に、伝えたいこと……そう、そうだわ。もしかして、あれも!……あっ!」

ゴロンッ ドポドポドポ

ハニー「あっ、うそっ、インク瓶が倒れて……もう、リドルの日記がインクまみれに……えっ」

日記 カッ! スゥゥゥゥッ

ハニー「……一瞬光って、インクが……吸い込まれていったわ」

ハニー「……なんなのかしら、これ」

ハニー「……」

パラッ

『私は、ハニー・ポッター。これはなんなの?意思があるならば、ヒンヒン鳴いて返事をしなさい』

カッ!すぅぅぅ……スゥゥゥッ!

『こんばんわ、ハニー・ポッター。ヒンヒンというのはよくわかりませんが、君はどこでこの日記を手に入れたのですか?』

ハニー「返事が……真っ白だったページに、浮き出てきたわ」



507:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 23:23:58.76 ID:DwOaFuyj0

この辺は原作読んでて凄くドキドキしたなぁ懐かしい



509:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 23:26:55.19 ID:XXSVDeGE0

ヒンヒン!



510:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 23:28:15.86 ID:3UDYp72s0

『トイレに流されるところだったのを、拾ったの。あなたは、T・M・リドル?そうなの?』

『えぇ、僕の記憶をインクより長持ちする手段でこの日記に保存していて正解でした。この日記には、この城でおきた恐ろしい出来事が記されているのです。もしもそのままにしていたら、それを知られたくない誰かに消されていたでしょう』

『記憶……恐ろしいこと?それは、もしかして、私は何も恐れていないけれど……秘密の部屋と何か関係があるのかしら』

『ハニー・ポッター。強がらなくていいですよ。あれは誰しも怖がるものだ、えぇ。そのことです、僕がこの城で直面したのは。僕が学生時代、伝説の存在だったそれは開かれた。秘密の部屋、そしてスリザリンの怪物が、ね』

『一体、誰が!?どうやって、どこから!?ねぇ、私はいまその城にいるの!どうしても手がかりをしりたいのよ!以前のことでいいわ!私に、教えなさい!』

『お望みとあらば、見せてあげましょう』

『……見せる?読ませるでも、聞かせるでもなく?』

『あなたを、僕の記憶の中に招待します。少し時間はかかりますが、これが全てを間違いなく伝える最適な手段です』

ハニー「……」

ハーマイオニー「うぅん、あぁ、ハニー、だめよ、あなたでもそんな、あぁ、そんな……むにゃ」

『お連れしましょう?』

ハニー「……ごめんね。いって、きます」

『そうさせてあげるわ。私を連れていきなさい、50年前の、ホグワーツへ』



513:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 23:35:27.02 ID:3UDYp72s0

ハニー「……光と渦に巻き込まれて、気づいたら……ここは、校長室?」

校長『……』

ハニー「でも、座っているのはあの腹黒豚ではないわね……50年前の校長?」

ディペッド校長『それで、リドル君。トム・マールヴォロ・リドル君……話というのは?』

ハニー「私の声は聞こえないのね、なんて惜しいことをするのかしら……それで、こっちが、リドル」

リドル『はい、校長先生。夏休み中も、この城に残らせてもらうことはできないか、ということなのですが……』

ハニー「……優秀そうな顔立ちね。ふぅん、首席バッジ。なるほど、成績優秀眉目秀麗、そういうこと?」



514:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 23:39:14.65 ID:hIv+DPWF0

このときはまだイケメンだったのになトム



515:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 23:40:30.41 ID:Pz9rO/6T0

まだとか言うなよ可哀想だろ



516:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 23:42:15.40 ID:bcWbDF5+0

いつ頃から顔崩れだしたんだろうなあ
1巻の時は肉体失ったからあんな顔になったのかと思ってたが
肉体取り戻しても酷かったし



519:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 23:47:19.07 ID:MOkAj9VkO

>>516
6巻の描写だと、ハリーの両親に襲撃をかける直前の時点では既にあの残念マスクだったらしい



518:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 23:46:23.60 ID:3UDYp72s0

ディペッド『それはできないのだよ、リドル君。君がいくら優秀で公正で、模範生でも、だ……このような状況でなければ、また、検討もできただろうが』

リドル『……襲撃事件、ですか』

ディペッド『その通りじゃ、分かるだろう?学期が終わったあと、この城に君を残すのがいかに危険極まりないことか。あー、リドル君?帰るのを嫌がるのは、何か理由が?あー、君はマグル出身だとか?』

リドル『はい、先生。母が魔法使いで、父がマグルのハーフです。でも、もうどちらも。母は僕を産んですぐに孤児院にあずけて死んだ、と聞いています。僕に父と祖父からとった名前をつけて、すぐに』

ハニー「……」

ディペッド『……辛いことをきいた、すまない。そうだな、マグルの施設ではい辛いだろう……だが、そんな理由があったとしても……分かるだろう、リドル。女生徒が一人、死んでしまった。いくら嫌な場でも、そちらの方がずっと安全なのじゃ』

リドル『……でも、あそこは僕の家ではありません。僕にとっては、ここが、この城が』

ディペッド『……そこまで想ってくれて、嬉しい。だが、残念じゃが……この学校を閉鎖する話まででているのだ。この怪奇な事件の、あー……源を、突き止めんかぎりは』

リドル『……先生、もしも。もしも、犯人が捕まれば。それで、襲撃事件がなくなれば、もしかして……』

ディペッド『どういうことかね、リドル。君は何か……知っているのかい?』

リドル『いいえ、先生。何も』

ハニー「……今の返事は、私があっちで校長に言ったのと同じね。それに、なんだかこの人とは……生い立ちも、同じところが。あるみたい。不思議ね」



520:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 23:47:40.90 ID:h3dYueQK0

普通に生きてたとしてもどうせ60後半のジジイだし
年取った後なら顔変えてもいいんじゃね



524:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 23:49:52.60 ID:bcWbDF5+0

>>520
そういえばそれを考えるとハグリッドもそこそこな年なんだよなあ
なのに老人っぽく見えないのはやっぱり巨人の血のせいか



521:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 23:48:19.73 ID:cTQorwvS0

肉体取り戻したあとの中の人めっちゃかっこいいよな
特殊メイクだからああなってるけど



525:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 23:51:23.28 ID:K971iVWS0

確か自分から変身魔法だったかを重ねがけしてたはず
なんかマグルの血が入った自分が嫌で外見諸々からそれを消していった云々だったと思う



534:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 23:57:13.84 ID:chpmkds/O

>>525
いくらイケメンでも
母親を捨てたマグルの父親似ってのが嫌だったんだろうな
父親を憎んで、純血主義に走るぐらいだし



526:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 23:51:32.60 ID:3UDYp72s0

リドル『……』

ハニー「……校長室から出て、長い間考え事をしているわ」

リドル『……っ、よし』

ハニー「どこかに……確か、この人はスリザリン寮生。地下の談話室に戻るのかしら……いいえ、こっちは談話室に向かう地下じゃないわね。ついこの間行ったもの、知っているわ」

ハニー「……この人はきっと、いまから襲撃事件の犯人を捕まえて、それで、その功績であの賞を……」

ダンブルドア『トム、こんな時間に何をしておるのかね』

リドル『っ、はい、先生。校長先生に呼ばれましたので』

ハニー「……腹黒豚、あなた、この時代から教師を」

ダンブルドア『ヒンヒン』

ハニー「……」

リドル『えっ!?な、なんです?』

ダンブルドア『独り言じゃ、最近のどの調子が悪ぅての』

ハニー「……なんなのよあなた」



535:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 23:57:13.74 ID:3UDYp72s0

ダンブルドア『それでは、リドル。早くベッドに戻りなさい』

リドル『えぇ、先生。そのつもりです』

ダンブルドア『珍しく、考えごとかね?君の足は、談話室でない方向に向いておるようじゃが』

リドル『っ、あぁ、そうですね。うっかりしていました、ありがとうございます』

ハニー「……いけすかないわ、どこまでもお見通し、って顔して。まったく」

ダンブルドア『君が何をするにしても、少し足をとめて、ゆっくり考えてから決断することじゃ。それではの、リドル』

リドル『えぇ、先生』

ダンブルドア『そちらものう』

ハニー「うるさいわ」



543:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/12(月) 00:02:08.83 ID:x1/uRykr0

リドル『……』

ハニー「……結局、この人は談話室に行かなかったわ。当然よね、その記憶を見にきたのだもの」

リドル『……あそこか』

ハニー「……こんな暗がりの通路があったなんて。いつもの地下教室はとっくに通り過ぎて……あっ、あそこ。とても弱いけど灯りが、ついてる……?」

『おいで、おまえさんをこっから出してやらなきゃなんねぇ。さぁ、こっちに。この箱の中に……』

ハニー「これが、犯人……でも、どうしてかしら。とっても、聞き覚えが……」

リドル『っ、そうはさせないさ。『ルーモス、光よ』』

『だ、誰だ!こいつに強い光をあてんじゃ……あ、あぁ……』

ハニー「そん、な……」

リドル『こんばんわ、ルビウス。観念するんだ』



552:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/12(月) 00:10:35.41 ID:x1/uRykr0

ハグリッド『トム。おまえ、こんなところでなんしとるんだ?』

リドル『それは僕の台詞さ。さぁ、ルビウス。僕はキミを突き出すつもりだ。襲撃事件がやまなければ、この学校が閉鎖される話まででている』

ハグリッド『へ、閉鎖!閉鎖だと、そんな、まさか!ダンブルドア先生がそんなこと、許すはずねぇだろ!』

リドル『あぁ、僕だってそんなこと許せない。キミのくだらないお遊びのために、キミのその お 友 達 の せいで、僕の居場所がなくなるなんて』

ハグリッド『なっ、トム、俺ぁおまえさんがなんを言いてぇのか分からねぇ。違う、こいつは……』

リドル『あぁ、キミが誰かを殺そうとしたなんて僕も思っていないさ。だがね、怪物はペットには相応しくないんだよ。それがキミには分からなかった……大方、少し散歩させるだけ。そんなつもりだったんだろう?』

ハグリッド『ちげぇ!ちがう!こいつぁなんも悪くねぇ!こいつは、こいつは!!』

ガシャガシャカチャカチャ ハグ、ガシャガシャリッド

ハグリッド『!しゃ、しゃべっちゃなんねぇ!アラゴグ!』

リドル『……その箱の中か。観念するんだ、怪物!』

ビュンッ!バーーーン! ガサゴソガサゴソゴソゴソゴソゴソ

ハニー「なぁ、に、あれ……暗いから、よく分からないけれど。毛むくじゃらの胴体、絡まった脚……はさ、み……?」

ハグリッド『やめろ!やめろぉトム!そいつを殺すんじゃねぇ!こいつがやったんじゃねぇ!絶対に、やめろぉおおおおおおお!!!』



554:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/12(月) 00:15:59.68 ID:x1/uRykr0

ハニー「あぁ、ハグリッドの大声が、地下通路に響いて……あ」

ゴォオオオオオォォォォオオオオオオ

ハニー「戻って、行っている……これなの!?リドル、これが、あなたの見せたかった記憶!?これが、真実だって言うの!?」

『あぁ、ハニー・ポッター。えぇ、僕の間違いない記憶の、薄れることのない真実。これが全てです。ディペッド校長はハグリッドを退学にした。ダンブルドアの温情で、森番として置くことになりましたけどね』

ハニー「っ、っ!信じられないわ!私は、わたしは、ハグリッドの友達よ!彼が、そんなことをするはずが……人を、襲うなんて!あなたが、間違っていたんじゃ……!」

『あぁ、僕だって彼とは知り合いだった……ならば分かるだろう?キミも。彼は魔法生物が大好きで……それが危険であればあるほどたまらないほど好きだ、って。何度も『俺ぁドラゴン飼いてぇんだ』と言うのを、僕は聞いていたよ』

ハニー「そんな、ことって……!」

『実際、それをさかいに襲撃も止んだ……残酷ですが、これが真実です、ハニー・ポッター』

ゴォオオオオオオオオォォォォォォォォォオォオオオオォォォォォォォォ……



557:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/12(月) 00:20:42.67 ID:x1/uRykr0

ハニー「っっはぁ、はぁっ、っ、あぁ……はぁ、そん、な」

ハーマイオニー「んん、んっ……ハニー?何か、言った……ハニー?どうしたの、あなた、凄い汗で……」

ハニー「あぁ、ハーマイオニー。どうしよう、どうすればいいの。わたし、あぁ、そんな……」

ハーマイオニー「は、ハニー?私に馬乗りになって胸を掴んで、あの、なにを?えぇっと、あぁ、っていう雰囲気でもなようだし……あ、盗聴の可能性なら対策はしたわ、あの、あ、安心してその、ね?」

ハニー「ハグリッド、だったの」

ハーマイオニー「……え?ハニー、何のことを」




ハニー「五十年前に『秘密の部屋』を開けて!その中の怪物を放ってしまったのは……ハグリッドだったのよ!!」



563:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/12(月) 00:27:47.89 ID:x1/uRykr0

談話室

ロン「……そりゃ、ハグリッドって怪物的な生き物が好きさ。でもさ、いくらなんでも本物の怪物を……あぁ、やだなぁ。彼ならありえる、そう思えっちまうのがいやだよ」

ハーマイオニー「……学校のどこかで長い間閉じ込められている生き物がいる、って知ったら……ほんの少しの間でも、って。思うかもしれないわ。やさしいもの、ね」

ロン「あぁ、その優しさときたら、五十年かけてもホグワーツをてんてこ舞いさせるレベルだったのさ……」

ハニー「……あのたくさんの脚を伸ばすきっかけをあげようって、そうね……あの豚なら、そう思うかもしれないわ」

ロン「たくさんの脚って、なんだか不吉だな。蜘蛛じゃないだろうね」

ハーマイオニー「そんな普通の生き物じゃ……あなた、蜘蛛苦手だったかしら」

ロン「あぁ、ハニーに1ミリでも嫌われてしまうことの次に苦手だよ」

ハニー「そんなことはありえないから想定する必要もないわよ、ロン」

ロン「ヒンヒン!つまりは君といればいつだって幸せだってことだねハニー!ヒンヒン!」



568:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/12(月) 00:34:57.29 ID:x1/uRykr0

ハーマイオニー「リドルがやっぱり間違えていた、ということは考えられない?ハグリッドが育ててたのは、その、どこか別の……怪物で」

ロン「そりゃいいや、ハーマイオニー。グリフィンドールの怪物代表は君の怒った顔で決定だね……冗談よせよ、そう何匹もこの城に怪・物なんてのがいてたまるかい?」

ハニー「ハグリッドがこの城を追われて杖をもってない、っていうのは前に聞いていたわ。でも、こんな理由だったなんて。こんなことならもっと詳しく聞いておくべきだった……豚のことをちゃんと知ってあげてなかったなんて、失格だわ」

ロン「ヒンヒン!ハニー、君のせいじゃないよ!ハグリッドの気が利かなかったんだ!……うーん、でも今から聞きにいく、ってのはちょっとなぁ」

ハーマイオニー「あなたなんて、つい口を滑らせてしまいそうだものね」

ロン「あぁ。やぁハグリッド!なんだか最近毛むくじゃらの畜生をけしかけなかったかい、あぁ、君じゃなくってね!……ってね。いいお茶の席になるだろうさ、そこらじゅうにお湯が舞うよ、震えるハグリッドの手で」

ハニー「……ハグリッドには、次に事件が起きない限り、何もきかない。そうしましょ。いいわね?」

ロン「ヒンヒン!あぁ、君はいつだって正しい」

ハーマイオニー「えぇ、そうしましょ……ハニー、きっと、大丈夫よ。あなたの信じた人は……」

ハニー「……えぇ、私の可愛い豚だもの……ハグリッド」



572:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/12(月) 00:40:36.15 ID:x1/uRykr0

四月

ロン「って言ってから、早いもんでもうイースター休暇だよ」

ハーマイオニー「ジャスティンたちが襲われてから、四ヶ月ね……城もなんだか、ピリピリした空気がなくなってきたわ」

ハニー「ヒンヒン鳴く声も戻ってきて、えぇ。ふふっ。とてもいい天気だし、やっと平穏無事ってところかしら」

ロン「あぁハニー!ポカポカお日様の下でとろけるバターみたいになって君の下でとく宿題ってなんて素晴らしいんだろうね!ヒンヒン!ちくしょう!マーリンの髭!」

ハーマイオニー「休暇でも宿題は減らないわよ、だって学期末がすぐそこなんだもの」

ロン「二ヶ月ちょっとをすぐそこなんて呼ぶのは復習の鬼な君だけだよ」



577:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/12(月) 00:45:18.81 ID:x1/uRykr0

ハニー「このままいけば、ハグリッドに……あまり聞きたくもないことを質問しなくていいかも、しれないわ」

ロン「あぁ、そうだねハニー!あんな風な問い詰め方は心苦しいんだもんねハニー!僕は知ってるよヒンヒン!」

ハニー「何のことかしら、私は豚の望むごほうびをあげているだけよ」

ハーマイオニー「このままいけば、と言えばね?今日、スプラウト先生がフィルチに言っていたのを聞いたの。マンドレイクの収穫が、もうすぐだそうよ」

ロン「ほんとかい!やったぜ、そうすりゃネビルやらジャスティンに犯人のことを聞いて万事解決だね、ハニー!君の豚が一匹増えるぜハニー!」

ハニー「えぇ、そうね。ジャスティンにはたっぷりお話しないといけないわ」



580:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/12(月) 00:48:54.97 ID:x1/uRykr0

ネビル「えっ、僕に犯人のことを聞いて、どうするんだい。ロン」

ロン「言葉のあやさ、ネビル。君は豚の中の漢なのにイマイチ影がうすいからな……それなんだい?」

ネビル「あっ、マクゴナガル先生から緊急に配られたんだ。ハニー!僕らのハニー!ヒンヒン!これ、来年度の選択科目についてだってさ」

ハニー「ハァイ、コリンではなくネビル。選択科目?」

ハーマイオニー「あぁ、そうだわ!来年度から、新しく授業が増えるのよ!楽しみね、ハニー!」

ロン「おいおい冗談だろ!?今のこの寮でさえ僕ぁ手一杯どころか脚まで使いたいくらいなんだぜ!?あとをどこを使えっていうのさ!」

ハーマイオニー「頭じゃないかしら」



584:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/12(月) 00:55:01.00 ID:x1/uRykr0

ロン「選択科目、なぁ。そういえばパーシーが前にご教授してくれたっけ」

ハーマイオニー「あら、監督生のパーシーのお言葉ならありがたいなじゃい」

ロン「僕路線にとっちゃ無用の長物さ。なんて言ってたかな、えーっと、将来どっちにすすみたいかどうか、とかなんとか。僕の将来、なぁ。ハニーの隣にいることしか分からないや」

ハニー「それは確定だものね、えぇ」

ハーマイオニー「いいえ、ロンはハニーの下でしょ。隣で手を繋いでるのは私よ!そっちの特権は私がもらうわ!」

ロン「なんだと!あぁ、でも一生ハニーのクッションか。たまらないね!ヒンヒン!」

ハニー「こんなお城の状況だけれど、未来はとっても明るいわね」

ハーマイオニー「……コホン、つい乗ってしまったけど、そういうことじゃないわ。進路よ、進路。どういう職業になりたいか、ってこと!」

ロン「ハニーの豚」

ハニー「それはもう永久就職じゃないの」

ハーマイオニー「少しでも真面目に考えるということを覚えて頂戴」



585:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/12(月) 00:59:21.33 ID:x1/uRykr0

ロン「あー、パパみたいな職業になりたきゃマグル学、とかそういうことかい?で、君は何をしたくて何をとるのさ、ハーマイオニー?」

ハーマイオニー「? もちろん、全部だわ。当然よ」

ハニー「……」

ロン「……あー、ハーマイオニー?」

ハーマイオニー「えっ、だって、学べることがこんなに増えるのよ?とっても楽しいじゃない!ハニー、あなたもそうよね?」

ハニー「……そうね、そうしたいけれど、私はクィディッチもあるから……」

ハーマイオニー「あっ……そう、よね……」

ハニー「……」

ロン「おいやめろよハーマイオニー!ハニーはクィディッチ大好きなんだぞ!それを君と天秤にかけさせるようなことやめろよ!泣いちゃうだろ!」

ハニー「ロン?」

ロン「ヒンヒン!なんだい、僕のハニー!」

ハニー「マグル世界の芝生は酷かったけれど、魔法界の芝生は美味しいのかしら。試してみたら?」



591:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/12(月) 01:05:15.39 ID:x1/uRykr0

ロン「ぺっぺ、ぺっ!ひっでぇや、ママの失敗した料理より酷い!」

ハーマイオニー「だってそれ曲がりにも料理だもの……それで、ハニーはどうするの?」

ハニー「ロンと一緒にしておくわ。占い学、魔法生物飼育学の二つ」

ハーマイオニー「……そう」

ロン「おいおい、そう拗ねるなよ。君だってその二つは当然とっているだろ?」

ハーマイオニー「あなたとハニー二人での休憩時間が増えるのが問題なのよ!」

ロン「じゃぁそんなもの、君が減らせばいいだけじゃないか!」

ハニー「はいはい、喧嘩しないの。ロン?私の豚はヒンヒンとだけ鳴いていればいい、そうでしょ?」

ロン「ヒンヒン!あぁ、そうだねハニー!他の言葉は割りといらないよね!高貴で可憐だけありゃいいや!ヒンヒン!」



595:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/12(月) 01:13:37.80 ID:x1/uRykr0

ハーマイオニー「ハニー、そんなに、あの、割と適当に決めてよかったのかしら。あなたの決めたことにあまりケチはつけたくないけど」

ハニー「平気よ、私、今は特になりたいものもないし。この私が本当になりたくてなれないものがあるとも思えないもの。そうでしょ?」

ロン「あぁ、君はクイーンだからねハニー!どんな方向だってどれだけだって進めるよハニー!ヒンヒン!」

ハーマイオニー「上手くないわよロン」

ハニー「それに、強みを生かすといったって。一番の強みは、この美貌と、完璧さと、高貴さと、可憐さ……あら、結構あったわ」

ロン「あたりまえだよハニー、僕らでさえ空で1000個はかたかったからね」

ハーマイオニー「流れるようにスルスル出てきてしまったわね、えぇ」

ハニー「そう、まぁ当然よね。で、好きなのはクィディッチだけど、授業にないんだもの。あとは何をとっても同じでしょ。それなら、可愛い動物がみれそうな……躾け方を知れそうだものね、えぇ」

ロン「あー、ハニーみたいな子供に魔法動物の図鑑買ってあげたい。その様をずっとみてたい」

ハーマイオニー「残念ね、あなたが見るのは横顔だけよ。クッションだもの」



596:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/12(月) 01:17:31.98 ID:x1/uRykr0

ロン「クィディッチっていえば、今度の試合は大勝負だね、ハニー!」

ハニー「えぇ、そうね。最近のオリバーはそればっかり言ってるわ」

ハーマイオニー「チームのみんなはハニーのことを特に疑ってないから、不和もないんだものね」

ロン「うちの兄どものおかげさまさ、うん。あの二人もハニーの豚になりゃいいのに」

ハニー「そこは譲れないみたいよ。そうね、今年こそ優勝杯は……いただくんだから」

ロン「もちのロン!そいつはもう君の手にあるも同然さハニー!ヒンヒン!だからね、僕の宿題の方をですね……」

ハーマイオニー「こわーいこわーいブラッジャーはいかがかしら」

ロン「ただの拳骨じゃないかあいたっ!ちくしょう!マーリンの髭!」



598:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/12(月) 01:22:03.54 ID:x1/uRykr0

クィディッチ前日

ラベンダー「あぁ、ハニー。ハーマイオニー。あぁ、私達も今帰ってきたばかりで、何がなんだか」

パーバティ「ほんとよ、嘘じゃないわ!あなたたちの情事をなんとか盗み聞きしようと細工しようだなんてゲフン!」

ハーマイオニー「あなたたち、あとで正座後説教ね……それに、しても」

ハニー「……酷い有様ね、部屋中がズタズタだわ」

ラベンダー「……悲鳴を駆けつけて女子寮の階段を必死に登ろうとしてるロンの手のひらもね」

ロン「僕を通せーーー!僕はハニーの一番の豚だぞくっそぉぉおおお!」

パーバティ「えっと、ところでさっきの悲鳴はほんとに、ハニー?あなた、あんな声が……」

ハニー「……くしゃみよ、くしゃみ。花粉症なの」

ハーマイオニー「イジッパリーっていう珍しいお花だそうよ。ねぇ、それより何かなくなってないか確かめましょう?」



599:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/12(月) 01:27:07.83 ID:x1/uRykr0

ハニー「……ハーマイオニー、ちょっと」

ハーマイオニー「ふぅん、おかしいわね。カーテンも枕も切り刻まれて、箪笥もトランクも中身が引っ張り出されてるのに、何もとられて……なっ、ハニー、こんな時になにを、あぁ、でも」

ハニー「そうじゃなくって……ないのよ、私の……いいえ、私のじゃないわね。リドルの日記が」

ハーマイオニー「!そんな!」

ハニー「ラベンダー、パーバティ。私たち平気のようだから、少し談話室に行って来るわね。心配した豚さんたちに報告してくるわ」

うわぁぁぁぁぁハニーー!ハニー!ヒンヒーーン!



601:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/12(月) 01:32:13.92 ID:x1/uRykr0

空き教室

ロン「リドルの日記が!?でも、えーっと、あそこに盗みに入れるのはグリフィンドール生だけだぜ!?」

ハーマイオニー「そうよね、それが不思議だわ。どこかに持ち出していて盗まれたならまだしも、グリフィンの生徒がなんの意味があって……」

ハニー「というか、そもそも誰であっても盗むのがおかしいの。あれは、だって、知らない人から見ればただの古臭い日記でしょ?」

ロン「そっか、そうだよね……一体誰が。あー、君の熱狂的信者かな、盗むにしても、あんまり新しいのは気が引けたからあの日記を、とか」

ハーマイオニー「……ジニー?」

ハニー「ハーマイオニー、冗談でもやめなさい」

ハーマイオニー「……ごめんなさい」






 ジニー「……」



602:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/12(月) 01:37:34.13 ID:x1/uRykr0

翌日

オリバー「いーい天気だ!まさにクディッチ日和!選手!よく食え!僕はさきに芝生の様子を確かめにいっているからな!それじゃ!」

ロン「あいかわらず、熱い男だねまったく……ハニー、平気かい?」

ハニー「えぇ、なんであれこの空間に私の持ち物を盗んだ人がいるかと思うと、ね。むかっぱらがたって食欲がなくなるわ」

ハーマイオニー「ハニー……全然、不機嫌顔とは遠いわよ。平気?医務室に行く?」

ハニー「そんなのやよ、優勝がかかってる試合に……持ち物なんてなくなるものよね、そうでしょ」

ロン「うーん、その悟りはよくわからないかな。それじゃ、箒をとりにいくかい?お供するよハニー!ヒンヒン!どこまでもね!」

ハニー「えぇ、そうしましょ。ハーマイオニーは?」

ハーマイオニー「もちろん、一緒にいくわ。当たり前よ……手は?」

ハニー「……繋いであげる」

ハーマイオニー「えぇ、ふふっ。そうしてほしいわ」



603:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/12(月) 01:43:17.58 ID:93TwNqYB0

顔真っ赤にして「…繋いであげる」とか言ってるんだろうね。
もうね、もうね。ヒンヒーン!



606:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/12(月) 01:47:27.70 ID:x1/uRykr0

ロン「あー、ウッドのいうこともまぁ正しいね。今日はこれでもか、ってくらいいい天気だ。大広間に差し込む朝日が気持ちいよ今日もありがとうハニー」

ハマイオニー「ねぇ、だからそれもうほとんど危ない人だったら」

ハニー「これで危ないと言われていたら、私のあの声はどうなるの……」


『殺す、今度は殺してくれる――』

ハニー「ほら、この……えっ!?」

ハーマイオニー「? ハニー、どうしたの?震えて……まさか」

ハニー「あの声だわ……本当に、二人には聞こえないの!?ねぇ、ロン!ハーマイオニー!」

『八つ裂きにして――殺して』

ロン「やっぱり、僕には何も……ハニー、これって一体……」

ハーマイオニー「……まさか。ねぇ、ハニー。それはどのあたりから聞こえるの?大体でいいわ、分かる?」

ハニー「えぇっと……あの、あたりかしら」

ハーマイオニー「……『ホグワーツの歴史』第一章ホグワーツの構造について……思い出して、なんのために読んだの……そうね、ドンピシャ、あたりだわ。それで、次に、ハニーが最初に聞い場所、それと、私たちがあの廊下に行くまで辿った道のり……」ブツブツブツ

ロン「……なんだか呪文を唱え始めたね」

ハニー「……ハーマイオニー?」

ハーマイオニー「っ、やっぱり!わかった、私、たった今思いついたことがあるの図書館に、いかなくっちゃ!」



608:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/12(月) 01:52:58.62 ID:x1/uRykr0

ロン「お、落ち着きなよ。息継ぎがおかしいよ、ほら、深呼吸だ。オーケイ?」

ハーマイオニー「そんな暇ないわ!あぁ、ハニー!あなたの飛んでるところを見れないのはとっても残念!私、何番目かにその時のあなたの顔……あぁ、でもすぐにたしかめなくっちゃ!」

ハニー「そんな、ハーマイオニー!一人で行く気!?ダメよ、それなら、ロンも……!」

ハーマイオニー「あら、ロンはあなたの豚だわ。ロン、ハニーをお願いね」

ロン「あぁ、言われなくったって」

ハニー「ハーマイオニー!待って、ま、って!!何が分かったのか、少しでも、わたしに……!」

ハーマイオニー「あぁ、ハニー。あなたの集中を乱したくないの。もう遅いのかしら……でも、大丈夫!」


ハーマイオニー「絶対絶対、いい知らせをもって、待ってるから!あなたは、スニッチをお願いね!」

ハニー「あ……~~~っ、当然よ!学校記録を塗り替えて、あなたが調べ物なんてする暇あげないんだから!!!!」

ロン「あぁ、君の勇姿が見れないのを後悔させてあげようぜ、ハニー!ヒンヒン!」



613:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/12(月) 01:58:55.49 ID:x1/uRykr0

リー『さぁ、選手でそろいました!グリフィンドール対ハッフルパフ!今年度のシリーズを大きく左右するであろうこの一戦、ついにクァッフルが投げられます!』

ハニー「……見えてる、あそこだわ。スニッチ、すぐに跪かせてあげるんだから」

リー『さぁ、フーチ先生のホイッスルで、今!……おや?ありゃ、マクゴナガルか?なんでしょう、何かトラブルでしょうか』

ハニー「……」


マクゴナガル「『ソノーラス、響け』 こ の 試 合 は 中 止 で す !!!!!!」

ハニー「!?なんですって!?」

エェェエエエエーーーー!?!?!?ザワザワザワザワ
 ガヤガヤガヤザワザワザワザワ
  また誰か? ザワザワ 襲われた?

ロックハート「HAHAHAHA!それでは収まりがつきそうにありませんよ、マクゴナガル先生!どれ、この私が新曲で一つみんなの熱くなった期待に華麗にこたえて……」

マクゴナガル「お黙りなさいギルデロイ!生徒はすぐに寮に帰りなさい!それと……ハニー・ポッター!こちらへ!」

ハニー「!?な、どうして!?今回は、私はなんにも!関係無いって分かるはずなのに!」

ロン「そうですよマクゴナガル先生!あいたっ!ハニーの着地地点にはいつでも僕がいるよ当然さ!ヒンヒン!」

マクゴナガル「そういうことではありません。ウィーズリー、あなたもきなさい。えぇ、そのほうがいいでしょう。さぁ、医務室へ」



615:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/12(月) 02:05:52.66 ID:x1/uRykr0

医務室

マクゴナガル「……ショックを受けるかもしれません。ですが、いいですか?気を確かにもつのです」

ロン「……わぁーお、おったまげ。先生、そんなに優しい声が出るんですね」

マクゴナガル「……」

ロン「……すみません」

ハニー「先生、一体何が……薬が完成したのですか?それで、私の豚が気がついた、とか……?」

マクゴナガル「あぁ、それならばもっと喜びをもって知らせられたでしょう……また二人、教われました」

ロン「なっ……まさか、こんな、時に……」

マクゴナガル「……図書館からの帰り、だ、そうです」

ハニー「……っぁ」

ロン「そんな……そんな、冗談だろ、おい。君がそんなの、まるでキャラじゃないよ、なぁ。やめてくれよ……笑え、ないよ」

ハニー「……ハーマイ、オニー」

ハーマイオニー「」



621:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/12(月) 02:10:55.43 ID:x1/uRykr0

マクゴナガル「……不幸中の幸い、と、あなたがたに言うと怒りに震えてしまうかもしれませんが……死んではいません。石になっている状態です」

ロン「……」

ハニー「……」

マクゴナガル「……二人とも手鏡をもっていた意味を、何か……?」

ハニー「……」

ロン「知りません、だそうです。先生」

マクゴナガル「……そうですか。寮に戻る時は、言いなさい。私は医務室の前にいます……」

バタンッ

ハーマイオニー「」

ハニー「……」

ロン「……」

ハニー「……何をやってるのよ、あなた」



627:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/12(月) 02:22:10.94 ID:x1/uRykr0

ハニー「あなた、私に言ったじゃないの」

ハニー「どうして無茶をするの。どうして後先を考えないの」

ハニー「あなたのしたいようにするのは結構だけれど。そんなあなたはステキだけれど」

ハ二ー「あなたを心配する人がいるってことくらい、考えなさいよ……考えてよ」

ロン「……ハニー」

ハニー「っ、っ!泣いてなんか、やらないわ!!もう、怒った。そうよ、私、怒ったんだから!ロン!」

ロン「あぁ、ハニー!僕の背中をお使い、サンドバックにでもなんにでも。サンドバックは、抱きしめるものじゃないんだけどね」

ハニー「泣いてなんかやらない!ハーマイオニーは……何かを見つけたんだわ!犯人に繋がる何かを!」

ハニー「いい、ロン!!私の豚!!これは武者震い!!!いい、ロン!!!私の豚!!これは、自分に腹が立って腹がたって仕方の無い苦やし涙!!!!絶対に絶対に、ハーマイオニーがおきるまで!泣いてなん、か!!!やらない、ん、だから!!!」

ロン「あぁ、ハニー。ついていくよ。僕らで見つけてやろう、継承者って奴を。それで」

ハニー「えぇ、豚にすら値しない!ぶっとばしてやる、ん、だから!!!!!」

ロン「あぁ、それでこそ僕の、ハーマイオニーのハニーさ!ハニー!ヒンヒン!」



629:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/12(月) 02:29:21.22 ID:x1/uRykr0



コンコンッ

ハグリッド「だ、誰だ!?こんな夜更けに、な、なんの用だ!?」

 ハニー「この私に誰、だなんて、いい度胸ね。ハグリッド」

 ロン「石弓おろせよハグリッド!すぐに罪悪感で自分に向けっちまうことになるぞ!?」

ハグリッド「お、おぉ、おぉ、おめぇさんらか。そうか、そりゃジェームズの、あぁ、ハニー。おめぇさんはいつだって素晴らしい、ヒンヒン……」

ハニー「……ハグリッド、お酒を飲んでいたの?」

ハグリッド「あぁ、ハニー。そうだ、あんな悲しいこと……いや、おめぇさんが一番悲しいな。俺ぁわかる、わかっちょるぞ、ハニー」

ロン「そりゃもうみんな知ってるさ、アーニーの奴でさえ帰りがけにすれちがいざま五体投地してきたからね」

ハニー「……誤解がとけたのだからいいのよ。それより、ハグリッド……この私が来たっていうのに、お茶の一杯もくれないの?」

ハグリッド「おぉ、わ、わりぃハニー!すまん!すぐに!ヒンヒン!おれたちのハニー!」

ロン「ハグリッド、頼むから左手のイタチを下ろしてからヤカンをもってくれよ。それは茶葉じゃないぜ、オーケー?」



633:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/12(月) 02:38:47.78 ID:x1/uRykr0

ハグリッド「ちゃ、茶だ。まずいかもしんねぇが、すまんな」

ロン「うん、これ、白湯って言うんだぜ、ハグリッド」

ハニー「イタチティーでないだけよしとしましょうか。それでね、ハグリッド?私の豚?」

ハグリッド「……っ、ぁあ、あぁ、ハニー。そうだな、おめぇさんらは聡い子だ。ハニー、おまえは天使だ、そうだとも。俺に、何を聞きにきた?」

ハニー「……」

ハグリッド「わかっちょったんだ、おめぇさんらがいつか、俺のその、そういうのも知っちまうんじゃねぇか、って!でも、でもよぉ、ハニー。俺ぁ怖かった、おめぇさんに、嫌われっちまうんじゃねぇかって……」

ハニー「私の事を見下げ果てているの、あなた」

ハグリッド「!そんなわきゃねぇ!ハニー!俺ぁハニーの豚だ!いっちばん最初の魔法使い豚だ!それを誇りにおもっちょる!でもな、だから……」

ハニー「そう、だから、どんなことがあったって。何を知ったって。私があなたを嫌うはずないじゃない。そうでしょ?」

ハグリッド「あぁ、ハニー、ハニー……ヒンヒン!俺、俺ぁなんて幸せもんだ、父ちゃんにも見せてやりてぇ」

ハニー「いつかその話も聞くわ。それでね、ハグリッド。あなたの口から、ちゃんと聞かせて。私はあんな……記憶に過ぎないものを信じるなんて、わたしじゃ、ないわ」

ハニー「わたしは、あなたの口から語られたことを信じる。さぁ、ハグリッド?私の豚?答えられたら、いいことをしてあげる」ツツーッ

ハグリッド「おっほぉー!ヒンヒン、ヒーン!」

ロン「ずっちぃ、ずっちぃよハグリッド!君ばっかりさ!」

ハグリッド「ちゃっかりクッションになっちょるロンに言われたくねぇ!」



次→ハニー・ポッター「スリザリンの継承者?なんなの、それ」【後編】

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